特許第6206954号(P6206954)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6206954コンクリート製基礎用埋め殺し型枠を用いた柱の敷設方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6206954
(24)【登録日】2017年9月15日
(45)【発行日】2017年10月4日
(54)【発明の名称】コンクリート製基礎用埋め殺し型枠を用いた柱の敷設方法
(51)【国際特許分類】
   E02D 27/01 20060101AFI20170925BHJP
【FI】
   E02D27/01 D
【請求項の数】7
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2013-175690(P2013-175690)
(22)【出願日】2013年8月27日
(65)【公開番号】特開2015-45140(P2015-45140A)
(43)【公開日】2015年3月12日
【審査請求日】2016年7月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】592243313
【氏名又は名称】フジプレコン株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】390021577
【氏名又は名称】東海旅客鉄道株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100082658
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 儀一郎
(72)【発明者】
【氏名】松林 克法
(72)【発明者】
【氏名】大羽 努
(72)【発明者】
【氏名】永留 功一
(72)【発明者】
【氏名】桝田 淳規
(72)【発明者】
【氏名】中島 圭
【審査官】 苗村 康造
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−197322(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3178731(JP,U)
【文献】 特開平10−072837(JP,A)
【文献】 特開平08−284415(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E02D 27/00〜 27/52
B28B 7/00〜 7/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
あらかじめ製造された、長方形状をなすコンクリート基板と、該コンクリート基板の両端側から略直角方向に折曲したコンクリート側板とを有して略コ字状に形成された型枠ユニット複数個を、柱の敷設現場に運搬し、
前記敷設現場における水平面とされた敷設箇所に、前記型枠ユニットを一対にしてコ字状の先端部を各々突き合わせ接続して略正方形状の第1枠体を形成し、
前記第1枠体の上部には、該第1枠体と同様に構成された第2枠体を積み重ねて、前記第1枠体と第2枠体とにより角筒状をなすコンクリート製基礎用埋め殺し型枠を形成し、
前記埋め殺し基礎用型枠内に、土留め用スパイラルダクトを入れるための掘削を行い、該土留め用スパイラルダクト用の掘削孔に土留め用スパイラルダクトを設置し、次いで内枠用スパイラルダクトを入れるための掘削を前記土留め用スパイラルダクトの掘削位置よりさらに下方方向へ、前記土留め用スパイラルダクトの掘削径よりも小径の掘削を行い、該内枠用スパイラルダクト用の掘削孔に内枠用スパイラルダクトを設置し、
生コンクリートを打設後、柱を健植して、前記内枠用スパイラルダクト、前記土留め用スパイラルダクト及び前記コンクリート製基礎用埋め殺し型枠を埋め殺した、
ことを特徴するコンクリート製基礎用埋め殺し型枠を用いた柱の敷設方法。
【請求項2】
前記枠体の積み重ねは、2段以上の複数段とする、
ことを特徴する請求項1記載のコンクリート製基礎用埋め殺し型枠を用いた柱の敷設方法。
【請求項3】
前記枠体の積み重ねは、枠体の接続部分が重ならないよう、前記突き合わせ接続箇所を略90度ずらして積み重ねた、
ことを特徴する請求項1または請求項2記載のコンクリート製基礎用埋め殺し型枠を用いた柱の敷設方法。
【請求項4】
前記枠体の形成は、
突き合わされた各々の型枠ユニットのコ字状両先端部側面に設けられた接続ボルト用孔同士を、コ字状接続ボルトを嵌め込んで接続し、形成した、
ことを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3記載のコンクリート製基礎用埋め殺し型枠を用いた柱の敷設方法。
【請求項5】
前記コ字状接続ボルトは、先端部が前記枠体の外側に突出するよう嵌め込まれた、
ことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3または請求項4記載のコンクリート製基礎用埋め殺し型枠を用いた柱の敷設方法。
【請求項6】
前記枠体の積み重ねは、下に位置する枠体と上に位置する枠体の中央境目部分に、下に位置する枠体と上に位置する枠体とを固定する断面がH状の長方形状接続金具を設け、前記枠体同士のズレを防止した、
ことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4または請求項5記載のコンクリート製基礎用埋め殺し型枠を用いた柱の敷設方法。
【請求項7】
前記型枠ユニットにおける両コンクリート側板の前記コンクリート基板側には、複数箇所において運搬治具接続孔が設けられており、
前記枠体の形成は、前記両コンクリート側板の運搬治具接続孔に、コ字状運搬治具を嵌め込んで、人力で枠体ユニットを運搬して形成された、
ことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5または請求項6記載のコンクリート製基礎用埋め殺し型枠を用いた柱の敷設方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば電柱等の柱の基礎を掘削する際に必要とされる、コンクリート製基礎用埋め殺し型枠を用いた柱の敷設方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
鉄道の電化工事を行う際には、多数の箇所において電柱の新設が行われる。鉄道の電化工事は工期が長く、電柱基礎形成のための地中掘削から、該掘削箇所へのコンクリートの打設、そして電柱建植までの間が、長期にわたり電柱の敷設状態が継続する。
【0003】
そこで、長期間にわたる電柱の敷設状態継続の安全性を確保するため、基礎形成のための地中掘削に際し、掘削箇所周囲に土留めの役割を果たす型枠が設置される。
【0004】
従来の基礎の施工では、掘削施工時の盛土の崩れ防止のため、合成ラワン材や正滑材で作成した木製の型枠により土留を行い、例えば、地表から通常500mm程度掘削した後、約W(横)1,400mm×L(縦)1,400mm×H(高さ)400mmの寸法で基礎形成のためのつば部となる凹部を掘削し、その後、土留め用スパイラルダクトを用いて基礎穴を掘削してスパイラルダクトを挿入した後、生コンクリートを打設して電柱建殖のための基礎を完成させていた。
【0005】
しかしながら、掘削からコンクリート打設までの電柱の敷設状態が継続して長引くほど、従来の木製の型枠では耐久性の面で不安があり、また、コンクリート打設後には木製型枠を脱型する必要があり、手間がかかる。
【0006】
そこで、本発明では、従来の木製の型枠に代えて、木製よりも耐久性が高く、もって工事の安全性に優れ、また、コンクリート打設後の型枠脱型が不要でそのまま埋め殺しにできるコンクリート製の型枠を採用することとした。
【0007】
なお、コンクリート製の基礎用型枠は、木製の型枠に比べ重量があるとの課題があるが、本発明により当該課題の解決も図ることができた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2006−125145号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
かくして、本発明は前記従来からの課題を解決するために創案されたもので、木製よりも耐久性が高く、また、コンクリート打設後の型枠脱型が不要でそのまま埋め殺しにでき、さらに、枠体を分割した形状の型枠ユニットをあらかじめ工場で製造し、柱の敷設現場で型枠を形成することができるため、重量のあるコンクリート製型枠の運搬を容易にし、安全かつコストを安価にすることができるコンクリート製基礎用埋め殺し型枠を用いた柱の敷設方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明によるコンクリート製基礎用埋め殺し型枠を用いた柱の敷設方法は、
あらかじめ製造された、長方形状をなすコンクリート基板と、該コンクリート基板の両端側から略直角方向に折曲したコンクリート側板とを有して略コ字状に形成された型枠ユニット複数個を、柱の敷設現場に運搬し、
前記敷設現場における水平面とされた敷設箇所に、前記型枠ユニットを一対にしてコ字状の先端部を各々突き合わせ接続して略正方形状の第1枠体を形成し、
前記第1枠体の上部には、該第1枠体と同様に構成された第2枠体を積み重ねて、前記第1枠体と第2枠体とにより角筒状をなすコンクリート製基礎用埋め殺し型枠を形成し、
前記埋め殺し基礎用型枠内に、土留め用スパイラルダクトを入れるための掘削を行い、該土留め用スパイラルダクト用の掘削孔に土留め用スパイラルダクトを設置し、次いで内枠用スパイラルダクトを入れるための掘削を前記土留め用スパイラルダクトの掘削位置よりさらに下方方向へ、前記土留め用スパイラルダクトの掘削径よりも小径の掘削を行い、該内枠用スパイラルダクト用の掘削孔に内枠用スパイラルダクトを設置し、
生コンクリートを打設後、柱を健植して、前記内枠用スパイラルダクト、前記土留め用スパイラルダクト及び前記コンクリート製基礎用埋め殺し型枠を埋め殺した、
ことを特徴とし、
または、
前記枠体の積み重ねは、2段以上の複数段とする、
ことを特徴とし、
または、
前記枠体の積み重ねは、枠体の接続部分が重ならないよう、前記突き合わせ接続箇所を略90度ずらして積み重ねた、
ことを特徴とし、
または、
前記枠体の形成は、
突き合わされた各々の型枠ユニットのコ字状両先端部側面に設けられた接続ボルト用孔同士を、コ字状接続ボルトを嵌め込んで接続し、形成した、
ことを特徴とし、
または、
前記コ字状接続ボルトは、先端部が前記枠体の外側に突出するよう嵌め込まれた、
ことを特徴とし、
または、
前記枠体の積み重ねは、下に位置する枠体と上に位置する枠体の中央境目部分に、下に位置する枠体と上に位置する枠体とを固定する断面がH状の長方形状接続金具を設け、前記枠体同士のズレを防止した、
ことを特徴とし、
または、
前記型枠ユニットにおける両コンクリート側板の前記コンクリート基板側には、複数箇所において運搬治具接続孔が設けられており、
前記枠体の形成は、前記両コンクリート側板の運搬治具接続孔に、コ字状運搬治具を嵌め込んで、人力で枠体ユニットを運搬して形成された、
ことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によるコンクリート製基礎用埋め殺し型枠を用いた柱の敷設方法であれば、木製よりも耐久性が高く、また、コンクリート打設後の型枠脱型が不要でそのまま埋め殺しにでき、さらに、枠体を分割した形状の型枠ユニットをあらかじめ工場で製造し、柱の敷設現場で型枠を形成することができるため、重量のあるコンクリート製型枠の運搬を容易にし、安全かつコストを安価にすることが出来るとの優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】コンクリート製基礎用埋め殺し型枠の構成を説明する構成説明図(1)である。
図2】コンクリート製基礎用埋め殺し型枠の構成を説明する構成説明図(2)である。
図3】コンクリート製基礎用埋め殺し型枠の構成を説明する構成説明図(3)である。
図4】コンクリート製基礎用埋め殺し型枠の構成を説明する構成説明図(4)である。
図5】本発明の実施例の構成を説明する説明図(1)である。
図6】本発明の実施例の構成を説明する説明図(2)である。
図7】本発明の実施例の構成を説明する説明図(3)である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施例を図に基づいて説明する。
【0014】
図7に示すように、本発明は、例えば電化工事を行う鉄道の脇の電柱等の敷設箇所16に適用される。
【0015】
具体的には、電柱等の敷設箇所となる基礎の形成に際し、その箇所に例えば、略正方形状のつば部を形成し、該底面が水平面とされて掘削されたつば部箇所に、いわゆる基礎用型枠が角筒状に立設されて適用されることになる。
【0016】
本発明は、コンクリート打設後の脱型が不要な埋め殺しタイプの基礎用型枠8を使用するものであり、該型枠は、図1に示すように、長方形状をなすコンクリート基板1と、該コンクリート基板1の両端側から略直角方向に折曲したコンクリート側板2、2とを有して略コ字状に形成された型枠ユニット3が基本部材となる。
【0017】
なお、前記型枠ユニット3は、あらかじめ工場で大量に製造されるものが使用できる。
【0018】
図2に示すように、前記型枠ユニット3・・・を2個で一対とし、それぞれの型枠ユニット3、3のコ字状先端部を各々突き合わせて接続することにより、略正方形状の第1枠体4aが形成される。
【0019】
なお、図1の(B)及び図2に示すように、前記型枠ユニット3のコ字状両先端部側面には、接続ボルト用孔5が設けられている。したがって、前記枠体4は、一対の突き合わされた型枠ユニット3、3の接続ボルト用孔5、5同士にコ字状接続ボルト6を嵌め込こみ、前記一対の型枠ユニット3、3を接続することで形成される。
【0020】
次いで、形成された第1枠体4aの上部には、該第1枠体4aと同様に一対の型枠ユニット3、3を接続して構成された第2枠体4bを積み重ねる。
【0021】
なお、図3に示すように、下に位置する第1枠体4aと上に位置する第2枠体4bの中央境目の接続金具取付位置に、第1枠体4aと第2枠体4bとを固定する、断面がH状の長方形状接続金具7を取り付け、枠体4・・・同士のズレを防止する。
【0022】
すなわち、図4から理解できるとおり、前記H状長方形状接続金具7は、断面がH状となっており、上側と下側はそれぞれ凹状の溝部分が形成されている。
【0023】
該H状長方形状金具7の下側の凹状溝部分を第1枠体4aの長手方向中央上端部の接続金具取付位置に嵌め込み、H状長方形状接続金具7の上側の凹状溝部分に第2枠体4bの長手方向中央下端部の接続金具取付位置が嵌るよう、第2枠体4bを第1枠体4aに載置する。これにより、第1枠体4aと第2枠体4bとが固定され、枠体4同士のズレを防止することができるのである。
【0024】
以上の通り、本発明であるコンクリート製基礎用埋め殺し型枠8は、例えば、前記第1枠体4aと第2枠体4bとを積み重ねることにより角筒状をなして形成される。
【0025】
そして、このコンクリート製基礎用埋め殺し型枠8は、基礎を形成すべく行われるコンクリート打設から、電柱等の柱の建植を行うまでの間、土留めの役割を果たし、コンクリート打設を行い基礎の工事が終了した後には、脱型することなく、そのまま埋め殺すものとなる。
【0026】
なお、本発明は、前記第1枠体4a及び第2枠体4bのみならず複数の枠体4・・・から形成することも可能で、2段以上の複数段でコンクリート製基礎用埋め殺し型枠8を形成することもできる。
【0027】
例えば、下2段を基礎形成用のつば部用とし、上2段を大量に発生した盛り土の土留め用として、計4段とすることも考えられる。
【0028】
次に、前記コンクリート製基礎用埋め殺し型枠8を用いた柱の敷設方法について説明する。
【0029】
あらかじめ工場で製造された、長方形状をなすコンクリート基板1と、該コンクリート基板の両端側から略直角方向に折曲したコンクリート側板2、2とを有して略コ字状に形成された型枠ユニット3・・・を複数個用意し、この用意した複数個の型枠ユニット3・・・を柱の敷設現場などにトラック等運搬車両にて運搬する。
【0030】
前記敷設現場においては、基礎形成箇所となるエリアに、いわゆるつば部用の凹部が掘削され、底面が水平面となる掘削凹部が形成されている。
【0031】
そして、該掘削箇所に、前記型枠ユニット3を一対用意し、これのコ字状の先端部を各々突き合わせ接続し、略正方形状の第1枠体4aを形成する。
【0032】
前記第1枠体4aの上部には、該第1枠体4aと同様に構成された第2枠体4bを積み重ねて、前記第1枠体4aと第2枠体4bとにより角筒状をなすコンクリート製基礎用埋め殺し型枠8とする。
【0033】
ここで、本発明においてコンクリート製の基礎用埋め殺し型枠8を用いるのは、従来の木製の型枠より格段に耐久性が高く、またコンクリート打設後の型枠脱型が不要でそのまま埋め殺しにできるためである。
【0034】
しかしながら、コンクリート製の基礎用型枠は、木製の型枠に比べ重量がある。
【0035】
そこで、工場では前記枠体4自体を製造し、運搬するのではなく、枠体4を分割した形状の型枠ユニット3を製造し、これらを嵩張らない状態にして運搬し、その後、柱等の敷設現場で前記型枠ユニット3・・・を組み立て、枠体4を形成するのである。
【0036】
よって、工場から敷設現場までのトラック等による運搬、また、トラック等から敷設箇所までの運搬がきわめて容易となった。
【0037】
すなわち、図1及び図2から理解されるように、型枠ユニット3における前記両コンクリート側板2、2の前記コンクリート基板1側には、複数箇所において運搬治具接続孔9が設けられており、該両コンクリート側板2の運搬治具接続孔9に、コ字状運搬治具を嵌め込むと、両側から該運搬治具を把持して、人力運搬が可能となる。
【0038】
本発明における実施例では、例えば、型枠ユニット3一つの重さは約58kgであるため、2人の人力で容易に運搬できる重さとなっている。そして、敷設現場において前記型枠ユニット3を組み立て、枠体4を形成するのである。
【0039】
なお、前記運搬治具接続孔9は、実施例では、図1等に示すおとり、前記コンクリート側板2に、コンクリート基板1側に3つ、該コンクリート側板の長手方向中央からややコンクリート基板側に1つ、計4つ設けられている。
【0040】
このように複数個の運搬治具接続孔9を設けて、前記コ字状運搬治具の取付位置を運搬状況に合わせて選択できるようにしたことで、型枠ユニット3の運搬をしやすくした。
【0041】
さらに、図1乃至図3等から理解できるとおり、型枠ユニット3のコンクリート基板1及びコンクリート側板2、2の内側に、複数箇所において略長方形状の凹状部10を設けることで、型枠ユニット3の軽量化を図っている。
【0042】
また、図1の(B)及び図2に示すように、前記型枠ユニット3のコ字状両先端部側面には、接続ボルト用孔5が設けられており、前記枠体4は、一対の突き合わされた型枠ユニット3、3の接続ボルト用孔5、5同士にコ字状接続ボルト6を嵌め込こむことにより一対の型枠ユニット3、3を接続し、形成される。
【0043】
ここで、前記コ字状接続ボルト6は、先端部が前記枠体4の外側に突出するよう嵌め込むことが好ましい。図2から理解できるとおり、枠体4から突出する該コ字状接続ボルト6の先端を外向きとすることで、掘削時の障害にならないからである。
【0044】
また、下に位置する第1枠体4aと上に位置する第2枠体4bの中央境目部分の接続金具取付位置に、第1枠体4aと第2枠体4bとを固定する、断面がH状の長方形状接続金具7を取り付け、枠体4同士のズレを防止する。
【0045】
すなわち、図4から理解できるとおり、前記H状長方形状接続金具7は、断面がH状となっており、上側と下側はそれぞれ凹状の溝部分が形成されている。
【0046】
該H状長方形状金具7の下側の凹状溝部分を第1枠体4aの長手方向中央上端部の接続金具取付位置に嵌め込み、H状長方形状接続金具7の上側の凹状溝部分に第2枠体4bの長手方向中央下端部の接続金具取付位置が嵌るよう、第2枠体4bを第1枠体4aに載置する。これにより、第1枠体4aと第2枠体4bとが固定され、枠体4同士のズレを防止することができる。
【0047】
なお、前記第1枠体4a及び第2枠体4bのみならず、複数の枠体4・・・とすることも可能であり、よって、前述したコンクリート製基礎用埋め殺し型枠8を2段以上の複数段とすることもできる。
【0048】
前述したように、例えば、下2段を基礎のつば部用とし、上二段を大量に発生した盛り土の土留め用として、計4段とすることが考えられる。
【0049】
次いで、前記形成したコンクリート製基礎用埋め殺し型枠8内に、土留め用スパイラルダクトを入れるため、つば部分から所定の深さ、例えばつば部分底面から例えば深さ1.5m以下の範囲で掘削を行う。
【0050】
そして、該土留め用スパイラルダクト用の掘削孔に土留め用スパイラルダクト11を設置し、さらに内枠用スパイラルダクトを入れるための掘削を前記土留め用スパイラルダクトの掘削位置よりさらに下方方向へ、前記土留め用スパイラルダクトの掘削径よりも小径の掘削を行う。その後、該内枠用スパイラルダクト用の掘削孔に内枠用スパイラルダクト12を設置する。
【0051】
その後、基礎形成のためのコンクリートの打設まで、長期にわたって前記コンクリート製基礎用埋め殺し型枠8が敷設状態とされている場合でも、本発明におけるコンクリート製基礎用埋め殺し型枠8によれば、従来の木製型枠の場合に比べ格段に耐久性が高いため、盛り土が多い箇所や狭隘な箇所等、施工環境の厳しい敷設箇所であっても、長期の敷設状態において土留めの役割を果たすことができる。
【0052】
次いで、生コンクリートを打設後、柱14を建植する。前記内枠用スパイラルダクト12、前記土留め用スパイラルダクト11及び前記コンクリート製基礎用埋め殺し型枠8は埋め殺しとする。
【0053】
すなわち、図6に示すように、前記内枠用スパイラルダクト12内にコンクリート13を打設した後、電柱等の柱14を建植する。その後、前記土留め用スパイラルダクト11及び前記コンクリート製基礎用埋め殺し型枠8を脱型することなく、コンクリート13を打設して一体化させる。
【0054】
そして、土留めの役割を果たしていた前記コンクリート製基礎用埋め殺し型枠8の外側は、該型枠全体が埋まるよう通常通り土を整備しても構わない。
【0055】
したがって、本発明では完全に埋め殺すことができるため、木製型枠の場合のように脱型をする必要がなく、施工手間が省け、よってコスト削減に寄与するとの効果をも発揮する。
【符号の説明】
【0056】
1 コンクリート基板
2 コンクリート側板
3 型枠ユニット
4 枠体
4a 第1枠体
4b 第2枠体
5 接続ボルト用孔
6 コ字状接続ボルト
7 H状長方形状接続金具
8 コンクリート製基礎用埋め殺し型枠
9 運搬治具接続孔
10 凹状部
11 土留め用スパイラルダクト
12 内枠用スパイラルダクト
13 コンクリート
14 柱
15 線路
16 柱等敷設箇所
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7