(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6207042
(24)【登録日】2017年9月15日
(45)【発行日】2017年10月4日
(54)【発明の名称】複数の識別プロファイルを有する通信を管理する方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04M 1/00 20060101AFI20170925BHJP
H04M 11/00 20060101ALI20170925BHJP
【FI】
H04M1/00 R
H04M11/00 302
【請求項の数】15
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2016-522043(P2016-522043)
(86)(22)【出願日】2013年10月22日
(65)【公表番号】特表2017-500765(P2017-500765A)
(43)【公表日】2017年1月5日
(86)【国際出願番号】IB2013059546
(87)【国際公開番号】WO2015059518
(87)【国際公開日】20150430
【審査請求日】2016年4月11日
(73)【特許権者】
【識別番号】315002955
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オーユー
(74)【代理人】
【識別番号】100127188
【弁理士】
【氏名又は名称】川守田 光紀
(72)【発明者】
【氏名】ホルトマンズ シルケ
(72)【発明者】
【氏名】シャンサッパ カイトラ
【審査官】
望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2013/085852(WO,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2002/0028669(US,A1)
【文献】
特開2005−102259(JP,A)
【文献】
特開2012−216990(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M1/00
H04M11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークオペレーターからの通信要求を受信することを含む方法であって、前記ネットワークオペレーターとの通信は複数の識別プロファイルのうちの第1の識別プロファイルによってサポートされ、前記方法は、
前記通信要求に係る通信が、前記第1の識別プロファイルによってサポートされるべきか、他のネットワークオペレーターからの通信をサポートするように構成される他の識別プロファイルによってサポートされるべきかを、所定の基準に関連して判断することと;
前記通信要求に係る通信が前記他の識別プロファイルによってサポートされるべきである場合は、前記通信要求を拒否することと;
前記通信要求に係る通信が前記他の識別プロファイルによってサポートされるべきである場合は、前記ネットワークオペレーターを介して前記通信要求を行った要求者に、前記他の識別プロファイルによってサポートされる前記他のネットワークオペレーターとの通信に関する情報が提供されるようにすることと;
を含む、方法。
【請求項2】
前記複数の識別プロファイルのそれぞれは、対応するネットワークオペレーターとの契約に関連付けられ、前記要求者に情報が提供されるようにすることは、前記他の識別プロファイルによって通信がサポートされるべきである場合に、前記他の識別プロファイルに関連付けられる契約に関する情報が前記要求者に提供されるようにすることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記他の識別プロファイルに関連付けられる前記契約に関する情報が提供されるようにすることは、前記他の識別プロファイルに関連付けられる前記契約に関する情報を含む電子メッセージが前記要求者に提供されるようにすることを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
電子メッセージが提供されるようにすることは、前記他の識別プロファイルに関連付けられる前記契約に関する情報を含むテキストメッセージが前記要求者に提供されるようにすることを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記所定の基準は、前記第1の識別プロファイルにサポートされる通信及び前記他の識別プロファイルにサポートされる通信に関わるコストを含む、請求項1から4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
前記通信要求を受信することは、該通信要求の中で、前記ネットワークオペレーターを識別する情報を受信することを含む、請求項1から5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
前記ネットワークオペレーターを識別する前記通信要求に関連する電子メッセージを受信することを含む、請求項1から5のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
処理手段及び記憶手段を有する装置であって、前記記憶手段はプログラム命令を格納し、該プログラム命令は、前記処理手段に実行されると、前記装置に、請求項1から7のいずれかに記載の方法を遂行させるように構成される、装置。
【請求項9】
装置の処理手段に実行されると、前記装置に、請求項1から7のいずれかに記載の方法を遂行させるように構成されるプログラム命令を備える、コンピュータプログラム。
【請求項10】
ネットワークオペレーターからの通信要求を受信する手段を備える装置であって、前記ネットワークオペレーターとの通信は複数の識別プロファイルのうちの第1の識別プロファイルによってサポートされ、前記装置は、
前記通信要求に係る通信が、前記第1の識別プロファイルによってサポートされるべきか、他のネットワークオペレーターからの通信をサポートするように構成される他の識別プロファイルによってサポートされるべきかを、所定の基準に関連して判断する手段と;
前記通信要求に係る通信が前記他の識別プロファイルによってサポートされるべきである場合は、前記通信要求を拒否する手段と;
前記通信要求に係る通信が他の識別プロファイルによってサポートされるべきである場合は、前記ネットワークオペレーターを介して前記通信要求を行った要求者に、前記他の識別プロファイルによってサポートされる前記他のネットワークオペレーターとの通信に関する情報が提供されるようにする手段と;
を備える、装置。
【請求項11】
前記複数の識別プロファイルのそれぞれは、対応するネットワークオペレーターとの契約に関連付けられ、前記要求者に情報が提供されるようにする手段は、前記他の識別プロファイルによって通信がサポートされるべきである場合に、前記他の識別プロファイルに関連付けられる契約に関する情報が前記要求者に提供されるようにする手段を含む、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記他の識別プロファイルに関連付けられる前記契約に関する情報が提供されるようにする手段は、前記他の識別プロファイルに関連付けられる前記契約に関する情報を含む電子メッセージが前記要求者に提供されるようにする手段を含む、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記所定の基準は、前記第1の識別プロファイルにサポートされる通信及び前記他の識別プロファイルにサポートされる通信に関わるコストを含む、請求項10から12のいずれかに記載の装置。
【請求項14】
前記通信要求を受信する手段は、該通信要求の中で、前記ネットワークオペレーターを識別する情報を受信する手段を含む、請求項10から13のいずれかに記載の装置。
【請求項15】
前記ネットワークオペレーターを識別する前記通信要求に関連する電子メッセージを受信する手段を備える、請求項10から14のいずれかに記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、一般的に、複数の識別プロファイルを有する通信を管理する方法及び装置に関する。より具体的には、複数の識別プロファイルにサポートされている複数のネットワークオペレーターからの通信リクエストを選択的に管理する方法及び装置に関する。
【0002】
移動端末のユーザには、複数のネットワークオペレーターと契約を結んでいる者がある。それぞれのネットワークオペレーターは、それぞれの契約によって、移動端末を一意に識別するだろう。また、それぞれの契約は、それぞれのネットワークオペレーターによってサポートされる通信を規定しうる。例えば、それぞれの契約は、ネットワークオペレーターを通じて移動端末が行う通信にかかる費用を規定しうる。
【0003】
複数のネットワークオペレーターを使って通信を行うことをサポートするために、移動端末は、複数の識別プロファイルを有してもよい。これらの識別プロファイルは、一つのセキュアモジュールに格納される場合もあれば、複数のモジュールに格納される場合もあるだろう。そのようなモジュールには、例えば、eUICC(embedded universal integrated circuit card)やSIM(加入者識別モジュール)カード、その他のセキュア要素が存在する。各識別プロファイルに関する契約に関連付けられたネットワークオペレーターは、当該識別プロファイルによって、移動端末を一意に識別しうる。また、識別プロファイルは、ネットワークオペレーターを通じて契約に従って行われる通信に関係する、様々なパラメータを規定してもよい。
【0004】
第1のネットワークオペレーターからの通信リクエストに応じて、複数の識別プロファイルを有する移動端末は、当該第1のネットワークオペレーターとの契約に関連する識別プロファイルを特定し、その識別プロファイルで規定されるパラメータに従って、当該通信リクエストを受け入れてもよい。それに続いて、移動端末は、第2のネットワークオペレーターからの通信リクエストを受信するかもしれない。移動端末は、同様に、第2のネットワークオペレーターとの契約に関連する別の識別プロファイルを特定し、その識別プロファイルで規定されるパラメータに従って、当該通信リクエストを受け入れてもよい。
【0005】
複数のネットワークオペレーターとそれぞれ契約を結ぶことの結果として、移動端末のユーザは、それぞれのネットワークオペレーターによってサポートされる通信ごとに、異なって課金されるだろう。例えば、ある契約に従ってあるネットワークオペレーターから提供される通信リクエストによって、通信サービスに課金される額が、他の契約に従って他のネットワークオペレーターから提供される通信サービスの料金よりも高い場合がある。そのような場合、高額な方のネットワークオペレーターから多くの通信リクエストが届けば、ユーザが支払わなければならない費用は高くなるだろう。高額な方のネットワークオペレーターからの通信リクエストの多くが、低額の方のネットワークオペレーターから届くようになれば、ユーザが支払わなければならない費用は低くなるだろう。
【0006】
例示的実施形態に従う方法や装置、コンピュータプログラムは、互いに異なる複数の識別プロファイルのいずれかによってサポートされうる通信要求を選択的に受け入れる。通信要求は、例えば通信コストのような所定の基準に基づいて、選択的に受け入れられる。例示的実施形態の方法や装置、コンピュータプログラムは、移動端末が、それぞれ異なるネットワークに対して結ばれた複数の契約を、所定の基準に従って、より効率的に管理することを可能にする。例えば、例示的実施形態の方法や装置、コンピュータプログラムは、通信に関わる全体的なコストが低下するように、様々なネットワークオペレーターとの契約に基づく通信要求を選択的に受け入れる。
【0007】
ある例示的実施形態において提供される方法は、ネットワークオペレーターからの通信要求を受信することを含む。ネットワークオペレーターとの通信は複数の識別プロファイルのうちの第1の識別プロファイルによってサポートされる。前記方法は、通信が、前記第1の識別プロファイルによってサポートされるべきか、他のネットワークオペレーターからの通信をサポートするように構成される他の識別プロファイルによってサポートされるべきかを、所定の基準に関連して判断することを含む。通信が他の識別プロファイルによってサポートされるべきである場合は、通信要求を拒否する。
【0008】
前記方法は、通信が他の識別プロファイルによってサポートされるべきである場合、通信要求を行った要求者に対して情報が提供されるようにすることを含んでもよい。ある実施形態において、この情報は、他の識別プロファイルにサポートされる他のネットワークオペレーターからの通信に関するものであってもよい。これに関して、前記複数の識別プロファイルの各々は、対応するネットワークオペレーターとの契約に関連付けられていてもよい。この例示的実施形態の方法は、前記要求者に情報が提供されることが、前記他の識別プロファイルによって通信がサポートされるべきである場合に、前記他の識別プロファイルに関連付けられる契約に関する情報が前記要求者に提供されるようにすることによって、行われるようにされていてもよい。例えば、前記方法は、前記他の識別プロファイルに関連付けられる前記契約に関する情報が提供されるようにすることが、前記他の識別プロファイルに関連付けられる前記契約に関する情報を含む電子メッセージが前記要求者に提供されるようにすることで行われるようにされていてもよい。この電子メッセージは、テキストメッセージやインスタントメッセージ、MMSメッセージ、チャットメッセージのようなものであってもよい。
【0009】
前記所定の基準は、前記第1の識別プロファイルにサポートされる通信及び他の識別プロファイルによってサポートされる通信に関わるコストを含んでいてもよい。ある例示的実施形態において、前記方法は、通信要求を受信することを、該通信要求の中でネットワークオペレーターを特定する情報を受信することを含んで行ってもよい。別の例示的実施形態において、前記方法は、ネットワークオペレーターを特定する通信要求に関わる電子メッセージを受信することを含んでもよい。
【0010】
別の例示的実施形態では装置が提供される。この装置は少なくとも一つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを格納する少なくとも一つのメモリとを備え、前記少なくとも一つのメモリおよび前記格納されたコンピュータプログラムコードは、前記少なくとも一つのプロセッサと共に、前記装置に、ネットワークオペレーターからの通信要求を受信させる。ネットワークオペレーターとの通信は複数の識別プロファイルのうちの第1の識別プロファイルによってサポートされる。前記少なくとも一つのメモリおよび前記格納されたコンピュータプログラムコードは、前記少なくとも一つのプロセッサと共に、この例示的実施形態の装置に、通信が、前記第1の識別プロファイルによってサポートされるべきか、他のネットワークオペレーターからの通信をサポートするように構成される他の識別プロファイルによってサポートされるべきかを、所定の基準に関連して判断させるように構成される。前記少なくとも一つのメモリおよび前記格納されたコンピュータプログラムコードは、前記少なくとも一つのプロセッサと共に、この例示的実施形態の装置に、通信が可能識別プロファイルによってサポートされるべきである場合、通信要求を拒否させる。
【0011】
前記少なくとも一つのメモリおよび前記格納されたコンピュータプログラムコードは、前記少なくとも一つのプロセッサと共に、この例示的実施形態の装置に、さらに、通信が他の識別プロファイルによってサポートされるべきである場合、通信要求を行った要求者に対して情報を提供させるように構成されてもよい。この情報は、他の識別プロファイルにサポートされる他のネットワークオペレーターからの通信に関するものであってもよい。前記複数の識別プロファイルの各々は、対応するネットワークオペレーターとの契約に関連付けられていてもよい。この例示的実施形態において、少なくとも一つのメモリ及びコンピュータープログラムコードは、プロセッサと共に、前記要求者に情報が提供されることが、前記他の識別プロファイルによって通信がサポートされるべきである場合に、前記他の識別プロファイルに関連付けられる契約に関する情報が前記要求者に提供されるようにすることによって、行われるように構成されてもよい。前記少なくとも一つのメモリ及び前記コンピュータプログラムコードは、前記プロセッサを用いて、この例示的実施形態の装置に、前記他の識別プロファイルに関連付けられる前記契約に関する情報が提供されるようにすることを、前記他の識別プロファイルに関連付けられる前記契約に関する情報を含む電子メッセージが前記要求者に提供されるようにすることことで、行わせるように構成されてもよい。この天使メッセージは、例えばテキストメッセージやインスタントメッセージ、チャットメッセージ、MMSメッセージなどであってもよい。
【0012】
前記所定の基準は、前記第1の識別プロファイルにサポートされる通信及び他の識別プロファイルによってサポートされる通信に関わるコストを含んでいてもよい。前記少なくとも一つのメモリ及び前記コンピュータプログラムコードは、前記プロセッサを用いて、この例示的実施形態の装置に、前記識別要求を受信することを、前記識別要求の中で前記ネットワークオペレーターを識別する情報を受信することにより行わせるように構成されてもよい。前記少なくとも一つのメモリ及び前記コンピュータプログラムコードは、前記プロセッサを用いて、この例示的実施形態の装置に、前記ネットワークオペレーターを識別する前記通信要求に関する電子メッセージを受信させるように構成されてもよい。
【0013】
更なる例示的実施形態では、コンピュータプログラム製品が提供される。この製品は、プログラムコード部分を格納する非一時的コンピュータ読み取り可能な媒体を含む。このプログラムコード部分は、実行されると、ネットワークオペレーターからの通信要求を受信するように構成される。ネットワークオペレーターとの通信は複数の識別プロファイルのうちの第1の識別プロファイルによってサポートされる。前記プログラムコード部分は、通信が、前記第1の識別プロファイルによってサポートされるべきか、他のネットワークオペレーターからの通信をサポートするように構成される他の識別プロファイルによってサポートされるべきかを、所定の基準に関連して判断するように構成される。通信が他の識別プロファイルによってサポートされるべきである場合は、前記プログラムコード部分は、通信要求が拒否されるように構成される。
【0014】
この例示的実施形態のプログラムコード部分はまた、通信が他の識別プロファイルによってサポートされるべきである場合、通信要求を行った要求者に対して情報が提供されるように構成されてもよい。この情報は、他の識別プロファイルにサポートされる他のネットワークオペレーターからの通信に関するものであってもよい。前記複数の識別プロファイルの各々は、対応するネットワークオペレーターとの契約に関連付けられていてもよい。この例示的実施形態において、前記プログラムコード部分は、通信が他の識別プロファイルによってサポートされるべきである場合は、要求者に情報が提供されるように構成されてもよい。この例示的実施形態のプログラムコード部分はまた、要求者に、他の識別プロファイルに関係付けられる契約に関する情報が提供されるように構成されてもよい。ある例示的実施形態において、前記所定の基準は、前記第1の識別プロファイルにサポートされる通信及び他の識別プロファイルによってサポートされる通信に関わるコストを含んでいてもよい。
【0015】
さらに別の例示的実施形態において提供される装置は、ネットワークオペレーターからの通信要求を受信する手段を備える。ネットワークオペレーターとの通信は複数の識別プロファイルのうちの第1の識別プロファイルによってサポートされる。前記装置は、通信が、前記第1の識別プロファイルによってサポートされるべきか、他のネットワークオペレーターからの通信をサポートするように構成される他の識別プロファイルによってサポートされるべきかを、所定の基準に関連して判断する手段を備える。この所定の基準は例えばコストであってもよい。前記装置は、通信が他の識別プロファイルによってサポートされるべきである場合は、通信要求を拒否する手段を備える。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本発明の例示的実施形態を一般的に説明してきたが、ここで添付の図面を参照する。なお図面のスケールは正確であるとは限らない。
【
図1】複数のネットワークからサービスを受ける移動端末の略図である。
【
図2】本発明の例示的実施形態に従って具体的に構成され得る装置のブロック図である。
【
図3】本発明のある例示的実施形態に従って、例えば
図2の装置によって、遂行される処理を描いたフローチャートである。
【0017】
以下、添付図面を参照して本発明のある例示的実施形態をより詳細に説明する。なお本発明の全ての実施形態が紹介されるわけではない。実際、本発明は様々な形態で実施されることができるので、本発明の実施形態がここで紹介される実施形態に限定されると考えてはならない。むしろここで紹介される実施形態は、本明細書が法的な要件を充足するために紹介されるものである。本明細書および図面を通じて同様の符号は同様の要素を表す。本明細書で使用されるとき、"データ"や"コンテンツ"、"情報"又は同様の用語は、本発明の実施形態において送信されたり受信されたり、保存されたりしうるデータを言い表すために互いに代替しうるように使用される。このため、このような用語が本発明の実施形態の範囲や技術思想を制限するものと考えてはならない。
【0018】
また、本明細書において「回路(circuitry)」との用語は、(a)ハードウェアのみにより実装される回路(例えばアナログ回路及び/又はデジタル回路による実装)や、(b)一つ又は複数のコンピュータ読み取り可能なメモリに記録されるソフトウェア及び/又はファームウェアと回路との組合せであって、本明細書に記載の一つ又は複数の機能を協働して装置に実行させる組み合わせ、(c)例えば一つ又は複数のマイクロプロセッサや、一つ又は複数のマイクロプロセッサの部分であるような、一つ又は複数の回路であって、動作するために、(たとえ物理的には存在しないものであっても)ソフトウェア又はファームウェアを必要とするような回路、を言い表す。「回路(circuitry)」のこの定義は、本明細書及び特許請求の範囲の全体にわたって適用されるべきものである。さらなる例として、本明細書で使用されるとき、「回路(circuitry)」という用語は、1つ以上のプロセッサおよび/またはこれらの1つ以上の部分と、これらに付随するソフトウェアおよび/またはファームウェアを含む実装を含む。更なる例として、本明細書で使用されるとき、「回路(circuitry)」との用語は、例えば、携帯電話のためのベースバンド統合回路やアプリケーションプロセッサ統合回路を意味することができ、また、サーバやセルラネットワークデバイス、その他のネットワークデバイス、その他のコンピューティングデバイスの中の、同様の集積回路を意味することができる。
【0019】
本明細書において、"コンピュータ読み取り可能な記憶媒体"との用語は、一時的な記憶媒体ではない物理的又は触知可能な記憶媒体を言い表し、例えば揮発性又は非揮発性の記憶デバイスであり、電磁信号を言い表す"コンピュータ読み取り可能な送信媒体"からは区別されうるものである。
【0020】
移動端末は、複数のネットワークのいずれとも通信可能なように構成されてもよい。それらの通信は、各ネットワークオペレーターに向けられた無線通信ネットワークであってもよい。
図1に描かれるように、例えば、移動端末10は、N個のネットワークと通信するように構成されてもよい。これらのネットワークは、それぞれ別のネットワークオペレータにより運営されていてもよい。例えば
図1の移動端末は、第1のネットワーク12、第2のネットワーク14、・・・N番目のネットワーク16と通信するように構成されてもよい。
【0021】
様々なタイプの移動端末10が、N個のネットワークと通信するように構成されうる。そのような移動端末は、例えばPDA、携帯電話、スマートフォン、ポケットベル、携帯テレビ、ゲーム機、ラップトップコンピュータ、カメラ、タブレットコンピュータは、タッチ画面、ビデオ録画機、オーディオ/ビデオ再生機、ラジオ、電子ブック、測位デバイス(例えばGPSデバイス)等であってもよいし、これらが組み合わされた機械であってもよいし、その他のタイプの音声又はデータ通信システムであってもよい。
【0022】
複数の異なるネットワークと通信することを可能にするために、移動端末10のユーザは、各ネットワークに関する各ネットワークオペレーターとそれぞれ契約を結んでいてもよい。それぞれの契約は、移動端末がそれぞれのネットワークを通じて通信する場合の条件を定める。そのような条件とは、例えば、ネットワークによりサポートされる通信に関連する料金である。複数の契約を管理するために、移動端末は、複数の識別プロファイル(identification profile)を有してもよい。各識別プロファイルは、移動端末のユーザの(各ネットワークのネットワークオペレーターとの間の)契約に関する一つ又は複数のパラメータを定めてもよい。
例えば、移動端末のユーザが、N個の異なるネットワークのN個の異なるネットワークオペレーターと契約を有している場合、当該移動端末はN個のネットワーク識別プロファイルを有していてもよい。それぞれのネットワーク識別プロファイルは、異なるネットワークのネットワークオペレーターとの契約に関連付けられていてもよい。移動端末は、これらのプロファイルを少なくとも一つのセキュアモジュールに格納してもよい。しかし、互換性やビジネス上の理由等から、複数のセキュアモジュールを使用する場合もあるだろう。
【0023】
移動端末10は、様々なタイプのセキュアモジュールを使用することができてもよい。このようなセキュアモジュールには、例えば、カニ別モジュール(SIM)、UICC(universal integrated circuit card)、R-UIM(リムーバブルユーザ識別モジュール)、SDカード、eUICC(embedded UICC)、信頼モジュール(Trusted module)等がある。これらのモジュールは、上記識別プロファイルを格納してもよい。識別プロファイルによっては、SIMアプリケーションや、USIM(ユニバーサルSIM)アプリケーション、ISIM(IPマルチメディアサービス識別モジュール)アプリケーションのいずれか1つ以上を含んでもよく、通信ネットワークプロバイダーと関連していてもよい。識別プロファイルによっては、通信ネットワークプロバイダーと関連していなくともよく、セキュアモジュールに格納されていてもよい。モジュールのタイプによらず、これらのモジュールは、プロファイルに関連する様々なパラメーターや、ネットワークオペレーターとの契約に関するパラメーターを格納するように構成されるメモリデバイスを含んでもよい。ネットワークオペレーターとの契約に関するパラメーターには、関連するネットワークにおけるネットワークオペレーターはにとっての移動端末の一意な識別情報や、識別プロファイルが関連付けられているネットワークオペレーターやネットワークの識別情報が含まれてもよい。
SIMを例にとると、、例えばSIMは、一意のシリアル番号であるIMSI(international mobile subscriber identity)や、セキュリティ認証キー、暗号情報、ネットワークに関する一時的な情報、ユーザがアクセスしうるサービスのリスト、PIN(個人識別番号)、PIN解除のための個人的解除コード(PUK)を格納するように構成されてもよい。
【0024】
移動端末10の実施形態によらず、移動端末10は、
図2に描かれる装置2を含むか、またはこれに関連付けられてもよい。装置2は、複数の識別プロファイルが関わる通信を管理するように構成されてもよい。ある実施形態では、
図2に描かれる装置は、プロセッサ22やメモリデバイス24、通信インタフェース28 、ユーザインタフェース30を具備するものでもよく、これらの要素と通信するものでもよい。実施形態によっては、プロセッサ(及び/又は、コプロセッサや、プロセッサをアシストする、あるいは関連する他の処理回路)は、装置のコンポーネント間で情報をやり取りするバスを介してメモリデバイス24と通信してもよい。メモリデバイスは情報を長期にわたって格納可能なものであってもよく、例えば、一つ以上の揮発性および/または非揮発性のメモリを含んでもよい。メモリデバイスは、例えば、コンピュータ読み取り可能なストレージメディアのような、ゲートを備える電子的なストレージデバイスであってもよく、例えばプロセッサのような計算デバイス等の機械によって呼び出されうるデータ(たとえばビット)を格納するように構成されてもよい。本発明の例示的実施形態に従う様々な機能を装置が実行することを可能にするべく、メモリデバイスは、情報やデータ、コンテンツ、アプリケーション、命令等を格納するように構成されてもよい。例えば、メモリデバイスは、プロセッサが処理する入力データをバッファするように構成することもできる。あるいは又は加えて、メモリデバイスは、プロセッサによって実行される命令を格納するように構成することもできる。
【0025】
メモリデバイス24は、複数のセキュアモジュールを含んでもよい。例えば複数のSIMや複数のUICC、複数のeUICC、複数のR-UIM、複数のSDカード、複数の信頼要素等を含んでもよい。図示される実施形態において、メモリデバイスはプロファイル26を複数記憶している。それぞれのプロファイルは、移動端末のユーザが保持するネットワークオペレーターとの契約に関係付けられている。
図1に示されるように、ユーザがN個のネットワークと契約を結んでいる場合は、メモリデバイスは、
図2に描かれるように、N個の識別プロファイルを記憶していてもよい。
【0026】
上述のように、実施形態によっては、装置20は携帯端末10として具現化されることができる。しかし実施形態によっては、装置は、チップ又はチップセットとして具現化されてもよい。言葉を変えれば、装置は、例えばチップのような一つ又は複数の物理的なパッケージを含んでいてもよく、例えば基板のような構造組立部品(structural assembly)上に材料や部品、ワイヤ等を含んでいてもよい。構造組立部品は物理的な強度やサイズの保全を提供してもよく、また、要素回路の電気的な相互作用を抑える役割を果たしてもよい。したがって、装置は場合によっては、単一のチップや単一のシステム・オン・チップ(SoC)上に、本発明の実施形態を実装するように構成されてもよい。このように場合によっては、チップまたはチップセットは本明細書に記載される機能を提供する1つ又は複数の処理を実行する手段を構成してもよい。
【0027】
プロセッサ22は様々な方法で具現化されてもよい。例えばプロセッサは、1つ又は複数の様々な処理手段として具現化されてもよい。そのような処理手段には例えば、コプロセッサやマイクロプロセッサ,コントローラー,デジタルシグナルプロセッサ(DSP),DPS搭載型または非搭載型の処理要素,その他様々な処理回路が含まれる。また、そのような処理回路には、例えば、ASIC(特定用途向け集積回路)やFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ),マイクロコントローラーユニット(MCU),ハードウェアアクセラレータ,特定用途向けコンピュータチップ等が存在する。それ故、実施形態によっては、プロセッサは独立して動作するように構成される1つ又は複数の処理コアを備えてもよい。マルチコアプロセッサによって単一の物理的パッケージで複数の処理が実行可能になる。あるいは又は加えて、プロセッサは、独立での命令実行や、パイプライン処理、及び/又はマルチスレッド処理を可能にするために、バスを介して直列構成された1つ又は複数のプロセッサを備えてもよい。
【0028】
ある例示的実施形態において、プロセッサ22は、メモリデバイス24に格納された命令を実行するように構成されてもよく、あるいは、自身がアクセス可能な命令を実行するように構成されてもよい。あるいは又は加えて、プロセッサは、ハードコードされた機能を実行するように構成されてもよい。このように、構成方法がハードウェアによるか、ソフトウエアによるか、あるいはそれらの組合せによるかに関わらず、プロセッサとは、このように構成されながら本発明の実施形態に従う処理を実行する能力を有する(例えば、回路において物理的に具現化された)要素を表してもよい。例えば、プロセッサがASICやFPGAのようなものにより具現化されるとき、プロセッサは、本明細書により説明される処理を遂行するために特別に構成されたハードウェアと考えられうる。あるいは、別の実施例としてプロセッサがソフトウェア命令を実行する実行機器として具現化される場合、こうした命令は、実行されると、本明細書に記載されるアルゴリズム及び/又は処理を実行するようにプロセッサを具体的に構成してもよい。ただし、場合によっては、プロセッサは、特定の装置(例えばユーザデバイス)のプロセッサであって、本明細書に記載されるアルゴリズム及び/又は処理を実行する命令によってプロセッサを更に構成することで、本発明の実施形態を取り入れるように構成されるものでもよい。プロセッサはとりわけ、その動作をサポートするクロックや算術演算ユニット(ALU)、ロジックゲートを備える。
【0029】
例示的実施形態の装置20は通信インタフェース28を備えていてもよい。通信インタフェース28は、他の通信デバイスと通信するために複数のネットワークとの間でデータを受信および/または送信するように構成されたデバイスや回路のような、如何なる手段であってもよい。こうした手段は、ハードウェアやハードウェアとソフトウェアの組合せなどとして具現化される。例えば通信インタフェースは、一つ又は複数の無線アクセスネットワークのエンティティとの通信を可能にするものであってもよい。この点において、通信インタフェースは例えば、(一つ以上の)アンテナと、無線通信ネットワークとの通信を可能にするサポートハードウェアおよび/またはソフトウェアを備えていてもよい。あるいは又は加えて、通信インタフェースは、アンテナ(又は複数のアンテナ)とやり取りして、アンテナ(又は複数のアンテナ)を介して信号を送信したり、アンテナ(又は複数のアンテナ)を介して受信される信号を処理したりする回路を備えていてもよい。
【0030】
例示的実施形態の装置20はまた、ユーザインタフェース30を備えていてもよい。ユーザインタフェース30は、プロセッサ22と通信し、ユーザに出力を提供したり、実施形態によっては、ユーザ入力を受け取ったりする。ユーザインタフェースはディスプレイを含んでもよく、実施形態によってはキーボードやマウス、ジョイスティック、タッチスクリーン、タッチエリア、ソフトキー、一つ又は複数のマイクロフォン、複数のスピーカー、その他の入力又は出力機構を備えてもよい。ある例示的実施形態において、プロセッサは、スピーカーやリンガ,マイクロフォン,ディスプレイ等の一つ以上のユーザインタフェースの要素の少なくとも何れかを制御するように構成されるユーザインタフェース回路を備えていてもよい。プロセッサおよび/またはプロセッサ70を含むユーザインタフェース回路は、コンピュータプログラム命令を通じて、ユーザインタフェースの一つ以上の要素の一つ以上の機能を制御するように構成されてもよい。そうしたコンピュータプログラム命令は、例えばメモリデバイス24のような、プロセッサがアクセス可能なメモリに格納される、ソフトウェアおよび/またはファームウェア等であってもよい。
【0031】
図3を参照すると、複数の識別プロファイル26が存在する通信を管理するために実行される処理が描かれている。この処理は、例えば
図2の装置20によって実行されてもよい。装置20は、移動端末10として具現化されてもよく、または移動端末10に関連付けられてもよい。
図3のブロック40に描かれるように、装置は、プロセッサ22や通信インタフェース28のような、ネットワークのネットワークオペレーターからの通信要求を受信する手段を備えてもよい。通信要求に関連して、通信要求を送信するネットワークオペレーターを識別する情報が提供されてもよい。例えば、通信要求そのものが、ネットワークオペレーターを識別する情報を含んでいてもよい。別の例では、装置は、プロセッサや通信インタフェースのような、電子メッセージを受信する手段を備えてもよい。この電子メッセージは、例えばテキストメッセージ、SMSメッセージ、MMSメッセージ、インスタントメッセージ、チャットメッセージのようなものであってもよく、そしてネットワークオペレーターを識別するものであってもよい。ネットワークオペレーターを識別する電子メッセージが提供される例において、当該電子メッセージは、通信要求に関連して提供されてもよい。例えば、プロセッサが通信要求と電子メッセージとを関連付けうるように、電子メッセージは、通信要求と同時に提供されてもよく、または通信要求の直前または直後に提供されてもよい。また電子メッセージは、対応する通信要求を言及したり、特定したりするものであってもよい。
【0032】
装置20は、通信要求を送信したネットワークオペレーターを特定する情報に基づいて、当該通信要求を送信したネットワークオペレーターによる通信をサポートする、第1の識別プロファイル26を決定する手段を有してもよい。この手段はプロセッサ22等であってもよい。これに関して、第1の識別プロファイルは、一つ又は複数のセキュアモジュールに格納されている複数の識別プロファイルの一つである。前述のように、各識別プロファイルは、当該識別プロファイルが関連付けられているネットワークオペレーター又はネットワークを特定する情報を含んでいてもよい。ホストモジュール及び移動端末10の装置(例えばプロセッサやメモリ24等)は、通信要求を送信してきたネットワークオペレーターの識別情報と、第1の識別情報が関連付けられるネットワーク又はネットワークオペレーターの識別情報とに基づいて、通信要求を送信してきたネットワークオペレーターに関連付けられている第1の識別プロファイルを特定してもよい。
【0033】
図3のブロック42に描かれるように、装置20はまた、予め定められた基準に関連して、通信が、第1の識別プロファイルによってサポートされるべきか、又は他の識別プロファイルによってサポートされるべきかを決定する手段を備えてもよい。この手段はプロセッサ22やメモリ24等であってもよい。これに関連して、他の識別プロファイルは、移動端末10の複数の識別プロファイルのいずれかであってもよい。(ただし、通信要求を送信してきたネットワークオペレーターに関連付けられている第1の識別プロファイルではない。)この他の識別プロファイルもまた、例えば他のネットワークを介した移動端末の通信をサポートする他のネットワークオペレーターとの契約に関連付けられている。このようにして、ユーザは、彼のタスクに最も適したネットワークオペレーターを選択することができる。プロセッサやメモリのような装置は、予め定められた様々な基準に基づいて、通信をサポートするモジュールやプロファイル26を決定してもよい。そのような基準には、サービスの品質や、ネットワークオペレーターの優先リストが含まれてもよい。ネットワークオペレーターの優先リストは、ユーザやオペレーター等によって提供されたものであってもよい。しかし、実施形態によっては、この予め定められた基準は、各識別プロファイルにサポートされる通信に関連付けられるコストであってもよい。ある例示的実施形態において、プロセッサやメモリのような装置は、要求の送信者との通信に関わるコストに基づいて、通信要求を受け入れたり拒否したりするように構成されてもよい。実施形態によっては、通信に関わるコストが最小になるように、通信要求を受け入れたり拒否したりしてもよい。
【0034】
例えば、プロセッサ22やメモリ24のような装置20は、通信要求を送ってきた第1のネットワークオペレーターに関連付けられる第1の識別プロファイルを用いる通信に関わるコストが、要求者からの通信要求に対応する最も安価なものであるかどうか決定してもよい。この例では、プロセッサやメモリのような装置は、第1の識別プロファイルを格納しているものと同じまたは異なるモジュールに格納される他の識別プロファイルに関連付けられるいずれかの契約であって、他のネットワークオペレーターを通じて当該要求者との通信を提供しうる契約が、より安価であるかどうかを決定してもよい。
【0035】
装置20は、通信要求が第1の識別プロファイルによって対応されることが、他の識別プロファイルに関連する契約によって対応される通信よりも安価である場合、通信要求を受け入れ、通信要求を送ってきた第1のネットワークオペレーターによってサポートされるような通信を要求者との間で確立する手段を有してもよい。この手段はプロセッサ22や通信インタフェース28等でありうる。
図3のブロック44を参照されたい。しかし、通信が他の識別プロファイルによってサポートされるべきであると、プロセッサやメモリ等の装置が決定する場合、例えば他のネットワークオペレーターに関連付けられる他の識別プロファイルが、要求者との間のより安価な通信を提供しうる場合、装置は、通信要求が拒否されるようにする手段を有してもよい。この手段はプロセッサや通信インタフェース等でありうる。
図3のブロック46を参照されたい。
【0036】
通信要求が拒否される場合、要求者は、移動端末10のユーザのために複数の番号(例えば電話番号)を有しているかもしれない。これらの番号は、それぞれ(移動端末のユーザの)別の契約に関連付けられていてもよい。そこで要求者は、移動端末のユーザの第2の契約が移動端末のユーザとの間の通信を確立することを期待して、移動端末のユーザに関連付けられる異なる番号を使って、第2の通信要求を発行してもよい。この例では、プロセッサ22やメモリ24等の装置は、移動端末10の第2の契約に関連付けられる識別プロファイルが、その他の契約に比して最も安価な通信モードを提供するかどうかを決定してもよい。そしてもしそうであれば、通信要求を受け入れてもよい。もし、プロセッサやメモリ等の装置が、第2の契約に関連付けられる識別プロファイルが最も安価な選択肢ではないことを決定する場合、プロセッサや通信インタフェース等の装置は、要求を拒否してもよい。通信要求が再び拒否される場合、このプロセスは、通信要求が受け入れられるまで、または移動端末のユーザに関連付けられる全ての番号によって要求者が通信を試みるまで、更なる通信要求を発行することによって繰り返されてもよい。通信要求が受け入れられた場合、要求者は続いて、移動端末のユーザと繋がった番号を、当該移動端末のユーザの優先番号(今後の通信要求において当該ユーザが好むであろう番号)として特定してもよい。
【0037】
実施形態によっては、装置20は、通信要求を拒否する場合、通信要求を行った要求者に、他の識別プロファイルにサポートされる他のネットワークオペレーターを用いた通信に関する情報が提供されるようにする手段を有してもよい。この手段はプロセッサ22や通信インタフェース28等でありうる。
図3のブロック48を参照されたい。これに関して、プロセッサやメモリ等の装置は、最初の通信要求を送ってきたネットワークオペレーターに関する契約が、最も安価ではない又は所定の基準を満足させないことを決定するだけではなく、所定の基準を満足させる契約を(すなわちネットワークオペレーターに関連付けられる識別プロファイル)を決定してもよい。この所定の基準とは例えば、最も安価な通信オプションであることであってもよい。そして装置は、要求者に、最も安価な通信オプションである等の所定の基準を満足させるものとして特定された他の契約及び/又は他のネットワークオペレーターを識別する情報を提供する手段を有していてもよい。この手段はプロセッサや通信インタフェース等でありうる。他の契約及び/又は他のネットワークオペレーターを特定する様々なタイプの情報が提供されてもよい。そのような情報は、例えば実施形態によっては、電話番号のような、移動端末10の固有の識別情報(ただし他の契約及び/又は他のネットワークオペレーターに関わるもの)であってもよい。他の契約やネットワークオペレーターに関する情報に基づいて、要求者は、他の契約又は他のネットワークオペレーターを用いる別の通信要求を発行してもよい。この通信要求は、所定の基準を満たし、移動端末が受け入れる可能性が高い。
【0038】
他の識別プロファイルに関連する契約(例えば所定の基準を満足しうる契約)に関する情報は、様々な形で提供されうる。例えば、プロセッサ22や通信インタフェース28等の装置は、所定の基準を満足させうる他の識別プロファイルに関連付けられる契約に関する情報を含む電子メッセージが、要求者に提供されるように構成されてもよい。テキストメッセージやSMSメッセージ、MMSメッセージ、インスタントメッセージ、チャットメッセージなどのような、様々な電子メッセージが用いられてもよい。
【0039】
所定の基準として通信コストを満足させることに関するものが説明されてきたが、実施形態によっては、所定の基準には、他の因子や複数の因子が含まれてもよい。例えば所定の基準には、コストと品質の両方が含まれていてもよい。この場合、通信のコストと品質を適切にバランスさせるため、所定の品質要求を満たす最も安価な通信オプションに関連付けられる契約(したがって識別プロファイル26)が選択されうる。関心の基準や、複数の契約が定められる形態に応じて、実施形態に応じて、様々なタイプの基準が所定の基準として用いられうる。
【0040】
いずれかの識別プロファイル26によってサポートされうる通信要求を選択的に受け入れるための方法や装置、コンピュータプログラムが説明されてきた。これらは、例えば通信コストのような所定の基準に基づいて、選択的に受け入れられる。例示的実施形態の方法や装置、コンピュータプログラムは、移動端末が、それぞれ異なるネットワークに対して結ばれた複数の契約を、所定の基準に従って、(例えば、通信に関わる全体的なコストを減少させるような形で、)より効率的に管理することを可能にする。
【0041】
前述のように、
図3は、本発明の例示的実施形態に従う装置20、方法、コンピュータプログラムのフローチャートである。フローチャートの個々のブロック及びフローチャートのブロックの組合せは様々な手段によって実施されることに留意されたい。そのような手段には、例えばハードウェアやファームウェア、プロセッサ、回路、および/またはソフトウェアの実行に関連付けられるその他の通信デバイスが含まれる。また当該ソフトウェアは一つ以上のコンピュータプログラム命令を含む。例えば、上述の1つ又は複数の処理は、コンピュータプログラム命令によって具現化されてもよい。これに関して、本明細書で説明された処理を具現化するコンピュータプログラム命令は、装置のメモリデバイス24に格納され、装置のプロセッサ22により実行されてもよい。そのような装置は本発明の実施形態を実装するものである。当然のことながら、こうしたコンピュータプログラム命令は、コンピュータや他のプログラム可能な装置(例えばハードウェア)にロードされて機械を構成する。すなわち、命令がロードされたコンピュータまたはプログラム可能な装置は、フローチャートの(一つ以上の)ブロックにより特定される機能を実装するための手段を具現化する。これらのコンピュータプログラム命令はコンピュータ読み取り可能なメモリに格納されてもよく、固有の方法でコンピュータ又はその他のプログラム可能な装置を機能させるべく命令してもよい。すなわち、コンピュータ読み取り可能なメモリに格納される命令は、実行されることにより、一つ又は複数のフローチャートのブロックにより特定される機能を実装する製品を形成する。コンピュータプログラム命令はコンピュータ又はその他のプログラム可能な装置にロードされ、一連の動作を前記コンピュータ又はその他のプログラム可能な装置で実行させることにより、コンピュータ実装プロセスを生成する。すなわち、コンピュータ又はその他のプログラム可能な装置で命令が実行されることにより、フローチャートブロックの一つ又は複数で特定される機能を実装するための動作を提供する。
【0042】
したがって、フローチャートのブロックは、特定の機能を実行する手段の組み合わせや、特定の機能を実行する処理の組み合わせをサポートする。また、フローチャートの1つ又は複数のブロック、及びフローチャートの複数のブロックの組合せは、特定の機能を実行する特定目的のハードウェアベースのコンピュータシステムや、特定目的のハードウェアとコンピュータ命令との組合せによって実装されてもよいことも理解されたい。
【0043】
実施形態によっては、上述の処理のいずれかは変形される場合があり、また強化される場合がある。更に、実施形態によっては、例えば
図3のブロック48が破線で示されているように、オプションとして別の処理が加わる場合がある。上述の処理に対する修正や追加、強化は、どのような順番または組み合わせによって行われてもよい。
【0044】
前述の説明や関連する図面に示される教示から利益を受けうる当業者には、ここで説明された発明についての多くの変形やその他の実施形態が想起されるであろう。従って本発明は、ここで退治された特定の実施形態に制限されるものと理解されてはならず、上述の変形その他の実施形態も、添付の請求項の範囲に含まれるべきものである。さらに、上述の説明や関連する図面が要素や機能の或る例示的な組み合わせという文脈で例示的な実施形態を説明してきたが、別の実施形態では、添付の請求項の範囲を逸脱せずに、要素や機能の異なる組み合わせも可能であることに留意されたい。ここで例えば、上で明示的に説明されている要素や機能の組み合わせ以外の組み合わせも、添付の請求項のいずれかの範囲に属するものと考えるべきである。本願では特定の用語が使用されているが、それらは一般的説明を目的として使用されており、限定する目的で使用されていない。