(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6207043
(24)【登録日】2017年9月15日
(45)【発行日】2017年10月4日
(54)【発明の名称】レンズモジュール
(51)【国際特許分類】
G02B 7/02 20060101AFI20170925BHJP
G03B 11/00 20060101ALI20170925BHJP
【FI】
G02B7/02 A
G03B11/00
【請求項の数】16
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-562865(P2016-562865)
(86)(22)【出願日】2014年6月6日
(65)【公表番号】特表2017-514175(P2017-514175A)
(43)【公表日】2017年6月1日
(86)【国際出願番号】CN2014079352
(87)【国際公開番号】WO2015184633
(87)【国際公開日】20151210
【審査請求日】2016年10月19日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】513068816
【氏名又は名称】エスゼット ディージェイアイ テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SZ DJI TECHNOLOGY CO.,LTD
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】タン、イン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン、フェイフ
【審査官】
渡邉 勇
(56)【参考文献】
【文献】
特開2011−077927(JP,A)
【文献】
中国特許出願公開第102231002(CN,A)
【文献】
特開昭52−088041(JP,A)
【文献】
特開2007−155760(JP,A)
【文献】
特開2002−098878(JP,A)
【文献】
中国特許出願公開第102043223(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 7/02 − 7/105
G02B 7/12 − 7/16
G03B 11/00 −11/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
底部及び前記底部に沿って垂直に延伸する延伸部を含み、前記底部と前記延伸部との接合部に段差面が形成され、前記延伸部の内壁に雌ねじが形成される台座と、
前記段差面に配置される弾性部材と、
光学レンズと、
前記光学レンズを収納するための収納部材と、
当接部材と、
複数のボルトと
を含み、
前記収納部材は、ねじ部及び前記ねじ部と連結する収納部を含み、前記ねじ部に雄ねじが配置され、前記雄ねじは前記雌ねじと適合し、前記雄ねじと前記雌ねじとが螺合することで前記収納部材と前記台座とを螺合させ、前記弾性部材が前記ねじ部に当接し、前記収納部材に付勢力を提供し、
前記当接部材は、前記延伸部内に収納されて前記段差面に固定され、
前記当接部材は、前記光学レンズと前記段差面との間に配置され、
前記底部には、複数のねじ穴が開口され、
前記当接部材の外壁における前記複数のねじ穴に対応する箇所には、複数のねじ付き柱が配置され、
前記複数のボルトは、それぞれ対応するねじ穴を介して前記ねじ付き柱と螺合し、前記当接部材を前記段差面に固定させる、レンズモジュール。
【請求項2】
前記複数のねじ穴の各々の両側には、それぞれ一つの位置決め柱が配置され、
前記複数のねじ付き柱の各々は、二つの前記位置決め柱の間に位置決めされる、
請求項1に記載のレンズモジュール。
【請求項3】
底部及び前記底部に沿って垂直に延伸する延伸部を含み、前記底部と前記延伸部との接合部に段差面が形成され、前記延伸部の内壁に雌ねじが形成される台座と、
前記段差面に配置される弾性部材と、
光学レンズと、
前記光学レンズを収納するための収納部材と
当接部材と
を含み、
前記収納部材は、ねじ部及び前記ねじ部と連結する収納部を含み、前記ねじ部に雄ねじが配置され、前記雄ねじは前記雌ねじと適合し、前記雄ねじと前記雌ねじとが螺合することで前記収納部材と前記台座とを螺合させ、前記弾性部材が前記ねじ部に当接し、前記収納部材に付勢力を提供し、
前記当接部材は、前記延伸部内に収納されて前記段差面に固定され、
前記当接部材は、前記光学レンズと前記段差面との間に配置され、
前記当接部材の前記段差面に垂直する方向の高さは、前記光学レンズから前記段差面までの距離に等しく、
前記当接部材における前記段差面から離れる頂面は、前記光学レンズに当接する、
レンズモジュール。
【請求項4】
底部及び前記底部に沿って垂直に延伸する延伸部を含み、前記底部と前記延伸部との接合部に段差面が形成され、前記延伸部の内壁に雌ねじが形成される台座と、
前記段差面に配置される弾性部材と、
光学レンズと、
前記光学レンズを収納するための収納部材と、
当接部材と
を含み、
前記収納部材は、ねじ部及び前記ねじ部と連結する収納部を含み、前記ねじ部に雄ねじが配置され、前記雄ねじは前記雌ねじと適合し、前記雄ねじと前記雌ねじとが螺合することで前記収納部材と前記台座とを螺合させ、前記弾性部材が前記ねじ部に当接し、前記収納部材に付勢力を提供し、
前記当接部材は、前記延伸部内に収納されて前記段差面に固定され、
前記当接部材は、前記光学レンズと前記段差面との間に配置され、
前記当接部材の内壁は、斜面を含み、
前記斜面の直径は、前記段差面から離れる一端から前記段差面に近い他端まで徐々に小さくなり、
前記斜面には、複数の装飾用段差が配置される、
レンズモジュール。
【請求項5】
前記底部には、円形の第一開口部が形成され、
前記当接部材は、中空の円環状構造であり、円形の第二開口部を含み、
前記第二開口部の直径は、前記第一開口部の直径より小さく、
前記斜面の前記段差面から離れる一端の直径は、前記第二開口部の直径と前記第一開口部の直径より大きく且つ前記延伸部の内径より小さく、
前記斜面の前記段差面に近い一端の直径は、前記第二開口部の直径と前記第一開口部の直径より小さい、
請求項4に記載のレンズモジュール。
【請求項6】
前記ねじ部の前記段差面に垂直する方向の高さと前記弾性部材の前記段差面に垂直する方向の高さとの和は、前記延伸部の前記段差面に沿う方向の高さより大きい、
請求項1から5の何れか1つに記載のレンズモジュール。
【請求項7】
前記底部および前記延伸部は、いずれも円環状であり、
前記延伸部は、前記底部と一体成型される、
請求項1から6の何れか1つに記載のレンズモジュール。
【請求項8】
前記当接部材は、接着剤によって前記段差面に固定される、
請求項1から7の何れか1つに記載のレンズモジュール。
【請求項9】
前記弾性部材は、前記延伸部の内壁に当接する、
請求項1から8の何れか1つに記載のレンズモジュール。
【請求項10】
前記弾性部材は、ゴムで製造される、
請求項1から9の何れか1つに記載のレンズモジュール。
【請求項11】
前記収納部の前記ねじ部から離れる一端には、第三開口部が開口され、
前記収納部の前記第三開口部に近い一端には、前記光学レンズを収納するための第一収納溝が開口される、
請求項1から10の何れか1つに記載のレンズモジュール。
【請求項12】
前記収納部の前記第三開口部に近い一端には、さらに第二収納溝が開口され、
前記第一収納溝と前記第二収納溝とが連通され、
前記レンズモジュールは、さらにワッシャーを含み、
前記ワッシャーは、前記第二収納溝内に収納されるとともに前記光学レンズに当接する、
請求項11に記載のレンズモジュール。
【請求項13】
前記光学レンズの厚さは、前記第一収納溝の深さに等しく、
前記ワッシャーの厚さは、前記第二収納溝の深さに等しい、
請求項12に記載のレンズモジュール。
【請求項14】
前記ワッシャーは、金属材料で製造され、一つの切欠が開口される、
請求項12または13に記載のレンズモジュール。
【請求項15】
前記光学レンズは、フィルタである、
請求項1から14の何れか1つに記載のレンズモジュール。
【請求項16】
前記レンズモジュールは、無人機に配置される、
請求項1から15の何れか1つに記載のレンズモジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はレンズモジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
撮影技術の発展と成熟につれて、人々の撮影に対する要求は高くなりつつある。例えばUVレンズ、画像フィルタ、光拡散レンズ、散乱レンズ等、専門撮影の補助として、フィルタはすでにアマチュア撮影に幅広く適用される。それによって人々は便利にこれらの器材を利用し素晴らしい写真を気軽に撮ることができる。従来フィルタの固定方法は主に普通の手持ち式カメラに適用されるため、航空機器に使用されると、レンズの緩みや脱落が撮影に影響する。
【発明の概要】
【0003】
本発明は主に振動状況下の緩みや脱落等の技術的問題を解決するためのレンズモジュールを提供する。
【0004】
上記技術的問題を解決するために、本発明の技術的解決手段は、レンズモジュールを提供する。レンズモジュールは、底部及び前記底部に沿って垂直に延伸する延伸部を含む台座と、段差面に配置される弾性部材と、光学レンズと、前記光学レンズを収納する収納部材とを含み、前記収納部材は、ねじ部及び前記ねじ部と連結する収納部とを含み、底部は、延伸部の接合部と段差面とを形成し、延伸部の内壁に雌ねじが形成される。前記ねじ部に雄ねじが配置され、前記雄ねじは前記雌ねじと適合し、前記雄ねじと前記雌ねじとが螺合することで前記収納部材と前記台座とを螺合させ、前記弾性部材が前記ねじ部に当接するようにさせ、前記収納部材に付勢力を提供するために使用される。
【0005】
ここで、前記ねじ部の前記段差面に垂直する方向の高さと前記弾性部材の前記段差面に垂直する方向の高さとの和は前記延伸部の前記段差面に沿う方向の高さより大きい。
【0006】
ここで、前記底部と前記延伸部はいずれも円環状で、前記延伸部は前記底部と一体成型される。
【0007】
ここで、前記レンズモジュールはさらに当接部材を含み、前記当接部材は前記延伸部内に収納されて前記段差面に固定され、前記当接部材は前記光学レンズと前記段差面との間に配置される。
【0008】
ここで、前記当接部材の前記段差面に垂直する方向の高さは前記光学レンズから前記段差面までの距離に等しく、前記当接部材における前記段差面から離れる頂面は前記光学レンズに当接する。
【0009】
ここで、前記レンズモジュールはさらに複数のボルトを含み,前記底部に複数のねじ穴が開口され、前記当接部材外壁の複数のねじ穴に対応する箇所に複数のねじ付き柱が配置され、前記複数のボルトはそれぞれ対応するねじ穴を介して前記ねじ付き柱と螺合し、前記当接部材を前記段差面に固定させる。
【0010】
ここで、各前記ねじ穴の両側にそれぞれ一つの位置決め柱が配置され、各前記ねじ付き柱は二つの前記位置決め柱の間に位置決めされる。
【0011】
ここで、前記当接部材は接着剤によって前記段差面に固定される。
【0012】
ここで、前記当接部材の内壁は斜面を含み、前記斜面の直径は、前記段差面から離れる一端から前記段差面に近い他端まで徐々に小さくなり、前記斜面には複数の装飾用ねじが配置される。
【0013】
ここで、前記底部に円形の第一開口部が形成され、前記当接部材は中空の円環状構造であり、それは円形の第二開口部を含み、前記第二開口部の直径は第一開口部の直径より小さく、前記斜面の前記段差面から離れる一端の直径は前記第二開口部の直径と第一開口部の直径より大きく且つ前記延伸部の内径より小さく、前記斜面の前記段差面に近い一端の直径は前記第二開口部の直径と前記第一開口部の直径より小さい。
【0014】
ここで、前記弾性部材は前記延伸部の内壁に当接する。
【0015】
ここで、前記弾性部材はゴムで製造される。
【0016】
ここで、前記収納部の前記ねじ部から離れる一端には第三開口部が開口され、前記収納部の前記第三開口部に近い一端には第一収納溝が開口され、前記第一収納溝は前記光学レンズを収納するために使用される。
【0017】
ここで、前記収納部の前記第三開口部に近い一端にはさらに第二収納溝が開口され、前記第一収納溝と第二収納溝とが連通され、前記レンズモジュールはさらにワッシャーを含み、前記ワッシャーは前記第二収納溝内に収納されるとともに前記光学レンズに当接する。
【0018】
ここで、前記光学レンズの厚さは前記第一収納溝の深さに等しく、前記ワッシャーの厚さは前記第二収納溝の深さに等しい。
【0019】
ここで、前記ワッシャーは金属材料で製造され、一つの切欠が開口される。
【0020】
ここで、前記レンズモジュールは無人航空機に配置される。
【0021】
ここで、前記光学レンズはフィルタである。
【0022】
本発明の有益な効果は以下のとおりである。従来技術の状況と区別し、本発明のレンズモジュールの前記弾性部材は前記ねじ部に当接し、前記収納部材に付勢力を提供するために使用され、それによって、振動過程中の前記収納部材の緩みや脱落を防止することができる。それと同時に、前記台座の前記延伸部には雌ねじが配置されるため、前記雄めじは前記延伸部の雌ねじと螺合し、前記収納部材の体積を効果的に低減させ、生産コストを低減させる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本発明実施例に係るレンズモジュールの立体的な組立概略図である。
【0024】
【
図2】
図1のレンズモジュールの他視角の概略図である。
【0025】
【
図3】
図1のレンズモジュールの立体的な分解概略図である。
【0026】
【
図4】
図1のレンズモジュールのIV−IV線に沿う断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
次は本発明実施例の図面を参照して、本発明実施例の技術的解決手段を詳細に記述する。明らかに分かるように、記述した実施例は本発明のほんの一部だけで、全部の実施例ではない。本発明の実施例に基づいて、当業者は創造的な労働を経ない前提下に取得したほかの実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0028】
図1−4を参照すると、本発明実施例に係るレンズモジュール100は、無人航空機(図に示されず)に配置される。前記無人航空機は撮影、写真撮り、観測、サンプリングの補助装置として、空中ステーション(例えば回転翼航空機器又は固定翼飛行機)、海上ステーション(例えば潜水艦又は船舶)、路上ステーション(例えば自動車両)又は空間ステーション(例えば衛星、宇宙ステーション、又は宇宙船)等の分野に搭載されることができる。前記無人航空機は雲台及び前記雲台に搭載された搭載物を含む。前記雲台は前記搭載物の固定、前記搭載物の姿勢の自由調節(例えば:前記搭載物の高さ、傾角及び/又は方向を変えること)及び前記搭載物を確定した姿勢で安定に保持させることを実現するために使用される。前記搭載物はカメラ及びビデオカメラ等の撮影装置であり、それは前記レンズモジュール100を含む。
【0029】
前記レンズモジュール100は台座10、当接部材20、弾性部材30、収納部材40、光学レンズ50及びワッシャー60を含む。前記当接部材20前記および弾性部材30は前記台座10内に収納され、前記ワッシャー60前記および光学レンズ50はいずれも前記収納部材40内に収納され、前記収納部材40と前記台座10とが螺合し、前記弾性部材30に当接する。
【0030】
前記台座10は、中空円筒状で、円環状の底部11及び前記底部11に垂直延伸した延伸部12を含む。前記延伸部12も円環状である。本実施例では、前記延伸部12は前記底部11と一体成型される。前記延伸部12の半径は前記底部11の半径より大きいため、前記底部11と前記延伸部12との接合部には段差面110が形成される。前記底部11には三つのねじ穴111が開口される。前記段差面110は三つの前記ねじ穴111と対応し、各前記ねじ穴111の両側にはそれぞれ一つの位置決め柱112が配置される。本実施例では、前記位置決め柱112は前記底部11と一体成型される。前記底部11には円形の第一開口部114が形成される。
【0031】
ほかの実施例では、前記ねじ穴111の数は三つに限らず、需要に応じて、二つか三つ以上配置してもよい。
【0032】
ほかの実施例では、製造コストを節約するために、六つの前記位置決め柱112を省略してもよい。
【0033】
本実施例では、前記延伸部12の内壁には雌ねじ120が形成される。
【0034】
前記当接部材20も中空の円環状構造で、それは円形の第二開口部200を含み、本実施例では、前記第二開口部200の直径は前記第一開口部114の直径より小さい。前記当接部材20の外壁における三つの前記ねじ穴111と対応する箇所には三つのねじ付き柱201が配置される。前記当接部材20は前記段差面110に取り付けられる。前記当接部材20の内壁は斜面202を含み、前記斜面202の直径は、前記段差面から離れる一端から前記段差面に近い他端まで徐々に小さくなる。前記斜面202には複数の装飾用段差203が配置される。前記斜面202の前記段差面110から離れる一端の直径は前記第二開口部200の直径と前記第一開口部114の直径より大きく、前記延伸部12の内径より小さい。前記斜面202の前記段差面111に近い一端の直径は前記第二開口部200の直径と前記第一開口部114の直径より小さい。
【0035】
理解されるように、前記ねじ付き柱201の数は前記ねじ穴111の数と対応し、二つか三つ以上配置してよい。
【0036】
前記弾性部材30はゴム材料で製造され、本実施例では、前記弾性部材30の直径は前記第一開口部114の直径より大きく、前記延伸部12の内径にほぼ等しい。前記弾性部材30は前記段差面110に配置され、且つ前記延伸部12の内壁に当接する。
【0037】
理解されるように、本実施例に限らず、前記弾性部材30はほかの弾性材料で製造してもよい。
【0038】
前記収納部材40はねじ部401及び前記ねじ部401と連結する収納部402を含む。前記収納部材40は前記延伸部12と螺合する。具体的には、前記ねじ部401には雄ねじ4010が配置され、前記雄ねじ4010は前記雌ねじ120と適合する。前記ねじ部401の前記段差面110に垂直する方向の高さと前記弾性部材30の前記段差面110に垂直する方向の高さとの和は、前記延伸部12の前記段差面110に沿う方向の高さよりやや大きい。前記ねじ部401の雄ねじ4010は前記延伸部12の雌ねじ120と螺合して、前記弾性部材30に付勢力を提供する。本実施例の前記レンズモジュール100は前記無人航空機に配置されるため、振動過程中の前記収納部材40の緩みや脱落を防止することができる。
【0039】
本実施例では、前記収納部材40に雄ねじ4010を配置し、前記台座10の前記延伸部12に雌ねじ120を配置し、前記雄ねじ4010が前記延伸部12の雌ねじ120と螺合することにより、前記収納部材40の体積を効果的に低減させ、生産コストを低減させることができる。
【0040】
前記収納部402の前記ねじ部401から離れる一端には第三開口部403が開口される。前記収納部402の第三開口部403に近い一端には第一収納溝4021及び第二収納溝4022が開口される。前記第一収納溝4021と前記第二収納溝4022とが連通する。前記第一収納溝4021の直径は前記第二収納溝4022の直径よりやや大きい。
【0041】
本実施例では、前記光学レンズ50はフィルタであり、前記光学レンズ50の厚さは前記第一収納溝4021の深さにほぼ等しく、前記光学レンズ50は前記第一収納溝4021の中に収納される。
【0042】
前記ワッシャー60は金属材料で製造され、本実施例では、前記ワッシャー60はアルミニウム材料で製造される。前記ワッシャー60を前記第二収納溝4022に取り付けやすいために、前記ワッシャー60に切欠601を開口する。前記ワッシャー60の厚さは前記第二収納溝4022の深さにほぼ等しい。前記ワッシャー60は前記第二収納溝4022内に収納されるとともに前記光学レンズ50に当接する。前記ワッシャー60の内径は前記斜面202の前記段差面110から離れる一端の直径より大きい。
【0043】
理解されるように、本実施例に限らず、前記ワッシャー60はほかの金属材料を採用して製造してもよい。
【0044】
本実施例では、前記レンズモジュール100はさらに三つのボルト70を含み、前記ボルト70の数は前記ねじ付き柱201の数と対応する。組み立ての際には、まず前記当接部材20を前記台座10の前記段差面110に当接させ、各前記ねじ付き柱201を二つの前記位置決め柱112の間に位置決めし、各前記ねじ付き柱201が前記ねじ穴111と対応するようにさせ、次は三つの前記ボルト70がそれぞれ対応する前記ねじ穴111を介して前記ねじ付き柱201と螺合することによって、前記当接部材20を前記段差面110に固定させるとともに、前記延伸部12内に収納させる。さらに前記弾性部材30を前記段差面110に配置し、前記弾性部材30は前記ねじ付き柱201と前記延伸部12内壁との間に配置される。前記光学レンズ50は前記第一収納溝4021内に配置され、前記ワッシャー60は前記第二収納溝4022内に配置され、且つ前記光学レンズ50に当接することによって、前記光学レンズ50を前記第一収納溝4021内に当接するようにさせる。最後に前記収納部材40の前記雄ねじ4010が前記延伸部12の雌ねじ120と螺合することによって、前記収納部材40は前記台座と螺合し、前記収納部材40のねじ部401は前記弾性部材30に当接するようにさせ、前記当接部材20は前記光学レンズ50と前記段差面110との間に配置され、且つ前記当接部材20の前記段差面110に垂直する方向の高さは前記光学レンズ50が前記段差面110までの距離に等しいため、従って、前記当接部材20の前記段差面110から離れる頂面は前記光学レンズ50に当接し、前記弾性部材30は前記収納部材40に付勢力を提供する。
【0045】
理解されるように、本実施例に限らず、ほかの実施例では、前記当接部材20を接着剤で直接前記段差面110に固定してもよい。
【0046】
理解されるように、本実施例に限らず、実際の適用には、前記当接部材20を省略してもよい。
【0047】
本発明に係るレンズモジュールの前記弾性部材は前記ねじ部に当接し、前記収納部材に付勢力を提供するのに使用されるため、振動過程中前記収納部材の緩みや脱落を防止することができる。それと同時に、前記台座の前記延伸部に雌ねじが配置されるため、前記雄ねじは前記延伸部の雌ねじと螺合し、前記収納部材の体積を効果的に低減させ、生産コストを低減させることができる。
【0048】
以上の説明は本発明の実施例だけで、それによって本発明の特許範囲に制限されるとは限らず、本発明の説明書及び付図の内容を利用して製造された同等な構造又は同等な変換工程、又は直接的又は間接的にほかの関連技術分野に適用することは、いずれも本発明に係る特許の保護範囲内に属する。