【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 〔公聴会〕金沢工業大学大学院工学研究科修士課程知的創造システム専攻公聴会 〔発表日〕平成27年2月14日 〔場所〕金沢工業大学大学院虎の門キャンパス(東京都港区愛宕1−3−4愛宕東洋ビル11F)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施形態1(以下、本実施形態という)について記載する。
(1)システム構成図
図1は、本実施形態のシステム構成図を記載したものである。緊急時避難誘導装置100は、サーバ110と、データ記憶部120と、プログラム記憶部130とから構成される。サーバ110は、CPU111と、ROM112と、RAM113と、通信制御部114とから構成される。
【0011】
ROM112は、CPU111が各種制御や演算を行うための各種プログラム、データを予め格納することができる。RAM113は、CPU111のワーキングメモリーとして使用される。RAM113は、プログラム格納部に格納された各種プログラムによる処理、演算を行うための各種エリアを確保する。
データ記憶部120と、プログラム記憶部130は、読み書き可能な記憶媒体と、その記憶媒体に対してプログラムやデータ等の各種データを読み書きする駆動装置から構成される。データ記憶部120は、後述する利用者登録情報などを記憶する。プログラム格納部130は、後述する本実施形態のフローチャートに示す手順を処理するプログラムを記憶する。
【0012】
サーバ110は、通信制御部114と、インターネット140を介して、犯罪予測サーバ150、地図サーバ160、GPS(Global Positioning System)機能付きの携帯端末(利用者用)170、携帯端末(緊急時連絡先用)180、パソコン端末(警備会社等用)190と接続している。携帯端末170、180は、タブレット端末であってもよい。また、パソコン端末190は、携帯端末、タブレット端末等であってもよい。
【0013】
犯罪予測サーバ150は、緊急時避難誘導装置110の利用者が渡航先で移動しようとするエリアにおける犯罪多発地帯、犯罪発生予測地点などの情報を取得するために用いられる。
【0014】
(2)利用者の携帯端末構成
図2は、緊急時避難誘導装置100の利用者200が使用するGPS(Global Positioning System)機能付きの携帯端末170の構成を記載したものである。携帯端末170には、体温計・心拍計機能付き音声会話用ヘッドホンセット201が無線通信で接続されている。携帯端末170は、インターネット140を介して、サーバ110と接続されている。
【0015】
利用者200は、携帯端末170の画面から、緊急時避難誘導装置110から送信されてくる犯罪発生予測地点と犯罪を回避するルートを、確認する。しかし、携帯画面を常時見ながら歩行することには危険が伴う。さらに、利用者200の渡航先等において道に不慣れな旅行者であるということを外観上露呈する危険もある。
そこで、本実施形態では、ブルートゥース技術により無線で接続された音体温計・心拍計機能付き音声会話用ヘッドホンセット201の利用者200の耳に装着する。但し、携帯端末170と音体温計・心拍計機能付き音声会話用ヘッドホンセット201の接続は、無線ではなく有線による接続でもあってもよい。
【0016】
(3)利用者情報登録項目
図3は、利用者が、海外の渡航先等で緊急時避難誘導装置100を使用するために、登録が求められる情報項目を記載したものである。
利用者登録情報300は、利用者の基本的な属性を示すものである。利用者登録情報300は、1)氏名、2)写真、3)性別、4)年齢、5)生年月日、6)身長、7)体重、8)肌の色、9)髪の色、10)瞳の色、11)健康状態、12)既往歴、13)国籍、14)言語(母国語・外国語)、15)現住所、16)電話番号、17)メールアドレス、18)支払方法とから構成される。なお、これら情報項目に関しては、適宜、情報項目の追加、削除することができる。本実施形態では、海外の渡航先での使用を想定しているが、日本国内で利用してもよい。
【0017】
性格診断テスト項目301は、利用者の行動パターンに関する性格診断アンケート項目を記載したものである。利用者は、はい、または、いいえの形式でアンケート項目に答える。利用者が、回避ルートから外れたときに、後述する性格診断結果により判定した行動パターンに応じて注意喚起を促す警報の発信頻度を設定するために用いる。
性格診断テスト項目301は、例えば、19)今回の渡航は一人である、20)今回の渡航先は自分で決めた、21)費用は自分で貯めた、22)買い物が好きである、23)写真撮影が好きである、24)外国人と友達になりたい、25)過去に犯罪等に遭遇したことがある等の項目から構成される。
これらのアンケート項目は、渡航先における利用者の行動パターンに直接的、または、間接的に影響する可能性のある項目を選定している。なお、これら情報項目に関しては、適宜、情報項目の追加、削除することができる。
【0018】
情報項目302は、緊急時にメール等を送信する連絡先を示している。例えば、26)渡航先警備会社、27)添乗員、28)旅行代理店、29)渡航先にある母国大使館・領事館、30)保険会社、31)家族、32)職場の上司・同僚、33)学校の先生・同級生、34)友人、35)病院の主治医、などである。なお、これら情報項目に対して、適宜、情報項目の追加、削除してもよい。
【0019】
(4)性格診断による行動パターンおよび犯罪経験の有無と注意喚起の時間間隔
図4は、利用者の性格診断による行動パターンと犯罪等装遭遇経験の有無により緊急時の注意喚起の警告情報を発する時間間隔について記載したものである。
利用者に対する注意喚起時間間隔は、は、性格診断の結果と犯罪等遭遇経験の有無とにより区分する。性格診断テスト項目301にある6項目の質問に対して、本実施形態では、「はい」と答えた数が5個、または、6個のときは「積極的」な行動パターンと設定する。「はい」と答えた数が3個、または、4個のときは「普通」な行動パターンと設定する。「はい」と答えた数が1個、または、2個のときは「慎重」な行動パターンと設定する。
本実施形態では、性格診断テストに対して「はい」と答えた数に応じて「積極的」、「普通」、「慎重」の3種類を行動パターンと定義している。
本実施形態では、利用者の行動パターンを3区分しているが、性格診断テストの「はい」と答えた数に応じて、行動パターンの区分数を変更してもよい。
【0020】
緊急時の注意喚起の時間喚起は、利用者の行動パターンと犯罪等遭遇経験の有無により区分する。注意喚起の時間間隔は、レベル1のときが1分、レベル2のときが45秒、レベル3のときが30秒、レベル4のときが20秒、レベル5のときが10秒としている。
犯罪の遭遇経験が無く、積極的な行動パターンの場合には、犯罪等の危険性に対して鈍感である可能性が高いとして、注意喚起の時間間隔を5秒と短く設定している。反対に、犯罪に遭遇した経験が有り、慎重な行動パターンの場合には、犯罪等の危険性に対して敏感である可能性が高いとして、注意喚起の時間間隔を1分と長く設定している。
本実施形態では、注意時間間隔を5レベルに分けているが異なる区分数に変更してもよい。また、注意喚起時間間隔も1分、45秒、30秒、20秒、10秒としているがこれらの時間間隔を変更してもよい。
【0021】
(5)利用者の渡航先等の入力画面
図5は、利用者が海外に渡航する際に、渡航先等を携帯端末170から入力する画面を記載したものである。
入力画面には、渡航先国名・都市名等の入力画面501、出発地・目的地の入力画面502、出発予定時刻・到着予定時刻の入力画面503の3画面がある。本実施形態では、利用者の携帯端末から入力することを想定しているが、タブレット端末、パソコン端末から入力してもよい。
各入力画面からの入力は、渡航先において利用者が移動しようとするときに入力することを想定しているが、利用者が渡航前など事前に入力してもよい。
【0022】
入力画面501は、利用者が、1)ID番号(Identification番号)、2)パスワード、3)渡航先国名、4)都市名を入力する画面である。
入力画面501の下部には、登録するアイコン、取り消すアイコン、戻るアイコンが設けられている。登録するアイコンは、入力した内容の登録確定のために用いる。取り消すアイコンは入力した内容の取り消しに用いられる。戻るアイコンは、例えば入力画面501の図示されていない前画面に戻るときに用いられる。
【0023】
入力画面502は、1)出発地点名、2)現在地点、3)目的地点、4)目的地点住所を入力する画面である。現在地点に関しては、利用者200が使用するGPS(Global Positioning System)機能付きの携帯端末170が取得する現在位置の緯度・経度情報が入力情報として用いられる。
入力画面502の下部には、登録するアイコン、取り消すアイコン、戻るアイコンが設けられている。登録するアイコンは、入力した内容の登録確定のために用いる。取り消すアイコンは入力した内容の取り消しに用いられる。戻るアイコンは、例えば入力画面501の図示されていない前画面に戻るときに用いられる。戻るアイコンは、例えば入力画面502の前画面501に戻るときに用いられる。
【0024】
入力画面503は、利用者が渡航先において、1)出発予定時刻、2)現在時刻、3)到着予定時刻を入力する画面である。
入力画面503の下部には、登録するアイコン、取り消すアイコン、戻るアイコンが設けられている。登録するアイコンは、入力した内容の登録確定のために用いる。取り消すアイコンは入力した内容の取り消し消に用いられる。戻るアイコンは、例えば入力画面503の前画面502に戻るときに用いられる。
【0025】
(6)犯罪発生予測地点、犯罪多発地帯の表示画面
図6は、利用者の携帯端末170の画面に表示される犯罪発生予測地点、犯罪多発地帯を記載したものである。
犯罪発生予測地点、犯罪多発地帯の表示画面600には、歓楽街等の犯罪多発地帯601と、犯罪発生予測地点602と、利用者の出発地603と、目的地604と、道路605が表示される。表示画面600中にX印で表示されているのが犯罪多発地帯である。表示画面600中に▲印で表示されているのが、犯罪発生予測地点である
表示画面600は、利用者が出発地603から目的地604へ移動しようとするときに、表示画面600を参照して犯罪発生予測地点、犯罪多発地帯を確認するために用いられる。利用者が出発地から目的地に移動する前に、犯罪等の危険の有無を利用者が認識するための画面である。
【0026】
(7)回避ルートの表示画面
図7は、出発地603から目的地604までの間に、犯罪多発エリア601と犯罪発生予測地点602とがある場合の回避ルートを表示する画面を記載したものである。表示画面700は、利用者が犯罪等の危険を認識して、回避ルートを選択するための画面である。
回避ルートを表示する表示画面700には、歓楽街等犯罪多発地帯601と、犯罪発生予測地点602と、利用者の出発地603と、目的地604とが表示される。表示画面600中にX印で表示されているのが、犯罪多発地帯601である。表示画面700中に▲印で表示されているのが、犯罪発生予測地点602である。
利用者が、出発地603から目的地604へ移動しようとするときに、表示画面700を参照して犯罪多発地帯601、犯罪発生予測地点602、を回避するルートを確認する。
本実施形態では、回避ルート候補を2ルート表示しているが、3ルート以上であってもよい。また、候補が1ルートであってもよい。
【0027】
(8)回避ルートの選択決定表示画面
図8は、出発地603から目的地604までの間に、犯罪多発エリア601犯罪発生予測地点602、がある場合の回避ルートを複数表示し、利用者に選択させるための画面を記載したものである。
回避ルートの選択決定表示画面800には、歓楽街等犯罪多発地帯601と、犯罪発生予測地点602と、利用者の出発地603と、目的地604とが表示される。表示両面800中にX印で表示されているのが、犯罪多発地帯601である。表示画面800中に▲印で表示されているのが、犯罪発生予測地点602である。
回避ルートの選択枝801は、画面800の下部に表示されている。本実施形態では、回避ルートの選択枝を2ルート表示している。回避ルート候補(1)701を実線で、回避ルート候補(2)702を点線で示している。
図8に示した例では、●印で示された実線のルートを選択している。回避ルートの選択後、利用者は、画面800で選択した第1の回避ルートに沿って出発地603から目的地604へ移動する。
【0028】
(9)回避ルートの案内表示画面
図9は、回避ルートの案内開始表示画面900を記載したものである。回避ルートの案内開始表示画面900には、歓楽街等犯罪多発地帯601と、犯罪発生予測地点602と、利用者の出発地603と、目的地604とが表示される。表示画面900中にX印で表示されているのが犯罪多発地帯601である。表示画面900中に▲印で表示されているのが、犯罪発生予測地点602である。
利用者が選択した回避ルートに沿って、出発地603から目的地604へ移動するときは、画面900の下部に配置された案内開始アイコン902をタッチ操作して、回避ルートの案内を開始する。案内停止アイコン903をタッチ操作すると案内が停止する。
画面900において移動中の利用者の現在位置は、人形アイコン901で表示されている。利用者が回避ルート候補(1)701に沿って移動すると、利用者の現在位置を表示する人形アイコン901の位置も移動して表示される。
【0029】
(10)移動状況モニター画面
図10は、移動状況のモニター画面を記載したものである。サーバ110に接続された警備会社等のパソコン端末190から利用者が移動している状況を、モニターする画面である。
移動状況モニター画面1000には、回避ルートの案内表示画面900と同じ内容が表示される。歓楽街等犯罪多発地601と、犯罪発生予測地点602と、利用者の出発地603と、目的地604とが表示される。表示画面1000中にX印で表示されているのが、犯罪多発地帯601である。表示画面1000中に▲印で表示されているのが、犯罪発生予測地点602である。
画面1000において移動中の利用者の現在位置は、人形アイコン901で表示示されている。利用者が回避ルート候補(1)701に沿って移動すると、利用者の現在位置を表示する人形アイコン901の位置も移動して表示される。
【0030】
(11)注意喚起画面
図11は、利用者に対する注意喚起画面1100を記載したものである。注意喚起画面1100には、歓楽街等犯罪多発地帯601と、犯罪発生予測地点602と、利用者の出発地603と、目的地604とが表示される。画面1100中にX印で表示されているのが犯罪多発地帯601である。画面1100中に▲印で表示されているのが、犯罪発生予測地点602である。
サーバ110が携帯端末170から受信する緯度・経度情報からなる利用者の現在位置情報が、利用者が選択した回避ルートから外れて移動しているときは、注意喚起情報1101が、注意喚起画面1100に表示される。また、緯度・経度情報からなる利用者の現在位置情報が変化せず回避ルート上に留まっている状態にあることを検知したときも、注意喚起情報1101が、注意喚起画面1100に表示される。
注意喚起情報1101には、「案内停止を押して下さい」と表示される。ここで、利用者が案内停止アイコン903をタッチ操作したときは、利用者に特段の異常はないものと判断する。その後、利用者が、案内開始アイコン902をタッチ操作するまでは案内停止しの状態にある。
一方、画面1100に注意喚起情報1101が表示されても案内停止アイコン903を押さず反応がないときは、利用者になんらかの異常が発生していると判断する。利用者が、注意喚起情報1101になんら反応しないときは、異常が発生したものと推定されるからである。
【0031】
(12)緊急通報画面
図12は、予め登録された警備会社等の緊急時の連絡先302への連絡メールの内容を記載したものである。この緊急通報は、警備会社に緊急時の対応を促すために送信される。
具体的には、緊急通報1200は、利用者が選択した回避ルートから外れたことを検知したときに、サーバ110が警備会社等のパソコン端末190に送信するものである。また、緊急通報1201は、利用者が回避ルート上の特定の地点から10分以上移動していないことを検知したときに、サーバ110が警備会社等のパソコン端末190に送信するものである。本実施形態では、特定の地点を移動しない時間を10分間としているが、移動しない時間を任意の値に変更してもよい。
【0032】
(13)フローチャート
図13(1)は、利用者が利用者登録を行うときのフローチャートを記載したものである。
S01は利用者が、利用者登録を行うステップである。利用者は、携帯端末170からサーバ110へ接続して図示されていない登録画面の表示を要求する。携帯端末170に表示された登録画面から利用者登録のために必要な情報項目の入力を行う。
具体的には、
図3に示した利用者登録情報300と、性格診断テスト項目301と、緊急時の連絡先302を登録する。利用者が、登録情報を入力後、携帯端末170は、サーバ110へ入力された情報を送信する。
【0033】
図3にも記載したように利用者が入力する利用者登録情報300は、例えば、1)氏名、2)写真、3)性別、4)年齢、5)生年月日、6)身長、7)体重、8)肌の色、9)髪の色、10)瞳の色、11)健康状態、12)既往歴、13)国籍、14)言語(母国語・外国語)、15)現住所、16)電話番号、17)メールアドレス、18)支払方法とから構成される。
【0034】
図3にも記載したように性格診断テスト項目301は、例えば、19)今回の渡航は一人である、20)今回の渡航先は自分で決めた、21)費用は自分で貯めた、22)買い物が好きである、23)写真撮影が好きである、24)外国人と友達になりたい、25)過去に犯罪等に遭遇したことがあるという項目から構成される。利用者の行動の積極性に結び付く可能性の高い項目をアンケート項目として選定している。
【0035】
図3にも記載したように緊急時の連絡先302は、例えば、26)渡航先警備会社、27)添乗員、28)旅行代理店、29)渡航先にある母国大使館・領事館、30)保険会社、31)家族、32)職場の上司・同僚、33)学校の先生・同級生、34)友人、35)病院の主治医、などである。利用者の必要性に応じて緊急時の連絡先を登録すればよい。利用者は、例示した全項目について登録する必要はない。
【0036】
S02は、利用者が携帯端末170から送信した登録情報(S01)をサーバ110が受信してデータ記憶部120に記憶するステップである。
具体的には、サーバ110は、通信制御部114、インターネット140を介して利用者が携帯端末170から送信した登録情報を受信する。CPU111は、受信した登録情報を、RAMに一時的に記憶した後に、データ記憶部120に記憶させる。
【0037】
S03は、利用者が回答した性格診断テスト結果(S02)に基づいて行動パターンを判定するステップである。ここで判定された利用者の行動パターンは、移動中の利用者が回避ルートから外れている、または、回避ルートに留まっていると判断されたときに警告として発する注意喚起情報の発信時間間隔の設定に用いるものである。
サーバ110のCPU111は、データ記憶部120に記憶されている利用者の性格診断結果から利用者の行動パターンを判定する。また、CPU111は、
図4に記載したように行動パターンと犯罪遭遇経験の有無に応じて、注意喚起情報を発信する時間間隔を設定する。CPU111は、判定された行動パターンと注意喚起情報を発信する時間間隔をRAM113に一時的に記憶させた後にデータ記憶部120に記憶させる。
【0038】
図4に記載したように利用者に対する注意喚起時間間隔は、性格診断の結果に基づく行動パターンと、犯罪等遭遇経験の有無とにより区分する。性格診断テスト項目301にある6項目の質問に対して、本実施形態では、「はい」と答えた数が5個、または、6個のときは「積極的」な行動パターンとしている。「はい」と答えた数が3個、または、4個のときは「普通」な行動パターンとしている。「はい」と答えた数が1個、または、2個のときは「慎重」な行動パターンとしている。各質問項目自体が、利用者の行動の積極性を反映した項目だからである。
本実施形態では、「はい」の回答数で行動パターンを3区分しているが、それ以外の区分数であってもよい。また、各質問項目に重みづけを設けて、「はい」と回答した項目に得点付を行い、その得点により行動パターンを区分してもよい。
【0039】
緊急時の注意喚起の時間喚起は、利用者の行動パターンと犯罪等遭遇経験の有無により区分する。
図4に記載したように注意喚起の時間間隔は、レベル1のときが1分、レベル2のときが45秒、レベル3のときが30秒、レベル4のときが20秒、レベル5のときが10秒である。本実施形態では、5段階で注意時間間隔を設定しているが、5段階以外の複数段階区分であってもよい。また、注意喚起時間間隔も任意の時間に変更してもよい。
【0040】
図4に記載したように、犯罪等遭遇経験が有る場合であって、行動パターンが慎重なときは、注意喚起の時間間隔のレベルが「1」と、行動パターンが普通なときは、注意喚起の時間間隔のレベルが「2」と、行動パターンが積極的なときは、注意喚起の時間間隔のレベルが「3」とする。
利用者に、犯罪遭遇経験があり、慎重な行動パターンの場合には、注意喚起の時間間隔を長くしている。利用者自身が、危険に対して、敏感と判断されるからである。一方、犯罪等遭遇経験が有るにも関わらず積極的な行動パターンの利用者には、注意喚起の時間間隔を短くしている。利用者が積極的な行動パターンであるために、危険に対する反応が、鈍くなっている可能性があると判断されるからである。
【0041】
図4に記載したように、犯罪等遭遇経験が無い場合であって、行動パターンが慎重なときは、注意喚起の時間間隔のレベルが「2」と、行動パターンが普通なときは、注意喚起の時間間隔のレベルが「4」と、行動パターンが積極的なときは、注意喚起の時間間隔のレベルが「5」とする。
利用者に、犯罪遭遇経験がなく、慎重な行動パターンの場合には、注意喚起の時間間隔を長くしている。利用者自身が、危険に対して、敏感と判断されるからである。一方、犯罪等遭遇経験が無いにも関わらず積極的な行動パターンの利用者には、注意喚起の時間間隔を短くしている。利用者が犯罪遭遇経験がなく積極的な行動パターンであるために、危険に対する反応が、鈍くなっている可能性があると判断されるからである。
【0042】
犯罪等遭遇経験がない場合には、同じ行動パターンであっても注意喚起の時間間隔を短くしている。犯罪等遭遇経験が無い利用者は、犯罪等遭遇経験がある利用者と比較して、危険に対する敏感さが低くなる可能性があると判断されるために、注意喚起の時間間隔を短くしている。
【0043】
S04は、判定された利用者の行動パターンと犯罪等の遭遇経験とから注意喚起時間間隔を設定し、登録するステップである。
サーバ110のCPU111は、判定された行動パターンと犯罪等の遭遇経験とから設定された注意喚起時間間隔を、RAM113に一時的に記憶した後にデータ記憶部120に記憶する。
【0044】
S05は、利用者が登録情報の入力完了後に、利用者のパスワードとID番号(Identification番号)を発行するステップである。
サーバ110のCPU111は、発行したパスワードとID番号(Identification番号)を、RAM113に一時的に記憶した後にデータ記憶部120に記憶する。その後、CPU111は、利用者のパスワードとID番号(Identification番号)を、通信制御部114からインターネット140を介して、利用者の携帯端末170へ送信する。
S06は、携帯端末170がサーバ111から利用者のパスワードとID番号(Identification番号)を受信するステップである。
【0045】
図13(2)は、利用者が緊急時避難誘導装置100を、利用開始するときのフローチャートを記載したものである。
S07は、利用者が緊急時避難誘導装置100の利用開始するときに、携帯端末170からパスワードとID番号(Identification番号)を入力してインターネット140を介して、緊急時避難誘導装置100のサーバ110へ送信するステップである。
【0046】
S08は、利用者の携帯端末170から送信されたパスワードとID番号(Identification番号)を、サーバ110が受信するステップである。サーバ110は、携帯端末170からインターネット140と通信制御部114とを介して、利用者のパスワードとID番号(Identification番号)を、受信する。その後、CPU111は、受信した利用者のパスワードとID番号(Identification番号)を、RAM113に一時的に記憶する。
【0047】
S09は、予めデータ記憶部120に登録された利用者のパスワードとID番号(Identification番号)が、利用者の携帯端末170から送信されたパスワードとID番号と一致するかを確認するステップである。
サーバ110のCPU111は、RAM113に一時的に記憶されている利用者の携帯端末170から送信されたパスワードとID番号と、予めデータ記憶部120に登録された利用者のパスワードとID番号(Identification番号)とが一致するかを判定する。
パスワードとID番号(Identification番号)が不一致のときは、CPU111は、通信制御部140と、インターネット140と、を介して利用者の携帯端末170へパスワードとID番号(Identification番号)の再入力を促すメッセージを送信する。
パスワードとID番号(Identification番号)が一致したときは、CPU111は、利用者の本人確認ができたと判断する。
【0048】
S10は、利用者が渡航先で緊急時避難誘導装置100を利用するときに、渡航先等の情報を、利用者の携帯端末170から入力し、サーバ110へ送信するステップである。
具体的には、利用者は
図5に記載された渡航先国名・都市名等の入力画面501、出発地・目的地の入力画面502、出発予定時刻・到着予定時刻の入力画面503から情報を入力する。入力完了後に携帯端末170からサーバ110へ入力した情報を送信する。
【0049】
S11は、利用者の携帯端末170から送信された渡航先等の情報を、サーバ110が受信するステップである。
サーバ110は、利用者の携帯端末170から送信された渡航先等の情報を、インターネット140から通信制御部114を介して受信する。CPU111は、受信した渡航先等の情報を、RAM113に一時的に記憶させた後に、データ記憶部120に記憶させる。
【0050】
S12は、利用者が携帯端末170から、S10にて入力した出発地から到着地まで移動しようとするときに必要な犯罪発生予測地点等に関する情報の要求を、インターネット140を介して、サーバ110へ送信するステップである。
【0051】
S13は、サーバ110が、利用者の携帯端末170から受信した犯罪発生予測地点等に関する情報の要求(S12)と、利用者から取得した渡航先等の情報(S11)とに基づいて、利用者が移動しようとしているエリアの犯罪発生予測地点等に関する情報を、犯罪予測サーバ150へ要求するステップである。
サーバ110は、通信制御部114と、インターネット140を介して、利用者の携帯端末170から受信した出発地から目的地周辺の犯罪発生予測地点等に関する情報の要求を送信する。サーバ110のCPU111は、通信制御部114と、インターネット140を介して、利用者の渡航先等の情報(S11)に基づいて、移動しようとするエリアの犯罪発生予測地点等に関する情報の要求を、犯罪予測サーバ150へ送信する(S13)。
【0052】
S14は、犯罪予測サーバ150がサーバ110から受信した要求内容に応じて、犯罪発生予測地点等の情報を、サーバ110へ送信するステップである。
犯罪発生予測地点の情報には、
図6の画面600に記載したように利用者が移動しようとしているエリアの出発点603から目的地604までの経路を含む地図上に、歓楽街等の犯罪多発地点601、犯罪発生予測地点602に関する情報が含まれている。
【0053】
S15は、サーバ110が犯罪予測サーバ150から犯罪発生予測地点等の情報を取得するステップである。
サーバ110は、通信制御部114と、インターネット140を介して、犯罪予測サーバ150から犯罪発生予測地点等の情報を受信する。CPU111は、受信した犯罪発生予測地点等の情報を、RAM113に一時的に記憶した後に、データ記憶部120に記憶させる。
【0054】
S16は、犯罪発生予測地点等に関する情報と、利用者が移動しようとしている出発点から到着点に至るまでのルートから犯罪発生予測地点等を回避するルートを解析するステップである。
サーバ110のCPU111は、犯罪予測サーバ150から取得した犯罪発生予測地点等に関する情報と、利用者の携帯端末170から取得した出発地と目的地の緯度・経度からなる位置座標(S11)と、地図サーバ170から取得した利用者が移動しようとしているエリアの地図情報とから犯罪発生予測地点等を回避するルートを複数選定する。
CPU111は、選定された回避ルートを、一時的にRAM113に記憶された後、データ記憶部120に記憶させる。
CPU111は、通信制御部140とインターネット140を介して、回避ルートの候補を携帯端末170に送信する。本実施形態の画面700には、2通りの回避ルートを表示しているが、利用者が移動しようとしているエリアの道路等の条件に応じて表示する回避ルート数を増減してもよい。
【0055】
S17は、S16においてサーバ110から送信された犯罪発生予測地点等の情報と回避ルートを携帯端末170に表示するステップである。
サーバ110から犯罪発生予測地点等の情報と回避ルート候補を受信した携帯端末170には、
図7に記載した回避ルート表示画面700が表示される。画面700に記載されているように、出発地603から目的地604にいたるまでのルートのうち、歓楽街等の犯罪多発エリア601と、犯罪発生予測地点602とを、回避するルートを2通り表示している。
【0056】
S18は、利用者が携帯端末170に表示された回避ルート候補からどの回避ルートを通り移動するかを選択し、選択した回避ルートをサーバ110へ送信するステップである。
図8の画面800に示したように、利用者は画面800の下部に表示された回避ルートの選択候補801から回避ルートを選択する。画面800の例では、回避ルート候補801のうち実線で表示された回避ルート候補(1)を選択して登録している。
【0057】
S19は、利用者が回避ルートを選択した後に、緊急避難誘導装置100が、利用者へ案内開始するステップである。
サーバ110のCPU111は、利用者の携帯端末170から選択した回避ルートに関する情報を、通信制御部114とインターネット140とを介して受信する。CPU111は、受信した回避ルートに関する情報を、RAM113に一時的に記憶し、データ記憶部120に記憶させる。CPU111は、利用者が選択した回避ルートに関する情報を受信した後に、音声による回避ルート案内情報を、通信制御部114とインターネット140を介して携帯端末170へ送信する。
【0058】
S20は、利用者が出発地から目的地に移動するとき、携帯端末170がサーバ110から回避ルート案内を受信するステップである。利用者は、携帯端末170に表示される画面900を見ながら回避ルートを移動することもできる。また、利用者が画面900に気を取られるとなり初めて渡航先等における移動の障害ともなる。そこで、音声による回避ルートの案内も使用できる。
具体的には、利用者は、
図2に記載したように体温計・心拍計機能付き音声会話用ヘッドセット201を備えた携帯端末170の画面を参照しながら音声による案内を受けながら回避ルートを移動する。
図9の画面900に記載したように、移動中の利用者の現在位置が人形アイコン901として表示される。利用者は、画面900に表示される人形アイコン901で示される自身の位置を確認しながら、サーバ110から送信される音声による回避ルート案内を聞きながら回避ルートを移動する。
【0059】
S21は、利用者が回避ルートを移動中は、携帯端末170から利用者の現在位置に関する緯度・経度からなる位置情報を、サーバ110に送信するステップである。 利用者が、画面900に表示された人形アイコン901の位置が、実際の利用者の現在位置と異なっているときは、人形アイコン901をタップ操作して、人形アイコン901を正しい位置に移動させ、現在位置を訂正することもできる。訂正された緯度・経度情報からなる現在位置情報は、利用者の携帯端末170からサーバ110へインターネット140を介して送信される。利用者の現在位置情報に誤りがあったまま、回避ルートの案内を継続することを防止するためである。
【0060】
S22は、サーバ110が、利用者の緯度・経度情報からなる現在位置情報を受信することにより回避ルート上の移動状況をモニタリングスするステップである。
サーバ110のCPU111は、利用者の携帯端末170から送信された緯度・経度からなる現在位置情報を、通信制御部114とインターネット140を介して受信する。CPU111は、受信した現在位置情報を、RAM113に一時的に記憶させた後に、データ記憶部120に記憶させる。
【0061】
S23(1)、(2)は、利用者が選択した回避ルート(S18)から利用者が外れて移動しているか否かを判定するステップである。
サーバ110のCPU111は、利用者の携帯端末170から受信した緯度・経度情報からなる現在位置情報が、利用者が選択した回避ルート上に位置するか否かを、判定する(S23(1)。また、利用者の現在位置が目的地と一致するか否を判定する(S23(2))。CPU111は、この判定結果を、RAM113に一時的に記憶した後に、データ記憶部120に記憶させる。
利用者の現在位置が回避ルート上にあり(S23(1))、利用者の現在位置が目的地ではないと判定されたときは(S23(2))、利用者の携帯端末170からの現在位置の受信と移動経路モニタリングを継続する(S22)。利用者の現在位置が目的地であると判定されたときは(S23(2))は、利用者は目的地に到着したと判断されS36のステップへ移行し案内が終了する。
【0062】
S23(1)のスッテプで、CPU111が、携帯端末170から受信した利用者の現在位置が、選択した回避ルート(S18)から外れている、または、一定時間留まっている判定したときは、S24のステップへ移行する。本実施形態では、利用者が留まっていると判定する時間を10分以上としているが、10分に限らず任意の分数としてもよい。
CPU111は、この判定結果をRAM113に一時的に記憶させた後に、データ記憶部120に記憶させる。
【0063】
S24は、S23(1)において利用者の現在位置が、利用者の選択した回避ルートから外れている、または、10分以上回避ルート上に留まっていると、判定したときに利用者の携帯端末170へ注意喚起情報を送信するステップである。
図4で記載したように利用者の行動パターンと犯罪遭遇経験の有無に応じて、注意喚起情報1101を送信する時間間隔が設定されている。
【0064】
S25は、サーバ110が送信した注意喚起情報1101を、携帯端末170が受信し、携帯端末170の画面に表示するステップである。
具体的には、
図11の画面1100に記載されているように、画面上部に注意喚起情報1101が表示される。例えば、案内停止を押して下さいと表示される。
【0065】
S26は、サーバ110から送信された注意喚起情報1101に対する利用者の反応の有無を、判定するステップである。
利用者が携帯端末170に表示される注意喚起情報1101に反応し、案内停止アイコンをタッチ操作したときは、案内停止アイコン903をタッチ操作したことがサーバ110へ送信される。この場合には、S22のスッテプに戻り、再び、サーバ110は、利用者の携帯端末の現在位置座標の受信と、移動経路のモニリングを開始する。
一方、利用者が、携帯端末170の画面1100の案内停止アイコン903をタッチ操作しないときは、何らかの異常に遭遇しているものと判断され、S27へ移行する。
【0066】
S28は、S27において携帯端末170から送信されてきた脈拍数、呼吸数からなるバイタル情報を受信するステップである。
サーバ110のCPU111は、利用者の携帯端末170から送信されたバイタル情報を、通信制御装置114とインターネット140を介して受信する。CPU111は、受信したバイタル情報を、RAM113に一時的に記憶した後に、データ記憶部120に記憶させる。
【0067】
S29は、携帯端末170から受信したバイタル情報に基づいて利用者が異常な状態にあるか否かを判定するステップである。
CPU111は、携帯端末170が受信したバイタル情報の履歴から、注意喚起情報1101を送信した後に、受信したバイタル情報の値が一定の値より増減したときは、利用者が異常な状態にあると判断する。一方、受信したバイタル情報値の増減が一定の範囲内にあるときは、利用者は異常な状態にはないと判断し、S20のステップに移行する。ここで、バイタル情報値の平常値からの増減範囲は、あらかじめ定めることができる。
【0068】
S30は、S29において利用者が異常な状態にあると判断されたとき、警備会社へ緊急メールを送信するステップである。
CPU111は、S29において受信したバイタル情報の値から利用者が異常な状態にあると判断したときは、データ記憶部120に記憶されている警備会社のメールアドレス宛てに、緊急通報メール1200、1201を、通信制御部114とインターネット140を介して送信する。警備会社側での対応を促すためである。
S26において案内停止アイコンがタッチ操作されていないときは、S27とS28のスッテプを経てS29にて利用者の異常の有無を判断しているが、S27、S28、S29のスッテプを経ることなくS30の警備会社等への緊急メール送信のスッテプへ移行してもよい。
【0069】
S31からS34は、緊急メールを受信した警備会社側の対応を示すステップである。
S31は、サーバ110から警備会社等のパソコン端末190が緊急メールを受信するステップである。
S32は、警備会社から利用者の携帯端末170へ直接連絡して、異常の有無を確認するステップである。利用者が異常な状況にあると判断したときは、現場確認により異常の有無を再度、確認する(S33)。一方、異常な状況にないと判断したときは、S22のスッテプに戻し、利用者の携帯端末170から現在位置情報の受信と移動経路のモニタリングを再開させる。
S33は、警備会社現場等の担当者の確認により利用者の異常の有無を確認するステップである。利用者が異常な状況にあると判断したときは、図示されていない警備会社現場等の担当者の携帯端末等によりサーバ110へ連絡先への緊急通報を要求する。一方、警備会社等の担当者が、現場確認により利用者が異常な状況にないと判断したときは、S22のスッテプに移行し、利用者の現在位置情報を受信しモニタリングを再開させる。
【0070】
S35は、サーバ110が警備会社の図示されていない携帯端末等から緊急通報の要求を受信し、登録された緊急時の連絡先302に対して利用者に異常が発生した旨の緊急通報1200、または、1201を送信するステップである。
サーバ110は、通信制御部114とインターネット140とを介して、警備会社等の図示されていない携帯端末等から送信された緊急通報の要求を受信する。CPU111は、緊急通報メール送信の要求を受信したときは、データ記憶部120に記憶されている連絡先302へ
電子メール等による緊急通報を送信する。CPU111は、緊急通報1200、または、1201の送信後、S37のスッテプへ移行させ回避ルート案内を終了する。
【0071】
S36は、S23(2)のスッテプで、利用者の現在位置が目的地であると判断されたときは、目的地604に到着したことを確認するステップである。
サーバ110のCPU111は、利用者の現在位置が目的地604であると判断したとき(S23(2))、S37のスッテプへ移行させ回避ルート案内を終了する。