(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6207172
(24)【登録日】2017年9月15日
(45)【発行日】2017年10月4日
(54)【発明の名称】ディスプレイ装置及びその制御方法
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0484 20130101AFI20170925BHJP
G06F 3/0486 20130101ALI20170925BHJP
G06F 3/0488 20130101ALI20170925BHJP
G06F 3/0481 20130101ALI20170925BHJP
H04N 21/431 20110101ALI20170925BHJP
H04N 21/4363 20110101ALI20170925BHJP
【FI】
G06F3/0484 120
G06F3/0486
G06F3/0488
G06F3/0481
H04N21/431
H04N21/4363
【請求項の数】15
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2013-29337(P2013-29337)
(22)【出願日】2013年2月18日
(65)【公開番号】特開2013-171585(P2013-171585A)
(43)【公開日】2013年9月2日
【審査請求日】2016年2月17日
(31)【優先権主張番号】10-2012-0016868
(32)【優先日】2012年2月20日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】柳 映 準
(72)【発明者】
【氏名】黄 炳 進
(72)【発明者】
【氏名】安 在 弘
(72)【発明者】
【氏名】李 東 鎭
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲へ▼ 汀
【審査官】
酒井 優一
(56)【参考文献】
【文献】
特開2009−122947(JP,A)
【文献】
特開2008−171099(JP,A)
【文献】
特開2009−004914(JP,A)
【文献】
特開2006−113647(JP,A)
【文献】
特開平09−022339(JP,A)
【文献】
特表2011−524554(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2011/0268218(US,A1)
【文献】
特開2007−058332(JP,A)
【文献】
特開2010−191495(JP,A)
【文献】
特開2003−244690(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2011/0265119(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/0484
G06F 3/0481
G06F 3/0486
G06F 3/0488
H04N 21/431
H04N 21/4363
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイ装置であって、
ディスプレイ部と、
前記ディスプレイ部に映像が表示されるように処理する映像処理部と、
コンテンツデータが保存された少なくとも1つの第1外部装置及び前記コンテンツデータを処理可能なアプリケーションが保存された少なくとも1つの第2外部装置とそれぞれ通信する通信部と、
前記第1外部装置及び前記第2外部装置と通信して、前記第1外部装置に保存された前記コンテンツデータのリストを含む第1UI映像と前記第2外部装置に保存された前記アプリケーションの前記コンテンツデータを編集するための実行画面を含む第2UI映像とが前記ディスプレイ部に表示されるように前記通信部を制御し、ユーザーが前記第1UI映像の前記リストでコンテンツデータを選択して前記第2UI映像の前記実行画面に入力することに基づいて、前記選択されたコンテンツデータが前記アプリケーションによって編集されるように前記アプリケーションの処理を制御する制御部と、を備えることを特徴とする、
ディスプレイ装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記第1UI映像及び前記第2UI映像の間のインタラクション入力に応じて前記コンテンツデータの処理が行われるように制御することを特徴とする、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項3】
前記第1UI映像及び前記第2UI映像は、前記第1外部装置及び前記第2外部装置がそれぞれ提供するUI映像に対応することを特徴とする、請求項2に記載のディスプレイ装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記リスト上の第1コンテンツデータが前記アプリケーションの前記実行画面にドラッグアンドドロップすることによって、前記第1コンテンツデータが前記アプリケーションにより処理されるように制御することを特徴とする、請求項2に記載のディスプレイ装置。
【請求項5】
前記ディスプレイ部はタッチスクリーンを含み、
前記第1UI映像及び前記第2UI映像間のインタラクション入力は、前記タッチスクリーンを介したドラッグアンドドロップ動作を含むことを特徴とする、請求項2に記載のディスプレイ装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記コンテンツデータが前記第1外部装置から前記第2外部装置に伝送されるように制御し、前記コンテンツデータが、前記第2外部装置で実行されている前記アプリケーションにより処理されるように前記第2外部装置を制御することを特徴とする、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記第2外部装置の前記アプリケーションを前記ディスプレイ装置で実行させ、前記コンテンツデータを前記第1外部装置から受信して、前記ディスプレイ装置で実行中の前記アプリケーションにより処理することを特徴とする、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記第2外部装置の前記アプリケーションの実行画面に対応するUI映像を受信し、前記コンテンツデータに対応するUI映像を前記第1外部装置から受信して、前記第2外部装置で実行中の前記アプリケーションにより処理されるようにすることを特徴とする、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項9】
ユーザー入力部をさらに備え、
前記制御部は、前記ユーザー入力部を介したユーザー入力に基づいて、前記アプリケーションによる前記コンテンツデータの処理が行われるように制御することを特徴とする、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記アプリケーションにより処理された前記コンテンツデータを、前記第1外部装置、前記第2外部装置及び前記ディスプレイ装置の少なくとも一つを指定して保存することを特徴とする、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項11】
コンテンツデータが保存された少なくとも1つの第1外部装置及び前記コンテンツデータを処理可能なアプリケーションが保存された少なくとも1つの第2外部装置とそれぞれ通信して、前記第1外部装置に保存された前記コンテンツデータのリストを含む第1UI映像と前記第2外部装置に保存された前記アプリケーションの前記コンテンツデータを編集するための実行画面を含む第2UI映像を表示することと、
ユーザーが前記第1UI映像の前記リストでコンテンツデータを選択して前記第2UI映像の前記実行画面に入力することに基づいて、前記選択されたコンテンツデータが前記アプリケーションによって編集されるように前記アプリケーションの処理を指定するコマンドを受信することと、
前記コマンドに応じて、前記アプリケーションの処理を制御することと、
を含むことを特徴とする、ディスプレイ装置の制御方法。
【請求項12】
前記アプリケーションによる前記コンテンツデータの処理を制御することは、前記第1UI映像及び前記第2UI映像間のインタラクション入力に応じて前記コンテンツデータの処理を制御することを含むことを特徴とする、請求項11に記載のディスプレイ装置の制御方法。
【請求項13】
前記アプリケーションによる前記コンテンツデータの処理を制御することは、
前記コンテンツデータが前記第1外部装置から前記第2外部装置に伝送されるように制御することと、
前記第2外部装置で実行されている前記アプリケーションにより前記コンテンツデータが処理されるように前記第2外部装置を制御することと、
を含むことを特徴とする、請求項11に記載のディスプレイ装置の制御方法。
【請求項14】
前記アプリケーションによる前記コンテンツデータの処理を制御することは、
前記第2外部装置の前記アプリケーションを前記ディスプレイ装置で実行させることと、
前記コンテンツデータを前記第1外部装置から受信して、前記ディスプレイ装置で実行中の前記アプリケーションにより処理することと、
を含むことを特徴とする、請求項11に記載のディスプレイ装置の制御方法。
【請求項15】
前記第2UI映像を表示することは、前記第2外部装置の前記アプリケーションの実行画面に対応するUI映像を受信することを含み、
前記アプリケーションによる前記コンテンツデータの処理を制御することは、前記コンテンツデータに対応するUI映像を前記第1外部装置から受信して、前記第2外部装置で実行中の前記アプリケーションにより処理されるようにすることを含むことを特徴とする、請求項11に記載のディスプレイ装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、種々の映像を表示するディスプレイ装置及びその制御方法に係り、特に、複数の外部装置間に通信を行いながらそれらの複数の外部装置同士を中継することができるディスプレイ装置及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ディスプレイ装置とは、装置自体に保存されていたり、外部の映像供給源から入力される映像信号/映像データを処理してディスプレイ部上に映像で表示する装置のことをいう。ユーザーに提供されるディスプレイ装置は、TVまたはモニターなどが一般的であるが、ユーザーのニーズに応じて、携帯用マルチメディアプレーヤー、携帯電話などの様々な形式に特化・発展していっている。
【0003】
また、有線/無線の近距離通信の発達に伴い、複数の電子装置が相互接続して種々の信号/情報/データを交換することも可能になった。例えば、ユーザーがカメラで撮像した写真を編集する場合に、カメラは、所定の対象を撮像してデジタルデータファイルとして内蔵する。コンピュータ本体は、あらかじめ設定された有線/無線プロトコルに基づいて、カメラに内蔵された画像データを受信し、画像データを、あらかじめインストールされている編集用アプリケーションを実行して編集する。
【0004】
このように、データの伝送及び処理は、データを保存している装置、該データを処理するアプリケーションをインストールしている装置の両者が一対一で行ってきた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、ディスプレイ装置を介して、複数の外部装置にそれぞれ保存されているデータ及びアプリケーションを制御することによってデータの編集を容易に行うことができる環境を提供することを一課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイ部と、前記ディスプレイ部に映像が表示されるように処理する映像処理部と、コンテンツデータが保存された少なくとも一つの第1外部装置及び前記コンテンツデータを処理可能なアプリケーションが保存された少なくとも一つの第2外部装置とそれぞれ通信する通信部と、前記第1外部装置及び前記第2外部装置と通信して、前記コンテンツデータ及び前記アプリケーションにそれぞれ対応するUI映像が前記ディスプレイ部に表示されるように前記通信部を制御し、前記UI映像を介して前記アプリケーションによる前記コンテンツデータの処理を制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
【0007】
ここで、前記UI映像は、前記第1外部装置に対応する第1UI映像及び前記第2外部装置に対応する第2UI映像を含み、前記制御部は、前記第1UI映像及び前記第2UI映像間のインタラクション入力に応じて前記コンテンツデータの処理を制御してもよい。
【0008】
ここで、前記第1UI映像及び前記第2UI映像は、前記第1外部装置及び前記第2外部装置がそれぞれ提供するUI映像に対応してもよい。
【0009】
また、前記第1UI映像は、前記第1外部装置に保存された前記コンテンツデータのリストを含み、前記第2UI映像は、前記第2外部装置の前記アプリケーションの実行画面を含み、前記制御部は、前記リスト上の第1コンテンツデータが前記アプリケーションの前記実行画面にドラッグアンドドロップ(drag and drop)することによって、前記第1コンテンツデータが前記アプリケーションにより処理されるように制御してもよい。
【0010】
また、前記ディスプレイ部はタッチスクリーンを含み、前記第1UI映像及び前記第2UI映像間のインタラクション入力は、前記タッチスクリーンを介したドラッグアンドドロップ動作を含んでもよい。
【0011】
また、前記制御部は、前記コンテンツデータが前記第1外部装置から前記第2外部装置に伝送されるように制御し、前記コンテンツデータが、前記第2外部装置で実行されている前記アプリケーションにより処理されるように前記第2外部装置を制御してもよい。
【0012】
また、前記制御部は、前記第2外部装置の前記アプリケーションを前記ディスプレイ装置で実行させ、前記コンテンツデータを前記第1外部装置から受信して、前記ディスプレイ装置で実行中の前記アプリケーションにより処理してもよい。
【0013】
前記制御部は、前記第2外部装置の前記アプリケーションの実行画面に対応するUI映像を受信し、前記コンテンツデータに対応するUI映像を前記第1外部装置から受信して、前記第2外部装置で実行中の前記アプリケーションにより処理されるようにしてもよい。
【0014】
また、前記ディスプレイ装置は、ユーザー入力部をさらに備え、前記制御部は、前記ユーザー入力部を介したユーザー入力に基づいて、前記アプリケーションによる前記コンテンツデータの処理を制御してもよい。
【0015】
また、前記制御部は、前記アプリケーションにより処理された前記コンテンツデータを、前記第1外部装置、前記第2外部装置及び前記ディスプレイ装置の少なくとも一つを指定して保存してもよい。
【0016】
また、本発明の実施例に係るディスプレイ装置の制御方法は、コンテンツデータが保存された少なくとも一つの第1外部装置及び前記コンテンツデータを処理可能なアプリケーションが保存された少なくとも一つの第2外部装置とそれぞれ通信し、前記コンテンツデータ及び前記アプリケーションにそれぞれ対応するUI映像を表示することと、前記UI映像を介して、前記アプリケーションによる前記コンテンツデータの処理を指定するコマンドを受信することと、前記コマンドに応じて、前記アプリケーションによる前記コンテンツデータの処理を制御することと、を含むことを特徴とする。
【0017】
ここで、前記UI映像は、前記第1外部装置に対応する第1UI映像及び前記第2外部装置に対応する第2UI映像を含み、前記アプリケーションによる前記コンテンツデータの処理を制御することは、前記第1UI映像及び前記第2UI映像間のインタラクション入力に応じて前記コンテンツデータの処理を制御することを含んでもよい。
【0018】
ここで、前記第1UI映像及び前記第2UI映像は、前記第1外部装置及び前記第2外部装置がそれぞれ提供するUI映像に対応してもよい。
【0019】
また、前記第1UI映像は、前記第1外部装置に保存された前記コンテンツデータのリストを含み、前記第2UI映像は、前記第2外部装置の前記アプリケーションの実行画面を含み、前記インタラクション入力に応じて前記コンテンツデータの処理を制御することは、前記リスト上の第1コンテンツデータが前記アプリケーションの前記実行画面にドラッグアンドドロップすることによって、前記第1コンテンツデータが前記アプリケーションにより処理されるように制御することを含んでもよい。
【0020】
また、前記ディスプレイ装置はタッチスクリーンを含み、前記第1UI映像及び前記第2UI映像間のインタラクション入力は、前記タッチスクリーンを介したドラッグアンドドロップ動作を含んでもよい。
【0021】
前記アプリケーションによる前記コンテンツデータの処理を制御することは、前記コンテンツデータが前記第1外部装置から前記第2外部装置に伝送されるように制御することと、前記第2外部装置で実行されている前記アプリケーションにより前記コンテンツデータが処理されるように前記第2外部装置を制御することと、を含んでもよい。
【0022】
また、前記アプリケーションによる前記コンテンツデータの処理を制御することは、前記第2外部装置の前記アプリケーションを前記ディスプレイ装置で実行させることと、前記コンテンツデータを前記第1外部装置から受信して、前記ディスプレイ装置で実行中の前記アプリケーションにより処理することと、を含んでもよい。
【0023】
前記UI映像を表示することは、前記第2外部装置の前記アプリケーションの実行画面に対応するUI映像を受信することを含み、前記アプリケーションによる前記コンテンツデータの処理を制御することは、前記コンテンツデータに対応するUI映像を前記第1外部装置から受信して、前記第2外部装置で実行中の前記アプリケーションにより処理されるようにすることを含んでもよい。
【0024】
また、前記アプリケーションによる前記コンテンツデータの処理を制御することは、前記アプリケーションにより処理された前記コンテンツデータを前記第1外部装置、前記第2外部装置及び前記ディスプレイ装置の少なくとも一つを指定して保存することを含んでもよい。
【発明の効果】
【0025】
本発明の実施例によれば、ディスプレイ装置を用いて、複数の外部装置にそれぞれ保存されたデータ及びアプリケーションを制御することによって、データの編集を容易に行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】本発明の実施例に係るディスプレイ装置の構成を示すブロック図である。
【
図2】
図1のディスプレイ装置に表示された第1外部装置及び第2外部装置のそれぞれに対応するUI映像を例示する図である。
【
図3】
図1のディスプレイ装置、第1外部装置及び第2外部装置の信号及びデータ伝送関係を例示する図である。
【
図4】本発明の他の実施例に係るディスプレイ装置に表示された第1外部装置及び第2外部装置のそれぞれに対応するUI映像を例示する図である。
【
図5】
図1のディスプレイ装置の制御方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、添付の図面を参照して本発明について詳細に説明する。以下の実施例では、本発明の思想と直接的に関連している構成についてのみ説明し、それ以外の構成については説明を省略する。ただし、これら説明の省略された構成が、本発明の思想が適用された装置またはシステムを具現するにあたって不要であるということを意味するわけではない。
【0028】
図1は、本発明の実施例に係るディスプレイ装置100の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施例に係るディスプレイシステムは、映像を表示するディスプレイ装置100と、該ディスプレイ装置100と通信して、非限定のコマンド/データ/情報/信号を送受信できる第1外部装置210及び第2外部装置220と、を備えている。
【0029】
本実施例では、ディスプレイ装置100をユーザーによる把持及び携帯が可能なマルチメディアプレーヤーとする。しかし、このディスプレイ装置100の具現方式に本発明の思想が限定されることはなく、映像を表示し、且つ第1外部装置210及び第2外部装置220との通信が可能な装置であれば、TV、モニター、携帯電話などの種々のディスプレイ装置100にも本発明の思想を適用することができる。
【0030】
また、第1外部装置210及び第2外部装置220は、データの保存または処理が可能な電子機器である。本実施例では、第1外部装置210がデジタルカメラであり、第2外部装置220がタブレットコンピュータである場合について説明するが、これは例示に過ぎず、あらかじめ設定されたプロトコルに基づいてディスプレイ装置100と通信可能な外部装置であれば特に限定はなく、例えば、コンピュータ本体、カメラ、カムコーダ、携帯電話、TVなどの外部装置も可能である。
【0031】
以下、ディスプレイ装置100の構成について説明する。
【0032】
図1に示すように、ディスプレイ装置100は、第1外部装置210または第2外部装置220と通信する通信部110と、通信部110を介して受信したり、またはディスプレイ装置100自体に保存されているデータを処理する映像処理部120と、映像処理部120により処理されたデータに基づく映像が表示されるディスプレイ部130と、ディスプレイ装置100の諸般構成の動作を制御する制御部140と、を備えている。
【0033】
通信部110は、第1外部装置210または第2外部装置220から受信したコマンド/データ/情報/信号を、その特性に基づいて映像処理部120または制御部140に伝達する。また、通信部110は、制御部140から伝達されたコマンド/データ/情報/信号を第1外部装置210または第2外部装置220に伝送することもできる。このように、通信部110は、ディスプレイ装置100を中心にして第1外部装置210または第2外部装置220との間に両方向通信を具現する。
【0034】
通信部110は、第1外部装置210または第2外部装置220に一対一でそれぞれ接続する形式を取ってもよく、第1外部装置210及び第2外部装置220の両方が接続している近距離通信ネットワーク上に接続する形式を取ってもよい。そのために、通信部110は、あらかじめ設定された有線/無線通信プロトコルに基づく通信・接続を行う。
【0035】
映像処理部120は、通信部110を介して受信したデータ、またはディスプレイ装置100に既に保存されているデータを、ディスプレイ部130に映像で表示されるように処理する。このとき、データが映像データであると、映像処理部120は、あらかじめ設定された様々な映像処理プロセスを行う。一方、データが映像データ以外の制御情報またはスクリプト情報などを含むと、映像処理部120は、このデータの情報をあらかじめ設定されたアルゴリズムによって処理することで、当該データに基づく映像を生成する。
【0036】
映像処理部120が行う映像処理プロセスの種類は限定されず、例えば、映像信号の映像フォーマットに対応するデコーディング(decoding)、インターレース(interlace)方式の映像信号をプログレッシブ(progressive)方式に変換するデインターレーシング(de−interlacing)、映像信号を既に設定された解像度に調整するスケーリング(scaling)、映像画質の改善のためのノイズ低減(noise reduction)、ディテール強化(detail enhancement)、フレームリフレッシュレート(frame refresh rate)変換などを挙げることができる。
【0037】
映像処理部120は、種々の機能を統合したSOC(system−on−chip)、またはこれらの各プロセスを独自で行える個別の構成が印刷回路基板上に装着されてなる映像処理ボード(図示せず)とすることができる。
【0038】
ディスプレイ部130は、映像処理部120から出力される映像信号/映像データに基づいて映像を表示する。ディスプレイ部130の具現方式は限定されず、液晶(liquid crystal)、プラズマ(plasma)、発光ダイオード(light−emitting diode)、有機発光ダイオード(organic light−emitting diode)、面伝導型電子銃(surface−conduction electron−emitter)、炭素ナノチューブ(carbon nano−tube)、ナノクリスタル(nano−crystal)などの様々なディスプレイ方式にすればよい。
【0039】
ディスプレイ部130は、その具現方式によって異なる構成を備えることができる。例えば、ディスプレイ部130を液晶方式にした場合に、ディスプレイ部130は、液晶ディスプレイパネル(図示せず)と、これに光を供給するバックライトユニット(図示せず)と、パネル(図示せず)を駆動させるパネル駆動基板(図示せず)と、を備える。
【0040】
本実施例に係るディスプレイ部130はタッチスクリーン(touch−screen)にすることかできる。このディスプレイ部130は、パネルへのユーザーのタッチ動作に対応して、あらかじめ設定されたコマンド/信号を制御部140に伝達する。
【0041】
制御部140は、通信部110に受信されるコマンド、またはディスプレイ部130を介した入力コマンドに対応して、ディスプレイ装置100の動作を制御したり、または対応の制御信号を生成して通信部110を介して伝送する。例えば、制御部140は、受信されるコマンドの特性に基づいて、映像処理部120の映像処理プロセスを制御したり、第1外部装置210または第2外部装置220に、あらかじめ設定された制御信号を伝送することによって、当該制御信号に応じて第1外部装置210または第2外部装置220を動作させることができる。
【0042】
本実施例では、制御部140及び映像処理部120を別個の構成としているが、制御部140及び映像処理部120は一つの映像処理ボード(図示せず)で具現されてもよい。
【0043】
このような構造下で、第1外部装置210に保存されたコンテンツデータが第2外部装置220に保存されたアプリケーションによって処理されるようにディスプレイ装置100を介して制御する方法について説明すると、下記の通りである。
【0044】
本実施例では、第1外部装置210に保存された画像データファイルを、第2外部装置220に保存された画像編集アプリケーションで編集処理する場合について説明する。ただし、これは単なる一例であり、データまたはアプリケーションの特性、UI(user interface)映像などに本発明の思想が限定されるものではない。
【0045】
制御部140は、通信部110を介して第1外部装置210及び第2外部装置220に通信可能に接続し、第1外部装置210及び第2外部装置220のそれぞれに対応するUI映像がディスプレイ部130に表示されるように映像処理部120を制御する。
【0046】
このとき、制御部140が第1外部装置210及び第2外部装置220に対応するUI映像を具現する方法は様々である。
【0047】
例えば、制御部140は、第1外部装置210及び第2外部装置220にUI映像の生成のための要請信号を伝送する。該要請信号に応じて、第1外部装置210及び第2外部装置220はUI映像の生成に必要な自体情報をそれぞれディスプレイ装置100に伝送する。制御部140は、第1外部装置210及び第2外部装置220からそれぞれ受信した情報に基づいてUI映像を生成する。
【0048】
図2は、ディスプレイ部130に表示される第1外部装置210及び第2外部装置220のそれぞれに対応するUI映像310を例示する図である。
【0049】
図2に示すように、制御部140は、ディスプレイ部130に第1外部装置210及び第2外部装置220に対応するUI映像310を表示する。UI映像310は、第1外部装置210に対応する第1UI映像311、及び第2外部装置220に対応する第2UI映像312を有しており、第1UI映像311及び第2UI映像312を介して第1外部装置210及び第2外部装置220の動作をそれぞれ制御することができる。
【0050】
もし、第1外部装置210及び第2外部装置220が独自で映像を表示可能な装置であり、且つ独自のUI環境を提供しているとすると、第1UI映像311及び第2UI映像312は、第1外部装置210及び第2外部装置220がそれぞれ提供するUI環境と同一に構成されてもよい。例えば、第1UI映像311は、第1外部装置210自体で提供するUI環境を反映することができる。
【0051】
先に制御部140が伝送した要請信号に応じて、第1外部装置210は、既に保存されている画像データファイルに関するリスト情報をディスプレイ装置100に伝送し、第2外部装置220は、自体駆動のための運営体制上のUI環境情報をディスプレイ装置100に伝送する。
【0052】
これらの情報に基づいて、制御部140は、第1UI映像311及び第2UI映像312を共に表示する。第1UI映像311は、第1外部装置210の画像データファイルリストを含み、第2UI映像312は、現在第2外部装置220の運営体制上で実行中のアプリケーション画面を含む。
【0053】
第1UI映像311及び第2UI映像312は相互間にインタラクション(interaction)入力が可能なように設けられる。
【0054】
例えば、第1UI映像311のリスト上の所定のデータファイルを、第2UI映像312のアプリケーションにより処理する場合を考慮してみる。ユーザーは、第1UI映像311のデータファイルをタッチ(touch)して第2UI映像312にドラッグアンドドロップ(drag and drop)させることによって、当該データファイルがアプリケーションにより処理されるようにすることができる。
【0055】
このような動作に対応して、制御部140は次のような動作を行う。制御部140は、第1UI映像311の所定のデータファイルが第2UI映像312にドラッグアンドドロップするという入力を受信すると、第1外部装置210に、当該データファイルを第2外部装置220に伝送するように命令する制御信号を伝送し、第2外部装置220に、第1外部装置210から受信されるデータファイルをアプリケーションで処理するように命令する制御信号を伝送する。
【0056】
第1外部装置210及び第2外部装置220はそれぞれの制御信号に基づいて対応動作を行う。このように、本実施例に係るディスプレイ装置100は、第1外部装置210のデータファイルが第2外部装置220のアプリケーションにより処理されるように両装置210,220間を中継することができる。
【0057】
また、制御部140は、第2UI映像312を介してアプリケーションの処理動作を操作するという入力を受信すると、該入力に対応する制御信号を第2外部装置220に伝送することによって、第2外部装置220が当該制御信号に対応してアプリケーションを動作させるようにしてもよい。このとき、アプリケーションの動作過程については、第2外部装置220からディスプレイ装置100に実時間で情報を提供することによって第2UI映像312に表示されてもよい。
【0058】
また、制御部140は、アプリケーションによるデータファイルの処理が完了すると、処理されたデータファイルを、第1外部装置210、第2外部装置220及びディスプレイ装置100のいずれかを指定して保存させることができる。そのために、制御部140は、対応の制御信号を第2外部装置220に伝送する。
【0059】
上記の実施例に限定されず、下記の方法も可能である。
【0060】
第1外部装置210と第2外部装置220との通信が可能でない場合の他、両装置間の通信が可能な場合にも、制御部140は、第1UI映像311の所定のデータファイルが第2UI映像312にドラッグアンドドロップするという入力を受信すると、第1外部装置210からデータファイルを受信して第2外部装置220に伝送することもできる。
【0061】
一方、ディスプレイ装置100のシステム性能、及びディスプレイ装置100と第2外部装置220との通信環境が保障されると、ディスプレイ装置100が、アプリケーションによるデータファイルの処理の少なくとも一部を行ってもよい。この場合、制御部140は、第2外部装置220でアプリケーションによるデータファイル処理が行われる際に、当該処理演算にディスプレイ装置100のシステム資源を提供したり、処理演算の少なくとも一部を行う。
【0062】
一方、以上の実施例は、第1外部装置210及び第2外部装置220をそれぞれ一つとして説明したが、第1外部装置210及び第2外部装置220をそれぞれ複数個にしてもよい。この場合、UI映像310は、各外部装置210,220に対応するように複数個に分割表示され、相互間にインタラクション入力が可能なように設けられる。これに関する詳細は、上述の実施例を応用すればよく、その説明を省略する。
【0063】
以下、本実施例に係るシステム上における信号及びデータの伝送関係について、
図3を参照して説明する。
図3は、第1外部装置210、第2外部装置220及びディスプレイ装置100間の信号/データ/コマンド/情報の送受信関係を示す概念図である。
【0064】
図3に示すように、ディスプレイ装置100は、第1外部装置210及び第2外部装置220に、UI映像の表示のために関連情報を要請する信号をそれぞれ伝送する(410,420)。これに応じて、第1外部装置210及び第2外部装置220は、受信した要請信号410,420に対応するUI情報をディスプレイ装置100にそれぞれ伝送する(430,440)。
【0065】
ディスプレイ装置100は、受信したUI情報430,440に基づいてUI映像を表示する(450)。ディスプレイ装置100は、表示されたUI映像を介して、第1外部装置210の所定のデータを第2外部装置220のアプリケーションにより処理するように指定する入力を受信することができる。
【0066】
このような入力を受信すると、ディスプレイ装置100は、該当のデータを第2外部装置220に伝送するように命令する制御信号を第1外部装置210に伝送し(460)、第1外部装置210から受信するデータを処理するように命令する制御信号を第2外部装置220に伝送する(470)。
【0067】
第1外部装置210は、ステップ460の制御信号に応じて、該当のデータを第2外部装置220に伝送する(480)。
【0068】
第2外部装置220は、第1外部装置210から受信したデータに、ステップ470の制御信号に基づいてアプリケーションによる処理を行う(490)。もし、制御信号470に、処理完了したデータを第1外部装置210に保存するように指定する情報が含まれていると、第2外部装置220は、処理完了したデータを第1外部装置210に伝送することによって、第1外部装置210に当該データが保存されるようにすることができる(500)。
【0069】
このような信号及びデータの送受信過程により、本発明の実施例に係るディスプレイ装置100は、第1外部装置210及び第2外部装置220間のインタラクション動作を中継することができる。
【0070】
一方、ディスプレイ装置100は、第1外部装置210のデータをアプリケーションで処理するにあたり、第2外部装置220のアプリケーションをディスプレイ装置100に実行させ、ディスプレイ装置100上で実行されるアプリケーションで当該データが処理されるようにしてもよい。
【0071】
例えば、ディスプレイ装置100は、第2外部装置220にインストールされたアプリケーションの実行のために必要なシステム資源を提供することによって、第2外部装置220のアプリケーションがディスプレイ装置100で実行されるようにしてもよい。
【0072】
一方、第1外部装置210及び第2外部装置220が両方とも所定のコンテンツのデータを保存しており、装置210,220のそれぞれのデータを集めて、ディスプレイ装置100に設置されているアプリケーションで処理する実施例も可能である。以下、この実施例について
図4を参照して説明する。
図4は、第2実施例に係るディスプレイ装置100に表示された第1外部装置210及び第2外部装置220のそれぞれに対応するUI映像320を例示する図である。
【0073】
本実施例で、ディスプレイ装置100の構成は、以上の実施例を応用すればよく、その詳細な説明を省略する。また、本実施例は、第1外部装置210に保存された画像データファイル及び第2外部装置220に保存された音楽データファイルを共に編集処理してアルバムファイルを生成する場合について説明するが、これは一例に過ぎないもので、本発明の思想を限定するものではない。
【0074】
図4に示すように、制御部140は、ディスプレイ部130に第1外部装置210、第2外部装置220及びディスプレイ装置100のそれぞれに対応するUI映像320を表示する。UI映像320は、第1外部装置210に対応する第1UI映像321と、第2外部装置220に対応する第2UI映像322と、ディスプレイ装置100自体で提供するUI環境に対応する第3のUI映像323を含む。
【0075】
制御部140は、例えば、第1外部装置210及び第2外部装置220にそれぞれ接続して、第1外部装置210に保存された画像データファイルリスト情報、及び第2外部装置220に保存された音楽データファイルリスト情報をそれぞれ受信する。そして、制御部140は、これら受信した情報に基づいて、第1外部装置210の画像データファイルリストを含む第1UI映像321、及び第2外部装置220の音楽データファイルリストを含む第2UI映像322を表示する。
【0076】
そして、制御部140は、第1UI映像321及び第2UI映像322に加えて、自体駆動中の運営体制上に設置されたアプリケーションの実行画面を含む第3のUI映像323を表示する。
【0077】
第1UI映像321、第2UI映像322及び第3のUI映像323は、各UI映像320が含んでいるオブジェクトのドラッグアンドドロップ動作により相互間にインタラクション動作が可能である。例えば、ユーザーが、第1UI映像321における所定の画像データファイルと第2UI映像322における所定の音楽データファイルをそれぞれ第3のUI映像323にドラッグアンドドロップさせると、制御部140は、第1外部装置210及び第2外部装置220から当該画像データファイル及び音楽データファイルをそれぞれ受信し、アプリケーションによる編集処理を行うことによって、新しいアルバムファイルを生成する。
【0078】
制御部140は、ディスプレイ部130を介したユーザーの入力に応じて、生成されたアルバムファイルを、ディスプレイ装置100に保存したり、第1外部装置210または第2外部装置220に保存されるように伝送することができる。
【0079】
以下、本発明の実施例に係るディスプレイ装置100の制御方法について、
図5を参照して説明する。
図5は、ディスプレイ装置100の制御方法を示すフローチャートである。
【0080】
図5に示すように、ディスプレイ装置100は、データを保存している第1外部装置210、及び該データを処理可能なアプリケーションを保存している第2外部装置220と通信接続を行う(S100)。ディスプレイ装置100は、第1外部装置210のデータ及び第2外部装置220のアプリケーションのそれぞれに対応するUI映像を表示する(S110)。
【0081】
ディスプレイ装置100は、UI映像を介してインタラクション入力コマンド、例えば、アプリケーションによるデータの処理を指定するコマンドを受信する(S120)、第2外部装置220でデータが処理されるように、第1外部装置210から第2外部装置220に当該データが伝送されるように制御する(S130)。または、ディスプレイ装置100は、第2外部装置220でアプリケーションによるデータ処理が行われる際に、該データ処理演算の一部を行ってもよい。
【0082】
ディスプレイ装置100は、処理完了したデータをあらかじめ指定された装置に保存させる(S140)。
【0083】
一方、以上説明した実施例では、ユーザーがタッチスクリーンで具現されたディスプレイ部130をタッチすることによってUI映像間のインタラクション入力が行われる例について説明したが、ディスプレイ部130がタッチスクリーンで具現されていないディスプレイ装置においては、UI映像間のインタラクション入力が、別個のユーザー入力部(図示せず)を介したユーザー入力に基づいて行われてもよい。
【0084】
以上の実施例は例示に過ぎず、当該技術の分野における通常の知識を有する者には、様々な変形及び均等な他の実施例が可能である。従って、本発明の真の技術的保護範囲は、添付の特許請求の範囲に記載された発明の技術的思想により定められるべきであろう。
【符号の説明】
【0085】
100 ディスプレイ装置
110 通信部
120 映像処理部
130 ディスプレイ部
140 制御部
210 第1外部装置
220 第2外部装置