(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0026】
次に本発明を詳細に説明する。
本明細書において、炭素数1〜8のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基又はヘキシル基等が挙げられる。
炭素数3〜8のシクロアルキル基としては、シクロプロピル基、シクロヘキシル基等が挙げられる。
炭素数2〜8のアルケニル基としては、アリル基等が挙げられる。
炭素数1〜8のアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、i−ブトキシ基、t−ブトキシ基、ペンチルオキシ基又はヘキシルオキシ基等が挙げられる。
1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基としては、1〜3個のフッ素原子、塩素原子若しくは臭素原子等のハロゲン原子により置換されたメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基又はt−ブチル基等が挙げられ、好ましくはトリフルオロメチル基、クロロメチル基、2−クロロエチル基、2−ブロモエチル基又は2−フルオロエチル基等が挙げられる。
1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基としては、1〜3個のフッ素原子、塩素原子若しくは臭素原子等のハロゲン原子により置換されたメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基又はt−ブトキシ基等が挙げられ、好ましくはトリフルオロメトキシ基、クロロメトキシ基、2−クロロエトキシ基、2−ブロモエトキシ基又は2−フルオロエトキシ基等が挙げられる。
ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、又は臭素原子等が挙げられる。
炭素数1〜8のアルキルアミノ基としては、メチルアミノ基、エチルアミノ基等が挙げられる。
炭素数2〜8のジアルキルアミノ基としては、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基等が挙げられる。
炭素数2〜8のアシルアミノ基としては、アセチルアミノ基が挙げられる。
炭素数2〜8のアシル基としては、アセチル基等が挙げられる。
アルコキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数は1〜8。)としては、メトキシカルボニル基等が挙げられる。
アラルキル基(アリール部分の炭素数は、6〜10で、アルキレン部分の炭素数は1〜8)としては、ベンジル基等が挙げられる。
水酸基で置換された炭素数1〜8のアルキル基としては、2−ヒドロキシエチル基等が挙げられる。
炭素数1〜6のアルキルスルフィニル基としては、メタンスルフィニル基等が挙げられる。
炭素数1〜6のアルキルチオ基としては、メチルチオ基等が挙げられる。
炭素数1〜6のアルキルスルフォニル基としては、メタンスルフォニル基等が挙げられる。
置換基を有していても良いフェニル基、置換基を有していても良いピリジル基、置換基を有していても良いイミダゾリル基、置換基を有していても良いオキサゾリル基及び置換基を有していても良いチアゾリル基が有していても良い置換基としては、ハロゲン原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基等が挙げられる。
【0027】
上記一般式(I)の本発明化合物としては、次に示す化合物が好ましい。
(1)
R
1及びR
2が同一又は異なっていてもよく水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、置換基を有していても良いフェニル基、置換基を有していても良いピリジル基又はアラルキル基(アリール部分の炭素数は、6〜10で、アルキレン部分の炭素数は1〜8)である上記一般式(I)で表される化合物、又はその薬理学的に許容される塩。
(2)
R
1とR
2が一緒になって、それらが結合しているベンゼン環と一緒になってナフタレン環、又はテトラヒドロナフタレン環を形成し、そしてR
1とR
2が一緒になって、R
1とR
2がそれぞれ結合している炭素原子から形成されるベンゼン環又はシクロヘキセン環は、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアシル基、アルコキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数は1〜8。)、又はアラルキル基(アリール部分の炭素数は、6〜10で、アルキレン部分の炭素数は1〜8)から選択される1〜4個の同一又は異なっても良い置換基で置換されていても良い上記一般式(I)で表される化合物、又はその薬理学的に許容される塩。
(3)
R
1とR
2が一緒になって、それらが結合しているベンゼン環と一緒になってナフタレン環を形成し、そしてR
1とR
2が一緒になって、R
1とR
2がそれぞれ結合している炭素原子から形成されるベンゼン環は、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、アミノ基から選択される1〜4個の同一又は異なっても良い置換基で置換されていても良い化上記一般式(I)で表される合物、又はその薬理学的に許容される塩。
(4)
R
3及びR
4が同一又は異なっていても良く水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、又はアラルキル基(アリール部分の炭素数は、6〜10で、アルキレン部分の炭素数は1〜8)である上記一般式(I)で表される化合物又は上記(1)〜(3)記載の化合物、又はその薬理学的に許容される塩。
(5)
R
5が水素原子、炭素数1〜8のアルキル基又はアラルキル基(アリール部分の炭素数は、6〜10で、アルキレン部分の炭素数は1〜8)である上記一般式(I)で表される化合物又は上記(1)〜(4)記載の化合物、又はその薬理学的に許容される塩。
(6)
R
5が水素原子である上記一般式(I)で表される化合物又は上記(1)〜(4)記載の化合物、又はその薬理学的に許容される塩。
(7)
R
6及びR
7が同一又は異なっていてもよく水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、又は1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基である上記一般式(I)で表される化合物又は上記(1)〜(6)記載の化合物、又はその薬理学的に許容される塩。
(8)
R
6及びR
7が共に水素原子である上記一般式(I)で表される化合物又は上記(1)〜(6)記載の化合物、又はその薬理学的に許容される塩。
(9)
XがNで、YがC(=O)で、実線と破線からなる二重線が、単結合である記上記一般式(I)で表される化合物又は上記(1)〜(8)載の化合物、又はその薬理学的に許容される塩。
(10)
XがCで、YがNで、実線と破線からなる二重線が、二重結合である上記一般式(I)で表される化合物又は上記(1)〜(8)記載の化合物、又はその薬理学的に許容される塩。
(11)
Zが酸素原子である上記一般式(I)で表される化合物又は上記(1)〜(10)記載の化合物、又はその薬理学的に許容される塩。
(12)
Aが置換基として炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、アラルキル基(アリール部分の炭素数は、6〜10で、アルキレン部分の炭素数は1〜8)、フェニル基又はピリジル基から選択される同一又は異なっていても良い置換基を1〜4個有していてもフェニル基、又はピリジル基である上記一般式(I)で表される化合物又は上記(1)〜(11)記載の化合物、又はその薬理学的に許容される塩。
(13)
Aが置換基として炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、又はアミノ基から選択される同一又は異なっていても良い置換基を1〜4個有していてもフェニル基である上記一般式(I)で表される化合物又は上記(1)〜(11)記載の化合物、又はその薬理学的に許容される塩。
(14)
Aが結合手である上記一般式(I)で表される化合物又は上記(1)〜(11)記載の化合物、又はその薬理学的に許容される塩。
(15)
BがNHC(=O)、NHCONH,CONH,NHC(=S)NH,NHSO
2,SO
2NH又はOSO
2である上記一般式(I)で表される化合物又は上記(1)〜(14)記載の化合物、又はその薬理学的に許容される塩。
(16)
BがNHC(=O)、NHCONH又はNHSO
2である上記一般式(I)で表される化合物又は上記(1)〜(14)記載の化合物、又はその薬理学的に許容される塩。
(17)
Dが、置換基として炭素数1〜8のアルキル基、又は1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基から選択される同一又は異なっていても良い置換基を1〜4個有していても良く、更に二重結合を有していても良い炭素数1〜6のアルキレン鎖である上記一般式(I)で表される化合物又は上記(1)〜(16)記載の化合物、又はその薬理学的に許容される塩。
(18)
Dが結合手である上記一般式(I)で表される化合物又は上記(1)〜(16)記載の化合物、又はその薬理学的に許容される塩。
(19)
Eが結合手である上記一般式(I)で表される化合物又は上記(1)〜(16)記載の化合物、又はその薬理学的に許容される塩。
(20)
Gが置換基として炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシル基、メチレンジオキシ基、カルボキシル基、炭素数1〜6のアルキルスルフィニル基、炭素数1〜6のアルキルチオ基、又は炭素数1〜6のアルキルスルフォニル基から選択される同一又は異なる置換基を1〜4個有していても良いピペラジン、ピペリジン、モルホリン、シクロヘキサン、ベンゼン、ナフタレン、キノリン、キノキサリン、ベンズイミダゾール、チオフェン、イミダゾール、チアゾール、オキサゾール、インドール、ベンゾフラン、ピロール、ピリジン又はピリミジンである上記一般式(I)で表される化合物又は上記(1)〜(19)記載の化合物、又はその薬理学的に許容される塩。
(21)
Gが置換基として炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシル基、メチレンジオキシ基、カルボキシル基、炭素数1〜6のアルキルスルフィニル基、炭素数1〜6のアルキルチオ基、又は炭素数1〜6のアルキルスルフォニル基から選択される同一又は異なる置換基を1〜4個有していても良いベンゼンである記上記一般式(I)で表される化合物又は上記(1)〜(19)載の化合物、又はその薬理学的に許容される塩。
(22)
mが0である上記一般式(I)で表される化合物又は上記(1)〜(21)記載の化合物、又はその薬理学的に許容される塩。
【0028】
上記一般式(II)の本発明化合物としては、次に示す化合物が好ましい。
(23)
【0030】
が、置換基として炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアシル基、アルコキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数は1〜8。)、又はアラルキル基(アリール部分の炭素数は、6〜10で、アルキレン部分の炭素数は1〜8)から選択される1〜4個の同一又は異なっても良い置換基で置換されていても良いナフタレン環又はテトラヒドロナフタレン環である上記一般式(II)で表される化合物、又はその薬理学的に許容される塩。
(24)
【0032】
が、置換基として炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、アミノ基から選択される1〜4個の同一又は異なっても良い置換基で置換されていても良いナフタレン環である上記一般式(II)で表される化合物、又はその薬理学的に許容される塩。
(25)
R
3a及びR
4aが同一又は異なっていても良く水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、又はアラルキル基(アリール部分の炭素数は、6〜10で、アルキレン部分の炭素数は1〜8)である上記一般式(II)で表される化合物、又は上記(23)若しくは(24)記載の化合物、又はその薬理学的に許容される塩。
(26)
R
5aが水素原子、炭素数1〜8のアルキル基又はアラルキル基(アリール部分の炭素数は、6〜10で、アルキレン部分の炭素数は1〜8)である上記一般式(II)で表される化合物、又は上記(23)〜(25)記載の化合物、又はその薬理学的に許容される塩。
(27)
R
5aが水素原子である上記一般式(II)で表される化合物、又は上記(23)〜(25)記載の化合物、又はその薬理学的に許容される塩。
(28)
R
6a及びR
7aが同一又は異なっていてもよく水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、又は1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基である上記一般式(II)で表される化合物、又は上記(23)〜(27)記載の化合物、又はその薬理学的に許容される塩。
(29)
R
6a及びR
7aが共に水素原子である上記一般式(II)で表される化合物、又は上記(23)〜(27)記載の化合物、又はその薬理学的に許容される塩。
(30)
【0034】
が置換基として炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、アラルキル基(アリール部分の炭素数は、6〜10で、アルキレン部分の炭素数は1〜8)、フェニル基又はピリジル基から選択される同一又は異なっていても良い置換基を1〜4個有していてもフェニル基、又はピリジル基である上記一般式(II)で表される化合物、又は上記(23)〜(29)記載の化合物、又はその薬理学的に許容される塩。
(31)
【0036】
が置換基として炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、又はアミノ基から選択される同一又は異なっていても良い置換基を1〜4個有していてもフェニル基である上記一般式(II)で表される化合物、又は上記(23)〜(29)記載の化合物、又はその薬理学的に許容される塩。
(32)
【0038】
が結合手である上記一般式(II)で表される化合物、又は上記(23)〜(29)記載の化合物、又はその薬理学的に許容される塩。
(33)
B
aがNHC(=O)、NHCONH,CONH,NHC(=S)NH,NHSO
2,SO
2NH又はOSO
2である上記一般式(II)で表される化合物、又は上記(23)〜(32)記載の化合物、又はその薬理学的に許容される塩。
(34)
B
aがNHC(=O)、NHCONH又はNHSO
2である上記一般式(II)で表される化合物、又は上記(23)〜(32)記載の化合物、又はその薬理学的に許容される塩。
(35)
E
aが結合手である上記一般式(II)で表される化合物、又は上記(23)〜(34)記載の化合物、又はその薬理学的に許容される塩。
(36)
G
aが置換基として炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシル基、メチレンジオキシ基、カルボキシル基、炭素数1〜6のアルキルスルフィニル基、炭素数1〜6のアルキルチオ基、又は炭素数1〜6のアルキルスルフォニル基から選択される同一又は異なる置換基を1〜4個有していても良いピペラジン、ピペリジン、モルホリン、シクロヘキサン、ベンゼン、ナフタレン、キノリン、キノキサリン、ベンズイミダゾール、チオフェン、イミダゾール、チアゾール、オキサゾール、インドール、ベンゾフラン、ピロール、ピリジン又はピリミジンである上記一般式(II)で表される化合物、又は上記(23)〜(35)記載の化合物、又はその薬理学的に許容される塩。
(37)
G
aが置換基として炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシル基、メチレンジオキシ基、カルボキシル基、炭素数1〜6のアルキルスルフィニル基、炭素数1〜6のアルキルチオ基、又は炭素数1〜6のアルキルスルフォニル基から選択される同一又は異なる置換基を1〜4個有していても良いベンゼンである記上記一般式(II)で表される化合物、又は上記(23)〜(35)載の化合物、又はその薬理学的に許容される塩。
(38)
nが0である上記一般式(II)で表される化合物、又は上記(23)〜(37)記載の化合物、又はその薬理学的に許容される塩。
【0039】
上記一般式(I)及び(II)で表される化合物の薬理学的に許容される塩としては、塩酸塩や、ナトリウム、カリウム、リチウム等のアルカリ金属塩が挙げられる。
また本発明化合物には、シス・トランス異性体や光学活性体、ラセミ体等の光学異性体が存在する場合もあるが、何れも本発明に含まれる。
【0040】
次に上記一般式(I)又は(II)で表される本発明化合物の合成スキームを以下に示す。
合成法1及び2の一般式(i)で表される化合物から本発明化合物である一般式(m)で表される化合物への工程、合成法3の一般式(u)で表される化合物から本発明化合物である一般式(w)で表される化合物への工程、合成法4の一般式(ab)で表される化合物から本発明化合物である一般式(ac)で表される化合物への工程、合成法5の一般式(ae)で表される化合物から本発明化合物である一般式(af)で表される化合物への工程及び合成法7の一般式(am)で表される化合物から本発明化合物である一般式(an)で表される化合物へのアミド化工程は、ピリジン等の存在下、アミノ化合物とカルボン酸、カルボン酸のハロゲン化物、スルホン酸のハロゲン化物等を反応させる通常のアミド化反応を使用することにより行われる。
また、合成法6の一般式(i)で表される化合物から本発明化合物である一般式(ai)で表される化合物への工程は、アミノ化合物とイソシアネート化合物又はイソチオシナネートとを反応させることにより行われる。
また、合成法8の一般式(au)で表される化合物から本発明化合物である一般式(av)又は(aw)で表される化合物への工程は、一般式(au)で表される化合物をMCPBA等の酸化剤で酸化することにより行われる。
【0049】
上記一般式(I)及び(II)で表される本発明化合物は上記の合成方法、後記の実施例の他、前記の特許文献及び公知文献等を参考にして製造することができる。
【0050】
斯くして得られた本発明の代表化合物例を以下に示す。
(代表化合物例1)
【0052】
(式中、Ba(置換位置)、n、Ea及びGaは表1〜10記載のとおり)
【0065】
(式中、Ba(置換位置)、n、Ea及びGaは表11、12記載のとおり)
【0070】
(式中、R
1、Ba(置換位置)、n、Ea及びGaは表13記載のとおり)
【0074】
(式中、Ba(置換位置)、n、Ea及びGaは表14記載のとおり)
【0078】
(式中、Ba(置換位置)、n、Ea及びGaは表15記載のとおり)
【0082】
(式中、B(置換位置)、D、E及びGは表16記載のとおり)
【0086】
(式中、m(置換位置)、B、D、E及びGは表17記載のとおり)
【0090】
(式中、Xa、Ya、Ba(置換位置)、n、Ea及びGaは表18記載のとおり)
【0094】
(式中、I=II−III=IV、Ba(置換位置)、n、Ea及びGaは表19記載のとおり)
【0098】
(式中、I=II−III=IV、Ba(置換位置)、n、Ea及びGaはは表20記載のとおり)
【0102】
(式中、R
5a、Ba(置換位置)、n、Ea及びGaは表21記載のとおり)
【0104】
次に本発明の薬理効果について述べる。
本発明化合物のP2X4受容体拮抗作用を、以下のように測定した。
ATP受容体(ヒトP2X4)を1321N1細胞に導入し、安定ATP受容体発現系として使用した。P2X4発現1321N1細胞を96ウェルプレートに播種し、37℃,5%CO
2条件下で24時間培養してカルシウム測定に使用した。カルシウム蛍光指示薬であるFura−2 AMをカルシウムイメージング用細胞外液に溶解させ、播種した細胞に処置し、室温で45分間静置することで細胞内にfura−2 AMを取り込ませた。測定にはマイクロプレートリーダーであるFluostar optima (BMG Labtech)を使用した。キセノンランプから照射される光を340nmおよび380nmのフィルターにそれぞれ透過させ、細胞に照射した際に発する510nmの蛍光F
340およびF
380を観測し、レシオ値F
340/F
380の変化を細胞内カルシウム変化の指標とした。測定は、ATP最終濃度1μMになるように各ウェルに添加し、ATP誘発Ca
2+応答を経時的に観察することで行った。被験物質の阻害活性は被験物質をATP添加15分間前処置することにより測定し、被験物質非存在下の場合との比較により算出した。
実施例215、216から明らかなように本発明化合物は優れたP2X4受容体拮抗作用を示した。(表22、23)
実施例217から明らかなように本発明化合物は優れた鎮痛作用を示した。
従って、上記一般式(I)及び(II)で表されるジアゼピン誘導体又はその薬理学的に許容される塩は、P2X4受容体拮抗作用を有することから侵害受容性疼痛、炎症性疼痛及び神経因性疼痛における痛みの予防又は治療剤として有用であると考えられる。即ち各種癌による痛み、糖尿病の神経障害に伴う痛み、ヘルペスなどのウイルス性疾患に伴う痛み、変形性関節症等の予防又は治療剤として有用である。また、本発明の予防又は治療剤は必要に応じて他の薬剤と併用されても良く、例えばオピオイド鎮痛薬(モルヒネ、フェンタニル)、ナトリウムチャネル遮断剤(ノボカイン、リドカイン)、NSAIDs (アスピリン、イブプロフェン)等との併用が挙げられる。また、癌性疼痛に使用するときは、化学療法剤等の抗ガン剤との併用が挙げられる。
本発明化合物は、ヒトに対して経口投与又は非経口投与のような適当な投与方法により投与することができる。
製剤化するためには、製剤の技術分野における通常の方法で錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤、懸濁剤、注射剤、坐薬等の剤型に製造することができる。
これらの調製には、例えば錠剤の場合、通常の賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、色素などが用いられる。ここで、賦形剤としては、乳糖、D−マンニトール、結晶セルロース、ブドウ糖などが、崩壊剤としては、デンプン、カルボキシメチルセルロースカルシウム(CMC−Ca)などが、滑沢剤としては、ステアリン酸マグネシウム、タルクなどが、結合剤としては、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ゼラチン、ポリビニルピロリドン(PVP)などが挙げられる。注射剤の調整には溶剤、安定化剤、溶解補助剤、懸濁剤、乳化剤、無痛化剤、緩衝剤、保存剤などが用いられる。
【0105】
投与量は通常成人においては、注射剤で有効成分である本発明化合物を1日約0.01mg〜100mg,経口投与で1日1mg〜2000mgであるが、年齢、症状等により増減することができる。
次に、実施例を挙げ、本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【実施例1】
【0106】
5−(4−ベンゾイルアミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
(1)
tert−ブチル 4−(1−ニトロ−2−ナフチルアミノ)フェニルカルバメート
1−ニトロ−2−ナフチル トリフルオロメタンスルホネート(20.26g,63.07mmol)、tert−ブチル 4−アミノフェニルカルバメート(13.13g,63.07mmol)、トリフェニルホスフィン(1.65g,6.31mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(3.64g,3.15mmol)、炭酸カリウム(8.72g,63.07mmol)および乾燥トルエン(600mL)を混合し、窒素雰囲気下6時間加熱還流した。放冷後、不溶物を濾別し、酢酸エチルで洗い流した。有機層を飽和重層水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)により精製後、酢酸エチル−ヘキサンより再結晶して、標題化合物(18.67g,収率78%)を黄色結晶として得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:1.54(9H,s), 6.53(1H,s),7.21(2H,d,J=9Hz),7.21(1H,d,J=9Hz),7.37(1H,t,J=7Hz),7.44(2H,d,J=9Hz),7.62(1H,dt,J=1Hz,9Hz),7.68(1H,d,J=7Hz),7.70(1H,d,J=9Hz),8.61(1H,d,J=9Hz),9.67(1H,s).
(2)
tert−ブチル 4−(1−アミノ−2−ナフチルアミノ)フェニルカルバメート
tert−ブチル 4−(1−ニトロ−2−ナフチルアミノ)フェニルカルバメート(18.67g,49.21mmol)をテトラヒドロフラン(180mL)およびメタノール(180mL)に溶解し、酸化白金(360mg)を加え、水素雰囲気下室温で2時間攪拌した。触媒を濾別後、減圧下溶媒を留去し、残留物をメタノールで洗浄して、標題化合物(15.67g,収率91%)を灰白色結晶として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:1.45(9H,s), 5.25(2H,br s),6.62(2H,d,J=9Hz),7.0−7.3(5H,m),7.3−7.4(2H,m),7.72(1H,d,J=8Hz),8.06(1H,d,J=8Hz),8.90(1H,br s).
(3)
5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
tert−ブチル 4−(1−アミノ−2−ナフチルアミノ)フェニルカルバメート(3.00g,8.58mmol)および重曹(2.16g,25.7mmol)をクロロホルム(60mL)に懸濁し、氷冷攪拌下にエチル マロニルクロリド(1.22mL,9.5mmol)を1分要して滴下した。この反応混合物を氷冷下1時間攪拌後、水を加え、10分間攪拌し、クロロホルム層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去して、3−[[2−[[4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]フェニル]アミノ]−1−ナフチル]アミノ]−3−オキソプロピオン酸エチルの粗体(4g)を褐色結晶として得た。
この粗体(4g)を乾燥テトラヒドロフラン(172mL)に溶解し、氷冷攪拌下に60%水素化ナトリウム(1.72g,42.9mmol)を1分要して加え、氷冷下30分間、続いて室温で3時間攪拌した。この反応混合物に氷冷攪拌下飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、5−(4−tert−ブトキシカルボニルアミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンの粗体(4g)を淡褐色結晶として得た。
この粗体(4g)をジクロロメタン(176mL)に懸濁し、氷冷攪拌下にトリフルオロ酢酸(13.1mL,176mL)を10分要して滴下後、氷冷下に1時間、続いて室温で16時間攪拌した。溶媒を室温下留去し、残留物に飽和重層水および酢酸エチルを加え、室温で2時間攪拌した。析出した結晶を濾取し、水、次いで酢酸エチルで洗浄して、標題化合物(1.23g,収率45%)を褐色結晶として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.10(1H,d,J=12Hz),3.61(1H,d,J=12Hz),5.26(2H,s),6.58(2H,d,J=9Hz),6.84(2H,d,J=8Hz),7.04(1H,d,J=9Hz),7.57(1H,t,J=7Hz),7.6−7.7(2H,m),7.90(1H,d,J=8Hz),8.22(1H,d,J=8Hz),10.80(1H,s).
(4)
5−(4−ベンゾイルアミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(30mg,0.095mmol)、乾燥ピリジン(3mL)および塩化ベンゾイル(35μL,0.3mmol)を混合し、室温で4時間半撹拌した。反応混合物に飽和重層水を加え、クロロホルムで抽出し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール/クロロホルム=1/10)により精製して、標題化合物(36mg,収率91%)を白色粉末として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.15(1H,d,J=12Hz),3.70(1H,d,J=12Hz),7.02(1H,d,J=9Hz),7.21(2H,d,J=9Hz),7.5−7.7(6H,m),7.85(2H,d,J=9Hz),7.9−8.0(3H,m),8.25(1H,d,J=9Hz),10.38(1H,s),10.90(1H,s).
【実施例2】
【0107】
5−[4−[(2−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]アミノフェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(16mg,0.050mmol)および2−(トリフルオロメチル)ベンゾイルクロリド(16mg,0.077mmol)を用い実施例1(4)と同様にして標題化合物(20mg,収率81%)を灰白色結晶として得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:3.57(1H,d,J=11Hz),3.60(1H,d,J=11Hz),7.06(1H,d,J=9Hz),7.2−7.4(2H,m),7.5−7.8(10H,m),7.87(1H,d,J=9Hz),8.08(1H,d,J=8Hz),8.61(1H,s).
【実施例3】
【0108】
5−[4−(3−ブロモベンゾイル)アミノフェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(16mg,0.050mmol)および3−ブロモベンゾイルクロリド(17mg,0.077mmol)を用い実施例1(4)と同様にして標題化合物(15mg,収率60%)を灰白色結晶として得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:3.61(2H,s),7.04(1H,d,J=8Hz),7.25(2H,d,J=8Hz),7.38(1H,t,J=8Hz),7.5−7.7(6H,m),7.79(1H,d,J=8Hz),7.86(1H,d,J=8Hz),7.93(1H,s),8.01(1H,br t,J=1Hz),8.06(1H,d,J=9Hz),8.30(1H,br s).
【実施例4】
【0109】
5−[4−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]アミノフェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(16mg,0.050mmol)、4−(トリフルオロメチル)ベンゾイルクロリド(16mg,0.077mmol)を用い実施例1(4)と同様にして標題化合物(10mg,収率41%)を白色結晶として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.15(1H,d,J=12Hz),3.71(1H,d,J=12Hz),7.01(1H,d,J=9Hz),7.24(2H,d,J=9Hz),7.59(1H,t,J=8Hz),7.67(1H,d,J=8Hz),7.70(1H,d,J=9Hz),7.85(2H,d,J=9Hz),7.91(2H,d,J=8Hz),8.15(2H,d,J=9Hz),8.26(1H,d,J=8Hz),10.58(1H,s),10.88(1H,br s).
【実施例5】
【0110】
5−[4−(2−メチルベンゾイル)アミノフェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(16mg,0.050mmol)および2−メチルベンゾイルクロリド(16mg,0.100mmol)を用い実施例1(4)と同様にして標題化合物(13mg,収率59%)を灰白色結晶として得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:2.94(3H,s),3.60(2H,s),7.06(1H,d,J=9Hz),7.2−7.3(3H,m),7.36(1H,t,J=7Hz),7.47(1H,d,J=7Hz),7.6−7.8(6H,m),7.86(1H,d,J=8Hz),8.09(1H,d,J=8Hz),8.52(1H,s).
【実施例6】
【0111】
5−[4−(2,6−ジメチルベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(30mg,0.095mmol)および2,6−ジメチルベンゾイルクロリド(0.143mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(12mg,収率18%)を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:2.34(6H,s),3.55(1H,d,J=12Hz),3.59(1H,d,J=12Hz),7.01(2H,d,J=8Hz),7.07(1H,d,J=9Hz),7.16(1H,t,J=7Hz),7.2−7.3(2H,m),7.5−7.8(6H,m),7.85(1H,d,J=8Hz),8.16(1H,d,J=9Hz),9.23(1H,s).
【実施例7】
【0112】
5−[4−(2,6−ジクロロベンゾイル)アミノフェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(20mg,0.063mmol)および2,6−ジクロロベンゾイルクロリド(20mg,0.095mmol)を用い実施例1(4)と同様にして標題化合物(20mg,収率64%)を淡黄色結晶として得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:3.56(1H,d,J=12Hz),3.59(1H,d,J=12Hz),5.9−6.1(1H,br),7.06(1H,d,J=9Hz),7.2−7.4(5H,m),7.5−7.7(5H,m),7.86(1H,d,J=8Hz),8.08(1H,d,J=8Hz),8.57(1H,s).
【実施例8】
【0113】
5−[4−(3−クロロベンゾイル)アミノフェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(20mg,0.063mmol)および3−クロロベンゾイルクロリド(17mg,0.095mmol)を用い実施例1(4)と同様にして標題化合物(15mg,収率52%)を淡黄色結晶として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.15(1H,d,J=12Hz),3.71(1H,d,J=12Hz),7.01(1H,d,J=9Hz),7.22(2H,d,J=9Hz),7.56(1H,d,J=8Hz),7.5−7.7(4H,m),7.84(2H,d,J=8Hz),7.91(2H,d,J=9Hz),8.00(1H,s),8.25(1H,d,J=9Hz),10.46(1H,s),10.89(1H,br s).
【実施例9】
【0114】
5[4−(2−フェニルアセチルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(30mg,0.095mmol)およびフェニルアセチルクロリド(40μL,0.303mmol)を用い、実施例1と同様の手法により標題化合物(15mg,収率36%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.14(1H,d,J=12Hz),3.65(2H,s),3.68(1H,d,J=12Hz),6.97(1H,d,J=9Hz),7.16(2H,d,J=9Hz),7.2−7.4(6H,m),7.5−7.7(4H,m),7.91(1H,d,J=8Hz),8.25(1H,d,J=8Hz),10.31(1H,s),10.87(1H,s).
【実施例10】
【0115】
1−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5−イル)フェニル]−3−フェニルチオ尿素
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(190mg,0.6mmol)、イソチオシアン酸フェニル(243mg,1.8mmol)およびテトラヒドロフラン(76mL)を混合し、24時間加熱還流した。室温まで放冷後、不溶物を濾別し、濾液を減圧下濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/クロロホルム=1/50)により精製して、標題化合物(114mg,収率42%)を微黄色結晶として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.15(1H,d,J=12Hz),3.78(1H,d,J=12Hz),7.01(1H,d,J=9Hz),7.1−7.2(3H,m),7.3−7.4(2H,m),7.4−7.5(2H,m),7.5−7.7(5H,m),7.92(1H,d,J=8Hz),8.26(1H,d,J=8Hz),9.89(2H,s),10.90(1H,s).
【実施例11】
【0116】
5−[4−(2,3−ジメトキシベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(100mg,0.315mmol)および2,3−ジメトキシベンゾイルクロリド(0.473mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(83mg,収率55%)を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:3.62(2H,s),3.93(3H,s),3.99(3H,s),7.0−7.2(2H,m),7.21(1H,t,J=8Hz),7.2−7.3(2H,m),7.5−7.6(2H,m),7.69(1H,t,J=7Hz),7.7−7.8(3H,m),7.84(1H,d,J=8Hz),8.15(1H,d,J=8Hz),9.17(1H,br s),10.10(1H,br s).
【実施例12】
【0117】
5−[4−(2−メトキシベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(100mg,0.315mmol)および2−メトキシベンゾイルクロリド(63μL,0.473mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(65mg,収率46%)を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:3.61(2H,s),4.05(3H,s),7.02(1H,d,J=8Hz),7.05(1H,d,J=9Hz),7.11(1H,t,J=7Hz),7.24(2H,d,J=9Hz),7.4−7.5(1H,m),7.5−7.6(2H,m),7.6−7.8(3H,m),7.84(1H,d,J=8Hz),8.15(1H,d,J=8Hz),8.24(1H,dd,J=1Hz,8Hz),9.1−9.3(1H,m),9.85(1H,br s).
【実施例13】
【0118】
5−[4−[(2−クロロフェニルアセチル)アミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
2−クロロフェニル酢酸(51mg,0.3mmol)を酢酸エチル(1.5mL)に溶解し、塩化チオニル(26μL,0.36mmol)を加え、4時間加熱還流した。減圧下溶媒を留去し、2−クロロフェニルアセチルクロリドを得た。これと実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(190mg,0.6mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(10mg,収率11%)を淡黄色結晶として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.14(1H,d,J=12Hz),3.69(1H,d,J=12Hz),3.85(2H,s),7.00(1H,d,J=9Hz),7.17(2H,d,J=8Hz),7.3−7.4(2H,m),7.4−7.5(2H,m),7.5−7.7(5H,m),7.91(1H,d,J=8Hz),8.25(1H,d,J=9Hz),10.36(1H,s),10.88(1H,s).
【実施例14】
【0119】
5−[4−(2,3−ジメチルベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(30mg,0.095mmol)および2,3−ジメチルベンゾイルクロリド(0.143mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(4.5mg,収率11%)を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:2.31(3H,s),2.37(3H,s),3.58(2H,s),7.06(1H,d,J=9Hz),7.14(1H,d,J=7Hz),7.2−7.3(4H,m),7.42(1H,br s),7.5−7.7(5H,m),7.84(1H,d,J=8Hz),8.05(1H,d,J=8Hz),8.23(1H,br s).
【実施例15】
【0120】
5−[4−(2,5−ジメチルベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(30mg,0.095mmol)および2,5−ジメチルベンゾイルクロリド(0.143mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(14mg,収率33%)を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:2.33(3H,s),2.42(3H,s),3.59(2H,s),7.05(1H,d,J=9Hz),7.12(1H,d,J=8Hz),7.15(1H,d,J=8Hz),7.2−7.3(3H,m),7.5−7.8(6H,m),7.85(1H,d,J=8Hz),8.13(1H,d,J=9Hz),9.00(1H,br s).
【実施例16】
【0121】
5−[4−(5−ブロモ−2−クロロベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(20mg,0.063mmol)、5−ブロモ−2−クロロベンゾイルクロリド(0.0945mmol)を用い実施例1(4)と同様にして標題化合物(8mg,収率24%)を淡黄色結晶として得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:3.61(2H,s),7.05(1H,d,J=9Hz),7.28(1H,d,J=9Hz),7.33(1H,d,J=9Hz),7.55(1H,dd,J=2Hz,9Hz),7.6−7.8(6H,m),7.8−7.9(3H,m),8.04(1H,d,J=9Hz),8.11(1H,s).
【実施例17】
【0122】
5−[4−(2,4−ジクロロベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(25mg,0.078mmol)、2,4−ジクロロベンゾイルクロリド(25mg,0.118mmol)を用い実施例1(4)と同様にして標題化合物(20mg,収率52%)を白色結晶として得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:3.60(2H,s),7.00(1H,d,J=8Hz),7.26(2H,d,J=8Hz),7.37(1H,dd,J=2Hz,8Hz),7.48(1H,d,J=2Hz),7.5−7.8(6H,m),7.87(1H,d,J=8Hz),7.99(1H,s),8.06(1H,d,J=8Hz),8.31(1H,br s).
【実施例18】
【0123】
5−[4−(2−ヒドロキシベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例12で得た5−[4−(2−メトキシベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(56mg,0.124mmol)をジクロロメタン(1.2mL)に溶解し、氷浴下にて1M三臭化ホウ素−ジクロロメタン溶液(0.37mL,0.37mmol)を加え、室温で16時間攪拌した。反応終了後、反応液に25%アンモニア水を加え、クロロホルムで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥後、有機層を減圧下にて溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=100/1)により精製し、標題化合物(39mg,収率72%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.16(1H,d,J=12Hz),3.70(1H,d,J=12Hz),6.89(1H,t,J=7Hz),6.94(1H,d,J=8Hz),7.02(1H,d,J=9Hz),7.22(2H,d,J=9Hz),7.39(1H,t,J=8Hz),7.59(1H,t,J=8Hz),7.65(1H,d,J=8Hz),7.70(1H,d,J=9Hz),7.78(2H,d,J=9Hz),7.92(2H,d,J=8Hz),8.25(1H,d,J=9Hz),10.89(2H,br s).
【実施例19】
【0124】
5−[4−(2,3−ジヒドロキシベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例11で得た5−[4−(2,3−ジメトキシベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(71mg,0.147mmol)を用い、実施例18と同様にして標題化合物(4.9mg,収率7%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.15(1H,d,J=12Hz),3.71(1H,d,J=12Hz),6.6−6.8(1H,m),6.9−7.0(1H,m),7.01(1H,d,J=9Hz),7.22(2H,d,J=9Hz),7.39(1H,d,J=9Hz),7.59(1H,t,J=8Hz),7.65(1H,d,J=8Hz),7.70(1H,d,J=9Hz),7.76(2H,d,J=9Hz),7.91(1H,d,J=8Hz),8.25(1H,d,J=8Hz),10.89(1H,s).
【実施例20】
【0125】
1−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5−イル)フェニル]−3−フェニル尿素
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(32mg,0.10mmol)の無水テトラヒドロフラン(10mL)懸濁液にフェニルイソシアネート(27μL,0.25mmol)を添加し、65℃で4時間加熱還流した。減圧下、溶媒を留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール:50/1)に処し、白色粉末として標題化合物(9mg,収率21%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.15(1H,d,J=12Hz),3.69(1H,d,J=12Hz),6.97(1H,t,J=8Hz),7.02(1H,d,J=9Hz),7.14(2H,d,J=9Hz),7.28(2H,t,J=8Hz),7.45(2H,d,J=8Hz),7.52(2H,d,J=9Hz),7.59(1H,t,J=8Hz),7.6−7.7(2H,m),7.91(1H,d,J=8Hz),8.25(1H,d,J=8Hz),8.68(1H,s),8.81(1H,s),10.86(1H,s).
【実施例21】
【0126】
5−[4−[(2,6−ジクロロフェニルアセチル)アミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
2,6−ジクロロフェニル酢酸(62mg,0.3mmol)を実施例13と同様に塩化チオニルで処理後、実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(63mg,0.2mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(32mg,収率32%)を淡褐色結晶として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.15(1H,d,J=12Hz),3.69(1H,d,J=12Hz),4.07(2H,s),7.00(1H,d,J=9Hz),7.17(2H,d,J=8Hz),7.34(1H,t,J=8Hz),7.49(2H,d,J=8Hz),7.5−7.7(5H,m),7.92(1H,d,J=8Hz),8.25(1H,d,J=9Hz),10.45(1H,s),10.88(1H,s).
【実施例22】
【0127】
5−[4−[(2−メトキシフェニルアセチル)アミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
2−メトキシフェニル酢酸(75mg,0.45mmol)を実施例13と同様に塩化チオニルで処理後、実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(95mg,0.3mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(83mg,収率60%)を淡黄色結晶として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.14(1H,d,J=12Hz),3.64(2H,s),3.69(1H,d,J=12Hz),3.77(3H,s),6.90(1H,t,J=7Hz),6.9−7.0(2H,m),7.15(2H,d,J=8Hz),7.2−7.3(2H,m),7.59(1H,t,J=8Hz),7.6−7.7(4H,m),7.91(1H,d,J=8Hz),8.25(1H,d,J=8Hz),10.17(1H,s),10.86(1H,s).
【実施例23】
【0128】
5−[4−[(2−ヒドロキシフェニルアセチル)アミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例22で得た5−[4−[(2−メトキシフェニルアセチル)アミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(50mg,0.11mmol)を乾燥ジクロロメタン(20mL)に溶解し、1M三臭化ホウ素−ジクロロメタン溶液(0.22mL)を加え、室温で24時間攪拌した。溶媒を留去し、残留物に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残留物を酢酸エチルで洗浄して標題化合物(14mg,収率28%)を淡黄色結晶として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.14(1H,d,J=12Hz),3.61(2H,s),3.69(1H,d,J=12Hz),6.7−6.9(2H,m),6.9−7.2(3H,m),7.16(2H,d,J=7Hz),7.4−7.7(3H,m),7.67(2H,d,J=7Hz),7.91(1H,d,J=7Hz),8.25(1H,d,J=8Hz),9.48(1H,s),10.19(1H,s),10.88(1H,s).
【実施例24】
【0129】
1−(2−クロロフェニル)−3−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5−イル)フェニル]チオ尿素
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(190mg,0.60mmol)および2−クロロフェニルイソチオシアネート(196μL,1.50mmol)を用い、実施例20と同様の手法により標題化合物(127mg,収率44%)を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:3.61(2H,s),7.01(1H,d,J=9Hz),7.19(1H,t,J=8Hz),7.2−7.4(3H,m),7.4−7.5(3H,m),7.5−7.7(2H,m),7.69(1H,t,J=8Hz),7.86(1H,d,J=8Hz),7.9−8.0(2H,m),8.08(1H,br s),8.12(1H,d,J=9Hz),8.89(1H,br s).
【実施例25】
【0130】
5−[4−[3−(トリフルオロメチル)ベンゾイルアミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(30mg,0.095mmol)および3−(トリフルオロメチル)ベンゾイルクロリド(17μL,0.114mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(6mg,収率13%)を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:3.58(1H,d,J=12Hz),3.61(1H,d,J=12Hz),7.01(1H,d,J=9Hz),7.13(2H,d,J=8Hz),7.5−7.7(6H,m),7.79(1H,d,J=8Hz),7.83(1H,d,J=8Hz),8.10(2H,t,J=8Hz),8.18(1H,s),8.40(1H,br s),8.86(1H,br s).
【実施例26】
【0131】
5−[4−[2−[(2−トリフルオロメチル)フェニル]アセチルアミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(30mg,0.095mmol)および2−(トリフルオロメチル)フェニルアセチルクロリド(29μL,0.143mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(6mg,収率13%)を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:3.58(2H,s),3.89(2H,s),6.99(1H,d,J=9Hz),7.16(2H,d,J=8Hz),7.30(1H,br s),7.4−7.6(7H,m),7.66(1H,d,J=8Hz),7.71(1H,d,J=8Hz),7.84(1H,d,J=8Hz),8.06(1H,t,J=8Hz),8.54(1H,br s).
【実施例27】
【0132】
1−(2−クロロフェニル)−3−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5−イル)フェニル]尿素
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(32mg,0.10mmol)および2−クロロフェニルイソシアネート(30μL,0.25mmol)を用い、実施例20と同様の手法により標題化合物(19mg,収率40%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.15(1H,d,J=11Hz),3.69(1H,d,J=12Hz),7.0−7.1(2H,m),7.16(2H,d,J=9Hz),7.30(1H,t,J=8Hz),7.4−7.8(6H,m),7.92(1H,d,J=8Hz),8.16(1H,d,J=8Hz),8.25(1H,d,J=8Hz),8.34(1H,s),9.58(1H,s),10.89(1H,s).
【実施例28】
【0133】
5−[4−[(2−フェニルプロピオニル)アミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
2−フェニルプロピオン酸(30mg,0.2mmol)を実施例13と同様に塩化チオニルで処理後、実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(32mg,0.1mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(10mg,収率22%)を淡褐色結晶として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:1.42(3H,d,J=7Hz),3.13(1H,d,J=12Hz),3.68(1H,d,J=12Hz),3.84(1H,q,J=7Hz),6.96(1H,d,J=9Hz),7.14(2H,d,J=9Hz),7.2−7.4(5H,m),7.5−7.7(5H,m),7.90(1H,d,J=8Hz),8.24(1H,d,J=8Hz),10.19(1H,s),10.87(1H,s).
【実施例29】
【0134】
5−[4−(2−クロロ−3−メトキシベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(150mg,0.47mmol)および2−クロロ−3−メトキシベンゾイルクロリド(0.71mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(119mg,収率52%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.15(1H,d,J=12Hz),3.71(1H,d,J=12Hz),3.90(3H,s),7.01(1H,d,J=9Hz),7.12(1H,d,J=8Hz),7.20(2H,d,J=7Hz),7.26(1H,d,J=9Hz),7.42(1H,t,J=7Hz),7.59(1H,t,J=8Hz),7.6−7.7(2H,m),7.76(2H,d,J=7Hz),7.92(1H,d,J=8Hz),8.25(1H,d,J=8Hz),10.61(1H,s),10.89(1H,s).
【実施例30】
【0135】
5−[4−(3−フェニルプロピオニルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(50mg,0.16mmol)および3−フェニルプロピオニルクロリド(28μL,0.19mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(21mg,収率29%)を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:2.64(2H,t,J=7Hz),3.02(2H,t,J=7Hz),3.57(2H,s),6.98(1H,d,J=9Hz),7.05(2H,d,J=8Hz),7.1−7.3(5H,m),7.38(2H,d,J=8Hz),7.5−7.6(3H,m),7.68(1H,t,J=8Hz),7.83(1H,d,J=8Hz),8.13(1H,d,J=8Hz),9.14(1H,br s).
【実施例31】
【0136】
5−[4−[(1H−インドール−3−カルボニル)アミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
インドール−3−カルボン酸(51mg,0.316mmol)を定法により酸クロリドとした。実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(50mg,0.158mmol)および上述のインドール−3−カルボン酸クロリドを用い、実施例1(4)と同様の手法にて標題化合物(40mg,収率55%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.16(1H,d,J=12Hz),3.70(1H,d,J=12Hz),7.05(1H,d,J=9Hz),7.1−7.2(4H,m),7.47(1H,d,J=7Hz),7.59(1H,t,J=8Hz),7.6−7.7(2H,m),7.85(2H,d,J=9Hz),7.92(1H,d,J=8Hz),8.19(1H,d,J=8Hz),8.2−8.3(2H,m),9.84(1H,s),10.89(1H,br s),11.73(1H,br s).
【実施例32】
【0137】
5−[4−(2−クロロ−3−ヒドロキシベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例29で得た5−[4−(2−クロロ−3−メトキシベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンを用い、実施例18と同様にして標題化合物(53mg,収率56%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.15(1H,d,J=12Hz),3.70(1H,d,J=12Hz),6.96(1H,d,J=8Hz),7.01(1H,d,J=9Hz),7.06(1H,d,J=8Hz),7.1−7.3(3H,m),7.59(1H,t,J=8Hz),7.65(1H,d,J=8Hz),7.69(1H,d,J=8Hz),7.77(2H,d,J=8Hz),7.91(1H,d,J=8Hz),8.24(1H,d,J=9Hz),10.42(1H,s),10.56(1H,s),10.88(1H,s).
【実施例33】
【0138】
5−[4−[(2−メチル−2−フェニルプロピオニル)アミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
2−メチル−2−フェニルプロピオン酸(33mg,0.2mmol)を実施例13と同様に塩化チオニルで処理後、実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(32mg,0.1mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(23mg,収率50%)を微褐色粉末として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:1.57(6H,s),3.14(1H,d,J=12Hz),3.68(1H,d,J=12Hz),6.98(1H,d,J=9Hz),7.13(2H,d,J=8Hz),7.2−7.3(1H,m),7.3−7.4(4H,m),7.5−7.7(5H,m),7.91(1H,d,J=7Hz),8.24(1H,d,J=8Hz),9.23(1H,s),10.86(1H,s).
【実施例34】
【0139】
5−[4−(2−フェノキシアセチルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(50mg,0.157mmol)、2−フェノキシアセチルクロリド(27mg,0.315mmol)を用い実施例1(4)と同様にして標題化合物(13mg,収率18%)を淡茶色結晶として得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:3.60(2H,s),4.62(2H,s),6.9−7.1(4H,m),7.2−7.3(2H,m),7.3−7.4(2H,m),7.5−7.7(5H,m),7.86(1H,d,J=8Hz),8.05(1H,d,J=8Hz),8.25(1H,br s),8.33(1H,s).
【実施例35】
【0140】
5−[4−[2−(2−クロロ−4−メトキシフェニル)アセチルアミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(50mg,0.158mmol)および2−クロロ−4−メトキシフェニルアセチルクロリド(0.237mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(76mg,収率48%)を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:3.58(2H,s),3.78(2H,s),3.81(3H,s),6.84(1H,dd,J=2Hz,9Hz),6.9−7.0(2H,m),7.16(2H,d,J=8Hz),7.29(1H,d,J=8Hz),7.34(1H,br s),7.49(2H,d,J=8Hz),7.5−7.6(2H,m),7.68(1H,t,J=8Hz),7.84(1H,d,J=8Hz),8.08(1H,d,J=8Hz),8.68(1H,br s).
【実施例36】
【0141】
5−[4−[(1−メチル−1H−イミダゾール−2−カルボニル)アミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
1−メチル−1H−イミダゾール−2−カルボン酸(40mg,0.317mmol)を定法により酸クロリドとした。実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(50mg,0.158mmol)および上述の1−メチル−1H−イミダゾール−2−カルボン酸クロリドを用い、実施例1と同様の手法により標題化合物(9mg,収率13%)を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:3.60(2H,s),4.11(3H,s),7.0−7.1(3H,m),7.2−7.3(2H,m),7.5−7.7(2H,m),7.6−7.8(3H,m),7.86(1H,d,J=8Hz),8.06(1H,d,J=9Hz),8.38(1H,s),9.33(1H,s).
【実施例37】
【0142】
5−[4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)アセチルアミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
2,4−ジクロロフェニル酢酸(65mg,0.317mmol)を定法にて酸クロリドとした。実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(50mg,0.158mmol)および上述の2,4−ジクロロフェニル酢酸クロリドを用い、実施例1と同様の手法により標題化合物(27mg,収率34%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.14(1H,d,J=12Hz),3.69(1H,d,J=12Hz),3.85(2H,s),6.99(1H,d,J=9Hz),7.17(2H,d,J=9Hz),7.3−7.5(2H,m),7.5−7.7(6H,m),7.91(1H,d,J=8Hz),8.25(1H,d,J=8Hz),10.38(1H,s),10.88(1H,s).
【実施例38】
【0143】
5−[4−[2−(2−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)アセチルアミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例35で得た5−[4−[2−(2−クロロ−4−メトキシフェニル)アセチルアミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(40mg,0.08mmol)を用い、実施例18と同様にして標題化合物(10mg,収率26%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.13(1H,d,J=12Hz),3.6−3.7(3H,m),6.70(1H,d,J=9Hz),6.81(1H,s),6.98(1H,d,J=9Hz),7.15(2H,d,J=8Hz),7.19(1H,d,J=8Hz),7.5−7.7(5H,m),7.90(1H,d,J=7Hz),8.23(1H,d,J=9Hz),9.75(1H,s),10.26(1H,s),10.87(1H,s).
【実施例39】
【0144】
5−[4−(3−フェニルプロペニルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(50mg,0.158mmol)およびけい皮酸クロリド(32mg,0.19mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(622mg,収率31%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.15(1H,d,J=12Hz),3.70(1H,d,J=12Hz),6.83(1H,d,J=16Hz),7.00(1H,d,J=9Hz),7.19(2H,d,J=9Hz),7.3−7.5(3H,m),7.5−7.7(6H,m),7.76(2H,d,J=9Hz),7.91(1H,d,J=8Hz),8.25(1H,d,J=9Hz),10.35(1H,s),10.89(1H,br s).
【実施例40】
【0145】
5−[4−[(3−ピリジルアセチル)アミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン 塩酸塩
(1)
5−[4−[(3−ピリジルアセチル)アミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
3−ピリジル酢酸(41mg,0.3mmol)を乾燥ジクロロメタン(1mL)に溶解し、ジメチルホルムアミド(1滴)およびオキザリルクロリド(0.03mL,0.36mmol)を加え、室温で1時間攪拌した。減圧下溶媒を留去して、3−ピリジルアセチルクロリド 塩酸塩を得た。これと実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(63mg,0.2mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(6.2mg,収率7%)を黄色アモルファスとして得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:3.5−3.7(4H,m),6.9−7.1(3H,m),7.2−7.3(1H,m),7.38(2H,d,J=8Hz),7.5−7.6(2H,m),7.66(1H,t,J=7Hz),7.73(1H,d,J=7Hz),7.80(1H,d,J=8Hz),8.17(1H,d,J=9Hz),8.47(1H,s),8.5−8.7(2H,m),9.57(1H,s).
(2)
5−[4−[(3−ピリジルアセチル)アミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン 塩酸塩
5−[4−[(3−ピリジルアセチル)アミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(6.2mg,0.014mmol)をクロロホルム(6mL)に溶解し、4M塩化水素−酢酸エチル溶液(0.01mL)を加え、減圧下溶媒を留去した。残留物を酢酸エチルから減圧下濃縮後、酢酸エチルで洗浄して標題化合物(4.8mg,収率71%)を淡褐色粉末として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.14(1H,d,J=12Hz),3.69(1H,d,J=12Hz),3.89(2H,s),6.97(1H,d,J=9Hz),7.18(2H,d,J=9Hz),7.5−7.8(6H,m),7.91(1H,d,J=8Hz),8.18(1H,d,J=7Hz),8.25(1H,d,J=9Hz),8.67(1H,d,J=5Hz),8.73(1H,s),10.47(1H,s),10.88(1H,s).
【実施例41】
【0146】
5−[4−(1H−ベンズイミダゾール−2−カルボニルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
1H−ベンズイミダゾール−2−カルボン酸一水和物(14mg,0.077mmol)、実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(23mg,0.072mmol)、ジメチルホルムアミド(1.4mL)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(11mg,0.08mmol)を混合し、室温で3時間攪拌した。この反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を飽和重曹水、次いで飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)により精製後、酢酸エチル−ヘキサンより再結晶して標題化合物(15mg,収率43%)を微黄色結晶として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.16(1H,d,J=12Hz),3.71(1H,d,J=12Hz),7.03(1H,d,J=9Hz),7.24(2H,d,J=9Hz),7.3−7.4(2H,m),7.5−7.8(5H,m),7.92(1H,d,J=8Hz),7.98(2H,d,J=9Hz),8.26(1H,d,J=8Hz),10.90(1H,s),11.04(1H,s),13.42(1H,br s).
【実施例42】
【0147】
1−[4−(2,3−ジメチルベンゾイルアミノ)フェニル]−7−メトキシ−1H−1,5−ベンゾジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
(1)
tert−ブチル 4−(7−メトキシ−2,4−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−1−イル)フェニルカルバメート
4−メトキシ−2−ニトロフェノールを出発原料として用い、実施例1と同様にして合成したtert−ブチル 4−(2−アミノ−4−メトキシフェニルアミノ)フェニルカルバメート(500mg,1.52mmol)を無水テトラヒドロフラン(30mL)に溶解し、氷浴下でマロニルクロリド(0.178mL,1.82mmol)を滴下した。室温で16時間攪拌した。反応終了後、反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、水層をクロロホルムで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥後、有機層を減圧下にて溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=100/1)により精製し、標題化合物(230mg,収率38%)を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:1.51(9H,s),3.53(2H,s),3.80(3H,s),6.6−6.7(3H,m),6.83(1H,d,J=9Hz),7.11(2H,d,J=9Hz),7.37(2H,d,J=9Hz),9.24(1H,s).
(2)
1−(4−アミノフェニル)−7−メトキシ−1H−1,5−ベンゾジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
上記で得たtert−ブチル 4−(7−メトキシ−2,4−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−1−イル)フェニルカルバメート(230mg,0.58mmol)を原料として用い、実施例1と同様にして標題化合物(125mg,収率72%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.03(1H,br s),3.53(1H,br s),3.72(3H,s),5.19(2H,s),6.53(2H,d,J=9Hz),6.6−6.7(2H,m),6.74(2H,d,J=9Hz),6.80(1H,d,J=8Hz),10.4(1H,s).
(3)
1−[4−(2,3−ジメチルベンゾイルアミノ)フェニル]−7−メトキシ−1H−1,5−ベンゾジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
上記で得た1−(4−アミノフェニル)−7−メトキシ−1H−1,5−ベンゾジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(60mg,0.4mmol)および2,3−ジメチルベンゾイルクロリド(0.6mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(23mg,収率13%)を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:2.31(3H,s),2.36(3H,s),3.53(2H,s),3.81(3H,s),6.62(1H,d,J=3Hz),6.68(1H,dd,J=2Hz,9Hz),6.88(1H,d,J=9Hz),7.1−7.3(5H,m),7.55(1H,s),7.65(2H,d,J=9Hz),8.17(1H,s).
【実施例43】
【0148】
5−[4−[(ベンゾイルアミノ)メチル]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
(1)
tert−ブチル 4−(1−アミノナフタレン−2−イルアミノ)ベンジルカルバメート
tert−ブチル 4−(1−ニトロナフタレン−2−イルアミノ)ベンジルカルバメートを用い、実施例1(2)と同様にして標題化合物を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:1.45(9H,s),4.20(2H,s),6.74(2H,d,J=9Hz),7.12(2H,d,J=8Hz),7.32(2H,d,J=8Hz),7.4−7.6(3H,m),7.81(1H,d,J=8Hz),7.87(1H,d,J=8Hz).
(2)
tert−ブチル 4−[2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ナフト[2,1−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−イル]ベンジルカルバメート
tert−ブチル 4−(1−アミノナフタレン−2−イルアミノ)ベンジルカルバメートを用い、実施例42(1)と同様にして標題化合物を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:1.46(9H,s),3.60(2H,s),4.34(2H,s),4.89(1H,br s),7.01(1H,d,J=9Hz),7.22(2H,d,J=8Hz),7.33(2H,d,J=8Hz),7.5−7.7(2H,m),7.69(1H,t,J=8Hz),7.84(1H,d,J=8Hz),8.09(1H,d,J=9Hz),8.70(1H,br s).
(3)
5−[4−(アミノメチル)フェニル]−1H−ナフト[2,1−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
tert−ブチル 4−[2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ナフト[2,1−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−イル]ベンジルカルバメートを用い、実施例1(3)と同様にして標題化合物を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:3.61(2H,s),3.91(2H,s),7.03(1H,d,J=9Hz),7.2−7.3(2H,m),7.38(2H,d,J=8Hz),7.59(1H,d,J=9Hz),7.60(1H,t,J=7Hz),7.69(1H,t,J=7Hz),7.85(1H,d,J=8Hz),8.06(1H,d,J=9Hz),8.32(1H,br s).
(4)
5−[4−[(ベンゾイルアミノ)メチル]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]−ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
5−[4−(アミノメチル)フェニル]−1H−ナフト[2,1−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンを用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.14(1H,d,J=12Hz),3.70(1H,d,J=12Hz),4.51(2H,d,J=6Hz),6.97(1H,d,J=9Hz),7.18(2H,d,J=8Hz),7.39(2H,d,J=8Hz),7.4−7.7(6H,m),7.89(3H,d,J=8Hz),8.24(1H,d,J=8Hz),9.07(1H,t,J=6Hz),10.87(1H,s).
【実施例44】
【0149】
5−[4−[(2−クロロベンゾイルアミノ)メチル]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例43(3)で得た5−[4−(アミノメチル)フェニル]−1H−ナフト[2,1−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンおよび2−クロロベンゾイルクロリドを用い、実施例43(5)と同様にして標題化合物を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.14(1H,d,J=12Hz),3.70(1H,d,J=12Hz),4.48(2H,d,J=6Hz),6.97(1H,d,J=9Hz),7.21(2H,d,J=8Hz),7.3−7.7(9H,m),7.90(1H,d,J=8Hz),8.25(1H,d,J=9Hz),9.00(1H,t,J=6Hz),10.89(1H,s).
【実施例45】
【0150】
1−[4−(2,3−ジメチルベンゾイルアミノ)フェニル]−7−ヒドロキシ−1H−1,5−ベンゾジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例42で得た1−[4−(2,3−ジメチルベンゾイルアミノ)フェニル]−7−メトキシ−1H−1,5−ベンゾジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(20mg,0.047mmol)を用い、実施例18と同様にして標題化合物(7mg,収率36%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:2.24(3H,s),2.28(3H,s),3.0−3.1(1H,m),3.5−3.7(1H,m),6.52(1H,dd,J=3Hz,9Hz),6.61(1H,d,J=2Hz),6.68(1H,d,J=9Hz),7.09(2H,d,J=8Hz),7.1−7.3(3H,m),7.74(2H,d,J=9Hz),9.74(1H,s),10.38(1H,s),10.42(1H,s).
【実施例46】
【0151】
5−[4−(2−クロロベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(30mg,0.095mmol)および2−クロロベンゾイルクロリド(14μL,0.114mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(13mg,収率30%)を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:3.59(2H,s),7.06(1H,d,J=9Hz),7.2−7.3(2H,m),7.3−7.5(3H,m),7.5−7.7(5H,m),7.76(1H,dd,J=2Hz,7Hz),7.85(1H,d,J=8Hz),7.93(1H,br s),8.03(1H,d,J=8Hz),8.07(1H,s).
【実施例47】
【0152】
5−[4−(2−ブロモベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(30mg,0.095mmol)および2−ブロモベンゾイルクロリド(0.143mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(10mg,収率21%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.15(1H,d,J=12Hz),3.70(1H,d,J=12Hz),7.02(1H,d,J=9Hz),7.21(2H,d,J=8Hz),7.42(1H,t,J=7Hz),7.50(1H,t,J=7Hz),7.56(1H,d、J=8Hz),7.60(1H,d,J=8Hz),7.6−7.7(3H,m),7.77(2H,d,J=8Hz),7.92(1H,d,J=8Hz),8.25(1H,d,J=9Hz),10.63(1H,s),10.88(1H,br s).
【実施例48】
【0153】
5−[4−(2−ヨードベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(30mg,0.095mmol)および2−ヨードベンゾイルクロリド(0.143mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(16mg,収率31%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.15(1H,d,J=12Hz),3.70(1H,d,J=12Hz),7.02(1H,d,J=9Hz),7.1−7.3(3H,m),7.4−7.5(2H,m),7.59(1H,t,J=7Hz),7.65(1H,d、J=8Hz),7.70(1H,d,J=9Hz),7.77(2H,d,J=9Hz),7.92(2H,t,J=7Hz),8.25(1H,d,J=8Hz),10.57(1H,s),10.89(1H,s).
【実施例49】
【0154】
5−[4−(2,3−ジメチルベンゾイルアミノ)−3−フルオロフェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
(1)
N2−(4−アミノ−3−フルオロフェニル)ナフタレン−1,2−ジアミン
2−フルオロ−4−ニトロアニリンを出発原料として用い、実施例1と同様にして標題化合物を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:1.51(9H,s),4.36(2H,br s),5.22(1H,br s),6.37(2H,dd,J=2Hz,13Hz),6.50(1H,d,J=9Hz),7.23(1H,d,J=9Hz),7.30(1H,d,J=9Hz),7.4−7.5(2H,m),7.73(1H,br s),7.81(2H,m).
(2)
5−[4−(2,3−ジメチルベンゾイルアミノ)−3−フルオロフェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
上記で得たN
2−(4−アミノ−3−フルオロフェニル)ナフタレン−1,2−ジアミンを用いて、実施例42(1)(2)と同様にして得た5−(4−アミノ−3−フルオロフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(20mg,0.06mmol)および2,3−ジメチルベンゾイルクロリド(0.09mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(18mg,収率64%)を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:2.33(3H,s),2.38(3H,s),3.61(2H,s),7.06(2H,d,J=9Hz),7.1−7.2(2H,m),7.2−7.4(2H,m),7.6−7.8(4H,m),7.87(1H,d,J=8Hz),8.16(1H,d,J=9Hz),8.55(1H,t,J=8Hz),9.17(1H,s).
【実施例50】
【0155】
5−[4−[2−(2−メチルフェニル)アセチルアミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
o−トリルアセチルクロリドを用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物を得た。1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ:2.29(3H,s),3.13(1H,d,J=12Hz),3.68(2H,s),3.68(1H,d,J=12Hz),6.98(1H,d,J=9Hz),7.1−7.3(6H,m),7.5−7.7(5H,m),7.90(1H,d,J=8Hz),8.24(1H,d,J=9Hz),10.28(1H,s),10.87(1H,s).
実施例51
【実施例51】
【0156】
5−[4−[(キノキサリン−2イル)カルボニルアミノ]フェニル]−1H−
ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(32mg,0.101mmol)、キノキサリン−2−カルボン酸(35mg,0.202mmol)、O−(ベンゾトリアゾル−1−イル)−N, N, N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロりん酸塩(42mg,0.111mmol)をDMF(2.0mL)に溶解した後、トリエチルアミン(20mg,0.202mmol)を加え一晩攪拌した。反応混合物を定法に従い処理する事で標題化合物(10mg,収率21%)を黄色結晶として得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:3.63(2H,s),7.07(1H,d,J=9Hz),7.33(2H,d,J=9Hz),7.62(2H,d,J=8Hz),7.71(1H,t,J=8Hz),7.8−8.0(5H,m),8.09(1H,d,J=8Hz),8.1−8.3(2H,m),8.50(1H,s),9.75(1H,s),9.91(1H,s).
【実施例52】
【0157】
5−[4−[(5−メチルチオフェン−2イル)カルボニルアミノ]フェニル]−1H−
ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(16mg,0.050mmol)、5−メチルチオフェン−2−カルボン酸(14mg,0.101mmol)、O−(ベンゾトリアゾル−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(21mg,0.055mmol)をDMF(2.0mL)に溶解した後、トリエチルアミン(10mg,0.101mmol)を加え一晩攪拌した。反応混合物を定法に従い処理する事で標題化合物(10mg,収率45%)を白色結晶として得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:2.54(3H,s),3.60(2H,s),6.79(1H,d,J=2Hz),7.04(1H,d,J=9Hz),7.25(1H,d,J=9Hz),7.45(1H,d,J=2Hz),7.5−7.8(7H,m),7.86(1H,d,J=8Hz),8.05(1H,d,J=8Hz),8.26(1H,s).
【実施例53】
【0158】
5−[3−[(2−クロロフェニルアセチル)アミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
(1)
5−(3−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
1−ニトロ−2−ナフチル トリフルオロメタンスルホネート(5.94g,18.5mmol)およびtert−ブチル(3−アミノフェニル)カルバメートを用い、実施例1(1)(2)(3)と同様にして標題化合物(1.02g,収率17%)を褐色結晶として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.11(1H,d,J=12Hz),3.66(1H,d,J=12Hz),5.23(2H,s),6.35(1H,s),6.39(1H,d,J=8Hz),6.52(1H,d,J=8Hz),7.0−7.1(2H,m),7.58(1H,t,J=8Hz),7.65(1H,t,J=8Hz),7.70(1H,d,J=8Hz),7.91(1H,d,J=8Hz),8.23(1H,d,J=8Hz),10.86(1H,s).
(2)
5−[3−[(2−クロロフェニルアセチル)アミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
2−クロロフェニル酢酸(31mg,0.18mmol)を実施例13と同様に塩化チオニルで処理後、5−(3−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(28mg,0.088mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(10mg,収率24%)を黄色結晶として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.14(1H,d,J=12Hz),3.72(1H,d,J=12Hz),3.79(2H,s),7.0−7.1(2H,m),7.2−7.3(2H,m),7.3−7.5(3H,m),7.47(1H,s),7.5−7.7(4H,m),7.92(1H,d,J=8Hz),8.24(1H,d,J=8Hz),10.33(1H,s),10.90(1H,s).
【実施例54】
【0159】
5−[4−[(2,4,6−トリメチルベンゾイル)アミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
2,4,6−トリメチル安息香酸(25mg,0.15mmol)を実施例13と同様に塩化チオニルで処理後、実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(32mg,0.1mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(6mg,収率13%)を微褐色結晶として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:2.25(6H,s),2.27(3H,s),3.16(1H,d,J=12Hz),3.70(1H,d,J=12Hz),6.93(2H,s),7.04(1H,d,J=9Hz),7.20(2H,d,J=8Hz),7.5−7.7(3H,m),7.79(2H,d,J=9Hz),7.92(1H,d,J=7Hz),8.26(1H,d,J=8Hz),10.45(1H,s),10.87(1H,s).
【実施例55】
【0160】
5−[4−(シクロヘキシルカルボニルアミノ)フェニル]−1,2,3,4,8,9,10,11−オクタヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
(1)
1−ニトロ−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル トリフルオロメタンスルホネート
1−ニトロ−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフトール(6.95g,36mmol)をジクロロメタン(70mL)に溶解し、トリエチルアミン(5.52mL,39.6mmol)を加えた。これに氷冷攪拌下トリフルオロメタンスルホン酸無水物(6.2mL,38mmol)を15分要して滴下後、氷冷下1時間半攪拌した。この反応混合物に冷水を加え10分間攪拌した。ジクロロメタン層を飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=5/1)により精製して標題化合物(10.15g,収率87%)を黄色油状物として得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:1.8−1.9(4H,m),2.7−2.9(4H,m),7.21(1H,d,J=9Hz),7.29(1H,d,J=9Hz).
(2)
tert−ブチル [4−[(1−ニトロ−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)アミノ]フェニル]カルバメート
1−ニトロ−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル トリフルオロメタンスルホネート(2.23g,6.86mmol)、及びtert−ブチル (4−アミノフェニル)カルバメート(1.43g,6.86mmol)を用い、実施例1(1)と同様にして標題化合物(2.30g,収率87%)を赤色結晶として得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:1.52(9H,s),1.7−1.9(4H,m),2.6−2.9(4H,m),6.41(1H,s),6.97(1H,d,J=9Hz),7.01(1H,d,J=9Hz),7.04(2H,d,J=9Hz),7.31(2H,d,J=9Hz).
(3)
tert−ブチル [4−[(1−アミノ−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)アミノ]フェニル]カルバメート
tert−ブチル [4−[(1−ニトロ−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)アミノ]フェニル]カルバメート(7.66g,20mmol)をテトラヒドロフラン(77mL)、及びメタノール(77mL)に溶解し、10%パラジウム−炭素(0.77g)を加え、水素雰囲気下室温で42時間攪拌した。触媒を濾別後、減圧下溶媒を留去し、残留物をヘキサンで洗浄して標題化合物(6.71g,収率95%)を淡褐色結晶として得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:1.50(9H,s),1.7−1.9(4H,m),2.4−2.6(2H,m),2.7−2.8(2H,m),6.24(1H,s),6.52(1H,d,J=8Hz),6.63(2H,d,J=8Hz),6.87(1H,d,J=9Hz),7.14(2H,d,J=8Hz).
(4)
3−[[2−[[4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]フェニル]アミノ]−5,6,7,8−テトラヒドロ−1−ナフチル]アミノ]−3−オキソプロピオン酸エチル
tert−ブチル [4−[(1−アミノ−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)アミノ]フェニル]カルバメート(6.01g,174mmol)を用い、実施例1(3)と同様にして粗体(9.7g)を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)により精製して、標題化合物(3.48g,収率44%)を淡褐色結晶として得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:1.31(3H,t,J=7Hz),1.50(9H,s),1.7−1.9(4H,m),2.6−2.8(4H,m),3.51(2H,s),4.25(2H,q,J=7Hz),6.08(1H,s),6.31(1H,s)、6.89(2H,d,J=9Hz),6.92(1H,d,J=9Hz),7.07(1H,d,J=9Hz),7.19(2H,d,J=9Hz),8.66(1H,s).
(5)
5−[4−(tert−ブトキシカルボニル)アミノフェニル]−1,2,3,4,8,9,10,11−オクタヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
3−[[2−[[4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]フェニル]アミノ]−5,6,7,8−テトラヒドロ−1−ナフチル]アミノ]−3−オキソプロピオン酸エチル(3.48g,7.44mmol)用い、実施例1(3)と同様にして粗体(4.6g)を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/2)により精製して、標題化合物(2.07g,収率66%)を淡褐色アモルファスとして得た。
(6)
5−(4−アミノフェニル)−1,2,3,4,8,9,10,11−オクタヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
5−[4−(tert−ブトキシカルボニル)アミノフェニル]−1,2,3,4,8,9,10,11−オクタヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(2.07g,4.91mmol)を用い、実施例1(3)と同様にして標題化合物(1.21g,収率77%)を淡褐色結晶として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:1.6−1.9(4H,m),2.29(3H,s),2.5−2.8(3H,m),2.9−3.0(1H,m),2.98(1H,d,J=12Hz),3.47(1H,d,J=12Hz),5.20(2H,s),6.54(2H,d,J=9Hz),6.66(1H,d,J=9Hz),6.76(2H,d,J=9Hz),6.85(1H,d,J=9Hz),9.79(1H,s).
(7)
5−[4−(シクロヘキシルカルボニルアミノ)フェニル]−1,2,3,4,8,9,10,11−オクタヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
5−(4−アミノフェニル)−8,9,10,11−テトラヒドロ−1H−ナフト[2,1−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンおよびシクロヘキサンカルボニルクロリドを用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:1.2−1.4(4H,m),1.4−2.0(10H,m),2.2−2.3(1H,m),2.6−2.8(4H,m),3.46(1H,d,J=12Hz),3.51(1H,d,J=12Hz),6.67(1H,d,J=9Hz),6.81(1H,d,J=8Hz),7.08(2H,d,J=9Hz),7.49(2H,d,J=9Hz),7.59(1H,s),8.25(1H,s).
【実施例56】
【0161】
1−[4−(2,3−ジメチルベンゾイル)アミノフェニル]−6−メチル−1H−1,5−ベンゾジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
(1)
tert−ブチル−4−(2−アミノ−3−メチルフェニルアミノ)フェニルカルバメート
2−メチル−6−ヒドロキシニトロベンゼンを用い実施例1と同様の手法を用いる事で標題化合物を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:1.50(9H,s),2.22(3H,s),3.75(2H,br s),5.04(1H,br s),6.27(1H,br s),6.6−6.7(3H,m),6.8−7.0(2H,m),7.17(2H,d,J=8Hz).
(2)
1−(4−tert−ブトキシカルボニルアミノフェニル)−6−メチル−1H−1,5−ベンゾジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
tert−ブチル−4−(2−アミノ−3−メチルフェニルアミノ)フェニルカルバメート(294mg,0.938mmmol)をTHF(30mL)に溶解させた後、氷冷下でマロニルクロリド(91μL,0.938mmol)を滴下した。原料の消失を確認した後、重層水および酢酸エチルを加え有機層を分取した。有機層を食塩水ならびに水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム〜クロロホルム/メタノール=100/1)により精製し、標題化合物(119mg,収率33%)を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:1.51(9H,s),2.41(3H,s),3.50(2H,s),6.53(1H,br s),6.80(1H,d,J=7Hz),6.99(1H,t,J=8Hz),7.0−7.2(3H,m),7.38(2H,d,J=9Hz),7.63(1H,br s).
(3)
1−(4−アミノフェニル)−6−メチル−1H−1,5−ベンゾジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)と同様の手法を用いる事で標題化合物を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:2.40(3H,s),3.48(2H,s),3.74(2H,br s),6.67(2H,d,J=9Hz),6.86(1H,d,J=8Hz),6.9−7.1(4H,m),7.74(1H,br s).
(4)
1−[4−(2,3−ジメチルベンゾイル)アミノフェニル]−6−メチル−1H−1,5−ベンゾジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
2,3−ジメチル安息香酸(21mg,0.140mmol)を定法にて酸クロリドとした。上記の1−(4−アミノフェニル)−6−メチル−1H−1,5−ベンゾジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(20mg,0.071mmol)および上述の2,3−ジメチルベンゾイルクロリドを用い、実施例1と同様の手法により標題化合物(27mg,収率92%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:2.26(3H,s),2.29(3H,s),2.38(3H,s),3.06(1H,d,J=12Hz),3.57(1H,d,J=12Hz),6.75(1H,d,J=8Hz),7.0−7.3(7H,m),7.78(2H,d,J=8Hz),10.01(1H,s),10.40(1H,s).
【実施例57】
【0162】
5−[4−[(2−エチルベンゾイル)アミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
2−エチル安息香酸(23mg,0.15mmol)を実施例13と同様に塩化チオニルで処理後、実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(32mg,0.1mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(26mg,収率58%)を微褐色結晶として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:1.18(3H,t,J=7Hz),2.75(2H,q,J=7Hz),3.16(1H,d,J=11Hz),3.71(1H,d,J=11Hz),7.03(1H,d,J=9Hz),7.21(2H,d,J=8Hz),7.3−7.5(4H,m),7.6−7.7(3H,m),7.81(2H,d,J=8Hz),7.93(1H,d,J=7Hz),8.26(1H,d,J=8Hz),10.49(1H,s),10.89(1H,s).
【実施例58】
【0163】
5−[4−[(6−メチルピリジン−2−イル)カルボニルアミノ]フェニル]−1,2,3,4,8,9,10,11−オクタヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
6−メチルピリジン−2−カルボン酸(17mg,0.124mmol)を定法により酸クロリドとした。実施例55で得た5−(4−アミノフェニル)−1,5,8,9,10,11−ヘキサヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4−ジオン(20mg,0.062mmol)および上述の6−メチルピリジン−2−カルボン酸クロリドを用い、実施例1と同様の手法により標題化合物(9mg,収率33%)を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:1.7−2.1(4H,m),2.63(3H,s),2.6−2.8(4H,m),3.4−3.6(2H,m),6.73(1H,d,J=8Hz),6.85(1H,d,J=9Hz),7.22(2H,d,J=9Hz),7.33(1H,d,J=7Hz),7.7−7.9(4H,m),8.08(1H,d,J=8Hz),10.11(1H,s).
【実施例59】
【0164】
5−[4−[(2−メチルピリジン−3−イル)カルボニルアミノ]フェニル]−1,2,3,4,8,9,10,11−オクタヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
2−メチルピリジン−3−カルボン酸(17mg,0.124mmol)を定法により酸クロリドとした。実施例55で得た5−(4−アミノフェニル)−1,5,8,9,10,11−ヘキサヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4−ジオン(20mg,0.062mmol)および上述の2−メチルピリジン−3−カルボン酸クロリドを用い、実施例1と同様の手法により標題化合物(20mg,収率73%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:1.6−1.9(4H,m),2.57(3H,s),2.5−2.8(3H,m),2.8−3.0(1H,m),3.03(1H,d,J=12Hz),3.55(1H,d,J=12Hz),6.65(1H,d,J=8Hz),6.88(1H,d,J=9Hz),7.14(2H,d,J=9Hz),7.3−7.4(1H,m),7.76(2H,d,J=8Hz),7.86(1H,d,J=8Hz),8.55(1H,d,J=5Hz),9.87(1H,s),10.54(1H,s).
【実施例60】
【0165】
1−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5−イル)フェニル]−3−(2−メチルフェニル)チオ尿素
5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(150mg,0.473mmol)およびo−トリルイソチオシアネート(159μL,1.183mmol)を用い、実施例24と同様の手法により標題化合物(66mg,収率30%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:2.25(3H,s),3.15(1H,d,J=12Hz),3.69(1H,d,J=12Hz),7.00(1H,d,J=9Hz),7.1−7.3(6H,m),7.5−7.8(5H,m),7.92(1H,d,J=8Hz),8.25(1H,d,J=8Hz),9.42(1H,s),9.76(1H,s),10.89(1H,s).
【実施例61】
【0166】
5−[4−(2−メトキシ−3−メチルベンゾイル)アミノフェニル]−1,2,3,4,8,9,10,11−オクタヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
2−メトキシ−3−メチル安息香酸(25mg,0.15mmol)を実施例13と同様に塩化チオニルで処理後、実施例55で得た5−(4−アミノフェニル)−1,2,3,4,8,9,10,11−オクタヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(39mg,0.12mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(52mg,収率92%)を微褐色結晶として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:1.6−1.9(4H,m),2.29(3H,s),2.5−2.8(3H,m),2.9−3.0(1H,m),3.04(1H,d,J=12Hz),3.56(1H,d,J=12Hz),3.75(3H,s),6.66(1H,d,J=9Hz),6.88(1H,d,J=8Hz),7.1−7.2(3H,m),7.3−7.4(2H,m),7.77(2H,d,J=9Hz),9.86(1H,s),10.36(1H,s).
【実施例62】
【0167】
5−[4−(2,3−ジクロロベンゾイル)アミノフェニル]−1,2,3,4,8,9,10,11−オクタヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例55(6)で得た5−(4−アミノフェニル)−1,5,8,9,10,11−ヘキサヒドロナフト−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4−ジオン(40mg,0.124mmol)、2,3−ジクロロベンゾイルクロリド(40mg,0.187mmol)を用い実施例1(4)と同様にして標題化合物(50mg,収率81%)を白色結晶として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:1.6−1.9(4H,m),2.5−2.9(4H,m),3.01(1H,d,J=12Hz),3.55(1H,d,J=12Hz),6.64(1H,d,J=8Hz),6.87(1H,d,J=8Hz),7.14(2H,d,J=8Hz),7.48(1H,t,J=8Hz),7.56(1H,d,J=8Hz),7.72(2H,d,J=9Hz),7.76(1H,d,J=8Hz),9.86(1H,s),10.69(1H,s).
【実施例63】
【0168】
5−[4−(2,3−ジメチルベンゾイルアミノ)−3−ヒドロキシフェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
(1)
tert−ブチル 4−(1−アミノナフタレン−2−イルアミノ)−2−メトキシフェニルカルバメート
tert−ブチル 2−メトキシ−4−(1−ニトロナフタレン−2−イルアミノ)フェニルカルバメートを用い、実施例1(2)と同様にして標題化合物を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:1.51(9H,s),3.72(3H,s),4.35(2H,br s),5.14(1H,br s),6.27(1H,d,J=2Hz),6.34(1H,dd,J=2Hz,8Hz),6.77(1H,br s),7.27(1H,d,J=8Hz),7.30(1H,d,J=9Hz),7.4−7.5(2H,m),7.7−7.9(2H,m).
(2)
tert−ブチル 4−[2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ナフト[2,1−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−イル]−2−メトキシフェニルカルバメート
tert−ブチル 4−(1−アミノナフタレン−2−イルアミノ)−2−メトキシフェニルカルバメートを用い、実施例42(1)と同様にして標題化合物を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:1.52(9H,s),3.5−3.7(2H,m),3.83(3H,s),6.7−6.8(2H,m),7.07(1H,d,J=9Hz),7.10(1H,br s),7.5−7.7(2H,m),7.69(1H,t,J=8Hz),7.85(1H,d,J=7Hz),8.05(1H,d,J=9Hz),8.11(1H,d,J=9Hz),8.25(1H,br s).
(3)
5−(4−アミノ−3−メトキシフェニル)−1H−ナフト[2,1−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
tert−ブチル 4−[2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ナフト[2,1−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−イル]−2−メトキシフェニルカルバメートを用い、実施例1(3)と同様にして標題化合物を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:3.56(1H,d,J=12Hz),3.60(1H,d,J=12Hz),3.79(3H,s),3.90(2H,br s),6.6−6.8(3H,m),7.12(1H,d,J=9Hz),7.5−7.6(2H,m),7.6−7.7(1H,m),7.84(1H,d,J=8Hz),8.09(1H,d,J=9Hz),8.68(1H,br s).
(4)
5−[4−(2,3−ジメチルベンゾイルアミノ)−3−メトキシフェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
5−(4−アミノ−3−メトキシフェニル)−1H−ナフト[2,1−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンおよび2,3−ジメチルベンゾイルクロリドを用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:2.33(3H,s),2.39(3H,s),3.61(2H,s),3.82(3H,s),6.8−6.9(2H,m),7.11(1H,d,J=9Hz),7.18(1H,t,J=8Hz),7.2−7.3(1H,m),7.32(1H,d,J=7Hz),7.5−7.7(2H,m),7.70(1H,t,J=7Hz)),7.86(1H,d,J=8Hz),8.0−8.1(2H,m),8.50(1H,br s),8.61(1H,d,J=9Hz).
(5)
5−[4−(2,3−ジメチルベンゾイルアミノ)−3−ヒドロキシフェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
5−[4−(2,3−ジメチルベンゾイルアミノ)−3−メトキシフェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンを用い、実施例18と同様にして標題化合物を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:2.28(6H,s),3.14(1H,d,J=12Hz),3.69(1H,d,J=12Hz),6.66(1H,d,J=8Hz),6.77(1H,s),7.07(1H,d,J=9Hz),7.17(1H,t,J=7Hz),7.27(1H,d,J=7Hz),7.28(1H,d,J=7Hz),7.59(1H,t,J=7Hz),7.66(1H,t,J=7Hz),7.71(1H,d,J=9Hz),7.80(1H,d,J=9Hz),7.91(1H,d,J=8Hz),8.23(1H,d,J=8Hz),9.34(1H,br s),10.88(1H,s).
【実施例64】
【0169】
5−[4−(2−クロロ−3−メトキシベンゾイルアミノ)フェニル]−1,3−ジヒドロナフト[1,2−e]−1,4−ジアゼピン−2−オン
(1)
5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−e][1,4]ジアゼピン−2(3H)−オン
5−(4−ブロモフェニル)−1H−ナフト[1,2−e][1,4]ジアゼピン−2(3H)−オン(380mg,1.04mmol)、ベンゾフェノンイミン(349mg,2.08mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(200mg,2.08mmol)、酢酸パラジウム(II)(23mg,0.104mmol)および4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(60mg,0.208mmol)を無水ジオキサン(5mL)に溶解し、110℃で16時間攪拌した。放冷後、反応混合物を水に注ぎ、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=100/1)により精製し、標題化合物を得た(154mg,収率49%)。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.67(1H,d,J=10Hz),4.42(1H,d,J=10Hz),5.57(2H,s),6.54(2H,d,J=8Hz),7.24(2H,d,J=8Hz),7.33(1H,d,J=9Hz),7.6−7.8(3H,m),7.9−8.1(1H,m),8.3−8.4(1H,m),10.67(1H,br s).
(2)
5−[4−(2−クロロ−3−メトキシベンゾイルアミノ)フェニル]−1,3−ジヒドロナフト[1,2−e]−1,4−ジアゼピン−2−オン
上記で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−e][1,4]ジアゼピン−2(3H)−オン(90mg,0.3mmol)および2−クロロ−3−メトキシベンゾイルクロリド(0.45mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(78mg,収率55%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,500MHz)δ:3.79(1H,d,J=10Hz),3.91(3H,s),4.56(1H,d,J=10Hz),7.15(1H,d,J=7Hz),7.2−7.3(2H,m),7.43(1H,t,J=8Hz),7.55(2H,d,J=8Hz),7.7−7.8(5H,m),8.03(1H,d,J=9Hz),8.37(1H,d,J=9Hz),10.71(1H,s),10.85(1H,s).
【実施例65】
【0170】
5−[4−[(4−ジメチルアミノベンゾイル)アミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
4−ジメチルアミノ安息香酸(33mg,0.2mmol)を実施例40と同様にしてオキサリルクロリドで処理後、実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(32mg,0.1mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(12mg,収率26%)を淡褐色結晶として得た。NMR、MSにより構造を確認した。
MS(FAB) m/z:465,929.
【実施例66】
【0171】
5−[4−[2−(2,4−ジクロロフェノキシ)アセチルアミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
2,4−ジクロロフェノキシ酢酸(42mg,0.190mmol)を定法により酸クロリドとした。実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(30mg,0.095mmol)および上述の2,4−ジクロロフェノキシ酢酸クロリドを用い、実施例1と同様の手法により標題化合物(11mg,収率22%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.15(1H,d,J=12Hz),3.71(1H,d,J=12Hz),4.88(2H,s),6.99(1H,d,J=9Hz),7.11(1H,d,J=9Hz),7.20(2H,d,J=9Hz),7.38(1H,dd,J=2Hz,9Hz),7.5−7.7(6H,m),7.92(1H,d,J=9Hz),8.25(1H,d,J=9Hz),10.36(1H,s),10.92(1H,s).
【実施例67】
【0172】
5−[4−[2−(2−メチルフェノキシ)アセチルアミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
(2−メチルフェノキシ)酢酸(32mg,0.193mmol)を定法により酸クロリドとした。実施例1で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(30mg,0.095mmol)および上述の(2−メチルフェノキシ)酢酸クロリドを用い、実施例1と同様の手法により標題化合物(21mg,収率48%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:2.25(3H,s),3.15(1H,d,J=12Hz),3.71(1H,d,J=12Hz),4.74(2H,s),6.8−6.9(2H,m),6.99(1H,d,J=9Hz),7.1−7.3(4H,m),7.60(1H,t,J=9Hz),7.6−7.8(5H,m),7.92(1H,d,J=9Hz),8.25(1H,d,J=9Hz),10.23(1H,s),10.92(1H,s).
【実施例68】
【0173】
N−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラハイドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5−イル)ブチル]−2−クロロ−3−メトキシベンズアミド
N−(tert−ブトキシカルボニル)−1,4−ジアミノブタンを出発原料として用い、実施例42(1)(2)と同様にして5−(4−アミノブチル)−1H−ナフト[2,1−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンを得た。5−(4−アミノブチル)−1H−ナフト[2,1−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(30mg,0.1mmol)および2−クロロ−3−メトキシベンゾイルクロリド(0.15mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(26mg,収率56%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,500MHz)δ:1.4−1.5(3H,m),1.5−1.6(1H,m),3.08(1H,d,J=12Hz),3.1−3.2(2H,m),3.53(1H,d,J=12Hz),3.8−3.9(1H,m),3.91(3H,s),4.3−4.4(1H,m),6.86(1H,d,J=8Hz),7.21(1H,d,J=8Hz),7.2−7.3(1H,m),7.6−7.7(2H,m),7.78(1H,d,J=9Hz),7.94(1H,d,J=9Hz),8.05(1H,d,J=8Hz),8.25(1H,d,J=9Hz),8.34(1H,t,J=6Hz),10.78(1H,br s).
【実施例69】
【0174】
5−[4−(2−クロロ−3−ヒドロキシベンゾイルアミノ)フェニル]−1,3−ジヒドロナフト[1,2−e]−1,4−ジアゼピン−2−オン
実施例64で得た5−[4−(2−クロロ−3−メトキシベンゾイルアミノ)フェニル]−1,3−ジヒドロナフト[1,2−e]−1,4−ジアゼピン−2−オン(65mg,0.138mmol)を用い、実施例18と同様にして標題化合物(18mg,収率29%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,500MHz)δ:3.92(1H,d,J=10Hz),4.69(1H,d,J=10Hz),7.09(1H,d,J=7Hz),7.19(1H,d,J=8Hz),7.36(1H,t,J=8Hz),7.44(1H,d,J=9Hz),7.67(2H,d,J=9Hz),7.8−7.9(5H,m),8.16(1H,d,J=9Hz),8.50(1H,d,J=9Hz),10.77(1H,s),10.96(1H,br s).
【実施例70】
【0175】
5−[4−(2−アセチルベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンおよび2−アセチルベンゾイルクロリドを用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(収率27%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:1.65(3H,s),3.25(1H,d,J=12Hz),3.82(1H,d,J=12Hz),6.94(1H,s),7.1−7.2(1H,m),7.40(2H,d,J=9Hz),7.6−7.9(9H,m),8.01(1H,d,J=8Hz),8.35(1H,d,J=9Hz),11.02(1H,br s).
【実施例71】
【0176】
5−[4−(2−tert−ブチルベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(30mg,0.095mmol)および2−tert−ブチルベンゾイルクロリド(0.143mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(20mg,収率44%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,500MHz)δ:1.52(9H,s),3.28(1H,d,J=12Hz),3.83(1H,d,J=12Hz),7.16(1H,d,J=9Hz),7.33(2H,d,J=8Hz),7.42(2H,s),7.54(1H,br s),7.66(1H,d,J=8Hz),7.72(1H,t,J=8Hz),7.7−7.8(2H,m),7.91(2H,d,J=8Hz),8.05(1H,d,J=8Hz),8.38(1H,d,J=9Hz),10.69(1H,s),11.03(1H,s).
【実施例72】
【0177】
5−[2−(2−ヨードベンゾイル)アミノエチル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
(1)
tert−ブチル [2−[(1−ニトロ−2−ナフチル)アミノ]エチル]カルバメート
1−ニトロ−2−ナフチル トリフルオロメタンスルホネート(1.61g,5mmol)、N−(tert−ブトキシカルボニル)エチレンジアミン(0.80g,5mmol)、炭酸カリウム(0.69g,5mmol)およびトルエン(20mL)を混合し、16時間加熱還流した。この反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去して黄色結晶を得、ヘキサン(20mL)で2回洗浄して標題化合物(1.50g,収率91%)を黄色結晶として得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:1.46(9H,s),3.4−3.5(2H,m),3.5−3.7(2H,m),4.82(1H,br s),7.17(1H,d,J=9Hz),7.34(1H,t,J=7Hz),7.60(1H,ddd,J=1Hz,7Hz,8Hz),7.68(1H,d,J=8Hz),7.82(1H,d,J=9Hz),8.69(1H,d,J=9Hz),8.76(1H,br s).
(2)
tert−ブチル [2−[(1−アミノ−2−ナフチル)アミノ]エチル]カルバメート
tert−ブチル [2−[(1−ニトロ−2−ナフチル)アミノ]エチル]カルバメート(746mg,2.25mmol)をテトラヒドロフラン(7.5mL)およびメタノール(7.5mL)に溶解し、酸化白金(7.5mg)を加え、水素雰囲気下室温で7時間攪拌した。触媒を濾別後、減圧下に溶媒留去し、残留物をヘキサンで洗浄して標題化合物(646mg,収率95%)を褐色結晶として得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:1.46(9H,s),3.1−3.6(5H,m),3.80(2H,br s),4.88(1H,br s),7.11(1H,d,J=9Hz),7.2−7.3(1H,m),7.41(2H,t,J=8Hz),7.73(2H,d,J=8Hz).
(3)
5−[2−(tert−ブトキシカルボニル)アミノエチル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
tert−ブチル [2−[(1−アミノ−2−ナフチル)アミノ]エチル]カルバメート(646mg,2.14mmol)を乾燥テトラヒドロフラン(65mL)に溶解し、氷冷攪拌下でマロニルクロリド(0.23mL,2.3mmol)を加え、氷冷下1時間、続いて室温で2時間攪拌した。この反応混合物に飽和重曹水および水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下に溶媒留去して褐色油状物(1.1g)を得、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/クロロホルム=1/20)により精製して褐色油状物(0.5g)を得た。さらにシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)により精製して標題化合物(16mg,収率2%)を白色粉末として得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:1.21(9H,s),3.3−3.5(4H,m),3.9−4.1(1H,m),4.3−4.4(1H,m),4.96(1H,br s),7.51(1H,d,J=9Hz),7.59(1H,t,J=7Hz),7.67(1H,t,J=7Hz),7.79(1H,d,J=9Hz),7.88(1H,d,J=8Hz),8.07(1H,d,J=7Hz),8.79(1H,br s).
(4)
5−[2−(2−ヨードベンゾイル)アミノエチル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
5−[2−(tert−ブトキシカルボニル)アミノエチル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(16mg,0.043mmol)をジクロロメタン(4mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(0.1mL)を加え、室温で19時間攪拌した。この反応混合物に氷冷攪拌下飽和重曹水(8mL)を加え、5分間攪拌した。さらに2−ヨードベンゾイルクロリド(0.22mmol)をジクロロメタン(4mL)に溶解して、氷冷攪拌下加えた。この反応混合物を氷冷下30分間、続いて室温で30分間攪拌した。ジクロロメタン層を飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/クロロホルム=1/50)により精製後、酢酸エチル−ヘキサンより再結晶して標題化合物(9mg,収率42%)を白色結晶として得た。NMR、MSにより構造を確認した。
MS(FAB) m/z:500,999.
【実施例73】
【0178】
5−[3−[(2−ヨードベンゾイル)アミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
2−ヨード安息香酸(50mg,0.2mmol)を実施例13と同様に塩化チオニルで処理後、実施例53(1)で得た5−(3−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(32mg,0.1mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(21mg,収率38%)を淡褐色結晶として得た。NMR、MSにより構造を確認した。
MS(FAB) m/z:548,1095.
【実施例74】
【0179】
6,7−ジメチル−1−[4−(2−ヨードベンゾイル)アミノフェニル]−1H−1,5−ベンゾジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
2−ヨード安息香酸(34mg,0.137mmol)を用い定法により酸クロリドとした。実施例56で得た1−(4−アミノフェニル)−6,7−ジメチル−1H−1,5−ベンゾジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(20mg,0.068mmol)および上述の2−ヨードベンゾイルクロリドを用い、実施例1と同様の手法により標題化合物(31mg,収率87%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:2.24(3H,s),2.25(3H,s),3.03(1H,d,J=12Hz),3.56(1H,d,J=12Hz),6.66(1H,d,J=9Hz),6.98(1H,d,J=9Hz),7.13(2H,d,J=9Hz),7.2−7.3(1H,m),7.4−7.6(2H,m),7.7−7.8(2H,m),7.94(1H,d,J=9Hz),10.07(1H,s),10.56(1H,s).
【実施例75】
【0180】
5−[4−[(1−メチルピペリジン−4−イル)カルボニルアミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン 塩酸塩
(1)
5−[4−[(1−メチルピペリジン−4−イル)カルボニルアミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンおよび1−メチルピペリジン−4−カルボニルクロリドを用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(収率100%)を得た。
(2)
5−[4−[(1−メチルピペリジン−4−イル)カルボニルアミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン 塩酸塩
5−[4−[(1−メチルピペリジン−4−イル)カルボニルアミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンを用い、実施例40(2)と同様にして標題化合物を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:1.8−2.1(4H,m),2.5−2.7(1H,m),2.75(3H,s),2.95(2H,t,J=11Hz),3.14(1H,dd,J=1Hz,12Hz),3.4−3.5(2H,m),3.70(1H,d,J=12Hz),),6.97(1H,d,J=9Hz),7.17(2H,d,J=9Hz),7.5−7.8(5H,m),7.92(1H,d,J=8Hz),8.24(1H,d,J=8Hz),10.31(1H,br s),10.91(1H,br s).
【実施例76】
【0181】
5[4−[(ベンゾフラン−2−イル)カルボニルアミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
ベンゾフラン−2−カルボン酸(31mg,0.189mmol)を用い、定法に従い酸クロリドとした。実施例1で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(40mg,0.126mmol)および上記のベンゾフラン−2−カルボン酸クロリドを用い、実施例1と同様にして標題化合物(59mg,収率100%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.16(1H,d,J=12Hz),3.72(1H,d,J=12Hz),7.01(1H,d,J=9Hz),7.23(2H,d,J=9Hz),7.36(1H,t,J=8Hz),7.50(1H,t,J=8Hz),7.5−7.8(4H,m),7.8−8.0(5H,m),8.25(1H,d,J=8Hz),10.69(1H,s),10.93(1H,s).
【実施例77】
【0182】
5−[4−[(1−メチル−1H−インドール−3−イル)カルボニルアミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸(55mg,0.314mmol)を用い定法により酸クロリドとした。実施例1で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(50mg,0.158mmol)および上述の1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸クロリドを用い、実施例1と同様の手法により標題化合物(11mg,収率15%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.16(1H,d,J=12Hz),3.71(1H,d,J=12Hz),3.89(3H,s),7.04(1H,d,J=9Hz),7.1−7.3(4H,m),7.5−7.8(4H,m),7.8−7.9(2H,m),7.93(1H,d,J=8Hz),8.20(1H,d,J=7Hz),8.2−8.3(2H,m),9.90(1H,s),10.93(1H,s).
【実施例78】
【0183】
5−[4−(2−プロペニルベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
5−[4−(2−ヨードベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(70mg,0.128mmol)、アリルトリブチルすず(98mg,0.32mmol)およびテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(15mg,12.8μmol)を無水トルエン(0.6mL)に溶解し、110℃で16時間攪拌した。放冷後、反応混合物にアセトニトリルを加え、石油エーテルにて洗浄し、アセトニトリル層を減圧下にて溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=100/1)により精製し、標題化合物(40mg,収率68%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.15(1H,d,J=12Hz),3.54(2H,d,J=6Hz),3.70(1H,d,J=12Hz),4.9−5.1(2H,m),5.8−6.0(1H,m),7.02(1H,d,J=9Hz),7.19(2H,d,J=9Hz),7.3−7.4(2H,m),7.4−7.5(2H,m),7.59(1H,t,J=8Hz),7.6−7.7(2H,m),7.79(2H,d,J=9Hz),7.92(1H,d,J=7Hz),8.25(1H,d,J=9Hz),10.47(1H,s),10.86(1H,br s).
【実施例79】
【0184】
5−[4−(2−プロピルベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
5−[4−(2−プロペニルベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(30mg,0.065mmol)をメタノール(0.3mL)とテトラヒドロフラン(0.3mL)の混合液に溶解し、アルゴン置換後、10%パラジウム炭素(3mg)を加え、水素雰囲気下で16時間攪拌した。反応終了後、反応混合液をセライトろ過し減圧下にて溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=100/1)により精製し、標題化合物(14mg,収率46%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:0.86(3H,t,J=7Hz),1.58(2H,q,J=7Hz),2.71(2H,t,J=7Hz),3.15(1H,d,J=12Hz),3.70(1H,d,J=12Hz),7.02(1H,d,J=9Hz),7.20(2H,d,J=9Hz),7.31(2H,d,J=8Hz),7.3−7.5(2H,m),7.59(1H,t,J=8Hz),7.6−7.7(2H,m),7.79(2H,d,J=9Hz),7.92(1H,d,J=8Hz),8.25(1H,d,J=8Hz),10.46(1H,s),10.88(1H,br s).
【実施例80】
【0185】
5−[3−フルオロ−4−(2−ヨードベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)と同様の手法にて合成した5−(4−アミノ−3−フルオロフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(30mg,0.09mmol)および2−ヨードベンゾイルクロリド(0.134mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(19mg,収率38%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.17(1H,d,J=12Hz),3.71(1H,d,J=12Hz),7.00(1H,d,J=9Hz),7.07(1H,d,J=9Hz),7.2−7.3(1H,m),7.37(1H,d,J=11Hz),7.49(2H,s),7.6−7.8(3H,m),7.8−8.0(3H,m),8.27(1H,d,J=8Hz),10.40(1H,s),10.90(1H,s).
【実施例81】
【0186】
5−[4−(2−ヒドロキシ−3−メチルベンゾイル)アミノフェニル]−1,2,3,4,8,9,10,11−オクタヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例61で得た5−[4−(2−メトキシ−3−メチルベンゾイル)アミノフェニル]−1,2,3,4,8,9,10,11−オクタヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(24mg,0.051mmol)を実施例23と同様に1M三臭化ホウ素−ジクロロメタン溶液で処理して標題化合物(10mg,収率43%)を白色結晶として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:1.6−1.9(4H,m),2.19(3H,s),2.5−2.8(3H,m),2.9−3.0(1H,m),3.04(1H,d,J=12Hz),3.57(1H,d,J=12Hz),6.66(1H,d,J=8Hz),6.8−6.9(2H,m),7.17(2H,d,J=9Hz),7.37(1H,d,J=7Hz),7.74(2H,d,J=9Hz),7.90(1H,d,J=8Hz),9.89(1H,s),10.53(1H,br s),12.44(1H,s).
【実施例82】
【0187】
5−[4−[(2−イソプロポキシベンゾイル)アミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
2−イソプロポキシ安息香酸(36mg,0.2mmol)を実施例13と同様にして塩化チオニルで処理後、5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(32mg,0.1mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(36mg,収率75%)を白色結晶として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:1.37(6H,d,J=6Hz),3.16(1H,d,J=12Hz),3.71(1H,d,J=12Hz),4.7−4.8(1H,m),7.0−7.1(2H,m),7.2−7.3(3H,m),7.50(1H,t,J=7Hz),7.60(1H,t,J=7Hz),7.6−7.8(2H,m),7.78(2H,d,J=9Hz),7.93(1H,d,J=8Hz),8.26(1H,d,J=8Hz),10.27(1H,s),10.91(1H,s).
【実施例83】
【0188】
5−[4−[(3−メチルチオフェン−2−イル)カルボニルアミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
3−メチル−2−チオフェンカルボン酸(28mg,0.2mmol)を実施例13と同様にして塩化チオニルで処理後、実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(32mg,0.1mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(42mg,収率95%)を白色結晶として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:2.46(3H,s),3.16(1H,d,J=12Hz),3.70(1H,d,J=12Hz),7.0−7.1(2H,m),7.20(2H,d,J=9Hz),7.60(1H,t,J=7Hz),7.6−7.8(3H,m),7.75(2H,d,J=9Hz),7.92(1H,d,J=8Hz),8.26(1H,d,J=8Hz),10.11(1H,s),10.90(1H,s).
【実施例84】
【0189】
5−[4−(2−フェノキシプロピオニルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
2−フェノキシプロピオン酸(32mg,0.193mmol)を定法により酸クロリドとした。実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(30mg,0.095mmol)および上述の2−フェノキシプロピオン酸クロリドを用い、実施例1と同様の手法により標題化合物(39mg,収率88%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:1.56(3H,d,J=7Hz),3.14(1H,d,J=12Hz),3.68(1H,d,J=12Hz),4.87(1H,q,J=7Hz),6.9−7.0(4H,m),7.17(2H,d,J=9Hz),7.2−7.4(2H,m),7.5−7.7(5H,m),7.91(1H,d,J=8Hz),8.25(1H,d,J=9Hz),10.27(1H,s),10.88(1H,br s).
【実施例85】
【0190】
5−[4−[2−(4−クロロ−2−メチルフェノキシ)アセチルアミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
(4−クロロ−2−メチルフェノキシ)酢酸(38mg,0.189mmol)を定法により酸クロリドとした。実施例1で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(30mg,0.095mmol)および上述の(4−クロロ−2−メチルフェノキシ)酢酸クロリドを用い、実施例1と同様の手法により標題化合物(47mg,収率99%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:2.24(3H,s),3.15(1H,d,J=12Hz),3.69(1H,d,J=12Hz),4.74(2H,s),6.89(1H,d,J=9Hz),6.99(1H,d,J=9Hz),7.1−7.3(4H,m),7.59(1H,t,J=8Hz),7.5−7.7(5H,m),7.91(1H,d,J=8Hz),8.25(1H,d,J=8Hz),10.22(1H,s),10.88(1H,br s).
【実施例86】
【0191】
5−[4−(4−フルオロ−2−トリフルオロメチルベンゾイル)アミノフェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンおよび4−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ベンゾイルクロリドを用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(収率52%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.15(1H,d,J=12Hz),3.70(1H,d,J=12Hz),7.01(1H,d,J=9Hz),7.22(2H,d,J=9Hz),7.5−7.9(8H,m),7.91(1H,d,J=8Hz),8.24(1H,d,J=8Hz),10.72(1H,s),10.88(1H,br s).
【実施例87】
【0192】
5−[4−(4−フルオロ−2−メトキシベンゾイル)アミノフェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンおよび4−フルオロ−2−メトキシベンゾイルクロリドを用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(収率62%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.15(1H,d,J=12Hz),3.69(1H,d,J=12Hz),3.90(3H,s),6.89(1H,dt,J=2Hz,9Hz),7.01(1H,d,J=9Hz),7.09(1H,dd,J=2Hz,9Hz),7.19(2H,d,J=8Hz),7.5−7.7(3H,m),7.77(2H,d,J=9Hz),7.91(1H,d,J=8Hz),8.24(1H,d,J=9Hz),10.18(1H,s),10.88(1H,br s).
【実施例88】
【0193】
5−[4−(4−フルオロ−2−ヒドロオキシベンゾイル)アミノフェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例87で得た5−[4−(4−フルオロ−2−メトキシベンゾイル)アミノフェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンを用い、実施例18と同様にして標題化合物(収率49%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.15(1H,d,J=12Hz),3.71(1H,d,J=12Hz),6.7−6.9(2H,m),7.01(1H,d,J=9Hz),7.23(2H,d,J=9Hz),7.59(1H,t,J=7Hz),7.65(1H,d,J=7Hz),7.69(1H,d,J=9Hz),7.76(1H,d,J=9Hz),7.91(1H,d,J=8Hz),8.01(1H,t,J=8Hz),8.25(1H,d,J=9Hz),10.50(1H,br s),10.89(1H,s).
【実施例89】
【0194】
5−[3−[(2−ヨードフェニルアセチル)アミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
2−ヨードフェニル酢酸(39mg,0.15mmol)を実施例13と同様に塩化チオニルで処理後、実施例53(1)で得た5−(3−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(32mg,0.1mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(13mg,収率23%)を淡褐色粉末として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.14(1H,d,J=12Hz),3.72(1H,d,J=12Hz),3.79(2H,s),7.0−7.1(3H,m),7.3−7.5(3H,m),7.47(1H,s),7.5−7.7(4H,m),7.82(1H,d,J=8Hz),7.92(1H,d,J=9Hz),8.24(1H,d,J=9Hz),10.33(1H,s),10.90(1H,s).
【実施例90】
【0195】
5−[4−(2−メチル−2−フェノキシプロピオニルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
2−メチル−2−フェノキシプロピオン酸(34mg,0.189mmol)を定法により酸クロリドとした。実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(30mg,0.095mmol)および上述の2−メチル−2−フェノキシプロピオン酸クロリドを用い、実施例1と同様の手法により標題化合物(46mg,収率100%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:1.54(6H,s),3.15(1H,d,J=12Hz),3.69(1H,d,J=12Hz),6.93(2H,d,J=9Hz),6.9−7.1(2H,m),7.16(2H,d,J=9Hz),7.2−7.4(2H,m),7.59(1H,t,J=8Hz),7.5−7.7(3H,m),7.76(2H,d,J=9Hz),7.91(1H,d,J=8Hz),8.25(1H,d,J=8Hz),10.16(1H,s),10.88(1H,br s).
【実施例91】
【0196】
5−[4−(2−tert−ブチルベンゾイルアミノ)フェニル]−1,3−ジヒドロナフト[1,2−e]−1,4−ジアゼピン−2−オン
2−tert−ブチル安息香酸(24mg,0.135mmol)を定法により酸クロリドとした。実施例64で得た5−(4−アミノフェニル)−1,3−ジヒドロナフト[1,2−e]−1,4−ジアゼピン−2−オン(20mg,0.066mmol)および上述の2−tert−ブチルベンゾイルクロリド(24mg,0.135mmol)を用い実施例1と同様の手法により標題化合物(30mg,収率99%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:1.39(9H,s),3.78(1H,d,J=10Hz),4.56(1H,d,J=10Hz),7.2−7.4(3H,m),7.3−7.5(1H,m),7.54(3H,d,J=9Hz),7.6−7.8(5H,m),8.0−8.1(1H,m),8.3−8.4(1H,m),10.61(1H,s),10.81(1H,s).
【実施例92】
【0197】
5−[4−[(3−ジメチルアミノベンゾイル)アミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
3−ジメチルアミノ安息香酸(50mg,0.3mmol)を実施例40と同様にしてオキサリルクロリドで処理後、実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(32mg,0.1mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(17mg,収率37%)を淡褐色結晶として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:2.97(6H,s),3.16(1H,d,J=12Hz),3.70(1H,d,J=12Hz),6.93(1H,d,J=9Hz),7.02(1H,d,J=9Hz),7.1−7.3(4H,m),7.32(1H,t,J=8Hz),7.60(1H,t,J=7Hz),7.66(1H,d,J=7Hz),7.70(1H,d,J=9Hz),7.84(2H,d,J=9Hz),7.92(1H,d,J=8Hz),8.26(1H,d,J=8Hz),10.25(1H,s),10.89(1H,s).
【実施例93】
【0198】
5−[4−(4−ヨード−2−メトキシベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンおよび4−ヨード−2−メトキシベンゾイルクロリドを用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(収率93%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.15(1H,d,J=12Hz),3.69(1H,d,J=12Hz),3.89(3H,s),7.00(1H,d,J=9Hz),7.19(2H,d,J=9Hz),7.35(1H,d,J=8Hz),7.44(1H,d,J=8Hz),7.51(1H,s),7.58(1H,t,J=7Hz),7.6−7.7(2H,m),7.76(2H,d,J=9Hz),7.91(1H,d,J=8Hz),8.24(1H,d,J=8Hz),10.22(1H,br s),10.88(1H,br s).
【実施例94】
【0199】
5−[4−(6−フルオロ−2−メトキシベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンおよび2−フルオロ−6−メトキシベンゾイルクロリドを用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(収率78%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.15(1H,d,J=12Hz),3.70(1H,d,J=12Hz),3.82(3H,s),6.90(1H,t,J=8Hz),6.98(1H,d,J=8Hz),7.01(1H,d,J=9Hz),7.20(2H,d,J=9Hz),7.4−7.5(1H,m),7.59(1H,t,J=7Hz),7.6−7.7(2H,m),7.75(2H,d,J=9Hz),7.92(1H,d,J=8Hz),8.24(1H,d,J=8Hz),10.64(1H,s),10.88(1H,br s).
【実施例95】
【0200】
5−[4−(2−ヒドロキシ−4−ヨードベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例93で得た5−[4−(4−ヨード−2−メトキシベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンを用い、実施例18と同様にして標題化合物(収率26%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.15(1H,d,J=12Hz),3.70(1H,d,J=12Hz),7.00(1H,d,J=9Hz),7.22(2H,d,J=9Hz),7.33(1H,dd,J=2Hz,8Hz),7.37(1H,d,J=2Hz),7.5−7.7(4H,m),7.76(2H,d,J=9Hz),7.91(1H,d,J=8Hz),8.25(1H,d,J=8Hz),10.43(1H,s),10.89(1H,s),11.82(1H,br s).
【実施例96】
【0201】
5−[4−(6−フルオロ−2−ヒドロキシアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例94で得た5−[4−(6−フルオロ−2−メトキシベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンを用い、実施例18と同様にして標題化合物(収率98%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.15(1H,d,J=12Hz),3.70(1H,d,J=12Hz),6.70(1H,t,J=9Hz),6.75(1H,d,J=8Hz),7.01(1H,d,J=9Hz),7.19(2H,d,J=9Hz),7.2−7.3(1H,m),7.58(1H,t,J=7Hz),7.6−7.7(2H,m),7.76(2H,d,J=9Hz),7.91(1H,d,J=8Hz),8.25(1H,d,J=9Hz),10.34(1H,br s),10.57(1H,s),10.88(1H,s).
【実施例97】
【0202】
5−[4−(2−フルオロベンゾイル)アミノフェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(32mg,0.101mmol)、2−フルオロベンゾイルクロリド(32mg,0.202mmol)を用い実施例1(4)と同様にして標題化合物(30mg,収率67%)を白色結晶として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.15(1H,d,J=12Hz),3.72(1H,d,J=12Hz),7.03(1H,d,J=9Hz),7.2−7.4(4H,m),7.5−7.7(5H,m),7.79(2H,d,J=9Hz),7.93(1H,d,J=8Hz),8.25(1H,d,J=8Hz),10.59(1H,s),10.93(1H,s).
【実施例98】
【0203】
5−[4−[(2−ジメチルアミノベンゾイル)アミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
2−ジメチルアミノ安息香酸(50mg,0.3mmol)を実施例40と同様にしてオキザリルクロリドで処理後、実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(32mg,0.1mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(38mg,収率82%)を淡黄色結晶として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:2.79(6H,s),3.16(1H,d,J=12Hz),3.71(1H,d,J=12Hz),7.04(1H,d,J=9Hz),7.09(1H,t,J=8Hz),7.2−7.3(3H,m),7.46(1H,dt,J=2Hz,8Hz),7.60(1H,t,J=7Hz),7.6−7.8(3H,m),7.80(2H,d,J=8Hz),7.93(1H,d,J=8Hz),8.26(1H,d,J=9Hz),10.89(1H,s),11.37(1H,s).
【実施例99】
【0204】
5−[4−(2−メトキシ−6−メチルベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンおよび2−メトキシ−6−メチルベンゾイルクロリドを用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(収率61%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:2.23(3H,s),3.15(1H,d,J=12Hz),3.70(1H,d,J=12Hz),3.76(3H,s),6.87(1H,d,J=8Hz),6.94(1H,d,J=9Hz),7.03(1H,d,J=9Hz),7.18(2H,d,J=8Hz),7.29(1H,t,J=8Hz),7.5−7.7(3H,m),7.78(2H,d,J=8Hz),7.92(1H,d,J=8Hz),8.25(1H,d,J=9Hz),10.43(1H,br s),10.87(1H,br s).
【実施例100】
【0205】
5−[4−(2−ヒドロキシ−6−メチルベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
5−[4−(2−メトキシ−6−メチルベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンを用い、実施例18と同様にして標題化合物(収率67%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:2.22(3H,s),3.15(1H,d,J=12Hz),3.69(1H,d,J=12Hz),6.68(1H,d,J=7Hz),6.73(1H,d,J=8Hz),7.02(1H,d,J=9Hz),7.10(1H,t,J=8Hz),7.17(2H,d,J=9Hz),7.58(1H,t,J=8Hz),7.66(1H,t,J=7Hz),7.69(1H,d,J=9Hz),7.79(2H,d,J=9Hz),7.91(1H,d,J=8Hz),8.25(1H,d,J=9Hz),9.65(1H,br s),10.37(1H,br s),10.87(1H,br s).
【実施例101】
【0206】
5−[4−[3−(2−メチルフェニル)プロピオニルアミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(30mg,0.095mmol)、3−(2−メチルフェニル)プロピオン酸クロリド(0.114mmol)を用い実施例1(4)と同様にして標題化合物(28mg,収率64%)を白色結晶として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:2.29(3H,s),2.58(2H,t,J=8Hz),2.88(2H,t,J=8Hz),3.12(1H,d,J=12Hz),3.67(1H,d,J=12Hz),6.97(1H,d,J=9Hz),7.0−7.2(6H,m),7.5−7.7(5H,m),7.90(1H,d,J=8Hz),8.23(1H,d,J=8Hz),10.07(1H,br s),10.89(1H,br s).
【実施例102】
【0207】
5−(4−フェニルカルバモイルフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
(1)
4−(1−アミノナフタレン−2−イルアミノ)安息香酸エチル
4−(1−ニトロナフタレン−2−イルアミノ)安息香酸エチルを用い、実施例1(2)と同様にして標題化合物を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:1.35(3H,t,J=7Hz),4.32(2H,q,J=7Hz),4.36(2H,br s),5.62(1H,br s),6.66(2H,d,J=9Hz),7.2−7.4(2H,m),7.4−7.6(2H,m),7.8−7.9(4H,m).
(2)
4−[1−(3−エトキシ−3−オキソプロパンアミド)ナフタレン−2−イルアミノ]安息香酸エチル
4−(1−アミノナフタレン−2−イルアミノ)安息香酸エチルを用い、実施例1(3)と同様にして標題化合物を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:1.36(3H,t,J=7Hz),1.37(3H,t,J=7Hz),3.66(2H,s),4.33(2H,q,J=7Hz),4.33(2H,q,J=7Hz),6.9−7.0(2H,m),7.06(1H,s),7.45(1H,t,J=7Hz),7.56(1H,dt,J=1Hz,8Hz),7.63(1H,d,J=9Hz),7.78(1H,d,J=9Hz),7.84(1H,d,J=8Hz),7.91(2H,d,J=8Hz),7.96(1H,d,J=8Hz),9.62(1H,s).
(3)
4−[2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ナフト[2,1−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−イル]安息香酸エチル
4−[1−(3−エトキシ−3−オキソプロパンアミド)ナフタレン−2−イルアミノ]安息香酸エチルを用い、実施例1(3)と同様にして標題化合物を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:1.39(3H,t,J=7Hz),3.63(2H,s),4.39(2H,q,J=7Hz),6.96(1H,d,J=9Hz),7.3−7.4(2H,m),7.5−7.8(3H,m),7.87(1H,d,J=8Hz),8.0−8.2(3H,m),8.68(1H,s).
(4)
4−[2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ナフト[2,1−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−イル]安息香酸
実施例102(3)で得た4−[2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ナフト[2,1−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−イル]安息香酸エチル(1.19g,3.18mmol)および8N水酸化ナトリウム水溶液(1.00mL,8.00mmol)をエタノール(10ml)−水(5mL)中で室温下撹拌した。原料の消失を確認後、定法に従い後処理する事で標題化合物(905mg,収率82%)をで得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.17(1H,d,J=12Hz),3.75(1H,d,J=12Hz),6.95(1H,d,J=9Hz),7.35(2H,d,J=9Hz),7.5−7.8(3H,m),7.93(1H,d,J=8Hz),7.99(2H,d,J=9Hz),8.27(1H,d,J=8Hz),10.93(1H,s).
(5)
5−(4−フェニルカルバモイルフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例102(4)で得た4−[2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ナフト[2,1−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−イル]安息香酸(50mg,0.144mmol)、WSC・HCl(39mg,0.202mmol)、HOBt(31mg,0.202mmol)、N−メチルモルホリン(47μL,0.432mmol)およびアニリン(14μL,0.158mmol)を無水DMF(1.5mL)中、室温下16時間撹拌した。反応混合物を定法に従い後処理する事で標題化合物(30mg,収率49%)をで得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.18(1H,d,J=12Hz),3.75(1H,d,J=12Hz),6.98(1H,d,J=9Hz),7.10(1H,t,J=7Hz),7.3−7.4(4H,m),7.5−7.8(5H,m),7.93(1H,d,J=8Hz),8.01(2H,d,J=8Hz),8.27(1H,d,J=8Hz),10.30(1H,br s),10.93(1H,br s).
【実施例103】
【0208】
5−(4−ベンジルカルバモイルフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例102(4)で得た4−[2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ナフト[2,1−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−イル]安息香酸およびベンジルアミンを用い、実施例102(5)と同様にして標題化合物(収率56%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.16(1H,d,J=12Hz),3.74(1H,d,J=12Hz),4.48(2H,d,J=6Hz),6.95(1H,d,J=9Hz),7.2−7.4(7H,m),7.5−7.7(3H,m),7.9−8.0(3H,m),8.27(1H,d,J=8Hz),9.09(1H,t,J=6Hz),10.91(1H,br s).
【実施例104】
【0209】
5−[4−[3−(2−メチルフェニル)プロぺノイルアミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(30mg,0.095mmol)、2−メチルけい皮酸クロリド(0.114mmol)を用い実施例1(4)と同様にして標題化合物(18mg,収率41%)を白色結晶として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:2.42(3H,s),3.17(1H,d,J=12Hz),3.71(1H,d,J=12Hz),6.80(1H,d,J=16Hz),7.02(1H,d,J=9Hz),7.20(2H,d,J=8Hz),7.2−7.3(3H,m),7.6−7.7(4H,m),7.7−7.9(3H,m),7.92(1H,d,J=8Hz),8.26(1H,d,J=8Hz),10.50(1H,br s),10.93(1H,br s).
【実施例105】
【0210】
5−[4−[3−(2−クロロフェニル)プロピオニルアミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(35mg,0.110mmol)、3−(2−クロロフェニル)プロピオン酸クロリド(0.132mmol)を用い実施例1(4)と同様にして標題化合物(30mg,収率56%)を白色結晶として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:2.67(2H,t,J=8Hz),3.03(2H,t,J=8Hz),3.14(1H,d,J=12Hz),3.70(1H,d,J=12Hz),6.98(1H,d,J=9Hz),7.16(2H,d,J=9Hz),7.2−7.3(2H,m),7.3−7.4(1H,m),7.4−7.5(1H,m),7.5−7.7(5H,m),7.92(1H,d,J=8Hz),8.22(1H,d,J=8Hz),10.16(1H,br s),10.92(1H,br s).
【実施例106】
【0211】
5−[4−(2−ヨードベンゾイル)アミノフェニル]−1,2,3,4,8,9,10,11−オクタヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
2−ヨード安息香酸(74mg,0.3mmol)を実施例13と同様に塩化チオニルで処理後、実施例55(6)で得た5−(4−アミノフェニル)−1,2,3,4,8,9,10,11−オクタヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(64mg,0.2mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(45mg,収率41%)を灰白色結晶として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:1.6−1.9(4H,m),2.5−2.8(3H,m),2.8−3.0(1H,m),3.04(1H,d,J=12Hz),3.56(1H,d,J=12Hz),6.66(1H,d,J=8Hz),6.88(1H,d,J=8Hz),7.14(2H,d,J=9Hz),7.23(1H,ddd,J=2Hz,7Hz,8Hz),7.4−7.6(2H,m),7.54(2H,d,J=9Hz),7.93(1H,d,J=8Hz),9.86(1H,s),10.52(1H,s).
【実施例107】
【0212】
5−[4−[(1−メチル−1H−ピロール−2−イルアセチル)アミノ]フェニル]−1,2,3,4,8,9,10,11−オクタヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
1−メチルピロール−2−酢酸(14mg,0.1mmol)、実施例55(6)で得た5−(4−アミノフェニル)−1,2,3,4,8,9,10,11−オクタヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(16mg,0.05mmol)、ジメチルホルムアミド(1mL)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(14mg,0.1mmol)および1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド 塩酸塩(19mg,0.1mmol)を混合し、室温で24時間攪拌した。この反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を飽和重曹水、次いで飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下に溶媒留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/クロロホルム=1/50)により精製後、酢酸エチルで洗浄して標題化合物(6mg,収率28%)を微褐色結晶として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:1.6−1.9(4H,m),2.5−2.8(3H,m),2.8−3.0(1H,m),3.02(1H,d,J=12Hz),3.54(1H,d,J=12Hz),3.56(3H,s),3.64(2H,s),5.8−6.0(2H,m),6.6−6.7(2H,m),6.86(1H,d,J=8Hz),7.08(2H,d,J=9Hz),7.61(2H,d,J=9Hz),9.85(1H,s),10.16(1H,s).
【実施例108】
【0213】
5−[4−(2−クロロベンジル)カルバモイルフェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例102(4)で得た4−[2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ナフト[2,1−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−イル]安息香酸および2−クロロベンジルアミンを用い、実施例102(5)と同様にして標題化合物(収率15%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.17(1H,d,J=12Hz),3.74(1H,d,J=12Hz),4.54(2H,d,J=6Hz),6.96(1H,d,J=9Hz),7.2−7.7(9H,m),7.92(1H,d,J=7Hz),7.97(2H,d,J=9Hz),8.27(1H,d,J=8Hz),9.09(1H,t,J=6Hz),10.91(1H,br s).
【実施例109】
【0214】
5−[4−[3−(2−クロロフェニル)プロぺノイルアミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(40mg,0.126mmol)、2−クロロけい皮酸クロリド(0.151mmol)を用い実施例1(4)と同様にして標題化合物(30mg,収率50%)を白色結晶として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.17(1H,d,J=12Hz),3.71(1H,d,J=12Hz),6.9−7.1(2H,m),7.21(2H,d,J=9Hz),7.4−7.5(2H,m),7.5−7.6(2H,m),7.6−7.7(2H,m),7.80(3H,t,J=9Hz),7.8−7.9(2H,m),8.26(1H,d,J=8Hz),10.72(1H,br s),10.94(1H,br s).
【実施例110】
【0215】
5−[4−(2−クロロフェニル)カルバモイルフェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例102(4)で得た4−[2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ナフト[2,1−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−イル]安息香酸および2−クロロアニリンを用い、実施例102(5)と同様にして標題化合物(収率15%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.18(1H,d,J=12Hz),3.76(1H,d,J=12Hz),6.99(1H,d,J=9Hz),7.30(1H,t,J=8Hz),7.3−7.8(8H,m),7.93(1H,d,J=8Hz),8.05(2H,d,J=8Hz),8.28(1H,d,J=8Hz),10.13(1H,br s),10.93(1H,br s).
【実施例111】
【0216】
5−[4−(6−ブロモ−2,3−メチレンジオキシベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンおよび5−ブロモ−1,3−ベンゾジオキソール−4−カルボニルクロリドを用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(収率64%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.15(1H,d,J=12Hz),3.70(1H,d,J=12Hz),6.13(2H,s),6.98(1H,d,J=8Hz),7.01(1H,d,J=9Hz),7.16(1H,d,J=8Hz),7.22(2H,d,J=9Hz),7.5−7.8(5H,m),7.92(1H,d,J=8Hz),8.25(1H,d,J=9Hz),10.77(1H,br s),10.87(1H,br s).
【実施例112】
【0217】
5−[4−(6−ブロモ−2−メトキシベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンおよび2−ブロモ−6−メトキシベンゾイルクロリドを用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(収率76%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.15(1H,d,J=12Hz),3.70(1H,d,J=12Hz),3.81(3H,s),7.03(1H,d,J=9Hz),7.15(1H,d,J=8Hz),7.19(2H,d,J=8Hz),7.25(1H,d,J=8Hz),7.36(1H,t,J=9Hz),7.59(1H,t,J=7Hz),7.6−7.8(4H,m),7.92(1H,d,J=8Hz),8.25(1H,d,J=9Hz),10.60(1H,br s),10.88(1H,br s).
【実施例113】
【0218】
5−[4−[(2−tert−ブチルベンゾイル)アミノ]フェニル]−1,2,3,4,8,9,10,11−オクタヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
2−tert−ブチル安息香酸(43mg,0.24mmol)を実施例13と同様に塩化チオニルで処理後、実施例55(6)で得た5−(4−アミノフェニル)−1,2,3,4,8,9,10,11−オクタヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(64mg,0.2mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(81mg,収率85%)を微褐色結晶として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:1.39(9H,s),1.6−1.9(4H,m),2.5−2.8(3H,m),2.8−3.0(1H,m),3.04(1H,d,J=12Hz),3.55(1H,d,J=12Hz),6.66(1H,d,J=8Hz),6.88(1H,d,J=9Hz),7.12(2H,d,J=9Hz),7.2−7.4(2H,m),7.40(1H,dt,J=2Hz,8Hz),7.53(1H,d,J=8Hz),7.74(2H,d,J=9Hz),9.85(1H,s),10.50(1H,s).
【実施例114】
【0219】
5−[2−(2−ヨードベンゾイル)アミノピリジン−5−イル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
(1)
tert−ブチル 5−(2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ナフト[2,1−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−イル)ピリジン−2−イルカルバメート
2−アミノ−5−ニトロピリジンを出発原料として用い、実施例42(1)と同様にして標題化合物を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:1.49(9H,s),3.62(2H,s),6.99(1H,d,J=9Hz),7.5−7.8(4H,m),7.8−8.0(1H,m),8.03(1H,d,J=9Hz),8.1−8.2(2H,m),9.06(1H,br s).
(2)
5−[2−(2−ヨードベンゾイル)アミノピリジン−5−イル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
上記で得たtert−ブチル 5−(2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ナフト[2,1−b][1,4]ジアゼピン−5(2H)−イル)ピリジン−2−イルカルバメートを用いて、実施例42(2)と同様にして得た5−(6−アミノピリジン−3−イル)−1H−ナフト[2,1−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(15mg,0.047mmol)および2−ヨードベンゾイルクロリド(0.07mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(3mg,収率38%)を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:3.63(2H,s),7.01(1H,d,J=9Hz),7.13(1H,t,J=8Hz),7.42(1H,t,J=8Hz),7.52(1H,d,J=8Hz),7.6−7.7(2H,m),7.7−7.8(2H,m),7.8−8.0(2H,m),8.10(2H,d,J=8Hz),8.46(1H,d,J=9Hz),8.5−8.7(2H,m).
【実施例115】
【0220】
5−[4−(6−ブロモ−2−ヒドロキシベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例112で得た5−[4−(6−ブロモ−2−メトキシベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンを用い、実施例18と同様にして標題化合物(収率32%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.15(1H,d,J=12Hz),3.69(1H,d,J=12Hz),6.91(1H,d,J=8Hz),7.1−7.2(2H,m),7.15(1H,d,J=8Hz),7.19(2H,d,J=9Hz),7.58(1H,t,J=8Hz),7.6−7.7(2H,m),7.91(1H,d,J=8Hz),7.76(2H,d,J=9Hz),8.25(1H,d,J=9Hz),10.24(1H,br s),10.60(1H,br s),10.86(1H,br s).
【実施例116】
【0221】
5−[4−(6−クロロ−2−メトキシベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンおよび2−クロロ−6−メトキシベンゾイルクロリドを用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(収率76%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.15(1H,d,J=12Hz),3.70(1H,d,J=12Hz),3.81(3H,s),7.03(1H,d,J=9Hz),7.11(1H,d,J=8Hz),7.12(1H,d,J=8Hz),7.20(2H,d,J=9Hz),7.43(1H,t,J=8Hz),7.59(1H,t,J=7Hz),7.66(1H,t,J=8Hz),7.69(1H,d,J=9Hz),7.69(1H,d,J=9Hz),7.75(2H,d,J=9Hz),7.92(1H,d,J=8Hz),8.25(1H,d,J=8Hz),10.61(1H,br s),10.86(1H,br s).
【実施例117】
【0222】
5−[4−(2−ヨードベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−[1,4]ジアゼピノ[2,3−h]キノリン−2,4(3H,5H)−ジオン
(1)
5−(4−アミノフェニル)−1H−[1,4]ジアゼピノ[2,3−h]キノリ
ン−2,4(3H,5H)−ジオン
7−ヒドロキシ−8−ニトロキノリンを出発原料として用い、実施例42(1)(2)と
同様にして標題化合物を得た。
1H NMR(CDCl3,400MHz)δ:3.61(2H,s),3.81(2H,br s),6.69(2H,d,J=9Hz),6.99(2H,d,J=9Hz),7.13(1H,d,J=9Hz),7.45(2H,d,J=9Hz),7.50(1H,dd,J=4Hz,8Hz),8.12(1H,dd、J=1Hz,8Hz),8.91(1H,dd,J=1Hz,4Hz),9.51(1H,br s).
(2)5−[4−(2−ヨードベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−[1,4]ジアゼ
ピノ[2,3−h]キノリン2,4(3H,5H)−ジオン
上記で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−[1,4]ジアゼピノ[2,3−h]キノリン2,4(3H,5H)−ジオン(30mg,0.097mmol)および2−ヨードベンゾイルクロリド(0.14mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(10mg,収率19%)を得た。
1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ:3.2−3.5(2H,m),7.11(1H,d,J=9Hz),7.2−7.4(3H,m),7.4−7.6(2H,m),7.6−7.7(1H,m),7.71(1H,d,J=9Hz),7.78(2H,d,J=8Hz),7.93(1H,d,J=8Hz),8.39(1H,d,J=8Hz),9.00(1H,d,J=5Hz),10.25(1H,s),10.56(1H,s).
実施例118
【実施例118】
【0223】
5−[4−(6−クロロ−2−ヒドロキシベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例116で得た5−[4−(6−クロロ−2−メトキシベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンを用い、実施例18と同様にして標題化合物(収率80%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.15(1H,d,J=12Hz),3.69(1H,d,J=12Hz),6.88(1H,d,J=8Hz),6.92(1H,d,J=8Hz),7.02(1H,d,J=9Hz),7.19(2H,d,J=9Hz),7.23(1H,t,J=8Hz),7.59(1H,t,J=7Hz),7.6−7.7(2H,m),7.76(2H,d,J=9Hz),7.92(1H,d,J=8Hz),8.25(1H,d,J=9Hz),10.25(1H,br s),10.62(1H,br s),10.87(1H,br s).
【実施例119】
【0224】
5−[4−(2−ヒドロキシ−6−メトキシベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
(1)
5−[4−(2,6−ジメトキシベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンおよび2,6−ジメトキシベンゾイルクロリドを用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(収率71%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.15(1H,d,J=12Hz),3.69(1H,d,J=12Hz),3.76(3H,s),3.76(3H,s),6.73(2H,d,J=8Hz),7.02(1H,d,J=9Hz),7.16(2H,d,J=9Hz),7.35(1H,t,J=8Hz),7.5−7.7(3H,m),7.76(2H,d,J=9Hz),7.92(1H,d,J=8Hz),8.25(1H,d,J=8Hz),10.34(1H,br s),10.86(1H,br s).
(2)
5−[4−(2−ヒドロキシ−6−メトキシベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
5−[4−(2,6−ジメトキシベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンを用い、実施例18と同様にして標題化合物を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.15(1H,d,J=12Hz),3.69(1H,d,J=12Hz),3.80(3H,s),6.53(1H,d,J=8Hz),6.55(1H,d,J=9Hz),7.01(1H,d,J=9Hz),7.18(2H,d,J=9Hz),7.22(1H,t,J=8Hz),7.59(1H,t,J=7Hz),7.66(1H,t,J=7Hz),7.69(1H,d,J=9Hz),7.76(2H,d,J=9Hz),7.91(1H,d,J=8Hz),8.25(1H,d,J=8Hz),10.36(1H,br s),10.65(1H,br s),10.87(1H,br s).
【実施例120】
【0225】
5−[4−[2−メトキシ−6−(トリフルオロメチル)ベンゾイルアミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンおよび2−メトキシ−6−(トリフルオロメチル)ベンゾイルクロリドを用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(収率74%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.15(1H,d,J=12Hz),3.69(1H,d,J=12Hz),3.86(3H,s),7.03(1H,d,J=8Hz),7.19(2H,d,J=9Hz),7.36(1H,d,J=8Hz),7.47(1H,d,J=9Hz),7.5−7.8(6H,m),7.91(1H,d,J=9Hz),8.24(1H,d,J=8Hz),10.61(1H,br s),10.87(1H,br s).
【実施例121】
【0226】
5−[4−[2−ヒドロキシ−6−(トリフルオロメチル)ベンゾイルアミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
5−[4−[2−メトキシ−6−(トリフルオロメチル)ベンゾイルアミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンを用い、実施例18と同様にして標題化合物を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.15(1H,d,J=12Hz),3.70(1H,d,J=12Hz),7.03(1H,d,J=9Hz),7.1−7.3(4H,m),7.45(1H,t,J=8Hz),7.59(1H,t,J=7Hz),7.6−7.8(4H,m),7.92(1H,d,J=7Hz),8.25(1H,d,J=8Hz),10.43(1H,br s),10.56(1H,br s),10.87(1H,br s).
【実施例122】
【0227】
5−[4−[(2−イソプロペニルベンゾイル)アミノ]フェニル]−1,2,3,4,8,9,10,11−オクタヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例106で得た5−[4−(2−ヨードベンゾイル)アミノフェニル]−1,2,3,4,8,9,10,11−オクタヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(55mg,0.1mmol)、イソプロペニルボロン酸ピナコールエステル(20mg,0.12mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド ジクロロメタン錯体(1:1)(0.8mg,1μmol)、炭酸セシウム(65mg,0.2mmol)および乾燥ジメチルホルムアミド(1mL)を混合し、窒素雰囲気下90℃で16時間攪拌した。この反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下に溶媒留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/クロロホルム=1/50)により精製後、酢酸エチル−ヘキサンより再結晶して標題化合物(5mg,収率11%)を淡黄色粉末として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:1.6−1.9(4H,m),2.07(3H,s),2.5−2.8(3H,m),2.8−3.0(1H,m),3.03(1H,d,J=12Hz),3.55(1H,d,J=12Hz),4.97(1H,s),5.09(1H,s),6.65(1H,d,J=9Hz),6.88(1H,d,J=9Hz),7.10(2H,d,J=9Hz),7.3−7.5(4H,m),7.70(2H,d,J=9Hz),9.85(1H,s),10.34(1H,s).
【実施例123】
【0228】
5−[4−[(2−イソプロピルベンゾイル)アミノ]フェニル]−1,2,3,4,8,9,10,11−オクタヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例122で得た5−[4−[(2−イソプロペニルベンゾイル)アミノ]フェニル]−1,2,3,4,8,9,10,11−オクタヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(2.0mg,43μmol)をテトラヒドロフラン(1mL)−メタノール(0.5mL)に溶解し、酸化白金(0.1mg)を加え、水素雰囲気下室温で24時間攪拌した。減圧下に溶媒留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/クロロホルム=1/100)により精製して、標題化合物(1.5mg,収率74%)を淡褐色粉末として得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:1.28(6H,d,J=7Hz),1.7−2.1(4H,m),2.5−2.9(4H,m),3.39(1H,m),3.50(2H,s),6.73(1H,d,J=8Hz),6.85(1H,d,J=9Hz),7.1−7.3(4H,m),7.3−7.6(5H,m),7.65(1H,d,J=8Hz).
【実施例124】
【0229】
5−[4−[2−クロロ−5−(メチルチオ)ベンゾイルアミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(50mg,0.16mmol)および2−クロロ−5−メチルチオベンゾイルクロリド(0.24mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(39mg,収率49%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:2.52(3H,s),3.15(1H,d,J=12Hz),3.70(1H,d,J=12Hz),7.01(1H,d,J=9Hz),7.21(2H,d,J=9Hz),7.3−7.4(1H,m),7.4−7.5(2H,m),7.59(1H,t,J=8Hz),7.6−7.7(2H,m),7.77(2H,d,J=9Hz),7.92(1H,d,J=8Hz),8.25(1H,d,J=8Hz),10.64(1H,s),10.87(1H,s).
【実施例125】
【0230】
5−[4−[2−(メチルチオ)ベンゾイルアミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(30mg,0.095mmol)および2−メチルチオベンゾイルクロリド(0.24mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(22mg,収率20%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:2.49(3H,s),3.15(1H,d,J=12Hz),3.70(1H,d,J=12Hz),7.02(1H,d,J=9Hz),7.20(2H,d,J=9Hz),7.26(1H,t,J=7Hz),7.42(1H,d,J=7Hz),7.4−7.5(2H,m),7.59(1H,t,J=7Hz),7.6−7.7(2H,m),7.78(2H,d,J=8Hz),7.92(1H,d,J=8Hz),8.25(1H,d,J=8Hz),10.45(1H,s),10.87(1H,s).
【実施例126】
【0231】
5−[4−[3−(メチルチオ)ベンゾイルアミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(30mg,0.095mmol)および3−メチルチオベンゾイルクロリド(0.24mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(69mg,収率92%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:2.54(3H,s),3.15(1H,d,J=12Hz),3.70(1H,d,J=12Hz),7.01(1H,d,J=9Hz),7.22(2H,d,J=9Hz),7.4−7.5(2H,m),7.59(1H,t,J=8Hz),7.6−7.7(3H,m),7.7−7.9(3H,m),7.91(1H,d,J=8Hz),8.25(1H,d,J=8Hz),10.39(1H,s),10.88(1H,s).
【実施例127】
【0232】
5−[4−[2−エチル−6−メトキシベンゾイルアミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(50mg,0.16mmol)および2−エチル−5−メトキシベンゾイルクロリド(0.24mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(69mg,収率90%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:1.16(3H,t,J=8Hz),2.57(2H,q,J=8Hz),3.15(1H,d,J=12Hz),3.70(1H,d,J=12Hz),3.77(3H,s),6.9−7.0(2H,m),7.03(1H,d,J=9Hz),7.18(2H,d,J=9Hz),7.33(1H,t,J=8Hz),7.59(1H,t,J=8Hz),7.6−7.7(2H,m),7.78(2H,d,J=9Hz),7.92(1H,d,J=8Hz),8.25(1H,d,J=9Hz),10.43(1H,s),10.86(1H,s).
【実施例128】
【0233】
5−[4−(3−メタンスルホニルベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例126で得た5−[4−[3−(メチルチオ)ベンゾイルアミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(20mg,0.043mmol)をジメチルホルムアミド(0.4mL)に溶解し、m−クロロ過安息香酸(16mg,0.065mmol)を加え、室温で5分間攪拌した。反応終了後、反応混合物に酢酸エチルを加え、有機層を飽和重層水、水および飽和食塩水にて洗浄した。有機層を減圧下にて溶媒を留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=100/1)により精製し、標題化合物(13mg,収率61%)を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:3.10(3H,s),3.5−3.6(2H,m),6.9−7.1(3H,m),7.4−7.6(4H,m),7.6−7.7(2H,m),7.79(1H,d,J=8Hz),8.06(1H,d,J=7Hz),8.16(1H,d,J=8Hz),8.21(1H,d,J=7Hz),8.51(1H,s),9.02(1H,br s),9.44(1H,br s).
【実施例129】
【0234】
6−エチル−1−[4−(2−ヨードベンゾイル)アミノフェニル]−1H−1,5−ベンゾジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
(1)
tert−ブチル 4−(2−アミノ−3−エチルフェニルアミノ)フェニルカルバメート
tert−ブチル 4−(3−エチル−2−ニトロフェニルアミノ)フェニルカルバメートを用い、実施例1(2)と同様にして標題化合物を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:1.28(3H,t,J=7Hz),1.50(9H,s),2.57(2H,q,J=7Hz),3.75(2H,br s),5.04(1H,br s),6.26(1H,br s),6.6−6.8(3H,m),6.9−7.0(2H,m),7.17(2H,d,J=8Hz).
(2)
3−[2−[4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェニルアミノ]−6−エチルフェニルアミノ]−3−オキソプロピオン酸エチル
tert−ブチル 4−(2−アミノ−3−エチルフェニルアミノ)フェニルカルバメートを用い、実施例1(3)と同様にして標題化合物を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:1.22(3H,t,J=7Hz),1.32(3H,t,J=7Hz),1.51(9H,s),2.64(2H,q,J=7Hz),3.53(2H,s),4.26(2H,q,J=7Hz),6.21(1H,s),6.33(1H,br s),6.8−6.9(1H,m),6.96(2H,d,J=9Hz)7.0−7.3(4H,m),8.73(1H,s).
(3)
tert−ブチル 4−(6−エチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−1−イル)フェニルカルバメート
3−[2−[4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェニルアミノ]−6−エチルフェニルアミノ]−3−オキソプロピオン酸エチルを用い、実施例1(3)と同様にして標題化合物を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:1.30(3H,t,J=7Hz),1.51(9H,s),2.7−2.8(2H,m),3.49(2H,s),6.51(1H,s),6.82(1H,d,J=7Hz),7.0−7.2(4H,m),7.38(2H,d,J=9Hz),7.48(1H,s).
(4)
1−(4−アミノフェニル)−6−エチル−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
tert−ブチル 4−(6−エチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−1−イル)フェニルカルバメートを用い、実施例1(3)と同様にして標題化合物を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:1.14(3H,t,J=7Hz),2.64(1H,dq,J=8Hz,7Hz),2.89(1H,dq,J=8Hz,7Hz),3.00(1H,d,J=12Hz),3.46(1H,d,J=12Hz),5.20(2H,br s),6.54(2H,d,J=8Hz),6.77(3H,d,J=8Hz),7.0−7.1(2H,m),9.93(1H,s).
(5)
6−エチル−1−[4−(2−ヨードベンゾイル)アミノフェニル]−1H−1,5−ベンゾジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
1−(4−アミノフェニル)−6−エチル−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンおよび2−ヨードベンゾイルクロリドを用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:1.16(3H,t,J=7Hz),2.6−3.0(2H,m),3.06(1H,d,J=12Hz),3.55(1H,d,J=12Hz),6.77(1H,d,J=7Hz),7.0−7.3(5H,m),7.4−7.6(2H,m),7.75(2H,d,J=9Hz),7.93(1H,d,J=8Hz),10.02(1H,s),10.53(1H,s).
【実施例130】
【0235】
5−[4−[2−エチル−6−ヒドロキシベンゾイルアミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例127で得た5−[4−[2−エチル−6−メトキシベンゾイルアミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(20mg,0.042mmol)を用い、実施例18と同様にして標題化合物(12mg,収率61%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:1.15(3H,t,J=8Hz),2.55(2H,q,J=8Hz),3.15(1H,d,J=12Hz),3.69(1H,d,J=12Hz),6.73(2H,t,J=8Hz),7.03(1H,d,J=9Hz),7.1−7.2(3H,m),7.59(1H,t,J=8Hz),7.6−7.7(2H,m),7.79(2H,d,J=9Hz),7.92(1H,d,J=8Hz),8.24(1H,d,J=9Hz),9.58(1H,br s),10.37(1H,s),10.86(1H,br s).
【実施例131】
【0236】
5−[4−(3−メタンスルフィニルベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例126で得た5−[4−[3−(メチルチオ)ベンゾイルアミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(20mg,0.043mmol)をジメチルホルムアミド(0.4mL)に溶解し、−20℃下、m−クロロ過安息香酸(11mg,0.03mmol)を加え30分間攪拌した。反応終了後、−20℃にて反応混合物に酢酸エチルを加え、有機層を飽和重層水、水および飽和食塩水にて洗浄した。有機層を減圧下にて溶媒を留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=100/1)により精製し、標題化合物(8mg,収率38%)を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:2.77(3H,s),3.57(2H,s),7.00(1H,d,J=9Hz),7.1−7.2(2H,m),7.5−7.8(7H,m),7.82(1H,d,J=8Hz),8.06(1H,d,J=7Hz),8.15(1H,d,J=8Hz),8.25(1H,s),8.92(1H,br s),9.27(1H,br s).
【実施例132】
【0237】
5−[4−(2−クロロ−5−メタンスルフィニルベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例124で得た5−[4−[2−クロロ−5−(メチルチオ)ベンゾイルアミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(20mg,0.04mmol)を用い、実施例131と同様にして標題化合物(7mg,収率34%)を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:2.75(3H,s),3.55(1H,d,J=11Hz),3.59(1H,d,J=11Hz),7.04(1H,d,J=9Hz),7.23(2H,d,J=8Hz),7.5−7.8(7H,m),7.86(1H,d,J=8Hz),7.89(1H,d,J=2Hz),8.11(1H,d,J=8Hz),8.46(1H,s),8.69(1H,s).
【実施例133】
【0238】
5−[4−(2−メタンスルフィニルベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例125で得た5−[4−[2−(メチルチオ)ベンゾイルアミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(20mg,0.043mmol)を用い、実施例131と同様にして標題化合物(9mg,収率43%)を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:2.92(3H,s),3.59(2H,s),6.99(1H,dd,J=3,9Hz),7.15(2H,t,J=8Hz),7.5−7.7(5H,m),7.71(2H,q,J=8Hz),7.84(2H,dd,J=8Hz),8.12(1H,dd,J=4,9Hz),8.22(1H,dd,J=4Hz,8Hz),8.7−8.9(1H,m),9.0−9.1(1H,m).
【実施例134】
【0239】
5−[4−[[2−(4−モルホリニル)アセチル]アミノ]フェニル]−1,2,3,4,8,9,10,11−オクタヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン 塩酸塩
(1)
5−[4−[(2−クロロアセチル)アミノ]フェニル]−1,2,3,4,8,9,10,11−オクタヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例55(6)で得た5−(4−アミノフェニル)−1,2,3,4,8,9,10,11−オクタヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(64mg,0.2mmol)および重曹(50mg,0.6mmol)をクロロホルム(6.4mL)に懸濁し、塩化クロロアセチル(38μL,0.48mmol)を加え、室温で7時間攪拌した。この反応混合物に水を加え、10分間攪拌後、クロロホルム層を飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下に溶媒留去し、残留物を酢酸エチル、続いてヘキサンで洗浄して、標題化合物(74mg,収率41%)を灰白色結晶として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:1.6−1.9(4H,m),2.5−2.8(3H,m),2.8−3.0(1H,m),3.03(1H,d,J=12Hz),3.55(1H,d,J=12Hz),4.25(2H,s),6.62(1H,d,J=8Hz),6.87(1H,d,J=8Hz),7.12(2H,d,J=8Hz),7.62(2H,d,J=9Hz),9.86(1H,s),10.39(1H,s).
(2)
5−[4−[[2−(4−モルホリニル)アセチル]アミノ]フェニル]−1,2,3,4,8,9,10,11−オクタヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン 塩酸塩
5−[4−[(2−クロロアセチル)アミノ]フェニル]−1,2,3,4,8,9,10,11−オクタヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(27mg,0.068mmol)、モルホリン(30mg,0.34mmol)およびエタノール(6.8mL)を混合し、8時間加熱還流した。減圧下に溶媒留去し、残留物を水で数回洗浄して、5−[4−[[2−(4−モルホリニル)アセチル]アミノ]フェニル]−1,2,3,4,8,9,10,11−オクタヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(28mg,0.062mmol)を得た。
これをクロロホルム(3mL)−メタノール(1mL)に溶解し、4M塩化水素−酢酸エチル溶液(0.03mL)を加えた。減圧下に溶媒留去し、残留物を酢酸エチルから2回減圧下濃縮後、酢酸エチルで洗浄して、標題化合物(30mg,収率91%)を灰色アモルファスとして得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:1.6−1.9(4H,m),2.5−2.8(3H,m),2.8−3.0(1H,m),3.03(1H,d,J=12Hz),3.2−3.6(4H,m),3.55(1H,d,J=12Hz),3.7−4.1(4H,m),4.21(2H,s),6.61(1H,d,J=8Hz),6.87(1H,d,J=8Hz),7.15(2H,d,J=9Hz),7.65(2H,d,J=9Hz),9.88(1H,s),10.67(1H,br s),11.01(1H,s).
【実施例135】
【0240】
5−[4−(2−クロロ−6−メトキシベンゾイルアミノ)フェニル]−1,3−ジヒドロナフト[1,2−e]−1,4−ジアゼピン−2−オン
実施例64で得た5−(4−アミノフェニル)−1,3−ジヒドロナフト[1,2−e]−1,4−ジアゼピン−2−オン(40mg,0.13mmol)および2−クロロ−6−メトキシベンゾイルクロリド(0.2mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(51mg,収率54%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.78(1H,d,J=10Hz),3.81(3H,s),4.55(1H,d,J=10Hz),7.1−7.2(2H,m),7.31(1H,d,J=9Hz),7.43(1H,t,J=8Hz),7.53(2H,d,J=8Hz),7.6−7.8(5H,m),8.0−8.1(1H,m),8.36(1H,d,J=9Hz),10.69(1H,s),10.80(1H,s).
【実施例136】
【0241】
5−[4−[[(3−クロロピリジン−2−イル)カルボニル]アミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
3−クロロピリジン−2−カルボン酸(47mg,0.3mmol)をジクロロエタン中で塩化チオニル処理後、実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(63mg,0.2mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(41mg,収率45%)を淡褐色結晶として得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:3.61(2H,s),7.03(1H,d,J=9Hz),7.25(2H,d,J=9Hz),7.41(1H,dd,J=4Hz,8Hz),7.5−7.6(2H,m),7.68(1H,t,J=8Hz),7.77(2H,d,J=9Hz),7.8−7.9(2H,m),8.24(1H,d,J=8Hz),8.51(1H,dd,J=1Hz,4Hz),9.94(1H,s),9.99(1H,s).
【実施例137】
【0242】
5−[4−(2−クロロ−6−ヒドロキシベンゾイルアミノ)フェニル]−1,3−ジヒドロナフト[1,2−e]−1,4−ジアゼピン−2−オン
実施例135で得た5−[4−(2−クロロ−6−メトキシベンゾイルアミノ)フェニル]−1,3−ジヒドロナフト[1,2−e]−1,4−ジアゼピン−2−オン(46mg,0.098mmol)を用い、実施例18と同様にして標題化合物(36mg,収率81%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.78(1H,d,J=10Hz),4.55(1H,d,J=10Hz),6.89(1H,d,J=8Hz),6.94(1H,d,J=8Hz),7.24(1H,t,J=8Hz),7.31(1H,d,J=9Hz),7.52(2H,d,J=9Hz),7.6−7.8(5H,m),8.0−8.1(1H,m),8.36(1H,d,J=10Hz),10.27(1H,s),10.60(1H,s),10.80(1H,s).
【実施例138】
【0243】
5−[4−(3−クロロ−2−メトキシベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンおよび3−クロロ−2−メトキシベンゾイルクロリドを用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(収率9%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.15(1H,d,J=12Hz),3.70(1H,d,J=12Hz),3.84(3H,s),7.02(1H,d,J=9Hz),7.21(2H,d,J=8Hz),7.26(1H,t,J=8Hz),7.4−7.7(5H,m),7.78(2H,d,J=9Hz),7.92(1H,d,J=8Hz),8.25(1H,d,J=8Hz),10.54(1H,s),10.88(1H,br s).
【実施例139】
【0244】
5−[4−[(3−メチルピリジン−2−イル)カルボニルアミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンおよび3−メチルピコリン酸クロリドを用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(収率87%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:2.57(3H,s),3.15(1H,d,J=12Hz),3.70(1H,d,J=12Hz),7.02(1H,d,J=9Hz),7.21(2H,d,J=9Hz),7.51(1H,dd,J=4Hz,7Hz),7.59(1H,t,J=8Hz),7.6−7.7(3H,m),7.81(1H,d,J=8Hz),7.8−8.0(3H,m),8.25(1H,d,J=8Hz),8.54(1H,d,J=4Hz),10.68(1H,s),10.89(1H,s).
【実施例140】
【0245】
5−[4−[[(3−クロロピリジン−2−イル)カルボニル]アミノ]フェニル]−1,2,3,4,8,9,10,11−オクタヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
3−クロロピリジン−2−カルボン酸(47mg,0.3mmol)をジクロロエタン中で塩化チオニル処理後、実施例55(6)で得た5−(4−アミノフェニル)−1,2,3,4,8,9,10,11−オクタヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(64mg,0.2mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(72mg,収率53%)を淡褐色粉末として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:1.6−1.9(4H,m),2.5−2.8(3H,m),2.8−3.0(1H,m),3.04(1H,d,J=12Hz),3.57(1H,d,J=12Hz),6.66(1H,d,J=8Hz),6.89(1H,d,J=9Hz),7.16(2H,d,J=9Hz),7.61(1H,dd,J=4Hz,8Hz),7.78(2H,d,J=9Hz),8.11(1H,dd,J=1Hz,8Hz),8.63(1H,dd,J=1Hz,4Hz),9.89(1H,s),10.78(1H,s).
【実施例141】
【0246】
5−[4−(3−クロロ−2−ヒドロキシベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例138で得た5−[4−(3−クロロ−2−メトキシベンゾイルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンを用い、実施例18と同様にして標題化合物(収率77%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.16(1H,d,J=12Hz),3.72(1H,d,J=12Hz),7.01(2H,d,J=9Hz),7.26(2H,d,J=9Hz),7.59(1H,t,J=7Hz),7.6−7.7(3H,m),7.77(2H,d,J=9Hz),7.92(1H,d,J=7Hz),8.00(1H,dd,J=1Hz,8Hz),8.26(1H,d,J=8Hz),10.68(1H,br s),10.90(1H,s).
【実施例142】
【0247】
5−[4−[[(3−ヒドロキシピリジン−2−イル)カルボニル]アミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(63mg,0.2mmol)、3−ヒドロキシピリジン−2−カルボン酸(33mg,0.24mmol)、乾燥ジメチルアセタミド(6mL)、トリエチルアミン(0.07mL,0.5mmol)およびO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロりん酸塩(95mg,0.25mmol)を混合し、室温で24時間攪拌した。この反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下に溶媒留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/クロロホルム=1/100)により精製後、酢酸エチルで数回洗浄して標題化合物(37mg,収率42%)を白色結晶として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.18(1H,d,J=12Hz),3.72(1H,d,J=12Hz),7.03(1H,d,J=9Hz),7.26(2H,d,J=8Hz),7.50(1H,d,J=8Hz),7.5−7.7(2H,m),7.67(1H,d,J=8Hz),7.72(1H,d,J=9Hz),7.9−8.0(3H,m),8.2−8.3(2H,m),10.91(1H,s),11.03(1H,s),12.03(1H,s).
【実施例143】
【0248】
5−[4−[(3−ビニルピリジン−2−イル)カルボニルアミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンおよび3−ビニルピコリン酸クロリドを用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(収率35%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.15(1H,d,J=12Hz),3.70(1H,d,J=12Hz),5.46(1H,d,J=11Hz) ,5.91(1H,d,J=17Hz),7.01(1H,d,J=9Hz),7.22(2H,d,J=9Hz),7.39(1H,dd,J=11Hz,17Hz),7.5−7.8(4H,m),7.87(2H,d,J=9Hz),7.92(1H,d,J=8Hz),8.20(1H,d,J=8Hz),8.25(1H,d,J=8Hz),8.61(1H,dd,J=1Hz,5Hz),10.74(1H,s),10.89(1H,s).
【実施例144】
【0249】
5−[4−[(3−エチルピリジン−2−イル)カルボニルアミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(100mg,0.315mmol)、HATU(180mg,0.473mmol)、トリエチルアミン(132μL,0.945mmol)および3−エチルピコリン酸(71mg,0.473mmol)を無水ジメチルアセタアミド(10mL)中、室温下2時間撹拌した。反応混合物を定法に従い後処理する事で標題化合物(98mg,収率69%)をで得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:1.20(3H,t,J=7Hz),2.94(2H,q,J=7Hz),3.15(1H,d,J=12Hz),3.70(1H,d,J=12Hz),7.02(1H,d,J=9Hz),7.21(2H,d,J=9Hz),7.53(1H,dd,J=4Hz,8Hz),7.59(1H,t,J=7Hz),7.6−7.8(2H,m),7.8−8.0(4H,m),8.25(1H,d,J=8Hz),8.53(1H,dd,J=1Hz,4Hz),10.67(1H,s),10.89(1H,br s).
【実施例145】
【0250】
N−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト−[1,2−b][1,4]−ジアゼピン−5−イル)フェニル]−2−ニトロベンゼンスルホンアミド
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(40mg,0.13mmol)および2−ニトロベンゼンスルホニルクロリド(42mg,0.19mmol)を無水ピリジン(1mL)中、80℃で撹拌した。原料の消失を確認後、定法に従い後処理する事で標題化合物(45mg,収率71%)を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:3.57(2H,s),6.93(1H,d,J=9Hz),7.1−7.2(4H,m),7.45(1H,s),7.5−7.8(5H,m),7.86(1H,d,J=8Hz),7.87(1H,dd,J=1Hz,8Hz),7.93(1H,dd,J=1Hz,8Hz),8.65(1H,br s).
【実施例146】
【0251】
N−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5−イル)フェニル]ベンゼンスルホンアミド
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(10mg,0.0315mmol)、ベンゼンスルホニルクロリド(8.3mg,0.0473mmol)をピリジン(1.0mL)中で加熱処理した。原料の消失を確認後、実施例145と同様の処理を行う事で標題化合物(14mg,収率97%)を微褐色アモルファスとして得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:3.57(2H,s),6.78(1H,br s),6.93(1H,d,J=9Hz),7.09(2H,d,J=9Hz),7.14(2H,d,J=9Hz),7.47(2H,t,J=8Hz),7.5−7.8(3H,m),7.69(1H,t,J=8Hz),7.81(2H,d,J=8Hz),7.86(1H,d,J=8Hz),8.05(1H,d,J=9Hz),8.34(1H,br s).
【実施例147】
【0252】
3−ブロモ−N−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5−イル)フェニル]ベンゼンスルホンアミド
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(15mg,0.047mmol)、3−ブロモベンゼンスルホニルクロリド(24mg,0.095mmol)をピリジン(1.0mL)中で加熱処理した。原料の消失を確認後、実施例145と同様の処理を行う事で標題化合物(15mg,収率60%)を微褐色アモルファスとして得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:3.58(2H,s),6.81(1H,br s),6.94(1H,d,J=9Hz),7.10(2H,d,J=9Hz),7.17(2H,d,J=9Hz),7.35(1H,t,J=8Hz),7.5−7.8(5H,m),7.86(1H,d,J=8Hz),7.92(1H,t,J=2Hz),8.05(1H,d,J=8Hz),8.32(1H,br s).
【実施例148】
【0253】
N−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5−イル)フェニル]−3−メトキシベンゼンスルホンアミド
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(10mg,0.032mmol)、3−メトキシベンゼンスルホニルクロリド(13mg,0.063mmol)をピリジン(1.0mL)中で加熱処理した。原料の消失を確認後、実施例145と同様の処理を行う事で標題化合物(9mg,収率59%)を微褐色アモルファスとして得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:3.57(2H,s),3.77(3H,s),6.59(1H,s),6.94(1H,d,J=9Hz),7.0−7.2(5H,m),7.3−7.4(2H,m),7.5−7.7(3H,m),7.86(1H,d,J=8Hz),8.03(1H,d,J=8Hz),8.14(1H,s).
【実施例149】
【0254】
N−[3−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ナフト[1,2−e][1,4]ジアゼピン−5−イル)フェニル]ベンゼンスルホンアミド
(1)
5−(3−ブロモフェニル)−1,3−ジヒドロナフト[1,2−e]−1,4−ジアゼピン−2−オン
1−ニトロ−2−ナフトアルデヒド及び1−ブロモ−3−ヨードベンゼンを用い、国際公開特許[WO2008023847]記載の方法と同様の手法を用いる事で標題化合物を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:3.2−5.6(2H,m),7.2−7.4(2H,m),7.49(1H,d,J=8Hz),7.60(1H,d,J=8Hz),7.6−7.8(3H,m),7.78(1H,s),7.95(1H,m),8.13(1H,m),8.44(1H,s).
(2)
5−(3−アミノフェニル)−1,3−ジヒドロナフト[1,2−e]−1,4−ジアゼピン−2−オン
5−(3−ブロモフェニル)−1,3−ジヒドロナフト[1,2−e]−1,4−ジアゼピン−2−オン(50mg,0.14mmol)をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解し、ナトリウムtert−ブトキシド(26mg,0.27mmol)、ベンゾフェノンイミン(46μL,0.27mmol)、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(5mg,8μmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(8mg,8μmol)を加え、窒素雰囲気下5時間加熱還流した。減圧下溶媒を留去し、残留物にメタノール(1mL)及び2M塩酸(3mL)を加え、室温で10分間攪拌した。飽和重層水を加え、クロロホルムで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下に溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)により精製し、標題化合物(30mg,収率71%)を黄色アモルファスとして得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:3.49(2H,s),3.72(2H,s),6.78(1H,dd,J=2Hz,8Hz),6.85(1H,d,J=8Hz),6.99(1H,t,J=2Hz),7.16(1H,t,J=8Hz),7.37(1H,d,J=9Hz),7.62(1H,d,J=9Hz),7.6−7.7(2H,m),7.92(1H,m),8.15(1H,m),8.63(1H,s).
(3)
N−[3−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ナフト[1,2−e]−1,4−ジアゼピン−5−イル)−フェニル]ベンゼンスルホンアミド
5−(3−アミノフェニル)−1,3−ジヒドロナフト[1,2−e]−1,4−ジアゼピン−2−オン(10mg,0.033mmol)、ベンゼンスルホニルクロリド(13μL,0.1mmol)をピリジン(1.0mL)中で加熱処理した。定法に従い後処理して標題化合物(14mg,収率95%)を白色アモルファスとして得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:6.56(1H,s),7.1−7.2(2H,m),7.2−7.5(5H,m),7.54(1H,t,J=7Hz),7.60(1H,d,J=9Hz),7.6−7.8(4H,m),7.9−8.0(1H,m),8.0−8.1(1H,m),8.18(1H,s).
【実施例150】
【0255】
N−[3−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト−[1,2−b][1,4]−ジアゼピン−5−イル)フェニル]−2−ニトロベンゼンスルホンアミド
実施例53(1)で得た5−(3−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンおよび2−ニトロベンゼンスルホニルクロリドを用い、実施例145と同様にして標題化合物を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.12(1H,d,J=12Hz),3.69(1H,d,12Hz),6.75(1H,d,J=9Hz),6.94(1H,s),6.98(1H,d,J=8Hz),7.0−7.1(1H,m),7.34(1H,t,J=8Hz),7.6−7.7(4H,m),7.77(1H,dt,J=1Hz,8Hz),7.8−8.0(3H,m),8.24(1H,d,J=8Hz),10.76(1H,br s),10.90(1H,s).
【実施例151】
【0256】
N−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4,8,9,10,11−オクタヒドロ−ナフト[1,2−b][1,4]−ジアゼピン−5−イル)フェニル]−2−ニトロ−ベンゼンスルホンアミド
実施例55(6)で得た5−(4−アミノフェニル)−1,2,3,4,8,9,10,11−オクタヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンを用い、実施例145と同様にして標題化合物を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:1.7−2.1(4H,m),2.6−2.8(4H,m),3.44(1H,d,J=12Hz),3.49(1H,d,J=12Hz),6.60(1H,d,J=8Hz),6.83(1H,d,J=8Hz),7.12(2H,d,J=9H),7.22(2H,d,J=9Hz),7.47(1H,s),7.62(1H,dt,J=2Hz,8Hz),7.71(1H,dt,J=2Hz,8Hz),7.80(1H,br s),7.86(1H,dd,J=2Hz,8Hz),7.91(1H,dd,J=2Hz,8Hz).
【実施例152】
【0257】
N−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4,8,9,10,11−オクタヒドロ−ナフト[1,2−b][1,4]−ジアゼピン−5−イル)フェニル]−N−メチル−2−ニトロベンゼンスルホンアミド
実施例151で得たN−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4,8,9,10,11−オクタヒドロ−ナフト[1,2−b][1,4]−ジアゼピン−5−イル)フェニル]−2−ニトロ−ベンゼンスルホンアミド(150mg,0.30mmol)、ヨードメタン(22μL,0.36mmol)および炭酸カリウム(45mg,0.33mmol)を無水DMF(3mL)中で16時間撹拌した。原料の消失を確認後、定法に従い後処理する事で標題化合物(112mg,収率73%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:1.6−1.9(4H,m),2.4−3.0(4H,m),3.04(1H,d,J=12Hz),3.2−3.4(3H,m),3.57(1H,d,J=12Hz),6.62(1H,d,J=8Hz),6.90(1H,d,J=9Hz),7.16(2H,d,J=9H),7.27(2H,d,J=9Hz),7.72(1H,dd,J=1Hz,8Hz),7.80(1H,dt,J=1Hz,8Hz),7.91(1H,dt,J=1Hz,8Hz),7.97(1H,d,J=8Hz),9.90(1H,br s).
【実施例153】
【0258】
N−[3−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト−[1,2−b][1,4]−ジアゼピン−5−イル)フェニル]−N−メチル−2−ニトロベンゼンスルホンアミド
実施例150で得たN−[3−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト−[1,2−b][1,4]−ジアゼピン−5−イル)フェニル]−2−ニトロベンゼンスルホンアミドを用い、実施例152と同様にして標題化合物を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:3.39(3H,s),3.58(2H,s),7.00(1H,d,J=9Hz),7.1−7.2(1H,m),7.19(1H,d,J=2Hz),7.2−7.3(2H,m),7.38(1H,t,J=8Hz),7.4−7.7(6H,m),7.87(1H,d,J=8Hz),8.0−8.1(1H,m),8.61(1H,br s).
【実施例154】
【0259】
4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4,8,9,10,11−オクタヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5−イル)−N−フェニルベンゼンスルホンアミド
4−アミノ−N−フェニルベンゼンスルホンアミドを用い、実施例42および実施例55を参考に標題化合物を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:1.6−1.9(4H,m),2.6−3.0(4H,m),3.03(1H,d,J=12Hz),3.57(1H,d,J=12Hz),6.32(1H,d,J=8Hz),6.83(1H,d,J=8Hz),6.9−7.1(3H,m),7.1−7.2(2H,m),7.41(1H,d,J=8Hz),7.45(1H,s),7.56(1H,t,J=8Hz),7.64(1H,d,J=8Hz),9.92(1H,s),10.24(1H,br s).
【実施例155】
【0260】
N−[3−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト[1,2−b]−[1,4]ジアゼピン−5−イル)フェニル]−2−ナフタレンスルホンアミド
実施例53(1)で得た5−(3−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンおよびナフタレン−2−スルホニルクロリドを用い、実施例150と同様にして標題化合物(収率100%)を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:3.50(2H,s),6.34(1H,s),6.63(1H,d,J=9Hz),7.09(1H,d,J=8Hz),7.18(2H,d,J=9Hz),7.30(1H,t,J=8Hz),7.39(1H,br s),7.5−7.9(9H,m),8.12(1H,d,J=8Hz),8.26(1H,s),9.20(1H,br s).
【実施例156】
【0261】
N−[3−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト[1,2−b]−[1,4]ジアゼピン−5−イル)フェニル]−1−ナフタレンスルホンアミド
実施例53(1)で得た5−(3−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンおよびナフタレン−1−スルホニルクロリドを用い、実施例150と同様にして標題化合物(収率100%)を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:3.48(2H,s),5.82(1H,br s),6.47(1H,d,J=9Hz),7.0−7.1(3H,m),7.17(1H,t,J=8Hz),7.29(1H,t,J=8Hz),7.35(1H,d,J=9Hz),7.48(2H,t,J=8Hz),7.6−7.8(3H,m),7.81(1H,d,J=8Hz),7.89(1H,d,J=8Hz),8.01(1H,dd,J=1Hz,8Hz),8.15(1H,d,J=8Hz),8.56(1H,d,J=9Hz),9.45(1H,br s).
【実施例157】
【0262】
N−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5イル)フェニル]シクロヘキサンスルホンアミド
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(30mg,0.095mmol)、シクロヘキサンスルホニルクロリド(69μL,0.47mmol)をピリジン(3mL)中で加熱処理した。定法に従い後処理して標題化合物(15mg,収率34%)を褐色アモルファスとして得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:1.1−1.4(4H,m),1.5−1.8(2H,m),1.8−2.0(2H,m),2.1−2.3(2H,m),3.0−3.1(1H,m),3.60(2H,s),7.01(1H,d,J=9Hz),7.2−7.4(5H,m),7.5−7.7(2H,m),7.70(1H,t,J=7Hz),7.85(1H,d,J=8Hz),8.17(1H,d,J=9Hz),9.25(1H,br s).
【実施例158】
【0263】
N−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5イル)フェニル]−3−ピリジンスルホンアミド 塩酸塩
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(30mg,0.095mmol)、3−ピリジンスルホニルクロリド(20mg,0.11mmol)をピリジン(3mL)中で加熱処理した。定法に従い後処理してN−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5イル)フェニル]−3−ピリジンスルホンアミド(40mg)を得た。
これをクロロホルム(1mL)−メタノール(1mL)に溶解し、4M塩化水素−酢酸エチル溶液(1mL)を加えた。減圧下溶媒を留去して、標題化合物(43mg,収率87%)を白色アモルファスとして得た。
1H NMR(CD
3OD,400MHz)δ:3.3−3.4(1H,m),3.68(1H,d,J=12Hz),6.96(1H,d,J=9Hz),7.1−7.3(4H,m),7.5−7.7(3H,m),7.8−7.9(2H,m),7.5−7.6(4H,m),8.20(1H,d,J=8Hz),8.49(1H,d,J=8Hz),8.87(1H,dd,J=1Hz,5Hz),9.04(1H,d,J=2Hz).
【実施例159】
【0264】
N−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5−イル)フェニル]−4−イソプロピルベンゼンスルホンアミド
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(32mg,0.102mmol)、4−イソプロピルベンゼンスルホニルクロリド(33mg,0.150mmol)をピリジン(2.0mL)中で加熱処理した。原料の消失を確認後、実施例145と同様の処理を行う事で標題化合物(29mg,収率58%)を白色結晶として得た。
1H NMR(CDCl3,400MHz)δ:1.24(6H,d,J=7Hz),2.95(1H,m),3.57(2H,s),6.75(1H,br s),6.94(1H,d,J=9Hz),7.10(2H,d,J=9Hz),7.14(2H,d,J=9Hz),7.32(2H,d,J=8Hz),7.5−7.7(3H,m),7.74(2H,d,J=8Hz),7.86(1H,d,J=8Hz),8.05(1H,d,J=8Hz),8.32(1H,br s).
実施例160
【実施例160】
【0265】
N−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5−イル)フェニル]フェニルメタンスルホンアミド
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(32mg,0.102mmol)、フェニルメタンスルホニルクロリド(29mg,0.150mmol)をピリジン(2.0mL)中で加熱処理した。原料の消失を確認後、実施例145と同様の処理を行う事で標題化合物(13mg,収率27%)を微褐色アモルファスとして得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:3.60(2H,s),4.29(2H,s),6.32(1H,s),7.01(1H,d,J=9Hz),7.14(2H,d,J=9Hz),7.2−7.3(4H,m),7.3−7.4(3H,m),7.6−7.8(3H,m),7.87(1H,d,J=9Hz),8.04(1H,d,J=9Hz),8.11(1H,br s).
【実施例161】
【0266】
N−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5イル)フェニル]−3−ピリジンスルホンアミド
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(30mg,0.095mmol)、2−チオフェンスルホニルクロリド(26mg,0.14mmol)をピリジン(3mL)中で加熱処理した。定法に従い後処理して、標題化合物(27mg,収率61%)を白色アモルファスとして得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:3.59(2H,s),6.95(1H,d,J=9Hz),7.01(1H,dd,J=1Hz,5Hz),7.16(4H,s),7.38(1H,s),7.5−7.6(4H,m),7.69(1H,t,J=7Hz),7.85(1H,d,J=8Hz),8.14(1H,d,J=8Hz),9.03(1H,s).
【実施例162】
【0267】
N−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5イル)フェニル]−2−ナフタレンスルホンアミド
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(30mg,0.095mmol)、2−ナフタレンスルホニルクロリド(32mg,0.14mmol)をピリジン(3mL)中で加熱処理した。定法に従い後処理して、標題化合物(31mg,収率64%)を白色アモルファスとして得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:3.56(2H,s),6.86(1H,d,J=9Hz),7.0−7.2(4H,m),7.24(1H,s),7.5−7.7(5H,m),7.7−8.0(5H,m),8.08(1H,d,J=9Hz),8.38(1H,d,J=1Hz),8.76(1H,s).
【実施例163】
【0268】
4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4,8,9,10,11−オクタヒドロナフト−[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5−イル)フェニル 3−ブロモベンゼン−スルホネート
(1)
N2−(4−メトキシフェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−1,2−ジアミン
N−(4−メトキシフェニル)−1−ニトロ−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−アミンを用い、実施例55(3)と同様にして標題化合物を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:1.7−1.8(2H,m),1.8−2.0(2H,m),2.51(2H,t,J=6Hz),2.7−2.8(2H,m),3.75(3H,s),3.7−3.8(2H,m),4.86(1H,br s),6.51(1H,d,J=8Hz),6.66(2H,d,J=9Hz),6.7−6.8(2H,m),6.85(1H,d,J=8Hz).
(2)
5−(4−メトキシフェニル)−8,9,10,11−テトラヒドロ−1H−ナフト[2,1−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
N
2−(4−メトキシフェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−1,2−ジアミンを用い、実施例42(1)と同様にして標題化合物を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:1.7−2.1(4H,m),2.5−2.8(4H,m),3.49(2H,s),3.81(3H,s),6.72(1H,d,J=8Hz),6.84(1H,d,J=8Hz),6.90(2H,dt,J=2Hz,9Hz),7.12(2H,dt,J=2Hz,9Hz),7.44(1H,br s).
(3)
5−(4−ヒドロキシフェニル)−8,9,10,11−テトラヒドロ−1H−ナフト[2,1−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
5−(4−メトキシフェニル)−8,9,10,11−テトラヒドロ−1H−ナフト[2,1−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンを用い、実施例18と同様にして標題化合物を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:1.6−1.9(4H,m),2.5−3.0(4H,m),3.00(1H,d,J=12Hz),3.50(1H,d,J=12Hz),6.63(1H,d,J=9Hz),6.76(2H,d,J=8Hz),6.85(1H,d,J=9Hz),6.93(2H,d,J=9Hz),9.60(1H,br s),9.82(1H,br s).
(4)
4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4,8,9,10,11−オクタヒドロナフト−[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5−イル)フェニル 3−ブロモベンゼン−スルホネート
5−(4−ヒドロキシフェニル)−8,9,10,11−テトラヒドロ−1H−ナフト[2,1−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンを用い、実施例145と同様にして標題化合物を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:1.7−2.1(4H,m),2.6−2.8(4H,m),3.46(1H,d,J=12Hz),3.51(1H,d,J=12Hz),6.63(1H,d,J=8Hz),6.87(1H,d,J=8Hz),7.02(1H,dt,J=2Hz,5Hz),7.17(1H,dt,J=2Hz,5Hz),7.42(1H,t,J=8Hz),7.62(1H,br s),7.7−7.9(1H,m),7.99(1H,t,J=2Hz).
【実施例164】
【0269】
N−ベンジル−N−[4−(1−ベンジル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5イル)フェニル]−2−ニトロベンゼンスルホンアミド
実施例145で得たN−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5イル)フェニル]−2−ニトロベンゼンスルホンアミド(110mg,0.22mmol)、ジメチルホルムアミド(1mL)、炭酸カリウム(91mg,0.66mmol)及びベンジルブロミド(31μL,0.26mmol)を混合し、室温で2時間半攪拌した。この反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水、次いで飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下に溶媒留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=3/1〜3/2)により精製してN−ベンジル−N−[4−(1−ベンジル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5イル)フェニル]−2−ニトロベンゼンスルホンアミド(47mg,収率31%)を白色アモルファスとして得、N−ベンジル−N−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5イル)フェニル]−2−ニトロベンゼンスルホンアミド(54mg,収率41%)を白色アモルファスとして得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:3.50(1H,d,J=12Hz),3.58(1H,d,J=12Hz),4.52(1H,d,J=14Hz),4.82(1H,d,J=15Hz),5.02(1H,d,J=15Hz),6.10(1H,d,J=14Hz),6.20(2H,d,J=9Hz),6.66(1H,d,J=9Hz),6.8−7.0(7H,m),7.2−7.4(4H,m),7.5−7.8(7H,m),7.89(1H,d,J=8Hz),8.05(1H,d,J=8Hz).
【実施例165】
【0270】
N−ベンジル−N−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5イル)フェニル]−2−ニトロベンゼンスルホンアミド
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:3.56(2H,s),4.96(2H,s),6.85(1H,d,J=9Hz),7.12(4H,s),7.2−7.3(5H,m),7.5−7.7(7H,m),7.86(1H,d,J=8Hz),8.07(1H,d,J=8Hz),8.60(1H,s).
【実施例166】
【0271】
3−ブロモ−N−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5−イル)フェニル]−N−メチルベンゼンスルホンアミド
実施例147で得た3−ブロモ−N−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5−イル)フェニル]ベンゼンスルホンアミド(78mg,0.145mmol)、炭酸カリウム(22mg,0.159mmol)およびヨウ化メチル(11μL,0.177mmol)を用い、実施例152と同様にして標題化合物(58mg,収率73%)を得た。
1H NMR(CDCl3,400MHz)δ:3.20(3H,s),3.61(2H,s),7.01(1H,d,J=9Hz),7.15(2H,d,J=9Hz),7.24(2H,d,J=9Hz),7.36(1H,t,J=8Hz),7.52(1H,d,J=8Hz),7.6−7.8(5H,m),7.88(1H,d,J=8Hz),8.09(1H,d,J=8Hz),8.58(1H,s).
実施例167
【実施例167】
【0272】
N−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト−[1,2−b][1,4]−ジアゼピン−5−イル)フェニル]−N−メチル−2−ニトロベンゼンスルホンアミド
実施例145で得たN−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト−[1,2−b][1,4]−ジアゼピン−5−イル)フェニル]−2−ニトロベンゼンスルホンアミドを用い、実施例152と同様にして標題化合物を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:3.40(3H,s),3.61(2H,s),7.03(1H,d,J=9Hz),7.2−7.3(4H,m),7.5−7.8(7H,m),7.88(1H,d,J=8Hz),8.10(1H,d,J=8Hz),8.65(1H,br s).
【実施例168】
【0273】
N−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト−[1,2−b][1,4]−ジアゼピン−5−イル)フェニル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−2−ニトロベンゼンスルホンアミド
実施例145で得たN−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト−[1,2−b][1,4]−ジアゼピン−5−イル)フェニル]−2−ニトロベンゼンスルホンアミドおよび2−ヨードエタノールを用い、実施例152と同様にして標題化合物を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.15(1H,d,J=12Hz),3.4−3.5(2H,m),3.70(1H,d,J=12Hz),3.78(2H,t,J=6Hz),4.8−4.9(1H,m),6.93(1H,d,J=9Hz),7.22(2H,d,J=9Hz),7.27(2H,d,J=9Hz),7.60(1H,t,J=7Hz),7.66(1H,t,J=7Hz),7.7−7.8(3H,m),7.8−8.0(3H,m),8.25(1H,d,J=8Hz),10.90(1H,br s).
【実施例169】
【0274】
N−[4−(7−クロロ−2,4−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−1−イル)フェニル]ベンゼンスルホンアミド
(1)
N−[4−(2−アミノ−4−クロロフェニルアミノ)フェニル]ベンゼンスルホンアミド
4−クロロ−2−ニトロフェノール及び4−アミノ−N−フェニルベンゼンスルホンアミドを用い、実施例1と同様にして標題化合物を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:3.81(2H,br s),5.06(1H,br s),6.14(1H,br s),6.56(2H,d,J=9Hz),6.69(1H,dd,J=2Hz,8Hz),6.77(1H,d,J=2Hz),6.86(2H,d,J=9Hz),6.96(1H,d,J=9Hz),7.44(2H,d,J=8Hz),7.55(1H,d,J=8Hz),7.7−7.8(2H,m).
(2)
N−[4−(7−クロロ−2,4−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−1−イル)フェニル]ベンゼンスルホンアミド
上記で得たN−[4−(2−アミノ−4−クロロフェニルアミノ)フェニル]ベンゼンスルホンアミドを用い、実施例42と同様にして標題化合物を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:6.73(1H,d,J=9Hz),7.02(2H,d,J=9Hz),7.09(2H,d,J=9Hz),7.13(1H,dd,J=2Hz,9Hz),7.23(1H,d,J=2Hz),7.5−7.7(3H,m),7.77(2H,d,J=7Hz),10.47(1H,br s),10.60(1H,br s).
【実施例170】
【0275】
N−[4−(7−ブロモ−2,4−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−1−イル)フェニル]ベンゼンスルホンアミド
(1)
N−[4−(2−アミノ−4−クロロフェニルアミノ)フェニル]ベンゼンスルホンアミド
4−ブロモ−2−ニトロフェノール及び4−アミノ−N−フェニルベンゼンスルホンアミドを用い、実施例1と同様にして標題化合物を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:3.73(2H,br s),5.12(1H,br s),5.92(1H,br s),6.54(2H,d,J=9Hz),6.7−7.0(5H,m),7.3−7.5(2H,m),7.5−7.6(1H,m),7.6−7.8(2H,m).
(2)
N−[4−(7−ブロモ−2,4−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−1−イル)フェニル]ベンゼンスルホンアミド
上記で得たN−[4−(2−アミノ−4−ブロモフェニルアミノ)フェニル]ベンゼンスルホンアミドを用い、実施例42と同様にして標題化合物を得た。
1H NMR(CD
3OD,400MHz)δ:3.2−3.7(2H,m),6.76(1H,d,J=9Hz),7.06(2H,d,J=9Hz),7.17(2H,d,J=9Hz),7.24(1H,dd,J=2Hz,9Hz),7.41(1H,d,J=2Hz),7.4−7.6(3H,m),7.7−7.9(2H,m).
【実施例171】
【0276】
N−[4−[(2,4−ジオキソ−7−(トリフルオロメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−1−イル)]フェニル]ベンゼンスルホンアミド
(1)
N−[4−[2−アミノ−4−(トリフルオロメチル)フェニルアミノ]フェニル]ベンゼンスルホンアミド
2−ニトロ−4−トリフルオロフェノール及び4−アミノ−N−フェニルベンゼンスルホンアミドを用い、実施例1と同様にして標題化合物を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:3.80(2H,br s),5.38(1H,br s),6.69(2H,d,J=9Hz),6.9−7.0(4H,m),7.09(1H,d,J=8Hz),7.42(2H,t,J=8Hz),7.53(1H,t,J=8Hz),7.73(2H,d,J=8Hz).
(2)
N−[4−[2,4−ジオキソ−7−(トリフルオロメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−1−イル]フェニル]ベンゼンスルホンアミド
上記で得たN−[4−[2−アミノ−4−(トリフルオロメチル)フェニルアミノ]フェニル]ベンゼンスルホンアミドを用い、実施例42と同様にして標題化合物を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:6.91(1H,d,J=8Hz),7.08(2H,d,J=9Hz),7.13(2H,d,J=9Hz),7.42(1H,dd,J=2Hz,9Hz),7.5−7.7(4H,m),7.7−7.8(2H,m),10.50(1H,br s),10.71(1H,s).
【実施例172】
【0277】
N−[4−(2,4−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−1−イル)フェニル]ベンゼンスルホンアミド
実施例169で得たN−[4−(7−クロロ−2,4−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−1−イル)フェニル]ベンゼンスルホンアミド(28mg,0.06mmol)をメタノール(0.6mL)及びテトラヒドロフラン(0.6mL)、水(0.6mL)に溶解し、ギ酸アンモニウム(38mg,0.6mmol)を加え、室温で16時間攪拌した。反応終了後、反応混合液をセライトろ過し減圧下にて溶媒を留去した。得られた残留物に水を加え、クロロホルムで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=100/1)により精製し、標題化合物(19mg,収率77%)を得た。
1H NMR(CD
3OD,400MHz)δ:3.2−3.7(2H,m),6.84(1H,d,J=7Hz),7.0−7.3(7H,m),7.4−7.6(3H,m),7.79(2H,dd,J=2Hz,7Hz),7.8−79(1H,m).
【実施例173】
【0278】
1−(2−クロロフェニル)−N−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5−イル)フェニル]メタンスルホンアミド
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンおよび(2−クロロフェニル)メタンスルホニルクロリドを用い、実施例145と同様にして標題化合物(収率72%)を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:3.56(2H,s),4.63(2H,s),6.96(1H,d,J=9Hz),7.1−7.3(6H,m),7.42(1H,t,J=4Hz),7.5−7.7(4H,m),7.83(1H,d,J=8Hz),8.17(1H,d,J=9Hz),9.39(1H,br s).
【実施例174】
【0279】
1−(3−ブロモフェニル)−N−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5−イル)フェニル]メタンスルホンアミド
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンおよび(3−ブロモフェニル)メタンスルホニルクロリドを用い、実施例145と同様にして標題化合物(収率92%)を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:3.57(2H,s),4.30(2H,s),6.99(1H,d,J=9Hz),7.1−7.2(5H,m),7.42(2H,s),7.52(1H,s),7.5−7.7(2H,m),7.70(1H,t,J=8Hz),7.83(1H,d,J=8Hz),8.17(1H,d,J=8Hz),9.33(1H,br s).
【実施例175】
【0280】
N−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト−[1,2−b][1,4]−ジアゼピン−5−イル)フェニル]−2−トリフルオロメチルベンゼンスルホンアミド
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンおよび2−(トリフルオロメチル)ベンゼン−1−スルホニルクロリドを用い、実施例145と同様にして標題化合物(収率94%)を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:3.56(2H,s),6.89(1H,d,J=9Hz),7.1−7.2(4H,m),7.29(1H,br s),7.5−7.7(5H,m),7.84(1H,d,J=8Hz),7.88(1H,d,J=8Hz),8.11(1H,d,J=8Hz),8.13(1H,d,J=8Hz),9.15(1H,br s).
【実施例176】
【0281】
N−[4−(7−ブロモ−6−メチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−1−イル)フェニル]ベンゼンスルホンアミド
4−ブロモ−3−メチル−2−ニトロフェノールを用い合成したN−[4−(2−アミノ−4−ブロモ−3−メチルフェニルアミノ)フェニル]ベンゼンスルホンアミド(100mg,0.231mmol)をTHF中、マロニルクロリド(22μL,0.226mmol)にて処理する事で標題化合物(12mg,収率10%)を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:2.52(3H,s),3.48(2H,s),6.60(1H,d,J=9Hz),6.95(1H,s),7.0−7.1(4H,m),7.30(1H,d,J=9Hz),7.46(2H,t,J=8Hz),7.56(1H,t,J=7Hz),7.80(2H,d,J=8Hz),7.96(1H,s).
【実施例177】
【0282】
1−(2−クロロフェニル)−N−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4,8,9,10,11−オクタヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5−イル)フェニル]メタンスルホンアミド
実施例55(6)で得た5−(4−アミノフェニル)−1,2,3,4,8,9,10,11−オクタヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(64mg,0.2mmol)、2−クロロフェニルメタンスルホニルクロリド(50mg,0.22mmol)をピリジン(0.4mL)中で加熱処理した。定法に従い後処理して、標題化合物(80mg,収率80%)を淡褐色粉末として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:1.6−1.9(4H,m),2.5−2.8(3H,m),2.8−3.0(1H,m),3.02(1H,d,J=12Hz),3.54(1H,d,J=12Hz),4.65(2H,s),6.59(1H,d,J=9Hz),6.90(1H,d,J=8Hz),7.06(2H,d,J=8Hz),7.19(2H,d,J=8Hz),7.3−7.4(2H,m),7.4−7.5(2H,m),9.99(1H,s),10.17(1H,br s).
【実施例178】
【0283】
3−ブロモ−N−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4,8,9,10,11−オクタヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5−イル)フェニル]ベンゼンスルホンアミド
実施例55で得た5−(4−アミノフェニル)−1,5,8,9,10,11−ヘキサヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4−ジオン(65mg,202mmol)、3−ブロモベンゼンスルホニルクロリド(78mg,0.305mmol)をピリジン(2.0mL)中で加熱処理した。原料の消失を確認後、実施例145と同様の処理を行う事で標題化合物(47mg,収率43%)を白色結晶として得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:1.6−2.1(4H,m),2.5−2.9(4H,m),3.4−3.5(2H,br),6.61(1H,d,J=8Hz),6.84(1H,d,J=8Hz),7.01(2H,d,J=9Hz),7.09(2H,d,J=9Hz),7.33(1H,t,J=8Hz),7.6−7.8(2H,m),7.89(1H,s).
【実施例179】
【0284】
N−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4,8,9,10,11−オクタヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5−イル)フェニル]−3−メトキシベンゼンスルホンアミド
実施例55で得た5−(4−アミノフェニル)−1,5,8,9,10,11−ヘキサヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4−ジオン(65mg,0.202mmol)、3−メトキシベンゼンスルホニルクロリド(63mg,0.305mmol)をピリジン(2.0mL)中で加熱処理した。原料の消失を確認後、実施例145と同様の処理を行う事で標題化合物(48mg,収率48%)を白色結晶として得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:1.8−2.1(4H,m),2.5−2.8(4H,m),3.47(1H,d,J=11Hz),3.49(1H,d,J=11Hz),3.76(3H,s),6.60(1H,d,J=8Hz),6.77(1H,s),6.83(1H,d,J=8Hz),7.0−7.2(5H,m),7.22(1H,t,J=1Hz),7.3−7.4(2H,m),7.58(1H,s).
【実施例180】
【0285】
1−(2−ブロモフェニル)−N−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5−イル)フェニル]メタンスルホンアミド
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンおよび(2−ブロモフェニル)メタンスルホニルクロリドを用い、実施例145と同様にして標題化合物(収率46%)を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:3.59(2H,s),4.69(2H,s),6.69(1H,s),6.97(1H,d,J=9Hz),7.1−7.2(5H,m),7.30(1H,t,J=8Hz),7.49(1H,d,J=8Hz),7.53(1H,d,J=8Hz),7.5−7.8(3H,m),7.87(1H,d,J=8Hz),8.07(1H,d,J=8Hz),8.43(1H,br s).
【実施例181】
【0286】
N−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5−イル)フェニル]−1−(2−メチルフェニル)メタンスルホンアミド
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンおよびo−トルイルメタンスルホニルクロリドを用い、実施例145と同様にして標題化合物(収率37%)を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:2.37(3H,s),3.60(2H,s),4.47(2H,s),6.45(1H,br s),7.00(1H,d,J=9Hz),7.1−7.3(8H,m),7.5−7.7(2H,m),7.71(1H,t,J=8Hz),7.87(1H,d,J=8Hz),8.05(1H,d,J=8Hz),8.24(1H,br s).
【実施例182】
【0287】
N−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5−イル)フェニル]−1−(2−ニトロフェニル)メタンスルホンアミド
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンおよび(2−ニトロフェニル)メタンスルホニルクロリドを用い、実施例145と同様にして標題化合物(収率41%)を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:3.59(2H,s),5.00(2H,s),6.89(1H,s),7.00(1H,d,J=9Hz),7.13(2H,d,J=9Hz),7.18(2H,d,J=9Hz),7.48(1H,d,J=8Hz),7.55(1H,d,J=8Hz),7.5−7.7(3H,m),7.71(1H,t,J=8Hz),7.86(1H,d,J=8Hz),7.99(1H,d,J=8Hz),8.07(1H,d,J=8Hz),8.44(1H,s).
【実施例183】
【0288】
N−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5−イル)フェニル]−2−フェニルエタンスルホンアミド
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンおよび2−フェニルエタンスルホニルクロリドを用い、実施例145と同様にして標題化合物(収率22%)を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:3.16(2H,t,J=8Hz),3.41(2H,t,J=8Hz),3.60(2H,s),6.20(1H,s),6.98(1H,d,J=9Hz),7.02(2H,d,J=9Hz),7.1−7.4(7H,m),7.5−7.7(2H,m),7.70(1H,t,J=8Hz),7.86(1H,d,J=8Hz),8.05(1H,d,J=8Hz),8.24(1H,s).
【実施例184】
【0289】
1−(2,3−ジクロロフェニル)−N−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4,8,9,10,11−オクタヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5−イル)フェニル]メタンスルホンアミド
実施例55で得た5−(4−アミノフェニル)−1,5,8,9,10,11−ヘキサハイドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4−ジオン(32mg,0.100mmol)および(2,3−ジクロロフェニル)メタンスルホニルクロライド(31mg,0.119mmol)を用い、実施例145と同様にして標題化合物(50mg,収率92%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:1.6−1.9(4H,m),2.4−2.8(3H,m),2.8−3.0(1H,m),3.02(1H,d,J=12Hz),3.54(1H,d,J=12Hz),4.74(2H,s),6.60(1H,d,J=8Hz),6.90(1H,d,J=8Hz),7.07(2H,d,J=9Hz),7.19(2H,d,J=9Hz),7.36(1H,t,J=8Hz),7.43(1H,dd,J=1Hz,J=8Hz),7.62(1H,d,J=8Hz),9.87(1H,s),10.21(1H,br s).
【実施例185】
【0290】
1−(2−クロロフェニル)−N−[4−(2,4−ジオキソ−7−メトキシ−1H−ベンゾ[1,2−b][1,4]ジアゼピン−1−イル)フェニル]メタンスルホンアミド
1−(4−アミノフェニル)−7−メトキシ−1H−1,5−ベンゾジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(65mg,0.22mmol)および2−クロロベンジルスルホニルクロリド(74μL,0.33mmol)を用い、実施例145と同様にして標題化合物(23mg,収率13%)を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:3.51(2H,s),3.82(3H,s),4.64(2H,s),6.62(1H,d,J=2Hz),6.68(1H,dd,J=2Hz,9Hz),6.80(1H,d,J=9Hz),6.94(1H,br s),7.09(2H,d,J=9Hz),7.12(2H,d,J=9Hz),7.2−7.5(4H,m),8.37(1H,br s).
【実施例186】
【0291】
1−(2−クロロフェニル)−N−[4−(2,4−ジオキソ−7−ヒドロキシ−1H−ベンゾ[1,2−b][1,4]ジアゼピン−1−イル)フェニル]メタンスルホンアミド
1−(2−クロロフェニル)−N−[4−(2,4−ジオキソ−7−メトキシ−1H−ベンゾ[1,2−b][1,4]ジアゼピン−1−イル)フェニル]メタンスルホンアミド(83mg,0.17mmol)を用い、実施例18と同様にして標題化合物(14mg,収率17%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.0−3.1(1H,m),3.5−3.6(1H,m),4.64(2H,s),6.5−6.7(3H,m),7.03(2H,d,J=9Hz),7.17(2H,d,J=9Hz),7.3−7.5(4H,m),9.73(1H,s),10.12(1H,br s),10.40(1H,s).
【実施例187】
【0292】
1−(4−クロロフェニル)−N−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5−イル)フェニル]メタンスルホンアミド
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンおよび4−クロロベンジルスルホニルクロリドを用い、実施例145と同様にして標題化合物(収率56%)を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:3.60(2H,s),4.35(2H,s),6.50(1H,br s),7.00(1H,d,J=9Hz),7.15(2H,d,J=9Hz),7.2−7.3(4H,m),7.33(2H,d,J=8Hz),7.6−7.7(2H,m),7.71(1H,t,J=8Hz),7.87(1H,d,J=8Hz),8.07(1H,d,J=8Hz),8.39(1H,s).
【実施例188】
【0293】
1−(2−クロロフェニル)−N−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5−イル)ベンジル]メタンスルホンアミド
実施例45(4)で得た5−[4−(アミノメチル)フェニル]−1H−ナフト[2,1−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンおよび2−クロロベンジルスルホニルクロリドを用い、実施例145と同様にして標題化合物を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.14(1H,d,J=12Hz),3.70(1H,d,J=12Hz),4.18(2H,s),4.50(2H,s),6.95(1H,d,J=9Hz),7.20(2H,d,J=8Hz),7.3−7.4(4H,m),7.4−7.5(2H,m),7.58(1H,t,J=7Hz),7.6−7.7(2H,m),7.8−8.0(2H,m),8.25(1H,d,J=8Hz),10.85(1H,br s).
【実施例189】
【0294】
1−(2−クロロフェニル)−N−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5−イル)−2−メトキシフェニル]メタンスルホンアミド
実施例63(3)で得た5−(4−アミノ−3−メトキシフェニル)−1H−ナフト[2,1−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンおよび2−クロロベンジルスルホニルクロリドを用い、実施例145と同様にして標題化合物を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:3.60(2H,s),3.77(3H,s),4.62(2H,s),6.74(1H,dd,J=2Hz,9Hz),6.83(1H,d,J=2Hz),6.90(1H,s),7.03(1H,d,J=9Hz),7.2−7.4(3H,m),7.46(1H,dd,J=2Hz,7Hz),7.49(1H,d,J=9Hz),7.5−7.7(2H,m),7.6−7.8(1H,m),7.87(1H,d,J=8Hz),8.10(1H,d,J=8Hz),8.60(1H,s).
【実施例190】
【0295】
1−(2−クロロフェニル)−N−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5−イル)−2−ヒドロキシフェニル]メタンスルホンアミド
実施例189で得た1−(2−クロロフェニル)−N−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5−イル)−2−メトキシフェニル]メタンスルホンアミドを用い、実施例18と同様にして標題化合物を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.13(1H,d,J=12Hz),3.69(1H,d,J=12Hz),4.64(2H,s),6.61(1H,d,J=8Hz),6.77(1H,s),7.02(1H,d,J=9Hz),7.19(1H,d,J=9Hz),7.2−7.4(2H,m),7.4−7.8(5H,m),7.93(1H,d,J=8Hz),8.24(1H,d,J=8Hz),9.09(1H,br s),10.22(1H,br s),10.90(1H,s).
【実施例191】
【0296】
1−(2,6−ジクロロフェニル)−N−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4,8,9,10,11−オクタヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5−イル)フェニル]メタンスルホンアミド
実施例55で得た5−(4−アミノフェニル)−1,5,8,9,10,11−ヘキサハイドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4−ジオン(50mg,0.156mmol)および2,6−ジクロロベンジルスルホニルクロリド(81mg,0.312mmol)を用い、実施例145と同様にして標題化合物(25mg,収率29%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:1.6−1.9(4H,m),2.5−2.8(3H,m),2.8−3.0(1H,m),3.02(1H,d,J=12Hz),3.54(1H,d,J=12Hz),4.80(2H,s),6.57(1H,d,J=8Hz),6.89(1H,d,J=8Hz),7.07(2H,d,J=9Hz),7.22(2H,d,J=9Hz),7.38(1H,dd,J=1Hz,J=8Hz),7.49(2H,d,J=8Hz),9.87(1H,s),10.35(1H,s).
【実施例192】
【0297】
1−(2−クロロフェニル)−N−[4−(2,4−ジオキソ−6−メチル−1H−ベンゾ[1,2−b][1,4]ジアゼピン−1−イル)フェニル]メタンスルホンアミド
1−(4−アミノフェニル)−6−メチル−1H−1,5−ベンゾジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(20mg,0.071mmol)および2−クロロベンジルスルホニルクロリド(19mg,0.084mmol)を用い、実施例145と同様にして標題化合物(32mg,収率96%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:2.38(3H,s),3.04(1H,d,J=12Hz),3.55(1H,d,J=12Hz),4.66(2H,s),6.68(1H,d,J=8Hz),7.0−7.1(3H,m),7.14(1H,d,J=7Hz),7.20(2H,d,J=9Hz),7.3−7.4(2H,m),7.4−7.5(2H,m),10.01(1H,s),10.18(1H,br s).
【実施例193】
【0298】
1−(2−クロロフェニル)−N−[4−(2,4−ジオキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5−イル)プロピル]メタンスルホンアミド
(1)
5−(4−アミノプロピル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
N−(tert−ブトキシカルボニル)−1,4−ジアミノプロパンを用い、実施例1および実施例42を参考に標題化合物を得た。
1H NMR(CDCl
3+CD
3OD,400MHz)δ:1.5−1.8(2H,m),2.5−2.7(2H,m),3.38(1H,d,J=12Hz),3.45(1H,d,J=12Hz),3.7−3.9(1H,m),4.5−4.7(1H,m),7.50(1H,d,J=9Hz),7.60(1H,t,J=8Hz),7.68(1H,t,J=8Hz),7.79(1H,d,J=9Hz),7.90(1H,d,J=8Hz),8.01(1H,d,J=8Hz).
(2)
1−(2−クロロフェニル)−N−[4−(2,4−ジオキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5−イル)プロピル]メタンスルホンアミド
上記で得た5−(4−アミノプロピル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(20mg,0.063mmol)および2−クロロベンジルスルホニルクロリド(17mg,0.076mmol)を用い、実施例145と同様にして標題化合物(10mg,収率35%)を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:1.5−1.6(1H,m),1.7−1.8(1H,m),2.7−3.0(2H,m),3.37(1H,d,J=12Hz),3.42(1H,d,J=12Hz),3.7−3.8(1H,m),4.43(2H,s),4.4−4.6(1H,m),4.98(1H,t,J=7Hz),7.2−7.3(2H,m),7.3−7.4(1H,m),7.4−7.5(2H,m),7.61(1H,t,J=7Hz),7.69(1H,t,J=7Hz),7.79(1H,d,J=9Hz),7.90(1H,d,J=8Hz),8.06(1H,d,J=8Hz),8.56(1H,br s).
【実施例194】
【0299】
1−(2−クロロフェニル)−N−[2−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5−イル)エチル]メタンスルホンアミド
実施例72(3)で得た5−[2−(tert−ブトキシカルボニル)アミノエチル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(10mg,0.027mol)を実施例72(4)と同様にしてトリフルオロ酢酸で処理して、5−(2−アミノエチル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンの飽和重曹水−ジクロロメタン溶液を得た。これに氷冷攪拌下2−クロロベンジルスルホニルクロリド(7mg,0.03mol)を加え、氷冷下1時間、続いて室温で2時間攪拌した。この反応混合物に水を加え、ジクロロメタン層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、残留物を酢酸エチル−ヘキサンより再結晶して、標題化合物(7mg,収率56%)を淡褐色結晶として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.02(1H,d,J=12Hz),3.0−3.2(2H,m),3.46(1H,d,J=12Hz),3.8−3.9(1H,m),4.1−4.2(1H,m),4.4−4.5(2H,m),7.3−7.4(2H,m),7.4−7.6(3H,m),7.6−7.7(3H,m),7.88(1H,d,J=9Hz),7.99(1H,d,J=7Hz),8.20(1H,d,J=8Hz),10.67(1H,s).
【実施例195】
【0300】
N−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4,8,9,10,11−オクタヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5−イル)フェニル]−1−(2−ヨードフェニル)メタンスルホンアミド
実施例55(6)で得た5−(4−アミノフェニル)−1,2,3,4,8,9,10,11−オクタヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンおよび2−ヨードベンジルスルホニルクロリドを用い、実施例145と同様にして標題化合物を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:1.7−2.1(4H,m),2.5−2.8(4H,m),3.48(1H,s),3.48(1H,s),4.67(2H,s),6.6−6.7(1H,m),6.65(1H,d,J=8Hz),6.85(1H,d,J=8Hz),7.02(1H,t,J=8Hz),7.11(4H,s),7.33(1H,t,J=7Hz),7.47(1H,d,J=8Hz),7.59(1H,br s),7.81(1H,d,J=8Hz).
【実施例196】
【0301】
1−(2−クロロフェニル)−N−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4,8,9,10,11−オクタヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5−イル)フェニル]−N−メチルメタンスルホンアミド
(1)
5−[4−(メチルアミノ)フェニル]−8,9,10,11−テトラヒドロ−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例152で得たN−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4,8,9,10,11−オクタヒドロ−ナフト[1,2−b][1,4]−ジアゼピン−5−イル)フェニル]−N−メチル−2−ニトロベンゼンスルホンアミド(99mg,0.190mmol)、チオフェノール(23μL,0.228mmol)、炭酸カリウム(79mg,0.570mmol)および無水DMFを混合し、室温で16時間撹拌した。原料の消失を確認後、定法に従い後処理する事で標題化合物(35mg,収率55%)を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:1.6−2.1(4H,m),2.5−2.8(4H,m),2.83(3H,s),3.47(2H,s),3.81(1H,br s),6.58(2H,d,J=9Hz),6.77(1H,d,J=9Hz),6.83(1H,d,J=9Hz),6.99(2H,d,J=8Hz),7.43(1H,br s).
(2)
1−(2−クロロフェニル)−N−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4,8,9,10,11−オクタヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5−イル)フェニル]−N−メチルメタンスルホンアミド
上述の5−[4−(メチルアミノ)フェニル]−8,9,10,11−テトラヒドロ−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオンを用い、実施例145と同様にして標題化合物を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:1.7−2.1(4H,m),2.5−2.8(4H,m),3.48(1H,s),3.48(1H,s),4.56(2H,s),6.64(1H,d,J=8Hz),6.86(1H,d,J=8Hz),7.11(2H,d,J=9Hz),7.19(2H,d,J=9Hz),7.2−7.3(2H,m),7.41(1H,dd,J=1Hz,8Hz),7.48(1H,s),7.53(1H,dd,J=2Hz,7Hz).
【実施例197】
【0302】
1−(2−クロロフェニル)−N−[4−(2−オキソ−2,3−ジハイドロ−1H−ナフト[1,2−e][1,4]ジアゼピン−5−イル)フェニル]メタンスルホンアミド
実施例64(1)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−e][1,4]ジアゼピン−2(3H)−オン(30mg,0.1mmol)および(2−クロロフェニル)メタンスルホニルクロライド(34mg,0.15mmol)を用い、実施例145と同様にして標題化合物(20mg,収率27%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,500MHz)δ:3.84(1H,d,J=10Hz),4.61(1H,d,J=10Hz),4.74(2H,s),7.26(2H,d,J=8Hz),7.35(1H,d,J=9Hz),7.4−7.5(2H,m),7.5−7.6(4H,m),7.7−7.8(2H,m),7.83(1H,d,J=9Hz),8.10(1H,d,J=9Hz),8.43(1H,d,J=9Hz),10.48(1H,br s),10.89(1H,s).
【実施例198】
【0303】
1−[(2−トリフルオロメチル)フェニル]−N−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5−イル)フェニル]フェニル−N−メチルメタンスルホンアミド
(1)
5−[4−(メチルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例145で得たN−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト−[1,2−b][1,4]−ジアゼピン−5−イル)フェニル]−2−ニトロベンゼンスルホンアミドを用い、実施例151および実施例152を参考に表題化合物を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:2.85(3H,s),3.55(1H,d,J=12Hz),3.60(1H,d,J=12Hz),3.87(1H,br s),6.61(2H,d,J=9Hz),7.05(2H,d,J=9Hz),7.11(1H,d,J=9Hz),7.5−7.7(3H,m),7.84(1H,d,J=8Hz),8.04(1H,d,J=8Hz),8.31(1H,s).
(2)
1−[(2−トリフルオロメチル)フェニル]−N−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5−イル)フェニル]フェニル−N−メチルメタンスルホンアミド
上述の5−[4−(メチルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(30mg,0.091mmol)、2−(トリフルオロメチル)ベンジルスルホニルクロリド(35mg,0.137mmol)をピリジン(2.0mL)中で加熱処理した。原料の消失を確認後、実施例145と同様の処理を行う事で標題化合物(25mg,収率50%)を白色結晶として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.17(1H,d,J=12Hz),3.73(1H,d,J=12Hz),4.69(2H,s),6.96(1H,d,J=9Hz),7.27(2H,d,J=8Hz),7.49(2H,d,J=8Hz),7.6−7.8(6H,m),7.79(1H,d,J=8Hz),7.95(1H,d,J=8Hz),8.27(1H,d,J=9Hz),10.95(1H,br s).
【実施例199】
【0304】
1−(2−エチルフェニル)−N−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5−イル)フェニル]フェニル−N−メチルメタンスルホンアミド
実施例198(1)で得た5−[4−(メチルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(40mg,0.121mmol)、2−エチルベンジルスルホニルクロリド(132mg,0.605mmol)をピリジン(1.0mL)中で加熱処理した。原料の消失を確認後、実施例145と同様の処理を行う事で標題化合物(10mg,収率16%)を白色結晶として得た。
1H NMR(CD
3OD,400MHz)δ:1.16(3H,t,J=8Hz),2.69(2H,q,J=8Hz),3.3−3.4(4H,m), 3.72(1H,d,J=12Hz),4.50(2H,s),7.05(1H,d,J=9Hz),7.1−7.2(1H,m),7.2−7.3(4H,m),7.3−7.4(1H,m),7.4−7.5(2H,m),7.5−7.6(1H,m),7.6−7.7(2H,m),7.90(1H,d,J=8Hz),8.22(1H,d,J=8Hz).
【実施例200】
【0305】
1−(2,3−ジメチルフェニル)−N−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5−イル)フェニル]フェニル−N−メチルメタンスルホンアミド
実施例198(1)で得た5−[4−(メチルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(40mg,0.121mmol)、2,3−ジメチルベンジルスルホニルクロリド(132mg,0.605mmol)をピリジン(1.0mL)中で加熱処理した。原料の消失を確認後、実施例145と同様の処理を行う事で標題化合物(20mg,収率32%)を淡黄色結晶として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:2.17(3H,s),2.24(3H,s),3.15(1H,d,J=12Hz),3.29(3H,s),3.71(1H,d,J=12Hz),4.59(2H,s),6.96(1H,d,J=9Hz),7.0−7.1(1H,m),7.1−7.2(2H,m),7.2−7.3(2H,m),7.3−7.4(2H,m),7.60(1H,t,J=7Hz),7.67(1H,t,J=7Hz),7.72(1H,d,J=9Hz),7.92(1H,t,J=8Hz),8.25(1H,d,J=8Hz),10.93(1H,br s).
【実施例201】
【0306】
2−(2−クロロフェニル)−N−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5−イル)フェニル]フェニル−N−メチルエタンスルホンアミド
実施例198(1)で得た5−[4−(メチルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(40mg,0.121mmol)、(2−クロロフェニル)エタンスルホニルクロリド(132mg,0.605mmol)をピリジン(1.0mL)中で加熱処理した。原料の消失を確認後、実施例145と同様の処理を行う事で標題化合物(13mg,収率20%)を白色結晶として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.15(1H,d,J=12Hz),3.3−3.5(2H,m),3.71(1H,d,J=12Hz),6.96(1H,d,J=9Hz),7.2−7.3(4H,m),7.4−7.5(2H,m),7.51(2H,d,J=9Hz),7.5−7.6(1H,m),7.6−7.7(2H,m),7.91(1H,d,J=7Hz),8.24(1H,d,J=9Hz),10.92(1H,br s).
【実施例202】
【0307】
1−(2−ニトロフェニル)−N−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5−イル)フェニル]フェニル−N−メチルメタンスルホンアミド
実施例198(1)で得た5−[4−(メチルアミノ)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(80mg,0.240mmol)、2−ニトロベンジルスルホニルクロリド(112mg,0.480mmol)をピリジン(3.0mL)中で加熱処理した。原料の消失を確認後、実施例145と同様の処理を行う事で標題化合物(40mg,収率31%)を白色結晶として得た。
1H NMR(CD
3OD,400MHz)δ:3.33(3H,s),3.36(1H,d,J=12Hz),3.72(1H,d,J=12Hz),5.00(2H,s),7.06(1H,d,J=8Hz),7.26(2H,d,J=9Hz),7.41(2H,d,J=9Hz),7.5−7.6(3H,m),7.6−7.7(3H,m),7.90(1H,d,J=8Hz),8.02(1H,d,J=8Hz),8.21(1H,d,J=8Hz).
【実施例203】
【0308】
1−(2−アミノフェニル)−N−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5−イル)フェニル]フェニル−N−メチルメタンスルホンアミド
上述の1−(2−ニトロフェニル)−N−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5−イル)フェニル]フェニル−N−メチルメタンスルホンアミド(33mg,0.062mmol)をジクロロメタン(0.5mL)および酢酸エチル(1.5mL)の混合溶媒に溶かした後、塩化スズ(II)二水和物(70mg, 0.310mmol)を加え30℃で16時間攪拌した。原料の消失を確認後、定法に従い処理する事で標題化合物(26mg,収率31%)を白色結晶として得た。
1H NMR(CD
3OD,400MHz)δ:3.27(3H,s),3.29(1H,d,J=12Hz),3.65(1H,d,J=12Hz),4.39(2H,s),6.66(1H,d,J=7Hz),6.73(1H,d,J=7Hz),6.97(1H,d,J=9Hz),7.0−7.1(2H,m),7.17(2H,dd,J=2Hz,7Hz),7.35(2H,dd,J=2Hz,7Hz),7.55(1H,t,J=7Hz),7.5−7.7(2H,m),7.84(1H,d,J=8Hz),8.16(1H,d,J=8Hz).
【実施例204】
【0309】
1−(2−ジメチルアミノフェニル)−N−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5−イル)フェニル]フェニル−N−メチルメタンスルホンアミド
上述の1−(2−アミノフェニル)−N−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−5−イル)フェニル]フェニル−N−メチルメタンスルホンアミド(18mg,0.036mmol)、塩化亜鉛(12mg,0.090mmol)、ホルマリン(2.7mg,0.090mmol)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(5.7mg,0.090mmol)をメタノールに溶かし窒素雰囲気下で5時間加熱環流した。原料の消失を確認後、定法に従い処理する事で標題化合物(8mg,収率42%)を白色結晶として得た。
1H NMR(CD
3OD,400MHz)δ:2.54(6H,s),3.20(3H,s),3.28(1H,d,J=12Hz),3.65(1H,d,J=12Hz),4.61(2H,s),6.9−7.0(2H,m),7.1−7.2(3H,m),7.2−7.3(3H,m),7.45(1H,dd,J=1Hz,8Hz),7.5−7.6(1H,m),7.6−7.7(2H,m),7.84(1H,d,J=8Hz),8.15(1H,d,J=8Hz).
【実施例205】
【0310】
5−[4−[(ピリジン−4−イル)カルボニルアミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン 塩酸塩
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(63mg,0.2mmol)、及び塩化イソニコチノイル塩酸塩(71mg,0.4mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして5−[4−[(ピリジン−4−イル)カルボニルアミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(43mg,収率50%)を淡緑色結晶として得た。
これをクロロホルム(3mL)−メタノール(1mL)に溶解し、4M塩化水素−酢酸エチル(0.05mL)を加え、減圧下溶媒を留去した。残留物を酢酸エチルで洗浄して表題化合物(43mg,収率94%)を黄色結晶として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.17(1H,d,J=12Hz),3.72(1H,d,J=12Hz),7.02(1H,d,J=9Hz),7.26(2H,d,J=9Hz),7.60(1H,t,J=8Hz),7.68(1H,t,J=8Hz),7.71(1H,d,J=9Hz),7.86(2H,d,J=9Hz),7.93(1H,d,J=8Hz),7.97(2H,d,J=6Hz),8.27(1H,d,J=8Hz),8.85(2H,d,J=6Hz),10.72(1H,s),10.91(1H,s).
【実施例206】
【0311】
5−[4−[2−[(ピリジン−3−イル)オキシ]アセチルアミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン 塩酸塩
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(32mg,0.1mmol)、ピリジン−3−イルオキシ酢酸 塩酸塩(23mg,0.12mmol)、WSC・HCl(23mg,0.12mmol)及び乾燥ピリジン(1mL)を混合し、室温で4時間攪拌した。この反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残留物を酢酸エチル−ヘキサンで洗浄して5−[4−[2−[(ピリジン−3−イル)オキシ]アセチルアミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(41mg,収率91%)を黄色結晶として得た。
これをクロロホルム(3mL)−メタノール(1mL)に溶解し、4M塩化水素−酢酸エチル(0.05mL)を加えた。減圧下溶媒を留去し、残留物を酢酸エチルで洗浄して表題化合物(30mg,収率67%)を赤色結晶として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.15(1H,d,J=12Hz),3.70(1H,d,J=12Hz),4.98(2H,s),6.98(1H,d,J=9Hz),7.20(2H,d,J=8Hz),7.6−7.8(6H,m),7.92(2H,d,J=8Hz),7.93(1H,d,J=8Hz),8.26(1H,d,J=8Hz),8.42(1H,d,J=5Hz),8.63(1H,s),10.43(1H,s),10.89(1H,s).
【実施例207】
【0312】
5−[4−[(ピリジン−3−イル)カルボニルアミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン 塩酸塩
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(95mg,0.3mmol)、及び塩化ニコチノイル塩酸塩(64mg,0.36mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして5−[4−[(ピリジン−3−イル)カルボニルアミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(116mg,収率92%)を白色結晶として得た。
これをクロロホルム(6mL)−メタノール(6mL)に溶解し、4M塩化水素−酢酸エチル(0.1mL)を加え、減圧下溶媒を留去して表題化合物(129mg)を淡黄色粉末として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.17(1H,d,J=12Hz),3.72(1H,d,J=12Hz),7.02(1H,d,J=9Hz),7.26(2H,d,J=9Hz),7.60(1H,t,J=7Hz),7.6−7.8(3H,m),7.87(2H,d,J=9Hz),7.93(1H,d,J=8Hz),8.27(1H,d,J=8Hz),8.50(1H,d,J=8Hz),8.85(1H,d,J=4Hz),9.21(1H,d,J=1Hz),10.72(1H,s),10.91(1H,s).
【実施例208】
【0313】
5−[4−[(2−メチルピリジン−3−イル)カルボニルアミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン 塩酸塩
2−メチルニコチン酸(55mg,0.4mmol)を乾燥ジクロロメタン(4mL)に懸濁し、DMF(0.08mL)及び二塩化オキサリル(0.05mL,0.6mmol)を加え、室温で21時間攪拌した。減圧下溶媒を留去し、残留物を乾燥ジクロロメタン(1mL)から2回減圧下濃縮した。これに、実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(63mg,0.2mmol)、乾燥テトラヒドロフラン(4mL)及びトリエチルアミン(0.11mL)を加え、室温で24時間攪拌した。この反応混合物に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/クロロホルム=1/20)により精製して5−[4−[(2−メチルピリジン−3−イル)カルボニルアミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(68mg,収率80%)を白色結晶として得た。
これをクロロホルム(7mL)−メタノール(7mL)に溶解し、4M塩化水素−酢酸エチル(0.08mL)を加え、減圧下溶媒を留去した。残留物を酢酸エチルで洗浄して表題化合物(60mg,収率81%)を淡褐色結晶として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:2.69(3H,s),3.16(1H,d,J=12Hz),3.72(1H,d,J=12Hz),7.02(1H,d,J=9Hz),7.25(2H,d,J=9Hz),7.5−7.7(3H,m),7.71(1H,d,J=9Hz),7.80(2H,d,J=9Hz),7.93(1H,d,J=8Hz),8.2−8.3(2H,m),8.71(1H,d,J=5Hz),10.77(1H,s),10.90(1H,s).
【実施例209】
【0314】
5−[4−[(2−クロロピリジン−3−イル)カルボニルアミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
2−クロロニコチン酸(63mg,0.4mmol)を乾燥ジクロロメタン(2mL)に懸濁し、DMF(0.08mL)及び二塩化オキサリル(0.05mL,0.6mmol)を加え、室温で20時間攪拌した。減圧下溶媒を留去し、残留物を乾燥ジクロロメタン(1mL)から2回減圧下濃縮した。これに、実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(63mg,0.2mmol)、乾燥テトラヒドロフラン(4mL)及びトリエチルアミン(0.11mL)を加え、室温で22時間攪拌後、4時間加熱還流した。この反応混合物に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残留物をクロロホルムより再結晶して表題化合物(56mg,収率60%)を淡黄色結晶として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.16(1H,d,J=12Hz),3.72(1H,d,J=12Hz),7.02(1H,d,J=9Hz),7.24(2H,d,J=9Hz),7.58(1H,dd,J=5Hz,8Hz),7.60(1H,t,J=7Hz),7.67(1H,t,J=7Hz),7.71(1H,d,J=9Hz),7.77(2H,d,J=9Hz),7.93(1H,d,J=7Hz),8.09(1H,dd,J=2Hz,8Hz),8.26(1H,d,J=8Hz),8.54(1H,dd,J=2Hz,5Hz),10.80(1H,s),10.90(1H,s).
【実施例210】
【0315】
5−[4−[2−[(ピリジン−2−イル)オキシ]アセチルアミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(32mg,0.1mmol)、2−(ピリジン−2−イルオキシ)酢酸(23mg,0.15mmol)、HATU(23mg,0.15mmol)、トリエチルアミン(0.04mL)及び乾燥ジメチルホルムアミド(1mL)を混合し、室温で2時間攪拌した。この反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/クロロホルム=1/50)により精製して表題化合物(22mg,収率49%)を淡黄色結晶として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.14(1H,d,J=12Hz),3.69(1H,d,J=12Hz),4.92(2H,s),6.9−7.1(3H,m),7.17(2H,d,J=9Hz),7.59(1H,t,J=7Hz),7.6−7.8(5H,m),7.91(1H,d,J=8Hz),8.13(1H,dd,J=2Hz,5Hz),8.25(1H,d,J=9Hz),10.24(1H,s),10.88(1H,s).
【実施例211】
【0316】
5−[4−[[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]カルボニルアミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
4−(トリフルオロメチル)ニコチン酸(76mg,0.4mmol)及び、実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(63mg,0.2mmol)を用い、実施例149と同様にして表題化合物(59mg,収率60%)を白色結晶として得た。
、
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.17(1H,d,J=12Hz),3.72(1H,d,J=12Hz),7.03(1H,d,J=9Hz),7.25(2H,d,J=9Hz),7.60(1H,t,J=7Hz),7.67(1H,t,J=7Hz),7.71(1H,d,J=9Hz),7.76(2H,d,J=9Hz),7.91(1H,d,J=5Hz),7.93(1H,d,J=8Hz),8.26(1H,d,J=8Hz),8.99(1H,d,J=5Hz),9.03(1H,s),10.91(1H,s),10.92(1H,s).
【実施例212】
【0317】
5−[4−[(2−クロロピリジン−3−イル)カルボニルアミノ]フェニル]−1H−[1,4]ジアゼピノ[2,3−f]イソキノリン−2,4(3H,5H)−ジオン
(1)
5−ニトロイソキノリン−6−イル トリフルオロメタンスルホネート
6−メトキシ−5−ニトロイソキノリン[WO2007−109182](1.02g,5mmol)、及び48%臭化水素酸(20mL)を混合し、16時間加熱還流した。室温まで冷却後、析出結晶を濾取、水洗し、二番晶と併せて減圧乾燥して黄色結晶(0.64g)を得た。
この粗5−ニトロ−6−イソキノリノール臭化水素酸塩(0.64g)を乾燥ジクロロメタン(6.4mL)、及びトリエチルアミン(1mL)に溶解し、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.58mL,3.54mmol)を加え、室温で15時間攪拌した。この反応混合物に水を加え、ジクロロメタン層を飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/2)により精製して表題化合物(0.26g,収率14%)を淡黄色結晶として得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:7.71(1H,d,J=9Hz),7.80(1H,d,J=6Hz),8.32(1H,d,J=9Hz),8.82(1H,d,J=6Hz),9.44(1H,s).
(2)
tert−ブチル [4−[(5−ニトロイソキノリン−6−イル)アミノ]フェニル]カルバメート
5−ニトロイソキノリン−6−イル トリフルオロメタンスルホネート(258mg,0.8mmol)、及びtert−ブチル 4−アミノフェニルカルバメート(250mg,1.2mmol)を用い、実施例1(1)と同様にして表題化合物(80mg,収率26%)を赤色結晶として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:1.49(9H,s),7.2−7.3(3H,m),7.54(2H,d,J=9Hz),8.07(1H,d,J=9Hz),8.14(1H,d,J=6Hz),8.55(1H,d,J=6Hz),9.08(1H,s),9.48(1H,s),9.98(1H,s).
.
(3)
3−[[6−[[4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]フェニル]アミノ]イソキノリン−5−イル]アミノ]−3−オキソプロピオン酸エチル
tert−ブチル [4−[(5−ニトロイソキノリン−6−イル)アミノ]フェニル]カルバメート(80mg,0.21mmol)を用い、実施例1(2)と同様にして、tert−ブチル [4−[(5−アミノイソキノリン−6−イル)アミノ]フェニル]カルバメートの粗体を暗褐色油状物として得た。
この粗体を用い、実施例1(3)と同様にして、標題化合物(60mg,収率61%)を黄色粉末として得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:1.30(3H,t,J=7Hz),1.51(9H,s),3.63(2H,s),4.26(2H,q,J=7Hz),6.84(1H,s),6.95(1H,s),7.02(2H,d,J=9Hz),7.28(2H,d,J=9Hz),7.42(1H,d,J=9Hz),7.51(1H,d,J=6Hz),7.64(1H,d,J=9Hz),8.34(1H,d,J=6Hz),8.93(1H,s),9.28(1H,s).
(4)
5−(4−アミノフェニル)−1H−[1,4]ジアゼピノ[2,3−f]イソキノリン−2,4(3H,5H)−ジオン
3−[[6−[[4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]フェニル]アミノ]イソキノリン−5−イル]アミノ]−3−オキソプロピオン酸エチル(59mg,0.13mmol)を用い、実施例1(3)と同様にして、標題化合物(7mg,収率17%)を淡褐色粉末として得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:3.53(1H,d,J=11Hz),3.64(1H,d,J=11Hz),3.80(2H,s),6.71(2H,d,J=9Hz),7.01(2H,d,J=9Hz),7.23(1H,d,J=9Hz),7.71(1H,d,J=9Hz),7.82(1H,d,J=6Hz),8.19(1H,s),8.71(1H,d,J=6Hz),9.22(1H,s).
(5)
5−[4−[(2−クロロピリジン−3−イル)カルボニルアミノ]フェニル]−1H−[1,4]ジアゼピノ[2,3−f]イソキノリン−2,4(3H,5H)−ジオン
2−クロロニコチン酸(32mg,0.2mmol)、及び5−(4−アミノフェニル)−1H−[1,4]ジアゼピノ[2,3−f]イソキノリン−2,4(3H,5H)−ジオン(6mg,0.02mmol)を用い、実施例149と同様にして、標題化合物(8mg,収率85%)を淡褐色粉末として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:3.19(1H,d,J=12Hz),3.75(1H,d,J=12Hz),7.16(1H,d,J=9Hz),7.26(2H,d,J=8Hz),7.58(1H,dd,J=5Hz,7Hz),7.78(2H,d,J=8Hz),7.88(1H,d,J=9Hz),8.09(1H,d,J=8Hz),8.13(1H,d,J=6Hz),8.54(1H,d,J=5Hz),8.64(1H,d,J=6Hz),9.27(1H,s),10.80(1H,s),11.01(1H,bs).
【実施例213】
【0318】
5−[4−[(2−クロロピリジン−3−イル)カルボニルアミノ]フェニル]−8,9,10,11−テトラヒドロ−1H−[1,4]ジアゼピノ[2,3−f]イソキノリン−2,4(3H,5H)−ジオン
5−[4−[(2−クロロピリジン−3−イル)カルボニルアミノ]フェニル]−1H−[1,4]ジアゼピノ[2,3−f]イソキノリン−2,4(3H,5H)−ジオン(10mg,0.022mmol)を酢酸(0.4mL)に溶解し、水素化ホウ素ナトリウム(64mg,0.11mmol)を加え、室温で2時間攪拌後、さらに、水素化ホウ素ナトリウム(64mg,0.11mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。この反応混合物に水を加え、炭酸ナトリウムで塩基性とし、クロロホルムで3回抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残留物を酢酸エチルで洗浄して表題化合物(7mg,収率68%)を淡褐色結晶として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ:2.8−3.0(2H,m),3.0−3.1(2H,m),3.05(1H,d,J=11Hz),3.56(1H,d,J=11Hz),3.79(1H,s),6.67(1H,d,J=8Hz),6.84(1H,d,J=8Hz),7.16(2H,d,J=9Hz),7.57(1H,dd,J=5Hz,8Hz),7.73(2H,d,J=9Hz),7.78(2H,d,J=8Hz),8.08(1H,dd,J=2Hz,8Hz),8.54(1H,dd,J=2Hz,5Hz),8.64(1H,d,J=6Hz),9.93(1H,s),10.75(1H,s).
【実施例214】
【0319】
5−[4−[(2−イソプロピルベンゾイル)アミノ]フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン
実施例1(3)で得た5−(4−アミノフェニル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン(32mg,0.10mmol)および2−イソプロピルベンゾイルクロリド(0.20mmol)を用い、実施例1(4)と同様にして標題化合物(16mg,収率35%)を得た。
1H NMR(CDCl
3,400MHz)δ:1.23(6H,d,J=6Hz),3.16(1H,d,J=12Hz),3.2−3.3(1H,m),3.70(1H,d,J=12Hz),7.03(1H,d,J=9Hz),7.20(2H,d,J=9Hz),7.2−7.5(4H,m),7.5−7.8(3H,m),7.81(2H,d,J=8Hz),7.92(1H,d,J=8Hz),8.26(1H,d,J=8Hz),10.51(1H,s),10.88(1H,s).
【実施例215】
【0320】
(P2X4受容体拮抗作用)
(試験方法)
本発明化合物のP2X4受容体拮抗作用を、以下のように測定した。
ヒトP2X4受容体を安定発現させた1321N1細胞を96ウェルプレートに播種し、37℃、5%CO
2条件下で24時間培養して細胞内カルシウム測定に使用した。細胞内カルシウムの測定にはカルシウム蛍光指示薬であるFura−2 AMを用いた。アッセイバッファーに溶解させたFura−2 AMを細胞に添加し、室温で45分間静置して細胞内に取り込ませた後、プレートを蛍光測定に供した。被験物質はATP添加15分前に細胞に処置し、ATP添加によって誘発される細胞内カルシウム流入応答をマイクロプレートリーダーを用いて経時的に測定した。励起光340nmと380nmでのそれぞれの蛍光値の比を細胞内カルシウム変化の指標とし、被験物質非存在下(コントロール)との比較により被検物質の阻害活性を算出した。
(試験結果)
【0321】
【表22】
【0322】
表22記載から明らかなように実施例記載の本発明化合物は、優れたP2X4受容体拮抗作用を有することが判明した。
【実施例216】
【0323】
実施例215と同様にして、実施例118,208〜210の実施例化合物につきP2X4受容体拮抗作用の試験を行い、表23の結果を得た。
【0324】
【表23】
【0325】
表23記載から明らかなように実施例記載の本発明化合物は、優れたP2X4受容体拮抗作用を有することが判明した。
【実施例217】
【0326】
(鎮痛作用)
本発明化合物の鎮痛作用を以下の方法により測定した。
神経因性疼痛モデル(Chung modelの変法)の作成
神経因性疼痛モデル(Chung modelの変法)の作成は非特許文献9に従い行った。すなわち、イソフルラン麻酔下に、背部の毛を広範に刈り消毒用アルコールで清拭してラットを保温器上に伏臥位固定し、仙腸骨の上下の背側正中線上の皮膚を切開した。仙骨領域で左側傍脊椎筋を剥離し、その後靱帯を剥離した。仙腸骨縁とその上方を錐体に沿って切開し、L5神経を結紮し、末梢側を切断した。術創を縫合し、術後はルイネシン注を腹腔内投与し、感染予防を行った。
疼痛閾値(paw withdrawal threshold (g))の算出はvon Frey filament(Stoelting Co.:TOUCH−TEST SENSORY EVALUATOR)で足底を刺激し、逃避反応の有無によりUp Down法にて行った。尚、von Frey filament 試験にて50%疼痛閾値が5g以下をアロディニアとした。
【0327】
Up Down法及び50%閾値算出法
Von Frey filamentは刺激強度の異なる7本のフィラメントを用いた。50%閾値はChaplanら(Chaplan SR, Bach FW, Pogrel JW, Chung JM, Yaksh TL.:Quantitative assessment of tactile allodynia in the rat paw.J Neurosci Methods 53 55−63(1994))の方法を参考にUp down法により算出した。
【0328】
評価手順および結果
薬効の評価は、Chung変法手術後9日目に、ラット用経口投与ゾンデを介して実施例48および実施例118を経口投与し、von Frey filament testによる疼痛閾値に及ぼす影響を観察することで行った。その結果、実施例48および実施例118は50mg/kgを経口投与することにより患肢の疼痛閾値を上昇させ、vehicle群との間に有意な差がある事が認められた。