(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。また、以下に述べる構成は例示であり、本発明の範囲を何ら限定するものではない。
【0014】
実施の形態の説明する前に、本発明の概要を述べる。本実施の形態に係るイオン注入装置は、イオン源から引き出されるイオンビームを注入処理室まで輸送するビームラインを構成するビームライン装置と、注入処理室においてイオンビームに電子を供給するプラズマシャワー装置と、を備える。プラズマシャワー装置は、プラズマの生成開始時に比較的濃度の高いソースガスを多量に必要とする。そのため、プラズマ点火のために導入された多量のソースガスは、注入処理室内およびビームライン装置内の真空度を悪化させる。
【0015】
真空度の悪化によりソースガス分子が比較的多く存在するビームライン装置内をイオンビームが通過すると、ソースガス分子にイオンビームが衝突して電離し、荷電粒子(イオンおよび電子)が発生する。ビームライン装置には電界の作用によりイオンビームを偏向させる偏向手段などの電極部が設けられることから、ソースガス分子のイオン化により生じた荷電粒子は、高電圧が印加される電極部に流れ込んで負荷電流を発生させる。そうすると、電極部に高電圧を印加する電源に過電流が流れてしまう。
【0016】
そこで、本実施の形態では、注入処理室内にプラズマシャワー装置を備え、注入処理室よりも上流にあるビームライン装置において、ビームライン装置内の真空度が悪化する原因となりうる、注入処理室にあるプラズマシャワー装置のプラズマの生成開始時に、イオンビームをビームライン上から一時的に退避させる。具体的には、ビームライン上に設けられる遮断手段を動作させて、高電圧を印加する電極部よりも上流の位置でイオンビームを遮断させる。これにより、真空度が悪化するビームラインの下流において、イオンビームの衝突による荷電粒子の発生を抑制される。ビームライン装置を動作させた状態のままプラズマシャワー装置を並行して起動させることができ、イオン注入処理が可能となるまでの立ち上げ時間を短縮することができる。
【0017】
図1は、実施の形態に係るイオン注入装置10を概略的に示す図である。
図1(a)は、イオン注入装置10の概略構成を示す上面図であり、
図1(b)は、イオン注入装置10の概略構成を示す側面図である。
【0018】
イオン注入装置10は、被処理物Wの表面にイオン注入処理をするよう構成されている。被処理物Wは、例えば基板であり、例えば半導体ウエハである。よって以下では説明の便宜のため被処理物Wを基板Wと呼ぶことがあるが、これは注入処理の対象を特定の物体に限定することを意図していない。
【0019】
イオン注入装置10は、ビームスキャン及びメカニカルスキャンの少なくとも一方により基板Wの全体にわたってイオンビームBを照射するよう構成されている。本書では説明の便宜上、設計上のイオンビームBの進行方向をz方向とし、z方向に垂直な面をxy面と定義する。後述するようにイオンビームBを被処理物Wに対し走査する場合には走査方向をx方向とし、z方向及びx方向に垂直な方向をy方向とする。よって、ビームスキャンはx方向に行われ、メカニカルスキャンはy方向に行われる。
【0020】
イオン注入装置10は、イオン源12と、ビームライン装置14と、注入処理室16と、を備える。イオン源12は、イオンビームBをビームライン装置14に与えるよう構成されている。ビームライン装置14は、イオン源12から注入処理室16へとイオンを輸送するよう構成されている。また、イオン注入装置10は、イオン源12、ビームライン装置14、及び注入処理室16に所望の真空環境を提供するための真空排気系(図示せず)を備える。
【0021】
図示されるように、ビームライン装置14は例えば、上流から順に、質量分析部18、ビーム整形部20、ビーム計測部22、ビームスキャナ24、パラレルレンズ30又はビーム平行化装置、及び、角度エネルギーフィルター(AEF;Angular Energy Filter)34を備える。なお、ビームライン装置14の上流とは、イオン源12に近い側を指し、下流とは注入処理室16(またはビームストッパ38)に近い側を指す。
【0022】
質量分析部18は、イオン源12の下流に設けられており、イオン源12から引き出されたイオンビームBから必要なイオン種を質量分析により選択するよう構成されている。ビーム整形部20は、四重極収束装置(Qレンズ)などの収束レンズを備えており、イオンビームBを所望の断面形状に整形するよう構成されている。
【0023】
ビーム計測部22は、ビームライン上に出し入れ可能に配置され、イオンビームの電流を測定するインジェクタフラグファラデーカップである。ビーム計測部22は、ビーム電流を計測するファラデーカップ22bと、ファラデーカップ22bを上下に移動させる駆動部22aを有する。
図1(b)の破線で示すように、ビームライン上にファラデーカップ22bを配置した場合、イオンビームBはファラデーカップ22bにより遮断される。一方、
図1(b)の実線で示すように、ファラデーカップ22bをビームライン上から外した場合、イオンビームBの遮断が解除される。したがって、ビーム計測部22は、イオンビームBの遮断手段として機能する。
【0024】
ビームスキャナ24は、ビームスキャンを提供するよう構成されており、整形されたイオンビームBをx方向に走査する偏向手段である。ビームスキャナ24は、x方向に離れて設けられるスキャナ電極26を有する。スキャナ電極26は可変電圧電源(図示せず)に接続されており、スキャナ電極26に印加される電圧を変化させることにより、電極間に生じる電界を変化させてイオンビームBを偏向させる。こうして、イオンビームBは、x方向の走査範囲にわたって走査される。なお、
図1(a)において矢印Xによりビームスキャン及びその走査範囲を例示し、走査範囲の一端および他端でのイオンビームBを一点鎖線で示している。
【0025】
ビームスキャナ24は、スキャンされたイオンビームBが通過する開口部24aの外側に設けられるビームダンパー28を有する。ビームダンパー28は、ビームスキャンされるx方向の走査範囲を超えてイオンビームBを偏向させた場合に、イオンビームBが衝突する箇所に設けられる。ビームダンパー28は、イオンビームの衝突によるスパッタが生じにくいグラファイト(C)などの材料で構成される。なお、
図1(a)において破線の矢印B’によりビームダンパー28に衝突する場合のイオンビームの軌跡を示している。
【0026】
イオンビームBがビームダンパー28に衝突するようにビームスキャナ24を動作させた場合、イオンビームBはビームラインから外れて、途中で遮断されることとなる。したがって、ビームスキャナ24は、イオンビームBの遮断手段としても機能する。なお、イオンビームBが通常の走査範囲でスキャンされるようにビームスキャナ24を動作させれば、イオンビームBの遮断が解除される。
【0027】
パラレルレンズ30は、走査されたイオンビームBの進行方向を平行にするよう構成されている。パラレルレンズ30は、中央部にイオンビームの通過スリットが設けられた円弧形状のPレンズ電極32を有する。Pレンズ電極32は、高圧電源(図示せず)に接続されており、電圧印加により生じる電界をイオンビームBに作用させて、イオンビームBの進行方向を平行に整える。
【0028】
角度エネルギーフィルタ34は、イオンビームBのエネルギーを分析し必要なエネルギーのイオンを下方に偏向して注入処理室16に導くよう構成されている。角度エネルギーフィルタ34は、磁界偏向用の磁石装置(図示せず)と、電界偏向用のAEF電極36とを有する。AEF電極36には、高圧電源(図示せず)に接続される。
図1(b)において、上側のAEF電極36に正電圧、下側のAEF電極36に負電圧を印加させることにより、イオンビームBを下方に偏向させる。
【0029】
このようにして、ビームライン装置14は、基板Wに照射されるべきイオンビームBを注入処理室16に供給する。なお、上述のスキャナ電極26、Pレンズ電極32、およびAEF電極36は、それぞれビームラインを通るイオンビームに電界を作用させるよう構成される高電圧を印加する電極部の一つである。
【0030】
注入処理室16は、1枚又は複数枚の基板Wを保持し、イオンビームBに対する例えばy方向の相対移動(いわゆるメカニカルスキャン)を必要に応じて基板Wに提供するよう構成されている物体保持部(図示せず)を備える。
図1において矢印Yによりメカニカルスキャンを例示する。また、注入処理室16は、ビームストッパ38を備える。イオンビームB上に基板Wが存在しない場合には、イオンビームBはビームストッパ38に入射する。
【0031】
注入処理室16には、イオンビームBに電子を供給するプラズマシャワー装置40が設けられる。プラズマシャワー装置40は、プラズマ生成室42、アンテナ44、ガス導入管46を有する。プラズマシャワー装置40は、ガス導入管46を通じてプラズマ生成室42に導入されるソースガスに、アンテナ44からの高周波を印加することでプラズマPを生成する。プラズマPが生成されると、注入処理室16と連通する引出開口42aを通じてプラズマ中の電子が引き出され、注入処理室16に電子が供給される。
【0032】
ガス導入管46は、マスフロー48を介してガス供給部50に接続される。マスフロー48は、ガス供給部50からガス導入管46を通じてプラズマ生成室42に供給するソースガスの流量を制御する。マスフロー48は、制御部60からの制御信号に基づき動作する。
【0033】
マスフロー48は、プラズマを点火する場合やプラズマを生成維持する場合などのプラズマシャワー装置40の動作状態に合わせて、必要となる流量のソースガスをプラズマ生成室42に供給する。特にプラズマを点火させる場合には、プラズマを生成維持する場合と比べてプラズマ生成室42内のソースガス濃度を高める必要がある。そこで、プラズマの生成を開始する点火開始期間には相対的に流量の高い第1の流量でソースガスの供給を開始し、その後、プラズマが生成された後は、第1の流量よりも少ない第2の流量でソースガスの供給を継続する。プラズマを生成しない場合には、ソースガスの供給を停止する。
【0034】
制御部60は、イオン注入装置10を構成する各機器の動作を制御する。制御部60は、アンテナ44やマスフロー48の動作を制御して、プラズマシャワー装置40におけるプラズマの生成を制御する。また、制御部60は、イオンビームBの遮断手段として機能しうるビーム計測部22やビームスキャナ24などの動作を制御してイオンビームBをビームラインの途中で遮断させる。
【0035】
制御部60は、プラズマシャワー装置40を起動してプラズマPの生成を開始させる際、遮断手段を動作させてイオンビームBを途中で遮断させる。制御部60は、イオンビームBを遮断させた後に、プラズマ生成室42にプラズマ点火のためのソースガスを一気に導入させる。つまり、ビームライン装置14のうち注入処理室16に近い下流付近で真空度が悪化する前にイオンビームを遮断する。これにより、ビームライン装置14の下流付近に存在する高濃度のソースガスにイオンビームBが衝突してイオン化し、生じた荷電粒子が電極部に流れ込んで負荷電流となることを防ぐ。このときの電極部の状態について、
図2および
図3を参照しながら説明する。
【0036】
図2(a)、(b)は、比較例に係る電極部の状態を模式的に示す図であり、ソースガスの導入開始時にイオンビームBを遮断しない場合の電極部の状態を示す。
図2(a)は、パラレルレンズ30のPレンズ電極32a〜32dを示し、正電圧が印加される第1Pレンズ電極32a、32bと、負電圧が印加される第2Pレンズ電極32c、32dを示している。
図2(b)は、角度エネルギーフィルタ34のAEF電極36a、36bを示し、正電圧が印加される第1AEF電極36aと、負電圧が印加される第2AEF電極36bを示している。なお、本図に示すPレンズ電極32a〜32dおよびAEF電極36a、36bに印加される電圧は例示であり、正負が逆の電圧が印加されていてもよいし、接地電位とされてもよい。なお、後述する
図3、
図4においても同様である。
【0037】
図2(a)、(b)は、プラズマ点火のため導入されたガス分子70が、プラズマ生成室42から注入処理室16を通ってビームライン装置14へ流れ込んだ状態を示しており、多くのガス分子70の存在により電極部付近の真空度が悪化した状態を示している。ガス分子70が多く存在する中をイオンビームBが通過すると、ガス分子70はイオンビームBとの衝突により電離し、イオン72と電子74を生成する。正の電荷を有するイオン72は、負に印加された第2Pレンズ電極32c、32dや第2AEF電極36bに流れ込む。一方、負の電荷を有する電子74は、正に印加された第1Pレンズ電極32a、32bや第1AEF電極36aに流れ込む。これにより、Pレンズ電極32a〜32dの間や、AEF電極36a、36bの間には、負荷電流が流れることとなり、これらの電極部に接続される電源に過電流が生じるおそれがある。
【0038】
図3(a)、(b)は、実施の形態に係る電極部の状態を模式的に示す図であり、ソースガスの導入開始時にイオンビームBを上流で遮断した場合の電極部の状態を示す。比較例と同様、電極部の付近においては、プラズマ点火のため導入されたガス分子70により真空度が悪化した状態となっている。しかしながら、本実施の形態では、パラレルレンズ30や角度エネルギーフィルタ34よりも上流に設けられるビーム計測部22やビームスキャナ24などの遮断手段によりイオンビームが遮断される。したがって、電極部付近にガス分子70が多く存在していたとしても、ガス分子70の電離による荷電粒子の発生が抑制される。これにより、電極部に流れ込む負荷電流を抑制し、電極部に接続される電源を保護することができる。
【0039】
その後、制御部60は、プラズマPが生成され、ビームライン装置14の真空度が回復した時点でイオンビームBの遮断を解除させる。まず、制御部60は、プラズマPが生成されると、プラズマ生成室42へのソースガスの供給を第2の流量に減少させる。プラズマの生成が確認されるまでの時間は、概ね1秒未満の時間である。
【0040】
制御部60は、ソースガスの供給を第2の流量に切り替えてから所定時間が経過した後、イオンビームBの遮断を解除させる。流量の少ない第2の流量に切り替えてからしばらくすると、真空排気系によりプラズマの点火開始期間に導入した多量のソースガスが排気されて、ガス濃度が低下し、真空度が回復するためである。この真空度の回復に必要な時間は、ソースガスの供給量や真空排気系の処理能力などによるが、例えば10秒〜60秒程度であり、具体的に挙げるとすると20秒程度である。なお、制御部60は、ビームライン装置14に設けられる真空計(図示せず)の値を計測し、その値が所定の閾値以下となった場合に真空度が回復したとしてイオンビームBの遮断を解除させてもよい。
【0041】
図4(a)、(b)は、高真空時における電極部の状態を模式的に示す図であり、プラズマシャワー装置40の起動後に真空度が回復し、イオンビームBの遮断が解除された状態を示している。この状態では、電極部付近にガス分子70がほとんど存在しないため、ガス分子70にイオンビームBが衝突しにくく、仮に衝突してガス分子70がイオン化したとしても、発生する荷電粒子の量が極めて少ないため、電極部へ流れ込む負荷電流は小さい。このように、真空度が回復した後にイオンビームBの遮断を解除することで、負荷電流の発生を防いで、電極部に高電圧を印加する電源を保護することができる。
【0042】
つづいて、プラズマシャワー装置40の起動時における制御部60の動作を説明する。
図5は、イオン注入装置10の動作過程を示すフローチャートである。ビームライン装置14を起動した後(S10)、プラズマシャワー装置40の起動が必要な場合(S12のY)、遮断手段を動作させてビームラインの途中でイオンビームを遮断させる(S16)。イオンビームを遮断させた後、第1の流量でプラズマ生成室42にソースガスの導入を開始し(S16)、アンテナ44に高周波を印加してプラズマを点火する(S18)。
【0043】
プラズマ生成室42においてプラズマが生成された場合(S20のY)、プラズマ生成室42に導入するソースガスの流量を第2の流量に減らす(S22)。その後、ビームライン装置14の真空度が所望の値に回復した場合(S24のY)、イオンビームの遮断を解除する(S28)。S20においてプラズマが生成される前である場合(S20のN)、プラズマの生成を待つ。S24において真空度が回復する前である場合(S24のN)、真空度の回復を待つ。また、プラズマシャワー装置40の起動が不要な場合(S12のN)、S14からS28の処理をスキップする。
【0044】
以上の動作により、イオン注入装置10は、ビームライン装置14とプラズマシャワー装置40を並行して起動する場合であっても、プラズマの点火開始期間にイオンビームを途中で遮断し、ビームライン装置14の電極部付近での荷電粒子の発生を抑制することができる。また、プラズマシャワー不要のイオン注入条件からプラズマシャワー要のイオン注入条件にイオンビームをそのままにして切り替える場合であっても、プラズマの点火開始期間にイオンビームを遮断することで、電極部付近での荷電粒子の発生を抑制することができる。その結果、ビームライン装置14とプラズマシャワー装置40を並行起動することができ、イオン注入装置10の立ち上げに必要な時間を短縮することができる。特に、ビーム計測部22やビームスキャナ24などの遮断手段は、ビームラインを高速に遮断することができるので、プラズマシャワー装置40の立ち上げに伴うタイムラグを短くすることができる。これにより、イオン注入装置10の稼働率を上げて、イオン注入処理の生産性を高めることができる。
【0045】
図6は、イオンビームの遮断による負荷電流の抑制効果を示すグラフである。本図は、プラズマシャワー装置40を起動し、プラズマ生成室42にソースガスの導入を開始した後における電極部の負荷電流の推移を示している。イオンビームの「遮断なし」の場合、ソースガスの導入開始後しばらく経過してビームライン装置14の内部の真空度が悪化することにより、負荷電流が大きくなってしまう。一方、イオンビームの「遮断あり」の場合、ソースガスの導入開始により真空度が悪化しても、負荷電流が変化しない。このように、ソースガスの導入開始時にイオンビームを遮断することで、負荷電流の発生を抑制することがわかる。
【0046】
以上、本発明を上述の各実施の形態を参照して説明したが、本発明は上述の各実施の形態に限定されるものではなく、各実施の形態の構成を適宜組み合わせたものや置換したものについても本発明に含まれるものである。また、当業者の知識に基づいて各実施の形態における組合せや処理の順番を適宜組み替えることや各種の設計変更等の変形を実施の形態に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施の形態も本発明の範囲に含まれ得る。
【0047】
上述の実施の形態においては、ビーム計測部22またはビームスキャナ24を遮断手段として用いる場合について示した。変形例においては、ビーム計測部22よりも上流に設けられる質量分析部18やビーム整形部20を遮断手段として用いることとしてもよい。質量分析部18やビーム整形部20は、ビームスキャナ24と同様にイオンビームを偏向させる偏向手段として機能するため、ビームライン上から外れるようにイオンビームを偏向させることで、遮断手段として機能させることができる。ビームラインの上流でイオンビームを遮断することにより、上述の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0048】
上述の実施の形態においては、イオンビームを遮断した後にプラズマ生成室へソースガスの導入を開始することとした。変形例においては、ソースガスの導入を開始した直後にイオンビームを遮断させることとしてもよい。その時間は、例えば、5秒以内であり、好適には3秒以内である。プラズマ生成室へ導入したソースガスがビームライン装置14に入り込むまでは多少の時間差があり、ビームライン装置14の真空度が悪化する前にイオンビームを遮断できればよいためである。遮断のタイミングが異なっても、ビームライン装置14の真空度が悪化する前にイオンビームを遮断することで、上述の実施の形態と同様の効果を得ることができる。