(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、スチーム生成時間を短縮可能なスチーム発生装置及び前記スチーム発生装置が備えられた衣類処理装置を提供することを、解決しようとする課題とする。
【0010】
また、本発明は、高い圧力のスチームを供給可能なスチーム発生装置及び前記スチーム発生装置が備えられた衣類処理装置を提供することを、解決しようとする課題とする。
【0011】
また、本発明は、スケールによりスチームが排出される排出部が塞がれてしまうことを防止するスチーム発生装置及び前記スチーム発生装置が備えられた衣類処理装置を提供することを、解決しようとする課題とする。
【0012】
また、本発明は、スチーム発生装置の温度不均衡を最小化することによって、スチーム発生装置の内部のスケールがスチーム発生装置の表面から分離される問題を最小化することができるスチーム発生装置及び前記スチーム発生装置が備えられた衣類処理装置を提供することを、解決しようとする課題とする。
【0013】
また、本発明は、水の消費量を最小化することができるスチーム発生装置及び前記スチーム発生装置が備えられた衣類処理装置を提供することを、解決しようとする課題とする。
【0014】
また、本発明は、過乾燥による衣類の損傷を防止することができる衣類処理装置の制御方法を提供することを、解決しようとする課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明は、流体が流入する流入部及び流体が排出される排出部が設けられたボディーと、前記流入部を介して前記ボディーの内部に流入する流体の移動経路を提供する第1流路と、前記第1流路に連結されて前記排出部に向かって流体を移動させる第2流路と、前記ボディーを加熱して前記各流路の内部の流体に熱を供給し、発熱量の最も大きい領域が前記第1流路の内部の流体に熱を供給するように設けられる加熱部と、を含むスチーム発生装置を提供する。
【0016】
前記加熱部は、電源の正極に接続されて前記第2流路の内部の流体に熱を供給する第1発熱部と、電源の負極に接続されて前記第2流路の内部の流体に熱を供給し、前記第1発熱部と所定距離離隔して設けられる第2発熱部と、前記第1発熱部と前記第2発熱部とを連結し、少なくとも一部の領域が前記第1流路の内部の流体に熱を供給するように設けられる第3発熱部と、を含むことができる。
【0017】
前記第3発熱部は、前記第1流路の内部の流体に熱を供給するように位置した変曲点を含む形状に設けられてもよい。すなわち、前記第3発熱部は、前記第1流路の下部に位置する変曲点を含む形状に設けられ、前記変曲点は、前記ボディーに固定されて前記第1流路に露出しないように設けられ得る。
【0018】
前記第3発熱部は、前記第1流路の下部に位置する曲線形状に設けられてもよい。
【0019】
前記第1流路は、少なくとも1つ以上の流路変曲点を有する形状に設けられ、前記第2流路は、少なくとも1つ以上の流路変曲点を有する形状に設けられてもよい。
【0020】
前記第2流路の断面積は、前記第1流路の断面積よりも大きく設けられてもよい。
【0021】
本発明に係るスチーム発生装置は、前記ボディーから突出して前記第2流路の内部に位置する第2流路突起をさらに含むことができる。
【0022】
本発明に係るスチーム発生装置は、前記ボディーから突出して前記第1流路の内部に位置する第1流路突起をさらに含むことができる。
【0023】
本発明に係るスチーム発生装置は、前記第2流路と前記排出部とを連通させる第3流路をさらに含むことができる。
【0024】
前記第1流路の断面積、前記第2流路の断面積及び前記第3流路の断面積のうち、前記第2流路の断面積が最も大きく設けられてもよい。
【0025】
前記第2流路の断面積は前記第1流路の断面積よりも大きく、前記第3流路の断面積は前記第1流路の断面積よりも小さく設けられてもよい。
【0026】
本発明に係るスチーム発生装置は、前記ボディーから突出して前記第1流路の内部に位置する第1流路突起と、前記ボディーから突出して前記第2流路の内部に位置する第2流路突起と、前記ボディーから突出して前記第3流路の内部に位置する第3流路突起とをさらに含み、前記第2流路突起の数は、前記第1流路突起の数及び前記第3流路突起の数より多く設けられてもよい。
【0027】
前記第1発熱部は、前記第1流路から前記第2流路に向かって延びるバー(bar)状の第1発熱ボディー、及び前記第1発熱ボディーと前記電源の正極とを接続し、前記第3流路の下部に位置する第1接地ボディーを含み、前記第2発熱部は、前記第1流路から前記第2流路に向かって延び、前記第1発熱ボディーと所定距離離隔して設けられるバー状の第2発熱ボディー、及び前記第2発熱ボディーと前記電源の負極とを接続し、前記第3流路の下部に位置する第2接地ボディーを含み、前記第3発熱部は、変曲点が前記第1流路の下部に位置するように前記第1発熱ボディーと前記第2発熱ボディーとを連結するように設けられてもよい。
【0028】
本発明に係るスチーム発生装置は、前記排出部に設けられ、前記排出部に流入する流体の圧力に応じて断面積が変化するノズルをさらに含むことができる。
【0029】
本発明は、投入口が設けられたキャビネットと、前記投入口に流入する衣類が収容される収容部と、スチームを発生させて前記収容部に供給するスチーム発生装置と、前記スチーム発生装置に水を供給する給水部と、を含み、前記スチーム発生装置は、前記給水部に連結される流入部及び前記収容部に連通する排出部が設けられたボディーと、前記流入部に連通する第1流路と、前記第1流路に連結され、前記排出部に向かって水を移動させる第2流路と、前記ボディーを加熱して前記各流路の内部の流体に熱を供給し、発熱量の最も大きい領域が前記第1流路の内部の流体に熱を供給するように設けられる加熱部と、を含む衣類処理装置を提供する。
【0030】
前記給水部は、給水源と前記流入部とを連結し、前記流入部に供給される水が前記収容部によって加熱されるように設けられる給水管を含むことができる。
【0031】
本発明に係る衣類処理装置は、前記キャビネットに設けられて前記収容部の前方面を回転可能に支持する第1支持部と、前記キャビネットに設けられて前記収容部の後方面を回転可能に支持する第2支持部と、をさらに含み、前記給水部は、前記収容部の回転中心よりも低い位置に設けられて給水源に連結される弁、及び前記弁と前記流入部とを連結し、前記第1支持部及び前記第2支持部のうち少なくともいずれか1つの外周面に接触する給水管を含むことができる。
【0032】
本発明に係る衣類処理装置は、前記キャビネットに設けられて前記収容部の前方面を回転可能に支持する第1支持部と、前記キャビネットに設けられて前記収容部の後方面を回転可能に支持する第2支持部と、前記第1支持部及び前記第2支持部のいずれか一方の表面から突出して設けられる突出部と、をさらに含み、前記給水部は、前記収容部の回転中心よりも低い位置に設けられて給水源に連結される弁、及び前記弁と前記流入部とを連結し、前記突出部の外周面を囲むように設けられる給水管を含むことができる。
【0033】
本発明に係る衣類処理装置は、前記キャビネットに設けられて前記収容部の前方面を回転可能に支持する第1支持部と、前記キャビネットに設けられて前記収容部の後方面を回転可能に支持する第2支持部と、をさらに含み、前記排出部は、前記収容部の回転中心よりも高い位置に設けることができる。
【0034】
本発明に係る衣類処理装置は、前記キャビネットに設けられて前記収容部の前方面を回転可能に支持する第1支持部と、前記キャビネットに設けられて前記収容部の後方面を回転可能に支持する第2支持部と、前記スチーム発生装置を前記第2支持部に固定させるブラケットと、をさらに含み、前記ブラケットは、前記ボディーを前記第2支持部の表面から所定距離離隔させるだけでなく、前記ボディーを前記キャビネットからも所定距離離隔させることができる。
【発明の効果】
【0035】
本発明は、スチーム生成時間を短縮したスチーム発生装置、及び前記スチーム発生装置が備えられた衣類処理装置を提供する効果を具現することができる。
【0036】
また、本発明は、高い圧力のスチームを供給可能なスチーム発生装置、及び前記スチーム発生装置が備えられた衣類処理装置を提供する効果を具現することができる。
【0037】
また、本発明は、スケールによりスチームが排出される排出部が塞がれてしまうことを防止するスチーム発生装置、及び前記スチーム発生装置が備えられた衣類処理装置を提供する効果を具現することができる。
【0038】
また、本発明は、スチーム発生装置の温度不均衡を最小化することによって、スチーム発生装置の内部のスケールがスチーム発生装置の表面から分離される問題を最小化できるスチーム発生装置、及び前記スチーム発生装置が備えられた衣類処理装置を提供する効果を具現することができる。
【0039】
また、本発明は、水の消費量を最小化できるスチーム発生装置、及び前記スチーム発生装置が備えられた衣類処理装置を提供する効果を具現することができる。
【0040】
また、本発明は、過乾燥による衣類の損傷を防止できる衣類処理装置の制御方法を提供する効果を具現することができる。
【発明を実施するための形態】
【0042】
以下では、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。一方、以下で記述する装置の構成や制御方法は、本発明の実施例を説明するためのものに過ぎず、本発明の権利範囲を限定するためのものではなく、明細書全般にわたって同一に使用された参照番号は、同一の構成要素を示す。
【0043】
図1に示したように、衣類処理装置100は、キャビネット1と、前記キャビネットの内部に設けられて衣類が収容される収容部3と、前記収容部3に水分を供給する装置とを含む。
【0044】
前記キャビネット1は、衣類処理装置の前方面に位置する前方パネル11を含み、前記前方パネル11には、前記収容部3に連通する投入口111が設けられ、前記投入口111は、キャビネット1に回転可能に設けられたドア15によって開閉される。
【0045】
前記収容部3は、前記投入口111に連通するように設けられる限り、いかなる形態で設けられてもよい。
図1は、収容部3が、前方面及び後方面が開放された円筒形状の収容ボディー31として設けられる場合を一例として示したものである。
【0046】
この場合、キャビネット1には、収容ボディー31を支持する第1支持部17及び第2支持部19を設けることができる。
【0047】
前記第1支持部17は、前記投入口111に連通するように設けられる貫通孔171を含む。したがって、使用者は、投入口111及び貫通孔171を介して収容ボディー31に衣類を投入したり、収容ボディー31から衣類を取り出したりすることができる。
【0048】
一方、前記第1支持部17には、収容ボディー31の開放された前方面を回転可能に支持する第1フランジ173が設けられ、前記第2支持部19には、収容ボディー31の開放された後方面を回転可能に支持する第2フランジ193が設けられる。
【0049】
上述した構造を有する収容部3は駆動部によって回転可能であり、前記駆動部は、モーター41、及びモーターの回転軸と収容ボディー31の円周面とを連結するベルト45を備えることができる。
【0050】
収容ボディー31が回転可能に設けられる場合、前記収容ボディー31の内周面には、収容ボディーの回転中心に向かって突出して設けられるリフター33(衣類の攪拌のための手段)がさらに備えられてもよい。
【0051】
前記収容部3は、供給部5を介して熱風の供給を受け、前記収容部3の内部の空気は、排気部6を介してキャビネット1の外部に排出され得る。
【0052】
この場合、前記供給部5は、収容ボディー31に連通する供給ダクト51、及び前記供給ダクト51に流入する空気を加熱するヒーター53を備え、前記排気部6は、収容ボディー31の内部とキャビネット1の外部を連通させる排気ダクト61、及び排気ダクト61に設けられるファン63とを備えることができる。
【0053】
前記排気ダクト61は、第1支持部に設けられた排気孔175を介して収容ボディー31に連通するように設けられ、前記供給ダクト51は、第2支持部に設けられた連通孔191を介して収容ボディー31に連通するように設けられてもよい。
【0054】
したがって、ファン63の回転により収容ボディー31の内部の空気がキャビネット1の外部に排出されると、収容ボディー31の内部の圧力の低下によって、キャビネット1の内部の空気は供給ダクト51を介して収容ボディー31に流入する。このときにヒーター53が作動すれば、加熱された空気(熱風)が収容ボディー31に供給される。
【0055】
前記収容ボディー31に空気を円滑に供給するために、キャビネット1には、キャビネットの内部をキャビネットの外部と連通させるパネル貫通孔131をさらに設けることができ、
図1は、パネル貫通孔131がキャビネットの後方パネル13に設けられた場合を一例として示したものである。
【0056】
図1に示された衣類処理装置100は、収容ボディー31から排出される空気をキャビネット1の外部に排出させる方式(排気式乾燥)を示したものであるが、本発明に係る衣類処理装置100は、収容ボディー31の内部の空気を循環させる方式(凝縮式乾燥)で備えられてもよい。
【0057】
衣類処理装置が凝縮式乾燥装置として備えられる場合、前記排気ダクト61は、供給ダクト51に連結されるように設けられ、収容ボディー31から排出された空気を収容ボディー31に再供給できなければならない。さらに、収容ボディー31から排出された空気は、除湿された後にヒーター53に供給されることが好ましいので、前記排気ダクト61には除湿装置(図示せず)がさらに備えられなければならない。
【0058】
前記収容部3に水分を供給する装置は、収容部3に加熱されていない液滴(droplet)を供給する装置として備えられてもよく、スチームを収容部3に供給する装置(スチーム発生装置)として備えられてもよい。以下では、収容部3に水分を供給する装置がスチーム発生装置7である場合を基準として説明する。
【0059】
図2に示したように、本発明に備えられたスチーム発生装置7は、流体が貯蔵される空間を提供するボディー71と、前記ボディー71に流体(water or droplet)を供給する流入部72と、前記ボディー71の内部の流体が排出される排出部73と、前記ボディー71を加熱する加熱部78とを含む。
【0060】
図3に示したように、前記ボディー71は、第1ボディー711と第2ボディー715との結合によって形成され得、この場合、前記第1ボディー711には、水が貯蔵される空間を提供する貯蔵部713が設けられ、前記第2ボディー715は、前記第1ボディー711に結合して前記貯蔵部713を密閉させることができる。
【0061】
前記貯蔵部713の密閉のために、第1ボディー711と第2ボディー715との接触面にはシーラー(sealer)712が設けられてもよい。
【0062】
前記流入部72は、前記第1ボディー711と前記第2ボディー715のいずれか1つに設けられて前記貯蔵部713に連通するようになり、
図3は、流入部72が第1ボディー711を貫通して貯蔵部713に連通する場合を一例として示したものである。
【0063】
前記流入部72は、給水部79(
図1参照)を介して給水源に連結可能であり、前記給水部79は、給水源と流入部72とを連結する給水管791を備えることができる。この場合、前記給水管791は、弁793によって開閉可能に設けられることが好ましい。
【0064】
前記排出部73も、前記第1ボディー711と前記第2ボディー715のいずれか1つに設けられて前記貯蔵部713に連通し、
図3は、排出部73が第2ボディー715を貫通するように設けられることによって前記貯蔵部713に連通された場合を一例として示したものである。
【0065】
一方、前記排出部73は、前記第1支持部17を貫通するように設けられて収容部3にスチームを供給してもよく、前記第2支持部19を貫通するように設けられて収容部3にスチームを供給してもよい。
図1は、排出部73が第2支持部19を貫通するように設けられた場合を一例として示したものである。
【0066】
この場合、前記スチーム発生装置7は第2支持部19に固定されることが好ましい。これは、排出部73の長さが短いほどスチームの相変化(凝縮)を最小化することができるからである。
【0067】
すなわち、排出部73の長さが長くなるほど、排出部73に沿って収容部3に移動するスチームの一部は排出部73の内部で凝縮する可能性が高くなる。したがって、スチーム発生装置7が第2支持部19に固定される場合、前記排出部73の長さを最小化できるので、排出部73の内部でスチームが凝縮することを最小化することができる。そのために、前記スチーム発生装置7は、ブラケット8を通じて前記第2支持部19に固定され得る。
【0068】
図3に示したように、前記ブラケット8は、第2支持部19に固定される第1固定部81、及びボディー71に固定される第2固定部83を含むことができる。
【0069】
前記スチーム発生装置7は、ボディー71全体が加熱部78によって加熱される構造であるので、前記ボディー71が第2支持部19の表面やキャビネット1の表面に固定されると、第2支持部やキャビネットの変形を誘発し得、熱損失によるスチーム生成時間が遅延し得る。
【0070】
したがって、前記第2固定部83は、前記第2支持部19の表面から所定距離離隔した位置に前記ボディー71を固定させるだけでなく、前記キャビネット1とも所定距離離隔した位置にボディー71を固定させるように設けられることが好ましい。
【0071】
さらに、前記排出部73から噴射されるスチームが前記収容ボディー31の前方(第1支持部が位置した領域)まで供給され得るように、前記スチーム発生装置7は、第2支持部19の上端に位置することが好ましい。すなわち、前記スチーム発生装置7は、ブラケット8を通じて収容ボディー31の回転中心よりも高い位置に固定されることが好ましい。
【0072】
図4に示したように、前記ボディー71の内部には、前記流入部72に供給される流体を前記排出部73に案内する流路75,76,77が設けられる。
【0073】
前記流路は、前記流入部72に連通する第1流路75、前記排出部73に連通する第3流路77、及び第1流路と第3流路を連結する第2流路76を備えることができる。
【0074】
前記第1流路75は、前記貯蔵部713に設けられた少なくとも1つの第1隔壁751によって形成されてもよい。
【0075】
一方、前記第1流路75が、少なくとも1つの流路変曲点B1を有するように設けられる場合、前記第1隔壁751は、流入部72が位置したボディー71の一面(
図4の場合、ボディーの左側面)からボディーの右側面に延びる壁751aと、ボディーの右側面からボディーの左側面に向かって延びる壁751bとを備えることができる。
【0076】
この場合、前記第1隔壁751を形成する各壁751a,751bは、互いに所定距離L1だけ離隔して設けられることが好ましく、各壁751a,751bの自由端(free end)は、前記ボディー71の表面に接触しないように設けられなければならない。
【0077】
前記第2流路76は、前記第1流路75から排出される流体を第3流路77に案内する手段であって、前記第2流路76は、貯蔵部713に設けられた少なくとも1つの第2隔壁761によって形成されてもよい。
【0078】
前記第2流路76も、少なくとも1つの流路変曲点B2を有するように設けることができる。この場合、前記第2隔壁761は、ボディー71の左側面からボディー71の右側面に向かって延びる壁761aと、ボディー71の右側面からボディー71の左側面に向かって延びる壁761bと、ボディー71の左側面からボディー71の右側面に向かって延びる壁761cとを備えることができる。
【0079】
前記第2隔壁761を形成する各壁761a,761b,761cは、互いに所定距離L2だけ離隔して設けられることが好ましく、各壁761a,761b,761cの自由端も前記ボディー71の左側面又はボディー71の右側面に接触してはならない。
【0080】
前記第3流路77は、前記第2流路76を通過した流体を前記排出部73に案内する手段であって、前記排出部73は、前記第3流路77に連通できる限り、前記第2ボディー715のどの位置に設けられても構わない。
【0081】
一方、前記第3流路77は、前記貯蔵部713に設けられた少なくとも1つの第3隔壁771によって形成されてもよい。前記第3流路77が少なくとも1つの流路変曲点B3を有するように設けられる場合、前記第3隔壁771も、互いに反対方向に向かって延びる壁771a,771bを備えることができる。前記第3流路を形成する各壁771a,771bも、互いに所定距離L3だけ離隔しなければならず、それぞれの自由端はボディー71に接触してはならない。
【0082】
図4は、各流路75,76,77が前記ボディー71の高さ方向に沿って多数の流路変曲点が設けられた場合(流体がボディー71の幅方向に沿って流動するように設けられた場合)を示したものであるが、各流路は、ボディー71の幅方向に沿って多数の流路変曲点が設けられても構わない(流体がボディー71の高さ方向に沿って流動するように設けられても構わない)。
【0083】
一方、前記流路が多数の流路変曲点を有するように設計されたことは、加熱部78が流路の内部の流体を直接加熱するものではなく、加熱部78がボディー71を加熱する方式であるからである。
【0084】
すなわち、本発明に係るスチーム発生装置7は、流路の内部の流体が、加熱部78によって加熱されたボディー71と熱交換する方式であるので、流入部72と排出部73との間の長さが長いほど、流路の内部の流体を加熱するのに有利である。したがって、各流路に設けられた流路変曲点は、前記ボディー71の体積を最小化すると共に、流路の内部の流体に十分な熱を供給するための手段である。
【0085】
さらに、前記各流路75,76,77が、流路変曲点に向かう流体の移動方向と、流路変曲点を通過した流体の移動方向とが互いに反対となるように設計されると、流体の移動距離を最大化することができ、上述した効果をより容易に具現することができる。
【0086】
一方、流体が流路に沿って移動する間に流体を加熱することによってスチームを発生させる本発明に係るスチーム発生装置7は、貯蔵部に貯蔵された一定量の流体を加熱することによってスチームを発生させるボイリング方式(boiling)に比べて、ボディー71から排出されるスチームの圧力を高めることができる(収容部全体にスチームを供給できる)。
【0087】
ボイリング方式は、貯蔵部に一定量の流体が供給されると、流体の供給を中断した後に加熱する方式(運動エネルギーがない流体を加熱する方式)である反面、本発明に係るスチーム発生装置は、流路に沿って移動する流体を加熱する方式(運動エネルギーがある流体を加熱する方式)であるからである。
【0088】
また、ボイリング方式は、貯蔵部に貯蔵された流体全体が沸騰点(boiling point)に到達しなければスチームが生成されない反面、本発明に係るスチーム発生装置7は、流体が第1流路から第3流路に向かって移動する間に沸騰(boiling)が発生するので、第3流路に流入する流体は、第1流路や第2流路で発生した沸騰によって高い圧力を有するようになるためである。
【0089】
上述した実施例は、前記流路が第1流路75、第2流路76及び第3流路77を全て含む場合を基準として説明したものであるが、前記第3流路は省略しても構わない。すなわち、前記第2流路76が第1流路75から供給される流体を前記排出部73に案内するように備えられる場合、前記第3流路77は省略されてもよい。
【0090】
図3に示したように、前記ボディー71を媒介として流路の内部の流体を加熱する加熱部78は、電源の正極と負極のいずれか一方に接続される第1発熱部781、電源の正極と負極の残りの一方に接続される第2発熱部783、及び第1発熱部と第2発熱部とを連結する第3発熱部785を備えることができる。
【0091】
各発熱部781,783,785は、電源から電力の供給を受けて発熱する手段であって、第1発熱部781と第2発熱部783は、前記ボディー71の高さ方向に沿って互いに所定距離離隔して設けられる。
【0092】
すなわち、第1発熱部781と第2発熱部783は、第3流路77から第2流路76に向かって延びるバー(bar)状の発熱体として備えられ、前記流路に露出しないように前記第1ボディー711の内部に固定される。
【0093】
ただし、前記第1発熱部781と第2発熱部783は、第2流路76の内部の流体及び第3流路77の内部の流体を全て加熱するように備えられてもよいが、第2流路76の内部の流体のみを加熱するように備えられてもよい。
【0094】
前記ボディー71に流入した流体(水や液滴)は、第2流路76を通過する間、設定された温度及び圧力を有する流体(スチーム)に変換されるので、本発明に係るスチーム発生装置は、第3流路77に流入した流体を加熱しなくても、収容部3に十分な温度及び圧力を有するスチームを供給できるからである。
【0095】
この場合、第1発熱部781は、第2流路76の下部に位置する第1発熱ボディー7811と、前記第1発熱ボディー7811を電源に接続し、前記第3流路77の下部に位置する第1接地ボディー7813とを備えることができる。
【0096】
また、第2発熱部783は、第2流路76の下部に位置し、前記第1発熱ボディー7831と所定距離離隔して設けられる第2発熱ボディー7831と、前記第2発熱ボディー7831を電源に接続し、前記第3流路77の下部に位置する第2接地ボディー7833とを備えることができる。
【0097】
前記第3発熱部785は、前記第1発熱ボディー7811と第2発熱ボディー7831とを連結するように設けられるが、前記第3発熱部785の少なくとも一部の領域は前記第1流路75の下部に位置することが好ましい。
【0098】
前記第3発熱部785の両端(一定の曲率半径を有する領域、または発熱部間の接合によって断面積が増加する領域)は第1発熱部781と第2発熱部783に連結されるので、前記第3発熱部785と第1発熱部781が連結される領域、第3発熱部785と第2発熱部783が連結される領域の発熱量が、加熱部78の他の領域の発熱量に比べて高い。
【0099】
したがって、発熱量が集中する第3発熱部785が、流体が流入する第1流路75に隣接するように配置されると、流入部72に供給される流体によって第3発熱部785が過熱されることを防止することができる。
【0100】
これは、前記ボディー71の内部に固定されたスケールがボディー71の過熱によってボディー71の表面から分離されて流入部72や排出部73を塞いでしまう現象を防止する効果がある。
【0101】
図4に示したものとは異なり、前記第3発熱部785が第3流路77の下部に位置した場合を仮定してみよう。
【0102】
前記第3発熱部785と第1発熱部781が連結される領域、第3発熱部785と第2発熱部783が連結される領域の発熱量が、加熱部の他の領域に比べて高いということは、前記第3流路77が形成されたボディー71の温度が、他の流路75,76が形成されたボディー71の温度に比べて高いことを意味する。
【0103】
前記第3流路77が形成されたボディー71の温度が他の領域の温度に比べて高くなると、第3流路77や第3流路に隣接する領域に固定されているスケールがボディー71の表面から分離され得、スケールがボディーから分離されると、スケールは流路に沿って移動して前記流入部72や排出部73を塞ぐことがある。
【0104】
しかし、上述したように、第3発熱部785が、第1流路75が位置した方向に設けられる場合、流入部72を介して供給される流体によって第1流路75の温度が残りの流路76,77に比べて過度に上昇することを防止することができる。したがって、本発明は、前記ボディー71の局部的な過熱(ボディーの温度不均衡)によってスケールがボディー71の表面から分離される問題を防止することができる。
【0105】
また、前記第3発熱部785が、第1流路75が位置した方向に設けられると、流入部72を介して供給される流体に多量の熱を伝達できるので、スチーム発生装置7がスチームを生成する時間も短縮することができる。
【0106】
一方、前記第3発熱部785が、変曲点Fを有する曲線形状のバー(curved−bar)として備えられる場合、加熱部78が放出する熱は、第3発熱部785の変曲点の周辺に集中するようになるため、加熱部78の発熱量不均衡が加重され得る。
【0107】
しかし、この場合にも、前記第3発熱部785の変曲点が第1流路75の下部に位置するように加熱部78をボディー71に埋設すれば、ボディー71の温度不均衡によるスケールの分離を防止することができる。
【0108】
さらに、前記第3発熱部785が3つ以上の変曲点を含む形状を有する場合、変曲点の数が多い領域の第3発熱部785が第1流路75の下部に位置するように加熱部78をボディー71に埋設することが好ましい。
【0109】
したがって、本発明に係るスチーム発生装置7及び前記スチーム発生装置が備えられた衣類処理装置100は、スチーム生成時間を短縮できるだけでなく、スケールによって排出部73や流入部72が塞がることを防止することができる。
【0110】
また、本発明に係るスチーム発生装置7及び前記スチーム発生装置が備えられた衣類処理装置100は、加熱部78が貯蔵部713に露出されないことで、貯蔵部713の水位の制御が不要であるので、スチーム発生装置に供給される流体の量(水や液滴の量)を最小化することができる。
【0111】
一方、スチーム生成時間の短縮のために、流体の移動方向に垂直な前記第2流路76の断面積は、第1流路75の断面積や第3流路77の断面積よりも大きく設けられることが好ましい。
【0112】
前記流入部72を介して供給される流量が一定である場合、流速は、断面積が増加するほど減少する。したがって、流体の移動方向に垂直な第2流路76の断面積を残りの流路75,77よりも大きくすると、第2流路76を通過する流体の速度が低下するはずなので、第2流路76を通過する流体はボディー71との熱交換時間が増加するようになる。また、流体の移動方向に垂直な第1流路75の断面積や第3流路77の断面積が第2流路76の断面積よりも小さいと、第1流路75を通して第2流路76に流体が供給される時間及び第3流路77を通して排出部73に流体が移動する時間が短縮される。
【0113】
したがって、流体の移動方向に垂直な各流路の断面積を上述したように調整すれば、スチーム発生装置7のスチーム発生時間をより一層短縮する効果を期待することができる。
【0114】
一方、
図4に示したように、各流路を形成する隔壁751,761,771の高さが同一である場合であれば、第2流路の幅L2を第1流路の幅L1や第3流路の幅L3よりも大きくすると、上述した効果を具現することができる。
【0115】
さらに、第1流路の断面積(第1流路の幅L1)と第3流路の断面積(第3流路の幅L3)も異ならせて構成する場合には、第3流路の断面積が第1流路の断面積よりも小さくなるように流路を設計することが好ましい。排出部73を介して噴射される流体の速度を高めて第1支持部17まで流体が到達できるようにするためである。
【0116】
上述した加熱部78の特徴にもかかわらずボディー71の内部のスケールが流路に沿って移動することを防止するために、前記ボディー71には、スケールの結合空間(定着空間)を提供するだけでなくスケールの移動を防止する突起がさらに設けられてもよい。
【0117】
スケールは、前記ボディー71に流入した流体が蒸発するとき、流体に含まれた成分(カルシウム、マグネシウム、塩基性物質など)が互いに結合した後に前記ボディー71に残留することによって発生するものであるので、スケールは、流体の相変化が発生する第2流路76で集中的に生成される。したがって、前記突起は、前記第2流路76に設けられる第2流路突起718のみを含むように備えられてもよい。
【0118】
ただし、スケールは、上述したメカニズム以外のメカニズムでも発生し得るため、前記突起は、第1流路75に設けられる第1流路突起717及び第3流路77に設けられる第3流路突起719を含むように備えられてもよい。この場合、第2流路突起718の数は、第1流路突起717及び第3流路突起719の数よりも多く設けることができる。
【0119】
前記突起717,718,719は、第1ボディー711の表面にのみ設けられてもよく、第1ボディー711の表面及び第2ボディー715の表面にそれぞれ設けられてもよい。
【0120】
上述した加熱部78及び突起717,718,719にもかかわらず、排出部73がスケールによって塞がることを防止するために、前記排出部73には、圧力に応じて直径が変化するノズル74がさらに設けられてもよい。
【0121】
図5に示したように、前記ノズル74は、排出部73に挿入されるノズルボディー741、前記ノズルボディーを貫通するように設けられ、流体が排出される通路を形成するボディー貫通孔743、及び前記ノズルボディー741の外周面が切開されて前記ボディー貫通孔743をノズルボディー741の外部と連通させるスリット745を含むことができる。
【0122】
上述したノズル74は、スケールがボディー貫通孔743に流入して前記ボディー71の内部の圧力が高くなると、スリット745によってボディー貫通孔743の直径が拡張され得るので、スケールをノズル74の外部に排出させることができることが特徴である。
【0123】
図6は、スチーム発生装置7に供給される流体が収容部3と熱交換されるようにして、スチームが生成される時間を短縮させる給水部79を示したものである。すなわち、本実施例に係る給水部79は、給水管791が第1支持部17又は第2支持部19のうち少なくともいずれか1つと熱交換可能な距離に位置することが特徴であり、
図6は、給水管791が第2支持部19と熱交換可能な場合を一例として示したものである。
【0124】
一方、前記収容部3と熱交換可能な距離に位置した給水管791の長さは、長ければ長いほど有利である。したがって、スチーム発生装置7が第2支持部19の上部に固定(第1支持部までスチームを供給するのに有利な位置)される場合、前記給水部79は、前記収容ボディー31の回転中心よりも低い位置に設けられて給水源に連結される弁793、及び前記弁793と前記流入部72を連結し、前記第2支持部19の外周面に接触する給水管791を備えることができる。
【0125】
さらに、第2支持部19は、収容部3の貯蔵容量の増加のために、第2支持部の表面からキャビネット1に向かって突出して設けられる突出部195がさらに設けられてもよい。この場合、前記給水管791は、前記突出部195の外周面を囲むように設けられることが好ましい。
【0126】
上述した衣類処理装置100は、衣類の乾燥のみが可能な装置を基準として説明したが、上述したスチーム発生装置7は、衣類の洗濯が可能な装置にも適用可能である。
【0127】
この場合、上述した収容部3は、キャビネット1の内部に設けられ、水が貯蔵されるタブ、及び前記タブの内部に回転可能に設けられ、衣類が収容されるドラムを含まなければならず、前記スチーム発生装置は、排出部73がタブの内部にスチームを供給するように設けられなければならない。
【0128】
さらに、前記供給部5及び排気部6はタブに連通するように設けられ、前記給水部79は、前記ドラムの回転中心よりも低い位置に設けられて給水源に連結される弁、及び前記弁と前記流入部を連結し、前記タブの外周面に接触する給水管を備えることができる。
【0129】
一方、衣類は、その種類に応じて含水率(moisture content)が異なるので、衣類の量(布量)に基づいて定められた時間の間に収容部3に加熱された空気(熱風)を供給すれば、衣類に損傷が発生し得る。
【0130】
すなわち、含水率の高い衣類が所望の水準(目標乾燥度)まで乾燥されるのにかかる時間と、含水率の低い衣類が目標乾燥度に到達する時間とが互いに異なるので、収容部3に貯蔵された衣類全体が目標乾燥度に到達するまで供給部5と排気部6が収容部3に熱風を供給すれば、含水率の低い衣類は過乾燥による損傷が発生し得る。
【0131】
このような問題を解決するために、本発明は、
図7のような衣類処理装置の制御方法を提供する。
【0132】
図7の衣類処理装置の制御方法は、衣類の乾燥度が予め設定された基準乾燥度に到達すると、衣類に水分を供給することによって、含水率の高い衣類(まだ目標乾燥度に到達していない衣類)が乾燥される間に含水率の低い衣類(既に目標乾燥度に到達した衣類)が損傷することを防止することが特徴である。
【0133】
本発明に係る衣類処理装置の制御方法は、衣類に加熱された空気(熱風)を供給する第1ステップS10、及び前記第1ステップS10の終了後、衣類にスチームと熱風を交互(alternately)に供給する第2ステップS30を含む。
【0134】
前記第1ステップS10は、供給部5に設けられたヒーター53及び排気部6のファン63を作動させて収容部3に熱風を供給するステップであって、衣類の乾燥度が予め設定された基準乾燥度に到達するまで行われる。
【0135】
前記収容部3の内部に貯蔵された衣類の乾燥度が前記基準乾燥度に到達したか否かは、衣類の含水量が予め設定された基準含水量より低いか否かを判断する1次乾燥度判断ステップS13のみで備えられてもよい。
【0136】
衣類の含水量を測定する手段は様々な形態で備えられてもよい。衣類の含水量は、衣類の乾燥度が高くなるほど低くなり、前記1次乾燥度判断ステップS13は、このような現象を用いて衣類の乾燥度を判断するステップである。
【0137】
すなわち、前記1次乾燥度判断ステップは、前記収容部3の内部に貯蔵された衣類と接触するように設けられ、衣類の含水量に応じて互いに異なる電気的信号を発生させる第1センサ、及び前記第1センサが提供する電気的データ(電圧又は電流データ)を基準データ(含水量)と比較する制御部(図示せず)を通じて行われ得る。
【0138】
この場合、前記第1センサは、第1支持部17や第2支持部19に固定されて収容ボディー31の内部の衣類に接触するように設けられてもよい。
【0139】
一方、前記収容部3の内部に貯蔵された衣類の乾燥度が前記基準乾燥度に到達したか否かは、収容部3から排出される空気の温度が予め設定された基準温度に到達したか否かを判断する2次乾燥度判断ステップS15をさらに含むように備えられてもよい。
【0140】
前記2次乾燥度判断ステップS15は、収容部3の内部の温度又は収容部3から排出される空気の温度を測定できればいかなる形態で備えられてもよい。
【0141】
衣類の乾燥度が高くなるほど、収容部3に供給される熱風と衣類の熱交換量は減少するので、衣類の乾燥度が高くなるほど、収容部3から排出される空気の温度は高くなり、前記2次乾燥度判断ステップS15は、このような現象を用いて衣類の乾燥度を判断するステップである。
【0142】
すなわち、前記2次乾燥度判断ステップS15は、供給ダクト51に設けられ、収容部3から排出される空気の温度を測定する第2センサ、及び前記第2センサが提供する温度データを基準データ(温度)と比較する制御部(図示せず)を通じて行われ得る。
【0143】
前記1次乾燥度判断ステップS13と2次乾燥度判断ステップS15が全て備えられる場合、本発明は、1次乾燥度判断ステップS13の完了後に2次乾燥度判断ステップS15を行うことが好ましい。
【0144】
前記1次乾燥度判断ステップS13は、多数の衣類のいずれか1つの衣類でも、既に基準含水量に到達する程度に乾燥されたか否かを判断するための手段であり、2次乾燥度判断ステップS15は、1次乾燥度判断ステップS13が誤りによるものであるかを確認する手段であるためである。
【0145】
衣類の乾燥度が前記基準乾燥度に到達したと判断される場合、本発明に係る衣類処理装置の制御方法は、水分供給ステップS31と熱風供給ステップS35を交互に行う第2ステップS30を行う。
【0146】
前記水分供給ステップS31は、収容部3の内部に水分を供給することによって、過乾燥された衣類が変形することを防止するステップである。したがって、前記水分供給ステップS31は、収容部3にスチームを供給するステップとして備えられてもよく、加熱されていない水(液滴)を収容部3に供給するステップとして備えられてもよい。
【0147】
ただし、収容部3には、過乾燥された衣類だけでなく、まだ所望の水準まで乾燥されていない衣類も共に存在する状態であるので、前記水分供給ステップS31は、スチームを収容部3に供給するステップとして備えられることが好ましい。加熱されていない液滴の噴射によって収容部3の内部の温度が低下すると、乾燥時間が増加し得るためである。
【0148】
前記水分供給ステップS31が収容部3にスチームを供給するように備えられる場合、制御部は、スチーム発生装置7は作動させ、熱風を供給する手段(ヒーター及びファン)は作動を中止させることが好ましい。
【0149】
一方、水分供給ステップS31の実行時に、制御部は、収容ボディー31が回転するようにモーター41を制御することが好ましい。
【0150】
過乾燥による衣類の損傷は、衣類の種類が異なる場合だけでなく、熱風に露出される領域と熱風に露出されない領域との温度差が大きい場合に単一の衣類でも発生し得るため、水分供給ステップS31の実行時に収容ボディー31を回転させると、単一の衣類の損傷を防止することができる。
【0151】
さらに、水分供給ステップS31を行うスチーム発生装置7は、上述したように、高い圧力のスチームを収容部3に供給することができる。したがって、本発明は、スチーム発生装置7が第2支持部19の方向からスチームを供給しても、第1支持部17に隣接する衣類までスチームを供給できるだけでなく、複数の衣類が積層された状態でも、最上部に位置していない衣類にもスチームを供給できるという効果がある。
【0152】
前記水分供給ステップS31が開始されると、制御部は、第2センサを介して、収容部3の空気が予め設定された第1温度以下であるか否かを判断(S33)して、収容部3の内部の温度が前記第1温度以下に低下することを防止する。収容部3の内部の温度低下による乾燥時間の増加を防止するためである。
【0153】
一方、収容部3の内部の温度が前記第1温度以下になると、本発明に係る衣類処理装置の制御方法は、収容部3に熱風を供給する熱風供給ステップS35を開始する。
【0154】
前記熱風供給ステップS35は、制御部がヒーター53及びファン63は作動させ、スチーム発生装置7は作動を中断させるステップであって、前記熱風供給ステップS35は、収容部3の内部の温度が予め設定された第2温度(第1温度より高い温度)に到達するまで行われる。
【0155】
この場合、前記第2温度は、前記基準温度と同じ温度に設定されてもよく、前記基準温度よりは低く、前記第1温度よりは高い温度に設定されてもよい。
【0156】
水分供給ステップS31と熱風供給ステップS35が、収容部3の温度が予め設定された温度範囲(下限:第1温度、上限:第2温度)内にあるように交互に行われるのは、収容部3の温度を一定に管理して乾燥時間が増加することを防止するためである。
【0157】
上述した水分供給ステップS31と熱風供給ステップS35は、予め設定された回数だけ交互に反復(S39)された後、終了し得る。
【0158】
一方、図示してはいないが、本発明に係る衣類処理装置の制御方法は、前記第2ステップの終了後、前記衣類に加熱されていない空気を供給する第3ステップをさらに含むことができる。熱風とスチームにより加熱された衣類の温度を下げるためである。
【0159】
本発明は、様々な形態に変形して実施可能であり、上述した実施例にその権利範囲が限定されるものではない。したがって、変形した実施例が本発明の特許請求の範囲の構成要素を含んでいる場合、本発明の権利範囲に属するものと解さねばならない。