(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0019】
以下に説明する実施形態は、鉄道等の公共交通機関の駅構内等において設置される、乗車券類を発券する発券装置に、当該実施形態を適用した場合として説明する。なお、本実施形態は、当該発券装置に限定されるものではなく、金融機関、店舗、公共施設等で使用される発券等のための装置に適用することができる。
【0020】
ここで、本明細書において用いられる幾つかの用語について説明する。ただし、以下の説明は各用語の意味を例示するに過ぎず、各用語は以下の説明と異なる意味を包含し得ることに留意されたい。乗車券類とは、乗車券、特急券、指定券、定期券、航空券、乗船券等の券のことをいう。また、係員操作端末とは、駅構内の有人窓口等に設置され、係員が操作することによって、列車運行予定や列車の予約状況を確認したり、列車の座席予約をしたりする端末のことをいい、発券装置とは、鉄道等の公共交通機関の駅構内等に設置され、顧客が操作することにより発券することが可能な自動券売機等の発券装置のことをいう。また、これらの係員操作端末及び発券装置と、さらに運行情報等を管理するホストを含むネットワークシステムを発券システムと呼ぶ。さらに、発券情報とは、乗車券類を発券する際に参照する情報であって、例えば、顧客が利用を希望する列車名や乗車区間、乗車時刻、座席の種別等の情報のことをいう。そして、以下の説明においては、この発券情報が記録され乗車券類の引換券(予約券)として用いられることができる、紙のカード、IC(Integrated Circuit)カード、磁気カード等を媒体と呼ぶ。
【0021】
<<第1の実施形態>>
<発券システム1>
まずは、第1の実施形態に係る発券システム1について説明する。
図1は、第1の実施形態に係る発券システム1の概略構成を示すブロック図である。発券システム1は、
図1に示すように、有人窓口に設置され係員が操作する係員操作端末10と、顧客(乗車券類を購入する利用者)自身が操作を行う発券装置20と、列車の運行情報等を管理するホスト30とを含み、通信ネットワーク5で互いに接続されている。なお、
図1においては、簡略化のため、発券システム1に含まれる係員操作端末10は1台、発券装置20は2台しか示されていないが、実際には、
図1に示された数以上の係員操作端末10及び発券装置20が発券システム1に含まれてよい。また、通信ネットワーク5は、有線又は無線であることができ、例えば、インターネット、IP−VPN(Internet Protocol‐Virtual Private Network)、専用回線、LAN(Local Area Network)又はWAN(Wide Area Network)などの任意の通信ネットワークから構成される。さらに、専用回線は、IP−VPN等から構成される。すなわち、係員操作端末10と、発券装置20と、ホスト30とは、空間的に離れた位置に設置することができ、通信ネットワーク5を介して情報の授受が可能なようにシステム構成されている。以下に、この発券システム1の各構成要素について説明する。
【0022】
<係員操作端末10>
係員操作端末10は、有人窓口等に設置され、係員による操作に従って、列車運行予定や列車の予約状況を確認したり、列車の座席予約をしたりする装置である。なお、係員操作端末10は、例えばPC(Personal Computer)、及びPCに付属するキーボード等から構成される。以下、
図2及び
図3を用いて説明する。
図2は、第1の実施形態の係員操作端末10のブロック構成を示した説明図であり、
図3は、第1の実施形態の媒体Mの一例を示す説明図である。
【0023】
係員操作端末10は、
図2に示すように、当該端末全体の制御を行う制御部110と、係員からの情報入力操作を受け付ける操作部112と、列車運行予定や列車の予約状況等に関する情報等を表示する表示部114と、各列車の座席予約等を行うために用いる各種情報や処理プログラム等を記憶する記憶部122と、顧客に対して所望の乗車券類に関する発券情報を記録した引換券等である媒体Mを作成する、もしくは、媒体Mに発券情報を記録する媒体処理部124と、ホスト30と通信を行うための通信部128とを主に有する。
【0024】
(制御部110)
制御部110は、係員操作端末10の内部に設けられ、例えばPC内部のCPU(Central Processing Unit)等からなり、所定の制御プログラム(例えば、後述の記憶部122に記憶されているプログラム)に基づいて、列車の座席予約等の処理を実行するような、係員操作端末10全体を制御する機能部である。
【0025】
(操作部112)
操作部112は、係員操作端末10と一体、もしくは、別体で構成されたPCに付属するキーボード等からなり、係員が操作することで、例えば列車運行予定や列車の予約状況を確認したりするための情報等を係員操作端末10に入力することができる。なお、操作部112は、キーボードに限定されるものではなく、例えば係員操作端末10に設けられたボタン等であってもよい。
【0026】
(表示部114)
表示部114は、係員に向かい合うような位置に配置され、列車運行予定や列車の予約状況等に関する情報等を表示する。例えば、表示部114は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置等であることができる。なお、本実施形態においては、操作部112と表示部114とは、別体のものとして構成されることに限定されるものではなく、例えば、操作機能と表示機能の両方の機能を包含する操作表示部として構成されていてもよい。
【0027】
(記憶部122)
記憶部122は、座席予約するために用いる各種情報やプログラムなどを記憶する機能部であり、係員操作端末10の内部に設けられる。記憶部122は、例えば、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等の半導体メモリ、HDD(Hard Disk Drive)等からなる。また、記憶部122は、係員から入力される各種情報を一時的に、あるいは一定期間、記憶保持するようにしてもよい。さらに、記憶部122にホスト30から取得された情報を一時的に保持し、ホスト30からの情報を定期的に更新するような構成してもよい。
【0028】
(媒体処理部124)
媒体処理部124は、顧客に対して、後述する発券装置20における発券の際に用いる発券情報を記録した媒体Mを処理する機能部である。本実施形態においては、上記媒体Mとして、一次元コード(例えばバーコード)又は二次元コード(例えばQRコード(登録商標)等)が記録された紙カードや、ICカードまたは磁気カードなどを想定しており、従って、媒体処理部124は、例えば、PCに付属する、一次元コード又は二次元コード形式で発券情報を紙状媒体に印刷することができるプリンタ、または、ICカードもしくは磁気カードに発券情報を書き込むことかできるカードライター等からなる。そして、媒体処理部124によって媒体Mに記録された発券情報は、後述する発券装置20によって読み取ることが可能である。
図3に、バーコード形式で記録された発券情報を持つ媒体Mの例を示す。
図3に示すように、紙カードである媒体Mには媒体処理部124によりバーコードが印刷されており、すなわち、発券情報がバーコード形式によって媒体Mに印刷されている。なお、媒体Mには、
図3に示すように、バーコードの他に、媒体Mが引換券である旨、媒体Mの取り扱い方法、媒体Mの取り扱いの注意点が顧客にわかるように印刷されていてもよい。さらに、媒体Mには、
図3に示すように、媒体Mを用いて発券装置20において発券される乗車券類の内容(例えば、乗車区間、乗車日時、乗車列車名、代金等)が顧客にわかるように印刷されていてもよい。また、媒体Mには、発券情報を媒体Mに記録した日時や媒体Mを管理するための番号が印刷されていてもよい。そして、本実施形態においては、媒体Mは、一次元コード又は二次元コード形式の発券情報が印刷された紙カードである媒体Mに限定されるものではなく、例えば、磁気形式の発券情報が記録された磁気カードである媒体Mであってもよい。
【0029】
(通信部128)
通信部128は、ホスト30と通信を行う機能部であって、係員操作端末10の内部に設けられる。通信部128によってホスト30と通信を行うことにより、係員操作端末10は、座席予約に関する情報を取得したり、検索したりすることができる。通信部128とホスト30との接続手段は任意であり、例えば、通信部128とホスト30とは、専用線で構成された通信ネットワーク5を介して接続されてもよく、あるいは、何らかのセキュリティ手段(例えば、SSL(Secure Socket Layer)等)を施すことで、公衆回線により構成された通信ネットワーク5を介して接続されてもよい。
【0030】
以上、係員が操作する係員操作端末10の機能構成について説明した。上記構成は、係員操作端末10の機能構成の一例を説明したに過ぎず、例えば、乗車券類に所定の情報を記録して発券する発券部や、乗車券類の代金処理を行うため硬貨や紙幣を取り扱う硬貨部及び紙幣部、乗車券類購入の代金処理のためにカードを処理するカード処理部等が設けられていてもよい。
【0031】
<発券装置20>
次に、発券装置20を説明する。発券装置20は、顧客自身が操作を行って発券する装置である。以下、
図4及び
図5を用いて発券装置20について説明する。
図4は、本実施形態の発券装置20の外観を示した説明図であり、
図5は、本実施形態の発券装置20のブロック構成を示した説明図である。
【0032】
発券装置20は、公共交通機関等の駅に設けられ、顧客の操作等によって乗車券類を発券することができる発券装置である。したがって、基本的には、顧客は、発券装置20に対して操作するだけで、係員を介することなく発券を行うことができる。この発券装置20は、
図4及び
図5に示すように、後述する操作表示部212や発券部220を含む当該装置全体の制御を行う制御部210と、顧客に対して乗車券類の発券のための案内を表示するとともに、顧客からの情報入力操作を受け付ける操作表示部(第1の表示部)212と、乗車券類の代金処理を行うための硬貨部214及び紙幣部216と、乗車券類購入の代金処理のためにカードを処理するカード処理部218と、乗車券類に所定の情報を記録して発券する発券部220と、乗車券類を発券するために用いる各種情報や処理プログラム等を記憶する記憶部222と、公共交通機関の係員が操作する係員操作端末10によって作成された引換券(予約券)のような媒体Mに記録された発券情報を読み取る読取部224と、発券装置20を操作する顧客等に対して音声案内を流すスピーカー226と、ホスト30と通信を行うための通信部228と、を主に有する。
【0033】
(制御部210)
制御部210は、発券装置20の内部に設けられ、例えばCPU等からなり、所定の制御プログラム(例えば、後述の記憶部222に記憶されているプログラム)に基づいて、乗車券類の発券処理等を実行し、後述する発券部220及び操作表示部212等を含む発券装置20全体を制御する機能部である。具体的には、制御部210は、例えば、後述する読取部224により媒体Mから読み取られた発券情報に基づき、発券部220を制御して発券を行う発券処理部として機能する。さらに、制御部310は、当該発券情報に基づき、顧客に対して表示する、当該発券情報によって特定された券種の発券のための発券装置20の操作方法を説明する画面を、後述する記憶部222に記憶された複数の説明画面から選択する選択部として機能する。また、制御部310は、乗車券類の代金を計算することもできる。
【0034】
(操作表示部212)
操作表示部212は、本実施形態にかかる発券装置20の操作表示部の一例であり、乗車券類の発券のための案内や操作方法の説明を表示するとともに、顧客からの情報入力操作を受け付ける機能部である。操作表示部212は、
図4に示すように、発券装置20の上部分であって、発券装置20を利用する顧客と向かい合う位置に配置される。この操作表示部212は、乗車類購入の案内画面等を表示することが可能な表示部(例えば、CRTディスプレイ装置、液晶ディスプレイ装置、OLED装置等)を有し、さらに、顧客が指などでディスプレイ表面に触れることで各種操作を行うことの可能なタッチパネル方式を採用している。具体的には、操作表示部212には、例えば乗車券や指定券の種類を選択するための選択画面や、指定券を購入するために乗車駅、降車駅の駅名を検索するために50音のカナ入力画面等の各種データ等が表示され、顧客は、操作表示部212のタッチパネルに指を触れることで、乗車券類の発券を行うことができる。また、操作表示部212には、発券のための発券装置20の操作方法を説明する説明画面等の表示を行うことができる。この操作表示部212に表示される説明画面の詳細については後で説明する。なお、本実施形態においては、操作表示部212の操作部と表示部とは、上述のように、操作機能と表示機能の両方の機能を包含する操作表示部として構成されることに限定されるものではなく、例えば、操作部であるキーボード又はボタンと、表示部であるCRTディスプレイ装置との組み合わせのように、別体のものとして構成されていてもよく、さらに、操作機能及び表示機能を有する各部位又は単一の部位が発券装置20の外部に位置していてもよい。
【0035】
(硬貨部214、紙幣部216)
硬貨部214及び紙幣部216は、乗車券類購入のための代金処理を行う機能部であり、詳細には、硬貨部214は硬貨の入出金を取扱い、紙幣部216は紙幣の入手金を取扱う。硬貨部214は、顧客が硬貨を投入するための硬貨投入口214aと、顧客がお釣り等として硬貨を受け取るための硬貨排出口214bとを有する。この硬貨投入口214a及び硬貨排出口214bは、
図4の例においては、顧客と向かい合う位置であって、操作表示部212の下に設けられる。また、紙幣部166は、顧客が紙幣を投入するための紙幣投入口216aと、顧客がお釣り等として紙幣を受け取るための紙幣排出口216bとを有する。この紙幣投入口216a及び紙幣排出口216bは、
図4の例においては、顧客と向かい合う位置であって、操作表示部212の下に設けられる。さらに、発券装置20は、代金処理を行う機能部として、代金処理後に、領収書やカード利用明細書などの各種伝票を発行する伝票発行部(図示を省略)を有してもよい。
【0036】
(カード処理部218)
カード処理部218は、乗車券類購入のための代金処理用のカードを処理する機能部であって、カード処理部218は、カードに記録された情報を読み出すことによって代金処理を行うことができる。なお、本実施形態においては、代金処理用のカードとして、例えばクレジットカードやプリペイドカード等を想定している。また、カード処理部218は、
図4の例においては、顧客と向かい合う位置であって操作表示部212の下に設けられ、顧客がカードを投入するためのカード投入口218aを有する。
【0037】
(発券部220)
発券部220は、操作表示部212に入力された情報及びホスト30で管理される情報等に基づき、乗車券類に所定の情報を記録して発券することができる機能部である。さらに、この発券部220は、制御部210からの制御に基づき、前述の係員操作端末10によって媒体Mに記録された発券情報によって特定された券種の乗車券類の発券を行うことができる。具体的には、発券部220は、例えば、乗車券類の表面に例えば乗車区間等を印刷する機能、乗車券類の裏面にある磁気面に例えば予約した座席に関する情報の記録を行う機能等を有し、磁気タイプの乗車券類の発券を行うことが可能である。なお、本実施形態においては、磁気タイプの乗車券類の発券に限定するものではなく、ICタイプの乗車券類の発券でもよく、この場合、発券部220は、所定の情報をICカードに記録することができる。また、発券部220は、顧客へ乗車券類を排出するための発券口220aを有し、この発券口220aは、
図4の例においては、顧客と向かい合う位置であって、操作表示部212の下に設けられる。
【0038】
(記憶部222)
記憶部222は、乗車券類を発券するための各種情報や各種処理プログラム等を記憶する機能部であり、発券装置20の内部に設けられる。記憶部222は、例えば、ROMやRAM等の半導体メモリ、HDD等からなる。また、記憶部222は、各種の乗車券類の発券のための複数の案内画面や操作方法の説明のための複数の説明画面及び動画(アニメーション)等の情報を保持することができる。さらに、記憶部222は、顧客から入力される各種情報を一時的に、あるいは一定期間、記憶保持するようにしてもよい。また、記憶部222にホスト30から取得された情報(例えば、空席情報)を一時的に保持し、ホスト30からの情報を定期的に更新するような構成にしてもよい。
【0039】
(読取部224)
読取部224は、引換券(予約券)のような媒体Mに前述の係員操作端末10によって記録された発券情報を読み取る機能部である。例えば、読取部224は、LED(Light Emitting Diode)と、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサとを有するバーコードリーダ等からなり、顧客が媒体Mを読取部224にかざすことによって、読取部224は、一次元コード又は二次元コード形式で記録された発券情報を読み取ることができる。このような読取部224は、
図4の例においては、顧客と向かい合う位置であって、操作表示部212の下に設けられる。なお、発券情報が記録された媒体Mの形態については、先に説明した通りである。また、本実施形態においては、読取部224によって読み取る対象は一次元コード又は二次元コード形式の発券情報であることに限定されるものではなく、例えば、磁気形式の発券情報であってもよい。この場合、媒体Mとして発券情報を含む磁気情報が記録された磁気カードを読取部224が有する媒体投入口(図示を省略)に投入することにより、読取部224は磁気情報を読み取ることができる。そして、読取部224によって読み取られた発券情報は、発券部220が発券する際に用いられる。
【0040】
(スピーカー226)
スピーカー226は、発券装置20を操作する顧客等に対して案内や操作方法の説明等のための音声を流す機能部であり、
図4の例においては、顧客と向かい合う位置であって、操作表示部212の両脇に設けられる。
【0041】
(通信部228)
通信部228は、ホスト30と通信を行う機能部であって、発券装置20の内部に設けられる。通信部128によってホスト30と通信を行うことにより、発券装置20は、発券に用いる情報を取得したり、検索したりすることができる。通信部228とホスト30との接続手段は任意であり、例えば、通信部228とホスト30とを専用線で接続してもよく、あるいは、何らかのセキュリティ手段を施すことで、公衆回線を介したインターネットにより接続することも可能である。
【0042】
以上、顧客が操作する発券装置20の機能構成について説明した。上記構成は、発券装置20の機能構成の一例を説明したに過ぎず、例えば、係員と通話するためのインターホン装置(図示を省略)等を、発券装置20と一体に、あるいは、発券装置20の周辺に設置してもよい。また、当該発券装置20は、コンピュータに上記機能を実現するためのコンピュータプログラムを組み込むことで、コンピュータを発券装置20として機能させることも可能である。
【0043】
<ホスト30>
次に、第1の実施形態のホスト30について説明する。ホスト30は、係員操作端末10の通信部128、及び発券装置20の通信部228と接続されており、乗車券類発券等のための各種情報等を管理する。ホスト30が管理する情報には、列車の運行計画や、列車座席の予約情報や空席情報等が含まれる。ホスト30は、係員操作端末10及び発券装置20からの要求に応じて、列車の空席情報を返信する機能や、列車座席の予約を行う機能を有する。具体的には、ホスト30は、係員操作端末10から列車を特定するための情報を受信した際には、その列車の車両毎の空席状況を返信する機能や、係員操作端末10から座席を選択するための情報を受信した際には、その受信した座席位置の座席を予約する機能等を有する。ただし、これら手段はホスト30の一機能に過ぎず、他の機能を有していてもよい。そして、これらの機能は、例えばCPU等を用いてソフトウェア的に実現される。
【0044】
<処理フロー>
以上、本実施形態にかかる発券システム1及び発券システム1に含まれる各装置の構成について説明した。次に、本実施形態に係る処理のフローを説明する。以下に説明する実施形態は、過去に発券装置20を操作したことがない顧客であって、有人窓口での購入を選択した顧客を、今後、発券装置20を利用するように誘導する発券処理である。すなわち、本実施形態は、顧客に対して発券装置20の利用を促進することができる発券処理である。
【0045】
近年、公共交通機関等における人員コストの抑制により、有人窓口の設置数が減っており、その代替として、公共交通機関等は、発券装置20を駅構内等に数多く設置するようになった。しかしながら、過去に発券装置20を操作したことがない顧客は、所望の乗車券類を購入する際に、発券装置20の操作方法がわからないために有人窓口での乗車券類の購入を選択することが多い。したがって、公共交通機関等が発券装置20を駅構内等に数多く設置しても、発券装置20での乗車券類の購入を選択せず、有人窓口での購入を選択する顧客が数多く存在するため、有人窓口の混雑が誘発されやすい状況が続いている。
【0046】
そこで、本実施形態においては、発券装置20の操作方法がわからない等の理由により有人窓口での乗車券類の購入を選択した顧客に対して、次回以降の乗車券類の購入の際に、有人窓口に行くことなく発券装置20を利用するように誘導する。具体的には、本実施形態においては、乗車券類の購入のために一度有人窓口へ行った顧客に対して、有人窓口において乗車券類の引換券(媒体M)を渡して、この引換券を用いて発券装置20で発券するように、発券装置20に誘導する。そして、顧客は引換券を用いて発券装置20において発券を行うこととなるが、顧客が乗車券類の発券を待つ間に、発券装置20は、今回発券する乗車券類と同じ券種の乗車券類の発券の際の発券装置20の操作方法を説明する説明画面を表示する。このように、本実施形態によれば、顧客を発券装置20に誘導し、そこで顧客は発券装置20の操作方法を説明する画面に接することとなるため、当該顧客に対して当該装置の操作方法を覚える機会を与えることができる。その結果、操作方法を覚えた顧客は、次回以降、自ら発券装置20を利用して所望の乗車券類の発券を行うようになる。したがって、本実施形態によれば、顧客に対して発券装置20の利用を促進することができ、ひいては有人窓口の混雑を解消することができる。
【0047】
本実施形態の処理フローについて、
図6及び
図7を参照しながら説明する。
図6は、本実施形態の処理フロー(
図7の処理フロー)を行う前に、顧客及び係員が行う動作フローを説明する説明図を示したものであり、ステップS101からステップS109が含まれる。
図7は、
図6の動作フローの後に、発券装置20において行われる処理フローを説明する説明図を示したものであり、ステップS201からステップS213が含まれる。
【0048】
まずは、
図6を用いて、発券装置20における処理フローの前に、顧客及び係員が行う動作フローについて説明する。
【0049】
(ステップS101)
本実施形態において対象とする顧客、すなわち過去に発券装置20を操作したことがない顧客等が、所望の乗車券類を購入するために有人窓口に行く。次いで、ステップS103へ進む。
【0050】
(ステップS103)
有人窓口にて、顧客は、係員に対して利用を希望する列車名や乗車区間、乗車時刻、座席の種別等の所望の乗車券類の発券に用いる発券情報を伝える。次いで、ステップS105へ進む。この際、顧客は、係員から示された所望の乗車券類の代金の支払いを行ってもよい。
【0051】
(ステップS105)
係員は、顧客から伝えられた上記発券情報を、操作部112を用いて係員操作端末10に入力し、上記発券情報が記録された媒体M(引換券)を作成する。次いで、ステップS107へ進む。
【0052】
(ステップS107)
顧客は、上記発券情報が記録された媒体Mを係員から受け取る。次いで、ステップS109へ進む。
【0053】
(ステップS109)
媒体Mを受け取った顧客は、所望の乗車券類を発券するために、媒体Mを持って発券装置20に行く。このステップS109を終了することにより、発券装置20における処理フローの前に、顧客及び係員が行う動作フローは終了する。
【0054】
このように、本実施形態においては、顧客は有人窓口にて、所望の乗車券類の発券を受けず、代わりに媒体(引換券)Mを受け取って、発券装置20へ向かうこととなる。そして、発券装置20において、下記に説明する処理フローが行われることにより、顧客は所望の乗車券類を入手することができる。
【0055】
次に、
図7を用いて、上述のステップS109の後に行われる、発券装置20における処理フローについて説明する。
【0056】
(ステップS201)
まず、発券装置20の読取部224は、顧客が読取部224に対してかざした媒体Mから上記発券情報を読み取る。次いで、ステップS203へ進む。
【0057】
(ステップS203)
発券装置20の制御部210は、読み取った上記発券情報に基づいて、これから発券する乗車券類の代金金額を算出し、算出した金額の表示を、操作表示部212に指示する。当該指示により上記金額が操作表示部212に表示されると、顧客は、上記金額の代金を、例えば、カード投入口218aに顧客のクレジットカードを投入することにより支払うこととなる。次いで、ステップS205へ進む。
【0058】
(ステップS205)
制御部210は、顧客から操作表示部212に表示された代金が支払われたこと(すなわち、代金決済処理が行われたこと)を、カード処理部218、紙幣部216又は硬貨部214等の出力により検知した場合には、ステップS207へ進む。一方、制御部210は、顧客から操作表示部212に表示された代金が支払われたことを検知しない場合には、ステップS203へ戻り、発券する乗車券類の代金金額の表示を、操作表示部212に指示する。なお、上述のステップS203及びステップS205は、有人窓口にて代金処理が済んでいる場合には省略してもよい。
【0059】
(ステップS207)
制御部210は、ステップS201で読み取った発券情報に基づいて、当該発券情報によって特定された券種の乗車券類を発券する発券処理の開始を発券部220に指示し、ステップS209へ進む。すなわち、本実施形態の処理フローにおいては、顧客が発券装置20を操作して、乗車券類を発券する際に参照する発券情報、すなわち顧客が利用を希望する列車名や乗車区間、乗車時刻、座席の種別等の情報を発券装置20に入力することは必須ではない。
【0060】
(ステップS209)
制御部210は、ステップS201において読み取った発券情報に基づいて、記憶部222に記憶された複数の説明画面80のうち、当該発券情報によって特定された券種の乗車券類の発券のための発券装置20の操作方法を説明する説明画面(第1の画面)80を選択し、操作表示部212に、選択した説明画面80の表示の開始を指示する。言い換えると、制御部210は、読み取った発券情報に基づいて、これから発券しようとする、顧客が発券を所望する乗車券類の券種に応じた乗車券類の発券のための操作方法を説明する説明画面80を選択し、選択した説明画面80の表示を指示する。具体的には、顧客が乗車券の発券を所望している場合には、制御部210は、発券装置20による乗車券の発券のための操作方法を説明する説明画面80を選択する。また、顧客が定期券の発券を所望している場合には、制御部210は、発券装置20による定期券の発券のための操作方法を説明する説明画面80を選択する。なお、このステップS209は、上記ステップS207と並行して行われてもよい。次いで、ステップS211へ進む。
【0061】
なお、本実施形態の説明画面80の詳細については、後で説明する。ただし、本実施形態の説明画面80は、発券装置20の操作方法を説明する1つ又は連続する複数の静止画面に限定されるものではなく、例えば、発券装置20の操作方法を説明するアニメーション(動画)であってもよい。また、本実施形態の説明画面80は他の画面を含んでもよく、例えば、これから発券しようとする乗車券類の券種に応じて、今後、同じ券種の乗車券類の発券の際には発券装置20を顧客自ら操作して発券すると、特典が顧客に与えられることを告知する画面を含んでいてもよい。このように、本実施形態によれば、発券装置20の操作方法がわからない等の理由により、有人窓口での乗車券類の購入を選択した顧客に対して、発券装置20へ誘導し、発券装置20において、発券情報に対応する券種の乗車券類の発券のための発券装置20の操作方法を説明する説明画面80の表示することによって、当該装置の操作方法を覚える機会を与えることができる。
【0062】
(ステップS211)
制御部210は、顧客に向けて一連の説明画面80の表示を終了した場合には、説明画面80の表示の終了を操作表示部212に指示する。次いで、ステップS213へ進む。
【0063】
(ステップS213)
操作表示部212が説明画面80の表示を終了した後に、制御部210は、発券部220に対して、顧客に向けて乗車券類の発券口220aからの排出を指示し、発券部220は、当該指示を基づいて、発券、すなわち、乗車券類の排出を行う。そして、一連の発券の処理フローを終了する。なお、
図7に示される処理フローにおいては、顧客が媒体Mを発券装置20にかざし、さらに代金を支払った(代金決済した)後に、発券装置20の操作方法を説明する説明画面80の表示の可否を顧客に選択させてもよい。その場合には、上記ステップS207の前に、例えば、制御部310は、操作表示部212に対して選択操作のための画面の表示を指示し、顧客が操作表示部212に表示された選択操作のための画面を操作することにより、説明画面80の表示の可否を発券装置20に入力する。そして、顧客が説明画面80の表示を希望しない場合には、発券装置20は、上記のステップS209及びステップS211をスキップして処理を行う。
【0064】
<説明画面80>
以上、本実施形態に係る処理フローを説明した。以下に、上記の処理フローにて用いられる説明画面(第1の画面)80について、
図8から
図14を用いて説明する。
【0065】
図8から
図14に、本実施形態の説明画面80の一例として、発券装置20による乗車券類の発券のための操作方法を説明する説明画面80を示す。詳細には、
図8から
図14に示す例は、顧客が指定券の購入を希望している場合に、発券装置20における指定券発券の際の操作方法を説明するアニメーション(動画)の一連の流れを示したものであり、このアニメーションが操作表示部212に表示されるとともに、説明するための音声が、アニメーションの進捗にあわせて、発券装置20に設置されたスピーカー226から流される。さらに、操作方法を説明するアニメーションにおいては、画面は、顧客が直感的に操作方法を理解するように構成されることが好ましく、例えば、画面の一部をハイライト表示させてもよく、また、吹き出し等によって操作方法を示してもよい。
【0066】
具体的には、例えば、指定券を購入する場合の説明画面80としてのアニメーションは、最初に、
図8に示すようにメニュー画面において顧客の希望する乗車券類の券種を選択する選択操作について説明する。この際、手の形をしたカーソルを操作手順に従って移動させることにより、顧客が直感的に操作方法を理解するようにしてもよい。例えば、
図8の表示では、手のカーソルの動き、吹き出しの表示、及び画面上の「指定券」ボタンをハイライト表示させることによって、顧客を「指定券」ボタンにタッチするように誘導している。
【0067】
次に、
図9に示すように、指定券を購入する場合の説明画面80としてのアニメーションは、顧客が「指定券」ボタンにタッチすることにより次に表示される画面における操作方法を説明する。具体的には、所望の乗車券類を発券するための発券情報、詳細には、顧客が希望する乗車区間、乗車日時、乗車人数を発券装置20に入力する操作方法を説明する。この際、
図9の画面においては、先に説明した
図8と同様に、手のカーソルの動き、吹き出しの表示、及び画面上の「選択」ボタン等をハイライト表示することにより、顧客に対して、所望の乗車区間を入力するためには、出発駅の「選択」ボタン、及び到着駅の「選択」ボタンにタッチすることを説明している。
【0068】
さらに、
図10に示すように、指定券を購入する場合の説明画面80としてのアニメーションは、顧客が上記の「選択」ボタンにタッチすることにより次に表示される画面における操作方法を説明する。この画面では、乗車駅、降車駅の駅名を検索するための50音のカナ入力画面が表示され、顧客が、所望の駅名のカナを選択入力し、「表示」ボタンにタッチすることにより、発券装置20が入力されたカナに該当する駅名を検索、一覧表示することを説明している。
【0069】
次に、
図11に示すように、指定券を購入する場合の説明画面80としてのアニメーションは、顧客が上記「表示」ボタンにタッチすることにより次に表示される画面における操作方法を説明する。この画面では、顧客が入力したカナに基づき、顧客による選択の候補となる駅名の一覧が、例えば「BBA」駅、「BBAB」駅というように表示される。この画面では、先に説明した
図8と同様に、手のカーソルの動き等によって、所望の駅を選択するためには、顧客が一覧の中から所望の駅名のボタンにタッチすることを説明している。
【0070】
そして、
図12及び
図13に示すように、指定券を購入する場合の説明画面80としてのアニメーションは、顧客が所望の乗車区間の入力を終わった後に、乗車日時及び乗車人数を入力する具体的な操作方法を説明する。さらに、
図13においては、入力が終わった場合には、顧客が
図13中のハイライト表示された「検索」ボタンにタッチすることにより、発券装置20が、これまで顧客が入力した発券情報に基づいて、候補となる列車を検索することを説明している。
【0071】
さらに、
図14に示すように、指定券を購入する場合の説明画面80としてのアニメーションは、顧客が上記の「検索」ボタンにタッチすることにより次に表示される画面における操作方法を説明する。この画面では、これまで顧客が入力した発券情報に基づき発券装置20が検索した列車候補の一覧が示されており、この一覧の中から、顧客が「選択」ボタンをタッチすることにより所望の列車を選択することができることを説明している。より具体的には、
図14の画面には、列車候補として、左側に9時32分発の「αAA 507号」という列車が表示され、右側に9時44分初の「αAB 557号」という列車が表示されている。そして、顧客は、例えば、希望する左側に表示された列車の「選択」ボタンをタッチすることにより、左側に表示された列車を選択する。
【0072】
このように、一連の
図8から
図14に示す、指定券を購入する場合の説明画面80としてのアニメーションのように、本実施形態の説明画面80は、顧客が直感的に操作方法を理解するように構成される。しかしながら、
図8から
図14に示す例は、本実施形態における説明画面80の一例であり、本実施形態の説明画面80は
図8から
図14に限定されるものではない。例えば、本実施形態の説明画面80は、発券装置20の操作方法を説明する1つ又は連続する複数の静止画面であってもよい。
【0073】
以上のように、本実施形態においては、発券装置20の操作方法がわからない等の理由により、乗車券類の購入のために有人窓口へ行った顧客を、有人窓口において乗車券類の引換券(媒体M)を渡して、発券装置20に誘導する。そして、顧客は引換券を用いて発券装置20において発券を行うこととなるが、顧客が発券を待つ間、すなわち、発券処理が行われている間に、発券装置20は、今回発券する乗車券類と同じ券種の乗車券類の発券の際の発券装置20の操作方法を説明する説明画面を表示する。このように、本実施形態によれば、顧客に操作方法を説明する説明画面80を通じて発券装置20の操作方法を覚える機会を与えることができることから、当該顧客は操作方法を覚え、次回以降、自ら発券装置20を利用して所望の乗車券類の発券を行うように誘導することができる。その結果、本実施形態によれば、顧客による発券装置20の利用を促進することができることから、有人窓口の混雑を解消することができる。加えて、混雑が解消できることから、公共交通機関等が有人窓口をさらに撤廃することを可能にし、有人窓口撤廃によって空いたスペースを例えば店舗等に置き換えるような有効活用を進めることができる。
【0074】
<<第2の実施形態>>
第1の実施形態では、発券装置20の読取部224が媒体Mから発券情報を読み取ったことに基づいて、制御部210は、操作表示部212に、顧客に対して、当該発券情報によって特定された券種の発券のための発券装置20の操作方法を説明する説明画面80の表示を指示していた。さらに、第2の実施形態においては、発券装置40にさらに表示部(第2の表示部)412を設け、発券装置40に対して顧客が操作を行っていない場合であって、且つ、媒体Mから発券情報を読み取って発券処理を行っていない場合には、制御部210は、表示部412に、発券のための操作方法を説明する説明画面(第2の画面)90の表示を指示する。この説明画面90は、例えば、一般的な発券装置40の操作方法を説明する説明画面であり、発券装置40に対して顧客が操作を行っていない場合であって、且つ、媒体Mから発券情報を読み取って発券処理を行っていない場合には、発券装置40の表示部412に繰り返し表示される。このように、第2の実施形態によれば、発券装置40に、広告表示のように繰り返し一般的な操作方法を表示することにより、例えば、発券装置40の近くに存在する人物に発券装置40の操作方法を覚える機会を与えることができる。
【0075】
なお、本実施形態においては、発券システム1、係員操作端末10、ホスト30及び媒体Mについては、第1の実施形態と共通であり、第1の実施形態の発券システム1、係員操作端末10、ホスト30及び媒体Mの説明及び説明図である
図1から
図3を参照し得る。
【0076】
<発券装置40>
まずは、
図15を参照して、本実施形態にかかる発券装置40の構成を説明する。発券装置40は、第1の実施形態の発券装置20と同様に、顧客自身が操作を行って発券する装置である。
図15は、発券装置40のブロック構成を示した説明図である。発券装置40は、第1の実施形態の発券装置20と共通する各部位を有するとともに、後述する表示部412を有する。なお、ここでは、第2の実施形態の発券装置40の各部位のうち、第1の実施形態の発券装置20と共通する部位については、共通の符号を付して、その説明を省略し、共通しない部位についてのみ説明する。また、第2の実施形態の発券装置40の外観については、後述する表示部412以外については、第1の実施形態の発券装置20の外観と共通のため、第1の実施形態の発券装置20の外観を示した説明図である
図4を参照し得る。
【0077】
(表示部412)
表示部412は、乗車券類の発券のための一般的な操作方法の説明画面90等を表示する機能部である。表示部412は、例えば、発券装置40の近くにいる人物からも見えるように、発券装置40のうち、操作表示部212の上に配置される。この表示部412は、例えば、CRTディスプレイ装置、液晶ディスプレイ装置、OLED装置等であることができる。なお、本実施形態においては、発券装置40は、操作表示部212と表示部412との両者を有する者として説明するが、本実施形態においては、発券装置40が上記の両者を有することに限定されるものではなく、説明画面90を表示する表示機能を操作表示部212に担わせてもよい。また、表示部412は、先に説明した説明画面90を表示することに限定されるものではなく、第1の実施形態と同様に、上述の発券情報によって特定された券種の乗車券類の発券のための操作方法を説明する説明画面80を表示してもよいし、その他広告等を表示してもよい。さらに、表示部412は、発券装置40に設けることに限定するものではなく、発券装置40とは別体のものとして、発券装置40とは離して設けられていてもよく、例えば、発券装置40が設置された壁に設けられていてもよい。
【0078】
<処理フロー>
次に、上述の発券装置40を用いた第2の実施形態に係る処理フローについて、
図16を参照して説明する。
図16は、本実施形態の処理フローを示す説明図である。詳細には、
図16に示される本実施形態の処理フローは、発券装置40が行う処理フローであり、ステップS301からステップS313が含まれる。
【0079】
(ステップS301)
発券装置40が起動されると、制御部210は、読取部224及び操作表示部212の出力に基づき、顧客が操作表示部212を操作していなく、且つ、媒体Mから発券情報を読み取っていないかどうかを判断する。顧客が操作表示部212を操作していなく、且つ、媒体Mから発券情報を読み取っていない場合には、ステップS303へ進む。一方、顧客が操作表示部212を操作している場合、もしくは、媒体Mから発券情報を読み取っている場合には、ステップS309へ進む。なお、前述の第1の実施形態の
図7のステップS213の後に、このステップS301を行ってもよい。
【0080】
(ステップS303)
制御部210は、顧客が操作表示部212を操作していなく、且つ、媒体Mから発券情報を読み取っていないことに基づいて、記憶部222に記憶された複数の説明画面のうち、一般的な発券装置40の操作方法を説明する説明画面90を選択する。次いで、ステップS305へ進む。
【0081】
(ステップS305)
制御部210は、表示部412に、選択した説明画面90の表示の開始を指示する。この本実施形態の説明画面90の詳細については、後で説明する。なお、本実施形態の説明画面90は、発券装置40の一般的な操作方法を説明する1つ又は連続する複数の静止画面に限定されるものではなく、例えば、発券装置40の一般的な操作方法を説明するアニメーション(動画)であってもよい。また、本実施形態の説明画面90は他の画面を含んでもよく、例えば、今後、乗車券類の発券の際に発券装置40を顧客自ら操作して発券するすると特典が顧客に与えられることを告知する画面を含んでいてもよい。次いで、ステップS307へ進む。
【0082】
(ステップS307)
制御部210は、顧客に向けて一連の説明画面90の表示を行い、説明画面90の最終画面の表示を行った場合には、説明画面90の表示の終了を表示部412に指示する。表示部412が、説明画面90の表示を終了した後に、ステップS301へ戻る。
【0083】
(ステップS309)
制御部210は、読取部224の出力に基づき、読取部224が媒体Mから発券情報を読み取っているかどうかを判断する。読取部224が媒体Mから発券情報を読み取っている場合には、前述の第1の実施形態の
図7のステップS201へ進む。一方、媒体Mから発券情報を読み取っていない場合には、ステップS311へ進む。
【0084】
(ステップS311)
制御部210は、顧客によって発券装置40の操作表示部212に対して操作されたことに基づいて、乗車券類の発券処理の開始を発券部220に指示する。すなわち、このステップS311では、顧客自身が、操作表示部212を操作することにより、発券装置40に対して乗車券類を発券するための発券情報を入力し、発券装置40が、入力された発券情報に基づき、顧客が所望する乗車券類の発券のための発券処理を行う。なお、ここでは、一般的な発券装置の発券処理と同様であるため、ステップS311の発券処理の詳細な説明は省略する。次いで、ステップS313へ進む。
【0085】
(ステップS313)
制御部210は、発券部220に対して、乗車券類の発券口220aからの排出を指示し、一連の処理フローを終了する。次いで、ステップS301へ戻り、ステップS301からステップS313を繰り返す。
【0086】
<説明画面90>
以上、本実施形態にかかる処理フローを説明した。以下に、上記の処理フローにて用いられる説明画面90について、
図17から
図19を用いて説明する。
【0087】
図17から
図19に、本実施形態の説明画面90の一例として、発券装置40による乗車券類の発券のための一般的な操作方法を説明する説明画面90を示す。詳細には、
図17から
図19に示す例は、発券装置40における一般的な操作方法を説明するアニメーション(動画)の一連の流れを示したものであり、このアニメーションが表示部412に表示されるとともに、説明するための音声が、アニメーションの進捗にあわせて、発券装置40に設置されたスピーカー226から流される。さらに、本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、操作方法を説明するアニメーションの画面は、顧客が直感的に操作方法を理解するように構成されることが好ましく、例えば、画面の一部をハイライト表示させてもよく、また、吹き出し等によって操作方法を示してもよい。
【0088】
具体的には、例えば、一般的な操作方法を説明する説明画面90としてのアニメーションは、最初に、
図17に示すようにメニュー画面において顧客の希望する乗車券類の券種を選択する選択操作について説明する。この際、第1の実施形態の説明画面80と同様に、手の形状をしたカーソルを操作手順に従って移動させることにより、顧客が直感的に操作方法を理解するようにしてもよい。次に、
図18に示すように、一般的な操作方法を説明する説明画面90としてのアニメーションは、所望の乗車券類を発券するための発券情報を、音声案内及び画面案内に従って入力する操作方法を説明する。そして、
図19に示すように、一般的な操作方法を説明する説明画面90としてのアニメーションは、顧客の入力した発券情報に基づき具体的な発券内容が決定した場合には、顧客が発券内容を確認した上で、顧客が確認ボタンをタッチして、顧客が発券内容を確認したことを発券装置40に入力する操作方法を説明する。
【0089】
このように、一連の
図17から
図19に示すアニメーションのように、本実施形態の説明画面90は、顧客が直感的に操作方法を理解するように構成されることが好ましい。しかしながら、
図17から
図19に示す例は、本実施形態における説明画面90の一例であり、本実施形態の説明画面90は、
図17から
図19に限定されるものではない。例えば、本実施形態の説明画面90は、発券装置40の一般的な操作方法を説明する1つ又は連続する複数の静止画面であってもよい。
【0090】
以上のように、第2の実施形態においては、制御部210は、表示部412に、発券のための一般的な操作方法を説明する説明画面90の表示を指示する。この説明画面90は、発券装置40に対して顧客が操作を行っていない場合であって、且つ、媒体Mから発券情報を読み取って発券処理を行っていない場合には、繰り返し表示される。このように、第2の実施形態によれば、発券装置40に、広告のように繰り返し一般的な操作方法を表示することにより、発券装置40の近くに存在する人物に発券装置40の操作方法を覚える機会を与えることができる。その結果、当該人物は操作方法を覚え、自ら発券装置40を利用して所望の乗車券類の発券を行うようになることから、顧客による発券装置40の利用を促進し、ひいては有人窓口の混雑を解消することができる。
【0091】
<<第2の実施形態の変形例>>
上述の第2の実施形態では、発券装置40に対して顧客が操作を行っていない場合であって、且つ、媒体Mから発券情報を読み取って発券処理を行っていない場合には、制御部210は、表示部412に、発券のための一般的な操作方法を説明する説明画面90の表示を指示していた。本変形例では、上述の場合に、連続して発券のための一般的な操作方法を説明する説明画面90の表示を行うのではなく、発券装置40aに検知部430を設け、検知部430が人物を検知した場合に、制御部210は、表示部412に、発券のための一般的な操作方法を説明する説明画面90の表示を指示する。このようにすることで、説明画面90を表示するための発券装置40aにおけるエネルギーの消費を抑えつつ、効果的に発券装置40aの近くに存在する人物に対して、発券のための一般的な操作方法を説明する説明画面90を表示することができる。
【0092】
なお、本変形例においては、発券システム1、係員操作端末10、ホスト30及び媒体Mについては、第1の実施形態と共通であり、第1の実施形態の発券システム1、係員操作端末10、ホスト30、及び媒体Mの説明及び説明図である
図1から
図3を参照し得る。
【0093】
<発券装置40a>
まずは、
図20を参照して、本変形例にかかる発券装置40aの構成を説明する。発券装置40aは、第1及び第2の実施形態の発券装置20、40と同様に、顧客自身が操作を行って発券する装置である。
図20は、発券装置40aのブロック構成を示した説明図である。発券装置40aは、第1及び第2の実施形態の発券装置20、40と共通する各部位を有するとともに、後述する検知部430を有する。なお、ここでは、本変形例の発券装置40aの各部位のうち、第1及び第2の実施形態の発券装置20、40と共通する部位については、共通の符号を付して、その説明を省略し、共通しない部位についてのみ説明する。また、本変形例の発券装置40aの外観については、第1の実施形態の発券装置20の外観と共通のため、第1の実施形態の発券装置20の外観を示した説明図である
図4を参照し得る。
【0094】
(検知部430)
検知部430は、発券装置40aの近くに存在する人物を検知する機能部である。検知部430は、例えば、ビデオカメラや赤外線感知センサのような人感センサ等から構成される。なお、検知部430は、発券装置40aに設けてよく、もしくは、発券装置40aが設置された壁等に設けてもよい。また、検知部430による人物の検知範囲(検知可能な人物と発券装置40aもしくは検知部430との距離)については、検知部430の設置位置、設置台数、検知部430の検知能力を適宜選択することにより、最適なものとすることができる。
【0095】
<処理フロー>
次に、上述の発券装置40aを用いた本変形例にかかる処理フローについて、
図21を参照して説明する。
図21は、本変形例の処理フローを示す説明図である。詳細には、
図21に示される本変形例の処理フローは、発券装置40aにて行われる処理のフローであり、ステップS401からステップS415が含まれる。また、
図21のステップS403からステップS407、ステップS411からステップS413は、それぞれ第2の実施形態の
図16のステップS301からステップS305、ステップS309からステップS311と共通するため、ここでは説明を省略し、異なる内容のステップのみを説明する。
【0096】
(ステップS401)
発券装置40aが起動されると、制御部210は、検知部430の出力に基づき、人物が検知されたかどうかを判断する。人物が検知された場合には、ステップS403へ進む。一方、人物が検知されていない場合には、人物が検知されるまで、ステップS401を繰り返す。なお、第1の実施形態の
図7のステップS213の後に、このステップS401を行ってもよい。
【0097】
(ステップS409)
制御部210は、顧客に向けて一連の説明画面90の表示を行い、説明画面90の最終画面の表示を行った場合には、説明画面90の表示の終了を表示部412に指示する。表示部412が、説明画面90の表示を終了した後に、ステップS401へ戻る。
【0098】
(ステップS415)
制御部210は、発券部220に対して、乗車券類の発券口220aからの排出を指示し、一連の処理フローを終了する。次いで、ステップS401へ戻る。
【0099】
なお、ステップS401へ戻った場合には、その後、ステップS401からステップS415を繰り返す。
【0100】
以上により、本変形例においては、検知部430により人物が検知された場合であって、さらに、発券装置40aに対して顧客が操作を行っていない場合であって、且つ、媒体Mから発券情報を読み取って発券処理を行っていない場合には、制御部210は、表示部412に、発券のための一般的な操作方法を説明する説明画面90の表示を指示する。このようにすることで、説明画面90を表示するための発券装置40aによるエネルギーの消費を抑えつつ、効果的に発券装置40aの近くの人物に対して、発券のための一般的な操作方法を説明する説明画面90を表示することができる。その結果、本変形例によれば、発券装置40aの操作方法を覚える機会を与えられた人物は、当該装置の操作方法を覚え、次回以降、自ら発券装置40aを利用して所望の乗車券類の発券を行うようになる。したがって、顧客による発券装置40aの利用を促進し、ひいては有人窓口の混雑を解消することができる。
【0101】
本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0102】
また、上述した各実施形態の処理における各ステップは、必ずしも記載された順序に沿って処理されなくてもよい。例えば、各ステップは、適宜順序が変更されて処理されてもよい。また、各ステップは、時系列的に処理される代わりに、一部並列的に又は個別的に処理されてもよい。
【0103】
さらに、上記の実施形態にかかる処理フローの少なくとも一部は、情報処理プログラムとして、ソフトウェアで構成することが可能であり、ソフトウェアで構成する場合には、これらの方法の少なくとも一部を実現するプログラムをフレキシブルディスクやCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)等の記録媒体に収納し、発券装置20等、もしくは、これらの装置と接続されたコンピュータに読み込ませて実行させてもよい。記録媒体は、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能なものに限定されず、ハードディスク装置やメモリなどの固定型の記録媒体でもよい。さらに、これらの方法の少なくとも一部を実現するプログラムを、インターネット等の通信回線(無線通信も含む)を介して頒布してもよい。さらに、同プログラムを暗号化したり、変調をかけたり、圧縮した状態で、インターネット等の有線回線や無線回線を介して、あるいは記録媒体に収納して頒布してもよい。