(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
塩は、塩酸塩、硫酸塩、エタンスルホン酸塩、メタンスルホン酸塩、マレイン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、およびシュウ酸塩から選ばれる請求項1−7のいずれか1項の化合物、その製薬学的に許容される塩、その重水素化物またはその立体異性体。
請求項1−7のいずれか1項の前記化合物、その製薬学的に許容される塩、その重水素化物またはその立体異性体、及び任意に含有される一種または数種の薬剤用キャリヤーを含む医薬組成物。
更に抗腫瘍剤と免疫阻害剤から選ばれる第二治療薬剤を含み、前記第二治療薬剤は、代謝拮抗薬(カペシタビン、ゲムシタビンを含む)、成長因子阻害剤(ゲフィチニブ、ラパチニブ、パゾパニブ、イマチニブを含む)、抗体(トラスツズマブ、ベバシズマブを含む)、有糸分裂阻害剤(パクリタキセル、ビノレルビン、ドセタキセル、ドキソルビシンを含む)、抗腫瘍ホルモン剤(レトロゾール、タモキシフェン、フルベストラントを含む)、アルキル化剤(シクロホスファミド、カルムスチンを含む)、プラチナ製剤(カルボプラチン、シスプラチン、オキサリプラチンを含む)、トポイソメラーゼ阻害剤(トポテカンを含む)、免疫阻害剤類(エベロリムスを含む)、抗コリン作動薬、β−コリンミメティック、ステロイド、PDE−IV阻害剤、p38MAPキナーゼ阻害剤、NK1拮抗剤、LTD4拮抗剤、EGFR阻害剤及びエンドセリン拮抗剤から選ばれる請求項10に記載の医薬組成物。
請求項1−7のいずれか1項の化合物、その製薬学的に許容される塩、その重水素化物またはその立体異性体及び一種または数種の薬剤用キャリヤーを含み、製剤上許容される任意の剤型である医薬製剤。
慢性閉塞性肺疾患における肺組織の線維化及び再構築;慢性気管支炎における肺組織の線維化及び再構築;肺気腫における肺組織の線維化及び再構築;肺線維化及び線維化成分を有する肺疾患;喘息における線維化及び再構築;リウマチ性関節炎における線維化;ウイルス性肝硬変;放射線による線維化;血管形成術後の再狭窄;慢性糸球体腎炎;シクロスポリン投与患者の腎線維化及び高血圧による腎線維化;線維化成分を有する皮膚疾患及び過剰瘢痕化から選ばれる線維化疾患を予防または治療するための薬物、脳癌;肺癌;非小細胞性肺癌;扁平上皮癌;膀胱癌;胃癌;卵巣癌;腹膜癌;膵臓癌;乳癌;頭頸部癌;子宮頸癌;子宮内膜癌;結腸直腸癌;肝癌;腎癌;食道腺癌;食道扁平上皮癌;固形腫瘍;非ホジキンリンパ腫;中枢神経系腫瘍(神経膠腫、多形膠芽腫、神経膠肉腫から選ばれる)、前立腺癌または甲状腺癌から選ばれる癌性疾患及び皮膚または前立腺の良性増生から選ばれる非癌性疾患を含む過剰増殖性疾患を治療するための薬物、或いは抗血管新生及び/又は血管透過性を低下させるための薬物の製造における請求項1−7のいずれか1項の化合物、その製薬学的に許容される塩、その重水素化物またはその立体異性体の使用。
前記肺線維化と線維化成分を含む肺疾患は、特発性肺線維症、巨細胞性間質性肺炎、類肉腫症、嚢胞性線維症、呼吸窮迫症候群、薬物由来の肺線維症、肉芽腫、珪肺症、石綿症、全身性硬化症、ウイルス性肝硬変(C型肝炎による肝硬変から選ばれる)、線維化成分を含む皮膚疾患(強皮症、類肉腫症、全身性エリテマトーデスから選ばれる)を含む線維化疾患を予防または治療するための薬物、過剰増殖性疾患を治療するための薬物、或いは抗血管新生及び/又は血管透過性を低下させるための薬物の製造における請求項1−7のいずれか1項の化合物、その製薬学的に許容される塩、その重水素化物またはその立体異性体の使用。
【発明を実施するための形態】
【0061】
別の記述が無い限り、本出願に使用される用語は下記の意味を有する。
【0062】
本発明において前記“ハロゲン”とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を含む。
【0063】
本発明において前記“C
1−6アルキル”とは、1−6個の炭素原子を含む炭化水素部分から1つの水素原子を除去して形成した直鎖状または分岐鎖状のアルキルであり、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、2−メチルブチル、neo−ペンチル、1−エチルプロピル、n−ヘキシル、イソヘキシル、4−メチルペンチル、3−メチルペンチル、2−メチルペンチル、1−メチルペンチル、3,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、2−エチルブチル、1−メチル−2−メチルプロピル等である。本発明において前記“C
1−4アルキル”とは、上記実例において1−4個の炭素原子を有する具体的な実例である。
【0064】
本発明において前記“C
1−6アルコキシカルボニル”とは、“C
1−6アルキル”が酸素原子を介してカルボニル基と結合した後更にその他の構造と結合する官能基であり、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、sec−ブトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、ペントキシカルボニル、neo−ペントキシカルボニル、ヘキソキシカルボニル等である。用語“C
1−4アルコキシカルボニル”とは、上記実例にある1−4個の炭素原子を有する具体的な実例である。
【0065】
本発明において前記“C
1−3アルコキシ”とは、“C
1−3アルキル”が酸素原子を介してその他の構造と結合する官能基であり、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ等である。
【0066】
本発明において前記“3−14員シクロアルキル”とは、環の原子が全て炭素原子であり、1つの水素原子を除去して形成した環状アルキル官能基であり、3−8員単環シクロアルキルと6−14員縮合環シクロアルキルを含む。
【0067】
3−8員単環シクロアルキルは、飽和3−8員単環シクロアルキルと部分飽和3−8員単環シクロアルキルを含む。飽和3−8員単環シクロアルキルとは、該単環が完全飽和の炭素環であり、その実例は以下を含むが、これらに限るものではない:シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、メチルシクロプロピル、ジメチルシクロプロピル、メチルシクロブチル、ジメチルシクロブチル、メチルシクロペンチル、ジメチルシクロペンチル、メチルシクロヘキシル、ジメチルシクロヘキシル等である。部分飽和3−8員単環シクロアルキルとは、該単環が部分飽和の炭素環であり、その実例は以下を含むが、これらに限るものではない:シクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、1,4−シクロヘキサジエニル、シクロへプテニル、1,4−シクロヘプテジエニル、シクロオクテニル、1,5−シクロオクタジエニル等である。
【0068】
本発明において前記“3−6員単環シクロアルキル”とは、3−6個の炭素原子を含有するシクロアルキルである。
【0069】
6−14員縮合環シクロアルキルとは、該縮合環は2つ以上の環状構造が隣接している2つの炭素原子を共有して形成した環状官能基であり、飽和6−14員縮合環シクロアルキルと部分飽和6−14員縮合環シクロアルキルを含む。飽和6−14員縮合環シクロアルキルとは、該縮合環が完全飽和の炭素環であり、その実例は以下を含むが、これらに限るものではない:ビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、ビシクロ[4.1.0]ヘプタニル、ビシクロ[2.2.0]ヘキサニル、ビシクロ[3.2.0]ヘプタニル、ビシクロ[4.2.0]オクチル、オクタヒドロペンタレニル、オクタヒドロペンタレニル−1H−インデニル、デカヒドロナフタレニル、テトラデカヒドロフェナントレニル等である。部分飽和6−14員縮合環シクロアルキルとは、該縮合環の少なくとも1つの環が部分飽和の炭素環であり、その実例は以下を含むが、これらに限るものではない:ビシクロ[3.1.0]ヘキサ−2−エニル、ビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エニル、ビシクロ[3.2.0]ヘプタ−3−エニル、ビシクロ[4.2.0]オクタ−3−エニル、1,2,3,3a−テトラヒドロペンタレニル、2,3,3a,4,7,7a−ヘキサヒドロ−1H−インデニル、1,2,3,4,4a,5,6,8a−オクタヒドロナフチル、1,2,4a,5,6,8a−ヘキサヒドロナフチル、1,2,3,4,5,6,7,8,9,10−デカヒドロフェナントレニル等である。
【0070】
本発明において前記“6−14員アリール”とは、環原子が全て炭素原子である環状アリール官能基であり、6−8員単環アリールと8−14員縮合環アリールを含む。
【0071】
6−8員単環アリールとは、完全不飽和のアリールを指し、例えばフェニル、シクロオクタテトラエニル等である。
【0072】
8−14員縮合環アリールとは、2つ以上の環状構造が相互に隣接している2つの炭素原子を共有して形成し、少なくとも1つの環が完全不飽和の芳香環である環状官能基であり、完全不飽和8−14員縮合環アリールを含み、例えばナフタレン、フェナントレン等であり、また部分飽和8−14員縮合環アリールを含み、例えばベンゾ飽和3−8員単環シクロアルキル、ベンゾ部分飽和3−8員単環シクロアルキルであり、具体的な実例は、2,3−ジヒドロ−1H−インデニル、1H−インデニル、1,2,3,4−テトラヒドロナフチル、1,4−ジヒドロナフチル等である。本発明において前記“不飽和6−10員アリール”とは、“6−14員アリール”にある、完全不飽和の6−10個の炭素原子を有する単環アリールと縮合環アリールである。
【0073】
本発明において前記“7−12員架橋環基”とは、任意の2つの環が直接結合していない原子を共有して形成した7−12個の炭素原子及び/又は複素原子を有する構造であり、前記複素原子は窒素、酸素及び硫黄等である。“7−12員架橋環基”は飽和7−12員架橋環基、部分飽和7−12員架橋環基を含む。
【0074】
飽和7−12員架橋環基とは、該架橋環基にある全ての環が飽和の環状官能基であり、飽和7−8員架橋環基が好ましい、具体的な実例は以下を含むが、これらに限るものではない:
【0077】
部分飽和7−12員架橋環とは、該架橋環に少なくとも1つの環が不飽和の環状官能基であり、部分飽和7−8員架橋環が好ましい、具体的な実例は以下を含むが、これらに限るものではない:
【0079】
本発明において前記“7−12員スピロ環”とは、少なくとも2つの環が1つの原子を共有して形成した7−12個の炭素原子及び/又は複素原子を有する構造であり、前記複素原子は窒素、酸素及び硫黄等である。7−12員スピロ環は飽和7−12員スピロ環、部分飽和7−12員スピロ環を含む。
【0080】
飽和7−12員スピロ環とは、該スピロ環にある全ての環が飽和の環状官能基であり、具体的な実例は以下を含むが、これらに限るものではない:
【0083】
部分飽和7−12員スピロ環とは、該スピロ環に少なくとも1つの環が不飽和の環状官能基であり、具体的な実例は以下を含むが、これらに限るものではない:
【0086】
本発明において前記“3−14員複素環基”とは、3−14個環原子(そのうち少なくとも1つの複素原子を含む)を有する環状官能基であり、3−8員単環複素環基、6−14員縮合環複素環基、4−10員複素環基、5−10員複素環基等を含み、前記複素原子は窒素、酸素及び硫黄等である。
【0087】
3−8員単環複素環基とは、3−8個の環原子(そのうち少なくとも1つの複素原子を含む)を有する単環複素環基であり、不飽和3−8員単環複素環基、部分飽和3−8員単環複素環基、飽和3−8員単環複素環基を含む。5−6員単環複素環基が好ましい。不飽和3−8員単環複素環基とは、芳香性の複素原子含有環状官能基であり、不飽和5−6員単環複素環基が好ましい、具体的な実例は以下を含むが、これらに限るものではない:ピペリジニル、フリル、チエニル、ピロリル、チアゾリル、チアジアゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ピリミジニル、1,4−ジオキシニル、2H−1,2−オキサジニル、4H−1,2−オキサジニル、6H−1,2−オキサジニル、4H−1,3−オキサジニル、6H−1,3−オキサジニル、4H−1,4−オキサジニル、ピリダジニル、ピラジニル、1,2,3−トリアジニル、1,2,4−トリアジニル、1,3,5−トリアジニル、1,2,4,5−テトラジニル、オキセピニル、チエピニル、アゼピニル、1,3−ジアゼピニル、アゾシニル等である。部分飽和3−8員単環複素環基とは、二重結合を有する複素原子含有環状官能基であり、部分飽和5−6員単環複素環基が好ましい、具体的な実例は以下を含むが、これらに限るものではない:2,5−ジヒドロチエニル、4,5−ジヒドロピラゾリル、3,4−ジヒドロ−2H−ピラニル、5,6−ジヒドロ−4H−1、3−オキサジニル等である。飽和3−8員単環複素環基とは、全てが飽和結合である複素原子含有環状官能基であり、飽和5−6員単環複素環基が好ましい、具体的な実例は以下を含むが、これらに限るものではない:アジリジニル、アゼチジニル、チエタニル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピロリル、イミダゾリジニル、ピロリジニル、テトラヒドロフリル、1,4−ジオキサニル、1,3−ジオキサニル、1,3−ジチアニル、モルホリニル、ピペラジニル等である。
【0088】
6−14員縮合環複素環基とは、6−14個の環原子(そのうち少なくとも1つの複素環基を含む)を有する、2つ以上の環状構造が隣接している2つの原子を共有して結合して形成した縮合環構造であり、不飽和6−14員縮合環複素環基、部分飽和6−14員縮合環複素環基、飽和6−14員縮合環複素環基を含む。
【0089】
不飽和6−14員縮合環複素環基とは、全部の環が不飽和の縮合環構造であり、例えばベンゼンと不飽和3−8員単環複素環基が縮合した構造であり、または不飽和3−8員単環複素環基と不飽和3−8員単環複素環基が縮合した構造等であり、具体的な実例は以下を含むが、これらに限るものではない:ベンゾフリル、ベンゾイソフリル、ベンゾチエニル、インドリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイミダゾリル、インダゾリル、ベンゾトリアゾリル、キノリル、イソキノリル、アクリジニル、フェナントリジニル、ベンゾピリダジニル、フタラジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、フェナジニル、プテリジニル、プリニル、ナフチリジニル等である。
【0090】
部分飽和6−14員縮合環複素環基とは、少なくとも1つの部分飽和の環を有する縮合環構造であり、例えばベンゼンと部分飽和3−8員単環複素環基が縮合した構造であり、または部分飽和3−8員単環複素環基と部分飽和3−8員単環複素環基が縮合した構造等であり、具体的な実例は以下を含むが、これらに限るものではない:1,3−ジヒドロベンゾフリル、ベンゾ[d][1.3]ジオキソリル、イソインドリニル、クロマニル、1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[3,4−c]ピロール等である。
【0091】
飽和6−14員縮合環複素環基とは、全ての環が飽和である縮合環構造であり、例えば飽和3−8員単環複素環基と飽和3−8員単環複素環基が縮合した構造であり、具体的な実例は以下を含むが、これらに限るものではない:シクロブタンヒューズドテトラヒドロピロリル、シクロペンタンヒューズドテトラヒドロピロリル、アゼチジンヒューズドイミダゾリジニル等である。
【0092】
本発明において前記“4−10員複素環基”、“5−10員複素環基”とは、それぞれ4−10個、5−10個の環原子を有する単環複素環基と縮合環複素環基である。
【0093】
本発明において前記“プロドラッグ官能基”とは、ラクタムの窒素原子における保護基であり、具体的な実施例はアシル基、エステル基、スルホニル基等を含むが、これらに限るものではない。
【0094】
本発明において前記“6−12員縮合環基C
0−3アルキル、7−12員スピロ環基C
0−3アルキルまたは6−12員架橋環基C
0−3アルキル”とは、C
0−3アルキレン基が“6−12員縮合環基、7−12員スピロ環基、6−12員架橋環基”と結合した後更にその他の構造と結合する官能基であり、“6−9員縮合環基C
0−3アルキル、7−10員スピロ環基C
0−3アルキルまたは7−8員架橋環基C
0−3アルキル”を含み、具体的な実例は以下を含むが、これらに限るものではない:
【0096】
等(且つ前記環にある1−3個の炭素原子は1−3個の同じまたは異なるN(H)
m、N(C
1−3アルキル)、O、S(O)
m、C(O)で代替されても良い、pは0、1、2または3である)である。
【0097】
本発明の前記化合物は、下記反応スキームに記述された方法及び/又は当業者が既知するその他の方法を用いて合成できるが、以下の方法には限らない。
【0098】
反応ステップ:
中間体4はJ.Med.Chem. 2009、 52、 4466−4480に従って合成する
ステップ1 中間体1の製造
原料1と有機塩基をDCMに溶かし、氷浴で原料2を滴下し、室温まで昇温して30分間反応させ、水を加え、DCMで抽出し、乾燥し、蒸留乾燥し、固体を真空乾燥して中間体1を得る。
【0099】
ステップ2 中間体2の製造
中間体1と有機塩基をDCMに溶かし、原料3を滴下し、室温で12h反応させ、DCMで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸留乾燥して中間体2を得る。
【0100】
ステップ3 中間体3の製造
中間体2をDCMに溶かし、TFAを加え、室温下で反応終了後,濃縮して中間体3を得る。または中間体2をメタノールに溶かし、オーバーナイトでPd/C水素化反応させ、濾過し、濃縮して中間体3を得、精製しないで直接に次のステップに用いる。
【0101】
ステップ4 式(I)化合物の製造
中間体4と中間体3をDMFに溶かし、80℃に加熱して5h反応させ、室温まで冷却して更に2h反応させた後、水を加え、濾過し、固体を真空乾燥して式(I)化合物を得る。
【0102】
原料2はハロゲン化物であり、具体的な実施例を参照すること;原料3は具体的な実施例を参照すること。
【0105】
反応方程式において、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5、R
6、R
7、R
8、R
9、R
a、R
b、R
c、R
d、R
e、X、n、a、b、と環Aは前述の定義のとおりである。
【0106】
また、前記化合物は下記のように転化できる:
【0108】
原料を有機溶媒(例えばメタノール、エタノール、THF、ジオキサン等)に溶かし、次に無機塩基(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム等)の水溶液を加え、反応終了まで撹拌し、濃縮した後水で洗って希塩酸で酸性になるように調整し、濾過し、水で洗浄し、乾燥して製品を得る。
【0109】
そのうち、Rxはメチル、エチルであり、R
1、R
2、R
4、R
5、R
6、R
7、R
8、R
9、R
a、R
b、R
c、R
d、X、n、a、b、及び環Aは前述の定義のとおりである。
【0110】
本発明において前記任意の化合物の製薬学的に許容される塩とは、製薬学的に許容される、非毒性塩基または酸により製造される塩であり、有機酸塩、無機酸塩、有機塩基塩、無機塩基塩を含む。有機酸塩はギ酸、酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、p−トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸、クエン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、プロパンスルホン酸、フマル酸、グルコン酸、グルタミン酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、ガラクタル酸、パモ酸、パントテン酸、コハク酸、酒石酸等の塩を含む。無機酸塩は臭化水素酸、塩酸、硝酸、硫酸、リン酸等の塩を含む。
【0111】
有機塩基塩は、第一級、第二級及び第三級アミン、置換されたアミン(天然に存在する置換アミンを含む)、環状アミン及びアルカリイオン交換樹脂を含み、ベタイン、カフェイン、コリン、N、N’−ジベンジルエチレンジアミン、ジエチルアミン、2−ジエチルアミノエタノール、2−ジメチルアミノエタノール、エタノールアミン、エチレンジアミン、N−エチル−モルホリン、N−エチルピペリジン、メグルミン、グルコサミン、ヒドラバミン、イソプロピルアミン、メチルグルカミン、モルホリン、ピペラジン、ピペリジン、プロカイン、プリン、テオブロミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロピルアミン、トロメタミン等の塩から選ばれる。天然のアミノ酸塩であり、例えばグリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、ノルロイシン、チロシン、シスチン、システイン、メチオニン、プロリン、ヒドロキシプロリン、ヒスチジン、オルニチン、リジン、アルギニン、セリン等の塩である。無機塩基塩はアンモニウム及びリチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、バリウム、アルミニウム、鉄、銅、第一鉄、マンガン、2価マンガンなどの塩を含む。
【0112】
本発明は更に医薬組成物に関し、前記医薬組成物は前記任意の化合物、その製薬学的に許容される塩、その重水素化物またはその立体異性体、任意に含有される1種または数種の薬物キャリアーを含む。前記医薬組成物は更に抗腫瘍剤と免疫抑制剤から選ばれる第二治療薬剤を含み、前記第二治療薬剤は、代謝拮抗薬(カペシタビン、ゲムシタビンなどを含むが、これらに限るものではない)、成長因子阻害剤(ゲフィチニブ、ラパチニブ、パゾパニブ、イマチニブなどを含むが、これらに限るものではない)、抗体(ハーセプチン、ベバシズマブなどを含むが、これらに限るものではない)、有糸分裂阻害剤(タキソール、ビノレルビン、ドセタキセル、ドキソルビシンなどを含むが、これらに限るものではない)、抗腫瘍ホルモン剤(レトロゾール、タモキシフェン、フルベストラントなどを含むが、これらに限るものではない)、アルキル化剤(シクロホスファミド、カルムスチンなどを含むが、これらに限るものではない)、プラチナ製剤(カルボプラチン、シスプラチン、オキサリプラチンなどを含むが、これらに限るものではない)、トポイソメラーゼ阻害剤(トポテカンなどを含むが、これに限るものではない)、免疫阻害剤類(エベロリムスなどを含むが、これに限るものではない)等から選ばれる。
【0113】
本発明は更に前記一般式(I)の化合物、その製薬学的に許容される塩、その重水素化物またはその立体異性体及び1種または数種の薬用キャリアーを含む薬剤に関する。
【0114】
本発明の化合物を、本分野における既知の方法で任意の薬剤に製造し、経口投与、非経口投与、直腸または経肺投与等の方法により、治療を必要とする患者に投与する。経口投与するのに用いられる時、通常の固体製剤に製造することができ、例えば錠剤、カプセル、丸剤、顆粒剤等である;また経口液剤に製造することができ、例えば経口溶液剤、経口混濁剤、シロップ剤等である。経口投与する薬剤に製造する時、適切な充填剤、粘着剤、崩壊剤、潤滑剤等を添加することができる。非経口投与するのに用いられる時、注射剤に製造することができ、注射液、注射用無菌粉末及び注射用濃溶液を含む。注射剤に製造する時、既存の製薬分野における通常の方法を用いて製造できる。注射剤を製造する時、添加剤を添加しなくても良い、また薬物の性質に基づいて適切な添加剤を添加することができる。直腸投与するのに用いられる時、坐剤等に製造することができる。経肺投与するのに用いられる時、吸入剤またはスプレー剤等に製造することができる。
【0115】
本発明は更に本発明の前記一般式(I)化合物、その製薬学的に許容される塩、その重水素化物またはその立体異性体の、線維化疾患を予防または治療する薬物の製造における応用を提供し、そのうち前記線維化疾患は以下の疾患を含むが、これに限るものではない:慢性閉塞性肺疾患における肺組織の線維化及び再構築、慢性気管支炎における肺組織の線維化及び再構築、肺気腫における肺組織の線維化及び再構築、肺線維症及び線維化成分を有する肺疾患、喘息における線維化及び再構築、リウマチ性関節炎における線維化、ウイルス性肝硬変、放射線による線維化、血管形成術後の再狭窄、慢性糸球体腎炎、シクロスポリン投与患者の腎線維化及び高血圧による腎線維化、線維化成分を有する皮膚疾患、及び過剰瘢痕化である。
【0116】
前記肺線維化及び線維化成分を有する肺疾患から選ばれる疾患は、特発性肺線維症、巨細胞性間質性肺炎、類肉腫症、嚢胞性線維症、呼吸窮迫症候群、薬物由来の肺線維症、肉芽腫、珪肺症、石綿症、全身性硬化症、ウイルス性肝硬変(例えばC型肝炎による肝硬変)、及び線維化成分を有する皮膚疾患(例えば強皮症、類肉腫症及び全身性エリテマトーデス)を含むが、これらに限るものではない。
【0117】
本発明は更に本発明の前記一般式(I)化合物、その製薬学的に許容される塩、その重水素化物またはその立体異性体の、過剰増殖性疾患の治療、抗血管新生及び/または血管透過性を低下させる薬物の製造における応用を提供し、そのうち前記過剰増殖性疾患は癌性疾患と非癌性疾患を含み、以下の疾患を含むが、これらに限るものではない:脳癌;肺癌;非小細胞性肺癌;扁平上皮癌;膀胱癌;胃癌;卵巣癌;腹膜癌;膵臓癌;乳癌;頭頸部癌;子宮頸癌;子宮内膜癌;直腸癌;肝癌;腎癌;食道腺癌;食道扁平上皮癌;固形腫瘍;非ホジキンリンパ腫、中枢神経系腫瘍(神経膠腫、多形膠芽腫、神経膠肉腫)、前立腺癌、甲状腺癌、雌性生殖器癌、前浸潤癌、リンパ腫、組織細胞リンパ腫、神経線維腫症、甲状腺癌、骨癌、皮膚癌、脳癌、結腸癌、睾丸癌、小細胞肺癌、消化管間質腫瘍、前立腺腫瘍、肥大細胞腫瘍、多発性骨髄腫、黒色腫、膠腫、膠芽腫、星状細胞腫、神経芽細胞腫、肉腫等である。非癌性疾患は皮膚又は前立腺の良性増生等含むが、これらに限るものではない。
【0118】
本発明は式(1)化合物の“立体異性体”に関し、本発明の化合物は1個又は数個の不斉中心を有するため、ラセミ体とラセミ混合物、エナンチオマー、ジアステレオマー混合物及びジアステレオマーとすることができる。本発明化合物は不斉中心を有し、これらの不斉中心はそれぞれ独立して2つの光学異性体を形成することができ、本発明の請求範囲は、全ての可能となる光学異性体とジアステレオマー混合物及び純粋なまたは部分純粋な化合物を含む。本発明はこれら化合物の全ての立体異性体を含む。本発明の式(I)化合物またはその製薬学的に許容される塩は、不斉炭素原子を有するため、1種の光学異性体として存在することができ、従って、本発明は更にこれらの光学異性体及びその混合物を含む。本明細書に記述される構造はまた前記構造を含む全ての異性体(例えばエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体(または立体配座異性体))を含む:例えば、各々不斉中心のRとS異性体、ZとEの二重結合構造異性体及びZとEの立体配座異性体に関する。従って、本発明化合物の単一立体異性体及びエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体(または立体配座異性体)の混合物は全て本発明の範囲内にある。特に断らない限り、本発明化合物の全ての互変異性体は本発明の範囲内にある。
【0119】
本発明は、式(I)の化合物の重水素化物に関する。本発明の化合物は、1つ以上の同位体に富む原子を有することだけに相違する化合物も含有する。例えば、本発明の構造を有するが、水素が重水素または三重水素で置換され、或いは炭素が
13Cまたは
14Cに富む炭素により置換された化合物も本発明の範囲にある。これらの化合物は、例えば解析ツール、生物学的な解析におけるプローブ或いは本発明の治療剤に用いられる。ある実施例の中、式(I)中に1つ以上の重水素原子を含む。
【0120】
本発明のインドリノン誘導体類チロシンキナーゼ阻害剤化合物は2つまたはより多くの不斉中心を含む。合成で得られたのはラセミ体であり、必要とするエナンチオマーの純粋な化合物はキラル分割により得られる:キラル固定相を有するクロマトグラフィー(例えば高圧分取液体クロマトグラフィー、超臨界流体クロマトグラフィーである)により分割する。キラル固定相充填物は以下を含むが、これらに限るものではない:Chiralcel OJ−H、 Chiralpak AD−H、 Chiralpak IA、 Chiralpak AS−H。
【0121】
本発明は更に式(I)に示される化合物、その製薬学的に許容される塩、その重水素化物またはその立体異性体の製造方法を提供し、前記方法は式(III)に示される化合物と式(IV)に示される化合物を反応させて式(I)に示される化合物を得ることを特徴とする。
【0123】
そのうちR
1、R
2、R
3、R
4、R
5、R
6、R
7、R
8、R
9、a、b、n及び環Aは前述の定義とおりである。
【0124】
本発明化合物は最も近い既存技術と比べ、以下の利点を有する:
(1)本発明化合物は小分子のチロシンキナーゼ阻害剤として、繊維化疾患を予防または治療でき、細胞増殖及び血管新生を抑制し、優れた抗腫瘍活性を有し、各種哺乳類動物(ヒトを含む)の繊維化疾患及び/又は腫瘍疾患の治療及び/又は予防に対して優れた効果を有する;
(2)本発明化合物の毒性及び副作用は比較的低く、安全域が広い;
(3)本発明化合物の製造プロセスが簡単で、理化学性質が良く、品質が安定していて、大規模な工業生産が行い易い。
【0125】
以下は薬理実験を通じて更に本発明化合物の有益な効果を述べるが、本発明化合物は下記の有益な効果のみを有すると理解してはならない。
【0126】
実験例:1.本発明化合物のin vitroでの酵素抑制活性
試験材料:
【0128】
本発明化合物:実験室で製造されるものであり、その化学名称と構造式及び製造方法は各化合物の製造実施例を参照する。
【0129】
試験方法:
(1)試薬及び化合物の製造
[1]1倍のMnCl
2を含まないキナーゼ緩衝液(50 mM HEPES、 pH= 7.5、0.0015% Brij−35、10 mM MgCl
2、2 mM DTT);
[2]1倍のMnCl
2を含むキナーゼ緩衝液(50 mM HEPES、 pH= 7.5、0.0015% Brij−35、10 mM MgCl
2、10 mM MnCl
2、2 mM DTT);
[3]停止液(100 mM HEPES、 pH=7.5、0.015% Brij−35、0.2% Coating Reagent #3、50 mM EDTA);
[4]2.5倍のキナーゼ溶液(1倍のキナーゼ緩衝液に相応するキナーゼを加えて2.5倍のVEGFR2、FGFR1、 FGFR3、PDGFRβキナーゼ溶液を製造する);
[5]2.5倍の基質溶液(1倍のキナーゼ緩衝液にFAMで標識したペプチドとATPを加えてペプチド溶液を製造する);
[6]4倍希釈の化合物溶液:化合物を正確に量り、DMSOを加えて溶かし、充分に均一に混合し、10mMに製造する。次にDMSOで500μMに希釈し、更に4倍希釈して10個の濃度の溶液に製造し、最大濃度が50μMであり、使用に供する。
(2)5倍希釈された化合物溶液5μLを取り384ウェルプレートに加える:
(3)2.5倍のキナーゼ溶液10μLを加えて10min培養する;
(4)2.5倍の基質溶液10μLを加え、28℃で1h反応させる;PGDFRβキナーゼを有するものは、5h反応させる。
(5)最後に停止液25μLを加えて反応を終了させ、Caliper機器でデータを読み取る。
(6)曲線あてはめからIC
50を得る
計算抑制率(%)=(最大転換率−試料転換率)/(最大転換率−最小転換率)×100
Xlfitソフトを用いて曲線あてはめして、IC
50値を得る。
【0130】
試験結果:
表1
本発明の一部の化合物のin vitroでの酵素学的な抑制活性
【0133】
表1に示されるように、本発明化合物はFGFR1、FGFR3、VEGFR2、PDGFRβキナーゼに対して全て抑制活性を有する。そのうち、PDGFRβキナーゼに対して比較的強い抑制活性を有する。
【0134】
2.本発明化合物のin vitroでの細胞学的抑制活性
試料:
【0136】
本発明化合物:実験室で製造されるものであり、その化学名称と構造式及び製造方法は各化合物の製造実施例を参照する。
【0137】
試験方法:
(1)細胞の蘇生、成長。
【0138】
(2)細胞培養ウェルプレート:ウシ胎児血清10%を含む培地で3T3細胞を再懸濁し、細胞濃度は:5×10
4/mLであり、細胞懸濁液を、100μL/ウェルで96ウェルプレートに加え;オーバーナイトで培養する;熱不活性化ウシ胎児血清10%を含む培地でHUVEC細胞を再懸濁し、細胞濃度は:7.5×10
4/mLであり、細胞懸濁液を、100μL/ウェルで96ウェルプレートに加える。
【0139】
(3)薬物添加:化合物を異なる濃度に希釈し、60μLh−PDGF−BB(3T3細胞)、40ng/mL h−VEGF−A(HUVEC細胞)を加え、1h培養する。
【0140】
(4)化合物とh−PDGF−BB(HUVEC細胞の場合、h−VEGF−A)の溶液100μLを細胞培養プレートに加え、h−PDGF−BBの最終濃度は10ng/mLになり、h−VEGF−Aの最終濃度は10ng/mLになり、化合物の最終濃度は10、3.3333、1.1111、0.3704、0.1235、0.0412、0.0137、0.0046、0.0015μMになる。40時間培養し、HUVEC細胞は89時間培養する。各ウェルにPromega Substrate20μLを加え、37℃で7.5時間培養し、HUVEC細胞は11.5時間培養し、マイクロプレートリーダーに入れて490nmの吸光度を読み取る。
【0141】
(5)データ処理
Net OD=化合物OD−MinOD、化合物の濃度−Net OD曲線を描き、下記公式でED
50を計算する:
Conc.ED
50(x)=(y−b)/a、y=IC
50に対して計算されたO.D.(Calculated Net O.D.forIC
50)、a=傾き(slope)、b=切片(intercept)。
【0142】
試験結果:
表2
本発明の一部の化合物のin vitroでの細胞学的な抑制活性
【0144】
表3 本発明の一部の化合物のin vitroでの細胞学的な抑制活性
【0146】
表2、表3に示されるように、本発明化合物はHUVEC細胞、3T3細胞の増殖に対して抑制作用を有する。
【0147】
3.パッチクランプ法により本発明化合物のhERGカリウムイオンチャンネルに対する抑制作用の測定
試料:
【0149】
本発明化合物:実験室で製造されるものであり、その化学名称と構造式及び製造方法は各化合物の製造実施例を参照する。
【0150】
対照品化合物:Intedanib (BIBF−1120)であり、特許WO0127081A1を参照して実験室で合成する。
【0151】
試験方法:
1.溶液及び化合物の調製
細胞外液(mM):N−2−ヒドロキシエチルピペラジン−N’−2−エタンスルホン酸(N−2−hydroxyethylpiperazine−N′−2−ethanesulfonic acid)(HEPES)10、NaCl145、KCl4、CaCl
22、MgCl
21、Glucose10を、1Nの水酸化ナトリウム溶液でpHが7.4になるように調整する;浸透圧を290−300mOsmに調整する;濾過した後4℃で保存する。
【0152】
電極内液(in mM):KC1120、KOH31.25、CaCl
25.374、MgCl
21.75、エチレングリコール−ビス(β−アミノエチルエーテル)−N、N、N’、N’−四酢酸(Ethylene glycol−bis(β−aminoethyl ether)−N、N、N′、N′−tetraacetic acid)(EGTA)10、HEPES10、Na
2−ATP4を、1Nの水酸化カリウムでpHが7.2になるように調整する;浸透圧を280−290mOsmに調整する;濾過した後−20℃で保存する。
【0153】
化合物の調製:陽性対照薬である塩酸アミトリプチリンと2個の試料Intedanib及び化合物を先に100%DMSO(Merck、61850125001730)に溶かし、10または30mMの保存溶液を調製する(下記の表を参照する)。試験前にDMSOを用いて前記保存溶液を、各試験用濃度の333または1000倍の濃度に希釈し、次に細胞外液を用いて333または1000倍希釈して必要な濃度に調製する。細胞外液中のDMSOの最終濃度は0.3%または0.1%になる。
【0155】
全細胞パッチクランプ法によりhERG電流を記録する。細胞懸濁液を取り35mmのシャーレに入れ、倒立顕微鏡のステージに置く。細胞付着の後、細胞外液で灌流し、流速は1−2mL/minである。ガラス微小電極は、Microelectrode pullerにより二段階引っ張って得て、入水電極抵抗は2−5MΩである。全細胞記録を確立した後、クランプ電位を−80mVに維持する。電圧刺激を与える時に+60mVに脱分極し、その後−50mVに再分極してhERG尾電流を引き出す。全ての記録は電流が安定した後に行う。細胞外灌流による薬物投与は低い濃度から開始し、各濃度において5−10min灌流して電流が安定した後、次の濃度を灌流する。
【0156】
3.この試験は以下のことを含む:
手動パッチクランプ技術を用いて、hERGチャンネルを安定して発現するCHO−K1細胞株でhERG電流を記録する;hERG尾電流に基づいて各濃度の抑制率を計算する;各化合物を5個の濃度を測定し、IC
50値を推定する;各濃度において2個の細胞を測定する;1個の陽性対照薬物を用いる。
【0157】
4.データ収集と処理
Digidata1440(Molecular Devices)及びpCLAMPソフト(10.2版、Molecular Devices)A/D−D/Aアナログデジタル変換を用いて、刺激及び信号収集を行う。Clampfit(10.2版、Molecular Devices)とPrismを用いて更にデータ分析及び曲線あてはめを行う。データは全て平均値±標準偏差で表示する。IC
50値はLogistic方程式によりあてはめて得る:
【0159】
y:抑制百分率;max:100%;min:0%;[drug]:試料濃度;nH:傾き;IC
50:試料の最大半数抑制濃度。
【0160】
試験結果:
表4 CHO−K1安定細胞株において記録された化合物のhERG電流に対するIC
50値
【0162】
陽性対照薬のアミトリプチリンは最も広く使用されるhERG電流を遮断するツール薬物の1つであり、本研究におけるhERG電流に対する抑制のIC
50は2.35μMであり、この結果は文献の結果と一致である。従って、今回の試験結果は信頼できる。本研究において、化合物7、化合物9、化合物10、化合物11、化合物12、化合物13及び化合物14のhERG電流に対する抑制は、最高測定濃度(30.00μM)においてhERG電流に対する抑制作用が全てIC
50に達しないため、本試験の測定濃度範囲内において本発明化合物はhERGチャンネルに対して明らかな抑制作用を有しないことが証明された。対照薬BIBF−1120のhERG電流に対する抑制作用のIC
50値は4.90μMで、hERGチャンネルに明らかな抑制作用を有する。従って、本発明化合物は対照薬BIBF−1120に比べ、安全性がより高い。
【0163】
参考文献:Blockade of the HERG human cardiac K
+ channel by the antidepressant drug amitriptyline. British Journal of Pharmacology、 (2000) 129:1474−1480。
【0164】
4.発明を実施するための形態
以下は実施例形式の発明を実施するための形態により、本発明の前記内容について更なる詳細な説明を行うが、本発明は前記主題の範囲が下記の実施例に限ると理解してはならない。
【0165】
実施例1 (Z)−3−((1−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)アセチル)インドール−5−イルアミノ)(フェニル)メチレン)−2−オキソインドリン−6−カルボン酸メチル(化合物1)の製造
【0167】
(1)1−(2−クロロアセチル)−5−ニトロインドリンの製造
【0169】
5−ニトロインドリン(16.4g、100mmol)を酢酸エチル200mLに溶かし、40℃でクロロアセチルクロリド(9.6mL、120mmol)をゆっくり滴下し、80℃に加熱し、30分間反応させる。冷却し、吸引濾過し、結晶させて1−(2−クロロアセチル)−5−ニトロインドリンを得、灰色固体22gであり、収率は92%である。
【0170】
(2)2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1−(5−ニトロインドール−1−イル)エタノンの製造
【0172】
2−クロロ−1−(5−ニトロインドール−1−イル)エタノン(22g、92mmol)をトルエン200mLに溶かし、70℃に加熱し、N−メチルピペラジンをゆっくり滴下し、オーバーナイトで反応させ、溶媒をロータリー・エバポレーター より乾燥し、カラムクロマトグラフィーで分離して2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1−(5−ニトロインドール−1−イル)エタノンを得、白色綿状固体15.8gであり、収率は56%である。
【0173】
(3)1−(5−アミノインドール−1−イル)−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エタノンの製造
【0175】
2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1−(5−ニトロインドール−1−イル)エタノン(500mg、1.64mmol)をメタノール100mLに加え、10%Pd/C50mgを注意しながら加え、室温で水素ガスにより4h還元する。反応終了後、Pd/Cを濾過して除去し、濾液を濃縮して1−(5−アミノインドール−1−イル)−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エタノン300mgを得、収率は66%である。
【0176】
(4)(Z)−3−((1−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)アセチル)インドール−5−イルアミノ)(フェニル)メチレン)−2−オキソインドリン−6−カルボン酸メチルの製造
【0178】
メタノール50mLに1−(5−アミノインドール−1−イル)−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エタノン(300mg、1.09mmol)、(Z)−メチル−1−アセチル−3−(メトキシ(フェニル)メチレン)−2−オキソインドリン−6−カルボン酸メチル(338mg、1.09mmol)及びKOH(30mg、0.54mmol)を加え、撹拌して溶かし、7時間還流反応させた後、濃縮して粗生成物を得、カラムクロマトグラフィー(MeOH/DCM=1:30)で精製して(Z)−メチル−3−((1−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)アセチル)インドール−5−イルアミノ)(フェニル)メチレン)−2−オキソインドリン−6−カルボン酸メチル150mgを得、収率は24.8%である。
【0179】
分子式:C
32H
33N
5O
4 分子量:552 質量スペクトル(m/e):552.3(M+1)
1H NMR (400M、 DMSO−d
6、 δ
ppm):12.16 (s、 1H)、 10.93 (s、 1H)、 7.77 (d、 1H)、 7.56 (m、 3H)、 7.48 (d、 2H)、 7.40 (s、 1H)、 7.17 (d、 1H)、 6.79 (s、 1H)、 6.66 (d、 1H)、 5.79 (d、 1H)、 4.09 (t、 2H)、 3.75 (s、 3H)、 3.16 (t、 2H)、 2.95 (t、 2H)、 2.30 (m、 4H)、 2.29 (m、 4H)、 2.12 (s、 3H)。
【0180】
実施例2 (Z)−3−((1−(2−(ジメチルアミノ)アセチル)インドリン−5−イルアミノ)(フェニル)メチレン)−2−オキソインドリン−6−カルボン酸メチル(化合物2)及びその塩酸塩の製造
【0182】
(1)1−(2−(ジメチルアミノ)アセチル)5−ニトロインドリンの製造
【0184】
1−(2−クロロアセチル)−5−ニトロインドリン(22g、92mmol)、ジメチルアミン塩酸塩(22g、276mmol)、炭酸カリウム(32.5g、276mmol)をそれぞれトルエン200mLに加え、70℃に加熱し、オーバーナイトで反応させ、濃縮して溶媒を除去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/ジクロロメタン=0−1/10)で分離して1−(2−(ジメチルアミノ)アセチル)−5−ニトロインドリンを得、白色固体11.5gであり、収率は50%である。
【0185】
(2)1−(2−(ジメチルアミノ)アセチル)−5−アミノインドリンの製造
【0187】
1−(2−(ジメチルアミノ)アセチル)−5−ニトロインドリン(5g、16.4mmol)及びPd/C(1g)を、メタノール200mLに加え、一晩水素ガスを通気する。終了後、ロータリー・エバポレーター より溶媒を蒸発して除去し、1−(2−(ジメチルアミノ)アセチル)−5−アミノインドリンを得、白色固体5gであり、収率は99%である。
【0188】
(3)(Z)−3−((1−(2−(ジメチルアミノ)アセチル)インドリン−5−イルアミノ)(フェニル)メチレン)−2−オキソインドリン−6−カルボン酸メチル及びその塩酸塩の製造
【0190】
1−(2−(ジメチルアミノ)アセチル)−5−アミノインドリン(0.082g、0.3mmol)及び(E)−3−(メトキシ(フェニル)メチレン)−2−オキソインドリン−6−カルボン酸メチル(0.086g、0.28mmol)をMeOH2mLに加え、70℃に加熱して7時間維持する。自然冷却し、吸引濾過し、乾燥して黄色固体61mgを得、収率は35.4%である。
【0191】
メタノール10mLに濃塩酸1mLを加え、得られた製品を該溶液に加え、室温で2時間撹拌し、吸引濾過し、真空乾燥して黄色固体を得、(Z)−3−((1−2−(ジメチルアミノ)アセチル)インドリン−5−イルアミノ)(フェニル)メチレン)−2−オキソインドリン−6−カルボン酸メチル塩酸68mgである。
【0192】
分子式:C
29H
28N
4O
4 分子量:496.2 質量スペクトル(m/e):497.3(M+1)
1H NMR (400MHz,、塩酸塩、DMSO-d
6, δppm) : 12.16 (s, 1H), 10.96 (s, 1H), 9.77 (br. s., 1H), 7.79 (d, J = 8.8 1H), 7.56 (m, 3H), 7.45 (m, 2H), 7.26 (s, 1H), 7.17(m, 1H), 6.88 (s, 1H), 6.74 (s, 1H),5.81(d, J = 8.4, 1H), 4.25 (m, 2H), 3.96(m, 2H),3.76 (s, 3H), 3.04 (m, 2H), 2.83 (m, 6H).
【0193】
実施例3 (Z)−3−((4−フルオロフェニル)(1−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)アセチル)インドール−5−イルアミノ)メチレン)−2−オキソインドリン−6−カルボン酸メチル(化合物3)及びその塩酸塩の製造
【0195】
方法は実施例1及び実施例2と同様であり、収率は24%である。
【0196】
分子式:C
32H
32FN
5O
4 質量スペクトル(m/e):569.8(M+1)
1H NMR (塩酸塩、DMSO-d
6, 400MHz, δppm): 12.10 (s, 1H), 11.5(br s、1H)、10.97 (s, 1H), 7.80 (d, 1H), 7.51-7.55 (m, 2H), 7.36-7.42 (m, 3H), 7.22-7.25 (m, 1H), 6.89 (s, 1H), 6.73 (d, 1H), 5.89 (d, 1H), 4.39-4.05 (m, 2H), 3.76 (s, 3H), 3.25-3.27 (m, 10H), 3.04 (t, 2H), 2.79 (s, 3H).
【0197】
実施例4 (Z)−3−((1−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)アセチル)インドール−5−イルアミノ)(フェニル)メチレン)−2−オキソインドリン−6−カルボン酸エチル(化合物4)及び塩酸塩の製造
【0199】
方法は実施例1及び実施例2と同様であり、収率7%である。
【0200】
分子式:C
33H
35N
5O
4 質量スペクトル(m/e):565.8(M+1)
1HNMR (塩酸塩、DMSO-d
6, 400MHz, δppm): 1.25(m, 3H), 2.80(s, 3H), 3.02(m, 2H),3.45(m, 8H),4.01(m, 2H), 4.25(m, 4H), 5.80(d, 1H),6.73(d, 1H), 6.87(s, 1H),7.16 (m, 1H),7.44 (m, 3H),7.55 (m, 3H),7.77 (d, 1H),10.94 (s, 1H),11.5(br s、1H),12.13 (s, 1H).
【0201】
実施例5 (Z)−3−((1−(2−(1−メチルピペリジン−4−イル)アセチル)インドール−5−イルアミノ)(フェニル)メチレン)−2−オキソインドリン−6−カルボン酸メチル(化合物5)及びその塩酸塩の製造
【0203】
方法は実施例1及び実施例と同様であり、収率は21.7%である。
【0204】
分子式:C
33H
34N
4O
4 質量スペクトル(m/e):551.3(M+1)
1H NMR (塩酸塩、DMSO-d
6, 400MHz, δppm): 12.14 (s, 1H), 10.94 (s, 1H), 10.2(br m、1H)、7.79 (d, 1H), 7.51-7.66 (m, 3H), 7.40-7.45 (m, 3H), 7.16 (d, 1H), 6.80 (s, 1H), 6.65 (d, 1H), 5.79 (d, 1H), 3.98-4.05 (m, 2H), 3.75 (s, 3H), 2.86-2.97 (m, 4H),2.67-2.71(m, 4H), 2.34 (d, 2H), 1.84-2.01 (m, 4H), 1.44-1.51 (m, 2H).
【0205】
実施例6 (Z)−3−((1−(4−(ジメチルアミノ)−4−オキソブチリル)インドール−5−イルアミノ)(フェニル)メチレン)−2−オキソインドリン−6−カルボン酸メチル(化合物6)及びその塩酸塩の製造
【0207】
方法は実施例1及び実施例2と同様であり、収率は64%である。
【0208】
分子式:C
31H
30N
4O
5 質量スペクトル(m/e):539.3(M+1)
1H NMR (DMSO-d
6, 400MHz, δppm): 12.15 (s, 1H), 10.91 (s, 1H), 7.76 (d, 1H), 7.53-7.55 (m, 3H), 7.40-7.46 (m, 3H), 7.17 (d, 1H), 6.80 (s, 1H), 6.64 (d, 1H), 5.80 (d, 1H), 4.06 (t, 2H), 3.75 (s, 3H), 2.97 (m, 5H), 2.78 (s, 3H), 2.56(s, 4H).
【0209】
実施例7 (Z)−3−((1−(2−モルホリニルアセチル)インドール−5−イルアミノ)(フェニル)メチレン)−2−オキソインドリン−6−カルボン酸メチル(化合物7)及びその塩酸塩の製造
【0211】
合成方法は実施例1及び実施例2を参照し、収率は57.4%である。
【0212】
分子式:C
31H
30N
4O
5 質量スペクトル(m/e):538.8 (M+1)
1H NMR (塩酸塩、DMSO-d
6, 400MHz, δppm): 3.15(s,2H), 3.20(t,4H), 3.75(s,3H), 3.80(t,2H), 4.00(t, 4H), 4.35(m,2H), 5.80(d, 1H), 6.75(d, 1H), 6.87(s, 1H) ,7.18(d, 1H) ,7.44 (s, 1H) ,7.46 (d, 2H) ,7.59 (m, 3H) ,7.79 (d, 1H) ,10.49 (s, 1H) ,10.97 (s, 1H),12.16 (s, 1H).
【0213】
実施例8 (Z)−3−((1−(2−(4−ヒドロキシピペリジン)アセチル)インドール−5−イルアミノ)(フェニル)メチレン)−2−オキソインドリン−6−カルボン酸メチル(化合物8)及びその塩酸塩の製造
【0215】
合成方法は実施例1及び実施例2を参照し、収率は56%である。
【0216】
分子式:C
32H
32N
4O
5 質量スペクトル(m/e):553.3 (M+1)
1H NMR (塩酸塩、DMSO-d
6, 400MHz, δppm): 1.72(m,2H), 1.94(m,2H), 3.03(m,4H), 3.25(m,2H), 3.45(m,1H), 3.75(s,3H), 3.99(s,2H), 4.29(m,2H),5.05(d,1H), 5.80(d, 1H), 6.75(d, 1H), 6.87(s, 1H) ,7.18(d, 1H) ,7.44 (s, 1H) ,7.46 (d, 2H) ,7.59 (m, 3H) ,7.79 (d, 1H) ,10.49 (s, 1H) ,10.97 (s, 1H),12.16 (s, 1H).
【0217】
実施例9 (Z)−3−((4−フルオロフェニル)(1−(2−モルホリニルアセチル)ジヒドロインドール−5−イルアミノ)メチレン)−2−オキソインドリン−6−カルボン酸メチル(化合物9)及びその塩酸塩の製造
【0219】
(Z)−3−((4−フルオロフェニル)(メトキシ)メチレン)−2−オキソインドリン−6−カルボン酸メチル(500mg、1.53mmol)、水酸化カリウム(43mg、0.76mmol)及び1−(5−アミノジヒドロインドール−1−イル)−2−モルホリンエタノン(400mg、1.53mmol)をメタノール10mLに溶かし、室温で10h反応させ、室温まで冷却した後、水を加え、ジクロロメタンで抽出し、乾燥し、濃縮して分取カラムで分離して生成物100mgを得、収率は12%である。
【0220】
分子式:C
31H
29FN
4O
5 分子量:556 質量スペクトル(m/e):556.5 (M+1)
1H NMR (400MHz, 塩酸塩、DMSO-d
6, δppm): 12.10 (s, 1H), 10.97 (s, 1H), 10.45(br s、1H)、7.81 (d, 1H), 7.51-7.55 (m, 2H), 7.39 (t, 3H), 7.22 (d, 1H), 6.90 (s, 1H), 6.75 (d, 1H), 5.89 (d, 1H), 4.37 (s, 2H), 3.93-4.02 (m, 5H), 3.76-3.83 (m, 5H), 3.15-3.19 (m, 3H), 3.07 (t, 2H).
【0221】
実施例10 (Z)−3−((1−(2−モルホリニルアセチル)ジヒドロインドール−5−イルアミノ)(フェニル)メチレン)−2−オキソインドリン−6−カルボン酸エチル(化合物10)及びその塩酸塩の製造
【0223】
合成方法は実施例1及び実施例2を参照し、収率は33%である。
【0224】
分子式:C
32H
32N
4O
5 分子量:552 質量スペクトル(m/e):552.7 (M+1)
1H NMR (400MHz, 塩酸塩、DMSO-d
6, δppm): 12.11 (s, 1H), 10.93 (s, 1H), 10.25(br s、1H)、7.78 (d, 1H), 7.51-7.57 (m, 3H), 7.41-7.45(m, 3H), 7.17(d, 1H), 6.87 (s, 1H), 6.72-6.75 (m, 1H), 5.79 (d, 1H), 4.35 (s, 2H), 4.17-4.23 (m, 2H), 3.96-4.00 (m, 2H), 3.76-3.79 (br, 6H), 3.14-3.19 (br, 2H), 3.03 (t, 2H), 1.24 (t, 3H).
【0225】
実施例11 (Z)−3−((1−(2−(2,6−ジメチルモルホリン)アセチル)ジヒドロインドール−5−イルアミノ)(フェニル)メチレン)−2−オキソインドリン−6−カルボン酸メチル(化合物11)及びその塩酸塩の製造
【0227】
(1)2−(2,6−ジメチルモルホリン)−1−(5−ニトロジヒドロインドール−1−イル)エタノンの製造
【0229】
2−クロロ−N−メチル−N−(4−ニトロフェニル)アセトアミド(1.0g、4.2mmol)、2,6−ジメチルモルホリン(1.15g、10mmol)及びトリエチルアミン(1mL、7mmol)をDCM50mLに溶かし、室温で撹拌して1h反応させ、水で洗浄し、ジクロロメタンで抽出し、乾燥し、濃縮して直接次のステップに用いる。
【0230】
(2)1−(5−アミノジヒドロインドール−1−イル)−2−(2,6−ジメチルモルホリン)エタノンの製造
【0232】
前記2−(2,6−ジメチルモルホリン)−1−(5−ニトロジヒドロインドール−1−イル)エタノン粗生成物をメタノール50mLに溶かし、10%のPd/C200mgを加え、2h水素化還元反応させた後、濾過し、濾液を濃縮して直接に次のステップに用いる。
【0233】
(3)(Z)−3−((1−(2−(2,6−ジメチルモルホリン)アセチル)ジヒドロインドール−5−イルアミノ)(フェニル)メチレン)−2−オキソインドリン−6−カルボン酸メチル及びその塩酸塩の製造
【0235】
(Z)−3−((4−フルオロフェニル)(メトキシ)メチレン)−2−オキソインドリン−6−カルボン酸メチル(1.0g、3.2mmol)、水酸化カリウム(57mg、1mmol)及び上記ステップの生成物である1−(5−アミノジヒドロインドール−1−イル)−2−(2,6−ジメチルモルホリン)エタノンをメタノール50mLに溶かし、60℃で2h反応させ、冷却後、水を加え、ジクロロメタンで抽出し、乾燥し、濃縮した後シリカゲルカラムで分離して(ジクロロメタン:メタノール=100:1)生成物を得、生成物をジクロロメタン20mLに溶かし、2N塩酸1mLを加え、濃縮した後その塩酸塩130mgを得、収率は7.2%である。
【0236】
分子式:C
33H
34N
4O
5 分子量:566 質量スペクトル(m/e):567.1 (M+H)
+
1HNMR(400MHz、DMSO, 塩酸塩, δppm): 12.13(s, 1H), 10.95(s 1H), 10.50(s, 1H), 7.79(s, 1H), 7.51(m, 6H), 7.18(s, 1H), 6.89(s, 1H), 6.74(s, 1H), 5.81(s, 1H), 4.29(s, 2H), 3.98(s, 4H), 3.76(m, 3H), 3.16(s, 2H), 3.06(t, 2H), 2.74(d, 2H), 1.09(d, 6H).
【0237】
実施例12 (Z)−3−((1−(2−(2−ピロリドン−1−イル)アセチル)ジヒドロインドール−5−イルアミノ)(フェニル)メチレン)−2−オキソインドリン−6−カルボン酸メチル(化合物12)及びその塩酸塩の製造
【0239】
合成方法は実施例11を参照し、収率は43%である。
【0240】
分子式:C
31H
28N
4O
5 分子量:536 質量スペクトル(m/e):537 (M+1)
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6, δppm): 12.15 (s, 1H), 10.93(s, 1H),7.73 (d, 1H), 7.55 (m, 3H), 7.43-7.40 (m, 2H), 7.41 (d, 1H), 7.17 (d, 1H), 6.83 (d, 1H), 6.67 (d, 1H), 5.81 (d, 1H), 4.10 (s, 2H), 4.04(t, 2H), 3.75(s, 3H), 3.00 (t, 2H), 2.24 (m, 2H), 1.95(m, 2H)、1.22(m、2H).
【0241】
実施例13 (Z)−3−((1−(2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)アセチル)ジヒドロインドール−5−イルアミノ)(フェニル)メチレン)−2−オキソインドリン−6−カルボン酸メチル(化合物13)及びその塩酸塩の製造
【0243】
合成方法は実施例11を参照し、収率は8%である。
【0244】
分子式:C
29H
24N
6O
4 分子量:520 質量スペクトル(m/e):521 (M+1)
1H NMR (400MHz, 塩酸塩、DMSO-d
6, δppm): 12.17(s, 1H), 10.93(s, 1H), 7.80(d, 1H), 7.50(m, 6H), 7.19(m, 1H), 6.83(s, 1H), 6.69(m, 1H), 5.83(d, 1H), 4.09(s, 2H), 3.92(t, 3H), 3.76(s, 3H), 2.96(t, 2H)(活性水素が示されていない)。
【0245】
実施例14 (Z)−3−((1−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)アセチル)ジヒドロインドール−5−イルアミノ)(フェニル)メチレン)−2−オキソインドリン−6−カルボン酸メチル(化合物14)及びその塩酸塩の製造
【0247】
合成方法は実施例11を参照し、収率は65%である。
【0248】
分子式:C
30H
25N
5O
4 分子量:519 質量スペクトル(m/e):520 (M+1)
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6, δppm): 12.09 (s, 1H), 10.93 (s, 1H), 7.69 (d, 1H), 7.64 (d, 1H), 7.52-7.54 (m, 3H), 7.42 (d, 4H), 7.14-7.18 (m, 1H), 6.83 (s, 1H), 6.65 (d, 1H), 6.26 (t, 1H), 5.80 (d, 1H), 5.14 (s, 2H), 4.09 (t, 2H), 3.74 (s, 3H), 3.01 (t, 2H).
【0249】
更に前記化合物の製造方法と類似の方法を用いて下記の化合物を製造した:
【0258】
通常の方法を用いて製造された上記化合物を加水分解して対応する遊離酸形式を製造することができる。例えば、上記得られた化合物を、有機溶媒(例えばメタノール、エタノール、THF、ジオキサン等)に溶かした後、無機塩基(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム等)の水溶液を加え、撹拌して反応を終了させた後、濃縮して水を加えて希塩酸で酸性になるように調整し、濾過し、水で洗浄し、乾燥して下記の酸を得る: