特許第6207675号(P6207675)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6207675
(24)【登録日】2017年9月15日
(45)【発行日】2017年10月4日
(54)【発明の名称】吸収性物品
(51)【国際特許分類】
   A61F 13/532 20060101AFI20170925BHJP
   A61F 13/533 20060101ALI20170925BHJP
   A61F 13/47 20060101ALI20170925BHJP
【FI】
   A61F13/532 200
   A61F13/533 200
   A61F13/47 300
【請求項の数】6
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2016-118172(P2016-118172)
(22)【出願日】2016年6月14日
【審査請求日】2017年6月16日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】390029148
【氏名又は名称】大王製紙株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104927
【弁理士】
【氏名又は名称】和泉 久志
(72)【発明者】
【氏名】小縄 聡子
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 陽子
【審査官】 笹木 俊男
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−148706(JP,A)
【文献】 特開2014−147461(JP,A)
【文献】 特開2004−008596(JP,A)
【文献】 国際公開第2012/105533(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 13/15 〜 13/84
A61L 15/16 〜 15/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
透液性表面シートと不透液性裏面シートとの間に吸収体が介在されるとともに、肌当接面側から窪ませた圧搾溝の底面に低圧搾部と高圧搾部とが形成された吸収性物品において、
前記高圧搾部は、前記圧搾溝の長手方向に沿って規則的に配置された規則配置高圧搾部と、前記圧搾溝の所定位置に前記規則配置高圧搾部より大きな面積で形成された大面積高圧搾部と、前記大面積高圧搾部の吸収性物品長手方向の一端側に前記低圧搾部を介して配置され、前記大面積高圧搾部の吸収性物品長手方向の一端側を囲むように前記大面積高圧搾部より幅広に形成された補助高圧搾部とを有していることを特徴とする吸収性物品。
【請求項2】
前記大面積高圧搾部は、前記圧搾溝の溝幅を急激に拡大させた急拡大部に形成されている請求項1記載の吸収性物品。
【請求項3】
前記補助高圧搾部の吸収性物品長手方向の一端側を囲むように前記補助高圧搾部より幅広に形成された補助低圧搾部が設けられている請求項1、2いずれかに記載の吸収性物品。
【請求項4】
前記補助高圧搾部の平面形状は、前記大面積高圧搾部の吸収性物品長手方向の一端側の形状と略同形状に形成されるか、異なる形状に形成されている請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品。
【請求項5】
前記大面積高圧搾部は、前記圧搾溝の側壁に接触して配置されるか、前記圧搾溝の側壁との間に前記低圧搾部を介して離間して配置されている請求項1〜4いずれかに記載の吸収性物品。
【請求項6】
前記大面積高圧搾部は、前記圧搾溝の中間部又は端部の1箇所に配置するか、前記圧搾溝の中間部及び端部の両方若しくは中間部のみの前記規則配置高圧搾部の配置間隔より大きな間隔をあけた複数箇所に配置されている請求項1〜5いずれかに記載の吸収性物品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主には生理用ナプキン、おりものシート、失禁パッド、トイレタリー等に使用される吸収性物品であって、詳しくは肌当接面側から窪ませた圧搾溝の底面に低圧搾部と高圧搾部とが形成された吸収性物品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、パンティライナー、生理用ナプキン、失禁パッドなどの吸収性物品として、ポリエチレンシートまたはポリエチレンシートラミネート不織布などの不透液性裏面シートと、不織布または透液性プラスチックシートなどの透液性表面シートとの間に綿状パルプ等からなる吸収体を介在したものが知られている。
【0003】
この種の吸収性物品にも幾多の改良が重ねられ、体液漏れを防止するとともに、装着時に身体の形状に沿って吸収性物品を変形しやすくする等のため、肌当接面側から非肌側に向けて窪ませた圧搾部を種々の形態で形成する技術が存在する。
【0004】
例えば、下記特許文献1では、圧搾条溝形成用の凸部突起部を備えたエンボスロールは、その表面におけるロール軸方向に隣り合う前記凸部突起部で挟まれた領域に、圧搾条溝を形成する際の表面シートの張力を抑制する張力抑制部を備え、前記張力抑制部は、エンボスロールの表面から圧搾条溝形成用の突起部の低加圧部よりも低い位置まで隆起した吸収性物品の製造装置が開示されている。かかる製造装置によれば、低加圧部よりも低い位置まで隆起する張力抑制部が設けられているので、低加圧部と張力抑制部との隆起差が少なく、表面シートのロール軸方向に延びる張力を低く抑えることができる。従って、表面シートと吸収体とを十分に圧密一体化して、製造された吸収性物品の圧搾条溝に成形不良が起こり難くなる、などの効果が記載されている。
【0005】
また、下記特許文献2では、圧搾条溝が高圧搾部と低圧搾部とからなり、高圧搾部は、圧搾条溝を幅方向にほぼ横切るように形成されかつ圧搾条溝の長手方向に間隔をおいて配置されている略横断高圧搾部と、圧搾条溝を横切らないように形成されかつ略横断高圧搾部間に間隔をおいて配置されている非横断高圧搾部とからなる吸収性物品が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2016−59540号公報
【特許文献2】特開2010−148706号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1記載のものでは、圧搾条溝の加圧時に、この圧搾条溝の周囲を張力抑制部で表面側から押さえ付けているため、圧搾条溝の周囲に張力抑制部の押さえ付け跡が残りやすく、フィット性の低下や見栄えの悪化につながると考えられる。また、圧搾条溝の前後端以外の領域については、加圧時の表面シートの伸びに対する対応策については考慮されていないため、圧搾部の成形不良や表面シートの破れが生じやすい。
【0008】
また、上記特許文献2記載の吸収性物品では、圧搾条溝に、相対的に大きな面積を有する略横断高圧搾部と、相対的に小さな面積を有する非横断高圧搾部とが形成されているが、大きな面積の略横断高圧搾部を付加する際、広い領域に大きな加圧力が作用するため、高圧搾パターンがうまく入らず見栄えが悪くなったり、逆に一部分だけに大きな力がかかって表面シートの破れが発生するなどの問題があった。
【0009】
そこで本発明の主たる課題は、圧搾溝の底面に低圧搾部と高圧搾部とが形成された吸収性物品において、高圧搾部の成形不良が抑制でき、表面シートの破断が防止できる吸収性物品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、透液性表面シートと不透液性裏面シートとの間に吸収体が介在されるとともに、肌当接面側から窪ませた圧搾溝の底面に低圧搾部と高圧搾部とが形成された吸収性物品において、
前記高圧搾部は、前記圧搾溝の長手方向に沿って規則的に配置された規則配置高圧搾部と、前記圧搾溝の所定位置に前記規則配置高圧搾部より大きな面積で形成された大面積高圧搾部と、前記大面積高圧搾部の吸収性物品長手方向の一端側に前記低圧搾部を介して配置され、前記大面積高圧搾部の吸収性物品長手方向の一端側を囲むように前記大面積高圧搾部より幅広に形成された補助高圧搾部とを有していることを特徴とする吸収性物品が提供される。
【0011】
上記請求項1記載の発明では、装着時に幅方向両側からの圧力が作用したときに幅方向中央部の吸収体を肌側に隆起させる効果を向上させるとともに、圧搾溝の見栄えを向上させることなどを目的として、比較的大きな面積で形成された大面積高圧搾部を、圧搾溝に対して所定の位置に配置している。そして、前記大面積高圧搾部の吸収性物品長手方向の一端側に前記低圧搾部を介して、前記大面積高圧搾部の吸収性物品長手方向の一端側を囲むように前記大面積高圧搾部より幅広に形成された補助高圧搾部を配置している。このとき、吸収性物品長手方向の一端側を吸収性物品の製造時のライン流れ方向の下流側とすることにより、エンボスロールによる加工時に、前記補助高圧搾部で予め表面シートを含む吸収体を仮押さえしてから大面積高圧搾部の加圧が行われるようになるので、大面積高圧搾部の成形不良が起こりにくく、高圧搾部の見栄えが良くなるとともに、表面シートの破れも防止できるようになる。
【0012】
請求項2に係る本発明として、前記大面積高圧搾部は、前記圧搾溝の溝幅を急激に拡大させた急拡大部に形成されている請求項1記載の吸収性物品が提供される。
【0013】
上記請求項2記載の発明では、前記圧搾溝の溝幅を急激に拡大させた急拡大部に大面積圧搾部を配置しているため、この急拡大部が装着時に幅方向両側から作用する圧力を幅方向中央側に伝達する基点となって、幅方向中央部の吸収体が肌側に隆起しやすくなるとともに、圧搾溝の見栄えが向上できる。
【0014】
請求項3に係る本発明として、前記補助高圧搾部の吸収性物品長手方向の一端側を囲むように前記補助高圧搾部より幅広に形成された補助低圧搾部が設けられている請求項1、2いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
【0015】
上記請求項3記載の発明では、前記大面積高圧搾部の一端側に前記補助高圧搾部が配置されるとともに、更にその吸収性物品長手方向の一端側に補助低圧搾部が配置されているため、前記圧搾溝の加圧時に、前記補助低圧搾部によって表面シートを含む吸収体を前記補助高圧搾部より低い圧力で仮押さえしてから、各高圧搾部の加圧が行われるため、各高圧搾部がより一層見栄え良く成形できるとともに、確実に表面シートの破れが防止できるようになる。
【0016】
請求項4に係る本発明として、前記補助高圧搾部の平面形状は、前記大面積高圧搾部の吸収性物品長手方向の一端側の形状と略同形状に形成されるか、異なる形状に形成されている請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
【0017】
上記請求項4記載の発明では、前記補助高圧搾部の平面形状を、大面積高圧搾部の吸収性物品長手方向の一端側の形状と略同形状に形成することにより、表面シートを仮押さえする効果が向上できる。また、補助高圧搾部の付加によるシワ入りを抑制するなどのため、大面積高圧搾部の前記一端側の形状と異なる形状で形成することも可能である。
【0018】
請求項5に係る本発明として、前記大面積高圧搾部は、前記圧搾溝の側壁に接触して配置されるか、前記圧搾溝の側壁との間に前記低圧搾部を介して離間して配置されている請求項1〜4いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
【0019】
上記請求項5記載の発明では、前記大面積高圧搾部の吸収性物品長手方向の他端側の配置として、圧搾溝の側壁に接触させても良いし、離間して配置しても良いこととしている。
【0020】
請求項6に係る本発明として、前記大面積高圧搾部は、前記圧搾溝の中間部又は端部の1箇所に配置するか、前記圧搾溝の中間部及び端部の両方若しくは中間部のみの前記規則配置高圧搾部の配置間隔より大きな間隔をあけた複数箇所に配置されている請求項1〜5いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
【0021】
上記請求項6記載の発明では、前記圧搾溝に対する前記大面積高圧搾部の配置パターンに関して、圧搾溝に1箇所又は複数箇所に配置することができる。この配置パターンは、吸収性物品の機能や大きさによって任意に決定することが可能である。
【発明の効果】
【0022】
以上詳説のとおり本発明によれば、高圧搾部の成形不良が抑制でき、表面シートの破断が防止できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明に係る生理用ナプキン1の一部破断展開図である。
図2図1のII−II線矢視図である。
図3図1のIII−III線矢視図である。
図4図1の要部拡大図である。
図5】前側長手方向圧搾溝11の拡大図である。
図6】変形例に係る前側長手方向圧搾溝11の拡大図である。
図7】変形例に係る生理用ナプキン1の展開図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
【0025】
〔生理用ナプキン1の基本構造〕
本発明に係る生理用ナプキン1は、図1図3に示されるように、ポリエチレンシートなどからなる不透液性裏面シート2と、経血やおりものなど(以下、まとめて体液ともいう。)を速やかに透過させる透液性表面シート3と、これら両シート2,3間に介装された綿状パルプまたは合成パルプなどからなる吸収体4と、肌当接面側の両側部に長手方向に沿ってほぼ全長に亘って設けられたサイド不織布7とを備え、かつ前記吸収体4の周囲においては、その上下端縁部では前記不透液性裏面シート2と透液性表面シート3との外縁部がホットメルトなどの接着剤やヒートシール、超音波シール等の接合手段によって接合され、またその両側縁部では吸収体4よりも側方に延出している前記不透液性裏面シート2と前記サイド不織布7とがホットメルトなどの接着剤やヒートシール、超音波シール等の接合手段によって接合されることにより、吸収体が介在しないフラップ部が形成されたものである。なお、図示例では、前記吸収体4の形状保持および拡散性向上のために、前記吸収体4をクレープ紙又は不織布などからなる被包シート5で囲繞しているが、この被包シート5は設けなくてもよい。また、図示しないが、前記透液性表面シート3の非肌側に隣接して、前記透液性表面シート3とほぼ同形状の親水性の不織布などからなるセカンドシートを配設してもよい。
【0026】
以下、さらに前記生理用ナプキン1の構造について詳述すると、
前記不透液性裏面シート2は、ポリエチレン等の少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、蒸れ防止の観点から透湿性を有するものを用いるのが望ましい。この遮水・透湿性シート材としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートが好適に用いられる。前記不透液性裏面シート2の非肌側面(外面)にはナプキン長手方向に沿って1または複数条の粘着剤層(図示せず)が形成され、身体への装着時に生理用ナプキン1を下着に固定するようになっている。前記不透液性裏面シート2としては、プラスチックフィルムと不織布とを積層させたポリラミ不織布を用いてもよい。
【0027】
次いで、前記透液性表面シート3は、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高で圧縮復元性が高い点で優れている。前記透液性表面シート3に多数の透孔を形成した場合には、体液が速やかに吸収されるようになり、ドライタッチ性に優れたものとなる。不織布の繊維は、長繊維または短繊維のいずれでもよいが、好ましくはタオル地の風合いを出すため短繊維を使用するのがよい。また、エンボス処理を容易とするために、比較的低融点のポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系繊維のものを用いるのがよい。また、融点の高い繊維を芯とし融点の低い繊維を鞘とした芯鞘型繊維やサイド−バイ−サイド型繊維、分割型繊維の複合繊維を好適に用いることもできる。
【0028】
前記不透液性裏面シート2と透液性表面シート3との間に介在される吸収体4は、たとえば綿状パルプと吸水性ポリマーとにより構成されている。前記吸水性ポリマーは吸収体を構成するパルプ中に、例えば粒状粉として混入されている。前記パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶解パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好適に使用される。
【0029】
また、前記吸収体4には合成繊維を混合しても良い。前記合成繊維は、例えばポリエチレン又はポリプロピレン等のポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系、ナイロンなどのポリアミド系、及びこれらの共重合体などを使用することができるし、これら2種を混合したものであってもよい。また、融点の高い繊維を芯とし融点の低い繊維を鞘とした芯鞘型繊維やサイド−バイ−サイド型繊維、分割型繊維などの複合繊維も用いることができる。前記合成繊維は、体液に対する親和性を有するように、疎水性繊維の場合には親水化剤によって表面処理したものを用いるのが望ましい。
【0030】
図1及び図2に示されるように、前記吸収体4の体液排出部Hに対応する部位を含む領域に、肌側に増厚された吸収体の中高部6を設けるのが好ましい。前記中高部6は、吸収体4の肌側面に隣接するとともに、吸収体4の幅方向中央部に配置され、吸収体4より幅寸法及び長手寸法が小さく形成されている。前記中高部6の厚みは、厚すぎると剛性が上がり身体への密着性が低下するし、薄すぎると体液排出部Hとの密着性が低下するため3〜25mm、好ましくは5〜18mmとするのがよい。
【0031】
前記中高部6は、少なくとも着用者の体液排出部Hに対応する部位を含む領域に配置されている。この中高部6は、体液排出部Hに対応する部位を含む領域から臀部溝に対応する部位を含む領域にかけて連続する細長形状に形成してもよいし、体液排出部Hに対応する部位を含む領域のみに配置し、これより後側の臀部溝に対応する部位を含む領域には配置しないようにしてもよい。
【0032】
前記中高部6を、体液排出部Hに対応する部位を含む領域から臀部溝に対応する部位を含む領域にかけて連続する細長形状に形成した場合、体液排出部Hに対応する部位の後方に、両側の外形線が幅方向内側に膨出して形成された幅狭部を設けるのが好ましい。幅狭部を設けることにより、着用者の体液排出部Hの後端から臀部溝の開始位置にかけての肌面に形成される細かな凹凸にもフィットしやすくなり、肌面との密着性が向上できる。
【0033】
前記中高部6は、少なくともパルプ繊維と合成繊維とを含むとともに、前記パルプ繊維:合成繊維の比率を重量換算で80〜20:20〜80、好ましくは40〜60:60〜40で混合したものが望ましい。また、前記中高部6は吸水性ポリマーを含有することができる。前記吸水性ポリマーとしては、たとえばポリアクリル酸塩架橋物、自己架橋したポリアクリル酸塩、アクリル酸エステル−酢酸ビニル共重合体架橋物のケン化物、イソブチレン・無水マレイン酸共重合体架橋物、ポリスルホン酸塩架橋物や、ポリエチレンオキシド、ポリアクリルアミドなどの水膨潤性ポリマーを部分架橋したもの等が挙げられる。これらの内、吸水量、吸水速度に優れるアクリル酸またはアクリル酸塩系のものが好適である。前記吸水性能を有する吸水性ポリマーは製造プロセスにおいて、架橋密度および架橋密度勾配を調整することにより吸水力と吸水速度の調整が可能である。配合量は中高部6が吸収体4側への浸透を促進する必要上、配合量を多くすると所謂ゲルブロッキング現象が起きるため、パルプ繊維及び合成繊維の合計重量に対して重量換算で1〜10%の割合で配合するのが望ましい。なお、吸水性ポリマー含有率が50%を超える場合にはパルプ繊維間の絡み合いが無くなり、シート強度が低下し破れや割れ等が発生し易くなるため望ましくない。
【0034】
前記透液性表面シート3の幅寸法は、図示例では、図2及び図3の横断面図に示されるように、吸収体4の幅よりも若干長めとされ、吸収体4を覆うだけに止まり、それより外方側は前記透液性表面シート3とは別のサイド不織布7、具体的には経血やおりもの等が浸透するのを防止する、あるいは肌触り感を高めるなどの目的に応じて、適宜の撥水処理または親水処理を施した不織布素材を用いて構成されたサイド不織布7が配設されている。かかるサイド不織布7としては、天然繊維、合成繊維または再生繊維などを素材として、適宜の加工法によって形成されたものを使用することができるが、好ましくはゴワ付き感を無くすとともに、ムレを防止するために、坪量を抑えて通気性を持たせた不織布を用いるのがよい。具体的には、坪量を13〜23g/mとして作製された不織布を用いるのが望ましく、かつ体液の透過を確実に防止するためにシリコン系、パラフィン系、アルキルクロミッククロリド系撥水剤などをコーティングした撥水処理不織布が好適に使用される。
【0035】
前記サイド不織布7は、図2及び図3に示されるように、幅方向中間部より外側部分を所定の内側位置から不透液性裏面シート2の外縁までの範囲に亘ってホットメルトなどの接着剤によって接着し、これら前記サイド不織布7と不透液性裏面シート2との積層シート部分により吸収体4の両側部に吸収体4が介在しないフラップ部が形成されている。このフラップ部は、ほぼ体液排出部Hに相当する吸収体側部位置に左右一対のウイング状フラップW、Wを形成するとともに、これより臀部側(後部側)位置にヒップホールド用フラップW、Wを形成してもよい。これらウイング状フラップW、Wおよびヒップホールド用フラップW、Wの外面側にはそれぞれ粘着剤層(図示せず)が備えられ、ショーツに対する装着時に、前記ウイング状フラップW、Wを基端部の折返し線RL位置にて反対側に折り返し、ショーツのクロッチ部分に巻き付けて止着するとともに、前記ヒップホールド用フラップWをショーツの内面に止着するようになっている。
【0036】
一方、前記サイド不織布7の内方側部分はほぼ二重に折り返されるとともに、この二重シート内部に、その高さ方向中間部に両端または長手方向の適宜の位置が固定された1又は複数本の、図示例では3本の糸状弾性伸縮部材9、9…が両端または長手方向の適宜の位置が固定された状態で配設されている。この二重シート部分は前後端部では図3に示されるように、外側に1回折り返して積層された状態で吸収体4側に接着されることによって、図2に示されるように、外側に傾斜しながら表面側に起立する直線状の立体ギャザーBS、BSが左右対で形成されている。
【0037】
〔圧搾溝について〕
本生理用ナプキン1では、肌当接面側(透液性表面シート3の外面側)から非肌側(不透液性裏面シート2側)に窪ませた圧搾溝10が形成されている。前記圧搾溝10は、図1に示されるように、体液排出部Hに対応する部位を含む領域から臀部溝に対応する部位を含む領域にかけての両側部にそれぞれ、ナプキン1のほぼ長手方向に沿って連続して形成された前側長手方向圧搾溝11、11と、この前側長手方向圧搾溝11の後側に離間して配置されるとともに、臀部溝の後端部分に対応する部位の両側部にそれぞれ、ナプキン1のほぼ長手方向に沿って連続して形成された後側長手方向圧搾溝12、12と、前記前側長手方向圧搾溝11、11の前側に離間して配置されるとともに、ナプキン1の長手方向中心線を幅方向に横断し、ナプキン1のほぼ幅方向に沿って形成された三日月形状からなる前端三日月形圧搾溝13と、前記後側長手方向圧搾溝12、12の後側に離間して配置されるとともに、ナプキン1の長手方向中心線を幅方向に横断し、後方に向けて膨出する湾曲形状からなる後端湾曲形圧搾溝14とから構成されている。
【0038】
前記圧搾溝10の底面には、低圧搾部15と所定の高圧搾部とが形成されている。前記低圧搾部15は相対的に溝深さが浅く低密度に形成された部分であり、前記高圧搾部は相対的に溝深さが深く高密度に形成された部分である。
【0039】
図1の実施形態にかかる生理用ナプキン1では、前記前側長手方向圧搾溝11において、前記高圧搾部は、圧搾溝11の長手方向に沿って規則的に配置された規則配置高圧搾部16と、前記圧搾溝11の所定位置に前記規則配置高圧搾部16より大きな面積で形成された大面積高圧搾部17と、前記大面積高圧搾部17のナプキン長手方向の一端側(前側)に前記低圧搾部15を介して配置され、前記大面積高圧搾部17のナプキン長手方向の一端側を囲むように大面積高圧搾部17より幅広に形成された補助高圧搾部18とを有している。
【0040】
本生理用ナプキン1では、前記大面積高圧搾部17を圧搾溝11の所定位置に設けることによって、この大面積高圧搾部17を基点として装着時に作用する幅方向両側からの圧力を中央部の吸収体に伝達することによって、中央部の吸収体が肌側に隆起しやすくなるとともに、前記大面積高圧搾部17がポイントとなって圧搾溝10の外観上の見栄えを良好にすることができる。具体的には、生理用ナプキン1の装着時に、脚圧や臀部の圧力などによる幅方向両側から内側に向けた圧力が作用するが、この圧力は、幅方向両側に配置された圧搾溝10によって幅方向中央側の吸収体に伝達される。この際、圧搾溝10に前記大面積高圧搾部17が形成されていると、幅方向内側に向けて作用する圧力がこの大面積高圧搾部17に集中するようになり、この大面積高圧搾部17を基点として、幅方向中央部の吸収体を肌側に隆起させる圧力が作用しやすくなる。その結果、幅方向中央部が肌側に隆起することにより、フィット性が向上する。
【0041】
ここで、本生理用ナプキン1は、ライン流れ方向を生理用ナプキン1の長手方向とする所謂縦流れ方式によって製造され、生理用ナプキン1の長手方向の一端側(前側)が製造時にライン流れ方向の下流側となるライン下流側端部とされるとともに、長手方向の他端側(後側)が製造時にライン流れ方向の上流側となるライン上流側端部とされる。
【0042】
前記圧搾溝10を形成するには、吸収体4の肌側が透液性表面シート3で覆われた状態で、エンボスロールとアンビルロールとの間を通過させることによって、エンボスロールの表面に形成されたエンボス用凸部による圧搾によって形成する。
【0043】
このとき、ある程度大きな面積の高圧搾部を付加しようとすると、面積が大きいために圧搾力が分散して高圧搾パターンがうまく入らなかったり、逆に一部分に圧搾力が集中して表面シートが破断するなどのエンボス不良が起きやすくなる。
【0044】
そこで、本生理用ナプキン1では、前記大面積高圧搾部17のライン下流側に、大面積高圧搾部17のライン下流側を囲むように大面積高圧搾部17より幅広に形成された補助高圧搾部18を配置することによって、前記補助高圧搾部18で予め表面シート3を含む吸収体4を仮押さえしてから大面積高圧搾部17が加圧されるようになるので、大面積高圧搾部17が綺麗に成形できるとともに、表面シート3の破れも防止でき、エンボス不良が起こりにくくなる。また、大面積高圧搾部17が成形不良なく付加できるので、幅方向両側からの圧力が中央側の吸収体に伝達しやすく、中央部が肌側に隆起しやすくなり、フィット性を向上させることができる。
【0045】
前記規則配置高圧搾部16は、圧搾溝11に沿って略等間隔に配置された高圧搾部であり、圧搾溝11を幅方向に横断しないように形成してもよいし、圧搾溝11を幅方向に横断して形成してもよい。前記規則配置高圧搾部16は、圧搾溝11の溝幅がほぼ等幅の部分に形成されている。
【0046】
前記大面積高圧搾部17は、圧搾溝11に形成された規則配置高圧搾部16より相対的に大きな面積を有している。その大きさは、前記規則配置高圧搾部16の面積の2倍〜10倍、好ましくは3倍〜5倍とするのがよい。この範囲の大きさとすることにより、幅方向内側に向けて作用する圧力の基点となりやすくなるとともに、外観上の見栄えが良好になる。
【0047】
前記大面積高圧搾部17は、図5に示されるように、圧搾溝11の溝幅を急激に拡大させた急拡大部19に形成するのが好ましい。前記急拡大部19は、圧搾溝11の両側壁の間隔を急激に拡大させた部分であり、前後に接続する圧搾溝11と離間することなく、前後に接続する圧搾溝11と連続的に形成されている。また、前記圧搾溝11は、途中に設けられた前記急拡大部19で圧搾溝が分断や屈曲することなく、前記急拡大部19の前後に接続する圧搾溝11をほぼ同じ曲率の湾曲形状で結ぶことができるように形成されている。
【0048】
前記急拡大部19には、規則配置高圧搾部16が配置されておらず、前記大面積高圧搾部17及び補助高圧搾部18が配置されている。すなわち、前記規則配置高圧搾部16は、急拡大部19に接続する圧搾溝11に形成されている。
【0049】
前記大面積高圧搾部17は、前記急拡大部19に接続する略等幅でナプキン前後方向に延びる圧搾溝11部分より幅広に形成するのが好ましい。これにより、幅方向両側からの圧力を内側に伝達する基点となりやすくなるとともに、外観上の見栄えが向上する。
【0050】
前記補助高圧搾部18は、前記大面積高圧搾部17のライン下流側に、低圧搾部15を介して配置されている。すなわち、前記補助高圧搾部18は、大面積高圧搾部17と接続せず、該補助高圧搾部18と大面積高圧搾部17との間に前記低圧搾部15が設けられることによって離間して配置されている。つまり、前記大面積高圧搾部17を通るナプキン長手方向線を引いたとき、ライン下流側から上流側に向けて、前記補助高圧搾部18、低圧搾部15、大面積高圧搾部17の順に配置されている。従って、生理用ナプキン1の製造時にエンボスロールによって加圧する際も、これと同じ順に加圧されるようになる。
【0051】
前記補助高圧搾部18は、大面積高圧搾部17のライン下流側を囲むように大面積高圧搾部17より幅広に形成されている。つまり、大面積高圧搾部17をナプキン長手方向に沿ってライン下流側(前側)に投影したとき、前記補助高圧搾部18の配置領域を必ず通るように、前記補助高圧搾部18が配置されている。
【0052】
前記補助高圧搾部18は、該補助高圧搾部18のライン上流側の端部が、前記大面積高圧搾部17の全部又は一部とナプキン幅方向に重なるように配置するのが好ましい。これにより、大面積高圧搾部17のライン下流側が補助高圧搾部18によって完全に囲まれるようになり、補助高圧搾部18を設けたことによる効果がより確実に発揮されるようになる。
【0053】
前記補助高圧搾部18は、前記大面積高圧搾部17のライン下流側を囲むように、ほぼナプキン幅方向に沿う線状又は帯状に形成するのが好ましい。このときの線幅又は帯幅は、大面積高圧搾部17の大きさ(幅寸法又は長手寸法などの平面寸法の最大値)より小さくするのが好ましい。これによって、エンボス加圧時に、予め加圧面積の小さい補助高圧搾部18によって仮押さえした状態で、大面積高圧搾部17を圧搾することができるようになる。
【0054】
図5に示されるように、前記急拡大部19において、前記補助高圧搾部18の更にライン下流側に、前記補助高圧搾部18を囲むように前記補助高圧搾部18より幅広に形成された補助低圧搾部20を設けるのが望ましい。前記補助高圧搾部18の更にライン下流側に補助低圧搾部20を設けることによって、表面シート3を含む吸収体4を補助高圧搾部18より低い圧力で仮押さえしてから、補助高圧搾部18及び大面積高圧搾部17の加圧が行われるため、補助高圧搾部18、大面積高圧搾部17の加圧によるエンボス不良がより一層低減できるようになる。前記補助低圧搾部20は、補助高圧搾部18に隣接して配置され、補助高圧搾部18の外縁から急拡大部19の外縁まで延びている。前記補助低圧搾部20は、該補助低圧搾部20のライン上流側の端部が補助高圧搾部18の全部又は一部と、ナプキン幅方向に重なるように配置するのが好ましい。これにより、補助高圧搾部18のライン下流側が補助低圧搾部20によって完全に囲まれるようになり、補助低圧搾部20を設けたことによる効果が確実に発揮されるようになる。前記補助低圧搾部20を設けることによって、前記急拡大部19において、大面積高圧搾部17を通るナプキン長手方向線を引いたとき、ライン下流側から上流側に向けて、前記補助低圧搾部20、補助高圧搾部18、低圧搾部15、大面積高圧搾部17の順に、2段階で低圧搾部と高圧搾部が交互に配置されるようになり、エンボス不良がより確実に防止できるようになる。
【0055】
前記大面積高圧搾部17の平面形状は、図5に示される例では、略星形で形成されているが、図6に示される円形としてもよく、その他図示しないが、楕円形や多角形、半円形、雫形など種々の平面形状で形成してもよい。
【0056】
前記補助高圧搾部18の平面形状は、図5及び図6(A)に示されるように、大面積高圧搾部17のライン下流側の形状と略同形状に形成してもよいし、図6(B)に示されるように、異なる形状で形成してもよい。異なる形状で形成する場合には、補助高圧搾部17の加圧によるエンボス不良を防止するため、同図6(B)に示されるように、ライン下流側の溝幅中央部からライン上流側の両側に向けて直線的に拡大する線状に形成するのが好ましい。
【0057】
また、前記大面積高圧搾部17の配置は、図5及び図6(B)に示されるように、圧搾溝11の側壁又は急拡大部19の側壁に接触するように配置してもよいし、図6(A)に示されるように、圧搾溝11の側壁及び急拡大部19の側壁から低圧搾部15を介して離間するように配置してもよい。前者の場合には、幅方向外側からの圧力を大面積高圧搾部17によって内側に伝達させやすくなり、後者の場合には、大面積高圧搾部17の全周が低圧搾部15によって囲まれるため、エンボス不良が更に低減できるとともに、大面積高圧搾部17の見栄えが良好になる。
【0058】
図1に示される生理用ナプキン1では、前記大面積高圧搾部17は、前側長手方向圧搾溝11の中間部に1箇所のみ設けられていたが、図7に示されるように、各圧搾溝11〜14に対し任意の位置に配置することができる。なお、図7は、大面積高圧搾部17の配置の一例を示したものであり、このうちの一部のみ配置してもよいし、また、他の部分に配置してもよい。具体的には、各圧搾溝11〜14の中間部又は端部の1箇所に配置するか、各圧搾溝11〜14の中間部及び端部の両方若しくは中間部のみの前記規則配置高圧搾部16の配置間隔より大きな間隔をあけた複数箇所に配置することができる。
【0059】
図7に示される例では、前記大面積高圧搾部17は、前側長手方向圧搾溝11の中間部に溝長手方向に間隔をあけた3箇所と、後側長手方向圧搾溝12の後端部に1箇所、前端三日月形圧搾溝13の幅方向中央の後端部に1箇所、後端湾曲形圧搾溝14の幅方向中央部に1箇所設けられている。圧搾溝に複数の大面積高圧搾部17を設けた場合には、前記大面積高圧搾部17による幅方向内側への圧力の伝達が生じやすくなる。また、圧搾溝の端部に設けた場合には、圧搾溝端部で圧搾溝の剛性が低下するのが抑えられる。更に、幅方向に横断する圧搾溝の幅方向中央部に設けた場合には、大面積高圧搾部17がポイントとなって圧搾溝全体の見栄えが良好になる。
【0060】
〔他の形態例〕
上記形態例では、生理用ナプキン1の前側をライン下流側とし、後側をライン上流側としたが、これとは逆に、生理用ナプキン1の後側をライン下流側とし、前側をライン上流側としてもよい。
【符号の説明】
【0061】
1…生理用ナプキン、2…不透液性裏面シート、3…透液性表面シート、4…吸収体、5…被包シート、6…中高部、7…サイド不織布、9…糸状弾性伸縮部材、10…圧搾溝、11…前側長手方向圧搾溝、12…後側長手方向圧搾溝、13…前端三日月形圧搾溝、14…後端湾曲形圧搾溝、15…低圧搾部、16…規則配置高圧搾部、17…大面積高圧搾部、18…補助高圧搾部、19…急拡大部、20…補助低圧搾部
【要約】
【課題】高圧搾部の成形不良を抑制し、表面シートの破断を防止する。
【解決手段】肌当接面側から窪ませた圧搾溝10の底面に低圧搾部15と高圧搾部16,17、18とが形成された生理用ナプキン1である。前記高圧搾部は、前記圧搾溝10の長手方向に沿って規則的に配置された規則配置高圧搾部16と、前記圧搾溝10に不規則的に配置され、前記規則配置高圧搾部16より大きな面積で形成された大面積高圧搾部17と、前記大面積高圧搾部17のナプキン長手方向の一端側に前記低圧搾部15を介して配置され、前記大面積高圧搾部17のナプキン長手方向の一端側を囲むように前記大面積高圧搾部17より幅広に形成された補助高圧搾部18とを有している。
【選択図】図4
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7