特許第6207734号(P6207734)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6207734インテリジェントデバイスのシーンモードのカスタマイズ方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6207734
(24)【登録日】2017年9月15日
(45)【発行日】2017年10月4日
(54)【発明の名称】インテリジェントデバイスのシーンモードのカスタマイズ方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20170925BHJP
   G06F 17/30 20060101ALI20170925BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20170925BHJP
   H04M 11/00 20060101ALI20170925BHJP
【FI】
   G06F13/00 358C
   G06F17/30 340Z
   H04M1/00 R
   H04M11/00 302
【請求項の数】29
【全頁数】36
(21)【出願番号】特願2016-524593(P2016-524593)
(86)(22)【出願日】2015年3月19日
(65)【公表番号】特表2017-506772(P2017-506772A)
(43)【公表日】2017年3月9日
(86)【国際出願番号】CN2015074621
(87)【国際公開番号】WO2016065813
(87)【国際公開日】20160506
【審査請求日】2016年4月20日
(31)【優先権主張番号】201410594190.4
(32)【優先日】2014年10月29日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】513309030
【氏名又は名称】シャオミ・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100166372
【弁理士】
【氏名又は名称】山内 博明
(74)【代理人】
【識別番号】100115451
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 武史
(74)【代理人】
【識別番号】100198317
【弁理士】
【氏名又は名称】横堀 芳徳
(72)【発明者】
【氏名】フー ジィァン
(72)【発明者】
【氏名】ワン ヤン
(72)【発明者】
【氏名】レン チィァォ
(72)【発明者】
【氏名】ヂャォ ミン
【審査官】 佐々木 洋
(56)【参考文献】
【文献】 特表2009−536415(JP,A)
【文献】 特開2001−112071(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
G06F 17/30
H04M 1/00
H04M 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイス情報を取得することと、
前記少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイス情報にマッチするデバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストのそれぞれを、前記少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイス情報に従って、前記ユーザアカウントにプッシュすることと、
前記ユーザアカウントによって選択されたデバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストの選択情報を受信することと、
前記ユーザアカウントに結び付けられたシーンモードを前記デバイス開始条件リスト及び前記デバイス遂行タスクリストの選択情報に従って確立することと、を備え、
前記シーンモードは、少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報に従って、少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスの制御をトリガする関連関係を格納するように構成されている、
インテリジェントデバイスのシーンモードのカスタマイズ方法。
【請求項2】
前記シーンモードは、少なくとも、ユーザアカウント情報と、結び付けられたインテリジェントデバイスのデバイス情報と、開始条件及び遂行タスクとを備え、
前記結び付けられたインテリジェントデバイスのデバイス情報は、前記ユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスのデバイス情報及び前記ユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスのデバイス情報を備え、
前記開始条件は、前記少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集され、かつ、前記シーンモードをトリガする条件としてセットされた状態パラメータ情報であり、
前記遂行タスクは、前記シーンモードがトリガされた場合に少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスに送信されるように構成された対応する制御命令である、
請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記デバイス情報は、少なくとも、デバイスID情報及びデバイスタイプ情報を備え、
前記少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイス情報にマッチするデバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストのそれぞれを、前記少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイス情報に従って、前記ユーザアカウントプッシュすることは、
前記少なくとも一つのインテリジェントデバイスによってサポートされ、かつ、前記開始条件として用いられる、開始条件オプションのセットであるデバイス開始条件リストであって、前記少なくとも一つのインテリジェントデバイスにマッチするデバイス開始条件リストを、前記少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイスタイプ情報に従って生成することと、
前記少なくとも一つのインテリジェントデバイスによってサポートされ、かつ、前記遂行タスクとして用いられる、遂行タスクオプションのセットであるデバイス遂行タスクリストであって、前記少なくとも一つのインテリジェントデバイスにマッチするデバイス遂行タスクリストを、少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイスタイプ情報に従って生成することと、
前記ユーザアカウントに前記デバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストをそれぞれプッシュすることと、を備える、
請求項1又は2記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも一つのインテリジェントデバイスにマッチするデバイス開始条件リストを、少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイスタイプ情報に従って生成することは、
前記ユーザアカウントに結び付けられた各々のインテリジェントデバイスによってサポートされ、開始条件として用いられる開始条件オプションを、前記インテリジェントデバイスのデバイスタイプ情報に従って検索することと、
前記デバイス開始条件リストを生成するように前記各々のインテリジェントデバイスによってサポートされている開始条件オプションを収集することと、を備え、
前記少なくとも一つのインテリジェントデバイスにマッチするデバイス遂行タスクリストを、前記少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイスタイプ情報に従って生成することは、
前記ユーザアカウントに結び付けられた前記各々のインテリジェントデバイスによってサポートされ、遂行タスクとして用いられる遂行タスクオプションを、前記インテリジェントデバイスのデバイスタイプ情報に従って検索することと、
前記デバイス遂行タスクのリストを生成するように前記ユーザアカウントに結び付けられた各々のインテリジェントデバイスによってサポートされている遂行タスクオプションを収集することと、を備える、
請求項3記載の方法。
【請求項5】
さらに、前記少なくとも一つのインテリジェントデバイスによってサポートされ、前記ユーザアカウントによって選択されたデバイス開始条件リストの選択情報に従って遂行タスクとして用いられる遂行タスクオプションをスクリーニングした後、前記デバイス遂行タスクリストを生成することを備える、
請求項3又は4記載の方法。
【請求項6】
前記ユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイス情報を取得することは、さらに、
前記ユーザアカウントのユーザアカウント情報を取得することを備え、
前記ユーザアカウントに結び付けられたシーンモードを前記デバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストの選択情報に従って確立することは、
前記シーンモードの開始条件として選択された開始条件オプション及び前記シーンモードの遂行タスクとして選択された遂行タスクオプションでシーンモードを確立し、
前記シーンモードのユーザアカウント情報は、前記取得されたユーザアカウント情報であり、前記結び付けられたインテリジェントデバイスのデバイス情報について、前記選択された開始条件オプションに対応するインテリジェントデバイスのデバイス情報は、前記第1のインテリジェントデバイスのデバイス情報として用いられ、前記選択された遂行タスクオプションに対応するインテリジェントデバイスのデバイス情報は、前記第2のインテリジェントデバイスのデバイス情報として用いられる、
請求項3から5のいずれか記載の方法。
【請求項7】
前記シーンモードは、さらに、開始条件論理関係を備え、
前記開始条件論理関係は、前記各々の第1のインテリジェントデバイスによって収集され、前記シーンモードをトリガする条件として用いられた状態パラメータ情報間の論理関係を表すように構成され、
前記ユーザアカウントによって選択されたデバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストの選択情報を受信することは、さらに、
前記ユーザアカウントに対する開始条件論理関係のセッティング情報を受信することを備え、
前記ユーザアカウントに結び付けられたシーンモードを前記デバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストの選択情報に従って確立することは、さらに、
前記開始条件論理関係のセッティング情報に従って前記シーンモードの論理開始条件関係をセッティングすることを備える、
請求項2から6のいずれか記載の方法。
【請求項8】
前記シーンモードは、さらに、条件−タスク対応表を備え、
前記開始条件と前記遂行タスクとの間の対応関係の少なくとも一つのグループは、前記条件−タスク対応表に格納されており、
前記ユーザアカウントによって選択されたデバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストの選択情報を受信することは、さらに、
前記ユーザアカウントに対する条件−タスク対応表のセッティング情報を受信することを備え、
前記ユーザアカウントに結び付けられたシーンモードを前記デバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストの選択情報に従って確立することは、さらに、
前記条件−タスク対応表のセッティング情報に従って前記シーンモードの条件−タスク対応表をセッティングすることを備える、
請求項2から7のいずれか記載の方法。
【請求項9】
前記ユーザアカウントによって選択されたデバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストの選択情報を受信することは、さらに、
前記少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集され、前記シーンモードをトリガする条件として用いられる状態パラメータ情報の状態パラメータセッティング情報を受信することを備え、
前記ユーザアカウントに結び付けられたシーンモードを前記デバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストの選択情報に従って確立することは、さらに、
前記状態パラメータセッティング情報に従って、前記少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集され、前記シーンモードの開始条件として用いられる状態パラメータ情報をセッティングすることを備える、
請求項2から8のいずれか記載の方法。
【請求項10】
ーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報を取得することと、
前記少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報に従って前記少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスの制御をトリガする関連関係を格納するように構成された予めセットされたシーンモードが、前記状態パラメータ情報に従ってトリガされるかどうかを決定することと、
前記予めセットされたシーンモードがトリガされた場合に、対応して動作する少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスを制御するために、前記シーンモードに従ってユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスに対応する制御命令を送信することと、を備える、
シーンモードに基づくインテリジェントデバイスの制御方法。
【請求項11】
前記シーンモードは、少なくとも、ユーザアカウント情報と、結び付けられたインテリジェントデバイスのデバイス情報と、開始条件及び遂行タスクとを備え、
前記結び付けられたインテリジェントデバイスのデバイス情報は、前記ユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスのデバイス情報及び前記ユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスのデバイス情報を備え、
前記開始条件は、前記少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集され、前記シーンモードをトリガする条件としてセットされた状態パラメータ情報であり、
前記遂行タスクは、前記シーンモードがトリガされた場合に少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスに送信されるように構成された対応する制御命令である、
請求項10記載の方法。
【請求項12】
前記シーンモードは、さらに、開始条件論理関係を備え、
前記開始条件論理関係は、前記各々の第1のインテリジェントデバイスによって収集され、前記シーンモードをトリガする条件として用いられた状態パラメータ情報間の論理関係を表すように構成され、
前記予めセットされたシーンモードが、前記状態パラメータ情報に従ってトリガされるかどうかを決定することは、
前記少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報間の論理関係が状態パラメータ情報に従って開始条件論理関係を満たすかどうかを決定し、前記少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報間の論理関係が開始条件論理関係を満たす場合、予めセットされたシーンモードがトリガされることを備える、
請求項11記載の方法。
【請求項13】
前記シーンモードは、さらに、条件−タスク対応表を備え、
前記開始条件と前記遂行タスクとの間の対応関係の少なくとも一つのグループは、前記条件−タスク対応表に格納されており、
前記予めセットされたシーンモードが、前記状態パラメータ情報に従ってトリガされるかどうかを決定することは、
前記少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報が、状態パラメータ情報に従って状態−タスク対応表における開始条件の少なくとも一つのグループを満たすかどうか決定し、前記少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報が、状態−タスク対応表における開始条件の少なくとも一つのグループを満たす場合には、前記開始条件の少なくとも一つのグループに対応する遂行タスクは、前記条件−タスク対応表に従ってトリガされることを備える、
請求項11又は12記載の方法。
【請求項14】
ユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイス情報を取得するよう構成されたデバイス情報取得モジュールと、
前記少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイス情報にマッチするデバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストのそれぞれを、前記少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイス情報に従って、前記ユーザアカウントにプッシュするように構成された選択リストプッシングモジュールと、
前記ユーザアカウントによって選択されたデバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストの選択情報を受信するように構成された選択情報受信モジュールと、
前記ユーザアカウントに結び付けられたシーンモードを前記デバイス開始条件リスト及び前記デバイス遂行タスクリストの選択情報に従って確立するように構成されたシーンモードセッティングモジュールとを備え、
前記シーンモードは、少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報に従って、少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスの制御をトリガする関連関係を格納するように構成されている、
インテリジェントデバイスのシーンモードのカスタマイズ装置。
【請求項15】
前記シーンモードは、少なくとも、ユーザアカウント情報と、結び付けられたインテリジェントデバイスのデバイス情報と、開始条件及び遂行タスクとを備え、
前記結び付けられたインテリジェントデバイスのデバイス情報は、前記ユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスのデバイス情報及び前記ユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスのデバイス情報を備え、
前記開始条件は、前記少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集され、前記シーンモードをトリガする条件としてセットされた状態パラメータ情報であり、
前記遂行タスクは、前記シーンモードがトリガされた場合に少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスに送信されるように構成された対応する制御命令である、
請求項14記載の装置。
【請求項16】
前記デバイス情報は、少なくとも、デバイスID情報及びデバイスタイプ情報を備え、
選択リストプッシュモジュールは、
前記少なくとも一つのインテリジェントデバイスによってサポートされ、前記開始条件として用いられる、開始条件オプションのセットであるデバイス開始条件リストであって、前記少なくとも一つのインテリジェントデバイスにマッチするデバイス開始条件リストを、前記少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイスタイプ情報に従って生成するように構成された開始条件リスト生成ユニットと、
前記少なくとも一つのインテリジェントデバイスによってサポートされ、前記遂行タスクとして用いられる、遂行タスクオプションのセットであるデバイス遂行タスクリストであって、前記少なくとも一つのインテリジェントデバイスにマッチするデバイス遂行タスクリストを、少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイスタイプ情報に従って生成するように構成された遂行タスクリスト生成ユニットと、
前記ユーザアカウントに前記デバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストをそれぞれプッシュするように構成されたリストプッシュユニットと、を備える、
請求項14又は15記載の装置。
【請求項17】
前記開始条件リスト生成ユニットは、
前記ユーザアカウントに結び付けられた各々のインテリジェントデバイスによってサポートされ、開始条件として用いられる開始条件オプションを、前記インテリジェントデバイスのデバイスタイプ情報に従って検索するように構成された開始条件オプション探索サブユニットと、
前記デバイス開始条件リストを生成するように前記各々のインテリジェントデバイスによってサポートされている開始条件オプションを収集するように構成された開始条件オプション収集サブユニットとを備え、
前記遂行タスクリスト生成ユニットは、
前記ユーザアカウントに結び付けられた前記各々のインテリジェントデバイスによってサポートされ、遂行タスクとして用いられる遂行タスクオプションを、前記インテリジェントデバイスのデバイスタイプ情報に従って検索するように構成される遂行タスクオプション検索サブユニットと、
前記デバイス遂行タスクリストを生成するように前記ユーザアカウントに結び付けられた各々のインテリジェントデバイスによってサポートされている遂行タスクオプションを収集するように構成された遂行タスクオプション収集サブユニットと、を備える、
請求項16記載の装置。
【請求項18】
前記遂行タスクリスト生成ユニットは、さらに、
前記デバイス遂行タスクリストを生成するために、前記少なくとも一つのインテリジェントデバイスによってサポートされ、前記ユーザアカウントによって選択されたデバイス開始条件リストの選択情報に従って遂行タスクとして用いられる遂行タスクオプションをスクリーニングするように構成された遂行タスクオプションスクリーニングサブユニットを備える、
請求項16又は17記載の装置。
【請求項19】
前記デバイス情報取得モジュールは、さらに、前記ユーザアカウントのユーザアカウント情報を取得するように構成されており、
前記シーンモードセッティングモジュールは、さらに、前記シーンモードの開始状況として選択された開始状況オプション及び前記シーンモードの遂行タスクとして選択された遂行タスクオプションでシーンモードを確立するように構成されていて、
前記シーンモードのユーザアカウント情報は、前記取得されたユーザアカウント情報であり、前記結び付けられたインテリジェントデバイスのデバイス情報について、前記選択された開始条件オプションに対応するインテリジェントデバイスのデバイス情報は、前記第1のインテリジェントデバイスのデバイス情報として用いられ、前記選択された遂行タスクオプションに対応するインテリジェントデバイスのデバイス情報は、前記第2のインテリジェントデバイスのデバイス情報として用いられる、
請求項16から18のいずれか記載の装置。
【請求項20】
前記シーンモードは、さらに、開始条件論理関係を備え、
前記開始条件論理関係は、前記各々の第1のインテリジェントデバイスによって収集され、前記シーンモードをトリガする条件として用いられた状態パラメータ情報間の論理関係を表すように構成され、
前記選択情報受信モジュールは、さらに、前記ユーザアカウントに対する開始条件論理関係のセッティング情報を受信するように構成され、
前記シーンモードセッティングモジュールは、さらに、前記開始条件論理関係のセッティング情報に従って前記シーンモードの論理開始条件関係をセットするように構成されている、
請求項15から19のいずれか記載の装置。
【請求項21】
前記シーンモードは、さらに、条件−タスク対応表を備え、
前記開始条件と前記遂行タスクとの間の対応関係の少なくとも一つのグループは、前記条件−タスク対応表に格納されており、
前記選択情報受信モジュールは、さらに、前記ユーザアカウントに対する条件−タスク対応表のセッティング情報を受信するように構成され、
前記シーンモードセッティングモジュールは、さらに、
前記条件−タスク対応表のセッティング情報に従って前記シーンモードの状態−タスク対応表をセッティングするように構成されている、
請求項15から20のいずれか記載の装置。
【請求項22】
前記選択情報受信モジュールは、さらに、前記少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集され、前記シーンモードをトリガする条件として用いられる状態パラメータ情報の状態パラメータセッティング情報を受信するように構成され、
前記シーンモードセッティングモジュールは、さらに、前記状態パラメータセッティング情報に従って、前記少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集され、前記シーンモードの開始条件として用いられる状態パラメータ情報をセッティングするように構成されている、
請求項15から21のいずれか記載の装置。
【請求項23】
ーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報を取得するように構成された状態パラメータ情報取得モジュールと、
前記少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報に従って前記少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスの制御をトリガする関連関係を格納するように構成された予めセットされたシーンモードが、前記状態パラメータ情報に従ってトリガされるかどうかを決定するように構成されたシーンモードトリガモジュールと、
前記予めセットされたシーンモードがトリガされた場合に、対応して動作する少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスを制御するために、前記シーンモードに従ってユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスに対応する制御命令を送信するように構成された制御命令送信モジュールと、を備える、
シーンモードに基づいてインテリジェントデバイスを制御装置。
【請求項24】
前記シーンモードは、少なくとも、ユーザアカウント情報と、結び付けられたインテリジェントデバイスのデバイス情報と、開始条件及び遂行タスクとを備え、
前記結び付けられたインテリジェントデバイスのデバイス情報は、前記ユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスのデバイス情報及び前記ユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスのデバイス情報を備え、
前記開始条件は、前記少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集され、前記シーンモードをトリガする条件としてセットされた状態パラメータ情報であり、
前記遂行タスクは、前記シーンモードがトリガされた場合に少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスに送信されるように構成された対応する制御命令である、
請求項23記載の装置。
【請求項25】
前記シーンモードは、さらに、開始条件論理関係を備え、
前記開始条件論理関係は、前記各々の第1のインテリジェントデバイスによって収集され、前記シーンモードをトリガする条件として用いられた状態パラメータ情報間の論理関係を表すように構成され、
前記シーンモードトリガモジュールは、
前記少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報間の論理関係が状態パラメータ情報に従って開始条件論理関係を満たすかどうかを決定し、前記少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報間の論理関係が開始条件論理関係を満たす場合、予めセットされたシーンモードがトリガされるように構成されている、論理関係決定ユニットを備える、
請求項24記載の装置。
【請求項26】
前記シーンモードは、さらに、条件−タスク対応表を備え、
前記開始条件と前記遂行タスクとの間の対応関係の少なくとも一つのグループは、前記条件−タスク対応表に格納されており、
前記シーンモードトリガモジュールは、
前記少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報が、状態パラメータ情報に従って状態−タスク対応表における開始条件の少なくとも一つのグループを満たすかどうか決定し、前記少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報が、状態−タスク対応表における開始条件の少なくとも一つのグループを満たす場合には、前記開始条件の少なくとも一つのグループに対応する遂行タスクは、前記条件−タスク対応表に従ってトリガされるように構成された状態−タスク対応表照会ユニットを備える、
請求項24又は25記載の装置。
【請求項27】
請求項1から9のいずれか記載のインテリジェントデバイスのシーンモードのカスタマイズ方法をコンピュータに遂行させるコンピュータプログラム。
【請求項28】
請求項10から13のいずれか記載のシーンモードに基づくインテリジェントデバイスの制御方法をコンピュータに遂行させるコンピュータプログラム。
【請求項29】
そこに格納されている請求項27又は28記載のコンピュータプログラムを備えるコンピュータ可読格納媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願は、その全内容が参照により本明細書に組み込まれたものとする、2014年10月29日に中華人民共和国の国家知識産権局に提出された中国特許出願番号201410594190.4に基づき、かつ、優先権を主張する。
【0002】
本開示は、一般に、スマートホーム制御技術の分野に関し、より詳しくは、インテリジェントデバイスのシーンモードのカスタマイズ方法及びインテリジェントデバイスのシーンモードのカスタマイズ装置に関する。
【背景技術】
【0003】
家電製品は、日常生活の中で必須の電気デバイスとなった。従来の家電製品は、一般的に、タッチボタン又は赤外線リモートコントローラを通じて、ユーザによってリモート制御されている。開発による時間の経過により、この従来の動作モードによって制御される家電製品は、もはや家電製品を制御するユーザの要求を満たすことができない。
【0004】
この傾向に準拠して、スマートホームの概念が提案されている。スマートホームは、住宅をプラットフォームとして用い、広範囲な配線技術、ネットワーク通信技術、セキュリティ保護技術、自動制御技術、視聴覚技術を用いることによって結ばれる家庭生活に関する設備を統合し、かつ、家庭生活及び日課に関連する設備の効率的管理システムを確立し、これにより、家庭のセキュリティ、利便性、快適さ、芸術的効果を向上させて、環境にやさしい生活環境を達成する。この概念は、将来の家電製品の必然的な傾向であると、広く考えられている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示の実施形態によれば、インテリジェントデバイスのシーンモードのカスタマイズ方法及び装置が提供される。技術的な解決策は、以下のとおりである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の実施形態の第1の態様によれば、
ユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイス情報を取得することと、
前記少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイス情報にマッチするデバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストのそれぞれを、前記少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイス情報に従って、前記ユーザアカウントにプッシュすることと、
前記ユーザアカウントによって選択されたデバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストの選択情報を受信することと、
少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報に従って、少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスの制御をトリガする関連関係を格納するように構成されているシーンモードであって、前記ユーザアカウントに結び付けられたシーンモードを前記デバイス開始条件リスト及び前記デバイス遂行タスクリストの選択情報に従って確立することと、を含むインテリジェントデバイスのシーンモードのカスタマイズ装置が提供される。
【0007】
或いは、前記シーンモードは、少なくとも、ユーザアカウント情報と、結び付けられたインテリジェントデバイスのデバイス情報と、開始条件及び遂行タスクとを含み、
前記結び付けられたインテリジェントデバイスのデバイス情報は、前記ユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスのデバイス情報及び前記ユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスのデバイス情報を含み、
前記開始条件は、前記少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集され、かつ、前記シーンモードをトリガする条件としてセットされた状態パラメータ情報であり、
前記遂行タスクは、前記シーンモードがトリガされた場合に少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスに送信されるように構成された対応する制御命令である。
【0008】
或いは、前記デバイス情報は、少なくとも、デバイスID情報及びデバイスタイプ情報を含み、
前記少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイス情報にマッチするデバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストのそれぞれを、前記少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイス情報に従って、前記ユーザアカウントプッシュすることは、
前記少なくとも一つのインテリジェントデバイスによってサポートされ、かつ、前記開始条件として用いられる、開始条件オプションのセットであるデバイス開始条件リストであって、前記少なくとも一つのインテリジェントデバイスにマッチするデバイス開始条件リストを、前記少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイスタイプ情報に従って生成することと、
前記少なくとも一つのインテリジェントデバイスによってサポートされ、かつ、前記遂行タスクとして用いられる、遂行タスクオプションのセットであるデバイス遂行タスクリストであって、前記少なくとも一つのインテリジェントデバイスにマッチするデバイス遂行タスクリストを、少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイスタイプ情報に従って生成することと、
前記ユーザアカウントに前記デバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストをそれぞれプッシュすることと、を含む。
【0009】
或いは、前記少なくとも一つのインテリジェントデバイスにマッチするデバイス開始条件リストを、少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイスタイプ情報に従って生成することは、
前記ユーザアカウントに結び付けられた各々のインテリジェントデバイスによってサポートされ、開始条件として用いられる開始条件オプションを、前記インテリジェントデバイスのデバイスタイプ情報に従って検索することと、
前記デバイス開始条件リストを生成するように前記各々のインテリジェントデバイスによってサポートされている開始条件オプションを収集することと、を含み、
前記少なくとも一つのインテリジェントデバイスにマッチするデバイス遂行タスクリストを、前記少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイスタイプ情報に従って生成することは、
前記ユーザアカウントに結び付けられた前記各々のインテリジェントデバイスによってサポートされ、遂行タスクとして用いられる遂行タスクオプションを、前記インテリジェントデバイスのデバイスタイプ情報に従って検索することと、
前記デバイス遂行タスクのリストを生成するように前記ユーザアカウントに結び付けられた各々のインテリジェントデバイスによってサポートされている遂行タスクオプションを収集することと、を含む。
【0010】
或いは、この方法は、さらに、前記少なくとも一つのインテリジェントデバイスによってサポートされ、前記ユーザアカウントによって選択されたデバイス開始条件リストの選択情報に従って遂行タスクとして用いられる遂行タスクオプションをスクリーニングした後、前記デバイス遂行タスクリストを生成することを含む。
【0011】
或いは、前記ユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイス情報を取得することは、さらに、
前記ユーザアカウントのユーザアカウント情報を取得することを含み、前記ユーザアカウントに結び付けられたシーンモードを前記デバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストの選択情報に従って確立することは、前記シーンモードの開始条件として選択された開始条件オプション及び前記シーンモードの遂行タスクとして選択された遂行タスクオプションでシーンモードを確立し、前記シーンモードのユーザアカウント情報は、前記取得されたユーザアカウント情報であり、前記結び付けられたインテリジェントデバイスのデバイス情報について、前記選択された開始条件オプションに対応するインテリジェントデバイスのデバイス情報は、前記第1のインテリジェントデバイスのデバイス情報として用いられ、前記選択された遂行タスクオプションに対応するインテリジェントデバイスのデバイス情報は、前記第2のインテリジェントデバイスのデバイス情報として用いられる。
【0012】
或いは、前記シーンモードは、さらに、開始条件論理関係を含み、
前記開始条件論理関係は、前記各々の第1のインテリジェントデバイスによって収集され、前記シーンモードをトリガする条件として用いられた状態パラメータ情報間の論理関係を表すように構成され、
前記ユーザアカウントによって選択されたデバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストの選択情報を受信することは、さらに、前記ユーザアカウントに対する開始条件論理関係のセッティング情報を受信することを含み、
前記ユーザアカウントに結び付けられたシーンモードを前記デバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストの選択情報に従って確立することは、さらに、前記開始条件論理関係のセッティング情報に従って前記シーンモードの論理開始条件関係をセッティングすることを含む。
【0013】
或いは、前記シーンモードは、さらに、条件−タスク対応表を含み、
前記開始条件と前記遂行タスクとの間の対応関係の少なくとも一つのグループは、前記条件−タスク対応表に格納されており、
前記ユーザアカウントによって選択されたデバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストの選択情報を受信することは、さらに、前記ユーザアカウントに対する条件−タスク対応表のセッティング情報を受信することを含み、
前記ユーザアカウントに結び付けられたシーンモードを前記デバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストの選択情報に従って確立することは、さらに、前記条件−タスク対応表のセッティング情報に従って前記シーンモードの条件−タスク対応表をセッティングすることを含む。
【0014】
或いは、前記ユーザアカウントによって選択されたデバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストの選択情報を受信することは、さらに、前記少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集され、前記シーンモードをトリガする条件として用いられる状態パラメータ情報の状態パラメータセッティング情報を受信することを含み、
前記ユーザアカウントに結び付けられたシーンモードを前記デバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストの選択情報に従って確立することは、さらに、前記状態パラメータセッティング情報に従って、前記少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集され、前記シーンモードの開始条件として用いられる状態パラメータ情報をセッティングすることを含む。
【0015】
本開示の実施形態の第2の態様によれば、
前記ユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報を取得することと、
前記少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報に従って前記少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスの制御をトリガする関連関係を格納するように構成された予めセットされたシーンモードが、前記状態パラメータ情報に従ってトリガされるかどうかを決定することと、
前記予めセットされたシーンモードがトリガされた場合に、対応して動作する少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスを制御するために、前記シーンモードに従ってユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスに対応する制御命令を送信することと、を含む、
シーンモードに基づくインテリジェントデバイスの制御方法が提供される。
【0016】
或いは、前記シーンモードは、少なくとも、ユーザアカウント情報と、結び付けられたインテリジェントデバイスのデバイス情報と、開始条件及び遂行タスクとを含み、
前記結び付けられたインテリジェントデバイスのデバイス情報は、前記ユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスのデバイス情報及び前記ユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスのデバイス情報を含み、
前記開始条件は、前記少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集され、前記シーンモードをトリガする条件としてセットされた状態パラメータ情報であり、
前記遂行タスクは、前記シーンモードがトリガされた場合に少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスに送信されるように構成された対応する制御命令である。
【0017】
或いは、前記シーンモードは、さらに、開始条件論理関係を含み、
前記開始条件論理関係は、前記各々の第1のインテリジェントデバイスによって収集され、前記シーンモードをトリガする条件として用いられた状態パラメータ情報間の論理関係を表すように構成され、
前記予めセットされたシーンモードが、前記状態パラメータ情報に従ってトリガされるかどうかを決定することは、
前記少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報間の論理関係が状態パラメータ情報に従って開始条件論理関係を満たすかどうかを決定し、前記少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報間の論理関係が開始条件論理関係を満たす場合、予めセットされたシーンモードがトリガされることを含む。
【0018】
或いは、前記シーンモードは、さらに、条件−タスク対応表を含み、
前記開始条件と前記遂行タスクとの間の対応関係の少なくとも一つのグループは、前記条件−タスク対応表に格納されており、
前記予めセットされたシーンモードが、前記状態パラメータ情報に従ってトリガされるかどうかを決定することは、
前記少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報が、状態パラメータ情報に従って状態−タスク対応表における開始条件の少なくとも一つのグループを満たすかどうか決定し、前記少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報が、状態−タスク対応表における開始条件の少なくとも一つのグループを満たす場合には、前記開始条件の少なくとも一つのグループに対応する遂行タスクは、前記条件−タスク対応表に従ってトリガされることを含む。
【0019】
本開示の実施形態の第3の態様によれば、
ユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイス情報を取得するよう構成されたデバイス情報取得モジュールと、
前記少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイス情報にマッチするデバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストのそれぞれを、前記少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイス情報に従って、前記ユーザアカウントにプッシュするように構成された選択リストプッシングモジュールと、
前記ユーザアカウントによって選択されたデバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストの選択情報を受信するように構成された選択情報受信モジュールと、
前記ユーザアカウントに結び付けられたシーンモードを前記デバイス開始条件リスト及び前記デバイス遂行タスクリストの選択情報に従って確立するように構成されたシーンモードセッティングモジュールとを含み、前記シーンモードは、少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報に従って、少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスの制御をトリガする関連関係を格納するように構成されている、
インテリジェントデバイスのシーンモードのカスタマイズ装置が提供される。
【0020】
或いは、前記シーンモードは、少なくとも、ユーザアカウント情報と、結び付けられたインテリジェントデバイスのデバイス情報と、開始条件及び遂行タスクとを含み、
前記結び付けられたインテリジェントデバイスのデバイス情報は、前記ユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスのデバイス情報及び前記ユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスのデバイス情報を含み、
前記開始条件は、前記少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集され、前記シーンモードをトリガする条件としてセットされた状態パラメータ情報であり、
前記遂行タスクは、前記シーンモードがトリガされた場合に少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスに送信されるように構成された対応する制御命令である。
【0021】
或いは、前記デバイス情報は、少なくとも、デバイスID情報及びデバイスタイプ情報を含み、
選択リストプッシュモジュールは、
前記少なくとも一つのインテリジェントデバイスによってサポートされ、前記開始条件として用いられる、開始条件オプションのセットであるデバイス開始条件リストであって、前記少なくとも一つのインテリジェントデバイスにマッチするデバイス開始条件リストを、前記少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイスタイプ情報に従って生成するように構成された開始条件リスト生成ユニットと、
前記少なくとも一つのインテリジェントデバイスによってサポートされ、前記遂行タスクとして用いられる、遂行タスクオプションのセットであるデバイス遂行タスクリストであって、前記少なくとも一つのインテリジェントデバイスにマッチするデバイス遂行タスクリストを、少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイスタイプ情報に従って生成するように構成された遂行タスクリスト生成ユニットと、
前記ユーザアカウントに前記デバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストをそれぞれプッシュするように構成されたリストプッシュユニットと、を含む。
【0022】
或いは、前記開始条件リスト生成ユニットは、
前記ユーザアカウントに結び付けられた各々のインテリジェントデバイスによってサポートされ、開始条件として用いられる開始条件オプションを、前記インテリジェントデバイスのデバイスタイプ情報に従って検索するように構成された開始条件オプション探索サブユニットと、
前記デバイス開始条件リストを生成するように前記各々のインテリジェントデバイスによってサポートされている開始条件オプションを収集するように構成された開始条件オプション収集サブユニットとを含み、
前記遂行タスクリスト生成ユニットは、
前記遂行タスクリスト生成ユニットは、
前記ユーザアカウントに結び付けられた前記各々のインテリジェントデバイスによってサポートされ、遂行タスクとして用いられる遂行タスクオプションを、前記インテリジェントデバイスのデバイスタイプ情報に従って検索するように構成される遂行タスクオプション検索サブユニットと、
前記デバイス遂行タスクリストを生成するように前記ユーザアカウントに結び付けられた各々のインテリジェントデバイスによってサポートされている遂行タスクオプションを収集するように構成された遂行タスクオプション収集サブユニットと、を含む。
【0023】
或いは、前記遂行タスクリスト生成ユニットは、さらに、
前記デバイス遂行タスクリストを生成するために、前記少なくとも一つのインテリジェントデバイスによってサポートされ、前記ユーザアカウントによって選択されたデバイス開始条件リストの選択情報に従って遂行タスクとして用いられる遂行タスクオプションをスクリーニングするように構成された遂行タスクオプションスクリーニングサブユニットを含む。
【0024】
或いは、前記デバイス情報取得モジュールは、さらに、前記ユーザアカウントのユーザアカウント情報を取得するように構成されており、
前記シーンモード設定モジュールは、さらに、前記シーンモードの開始状況として選択された開始状況オプション及び前記シーンモードの遂行タスクとして選択された遂行タスクオプションでシーンモードを確立するように構成されていて、前記シーンモードのユーザアカウント情報は、前記取得されたユーザアカウント情報であり、前記結び付けられたインテリジェントデバイスのデバイス情報について、前記選択された開始条件オプションに対応するインテリジェントデバイスのデバイス情報は、前記第1のインテリジェントデバイスのデバイス情報として用いられ、前記選択された遂行タスクオプションに対応するインテリジェントデバイスのデバイス情報は、前記第2のインテリジェントデバイスのデバイス情報として用いられる。
【0025】
或いは、前記シーンモードは、さらに、開始条件論理関係を含み、
前記開始条件論理関係は、前記各々の第1のインテリジェントデバイスによって収集され、前記シーンモードをトリガする条件として用いられた状態パラメータ情報間の論理関係を表すように構成され、
前記選択情報受信モジュールは、さらに、前記ユーザアカウントに対する開始条件論理関係のセッティング情報を受信するように構成され、
前記シーンモードセッティングモジュールは、さらに、前記開始条件論理関係のセッティング情報に従って前記シーンモードの論理開始条件関係をセットするように構成されている。
【0026】
或いは、前記シーンモードは、さらに、条件−タスク対応表を含み、
前記開始条件と前記遂行タスクとの間の対応関係の少なくとも一つのグループは、前記条件−タスク対応表に格納されており、
前記選択情報受信モジュールは、さらに、前記ユーザアカウントに対する条件−タスク対応表のセッティング情報を受信するように構成され、
前記シーンモードセッティングモジュールは、さらに、前記条件−タスク対応表のセッティング情報に従って前記シーンモードの状態−タスク対応表をセッティングするように構成されている。
【0027】
或いは、前記選択情報受信モジュールは、さらに、前記少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集され、前記シーンモードをトリガする条件として用いられる状態パラメータ情報の状態パラメータセッティング情報を受信するように構成され、
前記シーンモードセッティングモジュールは、さらに、前記状態パラメータセッティング情報に従って、前記少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集され、前記シーンモードの開始条件として用いられる状態パラメータ情報をセッティングするように構成されている。
【0028】
本開示の実施形態の第4の態様によると、
前記ユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報を取得するように構成された状態パラメータ情報取得モジュールと、
前記少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報に従って前記少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスの制御をトリガする関連関係を格納するように構成された予めセットされたシーンモードが、前記状態パラメータ情報に従ってトリガされるかどうかを決定するように構成されたシーンモードトリガモジュールと、
前記予めセットされたシーンモードがトリガされた場合に、対応して動作する少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスを制御するために、前記シーンモードに従ってユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスに対応する制御命令を送信するように構成された制御命令送信モジュールと、
を含む、シーンモードに基づいてインテリジェントデバイスを制御装置が提供される。
【0029】
或いは、前記シーンモードは、少なくとも、ユーザアカウント情報と、結び付けられたインテリジェントデバイスのデバイス情報と、開始条件及び遂行タスクとを含み、
前記結び付けられたインテリジェントデバイスのデバイス情報は、前記ユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスのデバイス情報及び前記ユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスのデバイス情報を備え、
前記開始条件は、前記少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集され、前記シーンモードをトリガする条件としてセットされた状態パラメータ情報であり、
前記遂行タスクは、前記シーンモードがトリガされた場合に少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスに送信されるように構成された対応する制御命令である。
【0030】
或いは、前記シーンモードは、さらに、開始条件論理関係を含み、
前記開始条件論理関係は、前記各々の第1のインテリジェントデバイスによって収集され、前記シーンモードをトリガする条件として用いられた状態パラメータ情報間の論理関係を表すように構成され、
前記シーンモードトリガモジュールは、前記少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報間の論理関係が状態パラメータ情報に従って開始条件論理関係を満たすかどうかを決定し、前記少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報間の論理関係が開始条件論理関係を満たす場合、予めセットされたシーンモードがトリガされるように構成されている、論理関係決定ユニットを含む。
【0031】
或いは、前記シーンモードは、さらに、条件−タスク対応表を含み、
前記開始条件と前記遂行タスクとの間の対応関係の少なくとも一つのグループは、前記条件−タスク対応表に格納されており、
前記シーンモードトリガモジュールは、前記少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報が、状態パラメータ情報に従って状態−タスク対応表における開始条件の少なくとも一つのグループを満たすかどうか決定し、前記少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報が、状態−タスク対応表における開始条件の少なくとも一つのグループを満たす場合には、前記開始条件の少なくとも一つのグループに対応する遂行タスクは、前記条件−タスク対応表に従ってトリガされるように構成された状態−タスク対応表照会ユニットを含む。
【0032】
本開示の実施形態の第5の態様によると、
プロセッサと、
前記プロセッサによって遂行可能な命令が格納されるメモリと、を含み、
前記プロセッサは、
ユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイス情報を取得し、
前記少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイス情報にマッチするデバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストのそれぞれを前記少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイス情報に従って前記ユーザアカウントにプッシュし、
前記ユーザアカウントによって選択されたデバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストの選択情報を受信し、
前記少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報に従って前記少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスの制御をトリガするための関連関係を格納するように構成されているシーンモードであって、ユーザアカウントに結び付けられたシーンモードを前記デバイス開始条件及びデバイス遂行タスクリストの選択情報に従って確立するように構成されている、
シーンモードのカスタマイズデバイスが提供される。
【0033】
本開示の実施形態の第6の態様によると、
プロセッサと、
前記プロセッサによって遂行可能な命令が格納されるメモリと、を含み、
前記プロセッサは、
ユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報を取得し、
前記少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報に従って少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスの制御をトリガする関連関係を格納するように構成された予めセットされたシーンモードが、前記状態パラメータ情報に従ってトリガされるかどうかを決定し、
前記予めセットされたシーンモードがトリガされた場合に、対応して動作する少なくとも一つの第二のインテリジェントデバイスを制御するために、前記シーンモードに従ってユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスに対応する制御命令を送信する、
ように構成されたインテリジェントデバイスの制御装置が提供される。
【0034】
本開示の実施形態によって提供される技術的な解決策は、以下のような効果を有する。
【0035】
本開示の実施形態は、インテリジェントデバイスのシーンモードのカスタマイズ方法を提供する。この方法では、ユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイス情報がサーバによって取得される。その後、少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイス情報にマッチするデバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストが生成され、かつ、少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイス情報に従ってユーザアカウントにそれぞれプッシュされる。ユーザがデバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストの中から選択するだけで、選択された開始条件と選択された遂行タスクとの間の連携関係を確立することができ、さらに、関連するシーンモードが確立される。シーンモードは、少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報に従って少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスの制御をトリガする関連関係を格納するように構成される。ユーザアカウントに結び付けられたシーンモードを確立することによって、異なるインテリジェントデバイス間の自動連携制御を、シーンモードに基づいて実現することができる。
【0036】
前述の一般的な説明及び以下の詳細な説明はいずれも典型的かつ注釈的に過ぎず、特許請求の範囲に記載された本発明を限定するものではないと理解すべきである。
【0037】
次のように、本開示の実施形態を明示的に例証するために、実施形態に対応する添付図面の簡単な紹介が、以下に掲げられる。以下に説明される図面は、本開示のいくつかの実施形態にのみ対応しており、当業者であれば、創造的な労働をすることなく、これらの図面に従って他の図面を取得することができることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0038】
図1】典型的な実施形態に従うインテリジェントデバイスのシーンモードのカスタマイズ方法を示すフローチャートである。
図2】典型的な実施形態に従うリストの生成方法を示すフローチャートである。
図3A】典型的な実施形態に従うシーンモードをカスタマイズするインターフェースを例証する第1の模式図である。
図3B】典型的な実施形態に従うシーンモードをカスタマイズするインターフェースを例証する第2の模式図である。
図3C】典型的な実施形態に従うシーンモードをカスタマイズするインターフェースを例証する第3の概略図である。
図3D】典型的な実施形態に従うシーンモードをカスタマイズするインターフェースを例証する第4の概略図である。
図4】典型的な実施形態に従うシーンモードに基づくインテリジェントデバイスの制御方法を示すフローチャートである。
図5】典型的な実施形態に従うインテリジェントデバイスのシーンモードのカスタマイズ装置を例証する概略図である。
図6】典型的な実施形態に従う選択リストプッシングモジュールを例証する模式図である。
図7】典型的な実施形態に従うシーンモードに基づくインテリジェントデバイスの制御装置を例証する概略図である。
図8】典型的な実施形態に従うインテリジェントデバイスのシーンモードのカスタマイズデバイスのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
本開示の実施形態は、既に上記の図面を参照しながら例証してきたが、以下の説明ではより詳細に説明されるであろう。これらの図面及びテキスト説明は、本開示の範囲を何ら限定するものではなく、特別な実施形態を参照して当業者に本開示の概念を説明するために用いられる。
【0040】
以下、本開示では、本開示の目的、技術的解決策及び利点を明確にするために、図面を参照して詳細に説明されるであろう。ここで説明される実施形態は、本開示のいくつかの実施形態のみであることは明らかであり、全ての実施形態を示すものではない。本明細書で説明された実施形態に基づいて創造的な労働をすることなく当業者によって取得される全ての他の実施形態は、本開示の保護範囲に属する。
【0041】
まず、本開示の様々な実施形態において、関連する電子デバイスとは、携帯電話機、タブレットコンピュータ、電子書籍リーダー、MP3プレーヤー(ムービング・ピクチャー・エクスパーツ・グループ・オーディオレイヤ3)、MP4プレーヤー(ムービング・ピクチャー・エクスパーツ・グループ・オーディオレイヤ4)、ポータブルラップトップ、デスクトップコンピュータなどである点に留意されたい。
【0042】
図1は、典型的な実施形態に従うインテリジェントデバイスのシーンモードのカスタマイズ方法を示すフローチャートである。この実施形態では、例証の例として、サーバで用いられるインテリジェントデバイスのシーンモードのカスタマイズ方法を取り上げる。インテリジェントデバイスのシーンモードのカスタマイズ方法は、以下のステップを含む。
【0043】
ステップ102では、ユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイス情報が取得される。
【0044】
ステップ104では、少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイス情報にマッチするデバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストが、少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイス情報に従って、ユーザアカウントにそれぞれプッシュされる。
【0045】
ステップ106では、ユーザアカウントによって選択されたデバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストの選択情報が受信される。
【0046】
ステップ108では、少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報に従って少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスの制御をトリガするための関連関係を格納するように構成されているシーンモードであって、ユーザアカウントに結び付けられたシーンモードが、デバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストの選択情報に従って確立される。
【0047】
この実施形態は、インテリジェントデバイスのシーンモードのカスタマイズ方法をユーザに提供する。この方法では、ユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイス情報がサーバによって取得される。その後、少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイス情報にマッチするデバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストが生成され、かつ、少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイス情報に従ってユーザアカウントにそれぞれプッシュされる。ユーザがデバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストの中から選択するだけで、選択された開始条件と選択された遂行タスクとの間の関連関係を確立することができ、さらに、関連するシーンモードが確立される。シーンモードは、少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報に従って少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスの制御をトリガする関連関係を格納するように構成される。ユーザアカウントに結び付けられたシーンモードを確立することによって、異なるインテリジェントデバイス間の自動連携制御を、シーンモードに基づいて実現することができる。
【0048】
この実施形態で引用されたインテリジェントデバイスは、インテリジェントな家庭用デバイスであってもよい。インテリジェントデバイスのシーンモードのカスタマイズ方法は、強固な拡張性及び互換性を有しており、インテリジェントデバイスがインターネット接続の互換性を有する限り、この実施形態を適用することによって、インテリジェントデバイス間の連携関係を確立することができる点に留意されたい。
【0049】
シーンモードは、少なくとも、ユーザアカウント情報と、結び付けられたインテリジェントデバイスのデバイス情報と、開始条件及び遂行タスクとを含む。
【0050】
結び付けられたインテリジェントデバイスのデバイス情報は、ユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスのデバイス情報と、ユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスのデバイス情報とを含む。デバイス情報は、デバイスID情報とデバイスタイプ情報とを含む。デバイスID情報は、MAC(Media Access Control)アドレス、IPアドレス、デバイスシリアル番号等とすることができる。デバイスタイプ情報は、インテリジェントソケット、インテリジェントカメラ、インテリジェントテレビ、インテリジェントエアーコンディショナーなどのデバイスのタイプ情報である。したがって、異なるタイプのデバイスは、異なる状態パラメータ情報を収集することもでき、また、異なる制御命令に対応することもできる。
【0051】
開始条件は、少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集され、かつ、シーンモードをトリガする条件としてセットされた状態パラメータ情報である。デバイスタイプが異なるため、デバイスによって収集された状態パラメータ情報は、異なっていてもよい。例えば、インテリジェントソケットは、インテリジェントソケットの現在のオン/オフ状態を収集することができ、インテリジェントカメラは、監視範囲内に移動対象が存在するかどうかを収集することができ、インテリジェントエアーコンディショナーは、現在の室内温度とインテリジェントエアーコンディショナーのオン/オフ状態とを収集することができる。全てのこれらの状態パラメータは、第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報として用いることもできる。
【0052】
遂行タスクは、シーンモードがトリガされた場合に少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスに送信されるように構成された対応する制御命令である。デバイスタイプが異なるため、対応する制御命令は、異なっていてもよい。例えば、インテリジェントソケットは、インテリジェントソケットのオン/オフ状態を制御することができ、インテリジェントエアーコンディショナーは、インテリジェントエアーコンディショナーの設定温度のオン/オフ状態を制御することができる。
【0053】
この実施形態では、デバイス情報は、デバイスID情報とデバイスタイプ情報とを含む。異なるタイプのインテリジェントデバイスが開始条件として異なる状態パラメータ情報を提供することができるので、これらは、異なる制御命令に対応している。取得されたデバイス情報に従って、サーバは、ユーザアカウントに結び付けられたインテリジェントデバイスによって提供及びサポートされ、かつ、開始条件として用いられる、開始条件オプションを取得することができ、さらに、ユーザアカウントに結び付けられたインテリジェントデバイスによって提供及びサポートがされていて、かつ、遂行タスクとして用いられる遂行タスクオプションを取得することもでき、こうして、デバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストが生成される。図2は、典型的な実施形態に従うリストの生成方法を示すフローチャートである。図2を参照すると、少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイス情報にマッチするデバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストのそれぞれを、少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイス情報に従って、ユーザアカウントにそれぞれプッシュすることは、以下のステップを含む。
【0054】
ステップ210では、少なくとも一つのインテリジェントデバイスによってサポートされ、かつ、開始条件として用いられる、開始条件オプションのセットであるデバイス開始条件リストであって、少なくとも一つのインテリジェントデバイスにマッチするデバイス開始条件リストが、少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイスタイプ情報に従って生成される。
【0055】
ステップ220では、少なくとも一つのインテリジェントデバイスによってサポートされ、かつ、遂行タスクとして用いられる、遂行タスクオプションのセットであるデバイス遂行タスクリストであって、少なくとも一つのインテリジェントデバイスにマッチするデバイス遂行タスクリストが、少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイスタイプ情報に従って生成される。
【0056】
ステップ230では、デバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストが、ユーザアカウントにそれぞれプッシュされる。
【0057】
さらに、少なくとも一つのインテリジェントデバイスにマッチするデバイス開始条件リストを、少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイスタイプ情報に従って生成することは、以下のステップを含む。
【0058】
ステップ211では、ユーザアカウントに結び付けられた各々のインテリジェントデバイスによってサポートされ、かつ、開始条件として用いられる、開始条件オプションが、インテリジェントデバイスのデバイスタイプ情報に従って検索される。
【0059】
ステップ212では、各々のインテリジェントデバイスによってサポートされている開始条件オプションが、デバイス開始条件リストを生成するために収集される。
【0060】
さらに、少なくとも一つのインテリジェントデバイスにマッチするデバイス遂行タスクリストを、少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイスタイプ情報に従って生成することは、以下のステップを含む。
【0061】
ステップ221では、ユーザアカウントに結び付けられた各々のインテリジェントデバイスによってサポートされ、かつ、遂行タスクとして用いられる、遂行タスクオプションが、インテリジェントデバイスのデバイスタイプ情報に従って検索される。
【0062】
ステップ222では、ユーザアカウントに結び付けられた各々のインテリジェントデバイスによってサポートされている遂行タスクオプションが、デバイス遂行タスクリストを生成するために収集される。
【0063】
或いは、少なくとも一つのインテリジェントデバイスによってサポートされ、かつ、遂行タスクとして用いられる、遂行タスクオプションが、ユーザアカウントによって選択されたデバイス開始条件リストの選択情報に従ってスクリーニングされた後に、デバイス遂行タスクのリストが生成される。
【0064】
換言すると、まず、サーバは、生成されたデバイス開始条件リストをユーザアカウントにプッシュし、それから、ユーザーアカウントがデバイス開始条件リストの選択情報を返したときに、少なくとも一つのインテリジェントデバイスによってサポートされ、かつ、選択情報に従って遂行タスクとして用いられる、遂行タスクオプションを、スクリーニングし、最終的に、スクリーニングされた遂行タスクオプションに基づいて、デバイス遂行タスクのリストを生成する。この方法によれば、デバイス遂行タスクリスト内の遂行タスクオプションを、さらに減らすことができ、かつ、ユーザの選択の負担も減らすことができる。
【0065】
この実施形態では、上記のリスト生成方法に基づく、インテリジェントデバイスのシーンモードのカスタマイズ方法は、以下の詳細が含まれてもよい。
【0066】
ユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイス情報を取得することは、さらに、ユーザアカウントのユーザアカウント情報を取得することが含まれる。
【0067】
ユーザアカウントに結び付けられたシーンモードをデバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストの選択情報に従って確立することは、シーンモードの開始条件として選択された開始条件オプション及びシーンモードの遂行タスクとして選択された遂行タスクオプションでシーンモードを確立することを含む。ここで、シーンモードのユーザアカウント情報は、取得されたユーザアカウント情報であり、かつ、結び付けられたインテリジェントデバイスのデバイス情報について、選択された開始条件オプションに対応するインテリジェントデバイスのデバイス情報は、第1のインテリジェントデバイスのデバイス情報として用いられ、選択された遂行タスクオプションに対応するインテリジェントデバイスのデバイス情報は、第2のインテリジェントデバイスのデバイス情報として用いられる。
【0068】
この実施形態では、ユーザアカウント情報の具体的な構成と、結び付けられたインテリジェントデバイスのデバイス情報と、シーンモードを確立するために必要とされる開始条件及び遂行タスクとが、具体的に例証されている。
【0069】
要約すると、この実施形態では、サーバによって取得されたユーザアカウントに結び付けられたデバイス情報は、デバイスタイプ情報を含むことができる。異なるタイプのインテリジェントデバイスが開始条件として異なる状態パラメータ情報を提供することができるので、これらは、異なる制御命令に対応している。このため、データベースを、サーバに予め確立させることもできる。ここで、データベースは、様々なタイプのインテリジェントデバイスによってサポートされ、かつ、開始条件として用いられる、開始条件オプションと、様々なタイプのインテリジェントデバイスによってサポートされ、かつ、遂行タスクとして用いられる、遂行タスクオプションとを含む。サーバによって取得されたユーザアカウントに結び付けられたインテリジェントデバイスのデバイスタイプ情報に従って、サーバは、データベースに基づいて様々なインテリジェントデバイスにそれぞれ対応する開始条件オプション及び遂行タスクオプションを検索する。そして、サーバは、ユーザアカウントに結び付けられた様々なインテリジェントデバイスによってサポートされている開始条件オプション及び遂行タスクオプションを収集することによって、デバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストを取得する。ユーザがデバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストの中から選択する必要だけで、選択された開始条件と選択された遂行タスクとの間の連携関係を確立することができ、さらに、関連するシーンモードが確立される。
【0070】
図3Aは、典型的な実施形態に従うシーンモードをカスタマイズするインターフェースを例証する第1の模式図である。図3Bは、典型的な実施形態に従うシーンモードをカスタマイズするインターフェースを例証する第2の模式図である。図3Cは、典型的な実施形態に従うシーンモードをカスタマイズするインターフェースを例証する第3の概略図である。図3Dは、典型的な実施形態に従うシーンモードをカスタマイズするインターフェースを例証する第4の概略図である。図3A図3Dを参照すると、この実施形態では、ユーザによってインテリジェントデバイスのシーンモードがカスタマイズされる例が提供される。この実施形態では、図3Aを参照すると、シーンモードの開始条件及び遂行タスクの自由選択メニューが、ユーザに提供される。ユーザは、クリックによってデバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストを取得することができ、かつ、二つのリストは、ユーザアカウントに結び付けられたインテリジェントデバイスに基づいて生成される。図3Bを参照すると、ユーザのデバイス開始条件リストは、2つの開始条件オプション、すなわち「クリックによって開始されるセット」及び「開始時間のセット」を含むことができる。図3Cを参照すると、ユーザが、リストの中から選択することによって、シーンモードの開始条件として「クリックによって開始されるセット」、及び、シーンモードの遂行タスクとして「シャオミインテリジェントソケット−オン」を選択している。図3Dを参照すると、ユーザの選択の確認及び保存がされた場合、シーンモードが確立される。このシーンモードは、第1のインテリジェントデバイス及び第2のインテリジェントデバイスとして、ユーザアカウントに結び付けられた携帯電話機及びMIインテリジェントソケットに基づき、開始条件がクリックされると、遂行タスクがシャオミのインテリジェントソケットがオープンされる。ユーザによって結び付けられた2つのインテリジェントデバイス(携帯電話機・シャオミのインテリジェントソケット)間の連携関係は、シーンモードのセッティングによって確立することができる。
【0071】
この実施形態では、シーンモードには、複数の第1のインテリジェントデバイスが存在していてもよい。各々の第1のインテリジェントデバイスに対応する状態パラメータ情報は、シーンモードをトリガするかどうかを決定するために用いられる開始条件の一つの要素として用いることもできる。この状況に関して、インテリジェントデバイスのシーンモードのカスタマイズ方法では、複数の第1のインテリジェントデバイス間の論理関係をセッティングする二つの構成スキームを、ユーザに提供することができる。
【0072】
構成スキーム1
【0073】
シーンモードは、さらに、開始条件論理関係を含む。開始条件論理関係は、各々の第1のインテリジェントデバイスによって収集され、かつ、シーンモードをトリガする条件として用いられる状態パラメータ情報間の論理関係を表すように構成されている。ここで、論理関係は、論理「AND」、或いは、論理「OR」、又は、論理「AND」及び論理「OR」で構成される論理式とすることができる。
【0074】
ユーザアカウントによって選択されたデバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストの選択情報を受信することは、さらに、ユーザアカウントに対する開始条件論理関係のセッティング情報を受信することを含む。
【0075】
ユーザアカウントに結び付けられたシーンモードをデバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストの選択情報に従って確立することは、さらに、開始状況論理関係のセッティング情報に従ってシーンモードの論理開始状態関係をセッティングすることを含む。
【0076】
この方法によれば、各々のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報は、シーンモードをトリガするかどうかを決定する一つの要素として用いることができる。シーンモードをトリガするかどうかを決定するための基準は、様々な要素間の論理式を通じて確立することができる。ユーザは、開始条件論理関係のセッティング情報に従って開始条件論理関係をセットすることもできるし、これにより、所望の開始条件論理関係を、組み合わせることもできる。
【0077】
構成スキーム2
【0078】
シーンモードは、さらに、条件−タスク対応表を含む。開始条件と遂行タスクとの間の対応関係の少なくとも一つのグループが、条件−タスク対応表に格納されている。
【0079】
ユーザアカウントによって選択されたデバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストの選択情報を受信することは、さらに、ユーザアカウントに対する条件−タスク対応表のセッティング情報を受信することを含む。
【0080】
ユーザアカウントに結び付けられたシーンモードをデバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストの選択情報に従って確立することは、さらに、状態−タスク対応表のセッティング情報に従ってシーンモードの状態−タスク対応表をセッティングすることを含む。
【0081】
この方法によれば、条件−タスクの対応表は、開始条件と遂行タスクとの間の対応関係を決定するために、シーンモードにおいて確立される。異なる開始条件と異なる遂行タスクとの間の管理をセッティングするユーザの要求を、条件タスク対応表によって満足させることもできる。
【0082】
いくつかの第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報は、特定の状態パラメータ値、例えば、エアーコンディショナーによって収集された室内温度、給湯器によって収集された現在の水温などを有しているので、ユーザの要求に従って、これらのパラメータを、特定のパラメータ値を用いて決定すべき必要がある。この実施形態では、インテリジェントデバイスのシーンモードのカスタマイズ方法は、以下の詳細を含む。
【0083】
ユーザアカウントによって選択されたデバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストの選択情報を受信することは、さらに、少なくとも一つのインテリジェントデバイスによって収集され、かつ、シーンモードをトリガする条件として用いられる、状態パラメータ情報の状態パラメータセッティング情報を受信することを含む。
【0084】
ユーザアカウントに結び付けられたシーンモードをデバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストの選択情報に従って確立することは、さらに、前記状態パラメータセッティング情報に従って、前記少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集され、かつ、前記シーンモードの開始条件として用いられる状態パラメータ情報をセッティングすることを含む。
【0085】
この方法によれば、選択情報が返されたときに、状態パラメータ情報に関する状態パラメータセッティング情報を、ユーザに提供することができる。状態パラメータ情報の状態パラメータセッティング情報をセッティングすることによって、状態パラメータ情報の特定のパラメータ値のセッティングを実現することができる。
【0086】
図4は、典型的な実施形態に従うシーンモードに基づくインテリジェントデバイスの制御方法を示すフローチャートである。この実施形態では、一例として、サーバで用いられる方法を取り上げる。図4を参照すると、シーンモードに基づくインテリジェントデバイスの制御方法は、以下のステップを含む。
【0087】
ステップ401では、ユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報が取得される。
【0088】
ステップ402では、少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報に従って少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスの制御をトリガするための関連関係を格納するように構成されるシーンモードであって、予めセットされたシーンモードが、状態パラメータ情報に従ってトリガされるかどうか決定される。
【0089】
ステップ403では、予めセットされたシーンモードがトリガされた場合、対応して動作する少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスを制御するために、対応する制御命令がシーンモードに従ってユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスに送信される。
【0090】
要約すると、この実施形態に従うシーンモードに基づくインテリジェントデバイスの制御方法では、異なるインテリジェントデバイスを、媒体としてのクラウドサーバに予め格納されたシーンモードを介して相互に関連付けすることができ、この結果、自動連携制御を、シーンモードにセットされた関連関係に基づいて異なるインテリジェントデバイスで実行することができる。このシーンモードに基づくインテリジェントデバイスの制御方法では、本来的に独立したインテリジェントデバイスを相互に連携することもできるし、また、インテリジェントデバイスを組み合わせて、インテリジェントデバイスの応用のシナリオを拡張することもできる。
【0091】
この実施形態で引用されたインテリジェントデバイスは、インテリジェントな家庭用デバイスであってもよい。インテリジェントデバイスの制御方法は、強固な拡張性及び互換性を有しており、インテリジェントデバイスがインターネット接続の互換性を有する限り、この実施形態のインテリジェントデバイスの制御方法を適用できる点に留意されたい。
【0092】
シーンモードは、少なくとも、ユーザアカウント情報と、結び付けられたインテリジェントデバイスのデバイス情報と、開始条件及び遂行タスクとを含む。
【0093】
結び付けられたインテリジェントデバイスのデバイス情報は、ユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスのデバイス情報と、ユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスのデバイス情報とを含む。デバイス情報は、デバイスID情報とデバイスタイプ情報とを含む。デバイスID情報は、MAC(Media Access Control)アドレス、IPアドレス、デバイスシリアル番号等とすることができる。デバイスタイプ情報は、インテリジェントソケット、インテリジェントカメラ、インテリジェントテレビ、インテリジェントエアーコンディショナーなどのデバイスのタイプ情報である。したがって、異なるタイプのデバイスは、異なる状態パラメータ情報を収集することもでき、また、異なる制御命令に対応することもできる。
【0094】
開始条件は、少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集され、かつ、シーンモードをトリガする条件としてセットされた状態パラメータ情報である。デバイスタイプが異なるため、デバイスによって収集された状態パラメータ情報は、異なっていてもよい。例えば、インテリジェントソケットは、インテリジェントソケットの現在のオン/オフ状態を収集することができ、インテリジェントカメラは、監視範囲内に移動対象が存在するかどうかを収集することができ、インテリジェントエアーコンディショナーは、現在の室内温度とインテリジェントエアーコンディショナーのオン/オフ状態とを収集することができる。これらの状態パラメータは、第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報として用いることもできる。
【0095】
遂行タスクは、シーンモードがトリガされた場合に少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスに送信されるように構成された対応する制御命令である。デバイスタイプが異なるため、対応する制御命令は、異なっていてもよい。例えば、インテリジェントソケットは、インテリジェントソケットのオン/オフ状態を制御することができ、インテリジェントエアーコンディショナーは、インテリジェントエアーコンディショナーの設定温度のオン/オフ状態を制御することができる。
【0096】
この実施形態では、シーンモードには、複数の第1のインテリジェントデバイスが存在していてもよい。各々の第1のインテリジェントデバイスに対応する状態パラメータ情報は、シーンモードをトリガするかどうかを決定するために用いられる開始条件の一つの要素として用いることもできる。ここで、複数の第1のインテリジェントデバイスの場合には、シーンモードは二つの方法でトリガされるか否かを決定することができる。
【0097】
方法1
【0098】
シーンモードは、さらに、開始条件論理関係を含む。開始条件論理関係は、各々の第1のインテリジェントデバイスによって収集され、かつ、シーンモードをトリガする条件として用いられるべき状態パラメータ情報間の論理関係を表すように構成されている。論理関係は、論理「AND」、或いは、論理「OR」、又は、論理「AND」及び論理「OR」で構成される論理式とすることができる。
【0099】
予めセットされたシーンモードが、状態パラメータ情報に基づいてトリガされるかどうかを決定することは、各々の第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報間の論理関係が、状態パラメータ情報に従って開始条件論理関係を満たすかどうかを決定し、各々の第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報間の論理関係が開始条件論理関係を満たす場合、予めセットされたシーンモードがトリガされることを含む。
【0100】
この方法によれば、各々のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報は、シーンモードをトリガするかどうかを決定する一つの要素として用いることもできる。シーンモードをトリガするかどうかを決定する基準は、様々な要素の間論理式を通じて確立することができる。
【0101】
方法2
【0102】
シーンモードは、さらに、条件−タスク対応表を含み、かつ、開始状態と遂行タスクとの間の対応関係の少なくとも一つのグループが、条件−タスク対応表に格納されている。
【0103】
予めセットされたシーンモードが状態パラメータ情報に従ってトリガされるかどうかを決定することは、少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報が、状態パラメータ情報に従って状態−タスク対応表における開始条件の少なくとも一つのグループを満たすかどうか決定することを含む。
【0104】
少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報が、状態−タスク対応表における開始条件の少なくとも一つのグループを満たす場合には、開始条件の少なくとも一つのグループに対応する遂行タスクが、条件−タスク対応表に従ってトリガされることを含む。
【0105】
この方法によれば、条件−タスクの対応表は、開始状態と遂行タスクとの間の対応関係を決定するために、シーンモードにおいて確立される。対応表によって、異なる開始条件と異なる遂行タスクとを管理することができる。
【0106】
本開示の方法の実施形態を実行するように構成することができる、本開示のデバイスの実施形態が、以下に説明されるであろう。以下のデバイスの実施形態では開示されていない詳細に関しては、方法の実施形態を参照されたい。
【0107】
図5は、典型的な実施形態に従うインテリジェントデバイスのシーンモードのカスタマイズ装置を例証する概略図である。この装置は、電子デバイス又は電子デバイスの一部とされる、ハードウェア、ソフトウェア、又は、それらの組み合わせによって実装することができる。インテリジェントデバイスのシーンモードのカスタマイズ装置500は、デバイス情報取得モジュール510と、選択リストプッシングモジュール520と、選択情報受信モジュール530と、シーンモードセッティングモジュール540とを含む。
【0108】
デバイス情報取得モジュール510は、ユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイス情報を取得するように構成されている。
【0109】
選択リストプッシングモジュール520は、少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイス情報にマッチするデバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストのそれぞれを、少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイス情報に従って、前記ユーザアカウントプッシュするように構成されている。
【0110】
選択情報受信モジュール530は、ユーザアカウントによって選択されたデバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストの選択情報を受信するように構成されている。
【0111】
シーンモードセッティングモジュール540は、少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報に従って少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスの制御をトリガするための関連関係を格納するように構成されているシーンモードであって、ユーザアカウントに結び付けられたシーンモードを、デバイス開始条件及びデバイス遂行タスクリストの選択情報に従って確立するように構成されている。
【0112】
この実施形態は、ユーザによるインテリジェントデバイスのシーンモードのカスタマイズ装置を提供する。この装置では、ユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイス情報がサーバによって取得される。その後、少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイス情報にマッチするデバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストが生成され、かつ、少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイス情報に従ってユーザアカウントにそれぞれプッシュされる。ユーザがデバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストの中から選択するだけで、選択された開始条件と選択された遂行タスクとの間の連携関係を確立することができ、さらに、関連するシーンモードが確立される。シーンモードは、少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報に従って少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスの制御をトリガする関連関係を格納するように構成される。ユーザアカウントに結び付けられたシーンモードを確立することによって、異なるインテリジェントデバイス間の自動連携制御を、シーンモードに基づいて実現することができる。
【0113】
この実施形態で引用されたインテリジェントデバイスは、インテリジェントな家庭用デバイスであってもよい。インテリジェントデバイスのシーンモードのカスタマイズシステムは、強固な拡張性及び互換性を有しており、インテリジェントデバイスがインターネット接続の互換性を有する限り、この実施形態を適用することによって、インテリジェントデバイス間の連携関係を確立することができる点に留意されたい。
【0114】
シーンモードは、少なくとも、ユーザアカウント情報と、結び付けられたインテリジェントデバイスの装置情報と、開始条件及び遂行タスクとを含む。
【0115】
結び付けられたインテリジェントデバイスのデバイス情報は、ユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスのデバイス情報と、ユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスのデバイス情報とを含む。デバイス情報は、デバイスID情報とデバイスタイプ情報とを含む。デバイスID情報は、MAC(Media Access Control)アドレス、IPアドレス、デバイスシリアル番号等とすることができる。デバイスタイプ情報は、インテリジェントソケット、インテリジェントカメラ、インテリジェントテレビ、インテリジェントエアーコンディショナーなどのデバイスのタイプ情報である。したがって、異なるタイプのデバイスは、異なる状態パラメータ情報を収集することもでき、また、異なる制御命令に対応することもできる。
【0116】
開始条件は、少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集され、かつ、シーンモードをトリガする条件としてセットされた状態パラメータ情報である。デバイスタイプが異なるため、デバイスによって収集された状態パラメータ情報は、異なっていてもよい。例えば、インテリジェントソケットは、インテリジェントソケットの現在のオン/オフ状態を収集することができ、インテリジェントカメラは、監視範囲内に移動対象が存在するかどうかを収集することができ、インテリジェントエアーコンディショナーは、現在の室内温度とインテリジェントエアーコンディショナーのオン/オフ状態とを収集することができる。これらの状態パラメータは、第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報として用いることもできる。
【0117】
遂行タスクは、シーンモードがトリガされた場合に少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスに送信されるように構成された対応する制御命令である。デバイスタイプが異なるため、対応する制御命令は、異なっていてもよい。例えば、インテリジェントソケットは、インテリジェントソケットのオン/オフ状態を制御することができ、インテリジェントエアーコンディショナーは、インテリジェントエアーコンディショナーの設定温度のオン/オフ状態を制御することができる。
【0118】
この実施形態では、デバイス情報は、デバイスID情報とデバイスタイプ情報とを含む。異なるタイプのインテリジェントデバイスが開始条件として異なる状態パラメータ情報を提供することができ、これらは、異なる制御命令に対応していてもよい。取得されたデバイス情報に従って、サーバは、ユーザアカウントに結び付けられたインテリジェントデバイスによって提供及びサポートがされていて、かつ、開始条件として用いられる開始条件オプションを取得することができ、さらに、ユーザアカウントに結び付けられたインテリジェントデバイスによって提供及びサポートがされていて、かつ、遂行タスクとして用いられる遂行タスクオプションを取得することもできる。こうして、デバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストが生成される。図6は、典型的な実施形態に従う選択リストプッシングモジュールを例証する模式図である。図6を参照すると、選択リストプッシングモジュール520は、開始条件リストユニット521と、遂行タスクリスト生成ユニット522と、リストプッシングユニット523とを含む。
【0119】
開始条件リスト生成ユニット521は、少なくとも一つのインテリジェントデバイスによってサポートされ、かつ、開始条件として用いられる、開始条件オプションのセットであるデバイス開始条件リストであって、少なくとも一つのインテリジェントデバイスにマッチするデバイス開始条件リストを、少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイスタイプ情報に従って生成するように構成される。
【0120】
遂行タスクリスト生成ユニット522は、少なくとも一つのインテリジェントデバイスによってサポートされ、かつ、遂行タスクとして用いられる、遂行タスクオプションのセットであるデバイス遂行タスクリストであって、少なくとも一つのインテリジェントデバイスにマッチするデバイス遂行タスクリストを、少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイスタイプ情報に従って生成するように構成される。
【0121】
リストプッシングユニット523は、デバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストを、ユーザアカウントにそれぞれプッシュするように構成される。
【0122】
さらに、開始条件リスト生成ユニット521は、開始条件オプション探索サブユニット521aと、開始条件オプション収集サブユニット521bとを含む。
【0123】
開始条件オプション探索サブユニット521aは、ユーザアカウントに結び付けられた各々のインテリジェントデバイスによってサポートされ、かつ、開始条件として用いられる、開始条件オプションを、インテリジェントデバイスのデバイスタイプ情報に従って検索するように構成される。
【0124】
開始条件オプション収集サブユニット521bは、デバイス開始条件リストを生成するために、各々のインテリジェントデバイスによってサポートされている開始条件オプションを収集するように構成される。
【0125】
遂行タスクリスト生成ユニット522は、遂行タスクオプション検索サブユニット522aと、遂行タスクオプション収集サブユニットユニット522bとを含む。
【0126】
遂行タスクオプション検索サブユニット522aは、ユーザアカウントに結び付けられた各々のインテリジェントデバイスによってサポートされ、かつ、遂行タスクとして用いられる、遂行タスクオプションをインテリジェントデバイスのデバイスタイプ情報に従って検索するように構成されている。
【0127】
遂行タスクオプション収集サブユニットユニット522bは、デバイス遂行タスクリストを生成するために、ユーザアカウントに結び付けられた各々のインテリジェントデバイスによってサポートされている遂行タスクオプションを収集するように構成される。
【0128】
或いは、遂行タスクリスト生成ユニット522は、さらに、遂行タスクオプションスクリーニングサブユニットを含み、かつ、遂行タスクオプションスクリーニングサブユニットは、デバイス遂行タスクを生成するために、少なくとも一つのインテリジェントデバイスによってサポートされ、かつ、遂行タスクとして用いられる、遂行タスクオプションを、ユーザアカウントによって選択されたデバイス開始条件リストの選択情報に従ってスクリーニングするように構成される。
【0129】
換言すると、まず、サーバは、生成されたデバイス開始条件リストをユーザアカウントにプッシュし、それから、ユーザーアカウントがデバイス開始条件リストの選択情報を返したときに、少なくとも一つのインテリジェントデバイスによってサポートされ、かつ、選択情報に従って遂行タスクとして用いられる、遂行タスクオプションを、スクリーニングし、最終的に、スクリーニングされた遂行タスクオプションに基づいて、デバイス遂行タスクのリストを生成する。この方法によれば、デバイス遂行タスクリスト内の遂行タスクオプションは、さらに減らすことができ、かつ、ユーザの選択の負担も減らすことができる。
【0130】
この実施形態では、インテリジェントデバイスのシーンモードのカスタマイズ装置は、以下の詳細が含まれていてもよい。
【0131】
デバイス情報取得モジュール510は、さらに、ユーザアカウントのユーザアカウント情報を取得するように構成される。
【0132】
シーンモードセッティングモジュール540は、さらに、シーンモードの開始条件として選択された開始条件オプション及びシーンモードの遂行タスクとして選択された遂行タスクオプションでシーンモードを確立するように構成されている。ここで、シーンモードのユーザアカウント情報は、取得されたユーザアカウント情報であり、かつ、結び付けられたインテリジェントデバイスのデバイス情報について、選択された開始条件オプションに対応するインテリジェントデバイスのデバイス情報は、第1のインテリジェントデバイスのデバイス情報として用いられ、選択された遂行タスクオプションに対応するインテリジェントデバイスのデバイス情報は、第2のインテリジェントデバイスのデバイス情報として用いられる。
【0133】
この実施形態では、ユーザアカウント情報の具体的な構成と、結び付けられたインテリジェントデバイスのデバイス情報と、シーンモードを確立するために必要とされる開始条件及び遂行タスクとが、具体的に例証されている。
【0134】
要約すると、この実施形態では、サーバによって取得されたユーザアカウントに結び付けられたデバイス情報は、デバイスタイプ情報を含むことができる。異なるタイプのインテリジェントデバイスが開始条件として異なる状態パラメータ情報を提供することができるので、これらは、異なる制御命令に対応していてもよい。このため、データベースを、サーバに予め確立させることもできる。ここで、データベースは、様々なタイプのインテリジェントデバイスによってサポートされ、かつ、開始条件として用いられる、開始条件オプションと、様々なタイプのインテリジェントデバイスによってサポートされ、かつ、遂行タスクとして用いられる、遂行タスクオプションとを含む。サーバによって取得されたユーザアカウントに結び付けられたインテリジェントデバイスのデバイスタイプ情報に従って、サーバは、データベースに基づいて様々なインテリジェントデバイスにそれぞれ対応する開始条件オプション及び遂行タスクオプションを検索する。そして、サーバは、ユーザアカウントに結び付けられた様々なインテリジェントデバイスによってサポートされている開始条件オプション及び遂行タスクオプションを収集することによって、デバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストを取得する。ユーザがデバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストの中から選択する必要だけで、選択された開始条件と選択された遂行タスクとの間の連携関係を確立することができ、さらに、関連するシーンモードが確立される。
【0135】
この実施形態では、シーンモードには、複数の第1のインテリジェントデバイスが存在していてもよい。各々の第1のインテリジェントデバイスに対応する状態パラメータ情報は、シーンモードをトリガするかどうかを決定するために用いられる開始条件の一つの要素として用いることもできる。この状況に関して、インテリジェントデバイスのシーンモードのカスタマイズ装置では、複数の第1のインテリジェントデバイス間の論理関係をセッティングする二つの構成スキームを、ユーザに提供することができる。
【0136】
構成スキーム1
【0137】
シーンモードは、さらに、開始条件論理関係を含む。開始条件論理関係は、各々の第1のインテリジェントデバイスによって収集され、かつ、シーンモードをトリガする条件として用いられる状態パラメータ情報間の論理関係を表すように構成されている。ここで、論理関係は、論理「AND」、或いは、論理「OR」、又は、論理「AND」及び論理「OR」で構成される論理式とすることができる。
【0138】
選択情報受信モジュール530は、さらに、ユーザアカウントに対する開始条件論理関係のセッティング情報を受信するように構成される。
【0139】
シーンモードセッティングモジュール540は、さらに、開始条件論理関係のセッティング情報に従ってシーンモードの論理開始条件関係をセットするように構成される。
【0140】
この装置によれば、各々のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報は、シーンモードをトリガするかどうかを決定する一つの要素として用いることができる。シーンモードをトリガするかどうかを決定するための基準は、様々な要素間の論理式を通じて確立することができる。ユーザは、開始条件論理関係のセッティング情報に従って開始条件論理関係をセットすることもできるし、そして、所望の開始条件論理関係は、組み合わせることもできる。
【0141】
構成スキーム2
【0142】
シーンモードは、さらに、条件−タスク対応表を含み、かつ、開始条件と遂行タスクとの間の対応関係の少なくとも一つのグループは、条件−タスク対応表に格納されている。
【0143】
選択情報受信モジュール530は、さらに、ユーザアカウントに対する条件−タスク対応表のセッティング情報を受信するように構成されている。
【0144】
シーンモードセッティングモジュール540は、さらに、状態−タスク対応表のセッティング情報に従ってシーンモードの状態−タスク対応表をセッティングするように構成される。
【0145】
この装置によれば、条件−タスクの対応表は、開始条件と遂行タスクとの間の対応関係を決定するために、シーンモードにおいて確立される。異なる開始条件と異なる遂行タスクとの間の管理をセッティングするユーザの要求を、条件タスク対応表によって満足させることもできる。
【0146】
いくつかの第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報は、特定の状態パラメータ値、例えば、エアーコンディショナーによって収集された室内温度、給湯器によって収集された現在の水温など、を有しているので、ユーザの要件に従って、これらのパラメータは、特定のパラメータ値を用いて決定すべき必要がある。この実施形態では、インテリジェントデバイスのシーンモードのカスタマイズ装置は、以下の詳細を含む。
【0147】
選択情報受信モジュール530は、さらに、少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集され、かつ、シーンモードをトリガする条件として用いられる、状態パラメータ情報の状態パラメータセッティング情報を受信するように構成される。
【0148】
シーンモードセッティングモジュール540は、さらに、状態パラメータセッティング情報に従って、少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集され、かつ、シーンモードの開始条件として用いられる状態パラメータ情報をセッティングするように構成される。
【0149】
この装置によれば、選択情報が返されたときに、状態パラメータ情報に関する状態パラメータセッティング情報は、ユーザに提供することができる。状態パラメータ情報の状態パラメータセッティング情報をセッティングすることによって、状態パラメータ情報の特定のパラメータ値のセッティングを実現することができる。
【0150】
図7は、典型的な実施形態に従うシーンモードに基づくインテリジェントデバイスの制御装置を例証する概略図である。この装置は、電子デバイス又は電子デバイスの一部とされる、ハードウェア、ソフトウェア、又は、それらの組み合わせによって実装することができる。シーンモードに基づくインテリジェントデバイスの制御装置700は、状態パラメータ情報取得モジュール710と、シーンモードトリガモジュール720と、制御命令送信モジュール730とを含む。
【0151】
状態パラメータ情報取得モジュール710は、ユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報を取得するように構成される。
【0152】
シーンモードトリガモジュール720は、少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報に従って、少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスの制御をトリガする関連関係を格納するように構成された予めセットされたシーンモードが、状態パラメータ情報に従ってトリガされるかどうかを決定するように構成される。
【0153】
制御命令送信モジュール730は、予めセットされたシーンモードがトリガされた場合、対応して動作する少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスを制御するために、対応する制御命令をシーンモードに従ってユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスに送信するように構成される。
【0154】
或いは、シーンモードは、少なくとも、ユーザアカウント情報と、結び付けられたインテリジェントデバイスのデバイス情報と、開始条件及び遂行タスクとを含む。
【0155】
結び付けられたインテリジェントデバイスのデバイス情報は、ユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスのデバイス情報と、ユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスのデバイス情報とを含む。
【0156】
開始条件は、少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集され、かつ、シーンモードをトリガする条件としてセットされた状態パラメータ情報である。
【0157】
遂行タスクは、シーンモードがトリガされた場合に少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスに送信されるように構成された対応する制御命令である。
【0158】
或いは、シーンモードは、さらに、開始条件論理関係を含む。
【0159】
開始条件論理関係は、各々の第1のインテリジェントデバイスによって収集され、かつ、シーンモードをトリガする条件として用いられる、状態パラメータ情報間の論理関係を表すように構成される。
【0160】
シーンモードトリガモジュール720は、論理関係決定ユニットを含む。
【0161】
論理関係決定ユニットは、各々の第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報間の論理関係が状態パラメータ情報に従って開始条件論理関係を満たすかどうかを決定し、各々の第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報間の論理関係が開始条件論理関係を満たす場合、予めセットされたシーンモードがトリガされるように構成される。
【0162】
或いは、シーンモードは、さらに、条件−タスク対応表を含む。
【0163】
開始条件と遂行タスクとの間の対応関係の少なくとも一つのグループは、条件−タスク対応表に格納されている。
【0164】
シーンモードトリガモジュール720は、条件−タスク対応表照会ユニットを含む。
【0165】
条件−タスク対応表照会ユニットは、各々の第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報が、状態パラメータ情報に従って状態−タスク対応表における開始条件の少なくとも一つのグループを満たすかどうか決定し、各々の第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報が、状態パラメータ情報に従って状態−タスク対応表における開始条件の少なくとも一つのグループを満たす場合には、開始条件の少なくとも一つのグループに対応する遂行タスクは、条件−タスク対応表に従ってトリガされるように構成される。
【0166】
要約すると、この実施形態に従うシーンモードに基づくインテリジェントデバイスの制御装置では、異なるインテリジェントデバイスを、媒体としてのクラウドサーバに予め格納されたシーンモードを介して相互に関連付けすることができ、この結果、自動連携制御を、シーンモードにセットされた関連関係に基づいて異なるインテリジェントデバイスで実行することができる。このシーンモードに基づくインテリジェントデバイスの制御装置では、本来的に独立したインテリジェントデバイスを連携することもできるし、また、インテリジェントデバイスを組み合わせて、インテリジェントデバイスの応用のシナリオを拡張することもできる。
【0167】
図8は、典型的な実施形態に従うインテリジェントデバイスのシーンモードのカスタマイズデバイス800のブロック図である。例えば、デバイス800は、サーバとすることができる。図8を参照すると、デバイス800は、例えば、1以上のプロセッサを更に含むプロセッシングコンポーネント822と、アプリケーションなどのデバイス800によって遂行される命令を格納するように構成されるメモリ832で表されるメモリ・リソースとを含むことができる。メモリ832に格納されたアプリケーションは、各々が命令のグループに対応している1以上のモジュールを含むことができる。加えて、プロセッシングコンポーネント822は、上記の方法のステップの全部又は一部を実行する命令を遂行するように構成されている。
【0168】
デバイス800は、さらに、デバイス800の電力管理のために構成された電力コンポーネント826と、ネットワークにデバイス800を接続するように構成された無線ネットワークインターフェース850と、入出力(I/O)インターフェース858とを含む。デバイス800は、例えば、Windows Server(TM)、Mac OS X(TM)、Unix(TM)、Linux(TM)、FreeBSD(TM)などのメモリ832に格納されているオペレーティングシステムに基づくことができる。
【0169】
非一時的なコンピュータ可読格納媒体には、デバイス800のプロセッサによって遂行されるときに、図1に示されているシーンモードのカスタマイズ方法をデバイスに実行させる命令が格納されている。この方法は、
ユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイス情報を取得することと、
少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイス情報にマッチするデバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストのそれぞれを少なくとも一つのインテリジェントデバイスのデバイス情報に従って前記ユーザアカウントにプッシュすることと、
ユーザアカウントによって選択されたデバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストの選択情報を受信することと、
少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報に従って少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスの制御をトリガするための関連関係を格納するように構成されているシーンモードであって、ユーザアカウントに結び付けられたシーンモードをデバイス開始条件リスト及びデバイス遂行タスクリストの選択情報に従って確立することと、を含む。
【0170】
非一時的なコンピュータ可読格納媒体には、デバイス800のプロセッサによって遂行されるときに、図4に示されているインテリジェントデバイスの制御方法をデバイスに実行させる命令が格納されている。この方法は、
ユーザアカウントに結び付けられた少なくとも第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報を取得することと、
少なくとも一つの第1のインテリジェントデバイスによって収集された状態パラメータ情報に従って少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスの制御をトリガする関連関係を格納するように構成された予めセットされたシーンモードが、状態パラメータ情報に従ってトリガされるかどうかを決定すること、
予めセットされたシーンモードがトリガされた場合に、対応して動作する少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスを制御するために、シーンモードに従ってユーザアカウントに結び付けられた少なくとも一つの第2のインテリジェントデバイスに対応する制御命令を送信することを含む。
【0171】
本開示の他の実施形態は、ここで開示されている明細及び実践の考慮から、当業者にとって明らかであろう。この出願は、それらの一般的概念に従い、かつ、当技術分野における公知又は慣用の範囲内で本開示から逸脱するものを含む、本開示の如何なる変形、使用、適合にも及ぶことが意図されている。本明細書及び実施例は、特許請求の範囲によって示される本開示の実質的な範囲及び精神により、典型としてのみ考慮されることが意図される。
【0172】
本開示は、上述されかつ添付の図面に図示された厳密な構成に限定されず、かつ、本開示の範囲を逸脱しない範囲で様々な改良及び変更を行うことができると認識されるであろう。本開示の範囲は、付属の特許請求の範囲によってのみ限定されるものであることが意図される。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図4
図5
図6
図7
図8