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特許6207794スマート・アプライアンスの管理アカウント設定方法、装置、プログラム及び記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6207794
(24)【登録日】2017年9月15日
(45)【発行日】2017年10月4日
(54)【発明の名称】スマート・アプライアンスの管理アカウント設定方法、装置、プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/31 20130101AFI20170925BHJP
   G06F 21/45 20130101ALI20170925BHJP
【FI】
   G06F21/31
   G06F21/45
【請求項の数】22
【全頁数】34
(21)【出願番号】特願2017-504235(P2017-504235)
(86)(22)【出願日】2015年9月1日
(65)【公表番号】特表2017-517824(P2017-517824A)
(43)【公表日】2017年6月29日
(86)【国際出願番号】CN2015088701
(87)【国際公開番号】WO2016141690
(87)【国際公開日】20160915
【審査請求日】2015年10月27日
(31)【優先権主張番号】201510105356.6
(32)【優先日】2015年3月11日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】513309030
【氏名又は名称】シャオミ・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】ジャン ボー
(72)【発明者】
【氏名】ジャン リーフォン
(72)【発明者】
【氏名】リー シャオション
【審査官】 宮司 卓佳
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2004/0177254(US,A1)
【文献】 特開2001−197558(JP,A)
【文献】 特開2005−202536(JP,A)
【文献】 特開2001−067318(JP,A)
【文献】 特開2008−065662(JP,A)
【文献】 国際公開第2013/145303(WO,A1)
【文献】 中国特許出願公開第104079565(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F21/30−G06F21/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバにより実行されるスマート・アプライアンスの管理アカウント設定方法であって、
サーバにおいて、第1のスマート・アプライアンスから、少なくとも前記第1のスマート・アプライアンスの登録アカウント、及び第1の位置情報が含まれている権限取得要求を受信するステップと、
サーバにおいて、前記第1の位置情報に基づいて、位置情報とアプライアンスグループの間の対応関係から第1のアプライアンスグループを取得するステップと、
サーバにおいて、前記第1のスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに対する管理権限を有すると確定した場合、前記第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントを前記第1のアプライアンスグループの管理アカウントに設定するステップと、
サーバにおいて、前記第1のスマート・アプライアンス、及び第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに、前記第1のアプライアンスグループの管理アカウントが前記第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントであることを通知するための授権メッセージを送信して、前記第1のスマート・アプライアンス、及び前記第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスが前記第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントに基づいて前記第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスを管理するようにするステップと、
を含むことを特徴とするスマート・アプライアンスの管理アカウント設定方法。
【請求項2】
前記権限取得要求には、前記第1のスマート・アプライアンスのアプライアンス識別子がさらに含まれ、
前記第1のアプライアンスグループを取得した後、前記方法は、
サーバにおいて、前記第1のスマート・アプライアンスのアプライアンス識別子、予め記憶されているアプライアンス識別子とアプライアンスグループの対応関係に基づいて、前記第1のスマート・アプライアンスが前記第1のアプライアンスグループに属しているか否かを判断するステップと、
サーバにおいて、前記第1のスマート・アプライアンスが前記第1のアプライアンスグループに属している場合、前記第1のスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに対する管理権限を有すると確定するステップと、
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のスマート・アプライアンスの管理アカウント設定方法。
【請求項3】
前記権限取得要求には、第2のスマート・アプライアンスのアプライアンス識別子がさらに含まれ、
前記第1のアプライアンスグループを取得した後、前記方法は、
サーバにおいて、第1のアプライアンスグループに前記第2のスマート・アプライアンスのアプライアンス識別子と同一のアプライアンス識別子が存在するか否かを検索するステップと、
サーバにおいて、前記第1のアプライアンスグループに前記第2のスマート・アプライアンスのアプライアンス識別子と同一のアプライアンス識別子が存在する場合、前記第1のスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに対する管理権限を有すると確定するステップと、
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のスマート・アプライアンスの管理アカウント設定方法。
【請求項4】
前記位置情報とアプライアンスグループの間の対応関係から第1のアプライアンスグループを取得する前に、
サーバにおいて、複数のスマート・アプライアンスから、少なくとも位置情報、及びアプライアンス識別子が含まれている識別子情報を受信するステップと、
サーバにおいて、位置情報に応じて、複数のスマート・アプライアンスを異なるアプライアンスグループに区分するステップと、
サーバにおいて、アプライアンス識別子、位置情報とアプライアンスグループの対応関係を記憶するステップと、
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のスマート・アプライアンスの管理アカウント設定方法。
【請求項5】
前記第1のスマート・アプライアンス、及び第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに授権メッセージを送信した後、
サーバにおいて、前記第1のアプライアンスグループ内の何れかのスマート・アプライアンスである第3のスマート・アプライアンスから、前記第3のスマート・アプライアンスの位置情報が第1の位置情報から第2の位置情報に変更されたことを通知するための位置更新メッセージを受信するステップと、
サーバにおいて、前記位置更新メッセージに基づいて、前記第3のスマート・アプライアンスが属しているアプライアンスグループを、第1のアプライアンスグループから対応する位置情報が第2の位置情報である第2のアプライアンスグループに変更するステップと、
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のスマート・アプライアンスの管理アカウント設定方法。
【請求項6】
前記位置更新メッセージに基づいて、前記第3のスマート・アプライアンスが属しているアプライアンスグループを第1のアプライアンスグループから第2のアプライアンスグループに変更した後、
サーバにおいて、前記第1のスマート・アプライアンスが前記第3のスマート・アプライアンスを前記第1のアプライアンスグループから削除するように通知するための通知メッセージを、前記第1のスマート・アプライアンスに送信するステップをさらに含むことを特徴とする請求項5に記載のスマート・アプライアンスの管理アカウント設定方法。
【請求項7】
前記第1のアプライアンスグループの管理アカウントに対して、管理パスワードを設定するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のスマート・アプライアンスの管理アカウント設定方法。
【請求項8】
サーバに少なくとも第1のスマート・アプライアンスの登録アカウント、及び第1の位置情報が含まれている権限取得要求を送信して、前記サーバが前記第1の位置情報に基づいて、位置情報とアプライアンスグループの間の対応関係から第1のアプライアンスグループを取得し、前記第1のスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに対する管理権限を有すると確定した場合、前記第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントを前記第1のアプライアンスグループの管理アカウントに設定するようにするステップと、
前記サーバから、前記第1のアプライアンスグループの管理アカウントが前記第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントであることを通知するための授権メッセージを受信するステップと、
前記第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントに基づいて、前記第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスを管理するステップと、
を含むことを特徴とするスマート・アプライアンスの管理アカウント設定方法。
【請求項9】
前記第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントに基づいて、前記第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスを管理した後、
サーバによって前記第1のアプライアンスグループ内の何れかのスマート・アプライアンスである第3のスマート・アプライアンスが属しているアプライアンスグループが第1のアプライアンスグループから第2のアプライアンスグループに変更された場合に送信される通知メッセージを、前記サーバから受信するステップと、
受信した通知メッセージに基づいて、前記第3のスマート・アプライアンスを前記第1のアプライアンスグループから削除するステップと、
をさらに含むことを特徴とする請求項8に記載のスマート・アプライアンスの管理アカウント設定方法。
【請求項10】
第1のスマート・アプライアンスから、少なくとも前記第1のスマート・アプライアンスの登録アカウント、及び第1の位置情報が含まれている権限取得要求を受信するための第1の受信モジュールと、
前記第1の位置情報に基づいて、位置情報とアプライアンスグループの間の対応関係から第1のアプライアンスグループを取得するための取得モジュールと、
前記第1のスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに対する管理権限を有すると確定した場合、前記第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントを前記第1のアプライアンスグループの管理アカウントに設定するための第1の設定モジュールと、
前記第1のスマート・アプライアンス、及び第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに、前記第1のアプライアンスグループの管理アカウントが前記第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントであることを通知するための授権メッセージを送信して、前記第1のスマート・アプライアンス、及び前記第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスが前記第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントに基づいて前記第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスを管理するようにするための第1の送信モジュールと、
を含むことを特徴とするサーバ。
【請求項11】
前記権限取得要求には、前記第1のスマート・アプライアンスのアプライアンス識別子がさらに含まれ、
前記サーバは、
前記第1のスマート・アプライアンスのアプライアンス識別子、予め記憶されているアプライアンス識別子とアプライアンスグループの対応関係に基づいて、前記第1のスマート・アプライアンスが前記第1のアプライアンスグループに属しているか否かを判断するための判断モジュールと、
前記第1のスマート・アプライアンスが前記第1のアプライアンスグループに属している場合、前記第1のスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに対する管理権限を有すると確定するための第1の確定モジュールと、
をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載のサーバ。
【請求項12】
前記権限取得要求には、第2のスマート・アプライアンスのアプライアンス識別子がさらに含まれ、
前記サーバは、
第1のアプライアンスグループに前記第2のスマート・アプライアンスのアプライアンス識別子と同一のアプライアンス識別子が存在するか否かを検索するための検索モジュールと、
前記第1のアプライアンスグループに前記第2のスマート・アプライアンスのアプライアンス識別子と同一のアプライアンス識別子が存在する場合、前記第1のスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに対する管理権限を有すると確定するための第2の確定モジュールと、
をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載のサーバ。
【請求項13】
前記サーバは、
複数のスマート・アプライアンスから、少なくとも位置情報、及びアプライアンス識別子が含まれている識別子情報を受信するための第2の受信モジュールと、
位置情報に応じて、複数のスマート・アプライアンスを異なるアプライアンスグループに区分するための区分モジュールと、
アプライアンス識別子、位置情報とアプライアンスグループの対応関係を記憶するための記憶モジュールと、
をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載のサーバ。
【請求項14】
前記サーバは、
前記第1のアプライアンスグループ内の何れかのスマート・アプライアンスである第3のスマート・アプライアンスから、前記第3のスマート・アプライアンスの位置情報が第1の位置情報から第2の位置情報に変更されたことを通知するための位置更新メッセージを受信するための第3の受信モジュールと、
前記位置更新メッセージに基づいて、前記第3のスマート・アプライアンスが属しているアプライアンスグループを、第1のアプライアンスグループから対応する位置情報が第2の位置情報である第2のアプライアンスグループに変更するための変更モジュールと、
をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載のサーバ。
【請求項15】
前記サーバは、
前記第1のスマート・アプライアンスが前記第3のスマート・アプライアンスを前記第1のアプライアンスグループから削除するように通知するための通知メッセージを、前記第1のスマート・アプライアンスに送信するための第2の送信モジュールをさらに含むことを特徴とする請求項14に記載のサーバ。
【請求項16】
前記サーバは、
前記第1のアプライアンスグループの管理アカウントに対して管理パスワードを設定するための第2の設定モジュールをさらに含むことを特徴とする請求項10から15のいずれか1項に記載のサーバ。
【請求項17】
サーバに少なくとも第1のスマート・アプライアンスの登録アカウント、及び第1の位置情報が含まれている権限取得要求を送信して、前記サーバが前記第1の位置情報に基づいて、位置情報とアプライアンスグループの間の対応関係から第1のアプライアンスグループを取得し、前記第1のスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに対する管理権限を有すると確定した場合、前記第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントを前記第1のアプライアンスグループの管理アカウントに設定するようにするための送信モジュールと、
前記サーバから、前記第1のアプライアンスグループの管理アカウントが前記第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントであることを通知するための授権メッセージを受信するための第1の受信モジュールと、
前記第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントに基づいて、前記第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスを管理するための管理モジュールと、
を含むことを特徴とするスマート・アプライアンス。
【請求項18】
前記スマート・アプライアンスは、
サーバによって前記第1のアプライアンスグループ内の何れかのスマート・アプライアンスである第3のスマート・アプライアンスが属しているアプライアンスグループが第1のアプライアンスグループから第2のアプライアンスグループに変更された場合に送信される通知メッセージを、前記サーバから受信するための第2の受信モジュールと、
受信した通知メッセージに基づいて、前記第3のスマート・アプライアンスを前記第1のアプライアンスグループから削除するための削除モジュールと、
をさらに含むことを特徴とする請求項17に記載のスマート・アプライアンス。
【請求項19】
プロセッサと、
前記プロセッサにより実行可能な命令を記憶するためのメモリと、
を含み、
前記プロセッサは、
第1のスマート・アプライアンスから、少なくとも前記第1のスマート・アプライアンスの登録アカウント、及び第1の位置情報が含まれている権限取得要求を受信し、
前記第1の位置情報に基づいて、位置情報とアプライアンスグループの間の対応関係から第1のアプライアンスグループを取得し、
前記第1のスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに対する管理権限を有すると確定した場合、前記第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントを前記第1のアプライアンスグループの管理アカウントに設定し、
前記第1のスマート・アプライアンス、及び第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに、前記第1のアプライアンスグループの管理アカウントが前記第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントであることを通知するための授権メッセージを送信して、前記第1のスマート・アプライアンス、及び前記第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスが前記第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントに基づいて前記第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスを管理するように構成されることを特徴とするスマート・アプライアンスの管理アカウント設定装置。
【請求項20】
プロセッサと、
前記プロセッサにより実行可能な命令を記憶するためのメモリと、
を含み、
前記プロセッサは、
サーバに少なくとも第1のスマート・アプライアンスの登録アカウント、及び第1の位置情報が含まれている権限取得要求を送信して、前記サーバが前記第1の位置情報に基づいて、位置情報とアプライアンスグループの間の対応関係から第1のアプライアンスグループを取得し、前記第1のスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに対する管理権限を有すると確定した場合、前記第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントを前記第1のアプライアンスグループの管理アカウントに設定するようにし、
前記サーバから、前記第1のアプライアンスグループの管理アカウントが前記第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントであることを通知するための授権メッセージを受信し、
記第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントに基づいて、前記第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスを管理するように構成されることを特徴とするスマート・アプライアンスの管理アカウント設定装置。
【請求項21】
プロセッサに実行されることにより、請求項1〜9のいずれかに記載のスマート・アプライアンスの管理アカウント設定方法を実現することを特徴とするプログラム。
【請求項22】
請求項21に記載のプログラムが記録された記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末の技術分野に関し、特に、スマート・アプライアンスの管理アカウント設定方法、装置、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
科学技術の発展にしたがって、スマートテレビ、スマートオーディオ、スマートライトなどのスマート・アプライアンスを現代の生活の中でどこでも目にすることができる。スマート・アプライアンスの情報保安性を向上させるために、通常、各スマート・アプライアンスに対して1つの管理アカウントを設定し、ユーザは、何れかのスマート・アプライアンスを管理しようとする場合、当該スマート・アプライアンスに当該スマート・アプライアンスの管理アカウントを登録することによってスマート・アプライアンスを管理しなければならない。ユーザが複数のスマート・アプライアンスを管理しようとする場合、複数のスマート・アプライアンスに、それぞれ対応する管理アカウントを1つずつ登録する必要があり、このような過程は操作が複雑であり、ユーザの管理に大きな不便さをもたらす。スマート・アプライアンスに対するユーザの管理の便利性のために、簡易、高効率なスマート・アプライアンスの管理アカウント設定方法が必要である。
【発明の概要】
【0003】
本発明は、関連技術に存在する問題を解決するために、スマート・アプライアンスの管理アカウント設定方法、装置、プログラム及び記録媒体を提供する。
【0004】
本発明の実施例の第1の態様によれば、スマート・アプライアンスの管理アカウント設定方法を提供し、上記方法は、
第1のスマート・アプライアンスから、少なくとも前記第1のスマート・アプライアンスの登録アカウント、及び第1の位置情報が含まれている権限取得要求を受信するステップと、
前記第1の位置情報に基づいて、位置情報とアプライアンスグループの間の対応関係から第1のアプライアンスグループを取得するステップと、
前記第1のスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに対する管理権限を有すると確定した場合、前記第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントを前記第1のアプライアンスグループの管理アカウントに設定するステップと、
前記第1のスマート・アプライアンス、及び第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに、前記第1のアプライアンスグループの管理アカウントが前記第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントであることを通知するための授権メッセージを送信して、前記第1のスマート・アプライアンス、及び前記第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスが前記第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントに基づいて前記第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスを管理するようにするステップと、を含む。
【0005】
好ましくは、前記権限取得要求には、前記第1のスマート・アプライアンスのアプライアンス識別子がさらに含まれ、
前記第1のアプライアンスグループを取得した後、前記方法は、
前記第1のスマート・アプライアンスのアプライアンス識別子、予め記憶されているアプライアンス識別子とアプライアンスグループの対応関係に基づいて、前記第1のスマート・アプライアンスが前記第1のアプライアンスグループに属しているか否かを判断するステップと、
前記第1のスマート・アプライアンスが前記第1のアプライアンスグループに属している場合、前記第1のスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに対する管理権限を有すると確定するステップと、をさらに含む。
【0006】
好ましくは、前記権限取得要求には、第2のスマート・アプライアンスのアプライアンス識別子がさらに含まれ、
前記第1のアプライアンスグループを取得した後、前記方法は、
第1のアプライアンスグループに前記第2のスマート・アプライアンスのアプライアンス識別子と同一のアプライアンス識別子が存在するか否かを検索するステップと、
前記第1のアプライアンスグループに前記第2のスマート・アプライアンスのアプライアンス識別子と同一のアプライアンス識別子が存在する場合、前記第1のスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに対する管理権限を有すると確定するステップと、をさらに含む。
【0007】
好ましくは、前記位置情報とアプライアンスグループの間の対応関係から第1のアプライアンスグループを取得する前に、
複数のスマート・アプライアンスから、少なくとも位置情報、及びアプライアンス識別子が含まれている識別子情報を受信するステップと、
位置情報に応じて、複数のスマート・アプライアンスを異なるアプライアンスグループに区分するステップと、
アプライアンス識別子、位置情報とアプライアンスグループの対応関係を記憶するステップと、をさらに含む。
【0008】
好ましくは、前記第1のスマート・アプライアンス、及び第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに授権メッセージを送信した後、
前記第1のアプライアンスグループ内の何れかのスマート・アプライアンスである第3のスマート・アプライアンスから、前記第3のスマート・アプライアンスの位置情報が第1の位置情報から第2の位置情報に変更されたことを通知するための位置更新メッセージを受信するステップと、
前記位置更新メッセージに基づいて、前記第3のスマート・アプライアンスが属しているアプライアンスグループを、第1のアプライアンスグループから対応する位置情報が第2の位置情報である第2のアプライアンスグループに変更するステップと、をさらに含む。
【0009】
好ましくは、前記位置更新メッセージに基づいて、前記第3のスマート・アプライアンスが属しているアプライアンスグループを第1のアプライアンスグループから第2のアプライアンスグループに変更した後、
前記第1のスマート・アプライアンスが前記第3のスマート・アプライアンスを前記第1のアプライアンスグループから削除するように通知するための通知メッセージを、前記第1のスマート・アプライアンスに送信するステップをさらに含む。
【0010】
好ましくは、前記方法は、
前記第1のアプライアンスグループの管理アカウントに対して、管理パスワードを設定するステップをさらに含む。
【0011】
本発明の実施例の第2の態様によれば、スマート・アプライアンスの管理アカウント設定方法を提供し、上記方法は、
サーバに少なくとも第1のスマート・アプライアンスの登録アカウント、及び第1の位置情報が含まれている権限取得要求を送信して、前記サーバが前記第1の位置情報に基づいて、位置情報とアプライアンスグループの間の対応関係から第1のアプライアンスグループを取得し、前記第1のスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに対する管理権限を有すると確定した場合、前記第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントを前記第1のアプライアンスグループの管理アカウントに設定するようにするステップと、
前記サーバから、前記第1のアプライアンスグループの管理アカウントが前記第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントであることを通知するための授権メッセージを受信するステップと、
前記第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントに基づいて、前記第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスを管理するステップと、を含む。
【0012】
好ましくは、前記第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントに基づいて、前記第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスを管理した後、
サーバによって前記第1のアプライアンスグループ内の何れかのスマート・アプライアンスである第3のスマート・アプライアンスが属しているアプライアンスグループが第1のアプライアンスグループから第2のアプライアンスグループに変更された場合に送信される通知メッセージを、前記サーバから受信するステップと、
受信した通知メッセージに基づいて、前記第3のスマート・アプライアンスを前記第1のアプライアンスグループから削除するステップと、をさらに含む。
【0013】
本発明の実施例の第3の態様によれば、サーバを提供し、上記サーバは、
第1のスマート・アプライアンスから、少なくとも前記第1のスマート・アプライアンスの登録アカウント、及び第1の位置情報が含まれている権限取得要求を受信するための第1の受信モジュールと、
前記第1の位置情報に基づいて、位置情報とアプライアンスグループの間の対応関係から第1のアプライアンスグループを取得するための取得モジュールと、
前記第1のスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに対する管理権限を有すると確定した場合、前記第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントを前記第1のアプライアンスグループの管理アカウントに設定するための第1の設定モジュールと、
前記第1のスマート・アプライアンス、及び第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに、前記第1のアプライアンスグループの管理アカウントが前記第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントであることを通知するための授権メッセージを送信して、前記第1のスマート・アプライアンス、及び前記第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスが前記第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントに基づいて前記第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスを管理するようにするための第1の送信モジュールと、を含む。
【0014】
好ましくは、前記権限取得要求には、前記第1のスマート・アプライアンスのアプライアンス識別子がさらに含まれ、
前記サーバは、
前記第1のスマート・アプライアンスのアプライアンス識別子、予め記憶されているアプライアンス識別子とアプライアンスグループの対応関係に基づいて、前記第1のスマート・アプライアンスが前記第1のアプライアンスグループに属しているか否かを判断するための判断モジュールと、
前記第1のスマート・アプライアンスが前記第1のアプライアンスグループに属している場合、前記第1のスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに対する管理権限を有すると確定するための第1の確定モジュールと、をさらに含む。
【0015】
好ましくは、前記権限取得要求には、第2のスマート・アプライアンスのアプライアンス識別子がさらに含まれ、
前記サーバは、
第1のアプライアンスグループに前記第2のスマート・アプライアンスのアプライアンス識別子と同一のアプライアンス識別子が存在するか否かを検索するための検索モジュールと、
前記第1のアプライアンスグループに前記第2のスマート・アプライアンスのアプライアンス識別子と同一のアプライアンス識別子が存在する場合、前記第1のスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに対する管理権限を有すると確定するための第2の確定モジュールと、をさらに含む。
【0016】
好ましくは、前記サーバは、
複数のスマート・アプライアンスから、少なくとも位置情報、及びアプライアンス識別子が含まれている識別子情報を受信するための第2の受信モジュールと、
位置情報に応じて、複数のスマート・アプライアンスを異なるアプライアンスグループに区分するための区分モジュールと、
アプライアンス識別子、位置情報とアプライアンスグループの対応関係を記憶するための記憶モジュールと、をさらに含む。
【0017】
好ましくは、前記サーバは、
前記第1のアプライアンスグループ内の何れかのスマート・アプライアンスである第3のスマート・アプライアンスから、前記第3のスマート・アプライアンスの位置情報が第1の位置情報から第2の位置情報に変更されたことを通知するための位置更新メッセージを受信するための第3の受信モジュールと、
前記位置更新メッセージに基づいて、前記第3のスマート・アプライアンスが属しているアプライアンスグループを、第1のアプライアンスグループから対応する位置情報が第2の位置情報である第2のアプライアンスグループに変更するための変更モジュールと、をさらに含む。
【0018】
好ましくは、前記サーバは、
前記第1のスマート・アプライアンスが前記第3のスマート・アプライアンスを前記第1のアプライアンスグループから削除するように通知するための通知メッセージを、前記第1のスマート・アプライアンスに送信するための第2の送信モジュールをさらに含む。
【0019】
好ましくは、前記サーバは、
前記第1のアプライアンスグループの管理アカウントに対して管理パスワードを設定するための第2の設定モジュールをさらに含む。
【0020】
本発明の実施例の第4の態様によれば、スマート・アプライアンスを提供し、上記スマート・アプライアンスは、
サーバに少なくとも第1のスマート・アプライアンスの登録アカウント、及び第1の位置情報が含まれている権限取得要求を送信して、前記サーバが前記第1の位置情報に基づいて、位置情報とアプライアンスグループの間の対応関係から第1のアプライアンスグループを取得し、前記第1のスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに対する管理権限を有すると確定した場合、前記第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントを前記第1のアプライアンスグループの管理アカウントに設定するようにするための送信モジュールと、
前記サーバから、前記第1のアプライアンスグループの管理アカウントが前記第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントであることを通知するための授権メッセージを受信するための第1の受信モジュールと、
前記第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントに基づいて、前記第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスを管理するための管理モジュールと、を含む。
【0021】
好ましくは、前記スマート・アプライアンスは、
サーバによって前記第1のアプライアンスグループ内の何れかのスマート・アプライアンスである第3のスマート・アプライアンスが属しているアプライアンスグループが第1のアプライアンスグループから第2のアプライアンスグループに変更された場合に送信される通知メッセージを、前記サーバから受信するための第2の受信モジュールと、
受信した通知メッセージに基づいて、前記第3のスマート・アプライアンスを前記第1のアプライアンスグループから削除するための削除モジュールと、をさらに含む。
【0022】
本発明の実施例の第5の態様によれば、スマート・アプライアンスの管理アカウント設定装置を提供し、上記スマート・アプライアンスの管理アカウント設定装置は、
プロセッサと、
前記プロセッサにより実行可能な命令を記憶するためのメモリと、
を含み、
前記プロセッサは、
第1のスマート・アプライアンスから、少なくとも前記第1のスマート・アプライアンスの登録アカウント、及び第1の位置情報が含まれている権限取得要求を受信し、
前記第1の位置情報に基づいて、位置情報とアプライアンスグループの間の対応関係から第1のアプライアンスグループを取得し、
前記第1のスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに対する管理権限を有すると確定した場合、前記第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントを前記第1のアプライアンスグループの管理アカウントに設定し、
前記第1のスマート・アプライアンス、及び第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに、前記第1のアプライアンスグループの管理アカウントが前記第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントであることを通知するための授権メッセージを送信して、前記第1のスマート・アプライアンス、及び前記第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスが前記第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントに基づいて前記第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスを管理するように構成される。
【0023】
本発明の実施例の第6の態様によれば、スマート・アプライアンスの管理アカウント設定装置を提供し、上記スマート・アプライアンスの管理アカウント設定装置は、
プロセッサと、
前記プロセッサにより実行可能な命令を記憶するためのメモリと、
を含み、
前記プロセッサは、
サーバに少なくとも第1のスマート・アプライアンスの登録アカウント、及び第1の位置情報が含まれている権限取得要求を送信して、前記サーバが前記第1の位置情報に基づいて、位置情報とアプライアンスグループの間の対応関係から第1のアプライアンスグループを取得し、前記第1のスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに対する管理権限を有すると確定した場合、前記第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントを前記第1のアプライアンスグループの管理アカウントに設定するようにし、
前記サーバから、前記第1のアプライアンスグループの管理アカウントが前記第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントであることを通知するための授権メッセージを受信し、
前記第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントに基づいて、前記第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスを管理するように構成される。
【0024】
本発明の実施例の第7の態様によれば、プロセッサに実行されることにより、前記のスマート・アプライアンスの管理アカウント設定方法を実現するプログラムを提供する。
【0025】
本発明の実施例の第8の態様によれば、前記のプログラムが記録された記録媒体を提供する。
【0026】
本発明の実施例に係る提案は、下記の有益な効果を有する。
【0027】
第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに対する第1のスマート・アプライアンスの管理権限が確定されると、第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントを第1のアプライアンスグループの管理アカウントに設定することによって、ユーザが第1のスマート・アプライアンスに第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントを登録することで、第1のアプライアンスグループ内の複数のスマート・アプライアンスに対する管理を実現するようにし、スマート・アプライアンスに対する管理をより簡易、より高効率にする。
【0028】
以上の一般的な記述と、以下の詳細の記述は、ただ例示的なものであって、本発明を限定するものではないことを理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0029】
ここの図面は、明細書に組み入れて本明細書の一部分を構成し、本発明に該当する実施例を例示するとともに、明細書とともに本発明の原理を解釈するために用いられる。
図1】1つの例示的な実施例に係るスマート・アプライアンスの管理アカウント設定方法のフローチャートである。
図2】1つの例示的な実施例に係るスマート・アプライアンスの管理アカウント設定方法のフローチャートである。
図3】1つの例示的な実施例に係るスマート・アプライアンスの管理アカウント設定方法のフローチャートである。
図4】1つの例示的な実施例に係るスマート・アプライアンスの管理アカウント設定方法のフローチャートである。
図5】1つの例示的な実施例に係るサーバの構成模式図である。
図6】1つの例示的な実施例に係るスマート・アプライアンスの構成模式図である。
図7】1つの例示的な実施例に係るスマート・アプライアンスの管理アカウント設定装置のブロック図である。
図8】1つの例示的な実施例に係るスマート・アプライアンスの管理アカウント設定装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
ここで、図面に示される例示的な実施例について詳細に説明する。以下、図面に関連して説明する際に、特別な説明がない限り、異なる図面での同一符号は、同一または類似な要素を示す。以下の例示的な実施例で記載する実施例は、本発明に一致する全ての実施例を代表するわけではない。かえって、それらは、添付される特許請求の範囲で詳細に記載される本発明の一部の態様に一致する装置、及び方法の例に過ぎない。
【0031】
図1は、1つの例示的な実施例に係るスマート・アプライアンスの管理アカウント設定方法のフローチャートであり、図1に示されたように、スマート・アプライアンスの管理アカウント設定方法はサーバに適用され、下記のステップを含む。
【0032】
ステップ101において、第1のスマート・アプライアンスから、少なくとも第1のスマート・アプライアンスの登録アカウント、及び第1の位置情報が含まれている権限取得要求を受信する。
【0033】
ステップ102において、第1の位置情報に基づいて、位置情報とアプライアンスグループの間の対応関係から第1のアプライアンスグループを取得する。
【0034】
ステップ103において、第1のスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに対する管理権限を有すると確定した場合、第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントを第1のアプライアンスグループの管理アカウントに設定する。
【0035】
ステップ104において、第1のスマート・アプライアンス、及び第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに、第1のアプライアンスグループの管理アカウントが第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントであることを通知するための授権メッセージを送信して、第1のスマート・アプライアンス、及び第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスが第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントに基づいて第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスを管理するようにする。
【0036】
本発明の実施例に係る方法によれば、第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに対する第1のスマート・アプライアンスの管理権限を確定した場合、第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントを第1のアプライアンスグループの管理アカウントに設定することによって、ユーザが第1のスマート・アプライアンスに第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントを登録することで、第1のアプライアンスグループ内の複数のスマート・アプライアンスに対する管理を実現するようにし、スマート・アプライアンスに対する管理をより簡易、より高効率にする。
【0037】
本発明の別の実施例において、権限取得要求には、第1のスマート・アプライアンスのアプライアンス識別子がさらに含まれ、
第1のアプライアンスグループを取得した後、上記方法は、
第1のスマート・アプライアンスのアプライアンス識別子、予め記憶されているアプライアンス識別子とアプライアンスグループの対応関係に基づいて、第1のスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループに属しているか否かを判断するステップと、
第1のスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループに属している場合、第1のスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに対する管理権限を有すると確定するステップと、をさらに含む。
【0038】
本発明の別の実施例において、権限取得要求には、第2のスマート・アプライアンスのアプライアンス識別子がさらに含まれ、
第1のアプライアンスグループを取得した後、上記方法は、
第1のアプライアンスグループに第2のスマート・アプライアンスのアプライアンス識別子と同一のアプライアンス識別子が存在するか否かを検索するステップと、
第1のアプライアンスグループに第2のスマート・アプライアンスのアプライアンス識別子と同一のアプライアンス識別子が存在する場合、第1のスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに対する管理権限を有すると確定するステップと、をさらに含む。
【0039】
本発明の別の実施例において、位置情報とアプライアンスグループの間の対応関係から第1のアプライアンスグループを取得する前に、
複数のスマート・アプライアンスから、少なくとも位置情報とアプライアンス識別子が含まれている識別子情報を受信するステップと、
位置情報に応じて、複数のスマート・アプライアンスを異なるアプライアンスグループに区分するステップと、
アプライアンス識別子、位置情報とアプライアンスグループの対応関係を記憶するステップと、をさらに含む。
【0040】
本発明の別の実施例において、第1のスマート・アプライアンス、及び第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに授権メッセージを送信した後、
第1のアプライアンスグループ内の何れかのスマート・アプライアンスである第3のスマート・アプライアンスから、第3のスマート・アプライアンスの位置情報が第1の位置情報から第2の位置情報に変更されたことを通知するための位置更新メッセージを受信するステップと、
位置更新メッセージに基づいて、第3のスマート・アプライアンスが属しているアプライアンスグループを、第1のアプライアンスグループから対応する位置情報が第2の位置情報である第2のアプライアンスグループに変更するステップと、をさらに含む。
【0041】
本発明の別の実施例において、位置更新メッセージに基づいて、第3のスマート・アプライアンスが属しているアプライアンスグループを第1のアプライアンスグループから第2のアプライアンスグループに変更した後、
第1のスマート・アプライアンスが第3のスマート・アプライアンスを第1のアプライアンスグループから削除するように通知するための通知メッセージを、第1のスマート・アプライアンスに送信するステップをさらに含む。
【0042】
本発明の別の実施例において、上記方法は、
第1のアプライアンスグループの管理アカウントに対して、管理パスワードを設定するステップをさらに含む。
【0043】
上記すべての選択的な提案は任意に組み合わせられて本発明の選択的な実施例を構成し、ここで詳しく述べない。
【0044】
図2は、1つの例示的な実施例に係るスマート・アプライアンスの管理アカウント設定方法のフローチャートであり、図2に示されたように、スマート・アプライアンスの管理アカウント設定方法は、スマート・アプライアンスに適用され、下記のステップを含む。
【0045】
ステップ201において、サーバに、少なくとも第1のスマート・アプライアンスの登録アカウント、及び第1の位置情報が含まれている権限取得要求を送信して、サーバが第1の位置情報に基づいて、位置情報とアプライアンスグループの間の対応関係から第1のアプライアンスグループを取得し、第1のスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに対する管理権限を有すると確定した場合、第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントを第1のアプライアンスグループの管理アカウントに設定するようにする。
【0046】
ステップ202において、サーバから、第1のアプライアンスグループの管理アカウントが第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントであることを通知するための授権メッセージを受信する。
【0047】
ステップ203において、第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントに基づいて、第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスを管理する。
【0048】
本発明の実施例に係る方法によれば、サーバに、少なくとも第1のスマート・アプライアンスの登録アカウント、及び第1の位置情報が含まれている権限取得要求を送信して、サーバによって第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに対する第1のスマート・アプライアンスの管理権限が確定され、第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントが第1のアプライアンスグループの管理アカウントに設定された後、サーバから送信された授権メッセージを受信することによって、ユーザが第1のスマート・アプライアンスに第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントを登録することで、第1のアプライアンスグループ内の複数のスマート・アプライアンスに対する管理を実現するようにし、スマート・アプライアンスに対する管理をより簡易、より高効率にする。
【0049】
本発明の別の実施例において、第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントに基づいて、第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスを管理した後、
サーバによって第1のアプライアンスグループ内の何れかのスマート・アプライアンスである第3のスマート・アプライアンスが属しているアプライアンスグループが第1のアプライアンスグループから第2のアプライアンスグループに変更された場合に送信される通知メッセージを、サーバから受信するステップと、
受信した通知メッセージに基づいて、第3のスマート・アプライアンスを第1のアプライアンスグループから削除するステップと、をさらに含む。
【0050】
上記すべての選択的な提案は任意に組み合わせられて本発明の選択的な実施例を構成し、ここでいちいち述べない。
【0051】
図3は、1つの例示的な実施例に係るスマート・アプライアンスの管理アカウント設定方法のフローチャートであり、図3に示されたように、スマート・アプライアンスの管理アカウント設定方法は、スマート・アプライアンスに適用され、スマート・アプライアンスがスマートテレビ、スマート冷蔵庫、スマート洗濯機などのホームアプライアンスである場合を例にする。本発明の実施例に係る方法は、下記のステップを含む。
【0052】
ステップ301において、第1のスマート・アプライアンスは、サーバに少なくとも第1のスマート・アプライアンスの登録アカウント、第1の位置情報、及びアプライアンス識別子が含まれている権限取得要求を送信する。
【0053】
本実施例において、スマート・アプライアンスは、RF方式、またはネットワーク方式で他のアプライアンスと通信する機能を有する。このような機能によって、スマート・アプライアンスは、オン(ON)状態でLANに接続することができ、LANのその他のスマート・アプライアンスと通信することができる。
【0054】
実際の応用において、スマート・アプライアンスがLANに接続するケースは、下記の2つのケースを含むが、これらに限定されない。
【0055】
第1のケース:スマート・アプライアンスは、WiFi(Wireless−Fidelity)機能をオン(ON)させ、DLNA(Digital Living Network Alliance:デジタルリビングネットワークアライアンス)、Wi−Fiディスプレイ(WiFi display)、エアプレイ(airplay)、airkanなどのプロトコルを通じてルータに接続し、ルータを通じてLANに接続する。
【0056】
第2のケース:スマート・アプライアンスは、受信したGPRS(General Packet Radio Service)、または3G信号をWiFi信号に変換してから送信し、その他のスマート・アプライアンスは、当該スマート・アプライアンスから送信されたWiFi信号を受信し、当該WiFi信号を通じて互いに通信する。当該過程において、WiFi信号を受信した複数のスマート・アプライアンスは、1つのLANを構成する。
【0057】
LAN内の各スマート・アプライアンスを区別するために、本実施例では、LAN内のユーザが現在使用しているスマート・アプライアンスを第1のスマート・アプライアンスと呼び、当該第1のスマート・アプライアンスは、LANに新たにアクセスしたスマート・アプライアンスであってもよく、LAN内の既存のスマート・アプライアンスであってもよく、本実施例では、第1のスマート・アプライアンスがLANに新たにアクセスしたスマート・アプライアンスである場合を例として説明する、という点に留意すべきである。また、本実施例では、第1のスマート・アプライアンスがサーバに権限取得要求を送信する際に権限取得要求に含まれている他のアプライアンス識別子に対応するスマート・アプライアンスを第2のスマート・アプライアンスと呼び、第1のアプライアンスグループ内のいずれかのスマート・アプライアンスを第3のスマート・アプライアンスと呼ぶ。
【0058】
本実施例において、第1のスマート・アプライアンスがLANに接続されると、第1のスマート・アプライアンスは、LANで少なくとも第1のスマート・アプライアンスの第1の身分識別子情報が含まれている第1のメッセージをブロードキャストする。ここで、第1の身分識別子情報は、LAN内のスマート・アプライアンスが第1のスマート・アプライアンスの身分を検証するようにするためのものであり、当該第1の身分識別子情報は、第1のスマート・アプライアンスの公認認証書などでありうる。受信した第1のメッセージに基づいて、第1のスマート・アプライアンスがLAN内の何れかのスマート・アプライアンスの検証をパスした場合、第1のスマート・アプライアンスが当該スマート・アプライアンスの信頼できるアプライアンスであることを意味し、この場合、当該スマート・アプライアンスは、第1のスマート・アプライアンスにその身分を表示するための第2の身分識別子情報を送信する。第1のスマート・アプライアンスは、第2の身分識別子情報を受信すると、受信した第2の身分識別子情報に基づいて、当該スマート・アプライアンスを検証する。当該スマート・アプライアンスが第1のスマート・アプライアンスの検証をパスした場合、当該スマート・アプライアンスが第1のスマート・アプライアンスの信頼できるアプライアンスであることを意味する。即ち、当該スマート・アプライアンスと第1のスマート・アプライアンスは互いに信頼できるアプライアンスである。
【0059】
本実施例において、ユーザは、スマート・アプライアンスがルータを通じてLANに接続される前に、ルータの設定画面に、信頼できるアプライアンスのアプライアンス識別子を予め入力することができる。何れかのスマート・アプライアンスがルータを通じてLANに接続すると、ルータは、当該スマート・アプライアンスのアプライアンス識別子が信頼できるアプライアンスのアプライアンス識別子であることを取得してルート公認認証書を生成し、生成したルート公認認証書を当該スマート・アプライアンスに送信する。この過程において、LANに接続された複数のスマート・アプライアンスが互いに信頼できるスマート・アプライアンスである場合、ルータがこのようなスマート・アプライアンスに送信するルート公認認証書は同じである。したがって、上記内容に基づいて、第1のスマート・アプライアンスは、第2の身分識別子情報を送信したスマート・アプライアンスを検証するとき、受信した第2の身分識別子情報に含まれているルート公認認証書とローカルに記憶されているルート公認認証書をマッチングさせ、第2の身分識別子情報に含まれているルート公認認証書がローカルに記憶されているルート公認認証書と同じである場合、当該スマート・アプライアンスが第1のスマート・アプライアンスの検証をパスしたと確定する。
【0060】
第1のスマート・アプライアンスがLAN内の少なくとも1つのスマート・アプライアンスと互いに信頼できるアプライアンスであると確定した場合、第1のスマート・アプライアンスは、自分のアプライアンス情報を各信頼できるアプライアンスに送信し、これとともに、各信頼できるスマート・アプライアンスも自分のアプライアンス情報を第1のスマート・アプライアンスに送信する。ここで、アプライアンス情報には、少なくとも描写情報、及び複数の配置オプションが含まれ、且つ、各配置オプションは、複数の配置パラメーターを含む。描写情報は、主にスマート・アプライアンスの特徴を描写するためのものであり、描写情報は、スマート・アプライアンスのアプライアンス名称、機種などであってもよく、本実施例において、描写情報は修正できないものである。配置オプションは、主にスマート・アプライアンスの機能を設定するためのものであり、異なるスマート・アプライアンスの配置オプションは異なる。スマート・アプライアンスがスマートテレビである場合を例にすると、配置オプションは、コントラストオプション、輝度オプション、音声オプションなどであり得る。本実施例において、配置オプションは修正できるものである。
【0061】
上記過程は、第1のスマート・アプライアンスがLAN内で信頼できるスマート・アプライアンスを識別し、その信頼できるスマート・アプライアンスのアプライアンス情報を取得する過程であり、当該過程において、第1のスマート・アプライアンスがLANで信頼できるスマート・アプライアンスのアプライアンス情報を取得したとしても、各スマート・アプライアンスの管理アカウントが異なるため、第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントは、その他のスマート・アプライアンスに対する管理権限を有しない。すなわち、ユーザが第1のスマート・アプライアンスに第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントを登録することによって、第1のスマート・アプライアンスの管理センター画面にその信頼できるスマート・アプライアンスのアプライアンス情報が表示されるとしても、ユーザは、第1のスマート・アプライアンスでその信頼できるスマート・アプライアンスを管理することができない。LAN内のその信頼できるスマート・アプライアンスを管理するために、第1のスマート・アプライアンスは、サーバからその信頼できるスマート・アプライアンスに対する管理権限を取得しなければならなく、このために、第1のスマート・アプライアンスは、サーバに少なくとも第1のスマート・アプライアンスの登録アカウント、第1の位置情報、及びアプライアンス識別子などが含まれている権限取得要求を送信することができる。ここで、第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントは、ユーザが現在第1のスマート・アプライアンスに登録する時の登録アカウントであってもよく、ユーザが第1のスマート・アプライアンスに登録したことのある登録アカウントであってもよく、本実施例では第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントに対して具体的に限定しない。第1の位置情報は、第1のスマート・アプライアンスが現在属しているLANを識別するためのものであり、当該第1の位置情報は、第1のスマート・アプライアンスが現在位置する地理位置であってもよく、第1のスマート・アプライアンスが現在使用しているWiFiホットスポット情報などであってもよい。第1のスマート・アプライアンスのアプライアンス識別子は、第1のスマート・アプライアンスのID(Identity)、第1のスマート・アプライアンスのシリアルナンバーなどであり得る。
【0062】
ステップ302において、サーバは、第1のスマート・アプライアンスから送信された権限取得要求を受信すると、第1の位置情報に基づいて、位置情報とアプライアンスグループの間の対応関係から第1のアプライアンスグループを取得する。
【0063】
通信分野において、各スマート・アプライアンスは、LANに接続した後、いずれもサーバに少なくともスマート・アプライアンスの位置情報、及びアプライアンス識別子などが含まれている識別子情報を送信する。サーバは、各スマート・アプライアンスに対する管理の利便性のために、各スマート・アプライアンスから送信された識別子情報を受信すると、位置情報に応じて、複数のスマート・アプライアンスを異なるアプライアンスグループに区分する。スマート・アプライアンスの区分によって、同一のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスの位置情報は同一のものになり、異なるアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスの位置情報は異なるものになる。即ち、同一のLAN内のスマート・アプライアンスが1つのアプライアンスグループを構成する。また、アプライアンスグループ内の各スマート・アプライアンスがいずれもアプライアンス識別子を有し、アプライアンス識別子とアプライアンスグループが一対一に対応するため、アプライアンス識別子、位置情報、及びアプライアンスグループの間には対応関係が存在する。後続の応用の便利性のために、サーバは、さらにアプライアンス識別子、位置情報、及びアプライアンスグループの対応関係を記憶する。
【0064】
サーバは、アプライアンス識別子、位置情報、及びアプライアンスグループの対応関係を記憶した後、複数のスマート・アプライアンスから送信される識別子情報を受信し、当該識別子情報に含まれている位置情報とサーバに既に記憶されているアプライアンスグループの位置情報が異なるとしても、このようなスマート・アプライアンスのID、またはシリアルナンバーが既存のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスのID、またはシリアルナンバーと大部分重なり、この場合、新しいアプライアンスグループを新たに生成する必要がなく、本来のアプライアンスグループを引き続き使用することができる、という点に留意すべきである。例えば、ユーザのホームルータに故障が発生してユーザが新しいルータをインストールした場合、ユーザのホームスマート・アプライアンスは、新しいLANに接続することになるため、サーバに識別子情報を新たに送信し、この場合、サーバは、ユーザのホームの本来のスマート・アプライアンスを依然として本来のアプライアンスグループに区分する。また、サーバが位置情報に基づいて1つのスマート・アプライアンスを1つのアプライアンスグループに区分した後、当該スマート・アプライアンスの位置情報が変わらない限り、またはユーザが当該スマート・アプライアンスをアプライアンスグループから削除しない限り、当該スマート・アプライアンスがオンライン状態にあるか否かと関係なく、当該スマート・アプライアンスが属しているアプライアンスグループは変更されない。
【0065】
サーバは、記憶されているアプライアンス識別子、位置情報とアプライアンスグループの対応関係に基づいて、第1のスマート・アプライアンスから送信された権限取得要求を受信すると、第1の位置情報によって、位置情報とアプライアンスグループの対応関係から第1の位置情報に対応する第1のアプライアンスグループを取得する。
【0066】
ステップ303において、サーバは、第1のスマート・アプライアンスのアプライアンス識別子、予め記憶されているアプライアンス識別子とアプライアンスグループの対応関係に基づいて、第1のスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループに属しているか否かを判断し、YESの場合、ステップ304を実行し、NOの場合、第1のスマート・アプライアンスから送信された権限取得要求を無視する。
【0067】
第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスの情報保安性を高め、他の信頼できないスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループが属しているLANに接続した後に第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスを管理することを防止するために、サーバは、第1のスマート・アプライアンスから送信された権限取得要求を受信し、第1の位置情報に基づいて対応する第1のアプライアンスグループを取得した後、さらに第1のスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループに属しているか否かを判断する。第1のスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループに属している場合、第1のスマート・アプライアンスと第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスが互いに信頼できるスマート・アプライアンスであることを意味し、この場合、サーバは、第1のスマート・アプライアンスに第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに対する管理権限を付与する。第1のスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループに属していない場合、第1のスマート・アプライアンスと第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスが互いに信頼できないスマート・アプライアンスであることを意味し、この場合、サーバは、第1のスマート・アプライアンスから送信された権限取得要求を無視してもよく、第1のスマート・アプライアンスから送信された権限取得要求を拒絶し、第1のスマート・アプライアンスに「当該アプライアンスの保安性が低くて、アプライアンスグループ内のアプライアンスを管理できない」などの拒絶メッセージをフィードバックしてもよい。もちろん、サーバは、他の方式を採用してもよく、本実施例はこれに対して具体的に限定しない。
【0068】
本実施例において、サーバに予めアプライアンス識別子、位置情報とアプライアンスグループの対応関係が記憶されているため、サーバは、第1のスマート・アプライアンスから送信された権限取得要求を受信すると、第1のスマート・アプライアンスのアプライアンス識別子、予め記憶されているアプライアンス識別子、位置情報、及びアプライアンスグループの対応関係に基づいて、第1のスマート・アプライアンスが既に第1のアプライアンスグループに属しているか否かを判断することができる。例えば、予め記憶されている第1のアプライアンスグループに対応するアプライアンス識別子がA、B、Cである場合、第1のスマート・アプライアンスのアプライアンス識別子がAであると、第1のスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループに属していると確定することができ、第1のスマート・アプライアンスのアプライアンス識別子がDであると、第1のスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループに属していないと確定することができる。
【0069】
ステップ304において、サーバは、第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントを第1のアプライアンスグループの管理アカウントに設定する。
【0070】
第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスが第1のスマート・アプライアンスと互いに信頼できるアプライアンスであり、第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントで第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスを管理するときの保安性が高いため、サーバは、第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントを第1のアプライアンスグループの管理アカウントに設定する。
【0071】
ステップ305において、サーバは、第1のスマート・アプライアンス、及び第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに授権メッセージを送信する。
【0072】
サーバは、第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントを第1のアプライアンスグループの管理アカウントに設定した後、第1のスマート・アプライアンス、及びアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに第1のアプライアンスグループの管理アカウントを知らせるために、さらに第1のスマート・アプライアンス、及び第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに、第1のアプライアンスグループの管理アカウントが第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントであることを通知するための授権メッセージを送信する。
【0073】
ステップ306において、第1のスマート・アプライアンスは、授権メッセージを受信すると、第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントに基づいて、第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスを管理する。
【0074】
第1のスマート・アプライアンスは、授権メッセージを受信すると、第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントに基づいて、第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスを管理することができる。例えば、第1のスマート・アプライアンスは、その管理センター画面で第1のアプライアンスグループ内の任意のスマート・アプライアンスの任意の配置オプションなどを修正することができる。もちろん、第1のアプライアンスグループ内のその他のスマート・アプライアンスも、第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントで第1のアプライアンスグループ内の任意のスマート・アプライアンスを管理することができる。
【0075】
本実施例において、第1のスマート・アプライアンスは、第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントに基づいて第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスを管理した後、さらに管理センター画面にそのアプライアンス識別子を表示し、当該アプライアンス識別子の表示形態は、様々な形態があり、文字形態であってもよく、音声形態であってもよく、パターン形態などであってもよい。
【0076】
本実施例において、第3のスマート・アプライアンスの位置情報が第1の位置情報から第2の位置情報に変更された場合、第3のスマート・アプライアンスは、サーバに位置更新メッセージを送信する。サーバは、位置更新メッセージを受信すると、第3のスマート・アプライアンスを第1のアプライアンスグループから第2のアプライアンスグループに区分する。当該第2のアプライアンスグループに対応する位置情報は、第2の位置情報である。この場合、第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスは、もはや管理権限を有しない。当該スマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスの自分に対する管理を許容し、当該スマート・アプライアンスの表示画面に確認ダイアローグボックスが出てきた時にユーザが確認オプションを選択したことが検出されると、当該スマート・アプライアンスは、第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスの自分に対する管理を引き続き許容する。また、第1のアプライアンスグループ内の他のスマート・アプライアンスに第3のスマート・アプライアンスの位置情報の変化状況を知らせるために、サーバは、第3のスマート・アプライアンスから送信された位置更新メッセージを受信した後、受信した位置更新メッセージを第1のスマート・アプライアンスに送信して第1のスマート・アプライアンスが管理センター画面で第3のスマート・アプライアンスを第1のアプライアンスグループから削除するようにする。
【0077】
アプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスの情報保安性を高めるために、各スマート・アプライアンスの管理アカウントに対して1つの管理パスワードを設定し、何れかのスマート・アプライアンスが管理アカウントで他のスマート・アプライアンスを管理しようとする場合、管理パスワードを正確に入力しないと管理することができなくなることに留意すべきである。
【0078】
本発明の実施例に係る方法によれば、第1のホームアプライアンスのアプライアンス識別子、予め記憶されているアプライアンス識別子とアプライアンスグループの対応関係に基づいて、第1のホームアプライアンスが第1のアプライアンスグループに属していると判断し、第1のアプライアンスグループ内のホームアプライアンスに対する第1のホームアプライアンスの管理権限が確定されると、第1のホームアプライアンスの登録アカウントを第1のアプライアンスグループの管理アカウントに設定することによって、ユーザが第1のホームアプライアンスに第1のホームアプライアンスの登録アカウントを登録することで、第1のアプライアンスグループ内の複数のホームアプライアンスに対する管理を実現するようにし、ホームアプライアンスに対する管理をより簡易、より高効率にする。この上、サーバは、第1のホームアプライアンス、及び第1のアプライアンスグループ内のホームアプライアンスに授権メッセージを送信して、第1のホームアプライアンス、及び第1のアプライアンスグループ内のホームアプライアンスが第1のアプライアンスグループの管理アカウントを即時に得るようにし、管理の時効性をより高める。
【0079】
図4は、1つの例示的な実施例に係るスマート・アプライアンスの管理アカウント設定方法のフローチャートであり、図4に示されたように、スマート・アプライアンスの管理アカウント設定方法は、スマート・アプライアンスに適用され、当該スマート・アプライアンスは、携帯電話、タブレットPCなどの移動性が強いアプライアンスである。本発明の実施例に係る方法は、下記のステップを含む。
【0080】
ステップ401において、第1のスマート・アプライアンスはLANに接続する。
【0081】
本実施例において、スマート・アプライアンスは、RF方式、またはネットワーク方式で他のアプライアンスと通信する機能を有する。このような機能によって、スマート・アプライアンスは、オン(ON)状態でLANに接続することができ、LANのその他のスマート・アプライアンスと通信することができる。
【0082】
実際の応用において、スマート・アプライアンスがLANに接続するケースは、下記の2つのケースを含むが、これらに限定されない。
【0083】
第1のケース:スマート・アプライアンスは、WiFi機能をオン(ON)させ、DLNA、Wi−Fiディスプレイ(WiFi display)、エアプレイ(airplay)、airkanなどのプロトコルを通じてルータに接続し、ルータを通じてLANに接続する。
【0084】
第2のケース:スマート・アプライアンスは、受信したGPRS、または3G信号をWiFi信号に変換してから送信し、その他のスマート・アプライアンスは、当該スマート・アプライアンスから送信されたWiFi信号を受信し、当該WiFi信号を通じて互いに通信する。当該過程において、WiFi信号を受信した複数のスマート・アプライアンスは、1つのLANを構成する。
【0085】
LAN内の各スマート・アプライアンスを区別するために、本実施例では、LAN内のユーザが現在使用しているスマート・アプライアンスを第1のスマート・アプライアンスと呼び、当該第1のスマート・アプライアンスは、LANに新たにアクセスしたスマート・アプライアンスであってもよく、LAN内の既存のスマート・アプライアンスであってもよく、本実施例では、第1のスマート・アプライアンスがLANに新たにアクセスしたスマート・アプライアンスである場合を例として説明する、という点に留意すべきである。第2のスマート・アプライアンスは、第1のスマート・アプライアンスがサーバに権限取得要求を送信する際に権限取得要求に含まれているアプライアンス識別子に対応するスマート・アプライアンスである。
【0086】
ステップ402において、第1のスマート・アプライアンスは、サーバに少なくとも第1のスマート・アプライアンスの登録アカウント、第1の位置情報、及びアプライアンス識別子が含まれている権限取得要求を送信する。
【0087】
LAN内のスマート・アプライアンスを管理するために、第1のスマート・アプライアンスは、LANにアクセスした後、サーバに少なくとも第1のスマート・アプライアンスの登録アカウント、第1の位置情報、及びアプライアンス識別子などが含まれている権限取得要求を送信する。
【0088】
ここで、第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントは、ユーザが現在第1のスマート・アプライアンスに登録する時の登録アカウントであってもよく、ユーザが第1のスマート・アプライアンスに登録したことのある登録アカウントであってもよく、本実施例では第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントに対して具体的に限定しない。第1の位置情報は、第1のスマート・アプライアンスが現在属しているLANを識別するためのものであり、当該第1の位置情報は、第1のスマート・アプライアンスが現在位置する地理位置であってもよく、第1のスマート・アプライアンスが現在使用しているWiFiホットスポット情報などであってもよい。第1のスマート・アプライアンスのアプライアンス識別子は、第1のスマート・アプライアンスのID、第1のスマート・アプライアンスのシリアルナンバーなどであり得る。
【0089】
ステップ403において、サーバは、第1のスマート・アプライアンスから送信された権限取得要求を受信すると、第1の位置情報に基づいて、位置情報とアプライアンスグループの間の対応関係から第1のアプライアンスグループを取得する。
【0090】
通信分野において、各スマート・アプライアンスは、LANに接続した後、いずれもサーバに少なくともスマート・アプライアンスの位置情報、及びアプライアンス識別子などが含まれている識別子情報を送信する。サーバは、各スマート・アプライアンスに対する管理の便利性のために、各スマート・アプライアンスから送信された識別子情報を受信すると、位置情報に応じて、複数のスマート・アプライアンスを異なるアプライアンスグループに区分する。スマート・アプライアンスの区分によって、同一のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスの位置情報は同じものになり、異なるアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスの位置情報は異なるものになる。即ち、同一のLAN内のスマート・アプライアンスが1つのアプライアンスグループを構成する。また、アプライアンスグループ内の各スマート・アプライアンスがいずれもアプライアンス識別子を有し、アプライアンス識別子とアプライアンスグループが一対一に対応するため、アプライアンス識別子、位置情報、及びアプライアンスグループの間には対応関係が存在する。後続の応用の便利性のために、サーバは、さらにアプライアンス識別子、位置情報とアプライアンスグループの対応関係を記憶する。
【0091】
サーバは、記憶されているアプライアンス識別子、位置情報とアプライアンスグループの対応関係に基づいて、第1のスマート・アプライアンスから送信された権限取得要求を受信すると、第1の位置情報によって、位置情報とアプライアンスグループの対応関係から第1の位置情報に対応する第1のアプライアンスグループを取得する。
【0092】
ステップ404において、サーバは、第1のスマート・アプライアンスのアプライアンス識別子、予め記憶されているアプライアンス識別子とアプライアンスグループの対応関係に基づいて、第1のスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループに属しているか否かを判断し、YESの場合、ステップ405を実行し、NOの場合、第1のスマート・アプライアンスから送信された権限取得要求を無視する。
【0093】
ステップ40において、サーバは、第1のスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに対する管理権限を有すると確定した場合、第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントを第1のアプライアンスグループの管理アカウントに設定する。
【0094】
本実施例において、サーバが第1のスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに対する管理権限を有すると確定するケースは、三種類がある。
【0095】
第1のケース:第1のスマート・アプライアンスは、第1のアプライアンスグループが属しているLANに接続すると、サーバに権限取得要求を送信し、サーバは、第1のスマート・アプライアンスが属しているアプライアンスグループが第1のアプライアンスグル−ムであると確定すると、第1のスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに対する管理権限を有すると確定する。
【0096】
第2のケース:第1のスマート・アプライアンスは、第2のスマート・アプライアンスのアプライアンス識別子を取得し、当該第2のスマート・アプライアンスのアプライアンス識別子を権限取得要求に含ませてサーバに送信し、サーバは、第1のアプライアンスグループに第2のスマート・アプライアンスのアプライアンス識別子と同一のアプライアンス識別子が存在するか否かを検索し、第1のアプライアンスグループに第2のスマート・アプライアンスのアプライアンス識別子と同一のアプライアンス識別子が存在する場合、サーバは、第1のスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに対する管理権限を有すると確定する。ここで、第1のスマート・アプライアンスが第2のスマート・アプライアンスのアプライアンス識別子を取得する方式は、第2のスマート・アプライアンスの管理センター画面上のアプライアンス識別子を処理することによって第2のスマート・アプライアンスのアプライアンス識別子を取得する方式を含むが、これに限定されない。
【0097】
情報の保安性を向上させるために、第1のスマート・アプライアンスが、取得した第2のスマート・アプライアンスのアプライアンス識別子に基づいてサーバに権限取得要求を送信する時、一定の時効性を有する。第1のスマート・アプライアンスが指定された時間内にサーバに権限取得要求を送信した場合、サーバは、当該権限取得要求を処理し、第1のスマート・アプライアンスが指定された時間以外にサーバに権限取得要求を送信した場合、サーバは、当該権限取得要求を処理しない。ここで、権限取得要求の時効性は、具体的に第2のスマート・アプライアンスのアプライアンス識別子に含まれている時間情報により表現されるか、または、サーバが、権限取得要求を受信した時間を基点として、第1のスマート・アプライアンスから送信された権限取得要求に対してカウントすることによって表現される。
【0098】
第3のケース:第1のスマート・アプライアンスは、第1のアプライアンスグループが属しているLANに接続し、アプライアンス検索ステップにおいて第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスと互いに信頼できるスマート・アプライアンスであることを確認し、その後、サーバは、第1のスマート・アプライアンスから送信された権限取得要求を受信し、権限取得要求に含まれている位置情報に基づいて、第1のスマート・アプライアンスが属しているアプライアンスグループが第1のアプライアンスグループであり、且つ第1のスマート・アプライアンスと第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスが互いに信頼できるスマート・アプライアンスであると確定すると、第1のスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに対する管理権限を有すると確定する。
【0099】
サーバは、第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントを第1のアプライアンスグループの管理アカウントに設定する。
【0100】
第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスが第1のスマート・アプライアンスと互いに信頼できるアプライアンスであり、第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントで第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスを管理するときの保安性が高いため、サーバは、第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントを第1のアプライアンスグループの管理アカウントに設定する。
【0101】
ステップ406において、サーバは、第1のスマート・アプライアンス、及び第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに授権メッセージを送信する。
【0102】
サーバは、第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントを第1のアプライアンスグループの管理アカウントに設定した後、第1のスマート・アプライアンス、及びアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに第1のアプライアンスグループ内の管理アカウントを知らせるために、さらに第1のスマート・アプライアンス、及び第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに、第1のアプライアンスグループの管理アカウントが第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントであることを通知するための授権メッセージを送信する。
【0103】
ステップ407において、第1のスマート・アプライアンスは、授権メッセージを受信すると、第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントに基づいて、第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスを管理する。
【0104】
第1のスマート・アプライアンスは、授権メッセージを受信すると、第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントに基づいて、第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスを管理することができる。例えば、第1のスマート・アプライアンスは、その管理センター画面で第1のアプライアンスグループ内の任意のスマート・アプライアンスの任意の配置オプションなどを修正することができる。もちろん、第1のアプライアンスグループ内の他のスマート・アプライアンスも、第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントで第1のアプライアンスグループ内の任意のスマート・アプライアンスを管理することができる。
【0105】
本発明の実施例に係る方法によれば、第1のアプライアンスグループ内のホームアプライアンスに対する移動端末の管理権限を確定した場合、移動端末の登録アカウントを第1のアプライアンスグループの管理アカウントに設定することによって、ユーザが移動端末に移動端末の登録アカウントを登録することで、第1のアプライアンスグループ内の複数のホームアプライアンスに対する管理を実現するようにし、ホームアプライアンスに対する管理をより簡易、より高効率にする。この上、サーバは、移動端末、及び第1のアプライアンスグループ内のホームアプライアンスに授権メッセージを送信して、移動端末、及び第1のアプライアンスグループ内のホームアプライアンスが第1のアプライアンスグループの管理アカウントを即時に得るようにし、管理の時効性をより高める。
【0106】
図5は、1つの例示的な実施例に係るサーバの構成模式図である。図5を参照すると、当該サーバは、第1の受信モジュール501、取得モジュール502、第1の設定モジュール503、及び第1の送信モジュール504を含む。
【0107】
当該第1の受信モジュール501は、第1のスマート・アプライアンスから、少なくとも第1のスマート・アプライアンスの登録アカウント、及び第1の位置情報が含まれている権限取得要求を受信するように構成される。
【0108】
当該取得モジュール502は、第1の位置情報に基づいて、位置情報とアプライアンスグループの間の対応関係から第1のアプライアンスグループを取得するように構成される。
【0109】
当該第1の設定モジュール503は、第1のスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに対する管理権限を有すると確定した場合、第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントを第1のアプライアンスグループの管理アカウントに設定するように構成される。
【0110】
当該第1の送信モジュール504は、第1のスマート・アプライアンス、及び第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに、第1のアプライアンスグループの管理アカウントが第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントであることを通知するための授権メッセージを送信して、第1のスマート・アプライアンス、及び第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスが第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントに基づいて、第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスを管理するように構成される。
【0111】
本発明の別の実施例において、権限取得要求には、第1のスマート・アプライアンスのアプライアンス識別子がさらに含まれ、
当該サーバは、判断モジュールと、第1の確定モジュールをさらに含む。
【0112】
当該判断モジュールは、第1のスマート・アプライアンスのアプライアンス識別子、予め記憶されているアプライアンス識別子とアプライアンスグループの対応関係に基づいて、第1のスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループに属しているか否かを判断するように構成される。
【0113】
当該第1の確定モジュールは、第1のスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループに属している場合、第1のスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに対する管理権限を有すると確定するように構成される。
【0114】
本発明の別の実施例において、権限取得要求には、第2のスマート・アプライアンスのアプライアンス識別子がさらに含まれ、
当該サーバは、検索モジュールと、第2の確定モジュールをさらに含む。
【0115】
当該検索モジュールは、第1のアプライアンスグループに第2のスマート・アプライアンスのアプライアンス識別子と同一のアプライアンス識別子が存在するか否かを検索するように構成される。
【0116】
当該第2の確定モジュールは、第1のアプライアンスグループに第2のスマート・アプライアンスのアプライアンス識別子と同一のアプライアンス識別子が存在する場合、第1のスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに対する管理権限を有すると確定するように構成される。
【0117】
本発明の別の実施例において、当該サーバは、第2の受信モジュール、区分モジュール、及び記憶モジュールをさらに含む。
【0118】
当該第2の受信モジュールは、複数のスマート・アプライアンスから、少なくとも位置情報、及びアプライアンス識別子が含まれているアプライアンス情報を受信するように構成される。
【0119】
当該区分モジュールは、位置情報に応じて、複数のスマート・アプライアンスを異なるアプライアンスグループに区分するように構成される。
【0120】
当該記憶モジュールは、アプライアンス識別子、位置情報とアプライアンスグループの対応関係を記憶するように構成される。
【0121】
本発明の別の実施例において、当該サーバは、第3の受信モジュールと、変更モジュールをさらに含む。
【0122】
当該第3の受信モジュールは、第1のアプライアンスグループ内の何れかのスマート・アプライアンスである第3のスマート・アプライアンスから、第3のスマート・アプライアンスの位置情報が第1の位置情報から第2の位置情報に変更されたことを通知するための位置更新メッセージを受信するように構成される。
【0123】
当該変更モジュールは、位置更新メッセージに基づいて、第3のスマート・アプライアンスが属しているアプライアンスグループを、第1のアプライアンスグループから対応する位置情報が第2の位置情報である第2のアプライアンスグループに変更するように構成される。
【0124】
本発明の別の実施例において、当該サーバは、第2の送信モジュールをさらに含む。
【0125】
当該第2の送信モジュールは、第1のスマート・アプライアンスが第3のスマート・アプライアンスを第1のアプライアンスグループから削除するように通知するための通知メッセージを、第1のスマート・アプライアンスに送信するように構成される。
【0126】
本発明の別の実施例において、当該サーバは、第2の設定モジュールをさらに含む。
【0127】
当該第2の設定モジュールは、第1のアプライアンスグループの管理アカウントに対して管理パスワードを設定するように構成される。
【0128】
本発明の実施例に係るサーバによれば、第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに対する第1のスマート・アプライアンスの管理権限を確定すると、第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントを第1のアプライアンスグループの管理アカウントに設定することによって、ユーザが第1のスマート・アプライアンスに第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントを登録することで、第1のアプライアンスグループ内の複数のスマート・アプライアンスに対する管理を実現するようにし、スマート・アプライアンスに対する管理をより簡易、より高効率にする。
【0129】
上記実施例の装置において、その各モジュールが動作を行う具体的な方式は、既に関連する方法実施例で詳しく説明したので、ここで詳細な説明をしない。
【0130】
図6は、1つの例示的な実施例に係るスマート・アプライアンスの構成模式図である。図6を参照すると、当該スマート・アプライアンスは、送信モジュール601、第1の受信モジュール602、及び管理モジュール603を含む。
【0131】
当該送信モジュール601は、サーバに少なくとも第1のスマート・アプライアンスの登録アカウント、及び第1の位置情報が含まれている権限取得要求を送信して、サーバが第1の位置情報に基づいて、位置情報とアプライアンスグループの間の対応関係から第1のアプライアンスグループを取得し、第1のスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに対する管理権限を有すると確定した場合、第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントを第1のアプライアンスグループの管理アカウントに設定するように構成される。
【0132】
当該第1の受信モジュール602は、サーバから、第1のアプライアンスグループの管理アカウントが第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントであることを通知するための授権メッセージを受信するように構成される。
【0133】
当該管理モジュール603は、第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントに基づいて、第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスを管理するように構成される。
【0134】
本発明の別の実施例において、スマート・アプライアンスは、第2の受信モジュールと、削除モジュールをさらに含む。
【0135】
当該第2の受信モジュールは、サーバによって第1のアプライアンスグループ内の何れかのスマート・アプライアンスである第3のスマート・アプライアンスが属しているアプライアンスグループが第1のアプライアンスグループから第2のアプライアンスグループに変更された場合に送信される通知メッセージを、サーバから受信するように構成される。
【0136】
当該削除モジュールは、受信した通知メッセージに基づいて、第3のスマート・アプライアンスを第1のアプライアンスグループから削除するように構成される。
【0137】
本発明の実施例に係るスマート・アプライアンスによれば、サーバに少なくとも第1のスマート・アプライアンスの登録アカウント、及び第1の位置情報が含まれている権限取得要求を送信して、サーバによって第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに対する第1のスマート・アプライアンスの管理権限が確定され、第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントが第1のアプライアンスグループの管理アカウントに設定された後、サーバから送信された授権メッセージを受信することによって、ユーザが第1のスマート・アプライアンスに第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントを登録することで、第1のアプライアンスグループ内の複数のスマート・アプライアンスに対する管理を実現するようにし、スマート・アプライアンスに対する管理をより簡易、より高効率にする。
【0138】
図7は、1つの例示的な実施例に係るスマート・アプライアンスの管理アカウント設定用装置700のブロック図である。例えば、装置700は、携帯電話、コンピュータ、デジタル放送端末、メッセージ送受信装置、ゲームコンソール、タブレット装置、医療設備、フィットネス装置、PDAなどである。
【0139】
図7を参照すると、装置700は、プロセスアセンブリ702、メモリ704、電源アセンブリ706、マルチメディアアセンブリ708、オーディオアセンブリ710、入出力(I/O)インタフェース712、センサアセンブリ714、及び通信アセンブリ716のような1つ或いは複数のアセンブリを含んでもよい。
【0140】
プロセスアセンブリ702は、一般的には装置700の全体の動作を制御するものであり、例えば、表示、電話呼び出し、データ通信、カメラ操作、及び記録操作と関連する操作を制御する。プロセスアセンブリ702は、1つ以上のプロセッサ720を含み、これらによって命令を実行することにより、上記の方法の全部、或は一部のステップを実現するようにしてもよい。なお、プロセスアセンブリ702は、1つ以上のモジュールを含んでプロセスアセンブリ702と他のアセンブリの間のインタラクションを容易にしてもよい。例えば、プロセスアセンブリ702は、マルチメディアモジュールを含んでマルチメディアアセンブリ708とプロセスアセンブリ702の間のインタラクションを容易にしてもよい。
【0141】
メモリ704は、各種類のデータを記憶することにより装置700の動作を支援するように構成される。これらのデータの例は、装置700において操作されるいずれのアプリケーションプログラム又は方法の命令、連絡対象データ、電話帳データ、メッセージ、画像、ビデオ等を含む。メモリ704は、いずれかの種類の揮発性メモリ、不揮発性メモリ記憶デバイスまたはそれらの組み合わせによって実現されてもよく、例えば、SRAM(Static Random Access Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、PROM(Programmable ROM)、ROM(Read Only Member)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、或いは光ディスクである。
【0142】
電源アセンブリ706は、装置700の各アセンブリに電力を供給する。電源アセンブリ706は、電源管理システム、1つ或いは複数の電源、及び装置700のための電力の生成、管理、及び割り当てに関連する他のアセンブリを含んでもよい。
【0143】
マルチメディアアセンブリ708は、上記装置700とユーザの間に1つの出力インタフェースを提供するスクリーンを含む。部分実施例において、スクリーンは、液晶モニター(LCD)とタッチパネル(TP)を含んでもよい。スクリーンがタッチパネルを含むことにより、スクリーンはタッチスクリーンを実現することができ、ユーザからの入力信号を受信することができる。タッチパネルは、1つ以上のタッチセンサを含み、タッチ、スライド、及びタッチパネル上のジェスチャを検出することができる。上記タッチセンサは、タッチ、或はスライド動作の境界だけでなく、上記タッチ、或はスライド操作に係る継続時間、及び圧力も検出できる。部分実施例において、マルチメディアアセンブリ708は、1つのフロントカメラ、及び/又はリアカメラを含む。装置700が、例えば撮影モード、或はビデオモード等の操作モードにある場合、フロントカメラ、及び/又はリアカメラは外部からマルチメディアデータを受信できる。フロントカメラとリアカメラのそれぞれは、1つの固定型の光レンズ系、或は可変焦点距離と光学ズーム機能を有するものであってもよい。
【0144】
オーディオアセンブリ710は、オーディオ信号を入出力するように構成される。例えば、オーディオアセンブリ710は、1つのマイク(MIC)を含み、装置700が、例えば呼出しモード、記録モード、及び音声認識モード等の操作モードにある場合、マイクは外部のオーディオ信号を受信することができる。受信されたオーディオ信号は、さらにメモリ704に記憶されたり、通信アセンブリ716を介して送信されたりする。部分実施例において、オーディオアセンブリ710は、オーディオ信号を出力するための1つのスピーカーをさらに含む。
【0145】
I/Oインタフェース712は、プロセスアセンブリ702と周辺インタフェースモジュールの間にインタフェースを提供するものであり、上記周辺インタフェースモジュールは、キーボード、クリックホイール、ボタン等であってもよい。これらのボタンは、ホームボタン、ボリュームボタン、起動ボタン、ロッキングボタンを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0146】
センサアセンブリ714は、装置700に各方面の状態に対する評価を提供するための1つ以上のセンサを含む。例えば、センサアセンブリ714は、装置700のON/OFF状態、装置700のディスプレイとキーパッドのようなアセンブリの相対的な位置決めを検出できる。また、センサアセンブリ714は、装置700、或いは装置700の1つのアセンブリの位置変更、ユーザと装置700とが接触しているか否か、装置700の方位、又は加速/減速、装置700の温度の変化を検出できる。センサアセンブリ714は、何れの物理的接触がない状態にて付近の物体の存在を検出するための近接センサを含んでもよい。センサアセンブリ714は、撮影アプリケーションに適用するため、CMOS、又はCCD画像センサのような光センサを含んでもよい。部分実施例において、当該センサアセンブリ714は、加速度センサ、ジャイロスコープセンサ、磁気センサ、圧力センサ、及び温度センサをさらに含んでもよい。
【0147】
通信アセンブリ716は、装置700と他の機器の間に有線、又は無線形態の通信を提供する。装置700は、例えばWiFi、2G、3G、或はこれらの組み合わせのような、通信規格に基づいた無線ネットワークに接続されてもよい。1つの例示的な実施例において、通信アセンブリ716は、放送チャンネルを介して外部の放送管理システムからの放送信号、又は放送に関連する情報を受信する。1つの例示的な実施例において、上記通信アセンブリ716は、近距離無線通信(NFC)モジュールをさらに含むことにより、近距離通信をプッシュする。例えば、NFCモジュールは、RFID(Radio Frequency IDentification)技術、IrDA(Infrared Data Association)技術、UWB(Ultra Wide Band)技術、BT(Bluetooth(登録商標))技術、及び他の技術に基づいて実現できる。
【0148】
例示的な実施例において、装置700は、1つ以上のASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、DSPD(Digital Signal Processing Device)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field−Programmable Gate Array)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、または他の電子部品によって実現されるものであり、上記方法を実行する。
【0149】
例示的な実施例において、命令を含むコンピュータ読取り可能な非一時的な記録媒体、例えば命令を含むメモリ704をさらに提供し、装置700のプロセッサ720により上記命令を実行して上記方法を実現する。例えば、上記コンピュータ読取り可能な非一時的な記録媒体は、ROM、RAM、CD−ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ記憶デバイス等である。
【0150】
コンピュータ読取り可能な非一時的な記録媒体は、上記記録媒体に記録されている命令が移動端末のプロセッサにより実行されるとき、移動端末がスマート・アプライアンスの管理アカウント設定方法を実行できるようにし、上記方法は、
サーバに少なくとも第1のスマート・アプライアンスの登録アカウント、及び第1の位置情報が含まれている権限取得要求を送信して、サーバが第1の位置情報に基づいて、位置情報とアプライアンスグループの間の対応関係から第1のアプライアンスグループを取得し、第1のスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに対する管理権限を有すると確定した場合、第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントを第1のアプライアンスグループの管理アカウントに設定するようにするステップと、
サーバから、第1のアプライアンスグループの管理アカウントが第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントであることを通知するための授権メッセージを受信するステップと、
第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントに基づいて、第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスを管理するステップと、を含む。
【0151】
本発明の別の実施例において、第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントに基づいて、第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスを管理した後、
サーバによって第1のアプライアンスグループ内の何れかのスマート・アプライアンスである第3のスマート・アプライアンスが属しているアプライアンスグループが第1のアプライアンスグループから第2のアプライアンスグループに変更された場合に送信される通知メッセージを、サーバから受信するステップと、
受信した通知メッセージに基づいて、第3のスマート・アプライアンスを第1のアプライアンスグループから削除するステップと、をさらに含む。
【0152】
本発明の実施例に係るコンピュータ読取り可能な非一時的な記録媒体によれば、サーバに少なくとも第1のスマート・アプライアンスの登録アカウント、及び第1の位置情報が含まれている権限取得要求を送信して、サーバによって第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに対する第1のスマート・アプライアンスの管理権限が確定され、第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントが第1のアプライアンスグループの管理アカウントに設定された後、サーバから送信された授権メッセージを受信することによって、ユーザが第1のスマート・アプライアンスに第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントを登録することで、第1のアプライアンスグループ内の複数のスマート・アプライアンスに対する管理を実現するようにし、スマート・アプライアンスに対する管理をより簡易、より高効率にする。
【0153】
図8は、1つの例示的な実施例に係るスマート・アプライアンスの管理アカウント設定用装置800のブロック図である。例えば、装置800は、サーバとして提供されることができる。図8に示すように、装置800は、1つまたは1つ以上のプロセッサを含むプロセスアセンブリ822と、プロセスアセンブリ822により実行可能な命令、例えばアプリケーションプログラムを記憶するためのメモリ832を代表とするメモリ資源と、を含む。メモリ832に記憶されているアプリケーションプログラムは、それぞれが一組の命令に対応する1つまたは1つ以上のモジュールを含んでもよい。また、プロセスアセンブリ822は、命令を実行して上記スマート・アプライアンスの管理アカウント設定方法を実行するように構成される。
【0154】
上記スマート・アプライアンスの管理アカウント設定方法は、
第1のスマート・アプライアンスから、少なくとも第1のスマート・アプライアンスの登録アカウント、及び第1の位置情報が含まれている権限取得要求を受信するステップと、
第1の位置情報に基づいて、位置情報とアプライアンスグループの間の対応関係から第1のアプライアンスグループを取得するステップと、
第1のスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに対する管理権限を有すると確定した場合、第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントを第1のアプライアンスグループの管理アカウントに設定するステップと、
第1のスマート・アプライアンス、及び第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに、第1のアプライアンスグループの管理アカウントが第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントであることを通知するための授権メッセージを送信して、第1のスマート・アプライアンス、及び第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスが第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントに基づいて第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスを管理するようにするステップと、を含む。
【0155】
本発明の別の実施例において、権限取得要求には、第1のスマート・アプライアンスのアプライアンス識別子がさらに含まれ、
第1のアプライアンスグループを取得した後、当該方法は、
第1のスマート・アプライアンスのアプライアンス識別子、予め記憶されているアプライアンス識別子とアプライアンスグループの対応関係に基づいて、第1のスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループに属しているか否かを判断するステップと、
第1のスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループに属している場合、第1のスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに対する管理権限を有すると確定するステップと、をさらに含む。
【0156】
本発明の別の実施例において、前記権限取得要求には、第2のスマート・アプライアンスのアプライアンス識別子がさらに含まれ、
第1のアプライアンスグループを取得した後、当該方法は、
第1のアプライアンスグループに第2のスマート・アプライアンスのアプライアンス識別子と同一のアプライアンス識別子が存在するか否かを検索するステップと、
第1のアプライアンスグループに第2のスマート・アプライアンスのアプライアンス識別子と同一のアプライアンス識別子が存在する場合、第1のスマート・アプライアンスが第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに対する管理権限を有すると確定するステップと、をさらに含む。
【0157】
本発明の別の実施例において、位置情報とアプライアンスグループの間の対応関係から第1のアプライアンスグループを取得する前に、
複数のスマート・アプライアンスから、少なくとも位置情報、及びアプライアンス識別子が含まれている識別子情報を受信するステップと、
位置情報に応じて、複数のスマート・アプライアンスを異なるアプライアンスグループに区分するステップと、
アプライアンス識別子、位置情報とアプライアンスグループの対応関係を記憶するステップと、をさらに含む。
【0158】
本発明の別の実施例において、第1のスマート・アプライアンス、及び第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに授権メッセージを送信した後、
第1のアプライアンスグループ内の何れかのスマート・アプライアンスである第3のスマート・アプライアンスから、第3のスマート・アプライアンスの位置情報が第1の位置情報から第2の位置情報に変更されたことを通知するための位置更新メッセージを受信するステップと、
位置更新メッセージに基づいて、第3のスマート・アプライアンスが属しているアプライアンスグループを、第1のアプライアンスグループから対応する位置情報が第2の位置情報である第2のアプライアンスグループに変更するステップと、をさらに含む。
【0159】
本発明の別の実施例において、位置更新メッセージに基づいて、第3のスマート・アプライアンスが属しているアプライアンスグループを第1のアプライアンスグループから第2のアプライアンスグループに変更した後、
第1のスマート・アプライアンスが第3のスマート・アプライアンスを第1のアプライアンスグループから削除するように通知するための通知メッセージを、第1のスマート・アプライアンスに送信するステップをさらに含む。
【0160】
本発明の別の実施例において、当該方法は、
第1のアプライアンスグループの管理アカウントに対して、管理パスワードを設定するステップをさらに含む。
【0161】
装置800は、装置800の電源を管理するように構成される電源アセンブリ826と、装置800をネットワークに接続するように構成される1つの有線又は無線ネットワークインタフェース850と、1つの入出力(I/O)インタフェース858とをさらに含む。装置800は、メモリ832に記憶されているOS、例えば、Windows Server(登録商標)、Mac OS X(登録商標)、Unix(登録商標)、Linux(登録商標)、FreeBSD(登録商標)などあるいは類似するシステムに基づいて動作することができる。
【0162】
本発明の実施例に係る装置によれば、第1のアプライアンスグループ内のスマート・アプライアンスに対する第1のスマート・アプライアンスの管理権限を確定した場合、第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントを第1のアプライアンスグループの管理アカウントに設定することによって、ユーザが第1のスマート・アプライアンスに第1のスマート・アプライアンスの登録アカウントを登録することで、第1のアプライアンスグループ内の複数のスマート・アプライアンスに対する管理を実現するようにし、スマート・アプライアンスに対する管理をより簡易、より高効率にする。
【0163】
当業者は、明細書に対する理解、及び明細書に記載された発明に対する実施を通じて、本発明の他の実施形態を容易に得ることができる。本発明は、本発明に対する任意の変形、用途、または適応的な変化を含み、このような変形、用途、または適応的な変化は、本発明の一般的な原理に従い、本発明では開示していない本技術分野の公知の知識、または通常の技術手段を含む。明細書と実施例は、ただ例示的なものであって、本発明の本当の範囲と主旨は、以下の特許請求の範囲によって示される。
【0164】
本発明は、上記で記述し、図面で図示した特定の構成に限定されず、その範囲を離脱しない状況で、様様な修正と変更を実現できる。本発明の範囲は、添付される特許請求の範囲のみにより限定される。
【0165】
本願は、出願番号がCN201510105356.6であって、出願日が2015年3月11日である中国特許出願に基づき優先権を主張し、当該中国特許出願のすべての内容を本願に援用する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8