特許第6208039号(P6208039)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特許6208039ベルト部材と、そのベルト部材を用いたシートベルト装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6208039
(24)【登録日】2017年9月15日
(45)【発行日】2017年10月4日
(54)【発明の名称】ベルト部材と、そのベルト部材を用いたシートベルト装置
(51)【国際特許分類】
   B60R 22/12 20060101AFI20170925BHJP
   B60R 22/24 20060101ALI20170925BHJP
【FI】
   B60R22/12
   B60R22/24
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-31700(P2014-31700)
(22)【出願日】2014年2月21日
(65)【公開番号】特開2015-155284(P2015-155284A)
(43)【公開日】2015年8月27日
【審査請求日】2016年5月30日
(73)【特許権者】
【識別番号】000241500
【氏名又は名称】トヨタ紡織株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000006828
【氏名又は名称】YKK株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000394
【氏名又は名称】特許業務法人岡田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】深本 昌宏
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 篤樹
(72)【発明者】
【氏名】山田 展弘
(72)【発明者】
【氏名】山▲崎▼ 誠
(72)【発明者】
【氏名】松田 靖彦
(72)【発明者】
【氏名】古賀 誠司
【審査官】 鈴木 敏史
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−223841(JP,A)
【文献】 特開2005−58726(JP,A)
【文献】 特開2013−23160(JP,A)
【文献】 特開昭62−34840(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3040109(JP,U)
【文献】 特開平7−309201(JP,A)
【文献】 仏国特許出願公開第2530208(FR,A1)
【文献】 米国特許第3957282(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 22/12
B60R 22/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
長尺の帯状体と、
前記帯状体の長手方向に沿って配設されたファスナと、
前記ファスナを開閉する開閉体とを備えたベルト部材であって、
前記ベルト部材の単位面積当たりの面圧を下げるときには、前記開閉体によって前記ファスナが開かれることで幅広に展開され、
前記開閉体によって前記ファスナが閉じられることで幅狭のチューブ状をなすベルト部材を用いた乗物シートのシートベルト装置であって、
前記ベルト部材は、一端部が巻取装置に引出し可能に巻き取られ、他端部がアンカに固定され、
前記ベルト部材の引出し経路上には、前記ベルト部材の前記ファスナを開閉する開閉体が装着される取付部材が配設され、
前記取付部材を通過して引き出された前記ベルト部材は、前記開閉体によって前記ファスナが開かれることで幅広に展開され、
前記取付部材を通過して巻き取られた前記ベルト部材は、前記開閉体によって前記ファスナが閉じられることで幅狭のチューブ状をなし、
前記ベルト部材を構成する前記帯状体には前記ファスナを覆う覆い部がそれぞれ設けられており、
前記覆い部は、前記帯状体の一部で構成されていることを特徴とするシートベルト装置。
【請求項2】
長尺の帯状体と、
前記帯状体の長手方向に沿って配設されたファスナと、
前記ファスナを開閉する開閉体とを備えたベルト部材であって、
前記ベルト部材の単位面積当たりの面圧を下げるときには、前記開閉体によって前記ファスナが開かれることで幅広に展開され、
前記開閉体によって前記ファスナが閉じられることで幅狭のチューブ状をなすベルト部材を用いた乗物シートのシートベルト装置であって、
前記ベルト部材は、一端部が巻取装置に引出し可能に巻き取られ、他端部がアンカに固定され、
前記ベルト部材の引出し経路上には、前記ベルト部材の前記ファスナを開閉する開閉体が装着される取付部材が配設され、
前記取付部材を通過して引き出された前記ベルト部材は、前記開閉体によって前記ファスナが開かれることで幅広に展開され、
前記取付部材を通過して巻き取られた前記ベルト部材は、前記開閉体によって前記ファスナが閉じられることで幅狭のチューブ状をなし、
前記ベルト部材を構成する前記帯状体には前記ファスナを覆う覆い部がそれぞれ設けられており、
前記覆い部は、前記帯状体の幅方向両縁部に対し取付けられたテープ状部材で構成されていることを特徴とするシートベルト装置。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ベルト部材と、そのベルト部材を用いた乗物用シートのシートベルト装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、乗物用シートに着座している着座者を保護するためのシートベルト装置において、ベルト幅を広げることで単位面積当たりの面圧を低下させ衝撃を緩和するように構成したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示されたシートベルト装置においては、着座者の肩部後方位置に配設されるガイド部材によってシートベルトが巻取装置に向けて案内される。ガイド部材は、そのシートベルトを案内するガイド面が当該シートベルトの幅方向両側を湾曲させて折り返すことのできる断面C字形状の湾曲案内部が対向して配置された形態として構成されており、該湾曲案内部の幅方向の配置間隔はシートベルトを収納装置に収納する方向に向けて漸次幅狭とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012−240432号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に開示されたシートベルト装置においては、シートベルトの巻き取り時には、ガイド部材の断面C字形状の湾曲案内部に案内されてシートベルトが幅狭となる。また、シートベルトの巻き取り時には、シートベルトがガイド部材を通過して引き出されることでシートベルト自体の復元力によって幅広となる。このため、ガイド部材に案内されてシートベルトが幅狭となった後、ガイド部材と収納装置(巻取装置)との間の距離が長く設定されていると、ガイド部材と収納装置との間において、シートベルト自身の復元力によって幅広となることが想定される。この場合、シートベルトが幅広状態で巻取られようとし、巻き取り不良が発生する恐れがある。
【0005】
この発明の目的は、前記問題点に鑑み、ベルト幅を確実に幅広及び幅狭の状態にすることができるベルト部材と、そのベルト部材を用いたシートベルト装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、第1の発明に係るベルト部材は、長尺の帯状体と、前記帯状体の長手方向に沿って配設されたファスナと、前記ファスナを開閉する開閉体とを備えたベルト部材であって、前記ベルト部材の単位面積当たりの面圧を下げるときには、前記開閉体によって前記ファスナが開かれることで幅広に展開され、前記開閉体によって前記ファスナが閉じられることで幅狭のチューブ状をなすことを特徴とする。
【0007】
第1の発明によると、開閉体によってファスナを開閉することで、ベルト部材のベルト幅を確実に幅広及び幅狭の状態にすることができる。そして、ファスナが開かれることでベルト部材が幅広に展開され、これによって、ベルト部材の単位面積当たりの面圧を下げることができる。
【0008】
第2の発明に係るベルト部材は、第1の発明のベルト部材であって、ベルト部材は、端部に前記ベルト部材に生じる荷重を受ける荷重支持部を備えていることを特徴とする。
【0009】
第2の発明によると、ベルト部材に生じる荷重は、ベルト部材の端部の荷重支持部によって受けられる。
【0010】
第3の発明に係るシートベルト装置は、第1の発明のベルト部材を用いた乗物用シートのシートベルト装置であって、前記ベルト部材は、一端部が巻取装置に引出し可能に巻き取られ、他端部がアンカに固定され、前記ベルト部材の引出し経路上には、前記ベルト部材のファスナを開閉する開閉体が装着される取付部材が配設され、前記取付部材を通過して引き出された前記ベルト部材は、前記開閉体によって前記ファスナが開かれることで幅広に展開され、前記取付部材を通過して巻き取られた前記ベルト部材は、前記開閉体によって前記ファスナが閉じられることで幅狭のチューブ状をなすことを特徴とする。
【0011】
第3の発明によると、ベルト部材を引き出して使用する場合、ベルト部材が取付部材を通過して引き出されると、開閉体によってファスナが開かれる。そして、取付部材を通過て引き出されたベルト部材は、自身の復元力によって幅広に展開される。このため、乗物用シートに着座している着座者は、幅広に展開されたベルト部材によって保護される。すなわち、ベルト部材のベルト幅を広げることで、単位面積当たりの面圧を低下させて衝撃を緩和することができる。また、ベルト部材を巻き取って格納する場合、ベルト部材が取付部材を通過して巻き取られると、開閉体によってファスナが閉じられ、幅狭のチューブをなす。このため、ベルト部材を巻き取り不良なく良好に巻き取ることができる。
【0012】
第4の発明に係るシートベルト装置は、第3の発明のシートベルト装置であって、前記取付部材は、前記ベルト部材が挿通された状態で前記ベルト部材を引出し及び巻取り案内する挿通孔を有するベルト案内部材を兼用し、前記開閉体は、前記挿通孔に臨んで前記取付部材に装着されていることを特徴とする。
【0013】
第4の発明によると、取付部材がベルト案内部材を兼用するため、部品点数の増加を抑制することができる。
【0014】
第5の発明に係るシートベルト装置は、第3の発明又は第4の発明のシートベルト装置であって、前記ベルト部材を構成する帯状体にはファスナを覆う覆い部がそれぞれ設けられていることを特徴とする。
【0015】
第5の発明によると、覆い部によってファスナが覆われることで、ファスナを保護することができると共に、ファスナの露出による見栄えの悪化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】この発明の実施例1に係るベルト部材を用いたシートベルト装置と乗物用シートとの配設状態を簡略して示す斜視図である。
図2】ベルト案内部材を兼用する取付部材の開閉体とベルト部材との関係を示す斜視図である。
図3】ファスナが開かれベルト部材が幅広に展開された状態を示す横断面図である。
図4】ファスナが閉じられベルト部材が幅狭のチューブをなした状態を示す横断面図である。
図5】ベルト部材を構成する幅広の帯状体の幅方向両縁部に一体に延出された覆い部によってァスナが覆われた実施態様を示す横断面図である。
図6】ベルト部材を構成する幅広の帯状体とは別体のテープ状覆い部によってファスナが覆われた実施態様を示す横断面図である。
図7】この発明の実施例2に係るベルト部材を用いたバックパック簡略し、かつファスナが閉じられてベルト部材が幅狭となった状態を示す斜視図である。
図8】ファスナが開かれベルト部材が幅広となった状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
この発明を実施するための形態について実施例にしたがって説明する。
【実施例1】
【0018】
この発明の実施例1を図面にしたがって説明する。この実施例1ではベルト部材を用いたシートベルト装置である場合を例示する。図1に示すように、シートクッション2とシートバック3とを備えた乗物用シート1に着座する着座者を保護するためのシートベルト装置は、巻取装置10と、ベルト案内部材(スルーアンカ、スリップジョイント等と呼ばれることもある)12と、タングプレート30と、バックル40と、ベルト部材50と、を備えている。
【0019】
巻取装置10及びアンカ20(この発明の荷重支持部に相当する)は、乗物用シート1の車外側の側方に位置する車体のピラー部の下部近傍にそれぞれ配設されている。なお、巻取装置10は乗物用シート1のシートバック3内に配設され、アンカ20はシートクッション2のサイドフレーム部の車外側に配設されることもある。ベルト案内部材12は、車体のピラー部の上部近傍に配設されている。なお、ベルト案内部材12は、シートバック3の肩部上面近傍に配設される場合もある。バックル40は、シートクッション2のクッションフレームのサイドフレーム部の車内側に配設されている。
【0020】
図1に示すように、ベルト部材50は、その一端部が巻取装置10に引出し可能に巻き取られる。ベルト部材50は、ベルト案内部材12の挿通孔14を通し、その他端部がアンカ20に固定されている。また、タングプレート30は、その挿通孔31においてベルト部材50に移動可能に挿通されている。
【0021】
図2図4に示すように、ベルト部材50は、長尺で幅広の帯状体51と、この幅広の帯状体51の幅方向両縁部の長手方向に沿って配設されたファスナ60とを備えている。この実施例1において、シートベルト装置の使用状態において、ベルト部材50の着座者の胸部及びその近傍を支承する部分に対し、ファスナ60の一対のテープ61がミシン縫い等によって縫い合わされて配設され、その他の部分においては、幅広の帯状体51の幅方向両縁部がミシン縫い等によって縫い合わされてチューブをなしている。なお、一対のテープ61には相互に噛み合うエレメント62がそれぞれ配設されている。
【0022】
ベルト部材50の引出し経路上には、取付部材11が配設され、この取付部材11には、ファスナ60の両エレメント62を噛み合わせたり、あるいは解放してファスナ60を開閉する開閉体としてのスライダ63が装着されている。この実施例1において、取付部材11は、ベルト部材50が挿通された状態でベルト部材50を引出し及び巻取り案内する挿通孔14を有するベルト案内部材12を兼用している。そして、ベルト案内部材12は、その上部において、段付きボルト等よりなる取付軸によって車体側部材としての車体のピラー部の上部近傍に揺動可能(回動可能)に装着されている。
【0023】
また、開閉体としてのスライダ63は、胴体部64と、胴体部64の上面から突出された柱部65とを有し、胴体部64が挿通孔14に臨んだ状態で柱部65が取付部材11に装着されている。そして、図2に示すように、取付部材11を通過して引き出されたベルト部材50は、スライダ63によってファスナ60が開かれる(両エレメント62の噛み合わせが解放される)ことで自身の復元力によって幅広に展開される。また、取付部材11を通過して巻き取られたベルト部材50は、スライダ63によってファスナ60が閉じられる(両エレメント62が噛み合わされる)ことで幅狭のチューブをなすようになっている。
【0024】
この実施例1に係るベルト部材を用いたシートベルト装置は上述したように構成される。したがって、ベルト部材50を引き出して使用する場合、ベルト部材50が取付部材11を通過して引き出されると、スライダ63によってファスナ60が開かれる。そして、図1図2に示すように、取付部材11を通過て引き出されたベルト部材50は、自身の復元力によって幅広に展開される。このため、乗物用シートに着座している着座者は、幅広に展開されたベルト部材50によって保護される。すなわち、ベルト部材50のベルト幅を広げることで、単位面積当たりの面圧を低下させて衝撃を緩和することができる。
この際、ベルト部材50に生じる荷重は、荷重支持部としての巻取装置10及びアンカ20によって受けられる。
【0025】
ベルト部材50を巻き取って格納する場合、図2図4に示すように、ベルト部材50が取付部材11を通過して巻き取られると、スライダ63によってファスナ60が閉じられ、幅狭のチューブをなす。このため、ベルト部材50は、巻取装置10によって巻き取り不良なく良好に巻き取られる。また、ベルト部材50は、幅狭のチューブをなすため、幅広のベルト部材50の幅寸法に対応して巻取装置10を大型化する必要もない。
【0026】
また、この実施例1において、取付部材11がベルト案内部材12を兼用するため、部品点数の増加を抑制することができる。
【実施例2】
【0027】
次に、この発明の実施例2を図7図8にしたがって説明する。この実施例2ではベルト部材を用いたバックパックである場合を例示する。図7図8に示すように、バックパックは、物品収納用のバック本体300と、バック本体300を背負うための左右一対のベルト部材350を備えている。
【0028】
一対のベルト部材350は、帯状体351と、この帯状体351の幅方向両縁部の長手方向に沿って配設されたファスナ360とを備え、その上下両端部がバック本体300の上下部にミシン縫い等の縫製部350a、350b(この発明の荷重支持部に相当する)によって固着されている。この実施例2において、バックパックを背負った使用状態において、ベルト部材350の使用者の肩部回りに当接する部分に対し、ファスナ360の一対のテープ361がミシン縫い等によって縫い合わされて配設されている。また、一対のテープ361には相互に噛み合うエレメント362がそれぞれ配設されている。
【0029】
一対のベルト部材350のファスナ360には、ファスナ360の両エレメント362を噛み合わせたり、あるいは解放してファスナ360を開閉する開閉体としてのスライダ363が装着されている。この実施例2において、スライダ363は、胴体部364と、胴体部364の上面から突出された柱部365と、柱部365に連結されスライダ363をスライド動作するための取手366とを有している。そして、ベルト部材350は、スライダ363がスライド動作されることによってファスナ360が開かれる(両エレメント362の噛み合わせが解放される)ことで自身の復元力によって幅広に展開される。また、スライダ363によってファスナ360が閉じられる(両エレメント262が噛み合わされる)ことで幅狭のチューブをなすようになっている。
【0030】
上述ように構成されるこの実施例2のベルト部材を用いたバックパックにおいて、開閉体としてのスライダ363を、その取手366を把持してスライド動作されることによってファスナ360を開閉することで、一対のベルト部材350のベルト幅を確実に幅広及び幅狭の状態にすることができる。また、バックパックを背負う場合、バック本体300内に収納された物品の重量が軽いときには、図7に示すように、ファスナ360を閉じて使用する。この際、一対のベルト部材350は、幅狭の状態をなすため、違和感なく背負うことができる。
【0031】
バックパックを背負う場合、縫製部350a、350bがベルト部材350に生じる荷重を受ける荷重支持部となり、バック本体300内に収納された物品の重量が重いときには、図8に示すように、ファスナ360を開いて使用する。この際、ベルト部材350の使用者の肩部回りに当接する部分が幅広に展開される。これによって、ベルト部材350の単位面積当たりの面圧を下げることができる。このため、使用者の肩部回りに対する荷重を広い面積で分散させることができる。
【0032】
なお、この発明は前記実施例1及び2に限定するものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の形態で実施することができる。例えば、図5に示すように、ベルト部材150を構成する帯状体151の幅方向両縁部を延出し、この延出部を、ファスナ160の両テープ161及びエレメント162を覆う覆い部152としてもよい。この場合、覆い部152によってファスナ160の両テープ161及びエレメント162を覆うことで、ファスナ160を保護することができると共に、ファスナ160の露出による見栄えの悪化を防止することができる。また、図6に示すように、ベルト部材250を構成する帯状体251の幅方向両縁部に対し、ファスナ260の両テープ261及びエレメント262を覆うテープ状の両覆い部252をミシン縫い等によって取り付けてもよい。この場合においても、覆い部252によってファスナ260の両テープ261及びエレメント262を覆うことで、ファスナ260を保護することができると共に、ファスナ260の露出による見栄えの悪化を防止することができる。
【0033】
また、前記実施例1では、ベルト部材を用いたシートベルト装置である場合を例示し、前記実施例2ではベルト部材を用いたバックパックである場合を例示したが、シートベルト装置やバックパック以外であってもこの発明のベルト部材を使用することができる。
【符号の説明】
【0034】
1 乗物用シート
3 シートバック
10 巻取装置
11 取付部材
20 アンカ
30 タングプレート
40 バックル
50 ベルト部材
60 ファスナ
63 スライダ(開閉体)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8