(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
用紙(90)を搬送方向(Y)に直交する左右方向(X)に切断する横カッタ部(2)と、上記用紙(90)を上記搬送方向(Y)に切断する複数のスリッタヘッド(1)(1)と、を備え、上記用紙(90)を複数のカード(C)に分割裁断するカードカッタ装置に於て、
複数の上記スリッタヘッド(1)(1)は、上記左右方向(X)に固設されたガイド杆(82)に沿って手動にて左右方向位置調整自在に一列状に設けられ、
上記用紙(90)を所定のカード裁断左右寸法(E)をもって裁断するように上記左右方向(X)の所定の位置に上記複数のスリッタヘッド(1)を位置決めするゲージプレート(3)を備え、
さらに、上記ゲージプレート(3)は、上記カード裁断左右寸法(E)が異なる複数種類から択一的に選択して用いられることを特徴とするカードカッタ装置。
上記スリッタヘッド(1)には上方突出状のピン部(11)が設けられ、かつ、上記ゲージプレート(3)には、上記ピン部(11)が差し込まれる位置決め用の切欠部(31)が、所定間隔寸法をもって複数形成され、
複数種類から択一的に選択された1枚の上記ゲージプレート(3)をもって、複数のスリッタヘッド(1)(1)を位置決めするように構成した請求項1記載のカードカッタ装置。
上記スリッタヘッド(1)を上記ガイド杆(82)に沿って、上記用紙(90)が搬送される搬送路の左右外方の退避空間(81)(81)に移動させて、不使用の上記スリッタヘッド(1)を退避可能に構成した請求項1又は2記載のカードカッタ装置。
上記スリッタヘッド(1)は、上記用紙(90)の不要部を所定の裁断横幅寸法(W)をもって縦帯状に切り落とすカッタ部(12)と、上下揺動自在に設けられ下揺動状態で上記カッタ部(12)にて形成された縦帯状不要部(92)よりも左右外方側の側縁不要部(91)を下方へ誘導するガイド部材(13)と、上下スライド自在に設けられ下位置で該ガイド部材(13)を上記下揺動状態にするガイド操作部材(14)と、該ガイド操作部材(14)を上位置に常時弾発付勢して上記ガイド部材(13)を上揺動状態の非ガイド姿勢に保持するための弾発付勢部材(15)と、を備えた請求項1,2又は3記載のカードカッタ装置。
上記ゲージプレート(3)は、上記ガイド操作部材(14)を上記弾発付勢部材(15)の弾発力に抗して下位置に押圧して上記ガイド部材(13)を下揺動状態にするための押圧部(38)を有する請求項4記載のカードカッタ装置。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図示の実施形態に基づき本発明を詳説する。
本発明に係るカードカッタ装置は、
図1に示すように、1枚の用紙90から同じ寸法をもったカードCが複数枚得られるように分割裁断するものであって、二点鎖線で示す用紙90が積層状に載置される給紙台89と、用紙90の下面に接触して用紙90を1枚ずつ搬送する複数の搬送ローラ85と、用紙90を搬送方向(縦方向)Yに直交する左右方向(横方向)Xに切断する横カッタ部2と、用紙90を搬送方向Yに切断する複数のスリッタヘッド1,1と、用紙90が分割裁断されて形成された二点鎖線で示すカードCが貯えられる排紙台88と、搬送ローラ85とスリッタヘッド1及び横カッタ部2を内蔵する箱型の本体ケーシング8と、を備えている。なお、本発明において、搬送方向上流側又は給紙側を後方側と呼び、搬送方向下流側又は排紙側を前方側と呼ぶ。
【0011】
本体ケーシング8は、前壁87に排紙台88を付設すると共に排紙口86を貫設し、後壁に給紙台89を付設すると共に給紙口を貫設している。搬送ローラ85の下方位置に、切り落とされた用紙不要部(切屑)を収容する屑箱84を前方側へ引き出し可能に内蔵している。
【0012】
図2に示すように、スリッタヘッド1は、4つであって、本体ケーシング8の内部の前方端部に左右方向Xに沿って固設された丸棒状のガイド杆82に、ヘッドケーシング10が外嵌状に夫々取着され左右方向Xの一列状に配設している。各スリッタヘッド1にノブ付きの操作杆19を螺着している。なお、スリッタヘッド1をヘッド1と呼ぶ場合もある。
【0013】
複数のヘッド1,1は、ガイド杆82の左右両端部寄りに配設される両端へッド1A,1Dと、両端ヘッド1A,1Dに挟まれる複数の中間ヘッド1B,1Cを備えている。
両端ヘッド1A,1Dの内、左右一方側に配設されるものを一端ヘッド1Aと呼び、左右他方側に配設されるものを他端ヘッド1Dと、呼ぶ場合がある。
複数の中間ヘッド1B,1Cの内、一端ヘッド1Aに隣設されるものを第1中間ヘッド1Bと呼び、他端ヘッド1Dに隣設されるものを第2中間ヘッド1Cと呼ぶ場合がある。
【0014】
図1に示すように、本体ケーシング8の前壁87に貫設した横長孔87aを介して、前方に突出した操作杆19を把持して左右方向Xに移動させることで、複数のヘッド1,1を、ガイド杆82に沿って、手動で、個別に(1つずつ)左右方向位置調整自在に設けている。
そして、操作杆19を手動にて軸心廻りに回転させることで、操作杆19が螺進してヘッド1内でガイド杆82に直交状に当接して固定するように設けている。操作杆19を螺退させれば、固定が解除されヘッド1が左右方向スライド自在となる。つまり、ヘッド1を手動でスライド固定自在に設けている。
【0015】
さらに、
図2に示すように、本体ケーシング8の内部において、搬送されてくる用紙90の左右外方側となる位置(領域)かつ、ガイド杆82の両端部近傍に、左右一対の退避空間81,81を、設けている。両端ヘッド1A,1Dを夫々、ガイド杆82に沿って左右外方へスライド移動させることで、退避空間81,81に配設可能である。
【0016】
図3に示すように、横カッタ部2で切断した用紙90から、カードCを3枚作成する場合、つまり、4台のヘッド1を使用する場合には、左右一対の退避空間81,81にヘッド1は配設しない。
そして、
図4に示すように、横カッタ部2で切断した用紙90から、カードCを2枚作成する場合、つまり、3台のヘッド1,1を使用する場合に、不使用となる1台のヘッド1、具体的には、一端ヘッド1Aを、左右一方の退避空間81に配設し、用紙90の搬送路の外に退避させるように構成している。なお、図示省略するが、他端ヘッド1Dを左右他方の退避空間81に退避させても良い。つまり、使用しないヘッド1を、用紙90が搬送されてくる搬送路の左右外方の退避空間81,81に移動させて、退避させるように構成している。
【0017】
また、
図5に示すように、横カッタ部2で切断した用紙90から、カードCを1枚作成する場合、つまり、2台のヘッド1を使用する場合は、不使用の2台のヘッド1、具体的には、両端ヘッド1A,1Dを、夫々、退避空間81,81に退避させるように構成している。
【0018】
さらに、
図6及び
図7に示すように、横カッタ部2で切断した用紙90を、所定のカード裁断左右寸法Eをもって裁断するように、用紙90の搬送路に配設されている(使用する)複数のヘッド1,1を、左右方向Xの所定位置に位置決めするゲージプレート3を、備えている。なお、ゲージプレート3をゲージ3と呼ぶ場合もある。
【0019】
図6乃至
図9に示すように、ゲージ3は、横長の帯板状であって、ヘッドケーシング10の上面から上方突出状に設けたピン部11が差し込まれる位置決め用の切欠部31が所定の間隔寸法をもって複数形成されている。
所定の間隔寸法とは、各切欠部31にピン部11が差し込まれ左右方向Xに隣り合うヘッド1,1同士によって、所定のカード裁断左右寸法EをもったカードCが作成されるように位置決めする寸法である。複数の切欠部31,31が等間隔で配設される場合と不等間隔で配設される場合のいずれも含む。
【0020】
ゲージ3は、カード裁断左右寸法Eが異なる、つまり、位置決め寸法が異なる複数種類設けている。例えば、
図6及び
図8に示すように、4台のヘッド1,1が用紙90を第1カード裁断左右寸法Eaをもって裁断するように位置決めする第1ゲージ3Aと、
図7及び
図9に示すように、3台のヘッド1,1が用紙90を第2カード裁断左右寸法Ebをもって裁断するように位置決めする第2ゲージ3Bと、を備えている。
つまり、カード裁断左右寸法Eが異なる複数種類のゲージ3A,3Bを備え、複数種類のゲージ3A,3Bから択一的に選択して用いるように構成している。
【0021】
さらに、ゲージ3は、左右方向Xに沿った両側縁3a,3bの内、一側縁3aから切り欠いた複数の切欠部31から成る第1切欠列(群)と、他側縁3bから切り欠いた複数の切欠部31から成る第2切欠列(群)と、を有している。第1切欠列と第2切欠列とは、上述の所定の間隔寸法(左右方向Xの配置又は数)を相違させている。
【0022】
例えば、
図4及び
図7に示すように、横カッタ部2で切断した用紙90から3台のヘッド1,1にて2枚のカードCを作成するように、第2カード裁断左右寸法Ebをもって裁断するように位置決めする場合は、第2ゲージ3Bの一側縁3a側の第1切欠列で位置決めするように構成している。
そして、
図5に示すように、横カッタ部2で切断した用紙90から2台のヘッド1にて1枚のカードCを作成するように、第3カード裁断左右寸法Ecをもって裁断するように位置決めする場合は、ゲージ装着状態は図示省略するが、第2ゲージ3Bの他側縁3b側の第2切欠列で位置決めするように構成している。
【0023】
また、
図3及び
図6に示すように、横カッタ部2で切断した用紙90から4台のスリッタヘッド1,1にて3枚のカードCを作成するように、第1カード裁断左右寸法Eaをもって裁断するように位置決めする場合は、第1ゲージ3Aの一側縁3a側の第1切欠列で位置決めするように構成している。
そして、図示省略するが、4台スリッタヘッド1,1にて第1カード裁断左右寸法Eaよりも小さい寸法をもって裁断するように位置決めする場合は、第1ゲージ3Aの他側縁3b側の第2切欠列で位置決めするように構成している。
【0024】
つまり、1枚のゲージ3の一側縁3a側と他側縁3b側のどちらをスリッタヘッド1に対応させるか選択することで、異なるカード裁断左右寸法Eをもって用紙90を裁断するように位置決め可能に構成している。言い換えると、1枚のゲージ3の第1切欠列と第2切欠列の一方を選択して用いられる。さらに言い換えると、1枚のゲージ3の前後の向き又は表裏を選択して用いられる。
【0025】
また、ゲージ3は、左右一方端部に、本体ケーシング8に固設したゲージ位置決めピンが差し込まれる基準孔32を貫設している。また、四角部近傍に、本体ケーシング8に取着するための取着用横長孔33を有している。
【0026】
次に、中間ヘッド1B,1Cは、
図10に示す第1中間ヘッド1Bのように、ヘッドケーシング10の上部10aにガイド杆82が挿通され、下部10bに六角棒状の駆動軸83が挿通されている。
駆動軸83は、搬送される用紙90の下方位置で、本体ケーシング8に左右方向Xに沿って架設され電動にて回転駆動制御される。ヘッドケーシシング10は、ガイド杆82及び駆動軸83に沿って左右方向Xにスライド自在に設けている。
【0027】
図10及び
図11に示すように、ヘッドケーシング10の上部10aに、短軸16と、短軸16に空転自在に外嵌状に取着する左右一対の上刃21,21と、短軸16に外嵌状に取着して左右一対の上刃21,21の左右両側に配設される左右一対の従動ローラ22,22と、を有している。
ヘッドケーシング10の下部10bに、駆動軸83に左右方向Xにスライド自在に外嵌状に取着して駆動軸83の軸心廻りに回転駆動する左右一対の下刃23,23と、駆動軸83に左右方向Xにスライド自在に外嵌状に取着して左右一対の下刃23,23の左右両側に配設されると共に上記従動ローラ22に回転力を付与する左右一対の駆動ローラ24,24と、を備えている。
【0028】
上刃21及び下刃23は、エッジ刃に形成された正面視台形状(薄い円錐台形状)の片刃型である。
左右一対の上刃21,21を、短軸16の中間外鍔部16aに左右両側から当接させ、所定の裁断横幅寸法Wをもって用紙90を縦帯状に切断可能に設けている。
左右一対の下刃23,23は、左右一対の上刃21,21の左右外方側に配設され、上刃21の周側縁部に下刃23の周側縁部が当接するように、コイルバネから成る左右一対の刃押圧用弾発付勢部材25,25で押圧されている。この押圧当接部位の摩擦力によって、上刃21が連れ回りするよう構成している。
【0029】
中間ヘッド1B,1Cは、用紙90が駆動ローラ24と従動ローラ22の間を通過し、左右一対の上刃21,21と左右一対の下刃23,23から成るカッタ部12によって、用紙90の不要部を所定の裁断横幅寸法Wをもって縦帯状に切り落とす(
図6参照)。言い換えると、中間ヘッド1B,1Cは、二筋の切断縁を形成してスリット状に切断するように構成している。なお、中間ヘッド1B,1Cのカッタ部12にて切断されたものを縦帯状不要部92と呼ぶ。
【0030】
中間ヘッド1B,1Cは、
図12及び
図13に示す第1中間ヘッド1Bのように、ヘッドケーシング10が、上部10aと下部10bを連結する連結部10cを有し、全体ブロック状に形成している。連結部10cは、左右方向Xの位置が下刃23と下刃23の間であり、搬送方向Yの位置はカッタ部12による用紙切断部よりも前方である。
さらに、連結部10cの後面側に前方下傾状のガイド面10dを設けている。
つまり、連結部10cに向かって搬送される用紙90は、カッタ部12によって縦帯状不要部92となり、ガイド面10dに沿って下方へ揺動されて切り落とされる。
【0031】
ここで、両端ヘッド1A,1Dは、図示省略するが、1枚の上刃と1枚の下刃を有し、用紙90を一筋の切断縁をもって搬送方向Yに沿った用紙90の側縁部99を一直線状に切断する。また、切断によって形成された左右外方側の側方不要部を下方へ誘導する前方下傾状の誘導勾配面を有している(
図6参照)。中間ヘッド1B,1Cと同様にヘッドケーシング10にガイド杆82及び駆動軸83が挿通され左右方向Xにスライド移動・固定自在である。
【0032】
さらに、中間ヘッド1B,1Cは、
図7に示す第1中間ヘッド1Bのように、用紙90の側縁部99に対応する位置に配設され、裁断横幅寸法Wよりも幅広の左右不要寸法Zをもった側方不要部を切り落とす場合に、縦帯状不要部92よりも左右外方の側縁不要部91を下方へ垂れ下がるように誘導するためのガイド部材13を備えている。
【0033】
図12乃至
図14に示すように、ガイド部材13は、上刃21と下刃23による用紙切断部よりも前方かつ、ガイド面10dよりも左右外方側に、配設している。第1中間ヘッド1Bは、ガイド面10dよりも左右一方側にガイド部材13を設けている。第2中間ヘッド1Cは、ガイド面10dよりも左右他方側にガイド部材13を設けている。
そして、ガイド部材13は、ヘッドケーシング10に枢支される左右一対の水平状の軸部13cと、軸部13cが後端部に設けられた誘導板部13aと、誘導板部13aの前方端部から折曲げ状に連設された連結片部13bと、を有する側面視L字状に設けている。
なお、
図13と
図14において、従動ローラ22と駆動ローラ24と刃押圧用弾発付勢部材25を図示省略している。
【0034】
ガイド部材13は、誘導板部13aが水平状の上揺動状態(
図13参照)で、用紙90よりも上方へ逃げた非ガイド姿勢となり、揺動板部13aが前方下傾状の下揺動状態(
図14参照)で搬送されてくる用紙90の側縁不要部91を下方へ誘導するガイド姿勢となる。
【0035】
さらに、ガイド部材13の連結片部13bに下端部14bが連結すると共にヘッドケーシング10に上下方向スライド自在に設けたガイド操作部材14を備えている。
ガイド操作部材14は、ヘッドケーシング10に内装されて保持されたコイルバネから成るガイド用の弾発付勢部材15によって上方へ常時弾発付勢され、ガイド部材13の誘導板部13aの前端側を、上方へ引き上げた上位置で保持されている。
ガイド操作部材14の上端部14aは、ヘッドケーシング10の上面から上方突出状に配設している。
【0036】
上位置のガイド操作部材14によって、ガイド部材13を上揺動状態の非ガイド姿勢に保持している。ガイド操作部材14の上端部14aを、弾発付勢部材15の弾発力に抗して押圧して下位置にすると、揺動板部13aが下方へ揺動して、ガイド部材13が非ガイド姿勢からガイド姿勢に切り換わるように構成している。
【0037】
そして、
図7に示すように、第2ゲージ3Bには、一端ヘッド1Aが用紙90の搬送路から左右一側に退避し、第1中間ヘッド1Bが用紙90の左右一方側縁部99に対応する位置に配設され、第2中間ヘッド1Cが用紙90の中間部に対応する位置に配設され、他端ヘッド1Dが用紙90の左右他方側縁部99に対応する位置に配設して裁断を行う場合に、第1中間ヘッド1Bのガイド操作部材14の上端部14aを押圧する押圧部38(
図7において二点鎖線で囲んだ範囲)と、第2中間ヘッド1Cのガイド操作部材14の上端部14aが挿通する逃がし孔部(逃がし空間部)39と、を有している。第1切欠列に対応する押圧部38と逃がし孔部39を有している。
【0038】
つまり、用紙90の左右一方側縁部99に対応する位置に配設された中間ヘッド1(
図7において第1中間ヘッド1B)は、上述のガイド面10dによって縦帯状不要部92を下方へ誘導し、ガイド部材13によって側縁不要部91を下方へ誘導して、屑箱84内に落下させる。
また、用紙90の中間部に対応する位置に配設された中間ヘッド1(
図7において第2中間ヘッド1C)は、所定の裁断横幅寸法Wをもって用紙90をスリット状に切断し、上述のガイド面10dによって縦帯状不要部92を下方へ誘導する。また、ガイド部材13が非揺動姿勢となり、カードCとなる部位を下方へ誘導しない。
【0039】
例えば、
図15に示すように、ガイド部材13を設けていない比較例の中間ヘッド1Kを、用紙90の左右一方の側縁部99に対応する位置に配設して、裁断を行うと、縦帯状不要部92は、ガイド面10dによって下方へ案内されるが、縦帯状不要部92よりも左右外方側の側縁不要部91は、用紙90のコシ(剛性)によって自重で垂れ下がることが無く、屑箱84内に落下せず、作成されるカードCと共に排紙口86から排出されるといった不具合が発生する問題がある。つまり、ガイド部材13によって、この問題を解決している。
【0040】
また、
図9に示す第2ゲージ3Bには、裁断横幅寸法Wよりも幅広の左右不要寸法Zを夫々もった両側方不要部を、2台の中間ヘッド1B,1Cで夫々切り落とす場合(
図5参照)に、つまり、第2ゲージ3Bの他側縁3b側を用いて位置決めする場合に、第2切欠列に対応するように、第1中間ヘッド1Bのガイド操作部材14を押圧する押圧部38と、第2中間ヘッド1Cのガイド操作部材14を押圧する押圧部38と、を有している。
【0041】
また、
図6と
図8に示す第1ゲージ3Aには、両端ヘッド1A,1Bを、用紙90の両側縁部99,99に夫々対応させ、中間ヘッド1B,1Cの両方で、用紙90の中間部を切り落とす場合に、つまり、第1ゲージ3Aの一側縁3a側を用いて位置決めする場合に、第1切欠列に対応するように、用紙90の中間位置に配設される中間ヘッド1B,1Cのガイド操作部材14の上端部14aが夫々挿通する逃がし孔部39,39を有している。
また、第1ゲージ3Aの他側縁3b側を用いて位置決めする場合に、第2切欠列に対応するように、用紙90の中間位置に配設される中間ヘッド1B,1Cのガイド操作部材14の上端部14aが夫々挿通する逃がし孔部39,39を有している。
【0042】
また、本体ケーシング8内に、横カッタ部2を上流側に配設し、ヘッド1を下流側に配設することで、使用者が本体ケーシング8の前壁87近傍に立ってヘッド1の操作を容易に行うことができる。また、横カッタ部2よりも先にヘッド1で用紙90を切断すると、切断された用紙90が、搬送ローラ85と搬送ローラ85の間で撓んで全体が波状に搬送され、搬送遅れや位置ズレするといった不具合の虞れがあるが、先に横カッタ部2で切断するため搬送が確実かつスムーズに行われ、精度良くカードCを作成できる。
【0043】
なお、本発明は、設計変更可能であって、ヘッド1を5つ以上設けても良い。つまり、中間ヘッド1を3つ以上設けても良い。また、図例では、左右両側夫々の退避空間81は、1台のヘッド1を退避可能に設けているが、2台のヘッド1,1、つまり、中間ヘッド1も退避可能に設けても良い。なお、ヘッド1よりも下流側に横カッタ部2を配設しても良い。また、横カッタ部2は、帯板状の上カッタ刃と帯板状の下カッタ刃とを、鋏のように枢着して上下方向に揺動させることで用紙90を切断するものや、上カッタ刃と下カッタ刃の刃先が水平状のまま接近・離間するギロチン型のもの等自由である。また、横カッタ部2は、用紙90を前後幅寸法をもった横帯状に切断するものや横一直線状に切断するもの等自由である。図例に限らず、ゲージプレート3を3種類以上設けても良い。また、ゲージプレート3に押圧部38と逃がし孔部39を設けず、押圧部38と逃がし孔部39を有する操作用プレートを設けても良い。また、作成されるカードCの大きさは、ポストカード、写真、卓上カレンダーシート、名刺等の大小のサイズがある。用紙90の大きさは自由である。なお、本発明に於て、用紙90の厚み方向を上下方向と呼ぶ。なお、
図3乃至
図7と
図15は、ガイド杆82及び駆動軸83は図示省略している。
【0044】
以上のように、本発明のカードカッタ装置は、用紙90を搬送方向Yに直交する左右方向Xに切断する横カッタ部2と、用紙90を搬送方向Yに切断する複数のスリッタヘッド1,1と、を備え、用紙90を複数のカードCに分割裁断するカードカッタ装置に於て、複数のスリッタヘッド1,1は、左右方向Xに固設されたガイド杆82に沿って手動にて左右方向位置調整自在に一列状に設けられ、用紙90を所定のカード裁断左右寸法Eをもって裁断するように左右方向Xの所定の位置に複数のスリッタヘッド1を位置決めするゲージプレート3を備え、さらに、ゲージプレート3は、カード裁断左右寸法Eが異なる複数種類から択一的に選択して用いられるので、全体を軽量小型にできると共に容易かつ安価に製造できる。スリッタヘッド1を2列に配設した場合に比べて前後寸法を短くできる。スリッタヘッド1を、作成すべきカードCの大きさ(カード裁断左右寸法E)に合わせて容易かつ迅速に位置決めできる。スリッタヘッド1が誤った位置に配設されるのを防止すると共に精度良く配設できる。熟練した位置決めの技量が必要なく作成したカードの左右寸法が安定した品質の良いカードを得ることができる。目視に比べて高精度に位置決めを行うことができる。
【0045】
また、スリッタヘッド1には上方突出状のピン部11が設けられ、かつ、ゲージプレート3には、ピン部11が差し込まれる位置決め用の切欠部31が、所定間隔寸法をもって複数形成され、複数種類から択一的に選択された1枚のゲージプレート3をもって、複数のスリッタヘッド1,1を位置決めするように構成したので、複数のスリッタヘッド1,1を、容易かつ迅速に、位置決めできる。容易にゲージプレート3を前後方向Yに接近させて各ピン部11,11に容易に合わせることができる。
【0046】
また、スリッタヘッド1をガイド杆82に沿って、用紙90が搬送される搬送路の左右外方の退避空間81,81に移動させて、不使用のスリッタヘッド1を退避可能に構成したので、使用しないスリッタヘッド1をガイド杆82から取り外す必要がなく、容易かつ迅速に、作成すべきカードCの大きさに合わせてスリッタヘッド1の位置調整を行うことができる。例えば、所定のカード裁断左右寸法Eをもって所定位置に固定された複数のヘッド1を備えたヘッドユニットを製作し、カード裁断左右寸法Eの異なる複数種類のヘッドユニットを設けて、作成すべきカードCの大きさに合わせて複数種類のヘッドユニットから選択して使用する場合に比べて、カード作成準備(段取り)が容易かつ迅速に行えると共に、ヘッド1を製造する数量を少なくでき容易かつ安価に製造できる。
【0047】
また、スリッタヘッド1は、用紙90の不要部を所定の裁断横幅寸法Wをもって縦帯状に切り落とすカッタ部12と、上下揺動自在に設けられ下揺動状態でカッタ部12にて形成された縦帯状不要部92よりも左右外方側の側縁不要部91を下方へ誘導するガイド部材13と、上下スライド自在に設けられ下位置でガイド部材13を下揺動状態にするガイド操作部材14と、ガイド操作部材14を上位置に常時弾発付勢してガイド部材13を上揺動状態の非ガイド姿勢に保持するための弾発付勢部材15と、を備えたので、裁断横幅寸法Wよりも広い左右不要寸法Zをもった側方不要部を除去する際に、確実に縦帯状不要部92よりも左右外方側の側縁不要部91を、下方へ誘導させて、排紙口86から排出させず、下方の屑箱84内へ落下させることができる。用紙90の中間部を切断する際は、ガイド部材13がカードCとなる部位の搬送の邪魔にならずスムーズに裁断を行うことができる。
【0048】
また、ゲージプレート3は、ガイド操作部材14を弾発付勢部材15の弾発力に抗して下位置に押圧してガイド部材13を下揺動状態にするための押圧部38を有するので、使用者がガイド操作部材14の操作を意識して行う必要が無く、ゲージプレート3をセットするだけで、容易かつ迅速に、ガイド部材13を、ガイド姿勢と非ガイド姿勢に切り換えることができる。確実に側方不要部を下方へ誘導し、作成したカードCと切断屑とを分別できる。