(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6208078
(24)【登録日】2017年9月15日
(45)【発行日】2017年10月4日
(54)【発明の名称】異種ネットワークにおける受信を促進するセルにわたって情報交換するためのメカニズム
(51)【国際特許分類】
H04W 92/20 20090101AFI20170925BHJP
H04W 16/32 20090101ALI20170925BHJP
H04W 92/10 20090101ALI20170925BHJP
【FI】
H04W92/20
H04W16/32
H04W92/10
【請求項の数】20
【外国語出願】
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2014-100597(P2014-100597)
(22)【出願日】2014年5月14日
(62)【分割の表示】特願2012-516275(P2012-516275)の分割
【原出願日】2010年6月16日
(65)【公開番号】特開2014-195294(P2014-195294A)
(43)【公開日】2014年10月9日
【審査請求日】2014年6月13日
【審判番号】不服2016-10790(P2016-10790/J1)
【審判請求日】2016年7月15日
(31)【優先権主張番号】61/187,589
(32)【優先日】2009年6月16日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】12/816,263
(32)【優先日】2010年6月15日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100112807
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 貴志
(72)【発明者】
【氏名】シャオシャ・ジャン
(72)【発明者】
【氏名】ダーガ・プラサド・マラディ
(72)【発明者】
【氏名】ヨンビン・ウェイ
(72)【発明者】
【氏名】タオ・ルオ
(72)【発明者】
【氏名】ハオ・シュ
【合議体】
【審判長】
菅原 道晴
【審判官】
矢頭 尚之
【審判官】
山本 章裕
(56)【参考文献】
【文献】
特表2009−514325(JP,A)
【文献】
国際公開第2009/055973(WO,A1)
【文献】
再公表特許第96/023371(JP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス通信の方法において、
ユーザ機器(UE)からの信号を含む信号を受信することと、
隣接するeノードBのシステム情報を取得することと、
前記UEからの信号に関して、前記受信した信号を向上させるために、前記システム情報に基づいて、前記受信した信号を処理することとを含み、
前記受信した信号は、前記隣接するeノードBと通信中の第2のUEからの信号を含み、前記処理することは、前記UEからの信号に関して、前記受信した信号の信号対干渉比を改善させるために、前記システム情報に基づいて、前記第2のUEからの信号を前記受信した信号から消去することを含み、前記システム情報を取得することは、前記隣接するeノードBから前記システム情報を取得するように第3のUEに要求することをさらに含み、前記システム情報は、前記第3のUEから取得する方法。
【請求項2】
前記システム情報は、前記第2のUEからの物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)送信をデコードするための情報である請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記システム情報は、前記第2のUEからの物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)送信をデコードするための情報である請求項1記載の方法。
【請求項4】
前記システム情報は、前記第2のUEからの物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)送信をデコードするための情報である請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記隣接するeノードBのグローバルセル識別子を有する追加情報を取得することをさらに含む請求項1記載の方法。
【請求項6】
ワイヤレス通信のための装置において、
ユーザ機器(UE)からの信号を含む信号を受信する手段と、
隣接するeノードBのシステム情報を取得する手段と、
前記UEからの信号に関して、前記受信した信号を向上させるために、前記システム情報に基づいて、前記受信した信号を処理する手段と、
前記隣接するeノードBから前記システム情報を取得するように第3のUEに要求する手段とを具備し、
前記受信した信号は、前記隣接するeノードBと通信中の第2のUEからの信号を含み、前記処理する手段は、前記UEからの信号に関して、前記受信した信号の信号対干渉比を改善させるために、前記システム情報に基づいて、前記第2のUEからの信号を前記受信した信号から消去し、前記システム情報は、前記第3のUEから取得する装置。
【請求項7】
前記システム情報は、前記第2のUEからの物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)送信をデコードするための情報である請求項6記載の装置。
【請求項8】
前記システム情報は、前記第2のUEからの物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)送信をデコードするための情報である請求項6記載の装置。
【請求項9】
前記システム情報は、前記第2のUEからの物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)送信をデコードするための情報である請求項6記載の装置。
【請求項10】
前記隣接するeノードBのグローバルセル識別子を有する追加情報を取得する手段をさらに具備する請求項6記載の装置。
【請求項11】
コンピュータ読取可能記憶媒体において、
ユーザ機器(UE)からの信号を含む信号を受信するためのコードと、
隣接するeノードBのシステム情報を取得するためのコードと、
前記UEからの信号に関して、前記受信した信号を向上させるために、前記システム情報に基づいて、前記受信した信号を処理するためのコードとを含み、
前記受信した信号は、前記隣接するeノードBと通信中の第2のUEからの信号を含み、前記処理するためのコードは、前記UEからの信号に関して、前記受信した信号の信号対干渉比を改善させるために、前記システム情報に基づいて、前記第2のUEからの信号を前記受信した信号から消去するためのコードを含み、前記システム情報を取得するためのコードは、前記隣接するeノードBから前記システム情報を取得するように第3のUEに要求するためのコードを含み、前記システム情報は、前記第3のUEから取得するコンピュータ読取可能記憶媒体。
【請求項12】
前記システム情報は、前記第2のUEからの物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)送信をデコードするための情報である請求項11記載のコンピュータ読取可能記憶媒体。
【請求項13】
前記システム情報は、前記第2のUEからの物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)送信をデコードするための情報である請求項11記載のコンピュータ読取可能記憶媒体。
【請求項14】
前記システム情報は、前記第2のUEからの物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)送信をデコードするための情報である請求項11記載のコンピュータ読取可能記憶媒体。
【請求項15】
前記隣接するeノードBのグローバルセル識別子を有する追加情報を取得するためのコードをさらに含む請求項11記載のコンピュータ読取可能記憶媒体。
【請求項16】
ワイヤレス通信のための装置において、
ユーザ機器(UE)からの信号を含む信号を受信するようにと、
隣接するeノードBのシステム情報を取得するようにと、
前記UEからの信号に関して、前記受信した信号を向上させるために、前記システム情報に基づいて、前記受信した信号を処理するように構成されている処理システムを具備し、
前記受信した信号は、前記隣接するeノードBと通信中の第2のUEからの信号を含み、前記受信した信号を処理するために、前記処理システムは、前記UEからの信号に関して、前記受信した信号の信号対干渉比を改善させるために、前記システム情報に基づいて、前記第2のUEからの信号を前記受信した信号から消去するように構成され、前記システム情報を取得するために、前記処理システムは、前記隣接するeノードBから前記システム情報を取得するように第3のUEに要求するようにさらに構成されており、前記システム情報は、前記第3のUEから取得する装置。
【請求項17】
前記システム情報は、前記第2のUEからの物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)送信をデコードするための情報である請求項16記載の装置。
【請求項18】
前記システム情報は、前記第2のUEからの物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)送信をデコードするための情報である請求項16記載の装置。
【請求項19】
前記システム情報は、前記第2のUEからの物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)送信をデコードするための情報である請求項16記載の装置。
【請求項20】
前記処理システムは、前記隣接するeノードBのグローバルセル識別子を有する追加情報を取得するようにさらに構成されている請求項16記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【0001】
本出願は、“セルにわたって情報交換するためのシステムおよび方法”と題し、2009年6月16日に出願され、ここでの参照によりその全体が明確に組み込まれている米国仮出願第61/187,589号に対して利益を主張する。
【0002】
本開示は、一般的に、通信システムに関連し、さらに詳細には、異種ネットワークにおける受信を促進するセルにわたって情報交換するためのメカニズムに関連している。
【0003】
ワイヤレス通信システムは、電話、ビデオ、データ、メッセージング、ブロードキャストのような、さまざまな電気通信サービスを提供するために広く採用されている。典型的なワイヤレス通信システムは、利用可能なシステムリソース(例えば、帯域幅、送信電力)を共有することにより、複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続技術を用いることがある。このような多元接続技術の例は、コード分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、単一搬送波周波数分割多元接続(SC−FDMA)システム、時分割同期コード分割多元接続(TD−SCDMA)システムを含む。
【0004】
これらの多元接続技術は、異なるワイヤレスデバイスが、都市レベルで、国レベルで、領域レベルで、それどころか地球規模レベルで通信することを可能にする共通のプロトコルを提供するために、さまざまな電気通信標準規格中で採用されている。新興電気通信標準規格の例は、ロングタームエボリューション(LTE)である。LTEは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)により公表されたユニバーサルテレコミュニケーションシステム(UMTS)移動体標準規格に対する1組の拡張である。LTEは、スペクトル効率性を改善させることにより移動体広帯域インターネットアクセスをより良くサポートし、コストを削減し、サービスを改善し、新たなスペクトルを利用して、ダウンリンク(DL)上でのOFDMAと、アップリンク(UL)上でのSC−FDMAと、複数入力複数出力(MIMO)アンテナ技術とを利用する他のオープンな標準規格により良く一体化するように設計されている。しかしながら、移動体広帯域アクセスへの需要は増加し続けるので、LTE技術におけるさらなる改良の必要性が存在する。好ましくは、これらの改良は、他のマルチアクセス技術、および、これらの技術を用いる電気通信標準規格に適用可能であるべきである。
【0005】
本開示のある態様にしたがうと、ワイヤレス通信の方法は、ユーザ機器(UE)からの信号を含む信号を受信することを含む。加えて、方法は、隣接するeノードBのシステム情報を取得することを含む。さらに、方法は、UEからの信号に関して、受信した信号を向上させるために、システム情報に基づいて、受信した信号を処理することを含む。
【0006】
本開示のある態様にしたがうと、ワイヤレス通信のための装置は、UEからの信号を含む信号を受信する手段と、隣接するeノードBのシステム情報を取得する手段と、UEからの信号に関して、受信した信号を向上させるために、システム情報に基づいて、受信した信号を処理する手段とを具備する。
【0007】
本開示のある態様にしたがうと、コンピュータプログラムプロダクトは、コンピュータ読取可能媒体を含む。コンピュータ読取可能媒体は、UEからの信号を含む信号を受信するためのコードと、隣接するeノードBのシステム情報を取得するためのコードと、UEからの信号に関して、受信した信号を向上させるために、システム情報に基づいて、受信した信号を処理するためのコードとを有する。
【0008】
本開示のある態様にしたがうと、ワイヤレス通信のための装置は、処理システムを具備する。処理システムは、UEからの信号を含む信号を受信するように構成されている。処理システムは、隣接するeノードBのシステム情報を取得するようにさらに構成されている。処理システムは、UEからの信号に関して、受信した信号を向上させるために、システム情報に基づいて、受信した信号を処理するようにさらに構成されている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、処理システムを用いる装置に対するハードウェアインプリメンテーションの例を図示しているダイヤグラムである。
【
図2】
図2は、ネットワークアーキテクチャの例を図示しているダイヤグラムである。
【
図3】
図3は、アクセスネットワークの例を図示しているダイヤグラムである。
【
図4】
図4は、アクセスネットワーク中での使用のためのフレーム構造の例を図示しているダイヤグラムである。
【
図5】
図5は、LTEにおけるULに対する例示的なフォーマットを示している。
【
図6】
図6は、ユーザプレーンと制御プレーンとに対する無線プロトコルアーキテクチャの例を図示しているダイヤグラムである。
【
図7】
図7は、アクセスネットワーク中のeノードBとUEとの例を図示しているダイヤグラムである。
【
図8】
図8は、異種ネットワークにおけるセル受信を促進するセルにわたって情報交換するためのメカニズムを図示しているダイヤグラムである。
【
図9】
図9は、異種ネットワークにおけるセル受信を促進するセルにわたって情報交換するためのメカニズムを図示している別のダイヤグラムである。
【
図10】
図10は、異種ネットワークにおけるセル受信を促進するセルにわたって情報交換するためのメカニズムを図示しているさらに別のダイヤグラムである。
【
図11】
図11は、ワイヤレス通信の方法のフローチャートである。
【
図12】
図12は、ワイヤレス通信の方法の別のフローチャートである。
【
図13】
図13は、例示的な装置の機能性を図示しているブロックダイヤグラムである。
【0010】
添付した図面に関連して下記に述べられている詳細な説明は、さまざまなコンフィギュレーションの説明として意図しており、ここに記述した概念を実施できる唯一のコンフィギュレーションを表すことを意図していない。詳細な説明は、さまざまな概念の完全な理解を提供する目的のために特有な詳細を含んでいる。しかしながら、これらの概念をこれらの特有な詳細なしで実施できることは、当業者にとって明らかであるだろう。いくつかの事例では、このような概念を曖昧にすることを避けるために、よく知られている構造およびコンポーネントをブロックダイヤグラムの形態で示している。
【0011】
さまざまな装置および方法を参照して、電気通信システムのいくつかの態様をこれから提示する。これらの装置および方法を、(集合的には“エレメント”と呼ばれる)さまざまなブロック、モジュール、コンポーネント、回路、ステップ、処理、アルゴリズム等により、下記の詳細な説明において説明し、添付した図面において図示している。これらのエレメントは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはこれらの何らかの組み合わせを使用して実現できる。このようなエレメントを、ハードウェアとして、または、ソフトウェアとして実現するか否かは、特定のアプリケーションとシステム全体に課せられる設計の制約とに依存している。
【0012】
例として、エレメント、エレメントの何らかの部分、または、エレメントの何らかの組み合わせを、1つ以上のプロセッサを備える“処理システム”により実現できる。プロセッサの例は、マイクロプロセッサ、マイクロ制御装置、デジタル信号プロセッサ(DSP)、現場プログラム可能ゲートアレイ(FPGA)、プログラム可能論理デバイス(PLD)、状態機械、ゲート論理、ディスクリートハードウェア回路、および、本開示全体を通して記述したさまざまな機能性を実行するように構成されている他の適切なハードウェアを含む。処理システム中の1つ以上のプロセッサは、ソフトウェアを実行できる。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、またはその他のものとして言及されるかに関わらず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行のスレッド、手順、関数等を意味するように広く解釈されるものである。ソフトウェアは、コンピュータ読取可能媒体上に存在することができる。コンピュータ読取可能媒体は、例として、磁気記憶デバイス(例えば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストライプ)、光ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD)、デジタル汎用性ディスク(DVD))、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、プログラム可能ROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、レジスタ、リムーバブルディスク、搬送波、伝送路、およびソフトウェアを記憶または送信する他の何らかの適切な媒体を含むことができる。コンピュータ読取可能媒体は、処理システム中に内在させることができ、処理システムの外部にすることができ、または、処理システムを含む複数のエンティティにわたって分散させることができる。コンピュータ読取可能媒体は、コンピュータプログラムプロダクト中で具現化することができる。例として、コンピュータプログラムプロダクトは、パッケージングマテリアル中のコンピュータ読取可能媒体を含むことができる。特定のアプリケーションと、システム全体に課せられる設計制約全体とに依存して、本開示全体を通して提示し、記述した機能性をどのように実現することが最良であるかを、当業者は認識するだろう。
【0013】
図1は、処理システム114を用いる装置100に対するハードウェアインプリメンテーションの例を図示している概念図である。この例では、処理システム114は、一般的にバス102により表されている、バスアーキテクチャにより実現することができる。バス102は、処理システム114の特有なアプリケーションと全体的な設計の制約とに依存して、任意の数の相互接続しているバスとブリッジとを含んでもよい。バス102は、一般的にプロセッサ104により表されている、1つ以上のプロセッサと、一般的にコンピュータ読取可能媒体106により表されている、コンピュータ読取可能媒体とを含むさまざまな回路を一緒にリンクさせる。バス102はまた、タイミングソース、周辺装置、電圧レギュレータ、および電力管理回路のような、他のさまざまな回路をリンクさせる。これらの他のさまざまな回路は、技術的によく知られており、それゆえ、これ以上記述しない。バスインターフェース108は、バス102とトランシーバ110との間のインターフェースを提供する。トランシーバ110は、伝送媒体を通して、他のさまざまな装置と通信する手段を提供する。装置の性質に依存して、ユーザインターフェース112(例えば、キーパッド、ディスプレイ、スピーカー、マイクロフォン、ジョイスティック)を提供することもできる。
【0014】
プロセッサ104は、バス102と、コンピュータ読取可能媒体106上に記憶されているソフトウェアの実行を含む一般的な処理とを管理することを担当する。ソフトウェアは、プロセッサ104により実行されるとき、任意の特定の装置に対して下記に記述したさまざまな機能を処理システム114に実行させる。ソフトウェアを実行するときに、プロセッサ104により操作されるデータを記憶するために、コンピュータ読取可能媒体106も使用してもよい。
【0015】
図2中に示されているようなLTEネットワークアーキテクチャを参照して、さまざまな装置を用いる電気通信システムの例をこれから提示する。LTEネットワークアーキテクチャ200が、コアネットワーク202とアクセスネットワーク204とにより示されている。この例では、コアネットワーク202は、アクセスネットワーク204にパケット交換サービスを提供するが、当業者が容易に正しく認識するように、本開示全体を通して提示したさまざまな概念を、回線交換サービスを提供するコアネットワークに拡張することができる。
【0016】
アクセスネットワーク204が、単一の装置212により示されている。この単一の装置212は、通常、LTEアプリケーションにおいて、進化ノードBと呼ばれるが、当業者により、基地局、基地トランシーバ局、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、基本サービスセット(BSS)、拡張サービスセット(ESS)、または他のいくつかの適切な専門用語として呼ばれることもある。eノードB212は、移動体装置214に対して、コアネットワーク202へのアクセスポイントを提供する。移動体装置の例は、セルラ電話機、スマートフォン、セッション開始プロトコル(SIP)電話機、ラップトップ、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、衛星ラジオ、グローバルポジショニングシステム、マルチメディアデバイス、ビデオデバイス、デジタルオーディオプレーヤー(例えば、MP3プレーヤー)、カメラ、ゲームコンソール、または他の何らかの類似した機能デバイスを含む。移動体装置214は、通常、LTEアプリケーションにおいて、UEと呼ばれるが、当業者により、移動局、加入者局、移動体ユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、遠隔ユニット、移動体デバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、遠隔デバイス、移動体加入者局、アクセス端末、移動体端末、ワイヤレス端末、遠隔端末、ハンドセット、ユーザエージェント、移動体クライアント、クライアント、または他のいくつかの適切な専門用語として呼ばれることもある。
【0017】
コアネットワーク202が、パケットデータノード(PDN)ゲートウェイ208と担当ゲートウェイ210とを含むいくつかの装置により示されている。PDNゲートウェイ208は、アクセスネットワーク204に対する接続をパケットベースのネットワーク206に提供する。この例では、パケットベースのネットワーク206はインターネットであるが、本開示全体を通して提示する概念は、インターネットアプリケーションに限定されない。PDNゲートウェイ208の主な機能は、UE214にネットワーク接続を提供することである。データパケットは、担当ゲートウェイ210を通して、PDNゲートウェイ208とUE214との間で転送される。担当ゲートウェイ210は、UE214がアクセスネットワーク204通してローミングする際に、ローカル移動性アンカーとして機能する。
【0018】
図3を参照して、LTEネットワークアーキテクチャにおけるアクセスネットワークの例をこれから提示する。この例では、アクセスネットワーク300は、多数のセルラ領域(セル)302に分割されている。eノードB304は、セル302に割り当てられており、セル302中のすべてのUE306に対して、コアネットワーク202(
図2参照)へのアクセスポイントを提供するように構成されている。アクセスネットワーク300のこの例では、集中制御装置が存在しないが、集中制御装置は、代替的なコンフィギュレーションにおいて使用してもよい。eノードB304は、コアネットワーク202(
図2参照)中の担当ゲートウェイ210に対する、無線ベアラ制御、アドミッション制御、移動性制御、スケジューリング、セキュリティ、接続性を含む、すべての無線関連機能を担当する。
【0019】
アクセスネットワーク300により用いられる変調および多元接続スキームは、採用される特定の電気通信標準規格に依存して、変化してもよい。LTEアプリケーションでは、周波数分割多重化(FDD)と時分割多重化(TDD)との双方をサポートするために、DL上でOFDMを使用して、UL上でSC−FDMAを使用する。当業者は、後に続く詳細な説明から、ここで提示したさまざまな概念がLTEアプリケーションに十分に適していることを容易に正しく認識するだろう。しかしながら、これらの概念は、他の変調および多元接続技術を用いる他の電気通信標準規格に容易に拡張することができる。例として、これらの概念は、進化データ最適化(EV−DO)またはウルトラモバイルブロードバンド(UMB)に拡張することができる。EV−DOおよびUMBは、CDMA2000ファミリの標準規格の一部として、第3世代パートナーズシッププロジェクト2(3GPP2)により公表されたエアインターフェース標準規格であり、CDMAを用いて、ブロードバンドインターネットアクセスを移動局に提供する。これらの概念は、ワイドバンドCDMA(W−CDMA)と、TD−SCDMAのような他のさまざまなCDMAとを用いるユニバーサル地上無線アクセス(UTRA)や、TDMAを用いるグローバルシステムフォーモバイルコミュニケーション(GSM(登録商標))や、OFDMAを用いる、進化UTRA(E−UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、IEEE802.11(Wi−Fi(登録商標))、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、およびフラッシュOFDMにも拡張することができる。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、およびGSMは、3GPP機関からの文書中に記載されている。CDMA2000およびUMBは、3GPP2機関からの文書中に記載されている。実際のワイヤレス通信標準規格、および、用いられる多元接続技術は、特有なアプリケーションと、システム上に課せられる全体的な設計の制約とに依存するだろう。
【0020】
eノードB304は、MIMO技術をサポートする複数のアンテナを有していてもよい。MIMO技術の使用により、eノードB304が、空間ドメインを活用して、空間多重化と、ビーム形成と、送信ダイバーシティとをサポートすることが可能になる。
【0021】
同一の周波数上で、データの異なるストリームを同時に送信するために、空間多重化を使用してもよい。データストリームを単一のUE306に送信して、データレートを増加させてもよく、または、データストリームを複数のUE306に送信して、全体的なシステムの容量を増加させてもよい。各データストリームを空間的に予めコード化して、各空間的に予めコード化したストリームを、ダウンリンク上の異なる送信アンテナを通して送信することにより、これを達成する。空間的に予めコード化したデータストリームは、異なる空間シグネチャでUE306に到達する。これにより、UE306のそれぞれが、そのUE306に宛てられている1つ以上のデータストリームを復元できるようになる。アップリンク上において、各UE306は、空間的に予めコード化したデータストリームを送信し、これにより、eノードB304が、各空間的に予めコード化されたデータストリームの発信元を識別できるようになる。
【0022】
空間多重化は、一般的に、チャネル条件が良いときに使用される。チャネル条件が好適なもの以下であるときに、ビーム形成を使用して、送信エネルギーを1つ以上の方向に集中させてもよい。複数のアンテナを通して送信するために、データを空間的に予めコード化することにより、これを達成してもよい。セルの端における良いカバレッジを達成するために、単一のストリームビーム形成送信を、送信ダイバーシティと組み合わせて使用してもよい。
【0023】
後に続く詳細な説明において、ダウンリンク上でOFDMをサポートするMIMOシステムを参照して、アクセスネットワークのさまざまな態様を記述する。OFDMは、OFDMシンボル内で、多数の副搬送波を通してデータを変調するスペクトル拡散技術である。副搬送波は、精密な周波数だけスペースを空けて離れている。スペーシングは、受信機が副搬送波からデータを復元することを可能にする“直交性”を提供する。時間ドメインにおいて、各OFDMシンボルにガード間隔(例えば、サイクリックプリフィックス)を付加して、OFDMシンボル間の干渉を抑制してもよい。アップリンクは、DFT拡散OFDM信号の形態でSC−FDMAを使用して、高いピーク対平均電力比(PARR)を補償してもよい。
【0024】
さまざまなフレーム構造を使用して、DLおよびUL送信をサポートしてもよい。
図4を参照して、DLフレーム構造の例をこれから提示する。しかしながら、当業者が容易に正しく認識するように、何らかの特定のアプリケーションに対するフレーム構造は、任意の数の要因に依存して異なっていてもよい。この例では、フレーム(10ms)が、10個の等しいサイズのサブフレームに分割されている。各サブフレームは、2個の連続するスロットを含む。
【0025】
2個のタイムスロットを表すために、リソースグリッドを使用してもよく、2個のそれぞれのタイムスロットは、リソースブロックを含む。リソースグリッドは、複数のリソースエレメントに分割されている。LTEでは、リソースブロックは、周波数ドメインにおける12個の連続する副搬送波と、各OFDMシンボル中の通常サイクリックプリフィックスに対して、時間ドメインにおける7個の連続するOFDMシンボルと、すなわち84個のリソースエレメントを含む。R
0およびR
1として示されている、リソースエレメントのうちのいくつかは、DL基準信号(DL−RS)を含む。DL−RSは、セル特有なRS(CRS)(または、時には共通RSと呼ばれる)と、UE特有なRS(UE−RS)とを含む。UE−RSは、対応する物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)がマッピングされているリソースブロック上でのみ送信される。各リソースエレメントにより運ばれるビットの数は、変調スキームに依存する。したがって、UEがリソースブロックを受信すればするほど、および、変調スキームが高ければ高いほど、UEに対するデータレートが高くなる。
【0026】
図5を参照して、ULフレーム構造の例をこれから提示する。
図5は、LTEにおけるULに対する例示的なフォーマットを示している。ULに対して利用可能なリソースブロックは、データセクションと制御セクションとに区分されていてもよい。制御セクションは、システム帯域幅の2つの端において形成されていてもよく、構成可能なサイズを有していてもよい。制御セクションのリソースブロックは、制御情報の送信のために、UEに割り当てられていてもよい。データセクションは、制御セクション中に含まれていないすべてのリソースブロックを含んでいてもよい。
図5中の設計は、結果として、連続的な副搬送波を含むデータセクションとなり、これにより、データセクション中の連続的な副搬送波のすべてを単一のUEに割り当てることが可能になる。
【0027】
eノードBに制御情報を送信するために、制御セクション中のリソースブロック510a、510bをUEに割り振ってもよい。また、eノードBにデータを送信するために、データセクション中のリソースブロック520a、520bをUEに割り振ってもよい。UEは、制御セクション中の割り当てられたリソースブロック上における物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)中で、制御情報を送信してもよい。UEは、データセクション中の割り当てられたリソースブロック上における物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)中で、データのみ、または、データと制御情報との双方を送信してもよい。
図5中に示されているように、UL送信は、サブフレームの双方のスロットにまたがってもよく、周波数にわたってホッピングしていてもよい。
【0028】
図5中で示されているように、リソースブロックのセットを使用して、初期のシステムアクセスを実行し、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)中のUL同期化を達成してもよい。PRACHは、ランダムシーケンスを運び、何らかのULデータ/シグナリングを運ぶことはできない。各ランダムアクセスプリアンブルは、6個の連続するリソースブロックに対応する帯域幅を占有する。開始周波数は、ネットワークにより指定されている。つまり、ランダムアクセスプリアンブル送信は、特定の時間および周波数リソースに制限されている。PRACHに対する周波数ホッピングは存在しない。単一のサブフレーム(1ms)中でPRACH試行が運ばれ、UEは、フレーム(10ms)毎に単一のPRACH試行のみを行うことができる。
【0029】
LTEにおける、PUCCH、PUSCH、およびPRACHは、公的に利用可能である、“進化ユニバーサル地上無線アクセス(E−UTRA);物理チャネルおよび変調”と題する3GPP TS 36.211中に記述されている。
【0030】
無線プロトコルアーキテクチャは、特定のアプリケーションに基づいて、さまざまな形態をとってもよい。
図6を参照して、LTEシステムに対する例をこれから提示する。
図6は、ユーザプレーンと制御プレーンとに対する無線プロトコルアーキテクチャの例を図示している概念図である。
【0031】
図6に目を向けると、UEおよびeノードBに対する無線プロトコルアーキテクチャが、3つのレイヤ:レイヤ1、レイヤ2、およびレイヤ3により示されている。レイヤ1は、最下位であり、さまざまな物理レイヤ信号処理機能を実現する。レイヤ1は、ここでは物理レイヤ606と呼ばれるだろう。レイヤ2(L2レイヤ)608は、物理レイヤ606より上にあり、物理レイヤ606を通してのUEとeノードBとの間のリンクを担当している。
【0032】
ユーザプレーンでは、L2レイヤ608は、メディアアクセス制御(MAC)サブレイヤ610と、無線リンク制御(RLC)サブレイヤ612と、パケットデータ収束プロトコル(PDCP)サブレイヤ614とを含み、これらは、ネットワーク側のeノードBにおいて終端する。示されてはいないが、UEは、L2レイヤ608より上にいくつかの上位レイヤを有していてもよい。L2レイヤ608より上のいくつかの上位レイヤは、ネットワーク側のPDNゲートウェイ208(
図2参照)において終端しているネットワークレイヤ(例えば、IPレイヤ)と、接続のもう一端(例えば、離れた端のUE、サーバ等)において終端しているアプリケーションレイヤとを含む。
【0033】
PDCPサブレイヤ614は、異なる無線ベアラと論理チャネルとの間での多重化を提供する。PDCPサブレイヤ614はまた、無線送信オーバーヘッドを減少させるための、上位レイヤデータパケットに対するヘッダ圧縮と、データパケットを暗号化することによるセキュリティと、eノードB間でのUEに対するハンドオーバーサポートとを提供する。RLCサブレイヤ612は、上位レイヤデータパケットの、セグメント化および再組み立てと、消失データパケットの再送信と、ハイブリッド自動反復要求(HARQ)による順序通りでない受信を補償するための、データパケットの再順序付けとを提供する。MACサブレイヤ610は、論理チャネルと伝送チャネルとの間での多重化を提供する。MACサブレイヤ610は、1つのセル中で、UEの間に、さまざまな無線リソース(例えば、リソースブロック)を割り振ることも担当している。MACサブレイヤ610は、HARQ動作も担当している。
【0034】
制御プレーンでは、制御プレーンに対するヘッダ圧縮機能が存在しないことを除いて、UEとeノードBとに対する無線プロトコルアーキテクチャは、実質的に、物理レイヤ606とL2レイヤ608とに対するものと同一である。制御プレーンは、レイヤ3中の無線リソース制御(RRC)サブレイヤ616も含む。RRCサブレイヤ616は、無線リソース(すなわち、無線ベアラ)を取得することと、eノードBとUEとの間のRRCシグナリングを使用して、下位レイヤを構成することとを担当する。
【0035】
図7は、アクセスネットワーク中でUE750と通信中のeノードB710のブロックダイヤグラムである。DLにおいて、コアネットワークからの上位レイヤパケットが、制御装置/プロセッサ775に提供される。制御装置/プロセッサ775は、
図6に関連して先に記述したL2レイヤの機能性を実現する。DLにおいて、制御装置/プロセッサ775は、ヘッダ圧縮と、暗号化と、パケットのセグメント化および再順序付けと、論理チャネルと伝送チャネルとの間での多重化と、さまざまな優先メトリックに基づく、UE750への無線リソース割り当てとを提供する。制御装置/プロセッサ775はまた、HARQ動作と、消失パケットの再送信と、UE750へのシグナリングとを担当している。
【0036】
TXプロセッサ716は、L1レイヤ(すなわち、物理レイヤ)に対するさまざまな信号処理機能を実現する。信号処理機能は、UE750における順方向誤り訂正(FEC)を促進するために、コード化することおよびインターリーブすることと、さまざまな変調スキーム(例えば、2進位相シフトキーイング(BPSK)、直角位相シフトキーイング(QPSK)、M位相シフトキーイング(M−PSK)、M直角振幅変調(M−QAM))に基づいて、信号配列にマッピングすることとを含む。コード化され、変調された信号は、その後、パラレルストリーム中に分けられる。各ストリームは、その後、OFDM副搬送波にマッピングされ、時間および/または周波数ドメイン中で基準信号(例えば、パイロット)と多重化され、高速逆フーリエ変換(IFFT)を使用して一緒に合成されて、時間ドメインOFDMシンボルストリームを運ぶ物理チャネルが生成される。OFDMストリームは、空間的に予めコード化され、複数の空間ストリームが生成される。チャネル推定器774からのチャネル推定を使用して、コーディングおよび変調のスキームとともに、空間処理に対するスキームを決定してもよい。UE750により送信された、基準信号および/またはチャネル条件フィードバックからチャネル推定を導出してもよい。各空間ストリームは、その後、別々の送信機718TXを通して、異なるアンテナ720に提供される。各送信機718TXは、RF搬送波を、送信に対するそれぞれの空間ストリームで変調する。
【0037】
UE750において、各受信機754RXは、そのそれぞれのアンテナ752を通して信号を受信する。各受信機754RXは、RF搬送波上に変調された情報を復元して、情報を受信機(RX)プロセッサ756に提供する。
【0038】
RXプロセッサ756は、L1レイヤのさまざまな信号処理機能を実現する。RXプロセッサ756は、情報上で空間処理を実行して、UE750に宛てられている任意の空間ストリームを復元する。複数の空間ストリームがUE750に宛てられている場合に、これらを、RXプロセッサ756により、単一のOFDMシンボルストリームに組み合わせてもよい。RXプロセッサ756は、その後、高速フーリエ変換(FFT)を使用して、時間ドメインから周波数ドメインにOFDMシンボルストリームをコンバートする。周波数ドメイン信号は、OFDM信号の各副搬送波に対して、別々のOFDMシンボルストリームを含んでいる。各副搬送波上のシンボルおよび基準信号は、eノードB710により送信された可能性が最も高い信号配列点を決定することにより、復元および変調される。これらのソフト判定は、チャネル推定器758により計算されたチャネル推定に基づいていてもよい。その後、ソフト判定をデコードおよびデインターリーブして、物理チャネル上でeノードB710により元々送信されたデータおよび制御信号を復元する。データおよび制御信号は、その後、制御装置/プロセッサ759に提供される。
【0039】
制御装置/プロセッサ759は、
図5に関連して先に記述したL2レイヤを実現する。ULにおいて、制御/プロセッサ759は、伝送チャネルと論理チャネルとの間での多重分割化と、パケットの再組み立てと、解読と、ヘッダ伸張と、制御信号処理とを提供して、コアネットワークからの上位レイヤパケットを復元する。上位レイヤパケットは、その後、データシンク762に提供される。上位レイヤパケットは、L2レイヤより上のすべてのプロトコルレイヤを表す。L3処理のために、さまざまな制御信号もデータシンク762に提供されてもよい。制御装置/プロセッサ759はまた、肯定応答(ACK)プロトコルおよび/または否定応答(NACK)プロトコルを使用して、HARQ動作をサポートする誤り訂正を担当する。
【0040】
ULにおいて、データソース767を使用して、上位レイヤパケットを制御装置/プロセッサ759に提供する。データソース767は、L2レイヤ(L2)より上のすべてのプロトコルレイヤを表す。eノードB710によるDL送信と関連して記述した機能性に類似して、制御装置/プロセッサ759は、ヘッダ圧縮と、暗号化と、パケットのセグメント化および再順序付けと、eノードB710による無線リソース割り振りに基づく、論理チャネルと伝送チャネルとの間での多重化とを提供することにより、ユーザプレーンおよび制御プレーンに対するL2レイヤを実行する。制御装置/プロセッサ759はまた、HARQ圧縮と、消失パケットの再送信と、eノードB710へのシグナリングとを担当する。
【0041】
eノードB710により送信された、基準信号またはフィードバックから、チャネル推定器758によって導出されたチャネル推定を、TXプロセッサ768により使用して、適切なコーディングおよび変調スキームを選択して、空間処理を促進してもよい。TXプロセッサ768により発生させた空間ストリームは、別々の送信機754TXを通して異なるアンテナ752に提供される。各送信機754TXは、RF搬送波を、送信のためのそれぞれの空間ストリームで変調する。
【0042】
UL送信は、UE750における受信機機能に関連して記述したものと類似した方法で、eノードB710において処理される。各受信機718RXは、そのそれぞれのアンテナ720を通して信号を受信する。各受信機718RXは、RF搬送波上に変調された情報を復元し、情報をRXプロセッサ770に提供する。RXプロセッサ770は、L1レイヤを実現する。
【0043】
制御装置/プロセッサ759は、
図6に関連して先に記述したL2レイヤを実現する。ULにおいて、制御/プロセッサ759は、伝送チャネルと論理チャネルとの間での多重分割化と、パケットの再組み立てと、解読と、ヘッダ伸張と、制御信号処理とを提供して、UE750からの上位レイヤパケットを復元する。制御装置/プロセッサ775からの上位レイヤパケットを、コアネットワークに提供してもよい。制御装置/プロセッサ759はまた、ACKプロトコルおよび/またはNACKプロトコルを使用して、HARQ動作をサポートとする誤り訂正を担当する。
【0044】
図1に関連して記述した処理システム100は、eノードB710を備える。さらに詳細には、処理システム100は、TXプロセッサ716と、RXプロセッサ770と、制御装置/プロセッサ775を備える。
【0045】
図8は、異種ネットワークにおけるセル受信を促進するセルにわたって情報交換するためのメカニズムを図示しているダイヤグラム800である。
図8中に示されているように、異種ネットワークは、eノードB802と、フェムト/ピコセル804とを含む。eノードB802およびフェムト/ピコセル804は、X2インターフェース/バックホール810を通して接続されている。X2バックホール810を通して、フェムト/ピコセル804は、eノードB802からシステム情報を受信する。システム情報により、フェムト/ピコセル804は、干渉信号を消去するための強化した受信機処理を実行する。例えば、
図8中に示されているように、eノードB802は、UE808と通信中であり812、フェムト/ピコセル804は、UE806と通信中である814。フェムト/ピコセル804は、UE806からの通信814を含む受信信号から、UE808からの対応する通信812を消去するために、eノードB802と関係する、PRACH、PUCCH、および/またはPUSCHに対するシステム情報を受信してもよい。フェムト/ピコセル804は、それゆえ、eノードB802のような隣接するeノードBと通信中の、UE808のような他のUEに関係する信号の干渉消去を実行することにより、UE806との通信を改善させてもよい。干渉を消去することにより、UE806からの信号に関して、受信した信号の信号対ノイズ比(SIR)を改善させる。
【0046】
PRACHシステム情報は、rootSequenceIndex(RACH_ROOT_SEQUENCE)整数値と、PRACH構成情報と、prach−ConfigIndex(prach−ConfigurationIndex)整数値と、HighSpeedFlag(High−speed−flag)ブール値と、zeroCorrelationZoneConfig(N
CS)整数値と、prach−FreqOffset(prach−FrequencyOffset)整数値とを含む。PUCCHシステム情報は、deltaPUCCH−shift(Δ
PUCCHshift)列挙値と、nRB−CQI(N
(2)RB)整数値と、nCS−AN(N
(1)CS)整数値と、n1PUCCH−AN(N
(1)PUCCH)整数値と、ackNackRepetition値と、repititionFactor(N
ANRep)列挙値と、n1PUCCH−AN−Rep(n
(1)PUCCH)整数値と、tdd_AckNackFeedbackMode列挙値とを含む。PUSCHシステム情報は、n−SB(N
sb)整数値と、hoppingMode(Hopping−mode)列挙値と、pusch−HoppingOffset(N
HORB)整数値と、enable64QAMブール値と、u1−ReferenceSignalsPUSCH値と、betaOffset−ACK−Index(I
HARQ-
ACKoffset)整数値と、betaOffset−RI−Index(I
RIoffset)整数値と、betaOffset−CQI−Index(I
CQIoffset)整数値と、groupHoppingEnabled(Group−hopping−enabled)ブール値と、groupAssignmentPUSCH(ΔSS)整数値と、sequenceHoppingEnabled(Sequence−hopping−enabled)ブール値と、cyclicShift整数値とを含む。前述したシステム情報は、3GPP TS 36.331のセクション6.3.2、バージョン9.0.0、リリース9の中で論じられている。フェムト/ピコセル804は、PRACH、PUCCH、および/またはPUSCHをデコードするのに不可欠なシステム情報に加えて、eノードBのグローバルセルIDのような追加的な情報を取得してもよい。
【0047】
図9は、異種ネットワークにおけるセル受信を促進するセルにわたって情報交換するための別のメカニズムを図示しているダイヤグラム900である。フェムト/ピコセル804が、eノードB802へのX2バックホール接続を有しておらず、フェムト/ピコセル804が、eノードB802の領域内である場合に、フェムト/ピコセル804は、eノードB802によりブロードキャストされたシステム情報を読み取ってもよい。すなわち、フェムト/ピコセル804は、eノードB802からブロードキャストされたシステム情報ブロック(SIB)を読み取って、UE806からの通信814を含む信号から、対応する通信812を消去するための強化した受信機処理を実行するのに必須のシステム情報を取得してもよい。
【0048】
図10は、異種ネットワークにおけるセル受信を促進するセルにわたって情報交換するためのさらに別のメカニズムを図示しているダイヤグラム1000である。フェムト/ピコセル804が、eノードB802の領域外にある、または、eノードB802からシステム情報を無線で直接取得する能力を持たない場合に、フェムト/ピコセル804は、必須のシステム情報を取得して、取得したシステム情報をフェムト/ピコセル804に中継するように、eノードB802の領域内にあるUE816に要求してもよい。システム情報により、フェムト/ピコセル804は、UE806からの通信814を含む信号から、UE808からの対応する通信812を消去するための強化した受信機処理を実行できる。
【0049】
図11は、ワイヤレス通信の方法のフローチャート1100である。方法は、UEからの信号を含む信号を受信する(1102)。加えて、方法は、隣接するeノードBのシステム情報を取得する(1104)。さらに、方法は、UEからの信号に関して、受信した信号を向上させるために、システム情報に基づいて、受信した信号を処理する(1106)。1つのコンフィギュレーションでは、方法は、隣接するeノードBのグローバルセル識別子(ID)を含む、追加的な情報を取得する。1つのコンフィギュレーションでは、受信した信号は、隣接するeノードBと通信中の第2のUEからの信号を含み、処理するために、方法は、UEからの信号に関して、受信した信号のSIRを改善させるために、システム情報に基づいて、第2のUEからの信号を受信信号から消去する。1つのコンフィギュレーションでは、システム情報は、第2のUEからのPRQCH送信をデコードするための情報である。1つのコンフィギュレーションでは、システム情報は、第2のUEからのPUCCH送信をデコードするための情報である。1つのコンフィギュレーションでは、システム情報は、第2のUEからのPUSCH送信をデコードするための情報である。PRACH、PUCCH、およびPUSCH以外の他のチャネルに対するシステム情報を、他のチャネル上の干渉を消去するための強化した受信機処理を実行するために取得してもよい。
【0050】
1つのコンフィギュレーションでは、システム情報は、隣接するeノードBとのX2バックホールを通して取得される。1つのコンフィギュレーションでは、システム情報は、隣接するeノードBによるブロードキャストから取得される。1つコンフィギュレーションでは、情報は、中継器を通して別のUEから取得される。
【0051】
図12は、ワイヤレス通信の方法のフローチャート1200である。方法は、隣接するeノードB802からシステム情報を取得するように第1のUE810に要求する(1202)。加えて、方法は、隣接するeノードB802のシステム情報を第1のUE810から取得する(1204)。加えて、方法は、第2のUE806からの信号814を含む信号を受信する(1206)。さらに、方法は、第2のUE806からの信号814に関して、受信した信号を向上させるために、システム情報に基づいて、受信した信号を処理する(1208)。
【0052】
図13は、例示的な装置100の機能性を図示している概念的なブロックダイヤグラム1300である。装置100は、フェムト/ピコセル804、または、そうでなければ、基地局(BS)であってもよい。装置100は、UEからの信号を含む信号を受信するモジュール1302を備える。加えて、装置100は、隣接するeノードBのシステム情報を取得するモジュール1304を備える。さらに、装置100は、UEからの信号に関して、受信した信号を向上させるために、システム情報に基づいて、受信した信号を処理するモジュール1306を備える。
【0053】
図1および7に戻り参照すると、1つのコンフィギュレーションでは、ワイヤレス通信のための装置100は、UEからの信号を含む信号を受信する手段と、隣接するeノードBのシステム情報を取得する手段と、UEからの信号に関して、受信した信号を向上させるために、システム情報に基づいて、受信した信号を処理する手段とを備える。前述した手段は、前述した手段により記載した機能を実行するように構成されている処理システム114である。上述したように、処理システム114は、TXプロセッサ716と、RXプロセッサ770と、制御装置/プロセッサ775とを備える。したがって、1つのコンフィギュレーションでは、前述した手段は、前述した手段により記載した機能を実行するように構成されている、TXプロセッサ716と、RXプロセッサ770と、制御装置/プロセッサ775とであってもよい。
【0054】
開示したプロセスにおけるステップの特有な順序または階層が、例示的なアプローチの実例であることを理解すべきである。設計選択に基づいて、プロセスにおけるステップの特有な順序または階層は再構成してもよいことを理解すべきである。添付している方法の請求項は、サンプルの順序におけるさまざまなステップのエレメントを提示しており、提示した特有な順序または階層に限定されることを意味していない。
【0055】
先の説明は、任意の当業者が、ここに記述したさまざまな態様を実施できるように提供している。これらの態様に対するさまざまな修正は、当業者に容易に明らかになり、ここで規定した一般的な原理を、他の態様に適用してもよい。したがって、特許請求の範囲は、ここで示した態様に限定することを意図するものではなく、特許請求の範囲の文言と矛盾しない全範囲に一致させるべきである。エレメントへの単数での言及は、“1つおよび1つのみ”と特に述べられていない限り、“1つおよび1つのみ”を意味することを意図しているのではなく、むしろ“1つ以上の”を意味することを意図している。そうでないことが特に述べられていない限り、“いくつか”という用語は、1つ以上のことを指している。当業者に知られ、または後に知られることになる、本開示全体を通して記述しているさまざまな態様のエレメントに対するすべての構造的および機能的な均等物は、ここでの参照により明確に組み込まれ、特許請求の範囲により含まれることを意図している。さらに、ここで開示したものは、このような開示が特許請求の範囲中に明示的に記載されているか否かにかかわらず、公共に捧げられることを意図していない。どの請求項のエレメントも、エレメントが“する手段”というフレーズを使用して明確に記載されていない限り、または、方法の請求項のケースでは、エレメントが“するステップ”というフレーズを使用して記載されていない限り、米国特許法第112条第6パラグラフの規定の下で解釈すべきではない。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]ワイヤレス通信の方法において、
ユーザ機器(UE)からの信号を含む信号を受信することと、
隣接するeノードBのシステム情報を取得することと、
前記UEからの信号に関して、前記受信した信号を向上させるために、前記システム情報に基づいて、前記受信した信号を処理することとを含む方法。
[2]前記受信した信号は、前記隣接するeノードBと通信中の第2のUEからの信号を含み、前記処理することは、前記UEからの信号に関して、前記受信した信号の信号対干渉比を改善させるために、前記システム情報に基づいて、前記第2のUEからの信号を前記受信した信号から消去することを含む[1]の方法。
[3]前記システム情報は、前記第2のUEからの物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)送信をデコードするための情報である[2]の方法。
[4]前記システム情報は、前記第2のUEからの物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)送信をデコードするための情報である[2]の方法。
[5]前記システム情報は、前記第2のUEからの物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)送信をデコードするための情報である[2]の方法。
[6]前記システム情報は、前記隣接するeノードBとのX2バックホールを通して取得する[1]の方法。
[7]前記システム情報は、前記隣接するeノードBによるブロードキャストから取得する[1]の方法。
[8]前記隣接するeノードBから前記システム情報を取得するように第2のUEに要求することをさらに含み、前記システム情報は、前記第2のUEから取得する[1]の方法。
[9]前記隣接するeノードBのグローバルセル識別子を有する追加情報を取得することをさらに含む[1]の方法。
[10]ワイヤレス通信ための装置において、
ユーザ機器(UE)からの信号を含む信号を受信する手段と、
隣接するeノードBのシステム情報を取得する手段と、
前記UEからの信号に関して、前記受信した信号を向上させるために、前記システム情報に基づいて、前記受信した信号を処理する手段とを具備する装置。
[11]前記受信した信号は、前記隣接するeノードBと通信中の第2のUEからの信号を含み、前記処理する手段は、前記UEからの信号に関して、前記受信した信号の信号対干渉比を改善させるために、前記システム情報に基づいて、前記第2のUEからの信号を前記受信した信号から消去する[10]の装置。
[12]前記システム情報は、前記第2のUEからの物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)送信をデコードするための情報である[11]の装置。
[13]前記システム情報は、前記第2のUEからの物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)送信をデコードするための情報である[11]の装置。
[14]前記システム情報は、前記第2のUEからの物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)送信をデコードするための情報である[11]の装置。
[15]前記システム情報は、前記隣接するeノードBとのX2バックホールを通して取得する[10]の装置。
[16]前記システム情報は、前記隣接するeノードBによるブロードキャストから取得する[10]の装置。
[17]前記隣接するeノードBから前記システム情報を取得するように第2のUEに要求する手段をさらに具備し、前記システム情報は、前記第2のUEから取得する[10]の装置。
[18]前記隣接するeノードBのグローバルセル識別子を有する追加情報を取得する手段をさらに具備する[10]の装置。
[19]コンピュータプログラムプロダクトにおいて、
ユーザ機器(UE)からの信号を含む信号を受信するためのコードと、
隣接するeノードBのシステム情報を取得するためのコードと、
前記UEからの信号に関して、前記受信した信号を向上させるために、前記システム情報に基づいて、前記受信した信号を処理するためのコードとを有するコンピュータ読取可能媒体を含むコンピュータプログラムプロダクト。
[20]前記受信した信号は、前記隣接するeノードBと通信中の第2のUEからの信号を含み、前記処理するためのコードは、前記UEからの信号に関して、前記受信した信号の信号対干渉比を改善させるために、前記システム情報に基づいて、前記第2のUEからの信号を前記受信した信号から消去させる[19]のコンピュータプログラムプロダクト。
[21]前記システム情報は、前記第2のUEからの物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)送信をデコードするための情報である[20]のコンピュータプログラムプロダクト。
[22]前記システム情報は、前記第2のUEからの物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)送信をデコードするための情報である[20]のコンピュータプログラムプロダクト。
[23]前記システム情報は、前記第2のUEからの物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)送信をデコードするための情報である[20]のコンピュータプログラムプロダクト。
[24]前記システム情報は、前記隣接するeノードBとのX2バックホールを通して取得する[19]のコンピュータプログラムプロダクト。
[25]前記システム情報は、前記隣接するeノードBによるブロードキャストから取得する[19]のコンピュータプログラムプロダクト。
[26]前記コンピュータ読取可能媒体は、前記隣接するeノードBから前記システム情報を取得するように第2のUEに要求するためのコードをさらに含み、前記システム情報は、前記第2のUEから取得する[19]のコンピュータプログラムプロダクト。
[27]前記コンピュータ読取可能媒体は、前記隣接するeノードBのグローバルセル識別子を有する追加情報を取得するためのコードをさらに含む[19]のコンピュータプログラムプロダクト。
[28]ワイヤレス通信のための装置において、
ユーザ機器(UE)からの信号を含む信号を受信し、
隣接するeノードBのシステム情報を取得し、
前記UEからの信号に関して、前記受信した信号を向上させるために、前記システム情報に基づいて、前記受信した信号を処理するように構成されている処理システムを具備する装置。
[29]前記受信した信号は、前記隣接するeノードBと通信中の第2のUEからの信号を含み、前記受信した信号を処理するために、前記処理システムは、前記UEからの信号に関して、前記受信した信号の信号対干渉比を改善させるために、前記システム情報に基づいて、前記第2のUEからの信号を前記受信した信号から消去するように構成されている[28]の装置。
[30]前記システム情報は、前記第2のUEからの物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)送信をデコードするための情報である[29]の装置。
[31]前記システム情報は、前記第2のUEからの物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)送信をデコードするための情報である[29]の装置。
[32]前記システム情報は、前記第2のUEからの物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)送信をデコードするための情報である[29]の装置。
[33]前記システム情報は、前記隣接するeノードBとのX2バックホールを通して取得する[28]の装置。
[34]前記システム情報は、前記隣接するeノードBによるブロードキャストから取得する[28]の装置。
[35]前記処理システムは、前記隣接するeノードBから前記システム情報を取得するように第2のUEに要求するようにさらに構成されており、前記システム情報は、前記第2のUEから取得する[28]の装置。
[36]前記処理システムは、前記隣接するeノードBのグローバルセル識別子を有する追加情報を取得するようにさらに構成されている[28]の装置。