(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6208153
(24)【登録日】2017年9月15日
(45)【発行日】2017年10月4日
(54)【発明の名称】PPPセッションを維持するための拡張時間期間を容易にするための装置および方法
(51)【国際特許分類】
H04W 52/02 20090101AFI20170925BHJP
H04W 76/04 20090101ALI20170925BHJP
H04W 80/10 20090101ALI20170925BHJP
【FI】
H04W52/02
H04W76/04
H04W80/10
【請求項の数】41
【全頁数】25
(21)【出願番号】特願2014-555785(P2014-555785)
(86)(22)【出願日】2013年2月1日
(65)【公表番号】特表2015-508965(P2015-508965A)
(43)【公表日】2015年3月23日
(86)【国際出願番号】US2013024459
(87)【国際公開番号】WO2013116737
(87)【国際公開日】20130808
【審査請求日】2016年1月5日
(31)【優先権主張番号】61/594,914
(32)【優先日】2012年2月3日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】13/747,913
(32)【優先日】2013年1月23日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100140176
【弁理士】
【氏名又は名称】砂川 克
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100124394
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 立志
(74)【代理人】
【識別番号】100112807
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 貴志
(74)【代理人】
【識別番号】100111073
【弁理士】
【氏名又は名称】堀内 美保子
(72)【発明者】
【氏名】パトワードハン、ラビンドラ・マノハー
(72)【発明者】
【氏名】アッター、ラシッド・アーメッド・アクバル
【審査官】
三浦 みちる
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2007/0230393(US,A1)
【文献】
特表2002−520962(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2006/0002358(US,A1)
【文献】
特開2005−328550(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクセス端末であって、
通信用インターフェースと、
記憶媒体と、
前記通信用インターフェースおよび前記記憶媒体に結合された処理回路と、なお、前記処理回路は、ポイント・ツー・ポイント・プロトコル(PPP)セッションを維持するための拡張時間期間の設定を引き起こす継続インジケータを前記通信用インターフェース経由で送信し、前記PPPセッションを維持するためのデフォルトの時間期間を上回る前記拡張時間期間によって維持された前記PPPセッションを確立するために前記通信用インターフェース経由で通信するように適合される、ここにおいて、前記継続インジケータは、アクセス端末識別子である黙示的な継続インジケータを備え、前記黙示的な継続インジケータは、ネットワーク・エンティティによって、前記拡張時間期間を使用するかどうかを決定するために使用される、
を備える、アクセス端末。
【請求項2】
前記継続インジケータは、明示的な継続インジケータを備える、請求項1に記載のアクセス端末。
【請求項3】
前記継続インジケータは、常時オンのインジケータを備える、請求項1に記載のアクセス端末。
【請求項4】
前記処理回路は、前記拡張時間期間中に、パワーダウン登録の送信を省略するようにさらに適合される、請求項1に記載のアクセス端末。
【請求項5】
前記処理回路は、前記拡張時間期間の継続期間を取り決めるようにさらに適合される、請求項1に記載のアクセス端末。
【請求項6】
アクセス端末上で使用可能な方法であって、
ポイント・ツー・ポイント・プロトコル(PPP)セッションを維持するための拡張時間期間の設定を引き起こす継続インジケータを送信することと、なお、前記拡張時間期間は、前記PPPセッションを維持するための典型的な時間期間を上回る、ここにおいて、前記継続インジケータは、アクセス端末識別子である黙示的な継続インジケータを備え、前記黙示的な継続インジケータは、ネットワーク・エンティティによって、前記拡張時間期間を使用するかどうかを決定するために使用される、
前記拡張時間期間によって維持された、前記PPP接続を含むPPPセッションを確立することと、
を備える、方法。
【請求項7】
前記継続インジケータを送信することは、前記PPPセッションを確立することより前に前記継続インジケータを送信することを備える、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記継続インジケータを送信することは、前記PPPセッションの確立中に前記継続インジケータを送信することを備える、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記継続インジケータを送信することは、明示的な継続インジケータを送信することを備える、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記拡張時間期間中にパワーダウン登録の送信を省略することをさらに備える、請求項6に記載の方法。
【請求項11】
前記PPPセッションを維持するための典型的な時間期間を上回る間隔で前記PPP接続を介して、および前記PPPセッションを再確立することなしに、通信することをさらに備える、請求項6に記載の方法。
【請求項12】
前記拡張時間期間の継続期間を取り決めることをさらに備える、請求項6に記載の方法。
【請求項13】
アクセス端末であって、
ポイント・ツー・ポイント・プロトコル(PPP)セッションを維持するための拡張時間期間の設定を引き起こす継続インジケータを送信するための手段と、なお、前記拡張時間期間は、前記PPPセッションを維持するための典型的な時間期間を上回る、ここにおいて、前記継続インジケータは、アクセス端末識別子である黙示的な継続インジケータを備え、前記黙示的な継続インジケータは、ネットワーク・エンティティによって、前記拡張時間期間を使用するかどうかを決定するために使用される、
前記拡張時間期間によって維持された、前記PPP接続を含むPPPセッションを確立するための手段と、
を備える、アクセス端末。
【請求項14】
前記継続インジケータは、明示的な継続インジケータを備える、請求項13に記載のアクセス端末。
【請求項15】
前記継続インジケータは、常時オンのインジケータを備える、請求項13に記載のアクセス端末。
【請求項16】
前記拡張時間期間中にパワーダウン登録の送信を省略するための手段をさらに備える、請求項13に記載のアクセス端末。
【請求項17】
前記拡張時間期間の継続期間を取り決めるための手段をさらに備える、請求項13に記載のアクセス端末。
【請求項18】
コンピュータ可読記憶媒体であって、
ポイント・ツー・ポイント・プロトコル(PPP)セッションを維持するための拡張時間期間の設定を引き起こす継続インジケータを送信することと、なお、前記拡張時間期間は、前記PPPセッションを維持するための典型的な時間期間を実質的に上回る、ここにおいて、前記継続インジケータは、アクセス端末識別子である黙示的な継続インジケータを備え、前記黙示的な継続インジケータは、ネットワーク・エンティティによって、前記拡張時間期間を使用するかどうかを決定するために使用される、
前記拡張時間期間によって維持された、前記PPPセッションを確立することと、
をコンピュータに行わせるプログラミングを備える、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項19】
前記継続インジケータは、明示的な継続インジケータを備える、請求項18に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項20】
前記拡張時間期間中にパワーダウン登録の送信を省略することをコンピュータに行わせるプログラミングをさらに備える、請求項18に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項21】
前記拡張時間期間の継続期間を取り決めることをコンピュータに行わせるプログラミングをさらに備える、請求項18に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項22】
ネットワーク・エンティティであって、
通信用インターフェースと、
記憶媒体と、
前記通信用インターフェースおよび前記記憶媒体に結合された処理回路と、を備え、
前記処理回路は、
ポイント・ツー・ポイント・プロトコル(PPP)セッションを維持するための拡張時間期間の設定を引き起こすように適合された継続インジケータを前記通信用インターフェース経由で受信し、なお、前記拡張時間期間は、前記PPPセッションを維持するためのデフォルトの時間期間を上回る、ここにおいて、前記継続インジケータは、アクセス端末識別子である黙示的な継続インジケータを備え、前記黙示的な継続インジケータは、前記ネットワーク・エンティティによって、前記拡張時間期間を使用するかどうかを決定するために使用される、
前記拡張時間期間によって維持されたPPPセッションを確立するために前記通信用インターフェース経由で通信するように適合される、ネットワーク・エンティティ。
【請求項23】
前記継続インジケータは、明示的な継続インジケータを備える、請求項22に記載のネットワーク・エンティティ。
【請求項24】
前記継続インジケータは、常時オンのインジケータを備える、請求項22に記載のネットワーク・エンティティ。
【請求項25】
前記処理回路は、
前記確立されたPPPセッションに関連付けられたアクセス端末からパワーダウン登録メッセージを前記通信用インターフェース経由で受信し、なお、前記パワーダウン登録メッセージは、前記拡張時間期間中に受信される、
前記PPPセッションに関する前記受信されたパワーダウン登録メッセージを無視するようにさらに適合される、請求項22に記載のネットワーク・エンティティ。
【請求項26】
前記処理回路は、前記拡張時間期間の継続期間を取り決めるようにさらに適合される、請求項22に記載のネットワーク・エンティティ。
【請求項27】
ネットワーク・エンティティ上で使用可能な方法であって、
ポイント・ツー・ポイント・プロトコル(PPP)セッションを維持するための拡張時間期間の設定を引き起こすように適合された継続インジケータを受信することと、なお、前記拡張時間期間は、前記PPPセッションを維持するための典型的な時間期間を上回る、ここにおいて、前記継続インジケータは、アクセス端末識別子である黙示的な継続インジケータを備え、前記黙示的な継続インジケータは、前記ネットワーク・エンティティによって、前記拡張時間期間を使用するかどうかを決定するために使用される、
前記拡張時間期間に従って維持されたPPP接続を含む前記PPPセッションを確立することと
を備える、方法。
【請求項28】
前記継続インジケータを受信することは、
前記PPPセッションを確立することより前に前記継続インジケータを受信することを備える、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記継続インジケータを受信することは、
前記PPPセッションの確立中に前記継続インジケータを受信することを備える、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
前記継続インジケータを受信することは、
明示的な継続インジケータを受信することを備える、請求項27に記載の方法。
【請求項31】
前記確立されたPPPセッションに関連付けられたアクセス端末からパワーダウン登録メッセージを受信することと、なお、前記パワーダウン登録メッセージは、前記拡張時間期間中に受信される、
前記PPPセッションに適用されたとして前記受信されたパワーダウン登録を無視することと
をさらに備える、請求項27に記載の方法。
【請求項32】
前記拡張時間期間の継続期間を取り決めることをさらに備える、請求項27に記載の方法。
【請求項33】
ネットワーク・エンティティであって、
ポイント・ツー・ポイント・プロトコル(PPP)セッションを維持するための拡張時間期間の設定を引き起こすように適合された継続インジケータを受信するための手段と、なお、前記拡張時間期間は、前記PPPセッションを維持するための典型的な時間期間を上回る、ここにおいて、前記継続インジケータは、アクセス端末識別子である黙示的な継続インジケータを備え、前記黙示的な継続インジケータは、前記ネットワーク・エンティティによって、前記拡張時間期間を使用するかどうかを決定するために使用される、
前記拡張時間期間に従って維持されたPPP接続を含む前記PPPセッションを確立するための手段と
を備える、ネットワーク・エンティティ。
【請求項34】
前記継続インジケータは、明示的な継続インジケータを備える、請求項33に記載のネットワーク・エンティティ。
【請求項35】
前記継続インジケータは、常時オンのインジケータを備える、請求項33に記載のネットワーク・エンティティ。
【請求項36】
前記確立されたPPPセッションに関連付けられたアクセス端末からパワーダウン登録メッセージを受信するための手段と、なお、前記パワーダウン登録メッセージは、前記拡張時間期間中に受信される、
前記PPPセッションに関連する前記受信されたパワーダウン登録を無視するための手段と
をさらに備える、請求項33に記載のネットワーク・エンティティ。
【請求項37】
前記拡張時間期間の継続期間を取り決めるための手段をさらに備える、請求項33に記載のネットワーク・エンティティ。
【請求項38】
コンピュータ可読記憶媒体であって、
ポイント・ツー・ポイント・プロトコル(PPP)セッションを維持するための拡張時間期間の設定を引き起こすように適合された継続インジケータを受信することと、なお、前記拡張時間期間は、前記PPPセッションを維持するための典型的な時間期間を上回る、ここにおいて、前記継続インジケータは、アクセス端末識別子である黙示的な継続インジケータを備え、前記黙示的な継続インジケータは、ネットワーク・エンティティによって、前記拡張時間期間を使用するかどうかを決定するために使用される、
前記拡張時間期間に従って維持されたPPP接続を含む前記PPPセッションを確立することと
をコンピュータに行わせるプログラミングを備える、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項39】
前記継続インジケータは、明示的な継続インジケータを備える、請求項38に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項40】
前記確立されたPPPセッションに関連付けられたアクセス端末からパワーダウン登録メッセージを受信することと、なお、前記パワーダウン登録メッセージは、前記拡張時間期間中に受信される、
前記PPPセッションに適用されたとして前記受信されたパワーダウン登録を無視することと
をコンピュータに行わせるプログラミングをさらに備える、請求項38に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項41】
前記拡張時間期間の継続期間を取り決めることをコンピュータに行わせるプログラミングをさらに備える、請求項38に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【0001】
本特許出願は、2012年2月3日に出願され、”Apparatus and Method of Persistent PPP”と題し、この譲受人に譲渡され、全ての適用可能な目的のために、および以下に十分に記載されているかのように、ここでの参照によって、ここに明確に組み込まれる、米国仮特許出願番号第61/594,914号の優先権を主張する。
【技術分野】
【0002】
本明細書に記載された技術は、一般的に無線通信に関し、より具体的には、無線通信システムにおいてポイント・ツー・ポイント・プロトコル(「PPP」)セッションを維持するための拡張時間期間(extended time periods)を容易にするための方法および装置に関する。本発明の実施形態は、エネルギーを節約する方法において電力リソースの効率的利用を可能にし、提供するために使用されることができる。
【背景技術】
【0003】
無線通信システムは、音声、データ、等のような、様々な種類の通信コンテンツを提供するために広く展開されている。これらのシステムは、(例えば、帯域幅および送信電力のような)利用可能なシステム・リソースを共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることができる多元接続システムであり得る。そのような多元接続システムの例は、(例えば、cdma2000 1x(IS−2000)のような)コード分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、3GPPロング・ターム・エボリューション(LTE)システム、および直交周波数分割多重接続(OFDMA)システムを含む。
【0004】
様々な装置は、そのような無線通信システムを利用するように適合される。そのような装置は、一般的にアクセス端末と称され得る。いくつかのアクセス端末は、(ある時はマシン・タイプ通信またはMTCとも称される)マシン同士(M2M)の通信に適合されたアクセス端末等のように固定され得る、または少なくとも実質的に固定され得る。M2M適合アクセス端末は、少なくとも実質的にユーザの相互作用なしで動作するように適合されたアクセス端末を含み得る。そのようなM2M適合アクセス端末は、バッテリーのような、限られた電力リソースで動作し得る。
【発明の概要】
【0005】
以下は、説明された技術の基本的な理解を提供するために本開示のいくつかの態様を要約するものである。この概要は、本開示の考えられるすべての特徴の広範な概観ではなく、本開示のすべての態様の重要な要素または決定的な要素を特定することも、本開示の態様のいずれかまたはすべての範囲を線引きすることも意図されていない。その唯一の目的は、後に提示されるより詳細な説明への前置きとして、要約形式で本開示の1つ以上の態様のいくつかの概念を提示することである。
【0006】
いくつかの例において、電力を節約し、アクセス端末の有限電力(limited power source)の作動期間(operating life)を延ばすのに役に立つ特徴は、有益であり得る。本開示の様々な特徴および態様は、PPPセッションを維持するための拡張時間期間を容易にすることによってアクセス端末における電力節約を容易にするように適合される。効率的な手法で電力を使用することによって、本発明の実施形態は、有限電力の補充を必要とすることなく長期間動作することができるだけでなく、電力節約効果も保証する。
【0007】
本開示の少なくとも1つの態様によると、アクセス端末は、処理回路に結合された通信用インターフェース(communications interface)および記憶媒体を含み得る。処理回路は、ポイント・ツー・ポイント・プロトコル(PPP)セッションを維持するためのデフォルトの時間期間を上回る拡張時間期間によって維持されたPPPセッションを確立するために通信用インターフェース経由で通信するように適合され得る。
【0008】
さらなる態様は、アクセス端末上で使用可能な方法および/またはそのような方法を実行する手段を含むアクセス端末を提供する。そのような方法の1つ以上の例は、ポイント・ツー・ポイント・プロトコル(PPP)接続を含むPPPセッションを確立することを含み得る。継続インジケータ(persistence indicator)は、PPPセッションを維持するための拡張時間期間の設定を引き起こすように送信され、ここで、拡張時間期間は、PPPセッションを維持するための典型的な時間期間を上回る。
【0009】
また、さらなる態様は、アクセス端末のような、コンピュータ上で動作可能なプログラミングを備えるコンピュータ可読記憶媒体を含む。1つ以上の例によると、そのようなプログラミングは、コンピュータに、ポイント・ツー・ポイント・プロトコル(PPP)セッションを確立させるために適合され得る。プログラミングは、コンピュータに、PPPセッションを維持するための拡張時間期間の設定を引き起こす継続インジケータを送信させるためにさらに適合され、ここで、拡張時間期間は、PPPセッションを維持するための典型的な時間期間を実質的に上回る。
【0010】
本開示のさらなる態様は、ネットワーク・エンティティを提供し、それは、処理回路に結合された通信用インターフェースおよび記憶媒体を含み得る。処理回路は、ポイント・ツー・ポイント・プロトコル(PPP)セッションを維持するための拡張時間期間の設定を引き起こすように適合された継続インジケータを、通信用インターフェース経由で、受信するように適合され、ここで、拡張時間期間は、PPPセッションを維持するためのデフォルトの時間期間を上回る。処理回路は、拡張時間期間によって維持されたPPPセッションを確立するために通信用インターフェース経由で通信するようにさらに適合され得る。
【0011】
また、さらなる態様は、ネットワーク・エンティティ上で使用可能な方法および/またはそのような方法を実行する手段を含むネットワーク・エンティティを提供する。そのような方法の1つ以上の例は、ポイント・ツー・ポイント・プロトコル(PPP)セッションを維持するための拡張時間期間の設定を引き起こすように適合された継続インジケータを受信することを含み、ここで、拡張時間期間は、PPPセッションを維持するための典型的な時間期間を上回る。拡張時間期間に従って維持されたPPP接続を含むPPPセッションが確立され得る。
【0012】
本開示の少なくとも1つのさらなる態様は、ネットワーク・エンティティのような、コンピュータ上で動作可能なプログラミングを備えるコンピュータ可読記憶媒体を含む。1つ以上の例によると、そのようなプログラミングは、コンピュータに、ポイント・ツー・ポイント・プロトコル(PPP)セッションを維持するための拡張時間期間の設定を引き起こすように適合された継続インジケータを受信させるために適合され、ここで、拡張時間期間は、PPPセッションを維持するための典型的な時間期間を上回る。プログラミングは、コンピュータに、拡張時間期間に従って維持されたPPP接続を含むPPPセッションを確立させるためにさらに適合され得る。
【0013】
本発明の他の態様、特徴、および実施形態は、添付図面とともに、以下の本発明の具体的な実施例の説明を検討すると、当業者には明らかになるだろう。本発明の特徴は、以下のある特定の実施形態および図に関連して説明され得るが、本発明の全ての実施形態は、本願に説明された有利な特徴の1つ以上を含むことができる。言い換えれば、1つ以上の実施形態は、ある特定の有利な特徴を有しているとして説明され得るが、そのような特徴の1つ以上は、また、本願に説明された発明の様々な実施形態に従って使用され得る。同様の方法で、例示的な実施形態は、装置、システム、または方法の実施形態として以下に記載され得るが、そのような例示的な実施形態は、様々な装置、システム、および方法で実現され得ると理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】
図1は、本開示の1つ以上の態様がアプリケーションを見つけ得るネットワーク環境のブロック図である。
【
図2】
図2は、いくつかの実施形態に従って
図1の無線通信システムのコンポーネント選定を例示するブロック図である。
【
図3】
図3は、いくつかの実施形態に従ってPPPセッションを維持するための拡張時間期間を使用する例を例示するフローチャートである。
【
図4】
図4は、いくつかの実施形態に従ってアクセス端末のコンポーネント選定を例示するブロック図である。
【
図5】
図5は、いくつかの実施形態に従ってアクセス端末上で使用可能な方法を例示するブロック図である。
【
図6】
図6は、いくつかの実施形態に従ってネットワーク・エンティティのコンポーネント選定を例示するブロック図である。
【
図7】
図7は、いくつかの実施形態に従ってネットワーク・エンティティ上で使用可能な方法を例示するフローチャートである。
【0015】
添付図面に関連して以下に述べられる説明は、さまざまな構成の説明として意図されたものであり、本願に記載された概念および特徴が実現され得る唯一の構成を表すことを意図されたものではない。以下の説明は、様々な概念の完全な理解を提供する目的のために、具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの概念が、これらの具体的な詳細なしで実現され得ることは、当業者にとって明らかであろう。いくつかの例では、記載された概念および特徴をあいまいにすることを避けるために、周知の回路、構造、技術、およびコンポーネントが、ブロック図の形態で示される。
【0016】
本開示全体を通して提示される様々な概念は、幅広く様々な遠隔通信システム、ネットワーク・アーキテクチャ、および通信規格にわたって実現され得る。本開示のある特定の態様は、符号分割多元接続(CDMA)システム(例えば、cdma2000 1x(IS−2000)、Evolution-Data Optimized, Evolution-Data only(EV-DO))プロトコルおよびシステムのために以下に記載され、関連用語は以下の説明の大半で見つけられ得る。しかしながら、当業者であれば、本開示の1つ以上の態様が1つ以上の他の無線通信プロトコルおよびシステムにおいて使用され、含まれ得ることを理解するだろう。
【0017】
図1を参照すると、本開示の1つ以上の態様がアプリケーションを見つけ得るネットワーク環境のブロック図が例示されている。無線通信システム100は、1つ以上の基地局102とアクセス端末104との間の無線通信を容易にするように適合される。基地局102およびアクセス端末104は、無線信号を通じて相互に作用するように適合され得る。いくつかの例では、そのような無線相互作用は、複数の搬送波(異なる周波数の波形信号)で起こり得る。各変調信号は、制御情報(例えば、パイロット信号)、オーバヘッド情報、データ、等を搬送し得る。
【0018】
基地局102は、基地局アンテナ経由でアクセス端末104と無線で通信することができる。基地局102は、それぞれ、無線通信システム100への(1つ以上のアクセス端末104の)無線接続性を容易にするように適合される装置として一般的に実現され得る。そのような基地局102は、また、当業者によって、基地トランシーバ局(BTS)、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、ベーシック・サービス・セット(BSS:basic service set )、拡張サービス・セット(ESS:extended service set)、ノードB、フェムト・セル、ピコ・セル、または何らかの他の適切な専門用語で称され得る。
【0019】
基地局102は、基地局制御装置の制御の下で、アクセス端末104と通信するように構成される(
図2参照)。基地局102サイトの各々は、それぞれの地理領域のための通信カバレッジを提供することができる。ここでの各基地局102のカバレッジ・エリア106は、セル106−a、106−b、または106−cとして特定される。基地局102のカバレッジ・エリア106は、(図示されていないが、カバレッジ・エリアの一部のみを構成する)セクタに分けられ得る。様々な例において、システム100は、異なる種類の基地局102を含み得る。
【0020】
1つ以上のアクセス端末104は、カバレッジ・エリア106全体に散在し得る。各アクセス端末104は、1つ以上の基地局102と通信し得る。アクセス端末104は、一般的に、無線信号を通じて1つ以上の他の装置と通信する1つ以上の装置を含み得る。そのようなアクセス端末104は、また、当業者によって、ユーザ機器(UE)、モバイル局(MS)、サブスクライバ局、モバイル・ユニット、サブスクライバ・ユニット、無線ユニット、遠隔ユニット、モバイル・デバイス、無線デバイス、無線通信デバイス、遠隔デバイス、モバイル・サブスクライバ局、移動端末、無線端末、遠隔端末、ハンドセット、端末、ユーザ・エージェント、モバイル・クライアント、クライアント、または何らかの他の適切な専門用語で称され得る。アクセス端末104は、移動端末および/または少なくとも実質的に固定端末を含み得る。アクセス端末104の例は、携帯電話、ポケットベル、無線モデム、携帯情報端末、個人情報マネージャ(PIM)、個人のメディア・プレーヤ、パームトップ・コンピュータ、ラップトップ・コンピュータ、タブレット・コンピュータ、テレビ、電化製品、電子ブックリーダー、デジタル・ビデオ・レコーダ(DVR)、娯楽端末、センサまたはメータ、計算装置、マシン同士(M2M)の装置、および/または、無線またはセルラネットワークを通じて少なくとも部分的に通信する他の通信/計算装置を含む。
【0021】
図2を参照すると、少なくとも1つの例に従って、無線通信システム100のコンポーネント選定を例示するブロック図が図示されている。例示されているように、基地局102は、少なくとも無線アクセス・ネットワーク(RAN)202の一部として含まれる。無線アクセス・ネットワーク(RAN)202は、一般的に、1つ以上のアクセス端末104と、コア・ネットワーク204に含まれたネットワーク・エンティティのような、1つ以上の他のネットワーク・エンティティとの間のトラフィックおよびシグナリングを管理するように適合される。様々な実現に従って、無線アクセス・ネットワーク202は、当業者によって、基地局サブシステム(BSS)、アクセス・ネットワーク、GSM(登録商標) Edge無線アクセス・ネットワーク(GERAN)、UMTS地上波無線アクセス・ネットワーク(UTRAN)、等と称され得る。
【0022】
1つ以上の基地局102に加えて、無線アクセス・ネットワーク202は、当業者によって無線ネットワーク制御装置(RNC)とも称され得る、基地局制御装置(BSC)206を含むことができる。基地局制御装置206は、一般的に、基地局制御装置206に接続される1つ以上の基地局102に関連づけられた1つ以上のカバレッジ・エリア内の無線接続の確立、解放(release)、および維持管理に関与する。基地局制御装置206は、コア・ネットワーク204の1つ以上のノードまたはエンティティに通信可能に結合されることができる。
【0023】
コア・ネットワーク204は、無線アクセス・ネットワーク202経由で接続されるアクセス端末104に様々なサービスを提供する無線通信システム100の一部である。コア・ネットワーク204は、MSC/VLR208として識別される、移動交換局(MSC)およびビジター位置登録(VLR:visitor location register)だけでなく、パケット・データ・サービス・ノード(PDSN)210を含み得る。他のネットワーク・エンティティもまた、含まれ得る。アクセス端末104は、MSC/VLR208経由で公衆交換電話網(PSTN)212へのアクセス、およびPDSN210経由でIPネットワーク214へのアクセスを取得することができる。
【0024】
アクセス端末104が無線通信システム100内で動作するときに、アクセス端末104は、アクセス端末104と、PDSN210のようなネットワーク・エンティティとの間の直接接続を提供するデータ・リンクを介して通信するためのポイント・ツー・ポイント・プロトコル(PPP)セッションを使用し得る。少なくとも一例において、PDSN210は、アクセス端末104とIPネットワーク214内のサーバとの間のポイント・ツー・ポイント・プロトコル(PPP)通信を容易にし得る。ポイント・ツー・ポイント・プロトコル(PPP)は、ポイント・ツー・ポイント・リンクを介してマルチプロトコル・データグラムを移送する方法を特定し、それは、1994年7月に出版された「ポイント・ツー・ポイント・プロトコル(PPP)」と題された、コメント要求1661(RFC 1661)に詳しく記載されている。
【0025】
無線通信システム100は、一般的に、ネットワーク・リソースの使用を保持する(preserve)または減らすために、通信動作に基づいて限られた時間だけPPPセッションを維持する。いくつかの例において、アクセス端末104は、比較的まれな間隔で連続して通信し得る。例えば、アクセス端末104は、無線通信システム100がPPPセッションを維持する時間を上回る間隔で通信し得る。そのような例において、アクセス端末104は、以前のPPPセッションが非動作により削除される(taken down)ため、それが通信する度に新しいPPPセッションを確立する必要があり得る。しかしながら、新しいPPPセッションの確立は、比較的電力消費が激しく(power intensive)あり得る。アクセス端末104が、例えば、バッテリーのような限られた電力リソースを有する場合、PPPセッションをセットアップするために消費される電力は、その限られた電力リソースの作動時間を著しく減らし得る。
【0026】
比較的まれにアクセス通信システム100を介して通信するアクセス端末104の一例は、マシン同士(M2M)の使用可能なアクセス端末104を含み得る。M2Mの使用可能なアクセス端末104は、少なくとも実質的にユーザの相互作用なしに、無線通信システム100を介して1つ以上の装置と無線で通信するように適合される。M2Mアクセス端末104は、(例えば、温度をキャプチャするセンサ、在庫水準をキャプチャするメータ、等のような)イベントをキャプチャするように適合された通信装置であり得、イベントデータが(例えば、温度を低下させる/上昇させる必要がある、アイテムを補充する必要がある、等のような)意味ある情報に変換されることができる場合、それは、(例えば、IPネットワーク214内のM2Mサーバのような)アプリケーションに、(例えば、PPP接続経由で)無線通信システム100を通じて中継される。限定ではなく例として、M2Mアクセス端末104は、サーモスタット、水道メータ、スプリンクラー・システム、スマート・メータ、電化製品、等を含み得る。
【0027】
本開示の1つ以上の態様に従って、アクセス端末104および(例えば、基地局102、PDSN210、等のような)ネットワーク・エンティティは、無線通信システム内で動作するアクセス端末のためのポイント・ツー・ポイント・プロトコル(PPP)セッションの管理を改善するように適合される。例えば、本開示のアクセス端末およびネットワーク・エンティティは、PPPセッションを維持するための拡張時間期間を使用するために、継続機構を使用するように適合され得る。
【0028】
図3は、PPPセッションを維持するための拡張時間期間を使用する例を例示するフローチャートである。この例において、アクセス端末104は、無線ネットワーク・アクセスを受信するために1つ以上のネットワーク・エンティティ302と通信することができる。限定ではなく例として、ネットワーク・エンティティ302は、(例えば、
図1および2の基地局102のような)基地局、(例えば、
図2のPDSN210のような)パケット・データ・サービス・ノード、(例えば、
図2のBSC206のような)基地局制御装置のような任意の種類のネットワーク・コンポーネント、および/または、アクセス端末104が通信することを可能にすることができる、および/またはPPPセッションを確立および維持することができる他のネットワーク・コンポーネントのうちの1つ以上を含み得る。
【0029】
例示されるように、アクセス端末104およびネットワーク・エンティティ302は、PPPセッション304を確立するために通信し得る。304において確立されたPPPセッションは、(例えば、
図2のIPネットワーク214のような)IPネットワーク内のサーバに対するアクセス端末104のためのPPP接続を容易にし得る。いくつかの例において、PPPセッションの確立は、アクセス端末104によって開始され得るが、他の例では、PPPセッションの確立は、ネットワーク・エンティティ302によって開始され得る。PPPの確立手順は、アクセス端末104のデータ・リンクおよび認証を確立することを含み、アクセス端末104とサーバのような別のエンティティとの間でデータ・パケットを送信するためのPPP接続を含むPPPセッションの作成をもたらす。PPPセッションは、サービス品質(QoS)パラメータのような、PPP接続を管理する(governing)様々なパラメータおよびPPPセッションを維持するための時間期間を含み得る。
【0030】
ある時点で、アクセス端末104は、継続インジケータ306をネットワーク・エンティティ302に伝達し得る。継続インジケータ306は、PPPセッションを維持するために設定される拡張時間期間を引き起こすように適合されることができる。例示された例において、継続インジケータは、PPPセッションを確立するための通信が開始された後に伝達されるものとして例示される。他の例において、継続インジケータ306は、PPPセッションを確立するための通信と同時に、またはPPPセッションを確立する別の時間(例えば、前の時間)に伝達され得る。
【0031】
拡張時間期間は、PPPセッションを維持するために無線通信システムによって典型的に使用される従来の、またはデフォルトの時間期間を上回るように構成される。ほんの一例として、拡張時間期間は、八(8)時間、十二(12)時間、二十四(24)時間、または何らかの他の時間期間であり得る。いくつかの例において、拡張時間期間は、アクセス端末104とネットワーク・エンティティ302との間で取り決められた(negotiated)時間期間であり得る。いくつかの例において、継続インジケータは、無限の時間期間として、または別途通知があるまで、拡張時間期間の設定を要求するまたは引き起こす常時オンの(always-on)インジケータを含み得る。
【0032】
継続インジケータは、明示的なインジケータであり得る。例えば、それは、拡張時間期間を実現する明示的なコマンド、または拡張時間期間のための明示的な要求であることができる。他の例において、継続インジケータは、アクセス端末識別子またはアクセス端末104に対応する他の一意的な識別子のような黙示的なインジケータであり得、ここで、黙示的なインジケータは、拡張時間期間を使用するかどうか決定するために、および/またはアクセス端末104が拡張時間期間に認可された装置であることを確認するためにネットワーク・エンティティ302によって使用され得る。例えば、アクセス端末識別子またはアクセス端末104に対応する他の一意的な識別子は、国際移動電話加入者識別子(IMSI)またはネットワーク・アクセス識別子(NAI)のような識別子を含み得るが、それに限定されない。そのような例において、ネットワーク・エンティティ302は、拡張時間期間がアクセス端末104に関連づけられたPPPセッションのために使用されるべきであると決定するために識別子を使用し得る。
【0033】
継続インジケータに応じて、拡張時間期間308は、アクセス端末104に関連づけられた1つ以上のPPPセッションのために使用されることができる。従来の通信システムでは、パワーダウン登録がアクセス端末から受信された場合、ネットワークは、典型的にPPPセッションを取り除くように適合され得る。本開示のいくつかの例において、拡張時間期間が継続インジケータに応じて使用された場合、アクセス端末104は、拡張時間期間の継続期間のためにネットワーク・エンティティ302にパワーダウン登録を送信することを省略または抑える310ように適合され得る。あるいは、または、それに加えて、ネットワーク・エンティティ302は、少なくともPPPセッションについては、拡張時間期間中にアクセス端末104から受信された任意のパワーダウン登録メッセージを無視312するように適合されることができる。言い換えれば、ネットワーク・エンティティ302が登録パワーダウン登録メッセージに応答してPPPセッションを解体(tear down)しないように適合されることができることを除いて、ネットワーク・エンティティ302は、アクセス端末104および/またはパワーダウン登録メッセージに対する他の従来の応答をページングすることを止めるために、受信されたパワーダウン登録メッセージを依然として処理し得る。
【0034】
図4を参照すると、本開示の少なくとも1つの例に従って、アクセス端末400のコンポーネント選定を例示するブロック図が示される。アクセス端末400は、通信インターフェース404および記憶媒体406に結合される、または通信インターフェース404および記憶媒体406との電気通信中に置かれる処理回路402を含み得る。さらなる、または異なるコンポーネントが、様々な実施形態に従って含まれ得る。
【0035】
処理回路402は、データを獲得、処理、および/または送信し、データ・アクセスおよびデータ記憶を制御し、コマンドを発行し、他の所望の動作を制御するように配置される。処理回路402は、少なくとも1つの例において、適当なメディアによって提供される所望のプログラミングを実現するように適合された回路を含み得る。例えば、処理回路402は、1つ以上のプロセッサ、1つ以上の制御装置、および/または実行可能なプログラミングを実行するように構成された他の構造として実現され得る。処理回路402の例は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、または他のプログラマブル論理コンポーネント、離散ゲートまたはトランジスタ論理、離散ハードウェア・コンポーネント、または、本明細書に記載された機能を実行するよう設計されたこれらの任意の組み合わせを含み得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサだけでなく、任意の従来のプロセッサ、制御装置、マイクロコントローラ、またはステート・マシン(state machine)を含み得る。処理回路402は、DSPとマクロプロセッサ、いくつかのマイクロプロセッサ、DSPコアに連結した1つ以上のマイクロプロセッサ、ASICとマイクロプロセッサ、または任意の他の様々な構成のいくつかの組み合わせのような、計算コンポーネントの組み合わせとしても実現され得る。処理回路402のこれらの例は、例示のためであり、本開示の範囲内の他の適切な構成もまた、考慮される。
【0036】
処理回路402は、プログラミングの実行を含む処理に適合しており、それは、記憶媒体406に記憶され得る。本明細書で使用されるように、用語「プログラミング」は、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と称されようと、それ以外の名称で称されようと、命令、命令のセット、コード、コード・セグメント、プログラム・コード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェア・モジュール、アプリケーション、ソフトウェア・アプリケーション、ソフトウェア・パッケージ、ルーティン、サブルーティン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プロシージャ、関数、等、を無制限に含むと広く解釈されるべきである。
【0037】
いくつかの例において、処理回路402は、通信確立器(communication establisher)408を含み得、それは、PPP確立モジュールおよび/または継続リクエスタ・モジュールを含み得る。通信確立器408は、拡張時間期間によって維持されたPPPセッションを確立するように適合された電気回路および/またはプログラミング(例えば、記憶媒体406に記憶された通信確立動作414)を含み得る。少なくとも1つの例において、通信確立器408および記憶媒体406に記憶された通信確立動作414は、通信確立コンポーネントと総称され得る。
【0038】
通信コンポーネントとも称され得る通信インターフェース404は、アクセス端末400の無線通信を容易にするように構成される。例えば、通信用インターフェース404は、(例えば、ネットワーク・エンティティのような)1つ以上の無線ネットワーク装置との通信を確立し、維持するために適合された電気回路および/またはプログラミングを含み得る。通信用インターフェース404は、(図示されていない)1つ以上のアンテナに結合され、(例えば、1つ以上の受信機チェーンのような)少なくとも1つの受信機回路410および/または(例えば、1つ以上の送信機チェーンのような)少なくとも1つの送信機回路412含む、無線トランシーバ電気回路を含み得る。
【0039】
記憶媒体406は、プロセッサ実行可能なコードまたは命令(例えば、ソフトウェア、ファームウェア)、電子データ、データベース、または他のデジタル情報のような、プログラミングを記憶するための1つ以上のコンピュータ可読、機械可読、および/またはプロセッサ可読装置を表し得る。記憶媒体406は、また、プログラミングを実行する場合、処理回路402によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。記憶媒体406は、プログラミングを記憶すること、含むこと、および/または搬送することができる携帯または固定記憶装置、光学記憶装置、および様々な他の媒体を含む、汎用または特殊用途プロセッサによってアクセスされることができる任意の利用可能なメディアであり得る。限定ではなく例として、記憶媒体406は、(例えば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップのような)磁気記憶装置、(例えば、コンパクト・ディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)のような)光学記憶媒体、スマートカード、(例えば、カード、スティック、キードライブのような)フラッシュ・メモリ・デバイス、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読取専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能なPROM(EPROM)、電気的に消去可能なPROM(EEPROM)、レジスタ、リムーバブルディスクのような、コンピュータ可読、機械可読および/またはプロセッサ可読記憶媒体、および/またはプログラミングを記憶する他の媒体だけでなく、それらの任意の組合せを含み得る。
【0040】
記憶媒体406は、処理回路402が記憶媒体406から情報を読み取り、記憶媒体406に情報を書き込むことができるように処理回路402に結合され得る。すなわち、記憶媒体406が処理回路402には不可欠である例、および/または記憶媒体406が(例えば、アクセス端末に常駐する、アクセス端末400の外部にある、複数のエンティティにわたって分配された)処理回路402から分離している例を含む、処理回路402によって記憶媒体406が少なくともアクセス可能であるように、記憶媒体406は処理回路402に結合されることができる。
【0041】
処理回路402によって実行されると、記憶媒体406によって記憶されたプログラミングは、処理回路402に、本明細書に記載された様々な機能および/または処理ステップのうちの1つ以上を実行させる。例えば、記憶媒体406は、PPP確立動作および/または継続要求動作を含み得る通信確立動作414を含み得る。通信確立動作414は、本明細書に記載されたように、処理回路402(例えば、通信確立器408)に、PPPセッションおよびPPP接続の構成およびパラメータを確立および維持させ、PPPセッションのための拡張時間期間の使用を容易にさせるように適合される。よって、本開示の1つ以上の態様に従って、処理回路402は、本明細書に記載されたいずれかまたは全てのアクセス端末(例えば、アクセス端末104、アクセス端末400)のための処理、機能、ステップ、および/またはルーティンのうちのいずれかまたは全てを(記憶媒体406とともに)実行するように適合される。本明細書で使用されるように、処理回路402に関連する用語「適合される」は、本明細書に記載された様々な特徴に従って、特定の処理、機能、ステップ、および/またはルーティンを実行するように、(記憶媒体406とともに)構成、使用、実現、および/またはプログラミングのうちの1つ以上が行われる処理回路402を称し得る。
【0042】
図5は、アクセス端末400のような、アクセス端末上で使用可能な方法の少なくとも1つの例を例示するフローチャートである。
図4および5を参照すると、アクセス端末400は、ステップ502においてPPPセッションを確立することができる。例えば、通信確立動作414を実行する処理回路402(例えば、通信確立器408)は、PPP接続を含むPPPセッションを確立するために1つ以上のネットワーク・エンティティと通信し得る。PPPセッションの確立は、アクセス端末400によって開始され得る、またはPPPセッションの確立は、1つ以上のネットワーク・エンティティによって開始され得る。PPPの確立手順は、アクセス端末400のデータ・リンクおよび認証を確立することを含み得、アクセス端末400と、サーバのような別のエンティティとの間でデータを通信するためのPPP接続を含むPPPセッションの作成をもたらし得る。
【0043】
ステップ504において、アクセス端末400は、PPPセッションを維持するための拡張時間期間の設定を引き起こす継続インジケータを送信し得る。例えば、通信確立動作414を実行する処理回路402(例えば、通信確立器408)は、通信用インターフェース404経由で継続インジケータを送信し得る。いくつかの例において、アクセス端末400は、PPPセッションを確立するための通信が開始される前に、継続インジケータを送信し得る。他の例において、アクセス端末400は、PPPセッションを確立するための通信と同時に継続インジケータを送信し得る。また、他の例において、アクセス端末400は、PPPセッションを確立するための通信が完了した後に、継続インジケータを送信し得る。
【0044】
拡張時間期間は、それぞれの無線通信システム内のPPPセッションを維持するために典型的に使用されるデフォルトの時間期間を上回る時間期間である。いくつかの例において、アクセス端末400は、拡張時間期間の継続期間を取り決め得る。例えば、通信確立動作414を実行する処理回路402(例えば、通信確立器408)は、拡張時間期間の継続期間を取り決めるために、通信用インターフェース404経由で1つ以上のネットワーク・エンティティと通信し得る。いくつかの例において、継続インジケータは、別途通知があるまで、無限の時間期間として拡張時間期間の設定を要求または引き起こす常時オンのインジケータを含み得る。いくつかの例において、アクセス端末400が比較的一貫した間隔で(例えば、二十四(24)時間ごとに)PPP接続を介して通信するように適合された場合、拡張時間期間は通信間隔よりも長い継続期間に設定され得る。このようにして、通信がアクセス端末400によって送信される度に、PPPセッションはリフレッシュされ、たとえPPP接続が比較的まれだとしても、PPPセッションは無期限に続き得る。
【0045】
少なくともいくつかの例において、継続インジケータは、明示的なインジケータであり得る。明示的なインジケータは、アクセス端末400によって送信されたメッセージであり得、拡張時間期間の実現を明示的に命令する、または実現された拡張時間期間を明示的に要求するように適合され得る。いくつかの例において、明示的なインジケータは、拡張時間期間の継続期間を決定するために、アクセス端末400と1つ以上のネットワーク・エンティティとの間の取り決めを開始し得る。
【0046】
1つ以上の他の例において、継続インジケータは、黙示的なインジケータであり得る。黙示的なインジケータは、典型的に他の目的に関連づけられた情報を含み得るが、それは、アクセス端末400が拡張時間期間を使用することができるおよび/または使用すべきであることを1つ以上のネットワーク・エンティティに示すように適合される。例えば、黙示的なインジケータは、アクセス端末識別子、またはアクセス端末400に対応する一意的な識別子(例えば、国際移動電話加入者識別子(IMSI)、ネットワーク・アクセス識別子(NAI))を含み得る。そのような黙示的な識別子は、認証、認可、および課金(AAA)サーバから取得された情報のような、装置に関連付けられ、ネットワークから取得された情報に関連づけられ得る。
【0047】
従来の無線通信システムでは、アクセス端末が低電力状態に入っていることをシステムに通知するために、アクセス端末は、典型的にパワーダウン・メッセージ(例えば、パワーダウン登録)を送信する。いくつかの例において、拡張時間期間がPPPセッションを維持するために使用された場合、アクセス端末400は、拡張時間期間中にパワーダウン登録の送信を省略し得る。すなわち、通信確立動作414を実行する処理回路402(例えば、通信確立器408)は、拡張時間期間中にパワーダウン登録メッセージを送信しない。従って、アクセス端末400は、解体されているPPPセッションなしで、電力を落とすことができる。拡張時間期間が終了する前に、アクセス端末400がPPP接続で通信する限り、PPPセッションはリフレッシュされ、拡張時間期間がリセットされる。
【0048】
図6を参照すると、少なくとも1つの例に従って、ネットワーク・エンティティ600のコンポーネント選定を例示するブロック図が示される。ネットワーク・エンティティ600は、通信用インターフェース604および記憶媒体606に結合された、または通信用インターフェース604および記憶媒体606との電気通信中に置かれる処理回路602を含み得る。さらなる、または異なるコンポーネントが、様々な実施形態に従って含まれ得る。
【0049】
処理回路602は、データを獲得、処理、および/または送信し、データ・アクセスおよびデータ記憶を制御し、コマンドを発行し、他の所望の動作を制御するように配置される。処理回路602は、少なくとも1つの例において、適当なメディアによって提供された所望のプログラミングを実現するように構成された電気回路を含み得、ほんの一例として、上述された処理回路402の例のいずれかに従って実現および/または適合され得る。いくつかの例において、処理回路602は、通信確立器608を含み得、それは、PPP確立モジュールおよび/または継続管理モジュールを含み得る。通信確立器608は、拡張時間期間によって維持されるPPPセッションを確立および管理するように適合された電気回路および/またはプログラミング(例えば、記憶媒体606に記憶された通信確立動作614)を含み得る。少なくとも1つの例において、通信確立器608および記憶媒体606に記憶された通信確立動作614は、通信確立コンポーネントと総称され得る。
【0050】
通信コンポーネントとも称され得る通信インターフェース604は、ネットワーク・エンティティ600の無線通信を容易にするように構成される。例えば、通信用インターフェース604は、1つ以上のアクセス端末、サーバ、および/または他のネットワーク・コンポーネントとの通信を確立し、維持するように適合される電気回路および/またはプログラミングを含み得る。通信用インターフェース604は、(図示されていない)1つ以上のアンテナに結合され、(例えば、1つ以上の受信機チェーンのような)少なくとも1つの受信機回路608および/または(例えば、1つ以上の送信機チェーンのような)少なくとも1つの送信機回路610含む、無線トランシーバ電気回路を含み得る。
【0051】
記憶媒体606は、プロセッサ実行可能なコードまたは命令(例えば、ソフトウェア、ファームウェア)、電子データ、データベース、または他のデジタル情報のような、プログラミングを記憶するための1つ以上のコンピュータ可読、機械可読、および/またはプロセッサ可読装置を表し得る。記憶媒体606は、ほんの一例として、上述した記憶媒体406と同様の方法で構成および/または実現され得る。記憶媒体606は、処理回路602が記憶媒体606から情報を読み取り、記憶媒体606に情報を書き込むことができるように処理回路602に結合され得る。すなわち、記憶媒体606が処理回路602には不可欠である例、および/または記憶媒体606が(例えば、ネットワーク・エンティティ600に常駐する、ネットワーク・エンティティ600外部にある、複数のエンティティにわたって分配された)処理回路602から分離している例を含む、処理回路602によって記憶媒体606が少なくともアクセス可能であるように、記憶媒体606は処理回路602に結合されることができる。
【0052】
記憶媒体406と同様に、記憶媒体606は、記憶されたプログラミングを含む。処理回路602によって実行されると、記憶媒体606によって記憶されたプログラミングは、処理回路602に、本明細書に記載された様々な機能および/または処理ステップのうちの1つ以上を実行させる。例えば、記憶媒体606は、PPP確立動作および/または継続管理動作を含み得る通信確立動作614を含み得る。通信確立動作614は、本明細書に記載されたように、処理回路602(例えば、通信確立器408)に、PPPセッションおよびPPP接続の構成およびパラメータを確立および維持させ、アクセス端末によりPPPセッションのための拡張時間期間の使用を容易にさせるように適合されることができる。よって、本開示の1つ以上の態様に従って、処理回路602は、本明細書に記載された、いずれかまたは全てのネットワーク・エンティティ(例えば、
図1−3の基地局102、基地局制御装置206、PDSN210、および/またはネットワーク・エンティティ302)のための処理、機能、ステップ、および/またはルーティンのうちのいずれかまたは全てを(記憶媒体606とともに)実行するように適合される。本明細書で使用されるように、処理回路602に関連する用語「適合される」は、本明細書に記載された様々な特徴に従って、特定の処理、機能、ステップ、および/またはルーティンを実行するように、(記憶媒体606とともに)構成、使用、実現、および/またはプログラミングのうちの1つ以上が行われる処理回路602を称し得る。
【0053】
図7は、ネットワーク・エンティティ600のような、ネットワーク・エンティティ上で使用可能な方法の少なくとも1つの例を例示するフロー図である。
図6および
図7を参照すると、ネットワーク・エンティティ600は、ステップ702において、PPPセッションを維持するための拡張時間期間の設定を引き起こすように適合された継続インジケータを受信し得る。例えば、通信確立動作614を実行する処理回路602(例えば、通信確立器608)は、通信用インターフェース604経由で継続インジケータを受信し得る。いくつかの例において、ネットワーク・エンティティ600は、PPPセッションを確立するための通信が開始される前に、継続インジケータを受信し得る。他の例において、ネットワーク・エンティティ600は、PPPセッションを確立するための通信が発生するのと同時に、継続インジケータを受信し得る。また、他の例において、ネットワーク・エンティティ600は、PPPセッションを確立するための通信が完了した後に、継続インジケータを送信し得る。
【0054】
上述したように、拡張時間期間は、それぞれの無線通信システム内のPPPセッションを維持するために典型的に使用されるデフォルトの時間期間を上回る時間期間である。いくつかの例において、ネットワーク・エンティティ600は、拡張時間期間の継続期間を取り決め得る。例えば、通信確立動作614を実行する処理回路602(例えば、通信確立器608)は、拡張時間期間の継続期間を取り決めるために、通信用インターフェース604経由でアクセス端末と通信し得る。いくつかの例において、継続インジケータは、別途通知があるまで、無限の時間期間として拡張時間期間の設定を要求または引き起こす常時オンのインジケータを含み得る。
【0055】
また、上述したように、継続インジケータは、明示的なインジケータまたは黙示的なインジケータであり得る。継続インジケータが黙示的なインジケータである少なくとも1つの例において、ネットワーク・エンティティ600は、アクセス端末が、無線通信システムから取得された情報から拡張時間期間を使用することができるか、および/または使用すべきであるかを決定し得る。ほんの一例として、ネットワーク・エンティティ600は、認証、認可、および課金(AAA)サーバから、アクセス端末に関連付けられたそのような情報を、取得し得る。
【0056】
ステップ704のように、ネットワーク・エンティティ600は、拡張時間期間に従って維持されたPPP接続を含むPPPセッションを確立し得る。例えば、通信確立動作614を実行する処理回路602(例えば、通信確立器608)は、PPPセッションを確立するために、通信用インターフェース604経由でそれぞれのアクセス端末と通信し得、ここで、PPP接続は、拡張時間期間に従って維持される。PPPセッションの確立は、ネットワーク・エンティティ600によって開始され得る、またはPPPセッションの確立は、それぞれのアクセス端末によって開始され得る。PPPの確立手順は、データ・リンクを確立することと、アクセス端末を認証することとを含み得、アクセス端末とサーバとの間でデータを通信するためのPPP接続によるPPPセッションの作成をもたらす。
【0057】
典型的に、アクセス端末がパワーダウンすると、パワーダウン登録メッセージが、それぞれのアクセス端末によってネットワークに送信される。従来のアクセス通信システムにおいて、そのアクセス端末に関連付けられた任意のPPPセッションは、一般的に削除される。少なくとも1つのオプション機能(optional feature)に従って、ネットワーク・エンティティ600は、拡張時間期間の継続時間のための任意の関連したPPPセッションに関するそのようなパワーダウン登録メッセージを無視することができる。例えば、ネットワーク・エンティティ600は、拡張時間期間中に、ステップ706において、確立されたPPPセッションに関連付けられたアクセス端末からパワーダウン登録メッセージを受信し得る。少なくとも一例において、通信確立動作614を実行する処理回路602(例えば、通信確立器608)は、通信用インターフェース604経由でパワーダウン登録メッセージを受信し得る。
【0058】
パワーダウン登録メッセージが拡張時間期間中に受信されると、ネットワーク・エンティティ600は、ステップ708においてPPPセッション目的のために受信されたメッセージを無視することができる。例えば、通信確立動作614を実行する処理回路602(例えば、通信確立器608)は、パワーダウン登録メッセージが拡張時間期間中に受信されたと決定し得る。この決定に応じて、通信確立動作614を実行する処理回路602(例えば、通信確立器608)は、PPPセッション目的のために受信されたパワーダウン登録メッセージを無視することができる。言い換えれば、ネットワーク・エンティティ600は、パワーダウン登録メッセージが受信されるアクセス端末に関連付けられたPPPセッションを解体することを回避することができる。しかしながら、ネットワーク・エンティティ600は、それぞれのアクセス端末のためのページ・メッセージの送信を停止するような、そのようなパワーダウン登録メッセージに応じて他の従来の手順を依然として実行するだけでなく、受信されたパワーダウン登録メッセージに応じて他の従来の手順も実行し得る。
【0059】
上記説明された態様、配置、および実施形態は具体的な詳細および特殊性(particularity)に記載されているが、
図1、2、3、4、5、6および/または7において例示されたコンポーネント、ステップ、特徴および/または機能のうちの1つ以上は、単一のコンポーネント、ステップ、特徴、または機能に再配置および/または組み合わせられ得る、またはいくつかのコンポーネント、ステップ、または機能において具体化され得る。さらなる要素、コンポーネント、ステップ、および/または機能もまた、本発明から逸脱せずに追加され得、または利用され得ない。
図1、2、3、4および/または6に例示された装置、デバイス、および/またはコンポーネントは、
図3、5および/または7に記載された方法、特徴、パラメータ、および/またはステップのうちの1つ以上を実行または使用するように構成され得る。 本明細書に記載された新たなアルゴリズムもまた、効果的にソフトウェアにおいて実現され得る、および/またはハードウェアに組み込まれ得る。
【0060】
また、少なくともいくつかの実現が、フローチャート、フロー図、構造図、もしくはブロック図として描かれる処理として記載されていることに注意されたい。フローチャートはシーケンシャル処理として動作を記載し得るが、動作の多くは並行で、または同時に実行されることができる。加えて、動作の順序は再配置され得る。処理は、その動作が完了した時に終了する。処理は、方法、関数、手順、サブルーティン、サブプログラム、等に対応しうる。処理が関数に対応する場合、その終了は、この関数が呼び出し関数またはメイン関数に戻ることに対応する。本明細書に記載された様々な方法が、機械可読記憶媒体、コンピュータ可読記憶媒体、および/またはプロセッサ可読記憶媒体において記憶され得るプログラミング(例えば、命令および/またはデータ)によって部分的に、あるいは完全に実現され得、1つ以上のプロセッサ、機械、および/またはデバイスによって実行され得る。
【0061】
当業者はさらに、本明細書に開示された実施形態と関連して記載された様々な実例となる論理ブロック、モジュール、回路、アルゴリズム・ステップが、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、またはそれらの任意の組み合わせとして実現され得ることを理解するであろう。この互換性を明確に例示するために、様々な例示的なコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、一般的にそれらの機能の観点から上述されている。このような機能が、ハードウェアとして実現されるか、あるいはソフトウェアとして実現されるかは、特定のアプリケーションおよびシステム全体に課せられる設計制約に依存する。
【0062】
本明細書に記載され、添付図面に示された例に関連付けられた様々な特徴は、本開示の範囲から逸脱することなく異なる例および実施において実現されることができる。従って、ある特定の構成および配置は添付図面に記載され、示されているが、記載された実施形態に対する様々な他の追加および変更、ならびに記載された実施形態からの削除は当業者には明らかであるため、そのような実施形態は、単なる実例にすぎず、本開示の範囲に限定的ではない。よって、本開示の範囲は、以下の特許請求の範囲のリテラル言語(literal language)、および法的に同等のもの(legal equivalents)によってのみ決定される。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
アクセス端末であって、
通信用インターフェースと、
記憶媒体と、
前記通信用インターフェースおよび前記記憶媒体に結合された処理回路と、なお、前記処理回路は、ポイント・ツー・ポイント・プロトコル(PPP)セッションを維持するためのデフォルトの時間期間を上回る拡張時間期間によって維持された前記PPPセッションを確立するために前記通信用インターフェース経由で通信するように適合される、
を備える、アクセス端末。
[C2]
前記処理回路は、前記PPPセッションを維持するための前記拡張時間期間の設定を引き起こす継続インジケータを前記通信用インターフェース経由で送信するように適合される、C1に記載のアクセス端末。
[C3]
前記継続インジケータは、黙示的な継続インジケータを備える、C2に記載のアクセス端末。
[C4]
前記継続インジケータは、明示的な継続インジケータを備える、C2に記載のアクセス端末。
[C5]
前記継続インジケータは、常時オンのインジケータを備える、C2に記載のアクセス端末。
[C6]
前記処理回路は、前記拡張時間期間中に、パワーダウン登録の送信を省略するようにさらに適合される、C1に記載のアクセス端末。
[C7]
前記処理回路は、前記拡張時間期間の継続期間を取り決めるようにさらに適合される、C1に記載のアクセス端末。
[C8]
アクセス端末上で使用可能な方法であって、
ポイント・ツー・ポイント・プロトコル(PPP)接続を含むPPPセッションを確立することと、
前記PPPセッションを維持するための拡張時間期間の設定を引き起こす継続インジケータを送信することと、なお、前記拡張時間期間は、前記PPPセッションを維持するための典型的な時間期間を上回る、
を備える、方法。
[C9]
前記継続インジケータを送信することは、前記PPPセッションを確立することより前に前記継続インジケータを送信することを備える、C8に記載の方法。
[C10]
前記継続インジケータを送信することは、前記PPPセッションの確立中に前記継続インジケータを送信することを備える、C8に記載の方法。
[C11]
前記継続インジケータを送信することは、明示的な継続インジケータを送信することを備える、C8に記載の方法。
[C12]
前記継続インジケータを送信することは、黙示的な継続インジケータを送信することを備える、C8に記載の方法。
[C13]
前記拡張時間期間中にパワーダウン登録の送信を省略することをさらに備える、C8に記載の方法。
[C14]
前記PPPセッションを維持するための典型的な時間期間を上回る間隔で前記PPP接続を介して、および前記PPPセッションを再確立することなしに、通信することをさらに備える、C8に記載の方法。
[C15]
前記拡張時間期間の継続期間を取り決めることをさらに備える、C8に記載の方法。
[C16]
アクセス端末であって、
ポイント・ツー・ポイント・プロトコル(PPP)接続を含むPPPセッションを確立するための手段と、
前記PPPセッションを維持するための拡張時間期間の設定を引き起こす継続インジケータを送信するための手段と、なお、前記拡張時間期間は、前記PPPセッションを維持するための典型的な時間期間を上回る、
を備える、アクセス端末。
[C17]
前記継続インジケータは、黙示的な継続インジケータを備える、C16に記載のアクセス端末。
[C18]
前記継続インジケータは、明示的な継続インジケータを備える、C16に記載のアクセス端末。
[C19]
前記継続インジケータは、常時オンのインジケータを備える、C16に記載のアクセス端末。
[C20]
前記拡張時間期間中にパワーダウン登録の送信を省略するための手段をさらに備える、C16に記載のアクセス端末。
[C21]
前記拡張時間期間の継続期間を取り決めるための手段をさらに備える、C16に記載のアクセス端末。
[C22]
コンピュータ可読記憶媒体であって、
ポイント・ツー・ポイント・プロトコル(PPP)セッションを確立することと、
前記PPPセッションを維持するための拡張時間期間の設定を引き起こす継続インジケータを送信することと、なお、前記拡張時間期間は、前記PPPセッションを維持するための典型的な時間期間を実質的に上回る、
をコンピュータに行わせるプログラミングを備える、コンピュータ可読記憶媒体。
[C23]
前記継続インジケータは、黙示的な継続インジケータまたは明示的な継続インジケータを備える、C22に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[C24]
前記拡張時間期間中にパワーダウン登録の送信を省略することをコンピュータに行わせるプログラミングをさらに備える、C22に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[C25]
前記拡張時間期間の継続期間を取り決めることをコンピュータに行わせるプログラミングをさらに備える、C22に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[C26]
ネットワーク・エンティティであって、
通信用インターフェースと、
記憶媒体と、
前記通信用インターフェースおよび前記記憶媒体に結合された処理回路と、を備え、
前記処理回路は、
ポイント・ツー・ポイント・プロトコル(PPP)セッションを維持するための拡張時間期間の設定を引き起こすように適合された継続インジケータを前記通信用インターフェース経由で受信し、なお、前記拡張時間期間は、前記PPPセッションを維持するためのデフォルトの時間期間を上回る、
前記拡張時間期間によって維持されたPPPセッションを確立するために前記通信用インターフェース経由で通信するように適合される、ネットワーク・エンティティ。
[C27]
前記継続インジケータは、黙示的な継続インジケータを備える、C26に記載のネットワーク・エンティティ。
[C28]
前記継続インジケータは、明示的な継続インジケータを備える、C26に記載のネットワーク・エンティティ。
[C29]
前記継続インジケータは、常時オンのインジケータを備える、C26に記載のネットワーク・エンティティ。
[C30]
前記処理回路は、
前記確立されたPPPセッションに関連付けられたアクセス端末からパワーダウン登録メッセージを前記通信用インターフェース経由で受信し、なお、前記パワーダウン登録メッセージは、前記拡張時間期間中に受信される、
前記PPPセッションに関する前記受信されたパワーダウン登録メッセージを無視するようにさらに適合される、C26に記載のネットワーク・エンティティ。
[C31]
前記処理回路は、前記拡張時間期間の継続期間を取り決めるようにさらに適合される、C26に記載のネットワーク・エンティティ。
[C32]
ネットワーク・エンティティ上で使用可能な方法であって、
ポイント・ツー・ポイント・プロトコル(PPP)セッションを維持するための拡張時間期間の設定を引き起こすように適合された継続インジケータを受信することと、なお、前記拡張時間期間は、前記PPPセッションを維持するための典型的な時間期間を上回る、
前記拡張時間期間に従って維持されたPPP接続を含む前記PPPセッションを確立することと
を備える、方法。
[C33]
前記継続インジケータを受信することは、
前記PPPセッションを確立することより前に前記継続インジケータを受信することを備える、C32に記載の方法。
[C34]
前記継続インジケータを受信することは、
前記PPPセッションの確立中に前記継続インジケータを受信することを備える、C32に記載の方法。
[C35]
前記継続インジケータを受信することは、
明示的な継続インジケータを受信することを備える、C32に記載の方法。
[C36]
前記継続インジケータを受信することは、
黙示的な継続インジケータを受信することを備える、C32に記載の方法。
[C37]
前記確立されたPPPセッションに関連付けられたアクセス端末からパワーダウン登録メッセージを受信することと、なお、前記パワーダウン登録メッセージは、前記拡張時間期間中に受信される、
前記PPPセッションに適用されたとして前記受信されたパワーダウン登録を無視することと
をさらに備える、C32に記載の方法。
[C38]
前記拡張時間期間の継続期間を取り決めることをさらに備える、C32に記載の方法。
[C39]
ネットワーク・エンティティであって、
ポイント・ツー・ポイント・プロトコル(PPP)セッションを維持するための拡張時間期間の設定を引き起こすように適合された継続インジケータを受信するための手段と、なお、前記拡張時間期間は、前記PPPセッションを維持するための典型的な時間期間を上回る、
前記拡張時間期間に従って維持されたPPP接続を含む前記PPPセッションを確立するための手段と
を備える、ネットワーク・エンティティ。
[C40]
前記継続インジケータは、黙示的な継続インジケータを備える、C39に記載のネットワーク・エンティティ。
[C41]
前記継続インジケータは、明示的な継続インジケータを備える、C39に記載のネットワーク・エンティティ。
[C42]
前記継続インジケータは、常時オンのインジケータを備える、C39に記載のネットワーク・エンティティ。
[C43]
前記確立されたPPPセッションに関連付けられたアクセス端末からパワーダウン登録メッセージを受信するための手段と、なお、前記パワーダウン登録メッセージは、前記拡張時間期間中に受信される、
前記PPPセッションに関連する前記受信されたパワーダウン登録を無視するための手段と
をさらに備える、C39に記載のネットワーク・エンティティ。
[C44]
前記拡張時間期間の継続期間を取り決めるための手段をさらに備える、C39に記載のネットワーク・エンティティ。
[C45]
コンピュータ可読記憶媒体であって、
ポイント・ツー・ポイント・プロトコル(PPP)セッションを維持するための拡張時間期間の設定を引き起こすように適合された継続インジケータを受信することと、なお、前記拡張時間期間は、前記PPPセッションを維持するための典型的な時間期間を上回る、
前記拡張時間期間に従って維持されたPPP接続を含む前記PPPセッションを確立することと
をコンピュータに行わせるプログラミングを備える、コンピュータ可読記憶媒体。
[C46]
前記継続インジケータは、黙示的な継続インジケータまたは明示的な継続インジケータを備える、C45に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[C47]
前記確立されたPPPセッションに関連付けられたアクセス端末からパワーダウン登録メッセージを受信することと、なお、前記パワーダウン登録メッセージは、前記拡張時間期間中に受信される、
前記PPPセッションに適用されたとして前記受信されたパワーダウン登録を無視することと
をコンピュータに行わせるプログラミングをさらに備える、C45に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[C48]
前記拡張時間期間の継続期間を取り決めることをコンピュータに行わせるプログラミングをさらに備える、C45に記載のコンピュータ可読記憶媒体。