特許第6208172号(P6208172)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6208172可変ガードバンドを使用する柔軟な帯域幅を達成する方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6208172
(24)【登録日】2017年9月15日
(45)【発行日】2017年10月4日
(54)【発明の名称】可変ガードバンドを使用する柔軟な帯域幅を達成する方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04L 27/26 20060101AFI20170925BHJP
【FI】
   H04L27/26 112
   H04L27/26 113
【請求項の数】24
【外国語出願】
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2015-113402(P2015-113402)
(22)【出願日】2015年6月3日
(62)【分割の表示】特願2014-33254(P2014-33254)の分割
【原出願日】2006年10月27日
(65)【公開番号】特開2015-213325(P2015-213325A)
(43)【公開日】2015年11月26日
【審査請求日】2015年7月3日
(31)【優先権主張番号】60/731,028
(32)【優先日】2005年10月27日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】11/552,966
(32)【優先日】2006年10月25日
(33)【優先権主張国】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100112807
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 貴志
(72)【発明者】
【氏名】アーモド・クハンデカー
(72)【発明者】
【氏名】ラビ・パランキ
【審査官】 和平 悠希
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2004/039027(WO,A2)
【文献】 特開2003−309533(JP,A)
【文献】 特開平10−155179(JP,A)
【文献】 国際公開第2005/064875(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 27/26
IEEE Xplore
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の動作帯域幅を使用して送信された伝送の第1の部分のための処理を行うように、かつ第2の動作帯域幅を使用して送信された前記伝送の第2の部分のための処理を行うように、構成されたプロセッサと、ここにおいて、前記第1の部分と前記第2の部分は時間的に異なり、かつ前記第2の部分は前記第1の部分に後続して送信され、前記第1の部分および前記第2の部分のための前記処理は、少なくとも1つの周期的なプリフィックスの長さに基づいて直交周波数分割多重(OFDM)シンボルを生成することを含み、前記少なくとも1つの周期的なプリフィックスの長さは、異なる動作帯域幅に対して固定値を有し、前記第1の部分および前記第2の部分のための使用可能なサブキャリアの数およびガードサブキャリアの数は、それぞれ前記第1の動作帯域幅および前記第2の動作帯域幅の関数として決定され、前記ガードサブキャリアは、前記第1および第2の動作帯域幅の端に位置する、
前記プロセッサに結合されたメモリと
を備える装置。
【請求項2】
前記第1の部分はプリアンブルに対応し、そして前記第2の部分が前記伝送の本体に対応する、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第1の動作帯域幅は、前記第2の動作帯域幅より小さい、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、前記伝送の前記第1の部分に使用され、そして前記第1の動作帯域幅に基づいて決定された、サブキャリアの第1のセット上でシグナリングを送信するように、かつ前記伝送の前記第2の部分に使用され、そして前記第2の動作帯域幅に基づいて決定された、サブキャリアの第2のセット上でデータを送信するように、構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記シグナリングは、前記伝送の前記第2の部分用パラメータについての情報を含む、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記パラメータは、前記第2の動作帯域幅、高速フーリエ変換(FFT)のサイズ、周期的なプリフィックスの長さ、周波数ホッピングシーケンスあるいはそれらの組み合わせを含む、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記プロセッサは、前記伝送の前記第1の部分に使用され、そして前記第1の動作帯域幅に基づいて決定された、サブキャリアの第1のセットからシグナリングを受信するように、かつ前記伝送の前記第2の部分に使用され、そして前記第2の動作帯域幅に基づいて決定された、サブキャリアの第2のセットからデータを受信するように、構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記プロセッサは、前記伝送の前記第2の部分用パラメータについての情報を得るために前記シグナリングを処理するように、かつ前記シグナリングから得られた前記情報に基づいて前記伝送の前記第2の部分を処理するように、構成される、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記プロセッサは、前記第1の部分に適用可能な第1の設計帯域幅用パラメータ値の第1のセットに基づいて前記伝送の前記第1の部分のための処理を行うように、かつ前記第2の部分に適用可能な第2の設計帯域幅用パラメータ値の第2のセットに基づいて前記伝送の前記第2の部分のための処理を行うように、構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記第1の設計帯域幅は、前記第1の部分に適用可能な設計帯域幅の第1のセットにあり、そして、前記第2の設計帯域幅は、前記第2の部分に適用可能な設計帯域幅の第2のセットにあり、前記第1のセットは、前記第2のセットより少数の設計帯域幅を含んでいる、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記プロセッサは、前記第1および第2の部分に適用可能な設計帯域幅用の1セットのパラメータ値に基づいて前記伝送の前記第1および第2の部分のための処理を行うように、構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記第1の動作帯域幅は、前記第1の部分に利用可能な動作帯域幅の第1のセットから選ばれる、そして、
前記第2の動作帯域幅は、前記第2の部分に利用可能な動作帯域幅の第2のセットから選ばれる、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
前記第1のセットは、前記第2のセットより少数の動作帯域幅を含む、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
第1の動作帯域幅を使用して送信された伝送の第1の部分のための処理を行うことと、
第2の動作帯域幅を使用して送信された前記伝送の第2の部分のための処理を行うこと、
を含み、ここにおいて、前記第1の部分と前記第2の部分は時間的に異なり、かつ前記第2の部分は前記第1の部分に後続して送信され、
前記第1の部分および前記第2の部分のための前記処理は、少なくとも1つの周期的なプリフィックスの長さに基づいて直交周波数分割多重(OFDM)シンボルを生成することを含み、前記少なくとも1つの周期的なプリフィックスの長さは、異なる動作帯域幅に対して固定値を有し、
前記第1の部分および前記第2の部分のための使用可能なサブキャリアの数およびガードサブキャリアの数は、それぞれ前記第1の動作帯域幅および前記第2の動作帯域幅の関数として決定され、前記ガードサブキャリアは、前記第1および第2の動作帯域幅の端に位置する、方法。
【請求項15】
前記伝送の前記第1の部分に使用され、そして前記第1の動作帯域幅に基づいて決定された、サブキャリアの第1のセット上でシグナリングを送信することと、
前記伝送の前記第2の部分に使用され、そして前記第2の動作帯域幅に基づいて決定された、サブキャリアの第2のセット上でデータを送信すること、
をさらに含む請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記伝送の前記第1の部分に使用され、そして前記第1の動作帯域幅に基づいて決定された、サブキャリアの第1のセットからシグナリングを受信することと、
前記伝送の前記第2の部分に使用され、そして前記第2の動作帯域幅に基づいて決定された、サブキャリアの第2のセットからデータを受信すること、
をさらに含む請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記第1の部分のための処理を行うことは、前記伝送の前記第2の部分用パラメータについての情報を得るように前記シグナリングを処理することを含み、かつ前記第2の部分のための処理を行うことは、前記シグナリングから得られた前記情報に基づいて前記伝送の前記第2の部分を処理することを含む、
請求項16に記載の方法。
【請求項18】
第1の動作帯域幅を使用して送信された伝送の第1の部分のための処理を行うための手段と、
第2の動作帯域幅を使用して送信された前記伝送の第2の部分のための処理を行うための手段、
を備え、ここにおいて、前記第1の部分と前記第2の部分は時間的に異なり、かつ前記第2の部分は前記第1の部分に後続して送信され、
前記第1の部分および前記第2の部分のための前記処理は、少なくとも1つの周期的なプリフィックスの長さに基づいて直交周波数分割多重(OFDM)シンボルを生成することを含み、前記少なくとも1つの周期的なプリフィックスの長さは、異なる動作帯域幅に対して固定値を有し、前記第1の部分および前記第2の部分のための使用可能なサブキャリアの数およびガードサブキャリアの数は、それぞれ前記第1の動作帯域幅および前記第2の動作帯域幅の関数として決定され、前記ガードサブキャリアは、前記第1および第2の動作帯域幅の端に位置する、装置。
【請求項19】
前記伝送の前記第1の部分に使用され、そして前記第1の動作帯域幅に基づいて決定された、サブキャリアの第1のセット上でシグナリングを送信するための手段と、
前記伝送の前記第2の部分に使用され、そして前記第2の動作帯域幅に基づいて決定された、サブキャリアの第2のセット上でデータを送信するための手段、
をさらに備える請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記伝送の前記第1の部分に使用され、そして前記第1の動作帯域幅に基づいて決定された、サブキャリアの第1のセットからシグナリングを受信するための手段と、
前記伝送の前記第2の部分に使用され、そして前記第2の動作帯域幅に基づいて決定された、サブキャリアの第2のセットからデータを受信するための手段、
をさらに備える請求項18に記載の装置。
【請求項21】
前記第1の部分のための処理を行うための前記手段は、前記伝送の前記第2の部分用パラメータについての情報を得るために前記シグナリングを処理するための手段を備え、そして前記第2の部分のための処理を行うための前記手段は、前記シグナリングから得られた前記情報に基づいて前記伝送の前記第2の部分を処理するための手段を備える、請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記第1および第2の動作帯域幅は、無線通信システム用の設計帯域幅に対する前記第1および第2の動作帯域幅のそれぞれの比に少なくとも一部基づいて決定された第1および第2の左および右のガードバンドにそれぞれ対応する、請求項1に記載の装置。
【請求項23】
命令を格納した非一時的なコンピュータ可読媒体であって、前記命令は、
第1の動作帯域幅を使用して送信された伝送の第1の部分のための処理を行うことと、
第2の動作帯域幅を使用して送信された前記伝送の第2の部分のための処理を行うことと
のために1以上のプロセッサによって実行可能であり、ここにおいて、前記第1の部分と前記第2の部分は時間的に異なり、かつ前記第2の部分は前記第1の部分に後続して送信され、前記第1の部分および前記第2の部分のための前記処理は、少なくとも1つの周期的なプリフィックスの長さに基づいて直交周波数分割多重(OFDM)シンボルを生成することを備え、前記少なくとも1つの周期的なプリフィックスの長さは、異なる動作帯域幅に対して固定値を有し、
前記第1の部分および前記第2の部分のための使用可能なサブキャリアの数およびガードサブキャリアの数は、それぞれ前記第1の動作帯域幅および前記第2の動作帯域幅の関数として決定され、前記ガードサブキャリアは、前記第1および第2の動作帯域幅の端に位置する、非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項24】
前記第1および第2の動作帯域幅は、前記伝送の前記第1および前記第2の部分の両方に利用可能な動作帯域幅のセットから選ばれる、請求項14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【優先権主張】
【0001】
本出願は、2006年10月27日に出願され、この譲受人に譲渡され、引用することによってここに組込まれる、“ガードキャリアを使用する柔軟な帯域幅を達成する方法と装置”と題された米国におけるシリアル番号60/731,028の仮出願の優先権を主張するものである。
【技術分野】
【0002】
本件の開示は、一般的には通信、および、より具体的には無線通信システムにおけるデータ伝送(data transmission)のための技術に関係している。
【背景技術】
【0003】
無線通信システムは、音声、ビデオ、パケット・データ、メッセージ、放送等のような種々の通信サービスを提供するために広く展開されている。これらのシステムは、利用可能なシステムリソースの共有により多数のユーザのための通信をサポートすることができる多重アクセスシステムであるかもしれない。そのような多重アクセスシステムの例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交FDMA(OFDMA)システムおよび単一キャリアのFDMA(SC−FDMA)システムを含んでいる。
【0004】
無線通信システムは、典型的に、特定の帯域幅のために設計されている。サンプルレート、フレーム持続期間等のような種々のシステム・パラメータは、所望の性能を達成するためにシステム帯域幅に基づいて選択され得る。システムは、異なる帯域幅が利用可能かもしれない異なる地理的な地域で展開されてもよい。そのとき、システム・パラメータの値の異なるセットは異なる帯域幅のための使用に選ばれてもよい。しかしながら、もし多くの帯域幅が可能な場合、パラメータの選択は困難な作業かもしれない。さらに、いくつかのパラメータ上に制約があるかもしれない、それは、他のパラメータの選択をより困難か不可能にするかもしれない。
【0005】
したがって、技術の分野において異なる帯域幅を柔軟にサポートするという必要がある。
【発明の概要】
【0006】
無線通信システムで異なる帯域幅をサポートする技術は、ここに説明される。
【0007】
1つの態様において、システムは、固定の設計帯域幅および可変のガードバンドを使用して、設定可能な動作帯域幅をサポートする。高速フーリエ変換(FFT)のサイズ、周期的なプリフィックスの長さ、およびサンプルレートのような種々のパラメータに関する値は、設計帯域幅に基づいて選択され得る。設計帯域幅は、合計K個のサブキャリアに関係付けられ得る、ここで、K>1。動作帯域幅は、N個の使用可能なサブキャリアに関係付けられ得る、ここで、K≧N>1。異なる動作帯域幅は、使用可能なサブキャリアの異なる数の選択によって容易にサポートされ得る。残りのK−N個のサブキャリアは、伝送(transmission)に使用されないガードサブキャリアである。送信機と受信機は、選択された動作帯域幅にかかわらず、同じFFTサイズ、周期的なプリフィックス長さ、およびサンプルレートを使用して、伝送のための処理を行うことができる。
【0008】
他の態様においては、システムは、異なる動作帯域幅および/または異なるパラメータ値を、伝送の異なる部分に使用することができる。第1の動作帯域幅(あるいはサブキャリアの第1のセット)は、伝送の第1の部分に使用され得る。第2の動作帯域幅(あるいはサブキャリアの第2のセット)は、伝送の第2の部分に使用され得る。第1の部分は、プリアンブルに対応し得る、また、第2の部分は伝送の本体(main body)に対応し得る。
【0009】
第1および第2の部分は、同じ、または異なる設計帯域幅に関係付けられ得る。設計帯域幅のおのおのは、伝送に使用するパラメータ値の特定のセットに関係付けられ得る。
【0010】
開示の特徴および種々態様は、より詳細に下に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】無線通信システムを示す。
図2】端末と基地局のブロックダイヤグラムを示す。
図3】固定の動作帯域幅のためのOFDM変調器を示す。
図4】設定可能な動作帯域幅および可変のガードバンドを例示する。
図5A】固定の設計帯域幅用のサブキャリア構造を示す。
図5B】設定可能な動作帯域幅用のサブキャリア構造を示す。
図6】設定可能な動作帯域幅用のOFDM変調器を示す。
図7】設定可能な動作帯域幅用のOFDM復調器を示す。
図8】設定可能な動作帯域幅を備えた伝送のためのプロセスを示す。
図9】設定可能な動作帯域幅を備えた伝送のための装置を示す。
図10】スーパーフレーム構造を示す。
図11】伝送の異なる部分用の異なる帯域幅の使用を示す。
図12】異なる部分用の異なる帯域幅を備えた伝送のためのプロセスを示す。
図13】異なる部分用の異なる帯域幅を備えた伝送のための装置を示す。
【詳細な説明】
【0012】
図1は、多数の基地局110を備えた無線通信システム100を示す。基地局は、一般に、端末と通信し、そして、アクセス・ポイント、ノードB、高性能化された(enhanced)ノードB(eNode B)などとも呼ばれ得る固定局である。各基地局110は、各自の地理的なエリアに通信サービス区域を提供する。用語「セル」は、基地局、および/または、その用語が使用される文脈に依存して、そのカバーエリアを指すことができる。システム・キャパシティーを改善するために、基地局のカバーエリアは多数のより小さなエリア(例えば3つのより小さなエリア)へ分割され得る。より小さなエリアのそれぞれは、それぞれの基地局トランシーバー・サブシステム(BTS)によって供され得る。用語「セクター」は、BTS、および/または、用語が使用される文脈に依存して、そのカバーエリアを指すことができる。セクター化されたセルについては、そのセルのすべてのセクターのためのBTSは、典型的に、そのセルのための基地局内に、共同で設置される。
【0013】
端末120は、システムの全体にわたって分散され得る。端末は、静止、または移動可能であるかもしれない、そして、アクセス端末、移動局、ユーザ装置、モバイル装置、局などと呼ばれ得る。端末は、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、無線モデム、無線通信装置、ハンドヘルド装置、加入者ユニット等かもしれない。端末はダウンリンクとアップリンクによって1以上の基地局と通信することができる。ダウンリンク(またはフォワード・リンク)は、基地局から端末への通信リンクを指す。また、アップリンク(またはリバース・リンク)は、端末から基地局への通信リンクを指す。
【0014】
システム・コントローラ130は、基地局110へ結合され、そして、これらの基地局に調整と制御を提供し得る。システム・コントローラ130は、単一のネットワーク・エンティティあるいはネットワーク・エンティティの集まりかもしれない。システム・コントローラ130は、無線ネットワーク・コントローラ(RNC)、移動通信交換センター(MSC)等を含み得る。
【0015】
ここに説明された技術は、多重アクセスシステム(例、CDMA、FDMA、TDMA、OFDMA、およびSC−FDMAシステム)、放送システム、無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)等のような様々な通信システムに使用され得る。「システム」、「ネットワーク」という用語は、しばしば交換可能に使用される。OFDMAシステムおよびいくつかの放送システムは、直交周波数分割多重(OFDM)を利用する。SC−FDMAシステムは、単一キャリアの周波数分割多重(SC−FDM)を利用する。OFDMおよびSC−FDMは、システム帯域幅を多数(K)の直交サブキャリアへ分割する、それらは、トーン、サブバンド、ビンなどとも一般に呼ばれる。各サブキャリアは、データで変調され得る。SC−FDMは、サブキャリア上の時間領域で変調シンボルを送信するのに対して、OFDMは、サブキャリア上の周波数領域で変調シンボルを送信する。明瞭さのために、技術はOFDMベースのシステムについて下記に説明される、それはOFDMを利用するシステムである。OFDMベースのシステムは、OFDMAシステム、放送システム、多重無線技術(例、ダウンリンク上のOFDM、およびアップリンク上のCDMA)を利用するシステム等かもしれない。
【0016】
図2は、基地局110および端末120のブロックダイヤグラムを示す、それは、図1の中の、端末のうちの1つ、および基地局のうちの1つである。基地局110において、送信(TX)データプロセッサ210は、例えば、データソース(図示せず)からのトラフィックデータおよびコントローラ/プロセッサ240からのシグナリングのような、異なるタイプのデータを受け取る。ここに使用されるように、「データ」は、一般的に、例えば、トラフィックデータ、シグナリング、オーバヘッド・データ、コントロール・データ、パイロット、放送データ、メッセージなどのような、任意のタイプのデータを指す。プロセッサ210は、異なるタイプのデータを処理(例えば、フォーマット、エンコード、インターリーブ、およびシンボル・マップ)し、そして変調シンボルを供給する。OFDM変調器220は、OFDMの変調シンボルを処理し、出力サンプルあるいはチップを供給する。送信機(TMTR)222は、出力サンプルを処理(例えば、アナログに変換する、増幅する、フィルタする、および、周波数をアップコンバートする)し、そしてダウンリンク信号を生成する、それはアンテナ224を介して送信される。
【0017】
端末120では、アンテナ252は、基地局110、および、ことによると他の基地局からダウンリンク信号を受信し、受信機(RCVR)254に受信信号を供給する。受信機254は、受信信号を調整(例えば、フィルタする、増幅する、周波数をダウンコンバーする、またディジタル化する)し、そして受信サンプルを供給する。OFDM復調器(Demod)260は、OFDMの受信サンプルを処理し、受信シンボルを供給する。受信(RX)データプロセッサ270は、受信シンボルを処理(例えば、検出、シンボル・デマップ、デインターリーブ、およびデコード)し、そして、端末120のためにデコードされたデータを供給する。
【0018】
アップリンクにおいては、端末120で、データが、TXデータプロセッサ290によって処理され、OFDM変調器292によって変調され、送信機294によって調整され、アンテナ252を介して送信される。基地局110では、端末120および他の端末からのアップリンク信号が、アンテナ224によって受信され、受信機230によって調整され、OFDM復調器232によって復調され、そして端末によって送信されたデータを再生するためにRXデータプロセッサ234によって処理される。一般に、アップリンク伝送のための処理は、ダウンリンク伝送のための処理と、類似しているか、あるいは異なっているかもしれない。
【0019】
コントローラ240および280は、基地局110および端末120における動作をそれぞれ指示する。メモリ242および282は、基地局110および端末120のためにデータとプログラムのコードをそれぞれ格納する。
【0020】
OFDMベースのシステムは、典型的に、Wヘルツの全帯域幅を、合計K個のサブキャリアへ分割する。Kは、高速フーリエ変換(FFT)および逆FFT(IFFT)オペレーションの使用により、より速い処理を可能にするために、典型的に、2の冪乗である。K個の変調シンボルは、各OFDMシンボル期間において、1つのサブキャリア当たり1つの変調シンボル、合計K個のサブキャリア上で送信され得る。
【0021】
図3は、OFDM変調器220aのブロックダイヤグラムを示す、それは図2の中のOFDM変調器220および292に使用され得る。OFDM変調器220aの中では、直列−並列変換器320は、データ(例えば、トラフィックデータ、シグナリング、パイロットなど)の変調シンボルを受け取り、合計K個のサブキャリアにこれらの変調シンボルをマップする。マップされた変調シンボルは、V(k)として表示される、ここで、kはサブキャリアのインデックスである。IFFTユニット324は、各OFDMシンボル期間において、合計K個のサブキャリアについてのK個の変調シンボルを受け取り、前記K個の変調シンボルを、K−ポイントIFFTによって時間領域へ変換し、K個の時間領域サンプルを含んでいる変換されたシンボルを供給する。各時間領域のサンプルは、1つのサンプル周期において送信される複素数である。並列−直列変換器326は、各変換されたシンボルであるK個のサンプルを直列化する。
【0022】
周期的プリフィックス発生器328は、K+C個のサンプルを含んでいるOFDMシンボルを形成するために、各変換されたシンボルの一部(すなわちC個のサンプル)を、周期的/循環的に繰り返す。繰り返された部分は、周期的なプリフィックスまたはガードインターバルと呼ばれ、そして、Cは周期的プリフィックスの長さである。周期的なプリフィックスは、周波数選択性フェージング(それはシステム帯域幅を横断して変化する周波数レスポンスである)によって引き起こされるシンボル間干渉(inter-symbol interference)(ISI)に立ち向かうために使用される。
【0023】
フィルタ330は、周期的プリフィックス発生器328からのOFDMシンボル上で、パルス整形またはウインドウ処理を行う。フィルタ330は、各OFDMシンボルの前方のL個のサンプルおよび後方のL個のサンプル、周期的に繰り返す。それから、OFDMシンボルのためにフィルタされたサンプルを得るために、フィルタ330は、希望のインパルス応答に従って、各拡張OFDMシンボルをフィルタする。パルス整形は、フィルタされたサンプルがシステムに課されたスペクトルの放射マスクに一致することを保証する。それから、フィルタ330は、各OFDMシンボルの最後のL個のフィルタされたサンプルが次のOFDMシンボルの最初のL個のフィルタされたサンプルにオーバーラップするように、パルス整形されたOFDMシンボルをオーバーラップする。それから、フィルタ330は、各サンプル期間についてフィルタされたサンプルを合計し、出力サンプルを供給する、そして、それはy(n)として表示される、ここで、nがサンプル期間のインデックスである。オーバーラップと加算操作のために、パルス整形の後のOFDMシンボルはそれぞれK+C+L個のサンプルを含んでいる。OFDMシンボル期間は、1つのOFDMシンボルの持続期間であり、K+C+Lサンプリング期間に等しい。
【0024】
図3に示されるように、送信機は、各OFDMシンボル期間において、合計K個のサブキャリア上で、周波数領域におけるK個の変調シンボルを送信し得る。送信機は、K個の時間領域サンプルを生成するために、IFFTによりK個の変調シンボルを時間領域に変換することができる。長さCの周期的なプリフィックスおよび長さLのウインドウもまた付加され得る。それから、K+C+Lサンプルのこのディジタル・シーケンスは、ディジタル・アナログ変換器(DAC)によりアナログ波形に変換され得る。DACは、Wのサンプルレートで動作され得る。また、サンプル間の間隔は1/W秒であり得る。受信機は、アナログ受信信号を1/W秒おきにサンプリングすることにより、ディジタル・サンプルを得ることができる。
【0025】
OFDMシンボルの期間は、TOFDMとして表示され、次のように与えられ得る。
【0026】
OFDM=(K+C+L)/W 式(1)
1つのOFDMシンボルがOFDMベースのシステムでの伝送の基本単位であるので、システムにおける時間区間は、典型的に、TOFDMの単位で与えられる。例えば、データ・パケットは、NFRAME OFDMシンボルにまたがるフレーム中でエンコードされ送信され得る。このパケット用の伝送時間は、少なくともNFRAME・OFDM秒になるであろう。データ・パケットの送信の開始と、そのデータ・パケットの受信の終了の間の時間間隔は、しばしば待ち時間(latency)と呼ばれる。OFDMベースのシステムにおける待ち時間が、TOFDMに直接依存していることを理解するのは簡単である。
【0027】
式(1)の中で示されるように、TOFDMは、典型的に、帯域幅Wの関数である。したがって、異なる帯域幅のために設計されたOFDMベースのシステムは、異なる待ち時間を持ち得る。いくつかのアプリケーションは、帯域幅に依存しない厳密な待ち時間の必要条件を有するので、これは望ましくないかもしれない。異なる帯域幅について同様の待ち時間を保証するために、FFTサイズ、フレーム持続時間などのような、ある種のシステム・パラメータは、帯域幅の関数として定義されて得る。しかしながら、このパラメータの選択は、特に、多くの可能な帯域幅の割付けがある場合、困難な仕事かもしれない。さらに、FFTサイズ、フレーム持続時間などに制約があり得る、それはパラメータの選択をより困難か不可能にするかもしれない。
【0028】
受信機のサンプルレートは、典型的に、帯域幅Wの整数倍に等しい。異なるサンプルレートが異なる帯域幅に使用され得る。このことは、ハードウェア(例えばアナログ・ディジタル変換器)が異なるサンプルレートをサポートするように設計されるべき必要があり得るので、不利かもしれない。
【0029】
一つの態様において、OFDMベースのシステムは、固定の設計帯域幅および可変のガードバンドを使用することにより、異なる帯域幅を柔軟にサポートする。これは、システムが同じサンプルレートを使用し、すべてのサポートされた帯域幅について同様の待ち時間を提示することを可能にする。
【0030】
図4は、異なる帯域幅をサポートするために可変のガードバンドを使用することを例示する。OFDMベースのシステムは、Wヘルツの固定の帯域幅のために設計されている。このシステムは、動作帯域幅の一端または両端において、1つ以上のガードバンドを使用することによって、Bヘルツの設定可能な動作帯域幅をサポートする。動作帯域幅Bは、設計帯域幅Wに等しい、あるいは、それより小(つまりB≦W)であるところの任意の帯域幅であり得る。
【0031】
図5Aは、設計帯域幅のサブキャリア構造を示す。設計帯域幅は、合計K個のサブキャリアへ分割される。それは、1からKのインデックスを割り当てられ得る。設計帯域幅が固定されるので、サブキャリアの総数も固定される。
【0032】
図5Bは、動作帯域幅Bのサブキャリア構造を示す。動作帯域幅は、設計帯域幅の全て、あるいは一部を占めてもよい。動作帯域幅内のサブキャリアは使用可能なサブキャリアと呼ばれ、また、動作帯域幅の外側のサブキャリアはガードサブキャリアと呼ばれる。使用可能なサブキャリアは、データで変調され得るサブキャリアである。ガードサブキャリアは、ゼロの信号の値で変調されるサブキャリアである、その結果、パワーはガードサブキャリア上で送信されない。使用可能なサブキャリアの数、Nは、以下のように与えられ得る。
【0033】
N=K・B/W 式(2)
ガードサブキャリアの数、Gは、G=K−Nとして与えられ得る。
【0034】
図4および5Bに示されるように、OFDMベースのシステムは、可変ガードバンド/サブキャリアの使用により、Wヘルツまでの異なる帯域幅をサポートすることができる。例えば、システムは10MHzの帯域幅のために設計されてもよい。システムは、8MHzの動作帯域幅の2つの側の各々上で1MHzのガードバンドを使用することにより、8MHzの動作帯域幅とともに展開され得る。一般に、左および右のガードバンドは、動作帯域幅Bおよび設計帯域幅Wに基づいて選択され得る。左および右のガードバンドは等しい長さを持っていてもよいし、持っていなくてもよい。
【0035】
可変ガードバンド/サブキャリアを使用すると、そのOFDMベースのシステムは、単一のサンプルレートの異なる帯域幅をサポートすることができ、そして、全てのサポートされた帯域幅について同様の待ち時間を提示することができる。1/Wのサンプルレートはシステムに使用され得る、また、式(1)で示されるように、OFDMシンボル持続時間が与えられ得る。式(1)の右辺の量は、動作帯域幅Bに無関係である。したがって、OFDMシンボル期間TOFDMおよび待ち時間は、動作帯域幅Bに無関係である。
【0036】
図6は、設定可能な動作帯域幅のためのOFDM変調器220bの設計のブロックダイヤグラムを示す。OFDM変調器220bも、図2の中のOFDM変調器220および292に使用され得る。OFDM変調器220bの内では、直列−並列変換器620は、データ(例えばトラフィックデータ、シグナリング、パイロットなど)の変調シンボルを受け取り、N個の使用可能なサブキャリアに、これらの変調シンボルをマップする。マップされた変調シンボルは、U(k)として表示される。ゼロ挿入ユニット622は、各ガードサブキャリア上にゼロのシンボルを挿入し、そして、各OFDMシンボル期間においてK個の送信シンボルを供給する。ゼロのシンボルは、値ゼロの信号である。各送信シンボルは、データの変調シンボルまたはゼロのシンボルであり得る。送信シンボルは、V(k)として表示される。ユニット620によるN個の使用可能なサブキャリアへのマッピングおよびユニット622によるゼロ挿入は、動作帯域幅Bに基づいて行われ得る。
【0037】
IFFTユニット624は、各OFDMシンボル期間において合計K個のサブキャリアのためにK個の送信シンボルを受け取る、K−ポイントIFFTによりK個の送信シンボルを時間領域へ変換する、そして、K個の時間領域サンプルを供給する。各変換されたシンボルのK個のサンプルは、並列−直列変換器626によって直列化され、周期的プリフィックス発生器628によって周期的なプリフィックスを付加され、パルス整形によってフィルタされる、そして、パルス整形されたOFDMシンボルを生成するためにパルス整形フィルタ630によってフィルタされる。
【0038】
図7は、設定可能な動作帯域幅のためのOFDM復調器260aの設計のブロックダイヤグラムを示す。OFDM復調器260aは、図2の中のOFDM復調器260および232に使用され得る。OFDM復調器260a内では、周期的プリフィックス除去ユニット710は、各OFDMシンボル期間においてK+C+L個の受信サンプルを得て、パルス整形ウインドウのためのL個のサンプルおよび周期的なプリフィックスのためのC個のサンプルを除去し、そして、OFDMシンボル期間のK個の受信したサンプルを供給する。直列−並列変換器712は、並列形式のK個の受信サンプルを供給する。FFTユニット714は、前記K個の受信サンプルをK−ポイントFFTにより周波数領域へ変換する、そして、合計K個のサブキャリアに関してK個の受信シンボルを供給する。FFTユニット714からの受信シンボルは、Y(k)として表示される。
【0039】
ゼロの除去ユニット716は、各OFDMシンボル期間においてK個の受信シンボルを得る、Gガードサブキャリアから受信シンボルを除去する、そして、N個の使用可能なサブキャリアからN個の受信シンボルを供給する。ユニット716からの受信シンボルは、R(k)として表示される。並列−直列変換器728は、ユニット716からの各OFDMシンボルのN個の受信シンボルを直列化する。ユニット716によるゼロの除去、およびユニット718による並列−直列変換は、動作帯域幅Bに基づいて行われ得る。
【0040】
OFDMベースのシステムは、単一の設計帯域幅Wを持ち得る、そして、FFTサイズK、周期的なプリフィックス長さC、ウインドウ長さL、およびサンプルレートWのような特定な値をパラメータ使用することができる。Wまでの異なる動作帯域幅は、K、C、Lおよびサンプルレートについて、これらの固定パラメータ値を使用してサポートされ得る。
【0041】
OFDMベースのシステムは、1より多くの設計帯域幅をも持ち得る、そして、各設計帯域幅のK、C、Lおよびサンプルレートに関して特有の値のセットを使用し得る。パラメータ値の異なるセットは、例えば、全ての設計帯域幅用のために同じ、または同様の待ち時間を達成するために、異なった設計帯域幅に関して選ばれ得る。例えば、OFDMベースのシステムは、FFTサイズ512および1024を使用して、5MHzおよび10MHzの帯域幅のためにそれぞれ設計され得る。5MHzの設計帯域幅は、5MHzまでの動作帯域幅、すなわちB≦5MHz、をサポートするために使用され得る。10MHzの設計帯域幅は、5から10MHzまでの動作帯域幅、つまり5MHz<B≦10MHz、をサポートするために使用され得る。一般に、任意の数の設計帯域幅がサポートされ得る、そして、パラメータ値の任意のセットも各設計帯域幅に使用され得る。各設計帯域幅は、その設計帯域幅までの動作帯域幅の関連する範囲をサポートし得る。
【0042】
上に説明されたように、可変ガードバンドは、異なる動作帯域幅をサポートするために使用され得る。可変ガードバンドは、また、異なるスペクトルの放射マスクをサポートするためにも使用され得る。スペクトルの放射マスクは、異なる周波数において許可された出力パワーレベルを規定する。より厳格なスペクトルの放射マスクは、出力パワーレベルがある周波数でより減衰されるべきことを要求し得る。パルス整形フィルタのインパルス応答は、典型的に、送信機の設計を単純化するために固定される。より多くのガードサブキャリアがより厳格なスペクトルの放射マスクの必要条件を満たすために使用され得る。
【0043】
可変のガードバンドは、また、他の送信機からの妨害を回避するためにも使用され得る。例えば、OFDMベースのシステムにおける基地局は、他のシステムにおける他の送信機からのハイ・レベルの妨害を監視することができる。基地局は、ハイ・レベルの妨害を伴うサブキャリアの使用避けるためにその動作帯域幅を調節し得る。これらのサブキャリアは、ガードサブキャリアになり、伝送のために使用されなくてもよい。
【0044】
図8は、設定可能な動作帯域幅を備えた伝送のためのプロセス800を示す。
【0045】
プロセス800は、送信機(例えばダウンリンク伝送のための基地局)あるいは受信機(例えばダウンリンク伝送のための端末)によって行われ得る。使用可能なサブキャリアおよびガードサブキャリアは、無線通信システムのための設定可能な動作帯域幅に基づいて決定される(ブロック812)。動作帯域幅は、例えば、システムに利用可能な帯域幅、システムのためのスペクトルの放射マスク等、に基づいて選択され得る。ブロック812中の決定は、シグナリング、コントロール・レジスタ、ハードワイヤード・ロジック、ソフトウェア・コマンド等に基づいてなされ得る。システムは、合計K個のサブキャリアに対応する設計帯域幅に関係付けられ得る。動作帯域幅は、N個の使用可能なサブキャリアに対応し得る、ここで、K≧N>1。N個の使用可能なサブキャリアは、合計K個のサブキャリアの中で中央に位置させられ得る、また、ガードサブキャリアは、動作帯域幅の両側で均等に分散配置され得る。使用可能サブキャリア、またはガードサブキャリアの他の配置もまた可能である。処理は、使用可能なサブキャリア上で送信された伝送のために行われる(ブロック814)。その伝送は、トラフィックデータ、シグナリング、パイロット等を含み得る。
【0046】
プロセス800は送信機によって行われ得る。この場合、ブロック814については、変調シンボルは使用可能なサブキャリアにマップされ得る、そして、ゼロのシンボルがガードサブキャリアにマップされ得る。OFDMシンボルは、マップされた変調シンボルおよびゼロのシンボルに基づいて生成され得る。OFDMシンボルは、さらに、動作帯域幅に無関係であり得る周期的なプリフィックスの長さおよびFFTサイズに基づいて生成され得る。出力サンプルは、動作帯域幅に無関係であるサンプルレートで生成され得る。
【0047】
プロセス800は、また受信機によって行われ得る。この場合、ブロック814については、受信サンプルは、動作帯域幅に無関係であり得るサンプルレートで得ることができ、そして、合計K個のサブキャリアについて受信シンボルを得るために処理(例、OFDMの復調)され得る。使用可能なサブキャリアからの受信シンボルは保持され得る、そして、ガードサブキャリアからの受信シンボルは廃棄され得る。使用可能なサブキャリアからの受信シンボルは、伝送において送信されたデータを再生するために処理(例、シンボル・デマップ、デインターリーブ、デコード)され得る。
【0048】
動作帯域幅は、異なる数のガードサブキャリアおよび固定のOFDMシンボル持続時間に関連した多数の帯域幅から選ばれ得る。異なる動作帯域幅のOFDMシンボルは、同じOFDMシンボル持続時間を維持するが、しかしガードサブキャリアの数を変更することによって、生成され得る。
【0049】
システムは単一の設計帯域幅に関係付けられ得る。動作帯域幅は、設計帯域幅によってサポートされた1つの範囲の帯域幅から選択され得る。ブロック814中の処理は、設計帯域幅についての1組のパラメータ値に基づいて行われ得る。あるいは、システムは多数の設計帯域幅に関係付けられ得る。各設計帯域幅は、動作帯域幅のそれぞれの範囲をサポートし得る。ブロック814中の処理は、使用に選ばれた動作帯域幅をサポートする設計帯域幅についての1組のパラメータ値に基づいて行われ得る。
【0050】
図9は、設定可能な動作帯域幅を備えた伝送のための装置900のデザインを示す。装置900は、無線通信システム用の設定可能な動作帯域幅に基づいて使用可能なサブキャリアおよびガードサブキャリアを決定するための手段(例えばモジュール912)、および、使用可能なサブキャリア上で送信された伝送のための処理を行うための手段(例えばモジュール914)を含んでいる。モジュール912および914は、プロセッサ、エレクトロニクス装置、ハードウェア装置、エレクトロニクス・コンポーネント、論理回路、メモリ等、あるいはそれらの任意の組み合わせを含み得る。
【0051】
別の態様では、OFDMベースのシステムは、伝送の異なる部分についての異なるパラメータ値および/または異なる動作帯域幅を使用することができる。システムは、1つ以上のOFDMシンボルを含むプリアンブル、および任意の数OFDMシンボルを含む本体を使用することができる。前記プリアンブルは、本体中で送信された伝送を復調しデコードするために使用される情報を運ぶことができる。前記本体はトラフィックデータおよび/または他のタイプのデータを運ぶことができる。異なる動作帯域幅および/またはパラメータ値は、前記プリアンブルと本体に使用され得る。
【0052】
図10は、OFDMベースのシステムに使用され得るスーパーフレーム構造1000を示す。システムにおける伝送についての予定(timeline)はスーパーフレームに分割され得る。各スーパーフレームは、既定の持続時間が持つことができる。スーパーフレームは、またフレーム、スロット、またはいくつかの他の用語で呼ばれ得る。図10に示された設計では、各スーパーフレームは、プリアンブル1010および本体1020を含んでいる。プリアンブル1010は、パイロット・フィールド1012およびオーバヘッド・フィールド1014を含んでいる。
【0053】
パイロット・フィールド1012は、パイロットおよび/または、システム検知、時間および周波数の獲得、チャンネル評価などのような種々の目的に使用される他の信号を運ぶことができる。オーバヘッド・フィールド1014は、データが本体1020においてどのように送信されるかに関する情報、システム情報などを運ぶことができる。例えば、オーバヘッド・フィールド1014は、本体1020に使用された、動作帯域幅、FFTサイズ、周期的なプリフィックスの長さ、ウインドウの長さ、周波数ホップ・シーケンス等のようなパラメータ情報を運び得る。本体1020は、データ(例えばトラフィックデータ、シグナリング、パイロット等)を運び得る。3つのフィールド1012、1014および1020は、同期とデータ再生を容易にするために、図10に示されるように各スーパーフレーム中で時分割多重化され得る。パイロット・フィールド1012は、各スーパーフレーム中で最初に送信され得る、そしてオーバヘッド・フィールド1014の検出に使用され得る。オーバヘッド・フィールド1014から得られた情報は、本体1020において送信されたデータを再生するために使用され得る。
【0054】
図11は、異なるフィールド用の異なる動作帯域幅および異なる設計帯域幅を持った構造1100のデザインを示す。構造1100においては、1つの設計帯域幅Wおよび1つのFFTサイズKはプリアンブルに使用され得る。別の設計帯域幅Wおよび別のFFTサイズKは、本体に使用され得る。プリアンブル用のN個の使用可能なサブキャリアおよび動作帯域幅Bは、プリアンブル用の設計帯域幅Wおよび合計K個のサブキャリアに基づいて選択され得る。本体用のN個の使用可能なサブキャリアおよび動作帯域幅Bは、本体用の合計K個のサブキャリアおよび設計帯域幅Wに基づいて選択され得る。前記パラメータは、例えば、以下のように選択され得る。
【0055】
≦W、B≦B、およびK≦K式(3)
異なる設計帯域幅、動作帯域幅、FFTサイズ等も、プリアンブルのパイロットおよびオーバヘッド・フィールドのために使用され得る。
【0056】
あるいは、1つの設計帯域幅Wおよび1つのFFTサイズKは、全てのフィールドのために使用され得る、また、異なる動作帯域幅は、異なるフィールドのために使用され得る。Bpilotの動作帯域幅は、パイロット・フィールドのために使用され得る。Boverheadの動作帯域幅は、オーバヘッド・フィールドのために使用され得る。そして、Bmainの動作帯域幅は、本体に使用され得る。種々のフィールド用の帯域幅は、例えば、以下のように選択され得る。
【0057】
pilot≦Boverhead≦Bmain≦W 式(4)
異なるフィールド用の帯域幅は、種々の方法で運ばれ得る。1つの設計では、パイロット・フィールド、オーバヘッド・フィールドおよび本体のための動作帯域幅および設計帯域幅は、アプリオリ(a priori)に、端末に固定され、そして知られている。
【0058】
別の設計では、パイロット・フィールド、オーバヘッド・フィールドおよび本体のための設計帯域幅は、固定され、そして、パイロット・フィールド、オーバヘッド・フィールドおよび/本体用の動作帯域幅は設定可能である。各設定可能なフィールドのパラメータ値は、別のフィールドで送信され得る。例えば、オーバヘッド・フィールド用のパラメータ値および動作帯域幅は、パイロット・フィールドで運ばれ得る。本体用の動作帯域幅およびパラメータ値は、オーバヘッド・フィールドで運ばれ得る。端末は、端末にアプリオリに知られたか、または、パイロット・フィールドを介して運ばれたパラメータ値に基づいてオーバヘッド・フィールドを再生することができる。その後、端末は、オーバヘッド・フィールドから得られたパラメータ値に基づいて、本体中で送信された伝送を再生することができる。
【0059】
またさらに別の設計では、少数の既定のパラメータ値のセットは、与えられたフィールド(例えばパイロット・フィールド、オーバヘッド・フィールド、本体)のために使用され得る。端末は、既定のパラメータセットについての知識を持っており、そして、既定のパラメータのセットに基づいて、このフィールドでの伝送を再生することを試みることができる。
【0060】
上記の設計の組み合わせもまた、異なるフィールドのために使用され得る。例えば、パラメータ値の既知のセットは、パイロット・フィールドのために使用され得る、少数の既定のパラメータ値のセットは、オーバヘッド・フィールドのために使用され得る、そして、パラメータ値の設定可能なセットは、本体のために使用され、そしてオーバヘッド・フィールドで運ばれ得る。端末は、パラメータ値の既知のセットに基づいてパイロットを再生することができる。前記端末は、パラメータ値の既定のセットに基づいてオーバーヘッドを再生し、本体のためにパラメータ値の設定可能なセットを得ることができる。それから、端末は、パラメータ値の設定可能なセットに基づいて本体中で送信された伝送を再生し得る。
【0061】
図12は、送信機または受信機によって行われるプロセス1200のデザインを示す。処理は、第1の動作帯域幅を使用して送信された伝送の第1の部分について行われる(ブロック1212)。処理は、第2の動作帯域幅を使用して送信された伝送の第2の部分について行われる(ブロック1214)。第1の部分はプリアンブルに対応し得る、また、第2の部分は、伝送の本体に対応し得る。
【0062】
プロセス1200は、送信機によって行われ得る。この場合、シグナリングは、伝送の第1の部分に使用され、そして第1の動作帯域幅に基づいて決定された、サブキャリアの第1のセット上で送信され得る。データは、伝送の第2の部分に使用され、第2の動作帯域幅に基づいて決定された、サブキャリアの第2のセット上で送信され得る。前記シグナリングは、伝送の第2の部分用パラメータついての情報を含み得る。パラメータ、第2の動作帯域幅、FFTサイズ、周期的なプリフィックスの長さ、周波数ホッピングシーケンス等を含み得る。
【0063】
プロセス1200は、また受信機によって行われ得る。この場合、シグナリングはサブキャリアの第1のセットから受信され得る、また、データはサブキャリアの第2のセットから受信され得る。シグナリングは、伝送の第2の部分用パラメータついての情報を得るために処理され得る。送信の第2の部分はシグナリングから得られた情報に基づいて処理され得る。
【0064】
1つの設計では、第1および第2の動作帯域幅は、第1および第2の両方部分に利用可能な1セットの動作帯域幅から選択される。別の設計では、第1の動作帯域幅は、第1の部分に利用可能な動作帯域幅の第1のセットから選択される。第2の動作帯域幅は、第2の部分に利用可能な動作帯域幅の第2のセットから選択される。
【0065】
1つの設計では、第1および第2の部分は、1つの設計帯域幅に関係付けられている。第1および第2の部分のための処理は、この設計帯域幅用のパラメータ値の1セットに基づき得る。別の設計では、第1および第2の部分は、第1および第2の設計帯域幅にそれぞれ関係付けられている。第1の部分のための処理は、第1の設計帯域幅用パラメータ値の第1のセットに基づき得る。第2の部分のための処理は、第2の設計帯域幅用パラメータ値の第2のセットに基づき得る。設計帯域幅の第1のセットは、第1の部分に適用可能かもしれない、また、設計帯域幅の第2のセットは、第2の部分には適用可能かもしれない。第1および第2の設計帯域幅は、第1および第2のセットからそれぞれ選択され得る。
【0066】
第1の部分は、第2の部分より少数の動作帯域幅および/または、より少数の設計帯域幅、に関係付けられ得る。これは、第1の部分中で送信された伝送を再生するために評価する仮定(hypotheses)の数を減らし得る。
【0067】
図13は、伝送のための装置1300のデザインを示す。装置1300は、第1の動作帯域幅を使用して送信された伝送の第1の部分についての処理を行うための手段(例えばモジュール1312)、および、第2の動作帯域幅を使用して送信された伝送の第2の部分についての処理を行うための手段(例えばモジュール1314)、を含んでいる。モジュール1312および1314は、プロセッサ、エレクトロニクス装置、ハードウェア装置、エレクトロニクス・コンポーネント、論理回路、メモリ等、あるいは、それらの任意の組み合わせを含み得る。
【0068】
ここに説明された伝送技術は、種々の手段によって実現され得る。例えば、技術は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアあるいはそれらの組み合わせで実現され得る。ハードウェアによる実現については、エンティティ(例えば基地局または端末)における処理ユニットは、1つ以上の、特定用途向けIC(ASIC)、ディジタル信号プロセッサ(DSP)、ディジタル信号処理装置(DSPD)、プログラム可能論理デバイス(PLD)、フィールドプログラム可能なゲート・アレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロ・コントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、ここに説明した機能を行うように設計された他の電子ユニット、あるいはそれらの組み合わせ、の内に実現され得る。
【0069】
ファームウェアおよび/またはソフトウェアによる実現については、前記技術は、ここに説明された機能を行うモジュール(例えば手続き、関数など)で実現され得る。ファームウェアおよび/またはソフトウェア・コードは、メモリ(例えば、図2おけるメモリ242あるいは282)に格納され、プロセッサ(例えばプロセッサ240あるいは280)によって実行され得る。メモリは、プロセッサの内部か、あるいはプロセッサの外部に実装され得る。
【0070】
本開示についての以前の説明は、いかなる当業者であっても前記開示を作るか使用することを可能にするために提供される。前記開示への種々の修正は、当業者に容易に明らかになるであろう、また、ここに定義された総括的な法則は、前記開示の精神か範囲から外れずに、他のバリエーションに適用され得る。したがって、その開示は、ここに説明された例に制限されるべきことは意図されておらず、ここに開示された法則と新規な特徴と矛盾しない最も広い範囲を与えられるべきである。
以下に本願発明の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
無線通信システムのための設定可能な動作帯域幅に基づいて、使用可能なサブキャリアおよびガードサブキャリアを決定するように、かつ前記使用可能なサブキャリア上で送信された伝送のための処理を行うように、構成されたプロセッサと、
前記プロセッサに結合されたメモリ、
を備える装置。
[C2]
前記プロセッサは、前記使用可能なサブキャリアに変調シンボルをマップする、前記ガードサブキャリアにゼロのシンボルをマップする、かつ前記マップされた変調シンボルおよびゼロのシンボルに基づいて直交周波数分割多重(OFDM)シンボルを生成する、ように構成される、C1に記載の装置。
[C3]
前記プロセッサは、前記動作帯域幅に無関係である、高速フーリエ変換(FFT)のサイズおよび周期的なプリフィックスの長さに基づいて前記OFDMシンボルを生成するように構成される、C2に記載の装置。
[C4]
前記プロセッサは、前記動作帯域幅に無関係であるサンプルレートで出力サンプルを生成するように構成される、C1に記載の装置。
[C5]
前記プロセッサは、前記使用可能なサブキャリアから受信シンボルを得る、前記ガードサブキャリアから受信シンボルを廃棄する、かつ前記伝送において送信されたデータを再生するために前記使用可能なサブキャリアからの前記受信シンボルを処理する、ように構成される、C1に記載の装置。
[C6]
前記プロセッサは、前記動作帯域幅に無関係であるサンプルレートで受信サンプルを得る、かつ前記使用可能なサブキャリアおよびガードサブキャリアについての前記受信シンボルを得るために前記受信サンプルを処理する、ように構成される、C5に記載の装置。
[C7]
前記無線通信システムは、合計K個のサブキャリアに対応する設計帯域幅に関係している、そして、前記動作帯域幅は、N個の使用可能なサブキャリアに対応する、
ここで、K≧N>1である、C1に記載の装置。
[C8]
前記N個の使用可能なサブキャリアは、合計K個のサブキャリアの中で中央に位置させられる、C7に記載の装置。
[C9]
前記ガードサブキャリアは、前記動作帯域幅の両側で均等に分散配置される、C1に記載の装置。
[C10]
前記無線通信システムは、単一の設計帯域幅に関係している、および、前記動作帯域幅は、前記設計帯域幅によってサポートされた1つの範囲の帯域幅から選択される、そして、前記プロセッサは、前記設計帯域幅用のパラメータ値の1セットに基づいて前記伝送のための処理を行うように構成される、C1に記載の装置。
[C11]
前記無線通信システムは、多数の設計帯域幅、帯域幅のそれぞれの範囲をサポートする各設計帯域幅に関係している、そして、前記プロセッサは、前記動作帯域幅をサポートする設計帯域幅用のパラメータ値の1セットに基づいて前記伝送のための処理を行うように構成される、C1に記載の装置。
[C12]
前記無線通信システムは、第1および第2の設計帯域幅に関係しており、そして、前記プロセッサは、前記動作帯域幅が第1の範囲内にある場合に、前記第1の設計帯域幅用パラメータ値の第1のセットに基づいて前記伝送のための処理を行うように、かつ前記動作帯域幅が前記第1の範囲より低い第2の範囲内にある場合に、前記第2の設計帯域幅用パラメータ値の第2のセットに基づいて前記伝送のための処理を行うように構成される、C1に記載の装置。
[C13]
前記動作帯域幅は、前記無線通信システムに利用可能な周波数帯域幅に基づいて決定される、C1に記載の装置。
[C14]
前記動作帯域幅は、前記無線通信システム用のスペクトルの放射マスクに基づいて決定される、C1に記載の装置。
[C15]
前記動作帯域幅は、異なる数のガードサブキャリアおよび固定の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルの持続時間に関連した複数の帯域幅から選ばれる、C1に記載の装置。
[C16]
無線通信システム用の設定可能な動作帯域幅に基づいて、使用可能なサブキャリアおよびガードサブキャリアを決定することと、
前記使用可能なサブキャリア上で送信された伝送のための処理を行うこと、を含む方法。
[C17]
前記伝送のための処理を行うことは、
前記使用可能なサブキャリアへ変調シンボルをマップすることと、
前記ガードサブキャリアへゼロのシンボルをマップすることと、
前記マップされた変調シンボルおよびゼロのシンボルに基づいて直交周波数分割多重(OFDM)シンボルを生成することを含む、C16に記載の方法。
[C18]
前記伝送のための処理を行うことは、
前記使用可能なサブキャリアから受信シンボルを得ることと、
前記ガードサブキャリアからの受信シンボルを廃棄することと、
前記伝送において送信されたデータを再生するために前記使用可能なサブキャリアからの前記受信シンボルを処理することを含む、C16に記載の方法。
[C19]
無線通信システム用の設定可能な動作帯域幅に基づいて、使用可能なサブキャリアおよびガードサブキャリアを決定するための手段と、
前記使用可能なサブキャリア上で送信された伝送のための処理を行うための手段、
を備える装置。
[C20]
前記伝送のための処理を行うための前記手段は、
前記使用可能なサブキャリアに変調シンボルをマップするための手段と、
前記ガードサブキャリアにゼロのシンボルをマップするための手段と、
前記マップされた変調シンボルおよびゼロのシンボルに基づいて直交周波数分割多重(OFDM)シンボルを生成するための手段、
を備えるC19に記載の装置。
[C21]
前記伝送のための処理を行うための前記手段は、
前記使用可能なサブキャリアから受信シンボルを得るための手段と、
前記ガードサブキャリアからの受信シンボルを廃棄するための手段と、
前記伝送で送信されたデータを再生するために前記使用可能なサブキャリアからの前記受信シンボルを処理するための手段、
を備えるC19に記載の装置。
[C22]
無線通信システム用の設定可能な動作帯域幅、この動作帯域幅は異なる数のガードサブキャリアおよび固定の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルの持続時間に関連した複数の帯域幅から選ばれたものである、に基づいて使用可能なサブキャリアおよびガードサブキャリアを決定するように、かつ、前記使用可能なサブキャリア上で送信された伝送、この伝送は前記固定の持続時間を持つOFDMのシンボルを含むものである、のための処理を行うように、構成されたプロセッサと、
前記プロセッサに結合されたメモリ、
を備える装置。
[C23]
第1の動作帯域幅を使用して送信された伝送の第1の部分のための処理を行うように、かつ第2の動作帯域幅を使用して送信された前記伝送の第2の部分のための処理を行うように、構成されたプロセッサと、
前記プロセッサに結合されたメモリ、
を備える装置。
[C24]
前記第1の部分はプリアンブルに対応し、そして前記第2の部分が前記伝送の本体に対応する、C23に記載の装置。
[C25]
前記第1の動作帯域幅は、前記第2の動作帯域幅より小さい、C24に記載の装置。
[C26]
前記プロセッサは、前記伝送の前記第1の部分に使用され、そして前記第1の動作帯域幅に基づいて決定された、サブキャリアの第1のセット上でシグナリングを送信するように、かつ前記伝送の前記第2の部分に使用され、そして前記第2の動作帯域幅に基づいて決定された、サブキャリアの第2のセット上でデータを送信するように、構成される、C23に記載の装置。
[C27]
前記シグナリングは、前記伝送の前記第2の部分用パラメータのための情報を含む、C26に記載の装置。
[C28]
前記パラメータは、前記第2の動作帯域幅、高速フーリエ変換(FFT)のサイズ、周期的なプリフィックスの長さ、周波数ホッピングシーケンスあるいはそれらの組み合わせを含む、C27に記載の装置。
[C29]
前記プロセッサは、前記伝送の前記第1の部分に使用され、そして前記第1の動作帯域幅に基づいて決定された、サブキャリアの第1のセットからシグナリングを受信するように、かつ前記伝送の前記第2の部分に使用され、そして前記第2の動作帯域幅に基づいて決定された、サブキャリアの第2のセットからデータを受信するように、構成される、C23に記載の装置。
[C30]
前記プロセッサは、前記伝送の第2の部分用パラメータについての情報を得るためにシグナリングを処理するように、かつ前記シグナリングから得られた前記情報に基づいて前記伝送の前記第2の部分を処理するように、構成される、C29に記載の装置。
[C31]
前記プロセッサは、前記第1の部分に適用可能な第1の設計帯域幅用パラメータ値の第1のセットに基づいて前記伝送の前記第1の部分のための処理を行うように、かつ前記第2の部分に適用可能な第2の設計帯域幅用パラメータ値の第2のセットに基づいて前記伝送の第2の部分のための処理を行うように、構成される、C23に記載の装置。
[C32]
前記第1の設計帯域幅は、前記第1の部分に適用可能な設計帯域幅の第1のセットにあり、そして、前記第2の設計帯域幅は、前記第2の部分に適用可能な設計帯域幅の第2のセットにあり、前記第1のセットは、前記第2のセットより少数の設計帯域幅を含んでいる、C31に記載の装置。
[C33]
前記プロセッサは、前記第1および第2の部分に適用可能な設計帯域幅用の1セットのパラメータ値に基づいて前記伝送の前記第1および第2の部分のための処理を行うように、構成される、C23に記載の装置。
[C34]
前記第1の動作帯域幅は、前記第1の部分に利用可能な動作帯域幅の第1のセットから選ばれる、そして、
前記第2の動作帯域幅は、前記第2の部分に利用可能な動作帯域幅の第2のセットから選ばれる、C23に記載の装置。
[C35]
前記第1のセットは、前記第2のセットより少数の動作帯域幅を含む、C34に記載の装置。
[C36]
第1の動作帯域幅を使用して送信された伝送の第1の部分のための処理を行うことと、
第2の動作帯域幅を使用して送信された前記伝送の第2の部分のための処理を行うこと、
を含む方法。
[C37]
前記伝送の前記第1の部分に使用され、そして前記第1の動作帯域幅に基づいて決定された、サブキャリアの第1のセット上でシグナリングを送信することと、
前記伝送の前記第2の部分に使用され、そして前記第2の動作帯域幅に基づいて決定された、サブキャリアの第2のセット上でデータを送信すること、
をさらに含むC36に記載の方法。
[C38]
前記伝送の前記第1の部分に使用され、そして前記第1の動作帯域幅に基づいて決定された、サブキャリアの第1のセットからシグナリングを受信することと、
前記伝送の前記第2の部分に使用され、そして前記第2の動作帯域幅に基づいて決定された、サブキャリアの第2のセットからデータを受信すること、
をさらに含むC36に記載の方法。
[C39]
前記第1の部分のための処理を行うことは、前記伝送の第2の部分のパラメータ情報を得るように前記シグナリングを処理することを含み、かつ前記第2の部分のための処理を行うことは、前記シグナリングから得られた前記情報に基づいて前記伝送の前記第2の部分を処理することを含む、
C38に記載の方法。
[C40]
第1の動作帯域幅を使用して送信された伝送の第1の部分のための処理を行うための手段と、
第2の動作帯域幅を使用して送信された前記伝送の第2の部分のための処理を行うための手段、
を備える装置。
[C41]
前記伝送の前記第1の部分に使用され、そして前記第1の動作帯域幅に基づいて決定された、サブキャリアの第1のセット上でシグナリングを送信するための手段と、
前記伝送の前記第2の部分に使用され、そして前記第2の動作帯域幅に基づいて決定された、サブキャリアの第2のセット上でデータを送信するための手段、
をさらに備えるC40に記載の装置。
[C42]
前記伝送の前記第1の部分に使用され、そして前記第1の動作帯域幅に基づいて決定された、サブキャリアの第1のセットからシグナリングを受信するための手段と、
前記伝送の前記第2の部分に使用され、そして前記第2の動作帯域幅に基づいて決定された、サブキャリアの第2のセットからデータを受信するための手段、
をさらに備えるC40に記載の装置。
[C43]
前記第1の部分のための処理を行うための前記手段は、前記伝送の前記第2の部分用パラメータの情報を得るために前記シグナリングを処理するための手段を備え、そして前記第2の部分のための処理を行うための前記手段は、前記シグナリングから得られた前記情報に基づいて前記伝送の前記第2の部分を処理するための手段を備える、C42に記載の装置。
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13