特許第6208324号(P6208324)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6208324
(24)【登録日】2017年9月15日
(45)【発行日】2017年10月4日
(54)【発明の名称】スプリンクラーヘッドカバー
(51)【国際特許分類】
   A62C 37/12 20060101AFI20170925BHJP
【FI】
   A62C37/12
【請求項の数】8
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-506053(P2016-506053)
(86)(22)【出願日】2014年3月7日
(86)【国際出願番号】JP2014055973
(87)【国際公開番号】WO2015132954
(87)【国際公開日】20150911
【審査請求日】2016年12月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】000199186
【氏名又は名称】千住スプリンクラー株式会社
(72)【発明者】
【氏名】大越 久誉
【審査官】 石川 貴志
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−325695(JP,A)
【文献】 特開平10−272201(JP,A)
【文献】 国際公開第2005/097265(WO,A1)
【文献】 特開2000−037473(JP,A)
【文献】 特開2005−270155(JP,A)
【文献】 特開2011−172653(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A62C 37/11−37/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スプリンクラーヘッドと接続される筒状のハウジングと、
前記ハウジングの下方に設置されるカバープレートと、
前記ハウジングと前記カバープレートの間に介在する複数の低融点合金とを備え、
前記ハウジングには前記カバープレートとの接合部が複数形成されており、
前記複数の低融点合金は所定の板形状でそれぞれ均一な厚さを有する半田片からなり、
前記半田片の第1の面と前記ハウジングの前記接合部とを接合する第1の粘着部材と、前記半田片の第2の面と前記カバープレートとを接合する第2の粘着部材とを備えることを特徴とするスプリンクラーヘッドカバー。
【請求項2】
前記粘着部材は両面に接着剤を塗布または染み込ませたシート片である請求項記載のスプリンクラーヘッドカバー。
【請求項3】
前記粘着部材はゼリー状接着剤または高粘度の接着剤である請求項記載のスプリンクラーヘッドカバー。
【請求項4】
前記ハウジングの前記接合部と前記半田片との間に前記粘着部材でなる断熱層を有する請求項1〜請求項の何れか1項記載のスプリンクラーヘッドカバー。
【請求項5】
前記粘着部材は弾性を有する請求項1〜請求項の何れか1項記載のスプリンクラーヘッドカバー。
【請求項6】
前記粘着部材は紫外線硬化型接着剤である請求項1〜請求項の何れか1項記載のスプリンクラーヘッドカバー。
【請求項7】
前記粘着部材は、熱伝導性を有する接着剤である請求項1〜請求項の何れか1項記載のスプリンクラーヘッドカバー。
【請求項8】
複数設置される前記半田片の体積は均一である請求項1〜請求項の何れか1項記載のスプリンクラーヘッドカバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通常時はカバープレートによりスプリンクラーヘッドを覆い隠しており、火災時にはカバープレートが脱落してスプリンクラーヘッドが露出するスプリンクラーヘッドカバーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のスプリンクラーヘッドカバーとして、筒状のハウジングの下端にカバープレートが接合されているスプリンクラーヘッドカバーがある(例えば、特許文献1、2参照。)。
【0003】
図6に示すスプリンクラーヘッドカバー100は、筒状のハウジング101と円盤状のカバープレート102から構成されている。ハウジング101は弾性を有する部材により構成され、内部にスプリンクラーヘッドSHを収容可能である。ハウジング101の内周部の上部には爪103が下方へ向かって突出して形成されている。爪103はスプリンクラーヘッドSHの外周面に刻設された螺旋溝Rと螺合可能である。
【0004】
ハウジング101の下端には下方へ延出して形成された複数の脚104が形成されており、脚104の先端は折り曲げられ、カバープレート102との接続部105が形成されている。接続部105は低融点合金106によってカバープレート102と接続される。火災時には低融点合金106が溶融することで、接続部105からカバープレート102が脱落して、ハウジング101内に収容されているスプリンクラーヘッドSHが露出する。
【0005】
上記のスプリンクラーヘッドカバー100において、カバープレート102と接合部105を接合する際には、溶融状態の低融点合金106によりカバープレート102と接合部105に半田付けして接合させている。そのため、カバープレート102と接合部105を含むハウジング101は半田付け性の良好な銅や黄銅などの材料を用いている。あるいは、ハウジング101およびカバープレート102の表面に半田付け性を良好にするため銅メッキ等の表面処理を施している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2011−172653号公報
【特許文献2】特開2005−270155号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記の半田付けの工程では、低融点合金106を加熱して溶融状態とし、溶融状態の低融点合金106に接合部105とカバープレート102を付着させ、低融点合金106が冷えて固まるのを待たなければならず、一連の工程に時間を要していた。
【0008】
さらに、低融点合金106を溶融させる温度や、冷却時間、フラックス剤の選定等の条件や作業者のスキル等によって接合不良が発生するおそれがあった。低融点合金内部の接合不良を外観で判断するのは困難であり、接合不良によって接合強度が不足すると、後に接合部105からカバープレート102が剥離してしまうおそれがあった。
【0009】
そこで本発明では、上記問題に鑑み、火災の熱によってカバープレートが落下するスプリンクラーヘッドカバーにおいて、ハウジングとカバープレートの接合工程を簡素化できるスプリンクラーヘッドカバーを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するために、本発明は以下のスプリンクラーヘッドカバーを提供する。
すなわち、スプリンクラーヘッドと接続される筒状のハウジングと、ハウジングの下方に設置されるカバープレートと、ハウジングとカバープレートの間に介在する低融点合金とを備え、低融点合金は所定の形状を有する半田片からなり、低融点合金の表面に設置した粘着部材を介して低融点合金がハウジングまたはカバープレートと接合しているものである。
これによれば、低融点合金の表面に設置した粘着部材を介してハウジングとカバープレートを接合することで、従来品のようにハウジングとカバープレートの接合工程において、低融点合金を加熱して溶融する工程と、溶融状態の低融点合金を冷却して固化する工程を省くことができる。さらに低融点合金の半田付けのように作業者のスキルが必要な作業がなくなり作業条件も減ることから工程が簡素化され、従来よりも容易に作業を行うことが可能となる。
【0011】
上記の接着部材として接着剤を両面に塗布または染み込ませたシート片を低融点合金の表面に設置して用いることもできる。または、粘着部材としてゼリー状や高粘度の接着剤を用いることができる。これらの構成により接着剤が不要な部分に垂れ流れることを防止して必要な部分のみ接着することができる。従って、ハウジングとカバープレートの接合工程における作業効率を向上することができる。
【0012】
前記本発明については、ハウジングの下部にカバープレートとの接合部を複数形成することが可能である。これによれば、ハウジングとカバープレートとを所定の空間を隔てて設置することが可能である。前記空間によりハウジング内部に気流を取り込むことができる。
【0013】
また、ハウジングと低融点合金の間に断熱層を設けると、カバープレートから低融点合金に伝播された熱を断熱層により熱の伝播を遮断することで熱が低融点合金に蓄積され、低融点合金の溶融を促す効果がある。
【0014】
さらに、粘着部材が弾性を有することでスプリンクラーヘッドカバーを誤って落下させた場合に、粘着部材の弾性により衝撃を吸収・緩和することで低融点合金や粘着部材の破損を防ぐことができる。
【0015】
粘着部材を紫外線により硬化可能とすることで、低融点合金とハウジング・カバープレートの接合をすみやかに行うことができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、低融点合金を粘着部材によってハウジングとカバープレートに接合させることで、低融点合金を溶融させずにハウジングとカバープレートを接合できるのでハウジングとカバープレートの接合工程を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】第1実施形態のスプリンクラーヘッドカバーをスプリンクラーヘッドに装着した際の断面図
図2】第1実施形態のスプリンクラーヘッドカバーの平面図
図3図2のX−X線の分解断面図
図4】カバープレートと低融点合金を接着剤で接合した変形例:(a)断面図、(b)平面図
図5】(a)第2実施形態の低融点合金の斜視図、(b)第2実施形態の低融点合金部分の要部断面図
図6】従来のスプリンクラーヘッドカバーの断面図
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
第1実施形態(図1図4
本発明の実施形態のスプリンクラーヘッドカバーSC1は、ハウジング1、カバープレート2、低融点合金3、接合部材4を備える。
【0019】
ハウジング1は筒状であり、筒部5にはスプリンクラーヘッドSHとの係合構造を有する。具体的には筒部5の内周側にスプリンクラーヘッドSHと係合するための爪6が複数設置されている。爪6はスプリンクラーヘッドSHの外周部に形成されている螺旋溝7と係合可能であり、ハウジング1を回転させることで爪6が螺旋溝7に沿って移動することでハウジング1が図中上下に移動可能である。
【0020】
筒部5の下方には鍔部8が外方に拡張して形成されている。図1および図2では鍔部8が筒部5の全周に渡って形成されているが、これに限らず鍔部8を筒部5の数箇所に部分的に形成することも可能である。鍔部8は図1に示すように天井下面に近接した位置に配置される。
【0021】
鍔部8の近傍には脚9が下方に向かって形成されている。脚9の先端は折り曲げられ、カバープレート2との接続部10となっている。接続部10は鍔部8と略平行になるように折り曲げられている。接続部10は鍔部8に対して段差を設けたことで、ハウジング1とカバープレート2とを所定の空間15を隔てて設置することが可能である。前記空間によりハウジング1の内部に気流を取り込むことができる。
【0022】
カバープレート2は薄板の金属板から形成されている。具体的には黄銅や銅から形成されており、火災時の熱を吸収しやすくしている。カバープレート2の室内側に露出する面(図中では下面)には塗装やメッキ等の表面処理が施されている。
【0023】
カバープレート2と鍔部8との間には板バネ2Aが設置されている。板バネ2Aは低融点合金3が火災の熱で溶融したときにカバープレート2の落下を促す作用を有する。
【0024】
低融点合金3はハウジング1の接続部10とカバープレート2の間に介在される。低融点合金3はスプリンクラーヘッドSHの作動温度よりも低い融点を持つ合金であり、スプリンクラーヘッドの作動温度が72℃の場合、低融点合金3の融点は50〜65℃のものを用いる。
【0025】
低融点合金3は直方体をしており、図3に示すように接続部10に接続する第1の面11と、第1の面11の反対側にカバープレートと接続する第2の面12とを有する。この第1の面11と第2の面12の表面に粘着部材4を設置する。
【0026】
本実施形態において低融点合金3はハウジング1の各接続部10に1個づつ設置されるが、その際に低融点合金3の厚さ寸法Hが均一でないと接続部10とカバープレート2との間に隙間が生じるおそれがある。低融点合金3の厚さ寸法Hを均一化することで接続部10とカバープレート2との接合が安定する。
【0027】
また、低融点合金3の体積を均一化することで、火災の熱により各接続部10の低融点合金3が溶融するタイミングにばらつきが生じることを防止できる。さらに、低融点合金3の表面積を増やすと火災の熱を低融点合金3が吸収しやすくなり、火災の初期段階で低融点合金3を溶融させてカバープレート2を落下させることができる。低融点合金3の表面積を増やすための具体的な例として、低融点合金3の側面に溝や穴を形成する。
【0028】
粘着部材4は低融点合金3と接続部10、カバープレート2を接合するものである。粘着部材4の一例として両面テープ13を用いる。両面テープ13は、フィルムや紙、布等の基材の表面に接着剤を塗布または染み込ませたシート片である。接着剤を接続面10や低融点合金3の第1の面11の表面に直接塗布する場合、接着剤が垂れ流れて低融点合金3の側面等の不要な部分へ接着剤が付着するおそれがあるが、両面テープ13を使用することで接続部10と第1の面11のみを接合することができる。
【0029】
両面テープ13の基材に弾性を有する材料を用いることでスプリンクラーヘッドカバーSC1を誤って落下させた場合でも、粘着部材の弾性により衝撃を吸収・緩和することができる。これにより低融点合金3や粘着部材4の変形・割れ・欠損等を防ぐことができる。
【0030】
両面テープ13は前述の低融点合金3の第1の面11と第2の面12に貼付され、低融点合金3と接続部10、カバープレート2が接合される。その際、第1の面11に貼付する両面テープ13は、第2の面12に貼付する両面テープよりも厚いものを使用するのが好ましい。これにより第1の面に貼付する両面テープ13が断熱層の役割をしてカバープレート2から低融点合金3に伝播された熱を接続部10に伝えにくくして低融点合金3に熱を留まらせて溶融を促す効果がある。
【0031】
上記の変形例として両面テープ13の代わりに接着剤14を用いることができる。接着剤14は高粘度のものやゼリー状のものを用いると不要な部分へ垂れ流れることを防止できる。図4に示すようにカバープレート2と低融点合金3の第2の面12を接触させた状態で第2の面の縁に接着剤14をディスペンサー等で注いで塗布する。接着剤14を第2の面12の縁に塗布することでカバープレート2の上面と低融点合金3の側面下方が接合される。図4では接着剤14は第2の面の縁の3箇所に塗布されているが、第2の面の縁の全周に塗布してもよい。
【0032】
カバープレート2と低融点合金3の側面下方を接着剤14で接合したことで、第2の面12とカバープレート2が直に接触した状態になる。従って、カバープレート2が吸収した熱は直接低融点合金3に伝播され、火災時に低融点合金3が溶融するまでに要する時間を早くすることができる。
【0033】
上記の接着剤の例として、紫外線硬化型接着剤を用いると、紫外線を照射することで接着剤が直ちに固化するので接合作業を短時間で行うことができる。また、弾性を有する接着剤を用いると、スプリンクラーヘッドカバーSC1を誤って落下させた場合でも、接着剤14の弾性により衝撃を吸収・緩和することができる。これにより低融点合金3の変形・割れ・欠損等を防止したり、カバープレート2の剥離を防ぐことができる。あるいは、熱伝導性を有する接着剤14を用いると、カバープレート2が吸収した熱を接着剤14を介して低融点合金3に伝播することができ、低融点合金3の溶融を促すことができる。
【0034】
尚、上記の接着剤を先に説明した両面テープ13のように基材に塗布または染み込ませて用いることも可能である。
【0035】
続いて本実施形態のスプリンクラーヘッドカバーの火災時の動作について説明する。
【0036】
図1に示すスプリンクラーヘッドカバーSC1は、スプリンクラーヘッドSHの外周部の螺旋溝7と係合している。鍔部8は天井下面に近接した位置に配置され、鍔部8とカバープレート2の間には所定間隔の隙間15が設けられている。
【0037】
火災が発生すると、火災の熱による気流が天井下面に滞留する。火災の熱気流はカバープレート2や、隙間15を通過して低融点合金3に到達する。カバープレート2や低融点合金3は熱気流から熱を吸収する。カバープレート2が吸収した熱は低融点合金3にも伝播して低融点合金3の溶融を促す。
【0038】
接続部10と接合している粘着部材4(両面テープ13)はカバープレート2の面に付着している粘着部材4よりも厚く断熱効果を有しているので、低融点合金3に伝播された熱が接続部10へ伝わりにくくなっている。ゆえに熱が低融点合金3に留まり、その熱によって低融点合金3が溶融する。
【0039】
低融点合金3が溶融したことで接続部10とカバープレート2の接合状態は解除され、カバープレート2はその自重と板バネ2Aの作用により脱落する。カバープレート2が脱落するとハウジング1の内部のスプリンクラーヘッドSHが露出して、スプリンクラーヘッドSHに熱がより多く伝わりスプリンクラーヘッドSHが作動して水を散布することで火災の鎮圧が行われる。
【0040】
第2実施形態(図5
本発明の第2実施形態として、低融点合金がL字型形状をしたスプリンクラーヘッドカバーについて説明する。尚、第1実施形態と構造が同じ箇所には同符号を付して詳細な説明は省略する。
【0041】
第2実施形態の低融点合金20は、図5(a)に示すようにL字型をしており、板状の低融点合金を中間部分で略90°屈曲させた形状をしている。低融点合金20の屈曲部分を境として一方の側にはハウジング1と接合する第1の面11が設けられ、他方の側にはカバープレート2と接合する第2の面12が設けられている。
【0042】
第1の面11には穴21が穿設されている。穴21はハウジング1の脚9に形成された突起22に挿通される。ハウジング1に3箇所設けられた各々の脚9の突起22を低融点合金20の穴21に挿通すると脚9と低融点合金20が係合する。
【0043】
この状態で、低融点合金20の第2の面12をカバープレート2に載置させる。各々の低融点合金20の第2の面12の縁に接着剤14を滴下させ、カバープレート2と低融点合金20を接合する。
【0044】
これにより、低融点合金20はハウジング1とカバープレート2と接合された状態になる。上記に加えて穴21および突起22の周囲にも接着剤14を塗布して固化させると接合強度が向上する。
【0045】
このとき接着剤14としてゼリー状や高粘度の接着剤を用いると接着剤が垂れ流れることがなく穴21および突起22の周囲のみ接着剤14にて接合することができる。
【0046】
第1、2実施形態で説明した本発明においては、低融点合金20を溶融させずにハウジング1とカバープレート2と接合できるので、従来のように低融点合金の加熱〜固化に要する作業時間が削減されるとともに、作業者が高度なスキルを持っていなくても所定の品質を有するスプリンクラーヘッドカバーを製造可能である。
【0047】
第2実施形態においては上記の効果に加えて、接着剤14を図5(b)に矢印で示したA方向からディスペンサー等を用いて穴21の部分と第2の面12の縁へ一度に塗布することができるので作業効率を向上することができる。さらに接着剤14として紫外線硬化型接着剤を用いると、接着剤の塗布後に紫外線を照射させることで接着剤の固化にかかる時間を短縮することができる。
【符号の説明】
【0048】
1 ハウジング
2 カバープレート
3 低融点合金
4 粘着部材
8 鍔部
9 脚
10 接続部
11 第1の面
12 第2の面
13 両面テープ(シート片)
14 接着剤
図1
図2
図3
図4
図5
図6