(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6208350
(24)【登録日】2017年9月15日
(45)【発行日】2017年10月4日
(54)【発明の名称】クリティカル技術ピッチ整合をもつSOC設計
(51)【国際特許分類】
H01L 21/82 20060101AFI20170925BHJP
【FI】
H01L21/82 W
【請求項の数】15
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2016-529862(P2016-529862)
(86)(22)【出願日】2014年7月23日
(65)【公表番号】特表2016-527724(P2016-527724A)
(43)【公表日】2016年9月8日
(86)【国際出願番号】US2014047834
(87)【国際公開番号】WO2015013415
(87)【国際公開日】20150129
【審査請求日】2017年1月30日
(31)【優先権主張番号】61/858,567
(32)【優先日】2013年7月25日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】14/338,229
(32)【優先日】2014年7月22日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100194814
【弁理士】
【氏名又は名称】奥村 元宏
(72)【発明者】
【氏名】チェン、シャンドン
(72)【発明者】
【氏名】クウォン、オーサン
(72)【発明者】
【氏名】タージオグル、イージン
(72)【発明者】
【氏名】ブンナリム、ハディ
【審査官】
戸次 一夫
(56)【参考文献】
【文献】
特開平06−037279(JP,A)
【文献】
特開2007−234804(JP,A)
【文献】
特開2005−244978(JP,A)
【文献】
特開2008−171977(JP,A)
【文献】
特表2011−501876(JP,A)
【文献】
国際公開第2012/053125(WO,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2013/0072020(US,A1)
【文献】
米国特許第08198655(US,B1)
【文献】
米国特許第07492013(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/82
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムオンチップ(SOC)装置であって、
最小ピッチgをもつ複数のゲート相互接続と、
最小ピッチmをもつ複数の金属相互接続と、
前記ゲート相互接続と前記金属相互接続とを相互接続する複数のビアと、前記ビアが最小ピッチvを有する、を備え、
ここにおいて、g2+m2≧v2であり、前記最小ピッチvは、前記装置で使用される前記最小ピッチgおよび前記最小ピッチmよりも大きく、gとmとの最小公倍数(LCM)が20gよりも小さい、装置。
【請求項2】
gが約96nmであり、mが約64nmであり、vが約115nmである、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記複数の金属相互接続が、第1の相互接続レベルおよび第2の相互接続レベルの上にあり、ビアが、前記第1の相互接続レベルと前記第2の相互接続レベルとの間で前記金属相互接続を相互接続する、ここにおいて、前記複数の金属相互接続は、第3の相互接続レベル上にある、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記第1の相互接続レベルが第1の金属層であり、前記第2の相互接続レベルが第2の金属層である、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
m2の最小ピッチをもつ第2の複数の金属相互接続をさらに備え、ここにおいて、m2>mであり、gとmとm2との前記LCMが20gよりも小さい、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
gが約96nmであり、mが約72nmであり、vが約115nmであり、m2が約80nmである、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記複数の金属相互接続が第3の相互接続レベル上にあり、前記第2の複数の金属相互接続が第5の相互接続レベル上にあり、ここにおいて、ビアが、前記複数の金属相互接続と前記第2の複数の金属相互接続との間で金属相互接続を相互接続する、請求項5に記載の装置。
【請求項8】
前記第3の相互接続レベルが第3の金属層であり、前記第5の相互接続レベルが第5の金属層である、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
システムオンチップ(SOC)装置を動作させる方法であって、
最小ピッチgをもつ複数のゲート相互接続に電流を流すことと、
最小ピッチmをもつ複数の金属相互接続に電流を流すことと、
前記ゲート相互接続と前記金属相互接続とを相互接続する複数のビアに電流を流すことと、前記ビアが最小ピッチvを有する、を備え、
ここにおいて、g2+m2≧v2であり、前記最小ピッチvは、前記装置で使用される前記最小ピッチgおよび前記最小ピッチmよりも大きく、gとmとの最小公倍数(LCM)が20gよりも小さい、方法。
【請求項10】
前記複数の金属相互接続が、第1の相互接続レベルおよび第2の相互接続レベルの上にあり、ビアが、前記第1の相互接続レベルと前記第2の相互接続レベルとの間で前記金属相互接続を相互接続する、ここにおいて、前記複数の金属相互接続は、第3の相互接続レベル上にある、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第1の相互接続レベルが第1の金属層であり、前記第2の相互接続レベルが第2の金属層である、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
m2の最小ピッチをもつ第2の複数の金属相互接続に電流を流すことをさらに備え、ここにおいて、m2>mであり、gとmとm2との前記LCMが20gよりも小さい、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記複数の金属相互接続が第3の相互接続レベル上にあり、前記第2の複数の金属相互接続が第5の相互接続レベル上にあり、ここにおいて、ビアが、前記複数の金属相互接続と前記第2の複数の金属相互接続との間で金属相互接続を相互接続する、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第3の相互接続レベルが第3の金属層であり、前記第5の相互接続レベルが第5の金属層である、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
最小ピッチgをもつ前記複数のゲート相互接続に電流を流すための手段と、
最小ピッチmをもつ前記複数の金属相互接続に電流を流すための手段と、
前記ゲート相互接続と前記金属相互接続とを相互接続する前記複数のビアに電流を流すための手段と、をさらに備える、請求項1に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001]本出願は、その全体が参照により本明細書に明確に組み込まれる、2013年7月25日に出願された「A SOC design with critical technology pitch alignment」と題する米国仮出願第61/858,567号、および2014年7月22日に出願された「A SOC DESIGN WITH CRITICAL TECHNOLOGY PITCH ALIGNMENT」と題する米国非仮出願第14/338,229号の利益を主張する。
【0002】
[0002]本開示は、一般に回路レイアウトに関し、より詳細には、クリティカル技術ピッチ整合をもつシステムオンチップ(SOC)設計に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]ピッチは、同じタイプの隣接する要素間の距離である。x%だけピッチをスケーリングすることのコスト利益、電力利益、および性能利益を達成するためには、約x
2%のエリアスケーリングが取得されるべきである。たとえば、70%ピッチスケーリングの完全なコスト利益、電力利益、および性能利益を達成するためには、約50%エリアスケーリングが取得されるべきである。しかしながら、x
2%エリアスケーリングを取得するための要件を仮定すれば、x%ピッチスケーリングは、最良のコスト利益、電力利益、および性能利益を与えないことがある。したがって、所望のエリアスケーリングを仮定すればピッチまたはピッチスケーリングを決定するための方法および装置が必要とされる。
【発明の概要】
【0004】
[0004]本開示の一態様では、方法および装置が提供される。SOC装置は、最小ピッチgをもつ複数のゲート相互接続と、最小ピッチmをもつ複数の金属相互接続と、ゲート相互接続と金属相互接続とを相互接続する複数のビアとを含む。ビアは最小ピッチvを有する。値m、g、およびvは、g
2+m
2≧v
2であり、gとmとのLCMが20gよりも小さいようなものである。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図2】[0006]ゲート相互接続ピッチと金属相互接続ピッチとビアピッチとを示す図。
【
図3】[0007]例示的なゲート相互接続ピッチと金属相互接続ピッチとビアピッチとの第1のセットを示す図。
【
図4】[0008]例示的なゲート相互接続ピッチと金属相互接続ピッチとビアピッチとの第2のセットを示す図。
【
図5】[0009]SOC装置を動作させる方法のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0006】
[0010]添付の図面に関して以下に記載する発明を実施するための形態は、様々な構成を説明するものであり、本明細書で説明する概念が実施され得る構成のみを表すものではない。発明を実施するための形態は、様々な概念の完全な理解を与えるための具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの概念はこれらの具体的な詳細なしに実施され得ることが、当業者には明らかであろう。いくつかの事例では、そのような概念を不明瞭にしないように、よく知られている構造および構成要素をブロック図の形式で示す。装置および方法が、以下の発明を実施するための形態において説明され、様々なブロック、モジュール、構成要素、回路、ステップ、プロセス、アルゴリズム、要素などによって添付の図面に示され得る。
【0007】
[0011]
図1は、ピッチスケーリングを示す
図100である。
図1に示されているように、28nm製造プロセス技術では、(「ポリ」相互接続と呼ばれることもある)ゲート相互接続は、g
1の最小ピッチを有し得る(任意の2つのゲート相互接続間の距離は最小でもg
1である)。20nm、16nm、14nm、および/または他の製造プロセス技術においてスケーリングすると、ゲート相互接続はg
2の最小ピッチを有し得る(任意の2つのゲート相互接続間の距離は最小でもg
2である)。一例では、g
1は130nmであり得る。ゲート相互接続ピッチの70%スケーリングは90nmのg
2を生じるであろう。28nm製造プロセス技術では、第1の金属層M1はm1
1の最小ピッチを有し得る(任意の2つの第1の金属層M1相互接続間の距離は最小でもm1
1である)。20nm、16nm、14nm、および/または他の製造プロセス技術においてスケーリングすると、第1の金属層M1はm1
2の最小ピッチを有し得る(任意の2つの第1の金属層M1相互接続間の距離は最小でもm1
2である)。一例では、m1
1は90nmであり得る。第1の金属層M1相互接続ピッチの70%スケーリングは64nmのm1
2を生じるであろう。28nm製造プロセス技術では、他の金属層Ma(たとえば、M2、M3、M4、M5)はma
1の最小ピッチを有し得る(任意の2つの金属層Ma相互接続間の距離は最小でもma
1である)。20nm、16nm、14nm、および/または他の製造プロセス技術においてスケーリングすると、金属層Maはma
2の最小ピッチを有し得る(任意の2つの金属層Ma相互接続間の距離は最小でもma
2である)。一例では、ma
1は90nmであり得る。金属層Ma相互接続ピッチの70%スケーリングは64nmのma
2を生じるであろう。20nm、16nm、14nm、および/または他の製造プロセス技術では、Mb金属層はmbのピッチを有し得る。Mb金属層は、Ma金属層よりも高く、Ma金属層よりも広いことがある。たとえば、Ma金属層はM2金属層とM3金属層とを含み得、Mb金属層はM4金属層を含み得る。別の例では、Ma金属層はM2金属層とM3金属層とM4金属層とを含み得、Mb金属層はM5金属層を含み得る。一例では、mbは80nmである。28nm製造プロセス技術では、ビアはv
1の最小ピッチを有し得る(任意の2つのビア間の距離は最小でもv
1である)。20nm、16nm、14nm、および/または他の製造プロセス技術においてスケーリングすると、ビアはv
2の最小ピッチを有し得る(任意の2つのビア間の距離は最小でもv
2である)。一例では、v
1は130nmであり得る。(ダブルパターニングプロセスにおける複数のマスクではなく、ただ1つのマスクを使用する)シングルパターニングプロセスによるプロセス限界を維持することは、任意の2つのビアの最小ピッチを制限する。115nm最小ピッチを仮定すると(すなわち、v
2が115nmであると仮定すると)、ビアの88%スケーリングが生じる。この例では、ビアピッチは、必ずしもゲート相互接続および金属相互接続などの他の要素と同様にスケーリングされるとは限らない。
【0008】
[0012]
図1の上述の例では、ビアのための88%ピッチスケーリング限界を仮定すれば、70%だけ他の金属層のすべてをスケーリングすることは、相互接続とビアとが位置合わせされないので、理想的でない。上記で説明したように、x%だけピッチをスケーリングすることのコスト利益、電力利益、および性能利益を達成するためには、約x
2%のエリアスケーリングが取得されるべきである。たとえば、70%ピッチスケーリングの完全なコスト利益、電力利益、および性能利益を達成するためには、約50%エリアスケーリングが取得されるべきである。しかしながら、
図2に関してさらに説明するように、x
2%エリアスケーリングを取得するための要件を仮定すれば、x%ピッチスケーリングは、ビアピッチスケーリングを制限するとき、最良のコスト利益、電力利益、および性能利益を与えないことがある。
【0009】
[0013]
図2は、ゲート相互接続ピッチと金属相互接続ピッチとビアピッチとを示す
図200である。
図2では、2つの図示された金属層M1相互接続は、ゲート相互接続と同じ方向に延び、ゲート相互接続に接続され、ゲート相互接続と同じピッチを有する。他の金属層M1相互接続は、64nmなどのより小さいピッチを有し得る。したがって、
図2に示されているように、ゲート相互接続ピッチg
2が最小値90nmであり、金属層M2ピッチma
2が最小値64nmであるとき、ビアピッチv
2は110nmである。シングルパターニングのためのプロセス限界がビアピッチについて115nmである場合、110nmのビアピッチは、シングルパターニングのための最小ビアピッチ要件を満たさないであろう。115nmのビアピッチと、ゲート相互接続および金属層M2のための70%ピッチスケーリングとを仮定すると、ゲート相互接続ピッチとビアピッチと金属相互接続ピッチとは整合せず、このことは、ピンアクセス困難を生じ、場所およびルート効率を低下させ、低い場所およびルート利用率を生じることがある(利用されるエリアは50%に低減されないことがある)。一構成では、ゲート相互接続ピッチg
2および/または金属層M2相互接続ピッチma
2のスケーリングは、ビアピッチv
2の必須のスケーリングを満たし、ピンアクセスと、場所およびルート効率と、場所およびルート利用率との改善を可能にするために増加させられ得る。
【0010】
[0014]
図3は、例示的なゲート相互接続ピッチと金属相互接続ピッチとビアピッチとの第1のセットを示す
図300である。上記で説明したように、ゲート相互接続ピッチg
2および/または金属層M2相互接続ピッチma
2のスケーリングは、ビアピッチv
2の必須のスケーリングを満たすために増加させられ得る。たとえば、
図3に示されているように、ゲート相互接続ピッチg
2のスケーリングは73.85%に増加させられる。ゲート相互接続ピッチg
2が最小値96nmであり、金属層M2ピッチma
2が最小値64nmであるとき、ビアピッチv
2は、前述の115nmビアピッチ限界を満たす115nmである。
図3に示されているように、金属層M3ピッチも64nmの最小値であり得る。96nmと64nmとの(最小公倍数(lowest common multiple)とも呼ばれる)最小公倍数(LCM:least common multiple)は192nmである。一構成では、最小ゲート相互接続ピッチと最小金属相互接続ピッチとのLCMは、最小ゲート相互接続ピッチの20倍よりも小さくなるように制約され得る。たとえば、最小ゲート相互接続ピッチと最小金属相互接続ピッチとのLCMは、1920nm(20*96nm)よりも小さくなるように制約され得る。この場合、96nmおよび64nmの最小ゲート相互接続ピッチおよび最小金属相互接続ピッチは、それぞれ、そのような要件を満たす。
【0011】
[0015]
図4は、例示的なゲート相互接続ピッチと金属相互接続ピッチとビアピッチとの第2のセットを示す
図400である。この例では、最小ゲート相互接続ピッチは96nmであり得、最小金属層M2は64nmであり得、最小金属層M3ピッチは72nmであり得、最小金属層M5ピッチは80nmであり得る。96nmと72nmと80nmとのLCMは1440nmである。
【0012】
[0016]一構成では、SOC装置は、最小ピッチgをもつ複数のゲート相互接続と、最小ピッチmをもつ複数の金属相互接続と、ゲート相互接続と金属相互接続とを相互接続する複数のビアとを有し得る。ビアは最小ピッチvを有する。ピッチg、m、およびvは、g
2+m
2≧v
2であり、gとmとのLCMが20gよりも小さいようなものである。一例では、gは96nmに等しいかまたはそれにほぼ等しく、mは64nmに等しいかまたはそれにほぼ等しく、vは115nmに等しいかまたはそれにほぼ等しい。g=96nmおよびm=64nmのピッチの場合、LCMは、1920nmよりも小さい192nmである。ピッチg、m、およびvは、式g
2+m
2≧v
2とLCM(g,m)<20gとによって制約される。一構成では、ビアピッチvが仮定され、ゲート相互接続ピッチgおよび金属相互接続ピッチmは、上式を満たすように調整される。複数の金属相互接続は、第1の相互接続レベルまたは第2の相互接続レベルのうちの少なくとも1つ上にあり、ビアは、第1の相互接続レベルと第2の相互接続レベルとの間で金属相互接続を相互接続する。第1の相互接続レベルは第1の金属層M1であり得、第2の相互接続レベルは第2の金属層M2であり得る。
【0013】
[0017]SOC装置は、m
2の最小ピッチをもつ第2の複数の金属相互接続をさらに含み得、ここで、m
2>mであり、gとmとm
2とのLCMは20gよりも小さい。一例では、gは96nmに等しいかまたはそれにほぼ等しく、mは72nmに等しいかまたはそれにほぼ等しく、vは115nmに等しいかまたはそれにほぼ等しく、m
2は80nmに等しいかまたはそれにほぼ等しい。g=96nm、m=72nm、およびm
2=80nmのピッチの場合、LCMは1440nmである。ピッチg、m、m
2、およびvは、式g
2+m
2≧v
2とLCM(g,m,m
2)<20gとによって制約される。一構成では、ビアピッチvが仮定され、ゲート相互接続ピッチg、金属相互接続ピッチm、および金属相互接続ピッチm
2は、上式を満たすように調整される。複数の金属相互接続は、第3の相互接続レベル(たとえば、金属層M3)上にあり得、第2の複数の金属相互接続は、第3の相互接続レベルよりも高い第5の相互接続レベル(たとえば、金属層M5)上にあり得る。ビアは、複数の金属相互接続と第2の複数の金属相互接続との間で金属相互接続を相互接続する。第3の相互接続レベルは第3の金属層M3であり得、第5の相互接続レベルは第5の金属層M5であり得る。
【0014】
[0018]
図5は、SOC装置を動作させる方法のフローチャート500である。ステップ502において、最小ピッチgをもつ複数のゲート相互接続に電流を流す。ステップ504において、最小ピッチmをもつ複数の金属相互接続に電流を流す。ステップ506において、ゲート相互接続と金属相互接続とを相互接続する複数のビアに電流を流す。ビアは最小ピッチvを有する。ゲート相互接続、金属相互接続、およびビアのピッチはg
2+m
2≧v
2を満たす。さらに、gとmとのLCMは20gよりも小さい。複数の金属相互接続は、第1の相互接続レベルまたは第2の相互接続レベルのうちの少なくとも1つ上にあり得、ビアは、第1の相互接続レベルと第2の相互接続レベルとの間で金属相互接続を相互接続し得る。第1の相互接続レベルは第1の金属層であり得、第2の相互接続レベルは第2の金属層であり得る。ステップ508において、m
2の最小ピッチをもつ第2の複数の金属相互接続に電流を流し、ここで、m
2>mであり、gとmとm
2とのLCMは20gよりも小さい。複数の金属相互接続は第3の相互接続レベル上にあり得、第2の複数の金属相互接続は第5の相互接続レベル上にあり得る。ビアは、複数の金属相互接続と第2の複数の金属相互接続との間で金属相互接続を相互接続し得る。第3の相互接続レベルは第3の金属層であり得、第5の相互接続レベルは第5の金属層であり得る。
【0015】
[0019]一構成では、SOC装置は、最小ピッチgをもつ複数のゲート相互接続に電流を流すための手段と、最小ピッチmをもつ複数の金属相互接続に電流を流すための手段と、ゲート相互接続と金属相互接続とを相互接続する複数のビアに電流を流すための手段とを含む。ビアは最小ピッチvを有し、g
2+m
2≧v
2であり、gとmとのLCMは20gよりも小さい。複数のゲート相互接続に電流を流すための手段は複数のゲート相互接続であり、複数の金属相互接続に電流を流すための手段は複数の金属相互接続であり、複数のビアに電流を流すための手段は複数のビアである。SOC装置は、m
2の最小ピッチをもつ第2の複数の金属相互接続に電流を流すための手段をさらに含み得、ここで、m
2>mであり、gとmとm
2とのLCMは20gよりも小さい。第2の複数の金属相互接続に電流を流すための手段は第2の複数の金属相互接続である。
【0016】
[0020]上記で与えたように、x
2%エリアスケーリングを取得するための要件を仮定すれば、いくつかの相互接続のためにx%よりも大きいピッチスケーリングが使用され得る。最小ピッチスケーリングは、最小ビアピッチ限界に基づいて決定され得る。そのようなスケーリングは、すべての相互接続について、x%ピッチスケーリングに勝る、コスト利益、電力利益、および性能利益の改善を与え得る。
【0017】
[0021]開示したプロセスにおけるステップの特定の順序または階層は、例示的な手法の一例であることを理解されたい。設計上の選好に基づいて、プロセスにおけるステップの特定の順序または階層は並べ替えられ得ることを理解されたい。さらに、いくつかのステップは組み合わされるかまたは省略され得る。添付の方法クレームは、様々なステップの要素を例示的な順序で提示したものであり、提示された特定の順序または階層に限定されるものではない。
【0018】
[0022]以上の説明は、当業者が本明細書で説明された様々な態様を実行できるようにするために提供される。これらの態様に対する様々な変更は当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義された一般原理は他の態様に適用され得る。したがって、特許請求の範囲は、本明細書に示された態様に限定されるものではなく、クレーム文言に矛盾しない全範囲を与えられるべきであり、ここにおいて、単数形の要素への言及は、そのように明記されていない限り、「唯一無二の」を意味するものではなく、「1つまたは複数の」を意味するものである。「例示的」という単語は、本明細書では「例、事例、または例示の働きをすること」を意味するために使用する。「例示的」として本明細書で説明するいかなる態様も、必ずしも他の態様よりも好適または有利なものと解釈すべきではない。別段に明記されていない限り、「いくつかの」という用語は「1つまたは複数の」を指す。「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」、および「A、B、C、またはそれらの任意の組合せ」などの組合せは、A、B、および/またはCの任意の組合せを含み、複数のA、複数のB、または複数のCを含み得る。詳細には、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」、ならびに「A、B、C、またはそれらの任意の組合せ」などの組合せは、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AおよびB、AおよびC、BおよびC、またはAおよびBおよびCであり得、ここで、いかなるそのような組合せも、A、B、またはCのうちの1つまたは複数の部材を含んでいることがある。当業者に知られている、または後に知られることになる、本開示全体にわたって説明した様々な態様の要素のすべての構造的および機能的均等物は、参照により本明細書に明確に組み込まれ、特許請求の範囲に包含されるものである。その上、本明細書で開示したいかなることも、そのような開示が特許請求の範囲に明示的に具陳されているかどうかにかかわらず、公に供するものではない。いかなるクレーム要素も、その要素が「のための手段」という語句を使用して明確に具陳されていない限り、ミーンズプラスファンクションとして解釈されるべきではない。
以下に本願発明の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
最小ピッチgをもつ複数のゲート相互接続と、
最小ピッチmをもつ複数の金属相互接続と、
前記ゲート相互接続と前記金属相互接続とを相互接続する複数のビアと、前記ビアが最小ピッチvを有する、を備え、
ここにおいて、g2+m2≧v2であり、gとmとの最小公倍数(LCM)が20gよりも小さい、システムオンチップ(SOC)装置。
[C2]
gが約96nmであり、mが約64nmであり、vが約115nmである、C1に記載の装置。
[C3]
前記複数の金属相互接続が、第1の相互接続レベルまたは第2の相互接続レベルのうちの少なくとも1つ上にあり、前記ビアが、前記第1の相互接続レベルと前記第2の相互接続レベルとの間で前記金属相互接続を相互接続する、C1に記載の装置。
[C4]
前記第1の相互接続レベルが第1の金属層であり、前記第2の相互接続レベルが第2の金属層である、C3に記載の装置。
[C5]
m2の最小ピッチをもつ第2の複数の金属相互接続をさらに備え、ここにおいて、m2>mであり、gとmとm2との前記LCMが20gよりも小さい、C1に記載の装置。
[C6]
gが約96nmであり、mが約72nmであり、vが約115nmであり、m2が約80nmである、C5に記載の装置。
[C7]
前記複数の金属相互接続が第3の相互接続レベル上にあり、前記第2の複数の金属相互接続が第5の相互接続レベル上にあり、ここにおいて、前記ビアが、前記複数の金属相互接続と前記第2の複数の金属相互接続との間で金属相互接続を相互接続する、C5に記載の装置。
[C8]
前記第3の相互接続レベルが第3の金属層であり、前記第5の相互接続レベルが第5の金属層である、C7に記載の装置。
[C9]
最小ピッチgをもつ複数のゲート相互接続に電流を流すことと、
最小ピッチmをもつ複数の金属相互接続に電流を流すことと、
前記ゲート相互接続と前記金属相互接続とを相互接続する複数のビアに電流を流すことと、前記ビアが最小ピッチvを有する、を備え、
ここにおいて、g2+m2≧v2であり、gとmとの最小公倍数(LCM)が20gよりも小さい、システムオンチップ(SOC)装置を動作させる方法。
[C10]
前記複数の金属相互接続が、第1の相互接続レベルまたは第2の相互接続レベルのうちの少なくとも1つ上にあり、前記ビアが、前記第1の相互接続レベルと前記第2の相互接続レベルとの間で前記金属相互接続を相互接続する、C9に記載の方法。
[C11]
前記第1の相互接続レベルが第1の金属層であり、前記第2の相互接続レベルが第2の金属層である、C10に記載の方法。
[C12]
m2の最小ピッチをもつ第2の複数の金属相互接続に電流を流すことをさらに備え、ここにおいて、m2>mであり、gとmとm2との前記LCMが20gよりも小さい、C9に記載の方法。
[C13]
前記複数の金属相互接続が第3の相互接続レベル上にあり、前記第2の複数の金属相互接続が第5の相互接続レベル上にあり、ここにおいて、前記ビアが、前記複数の金属相互接続と前記第2の複数の金属相互接続との間で金属相互接続を相互接続する、C12に記載の方法。
[C14]
前記第3の相互接続レベルが第3の金属層であり、前記第5の相互接続レベルが第5の金属層である、C13に記載の方法。
[C15]
最小ピッチgをもつ複数のゲート相互接続に電流を流すための手段と、
最小ピッチmをもつ複数の金属相互接続に電流を流すための手段と、
前記ゲート相互接続と前記金属相互接続とを相互接続する複数のビアに電流を流すための手段と、前記ビアが最小ピッチvを有する、を備え、
ここにおいて、g2+m2≧v2であり、gとmとの最小公倍数(LCM)が20gよりも小さい、システムオンチップ(SOC)装置。
[C16]
前記複数の金属相互接続が、第1の相互接続レベルまたは第2の相互接続レベルのうちの少なくとも1つ上にあり、前記ビアが、前記第1の相互接続レベルと前記第2の相互接続レベルとの間で前記金属相互接続を相互接続する、C15に記載の装置。
[C17]
前記第1の相互接続レベルが第1の金属層であり、前記第2の相互接続レベルが第2の金属層である、C16に記載の装置。
[C18]
m2の最小ピッチをもつ第2の複数の金属相互接続に電流を流すための手段をさらに備え、ここにおいて、m2>mであり、gとmとm2との前記LCMが20gよりも小さい、C15に記載の装置。
[C19]
前記複数の金属相互接続が第3の相互接続レベル上にあり、前記第2の複数の金属相互接続が第5の相互接続レベル上にあり、ここにおいて、前記ビアが、前記複数の金属相互接続と前記第2の複数の金属相互接続との間で金属相互接続を相互接続する、C18に記載の装置。
[C20]
前記第3の相互接続レベルが第3の金属層であり、前記第5の相互接続レベルが第5の金属層である、C19に記載の装置。