(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第2区間の金属ベゼルがさらに第2の接触点を介して前記金属ケースに電気的に接続され、前記第2の接触点が前記イヤホーンの一方の外側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のアンテナモジュール。
前記第2区間の金属ベゼルがさらに第3の接触点を介して前記金属ケースに電気的に接続され、前記第3の接触点が前記イヤホーンの他方の外側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のアンテナモジュール。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
関連技術に存在する課題を克服するために、本発明の実施例は、移動端末のアンテナの受信性能を向上させるためのアンテナモジュール及び移動端末を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の実施例の第1の局面によれば、アンテナモジュールを提供する。前記アンテナモジュールは、第1のアンテナと第2のアンテナとを備え、前記第1のアンテナの第1のグラウンドが第1の接続点を介して前記移動端末の第1区間の金属ベゼルに電気的に接続され、前記第1のアンテナの第1の給電点が第2の接続点を介して前記第1区間の金属ベゼルに電気的に接続され、前記第2のアンテナが第3の接続点を介して前記移動端末の第2区間の金属ベゼルに電気的に接続され、前記第2区間の金属ベゼルと前記第1区間の金属ベゼルとの間にはスリットが設けられ、前記第2区間の金属ベゼルが第1の接触点を介して前記移動端末のグラウンドに電気的に接続されている。
【0005】
ある実施例では、前記第1の接触点が前記移動端末のイヤホーンの金属ケースを介して前記移動端末のグラウンドに電気的に接続されても良い。
【0006】
ある実施例では、前記第1の接触点と前記金属ケースとの間には、放電コンデンサが接続されている。
【0007】
ある実施例では、前記第2区間の金属ベゼルがさらに第2の接触点を介して金属ケースに電気的に接続されても良く、前記第2の接触点が前記イヤホーンの一方の外側に設けられている。
【0008】
ある実施例では、前記第2区間の金属ベゼルがさらに第3の接触点を介して前記金属ケースに電気的に接続されても良く、前記第3の接触点が前記イヤホーンの他方の外側に設けられている。
【0009】
ある実施例では、前記移動端末のグラウンドが前記移動端末上のPCBボードのグラウンドであっても良い。
【0010】
ある実施例では、前記第1のアンテナがダイバーシティアンテナであっても良く、前記第2のアンテナがwifiアンテナであっても良い。
【0011】
本発明の実施例の第2の局面によれば、移動端末を提供する。前記移動端末は、プロセッサと、前記プロセッサが実行可能な指令を記憶するためのメモリとを備え、前記移動端末は、さらに、第1のアンテナと第2のアンテナとを有するアンテナモジュールであって、前記第1のアンテナの第1のグラウンドが第1の接続点を介して前記移動端末の第1区間の金属ベゼルに電気的に接続され、前記第1のアンテナの第1の給電点が第2の接続点を介して前記第1区間の金属ベゼルに電気的に接続され、前記第2のアンテナが第3の接続点を介して前記移動端末の第2区間の金属ベゼルに電気的に接続され、前記第2区間の金属ベゼルと前記第1区間の金属ベゼルとの間にはスリットが設けられ、前記第2区間の金属ベゼルが第1の接触点を介して前記移動端末のグラウンドに電気的に接続されているように構成されるアンテナモジュールを備える。
【発明の効果】
【0012】
本発明の実施例で提供される技術案は、下記の格別な効果を含むことができる。第2区間の金属ベゼルが第1の接触点を介して移動端末のグラウンドに電気的に接続されることで、第2のアンテナの共振周波数を同調することができ、さらに、第2のアンテナの第1のアンテナに対するクロストークを低減し、第1のアンテナと第2のアンテナとの間のアイソレーションを確保することができる。
【0013】
なお、前記一般的な記載及び後述の詳細な記載は、単なる例示的で解釈的な記載であり、本発明を限定しない。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、例示的な実施例を詳しく説明し、その例示を図面に示す。以下の記載が図面に関わる場合、特に別の説明がない限り、異なる図面における同一符号は、同じ又は類似する要素を示す。以下の例示的な実施形態に記載の実施例は、本発明と一致する全ての実施例を代表するものではない。即ち、それらは、特許請求の範囲に記載の本発明のある側面に一致する装置及び方法の例に過ぎない。
【0016】
図1は、ある例示的な実施例に係るアンテナモジュールを示す構造模式図である。当該アンテナモジュールは、移動端末(例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータ)に用いられても良く、
図1に示すように、当該アンテナモジュールは、第1のアンテナ11と第2のアンテナ21とを備える。
【0017】
第1のアンテナ11の第1のグラウンド14が、第1の接続点14を介して移動端末の第1区間の金属ベゼル17に電気的に接続され、第1のアンテナ11の第1の給電点13が、第2の接続点15を介して第1区間の金属ベゼル17に電気的に接続され、第1の給電点13と第1区間の金属ベゼル17と第1のグラウンド14とが、第1の回路を形成する。第1のアンテナ11は、第1の回路によって外へより大きな放射エネルギーを放射することができる。
【0018】
第2のアンテナ21が、第3の接続点24を介して移動端末10の第2区間の金属ベゼル27に電気的に接続され、第2区間の金属ベゼル27と第1区間の金属ベゼル17との間にはスリット40が設けられ、第2区間の金属ベゼル27が、第1の接触点31を介して移動端末10のグラウンドに電気的に接続され、第2のアンテナ21の第2の給電点23と第2区間の金属ベゼル27と移動端末10上のグラウンドとが第2の回路を形成し、第2の給電点23と第2のアンテナ21の第2のグラウンド22とが、第3の回路を形成する。第2のアンテナ21は、第2の回路と第3の回路とによってそれぞれ2つの周波数点で外へより大きな放射エネルギーを放射することができる。
【0019】
本実施例では、第2区間の金属ベゼル27が第1の接触点31を介して移動端末10のグラウンドに電気的に接続されることで、第2のアンテナ21の共振周波数を同調することができ、さらに、第2のアンテナ21の第1のアンテナ11に対するクロストークを低減し、第1のアンテナ11と第2のアンテナ21との間のアイソレーションを確保することができる。
【0020】
ある実施例では、第1の接触点が、移動端末のイヤホーンの金属ケースを介して移動端末のグラウンドに電気的に接続されても良い。
【0021】
ある実施例では、第1の接触点と金属ケースとの間には、放電コンデンサが接続されても良い。
【0022】
ある実施例では、第2区間の金属ベゼルが、さらに第2の接触点を介して金属ケースに電気的に接続されても良く、第2の接触点が、イヤホーンの一方の外側に設けられている。
【0023】
ある実施例では、第2区間の金属ベゼルが、さらに第3の接触点を介して金属ケースに電気的に接続されても良く、第3の接触点が、イヤホーンの他方の外側に設けられている。
【0024】
ある実施例では、移動端末のグラウンドが、移動端末上のPCBボードのグラウンドであっても良い。
【0025】
ある実施例では、第1のアンテナが、ダイバーシティアンテナであっても良く、第2のアンテナが、wifiアンテナであっても良い。
【0026】
これによれば、本発明の実施例で提供されるアンテナモジュールは、第1のアンテナと第2のアンテナとの間のクロストークを低減し、第1のアンテナと第2のアンテナとの間のアイソレーションを確保することができる。
【0027】
以下、具体的な実施例を用いて本発明の実施例で提供される技術案を説明する。
【0028】
図2は、ある例示的な実施例一に係るアンテナモジュールを示す構造模式図である。前記
図1に示す実施例を基に、
図2に示すように、第1のアンテナ11は、LTE MIMOダイバーシティアンテナ(以下、ダイバーシティアンテナと略称する)であっても良く、ダイバーシティアンテナのカバー周波数範囲は、700MHz〜2700MHzであり、
図3の右側の第2のアンテナ21は、wifiアンテナであっても良く、ダイバーシティアンテナとwifiアンテナとの間の距離は、二者の間のスリット40の幅であり、スリットの幅が例えば1mmである。wifiアンテナとしては双loopアンテナが採用され、第2の給電点23が第2のアンテナ21の下方にあり、右側の金属断ループ20が主放射体とされ、LTE MIMOダイバーシティアンテナとしてはシングルループプラス寄生手段16の構造が採用される。
図2に示すのは、単なる例示的な説明であり、本発明を限定しなく、本発明は、さらに、移動端末10における他のアンテナを適用しても良い。
【0029】
図2に示すように、第2区間の金属ベゼル27が、第1の接触点31を介して移動端末10のPCBボード41のグラウンドに電気的に接続されている。ある実施例では、第1の接触点31とPCBボード41との間には、放電コンデンサ(図示せず)が接続されており、その代わりに、第1の接触点31とPCBボード41との間には、インダクタンス(図示せず)が接続されても良く、放電コンデンサまたはインダクタンスにより第2のアンテナ21を特定の共振周波数に同調することができ、これによって、イヤホーン51及びPCBボード41などを集積した後で異なる共振周波数のアンテナに適用することができる。
【0030】
図3は、ある例示的な実施例二に係るアンテナモジュールを示す構造模式図である。前記
図1または
図2に示す実施例を基に、
図3に示すように、ある実施例では、移動端末10のグラウンドは、移動端末10上のPCBボード41のグラウンドであっても良く、第2区間の金属ベゼル27が、移動端末10のイヤホーン51の金属ケース(図示せず)を介してPCBボード41のグラウンドに電気的に接続されている。ある実施例では、イヤホーン51が、第2のアンテナ21領域の上方にある。
【0031】
ある実施例では、イヤホーン51を金属ケースとして設計し且つPCBボード41によって接地処理することで、イヤホーン51内部の固有共振高次モードが第1のアンテナ11と第2のアンテナ21に対して必要でない干渉を発生することが回避され、第1のアンテナ11と第2のアンテナ21とが必要でないアンテナ周波数オフセットを発生することが回避され、これによって、アンテナ性能が向上する。
【0032】
ある実施例では、第2区間の金属ベゼル27には、第2の接触点32と第3の接触点33とが設けられても良く、第2の接触点32と第3の接触点33とがいずれもイヤホーン51の金属ケースに電気的に接続されている。第2区間の金属ベゼル27に第2の接触点32を設けることで、イヤホーン51の自己共振の第1のアンテナ11と第2のアンテナ21とに対する干渉を低減することができ、第2区間の金属ベゼル27に第3の接触点33を設けることで、第1のアンテナ11と第2のアンテナ21との間のアイソレーションをさらに強化することができ、かつ、移動端末10はイヤホーン51が挿入された後で第1のアンテナ11と第2のアンテナ21とに周波数オフセット現象が発生することが回避され得る。
【0033】
本実施例では、第2の接触点32と第3の接触点33との両方をイヤホーン51の金属ケースに電気的に接続し、イヤホーン51を金属ケースによって接地処理することで、イヤホーン51の自己共振の第1のアンテナ11と第2のアンテナ21とに対する干渉を低減し、wifiアンテナとダイバーシティアンテナとのアイソレーションを強化することができる。
【0034】
前記本発明の実施例の格別な技術効果をより明瞭に説明するために、以下、
図4A〜
図4Cを参照して本発明の実施例の格別な技術効果を詳細に説明する。
【0035】
図4Aは、ある例示的な実施例に係る第1のアンテナのテスト結果を示す模式図である。
図4Aに示すように、横軸は周波数を表し、縦軸は第2のアンテナ21の第1のアンテナ11に対するクロストークを表し、単位がデシベル(dB)である。第1のアンテナ11がダイバーシティアンテナであるとき、符号「Δ」において1としてマークされる箇所では、横軸における対応の周波数が2.4GHzであり、縦軸における対応の値が-16.205dBである。符号「Δ」において2としてマークされる箇所では、横軸における対応の周波数が2.5GHzであり、縦軸における対応の値が-9.3160dBである。符号「Δ」において3としてマークされる箇所では、横軸における対応の周波数が5.15GHzであり、縦軸における対応の値が-10.371dBである。符号「Δ」において4としてマークされる箇所では、横軸における対応の周波数が5.8GHzであり、縦軸における対応の値が-25.938dBである。ダイバーシティアンテナの第1の共振周波数(2.4GHz頃)点(マーク1とマーク2との間に対応)では、ダイバーシティアンテナの損失が最小であり、当該損失値が-16dBよりも小さく、ダイバーシティアンテナの第2の共振周波数(5.8GHz頃)点(マーク4の近傍に対応)では、ダイバーシティアンテナが同様に小さい損失に達することができ、当該損失値がマーク4における対応の-25.938dBよりも小さい。これから分かるように、本発明によれば、wifiアンテナのダイバーシティアンテナに対するクロストークを大幅に低減することができ、さらに、ダイバーシティアンテナが第1の回路によって外へより大きな放射エネルギーを放射することができる。
【0036】
図4Bは、ある例示的な実施例に係る第2のアンテナのテスト結果を示す模式図である。
図4Bに示すように、横軸は周波数を表し、縦軸は第1のアンテナ11の第2のアンテナ21に対するクロストークを表し、単位がデシベル(dB)である。第2のアンテナ21がwifiアンテナであるとき、符号「Δ」において5としてマークされる箇所では、横軸における対応の周波数が770MHZであり、縦軸における対応の値が-4.7798dBである。符号「Δ」において6としてマークされる箇所では、横軸における対応の周波数が960MHZであり、縦軸における対応の値が-3.6482dBである。符号「Δ」において7としてマークされる箇所では、横軸における対応の周波数が1.7082GHzであり、縦軸における対応の値が-25.202dBである。符号「Δ」において8としてマークされる箇所では、横軸における対応の周波数が2.17GHzであり、縦軸における対応の値が-15.382dBである。符号「Δ」において9としてマークされる箇所では、横軸における対応の周波数が2.69GHzであり、縦軸における対応の値が-8.2518dBである。
【0037】
wifiアンテナの第3の共振周波数(1.7082GHz頃)点(マーク7の箇所に対応)では、wifiアンテナが最小損失に達し、損失値が-25dBに達しており、wifiアンテナの第4の共振周波数(マーク8に対応する2.17GHzよりも小さい)点(マーク8の前に対応)では、wifiアンテナが同様に小さい損失に達することができる。これから分かるように、本発明によれば、ダイバーシティアンテナのwifiアンテナに対するクロストークを大幅に低減することができ、さらに、wifiアンテナが第2の回路と第3の回路によって外へより大きな放射エネルギーを放射することができる。
【0038】
図4Cは、ある例示的な実施例に係る第1のアンテナと第2のアンテナとの間のアイソレーションのテスト結果を示す模式図である。
図4Cに示すように、横軸は周波数を表し、縦軸は第1のアンテナ11と第2のアンテナ21との間のアイソレーションを表し、単位がデシベル(dB)である。符号「Δ」において10としてマークされる箇所では、横軸における対応の周波数が820MHZであり、縦軸における対応の値が-42.355dBである。符号「Δ」において11としてマークされる箇所では、横軸における対応の周波数が960MHZであり、縦軸における対応の値が-34.734dBである。符号「Δ」において12としてマークされる箇所では、横軸における対応の周波数が1.71GHzであり、縦軸における対応の値が-28.973dBである。符号「Δ」において13としてマークされる箇所では、横軸における対応の周波数が2.17GHzであり、縦軸における対応の値が-19.948dBである。符号「Δ」において14としてマークされる箇所では、横軸における対応の周波数が2.3GHzであり、縦軸における対応の値が-17.633dBである。符号「Δ」において15としてマークされる箇所では、横軸における対応の周波数が2.4GHzであり、縦軸における対応の値が-17.447dBである。符号「Δ」において16としてマークされる箇所では、横軸における対応の周波数が2.49GHzであり、縦軸における対応の値が-18.125dBである。符号「Δ」において17としてマークされる箇所では、横軸における対応の周波数が2.69GHzであり、縦軸における対応の値が-25.398dBである。
【0039】
前記データから分かるように、700〜2.69GHz帯域では、ダイバーシティアンテナとwifiアンテナとの間のアイソレーションはいずれも-15dB以下である。これから分かるように、本発明の実施例は、第1のアンテナ和第2のアンテナとの間のアイソレーションを大幅に強化することができる。
【0040】
図5は、ある例示的な実施例に係る移動端末を示すブロック図である。例えば、移動端末500は、携帯電話、デジタルブロードキャスト端末、メッセージ送受信機、ゲーム機、タブレットデバイス、医療機器、フィットネス機器、PDA等のものであってもよい。
【0041】
図5を参照すると、移動端末500は、処理ユニット502、メモリ504、電源ユニット506、マルチメディアユニット508、オーディオユニット510、入力/出力(I/O)インタフェース512、センサユニット514、及び通信ユニット516からなる群から選ばれる1つまたは複数を備えてもよい。
【0042】
処理ユニット502は、一般的には、移動端末500の全体の操作、例えば、表示、電話呼び出し、データ通信、カメラ操作及び記録操作に関連する操作を制御する。処理ユニット502は、上述した方法におけるステップの一部又は全部を実現できるように、指令を実行する1つまたは複数のプロセッサ520を備えてもよい。また、処理ユニット502は、他のユニットとのインタラクションを便利にさせるように、1つまたは複数のモジュールを備えてもよい。例えば、処理ユニット502は、マルチメディアユニット508とのインタラクションを便利にさせるように、マルチメディアモジュールを備えてもよい。
【0043】
メモリ504は、装置500での操作をサポートするように、各種のデータを記憶するように構成される。これらのデータは、例えば、移動端末500で何れのアプリケーション又は方法を操作するための指令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、画像、ビデオ等を含む。メモリ504は、何れの種類の揮発性又は不揮発性メモリ、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM:Static Random Access Memory)、電気的に消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM:Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM:Erasable Programmable Read Only Memory)、プログラマブル読み出し専用メモリ(PROM:Programmable ROM)、読み出し専用メモリ(ROM:Read Only Member)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、或いは光ディスクにより、或いはそれらの組み合わせにより実現することができる。
【0044】
電源ユニット506は、移動端末500の各種ユニットに電力を供給するためのものであり、電源管理システム、1つ又は複数の電源、及び移動端末500のために電力を生成、管理及び分配することに関連する他のユニットを備えてもよい。
【0045】
マルチメディアユニット508は、前記移動端末500とユーザとの間に出力インタフェースを提供するスクリーンを備えてもよい。一部の実施例では、スクリーンは、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)やタッチパネル(TP)を備えてもよい。スクリーンは、タッチパネルを備える場合、ユーザからの入力信号を受信するように、タッチスクリーンになることができる。また、タッチパネルは、タッチや、スライドや、タッチパネル上の手振りを感知するように、1つまたは複数のタッチセンサを有する。前記タッチセンサは、タッチやスライド動作の境界を感知できるだけではなく、タッチやスライド操作と関連する持続時間や圧力も感知できる。一部の実施例では、マルチメディアユニット508は、フロントカメラ及び/又はバックカメラを有してもよい。装置500が、例えば、撮影モードやビデオモードのような操作モードにある時、フロントカメラ及び/又はバックカメラが外部のマルチメディアデータを受信できる。フロントカメラ及びバックカメラのそれぞれは、固定の光学レンズ系であってもよいし、焦点距離及び光学ズーム能力を有するものであってもよい。
【0046】
オーディオユニット510は、オーディオ信号を出力及び/又は入力するように構成される。例えば、オーディオユニット510は、マイクロフォン(MIC)を有してもよい。移動端末500が、例えば、呼び出しモード、記録モード、又は音声認識モードのような操作モードにあるとき、マイクロフォンは、外部のオーディオ信号を受信するように構成される。受信したオーディオ信号は、メモリ504にさらに記憶されてもよいし、通信ユニット516を介して送信されてもよい。一部の実施例では、オーディオユニット510は、オーディオ信号を出力するためのスピーカをさらに備えてもよい。
【0047】
I/Oインタフェース512は、処理ユニット502と外部のインタフェースモジュールとの間にインタフェースを提供するためのものである。上記外部のインタフェースモジュールは、キーボードや、クリックホイールや、ボタン等であってもよい。これらのボタンは、ホームボタンや、音量ボタンや、スタートボタンや、ロックボタンであってもよいが、それらに限らない。
【0048】
センサユニット514は、移動端末500のために各方面の状態を評価する1つまたは複数のセンサを備えてもよい。例えば、センサユニット514は、装置500のオン/オフ状態や、ユニットの相対的な位置を検出することができる。例えば、前記ユニットは、移動端末500のディスプレイ及びキーパッドである。センサユニット514は、移動端末500又は移動端末500の1つのユニットの位置の変化や、ユーザが移動端末500に接触しているか否かや、移動端末500の方向又は加速/減速や、移動端末500の温度変化を検出することができる。センサユニット514は、何れの物理的な接触もない場合に付近の物体を検出するように構成される近接センサを有してもよい。センサユニット514は、イメージングアプリケーションに用いるための光センサ、例えば、CMOS又はCCD画像センサを有してもよい。一部の実施例では、当該センサユニット514は、加速度センサ、ジャイロスコープセンサ、磁気センサ、圧力センサ又は温度センサをさらに備えてもよい。
【0049】
通信ユニット516は、移動端末500と他の設備の間との無線又は有線通信を便利にさせるように構成される。移動端末500は、通信標準に基づく無線ネットワーク、例えば、WiFi、2G又は3G、又はそれらの組み合わせにアクセスできる。1つの例示的な実施例では、通信ユニット516は、ブロードキャストチャンネルを介して外部のブロードキャスト管理システムからのブロードキャスト信号又はブロードキャストに関する情報を受信する。1つの例示的な実施例では、前記通信ユニット516は、近距離通信を促進するために近距離無線通信(NFC)モジュールをさらに備えてもよい。例えば、NFCモジュールは、無線周波数認識装置(RFID:Radio Frequency IDentification)技術、赤外線データ協会(IrDA:Infrared Data Association)技術、超広帯域無線(UWB:Ultra Wide Band)技術、ブルートゥース(BT:Bluetooth)技術及び他の技術によって実現されてもよい。
【0050】
例示的な実施例では、移動端末500は、上述した方法を実行するために、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、数字信号処理デバイス(DSPD:Digital Signal Processing Device)、プログラム可能論理デバイス(PLD:Programmable Logic Device)、書替え可能ゲートアレイ(FPGA:Field−Programmable Gate Array)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、又は他の電子機器によって実現されてもよい。
【0051】
当業者は、明細書に対する理解、及び明細書に記載された発明に対する実施を介して、本発明の他の実施形態を容易に取得することができる。本発明は、本発明に対する任意の変形、用途、又は適応的な変化を含み、このような変形、用途、又は適応的な変化は、本発明の一般的な原理に従い、本発明では開表していない本技術分野の公知知識、又は通常の技術手段を含む。明細書及び実施例は、単に例示的なものであって、本発明の本当の範囲と主旨は、以下の特許請求の範囲によって示される。
【0052】
本発明は、上記で記述され、図面で図表した特定の構成に限定されず、その範囲を離脱しない状況で、様々な修正や変更を実施してもよい。本発明の範囲は、添付される特許請求の範囲のみにより限定される。
【0053】
本願は、出願番号が201510073377.4であって、出願日が2015年02月11日である中国特許出願に基づき優先権を主張し、当該中国特許出願の内容の全てを本願に援用する。