特許第6208423号(P6208423)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6208423
(24)【登録日】2017年9月15日
(45)【発行日】2017年10月4日
(54)【発明の名称】電気錠制御装置
(51)【国際特許分類】
   E05B 49/00 20060101AFI20170925BHJP
【FI】
   E05B49/00 F
   E05B49/00 B
   E05B49/00 J
【請求項の数】3
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2012-259613(P2012-259613)
(22)【出願日】2012年11月28日
(65)【公開番号】特開2014-105501(P2014-105501A)
(43)【公開日】2014年6月9日
【審査請求日】2015年9月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】000170598
【氏名又は名称】株式会社アルファ
(74)【代理人】
【識別番号】100093986
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 雅男
(74)【代理人】
【識別番号】100128864
【弁理士】
【氏名又は名称】川岡 秀男
(72)【発明者】
【氏名】今田 真悟
【審査官】 佐藤 美紗子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−024726(JP,A)
【文献】 特開2011−000902(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2003/0036825(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 49/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
切替可能な複数の認証方式を備え、複数の認証方式のうちから優先適用されるいずれか一の認証方式についての利用者による登録が可能で、かつ、登録済み認証方式が最先に実行される認証部を備え、該認証部での認証成立を条件として電気錠を解錠駆動する電気錠制御装置であって、
前記切替可能な複数の認証方式の中から利用者により利用可能なものとして選択された複数の認証方式のうちの一が前記優先適用される認証方式としてさらに利用者によって指定された優先モードと、前記切替可能な複数の認証方式のうちの一が利用者により利用可能な認証方式として選択された単独モードとを有し、
単独モードにおける認証成立後の他の認証方式についての利用可能認証方式としての追加登録により優先モードに自動遷移するとともに、
前記単独モードにおける他の認証方式についての利用可能認証方式としての追加登録により、当該追加登録前の単独モード時の利用可能認証方式を前記優先適用される認証方式とする優先モードに自動遷移する電気錠制御装置。
【請求項2】
認証媒体に保持された電子的な認証コードに対して認証する媒体認証方式を前記利用可能認証方式に含み、
かつ、前記電気錠の施錠操作が、前記媒体認証方式のみが利用可能認証方式である媒体単独モード以外では認証操作を利用者に要求することなく可能にされるとともに、媒体単独モードにおいては、認証媒体による認証成立を実行条件とされる請求項1記載の電気錠制御装置。
【請求項3】
前記切替可能な複数の認証方式の中からの利用者による利用可能認証方式の選択が未決定の時に適用されて所定の認証動作を可能にするブランクモードを有し、
該ブランクモードは、登録されていた利用可能認証方式の全削除により他のモードから移行するとともに、当該モード中における認証後の利用可能認証方式の登録により単独モードに自動遷移する請求項1または2記載の電気錠制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気錠制御装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
複数の認証方式による認証が可能な認証部を備えた電気錠制御装置としては、特許文献1に記載のものが知られている。この従来例は入室管理システムとして構成されたもので、入室者に在室人数により決定される認証方式による認証を要求するように構成される。
【0003】
しかし、この従来例において、認証方式は入室者が知らない在室人数により決定されるために、使い勝手が悪いという問題がある。この問題は、現在の認証方式を知らせる手段を設けることにより回避可能であるが、この場合、周知手段を要するために構造が複雑になるという問題がある。
【0004】
さらに、上記従来例には、複数の認証方式を指定し、入室者にいずれかの認証方式による認証を求めることも記載されている。これを実現するためには、複数の認証方式による認証手段を同時に起動していずれの認証方式に対して受け入れ可能としたり、あるいは、所定の順序で認証方式を切り替えることが考えられるが、前者にあっては、使用しない認証手段に対する通電は電源の効率的使用に反し、バッテリを電源とする認証装置にあっては、バッテリ寿命を短縮の原因となる。
【0005】
また、後者にあっては、使用を意図した認証方式が最初の認証方式として設定されていない場合には、当該使用を意図した認証方式になるまでスキップ操作を行う必要があり、使い勝手が悪い上に、不使用の認証手段に対する通電も必要となるために、電源の効率的使用に反するという問題もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2011-14058号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであって、使い勝手が良好で、かつ、電源の効率的使用が可能な電気錠制御装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば上記目的は、
切替可能な複数の認証方式を備え、複数の認証方式のうちから優先適用されるいずれか一の認証方式についての利用者による登録が可能で、かつ、登録済み認証方式が最先に実行される認証部を備え、該認証部での認証成立を条件として電気錠を解錠駆動する電気錠制御装置であって、
前記切替可能な複数の認証方式の中から利用者により利用可能なものとして選択された複数の認証方式のうちの一が前記優先適用される認証方式としてさらに利用者によって指定された優先モードと、前記切替可能な複数の認証方式のうちの一が利用者により利用可能な認証方式として選択された単独モードとを有し、
単独モードにおける認証成立後の他の認証方式についての利用可能認証方式としての追加登録により優先モードに自動遷移するとともに、
前記単独モードにおける他の認証方式についての利用可能認証方式としての追加登録により、当該追加登録前の単独モード時の利用可能認証方式を前記優先適用される認証方式とする優先モードに自動遷移する電気錠制御装置を提供することにより達成される。
【0009】
電気錠制御装置の認証部1は複数の認証方式による認証が可能であり、適宜のモード遷移操作を行うことによって使用する認証方式を選択することができ、さらに、利用者は、これら選択可能な認証方式の1つを優先適用される認証方式(以下「優先認証方式」という。)として登録することができる。優先認証方式が登録されると、制御装置は、利用時に登録された認証方式による認証動作を先行させる。
【0010】
この結果、不要なスキップ操作が不要となるために、使い勝手が良好な上に、不要な認証手段に対する給電が不要となるために、電源の効率的な使用も可能になる。
【0011】
また、電気錠制御装置は、
前記切替可能な複数の認証方式の中から利用者により利用可能なものとして選択された複数の認証方式うちの一が前記優先適用される認証方式としてさらに利用者によって指定された優先モードと、前記切替可能な複数の認証方式のうちの一が利用者により利用可能な認証方式として選択された単独モードとを有し、
単独モードにおける認証成立後の他の認証方式についての利用可能認証方式としての追加登録により優先モードに自動遷移するように構成される
【0012】
電気錠制御装置の運用モードには、利用可能な認証方式が1種類に限定され、他の認証方式の使用が不可能な単独モードと、利用可能な認証方式が複数存在し、そのうちの1種類が優先表示される優先モードとが設定されており、単独モード時に他の認証方式を利用可能認証方式として指定すると、自動的に優先モードに自動的に遷移する。
【0013】
単独モードと優先モードを設けることにより、使用環境に応じて双方を好みにより選択することが可能になるために、使い勝手が向上し、認証方式の指定操作によりモード変換が行われることから、利用者は、内部のモード等を意識することなく合理的な運用を行うことができるために、使い勝手が向上する。
【0014】
モード変更時にいずれを優先方式とするかは、前記単独モードにおける他の認証方式についての利用可能認証方式としての追加登録により決定され、当該追加登録前の単独モード時の利用可能認証方式を優先適用される優先モードに自動遷移するので、複数人で運用する場合、一人が利用可能認証方式を追加した際にも他の利用者による使用に支障を来さないために、融通性を高めることができる。
【0015】
さらに、電気錠制御装置は、
認証媒体3に保持された電子的な認証コードに対して認証する媒体認証方式を前記利用可能認証方式に含み、
かつ、前記電気錠2の施錠操作が、前記媒体認証方式のみが利用可能認証方式である媒体単独モード以外では認証操作を利用者に要求することなく可能にされるとともに、媒体単独モードにおいては、認証媒体3による認証成立を実行条件とされるように構成することができる。
【0016】
本発明において、認証方式として、非接触型ICカード、あるいは携帯送信機等の認証媒体3に保持される電子的な認証コードを認証対象とする媒体認証方式が含まれ、媒体認証方式が唯一の認証方式として設定される場合には、カードに対する認証を施錠操作の条件とすることにより、カードの置き忘れによる締め出しが確実に防止される。
【0017】
また、認証媒体3を置き忘れても他の方式で解錠操作が可能なモード、すなわち、媒体単独モード以外のモードにおいては、特別の認証手順を省いて施錠操作を実行することができるために、使い勝手を向上させることができる。
【0018】
さらに、電気錠制御装置は、
前記切替可能な複数の認証方式の中からの利用者による利用可能認証方式の選択が未決定の時に適用されて所定の認証動作を可能にするブランクモードを有し、
該ブランクモードは、登録されていた利用可能認証方式の全削除により他のモードから移行するとともに、当該モード中における認証後の利用可能認証方式の登録により単独モードに自動遷移するように構成することができる。
なお、本発明によれば、
切替可能な複数の認証方式を備えた認証部1を備え、該認証部1での認証成立を条件として電気錠2を解錠駆動する電気錠制御装置であって、
利用者による優先認証方式の登録が可能で、認証部1の利用時に登録済み優先認証方式が最先に実行される電気錠制御装置を提供することも可能である。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、優先使用する認証方式を最先に起動するために、不要なスキップ操作が不要となり、使い勝手が良好になり、かつ、電源の効率的使用が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明を示す機能ブロック図である。
図2】電気錠制御装置の動作を示すフローチャートである。
図3】暗証番号認証ステップのフローチャートである。
図4】カード認証ステップのフローチャートである。
図5】管理ステップのフローチャートである。
図6】ID削除後処理ステップのフローチャートである。
図7】ユーザーカード削除後処理ステップのフローチャートである。
図8】暗証番号削除後処理ステップのフローチャートである。
図9】ユーザーカード登録後処理ステップのフローチャートである。
図10】暗証番号登録後処理ステップのフローチャートである。
図11】解錠後処理ステップのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1に示すように、電気錠制御装置は、制御部4と、制御部4により制御されて作動する認証部1、モード管理部5、モード設定部6、および電気錠駆動部7とを有し、電気錠駆動部7から出力される施解錠駆動信号により電気錠2内のアクチュエータを駆動し、施解錠状態間を遷移させる。また、装置の適宜箇所には、利用者による利用開始、後述する管理モードへの変更等を装置に知らせるための操作開始ボタン8が配置される。
【0022】
認証部1は、利用者が所持する認証媒体(認証カード3)に保持される認証コードを所定のカード読み取り部9aから読み込み、コード格納部9b内に登録された基準コードとの一致により認証判定するカード認証装置9と、コード入力部10aから利用者が入力した暗証コードとコード格納部10b内の基準コードとの一致を判定する暗証番号認証装置10とを備えており、電気錠制御装置の使用が開始されると、上記モード管理部5により指定された認証方式に適合する認証装置が起動され、認証動作が行われる。
【0023】
電気錠制御装置の運用に際して、カード認証装置9での認証を行うために、通常の運用時にユーザーが使用するユーザーカード3A、ユーザーカード3Aの登録、暗証コードの削除、変更を行うための管理カード3B、および後述する”ブランクモード”で使用し、カード認証装置9で認証可能なブランクモードカード3Cが用意される。
【0024】
各認証装置は、認証動作に先立って所定の操作画面を表示し、本例において、カード認証装置9は電気錠制御装置本体に配置されたカード読み取り部9aの近傍に表示されたカードマークを点灯してカード読み取り部9aへの認証カード3の翳しを促し、暗証番号認証装置10は、暗証コード入力部10aにテンキーを点灯、表示して暗証コードの入力を促す。
【0025】
電気錠制御装置には認証カード3を使用して認証を行う媒体認証方式(カード認証方式)のみを利用可能認証方式として使用する「媒体単独モード(カード単独モード)」、暗証番号認証方式のみを使用する「暗証番号単独モード」、カード認証方式と暗証番号認証方式の双方が利用可能認証方式として利用可能で、カード認証方式を優先使用する「カード優先モード」、およびカード認証方式と暗証番号認証方式の双方が利用可能で、暗証番号認証方式を優先使用する「暗証番号優先モード」、さらに上述したブランクモードが設定されており、現在の運用モードは上記モード管理部5に記憶される。
【0026】
このモード管理部5は、記憶された運用モード情報に基づいて実行手順を管理し、使用可能認証方式として単一の認証方式が選択されている場合、本例においては、「カード単独モード」、あるいは「暗証番号単独モード」が登録されている場合には、指定されたモード以外の使用は禁止され、指定された認証方式のみによる認証装置として動作する。
【0027】
これに対し、優先モード、本例では「カード優先モード」、あるいは「暗証番号優先モード」が指定されている場合には、利用者の利用要求の受領により、まず、優先される認証方式が実行される。この状態で利用者による当該認証方式による認証動作が行われた場合には、認証動作を完了して初期状態に移行するが、優先された認証方式による認証操作が行われなかった場合には、他の認証方式による認証装置が起動され、当該認証方式による認証操作を促す。
【0028】
モード設定部6は、認証部1による認証成立を条件に起動され、利用者による利用可能認証方式の追加、削除動作に基づいてモードを自動変更する。
【0029】
本例において、暗証番号単独モード下で利用者がカード認証方式を登録すると、モード管理部5における登録モードを暗証番号優先モードに変更し、カード単独モード下での暗証番号認証方式の登録によりカード優先モードに変更する。また、暗証番号方式とカード方式の双方を利用可能認証方式から除外した場合には、ブランクモードに移行し、以後、ブランクモードカード3Cによる認証のみが可能になる。
【0030】
電気錠駆動部7は、電気錠2、あるいは扉から出力される施解錠状態信号を監視しており、施錠状態信号を受信している場合、認証部1からの認証成立信号の検出を条件に解錠用ドライブ信号を生成して電気錠2に出力し、該電気錠2を解錠駆動する。また、電気錠駆動部7は、解錠状態信号を受信している状態では、モード管理部5における現在の運用モードを確認し、カード単独モード以外の場合には、操作開始ボタン8の押下信号の受信により施錠用ドライブ信号を生成して電気錠2を施錠駆動する。
【0031】
これに対し、現在の運用モードがカード単独モードである場合、施錠に際して認証カード3の認証が条件とされ、室内に認証カード3を置き忘れて施錠してしまう締め出し状態の発生が防止される。
【0032】
なお、本例では、操作開始ボタン8の押下操作を施錠要求とする場合を示したが、操作開始ボタン8の押下を要することなく、所定時間経過後自動的に施錠されるように形成することも可能であり、この場合も、カード単独モード下では、自動施錠に際して認証カード3の認証を要求するように形成される。
【0033】
図2以下に本実施の形態を動作フローを示す。図2に示すように、運用が開始されると、種々の初期設定が読み込まれ、カードマーク、およびテンキーを消灯状態にして利用者の操作を待つ(ステップS1-1)。
【0034】
この状態で操作開始ボタン8が利用者により押下されると(ステップS1-2)、モード管理部5内の現在の運用モード情報に基づいて処理を分岐させ(ステップS1-3)、現在の運用モードがカード単独モード、あるいはブランクモードである場合には、図4に示すカード認証ステップが実行される。
【0035】
これに対し、ステップS1-3でカード優先モードが検出された場合には、まず、施解錠信号が確認され(ステップS1-5)、当該ステップS1-5で解錠状態信号が検出されると施錠処理を実行して待ち状態に復帰し(ステップS1-51)、施錠状態が検出されると、認証カード3を認証するためにカード認証ステップが実行される。
【0036】
また、ステップS1-3で暗証番号優先モード、または暗証番号単独モードが検出されると、施解錠信号が確認され(ステップS1-4)、当該ステップS1-4で解錠状態信号が検出されると施錠処理を実行して待ち状態に復帰し(ステップS1-41)、施錠状態が検出されると、暗証番号を認証するために、図3に示す暗証番号認証ステップが実行される。
【0037】
暗証番号認証ステップにおいては、まず、テンキーを点灯させて暗証番号の入力を促した後(ステップS2-1)、暗証番号入力の時間計測のため、動作タイマーをスタートさせる(ステップS2-2)。動作タイマーによる計時時間中、操作開始ボタン8の押下(ステップS2-3)、または暗証番号の入力(ステップS2-4)が監視され、タイマー設定時間内に双方の操作が行われなかった場合には(ステップS2-5)、待ち状態に復帰する。
【0038】
これに対し、ステップS2-4で暗証番号が入力されると、認証動作が開始され(ステップS2-41)、認証が成立したなかった場合にはエラー通知をした後(ステップS2-411)、待ち状態に復帰し、認証が成立すると、”暗証番号”フラグをセットした後(ステップS2-42)、解錠処理を行い(ステップS2-43)、図11に示す解錠処理後ステップが実行される。
【0039】
さらに、ステップS2-3で操作開始ボタン8の押下が検出されると、現在の運用モードが確認される(ステップS2-31)。このステップS2-31でカード優先モード、カード単独モード、またはブランクモードが検出されると、これらが暗証番号モードの次の選択肢とはなり得ないために、操作開始ボタン8の押下操作は初期状態への復帰操作と解し、待ち状態に復帰する。
【0040】
また、ステップS2-31で暗証番号優先モードが検出された場合には、ステップS2-3における操作開始ボタン8の押下操作は、暗証番号認証ステップのスキップ操作と考えられるために、図4に示すカード認証ステップが実行される。
【0041】
さらに、ステップS2-31で暗証番号単独モードが検出された場合、暗証番号単独モードにおける管理カード3Bによる認証を可能にするために、ステップS2-311で操作開始ボタン8の押下時間が所定時間(本例においては2秒)を超えたか否かを判定し、超えなかった場合には、操作開始ボタン8の押下操作は初期状態への復帰操作と解して待ち状態に復帰し、超えた場合には、管理カード3Bによる認証要求と解してカード認証ステップが実行される。
【0042】
カード認証ステップは、図4に示すように、まず、カードマークを点灯させて認証カード3をカード読み取り部9aに翳すことを促した後(ステップS3-1)、認証カード3を翳すための時間計測のため、動作タイマーをスタートする(ステップS3-2)。動作タイマーによる計時中、操作開始ボタン8の押下(ステップS3-3)、または認証カード3情報の読み取り(ステップS3-4)が監視され、タイマー設定時間内に双方の操作が行われなかった場合には(ステップS3-5)、待ち状態に復帰する。
【0043】
これに対し、ステップS3-4で認証カード3の情報が入力されると、読み取った認証カード3がユーザーカード3Aか管理カード3Bかが識別され、ユーザーカード3Aである場合、正確には認証可能なユーザーカード3Aである場合(ステップS3-41)、施解錠状態が検出され、解錠状態である場合には(ステップS3-42)施錠処理が実行された後(ステップS3-421)、待ち状態に復帰する。
【0044】
上記上記ステップS3-42は、図2の開始ステップにおいてカード単独モード以外は、施錠処理が終了しているために、カード単独モードを対象とした検査ステップとして機能し、結果、カード単独モードでの施錠操作は、認証成立を条件とすることが求められる。
【0045】
また、ステップS3-42で施錠状態が検出されると、 ”ユーザーカード”フラグをセットした後(ステップS3-43)、解錠処理を行い(ステップS3-44)、図11に示す解錠処理後ステップが実行される。
【0046】
これに対し、ステップS3-41でユーザーカード3Aと識別されなかった場合、まず、管理カード3Bか否かが識別され(ステップS3-411)、管理カード3Bでない場合には、待ち状態に復帰し、管理カード3Bである場合、”管理カード”フラグをセットした後(ステップS3-412)、図5に示す管理ステップが実行される。
【0047】
さらに、ステップS3-3で操作開始ボタン8の押下が検出されると、現在の運用モードを確認し(ステップS3-31)、運用モードがカード優先モードの場合には暗証ステップが実行され、それ以外の場合には、操作開始ボタン8の押下操作は初期状態への復帰操作と解し、待ち状態に復帰する。
【0048】
管理ステップは、図5に示すように、まず、テンキーを点灯し(ステップS4-1)、管理種別の特定を促す(ステップS4-2)。モード管理は、IDの登録、削除操作により自動的に決定される。
【0049】
上記IDの削除操作権限は、管理カード3Bを使用した管理ステップの実行に対してのみ付与され、管理カード3Bを使用しないID削除操作要求があった場合(ステップS4-3、4、5)、エラー通知を発した後(ステップS4-32、42、52)、待ち状態に復帰する。
【0050】
これに対し、設定変更種別が暗証番号、および認証カード3の削除要求である場合には、当該ID削除処理を実行した後(ステップS4-31)、図6に示すように、動作モードをブランクモードに変更した後(ステップS5)、待ち状態に復帰する。また、ステップS4-2でユーザーカード3Aの削除要求があった場合には、ユーザーカード削除処理を実行した後(ステップS4-41)、図7に示すユーザーカード削除後処理ステップが、暗証番号削除が要求された場合には、暗証番号削除処理が実行された後(ステップS4-51)、図8に示す暗証番号削除後処理ステップが各々実行される。
【0051】
また、ステップS4-2でユーザーカード3Aによる処理が許されるユーザーカード3Aの登録、あるいは暗証番号の登録、変更が要求された場合、ユーザーカード3A、あるいは管理カード3Bか否かの判定が行われ(ステップS4-6、7)、いずれでもない場合にはエラー通知を発した後(ステップS4-62、72)、待ち状態に復帰する。
【0052】
さらに、ステップS4-2において管理カード3Bまたはユーザーカード3Aによるユーザーカード3Aの登録処理要求がなされた場合には、ユーザーカード登録処理を実行した後(ステップS4-61)、図9に示すユーザーカード登録後処理ステップが、暗証番号登録処理要求がなされた場合には、暗証番号登録処理を実行した後(ステップS4-71)、図10に示す暗証番号登録後処理ステップが実行される。
【0053】
ユーザーカード削除後処理ステップにおけるモード変更は、図7に示すように、現在の実行モードがブランクモード、あるいは暗証番号単独モードである場合には、ユーザーカード3Aの削除により認証環境は変化しないために、動作モードが維持、継続され(ステップS61、62)、カード単独モードである場合、認証カード3によるアクセスが管理カード3B、およびブランクカードに限定されるブランクモードに移行し(ステップS63)、待ち状態に復帰する。
【0054】
また、ユーザーカード削除後処理ステップにおいて実行ステップが暗証番号優先モードである場合には、切替対象であるカード認証方式が削除されるために、暗証番号単独モードに変更された後(ステップS64)、待ち状態に復帰し、カード優先モードの場合には、暗証番号単独モードに移行した後(ステップS65)、待ち状態に復帰する。
【0055】
さらに、暗証番号削除後処理ステップにおけるモード変更は、図8に示すように、現在の実行モードがブランクモード、あるいはカード単独モードである場合には、暗証番号の削除により認証環境は変化しないために、動作モードが維持、継続され(ステップS71、73)、暗証番号単独モードである場合には、ブランクモードに移行し(ステップS72)、待ち状態に復帰する。
【0056】
また、暗証番号削除後処理ステップにおいて実行ステップが暗証番号優先モードである場合には、カード単独モードに移行した後(ステップS74)、カード優先モードである場合には、切替対象である暗証番号認証方式が削除されるために、カード単独モードに変更された後(ステップS75)、待ち状態に復帰する。
【0057】
ユーザーカード登録後処理ステップにおけるモード変更は、図9に示すように、現在の実行モードがカード単独モード、暗証番号優先モード、あるいはカード優先モードである場合には、ユーザーカード3Aの登録により認証環境は変化しないために、動作モードが維持、継続される(ステップS83、84、85)。
【0058】
また、実行モードがブランクモードの場合には、ユーザーカード3Aの登録によりカード単独モードに変更された後(ステップS81)、待ち状態に復帰し、暗証番号単独モードの場合、従前の暗証番号認証方式を優先表示する優先モード、すなわち、暗証番号優先モードに変更された後(ステップS82)、待ち状態に復帰する。
【0059】
図10は暗証番号登録後処理ステップにおけるモード変更を示し、現在の実行モードが暗証番号単独モード、暗証番号優先モード、あるいはカード優先モードの場合には、暗証番号の登録により認証環境は変化しないために、動作モードが維持、継続される(ステップS92、94、95)。また、実行モードがブランクモードの場合には、暗証番号の登録により暗証番号単独モードに変更された後(ステップS91)、待ち状態に復帰し、カード単独モードの場合、従前のカード認証方式を優先表示する優先モード、すなわち、カード優先モードに変更された後(ステップS93)、待ち状態に復帰する。
【0060】
一方、解錠処理後ステップは、図11に示すように、まず、解錠動作が正常に実行されたか否かが判定され(ステップS10)、正常な実行が確認されなかった場合には施解錠エラー表示を発した後(ステップS101)、待ち状態に復帰する。
【0061】
これに対し、ステップS10で正常な解錠動作が確認された場合、解錠完了表示を実行した後(ステップS11)、管理ステップへの移行操作が可能になる。管理ステップへの移行は、解錠動作後、所定時間内に操作開始ボタン8を押下し、さらにそのまま一定時間操作開始ボタン8を押し続けることにより行われ、当該操作を検出するために、まず、タイマーAを起動し(ステップS12)、所定時間内に操作が行われなかった場合には(ステップS14)、待ち状態に復帰する。
【0062】
一方、タイマーAのアップ前に操作開始ボタン8の押下操作が行われた場合(ステップS13)、タイマーBをスタートさせ(ステップS131)、所定時間の経過が検出されると(ステップS133)、管理ステップに移行し、その前に操作開始ボタン8の押下操作が中止されると(ステップS132)待ち状態に復帰する。
【符号の説明】
【0063】
1 認証部
2 電気錠
3 認証媒体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11