特許第6208477号(P6208477)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6208477プリンタ、印刷制御プログラム及び印刷システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6208477
(24)【登録日】2017年9月15日
(45)【発行日】2017年10月4日
(54)【発明の名称】プリンタ、印刷制御プログラム及び印刷システム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/12 20060101AFI20170925BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20170925BHJP
【FI】
   G06F3/12 343
   G06F3/12 378
   G06F3/12 308
   B41J29/38 Z
【請求項の数】9
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-130807(P2013-130807)
(22)【出願日】2013年6月21日
(65)【公開番号】特開2015-5194(P2015-5194A)
(43)【公開日】2015年1月8日
【審査請求日】2016年4月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】501398606
【氏名又は名称】富士通コンポーネント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100087480
【弁理士】
【氏名又は名称】片山 修平
(72)【発明者】
【氏名】石曽根 恭介
【審査官】 宮下 誠
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−194688(JP,A)
【文献】 特開2006−031427(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/12
B41J 29/00
B41J 21/00
H04N 1/00
G03G 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータに接続され、前記コンピュータから受信する画像生成情報に基づいて第1イメージデータを生成し、前記第1イメージデータを前記コンピュータに送信する画像生成手段と、
前記コンピュータにより生成される第2イメージデータと、前記第1イメージデータとを前記コンピュータが合成することにより生成された第3イメージデータを受信し、前記第3イメージデータを印刷する印刷部と、を具備することを特徴とするプリンタ。
【請求項2】
前記第1イメージデータは、機械により読み取られる画像のデータであることを特徴とする請求項1記載のプリンタ。
【請求項3】
前記第1イメージデータはバーコードのイメージデータであることを特徴とする請求項2記載のプリンタ。
【請求項4】
前記コンピュータは、前記第2イメージデータを前記プリンタにより印刷可能なデータに変換し、かつ変換後の前記第2イメージデータと、前記第1イメージデータとを合成することにより前記第3イメージデータを生成することを特徴とする請求項1から3いずれか一項記載のプリンタ。
【請求項5】
前記コンピュータは、アプリケーションソフト及びプリンタドライバを搭載し、
前記アプリケーションソフトは、前記第2イメージデータを生成する生成手段として機能し、
前記プリンタドライバは前記第2イメージデータを前記プリンタにより印刷可能なデータに変換する変換手段、及び前記第1イメージデータと前記変換手段により変換された前記第2イメージデータとを合成する合成手段として機能することを特徴とする請求項4記載のプリンタ。
【請求項6】
コンピュータを、
第1イメージデータを生成するための画像生成情報を設定し、プリンタに送信する情報設定手段と、
前記プリンタが前記画像生成情報に基づいて生成した前記第1イメージデータを、アプリケーションソフトにより生成された第2イメージデータと合成することにより第3イメージデータを生成し、前記プリンタに送信する合成手段として機能させることを特徴とする印刷制御プログラム。
【請求項7】
前記第1イメージデータは、機械により読み取られる画像のデータであることを特徴とする請求項6記載の印刷制御プログラム。
【請求項8】
前記コンピュータを、前記第2イメージデータを前記プリンタにより印刷可能なデータに変換する変換手段として機能させ、
前記合成手段は、変換後の前記第2イメージデータと、前記第1イメージデータとを合成することにより前記第3イメージデータを生成することを特徴とする請求項6または7記載の印刷制御プログラム。
【請求項9】
コンピュータと、
前記コンピュータに接続されたプリンタと、を具備し、
前記コンピュータは、画像生成情報を前記プリンタに送信し、
前記プリンタは、前記画像生成情報に基づいて第1イメージデータを生成し、前記第1イメージデータを前記コンピュータに送信し、
前記コンピュータは第2イメージデータを生成し、前記第2イメージデータと前記プリンタから受信した前記第1イメージデータとを合成することにより第3イメージデータを生成し、前記第3イメージデータを前記プリンタに送信し、
前記プリンタは前記第3イメージデータを印刷することを特徴とする印刷システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はプリンタ、印刷制御プログラム及び印刷システムに関する。
【背景技術】
【0002】
ホストコンピュータ(以下、単にコンピュータ)とプリンタとを接続した印刷システムが利用されている。プリンタは、コンピュータから送信される画像のデータ(イメージデータ)を印刷する。コンピュータには、例えばアプリケーションソフトとプリンタドライバとがインストールされている。ユーザはアプリケーションソフトを用いてイメージデータを作成する。プリンタドライバにおいて、当該イメージデータがプリンタにより印刷可能なデータに変換される(ラスタライズ)。プリンタは変換後のイメージデータに基づいて印刷を行う。このようなシステムは例えばバーコードの印刷などに用いられる(例えば特許文献1、2及び3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−217548号公報
【特許文献2】特開平11−221946号公報
【特許文献3】特開2006−31427号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、印刷の品質が低下することがある。具体的には、コンピュータ上に表示される画像と、プリンタにより印刷される画像とが異なることがある。イメージデータがプリンタドライバにおいて変換されることにより、印刷の品質の低下が生じる。本発明は、上記課題に鑑み、高品質な印刷が可能なプリンタ、印刷制御プログラム及び印刷システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、コンピュータに接続され、前記コンピュータから受信する画像生成情報に基づいて第1イメージデータを生成し、前記第1イメージデータを前記コンピュータに送信する画像生成手段と、前記コンピュータにより生成される第2イメージデータと、前記第1イメージデータとを前記コンピュータが合成することにより生成された第3イメージデータを受信し、前記第3イメージデータを印刷する印刷部と、を具備するプリンタである。
【0006】
上記構成において、前記第1イメージデータは、機械により読み取られる画像のデータである構成とすることができる。
【0007】
上記構成において、前記第1イメージデータはバーコードのイメージデータである構成とすることができる。
【0008】
上記構成において、前記コンピュータは、前記第2イメージデータを前記プリンタにより印刷可能なデータに変換し、かつ変換後の前記第2イメージデータと、前記第1イメージデータとを合成することにより前記第3イメージデータを生成する構成とすることができる。
【0009】
上記構成において、前記コンピュータは、アプリケーションソフト及びプリンタドライバを搭載し、前記アプリケーションソフトは、前記第2イメージデータを生成する生成手段として機能し、前記プリンタドライバは前記第2イメージデータを前記プリンタにより印刷可能なデータに変換する変換手段、及び前記第1イメージデータと前記変換手段により変換された前記第2イメージデータとを合成する合成手段として機能する構成とすることができる。
【0010】
本発明は、コンピュータを、第1イメージデータを生成するための画像生成情報を設定し、プリンタに送信する情報設定手段と、前記プリンタが前記画像生成情報に基づいて生成した前記第1イメージデータを、アプリケーションソフトにより生成された第2イメージデータと合成することにより第3イメージデータを生成し、前記プリンタに送信する合成手段として機能させる印刷制御プログラムである。
【0011】
上記構成において、前記第1イメージデータは、機械により読み取られる画像のデータである構成とすることができる。
【0012】
上記構成において、前記コンピュータを、前記第2イメージデータを前記プリンタにより印刷可能なデータに変換する変換手段として機能させ、前記合成手段は、変換後の前記第2イメージデータと、前記第1イメージデータとを合成することにより前記第3イメージデータを生成する構成とすることができる。
【0013】
本発明は、コンピュータと、前記コンピュータに接続されたプリンタと、を具備し、前記コンピュータは、画像生成情報を前記プリンタに送信し、前記プリンタは、前記画像生成情報に基づいて第1イメージデータを生成し、前記第1イメージデータを前記コンピュータに送信し、前記コンピュータは第2イメージデータを生成し、前記第2イメージデータと前記プリンタから受信した前記第1イメージデータとを合成することにより第3イメージデータを生成し、前記第3イメージデータを前記プリンタに送信し、前記プリンタは前記第3イメージデータを印刷する印刷システムである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、高品質な印刷が可能なプリンタ、印刷制御プログラム及び印刷システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1(a)は実施例1に係る印刷システムを例示するブロック図である。図1(b)は印刷システムの処理を例示するシーケンス図である。
図2図2は印刷システムを例示する機能ブロック図である。
図3図3(a)は変換手段の処理を例示するフローチャートである。図3(b)はバーコードイメージデータ生成手段の処理を例示するフローチャートである。図3(c)は合成手段の処理を例示するフローチャートである。
図4図4はバーコード情報の設定画面を例示する図である。
図5図5は比較例に係る印刷システムの処理を例示するシーケンス図である。
図6図6(a)は実施例1におけるイメージと印刷結果とを例示する図である。図6(b)は比較例におけるイメージと印刷結果とを例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図面を用いて本発明の実施例について説明する。
【実施例1】
【0017】
図1(a)は実施例1に係る印刷システム100を例示するブロック図である。図1(a)に示すように、印刷システム100はコンピュータ10及びプリンタ20を備える。
【0018】
コンピュータ10は例えばパーソナルコンピュータ(PC)であり、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)12、メモリ14、HDD(Hard
Disc Drive:ハードディスクドライブ)16、及びI/F(インターフェース)18を備える。プリンタ20は、CPU22、メモリ24、I/F26及び印刷部28を備える。CPU12は後述するイメージデータD1の生成及び変換などを行う。CPU22は後述するバーコードイメージデータD2の生成、及び印刷部28の制御などを行う。HDD16には、OS(Operating
system)、アプリケーションソフト(以下、単にアプリケーションと称することがある)、及びプリンタドライバ(印刷制御プログラム)などのソフトウェアが記憶されている。メモリ14及び24は、それぞれRAM(Random
Access Memory:ランダムアクセスメモリ)及びROM(Read Only Memory:リードオンリーメモリ)を含む。メモリ14及び24上には後述のイメージデータが展開される。印刷部28は例えばサーマルヘッドなどを含み、文字及び図形などを紙に印刷する。
【0019】
コンピュータ10のI/F18とプリンタ20のI/F26とは接続されている。I/F18及び26は例えばUSB(Universal Serial Bus、登録商標)インターフェース、またはRS−232インターフェースなどである。コンピュータ10とプリンタ20との接続は、例えばケーブル、インターネット、有線LAN(Local
Area Network:ローカルエリアネットワーク)及び無線LAN、並びにBluetooth(ブルートゥース、登録商標)により行われる。
【0020】
図1(b)は印刷システム100の処理を例示するシーケンス図である。コンピュータ10は例えば文字などを含むイメージデータD1を生成し(ステップS1)、イメージデータD1をプリンタ20により印刷可能なデータに変換する(ステップS2)。コンピュータ10はバーコード情報I1(画像生成情報)を設定し(ステップS3)、バーコード情報I1をプリンタ20に送信する(ステップS4)。プリンタ20はバーコード情報I1に基づいてバーコードのイメージデータ(バーコードイメージデータD2、第1イメージデータ)を生成する(ステップS5)。プリンタ20はバーコードイメージデータD2をコンピュータ10に送信する(ステップS6)。コンピュータ10は、イメージデータD1とバーコードイメージデータD2とを合成することによりイメージデータD3(第3イメージデータ)を生成し(ステップS7)、プリンタ20に送信する(ステップS8)。プリンタ20はイメージデータD3を印刷する(ステップS9)。ステップS1及びS2と、ステップS3〜S6とは、順番を入れ替えてもよいし、並行して実行してもよい。以下、コンピュータ10及びプリンタ20の構成及び処理について詳しく説明する。
【0021】
図2は印刷システム100を例示する機能ブロック図である。図2に示すように、コンピュータ10にはアプリケーション30及びプリンタドライバ32がインストールされている。アプリケーション30はイメージデータ生成手段31として機能する。プリンタドライバ32は、変換手段33、情報設定手段34、及び合成手段35として機能する。プリンタ20は、バーコードイメージデータ生成手段40、及び印刷制御手段42として機能する。
【0022】
各部分の処理について説明する。イメージデータ生成手段31は、イメージデータD1を生成する(図1(b)のステップS1)。情報設定手段34は、バーコード情報I1を設定する(図1(b)のステップS3)。
【0023】
図3(a)は変換手段33の処理を例示するフローチャートである。図3(a)に示すように、変換手段33は、イメージデータ生成手段31により生成されたイメージデータD1を取得する(ステップS10)。変換手段33はイメージデータD1に含まれるRGBデータをグレースケールに変換し(ステップS11)、ディザリング処理を行う(ステップS12)。さらに変換手段33は、プリンタ20の用紙に合わせてイメージデータD1のサイズを変更する(ステップS13)。図3(a)の処理により、イメージデータD1はプリンタ20により印刷可能なデータに変換される。ステップS13の後、処理は終了する。
【0024】
図3(b)はバーコードイメージデータ生成手段40の処理を例示するフローチャートである。図3(b)に示すように、バーコードイメージデータ生成手段40は、コンピュータ10の情報設定手段34から送信されるバーコード情報I1を取得する(ステップS14)。バーコードイメージデータ生成手段40は、バーコード情報I1に基づきバーコードイメージデータD2を生成し(ステップS15)、コンピュータ10に送信する(ステップS16)。ステップS16の後、処理は終了する。
【0025】
図3(c)は合成手段35の処理を例示するフローチャートである。図3(c)に示すように、合成手段35は、変換手段33からイメージデータD1を取得し、バーコードイメージデータ生成手段40からバーコードイメージデータD2を取得する(ステップS17)。合成手段35はイメージデータD1及びバーコードイメージデータD2を合成することによりイメージデータD3を生成し(ステップS18)、イメージデータD3をプリンタ20に送信する(ステップS19)。ステップS19の後、処理は終了する。プリンタ20の印刷制御手段42は印刷部28(図1(a)参照)を駆動し、イメージデータD3を印刷する(図1(b)のステップS9)。
【0026】
図4はバーコード情報I1の設定画面を例示する図である。バーコード情報I1には、バーコードの種類、サイズ及び位置が含まれる。ユーザは図4の画面を用いてバーコード情報を入力する。図4の画面において設定されたバーコード情報I1に基づき、プリンタ20のバーコードイメージデータ生成手段40はバーコードイメージデータD2を生成する。バーコード情報I1は、例えばバーコードのバイト数、及びバーコードデータなどを含んでもよい。
【0027】
実施例1と比較例とのそれぞれにおいて、イメージデータと印刷結果とを比較する。印刷結果とは、イメージデータに基づいてプリンタ20が印刷した結果である。
【0028】
比較例における処理を説明する。図5は比較例に係る印刷システムの処理を例示するシーケンス図である。図5に示すように、コンピュータはバーコード情報I2を設定し(ステップS20)、イメージデータD4を生成する(ステップS21)。イメージデータD4には、アプリケーションで生成されるイメージデータ、及びバーコード情報I2に基づくバーコードのイメージデータが含まれる。コンピュータのプリンタドライバはイメージデータD4を変換し(ステップS22)、変換後のイメージデータD4をプリンタに送信する(ステップS23)。プリンタはイメージデータD4に基づいて印刷を行う(ステップS24)。
【0029】
図6(a)は実施例1におけるイメージデータ50と印刷結果53とを例示する図である。図6(a)に示すように、イメージデータ50はバーコード51及び文字52を含む。印刷結果53はバーコード54及び文字55を含む。バーコード51及び54はバーコードイメージデータD2に基づく。文字52及び55はイメージデータD1に基づく。バーコード51とバーコード54は略同一である。具体的には、バーコード51及び54において、位置、線の数、線幅、及び線間の距離などが略同一である。
【0030】
図6(b)は比較例におけるイメージデータ60と印刷結果62とを例示する図である。図6(b)に示すように、印刷結果62に含まれるバーコード66は、イメージデータ60に含まれるバーコード64とは異なる。すなわち、印刷結果62は、イメージデータ60と異なる。例えばバーコードの複数の線が重なり太い線になる。このように、比較例においては、イメージデータと同一の印刷が困難であり、印刷の品質が低下する。このようなバーコード66は、バーコードスキャナなどの機械による読み取りが困難である。
【0031】
上記のように、実施例1によれば、イメージデータD3とほぼ同一の高品質な印刷が可能である。イメージデータD3の通りにバーコード54が印刷されるため、バーコードの読み取りエラーが抑制される。実施例1は1次元バーコードを印刷する例である。1次元バーコード以外に、機械により読み取られる文字列及び図形などを印刷してもよい。機械により読み取られる文字列及び図形とは、例えばQRコード(登録商標)のような2次元バーコードなどを含む。既述したように、高品質な印刷が可能であるため、読み取りエラーが抑制される。
【0032】
プリンタ20は、イメージデータD1(図6(a)における文字52に対応)を生成してもよい。より高品質な印刷が可能である。ただし、文字55は機械により読み取られるものではないため、バーコード54よりも印刷の品質が低くてもよい。例えば文字55は人間により視認できればよい。従って、コンピュータ10がイメージデータD1を生成すればよい。プリンタ20はバーコードイメージデータD2を作成できる処理能力を有していればよい。具体的には、プリンタ20のメモリ24(図1(a)参照)はバーコードイメージデータD2を展開できる領域を有していればよいため、メモリ24の大幅な増設はしなくてよい。プリンタ20の高コスト化は抑制される。
【0033】
アプリケーションがイメージデータD1及びバーコードイメージデータD2を生成し、プリンタドライバによる変換をせずにプリンタに送信することで、高品質な印刷は可能である。しかし、アプリケーションにバーコードイメージデータD2の生成機能を実装するため、ソフトが複雑化し、処理が遅くなる。また複数のアプリケーションを用いる場合、アプリケーションごとに異なるバーコードが印刷される恐れがある。実施例1によれば、アプリケーションはバーコードイメージデータD2を生成しないため、処理が高速になる。またプリンタ20がバーコードイメージデータD2を作成するため、複数のアプリケーションを用いた場合でもバーコードの品質に差異が生じ難い。例えばアプリケーション30が情報設定手段34を有してもよい。アプリケーション30により設定されたバーコード情報I1に基づいて、プリンタ20はバーコードイメージデータD2を生成することで、高品質な印刷が可能となる。プリンタ20はサーマルプリンタ以外に、インクジェットプリンタ、またはレーザプリンタなどでもよい。印刷システム100は、例えば包装、ラベル、タグ、及びレシートの印刷などに用いることができる。
【0034】
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0035】
10 コンピュータ
20 プリンタ
28 印刷部
30 アプリケーション
31 イメージデータ生成手段
32 プリンタドライバ
33 変換手段
34 情報設定手段
35 合成手段
40 バーコードイメージデータ生成手段
42 印刷制御手段
図1
図2
図3
図4
図5
図6