特許第6208545号(P6208545)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6208545
(24)【登録日】2017年9月15日
(45)【発行日】2017年10月4日
(54)【発明の名称】補助天板付きテーブル
(51)【国際特許分類】
   A47B 11/00 20060101AFI20170925BHJP
   A47B 13/00 20060101ALI20170925BHJP
【FI】
   A47B11/00 Z
   A47B13/00 Z
【請求項の数】5
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2013-227587(P2013-227587)
(22)【出願日】2013年10月31日
(65)【公開番号】特開2015-85046(P2015-85046A)
(43)【公開日】2015年5月7日
【審査請求日】2016年10月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000561
【氏名又は名称】株式会社岡村製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100060759
【弁理士】
【氏名又は名称】竹沢 荘一
(74)【代理人】
【識別番号】100087893
【弁理士】
【氏名又は名称】中馬 典嗣
(72)【発明者】
【氏名】細谷 らら
(72)【発明者】
【氏名】関川 秀峰
【審査官】 家田 政明
(56)【参考文献】
【文献】 特開平11−206461(JP,A)
【文献】 特開2006−110068(JP,A)
【文献】 実開昭49−86901(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 1/00−41/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
前後方向を向く左右1対の水平脚杆と、
各水平脚杆に立設した左右1対の脚柱と、
前記各脚柱の上部に固着された前下方を向く左右1対のブラケットと、
前記両ブラケットにより支持され、前下方を向く天板と、
いずれかの前記ブラケットに、ほぼ水平をなすようにして内側端が取付けられ、前記天板の側方に突出する補助天板
とを備えることを特徴とする補助天板付きテーブル。
【請求項2】
各脚柱を前傾するようにして水平脚杆の後端部上面に立設し、かつ水平脚杆の後端に、車輪が前記脚柱の後面の下方への延長面より後方に突出するようにしてキャスタを設け、さらに、各水平脚杆の前端部下面に、高さ調節用のアジャスタを設けた請求項1記載の補助天板付きテーブル。
【請求項3】
補助天板の内側端より起立する取付片を、ブラケットに、前下向き傾斜する天板に対して所要の角度をなす取付位置と、天板と平行をなす取付位置とに取付位置調節可能として取付けた請求項1または2記載の補助天板付きテーブル。
【請求項4】
各水平脚杆の上面を、前方に向かって下向き傾斜する傾斜面とすることにより、各水平脚杆を前方に向かって薄肉とした請求項1〜3のいずれかに記載の補助天板付きテーブル。
【請求項5】
水平脚杆の上面の下向き傾斜角度と、脚柱の前傾角度と、天板の下向き傾斜角度とを、ほぼ同一とし、水平脚杆の上面と脚柱と天板とが、側面視ほぼコ字状をなすようにした請求項2を引用する請求項4記載の補助天板付きテーブル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、補助天板付きテーブルに関する。
【背景技術】
【0002】
この種の従来のテーブルとしては、補助天板を、天板の下面に、上下方向を向く軸をもって、水平回転可能として枢着したもの(例えば特許文献1参照)、補助天板を、天板の下面に水平軸をもって枢着し、水平の使用位置と、下向きの折り畳み位置とに回動可能としたもの(例えば特許文献2参照)、補助天板を、天板に対して高さ調節および傾斜角度調節可能としたもの(例えば特許文献3参照)等がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−152065号公報
【特許文献2】特開2004−261305号公報
【特許文献3】特開平6−253930号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述のような従来のテーブルは、いずれも天板を水平として使用することを前提としており、それに合わせて、補助天板も天板と平行をなすようにして、天板の下面に取付けられている。
【0005】
特許文献3に記載されているものは、補助天板の傾斜角度を調節できるようになっているが、そのための構造が複雑かつ大型化し、製造コストが高くつくだけでなく、操作が面倒である等の問題がある。
【0006】
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、構造が簡単であり、天板の傾斜角度に関係なく、補助天板を安定よく水平に支持することができるとともに、パソコン操作に適した補助天板付きテーブルを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1) 前後方向を向く左右1対の水平脚杆と、各水平脚杆に立設した左右1対の脚柱と、前記各脚柱の上部に固着された前下方を向く左右1対のブラケットと、前記両ブラケットにより支持され、前下方を向く天板と、いずれかの前記ブラケットに、ほぼ水平をなすようにして内側端が取付けられ、前記天板の側方に突出する補助天板とを備えるものとする。
【0008】
このような構成によると、補助天板を、天板の下面に取付けるのではなく、天板を支持するブラケットに取付けるので、天板の傾斜角度に関係なく、補助天板を安定よく水平に支持することができ、しかも、構造が簡単であり、天板が前下方に傾斜しているので、天板上に腕を載せやすく、長時間パソコン操作しても疲れにくく、したがって、パソコン操作等に最適である。
また、天板は前下方に傾斜していても、補助天板は水平であるので、筆記具その他の物を補助天板上に安定よく載置することができる。
【0009】
(2) 上記(1)項において、各脚柱を前傾するようにして水平脚杆の後端部上面に立設し、かつ水平脚杆の後端に、車輪が前記脚柱の後面の下方への延長面より後方に突出するようにしてキャスタを設け、さらに、各水平脚杆の前端部下面に、高さ調節用のアジャスタを設ける。
【0010】
このような構成によると、平常時は天板が前下方を向いているので、その状態から、天板の前部を、ほぼ水平になるように持ち上げ、キャスタの車輪を床面上に転動させて、テーブルを、楽な姿勢で、転倒することなく、安定よく移動させることができる。
このとき、キャスタの車輪が、水平脚杆の後端および脚柱の後面の下方への延長面より後方に位置しているので、天板の前部を持ち上げても、テーブル全体の重心がキャスタの車輪より前方に移動するおそれが小さく、移動時の安定性を確保することができる。
高さ調節用のアジャスタを接床させると、アジャスタと床面との摩擦により、テーブルは、地震時の振動や他物との衝突等によっても、不本意に移動することがなく、床面上に安定よく設置することができる。
しかも、アジャスタにより、水平脚杆の前部の高さを調節することにより、天板の下向き傾斜角度を調節することができる。
さらに、着座者の下肢空間を妨げることがない。
また、構造が簡単で安価に製造することができる。
【0011】
(3) 上記(1)または(2)項において、補助天板の内側端より起立する取付片を、ブラケットに、前下向き傾斜する天板に対して所要の角度をなす取付位置と、天板と平行をなす取付位置とに取付位置調節可能として取付ける。
【0012】
このような構成によると、天板を前下向き傾斜させるタイプと、天板を水平とするタイプとの両方のテーブルに、補助天板を、その取付け位置を変えて取付けるだけで、共通して使用することができる。
【0013】
(4) 上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、各水平脚杆の上面を、前方に向かって下向き傾斜する傾斜面とすることにより、各水平脚杆を前方に向かって薄肉とする。
【0014】
このような構成によると、水平脚杆の前部の上向突出量を低減し、着座者の足先等がこの部分に当接するのを防止しうるとともに、水平脚杆の外観を良好なものとすることができる。
【0015】
(5)上記(2)項を引用する上記(4)項において、水平脚杆の上面の下向き傾斜角度と、脚柱の前傾角度と、天板の下向き傾斜角度とを、ほぼ同一とし、水平脚杆の上面と脚柱と天板とが、側面視ほぼコ字状をなすようにする。
【0016】
このような構成によると、水平脚杆の上面に対して脚柱を直角に立設し、かつ脚柱に対して、ブラケットおよび天板を直角に取付ければよいので、容易に製造することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によると、構造が簡単であり、天板の傾斜角度に関係なく、補助天板を安定よく水平に支持することができるとともに、パソコン操作に適した補助天板付きテーブルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の補助天板付きテーブルの第1の実施形態を斜め前方より見た斜視図である。
図2】同じく、斜め後方より見た斜視図である。
図3】同じく、側面図である。
図4】同じく、平面図である。
図5】同じく、底面図である。
図6図4のVI−VI線に沿う縦断側面図である。
図7図4のVII−VII線に沿う縦断正面図である。
図8図5のVIII−VIII線に沿う、水平脚部と脚柱の下部との拡大縦断側面図である。
図9】本発明の補助天板付きテーブルの第2の実施形態の側面図である。
図10】本発明の補助天板付きテーブルの第2の実施形態におけるブラケットと補助天板との関係を示す分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の補助天板付きテーブルの第1の実施形態を、図1図7に基づいて説明する。
図1図3に示すように、この補助天板付きテーブル(以下、単にテーブルという)は、前後方向を向く水平脚杆1の後端部(中間部とすることもある)より脚柱2が若干前傾するようにして立設された側面視ほぼL字状の左右1対の脚3、3の上部に、前下方を向く左右1対の天板支持ブラケット(以下、単にブラケットという)4、4の後端部を固着し、両ブラケット4、4をもって、前下方を向く天板5を支持したものよりなっている。
天板5は、図4および図5に示すように、後縁が後方に向かって緩やかな円弧状に突出し、前縁が後方に向かって緩やかな円弧状に凹入し、かつ四隅の角部が円弧状に面取りされた、ほぼ四角形をなしている。
【0020】
各水平脚杆1の上面1aを、前方に向かって下向き傾斜する傾斜面とすることにより、各水平脚杆1は、前方に向かって漸次薄肉とされており、それによって、水平脚杆1の前部の上向突出量を低減させ、着座者の足先等がこの部分に当接するのを防止しうるとともに、水平脚杆1の外観を良好なものとすることができる。
【0021】
各脚柱2は、各水平脚杆1の上面1aとほぼ直角をなすようにして、各水平脚杆1の後端部上面に立設されている。
【0022】
図3に示すように、水平脚杆1の上面1aの下向き傾斜角度α1と、脚柱2の前傾角度α2と、天板5の下向き傾斜角度α3とを、ほぼ同一か、または可及的に近似させることにより、水平脚杆1の上面1aと脚柱2と天板5とが、側面視ほぼコ字状をなすようにしてある。
こうすることによって、水平脚杆1の上面1aに対して脚柱2を直角に立設し、かつ脚柱2に対して、ブラケット4および天板5を直角に取付ければよいので、容易に製造することができる。
【0023】
具体的には、図8に示すように、断面形状が前後方向に長い長円形筒体をなす脚柱2の下端よりやや上方の内面に、前後1対のねじ孔6、6を設けた取付板7を、脚柱2の中心軸線と直交する方向を向くようにして固着し、脚柱2におけるこの取付板7より下方の部分を、水平脚杆1の後端上部に上面1aと直交するように上向き突設した段付き突部8の小寸部8aに嵌合し、この段付き突部8内を貫通するように水平脚杆1に設けた前後1対のねじ挿通孔9、9に下方より挿通したボルト10、10の上部を取付板7のねじ孔6、6にそれぞれ螺合させて締め付けることにより、脚柱2は、水平脚杆1の後端部上面に、その上面1aとほぼ直角をなすようにして、強固に固着されている。
【0024】
段付き突部8の小寸部8aの外形は、脚柱2の内面形状とほぼ補形をなし、その下方の段付き突部8の大寸部8bの外形は、脚柱2の外形とほぼ同一形状をなしている。
【0025】
各水平脚杆1の後端には、キャスタ11が設けられている。
キャスタ11は、各水平脚杆1の後端における左右方向の中央に、側面視ほぼ半円弧状をなして後方に向かって突設された軸受片12と、各水平脚杆1の後端の後方かつ軸受片12の両側方に形成された左右1対の車輪収容段部13、13内に配設された左右1対の車輪14、14と、軸受片12のほぼ中央を貫通して、両側部で両車輪14、14を枢支する軸15とからなっている。
【0026】
各車輪収容段部13の左右幅は、キャスタ11における各車輪14の左右幅とほぼ同一としてあり、この車輪収容段部13に車輪14を配設することによって、各車輪14の外側面が、水平脚杆1の側面と前後方向にほぼ整合し、水平脚杆1の側面から外側方に突出しないようにしてある。
【0027】
また、各車輪14は、前傾する脚柱2の後面の下方への延長面より後方に位置するようにして、また、車輪14の下端が水平脚杆1の下面よりわずかに下方に突出するようにして、各車輪収容段部13に配設されている。
【0028】
なお、車輪14の下端が水平脚杆1の下面とほぼ等高、またはわずかに上方に位置するようにして、各車輪14を各車輪収容段部13に配設することもある。
こうした場合は、水平脚杆1の下面が床面に接するので、テーブルの支持がより安定するとともに、天板2の前部を持ち上げたときは、水平脚杆1の下面が床面から離れ、テーブルを楽に移動させることができる。
【0029】
各車輪収容段部13における軸受片12の側面と、各水平脚杆1の側面の後端との間に形成される段差面13aは、車輪14の軸15を中心とし、かつ車輪14の外周面の半径よりわずかに大きい曲率半径の円弧面をなしている。
【0030】
各水平脚杆1の後部から前部近傍にかけての両側面には、両側方と下方とに開口する前後方向に長い凹入段部16、16が設けられており、各水平脚杆1の前後方向の中間部の断面形状は、図7に示すように、ほぼT字状をなしている。
この凹入段部16、16の後端部は、図3に示すように、側面視において円弧状をなして下方に向かうとともに、図5に示すように底面視において円弧状をなして両外側方に向かい、なだらかな曲面形状を呈している。
【0031】
各凹入段部16の中間部の上縁は、各水平脚杆1の上面1aと平行をなし、各凹入段部16の前端部は、図3に示すように、側面視において円弧状をなして下方に向かい、各水平脚杆1の前端部下面に、円形のボス部1bが形成されるようにしてある。
【0032】
ボス部1bの下面中央には、上方を向くねじ孔17が設けられており、このねじ孔17に、下端に円形の接床部材18が設けられたアジャスタボルト19が螺合されている。
この接床部材18とアジャスタボルト19とからなる高さ調節用のアジャスタ20を回転させて、接床部材18を各水平脚杆1の前端部下面から下方に進退させることにより、各水平脚杆1の前端部の高さを調節しうるようになっている。
【0033】
各水平脚杆1の前端部の高さを調節することにより、水平脚杆1だけでなく、脚柱2および天板5を含むテーブル全体を、キャスタ11における車輪14の軸15を中心として回動させることができ、天板5の下向き傾斜角度を微調節することができる。
【0034】
アジャスタ20に代えて、例えば、滑り止め用のパッド材からなる接床部材(図示略)のみを、各水平脚杆1の前端部下面に貼着するだけとしてもよい。
【0035】
図2および図5図7に示すように、左右の脚柱2、2の上端部間には、断面形状が上下方向に長い長円形筒体をなす左右方向を向く横連結杆21が架設されている。
【0036】
各脚柱2の上部に後端部が固着されたブラケット4は、上辺が前方に向かって下向き傾斜し、かつ下辺がほぼ水平をなす側面視ほぼ三角形状をなし、一方のブラケット4には、平面視ほぼ半円弧状をなすほぼ水平の補助天板22が、その直線状の内側端より起立する取付片22aを、ブラケット4の内側面に当接させて、前後1対のボルト・ナット23、23をもって固着することにより、ブラケット4の下方を通って、天板5の側端より外側方に突出するようにして取付けられている。
【0037】
補助天板22の上面のほぼ中央には、カップ受け用の円形の凹入段部24が設けられている。この凹入段部24の周縁部には、円弧状の複数の切欠き25が設けられている。この切欠き25を設けることにより、補助天板22のプレス加工が容易になるとともに、塵芥等が凹入段部24の隅部に溜まるのを防止することができる。
【0038】
このテーブルは、上記のような構成としてあるので、天板5の前部をわずかに持ち上げるだけで、キャスタ11の車輪14を床面(図示略)上に転動させて、テーブルを、転倒することなく、安定よく移動させることができる。
このとき、キャスタ11の車輪14が、水平脚杆1の後端および脚柱2の後面の下方への延長面より後方に位置しているので、天板5の前部を持ち上げても、テーブル全体の重心がキャスタ11の車輪14より前方に移動するおそれが小さく、移動時の安定性を確保することができる。
【0039】
接床部材18を接床させると、接床部材18と床面との摩擦により、テーブルは、地震時の振動や他物との衝突等によっても、不本意に移動することがなく、床面上に安定よく設置することができる。
しかも、着座者の下肢空間を妨げることがない。また、構造が簡単で安価に製造することができる。
【0040】
さらに、補助天板22を、天板5の下面に取付けるのではなく、天板5を支持するブラケット4に取付けるので、天板の傾斜角度に関係なく、補助天板を安定よく水平に支持することができ、しかも、構造が簡単である。また、天板が前下方に傾斜しているので、天板上に腕を載せやすく、長時間パソコン操作しても疲れにくく、したがって、パソコン操作等に好適である。
【0041】
図9は、本発明のテーブルの第2の実施形態を示す。なお、第1の実施形態におけるのと同一または類似の部材には、同一の符号をもって図示するに止め、それらについての詳細な説明は省略する(第3の実施形態においても同様とする)。
第2の実施形態においては、ブラケット4および天板5を、ほぼ水平としてある。
【0042】
補助天板22は、天板5と平行をなすようにして、その取付片22aをブラケット4の外側面に当接し、前後1対のボルト・ナット23、23をもって固着することにより、天板5の側端より外側方に突出するようにしてブラケット4に取付けられている。
その他の構造は、第1の実施形態と同じである。
【0043】
第2の実施形態のような構造としても、第1の実施形態の基本的な効果と同様の効果を奏することができる。
【0044】
図10は、本発明のテーブルの第3の実施形態におけるブラケットと補助天板との関係を示す。
第3の実施形態においては、ブラケット4を、第1の実施形態におけるのと同様の側面視ほぼ三角形をなす垂直の側片4aの上端に、天板取付片4bが直角に折曲形成されたものとし、側片4aには、天板取付片4bと平行をなす直線L1上に位置する前後1対の取付孔25、26と、後方の取付孔26の下方に位置する取付孔27とが設けられている。
取付孔27は、前方の取付孔25から直線L1に対して、図3に示す天板5の下向き傾斜角度α3と同一の後下向き傾斜角度α3をなす直線L2上に位置し、かつ取付孔25から両取付孔25、26間の距離と等距離の位置に設けられている。
【0045】
したがって、ブラケット4を、図9に示すように、上縁である天板取付片4bが水平となるようにして脚柱2に固着し、天板取付片4bをもって天板5を水平に支持したときは、補助天板22を水平として、その取付片22aを側片4aの外側面に当接し、ボルト・ナット23におけるボルト23aを両取付孔25、26に挿通して、ナット23bをボルト23aの先端部より螺合させて締め付けることにより、補助天板22を天板5と平行の水平としてブラケット4に取付けることができるとともに、ブラケット4を、図3に示すように、上縁である天板取付片4bが前下向き傾斜するようにして脚柱2に固着し、天板取付片4bをもって天板5を前下向き傾斜状態で支持したときは、補助天板22を水平として、その取付片22aを側片4aの外側面に当接し、ボルト・ナット23におけるボルト23aを取付孔25、27に挿通して、ナット23bをボルト23aの先端部より螺合させて締め付けることにより、前下向き傾斜する天板5に対して、補助天板22を水平としてブラケット4に取付けることができる。
【0046】
すなわち、補助天板22の内側端より起立する取付片22aを、ブラケット4に、前下向き傾斜する天板5に対して所要の角度をなす取付位置と、天板5と平行をなす取付位置とに取付位置調節可能として取付けてあるので、ブラケット4と補助天板22とを、天板5を水平に支持するタイプと、天板5を前下向き傾斜させて支持するタイプとの両方に共通して使用することができる。
【0047】
本発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲を逸脱しない範囲内で、例えば次のような変形した態様での実施が可能である。
(1) 水平脚杆1の後端部を平面視において二股状に形成して、左右1対の軸受片(図示略)を形成し、その間に1個の車輪を配設する。
(2) 補助天板22から凹入段部24を省略する
(3) 補助天板22の外周縁に、載置物の落下防止用の起立縁を設ける。
【符号の説明】
【0048】
1 水平脚杆
1a上面
1bボス部
2 脚柱
3 脚
4 ブラケット
4a側片
4b天板取付片
5 天板
6 ねじ孔
7 取付板
8 段付き突部
8a小寸部
8b大寸部
9 ねじ挿通孔
10 ボルト
11 キャスタ
12 軸受片
13 車輪収容段部
13a段差面
14 車輪
15 軸
16 凹入段部
17 ねじ孔
18 接床部材
19 アジャスタボルト
20 アジャスタ
21 横連結杆
22 補助天板
22a取付片
23 ボルト・ナット
23aボルト
23bナット
24 凹入段部
25 切欠き
25、26、27 取付孔
α1、α2、α3 角度
L1、L2 直線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10