(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
プラントにおける少なくとも気体を流すための配管の途中に設置され、該配管内を流れる気体により弁本体を動作させる作動弁と、前記配管の途中に設置され、前記作動弁への気体の流れの開閉を行う第1の電磁弁と、該第1の電磁弁に気体を供給する第1及び第2の気体供給源と、前記第1の電磁弁の排気ラインに設置され、前記第1の電磁弁からの排気と該第1の電磁弁への給気を切替えると共に、電源喪失時には前記第1の電磁弁に気体を供給するために前記第2の気体供給源との接続に切替えられる第1の切替弁と、該第1の切替弁の前記第2の気体供給源側の配管の途中に設置され、前記第1の切替弁の給気側へのリークを防止する隔離弁とを備え、
前記隔離弁は、前記第1の電磁弁が動作不能の際に、通常運転時の電源とは異なる第2の電源によって動作して開にされ、前記第1の切替弁に前記第2の気体供給源から気体を供給する第2の電磁弁を備えていることを特徴とする気体供給装置。
原子炉格納容器に収納されている原子炉圧力容器からの蒸気をタービン建屋に供給する主蒸気配管から分岐した配管の途中に設けられ、原子炉の圧力が一定値以上になった際に開動作して前記主蒸気配管内の主蒸気を逃す主蒸気逃し安全弁若しくは原子炉圧力容器が収納されている原子炉格納容器からの気体を排気塔から放出する非常用ガス処理系に設置されている配管の途中に開閉弁が設けられ、前記原子炉格納容器の圧力が一定値以上になった際に前記開閉弁を開動作させて前記原子炉格納容器内の気体を前記非常用ガス処理系から排気する空気又は窒素作動弁と、前記主蒸気逃し安全弁を開動作させるためのシリンダ若しくは前記空気又は窒素作動弁を開動作させるために、前記開閉弁に駆動力を供給するシリンダと、該シリンダへの空気又は窒素の流れの開閉を行う第1の電磁弁と、該第1の電磁弁に空気又は窒素を供給する第1及び第2の空気又は窒素供給源と、前記第1の電磁弁の排気ラインに設置され、前記第1の電磁弁からの排気と該第1の電磁弁への給気を切替えると共に、電源喪失時には前記第1の電磁弁に空気又は窒素を供給するために前記第2の空気又は窒素供給源との接続に切替えられる第1の切替弁と、該第1の切替弁の前記第2の空気又は窒素供給源側の配管の途中に設置され、前記第1の切替弁の給気側へのリークを防止する隔離弁とを備え、
前記隔離弁は、前記第1の電磁弁が動作不能の際に、通常運転時の電源とは異なる第2の電源によって動作して開にされ、前記第1の切替弁に前記第2の空気又は窒素供給源から空気又は窒素を供給する第2の電磁弁を備えていることを特徴とする原子力プラントの空気又は窒素供給装置。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図示した実施例に基づいて本発明の気体供給装置及び原子力プラントの空気又は窒素供給装置を説明する。なお、各図において、弁の黒表示は“閉”状態を、白表示は“開”状態をそれぞれ示すものである。また、符号は、同一構成部品には同符号を使用すると共に、既に説明した部品の説明は省略する。
【実施例1】
【0018】
図1乃至
図5は、本発明の気体供給装置の実施例1を示し、例えば、弁本体(図示せず)を開閉する空気作動弁アクチュエータ1があり、この空気作動弁アクチュエータ1は、建屋21内の配管20A1の途中に設置された第1の電磁弁2Aにより動作されものである。即ち、第1の電磁弁2Aは、第1の電源のオン、オフにより、供給口であるIA系(第1の気体供給源である計装空気供給系統設備)から制御用空気又は窒素が供給されることで、空気作動弁アクチュエータ1が作動し、作動完了後、第1の電磁弁2Aの第1の電源のオフにより、空気作動弁アクチュエータ1の制御用空気又は窒素は、第1の電磁弁2Aの排気口から後述する第1の切替弁3AのA→Eの経路で排出され、空気作動弁アクチュエータ1は作動前の状態に復帰する。
【0019】
また、本実施例では、建屋21内の第1の切替弁3Aと建屋21外に設置されている空気又は窒素を供給する空気又は窒素供給源(第2の気体供給源)であるボンベ4Aとの間の配管20B1には、後述する第3の電磁弁5A及び隔離弁6が配置されている。
【0020】
また、本実施例では、第1の電磁弁2Aが動作不能の際に、通常運転時の第1の電源とは異なる第2の電源によって動作して隔離弁6を開にし、第1の切替弁3Aに第2の気体供給源であるボンベ4Aから気体を供給する第2の電磁弁2Bを備え、この第2の電磁弁2Bが設置されている配管20A2の延長線上には、第2の切替弁3B及び第3の気体供給源であるボンベ4Bからの気体の流れの開閉を行う第4の電磁弁5Bが設置され、第2の電源が喪失した際には、第4の電磁弁5Bを開にして第3の気体供給源であるボンベ4Bから気体を供給し、第2の切替弁3Bが排気から給気に切り替わることで、第2の電磁弁2Bを操作して隔離弁6を開操作するものである。
【0021】
即ち、上述した隔離弁6は、第1の電磁弁2Aが電源喪失などにより動作不能の場合、第2の電源によって第2の電磁弁2Bの電源をオンに操作し、隔離弁6を開にすることで、第1の切替弁3Aに第2の気体供給源であるボンベ4Aから気体を供給することを可能とする(
図2及び
図3参照)。しかし、第2の電磁弁2Bを操作する第2の電源も喪失した場合には、第4の電磁弁5Bを開操作して気体を供給し、第2の切替弁3Bが排気側から給気に切り替わることで、第2の電磁弁2Bを経由して隔離弁6のエアシリンダに、第3の気体供給源であるボンベ4Bから空気を供給することが可能となる。これにより、隔離弁6が開操作され、建屋21外に設置されている空気又は窒素が貯蔵されている第2の気体供給源であるボンベ4Aから第3の電磁弁5Aを介して、制御用空気又は窒素が隔離弁6を経由して第1の切替弁3Aに給気できる(
図4及び
図5参照)。
【0022】
これにより、第1の切替弁3AにP⇔Aの流路が形成され(
図3及び
図5参照)、ボンベ4Aから第3の電磁弁5A、隔離弁6、第1の切替弁3A、第1の電磁弁2Aを経由して空気作動弁アクチュエータ1へ至る制御用空気又は窒素の流路が確保されて空気作動弁アクチュエータ1が作動する。空気作動弁アクチュエータ1の作動完了後は、第3の電磁弁5Aの電源がオフすると、第3の電磁弁5A、隔離弁6、第1の切替弁3A、第1の電磁弁2A、空気作動弁アクチュエータ1間の圧力が低下し、第1の切替弁3Aの流路がA→Eに切り替わる(
図1参照)。更に、空気作動弁アクチュエータ1の制御用空気又は窒素は、第1の電磁弁2Aの排気口から第1の切替弁3AのA→Eの経路で排出され、空気作動弁アクチュエータ1は作動前の状態に復帰する。
【0023】
つまり、本実施例では、第1の電磁弁2Aには、気体(空気又は窒素)を供給する気体供給源として、第1の気体供給源であるIA系(計装空気供給系統設備)と第2の気体供給源であるボンベ4Aの2系列を備えている。
【0024】
本実施例では、このようにして、空気作動弁アクチュエータ1を動作し、弁本体を開閉させるようになっている。
【0025】
なお、
図1乃至
図5では、第1の切替弁3Aの表記は、空気油圧回路図のJISシンボル表記を模したものとしている。
【0026】
上述したように、本実施例では、第1の電磁弁2Aとボンベ4A間の建屋21内の配管20A1の途中に、第1の電磁弁2Aからの排気と、この第1の電磁弁2Aへの給気を切替える第1の切替弁3Aが設置されているが、この第1の切替弁3Aは、電源喪失時には、第1の電磁弁2Aに空気又は窒素を供給するためにボンベ4Aとの接続に切替えられるものである。
【0027】
つまり、第1の電磁弁2Aの排気ライン11A側の建屋21内にある配管20A1の途中に第1の切替弁3Aを設置し、第1の切替弁3Aに作動用の空気又は窒素が、建屋21外に設けられたボンベ4Aから配管20B1を介して供給されると、通常時は、
図1に示す如く、第1の電磁弁2Aの排気ライン11A側に接続されている第1の切替弁3Aが、
図3に示すように、給気側に切り替わり、作動用空気又は窒素を第1の電磁弁2Aに供給することができ、電源喪失時においても、空気作動弁アクチュエータ1に空気の供給が可能となる。
【0028】
また、上述した隔離弁6は、第1の切替弁3Aのボンベ4A側の建屋21外の配管20B1の途中に設置され、通常時の建屋21内の雰囲気が、第1の切替弁3Aの給気側のリークによって建屋21外へ漏出するのを防止するものである。
【0029】
更に、上述した如く、第2の電磁弁2Bの排気ライン11B側にある配管20A2の途中には第2の切替弁3Bが設置され、この第2の切替弁3Bに作動用の空気又は窒素が、建屋21外に設けられたボンベ4Bから配管20B2を介して供給されると隔離弁6が開になり、通常時は、
図1に示す如く、第1の電磁弁2Aの排気ライン11A側に接続されている第1の切替弁3Aが、
図5に示すように、給気側に切り替わり、ボンベ4Aから作動用空気又は窒素を第1の電磁弁2Aに供給することができ、電源喪失時においても、空気作動弁アクチュエータ1に空気の供給が可能となる。
【0030】
なお、第1の切替弁3Aに空気又は窒素を供給する設備は、建屋21内の電源とは別の電源種別、例えばバッテリーを持つことで、安全性を高めることができるが、更なるバックアップとして、手動弁によって給気しても良い。
【0031】
即ち、本実施例では、ボンベ4Aから第1の切替弁3Aに供給する建屋21外の配管20B1に設置されている第3の電磁弁5A及びボンベ4Bから第2の切替弁3Bに供給する建屋21外の配管20B2に設置されている第4の電磁弁5Bは、交流電源又は直流電源、直流電源、手動のそれぞれを動力源とする3つの電磁弁から構成されている。つまり、
図1乃至
図5に示す如く、第3の電磁弁5A1及び第4の電磁弁5B1は、非常時(その1)の際に、交流電源又は直流電源を動力源とし、第3の電磁弁5A2及び第4の電磁弁5B2は、非常時(その2)の際に、直流電源(例えば、バッテリー)を動力源として動作するものであり、また、第3の電磁弁5A3及び第4の電磁弁5B3は、バックアップとして手動で動作するものである。
【0032】
そして、電源喪失時には、直流電源(バッテリー)を駆動原とする第3の電磁弁5A2又は第4の電磁弁5B2を駆動し、ボンベ4A又は4Bから第1の電磁弁2A又は第2の電磁弁2Bに空気又は窒素を供給するものである。第1の切替弁3Aの給気側へのリークは、隔離弁6により防止されている。
【0033】
次に、上述した実施例1の気体供給装置における各状態の具体的な例を、
図6乃至
図15を用いて説明する。
【0034】
図6乃至
図15には、弁本体7として、空気又は窒素を動力源とするリンクを伴う駆動装置であるシリンダ8を有するアングル弁(スプリング力により、空気又は窒素が供給されていない場合は、閉状態)を示し、第1の切替弁3Aの表記は、空気油圧回路図のJISシンボル表記ではなく、他の弁の表記同様に、白・黒で開閉状態を表記している。
【0035】
図6及び
図9は、本実施例の気体供給装置の通常使用時の待機状態を示す。
【0036】
該図に示す如く、通常使用時は、待機状態において、シリンダ(空気作動弁アクチュエータ)8に接続する第1の電磁弁2Aは、排気ライン11A側が開になっている。また、第1の切替弁3Aは排気ライン13A側が開になっている。
【0037】
図7及び
図16は、本実施例の気体供給装置の通常使用時の給気時の状態及びフローを示す。
【0038】
該図に示す如く、弁作動の信号が第1の電磁弁2Aに入る(ステップ1)と、第1の電磁弁2Aは排気ライン11A側を閉にして給気ライン10A側を開にする(ステップ2)。すると、第1の電磁弁2Aの給気ライン10Aから圧縮空気や圧縮窒素などの気体がシリンダ8に供給され(ステップ3)、弁本体7が作動する(ステップ4)。
【0039】
図8及び
図17は、本実施例の気体供給装置の通常使用時の排気時の状態およびフローを示す。
【0040】
該図に示す如く、待機状態に復帰するときは、第1の電磁弁2Aに信号を送り(ステップ5)、第1の電磁弁2Aの排気ライン11A側を開にし、給気ライン10A側を閉にする(ステップ6)。すると、シリンダ8に供給された気体は、第1の電磁弁2Aの排気ライン11A側から排気され(ステップ7)、第1の電磁弁2Aの排気ライン11A側から排気され気体は、第1の切替弁3Aの排気ライン13A(
図1乃至
図5の第1の切替弁3Aの接続口Eに接続)側から排気される(ステップ8)。シリンダ8を作動させるのに十分な気体がなくなると、弁本体7を作動させ(ステップ9)、待機状態に戻る。一例として、待機時を閉、作動時を開としたが、その逆の作動も可能である。
【0041】
図9は、本実施例の第1の電磁弁2Aの電源喪失などの過酷事故時の待機状態を示す。
【0042】
該図に示す如く、全電源喪失などの過酷事故時には、電源喪失により、第1の電磁弁2Aは排気ライン11A側を開にした状態になり、外部からの操作が不可能なまま待機する。
【0043】
図10、
図11及び
図18は、本実施例の第1の電磁弁2Aの電源喪失などの過酷事故時の給気時の状態及びフローを示す。
【0044】
該図に示す如く、電源喪失により第1の電磁弁2Aは、排気ライン11A(
図1乃至
図5の第1の切替弁3Aの接続口Aに接続)側を開にし、給気ライン10A側を閉の状況にする(ステップ10)。外部からシリンダ8を作動させるために、建屋21外にあるバッテリーなどを駆動原とする第3の電磁弁5Aの給気ライン17A側を開にし、排気ライン18A側を閉にする(ステップ11)。
【0045】
次に、同様に第2の電磁弁2Bに信号を送り、給気側ライン10B側を開の状況にし、排気ライン11B(
図1乃至
図5の第2の切替弁3Bの接続口Aに接続)側を閉にする(ステップ12)ことにより、供給された気体は、隔離弁6のシリンダを操作して開にする(ステップ13)。
【0046】
第1の切替弁3Aを作動させるに十分な気体を、第3の電磁弁5Aの給気ライン17A(
図1乃至
図5の第1の切替弁3Aの接続口Pに接続)側から供給する(ステップ14)。供給された気体によって、第1の切替弁3Aは排気ライン13A(
図1乃至
図5の第1の切替弁3の接続口E)側を閉にして給気ライン14A(
図1乃至
図5の第1の切替弁3Aの接続口P)を開とする。すると、建屋21外から給気された気体は、第1の切替弁3Aの給気ライン14A(
図1乃至
図5の第1の切替弁3Aの接続口Pに接続)から第1の電磁弁2Aの排気ライン11A(
図1乃至
図5の第1の切替弁3Aの接続口Aに接続)を通りシリンダ8へと到達し、シリンダ8に弁本体7を作動させるに十分な気圧が充填されることで、弁本体7が作動する(ステップ15)。
【0047】
図12及び
図19は、本実施例の第1の電磁弁2Aの電源喪失などの過酷事故時の排気時の状態及びフローを示す。
【0048】
該図に示す如く、建屋21外にあるバッテリーを駆動原とする第3の電磁弁5Aに弁作動の信号を送る(ステップ16)。弁本体7を待機状態に戻す場合は、建屋21外の第3の電磁弁5Aの排気ライン18A側を開にし、給気ライン17A側を閉にする(ステップ17)。すると、シリンダ8に供給された気体は、第1の電磁弁2Aの排気ライン11A側から排気され(ステップ18)、第1の電磁弁2Aの排気ライン11A(
図1乃至
図5の第1の切替弁3Aの接続口Aに接続)から排気された気体は、第1の切替弁3Aの給気ライン14A(
図1乃至5の第1の切替弁3Aの接続口Pに接続)、建屋21外の第3の電磁弁5Aの排気ライン18Aを経由し、排気される(ステップ19)。第1の切替弁3Aを作動させるのに十分な気体がなくなると、第1の切替弁3Aは、給気ライン14A(
図1乃至
図5の第1の切替弁3Aの接続口Pに接続)側を閉にし、排気ライン13A(
図1乃至
図5の第1の切替弁3Aの接続口Eに接続)側を開にする(ステップ20)。すると、シリンダ8に残っている気体は、第1の電磁弁2Aの排気ライン11A側から排気され、第1の切替弁3Aの排気ライン13A(
図1乃至
図5の第1の切替弁3Aの接続口Eに接続)から建屋21内に排気される(ステップ21)。シリンダ8を作動させるのに十分な気体がなくなると、弁本体7を作動させ(ステップ22)待機状態に戻る。一例として、待機時を閉、作動時を開としたが、その逆の作動も可能となる。
【0049】
図9は、本実施例の気体供給装置の全電源喪失などの過酷事故時の待機状態を示す。
【0050】
該図に示す如く、全電源喪失などの過酷事故時には、電源喪失により、第1の電磁弁2Aは排気ライン11A側を開にした状態になり、外部からの操作が不可能なまま待機する。同様に、第2の電磁弁2Bは、排気ライン11B側を開にした状態になり、外部からの操作が不可能なまま待機する
図13、
図14及び
図20は、本実施例の気体供給装置の過酷事故時の給気時の状態及びフローを示す。
【0051】
該図に示す如く、電源喪失により第1の電磁弁2Aは、排気ライン11A(
図1乃至
図5の第1の切替弁3Aの接続口Aに接続)側を開にし、給気ライン10A側を閉の状況にする(ステップ23)。同様に、電源喪失により第2の電磁弁2Bは、給気ライン10B(
図1乃至
図5の第1の切替弁3Aの接続口Pに接続)側を閉にし、排気ライン11B側を開の状況にする(ステップ24)。外部から弁本体7を作動させるために、建屋21外にあるバッテリーなどを駆動原とする第3の電磁弁5Aの給気ライン17A側を開にし、排気ライン18A側を閉にする(ステップ25)。
【0052】
次に、バッテリーなどの第1の電磁弁1Aの電源とは別の電源を駆動原とする第4の電磁弁5Bの給気ライン17B側を開にし、排気ライン18B側を閉にすることで、第2の切替弁3Bを作動させるに十分な気体を第4の電磁弁5Bの給気ライン17B(
図1乃至
図5の第1の切替弁3Aの接続口Pに接続)側から供給する(ステップ26)。供給された気体によって、第2の切替弁3Bは、排気ライン13B(
図1乃至
図5の第1の切替弁3Aの接続口E)側を閉にして、給気ライン14B(
図1乃至
図5の第1の切替弁3Aの接続口P)を開とする(ステップ27)。すると、給気された気体は、第2の切替弁3Bの給気ライン14B(
図1乃至
図5の第1の切替弁3Aの接続口Pに接続)から第2の電磁弁2Bの排気ライン11B(
図1乃至
図5の第1の切替弁3Aの接続口Aに接続)を通り、隔離弁6のシリンダを操作して開にする(ステップ28)ことで、第1の切替弁3Aを作動させるに十分な気体を第3の電磁弁5Aの給気ライン17A(
図1乃至
図5の第1の切替弁3Aの接続口Pに接続)側から供給する(ステップ29)。供給された気体によって、第1の切替弁3Aは、排気ライン13A(
図1乃至
図5の第1の切替弁3Aの接続口E)側を閉にして、給気ライン14A(
図1乃至
図5の第1の切替弁3Aの接続口P)側を開とする。すると、建屋21外から給気された気体は、第1の切替弁3Aの給気ライン14A(
図1乃至
図5の第1の切替弁3Aの接続口Pに接続)側から第1の電磁弁2Aの排気ライン11A(
図1乃至
図5の第1の切替弁3Aの接続口Aに接続)を通りシリンダ8へと到達し、シリンダ8に弁本体7を作動させるに十分な気圧が充填されることで、弁本体7が作動する(ステップ30)。
【0053】
図15及び
図21は、本実施例の気体供給装置の過酷事故時の排気時の状態及びフローを示す。
【0054】
該図に示す如く、建屋21外にあるバッテリーを駆動原とする第3の電磁弁5Aに弁作動の信号を送る(ステップ31)。弁本体7を待機状態に戻す場合は、建屋21外の第3の電磁弁5Aの排気ライン18A側を開にし、給気ライン17A側を閉にする(ステップ32)。すると、シリンダ8に供給された気体は、第1の電磁弁2Aの排気ライン11A側から排気され(ステップ33)、第1の電磁弁2Aの排気ライン11A(
図1乃至
図5の第1の切替弁3Aの接続口Aに接続)から排気された気体は、第1の切替弁3Aの給気ライン14A(
図1乃至
図5の第1の切替弁3Aの接続口Pに接続)側から、建屋21外の第3の電磁弁5Aの排気ライン18Aを経由し、排気される(ステップ34)。第1の切替弁3Aを作動させるのに十分な気体がなくなると、第1の切替弁3Aは、給気ライン14A(
図1乃至
図5の第1の切替弁3Aの接続口Pに接続)側を閉にし、排気ライン13A側(
図1乃至
図5の第1の切替弁3Aの接続口Eに接続)を開にする(ステップ35)。すると、シリンダ8に残っている気体は、第1の電磁弁2Aの排気ライン11A側から排気され、第1の切替弁3Aの排気ライン13A(
図1乃至
図5の第1の切替弁3Aの接続口Eに接続)から建屋21内に排気される(ステップ36)。シリンダ8を作動させるのに十分な気体がなくなると、弁本体7を作動させ(ステップ37)。
【0055】
次に、バッテリーなどの第1の電磁弁2Aの電源とは別の電源を駆動原とする第4の電磁弁5Bの給気ライン17B側を閉にし、排気ライン18B側を開にする(ステップ38)ことで、第2の切替弁3Bを作動させるに十分な気体がなくなると、第2の切替弁3Bは給気ライン14B(
図1乃至
図5の第1の切替弁3Aの接続口E)側を閉にして、排気ライン13B(
図1乃至
図5の第1の切替弁3Aの接続口P)を開とする(ステップ39)。すると、隔離弁6のシリンダに給気された気体は、第2の電磁弁2Bの排気ライン11B(
図1乃至
図5の第1の切替弁3Aの接続口Aに接続)から第2の切替弁3Bの排気ライン11B(
図1乃至
図5の第1の切替弁3Aの接続口Pに接続)を通り排気され(ステップ40)、隔離弁6を作動させて閉にさせ(ステップ41)待機状態に戻る。一例として、待機時を閉、作動時を開としたが、その逆の作動も可能となる。
【0056】
このように本実施例では、第1の電磁弁2Aの排気ライン11A側の配管20A1の途中に第1の切替弁3Aを接続し、電源喪失時に建屋21外からボンベ4Aなどで空気又は窒素等の気体を供給していると共に、隔離弁6は、第1の電磁弁2Aが電源喪失などにより動作不能の場合、第2の電源によって第2の電磁弁2Bの電源をオンに操作し、隔離弁6を開にすることで、第1の切替弁3Aにボンベ4Aから気体を供給することが可能となる。
【0057】
更に、第2の電磁弁2Bの第2の電源も喪失した場合には、第4の電磁弁5Bを開操作してボンベ4Bから気体を第2の切替弁3Bに供給し、第2の切替弁3Bが排気側から給気側に切り替わることで、第2の電磁弁2Bを経由して隔離弁6のエアシリンダに空気が供給され、隔離弁6を開操作することが可能とし、隔離弁6が開操作されると、建屋21外に設置されている空気又は窒素が貯蔵されている第2の気体供給源であるボンベ4Aから第3の電磁弁5Aを介して、制御用空気又は窒素を隔離弁6を経由して第1の切替弁3Aに給気できるため、第1の切替弁3Aに作動用の空気又は窒素が供給されると、通常時は排気側に接続されている第1の切替弁3Aが給気側に切り替わり、電源喪失時に空気又は窒素を第1の電磁弁2Aに供給することが可能となる。
【0058】
また、第1の切替弁3Aが切り替わる圧力は、建屋21内の圧力よりも十分高くなっており、第1の切替弁3Aが作動中は、第3の電磁弁5Aを経由して、建屋21内の雰囲気が建屋21外に流出することはない。
【0059】
従って、電源喪失時においても空気作動弁等の作動弁を遠隔操作でき、かつ、隔離弁6の制御用の第2の電源の電源喪失時にも隔離弁6を操作でき、空気作動弁アクチュエータ1に気体を送ることができる効果がある。また、第2の電磁弁2B、第3の電磁弁5A又は第4の電磁弁5Bの電源種別(交流電源若しくは直流電源)を、常時使用する第1の電磁弁2Aと差別化することにより、駆動原を多様化できる効果もある。
【0060】
なお、第1の切替弁3A又は第2の切替弁3Bに空気又は窒素を供給する設備は、建屋21内の電源とは別の電源(例えば、バッテリー)を持つことで安全性を高めることができるが、更なるバックアップとして、手動弁によって給気しても良い。
【0061】
このような本実施例の構成とすることにより、電源喪失時においても空気作動弁等の作動弁を遠隔操作できることは勿論、遠隔操作者が安全に操作できる効果がある。
【実施例2】
【0062】
図22に、本発明の気体供給装置の実施例2を示す。該図に示す本実施例では、建屋21内の第1の切替弁3Aと建屋21外に設置されている隔離弁6との間の建屋21内の配管には、通常時には
排気ライン10C側を開にし、第1の切替弁3A側を閉にすると共に、電源喪失時には第1の切替弁3A側を開にし、
排気ライン10C側を閉にする第5の電磁弁2Cを設置したものである。他の構成は、実施例1と同様である。
【0063】
このような本実施例の構成とすることにより、実施例1と同様な効果が得られることは勿論、通常時における意図しない動作(誤動作)を防止できる効果がある。
【実施例3】
【0064】
図23に、本発明の実施例3である原子力プラントの空気又は窒素供給装置を示す。
【0065】
該図に示す如く、本実施例の原子力プラントの空気又は窒素供給装置は、原子炉格納容器48に収納されている原子炉圧力容器40からの蒸気をタービン建屋(図示せず)に供給する主蒸気配管41から分岐した配管51に設けられ、原子炉の圧力が一定値以上になった際に開動作して主蒸気配管41内の主蒸気を逃す主蒸気逃し安全弁43と、この主蒸気逃し安全弁43を強制的に開動作させるために、空気又は窒素を主蒸気逃し安全弁43に駆動力を供給する強制作動用シリンダ47と、強制作動用シリンダ47への空気又は窒素の流れの開閉を行う第1の電磁弁2Aと、この第1の電磁弁2Aの給気口及び排気口に配管を介して独立に空気又は窒素を供給し、原子炉格納容器48外に設置されている第1及び第2の空気又は窒素供給源(特に図示しないが、高圧ガスアキュムレータや実施例1と同様なボンベ4Aや液体窒素を気化させて窒素ガスを供給する)とを備えて概略構成されている。
【0066】
そして、本実施例では、原子炉格納容器48内の第1の電磁弁2Aの排気ライン11Aに、第1の電磁弁2Aからの排気と第1の電磁弁2Aへの給気を切替える第1の切替弁3Aが設置され、この第1の切替弁3Aは、電源喪失時には、第1の電磁弁2Aに空気又は窒素を供給するために、隔離弁6を介して原子炉格納容器48外に設置されている第2の空気又は窒素供給源(特に図示せず、ボンベ4Aなど)に、第3の電磁弁5Aの給気ライン17Aを介しての接続に切替えられるようにしたものである。
【0067】
更に、上述した隔離弁6は、第1の電磁弁2Aが動作不能の際に、通常運転時の電源とは異なる第2の電源によって動作して隔離弁6を開にし、第1の切替弁3Aに第2の空気又は窒素供給源(ボンベ4A)から空気又は窒素を供給する第2の電磁弁2Bを備えており、また、第2の空気又は窒素供給源(ボンベ4A)は、隔離弁6が設置されている配管20B1の延長線上に設置されている第3の電磁弁5Aで第2の空気又は窒素供給源(ボンベ4A)の流れの開閉が行われ、かつ、第2の電磁弁2Bが設置されている配管20A2、20B2の延長線上には、第2の切替弁3B及び第3の空気又は窒素供給源(ボンベ4B)からの気体の流れの開閉を行う第4の電磁弁5Bが設置され、第2の電源が喪失した際には、第4の電磁弁5Bを開にして第3の空気又は窒素供給源(ボンベ4B)から空気又は窒素を供給し、第2の切替弁3Bが排気から給気に切り替わることで、第2の電磁弁2Bを操作して隔離弁6が開操作される。
【0068】
即ち、通常時は第2の電源を用いて第2の気体供給源(ボンベ4A)からの給気で作動するが、第2の電源が喪失した時は、第2の切替弁3Bに、第3の気体供給源(ボンベ4B)の給気ライン17Bに繋がる第4の電磁弁5Bより気体を供給することで、第2の切替弁3Bを第2の電磁弁2Bの排気ライン11B側に切り替えて、隔離弁6に気体を供給することができ、隔離弁6を開閉することができるようになっている。隔離弁6が開操作されると、建屋21外に設置されている空気又は窒素が貯蔵されている第2の気体供給源(ボンベ4A)から第3の電磁弁5Aを介して、制御用空気又は窒素が隔離弁6を経由して第1の切替弁3Aに給気できる(
図4及び
図5参照)。
【0069】
これにより、第1の切替弁3AにP⇔Aの流路が形成され(
図3及び
図5参照)、ボンベ4Aから第3の電磁弁5A、隔離弁6、第1の切替弁3A、第1の電磁弁2Aを経由して強制作動用シリンダ47へ至る制御用空気又は窒素の流路が確保されて主蒸気逃し安全弁43が作動する。
【0070】
上述した第2及び第3の空気又は窒素供給源(ボンベ4A及び4B)は、実施例1と同様に、原子炉格納容器48外の配管20B1及び20A2に設置されている第3の電磁弁5A及び第4の電磁弁5Bを介して接続され、第3の電磁弁5A及び第4の電磁弁5Bは、交流電源又は直流電源、直流電源(例えば、バッテリー)、手動のそれぞれを動力源とする3つの弁の内から、単独または複数で構成され、その動作は、実施例1と同様である。
【0071】
更に、上述した如く、第1の切替弁3Aの給気側へのリークを防止する隔離弁6は、第1の切替弁3Aのボンベ4A側の原子炉格納容器48外の配管20B1の途中に設置され、第1の切替弁3Aの給気側へのリークを防止する構成としている。
【0072】
本実施例において、通常、原子炉圧力容器40からは、蒸気が主蒸気配管41を通ってタービン建屋に供給されるが、原子力発電所は地震などの災害を検知すると、配管破断による冷却材喪失事象(LOCA:Loss Of Coolant Accident)を防ぐために、主蒸気配管41に設けられている主蒸気隔離弁42が閉止する。その際、原子炉内の温度は、核燃料の崩壊熱により上昇を続け、原子炉内の圧力も蒸気の発生に伴い上昇する。原子炉の圧力が一定値以上になった場合、主蒸気配管41から分岐した配管51に設けられた主蒸気逃し安全弁43が作動し、原子炉の圧力を低下させる。その際、第1の切替弁3Aは、主蒸気逃し安全弁43の作動に影響を及ぼすことはない。
【0073】
原子炉の冷却は、高圧炉心注水系44や低圧炉心注水系45で行われるが、全電源喪失(SBO)時には、外部注水ライン46から非常用ポンプ車などによる注水も可能としておくことが望まれる。
【0074】
この際、原子炉内の圧力が注水の圧力よりも高い場合、原子炉内の圧力を下げる必要があるが、前述の主蒸気逃し安全弁43の安全弁機能は、原子炉内が一定の圧力になるまで作動しないため、主蒸気逃し安全弁43の逃し弁機能を用いて強制的に主蒸気逃し安全弁43を開作動させる必要がある。
【0075】
ここで、主蒸気逃し安全弁43の逃し弁機能とは、アキュムレータに蓄えられた窒素や圧縮空気などの気体を、主蒸気逃し安全弁43の強制作動用シリンダ47に供給し、主蒸気逃し安全弁43を開作動させる機能である。
【0076】
本実施例では、全電源喪失などの過酷事故時は、主蒸気逃し安全弁43に圧縮空気又は圧縮窒素を供給するための第1の電磁弁2Aも操作不能となり、排気側を開にした状態で待機し、その後、第1の電磁弁2Aの排気ライン11A側に第1の切替弁3Aを接続し、隔離弁6を介して作動用の空気又は窒素が、原子炉格納容器48外に設けられたボンベ4Aなどの空気又は窒素供給源から供給し、通常時は排気側に接続されている第1の切替弁3Aを給気側に切り替え、作動用の空気又は窒素を第1の電磁弁2Aに供給することで、電源喪失時においても主蒸気逃し安全弁43を作動させる強制作動用シリンダ47に空気又は窒素が供給されて作動させることが可能となっている。
【0077】
更に、上述した隔離弁6は、第1の電磁弁2Aが電源喪失などにより動作不能の場合、第2の電源によって第2の電磁弁2Bの電源をオンに操作し、隔離弁6を開にすることで、第1の切替弁3Aに第2の気体供給源であるボンベ4Aから気体を供給することを可能としている。しかし、第2の電源も喪失した場合には、第4の電磁弁5Bを開操作して気体を供給し、第2の切替弁3Bが排気側から給気に切り替わることで、第2の電磁弁2Bを経由して隔離弁6のエアシリンダに空気を供給することが可能となっている。
【0078】
これにより、隔離弁6を開操作することが可能となり、建屋21外に設置されている空気又は窒素が貯蔵されている第2の気体供給源であるボンベ4Aから第3の電磁弁5Aを介して、制御用空気又は窒素が隔離弁6を経由して第1の切替弁3Aに給気でき、通常時は排気側に接続されている第1の切替弁3Aを給気側に切り替え、作動用の空気又は窒素を第1の電磁弁2Aに供給することで、第1及び第2の電源喪失時においても主蒸気逃し安全弁43を作動させる強制作動用シリンダ47に、空気又は窒素が供給されて作動させることが可能となる。
【0079】
このように、電源喪失時にも主蒸気逃し安全弁43を作動させることができ、原子炉圧力容器40の圧力は、サプレッションチェンバの接続ラインに逃されて減圧され、原子炉圧力容器40が減圧されることで、外部注水ライン46からの注水が可能となり、原子炉を冷温停止させることが可能となる。
【実施例4】
【0080】
図24に、本発明の実施例4である原子力プラントの空気又は窒素供給装置を示す。
【0081】
該図に示す如く、本実施例の原子力プラントの空気又は窒素供給装置は、原子炉圧力容器40が収納されている原子炉格納容器48からの気体を排気塔54から放出する非常用ガス処理系(非常用ガス処理設備やフィルタベント設備)53に設置されている開閉弁52を駆動する駆動部(シリンダ等)に駆動力を供給する空気又は窒素作動弁50に接続し、この空気又は窒素作動弁50の駆動部(シリンダ等)への空気又は窒素の流れの供給・停止のために開閉を行う第1の電磁弁2Aと、この第1の電磁弁2Aの給気口及び排気口に配管を介して独立に空気又は窒素を供給し、原子炉格納容器48外に設置されている第1及び第2の空気又は窒素供給源(特に図示しないが、実施例1と同様なボンベ4Aや液体窒素を気化させて窒素ガスを供給する)とを備えて概略構成されている。
【0082】
そして、本実施例では、第1の電磁弁2Aからの排気ライン11Aに第1の電磁弁2Aへの給気を切替える第1の切替弁3Aが設置され、この第1の切替弁3Aは、電源喪失時には、第1の電磁弁2Aに空気又は窒素を供給するために、隔離弁6を介して原子炉建屋58外に設置されている空気又は窒素供給源(ボンベ4A)に、第3の電磁弁5Aの給気ライン17Aを介しての接続に切替えられるようにしたものである。
【0083】
更に、上述した隔離弁6は、第1の電磁弁2Aが動作不能の際に、通常運転時の電源とは異なる第2の電源によって動作して隔離弁6を開にし、第1の切替弁3Aに第2の空気又は窒素供給源(ボンベ4A)から空気又は窒素を供給する第2の電磁弁2Bを備えており、また、第2の空気又は窒素供給源(ボンベ4A)は、隔離弁6が設置されている配管20B1の延長線上に設置されている第3の電磁弁5Aで第2の空気又は窒素供給源(ボンベ4A)の流れの開閉が行われ、かつ、第2の電磁弁2Bが設置されている配管20A2、20B2の延長線上には、第2の切替弁3B及び第3の空気又は窒素供給源(ボンベ4B)からの気体の流れの開閉を行う第4の電磁弁5Bが設置され、第2の電源が喪失した際には、第4の電磁弁5Bを開にして第3の空気又は窒素供給源(ボンベ4B)から空気又は窒素を供給し、第2の切替弁3Bが排気から給気に切り替わることで、第2の電磁弁2Bを操作して隔離弁6が開操作される。
【0084】
即ち、通常時は第2の電源を用いて第2の気体供給源(ボンベ4A)からの給気で作動するが、第2の電源が喪失した時は、第2の切替弁3Bに、第3の気体供給源(ボンベ4B)の給気ライン17Bに繋がる第4の電磁弁5Bより気体を供給することで、第2の切替弁3Bを第3の電磁弁2Bの排気ライン11B側に切り替えて、隔離弁6に気体を供給することができ、隔離弁6を開閉することができるようになっている。隔離弁6が開操作されると、建屋21外に設置されている空気又は窒素が貯蔵されている第2の気体供給源(ボンベ4A)から第3の電磁弁5Aを介して、制御用空気又は窒素が隔離弁6を経由して第1の切替弁3Aに給気できる(
図4及び
図5参照)。
【0085】
これにより、第1の切替弁3AにP⇔Aの流路が形成され(
図3及び
図5参照)、ボンベ4Aから第3の電磁弁5A、隔離弁6、第1の切替弁3A、第1の電磁弁2Aを経由して空気又は窒素作動弁50へ至る制御用空気又は窒素の流路が確保されて開閉弁52が作動する。
【0086】
上述した空気又は窒素供給源(ボンベ4A、4B)は、実施例1と同様に、原子炉建屋58外の配管20B1及び20A2に設置されている第3の電磁弁5A及び第4の電磁弁5Bを介して接続され、第3の電磁弁5A及び第4の電磁弁5Bは、交流電源又は直流電源、直流電源(例えば、バッテリー)、手動のそれぞれを動力源とする3つの弁の内から、単独又は複数で構成され、その動作は、実施例1と同様である。
【0087】
更に、上述した如く、第1の切替弁3Aの給気側へのリークを防止する隔離弁6は、第1の切替弁3Aのボンベ4A側の原子炉格納容器48外の配管20B1の途中に設置され、第1の切替弁3Aの給気側へのリークを防止する構成としている。
【0088】
本実施例においては、通常、全電源喪失などの過酷事故時は、空気又は窒素作動弁50に圧縮空気又は圧縮窒素を供給するための第1の電磁弁2Aも操作不能となり、排気側を開にした状態で待機する。
【0089】
そして、本実施例では、第1の電磁弁2Aの排気ライン11A側に第1の切替弁3Aを接続し、隔離弁6を介して第1の切替弁3Aに作動用の空気又は窒素が、原子炉建屋58外に設けられたボンベ4Aなどの第2の空気又は窒素供給源から供給され、通常時は排気側に接続されている第1の切替弁3Aを給気側に切り替え、ボンベ4Aからの作動用の空気又は窒素を第1の電磁弁2Aに供給することで、電源喪失時においても空気又は窒素作動弁50に空気又は窒素を供給し、空気又は窒素作動弁50への空気又は窒素の流れを制御することで、開閉弁52の開閉操作を可能とすることができる。
【0090】
しかし、第2の電源も喪失した場合には、第4の電磁弁5Bを開操作して気体を供給し、第2の切替弁3Bが排気側から給気に切り替わることで、第2の電磁弁2Bを経由して隔離弁6のエアシリンダに空気を供給することが可能となっている。
【0091】
これにより、隔離弁6を開操作することが可能となり、建屋21外に設置されている空気又は窒素が貯蔵されている第2の気体供給源であるボンベ4Aから第3の電磁弁5Aを介して、制御用空気又は窒素が隔離弁6を経由して第1の切替弁3Aに給気でき、通常時は排気側に接続されている第1の切替弁3Aを給気側に切り替え、作動用の空気又は窒素を第1の電磁弁2Aに供給することで、第1及び第2の電源喪失時においても、開閉弁52を作動させる空気又は窒素作動弁50に、空気又は窒素が供給されて作動させることが可能となり、原子炉格納容器48内の圧力を非常用ガス処理系(非常用ガス処理設備やフィルタベント設備)53を通し、排気塔54から排気することで減圧することができる。
【実施例5】
【0092】
図25に、本発明の実施例5である気体供給装置を加圧水型原子炉における加圧器逃し弁57と主蒸気逃し弁61に適用した場合を示す。
【0093】
該図に示す如く、加圧水型原子炉は、原子炉格納容器48内に設置されている原子炉圧力容器59で発生した熱水を蒸気発生器60に送り、この蒸気発生器60で発生した蒸気により、原子炉建屋58外に設置されているタービン(図示せず)を回転させて電力を得ている。その際、原子炉圧力容器59で発生した熱水を加圧し、液体のままにするために、原子力圧力容器59の圧力、水位を保持する加圧器56が原子炉圧力容器59と蒸気発生器60の間に設けられている。また、タービンに蒸気を送る主蒸気配管41の途中には、主蒸気逃し弁61が元弁62Bを介して設けられており、主蒸気逃し弁61には、強制作動用シリンダ47Bが設けられている。なお、主蒸気配管41の主蒸気隔離弁42の手前側には、安全弁63Bが設置されている。
【0094】
一方、加圧器56と、必要に応じて加圧器56の圧力を強制的に減圧する加圧器逃し弁57が元弁62Aを介して設けられており、加圧器逃し弁57には強制作動用シリンダ47Aが設けられている。また、加圧器56には安全弁63Aが設置されている。
【0095】
この加圧器逃し弁57及び主蒸気逃し弁61もSBO時には操作が不能となるため、上述した第1及び第2の切替弁3A及び3B、第2の電磁弁2B、第3及び第4の電磁弁5A及び5Bを設けることで、原子炉圧力容器59の減圧又は蒸気発生器60の減圧を安全に実施できるようになる。
【0096】
即ち、
図25に示す加圧水型原子炉に適用される気体供給装置は、原子炉圧力容器59に配管によって接続され、原子力圧力容器59の圧力、水位を保持する加圧器56に設置され、必要に応じて加圧器56の圧力を強制的に減圧する加圧器逃し弁57及び原子炉圧力容器59に配管によって接続され、原子炉圧力容器59に冷却水を供給する蒸気発生器60内の蒸気を逃す主蒸気逃し弁61と、加圧器逃し弁57を開動作させるために、内部に蓄えられている空気又は窒素を加圧器逃し弁57に供給する強制作動用シリンダ47A及び主蒸気逃し弁61を開動作させるために、内部に蓄えられている空気又は窒素を主蒸気逃し弁61に供給する強制作動用シリンダ47Bと、それぞれの配管の途中に設置され、加圧器逃し弁57に供給する強制作動用シリンダ47A及び主蒸気逃し弁61に供給する強制作動用シリンダ47Bへの空気又は窒素の流れの開閉を行うそれぞれの第1の電磁弁2A1及び2A2と、それぞれの第1の電磁弁2A1及び2A2に空気又は窒素を供給するそれぞれの第1及び第2の空気又は窒素供給源(特に図示しないが、実施例1と同様なボンベ4Aや液体窒素を気化させて窒素ガスを供給する)と、それぞれの第1の電磁弁2A1及び2A2の排気ライン11A1及び11A2に設置され、それぞれの第1の電磁弁2A1及び2A2からの排気と、それぞれの第1の電磁弁2A1及び2A2への給気を切替えると共に、電源喪失時にはそれぞれの第1の電磁弁2A1及び2A2に空気又は窒素を供給するために、それぞれの第2の空気又は窒素供給源との接続に切替えられるそれぞれの第1の切替弁3A1及び3A2と、それぞれの第1の切替弁3A1及び3A2のそれぞれの第2の空気又は窒素供給源側の配管の途中に設置され、それぞれの第1の切替弁3A1及び3A2の給気側へのリークを防止するそれぞれの隔離弁6A及び6Bとを備えて構成されている。
【0097】
また、それぞれの隔離弁6A及び6Bは、それぞれの第1の電磁弁2A1及び2A2が動作不能の際に、通常運転時の電源とは異なるそれぞれの第2の電源によって動作して、それぞれの隔離弁6A及び6Bを開にし、それぞれの第1の切替弁3A1及び3A2にそれぞれの第2の空気又は窒素供給源(ボンベ4A)から空気又は窒素を供給するそれぞれの第2の電磁弁2B1及び2B2を備えている。
【0098】
更に、それぞれの第2の空気又は窒素供給源(ボンベ4A)は、それぞれの隔離弁6A及び6Bが設置されている配管の延長線上に設置されているそれぞれの第3の電磁弁5A1及び5A2でそれぞれの第2の空気又は窒素供給源(ボンベ4A)の流れの開閉が行われ、かつ、それぞれの第2の電磁弁2B1及び2B2が設置されている配管の延長線上には、それぞれの第2の切替弁3B1及び3B2及びそれぞれの第3の空気又は窒素供給源(ボンベ4B)からの気体の流れの開閉を行う第4の電磁弁5B1及び5B2がそれぞれ設置され、それぞれの第2の電源が喪失した際には、それぞれの第4の電磁弁5B1及び5B2を開にして、それぞれの第3の空気又は窒素供給源(ボンベ4B)から空気又は窒素を供給し、それぞれの第2の切替弁3B1及び3B2が排気から給気に切り替わることでそれぞれの第2の電磁弁2B1及び2B2を操作してそれぞれの隔離弁6A及び6Bを開操作するものである。
【0099】
つまり、本実施例では、第1の電磁弁2A2の排気ライン11A2に、第1の電磁弁2A2からの排気と、この第1の電磁弁2A2への給気を切替える第1の切替弁3A2が設置され、この第1の切替弁3A2は、電源喪失時には、第1の電磁弁2A2に空気又は窒素を供給するために、第3の電磁弁5A2を介して第2の空気又は窒素供給源であるボンベ4Aとの接続に切替えられるものである。
【0100】
更に、上述した隔離弁6Bは、通常時は第2の電源を用いて第2の気体供給源(ボンベ4A)からの給気で作動するが、第2の電源が喪失した時は,第2の切替弁3B2に第3の気体供給源(ボンベ4B)の給気ライン17B2に繋がる第4の電磁弁5B2より気体を供給することで、第2の切替弁3B2を第2の電磁弁2B2の排気ライン11B2側に切り替えることで、隔離弁6Bに気体を供給することができ、隔離弁6Bを開閉することができるようになっている。
【0101】
これにより、隔離弁6Bを開操作することが可能となり、原子炉建屋58外に設置されている空気又は窒素が貯蔵されている第2の気体供給源であるボンベ4Aから第3の電磁弁5A2を介して、制御用空気又は窒素が隔離弁6Bを経由して第1の切替弁3A2に給気でき、通常時は排気側に接続されている第1の切替弁3A2を給気側に切り替え、作動用の空気又は窒素を第1の電磁弁2A2に供給することで、第1及び第2の電源喪失時においても、主蒸気逃し弁61を作動させる強制作動用シリンダ47Bに、空気又は窒素が供給されて作動させることが可能となる。
【0102】
また、原子炉圧力容器59と、原子力圧力容器59の圧力、水位を保持する加圧器56との配管の途中に設置され、必要に応じて加圧器56の圧力を強制的に減圧する加圧器逃し弁57は、この加圧器逃し弁57を開動作させるために、内部に蓄えられている空気又は窒素を加圧器逃し弁57に供給する強制作動用シリンダ47Aと、配管の途中に設置され、強制作動用シリンダ47Aへの空気又は窒素の流れの開閉を行う第1の電磁弁2A1を備えており、第1の電磁弁2A1には、ボンベ4等の第2の空気又は窒素供給源により空気又は窒素を供給するようになっている。
【0103】
そして、本実施例では、第1の電磁弁2A1の排気ライン11A1に、第1の電磁弁2A1からの排気と、この第1の電磁弁2A1への給気を切替える第1の切替弁3A1が設置され、この第1の切替弁3A1は、電源喪失時には、第1の電磁弁2A1に空気又は窒素を供給するために、隔離弁6Aを介して第2の空気又は窒素供給源であるボンベ4との接続に切替えられるものである。
【0104】
更に、上述した隔離弁6Aは、通常時は第2の電源を用いて第2の気体供給源(ボンベ4A)からの給気で作動するが、第2の電源が喪失した時は、第2の切替弁3B1に第3の気体供給源(ボンベ4B)の給気ライン17B1に繋がる第4の電磁弁5B1より気体を供給することで、第2の切替弁3B1を第2の電磁弁2B1の排気ライン11B1側に切り替えることで、隔離弁6Aに気体を供給することができ、隔離弁6Aを開閉することができるようになっている。
【0105】
これにより、隔離弁6Aを開操作することが可能となり、原子炉建屋58外に設置されている空気又は窒素が貯蔵されている第2の気体供給源であるボンベ4Aから第3の電磁弁5A1を介して、制御用空気又は窒素が隔離弁6Aを経由して第1の切替弁3A1に給気でき、通常時は排気側に接続されている第1の切替弁3A1を給気側に切り替え、作動用の空気又は窒素を第1の電磁弁2A1に供給することで、第1及び第2の電源喪失時においても、加圧逃し弁57を作動させる強制作動用シリンダ47Aに、空気又は窒素が供給されて作動させることが可能となる。
【0106】
このような本実施例の構成とすることにより、SBO時に、加圧器逃し弁57や主蒸気逃し弁61の操作が不能となっても、第1の切替弁3A1及び3A2、第2の切替弁3B1及び3B2を切替えることにより、ボンベ4A、4Bなどの気体供給源から空気又は窒素等の気体を供給できるため、上述した実施例と同様な効果を得ることができる。
【0107】
なお、上述した実施例では、空気又は窒素作動弁について説明したが、安全弁、逃し弁又は安全逃し弁についても適用可能である。また、原子力プラント以外に化学プラント、石油プラント、発電設備等にも本発明は適用できる。また、供給する気体として、空気又は窒素以外に二酸化炭素が考えられる。
【実施例6】
【0108】
図26に、本発明の気体供給装置の実施例6を示す。該図に示す本実施例は、第1の切替弁3Aが第1の電磁弁2Aの排気側に接続されており、隔離弁6として電動弁を設けたものである。
【0109】
これにより、第1の電磁弁2Aが電源喪失などにより動作不能の場合、電動弁から成る隔離弁6を開にすることで、第1の切替弁3Aに第3の気体供給源であるボンベ4Aから気体を供給することを可能となる。
【0110】
なお、本実施例では、上述した第2の電源が喪失した時のバックアップである第3の気体供給源(ボンベ4B)及び第4の電磁弁5B等は備えていない。
【実施例7】
【0111】
図27に、本発明の気体供給装置の実施例7を示す。該図に示す本実施例は、第1の切替弁3Aが第1の電磁弁2Aの排気側に接続されており、隔離弁6として電磁弁を設けたものである。
【0112】
これにより、第1の電磁弁2Aが電源喪失などにより動作不能の場合、電磁弁から成る隔離弁6を開にすることで、第1の切替弁3Aに第3の気体供給源であるボンベ4Aから気体を供給することを可能となる。
【0113】
なお、本実施例では、上述した第2の電源が喪失した時のバックアップである第3の気体供給源(ボンベ4B)及び第4の電磁弁5B等は備えていない。
【実施例8】
【0114】
図28に、本発明の気体供給装置の実施例8を示す。該図に示す本実施例は、第1の切替弁3Aが第1の電磁弁2Aの排気側に接続されており、隔離弁6として破列板を設けたものである。
【0115】
これにより、第1の電磁弁2Aが電源喪失などにより動作不能の場合、破列板から成る隔離弁6を破って開にすることで、第1の切替弁3Aに第3の気体供給源であるボンベ4Aから気体を供給することを可能となる。
【0116】
なお、本実施例では、上述した第2の電源が喪失した時のバックアップである第3の気体供給源(ボンベ4B)及び第4の電磁弁5B等は備えていない。
【実施例9】
【0117】
図29乃至
図35に、本発明の気体供給装置の実施例9を示す。該図に示す本実施例は、第1の電磁弁2Aの給気ライン10Aの途中及び第1の切替弁3Aの第2の気体供給源(ボンベ4A)側の配管の途中に、上述した隔離弁6とは異なる隔離弁A(6C)及びB(6D)がそれぞれ設置されており、それぞれの隔離弁A(6C)及びB(6D)には、第1の気体供給源(IA系:計装空気供給系統設備)及び第2の気体供給源(ボンベ4A)からの気体が同一の供給用配管20Cを介して供給されるようになっている。
【0118】
そして、第1の電磁弁2Aの給気ライン10Aの途中に設置されている隔離弁A(6C)は、通常時の待機時には開状態で保持され第1の気体供給源からの気体が供給可能であり、通常時の給気時には、隔離弁A(6C)を介して第1の気体供給源からの気体が第1の電磁弁2Aに供給されると共に、通常時の排気時には第1の電磁弁2Aへの第1の気体供給源からの気体の供給を止め、空気作動弁アクチュエータ1に給気された気体を第1の電磁弁2A及び第1の切替弁3Aを介して該第1の切替弁3Aの排気ライン13Aから排出し、かつ、電源喪失時の給気時には第1の気体供給源又は第2の気体供給源(ボンベ4A)からの気体を、第1の切替弁3Aのボンベ4A側の配管の途中に設置された隔離弁B(6D)を開状態にし、第1の切替弁3Aを介して第1の電磁弁2Aに送るようにしたものである。なお、64はボンベ元弁、65は排気止め弁である。
【0119】
以下、図面を用いて説明する。
【0120】
図29は、本実施例の通常時の待機状態を示す。通常時の待機状態では、隔離弁A(6C)は、通常待機時には開状態で保持されており、通常の気体供給源(第1の気体供給源)であるIA系などの気体供給を通すようになっている。その際には、第1の電磁弁2Aの給気ライン10A、隔離弁B(6D)及びボンベ元弁64は、いずれも閉状態である。
【0121】
図30は、本実施例の通常時の給気状態を示す。通常時の給気状態では、隔離弁A(6C)を介して、通常の気体供給源(第1の気体供給源)であるIA系などの気体を開操作された第1の電磁弁2Aに送ることで、弁本体(図示せず)を開閉する空気作動弁アクチュエータ1に気体が供給されて該通常時の排気状態が動作し、弁本体が作動する(
図30では、開作動であり逆の作動も可能である)。
【0122】
図31は、本実施例の通常時の排気状態を示す。通常時の排気状態では、通常の気体供給源(第1の気体供給源)であるIA系などの気体を閉操作された第1の電磁弁2Aに送り、空気作動弁アクチュエータ1に給気されていた気体が、第1の電磁弁2A及び第1の切替弁3Aを介して排気ライン13Aより排出されることで、弁本体(図示せず)を開閉する空気作動弁アクチュエータ1が動作し、弁本体が作動する(
図31では、閉作動であり逆の作動も可能である)。
【0123】
図32は、本実施例の電源喪失時の待機状態を示す。電源喪失時の待機状態では、隔離弁A(6C)は、電源喪失により閉状態になり、待機している。その際には、第1の電磁弁2Aの給気ライン10A、隔離弁B(6D)及びボンベ元弁64は、いずれも閉状態である。
【0124】
図33は、本実施例の電源喪失時の給気状態を示す。電源喪失時の給気状態では、隔離弁A(6C)を介して、通常の気体供給源(第1の気体供給源)であるIA系又は第2の気体供給源であるボンベ4などの気体を隔離弁B(6D)を開状態にして、第1の切替弁3Aを介して第1の電磁弁2Aに送ることで、弁本体(図示せず)を開閉する空気作動弁アクチュエータ1が動作し、弁本体が作動する(
図33では、開作動であり逆の作動も可能である)。
【0125】
図34及び
図35は、本実施例の電源喪失時の排気状態を示す。電源喪失時の排気状態では、通常の気体供給源(第1の気体供給源)であるIA系などの気体を排気止弁65を開にすることで、空気作動弁アクチュエータ1に給気し、この給気された気体を第1の電磁弁2A及び第1の切替弁3Aを介して排気ライン13Bより排出することで、弁本体(図示せず)を開閉る空気作動弁アクチュエータ1が動作し、弁本体が作動する(
図34及び
図35では、閉作動であり逆の作動も可能である)。
【0126】
図36及び
図37は、上述した実施例9の気体供給装置の変形例を示し、
図36は、建屋21の内側に配置されている空気作動弁アクチュエータ1に給気された気体を、第1の電磁弁2A及び第1の切替弁3Aを介し、電磁弁B(6D)を閉にし排気止弁65を開にして排気ライン13Bより建屋21の内側に戻す(排出する)ようにしたものである。
図37は、
図36の隔離弁A(6C)、隔離弁B(6D)及び排気止弁65を空気作動弁としたものである。
【0127】
このような本実施例の構成としても、その効果は実施例1と同様である。
【0128】
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。