(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6208632
(24)【登録日】2017年9月15日
(45)【発行日】2017年10月4日
(54)【発明の名称】色彩組色パズル
(51)【国際特許分類】
A63F 9/10 20060101AFI20170925BHJP
【FI】
A63F9/10 501D
【請求項の数】7
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2014-144070(P2014-144070)
(22)【出願日】2014年7月14日
(65)【公開番号】特開2016-19599(P2016-19599A)
(43)【公開日】2016年2月4日
【審査請求日】2016年5月11日
(73)【特許権者】
【識別番号】595034086
【氏名又は名称】株式会社カラ−スペ−ス・ワム
(74)【代理人】
【識別番号】100092679
【弁理士】
【氏名又は名称】樋口 盛之助
(72)【発明者】
【氏名】菅原 美智子
【審査官】
宇佐田 健二
(56)【参考文献】
【文献】
特開平11−169554(JP,A)
【文献】
特開2006−262985(JP,A)
【文献】
実開昭60−171482(JP,U)
【文献】
特開2002−244540(JP,A)
【文献】
"グローカルヘキサイト",ボードゲームリサイクルCUBE ブログ,日本,ボードゲームリサイクルCUBE,2012年 4月 7日,[2017年2月24日検索],URL,http://boardgamecube.com/blog/?p=12717
【文献】
清也,"グローカルヘキサイト/ボードゲーム",ほんの思い出,日本,株式会社サイバーエージェント,2012年 3月18日,[2017年2月24日検索],URL,http://ameblo.jp/seiyadec/entry-11182648354.html
【文献】
"グローカルヘキサイト",ボードゲームリサイクルCUBE ブログ,日本,ボードゲームリサイクルCUBE,2012年 7月 7日,[2017年2月24日検索],URL,http://boardgamecube.com/blog/?p=18318
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 9/08, 9/10
A63F 13/00−13/98
A63H 33/00,33/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
同じ大きさのマス目が格子状に盤面に描かれているパズル盤と、前記マス目と同形状の基本ピース及び当該基本ピースの2つ以上を接合した形状の複数種類の接合ピースからなるパズルピースとを備えたパズルであって、
前記パズルピースは、ピースの形状毎に色相環を形成する6色以上の色が個別に付されたピースで形成され、
前記パズルピースを、前記盤面上のマス目に載置されている載置ピースに次のピースの少なくとも一辺が前記色相環の色の配置に基づくルールに従って接するように順次載置して前記マス目を埋めていくようにしたことを特徴とする色彩組色パズル。
【請求項2】
前記色相環の色の配置に基づくルールは、載置ピースの色と向かい合う反対色のピースを載置する反対色ルール、載置ピースの色と隣り合う色のピースを載置する類系色ルール、及び載置ピースの色と同色か隣り合う色又は反対色のピースを載置する総合ルールである請求項1に記載の色彩組色パズル。
【請求項3】
前記色相環を形成する6色が、赤、橙、黄、緑、青、青紫である請求項1又は2に記載の色彩組色パズル。
【請求項4】
前記パズルピースは、ピースの形状毎に前記色相環を形成する色が個別に付された基本ピースと複数種類の接合ピースを1組又は2組以上備えるとともに、全てのピースで全てのマス目を埋められるように形成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の色彩組色パズル。
【請求項5】
前記マス目が、正三角形に形成され、
前記パズルピースは、前記基本ピースである三角ピースと、前記三角ピースを2つ接合した形状のひし形ピースと、前記三角ピースを3つ接合した形状の台形ピースと、前記三角ピースを6つ接合した形状の六角ピースとで形成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の色彩組色パズル。
【請求項6】
前記盤面に、正三角形のマス目が縦横規則正しく整列された三角格子状に描かれている請求項1〜5のいずれか1項に記載の色彩組色パズル。
【請求項7】
前記盤面のマス目には、目印となる正六角形等の多角形の指標太線が設けられている請求項5又は6に記載の色彩組色パズル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配色や色の関係、バランス、色彩感覚など、ゲームで遊びながら色彩について学ぶことができる色彩組色パズルに関するものである。本明細書において色彩組色パズルとは、色彩を組み合わせて遊ぶパズルの意味で用いる。
【背景技術】
【0002】
パズル盤の盤面にピースを順次載置していくパズルは、多種多様のものがあり、その1つとして色彩をルールに取り入れたパズルゲーム具(特許文献1参照。)がある。このパズルゲーム具は、縦横4×4の16個のマス目からなる四角格子が盤面に描かれているパズル盤と、各色9個ずつ2色の16個のピースとを備えている。マス目は、8色に色分けされるとともに、同色のマス目が2個ずつ形成されている。このパズルゲーム具は、マス目の色に基づくルールに従ってピースを載置する対戦型のもので、高度かつ変化のあるゲーム展開を楽しむことができるものであるが、配色や色の関係、バランス、色彩感覚を学ぶことができ難い。
【0003】
また、配色や色の関係、バランス、色彩感覚を学ぶことができるものとしては、例えば、色見本カード(特許文献2参照。)がある。この色見本カードは、任意の色に配色した複数枚のカードを立体的又は平面的に組み合わせて、その配列及び組み合わせ状態を維持することができるものであり、カードによる造形及び組み合わせを楽しみながら、色による視覚効果及び配色効果をいろいろ試すことができる。しかし、カードを組み合わせる際には、決まりがなく個人毎に異なり、配色や色の関係、バランス、色彩感覚を学ぶことができず、また、遊びながら色彩感覚等を学ぶことができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平5−33764号公報
【特許文献2】特開2000−3135号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、配色や色の関係、バランス、色彩感覚など、ゲームで遊びながら色彩について学ぶことができる色彩組色パズルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するため本発明に係る色彩組色パズルは、同じ大きさのマス目が格子状に盤面に描かれているパズル盤と、前記マス目と同形状の基本ピース及び当該基本ピースの2つ以上を接合した形状の複数種類の接合ピースからなるパズルピースとを備えたパズルであって、前記パズルピースは、ピースの形状毎に色相環を形成する6色以上の色が個別に付されたピースで形成され、前記パズルピースを、前記盤面上のマス目に載置されている載置ピースに次のピースの少なくとも一辺が前記色相環の色の配置に基づくルールに従って接するように順次載置して前記マス目を埋めていくようにしたことを特徴とする。
【0007】
このように、パズルピースを順次盤面上にマス目に合わせて載置しマス目を埋めていくことで、ゲームとして遊べ、かつ、ピースの載置は、色相環の色の配置に基づいて定めたルールに従って行うので、配色や色の関係、バランス、色彩感覚を本発明パズルで遊びながら学ぶことが可能となる。
【0008】
この場合において、色相環の色の配置に基づくルールの例としては、載置ピースの色と向かい合う反対色のピースを載置する反対色ルール、載置ピースの色と隣り合う色のピースを載置する類系色ルール、及び載置ピースの色と同色か隣り合う色又は反対色のピースを載置する総合ルールであり、本発明パズルでは、常にいずれかのルールに従ってピースを載置する。色相環を形成する6色として、例えば、赤、橙、黄、緑、青、青紫を使用するが、これ以外の色を用いることは任意である。
【0009】
本発明では、パズルピースを、ピースの形状毎に色相環を形成する色が個別に付された基本ピースと複数種類の接合ピースを1組又は2組以上備えるとともに、全てのピースで全てのマス目を埋められるように形成することができる。本発明において、パズル盤とパズルピースに用いる基本形状は、一例として正三角形であり、パズルピースを、正三角形の三角ピースと、三角ピースを2つ接合した形状のひし形ピースと、三角ピースを3つ接合した形状の台形ピースと、三角ピースを6つ接合した形状の六角ピースとで形成することができるが、正三角形以外の基本形状として例えば正方形、正六角形、ひし形を用いることができる。
【0010】
本発明において、盤面に、正三角形のマス目を縦横規則正しく整列された三角格子状に描くことができる。この場合、盤面には、
目印となる正六角形等の多角形の太線を設
けることができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、配色や色の関係、バランス、色彩感覚など、ゲームで遊びながら色彩について学ぶことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明に係る色彩組色パズルを示す概略斜視図である。
【
図2】本実施形態のパズル盤にマス目が三角格子状に描かれている第1の例を示す図である。
【
図3】本実施形態のパズル盤にマス目が三角格子状に描かれている第2の例を示す図である。
【
図4】本実施形態のパズル盤にマス目が三角格子状に描かれている第3の例を示す図である。
【
図5】本実施形態の第1ルールに基づいてピースをパズル盤に載置した一例を示す図である。
【
図6】本実施形態の第2ルールに基づいてピースをパズル盤に載置した一例を示す図である。
【
図7】本実施形態の第3ルールに基づいてピースをパズル盤に載置した一例を示す図である。
【
図8】本実施形態の第4ルールに基づいてピースをパズル盤に載置した一例を示す図である。
【
図9】本実施形態の第5ルールに基づいてピースをパズル盤に載置した一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明に係る色彩組色パズルの実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態の色彩組色パズル1は、盤面2aに同じ大きさのマス目3が格子状に描かれているパズル盤2と、盤面2a上のマス目3に載置しマス目3を埋めていくパズルピース5,6,7,8とを備えている。
【0014】
パズル盤2は、マス目3が格子状に描かれている表面が盤面2aとなる板状に形成されている。パズル盤2の形状は、矩形、三角形、その他の多角形、円形、星形等特に限定されず、例えば、矩形に形成されている。パズル盤2の材質は、木材、プラスチックなどの合成樹脂、金属、紙等特に限定されず、例えば、木材等で形成されている。パズル盤2が木材で形成されている場合、ぬくもり感が感じられるものとなる。
【0015】
マス目3は、同じ大きさの基本形状で形成され、この基本形状は、パズル盤2とともにパズルピース5,6,7,8の基本形状であり、正三角形、正方形、正六角形、ひし形等特に限定されないが、例えば、正三角形であることが好ましい。正三角形のマス目3が縦横規則正しく整列された三角格子状に盤面2aに描かれていることが好ましい。なお、マス目3は、正三角形の他に正方形、正六角形、ひし形が規則正しく整列されて形成されていてもよい。マス目3は、
図1〜
図4に示すように、一例として、正三角形に形成されて、マス目3の一辺が互いに重なり合って19個縦方向に直線状に並んだマス目列を1列とした場合、このマス目列が横方向に12列配置されてマス目数228の三角格子状に形成されている。
【0016】
また、盤面2aに描かれている三角格子状のマス目3には、マス目3に沿って
目印となる正六角形等の多角形の指標太線を設けるようにしてもよい。指標太線の形状は、正六角形に限定されず、正三角形やひし形等のその他の多角形に形成してもよい。指標太線は、例えば、マス目3と同じ三角形を6つ接合した形状の正六角形の指標太線31に形成してもよい(
図3参照)。この場合、正六角形の複数の指標太線31が、間隔をあけて規則正しく整列された状態でマス目3に沿って設けるようにしてもよい。また、指標太線は、例えば、一辺がマス目3(正三角形)の一辺の長さの5倍の寸法の正六角形に形成して、この正六角形の1個の指標太線32をマス目3に沿って設けるようにしてもよい(
図4参照)。
【0017】
パズルピース5,6,7,8は、
図1、
図5〜
図9に示すように、パズル盤2の盤面2a上にマス目3に載置してマス目3を埋めていくものである。パズルピース5,6,7,8の材質は、木材、プラスチックなどの合成樹脂、金属、紙等特に限定されず、例えば、パズル盤2と同じ材質である木材等で形成されている。パズルピース5,6,7,8は、マス目3と同形状の基本ピース及び基本ピースの2つ以上を接合した形状の複数種類の接合ピースからなる。
【0018】
パズルピースは、平面から見たとき、基本形状であるマス目3(正三角形)と同形状の正三角形の基本ピースである三角ピース5、三角ピース5を2つ接合した形状のひし形ピース6、三角ピース5を3つ接合した形状の台形ピース7、及び三角ピース5を6つ接合した形状の六角ピース8の4種類の形状のピースからなることが好ましい。なお、この場合の接合ピースは、ひし形ピース6、台形ピース7及び六角ピース8の3種類であるが、本実施形態においては、この3種類に限定されず、この3種類のピースと3種類のピース以外の使用可能な他の形状の種類のピースの中から任意のピースを用いてもよい。また、接合ピースとは、2つ以上の三角ピース5を接合した形状のピースであり、2つ以上の三角ピース5を接合した形態の1つのピースで形成してもよいし、2つ以上の三角ピース5を接合して1つのピースに形成したものでもよい。パズルピース5,6,7,8は、全てのピース5,6,7,8で全てのマス目3を埋められるように形成されていることが好ましく、例えば、マス目3が前述のように228のマス目数の三角格子状に形成されている場合には、三角ピース5が24個、ひし形ピース6が30個、台形ピース7が36個、六角ピース8が6個で形成されていることが好ましい。パズルピース5,6,7,8の厚さは、特に限定されず任意に設定される。
【0019】
パズルピース5,6,7,8は、ピースの形状毎に色相環を形成する6色以上の色が個別に付されたピースで形成されている。色相環を形成する6色は、赤、橙、黄、緑、青、青紫の6色であることが好ましく、これ以外の色を用いることは任意である。本実施形態では、パズルピース5,6,7,8は、ピースの形状毎に赤、橙、黄、緑、青、青紫の6色が個別に付されたピースを1組又は2組以上備えることが好ましく、例えば、三角ピース5は、赤、橙、黄、緑、青、青紫の6色のピースを4組備えた合計24個で形成され、ひし形ピース6は、6色のピースを5組備えた合計30個で形成され、台形ピース7は、6色のピースを6組備えた合計36個で形成され、六角ピース8は、6色のピースを1組備えた6個で形成されている。
【0020】
すなわち、三角ピース5は、赤色のピース5rが4個、橙色のピース5oが4個、黄色のピース5yが4個、緑色のピース5gが4個、青色のピース5bが4個、青紫色のピース5vが4個からなる。ひし形ピース6は、赤色のピース6rが5個、橙色のピース6oが5個、黄色のピース6yが5個、緑色のピース6gが5個、青色のピース6bが5個、青紫色のピース6vが5個からなる。台形形ピース7は、赤色のピース7rが6個、橙色のピース7oが6個、黄色のピース7yが6個、緑色のピース7gが6個、青色のピース7bが6個、青紫色のピース7vが6個からなる。六角形ピース8は、赤色のピース8rが1個、橙色のピース8oが1個、黄色のピース8yが1個、緑色のピース8gが1個、青色のピース8bが1、青紫色のピース8vが1個からなる。なお、パズルピース5,6,7,8は、ピースの形状毎に色相環を形成する色が個別に付されたピースで形成されていれば、種類、個数は、特に限定されるものではない。
【0021】
本実施形態の色彩組色パズル1は、パズル盤2の盤面2a上にパズルピース5,6,7,8をマス目3に載置する際に、格子状のマス目3の全部又は一部の領域内では、盤面2a上のマス目3に載置されている載置ピース5,6,7,8に次のピース5,6,7,8の少なくとも一辺が色相環の色の配置に基づいて定めたルールに従って一辺が接するように載置する。次のピース5,6,7,8を載置する際のルールとしては、色相環の色の配置に基づくものであれば特に限定されず、例えば、載置ピース5,6,7,8の色と向かい合う反対色のピース5,6,7,8を載置する反対色ルール、載置ピース5,6,7,8の色と隣り合う色のピース5,6,7,8を載置する類系色ルール、及び載置ピース5,6,7,8と同色か隣り合う色又は反対色のピース5,6,7,8を載置する総合ルール等が挙げられる。これらルールのうち任意の1つのルールに従ってピース5,6,7,8を載置するようにしてもよいし、2つ以上のルールに従ってピース5,6,7,8を載置するようにしてもよい。
【0022】
具体的には例えば、以下の第1〜第5ルールに基づいてピース5,6,7,8を載置するようにしてもよい。色相環の色の配置は、例えば、赤、橙、黄、緑、青、青紫の6色の場合、
図1〜
図4に示すように、60度間隔で6つの領域からなる円グラフで表されている。具体的は、赤と反対色が緑、赤と時計回り方向の隣り合う色が橙、反時計回り方向の隣り合う色が青紫であり、橙と反対色が青、橙と時計回り方向の隣り合う色が黄であり、黄と反対色が青紫、黄と時計回り方向の隣り合う色が緑である。色相環の色の配置図(円グラフ)10は、盤面2a上に描かれていることが好ましく、例えば、格子状のマス目3の上下に1つずつ配置されていることが好ましい。
【0023】
第1ルールは、
図5に示すように、横12列のマス目列を2列ごとに6つの領域に設定して、6つの各領域では同色のピースのみ載置可能にする。例えば、6つの領域を左から黄、緑、青、青紫、赤、橙の領域とし、各領域では同色のピース5,6,7,8のみ載置可能にする。複数人数で行う際には、複数人に同数(色はランダム)になるようにピース5,6,7,8を予め配り、順番を決めて一人ずつピース5,6,7,8を盤面2aの格子状のマス目3に載置する。ピース5,6,7,8が載置されていない領域すなわち領域内に初めてピース5,6,7,8を載置する場合には、領域の所望の位置(又は所定の位置)に載置する。既にピース5,6,7,8が載置されている領域に次のピース5,6,7,8を載置する場合には、載置ピース5,6,7,8に少なくとも一辺が接するように載置する。ピース5,6,7,8を順次載置していき、手持ちのピース5,6,7,8が早くなくなった人が勝ちとする。なお、
図5〜
図9において、各ピース上に記載してあるrは赤、oは橙、yは黄、gは緑、bは青、vは青紫をそれぞれ示し、
図6〜
図9において、ピースの形状が分かり難くなるのでピースの符号を省略してある。
【0024】
第2ルールは、
図6に示すように、横12列のマス目列を4列ごとに3つの領域に設定して、3つの各領域では色相環で互いに向かい合う2色のピース5,6,7,8を載置する。すなわち、各領域では反対色ルールに従ってピース5,6,7,8を載置する。例えば、3つの領域を左から黄と青紫のピース5y,6y,7y,8y,5v,6v,7v,8vを載置する第1領域、緑と赤のピース5g,6g,7g,8g,5r,6r,7r,8rを載置する第2領域、青と橙のピース5b,6b,7b,8b,5o,6o,7o,8oを載置する第3領域とする。複数人数で行う際には、複数人に同数(色はランダム)になるようにピース5,6,7,8を予め配り、順番を決めて一人ずつピース5,6,7,8を盤面2aに載置する。ピース5,6,7,8が載置されていない領域すなわち領域内に初めてピース5,6,7,8を載置する場合には、領域の所望の位置(又は所定の位置)に載置する。既にピース5,6,7,8が載置されている領域に次のピース5,6,7,8を載置する場合には、載置ピース5,6,7,8に反対色のピース5,6,7,8を少なくとも一辺が接するように載置する。ピース5,6,7,8を順次載置していき、手持ちのピース5,6,7,8が早くなくなった人が勝ちとする。また、第2ルールにおいて、勝ち負けを設定せずに、1人で行う場合及び複数人で行う際に、全てのピース5,6,7,8で格子状の全てのマス目3が埋められるように工夫して載置したり、全体のピース5,6,7,8の色が美しく調和するように配慮して載置したりすることもできる。
【0025】
第3ルールは、
図7に示すように、横12列のマス目列を6列ごとに2つの領域に設定して、2つの各領域では特定した色のピース5,6,7,8とこの色に対して類系相環で隣り合う2色(類系色)のピース5,6,7,8を載置する。すなわち、各領域では類系色ルールに従ってピース5,6,7,8を載置する。例えば、2つの領域のうち左側の第1領域では、青紫と赤と青のピース5v,6v,7v,8v,5r,6r,7r,8r,5b,6b,7b,8bを載置し、第2領域では、黄と緑と橙のピース5y,6y,7y,8y,5g,6g,7g,8g,5o,6o,7o,8oを載置する。複数人数で行う際には、複数人に同数(色はランダム)になるようにピース5,6,7,8を予め配り、順番を決めて一人ずつピース5,6,7,8を盤面2aに載置する。ピース5,6,7,8が載置されていない領域すなわち領域内に初めてピース5,6,7,8を載置する場合には、領域の所望の位置(又は所定の位置)に載置する。既にピース5,6,7,8が載置されている領域に次のピース5,6,7,8を載置する場合には、載置ピース5,6,7,8に類系色のピース5,6,7,8を少なくとも一辺が接するように載置する。ピース5,6,7,8を順次載置していき、手持ちのピース5,6,7,8が早くなくなった人が勝ちとする。また、第3ルールにおいて、勝ち負けを設定せずに、1人で行う場合及び複数人で行う際に、全てのピース5,6,7,8で格子状の全てのマス目3が埋められるように工夫して載置したり、全体のピース5,6,7,8の色が美しく調和するように配慮して載置したりすることもできる。
【0026】
第4ルールは、
図8に示すように、格子状のマス目3の全部を用いて、載置ピース5,6,7,8と同色か類系色又は反対色のピース5,6,7,8を載置ピース5,6,7,8に少なくとも一辺が接するように載置する。すなわち、混合ルールに従ってピース5,6,7,8を載置する。複数人数で行う際には、複数人に同数(色はランダム)になるようにピース5,6,7,8を予め配り、順番を決めて一人ずつピース5,6,7,8を盤面2aに載置する。最初の人は格子状のマス目3の所望の位置(又は所定の位置)にピース5,6,7,8を載置する。ピース5,6,7,8を順次載置していき、手持ちのピース5,6,7,8が早くなくなった人が勝ちとする。また、第4ルールにおいて、勝ち負けを設定せずに、1人で行う場合及び複数人で行う際に、全てのピース5,6,7,8で格子状の全てのマス目3が埋められるように工夫して載置したり、全体のピース5,6,7,8の色が美しく調和するように配慮して載置したりすることもできる。
【0027】
第5ルールは、
図9に示すように、格子状のマス目3を用いて、載置ピース5,6,7,8と類系色のピース5,6,7,8を載置ピース5,6,7,8に少なくとも一辺が接するように載置する類系色ルールと、載置ピース5,6,7,8と反対色のピース5,6,7,8を載置ピース5,6,7,8に少なくとも一辺が接するように載置する反対色ルールとを交互に行う。複数人数で行う際には、複数人に同数(色はランダム)になるようにピース5,6,7,8を予め配り、順番を決めて一人ずつピース5,6,7,8を盤面2aに載置する。最初の人は格子状のマス目3の所望の位置(又は所定の位置)にピース5,6,7,8を載置する。ピース5,6,7,8を順次載置していき、手持ちのピース5,6,7,8が早くなくなった人が勝ちとする。また、第5ルールにおいて、勝ち負けを設定せずに、1人で行う場合及び複数人で行う際に、全てのピース5,6,7,8で格子状の全てのマス目3が埋められるように工夫して載置したり、全体のピース5,6,7,8の色が美しく調和するように配慮して載置したりすることもできる。
【0028】
以上の第1〜第5ルールに従ってパズルピース5,6,7,8を順次盤面2a上のマス目3に載置しマス目3を埋めていくことで、子供から大人、高齢者まで、初心者から熟練者まで難易度に応じたゲームを楽しめるとともに、高度かつ変化のあるゲーム展開を楽しむことができる。また、ピース5,6,7,8を載置する際には、必ず色相環の色の配置に基づいて定めたルールに従うので、パズルを行えば行うほど自然と色相環の色の配置や関係が養われる。したがって、本発明に係る色彩組色パズル1は、配色や色の関係、バランス、色彩感覚など、ゲームで遊びながら色彩について学ぶことができる。また、本発明に係る色彩組色パズル1は、頭と手を同時に使い、また、色と形という二つの要素を扱うので、高齢者が失ってしまいがちな認知機能を楽しみながらトレーニングすることができる。
【符号の説明】
【0029】
1 色彩組色パズル
2 パズル盤
2a 盤面
3 マス目
5 三角ピース
6 ひし形ピース
7 台形ピース
8 六角ピース
10 色相環の色の配置図