【実施例】
【0055】
実施例1.繊維強化移植可能材料の調製
繊維強化パテおよび繊維強化Flex(凍結乾燥パテ)は、PCT国際公開番号WO2007070681に記述される方法と類似の方法を用いて調製した。
【0056】
パテの調製
約51.9重量%無機骨ミネラル粒子(ABM、OsteoGraf(登録商標)-N300としても知られる天然の微孔性外因性骨材料)、約1.5重量%カルボキシメチルセルロースナトリウム、約6.98重量%グリセロール、および約39.57重量%水を含むパテ材料を、水、グリセロール、およびカルボキシメチルセルロースナトリウムを混合して、ハイドロゲルを形成する段階、ならびにABM粒子をハイドロゲルと混合してパテを形成する段階によって調製した。ハイドロゲル/パテは、混合の際に形成されるいかなる気泡も除去するために、任意で真空に供される。ABM粒子は任意で、その表面に結合したP-15ペプチド(米国特許第5,635,482号を参照されたい)を含む(Dentsply Tulsa Dental SpecialtiesからPEPGEN P-15(登録商標)として販売)。
【0057】
繊維強化パテの調製
上記のパテに、既定量の繊維を混合しながら少しずつ増量して加えた。Ross高粘度(HV)ブレードなどのブレードを備えたRossダブルプラネタリーミキサーなどの混合装置を用いることによって、均一なバッチを得た。
【0058】
繊維強化Flexの調製
繊維強化パテを成型して(すなわち、型に入れて)、低温フリーザー(-65℃)に1時間以上入れて、少なくとも5時間凍結乾燥した。得られた繊維強化Flex材料の水分含有量を、周囲の空気に曝露後に評価することができる。水分含有量を、必要に応じて、水分に対する曝露または乾燥条件によって調節してもよい。
【0059】
実施例において記述される繊維強化Flex配合物は、Flex配合物を形成するために凍結乾燥されるパテに含まれる繊維の重量百分率によって識別される。得られたFlex配合物における繊維のおおよその重量百分率は、パテから水分を除去した後では高い。Flex配合物のおおよその繊維含有量を以下の表1に提供する。
【0060】
(表1)
1. Flex配合物中の水分含有量を1%から7%と仮定して計算した濃度
【0061】
実施例2.改変ボールパンチ変形試験
繊維強化Flexは、無繊維配合物と比較して、外科医による取り扱いおよび移植の容易さを改善することができる。繊維強化材料はまた、移植後の粒子の移動も減少させることができる。
【0062】
本発明のFlex製品に関する標準的な力学試験である引っ張り試験は、製品が引き裂かれることがほとんどないことから、材料を現実のシナリオで適切に試験することができない。実際には、凍結乾燥配合物の移植の際に、引っ張るのではなくて穿刺動作で手の圧力がFlex条片に加えられる。現実の外科の状況での製品の性能を確認するためには、乾燥および湿潤状態Flex試料(様々な技術および流体を用いて)の両方について試験を行うのが理想的であろう。
【0063】
繊維強化Flexが手による穿刺動作にうまく耐えることができるか否かを評価するために、新しい試験法である改変ボールパンチ変形試験(BPD試験)が開発された。BPD試験は、Flexおよび繊維強化Flex製品の実際の取扱適性を模倣する。さらに、この試験は、ASTM E643の改変型である。
【0064】
Flex材料の試料を、BPD試験装置の試料ホルダーに入れる(
図1Bを参照されたい)。装置は、3/4インチのダイス型と共に1/2インチボールを含む(
図1Aを参照されたい)。試料を底のダイス型の穴の上に並べて、上のダイス型を試料の上に並べ、試料が動かないようにラッチを固定する。斜交平行線模様をつけた底部の部品によっても、試料の引き込み(側面から中に入ること)は最小限となる。ボールを、ホルダーの3/4インチの穴の上に置き、試験される試料の真上に配置する。ボールが0.5 mm/秒で移動すると試験が始まり、最初の接点からの最大の伸びは15 mmである。ボールが試料に向かって進行する際の圧縮荷重(すなわち、ニュートンで測定される圧縮の際に適用される力)を記録する。BPD試験は、(i)破壊荷重(LAF、試料が破断する前に達する最大荷重)、(ii)破断時の伸び(EAF、最大荷重での圧縮による伸び)、および(iii)試料のモジュラス(すなわち、剛性)(圧縮荷重対圧縮による伸びをプロットするBPD試験曲線の直線領域の勾配)を測定する。
【0065】
湿潤状態Flex製品を試験するために、試料ホルダーに入れた乾燥Flex試料のアセンブリ全体をリン酸緩衝生理食塩液(PBS)中に5分間沈めることによってFlexを湿らせる。過剰量の液体を除去して、試料を試験する。
【0066】
例示的なデータを
図2に示す。BPD試験結果を無繊維Flexに関して示す。試験結果は、乾燥材料に関して、LAF平均値8.5 NおよびEAF平均値約9 mmで良好な再現性を示す(
図2右を参照されたい)。これに対し、湿潤状態無繊維Flexは、LAFの相当な減少(平均値約0.15 N)およびEAFの相当な減少(平均約3.7 mm)を示す(
図2左を参照されたい)。
【0067】
実施例3.繊維強化Flexの力学的特性に及ぼすシルク繊維の長さおよび濃度の効果
以下の試験の目的は、シルク繊維強化Flex(SFR Flex)試料の力学的特性に及ぼすシルク繊維の長さおよび濃度の効果を理解することであった。
【0068】
SFR Flex試料を、実施例1に記載される方法を用いて調製した。本試験に用いた繊維は、1/2インチ、3/8インチ、および1/4インチの長さに切断した粗紡シルク繊維(織物等級)であった。試料を、実施例2に記述されるBPD試験に供した。結果を以下の表2に示す。
【0069】
(表2)
【0070】
結果および考察
繊維の含有量が減少すると、LAFの着実な減少を観察することができ、LAFの最小値は、概して無繊維Flex試料において観察される。乾燥状態1.0%SFR Flex試料は、乾燥状態無繊維Flexより5倍高いLAF値を示す。乾燥状態0.5%SFR Flex試料は全て、乾燥状態無繊維Flexより強く、2倍を超える値からほぼ4倍高いLAF値を有する。乾燥状態0.25%SFR Flex試料は、乾燥状態無繊維Flexよりおよそ2倍強い。
【0071】
乾燥状態1%SFR Flex試料のモジュラスは類似であることが観察されたが、乾燥状態0.5%SFR Flexおよび乾燥状態0.25%SFR Flex試料では、モジュラスは、減少し始め、このことはそれらの試料の剛性がより低いことを示している。このことは、試料間で定性的に感じられうる。平均値では、1.0%SFR Flex試料は、他の全ての試料と比較して剛性であった。それらはねじり柔軟性を維持したが、引っ張るとかなり剛性であった。これは、繊維とABM粒子のあいだの内部摩擦力の増加による可能性が最も高い。1.0%SFR Flex試料は、湿潤状態でなおも非常に粘着性で、手で引き裂くためには大きい力を必要とした。0.5%SFR Flexおよび0.25%SFR Flex試料はより柔軟で、無繊維Flexと非常に類似の挙動を示した。それらは、かなり強く、破壊するために無繊維Flexより多くの力を必要とした。湿潤状態では、それらの試料は、無繊維Flexよりなおも強かったが、かなり容易に破壊された。
【0072】
1/2インチおよび3/8インチ試料で観察された強度の差は、所定の試料において認められる繊維の数による可能性がある。長さが12 mmおよび6 mmの2つの等しい重量の繊維の山が存在する場合、6 mmの山には12 mmより2倍多くの繊維が存在する。このように、6 mm繊維を有する1.0%SFR Flex試料は、12 mm繊維を有するFlex試料の2倍多くの繊維を有する。
【0073】
理論的繊維数を決定するために、小さい塊の繊維をとって、それらの重量を測定することによってシルク重量を集めた。次に、塊を顕微鏡用スライドガラス上に置いて、ほつれさせて個々の全ての繊維をばらばらにして、テープで縛り、計数した。重量を繊維数で除して、次に、シルクの長さあたりの総重量を得るために、繊維の長さで除した。たとえば、9 mm繊維の塊の重量が0.0018 gで、繊維100本を含むことが認められる場合、繊維1 mmあたりの重量は、0.0018 g/(繊維100本×9 mm)=0.000002 g/mm繊維である。
【0074】
本発明者らは、3/8インチ繊維試料に関して、(i)1.0%SFR Flex試料では0.25%SFR Flex試料よりおよそ11,300本多くの繊維が存在する;(ii)3/8インチ1.0%SFR Flex試料では、1/2インチ1.0%SFR Flex試料よりおよそ2,800本多くの繊維が存在する;および(iii)3/8インチ1.0%SFR Flex試料では、これらの材料において観察されたより高いLAFに寄与しうるおよそ33%多くの繊維が存在すると計算する。
【0075】
シルク繊維が試料を強化する機序は、繊維とABM粒子のあいだの摩耗作用により生じうる。シルク繊維は、ハイドロゲル担体よりむしろ、ABM粒子に密接に会合しうる。BPD試験の際に、試料が変形し始めると、シルク繊維はABM微粒子から出てゆき、最終的に繊維が外れて試料は崩壊する。この強化機序の証拠を
図5に見ることができる。1/2インチおよび1/4インチSFR Flex試料のモジュラスはいずれも、繊維が最後のABM粒子のあいだから最終的に放出される際に起こる破壊点まで非常に類似である(同じではないが)。1/4インチ試料は、平均で1/2インチ試料より1 mm前で壊れる。ABM粒子の平均直径300μm(0.3 mm)を用いると、1/2インチおよび1/4インチシルク繊維と相互作用する可能性がある粒子はそれぞれ、およそ40個(12 mm/0.3 mm=40)および20個存在する。多数の繊維が同様に、1つのABM粒子と相互作用している可能性がある。
【0076】
本発明者らは、長さ9 mmのシルク繊維を含む1.0%SFRパテおよびFlex配合物に関して、配合物におけるABM粒子数対繊維数の比率は、およそ1:1であると計算した。この比率、および粒子サイズに対する繊維の長さは、本発明の配合物に関する取扱適性および移植後の移動に対する抵抗性を決定する上で重要でありうる。
【0077】
実施例4.インビトロシミュレーションPLF手術
脊柱モデルおよびスポンジを用いる後外側固定(PLF)シミュレーションを用いて、シルク繊維強化(SFR)Flex試料に関して、定性的取扱適性データを定量的力学試験データと相関させた。
【0078】
SFR Flex試料を、実施例1に記述される方法を用いて調製した。本試験に用いた繊維は、3/8インチの長さに切断された粗紡糸シルク繊維(織物等級)であった。1%SFR Flex、0.5%SFR Flex、0.25%SFR Flex、および無繊維Flex試料を本試験において用いた。
【0079】
スポンジ/脊柱モデルシミュレーション
大きいスポンジをロールパンのように半分に切断して、一部を片側で接着させたたままにする。次いでジップタイ(zip tie)をスポンジの中のバン(bun)の中心に通した。腰椎モデルの横突起のモデルをスポンジの内部に入れた。試料を、スポンジモデルの中で横突起間領域を横切るように配置した。各試料に最悪のシナリオの圧(すなわち、通常の手術に一致する様式よりかなり大きい圧を用いた)を手で加えた。試料を取り出して伸ばし、何度も再配置した。最初の取り扱いを観察した後、試料をパテ様の形状に成型して脊柱に再度配置した。
【0080】
取り扱いに関する知見
無繊維Flex試料は、ねじれおよび引っ張りに対して非常に伸張性があり、柔軟であった。無繊維Flex試料を横突起間領域に最初に配置すると、試料は引裂かれ、手による軽微な圧によってさらなる引き裂きが起こった。無繊維Flex試料は、水和後まもなくばらばらに壊れ始めたが、同様にパテへと戻り始めた。SFR Flex試料と比較して、無繊維Flex試料から、より多くのABM/P-15粒子が剥がれ落ちる(微粒子化と呼ばれる)ことが観察された。
【0081】
0.25%SFR Flex試料は、乾燥型で柔軟で伸張性であった(この配合物は、無繊維Flexに似た感触を有する)。配合物を水和させると、より粘液性となり、これも無繊維Flexと同様に微粒子化した。手で強く圧を与えた後に小さい裂傷が形成され、一度裂傷が形成されると、試料はかなり容易にばらばらになり始めた。水和させると、この配合物はSFRパテを形成した。
【0082】
0.5%SFR Flexは容認可能に柔軟性であったが、無繊維Flexおよび0.25%SFR Flex試料ほど柔軟ではなかった。0.5%SFR Flex試料は、最初に適用された圧によって最初は裂けたが、これによって条片が弱くなるようには全く思われなかった。その後の成型操作によって、これ以上の破断を生じなかった。0.5%SFR Flex試料は、一度水和すると、SFRパテへと戻り、これを再形成して、再移植することができる。
【0083】
1.0%SFR Flex試料は、引っ張りに対してかなり剛性であったが、なおもそのねじり柔軟性を維持した。この配合物は、当初、乾燥状態で空隙に適合しなかった。しかし、配合物を湿らせると、条片は、かなりより柔軟となり、条片はうまく適合した。1.0%SFR Flex試料は、湿らせた後に手で大きい引っ張り力を与えると最後には破断した。
【0084】
この試験は、強化Flex材料の2つの重要な力学的特性、すなわち形成性と強度に向けて行われる。強度は、移植可能な材料が手術の際に手による圧力にどれほど耐えるかを理解するために必須の特徴である。形成性もまた非常に重要である。たとえば、1.0%SFR Flex試料は非常に剛性で、当初、空隙にうまく適合しなかった。湿らせると、試料はより柔軟で成型可能となった。これは0.5%SFR Flex試料より50%大きい強度を有するが、0.5%SFR Flex試料は初回形成性を有し、手による圧(これは移植の際に通常適用される圧より過度の圧であった)に対処するために十分な強度を有した。
【0085】
さらに、繊維含有量を減少させることによって、より容易に押し出され、製造の際に混合技法が単純となる製品を得ることができる。本発明者らは、0.5%SFR Flexにおいて認められる繊維含有量付近では、パテがより粘着性になり始め、それによって混合が難しくなり、および成型操作のためにより容易に押し出されなくなることを観察している。3/8インチ繊維を含む0.5%SFR Flexは、乾燥状態または湿潤状態であるかによらず、取り扱いが容易で、良好に混合し、乾燥状態無繊維Flexと類似の特性を示す。
【0086】
実施例5.力学的特性に及ぼす繊維タイプおよび繊維直径の効果
本試験の目的は、繊維強化(FR)Flexの力学的特性に及ぼす繊維タイプの効果を理解することであった。
【0087】
FR Flex試料を、実施例1に記述される方法を用いて調製した。本試験のために用いた繊維は、6 mmおよび12 mmの繊維長を有するPLLA、PGA、およびシルク(織物および医用)の繊維であった。糸巻きに捲かれたシルクを巻き戻して測定して、手動で12 mmの長さに切断した。繊維の直径の測定も同様に行った。乾燥試料を、実施例2に記述されるBPD試験に供した。結果を以下の表3に示す。
【0088】
(表3)乾燥試料の力学的性能
【0089】
結果および考察
0.5%FR Flexの医用シルク、PGA、およびPLLA試料はそれぞれ、19.2、24.0および20.9 Nという類似のLAF値を示し、12 mm織物シルクより6 mm織物シルクと類似の性能を示す。これらの試料は全て、無繊維Flexより1.5倍以上強い。
【0090】
本発明者らは、最高のLAFを有する試料である0.5%SFR Flex試料中の織物シルクにおいて、他の任意の試料より3倍またはそれより多くの繊維が存在することを観察した。意外にも、この0.5%SFR Flex試料(医用シルクを含む)は、PLLAおよびPGAを用いて作製された0.5%SFR Flexと同等の強度を有するが、これらの試料はそれぞれ、5倍および7.7倍の繊維数を含む。
【0091】
繊維の顕微鏡写真を撮影して、その直径を測定した。本発明者らは、PLLAおよびPGA繊維が、医用シルクまたは織物シルクよりかなりなめらかであることを認めた。本発明者らはまた、医用等級のシルクが、織物用シルクを含む他の全ての繊維よりかなり大きい直径を有することを認めた。
【0092】
PLLAおよびPGAに関して観察されたこのよりなめらかな繊維は、ABM粒子と繊維とのあいだの摩擦を減少させうる。その上、PLLAおよびPGAはいずれも、シルクより親水性である。それゆえ、ハイドロゲルは、PLLAおよびPGA繊維の周囲に潤滑層を形成することができ、繊維に沿って滑るABM粒子とのあいだの摩擦を減少させて、これらの配合物に関して観察されるLAFを減少させるという仮説が立てられる。
【0093】
直径がより大きい医用等級シルクは、摩擦相互作用する繊維がそのように少ないことから、同じ重量百分率の織物シルクほど強くない可能性がある。より大きい直径はまたより堅固であり、直径がはるかにより小さい織物シルクのように周囲に空隙を形成しない。それゆえ、医用シルクは単純に、さらに追加の強度を与えることなく、ABM粒子を単に通り過ぎる。医用等級のシルクは、多数のシルク繊維とある種の「糊」、おそらくセリシンまたはロウとの複合体であるように思われる。
【0094】
実施例6.移動特性に及ぼす繊維の効果
本試験の目的は、移植後の微粒子の移動に及ぼすシルク繊維強化(SFR)パテの効果を理解することであった。インビボで水和させると、Flex材料はパテを形成する。インプラントが骨欠損部位でABM粒子を保持することは重要である。
【0095】
繊維強化パテ試料を、実施例1に記述される方法を用いて調製した。
【0096】
脊椎インプラントケージの腔およびケージの挿入穴を模倣するインビトロモデルを開発した(
図4Aを参照されたい)。中央のプレートを底部プレートの上に置いて、パテを中心腔の中にしっかりと充填する。4つのねじを用いて上のプレートを固定して、内部ケージ腔を密封する。小さい針を用いて、流体入口の穴を流体で充填して、気泡を消失させる。2つのシリンジにリン酸緩衝生理食塩液(PBS)を満たして、100μl/分(両方で全体で200μl/分)の速度に設定したデュアルシリンジポンプに取り付けた。流体入口を介してシリンジと脊椎ケージモデルとをチューブでつなぐ。ストップウォッチを用いて、ポンプの開始から肉眼で見てABM顆粒が上部プレートの上に達するまで移動する時間を測定し、および他の全ての関連する時点を測定した。結果を表4に提供する。
【0097】
(表4)
a.ABM/P-15微粒子が「挿入穴」の上部に達するまでに要する時間
【0098】
結果および考察
無繊維パテは、モデルの内部ケージ腔からの排出が最も速く、2.5分であった(
図4Bを参照されたい)。大きい「ヘビ状の」パテが穴から押し出されて、PBSが流出し始めたことから、9分でポンプを停止した。パテおよそ0.4 ccがこの実験の際に押し出された。
【0099】
0.5%SFRパテは、5.5分でモデルの内部ケージ腔から押し出され始めた(
図4Cを参照されたい)。試験終了時(12分)、0.5%SFRパテのおよそ0.05 ccが押し出された。押し出された材料の大部分(およそ60%)はハイドロゲル担体であり、ABM粒子ではなかった。
【0100】
1.0%SFRパテは、7.5分でモデルの内部ケージ腔から押し出され始めた(
図4Dを参照されたい)。試験終了時(16分)、1.0%SFRパテのおよそ0.05 ccが押し出された。押し出された材料の大部分(およそ80%)はハイドロゲル担体であり、ABM粒子ではなかった。
【0101】
FRパテ材料は、無繊維配合物と比較して移植部位からの押し出し能の劇的な減少を示すことが認められた。
【0102】
実施例7.パテ配合物の引っ張り強度に及ぼす繊維の効果
本試験の目的は、パテ配合物の引っ張り強度に及ぼすシルク繊維の効果を理解することであった。
【0103】
無繊維およびシルク繊維強化(1%繊維)パテ試料の両方を、実施例1に記載される方法を用いて調製した。Instron(商標)力学的試験機器を用いて、パテ配合物を破断するまで伸張させた。パテ配合物をこの機器によって引っ張る際に、機器が試料に及ぼした力を測定して、降伏応力を計算した。
【0104】
降伏応力(力学的試験の際に試料に適用された単位面積あたりの力)を、無繊維配合物と1%SFR配合物の両方に関して測定した。無繊維パテは、平均降伏応力5±1 kPaを示したが、SFR配合物は、21±2 kPaの平均降伏応力を示した。結果は、パテの降伏応力が、平均値で、シルク繊維を加えることによって4倍増加したことを示している。
【0105】
実施例8.Flex配合物の引っ張り強度に及ぼす繊維の効果
本試験の目的は、Flex配合物の引っ張り強度に及ぼすシルク繊維の効果を理解することであった。
【0106】
無繊維Flexおよび1.0%SFR Flex試料を、実施例1に記述される方法を用いて調製した。Instron(商標)力学的試験機器を用いて、Flex配合物を破断するまで伸張させた。Flex配合物を機器によって引っ張る際に、機器が試料に及ぼした力を測定して、モジュラスおよび降伏応力を計算した。
【0107】
降伏応力およびモジュラスを、無繊維Flex配合物および1%SFR Flex配合物の両方について測定した。結果を表5に提供する。
【0108】
(表5)
a. 材料の弾性変形に対する抵抗性。これは引っ張り試験の弾性領域における応力対ひずみの比率である。ひずみは、力学的試験の際に材料の当初の長さによって除した材料の長さの変化である。
【0109】
無繊維Flexは、41±3 kPaの平均降伏応力を示したが、SFR Flex配合物は、384±84 kPaの平均降伏応力を示した。無繊維Flexは、89±16 kPaの平均モジュラスを示したが、SFR配合物Flexは、2,403±458 kPaの平均モジュラスを示した。結果は、シルク繊維を加えることによって、平均値でFlexの降伏応力が9倍、およびモジュラスが27倍増加することを示している。
【0110】
実施例9.Flex配合物のLAFおよびEAFに及ぼす繊維の効果
無繊維Flexおよび1.0%SFR Flex試料の両方を、実施例1に記述される方法を用いて調製した。実施例2に記述されるBPD試験を用いて、厚さおよそ4 mmの試料を分析した。破壊荷重(LAF)および破断時の伸び(EAF)の結果を表6に提供する。
【0111】
(表6)
【0112】
無繊維Flexは、7.8±0.4 Nの平均LAFおよび10.2±0.2 mmの平均EAFを示した。これに対し、1%SFR Flex配合物は、66.9±8.2 NのLAFおよび7.8±0.5 mmのEAFを示した。無繊維Flexに関して何らかの引き込みが観察され(すなわち、試験の際に、試料がホルダーの側面から引っ込んで、伸張のデータを歪める)、このことは、SFR Flex配合物に関して観察されたEAF値と比較してそのEAF値がより大きいことにわずかに関与する。
【0113】
実施例10.動物モデルにおけるFlex配合物の移動特徴
ヒツジにおけるこの3週間の腰椎パイロット試験の目的は、繊維強化Flex配合物の製品移動特徴を無繊維Flex配合物と比較することであった。後方腰椎椎体間固定(PLIF)技法に及ぼすFlex配合物の移動効果を評価するために、十分に確立されたヒツジPLIFモデルを利用した。このモデルは、研究者、医師、および規制当局によって、ヒトにおける脊椎固定関連技法の予測モデルとして容認されている。本試験は、構築物を移植するのみならず、生きた動物における術後の構築物の移動をさらに評価することをねらいとした。これらの脊柱固定手術は、術後かつ屠殺前に脊椎の最大限の可動性を確保するために器具を用いない(un-instrumented)で行われた。これは、試料の各々に関して最悪の試験シナリオを提供することを意図した。
【0114】
試験したFlex試料
以下のFlex試料を実施例1に記述される方法を用いて調製した:
(1)無繊維Flex;
(2)長さ12 mmの0.5重量%PLLA繊維を含むパテから形成された繊維強化Flex;
(3)Na
2CO
3によって洗浄してシルク繊維の表面上のセリシンの98%を除去した、長さ9 mmの0.5重量%シルク繊維を含むパテから形成された繊維強化Flex;および
(4)Na
2CO
3によって洗浄してシルク繊維の表面上の98%のセリシンを除去した、長さ9 mmの1.0重量%シルク繊維を含むパテから形成された繊維強化Flex。
【0115】
各配合物の3つの試料を、水分含有量(Karl Fischer)、およびパーセント固体含有量に関して試験した。無繊維FlexおよびFR Flex試料の平均水分含有量はそれぞれ、3.7%および3.4%であった。平均無水パーセント固体含有量は、無繊維FlexおよびFR Flex試料に関してそれぞれ、86%および86.4%であった。
【0116】
厚さがおよそ3.5から4.0 mmの試料を、実施例2に記述されるBPD試験を用いて分析した。湿潤状態では、1.0%SFR Flex、0.5%SFR Flex、PLLA繊維を含む0.5%FR Flex、および無繊維Flexはそれぞれ、その乾燥状態の強度のおよそ59%、63%、76%、および94%を失った(
図5を参照されたい)。同じ重量%で添加したシルクおよびPLLAは、類似の乾燥状態LAF値を有するが、その湿潤状態LAF値は、有意に異なる。この喪失は、条片の相対的粘着性の差を示している:シルクFR Flex配合物は、PLLA FR Flex配合物より高い粘着性を有するように思われる。
【0117】
移植
簡単に説明すると、骨格的に成熟した雌性ヒツジ6匹の各々に、器具を用いないシングルレベルPLIF技法を行った。後方アプローチを用いて、正中線でL4からL5レベルで棘突起に沿っておよび横突起を超えて横突起先端まで切開を行って、椎弓板および横突起(TP)を露出した。小関節面を骨鉗子によって除去して、横突起および椎体を、バーを用いて注意深く剥皮した。実験材料を、腰椎椎体L4およびL5の横突起の隣で横突起を横切る脊柱の溝に留置する。
【0118】
インプラントの移動を試験するために、創傷治癒の正常な段階に基づいて3週間というエンドポイントを選択した。術後3週間で、インプラントの位置は、その永続的な位置であると予想され、このようにインプラントの移動を正確に決定することが可能となった。
【0119】
4つ全てのFlex配合物を、ヒツジの腰椎に移植した(ヒツジ6匹に各々3つの試料を移植した)。全てのヒツジの手術部位は非常に良好に作製され、可能な限り、乾燥状態で維持した。移植時、試料を全てその場に置いて、適合するように引き裂いた(およそ30 mmの引裂き)。ヒツジの剖検および腰椎切除は生存中に3週間後に行った。
【0120】
取扱適性
FR Flex試料は全て、無繊維Flexほど柔軟ではなく、1.0%SFR Flex配合物は、全ての中で最も柔軟性が低かった(引っ張り伸びは非常に低かったが、ひずみおよび曲げに対してはなおも非常に柔軟性であった)。
【0121】
試料は全て、引裂き部位で何らかの微粒子化を示し、無繊維Flexは、この領域で砕けていた。繊維強化試料は全て、無繊維Flexより引裂くことが難しく、1.0%SFR Flexは、最も難しかった。
【0122】
PLLA繊維を有する0.5%FR Flexおよび1.0%SFR Flex配合物は、当初、無繊維Flexほど移植部位に粘着性ではなく、跳ね返った。ある程度水和させると、それらは骨に粘着し始め、より適合性となった。
【0123】
剖検後X線、CT、および解剖
剖検後X線は、一瞥しただけで良好な解像度で低粘稠化および移動に関する情報を提供した。移植した3つの試料に関して、低粘稠化または移動したことが観察された試料の数を表7に提供する。
【0124】
(表7)
a.同じ試料が低粘稠化および移動を示した。
【0125】
結論
初回の試験の際に、0.5%SFR Flex試料は最も良好な取扱適性を有した。移植の際に、0.5%SFR Flex試料は、取り扱いが容易で、それらは移植部位に非常に良好に適合した。それらはまた、サイズを合わせるために引裂くのが容易であった。しかし、これらの試料は、ヒツジ試験の3週間エンドポイントでの成績に関しては不適切であった。3つの0.5%SFR Flexインプラントのうち2つが移動または分離した。移動しなかった1つの試料は、内部横突起(TP)領域で低粘稠化を示した。
【0126】
0.5%FR Flex(PLLA)試料は、移植の際に良好な成績を示した。これらのプロトタイプは、他より厚いことが観察され、密度が高いように感じられた。それらは当初かなり硬かったが、サイズを合わせるために引裂くのは容易であった。3週間の期間後、1つの試料にTP間空隙に低粘稠化のみが存在し、別のものでは軽微な移動が観察された。
【0127】
1.0%SFR Flex試料は、全体の中で最も強く、このことは、外科医がサイズを合わせるために条片を裂いている移植の際に認められた(処理可能どころではなく、引裂くのは最も難しい)。条片はまた、他の条片ほど当初適合性ではなかった。このことは、試料を移植部位に押しつけた後、骨および組織から跳ね返ったことから認められた。3週間の時点で、1.0%SFR Flex試料は、低粘稠化がほとんどまたは全くなく、移動が全くなく、最も良好な成績を示した。それらはまた、良好な血管形成および良好な基質層(すなわち、骨芽細胞によって分泌されるコラーゲン様マトリクスおよび石灰化材料)を有した。
【0128】
無繊維Flexは、移植の際に非常に良好な成績を示した。条片はかなり柔軟性で、天然の骨および組織にうまく適合した。インビボで3週間後、条片はかなり低粘稠化して、その当初の長さからおよそ10 mm伸長した。血管形成および基質形成もまた観察された。
【0129】
これらの結果から、本発明者らは、1.0%SFR Flex配合物がインビボでのその性能に基づいて優れているという結論に達する。純粋に取り扱いに基づくと、この配合物は、その乾燥状態で最も理想的というわけではない。これは、引っ張り時の伸びおよび初回適合性が最も低い。しかし、水和後、条片の取扱適性はかなり理想的となり、成績は他を上回る;条片は、部位に適合して、操作時にばらばらにならない。典型的なヒトの手術部位は、本試験で用いた部位よりかなり湿っており、このため、この配合物に関するいかなる取り扱いの問題も最小限となりうる。
【0130】
実施例11.SEMイメージング
走査型電子顕微鏡(SEM)測定を、シルク繊維強化Flex配合物に関して行い、ミクロンバーを各画像に組み入れた(
図6Aおよび6Bを参照されたい)。孔サイズを、異なるSEM画像の個別の視野および較正したカリパスを用いて評価した。測定した孔サイズを、次に、各々の写真画像に関連するサイズバーに対して標準化した。孔の平均直径を、2つのシルク繊維強化Flexの試料に関して、3つの個別の視野で測定した。第一の試料において、孔の平均直径は、96±69ミクロンであった。第二の試料において、孔の平均直径は59±31ミクロンであった。
【0131】
配合物の多孔性は、対象への移植後に細胞および血管の浸潤を促進するために重要でありうる。これらの材料に存在する観察された孔のサイズは、浸潤および骨形成を促進するために十分である。
【0132】
実施例12.圧縮試験
本試験の目的は、本発明の1.0%シルク繊維強化Flex配合物の圧縮強度の予備的な評価を行うことであった。この試験は、その乾燥および湿潤状態での繊維強化Flexの圧縮強度の理解を得るために、実施例2の方法と類似の方法を用いて行われた。クロスヘッド速度は0.1インチ/分であった。
【0133】
繊維強化パテを型に詰めてパテを凍結乾燥することによって、直径12 mmおよび高さ12 mmの円筒状の4つの繊維強化Flexを作製した。試料を、乾燥および湿潤状態で試験した。結果を
図7に示す。
【0134】
応力対ひずみのプロット(
図7を参照されたい)から、ゲルマトリクスが、加えられた応力に対してその自身の初回反応を有することは明らかである(ひずみ0からおよそ0.08までの領域を参照されたい)。粒子および繊維は、急勾配の増加によって証明されるように加えられた荷重を受け始め、乾燥配合物に関しておよそ1.5 MPaで降伏が起こる。0.2%オフセットひずみを用いて、降伏強度を計算した。観察されたモジュラス(勾配から計算)は、14.66 MPaであると観察された。
【0135】
応力対ひずみのプロット(
図7を参照されたい)から、2つの湿潤状態試料が、異なる4つの領域で非常に興味深いプロファイルを示したことは明白である。最初に0から0.12のひずみのあいだはゲル反応が最も起こりやすい。第二に0.12から0.27のひずみでは、外側の湿った材料が破壊された。第三の0.27から0.45のひずみでは、内部の乾燥材料が荷重を受けて破断し始めた。最後に勾配の最後の急な増加は、直接接触したABM顆粒であった。試料はおよそ0.55 MPaの湿潤状態降伏強度および3.47 MPaのモジュラスを有した。
【0136】
実施例13.圧延対押し出し加工によって調製した試料
本試験の目的は、(i)パテをシートへと圧延することによって、または(ii)パテを押し出すことによって試料を調製した、1.0%シルク繊維強化Flex(湿潤状態および乾燥状態)および1.0%シルク繊維強化パテに関して観察されたボールパンチ変形強度の荷重値と引っ張り試験の応力値を比較することであった。
【0137】
圧延加工条片は、1.0%シルク繊維強化パテを作製する段階、およびパテを圧延して所望の形状を形成する段階によって調製した。次に条片を凍結乾燥して1.0%シルク繊維強化Flex条片を形成した(厚さおよそ4 mm)。
【0138】
押し出し加工条片は、1.0%シルク繊維強化パテを作製する段階、およびパテを直径12 mmの開口部から長さ200 mmの「ロープ」に押し出す段階によって調製した。「ロープ」を型に入れて圧縮して凍結乾燥させて、1.0%シルク繊維強化Flex条片(厚さおよそ4 mm)を形成した。または、本発明のパテを25 mm×4 mmの開口部から押し出して、凍結乾燥用シートを形成することができる。
【0139】
引っ張り強度およびモジュラスを、1.0%シルク繊維強化パテの圧延加工および押し出し加工条片に関して評価した。結果を表8に提供する。
【0140】
(表8)
【0141】
LAF、EAF、および応力を、乾燥状態1.0%シルク繊維強化Flexの圧延加工および押し出し加工条片に関して評価した。結果を表9に提供する。
【0142】
(表9)
【0143】
LAF、EAF、および応力を、湿潤状態1.0%シルク繊維強化Flexの圧延加工および押し出し加工条片に関して評価した。結果を表10に提供する
【0144】
(表10)
【0145】
結論
1%SFRパテの圧延加工条片は、401.44±56.19 kPaの引っ張り強度および2011.44±310.89 kPaのモジュラスを有することが観察された。これに対し、1%SFRパテの押し出し加工条片の引っ張り強度およびモジュラスはそれぞれ、645.29±46.61 kPaおよび4404.29±241.39 kPaであることが観察された。結果は、押し出し加工によって調製された繊維強化パテの降伏応力(YS)およびモジュラスの統計学的に有意な増加を示している。データは、押し出し加工繊維強化パテが圧延加工繊維強化パテより50%強いことを示唆している。
【0146】
乾燥状態の1%SFR Flexの圧延加工および押し出し加工条片は、(i)53.29±3.57 Nおよび53.92±3.19 NのLAFをそれぞれ有することが観察され;(ii)7.51±0.22 mmおよび6.43±0.33 mmのEAFをそれぞれ有することが観察され;ならびに164.99±14.43 kPaおよび184.73±10.35 kPaの応力値をそれぞれ有することが観察された。乾燥状態1%SFR Flexにおいて、押し出し加工は、試料の強度または取扱特性にほとんどまたは全く変化を生じなかった。
【0147】
浸潤状態の1%SFR Flexの圧延加工および押し出し加工条片は、(i)9.50±1.07 Nおよび21.91±2.28 NのLAFをそれぞれ有することが観察され、(ii)7.81±0.59 mmおよび7.12±0.84 mmのEAFをそれぞれ有することが観察され;ならびに29.91±3.68 kPaおよび68.81±5.00 kPaの応力値をそれぞれ有することが観察された。湿潤状態の圧延加工試料は、乾燥状態の圧延加工試料の強さのおよそ18%であることが観察された。これに対し、湿潤状態の押し出し加工試料は、乾燥状態の押し出し加工試料の強さのおよそ37%であることが観察された。このように、押し出し加工によって、湿潤状態でより強いままである繊維強化Flex製品が得られる。押し出し加工試料は、圧延加工試料と比較して有意により高いLAFおよび応力を示すことが観察された。応力の計算は、変形試験の際に試料において観察される応力を推定する方法を提供して、試料を「穿刺する」ために必要な応力の測定を提供する。このように、押し出し加工によって、移植の際の穿刺に対してより抵抗性である繊維強化Flex製品が得られる。
【0148】
この試験から、押し出し加工試料は一般的に、押し出し方向と平行に引っ張る場合、張力下でより強くより剛性であることは明白である。
【0149】
他の態様
本明細書において言及した全ての刊行物、特許、および特許出願は、各々の独立した刊行物または特許出願が参照により具体的におよび個々に本明細書に組み入れられることを示されるのと同程度に、参照により本明細書に組み入れられる。
【0150】
本発明は、その特異的態様に関連して記述してきたが、さらなる改変を行うことができ、本出願は、一般的に本発明の原理に従う本発明の任意の変化形、使用、または適応を含むと意図され、本出願は、本発明が属する技術分野における公知のまたは慣例的な実践に含まれ、本明細書においてこれまで記述した本質的な特色に適用されうる本開示からのそのような逸脱を含み、および本出願は、特許請求の範囲に従うと理解されるであろう
【0151】
本出願は、参照により本明細書に組み入れられる、2011年12月23日に提出された米国特許仮出願第61/579,806号からの恩典を主張する。
【0152】
他の態様は特許請求の範囲の範囲内である。