(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6208720
(24)【登録日】2017年9月15日
(45)【発行日】2017年10月4日
(54)【発明の名称】食品用細菌抑制装置
(51)【国際特許分類】
A23L 3/32 20060101AFI20170925BHJP
A23L 3/26 20060101ALI20170925BHJP
【FI】
A23L3/32
A23L3/26
【請求項の数】3
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2015-148021(P2015-148021)
(22)【出願日】2015年7月27日
(65)【公開番号】特開2017-23104(P2017-23104A)
(43)【公開日】2017年2月2日
【審査請求日】2015年11月10日
【審判番号】不服2016-12090(P2016-12090/J1)
【審判請求日】2016年8月9日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】504373107
【氏名又は名称】佐藤 英典
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】特許業務法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐 藤 英 典
【合議体】
【審判長】
中村 則夫
【審判官】
千壽 哲郎
【審判官】
莊司 英史
(56)【参考文献】
【文献】
特開2013−169194(JP,A)
【文献】
特開平1−160472(JP,A)
【文献】
特開平6−205819(JP,A)
【文献】
特開2003−217817(JP,A)
【文献】
特開平10−276744(JP,A)
【文献】
国際公開第2011/118821(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23L
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
特定の周波数の振動を発生する振動子、外部電源接続端子、スイッチよりなる振動発生装置であって、
細菌に各種の周波数の振動を与えることにより特定される細菌の増殖を妨げる複数の周波数が重畳された人間が感じられないくらい微弱な振動を発生させ、
液体に浸さずに食物に前記振動を伝えることを特徴とする食品用細菌抑制装置。
【請求項2】
食品用容器の外部あるいは内部に設置されるか、あるいは前記食品用容器を兼ねることを特徴とする請求項1に記載の食品用細菌抑制装置。
【請求項3】
さらに、充電用電池部を含むことを特徴とする請求項1に記載の食品用細菌抑制装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品用細菌抑制装置に係り、より詳しくは、細菌の増殖を妨げる周波数の電流又は振動を発生させる食品用細菌抑制装置に関する。
【背景技術】
【0002】
O157等の大腸菌による食中毒を防ぐため、加熱処理が行われるようになり、生肉を食用とすることが難しくなってきた。
【0003】
しかし、レバ刺しやユッケ等の生食を好む人は多く存在する。
【0004】
これらの要求に答えるための生肉の処理方法としては、その表面のみを加熱し、火の通った部分は廃棄する等の方法がとられているが、処理に時間がかかる、食肉が高価なものになってしまう等の問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願の目的とするところは、加熱処理することなく、生の食物を安全に食べられるようにする食品用細菌抑制装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る食品用細菌抑制装置は、特定の周波数の電流発生部と、外部電源接続端子と、スイッチと、対をなす電極よりなる電流発生装置であって、細菌の増殖を妨げる周波数の電流を発生させることを特徴とする。
【0007】
前記対をなす電極は、複数対存在することが好ましい。
【0008】
本願に係る食品用細菌抑制装置は、特定の周波数の振動を発生する振動子と、外部電源接続端子と、スイッチよりなる振動発生装置であって、細菌の増殖を妨げる周波数の振動を発生させることを特徴とする。
【0009】
本願に係る食品用細菌抑制装置は、食品用容器の外部あるいは内部に設置されるか、あるいは食品用容器を兼ねることを特徴とする。
【0010】
本願に係る食品用細菌抑制装置は、さらに、充電用電池部を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本願に係る食品用細菌抑制装置は、加熱なしに細菌の増殖を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の一実施形態による食品用細菌抑制装置のブロック図である。
【
図2】本発明の他の実施形態による食品用細菌抑制装置のブロック図である。
【0013】
本願に係る食品用細菌抑制装置は、人体に感じられない微弱な電流、又は振動を利用するので、安全である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
大腸菌等の細菌の増殖を妨げる周波数の電流あるいは振動を発生させる装置により、生食用食物を前記細菌の増殖から防ぐことができる。
【0015】
生食用食物とは、生の肉類、魚介類、野菜、牛乳などの乳製品である。
【0016】
この時、上記周波数の電流、又は振動は人間に感じられないくらいの微弱なもので構わない。
【0017】
細菌の増殖を妨げる周波数は、細菌に各種の周波数の電流あるいは振動を供給して観察することにより特定できる。
【0018】
ここで、上記細菌は1種類とは限らず、したがって、細菌の増殖を妨げる周波数も1種類に限定されない。
【0019】
したがって、発生させる周波数は、複数の周波数が重畳されたものとなる。
【0020】
図1は、本発明の一実施形態による食品用細菌抑制装置のブロック図であり、
図2は、本発明の他の実施形態による食品用細菌抑制装置のブロック図である。
【0021】
図1を参照すれば、本発明による食品用細菌抑制装置10は、特定の周波数の電流発生部20、外部電源接続端子30、スイッチ40、プラス電極50、マイナス電極60よりなる。
【0022】
プラス電極50、マイナス電極60は1対として図示したが、複数個の対であることが好ましい。
【0023】
また、プラス電極50、マイナス電極60は食品用細菌抑制装置10の表面に配置される。
【0024】
また、食品用細菌抑制装置10は、
図2に示すように、特定の周波数の振動を発生する振動子70、外部電源接続端子30、スイッチ40よりなっても良い。
【0025】
食品用細菌抑制装置10は、その上に食品用容器80を載せて、特定の周波数の電流又は特定の周波数の振動を食品用容器80に伝えても良いし、食品用容器80の外部あるいは内部に設置しても良いし、あるいは食品用細菌抑制装置10が食品用容器80を兼ねても良い。
【0026】
食品用細菌抑制装置10が食品用容器80の外部に設置される場合は、食品用細菌抑制装置10は食品用容器80に密着する構造とする。
特に特定の周波数の電流発生部20を有する食品用細菌抑制装置10の場合、食品用容器80は電流を通すために少なくともその一部を金属製とする。
【0027】
具体的には、食品用細菌抑制装置10は、寿司屋等のネタ陳列ケースであっても良い。
【0028】
また、食品用細菌抑制装置10は、寿司屋等のネタ陳列ケース内に敷かれるスノコの形状を有しても良い。
【0029】
また、食品用細菌抑制装置10は、寿司屋等のネタ陳列ケース内に設置されても良い。
【0030】
以上において説明した実施形態は一例であって、食品用細菌抑制装置10は用途に合わせた形状を有することができる。
【0031】
例えば、ハンバーグを作るために、ミンチ肉と他の材料を混ぜ合わせるためのボールの形状を有しても良いし、生肉を冷蔵庫に保管するための食品用容器形状を有しても良い、
【0032】
また、食品用細菌抑制装置10は用途に合わせて、他の構成要素を含むことができる。
【0033】
例えば、アウトドアにおいて使用するために、食品用細菌抑制装置10は充電用電池部を含み、充電できる構成としてもよい。
【0034】
上述においては、生食用の食品の細菌抑制について説明したが、調理済みの食品についても食品用細菌抑制装置10を用いることができることは明白である。
【符号の説明】
【0035】
10 食品用細菌抑制装置
20 電流発生部
30 外部電源接続端子
40 スイッチ
50 プラス電極
60 マイナス電極
70 振動子
80 食品用容器