(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
加工液を貯留する加工槽と、該加工槽に設けられたワークを載置するテーブルと、ワイヤ電極を支持する上ガイドおよび下ガイドと、前記上ガイドを有する上ガイド部に対して着脱もしくは移動可能に設けられると共に検出子を有する測定器とを備え、前記加工液に浸漬されたワークを加工すると共に、加工終了後に前記測定器を用いて前記ワークを測定するワイヤ放電加工機において、
前記ワークの板厚を取得する板厚取得手段と、
前記加工槽の加工液の水位を検出する水位検出手段と、
前記上ガイドの位置と測定器本体との相対位置と、
前記上ガイドの位置と前記板厚から、前記測定器でワークを測定する際の加工液の水位を、ワークの上面高さ以上かつ前記測定器の本体以下となるように調整する水位調整手段、
とを有することを特徴とするワイヤ放電加工機。
加工液を貯留する加工槽と、該加工槽に設けられたワークを載置するテーブルと、ワイヤ電極を支持する上ガイドおよび下ガイドと、前記上ガイドを有する上ガイド部に対して着脱もしくは移動可能に設けられると共に先端に検出子を有する測定器とを備え、前記加工液に浸漬されたワークを加工すると共に、加工終了後に前記測定器を用いて前記ワークを測定するワイヤ放電加工機において、
前記ワークの板厚を取得する板厚取得手段もしくは、設定手段と、
前記加工槽の加工液の水位を検出する水位検出手段から、
前記測定器でワークを測定する際の加工液の水位を、ワークを載置するテーブル上面高さ以上かつワークの上面高さ以下となるように調整する水位調整手段、
とを有することを特徴とするワイヤ放電加工機。
加工液を貯留する加工槽と、該加工槽に設けられたワークを載置するテーブルと、ワイヤ電極を支持する上ガイドおよび下ガイドと、前記上ガイドを有する上ガイド部に対して着脱もしくは移動可能に設けられると共に先端に検出子を有する測定器とを備え、前記加工液に浸漬されたワークを加工すると共に、加工終了後に前記測定器を用いて前記ワークを測定するワイヤ放電加工機において、
前記加工槽の加工液の水位を検出する水位検出手段と、
前記上ガイドの位置と、前記位置から上ガイドに取り付けられた位置もしくは昇降可能に固定され降下した位置での前記測定器の検出子の先端までの距離とで、
前記測定器でワークを測定する際の加工液の水位を、上ガイドに取り付けられた位置もしくは昇降可能に固定され降下した位置での前記測定器の検出子の位置に応じて、水位検出手段の水位が連動するよう加工槽への給水および加工槽からの排水を操作し、水位を調整する水位調整手段、
とを有することを特徴とするワイヤ放電加工機。
加工液を貯留する加工槽と、該加工槽に設けられたワークを載置するテーブルと、ワイヤ電極を支持する上ガイドおよび下ガイドと、前記上ガイドを有する上ガイド部に対して着脱もしくは移動可能に設けられると共に先端に検出子を有する測定器とを備え、前記加工液に浸漬されたワークを加工すると共に、加工終了後に前記測定器を用いて前記ワークを測定するワイヤ放電加工機において、
前記加工槽の加工液の水位を検出する水位検出手段と、予め設定されている上ガイド位置から測定子の先端までの距離と、テーブル面から測定子の先端までの距離を求めて、前記測定器でワークを測定する際の加工液の水位を、前記測定器の検出子の位置に応じて、水位検出手段の水位が連動するよう加工槽への給水および加工槽からの排水を操作し、なおかつ、ワークを載置するテーブル上面高さ以上かつ前記測定器の本体以下となるように調整する水位調整手段、
とを有することを特徴とするワイヤ放電加工機。
前記水位検出手段は、加工槽底付近の水圧もしくは、水圧を空気圧に変換し、その圧力を圧力センサーで検出し、検出された圧力に応じて、水位の高さを算出することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のワイヤ放電加工機。
加工液を貯留する加工槽と、該加工槽に設けられたワークを載置するテーブルと、ワイヤ電極を支持する上ガイドおよび下ガイドと、前記上ガイドを有する上ガイド部に対して着脱もしくは移動可能に設けられると共にカメラを有し測定箇所の画像を認識してエッジ部を検出する測定機能を有する光学式測定器とを備え、前記加工液に浸漬されたワークを加工すると共に、加工終了後に前記測定器を用いて前記ワークを測定するワイヤ放電加工機において、
前記ワークの板厚を取得する板厚測定手段もしくは、設定手段と、
前記加工槽の加工液の水位を検出する水位検出手段から、
前記測定器でワークを測定する際の加工液の水位を、ワークを載置するテーブル上面高さ以上かつワークの上面高さ以下となるように調整する水位調整手段、
とを有することを特徴とするワイヤ放電加工機。
【背景技術】
【0002】
ワイヤ放電加工機において、被加工物(以下、「ワーク」という。)を加工後、形状寸法を正確に測定し、正しく加工出来たか否かを判定する事が重要である。一般的には、ワークの寸法測定には、加工後にワークを機械から取り外し、専用の測定機、例えばCMM(3次元測定機)や、測定顕微鏡にて、形状寸法の測定を行う。
【0003】
しかしながら、測定後、寸法誤差が発見された場合、修正の為の再加工を行う必要がある。このため、一度取り外したワークをワイヤ放電加工機に、正確に固定しなおし、基準の開始位置を求める必要がある。この作業は、多大な工数を必要とし、熟練が必要である。もし、取り外したワークの再加工用の位置決めに誤差が生じると、再加工で寸法の修正を正しく行えなくなる。
【0004】
そこで、ワイヤ放電加工機の本体あるいは上ガイド部に、接触式測定器(以下、「タッチプローブ」という。)を取り付けて、ワークを取り外す事無く、加工直後に測定する方法が提案されている(特許文献1参照)。
【0005】
図18,
図19は、従来の測定フローを示すフローチャートである。
●[ステップsh01]上ガイド位置を読み取る。
●[ステップsh02]上ガイド水没位置まで加工液を加工槽に溜める。
●[ステップsh03]水位を検出し水溜が完了か否か判断し、完了の場合(YES)にはステップsh04へ移行し、完了ではない場合(NO)ステップsh02へ戻る。
●[ステップsh04]ワークの加工を開始する。
【0006】
●[ステップsh05]加工プログラムが終了したか確認し、終了の場合(YES)はステップsh06へ移行し、終了ではない場合(NO)加工プログラムが終了するのを待つ。
●[ステップsh06]加工槽からの水抜き処理を実行し、ステップsh07へ移行する。
●[ステップsh07]測定プログラムが連動するか否か(加工プログラムの終了後に測定プログラムが実行されるか否か)を判断し、連動する場合は、測定プログラムが開始し、測定プログラムが連動しない場合は、プログラムを終了する。
【0007】
●[ステップsi01]加工槽からの排水が完了か否か判断し、完了の場合には(YES)ステップsi02へ移行する。
●[ステップsi02]ワーク厚さ設定値を読み取る。
●[ステップsi03]上ガイドを測定高さまで移動する。
●[ステップsi04]タッチプローブを下降する。
●[ステップsi05]測定を開始する。
●[ステップsi06]測定プログラムは終了か否かを判断し、終了の場合はステップsi07へ移行し、終了ではない場合には測定プログラムの終了を待つ。
●[ステップsi07]タッチプローブを上昇し、処理を終了する。
【0008】
また、ワークの温度による熱変化量と測定する環境温度の設定値から、形状の測定値を補正する方法が提案されている(特許文献2参照)。しかし、何れも、発明が解決しようとする課題に記載するように、加工中と同じ環境におけるワークの寸法測定値を正しく求める方法ではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ワイヤ放電加工機では、加工液の飛散防止や、加工中のワーク上面の錆の発生防止や、温度変化の低減の為、加工液中で加工を行う事が一般と成っている。背景技術で説明した通り、ワークを取り外さずに測定する場合、従来は、加工槽から加工液を全て抜き、ワークに着いた加工液を取り除いた状態でタッチプローブを用いて測定していた。
【0011】
図20は加工槽内の加工液を空にした状態で測定を行うと誤差が発生することを説明する図である。この機上測定時に、加工槽23から加工液(水)を全て抜いてしまうと、ワーク上面26aや、機械テーブル(以下、「テーブル」という。)24周りに着いた加工液の蒸発が始まり、その際に加工液に触れている金属材料であるワーク26及びテーブル24の熱が気化熱として奪われ、それらの収縮が生じる。その結果、加工液中で加工した位置や形状と、測定時の位置や形状が温度変化により変形してしまい、(プローブ3の)検出子3aによる正確な寸法測定が困難であった。
【0012】
そこで、本発明の目的は、上記従来技術の問題点に鑑み、金属材料であるワーク及びテーブルの温度変化による収縮、膨張が生じにくく、加工液中に加工した位置や形状寸法と、測定時の位置や形状寸法に変化が少なく、より正確な寸法測定が可能な、加工液中にワークを浸した状態でのタッチプローブによる測定機能を有するワイヤ放電加工機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本願の請求項1に係る発明は、加工液を貯留する加工槽と、該加工槽に設けられたワークを載置するテーブルと、ワイヤ電極を支持する上ガイドおよび下ガイドと、前記上ガイドを有する上ガイド部に対して着脱もしくは移動可能に設けられると共に検出子を有する測定器とを備え、前記加工液に浸漬されたワークを加工すると共に、加工終了後に前記測定器を用いて前記ワークを測定するワイヤ放電加工機において、前記ワークの板厚を取得する板厚取得手段と、前記加工槽の加工液の水位を検出する水位検出手段と、前記上ガイドの位置と測定器本体との相対位置と、前記上ガイドの位置と前記板厚から、前記測定器でワークを測定する際の加工液の水位を、ワークの上面高さ以上かつ前記測定器の本体以下となるように調整する水位調整手段、とを有することを特徴とするワイヤ放電加工機である。
【0014】
請求項2に係る発明は、加工液を貯留する加工槽と、該加工槽に設けられたワークを載置するテーブルと、ワイヤ電極を支持する上ガイドおよび下ガイドと、前記上ガイドを有する上ガイド部に対して着脱もしくは移動可能に設けられると共に先端に検出子を有する測定器とを備え、前記加工液に浸漬されたワークを加工すると共に、加工終了後に前記測定器を用いて前記ワークを測定するワイヤ放電加工機において、前記ワークの板厚を取得する板厚取得手段もしくは、設定手段と、前記加工槽の加工液の水位を検出する水位検出手段から、前記測定器でワークを測定する際の加工液の水位を、ワークを載置するテーブル上面高さ以上かつワークの上面高さ以下となるように調整する水位調整手段、とを有することを特徴とするワイヤ放電加工機である。
【0015】
係る発明により、ワークの下面が浸かっているだけでも、全く浸からずに乾燥しはじめている状態よりは、精度が安定する。また、テーブルの脚が浸かっていない場合には、テーブルの熱変形も生じるため、テーブル上面まで浸かっている状態でも、ある程度目的を達成する事が出来る。
【0016】
請求項3に係る発明は、加工液を貯留する加工槽と、該加工槽に設けられたワークを載置するテーブルと、ワイヤ電極を支持する上ガイドおよび下ガイドと、前記上ガイドを有する上ガイド部に対して着脱もしくは移動可能に設けられると共に先端に検出子を有する測定器とを備え、前記加工液に浸漬されたワークを加工すると共に、加工終了後に前記測定器を用いて前記ワークを測定するワイヤ放電加工機において、前記加工槽の加工液の水位を検出する水位検出手段と、前記上ガイドの位置と、前記位置から上ガイドに取り付けられた位置もしくは昇降可能に固定され降下した位置での前記測定器の検出子の先端までの距離とで、前記測定器でワークを測定する際の加工液の水位を、上ガイドに取り付けられた位置もしくは昇降可能に固定され降下した位置での前記測定器の検出子の位置に応じて、水位検出手段の水位が連動するよう加工槽への給水および加工槽からの排水を操作し、水位を調整する水位調整手段、とを有することを特徴とするワイヤ放電加工機である。
【0017】
請求項4に係る発明は、加工液を貯留する加工槽と、該加工槽に設けられたワークを載置するテーブルと、ワイヤ電極を支持する上ガイドおよび下ガイドと、前記上ガイドを有する上ガイド部に対して着脱もしくは移動可能に設けられると共に先端に検出子を有する測定器とを備え、前記加工液に浸漬されたワークを加工すると共に、加工終了後に前記測定器を用いて前記ワークを測定するワイヤ放電加工機において、前記加工槽の加工液の水位を検出する水位検出手段と、予め設定されている上ガイド位置から測定子の先端までの距離と、テーブル面から測定子の先端までの距離を求めて、前記測定器でワークを測定する際の加工液の水位を、前記測定器の検出子の位置に応じて、水位検出手段の水位が連動するよう加工槽への給水および加工槽からの排水を操作し、なおかつ、ワークを載置するテーブル上面高さ以上かつ前記測定器の本体以下となるように調整する水位調整手段、とを有することを特徴とするワイヤ放電加工機である。
【0018】
請求項5に係る発明は、前記水位検出手段は、加工槽底付近の水圧もしくは、水圧を空気圧に変換し、その圧力を圧力センサーで検出し、検出された圧力に応じて、水位の高さを算出することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のワイヤ放電加工機である。
請求項6に係る発明は、加工液を貯留する加工槽と、該加工槽に設けられたワークを載置するテーブルと、ワイヤ電極を支持する上ガイドおよび下ガイドと、前記上ガイドを有する上ガイド部に対して着脱もしくは移動可能に設けられると共にカメラを有し測定箇所の画像を認識してエッジ部を検出する測定機能を有する光学式測定器とを備え、前記加工液に浸漬されたワークを加工すると共に、加工終了後に前記測定器を用いて前記ワークを測定するワイヤ放電加工機において、前記ワークの板厚を取得する板厚測定手段もしくは、設定手段と、前記加工槽の加工液の水位を検出する水位検出手段から、前記測定器でワークを測定する際の加工液の水位を、ワークを載置するテーブル上面高さ以上かつワークの上面高さ
以下となるように調整する水位調整手段、とを有することを特徴とするワイヤ放電加工機。
【発明の効果】
【0019】
本発明により、金属材料であるワーク及びテーブルの温度変化による収縮、膨張が生じにくく、加工液中に加工した位置や形状寸法と、測定時の位置や形状寸法に変化が少なく、より正確な寸法測定が可能な、加工液中にワークを浸した状態でのタッチプローブによる測定機能を有するワイヤ放電加工機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1-1】本発明に係るワイヤ放電加工機の概要を説明する図である。
【
図1-2】ワイヤ放電加工機本体を制御する制御装置を説明する概略図である。
【
図2】加工槽内に加工液を溜め、ワークが加工液に浸る状態で測定を行うと誤差の発生が少なくなることを説明する図である。
【
図4】本発明の実施形態の水位調整のフローを説明する図である。
【
図5】ワイヤ放電加工機によるワークの加工時の水位の制御を説明する図である。
【
図6】実施形態1の測定時の水位の制御を説明する図である。
【
図7】加工時の加工プログラムの処理を示すフローチャートである。
【
図8】測定時の測定プログラムの処理を示すフローチャートである。
【
図9】実施形態2の測定時の水位の制御を説明する図である。
【
図10】測定時の測定プログラムの処理を示すフローチャートである。
【
図11】実施形態3の測定時の水位の制御を説明する図である。
【
図12】測定時の測定プログラムの処理を示すフローチャートである。
【
図13】実施形態4の測定時の水位の制御を説明する図である。
【
図14】測定時の測定プログラムの処理を示すフローチャートである。
【
図15】加工槽外に配置した圧力センサーを用いて加工時の水位の制御を説明する図である。
【
図16】加工槽外に配置した圧力センサーを用いて測定時の水位の制御を説明する図である。
【
図17】上ガイド高さ位置に連動して水圧センサー等の水位検出装置で検出した圧力に応じて加工槽内の加工液の水位を自動調整する処理を示すフロー図である。
【
図18】従来の測定フローを示すフローチャートである(その1)。
【
図19】従来の測定フローを示すフローチャートである(その2)。
【
図20】加工槽内の加工液を空にした状態で測定を行うと誤差が発生することを説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
図1−1は本発明に係るワイヤ放電加工機の概要を説明する図である。ワイヤ放電加工機1はワイヤ放電加工機本体40とワイヤ放電加工機本体40を制御する制御装置50を備えている。ワイヤ電極2が巻かれたワイヤボビン11は、送り出し部トルクモータ10で、ワイヤ電極2の引き出し方向とは逆方向に指令された所定の低トルクが付与される。
【0022】
ワイヤボビン11から繰り出されたワイヤ電極2は、複数のガイドローラを経由し(図示せず)、ブレーキモータ12により駆動されるブレーキシュー13により、ブレーキシュー13とワイヤ電極送りモータ(図示せず)で駆動されるフィードローラ19の間の張力が調節される。張力検出器20は上ガイド14と下ガイド15間を走行するワイヤ電極2の張力の大きさを検出する検出器である。また、
図5に示されるように、上ガイド14は上ガイド部21内に収容されている。
【0023】
ブレーキシュー13を通過したワイヤ電極2は、上ガイド14、下ガイド15、下ガイドローラ16を経由し、ピンチローラ18とワイヤ電極送りモータ(図示せず)で駆動されるフィードローラ19で挟まれ、ワイヤ電極回収箱17に回収される。
【0024】
上ガイド部21はタッチプローブ3を保持する保持部22が取り付けられている。保持部22はタッチプローブ3の進退機能を有する。換言すると、タッチプローブ3は進退機能を有する保持部22を介して上ガイド部21に取り付けられている。タッチプローブ3は、先端が球状に形成された検出子3aを備えている。タッチプローブ3は、進退機能によってワイヤ電極2の走行方向に平行に上下動可能に取り付けられており、検出子3aの先端が測定対象物(ワーク)に接触したときに接触を検知する信号を出力するセンサーである。測定時以外には、タッチプローブ3は退避位置に引き上げられる。
【0025】
図1−2はワイヤ放電加工機本体を制御する制御装置を説明する概略図である。タッチプローブ3を用いてワーク26の測定箇所を測定する際には、タッチプローブ3の検出子3aの先端を所定の位置に位置決めするためにタッチプローブ3を下降させることができる。また、上ガイド14は、U軸駆動機構及びV軸駆動機構(図示せず)を備えることにより、そのXYZ軸位置が調整できるようにしてもよい。この機構を備えることによりワーク(切削工具)のテーパ加工が可能である。
【0026】
ワイヤ放電加工機本体40は、
図1−1に示される制御装置50によって制御され、ワークの加工を行う。制御装置50は、プロセッサ(CPU)51、RAM、ROMなどのメモリ52、表示用インタフェース53、表示装置54、キーボードインタフェース55、キーボード56、サーボインタフェース57、サーボアンプ58、外部機器との信号の授受を行う入出力インタフェース60である。そして、前記各要素はバス61を介して相互に接続されている。
【0027】
サーボモータ62はサーボアンプ58によって駆動される。サーボモータ62はX軸,Y軸,Z軸の各駆動軸に対応するサーボモータを意味し、必要とする駆動軸に対応した数のサーボモータを意味する。各軸に備わったサーボモータ62には位置を検出する図示しない位置検出装置を備えている。サーボモータ62に取り付けられた各位置検出装置により検出される位置検出信号は制御装置50にフィードバックされる。本発明の実施形態では、プローブ3を進退可能にする保持部22の駆動部もサーボモータ62により駆動される。
【0028】
加工用電源を含むワイヤ放電加工機本体40は、インタフェース59を介して制御される。加工プログラムをスタートすると、インタフェース59を介して加工電源ONの指令がなされる。加工電源をOFFする場合にもインタフェース59を介してワイヤ放電加工機本体40に指令される。入出力機器63は入出力インタフェース60を介して入出力信号が授受される。
【0029】
ワイヤ放電加工機1において、加工中の加工液の高さ(水位)は、通常、上ガイド部21に取り付けられた水位検出装置(フロートスイッチ)(図示せず)により、加工槽23内の水面の高さ(加工液4の液面の高さ)を検出し、上ガイド14の高さに連動して、自動調整されている。この高さは、通常、加工液4が飛散せず、上ガイド部21の電流供給部分(すなわち電極ピン)の発熱を吸収できる高さであり、一般的にワーク上面から50〜100mmの高さで調整されている。
【0030】
タッチプローブ3に備わった検出子3aは
図6に示されるように、測定時には、ワーク上面より下側でワーク下面より上側で、ワーク上面26aから10mmほど下がった位置からワーク厚さのほぼ中央までの間の高さで、加工面を検出するため、上ガイド部21のワーク26に密着するノズル下面よりさらに下側に位置している。
【0031】
そして、加工中にタッチプローブ3の検出子3aがワークに干渉するのを防ぐ為、加工中はタッチプローブ3を昇降装置(プローブ3の進退機能を有する保持部22)により上方に逃がしておき、測定時に下降させ、検出子3aを上ガイド部21より下方に位置させている場合や、着脱式固定装置により、取り外されている。この時、加工中の水位制御のままでは、上ガイド部21が水没する高さまで水位を上げると、タッチプローブ3の本体も水没してしまい、高価な測定用検出器を故障させてしまう恐れがある。
【0032】
そこで、水位の高さを検出する方法として、フロートスイッチの代わりに、加工液4の水圧を検出する水圧センサーを使用して水位を測定し、上ガイド部21の高さを数値制御装置でモータ及び位置検出器により読み取る事で、上ガイド14(上ガイド部21)の高さに連動して水位を調整する機構を使用する。水圧センサー25は加工槽23の底付近の水圧を測定する。本発明の一つの実施形態は、タッチプローブ3によるワーク形状測定の場合、上ガイド部21の水没位置から、タッチプローブ3の検出子3aの先端までの距離を引いた高さ位置に水位を制御する。
【0033】
加工時には、上ガイド部21がワーク上面に近接した状態で、加工液4の飛散防止と上ガイド部21の給電子の冷却の為に上ガイド部21が加工液4中に十分浸漬できる水位を、上ガイド14の高さ位置に連動して、圧力を検出する水位センサー25等の水位検出装置で自動調整し、その際、タッチプローブ3は、保持部22により上昇位置に位置決めされ、ワーク26への干渉を回避すると共に、水没を避ける。または、取り外されている。
【0034】
測定時には上ガイド部21を上昇させ、タッチプローブ3を下降位置に位置決めもしくは、上ガイド部21に取り付ける。
図2は加工槽23内に加工液4を溜め、ワーク26が加工液4に浸る状態で測定を行うと誤差の発生が少なくなることを説明する図である。測定時に、加工時と同じ加工液温で制御された加工液4を溜めたままにして、ワーク26や、機械テーブルの温度変化を低減する。加工液4の水位を制御する機構(水位センサー25と、図示しないバルブ開閉スイッチ、ポンプ等)は加工時に使用している装置を流用する。
【0035】
水位センサー25には、加工槽底付近の水圧を圧力センサーで検出し、水圧に応じて、水位を算出する演算装置を持つ、水位センサーを使用する。この水位センサー25であれば、上ガイド部に固定された水位検出のフロートスイッチと異なり、上ガイド14を上昇させフローとスイッチが水面から離れても、タッチプローブ3を下降させた際のタッチプローブ高さに水位を調整する事が可能となる。タッチプローブ本体が水没しない水位で、かつワーク上面26aが浸る水位を維持する制御により、最適な水位を保つことができる。
【0036】
図3は検出圧力と水位(加工液4の液面の高さ)の関係を示すグラフである。水位センサー25からの検出圧力Paに基づいて加工槽23内の水位の制御を行うことができる。
図4は本発明の実施形態に係る加工槽内の水位調整のフローを説明する図である。以下、各ステップに従って説明する。
【0037】
●[ステップsa01]上ガイドの位置を読み取る。
●[ステップsa02]水位センサーの圧力を読み取る。
●[ステップsa03]測定時位置での圧力は適正範囲を超えるか、適正範囲を下回るか、適正範囲内か、を判断し、適正範囲を上回る場合はステップsa04、適正範囲を下回る場合はステップsa05、適正範囲にある場合は水位調整の処理を終了する。
●[ステップsa04]排水を行い、ステップsa02へ戻る。
●[ステップsa05]給水を行い、ステップsa02へ戻る。
【0038】
<実施形態1>
(加工時)
図5はワイヤ放電加工機によるワーク26の加工時の水位の制御を説明する図である。上ガイド部21がワーク上面26aに近接した状態で、加工液4の飛散防止と上ガイド部21に給電の際に生じる熱を冷却(給電子の冷却)するために、上ガイド部21が加工液4中に十分浸漬できる水位(水圧センサー25で測定される加工時加工液水位L3)を、加工時上ガイド高さ位置L1に連動して自動調整する。タッチプローブ3の本体のワーク26へとの干渉を回避し、水没を避けるため、保持部22の駆動によりタッチプローブ3はプローブ上昇方向30の方向に移動し、上ガイド部21に対して上昇位置に位置決めされる。または、ワイヤ放電加工機1からタッチプローブ3は取り外されている。
【0039】
(測定時)
図6は実施形態1の測定時の水位の制御を説明する図である。上ガイド部21を上昇させ(符号31)、タッチプローブ3を下降位置に位置決めする(符号32)。ワーク26のワーク上面26aが加工液4に浸漬し、かつ、タッチプローブ3の本体が水没しない位置、すなわち、ワーク26を載置するテーブル24の、事前に設定されたテーブル上面高さ位置L2の情報と、ワーク厚さL5の情報と、数値制御装置の上ガイド位置情報から、加工液面水位をワークの上面高さ以上かつタッチプローブ3の本体の位置以下となるように、水圧センサー25等の水位検出装置と、図示しない加工液供給装置および排水装置で、自動調整する。
【0040】
テーブル上面高さL2+ワーク厚さL5≦測定時加工液水位L3’≦テーブル上面高さL2+測定時上ガイド高さL1’―測定時測定器本体位置L4’ ・・・(数1式)
【0041】
なお、(測定時上ガイド高さL1’―測定時測定器本体位置L4’)は、特許請求の範囲の記載の「上ガイドと測定器本体との相対位置」に対応する。測定時測定器本体位置L4’は、測定時上ガイド高さを基準としてプローブ3の筐体の最下部までの距離に対応する。
【0042】
これにより、測定中、ワーク26を載置する線膨張係数の大きいステンレス製のテーブル24や、ワーク26を支える追加のサブテーブルの熱変位を防止すると共に、ワーク全体の温度変化による熱変位を防止する事で、加工した位置と測定時の位置とに、温度変化による変位を少なくする事が出来るため、加工液4を抜いて測定するより、はるかに正確な寸法測定が可能となる。金属材料であるワーク及びテーブルの温度変化による収縮、膨張が生じにくい。加工液4中に加工した位置や形状寸法と、測定時の位置や形状寸法に変化が少なく、より正確な寸法測定が可能である。
【0043】
図7,
図8は本発明の実施形態1に係る処理を説明するフローチャートである。
図7は加工プログラムによるワークの加工処理を示すフローチャートである。以下、各ステップに従って説明する。
●[ステップsb01]上ガイド位置を読み取る。
●[ステップsb02]上ガイド水没位置まで水溜めを行う。
●[ステップsb03]水位検出水溜めが完了したか否かを判断し、完了した場合にはステップsb04へ移行する。
●[ステップsb04]加工を開始する。
【0044】
●[ステップsb05]加工プログラムは終了か否か判断し、終了の場合はステップsb06へ移行する。終了ではない場合は終了を待つ。
●[ステップsb06]測定プログラムは連動するか否か判断し、連動しない場合はステップsb07へ移行し、連動する場合は測定プログラムを開始する。
●[ステップsb07]加工槽からの水抜き処理を実行し、処理を終了する。
【0045】
図8は実施形態1に係る測定プログラムの処理を示すフローチャートである。
●[ステップsc01]設定したワーク厚さ設定値を読み取る。
●[ステップsc02]上ガイドを測定高さまで移動する。
●[ステップsc03]ワーク上面が浸漬するまで水位を調整する。
●[ステップsc04]水位検出による調整は完了か否か判断し、完了であればステップsc05へ移行し、完了でなければステップsc03へ戻る。
●[ステップsc05]タッチプローブを下降する。
●[ステップsc06]測定を開始する。
●[ステップsc07]測定プログラムは終了か否かを判断し、終了の場合はステップsc08へ移行し、終了ではない場合には測定プログラムの終了を待つ。
●[ステップsc08]タッチプローブを上昇し、水抜きを行い、処理を終了する。
【0046】
上記、フローチャートを補足して説明する。ステップsc01は特許請求の範囲の板厚取得手段に対応する。ステップsc03は水位調整手段に対応する。
【0047】
<実施形態2>
(加工時)
実施形態1の説明と同様であるので記載を略する。
【0048】
(測定時)
図9は実施形態2の測定時の水位の制御を説明する図である。測定時には、上ガイド部21を上昇させ(符号31)、タッチプローブ3を下降位置に位置決め(符号32)もしくは、上ガイド部21に取り付ける。そして、ワーク26のワーク下面が浸漬し、かつ、テーブル24や図示されていないがワークとテーブルの間に取り付けられたワーク取り付けジグが完全に浸漬する位置に加工液面水位を、事前に設定された、ワーク26を載置するテーブル上面のテーブル上面高さ位置L2の情報と、ワーク厚さL5の情報から、テーブル上面高さL2以上かつワークの上面高さ(テーブル上面高さL2+ワーク厚さL5)以下となるように、水圧センサー25等の水位検出装置と加工液供給装置および排水装置で、自動調整する。
【0049】
テーブル上面高さL2≦測定時加工液水位L3’≦テーブル上面高さL2+ワーク厚さL5 ・・・(数2式)
【0050】
これにより、測定中も、少なくとも線膨張係数の大きいステンレス製のテーブルや、ワークを支える追加のサブテーブルの熱変位を防止すると共に、ワーク下面の気化熱による温度低下を防ぎ、ワーク全体の温度変化も少なく出来、加工した位置と、測定時の位置に、温度変化による変位を少なくする事が出来るため、加工液4を全て抜いて測定するより、はるかに正確な寸法測定が可能となる。
【0051】
図10は本発明の実施形態2に係る測定プログラムの処理を説明するフローチャートである。以下、各ステップに従って説明する。
●[ステップsd01]設定したワーク厚さ設定値を読み取る。
●[ステップsd02]上ガイドを測定高さまで移動する。
●[ステップsd03]テーブル上面が浸漬する高さまで水位を調整する。
●[ステップsd04]水位検出による調整は完了か否か判断し、完了であればステップsd05へ移行し、完了でなければステップsd03へ戻る。
●[ステップsd05]タッチプローブを下降する。
●[ステップsd06]測定を開始する。
●[ステップsd07]測定プログラムは終了か否かを判断し、終了の場合はステップsd08へ移行し、終了ではない場合には測定プログラムの終了を待つ。
●[ステップsd08]タッチプローブを上昇し、水抜きを行い、処理を終了する。
【0052】
上記、フローチャートを補足して説明する。ステップsd01は特許請求の範囲の板厚取得手段、または設定手段に対応する。ステップsd03は水位調整手段に対応する。
実施形態2の他の形態として、タッチプローブ3に替えて、光学式で、測定箇所の画像を認識してワークのエッジ部を検出する測定する機能を有する測定器を用いてもよい。
【0053】
<実施形態3>
(加工時)
実施形態1の説明と同様であるので記載を略する。
【0054】
(測定時)
図11は実施形態3の測定時の水位の制御を説明する図である。
測定時には、上ガイド部21を上昇させ(符号31)、タッチプローブ3を下降位置に位置決め(符号32)もしくは、上ガイド部21に取り付ける。そして、事前に設定された、測定時上ガイド高さL1’とタッチプローブ3の先端の検出子3aまでの距離((測定時検出子位置L6’)から、タッチプローブ3の先端の検出子3aの高さ位置に連動して、加工液面水位を、検出子3aの高さ付近となるように、水圧センサー25等の水位検出装置と、図示しない加工液供給装置および排水装置で、自動調整する。
測定時加工液水位L3’=テーブル上面高さL2+測定時上ガイド高さL1’―測定時検出子位置L6’ ・・・(数3式)
【0055】
これにより、測定中も、少なくとも線膨張係数の大きいステンレス製のテーブル24や、ワーク26を支える追加のサブテーブルの熱変位を防止すると共に、ワーク26の気化熱による温度低下を防ぎ、ワーク26の全体の温度変化も少なく出来、加工した位置と、測定時の位置に、温度変化による変位を少なくする事が出来るため、加工液4を抜いて測定するより、はるかに正確な寸法測定が可能となる。
【0056】
図12は本発明の実施形態3に係る測定プログラムの処理を説明するフローチャートである。以下、各ステップに従って説明する。
●[ステップse01]検出子距離(測定時検出子位置L6’)の設定値を読み取る。
●[ステップse02]上ガイドを測定高さまで移動する。
●[ステップse03]上ガイド位置から検出子の距離まで水位を調節する。
【0057】
●[ステップse04]水位検出による調整は完了か否か判断し、完了であればステップse05へ移行し、完了でなければステップse03へ戻る。
●[ステップse05]タッチプローブを下降する。
●[ステップse06]測定を開始する。
●[ステップse07]測定プログラムは終了か否かを判断し、終了の場合はステップse08へ移行し、終了ではない場合には測定プログラムの終了を待つ。
●[ステップse08]タッチプローブを上昇し、水抜きを行い、処理を終了する。
【0058】
<実施形態4>
(加工時)
実施形態1の説明と同様であるので記載を略する。
【0059】
(測定時)
図13は実施形態4の測定時の水位の制御を説明する図である。
測定時には、上ガイド部21を上昇させ(符号31)、タッチプローブ3を下降位置に位置決め(符号32)もしくは、上ガイド部21に取り付ける。そして、事前に設定された、測定時上ガイド高さL1’とタッチプローブ3の先端の検出子3aまでの距離(測定時検出子位置L6’)から、タッチプローブ3の先端の検出子3aの高さ位置に連動して、測定時加工液面水位を、検出子3aの高さからタッチプローブ3の本体(本体の最下部)までの間となるように、水圧センサー25等の水位検出装置と、図示しない加工液供給装置および排水装置で、自動調整する。
【0060】
テーブル上面高さL2+測定時上ガイド高さL1’―測定時検出子位置L6’≦測定時加工液水位L3’≦テーブル上面高さL2+測定時上ガイド高さL1’―測定時測定器本体位置L4’ ・・・(数4式)
【0061】
これにより、測定中も、少なくとも線膨張係数の大きいステンレス製のテーブル24や、ワーク26を支える追加のサブテーブルの熱変位を防止すると共に、ワーク26の気化熱による温度低下を防ぎ、ワーク26の全体の温度変化も少なく出来、加工した位置と、測定時の位置に、温度変化による変位を少なくする事が出来るため、加工液4を抜いて測定するより、はるかに正確な寸法測定が可能となる。
【0062】
図14は本発明の実施形態4に係る測定プログラムの処理を説明するフローチャートである。以下、各ステップに従って説明する。
●[ステップsf01]検出子距離の設定値を読み取る。
●[ステップsf02]上ガイドを測定高さまで移動する。
●[ステップsf03]上ガイド位置と検出子距離下がった位置まで水位調整する。
【0063】
●[ステップsf04]水位検出による調整は完了か否か判断し、完了であればステップsf05へ移行し、完了でなければステップsf03へ戻る。
●[ステップsf05]タッチプローブを下降する。
●[ステップsf06]測定を開始する。
●[ステップsf07]測定プログラムは終了か否かを判断し、終了の場合はステップsf08へ移行し、終了ではない場合には測定プログラムの終了を待つ。
●[ステップsf08]タッチプローブを上昇し、水抜を行い、処理を終了する。
【0064】
次に、加工槽内の加工液4の水位を測定する他の例を説明する。
図15は加工時の水位の制御を説明する図である。前記水位検出手段は、加工槽23の底付近の水圧もしくは、水圧を配管33により空気圧に変換し、その圧力を圧力センサー34で検出し、検出された圧力に応じて、水位の高さを算出する。この水位の測定手段は実施形態1〜4に適用できる。
図16は測定時の水位の制御を説明する図である。
【0065】
図17は上ガイド高さ位置に連動して水圧センサー等の水位検出装置で検出した圧力に応じて加工槽内の加工液の水位を自動調整する処理を示すフロー図である。上述の各実施形態において測定時加工液水位の自動調整として適用できる。
●[ステップsg01]上ガイド位置を読み取る。
●[ステップsg02]水位センサーの圧力を読み取る。
●[ステップsg03]測定時位置での圧力は適正範囲を超えるか、適正範囲を下回るか、適正範囲内か、を判断し、適正範囲を上回る場合はステップsg04、適正範囲を下回る場合はステップsg05、適正範囲にある場合は水位調整の処理を終了する。
【0066】
●[ステップsg04]排水を行う。
●[ステップsg05]給水を行う。
●[ステップsg06]上ガイド位置が変化したか、あるいは、圧力が変化したかを判断し、変化ありの場合にはステップsg01へ戻り、変化無しの場合は変化するのを待つ。