(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下では、添付の図面を参照して、本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。明細書全般にわたって同一の参照番号は同一の構成要素を示す。
【0033】
図2乃至
図4は、本発明の衣類処理装置の実施例を示し、
図5A、5B及び
図6は、洗剤供給モジュールの実施例を示したものである。
【0034】
本発明の実施例に係る衣類処理装置100は、洗濯対象物の処理(洗濯、乾燥など)のための第1処理装置100aのみが設けられてもよく、
図2に示すように、前記第1処理装置100aと、前記第1処理装置の下部に設けられ、洗濯対象物の処理(洗濯、乾燥など)を担当する第2処理装置100bとを含むように備えられてもよい。
【0035】
以下では、第1処理装置100aと第2処理装置100bが全て設けられた衣類処理装置100を基準として説明する。
【0036】
第2処理装置100bは、第1処理装置100aの下部面以外の位置に設けられてもよく、前記第2処理装置100bは、少量の洗濯対象物を洗濯または乾燥する装置であってもよい。
【0037】
また、前記第2処理装置100bは、洗濯対象物または洗濯に必要な洗剤などを保管する収納空間であってもよく、第1処理装置100aの高さを高くする単純な受け台であってもよい。
【0038】
第1処理装置100aは、外観を形成するキャビネット110と、キャビネット110の内部に設けられ、洗濯水が貯蔵されるタブ130と、タブ130の内部に回転可能に設けられ、洗濯対象物が収容されるドラム140と、タブ130の後方に設けられ、ドラム140を回転させる駆動部170と、タブ130に洗濯水を供給する給水部160と、タブ130の洗濯水を排水する排水部180と、洗剤が貯蔵され、貯蔵された洗剤を前記タブ130に供給する洗剤供給モジュール200とを含む。
【0039】
図3に示すように、前記キャビネット110は、フロントパネル112、バックパネル(図示せず)、側面パネル116、及び上部パネル119を含むことができる。また、キャビネット110は、上述したパネルを支持できるフレーム111をさらに含むことができる。前記フレーム111は、各パネル112,116,119によって外部からは見えない。
【0040】
前記フレーム111には、前記フロントパネル112が固定される上部設置面111aと、前記洗剤供給モジュール200が固定される下部設置面111bとを備えることができ、上部設置面111aはフレーム111の上部に位置し、下部設置面111bはフレーム111の下部に位置する。
【0041】
前記フロントパネル112には、洗濯対象物がタブに投入される投入口113が設けられ、前記投入口113はドア120によって開閉することができる。
【0042】
前記ドア120には、衣類処理装置100の操作のためのコントロールパネル122を設けることができる。
【0043】
前記フロントパネル112は、フレーム111から遠ざかる方向に傾斜して設けられてもよい。すなわち、フロントパネル112の上部面は上部設置面111aに固定され、フロントパネル112の下部面は、フレーム111と所定距離離隔して設けられてもよい。
【0044】
フロントパネル112は、第1処理装置100aの内部空間において下部空間(開口部)115が外部に露出するようにフレーム111に結合されてもよく、フロントパネル112の下部に露出した空間には前記洗剤供給モジュール200を設けることができる。したがって、フロントパネル112及び洗剤供給モジュール200によって第1処理装置100aの前方面を形成することができる。
【0045】
側面パネル116は、フレーム111の両側面に締結されて第1処理装置100aの側面を形成することができる。側面パネル116は、四角形状の板状に設けられてもよく、フロントパネル112に接触する面が傾斜して設けられてフロントパネル112を支持するように設けられてもよい。
【0046】
側面パネル116が四角形状の板状に形成される場合、側面パネル116とフロントパネル112との間には、フロントパネル112を支持する支持パネル117をさらに備えることができる。
【0047】
支持パネル117は、フロントパネル112の両側面に結合されて、ドア120が収容される空間及び洗剤供給モジュール200が収容される空間(開口部)115を形成することができる。
【0048】
支持パネル117は、側面パネル116が形成する面と並んだ面を形成するように設けられ、フロントパネル112の両側面に結合されてもよい。
【0049】
ただし、前記支持パネル117とフロントパネル112は一体に設けられても構わない。この場合、補強部材114によってフロントパネル112と支持パネル117を同時にフレーム111に結合できるので、組立過程を単純化することができる。
【0050】
フロントパネル112の傾斜角を維持させ、フロントパネル112の固定状態を補強するために、フロントパネル112の両側面には補強部材114をさらに備えることができる。この場合、前記支持パネル117は前記補強部材114に固定されてもよい。
【0051】
図4に示すように、タブ130には、投入口113に対応するタブ投入口132を設けることができ、ドラム140には、投入口113及びタブ投入口132に対応するドラム投入口142を設けることができる。
【0052】
したがって、使用者は、ドア120を開けて投入口113を開放した後、タブ投入口132及びドラム投入口142を介して洗濯対象物をドラム140に投入したり、またはドラム140から取り出したりすることができる。
【0053】
前記投入口113とタブ投入口132との間にはガスケット150を設けることができる。ガスケット150は、タブ130の振動がキャビネット110に伝達されることを防止するだけでなく、タブ130の内部の洗濯水が漏れることを防止する手段となり得る。
【0054】
洗濯対象物の投入及び取り出しが容易なように、前記タブ130及びドラム140は、キャビネット110の内部に所定角度傾斜して設けられてもよい。
【0055】
この場合、タブ投入口132、ドラム投入口142及び投入口113は、フロントパネル112の傾斜面に対してそれぞれ平行な状態で形成することができる。
【0056】
フロントパネルの傾斜面がドラムの回転軸に対して直角を形成する場合、地表面(水平線)を基準としたタブ130及びドラム140の傾斜角は、地表面に垂直な直線に対するフロントパネル112の傾斜角と同一であるように設けられてもよい。
【0057】
前記ドア120は、投入口113、タブ投入口132及びドラム投入口142を開閉できるようにフロントパネル112に回転可能に設けられてもよい。
【0058】
タブ130の後方には、ドラム140を回転させる駆動部170を設けることができ、駆動部170は、タブ130の背面に固定されたステータと、ステータを取り囲むように設けられたローターと、タブ130の後方を貫通してドラム140とローターとを連結する回転軸とを備えることができる。
【0059】
前記キャビネット110の内部には、洗剤が貯蔵され、給水部160が洗濯水を供給すると、貯蔵された洗剤をタブに供給する洗剤貯蔵モジュール190をさらに備えることができる。
【0060】
前記洗剤貯蔵モジュール190は、投入口132の上部に設けられ、洗剤が貯蔵される貯蔵ボディー194と、前記貯蔵ボディー194とタブ130とを連通させるタブ供給管196とを備えることができる。
【0061】
この場合、給水部160は、衣類処理装置100の外部に位置した給水源と貯蔵ボディー194とを連結する給水流路162と、給水流路を開閉する給水弁164とを備えることができる。
【0062】
洗剤貯蔵モジュール190は、貯蔵ボディー194がキャビネットから引き出されるドロア(引出し)(drawer)形態で設けられてもよく、この場合、タブ供給管196は、長さが可変する構造または材料で形成しなければならない。
【0063】
ただし、貯蔵ボディー194が、キャビネット110の内部に固定されて、キャビネットから引き出すことができない構造であれば、上部パネル119には、貯蔵ボディー194を開閉するボディードア192(
図3参照)を備えなければならない。
【0064】
上述した洗剤貯蔵モジュール190は、設置位置及び洗剤供給方式において洗剤供給モジュール200と区別することができる。
【0065】
すなわち、洗剤貯蔵モジュール190は投入口113の上部に位置する一方、洗剤供給モジュール200は投入口113の下部に位置するという点で区別することができる。また、洗剤貯蔵モジュール190は、給水部160によって、貯蔵された洗剤をタブに供給するが、洗剤供給モジュール200は、洗剤ポンプ211,213を介して、貯蔵された洗剤をタブに供給するという点で互いに区別される。したがって、洗剤貯蔵モジュール190は洗剤の長期間保管が難しい一方、洗剤供給モジュール200は洗剤の長期間保管が可能である。さらに、洗剤貯蔵モジュール190は、液体洗剤及び粉末洗剤を全て貯蔵することができるが、洗剤供給モジュール200は、別途の洗剤溶解装置がない限り、液体洗剤のみを貯蔵することができるという点で区別できる。
【0066】
前記排水部180は、タブに貯蔵された洗濯水をキャビネット110の外部に排出させる手段であって、タブ130と排水ポンプ185とを連結する第1排水流路181と、排水ポンプ185から排出された洗濯水をキャビネット110の外部に案内する第2排水流路183とを備えることができる。
【0067】
前記第1排水流路181には、排水ポンプ185に移動する洗濯水を濾過するフィルター189をさらに備えることができ、使用者がフィルター189に残留する異物の清掃を容易に行えるように、前記フィルター189は第1排水流路181に着脱可能に設けられることが好ましい。さらに、使用者がフィルター189の交換を容易に行えるように、前記フィルター189は、洗剤供給モジュール200が位置する開口部115に位置することが好ましく、詳細は後述する。
【0068】
図5A及び
図5Bに示すように、前記洗剤供給モジュール200は、開口部115に設けられて、洗剤の貯蔵及び貯蔵された洗剤を洗剤貯蔵モジュール190を介してタブ130に供給する手段となり得る。ただし、
図5に示したものとは異なり、前記洗剤供給モジュール200は、洗剤をタブ130に直接供給するように設けられてもよい。
【0069】
前記開口部115は、フロントパネル112の下部面、及びフロントパネル122の両側面に設けられた支持パネル117によって形成される空間として定義することができる。この場合、第1処理装置100aの前方面は、フロントパネル112及び洗剤供給モジュール200によって形成される。
【0070】
ただし、フロントパネル112のみでキャビネット111の前方面が形成される場合、前記開口部115は、
図5に示したものとは異なり、投入口113の下部にフロントパネル112を貫通するように設けられるホール(投入口113と分離されて設けられる)として定義することができる。
【0071】
すなわち、前記フロントパネル112は、投入口113が設けられる第1領域と、前記第1領域の下部に位置し、開口部115が設けられる第2領域とを含むように備えられてもよい。この場合、前記第1領域には、前記投入口113の開閉のためのドア120が回転可能に設けられ、前記第2領域には洗剤供給モジュール200が設けられる。
【0072】
いずれの場合でも、洗剤供給モジュール200は、投入口113の下部に設けて、開口部115を開閉可能な形態で設けることが好ましい。さらに、洗剤供給モジュール200は、フレーム111の下部設置面111bに結合されるモジュールパネル210と、モジュールパネル210に回転可能に設けられるモジュールドア220と、モジュールドア220に設けられ、洗剤が貯蔵される空間を提供するコンテナ230とを備えることができる。
【0073】
モジュールパネル210がフレーム111に結合されることによって、洗剤供給モジュール200が第1処理装置100aに固定されるので、本発明は、洗剤供給モジュール200の組立過程を単純化することができる。
【0074】
モジュールドア220は、開口部115を開閉する手段であって、モジュールパネル210にヒンジ227結合され、コンテナ230が収容される収納フレーム221を含むことができる。
【0075】
ヒンジ227は、モジュールドア220の下部面をモジュールパネル210に結合させるように設けられてもよく、モジュールドア220は、第1固定部223を介してキャビネット111に着脱可能である。
【0076】
前記第1固定部223は、モジュールドア220またはキャビネット111のいずれかに設けられるロッカー(locker)223aと、モジュールドア220とキャビネット111の残りの1つに設けられ、ロッカー223aが収容されるロッカー溝223bとを備えることができる。ロッカー223a及びロッカー溝223bはプッシュボタン(push button)の形態で備えられてもよい。
【0077】
ロッカー223a及びロッカー溝223bは、上述した機能を具現できる限り、モジュールドア220のどの位置に設けてもよく、
図5は、ロッカー及びロッカー溝がモジュールドア220の上部に設けられた場合を一例として示している。
【0078】
さらに、モジュールドア220には、モジュールドア220の回転角度を調節する第2固定部225をさらに備えることができる。第2固定部225もまた、上述した機能を具現できる限り、モジュールドア220のどの位置に設けてもよく、
図5は、第2固定部225がモジュールドア220の両側面に設けられた場合を一例として示している。
【0079】
前記第2固定部225は、モジュールドア220の側面から開口部115に向かって延びる延長バー225a(
図6参考)と、延長バーから突出して設けられた突起225bと、キャビネット111に設けられ、突起225bが着脱可能なストッパー225cとを備えることができる。
【0080】
前記ストッパー225cは、支持パネル117の内周面から突出した形態で設けられてもよく、前記延長バー225aと突起225bは一体に形成することができる。前記延長バー225a、突起225b及びストッパー225cのうち少なくともいずれか1つは、弾性変形が可能な材質で構成することができ、前記延長バー225aが、弾性変形の可能な材質で構成されることが好ましい。
【0081】
モジュールドア220が開口部115を閉鎖した状態(ロッカー223aがロッカー溝223bと結合された状態)で、使用者がモジュールドア220を開口部115の方向に押すと、ロッカー223aとロッカー溝223bとの結合が解除され、モジュールドア220は、キャビネット111から遠ざかる方向に回転できるようになる。
【0082】
モジュールドア220がキャビネット111から遠ざかる方向に回転すると、第2固定部の延長バー225a及び突起225bもキャビネットから遠ざかる方向に移動し、突起225bがストッパー225cに結合されると、モジュールドア220は回転が停止するので、モジュールドア220は、第1角度だけ回転した状態を維持するようになる(モジュールドアの第1作動)。
【0083】
前記第1角度は、モジュールドア220に設けられたコンテナ230の上部面が開口部115から露出した状態を維持する角度に設定されることが好ましい(
図5(a))。
【0084】
モジュールドア220の第1作動が完了した状態で、使用者がモジュールドア220をキャビネット111から遠ざかる方向に引っ張ると、モジュールドア220は第2作動を行うようになる(
図5(b))。
【0085】
使用者によってモジュールドア220が引っ張られると、延長バー225aは弾性変形を起こすので、突起225bとストッパー225cとの結合が解除される。突起とストッパーとの結合が解除されると、モジュールドア220は第2角度まで回転するようになる。
【0086】
前記第2角度は、モジュールパネル210に着脱可能に設けられたフィルター189が露出される角度に設定することができる。この場合、第1処理装置100aには、モジュールドア220が第2角度を維持できるようにモジュールドア220を支持する第2ストッパー(図示せず)をさらに備えることができる。前記第2ストッパーは、モジュールドア220とモジュールパネル210とを結合させるヒンジに備えるか、またはキャビネット111の下部面にモジュールドア220を支持するプレートとして備えることができる。
【0087】
図5(b)は、前記第2角度が、モジュールドア220が実質的に地表面と平行な角度に設定された場合を一例として示したものである。
【0088】
一方、第1作動及び第2作動を行う間に前記モジュールドア220が急激に回転することを防止するために、第1処理装置100aにはダンパー(図示せず)をさらに備えることができる。前記ダンパーは、シリンダーまたは弾性部材であってもよい。コンテナ230に洗剤が貯蔵されている場合、洗剤及びコンテナ230の重量によってモジュールドア220が急激に回転することがある。この場合、コンテナ230がモジュールドア220から分離される危険があるが、前記ダンパーは、このような問題を解決する手段となる。
【0089】
モジュールドア220が第1角度まで回転(第1作動)すると、コンテナ230は第1処理装置100aの外部に露出するので、使用者は、コンテナ230に貯蔵された洗剤の量や、コンテナに清掃が必要であるか否かを確認することができ、必要に応じて、コンテナ230を第1処理装置100aから分離することもできる。
【0090】
モジュールドア220が第2角度まで回転(第2作動)すると、フィルター189が第1処理装置100aの外部に露出するので、使用者は、フィルター189の交換や洗浄を行うことができる。
【0091】
モジュールドア220に備えられる前記コンテナ230は、1種類の洗剤のみを貯蔵するように備えられてもよいが、2つ以上の互いに異なる洗剤を貯蔵できるように備えられてもよい。一方、
図6に示すように、コンテナ230は、第1洗剤が貯蔵される第1コンテナ231と、第2洗剤(第1洗剤と異なる種類の洗剤)が貯蔵される第2コンテナ233とを備えることができる(3つ以上のコンテナを備えてもよい)。
【0092】
この場合、収納フレーム221は、第1コンテナ231が収容される第1収納部221aと、第2コンテナ233が収容される第2収納部221bとを備えることが好ましい。前記第1収納部221aと第2収納部221bは、収納フレーム221が提供する内部空間を区分する隔壁によって互いに分離される。
【0093】
第1コンテナ231及び第2コンテナ233は、各収納部221a,221bに着脱可能に設けることができ、この場合、各コンテナ231,233には、コンテナ231,233に貯蔵された洗剤を収納部221a,221bに排出させる洗剤排出管235を設けなければならない。
【0094】
すなわち、第1コンテナ231の底面236には、第1コンテナ231に貯蔵された洗剤を第1収納部221aに排出させる第1洗剤排出管235aが設けられ、第2コンテナ233の底面には、第2コンテナ233に貯蔵された洗剤を第2収納部221bに排出させる第2洗剤排出管235bが設けられてもよい。
【0095】
第1洗剤排出管235a及び第2洗剤排出管235bは、各コンテナ231,233が各収納部221a,221bに挿入されたとき、各コンテナ231,233に貯蔵された洗剤を各収納部221a,221bに排出させる構造を有することができる。
【0096】
第1コンテナの上部面232には、第1洗剤の供給のための第1洗剤投入口232aと、第1洗剤投入口232aの開閉のためのリッド(蓋)(Lid)232bとを備え、第2コンテナの上部面234には、第2洗剤の供給のための第2洗剤投入口234aと、第2洗剤投入口の開閉のためのリッド234bとを備えることができる。
【0097】
各コンテナの上部面232,234及び各リッド232b,234bのうち少なくともいずれか1つは透明な材質で形成することができる。各コンテナの上部面232,234が透明な材質で形成される場合、上部面全体が透明な材質で形成される必要はない。すなわち、コンテナの上部面232,234のうちの少なくとも一部の領域が透明な材質で形成されてもよい。
【0098】
さらに、各コンテナ231,233の上部の断面積は、各コンテナの下部の断面積よりも大きくてもよい。また、各コンテナは、上部面232,234から底面236に行くほど断面が減少する形態で備えられてもよい。
【0099】
したがって、使用者は、透明な上部面232,234やリッド232b,234bを通じて、各コンテナ231,233に貯蔵された洗剤の量、各コンテナの内部の汚染状態を確認することができる。また、各コンテナの上部の断面積が下部の断面積よりも大きく形成されるので、使用者は、透明な材質で形成される上部面232,234やリッド232a,234bを通じて、各コンテナ231,233の内部を一目で確認可能である(コンテナの内部空間のデッドゾーン除去)。
【0100】
さらに、各コンテナの上部面232,234は、コンテナに着脱可能に設けることができる。各コンテナ231,233を各収納部221a,221bから分離せずにコンテナの内部を洗浄できるようにするためである。
【0101】
第1コンテナ231には、洗濯対象物の汚染物質を除去する液体洗剤(第1洗剤)が貯蔵され、第2コンテナ233には、繊維を柔らかくする柔軟剤(第2洗剤)が貯蔵される場合、第2コンテナ233の体積は、第1コンテナ231の体積よりも小さくてもよい。
【0102】
第1洗剤に比べて第2洗剤の使用量が少ないことが一般的であるので、フィルター189を第2コンテナ233の下部に位置するようにモジュールパネル210に結合させる場合、洗剤供給モジュール200の体積を最小化することができる。
【0103】
モジュールドア220が回転可能に結合されるモジュールパネル210には、コンテナ230に貯蔵された洗剤を洗剤貯蔵モジュール190に供給する洗剤ポンプ211,213が固定される。さらに、モジュールパネル210には、フィルター189が着脱可能に収容されるフィルター着脱孔219を設けることができる。
【0104】
モジュールパネル210は、下部設置面111bに結合することができれば、いかなる形状であってもよく、フィルター着脱孔219は、モジュールパネル210を貫通するように設けられてフィルター189を支持するので、使用者は、フィルター着脱孔219を介してフィルター189を排水部180から分離したり、結合させたりすることができる。
【0105】
各コンテナ231,233に貯蔵された洗剤は、ポンプ連結管215,217を介して洗剤ポンプに流入し、洗剤ポンプから排出される洗剤は、洗剤供給管212,214を介して洗剤貯蔵モジュール190に案内される。
【0106】
コンテナが第1コンテナ231及び第2コンテナ233を備える場合、洗剤ポンプは、第1コンテナ231に連通し得る第1洗剤ポンプ211と、第2コンテナ233に連通し得る第2洗剤ポンプ213とを備えることができる。
【0107】
第1洗剤ポンプ211は、第1ポンプ連結管215を介して第1収納部221aに連結され、第2洗剤ポンプ213は、第2ポンプ連結管217を介して第2収納部221bに連結される。各コンテナ231,233には、各収納部221a,221bに洗剤を排出させる洗剤排出管235a,235bが設けられているので、コンテナから収納部221a,221bに排出された洗剤は、各ポンプ連結管215,217を介して各洗剤ポンプ211,213に供給することができる。
【0108】
一方、各洗剤排出管235a,235bは、各ポンプ連結管215,217に洗剤を直接排出するように設けられてもよい。この場合にも、各洗剤排出管235a,235bは、各コンテナ231,233が各収納部221a,221bに挿入されたときに洗剤を各ポンプ連結管215,217に排出させる構造を有することが好ましい。
【0109】
第1洗剤ポンプ211に流入した洗剤は、第1洗剤供給管212を介して洗剤貯蔵モジュール190に供給され、第2洗剤ポンプ213に流入した洗剤は、第2洗剤供給管214を介して洗剤貯蔵モジュール190に供給される。
【0110】
ただし、上述とは異なり、第1洗剤供給管212は、第1洗剤ポンプ211とタブ130とを連結するように設けられ、第2洗剤供給管214は、第2洗剤ポンプ213とタブ130とを連結するように設けられてもよい。
【0111】
モジュールパネル210には、前記ポンプ連結管215,217が貫通する連結管孔218が設けられてもよい。連結管孔218は、モジュールパネル210の下端に形成することが好ましい。
【0112】
洗剤ポンプ211,213はモジュールパネル210の背面に固定され、コンテナ230はモジュールパネルの前方面(モジュールパネルとモジュールドアとの間の空間)に位置するので、前記連結管孔218は、モジュールドア220が回転するときに各ポンプ連結管215,217が各洗剤ポンプ211,213から分離されることを防止するための手段である。
【0113】
さらに、ポンプ連結管215,217は、フレキシブル(flexible)な材質で形成され、モジュールドア220が第2角度まで回転した場合にも各洗剤ポンプ211,213と各収納部221a,221bとを連結可能な長さを有することが好ましい。
【0114】
前記連結管孔218には、ポンプ連結管215,217をモジュールパネル210に固定させるホルダー(図示せず)をさらに備えることができ、これは、連結管孔218と洗剤ポンプ211,213との間に位置した各ポンプ連結管215,217の長さを一定に維持させることによって、モジュールドア220の回転時にポンプ連結管215,217が絡み合うことを防止するためである。
【0115】
図7は、洗剤供給モジュールの一例を示したものである。上述した洗剤供給モジュール200が備えられた第1処理装置100aは、モジュールドア220を開放しなければフィルター189を排水部180から分離することができないが、
図7は、モジュールドア220を開放せずにフィルター189を排水部180から分離可能な場合を示したものである。
【0116】
図7の洗剤供給モジュール200は、モジュールドア220を貫通するように設けられ、フィルター189に対応する位置に設けられる連通孔228と、前記連通孔228を開閉する連通孔リッド229とをさらに含むことが特徴である。
【0117】
洗剤供給モジュール200の体積の最小化のために、フィルター189は第2コンテナ233の下部に位置することができるので、前記連通孔228もまた第2コンテナ233の下部に位置したモジュールドア220を貫通するように設けることができる。
【0118】
本実施例は、連通孔リッド229をモジュールドア220から分離すると、連通孔228を介してフィルター189が露出される構造であるので、使用者は、モジュールドア220の開放なしにも、フィルター189を排水部180から分離可能である。
【0119】
上述した実施例において、コンテナ230は、モジュールドア220から着脱可能なように設けられたが、コンテナ230は、モジュールパネル210やキャビネット110から着脱可能なように設けられてもよい。コンテナ230がモジュールパネル210に着脱可能に設けられる場合、収納フレーム221はモジュールパネル210に設けなければならない。
【0120】
しかし、コンテナ230がキャビネット110に着脱可能に設けられる場合、モジュールパネル210の役割を、キャビネット110の下部設置面111bが代わりにする(モジュールパネル210は省略してもよい)。すなわち、収納フレーム221及び洗剤ポンプ211,213は下部設置面111b(又は、キャビネット110)に設けられ、フィルター189は下部設置面111bに着脱可能に固定されてもよい。
【0121】
さらに、コンテナ230は、モジュールドア220、モジュールパネル210及びキャビネット110のいずれかに固定されて設けられてもよい。
【0122】
コンテナ230がモジュールドア220またはモジュールパネル210に固定されて設けられる場合、収納フレーム221は省略することができ、各洗剤ポンプ211,213は各コンテナ231,233に固定されて設けられてもよい。
【0123】
しかし、コンテナ230がキャビネット110に固定されて設けられる場合、モジュールパネル210は省略され、コンテナ230は、キャビネット110の下部設置面111bに固定されてもよい。この場合、収納フレーム221は省略することができ、各洗剤ポンプ211,213は各コンテナ231,233に固定されてもよい。
【0124】
洗剤供給モジュール200に備えられる洗剤ポンプ211,213は、コンテナ230に貯蔵された洗剤をタブ130や洗剤貯蔵モジュール190に供給することができれば、いかなる形態であってもよい。
【0125】
すなわち、洗剤ポンプ211,213は、インペラ(羽根車)(impeller)の回転を介して流体を移動させる形態で設けられてもよく、洗剤供給流路の断面積の変化を誘導することによって流体を移動させる形態(Peristaltic Pump)などで設けられてもよく、噛み合って回転する2つのギアを介して流体を移動させる形態(gear pump)などで設けられてもよい。
【0126】
また、上述した実施例は、第1洗剤及び第2洗剤が第1洗剤供給管212及び第2洗剤供給管214を介してタブ130に供給される構造に関するものであるが、第1洗剤供給管と第2洗剤供給管は1つの供給管として備えられても構わない。この場合、タブ130または洗剤貯蔵モジュール190に連結された供給管が分岐して第1洗剤ポンプ及び第2洗剤ポンプに連結され、供給管の分岐点には弁を備えてもよい。
【0127】
以下では、
図3及び
図8を参照して、第1処理装置100aの組立過程について説明する。
図8は、洗剤供給モジュールとキャビネットの組立過程の一例を示すフローチャートである。
【0128】
第1処理装置の組立過程は、フレーム111の内部にタブ130、ドラム140、制御部(図示せず)、駆動部170などを設けるステップ(S110)が先に行われる。
【0129】
その後、フレーム111の両側面に側面パネル116を設け(S120)、下部設置面111bにモジュールパネル210を固定(S130)させる。
【0130】
モジュールパネル210には別途の組立過程を通じて洗剤ポンプ211,213、排水ポンプ185、排水フィルター189などが予め組み立てられた状態で、モジュールパネル210を下部設置面111bに固定させる過程(S130)が行われることが好ましい。
【0131】
モジュールパネル210の組立が完了すると、上部設置面111aにはフロントパネル112が結合される(S140)。この場合、フロントパネル112の上部面は上部設置面111aに結合され、フロントパネル112の下部面はモジュールパネル210の上部に別途の締結手段(図示せず)によって固定されてもよい。
【0132】
一方、フロントパネル112の両側面に設けられた補強部材114はフレーム111に固定されてもよく、この場合、フロントパネル112は、補強部材114によってフレーム111に強固に固定されるだけでなく、フロントパネル112の傾斜角の維持が可能になる。
【0133】
フロントパネル112の設置が完了すると、支持パネル117を設ける(S150)。支持パネル117は、補強部材114に固定されてもよく、フレーム111に固定されてもよい。支持パネル117は、フロントパネル112と側面パネル116との間に形成された空間を閉鎖するようになる。
【0134】
支持パネル117の組立後、フレーム111には上部パネル119が設けられる(S160)。上部パネル119の設置前、フレーム111の内部にはタブ130、ドラム140、駆動部170、給水部160、排水部180及び洗剤貯蔵モジュール190の設置が完了することが好ましい。
【0135】
また、洗剤ポンプ211,213と洗剤貯蔵モジュール190との間に設けられる洗剤供給管212,214もまた、上部パネル119の設置前に組立が完了することが好ましい。
【0136】
ただし、上部パネル119の組立前に、モジュールドア220をモジュールパネル210に結合する過程(S170)が先に行われても構わない。モジュールドア220の組立(S170)は、ヒンジ227を介してモジュールドア220をモジュールパネル210に結合させることによって行われる。
【0137】
その後、フロントパネル112にドア120を組み立てる(S180)と、第1処理装置の組立が完了する。
【0138】
以下では、
図9を参照して、洗剤供給モジュール200の洗剤供給過程について説明する。
図9は、洗剤供給モジュールに貯蔵された洗剤をタブに供給できる流路を示したものである。
【0139】
洗剤ポンプ211,213が作動すると、コンテナ231,233に貯蔵された洗剤は、ポンプ連結管215,217を介して洗剤ポンプ211,213に供給され、洗剤ポンプに供給された洗剤は、洗剤供給管212,214を介して洗剤貯蔵モジュール190に備えられた貯蔵ボディー194に移動する。貯蔵ボディー194は、タブ供給管196を介してタブ130に連通するので、洗剤供給モジュール200から貯蔵ボディー194に移動した洗剤は、タブ130に供給可能である。
【0140】
上述した場合は、洗剤貯蔵モジュール190に洗剤が貯蔵されていない場合を説明したものであるが、使用者は、必要に応じて、貯蔵ボディー194に別途の洗剤を供給することもできる。この場合、貯蔵ボディー194の内部の洗剤は、給水部160を介して供給される洗濯水によってタブに供給される。洗剤供給モジュール200を介して貯蔵ボディー194に供給される洗剤は、洗濯水の供給時期に関係なく貯蔵ボディー194に供給することができるが、洗濯水の供給前または洗濯水の供給時期と同じ時期に貯蔵ボディー194に供給されることが好ましい。
【0141】
図9のような構造を有する第1処理装置100aは、洗剤供給管212,214が洗剤によって詰まる可能性を排除することができないが、
図10は、洗剤供給管212,214が洗剤によって詰まる問題を解決できることが特徴である。
【0142】
図10A-10D及び
図11は、洗剤供給管の洗浄が可能な衣類処理装置の一例を示すものである。
図10Aは、洗剤貯蔵モジュール190が備えられていない場合における洗剤供給管212,214の洗浄が可能な構造に関する。
【0143】
本実施例に備えられた洗剤供給管212,214は、洗剤ポンプ211,213とタブ130の上部面とを連結するように設けられ、給水部160は、洗剤供給管212,214を介してタブ130に洗濯水を供給するように設けられる。
【0144】
洗濯時に洗剤及び洗濯水がタブ130に供給されることが一般的であるので、洗濯水の供給と共に、洗剤貯蔵モジュール200に貯蔵された洗剤を供給するか、または洗剤の供給後に洗濯水がタブに供給されるように給水部160及び洗剤供給モジュール200を制御する場合、洗剤供給管212,214が洗剤によって詰まることを防止することができる。
【0145】
図10B、
図10C及び
図10Dは、洗剤貯蔵モジュール190が備えられた場合における洗剤供給管を洗浄する構造を示している。
【0146】
図10Bは、洗剤供給管212,214が洗剤ポンプ211,213と貯蔵ボディー194とを連結するように設けられた実施例を示したもので、本実施例は、給水部160が供給する洗濯水が常に洗剤供給管212,214及び貯蔵ボディー194を経てタブ130に供給されるので、洗剤貯蔵モジュール190に貯蔵された洗剤をタブに供給できるだけでなく、洗剤供給管212,214が洗剤によって詰まることも防止することができる。
【0147】
図10Cの実施例の場合、給水部160に備えられた給水流路162は、貯蔵ボディー194へ洗濯水を供給する第1給水流路162aと、洗剤供給管212,214へ洗濯水を供給する第2給水流路162bとを備えることができる。第1給水流路162aと第2給水流路162bは、1つの流路162が分岐して設けられてもよく、各流路の分岐点には弁が設けられてもよい。
【0148】
洗剤貯蔵モジュール190に貯蔵された洗剤は、第1給水流路162aを介して貯蔵ボディー194に供給される洗濯水によってタブ130に供給され、洗剤供給モジュール200に貯蔵された洗剤は、洗剤ポンプ211,213の作動時に洗剤供給管212,214を介してタブ130に供給される。
【0149】
一方、洗剤供給管212,214の内部に残留する洗剤は、第2給水流路162bを介して供給される洗濯水によってタブに排出され、このような洗剤供給管の洗浄は、洗浄ポンプ211,213が洗剤供給管212,214を介して洗剤を供給する毎に行われてもよく、洗剤ポンプ211,213の作動回数が既設定の基準回数に到達したときに行われてもよい。
【0150】
図10Dの実施例は、洗剤供給管212,214は、洗剤ポンプ211,213と貯蔵ボディー194とを連結するように設けられ、給水部160は、貯蔵ボディー194に洗濯水を供給する第1給水流路162aと、洗剤供給管212,214に洗濯水を供給する第2給水流路162bとを備えることが特徴である。
【0151】
本実施例の場合、第1給水流路162aと第2給水流路162bは、1つの流路162が分岐して設けられてもよく、各流路162a,162bの分岐点には弁が設けられてもよい。
【0152】
洗剤貯蔵モジュール190に貯蔵された洗剤は、弁を介して第1給水流路162aが開放されたときにタブ130に供給され、洗剤供給モジュール200に貯蔵された洗剤は、洗剤ポンプ211,213の作動時に洗剤供給管212,214、貯蔵ボディー194、タブ供給管196を介してタブに供給される。
【0153】
一方、洗剤供給管212,214の内部に残留する洗剤は、弁によって第2給水流路162bに洗濯水が供給されるときにタブに排出される。このような洗剤供給管の洗浄は、洗剤ポンプ211,213が作動する毎に行われてもよく、洗剤ポンプの作動回数が既設定の基準回数に到達したときに行われてもよい。
【0154】
図10に示された構造を有する第1処理装置100aにおいて洗剤供給管212,214に洗濯水を供給する流路162b(
図10Aの162)は、洗剤ポンプ211,213に洗濯水を供給(洗剤ポンプの内部の洗浄)するように設けられてもよく、洗剤ポンプの吐出口に洗濯水を供給するように設けられてもよい。
【0155】
第1処理装置100aは、洗剤供給管212,214だけでなく、コンテナ230の洗浄も可能なように設けることができる。
【0156】
この場合、洗剤ポンプ211,213は、洗濯水を洗剤供給管212,214の方向に移動させることもでき、洗濯水をポンプ連結管215,217の方向にも移動させることができるように設けることができる。
【0157】
図9に示された構造を有する第1処理装置100aの場合、コンテナ230の洗浄は、洗剤貯蔵モジュール190を介して洗剤供給管212,214に流入した洗濯水を洗剤ポンプ211,213がコンテナ230に供給することによって行われ、コンテナ230に貯蔵された洗濯水は、洗剤ポンプ211,213が洗剤供給管212,214を介してタブ130に排出させるようになる。
【0158】
ただし、コンテナ230の内部の洗濯水をコンテナの外部に排出させる過程は、洗剤供給管212,214から分岐して前記コンテナの内部を前記キャビネットの外部と連通させる分岐流路を介して行われても構わない。
【0159】
前記分岐流路は、
図11に示すように、第1洗剤供給管212とキャビネット110の外部(例:第2排水流路183)とを連通させる第1分岐管241と、第2洗剤供給管214とキャビネットの外部とを連通させる第2分岐管245とを備えることができる。
【0160】
第1分岐管241には第1分岐管弁243が設けられ、第2分岐管245には第2分岐管弁247が設けられることが好ましい。第1分岐管弁243及び第2分岐管弁247は、コンテナの内部の洗剤を洗剤貯蔵モジュール190またはタブ130に供給するときには各分岐管214,245を閉鎖し、コンテナを洗浄する場合にのみ各分岐管241,245を開放させる。
【0161】
本実施例は、洗剤ポンプ211,213が洗剤貯蔵モジュール190及び洗剤供給管212,214を介して洗浄水の供給を受ける場合を基準として説明したものであるが、洗剤ポンプ211,213が給水源から直接洗浄水の供給を受けるように設けられても構わない。すなわち、給水源と洗剤ポンプ211,213との間には洗浄水が供給される別途の流路がさらに設けられても構わない。
【0162】
図10A乃至
図10Dに示された構造を有する第1処理装置100aの場合、コンテナ230の洗浄は、給水部160を介して洗剤供給管212,214に供給された洗濯水を洗剤ポンプ211,213がポンプ連結管215,217を介してコンテナ230に供給するステップと、コンテナ230に供給された洗濯水を洗剤ポンプ211,213が洗剤供給管212,214の方向に排出させるステップとを含んで行われてもよい。
【0163】
ただし、コンテナ230の内部の洗濯水をコンテナの外部に排出させる過程は、
図11の分岐流路を介して行われても構わない。
【0164】
図10A乃至
図10Dに示された第1処理装置100aは、洗剤供給管212,214の洗浄及びコンテナ230の洗浄を全て行うことができるように、洗剤ポンプ211,213を介してコンテナ230の内部の液体洗剤をタブに供給する洗剤供給ステップと、給水部160を介して洗剤供給管212,214に水を供給して前記洗剤供給管に残留する液体洗剤を排出させる供給管洗浄ステップと、給水部160を介して水をコンテナ230に供給してコンテナの内部を洗浄するコンテナ洗浄ステップとを行うように制御されてもよい。
【0165】
前記供給管洗浄ステップは、前記洗剤供給ステップが既設定の基準回数だけ行われたときに実行されてもよい。
【0166】
前記コンテナ洗浄ステップは、前記給水部を介して前記洗剤供給管212,214に水を供給する第1洗浄段階と、前記洗剤ポンプ211,213を介して、前記洗剤供給管212,214に供給される水をコンテナ230に供給する第2洗浄段階と、前記洗剤ポンプ211,213を介してコンテナ230に貯蔵された水を排出させる第3洗浄段階とを備えることができる。
【0167】
前記洗剤供給ステップは、前記洗浄ポンプ211,213に設けられたインペラを第1方向(コンテナの内部の液体を排出させる方向)に回転させることによって行われてもよい。
【0168】
第2洗浄段階は、前記インペラを前記第1方向と反対の方向である第2方向(コンテナの内部に液体を供給する方向)に回転させることによって行われ、前記第3洗浄段階は、前記インペラを前記第1方向に回転させることによって行われてもよい。
【0169】
前記第3洗浄段階は、洗剤供給管214,212を介してコンテナ230の内部の水をタブ130に排出させるように備えられてもよい。
【0170】
ただし、前記第3洗浄段階は、洗剤供給管212,214から分岐して前記コンテナの内部を前記キャビネットの外部と連通させる分岐流路241,243,245,247を介して、コンテナ230の内部の水を前記キャビネット110の外部に排出させても構わない。
【0171】
本発明は、様々な形態に変形実施が可能であり、上述した実施例にその権利範囲が限定されるものではない。したがって、変形した実施例が本発明の特許請求の範囲の構成要素を含んでいる場合、本発明の権利範囲に含まれるものと解さねばならない。