(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6208815
(24)【登録日】2017年9月15日
(45)【発行日】2017年10月4日
(54)【発明の名称】熱破壊式導電片ヒューズクリップ及びプラグ、コンセント
(51)【国際特許分類】
H01H 37/76 20060101AFI20170925BHJP
【FI】
H01H37/76 D
H01H37/76 L
H01H37/76 K
【請求項の数】23
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2016-100534(P2016-100534)
(22)【出願日】2016年5月19日
【審査請求日】2016年5月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】516058414
【氏名又は名称】グリーン アイデア テック インク.
【氏名又は名称原語表記】Green Idea Tech Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】易 湘雲
【審査官】
段 吉享
(56)【参考文献】
【文献】
特開2000−149744(JP,A)
【文献】
特開2016−015345(JP,A)
【文献】
登録実用新案第3199650(JP,U)
【文献】
実公昭40−016183(JP,Y1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01H 37/76
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つの導電片を相互に接触させ、位置規制して電流通路を形成し、過熱時に破壊され、前記2つの導電片が弾性力により開かれて電流通路を切断状態とするために用いられる熱破壊式導電片ヒューズクリップであって、
第1規制部材と、第2規制部材と、連接部材を含み、前記連接部材が前記第1規制部材と前記第2規制部材を連結し、前記第1規制部材、前記連接部材及び前記第2規制部材の間に収容空間が形成され、前記収容空間には前記2つの導電片を収容可能であり、前記2つの導電片にそれぞれ溝部が設けられ、前記溝部が前記導電片の辺縁から凹陥され、前記2つの導電片の溝部が相互に相対し、前記連接部材を前記溝部内に嵌入して、前記第1規制部材及び前記第2規制部材を前記2つの導電片の相対する外側に当接することにより、前記2つの導電片を相互に接触した状態で位置規制し、前記第1規制部材、前記第2規制部材及び前記連接部材の少なくとも1つがプラスチック材質であり、かつ前記第1規制部材及び前記第2規制部材の少なくとも1つが金属材質であり、プラスチック材質と金属材質の連接箇所に、前記導電片の過熱による熱エネルギーで破壊される被破壊部が形成され、
前記2つの導電片が過熱したとき、前記第1規制部材または/及び前記第2規制部材の金属材質が熱エネルギーを受け取り、前記被破壊部が破壊されることを特徴とする、熱破壊式導電片ヒューズクリップ。
【請求項2】
前記第1規制部材及び前記連接部材が金属材質で、前記第2規制部材がプラスチック材質であることを特徴とする、請求項1に記載の熱破壊式導電片ヒューズクリップ。
【請求項3】
前記第1規制部材、前記連接部材及び前記第2規制部材の断面がH字形を呈することを特徴とする、請求項2に記載の熱破壊式導電片ヒューズクリップ。
【請求項4】
前記第2規制部材に凹溝が形成され、前記連接部材が前記凹溝に嵌入されたことを特徴とする、請求項3に記載の熱破壊式導電片ヒューズクリップ。
【請求項5】
前記第1規制部材がボルトの頭部であり、前記連接部材が前記ボルトのねじ部であり、前記第2規制部材にねじ部を挿入するためのねじ孔が形成されたことを特徴とする、請求項3に記載の熱破壊式導電片ヒューズクリップ。
【請求項6】
前記連接部材が前記第1規制部材からプレス成型されたことを特徴とする、請求項3に記載の熱破壊式導電片ヒューズクリップ。
【請求項7】
前記第1規制部材及び前記連接部材が線材を折り曲げて形成されたことを特徴とする、請求項3に記載の熱破壊式導電片ヒューズクリップ。
【請求項8】
前記第1規制部材、前記連接部材及び前記第2規制部材に囲まれた環状の封鎖された収容空間が形成され、前記収容空間に前記2つの導電片が収容されることを特徴とする、請求項2に記載の熱破壊式導電片ヒューズクリップ。
【請求項9】
前記第1規制部材の相対する二側に、工具掛けあるいは指掛けとなる翼状片がそれぞれ形成されたことを特徴とする、請求項8に記載の熱破壊式導電片ヒューズクリップ。
【請求項10】
前記第1規制部材及び前記連接部材がプラスチック材質で、前記第2規制部材が金属材質であることを特徴とする、請求項1に記載の熱破壊式導電片ヒューズクリップ。
【請求項11】
前記第1規制部材、前記連接部材及び前記第2規制部材の断面がH字形を呈することを特徴とする、請求項10に記載の熱破壊式導電片ヒューズクリップ。
【請求項12】
前記第2規制部材に通孔が形成され、前記連接部材が前記通孔に嵌入されることを特徴とする、請求項11に記載の熱破壊式導電片ヒューズクリップ。
【請求項13】
前記第1規制部材がボルトの頭部であり、前記連接部材が前記ボルトのねじ部であり、前記第2規制部材にねじ部を挿入するためのねじ孔が形成されたことを特徴とする、請求項11に記載の熱破壊式導電片ヒューズクリップ。
【請求項14】
前記第2規制部材に凸粒部が形成され、前記凸粒部に細溝部が設けられ、前記連接部材が前記第2規制部材に連結されると共に、前記凸粒部の細溝部内に嵌入されることを特徴とする、請求項11に記載の熱破壊式導電片ヒューズクリップ。
【請求項15】
前記第2規制部材に凸出部が一体に形成され、前記凸出部に結合孔が設けられ、前記連接部材が前記第2規制部材の凸出部に連結され、かつ前記結合孔に嵌入されることを特徴とする、請求項11に記載の熱破壊式導電片ヒューズクリップ。
【請求項16】
前記第1規制部材、前記連接部材及び前記第2規制部材に囲まれた環状の封鎖された収容空間が形成され、前記収容空間に前記2つの導電片が収容されることを特徴とする、請求項10に記載の熱破壊式導電片ヒューズクリップ。
【請求項17】
前記第2規制部材に凹孔が形成され、かつ前記連接部材が前記第2規制部材に連結されると共に、前記凹孔内に嵌入されることを特徴とする、請求項16に記載の熱破壊式導電片ヒューズクリップ。
【請求項18】
前記第2規制部材上に凸起部が形成され、前記凸起部上に溝孔が設けられ、かつ前記連接部材が前記凸起部に連結されるとともに、前記溝孔内に嵌入されることを特徴とする、請求項16に記載の熱破壊式導電片ヒューズクリップ。
【請求項19】
前記連接部材がプラスチック材質で、前記第1規制部材及び前記第2規制部材が金属材質であることを特徴とする、請求項1に記載の熱破壊式導電片ヒューズクリップ。
【請求項20】
前記第1規制部材、前記連接部材及び前記第2規制部材の断面がH字形を呈することを特徴とする、請求項19に記載の熱破壊式導電片ヒューズクリップ。
【請求項21】
前記第1規制部材及び前記第2規制部材に通孔が形成され、前記連接部材が前記通孔に嵌入されることを特徴とする、請求項20に記載の熱破壊式導電片ヒューズクリップ。
【請求項22】
請求項1に記載の熱破壊式導電片ヒューズクリップを使用したプラグであって、絶縁本体と、活線刃部及び中性線刃部と、活線及び中性線を含み、
前記活線刃部及び中性線刃部が、いずれも前記絶縁本体内部に設置され、かつ前記絶縁本体の外部に延伸され、前記活線刃部または/及び前記中性線刃部が第1溝部を備え、前記第1溝部が前記活線刃部の辺縁から凹陥または/及び前記中性線刃部の辺縁から凹陥され、
前記活線または/及び前記中性線に第2溝部が設けられ、前記第2溝部が前記活線の辺縁から凹陥または/及び前記中性線の辺縁から凹陥され、
前記熱破壊式導電片ヒューズクリップの前記連接部材が、前記活線刃部と前記活線の相対する第1溝部及び第2溝部に挿入され、前記熱破壊式導電片ヒューズクリップの前記第1規制部材及び前記第2規制部材が前記活線刃部と前記活線を位置規制し、前記活線刃部と前記活線を相互に接触させて電流通路を形成する、または/及び前記中性線刃部と前記中性線の相対する第1溝部及び第2溝部に挿入され、前記熱破壊式導電片ヒューズクリップの前記第1規制部材及び前記第2規制部材が前記中性線刃部と前記中性線を位置規制し、前記中性線刃部と前記中性線を相互に接触させて電流通路を形成し、前記活線刃部と前記活線の過熱時または/及び前記中性線刃部と前記中性線の過熱時に、前記第1規制部材または/及び前記第2規制部材の金属材質が熱エネルギーを受け取って、前記被破壊部を完全に破壊させ、前記活線刃部と前記活線の間または/及び前記中性線刃部と前記中性線の間が弾性力で開き、電流通路を切断状態とすることを特徴とする、プラグ。
【請求項23】
請求項1に記載の熱破壊式導電片ヒューズクリップを使用したコンセントであって、
少なくとも1組の相対する活線差込口及び中性線差込口を備えた絶縁本体と、
前記絶縁本体内に設置され、かつ前記活線差込口に対応する活線端子と、
前記絶縁本体内に設置され、かつ前記中性線差込口に対応する中性線端子と、
前記活線端子に対応する活線と、
前記中性線端子に対応する中性線を含み、
前記活線端子または/及び前記中性線端子に第1溝部が設けられ、前記第1溝部が前記活線端子の辺縁から凹陥、または/及び前記中性線端子の辺縁から凹陥され、
前記活線または/及び前記中性線に第2溝部が設けられ、前記第2溝部が前記活線の辺縁から凹陥、または/及び前記中性線の辺縁から凹陥され、
前記熱破壊式導電片ヒューズクリップの前記連接部材が、前記活線端子と前記活線の相対する第1溝部及び第2溝部に挿入され、前記熱破壊式導電片ヒューズクリップの前記第1規制部材及び前記第2規制部材が前記活線端子と前記活線を規制し、前記活線端子と前記活線を相互に接触させて電流通路を形成する、または/及び前記中性線端子と前記中性線の相対する第1溝部及び第2溝部に挿入され、前記熱破壊式導電片ヒューズクリップの前記第1規制部材及び前記第2規制部材が前記中性線端子と前記中性線を規制し、前記中性線端子と前記中性線を相互に接触させて電流通路を形成し、前記活線端子と前記活線の過熱時または/及び前記中性線端子と前記中性線の過熱時、前記第1規制部材または/及び前記第2規制部材の金属材質が熱エネルギーを受け取り、前記被破壊部を完全に破壊させ、前記活線端子と前記活線の間または/及び前記中性線端子と前記中性線の間が弾性力で開き、電流通路を切断状態とすることを特徴とする、コンセント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2つの導電片を相互に接触させ、位置規制して電流通路を形成し、かつ過熱時に破壊されて、前記2つの導電片間の電流通路を切断状態とする熱破壊式導電片ヒューズクリップ及びプラグ、コンセントに関する。
【背景技術】
【0002】
電路に電流過負荷、短絡、過熱等の状況が発生することを防ぐため、通常は電路上にヒューズやブレーカーが設置され、電路の温度が高すぎる、または電流が大きすぎるとき、ヒューズが高温の影響を受けて溶断される、あるいはブレーカーの金属弾性片がトリップして、電路に開路を形成して電流を切断し、電力使用時の安全を保障している。
【0003】
例えば、特許文献1に開示された「過熱破壊式安全構造及び過熱破壊式安全構造を備えたコンセントとプラグ」は、絶縁性を有する位置規制部材を利用し、2つの導電部材を連接させて電流通路を形成し、電路の過熱時は、絶縁の位置規制部材が溶断して、2つの導電部材が弾性力により開かれ、切断状態を形成するものである。
そのうち、前記位置規制部材は対を成す第1絶縁部と第2絶縁部を備え、連接部で前記第1絶縁部及び第2絶縁部が連接され、U字形の外観を形成し、開口端を備え、前記開口端で2つの導電部材を緊密に挟持する。
【0004】
しかし、実際の使用時に、前記U字形の位置規制部材は結合剛性が不足して、2つの導電部材間の電流通路が過熱状態でなくても、前記U字形の位置規制部材が熱を受けて拘束力が低下し、前記2つの導電部材間の弾性力によって開かれ、前記2つの導電部材間が切断状態となることがある。
また、2つの導電部材間の温度が過熱状態に達したりすると、前記U字形の位置規制部材の第1絶縁部及び第2絶縁部が前記2つの導電部材間の弾性力により開かれるが、前記連接部が前記第1絶縁部及び第2絶縁部に連接されたままとなり、前記U字形の位置規制部材が一部の拘束力を保持して、2つの導電部材が部分的接触を維持し、完全に切断することができない可能性があることが分かった。上述の2つの状況はいずれも発生する可能性がある誤作動である。
【0005】
また、特許文献2に記載された「絶縁式昇温破壊固定片及び前記絶縁式昇温破壊固定片を使用したプラグ、コンセント」は、前記縁式昇温破壊固定片が連接部材と、前記連接部材の二端に結合された2つの規制部材を含み、H字形の構造を形成し、前記連接部材が導電片上に形成された溝部内に設置され、前記2つの規制部材を前記2つの導電部材の相対する外側に当接させ、前記2つの導電部材を相互に接触させて位置規制し、前記連接部材が過熱時に破壊されて、前記2つの導電部材間に切断状態が形成されるものである。
【0006】
しかしながら、2つの規制部材がいずれもプラスチック材質であるため、このプラスチック材質を適切に選択しないと、熱伝導効果が優れず、連接部材が熱を受けて軟化し、拘束力が低下したとき、2つの規制部材が2つの導電部材間の弾性力によって開かれ、このとき2つの規制部材の熱伝導が低下し、前記連接部材が完全に破壊されず、2つの規制部材間が完全に切断されない現象が形成され、2つの導電部材の接触が部分的に維持されて完全に電力が切断されない可能性があることが分かった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】台湾実用新案登録第M477079号明細書
【特許文献2】台湾実用新案登録第M509999号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、金属材質とプラスチック材質を組み合わせて被破壊部を形成し、熱伝導性に優れている金属の利点を利用して被破壊部が過熱時に確実に破壊される熱破壊式導電片ヒューズクリップ及びプラグ、コンセントを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、2つの導電片を相互に接触させ、位置規制して電流通路を形成し、過熱時に破壊され、前記2つの導電片が弾性力により開かれて電流通路を切断状態とするために用いられる熱破壊式導電片ヒューズクリップ
であって、第1規制部材と、第2規制部材と、連接部材を含み、前記連接部材が前記第1規制部材と前記第2規制部材を連結し、前記第1規制部材、前記連接部材及び前記第2規制部材の間に収容空間が形成され、前記収容空間には前記2つの導電片を収容可能であり、
前記2つの導電片にそれぞれ溝部が設けられ、前記溝部が前記導電片の辺縁から凹陥され、前記2つの導電片の溝部が相互に相対し、前記連接部材を前記溝部内に嵌入して、前記第1規制部材及び前記第2規制部材
を前記2つの導電片の相対する外側に当接
することにより、前記2つの導電片を相互に接触した状態で位置規制し、前記第1規制部材、前記第2規制部材及び前記連接部材の少なくとも1つがプラスチック材質であり、かつ前記第1規制部材及び前記第2規制部材の少なくとも1つが金属材質であり、プラスチック材質と金属材質の連接箇所に
、前記導電片の過熱による熱エネルギーで破壊される被破壊部が形成され、前記2つの導電片が過熱したとき、前記第1規制部材または/及び前記第2規制部材の金属材質が熱エネルギーを受け取り、前記被破壊部が破壊される。
【0010】
以下の構成を採用してもよい。
前記第1規制部材及び前記連接部材が金属材質で、前記第2規制部材がプラスチック材質である構成。
前記第1規制部材、前記連接部材及び前記第2規制部材の断面がH字形を
呈する構成。
この場合、前記第2規制部材に凹溝が形成され、前記連接部材が前記凹溝に嵌入されるか、または、前記第1規制部材がボルトの頭部であり、前記連接部材が前記ボルトのねじ部であり、前記第2規制部材にねじ部を挿入するためのねじ孔が形成されるか
、または、前記連接部材が前記第1規制部材からプレス成型されるか、または、前記第1規制部材及び前記連接部材が線材を折り曲げて形成される構成。
【0011】
前記第1規制部材、前記連接部材及び前記第2規制部材に囲まれた環状の封鎖された収容空間が形成され、前記収容空間に前記2つの導電片が収容される構成。
この場合、前記第1規制部材の相対する二側に、工具掛けあるいは指掛けとなる翼状片がそれぞれ形成された構成。
前記第1規制部材及び前記連接部材がプラスチック材質で、前記第2規制部材が金属材質である構成。
この場合
、前記第1規制部材、前記連接部材及び前記第2規制部材の断面がH字形を
呈する構成。
【0012】
さらに、この場合、前記第2規制部材に通孔が形成され、前記連接部材が前記通孔に嵌入される構成、または、前記第1規制部材がボルトの頭部であり、前記連接部材が前記ボルトのねじ部であり、前記第2規制部材にねじ部を挿入するためのねじ孔が形成された構成
、または、前記第2規制部材に凸粒部が形成され、前記凸粒部に細溝部が設けられ、前記連接部材が前記第2規制部材に連結されると共に、前記凸粒部の細溝部内に嵌入される構成、または、前記第2規制部材に凸出部が一体に形成され、前記凸出部に結合孔が設けられ、前記連接部材が前記第2規制部材の凸出部に連結され、かつ前記結合孔に嵌入される構成。
【0013】
前記第1規制部材、前記連接部材及び前記第2規制部材に囲まれた環状の封鎖された収容空間が形成され、前記収容空間に前記2つの導電片が収容される構成。
この場合、前記第2規制部材に凹孔が形成され、かつ前記連接部材が前記第2規制部材に連結されると共に、前記凹孔内に嵌入される構成。
あるいは、前記第2規制部材上に凸起部が形成され、前記凸起部上に溝孔が設けられ、かつ前記連接部材が前記凸起部に連結されるとともに、前記溝孔内に嵌入される構成。
【0014】
前記連接部材がプラスチック材質で、前記第1規制部材及び前記第2規制部材が金属材質である構成。
この場合
、前記第1規制部材、前記連接部材及び前記第2規制部材の断面がH字形を
呈する構成。
さらに、この場合、前記第1規制部材及び前記第2規制部材に通孔が形成され、前記連接部材が前記通孔に嵌入される構
成。
【0015】
本発明の熱破壊式導電片ヒューズクリップを使用したプラグは、絶縁本体と、活線刃部及び中性線刃部と、活線及び中性線を含み、前記活線刃部及び中性線刃部が、いずれも前記絶縁本体内部に設置され、かつ前記絶縁本体の外部に延伸され、前記活線刃部または/及び前記中性線刃部が第1溝部を備え、前記第1溝部が前記活線刃部の辺縁から凹陥または/及び前記中性線刃部の辺縁から凹陥され、前記活線または/及び前記中性線に第2溝部が設けられ、前記第2溝部が前記活線の辺縁から凹陥または/及び前記中性線の辺縁から凹陥され、前記熱破壊式導電片ヒューズクリップの前記連接部材が、前記活線刃部と前記活線の相対する第1溝部及び第2溝部に挿入され、前記熱破壊式導電片ヒューズクリップの前記第1規制部材及び前記第2規制部材が前記活線刃部と前記活線を位置規制し、前記活線刃部と前記活線を相互に接触させて電流通路を形成する、または/及び前記中性線刃部と前記中性線の相対する第1溝部及び第2溝部に挿入され、前記熱破壊式導電片ヒューズクリップの前記第1規制部材及び前記第2規制部材が前記中性線刃部と前記中性線を位置規制し、前記中性線刃部と前記中性線を相互に接触させて電流通路を形成し、前記活線刃部と前記活線の過熱時または/及び前記中性線刃部と前記中性線の過熱時に、前記第1規制部材または/及び前記第2規制部材の金属材質が熱エネルギーを受け取って、前記被破壊部を完全に破壊させ、前記活線刃部と前記活線の間または/及び前記中性線刃部と前記中性線の間が弾性力で開き、電流通路を切断状態とする。
【0016】
本発明の熱破壊式導電片ヒューズクリップを使用したコンセントは、少なくとも1組の相対する活線差込口及び中性線差込口を備えた絶縁本体と、前記絶縁本体内に設置され、かつ前記活線差込口に対応する活線端子と、前記絶縁本体内に設置され、かつ前記中性線差込口に対応する中性線端子と、前記活線端子に対応する活線と、前記中性線端子に対応する中性線を含み、前記活線端子または/及び前記中性線端子に第1溝部が設けられ、前記第1溝部が前記活線端子の辺縁から凹陥、または/及び前記中性線端子の辺縁から凹陥され、前記活線または/及び前記中性線に第2溝部が設けられ、前記第2溝部が前記活線の辺縁から凹陥、または/及び前記中性線の辺縁から凹陥され、前記熱破壊式導電片ヒューズクリップの前記連接部材が、前記活線端子と前記活線の相対する第1溝部及び第2溝部に挿入され、前記熱破壊式導電片ヒューズクリップの前記第1規制部材及び前記第2規制部材が前記活線端子と前記活線を規制し、前記活線端子と前記活線を相互に接触させて電流通路を形成する、または/及び前記中性線端子と前記中性線の相対する第1溝部及び第2溝部に挿入され、前記熱破壊式導電片ヒューズクリップの前記第1規制部材及び前記第2規制部材が前記中性線端子と前記中性線を規制し、前記中性線端子と前記中性線を相互に接触させて電流通路を形成し、前記活線端子と前記活線の過熱時または/及び前記中性線端子と前記中性線の過熱時、前記第1規制部材または/及び前記第2規制部材の金属材質が熱エネルギーを受け取り、前記被破壊部を完全に破壊させ、前記活線端子と前記活線の間または/及び前記中性線端子と前記中性線の間が弾性力で開き、電流通路を切断状態とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明の熱破壊式導電片ヒューズクリップは、金属材質とプラスチック材質を組み合わせて形成された被破壊部を有し、金属材質の優れた熱伝導性という特性によって、導電片の過熱時に被破壊部が完全に破壊されるよう確約し、導電片の電流を確実に切断することができる。
本発明のプラグ及びコンセントは、上述の熱破壊式導電片ヒューズクリップを備え、動作温度が異常に上昇したとき、熱破壊式導電片ヒューズクリップの破壊によって自動的に電流が切断され、使用上の安全性が確約される。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の実施例1を示す熱破壊式導電片ヒューズクリップの斜視図である。
【
図2】本発明の実施例1を示す熱破壊式導電片ヒューズクリップの断面図である。
【
図3】本発明の実施例1を示す熱破壊式導電片ヒューズクリップ及び導電片の分解斜視図である。
【
図4】本発明の実施例1を示す熱破壊式導電片ヒューズクリップ及び導電片の斜視図である。
【
図5】本発明の実施例1を示す熱破壊式導電片ヒューズクリップ及び導電片の過熱状態における断面図である。
【
図6】本発明の実施例1の熱破壊式導電片ヒューズクリップの第1構造形態を示す断面図である。
【
図7】
本発明の実施例1の熱破壊式導電片ヒューズクリップ第3構造形態を示す断面図である。
【
図8】
本発明の実施例1の熱破壊式導電片ヒューズクリップ第4構造形態を示す斜視図である。
【
図9】
本発明の実施例1の熱破壊式導電片ヒューズクリップ第5構造形態を示す斜視図である。
【
図10】
本発明の実施例2に係る第1規制部材及び連接部材の斜視図である。
【
図11】
本発明の実施例2を示す熱破壊式導電片ヒューズクリップの斜視図である。
【
図12】
本発明の実施例2を示す熱破壊式導電片ヒューズクリップの断面図である。
【
図13】
本発明の実施例2を示す熱破壊式導電片ヒューズクリップ及び導電片の分解斜視図である。
【
図14】
本発明の実施例3を示す熱破壊式導電片ヒューズクリップの斜視図である。
【
図15】
本発明の実施例3を示す熱破壊式導電片ヒューズクリップの断面図である。
【
図16】
本発明の実施例3の熱破壊式導電片ヒューズクリップの第1構造形態を示す分解斜視図である。
【
図17】
本発明の実施例3の熱破壊式導電片ヒューズクリップの第2構造形態を示す断面図である。
【
図18】
本発明の実施例3の熱破壊式導電片ヒューズクリップの第3構造形態を示す断面図である。
【
図19】
本発明の実施例3の熱破壊式導電片ヒューズクリップの第4構造形態を示す斜視図である。
【
図20】
本発明の実施例4を示す熱破壊式導電片ヒューズクリップの斜視図である。
【
図21】
本発明の実施例4の熱破壊式導電片ヒューズクリップの第1構造形態を示す断面図である。
【
図22】
本発明の実施例4の熱破壊式導電片ヒューズクリップの第2構造形態を示す斜視図である。
【
図23】
本発明の実施例5を示す熱破壊式導電片ヒューズクリップの断面図である。
【
図24】
本発明の実施例5の熱破壊式導電片ヒューズクリップの第1構造形態を示す分解斜視図である。
【
図25】
本発明の実施例を示す熱破壊式導電片ヒューズクリップを用いたプラグの一部を破断した斜視図である。
【
図26】
本発明の実施例を示す熱破壊式導電片ヒューズクリップを用いたコンセントの一部を破断した斜視図である。
【
図27】
本発明の実施例を示す熱破壊式導電片ヒューズクリップを用いたコンセントの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【実施例1】
【0020】
図1及び
図2に示すように、実施例1の熱破壊式導電片ヒューズクリップは、第1規制部材1、第2規制部材2、連接部材3を含む。
連接部材3が第1規制部材1及び第2規制部材2を連結すると共に、第1規制部材1、連接部材3及び第2規制部材2の間に収容空間Aが形成され、熱破壊式導電片ヒューズクリップが断面H字形となっている。
第1規制部材1及び連接部材3は金属材質で、第2規制部材2はプラスチック材質であり、プラスチック材質と金属材質の連接箇所に被破壊部Bが形成される。
【0021】
図3と
図4に示すように、熱破壊式導電片ヒューズクリップで連結される2つの導電片4に溝部41がそれぞれ設けられる。溝部41は導電片4の辺縁から凹陥され、2つの導電片4上の溝部41が相互に相対する位置に形成される。
熱破壊式導電片ヒューズクリップを取り付けるには、まず、力Fをかけて2つの導電片4を相互に近付けてから、連接部材3を溝部41内に入れ、収容空間Aに2つの導電片4を収容し、第1規制部材1及び第2規制部材2を2つの導電片4の相対する外側に当接させ、2つの導電片4を相互に接触させて位置規制し、電流通路を形成することができる。
【0022】
金属は優れた熱伝導効果を備えているため、
図5に示すように、2つの導電片4が過熱し、プラスチック材質の第2規制部材2が溶融して延びると、金属材質の第1規制部材1は導電片4から大量の熱エネルギーを吸収し続け、かつ熱エネルギーを金属材質の連接部材3から第2規制部材2に継続的に伝導することができ、これにより被破壊部Bが確実に熱を受けて破壊され、2つの導電片4間の電流通路が確実に切断されるよう確約することができる。
【0023】
実施例1の熱破壊式導電片ヒューズクリップは以下の構造を含んでもよい。
一、
図6に示すように、第1規制部材1A、第2規制部材2A及び連接部材3Aを含み、第1規制部材1A及び連接部材3Aは一体成型で成り、第2規制部材2Aに凹溝21Aを形成してから、二次加工で連接部材3Aを凹溝21Aに嵌入させる。
【0024】
【0025】
三、
図7に示すように、第1規制部材1C、第2規制部材2C及び連接部材3Cを含み、第1規制部材1Cはボルトの頭部であり、連接部材3Cは前記ボルトのねじ部であり、第2規制部材2Cに前記ねじ部を挿入するためのねじ孔21Cが形成される。
【0026】
四、
図8に示すように、第1規制部材1D、第2規制部材2D及び連接部材3Dを含み、連接部材3Dは第1規制部材1Dからプレスで形成され、さらに第2規制部材2Dに連接される。
【0027】
五、
図9に示すように、第1規制部材1E、第2規制部材2E及び連接部材3Eを含み、第1規制部材1E及び連接部材3Eが線材を折り曲げて形成され、さらに第2規制部材2Eに連接される。
【実施例2】
【0028】
図10、図11、図12に示すように、実施例2の熱破壊式導電片ヒューズクリップは、第1規制部材1F、第2規制部材2F、連接部材3Fを含み、第1規制部材1F及び連接部材3Fが板材をコの字形に折り曲げた型態で一体成型され、第1規制部材1Fの左右両側に設けられた連接部材3F上に切欠口31Fが形成される。
そして、第2規制部材2Fが切欠口31Fに嵌入されて、連接部材3Fに第2規制部材2Fが連結され、これにより第1規制部材1F、連接部材3F及び第2規制部材2Fに囲まれた環状の封鎖された収容空間Aが形成される。
実施例2では、さらに第1規制部材1Fの相対する上下二側に、工具掛けあるいは指掛けとなる翼状片11Fがそれぞれ形成される。
そのうち、第1規制部材1F及び連接部材3Fは金属材質で、第2規制部材2Fはプラスチック材質であり、プラスチック材質と金属材質の連接箇所に被破壊部Bが形成される。
【0029】
図13に示すように、2つの導電片5Fに溝部51Fがそれぞれ設けられる。溝部51Fは導電片5Fの、その辺縁から凹陥され、2つの導電片5F上の溝部51Fは相互に相対した位置に形成される。そして、連接部材3Fが溝部51F内に挿入されて、収容空間Aに2つの導電片5Fが収容され、2つの導電片5Fを相互に接触させて位置規制し、電流通路を形成することができる
。
【実施例3】
【0030】
図14及び図15に示すように、実施例3の熱破壊式導電片ヒューズクリップは、第1規制部材1G、第2規制部材2G、連接部材3Gを含み、連接部材3Gが第1規制部材1G及び前記第2規制部材2Gを連結すると共に、第1規制部材1G、連接部材3G及び第2規制部材2Gの間に収容空間Aが形成され、熱破壊式導電片ヒューズクリップの断面がH字形となっている。
そのうち、第1規制部材1G及び連接部材3Gはプラスチック材質で、第2規制部材2Gは金属材質であり、プラスチック材質と金属材質の連接箇所に被破壊部Bが形成される。同様に、金属材質の第2規制部材2Gを通じて、被破壊部Bが確実に破壊されるように確約することができる。
【0031】
実施例3の熱破壊式導電片ヒューズクリップは以下の構造を含んでもよい。
一、
図16に示すように、第1規制部材1H、第2規制部材2H及び連接部材3Hを含み、第1規制部材1H及び前記連接部材3Hは一体成型で成り、第2規制部材2Hに通孔21Hが形成され、さらに二次加工で連接部材3Hを通孔21Hに嵌入させる。
【0032】
二、
図17に示すように、第1規制部材1I、第2規制部材2I及び連接部材3Iを含み、第1規制部材1Iはボルトの頭部であり、連接部材3Iは前記ボルトのねじ部であり、第2規制部材2Iに前記ねじ部を挿入するために用いるねじ孔21Iが形成される。
【0033】
【0034】
四、
図18に示すように、第1規制部材1K、第2規制部材2K及び連接部材3Kを含み、第2規制部材2K上に凸粒部21Kが形成され、凸粒部21Kの外周囲に細溝部211Kが設けられ
、連接部材3Kが第2規制部材2Kに連接され、同時に連接部材3Kが凸粒部21Kの細溝部211K内に嵌入される。
【0035】
五、
図19に示すように、第1規制部材1L、第2規制部材2L及び連接部材3Lを含み、第2規制部材2Lにプレスで凸出部21Lが形成され、凸出部21Lに結合孔211Lが設けられ
、連接部材3Lが第2規制部材2Lの凸出部21Lに連接され、かつ結合孔211Lに嵌入される。
【実施例4】
【0036】
図20に示すように、実施例4の熱破壊式導電片ヒューズクリップは、第1規制部材1M、第2規制部材2M及び連接部材3Mを含む。第1規制部材1M及び前記連接部材3Mはプラスチック材質で、第2規制部材2Mは金属材質であり、かつ第1規制部材1M、連接部材3M及び第2規制部材2Mに囲まれた環状の封鎖された収容空間Aが形成され、プラスチック材質と金属材質の連接箇所に被破壊部Bが形成される。
【0037】
実施例4の熱破壊式導電片ヒューズクリップは以下の構造を含んでもよい。
一、
図21に示すように、第1規制部材1N、第2規制部材2N及び連接部材3Nを含み、先に第2規制部材2N上に凹孔21Nが形成され、連接部材3Nが第2規制部材2Nに連接されて、凹孔21N内に嵌入される。
【0038】
二、
図22に示すように、第1規制部材1O、第2規制部材2O及び連接部材3Oを含み、先に第2規制部材2O上に凸起部21Oが形成され、凸起部21O上に溝孔211Oが設けられ、連接部材3Oが凸起部21Oに連結されて溝孔211O内に嵌入される。
【実施例5】
【0039】
図23に示すように、実施例5の熱破壊式導電片ヒューズクリップは、第1規制部材1P、第2規制部材2P、連接部材3Pを含む。連接部材3Pが第1規制部材1P及び第2規制部材2Pを連結し、第1規制部材1P、連接部材3P及び第2規制部材2Pの間に収容空間Aが形成されて、熱破壊式導電片ヒューズクリップの断面がH字形となっている。
そのうち、連接部材3Pがプラスチック材質で、第1規制部材1P及び前記第2規制部材2Pが金属材質であり、プラスチック材質と金属材質の連接箇所に被破壊部Bが形成される。同様に、金属材質の第1規制部材1P及び第2規制部材2Pを通じて、被破壊部Bが確実に破壊されるように確約することができる。
【0040】
前記熱破壊式導電片ヒューズクリップは以下の構造を含んでもよい。
一、
図24に示すように、第1規制部材1Q、第2規制部材2Q及び連接部材3Qを含み、第1規制部材1Q及び第2規制部材2Qに先に通孔11Q、21Qが形成され、さらに二次加工で連接部材3Qを通孔11Q、21Qに嵌入させる。
【0041】
【0042】
図25に、実施例1の熱破壊式導電片ヒューズクリップを用いたプラグを示す。
このプラグは、絶縁本体6と、活線刃部7及び中性線刃部8と、活線9及び中性線10を含む。
活線刃部7及び中性線刃部8が絶縁本体6内部に設置され、かつ絶縁本体6外部まで延伸される。また、活線刃部7及び中性線刃部8は第1溝部71、81を備え、第1溝部71、81が活線刃部7の辺縁から凹陥、及び中性線刃部8の辺縁から凹陥される。
活線9及び中性線10は活線刃部7及び前記中性線刃部8にそれぞれ対応し、活線9と中性線10上に第1溝部71、81に相対する第2溝部91、101が設けられ、第2溝部91、101は活線9の辺縁から凹陥、及び中性線10の辺縁から凹陥される。
【0043】
熱破壊式導電片ヒューズクリップの連接部材3が、活線刃部7と活線9の相対する第1溝部71及び第2溝部91に挿入され、熱破壊式導電片ヒューズクリップの第1規制部材1及び第2規制部材2が活線刃部7と活線9を位置規制し、活線刃部7と前記活線9を相互に接触させて電流通路を形成する、または/及び、中性線刃部8と中性線10の相対する第1溝部81及び第2溝部101に挿入され、熱破壊式導電片ヒューズクリップの第1規制部材1及び第2規制部材2が中性線刃部8と中性線10を位置規制し、中性線刃部8と前記中性線10を相互に接触させて電流通路を形成する。そして、活線刃部7と活線9の過熱時または/及び中性線刃部8と中性線10の過熱時に、第1規制部材1または/及び第2規制部材2の金属材質が熱エネルギーを受け取って、被破壊部Bを完全に破壊させ(被破壊部Bは
図2を参照)、活線刃部7と活線9の間または/及び中性線刃部8と中性線10の間が弾性力で開き、電流通路が切断状態となる。
【0044】
図26及び図27に、実施例1の熱破壊式導電片ヒューズクリップを過熱保護に利用したコンセントを示す。
本実施例のコンセントは、少なくとも1組の相対する活線差込口61Aと中性線差込口62Aを備えた絶縁本体6Aと、絶縁本体6A内に設置され、かつ活線差込口61Aに対応する活線端子7Aと、絶縁本体6A内に設置され、かつ中性線差込口62Aに対応する中性線端子8Aと、活線端子7Aに対応する活線9Aと、中性線端子8Aに対応する中性線10Aを含む。
活線端子7A及び中性線端子8Aには第1溝部71A、81Aが設けられ、第1溝部71A、81Aが活線端子7Aの辺縁から凹陥、及び中性線端子8Aの辺縁から凹陥される。また、活線9A及び中性線10Aには、第1溝部71A、81Aと相対する第2溝部91A、101Aが設けられ、第2溝部91A、101Aが活線9Aの辺縁から凹陥、及び中性線10Aの辺縁から凹陥される。
【0045】
熱破壊式導電片ヒューズクリップの連接部材3が、活線端子7Aと活線9Aの相対する第1溝部71A及び第2溝部91Aに挿入され、熱破壊式導電片ヒューズクリップの第1規制部材1及び第2規制部材2が活線端子7Aと活線9Aを位置規制し、活線端子7Aと活線9Aを相互に接触させて電流通路を形成し、または/及び中性線端子8Aと中性線10Aの相対する第1溝部81A及び第2溝部101Aに挿入され、熱破壊式導電片ヒューズクリップの第1規制部材1及び第2規制部材2が中性線端子8Aと中性線10Aを位置規制し、中性線端子8Aと中性線10Aを相互に接触させて電流通路を形成する。そして、活線端子7Aと活線9Aの過熱時、または/及び中性線端子8Aと中性線10Aの過熱時、第1規制部材1または/及び第2規制部材2の金属材質が熱エネルギーを受け取って、被破壊部Bを完全に破壊させ(前記被破壊部Bは
図2を参照)、活線端子7Aと活線9Aの間または/及び中性線端子8Aと中性線10Aの間が弾性力で開き、電流通路が切断状態となる。
【0046】
以上は、本発明の実施例の説明であり、これらを以って本発明の権利を限定するものではなく、特許請求の範囲の記載を逸脱しない変更や修飾はすべて本発明の権利範囲内に含まれる。
【符号の説明】
【0047】
1、1A
、1C、1D、1E、1F、1G、1H、1I
、1K、1L、1M、1N、1O、1P、1
Q 第1規制部材
2、2A
、2C、2D、2E、2F、2G、2H、2I
、2K、2L、2M、2N、2O、2P、2
Q 第2規制部材
3、3A
、3C、3D、3E、3F、3G、3H、3I
、3K、3L、3M、3N、3O、3P、3
Q 連接部材
11F 翼状片
11Q 通孔
21A 凹溝
21C ねじ孔
21H 通孔
21I ねじ孔
21K 凸粒部
211K 細溝部
21L 凸出部
211L 結合孔
21N 凹孔
21Q 通孔
31F 切欠口
4 導電片
41 溝部
5F 導電片
51F 溝部
A 収容空間
B 被破壊
部
【要約】
【課題】金属材質とプラスチック材質を組み合わせて被破壊部を形成し、熱伝導性に優れた金属を利用して被破壊部が過熱時に確実に破壊される熱破壊式導電片ヒューズクリップ及びプラグ、コンセントを提供すること。
【解決手段】連接部材3が第1規制部材1と第2規制部材2を連結し、第1規制部材1、連接部材3及び第2規制部材2の間に収容空間Aが形成され、収容空間Aに2つの導電片を収容可能であり、第1規制部材1及び第2規制部材2が2つの導電片の相対する外側に当接して、2つの導電片を接触した状態で位置規制し、第1規制部材1、第2規制部材2及び連接部材3の少なくとも1つがプラスチック材質であり、第1規制部材1及び第2規制部材2の少なくとも1つが金属材質であり、プラスチック材質と金属材質の連接箇所に被破壊部Bが形成される。
【選択図】
図2