(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
運転者の休憩回数に伴い前記運転者が休憩から有人運転に復帰する判定基準となる回復閾値が異なる値となり、前記運転者の疲労度が前記回復閾値以下になった場合に無人運転から有人運転に切り替わる荷役車両を管理する管理装置であって、
前記回復閾値がより大きいときに行う前記有人運転による荷役作業に、疲労度の増加分のより小さい荷役作業を割り当てるスケジュール生成部、
を備えることを特徴とする管理装置。
前記運転者の疲労度が前記運転者が休憩に入る判定基準となる疲労度の閾値を示す休憩閾値以上である場合、前記有人運転による荷役車両の走行から無人運転による荷役車両の走行へ運転状態を荷役車両に切り替えさせる休憩取得指示部、
を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の管理装置。
前記運転者の疲労度が前記回復閾値以下である場合、前記無人運転による荷役車両の走行から有人運転による荷役車両の走行へ運転状態を荷役車両に切り替えさせる作業復帰指示部と、
前記運転者の疲労度が前記回復閾値以下であるか否かを判定する第2疲労度判定部と、
を備え、
前記作業復帰指示部は、
前記第2疲労度判定部が前記運転者の疲労度が前記回復閾値以下であると判定した場合に、前記無人運転による荷役車両の走行から有人運転による荷役車両の走行へ運転状態を荷役車両に切り替えさせる
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1つに記載の管理装置。
荷役車両と、前記荷役車両の運転者の生体情報を検出する生体情報検出装置と、前記運転者の休憩回数に伴い前記運転者が休憩から有人運転に復帰する判定基準となる回復閾値が異なる値となり、前記運転者の疲労度が前記回復閾値以下になった場合に無人運転から有人運転に切り替わる荷役車両を管理する管理装置とを備える荷役車両システムであって、
前記管理装置は、
前記回復閾値がより大きいときに行う前記有人運転による荷役作業に、疲労度の増加分のより小さい荷役作業を割り当てるスケジュール生成部と、
前記荷役車両が移送する荷役対象物の荷置き場所の位置を示す情報及び移送先の位置を示す情報を含む作業特定情報と、当該作業の完了状態を示す情報とを含む作業計画情報を、前記作業の完了状態を示す情報を未完了を示す情報として記憶する作業計画情報記憶部と、
前記作業計画情報記憶部から、前記作業の完了状態を示す情報が、未完了となっている前記作業計画情報を選択し、当該作業計画情報に含まれる前記作業特定情報を出力する作業計画情報選択部と、
前記荷役車両から前記作業特定情報を受信した場合、当該作業特定情報に対応する前記作業の完了状態を示す情報を、未完了から完了を示す情報に書き替える作業済情報書込部と、
前記運転者の生体情報に基づいて、前記運転者の疲労度を算出する疲労度算出部と、
を備え、
前記荷役車両は、
前記回復閾値を前記運転者の平常時の生体情報と休憩回数とに基づいて設定する回復閾値設定部と、
前記運転者の疲労度が前記回復閾値以下である場合、無人運転による前記荷役車両の走行から前記有人運転による前記荷役車両の走行へ運転状態を切り替える運転切替スイッチ部と、
を備え、
前記生体情報検出装置は、
前記運転者の生体情報を取得して前記荷役車両に送信する、
ことを特徴とする荷役車両システム。
運転者の休憩回数に伴い前記運転者が休憩から有人運転に復帰する判定基準となる回復閾値が異なる値となり、前記運転者の疲労度が前記回復閾値以下になった場合に無人運転から有人運転に切り替わる荷役車両を管理する管理装置の制御方法であって、
前記回復閾値がより大きいときに行う前記有人運転による荷役作業に、疲労度の増加分のより小さい荷役作業を割り当てること、
を含むことを特徴とする制御方法。
荷役車両と、前記荷役車両の運転者の生体情報を検出する生体情報検出装置と、前記運転者の休憩回数に伴い前記運転者が休憩から有人運転に復帰する判定基準となる回復閾値が異なる値となり、前記運転者の疲労度が前記回復閾値以下になった場合に無人運転から有人運転に切り替わる荷役車両を管理する管理装置とを備える荷役車両システムの制御方法であって、
前記回復閾値がより大きいときに行う前記有人運転による荷役作業に、疲労度の増加分のより小さい荷役作業を割り当てることと、
前記荷役車両が移送する荷役対象物の荷置き場所の位置を示す情報及び移送先の位置を示す情報を含む作業特定情報と、当該作業の完了状態を示す情報とを含む作業計画情報を、前記作業の完了状態を示す情報を未完了を示す情報として記憶することと、
前記作業の完了状態を示す情報が、未完了となっている前記作業計画情報を選択し、当該作業計画情報に含まれる前記作業特定情報を出力することと、
前記荷役車両から前記作業特定情報を受信した場合、当該作業特定情報に対応する前記作業の完了状態を示す情報を、未完了から完了を示す情報に書き替えることと、
前記運転者の生体情報に基づいて、前記運転者の疲労度を算出することと、
前記回復閾値を前記運転者の平常時の生体情報と休憩回数とに基づいて設定することと、
前記運転者の疲労度が前記回復閾値以下である場合、無人運転による前記荷役車両の走行から前記有人運転による前記荷役車両の走行へ運転状態を切り替えることと、
前記運転者の生体情報を取得して前記荷役車両に送信することと、
を含むことを特徴とする制御方法。
運転者の休憩回数に伴い前記運転者が休憩から有人運転に復帰する判定基準となる回復閾値が異なる値となり、前記運転者の疲労度が前記回復閾値以下になった場合に無人運転から有人運転に切り替わる荷役車両を管理する管理装置のコンピュータに、
前記回復閾値がより大きいときに行う前記有人運転による荷役作業に、疲労度の増加分のより小さい荷役作業を割り当てること、
を実行させるプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態による荷役車両システム1の構成を示す概略図である。荷役車両システム1は、荷役車両である複数のフォークリフト100と、各運転者2に装着される生体情報検出装置200と、各運転者が所有する携帯端末装置210と、フォークリフト100を管理する管理装置300とを備える。フォークリフト100は、運転者2による操作を受けて走行する有人運転と、運転者2の操作を受けずに自動で走行する無人運転の2つの運転状態で走行する。
【0029】
フォークリフト100の走行経路の路面には、フォークリフト100の進行を誘導する誘導ライン600及び位置マーク400が設けられる。位置マーク400は、誘導ライン600上の一定の距離間隔または誘導ライン600が交差する箇所など、走行経路の路面に複数設けられる。位置マーク400は、例えば、無人運転が行われる際に、フォークリフト100を誘導するために用いられる誘導ライン600の一部に印刷、または貼付される特開2013−171368号公報に示されるようなカウント用マークや固有マークである。本実施形態では、位置マーク400は、例えば、位置を示すバーコードや二次元コードのような識別情報が示されているものとする。この識別情報がカメラ113によって撮影された画像を、後述する位置検出部511が解析することにより位置を示す識別番号が特定され出力される。検出した識別番号は、位置ごとに異なる番号となっている。この識別番号をそのまま位置を示す位置情報としてもよいし、後述する生体情報検出装置200が検出する位置情報と対比させるような場合には、検出した識別番号を、GPS(Global Positioning System)などのNSS(Navigation Satellite System)で用いられている位置情報に変換して適用する。
【0030】
生体情報検出装置200は、例えば、特開2015−154868号公報に示されるようなリストバンド型のウェアラブル端末装置が適用され、運転者2に装着され、運転者2の生体情報を予め定められる間隔で繰り返し検出する。検出する生体情報は、例えば、脈拍数、心拍数、発汗量、血圧、呼吸数、酸素飽和度、体温などである。また、生体情報検出装置200は、自装置が存在する位置を示す位置情報を検出する。位置情報の検出は、GPSなどのNSSにより行われる。また、生体情報検出装置200は、検出した生体情報および位置情報を、例えば、WiFi(登録商標)等の無線通信手段により管理装置300に送信する。
【0031】
図2は、本発明の実施形態によるフォークリフト100を示す斜視図である。荷役車両であるフォークリフト100は、車両本体101の前方に、車両本体101の幅方向の端に1つずつ、前方へ延びる1対のストラドルアーム102が設けられる。1対のストラドルアーム102には、車両本体101の上方へ延びるマスト103が設けられている。マスト103には、荷役対象物(以下、荷物という)を支持して昇降するフォーク104が取り付けられており、当該マスト103によってフォーク104の昇降動作が案内される。フォークリフト100では、前輪115がストラドルアーム102に設けられ、後輪116が車両本体101に設けられる。
【0032】
フォーク104は、マスト103に沿って昇降する。フォーク104をマスト103に沿って昇降させる制御を、リフト制御という。また、フォーク104の基部を回動させてフォーク104の先端部を上下方向に傾ける制御をチルト制御という。マスト103は、フォーク104と共にストラドルアーム102に沿って進退する。マスト103及びフォーク104をストラドルアーム102に沿って進退させる制御を、リーチ制御という。
なお、マスト103及びフォーク104は、油圧回路によって作動する。
【0033】
また、車両本体101には、運転者2が搭乗する運転席117が設けられる。運転席117には、リフトレバー106、チルトレバー107、リーチレバー108、アクセルレバー109、ブレーキペダル110、ステアリングハンドル111、ディスプレイ114、フロアスイッチ118が設けられる。
【0034】
アクセルレバー109は、モータを駆動させて車両本体101を前進または後退させる際に、運転者2によって操作される。ブレーキペダル110は、車両本体101が前進または後退している場合に走行の速度を低下させたり、車両本体101を停止させたりする際に運転者2によって操作される。ステアリングハンドル111は、車両本体101の走行方向を変更する際に、運転者2によって操作される。リフトレバー106、チルトレバー107、リーチレバー108は、それぞれ、リフト制御、チルト制御、リーチ制御の際に、運転者2によって操作されるレバーである。
【0035】
ディスプレイ114は、フォークリフト100の走行速度、走行距離、荷重センサ112が検出するフォーク104の負荷などの情報を表示する外、運転状態が、無人運転状態であるか有人運転状態であるかを示す情報や、有人運転から無人運転に切り替わる際、または、無人運転から有人運転に切り替わる際に、切り替わることを事前に運転者2に知らせる情報を表示する。切り替わることを事前に運転者2に知らせる情報としては、例えば、ディスプレイ114の一部に点滅させるマークを表示する報知情報であってもよいし、スピーカーが内蔵されていれば音で通知するといった報知情報であってもよいし、ディスプレイ114に切り替わるまでの時間を示してカウントダウンさせていくような情報であってもよい。
【0036】
車両制御装置105は、車両本体101に内蔵され、フォークリフト100の走行の制御、フォーク104の制御、有人運転と無人運転との切り替えの制御などを行う。荷重センサ112は、フォーク104の負荷、すなわちフォーク104によって持ち上げられる荷物の重量を検出する。カメラ113は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)などの光学的撮像手段である。カメラ113は、走行経路の路面に敷設され、無人運転の際にフォークリフト100の進行を誘導する誘導ライン600、及び誘導ライン600上の一定の距離間隔または誘導ライン600が交差する箇所に設けられる位置を示す位置マーク400を予め定められる所定頻度(例えば、30回/秒)で逐次撮影し、撮影した画像の情報を車両制御装置105に出力する。
【0037】
フロアスイッチ118は、運転席117のフロアに敷設されるスイッチである。運転者2がフォークリフト100に搭乗すると、運転者2の体重によりフロアスイッチ118がオンになる。他方、運転者2がフォークリフト100から降りると、フロアスイッチ118がオフになる。
【0038】
図3は、本実施形態によるフォークリフト100の構成を示すブロック図である。フォークリフト100において、以下、
図2で説明した構成以外の構成について説明する。フォークリフト100の車両制御装置105は、送受信部501、作業状況管理部502、自動運転制御部503、運転切替スイッチ部504、走行制御部508、荷役制御部509、積載検出部510、位置検出部511、記憶部512、搭乗判定部513を備える。
【0039】
送受信部501は、例えば、WiFi(登録商標)などの無線通信手段であり、管理装置300との間で情報の送受信を行う。作業状況管理部502は、走行制御部508、荷役制御部509、積載検出部510、位置検出部511が出力する情報に基づいて、作業状況を示す情報を検出する。ここで、作業状況を示す情報とは、例えば、作業中の状態であるか、作業が完了している状態であるか等を示す情報である。また、作業状況管理部502は、作業を開始した場合、開始情報を管理装置300に送信し、作業が完了した場合、作業の完了を通知するため、当該作業を示す作業特定情報を完了情報として管理装置300に送信する。また送受信部501は、管理装置300から無人運転と有人運転とを切り替えることを指示する指示情報を受信する。送受信部501は、移動指示受信部の一例である。
【0040】
運転切替スイッチ部504は、有人運転と無人運転とを切り替えるスイッチであり、管理装置300から受信する指示情報に基づいて、運転状態の切り替えを行う。また、運転切替スイッチ部504は、管理装置300から無人走行指示情報を受信した場合、その時点での運転状態が有人運転状態であるとき、無人運転に切り替える。また、運転切替スイッチ部504は、無人運転に切り替える際に、作業状況を示す情報が、作業中を示している場合、運転状態を切り替えずに、作業が完了するまで待機し、作業状況を示す情報が、作業の完了を示している場合に無人運転への切り替えを行う。また、運転切替スイッチ部504は、管理装置300から有人走行指示情報を受信した場合、その時点での運転状態が無人運転状態であるとき、有人運転に切り替えるために、無人走行停止指示情報を自動運転制御部503に出力する。また、運転切替スイッチ部504は、切替後の運転状態、すなわち現時点での運転状態を示す情報を記憶部512の運転状態情報512Bに書き込んで記憶させる。
【0041】
荷役制御部509は、有人運転状態の場合、運転者2によるリフトレバー106、チルトレバー107、及びリーチレバー108の操作を受けて、油圧回路を駆動させて、フォーク104に対してリフト制御、チルト制御、及びリーチ制御を行う。また、荷役制御部509は、無人運転状態の場合、自動運転制御部503からの制御指示情報を受けて、油圧回路を駆動させて、フォーク104に対してリフト制御、チルト制御、及びリーチ制御を行う。また、荷役制御部509は、油圧回路を駆動させて行っている制御の種類を示す情報を出力する。例えば、荷役制御部509は、リフト制御であれば、フォーク104を上昇させて荷物を持ち上げているのか、フォーク104を下降させて荷物を降ろしているのか等を示す情報を出力する。なお、以下では、フォーク104を上昇させて荷物を持ち上げることを、リフトアップといい、フォーク104を下降させて荷物を降ろすことを、リフトダウンという。
【0042】
走行制御部508は、有人運転状態の場合、運転者2によるアクセルレバー109、ブレーキペダル110、ステアリングハンドル111の操作を受けて、モータを駆動させて前輪115と後輪116を動かしてフォークリフト100を走行させる。また、走行制御部508は、無人運転状態の場合、自動運転制御部503からの制御指示情報を受けて、モータを駆動させて前輪115と後輪116を動かしてフォークリフト100を走行させる。また、走行制御部508は、走行速度を示す情報を逐次出力する。
【0043】
積載検出部510は、荷重センサ112が逐次出力する、フォーク104によって持ち上げられている荷物の重量の値に基づいて、荷物が積載されているか否かを示す情報を逐次出力する。位置検出部511は、カメラ113が逐次撮影する誘導ライン600や位置マーク400の画像を解析して誘導ライン600からのずれを示す情報や位置を示す情報を逐次出力する。搭乗判定部513は、フロアスイッチ118のオン/オフ状態に基づいて、運転者2が搭乗しているか否かを判定する。
【0044】
自動運転制御部503は、無人運転の状態に切り替えられた場合に、管理装置300から送信される計画された作業を示す作業特定情報を受信する。また、自動運転制御部503は、受信した作業特定情報に基づいて、走行制御部508、荷役制御部509に制御指示情報を出力して、荷物が荷置きされている場所に向かってフォークリフト100を走行させ、荷物をフォーク104で持ち上げさせ、荷物の移送先まで走行させ、当該移送先において荷物を降ろさせる処理を行う。また、自動運転制御部503は、位置検出部511が出力する誘導ライン600からのずれや、位置を示す情報に基づいて、誘導ライン600に沿って走行するように走行制御部508に制御指示情報を出力する。
【0045】
図4は、本実施形態による車両制御装置105の記憶部に記憶されるデータの構成を示す図である。記憶部512は、
図4に示す運転状態情報512B、作業状況テーブル512Cの情報を記憶する。運転状態情報512Bは、前述したように運転切替スイッチ部504によって書き込まれる、運転状態を示す情報である。作業状況テーブル512Cは、「リフトアップ位置」、「リフトダウン位置」、「完了状態」の項目を有するテーブルであり、作業状況管理部502によって、作業が行われるごとにレコードが生成され、各々の項目に、荷物をリフトアップした位置を示す識別番号、荷物をリフトダウンした位置を示す識別番号、作業の完了状態を示す情報のそれぞれが書き込まれる。
【0046】
図5は、本実施形態による管理装置300の構成を示すブロック図である。管理装置300は、作業計画情報記憶部301、作業計画情報選択部302、作業済情報書込部303、送受信部304、車両状態書込部305、疲労度算出部306、疲労度判定部307、位置特定部308、休憩取得指示部309、作業復帰指示部310、閾値パターン記憶部311、荷役疲労増加判定部313、スケジュール生成部316を備える。
【0047】
送受信部304は、フォークリフト100の車両制御装置105の送受信部501および生体情報検出装置200との間で、例えば、WiFi(登録商標)等の無線通信手段により情報の送受信を行う。
【0048】
作業計画情報記憶部301は、
図6に示す作業計画情報テーブル301A、車両テーブル301B、運転者テーブル301C、及びスケジュールテーブル301Dを記憶する。
【0049】
作業計画情報テーブル301Aは、作業計画情報を構成する「車両ID(Identification)」、「荷物ID」、「荷置き位置ID」、「移送先位置ID」、「完了状態」の項目を有する。「車両ID」の項目には、フォークリフト100ごとに予め付与される識別番号が書き込まれる。「荷物ID」の項目には、荷物ごとに予め付与される識別番号が書き込まれる。「荷置き位置ID」の項目には、移送前に荷物が荷置きされている位置を示す識別番号が書き込まれる。「移送先位置ID」の項目には、荷物の移送先の位置を示す識別番号が書き込まれる。「完了状態」の項目には、荷物の移送が完了した場合、「完了」が書き込まれ、荷物の移送が完了していない場合、「未完了」が書き込まれる。移送される荷物が新たに荷置きされた場合、例えば、管理装置300の操作者の操作により、当該荷物を移送させるフォークリフト100の識別番号が「車両ID」に書き込まれ、当該荷物に対応づけられている「荷物ID」、「荷置き位置ID」、「移送先位置ID」のそれぞれの識別番号が書き込まれ、「完了状態」の項目には初期情報として「未完了」が書き込まれる。なお、上述した作業特定情報は、「荷置き位置ID」の項目に書き込まれている荷物が荷置きされている位置を示す識別番号と、「移送先位置ID」の項目に書き込まれている荷物の移送先の位置を示す識別番号とを含む情報である。
なお、各フォークリフト100における荷役作業を行う順番は予め決められているが、変更可能である。
【0050】
車両テーブル301Bは、「車両ID」、「位置」、「運転状態」、「完了状態」の項目を有する。「車両ID」の項目には、フォークリフト100ごとに予め付与される識別番号が書き込まれる。「位置」の項目には、フォークリフト100の位置を示す識別番号が書き込まれる。「運転状態」の項目には、フォークリフト100の運転状態として、「無人運転」または「有人運転」が書き込まれる。「完了状態」の項目には、荷物の移送中である場合、「作業中」が書き込まれ、荷物の移送中でない場合、「完了」が書き込まれる。使用するフォークリフト100が追加される場合、管理装置300の操作者の操作により、レコードが生成され「車両ID」の項目に新たに追加されるフォークリフト100の識別番号が書き込まれる。また、荷役作業の開始時には、「位置」の項目は、空欄、または予め定められる初期値が書き込まれ、「運転状態」の項目にはすべて「有人運転」が書き込まれ、「完了状態」の項目には「完了」が書き込まれる。
【0051】
運転者テーブル301Cは、「生体情報検出装置ID」、「携帯端末装置ID」、「平常時生体情報」、「車両ID」の項目を有する。「生体情報検出装置ID」の項目には、生体情報検出装置200ごとに予め付与される識別番号が書き込まれる。「携帯端末装置ID」の項目には、携帯端末装置210ごとに予め付与される識別番号が書き込まれる。「平常時生体情報」の項目には、当該項目に対応する「生体情報検出装置ID」の項目に書き込まれている識別番号の生体情報検出装置200によって荷役作業の開始時に計測された運転者2の平常時の生体情報の値が書き込まれる。「車両ID」の項目には、当該生体情報検出装置200を装着し、携帯端末装置210を携帯する運転者2が運転するフォークリフト100の識別番号が書き込まれる。
なお、スケジュールテーブル301Dの詳細については、後述する。
【0052】
作業計画情報選択部302は、作業計画情報記憶部301に記憶されている作業計画情報テーブル301Aに含まれる情報のうち、送信対象となるフォークリフト100の識別番号が「車両ID」の項目に書き込まれており、かつ「完了状態」の項目が「未完了」となっている作業計画情報を読み出す。作業計画情報選択部302は、読み出した作業計画情報から「荷置き位置ID」の項目の位置を示す識別番号と、「移送先位置ID」の項目の位置を示す識別番号とを含む情報、すなわち作業特定情報を生成し、「車両ID」の識別番号にしたがって、送受信部304を通じて送信対象のフォークリフト100の車両制御装置105に送信する。作業済情報書込部303は、フォークリフト100の車両制御装置105から、完了した作業を示す作業特定情報を送受信部304を通じて受信すると、当該作業特定情報に含まれる識別番号の組み合わせに対応する作業計画情報テーブル301Aの情報を検出し、当該情報の「完了状態」の項目を「未完了」から「完了」に書き換える。
【0053】
車両状態書込部305は、送受信部304を通じてフォークリフト100から受信する情報に基づいて、作業計画情報記憶部301の車両テーブル301Bに記憶されている情報を更新する。また、車両状態書込部305は、荷役作業の開始前に、各運転者2に関する情報、すなわち運転者2に装着されている生体情報検出装置200の生体情報検出装置ID、運転者2の平常時生体情報、運転者2が搭乗した車両ID、及び運転者2が携帯する携帯端末装置210の携帯端末装置IDが関連付けられた情報を携帯端末装置210から受信して運転者テーブル301Cに書き込む。
【0054】
疲労度算出部306は、生体情報検出装置200が検出する生体情報を送受信部304を通じて受信し、受信した生体情報と、運転者テーブル301Cに記憶されている運転者2の平常時の生体情報とに基づいて疲労度を算出する。ここで、疲労度は、生体情報に基づいて算出される値であり、例えば、運転者2に疲労が蓄積されるほど大きくなる0以上の値である。疲労度判定部307は、疲労度算出部306が算出した疲労度に基づいて、運転者2が疲労しているか否か、また、運転者2が疲労から回復したか否かを判定する。位置特定部308は、生体情報検出装置200から位置情報を受信することで、運転者2の位置を検出する。
【0055】
休憩取得指示部309は、疲労度判定部307の判定結果にしたがって、該当するフォークリフト100に対する無人走行指示情報を生成する。また、休憩取得指示部309は、生成した無人走行指示情報を、送受信部304を通じてフォークリフト100に送信する。作業復帰指示部310は、疲労度判定部307の判定結果が、運転者2が疲労から回復したことを示す場合に、送受信部304を通じて当該運転者2が所有する携帯端末装置210に、疲労から回復した旨を示す通知を送信する。また、作業復帰指示部310は、疲労度判定部307の判定結果が、運転者2が疲労から回復したことを示す場合に、位置特定部308が検出した運転者2の位置を示す位置情報を含む、当該運転者2を搭乗させるフォークリフト100に対する有人走行指示情報を生成する。また、作業復帰指示部310は、生成した有人走行指示情報を、送受信部304を通じてフォークリフト100に送信する。
【0056】
閾値パターン記憶部311は、
図7に示される閾値テーブル311Aと回復閾値パターンテーブル311Bを予め記憶する。
閾値テーブル311Aが記憶している閾値は、運転者2が休憩をとるべきか否かを判定するために用いられる休憩閾値であり、疲労度の第2の基準値である。休憩閾値は、例えば、作業前に生体情報検出装置200によって計測される運転者2の平常時の生体情報である。回復閾値パターンテーブル311Bが記憶する閾値は、回復閾値であり、運転者2が休憩から有人運転に戻るべきか否かを判定するために用いられる疲労度の第1の基準値である。回復閾値は、作業前に生体情報検出装置200によって計測された運転者2の平常時の生体情報と休憩回数とに基づいて設定された情報であり、例えば、生体情報として脈拍数を検出する場合、当該運転者2の平常時の1分間の脈拍数の値が予め計測され、計測された脈拍数に基づいて休憩回数が増加するにつれて第1の所定値である脈拍数が低く設定される。
【0057】
回復閾値パターンテーブル311Bは、「生体情報検出装置ID」、「休憩回数」、「閾値1」、「閾値2」、「閾値3」の項目を有する。「生体情報検出装置ID」の項目には、生体情報検出装置200ごとに予め付与される識別番号が書き込まれる。「休憩回数」の項目には、当該項目に対応する「生体情報検出装置ID」により示される生体情報検出装置200を装着した運転者2が取得した休憩回数が書き込まれる。休憩回数の初期値は、「1」である。「閾値1」の項目には、休憩回数が1の場合に疲労しているか否かの判定に用いられる閾値が書き込まれ、「閾値2」の項目には、休憩回数が2の場合に疲労しているか否かの判定に用いられる閾値が書き込まれ、「閾値3」の項目には、休憩回数が3の場合に疲労しているか否かの判定に用いられる回復閾値が書き込まれる。また、閾値テーブル311Aには、運転者2が休憩に入るか否かの判定に用いられる閾値が予め書き込まれる。
【0058】
荷役疲労増加判定部313は、疲労度の増加分の小さい順に荷役作業を特定する。
スケジュール生成部316は、運転者2が休憩から有人運転に復帰する回復閾値がより大きいときに行う有人運転による荷役作業に、疲労度の増加分のより小さい荷役作業を割り当てる。
また、スケジュール生成部316は、有人運転による荷役作業に割り当てた荷役作業を記憶部に記録する。
【0059】
回復閾値設定部319は、運転者2の平常時の生体情報と休憩回数とに基づいて、回復閾値を設定する。
【0060】
休憩閾値設定部318は、運転者2の平常時の生体情報と休憩回数とに基づいて、休憩閾値を設定する。
【0061】
(荷役作業開始前の処理)
荷役作業が開始される前に、運転者2の各々に、生体情報検出装置200と携帯端末装置210とが配布され、運転者2が、生体情報検出装置200を装着する。生体情報検出装置200は、運転者2の平常時の生体情報を検出し、例えば、生体情報検出装置200の画面に検出した平常時の生体情報を出力する。携帯端末装置210は、運転者2の操作を受けて、生体情報検出装置200の画面に表示された平常時の生体情報と、生体情報検出装置200に予め付与されている生体情報検出装置IDの識別番号と、搭乗するフォークリフト100に予め付与されている車両IDの識別番号と、携帯端末装置210に予め付与される携帯端末装置IDの識別番号とを含む登録情報を生成する。携帯端末装置210は、運転者2の操作により、生成した登録情報を管理装置300に送信する。管理装置300の車両状態書込部305は、送受信部304を通じて登録情報を受信すると、受信した登録情報を、作業計画情報記憶部301の運転者テーブル301Cの各項目に書き込んで登録する。
【0062】
(位置情報の管理処理)
管理装置300が、フォークリフト100の位置の情報を更新する処理について説明する。フォークリフト100の車両制御装置105の位置検出部511は、フォークリフト100の走行中、運転状態が有人運転であるか無人運転であるかに関わらず、定期的にフォークリフト100の位置を検出する。具体的には、位置検出部511は、カメラ113によって逐次撮影される位置マーク400の画像を解析し、位置マーク400の識別番号を検出する。作業状況管理部502は、位置検出部511が検出した位置を示す識別番号と、当該フォークリフト100の車両IDの識別番号の情報とを関連付けて管理装置300に送信する。管理装置300の車両状態書込部305は、受信した車両IDの識別番号の情報に対応する、作業計画情報記憶部301の車両テーブル301Bのレコードを選択し、選択したレコードの「位置」の項目を、受信した位置を示す識別番号に書き換える。これにより、車両テーブル301Bに、各フォークリフト100の最新の位置の情報を記憶させておくことができる。
【0063】
(作業状況の管理処理)
図8は、フォークリフト100と管理装置300とにおいて作業の進行状況に応じてそれぞれ、作業状況テーブル512Cと作業計画情報テーブル301Aとを更新していく処理を示すフローチャートである。当該フローチャートの処理は、フォークリフト100が、有人運転状態であるか無人運転状態であるかに関わらず継続して行われる処理である。
【0064】
フォークリフト100の車両制御装置105の作業状況管理部502が、荷役制御部509が出力する制御の種類を示す情報に基づいて、フォーク104を昇降させるリフト制御が開始されたことを検出する(ステップSa1)。作業状況管理部502は、モータを駆動する走行制御部508が出力する走行速度を示す情報に基づいて、フォークリフト100が走行中であるか停止中であるかを判定する(ステップSa2)。
【0065】
走行中と判定した場合(ステップSa2:走行中)、荷置き位置や移送先の位置において、荷物を持ち上げたり、降ろしたりしている状態ではないと想定されるため、作業状況管理部502は、ステップSa1からの処理を繰り返す。停止中と判定した場合(ステップSa2:停止中)、作業状況管理部502は、カメラ113によって逐次撮影される位置マーク400の画像を位置検出部511が解析して出力する位置を示す識別番号を位置検出部511から取得する(ステップSa3)。作業状況管理部502は、荷役制御部509によるリフト制御の終了を検出すると、行われたリフト制御がリフトアップであるかリフトダウンであるかを判定する(ステップSa4)。
【0066】
行われたリフト制御が、リフトアップであると判定した場合(ステップSa4:リフトアップ)、作業状況管理部502は、積載検出部510が出力するフォーク104に積載されている荷物の重量を示す情報に基づいて、積載物が存在するか否かを判定する(ステップSa5)。例えば、重量を示す情報が0[kg]を示していれば、積載物が存在しないと判定し、重量を示す情報が0[kg]より大きな値を示していれば、積載物が存在すると判定する。積載物が存在すると判定した場合(ステップSa5:積載物有)、荷物をフォーク104で持ち上げた状態であると想定される。そのため、作業状況管理部502は、送受信部501を通じて、作業を開始した旨を示す開始情報と、当該フォークリフト100の車両IDの識別番号と関連付けて管理装置300に送信する(ステップSa6)。管理装置300の車両状態書込部305は、送受信部304を通じて開始情報と車両IDの識別番号とを受信すると、作業計画情報記憶部301が記憶する車両テーブル301Bを更新する。具体的には、車両状態書込部305は、受信した車両IDの識別番号に対応する、車両テーブル301Bのレコードを選択し、選択したレコードの「完了状態」の項目を、「作業中」に書き換える。
【0067】
また、作業状況管理部502は、記憶部512の作業状況テーブル512Cにおいて「リフトアップ位置」、「リフトダウン位置」、「完了状態」の項目からなるレコードを1つ生成して、「リフトアップ位置」の項目にステップSa3で位置検出部511から取得した位置を示す識別番号を書き込む。また、作業状況管理部502は、「完了状態」の項目に、作業途中であることを示す「作業中」を書き込み、ステップSa1からの処理を繰り返す(ステップSa7)。一方、ステップSa5において、積載物が存在しないと判定した場合(ステップSa5:積載物無)、単に、フォーク104を上昇させただけの動きと想定されるため、ステップSa1からの処理を繰り返す。
【0068】
ステップSa4において、行われたリフト制御が、リフトダウンであると判定した場合(ステップSa4:リフトダウン)、作業状況管理部502は、積載検出部510が出力するフォーク104に積載されている荷物の重量を示す情報に基づいて、積載物が存在するか否かを判定する(ステップSa8)。積載物が存在しないと判定した場合(ステップSa8:積載物無)、荷物を降ろした状態であると想定される。そのため、作業状況管理部502は、記憶部512の作業状況テーブル512Cにおいて「完了状態」の項目が「作業中」となっている「リフトアップ位置」の項目から位置を示す識別番号を読み出す。作業状況管理部502は、読み出したリフトアップの位置を示す識別番号と、ステップSa3で位置検出部511から取得したリフトダウンの位置を示す識別番号とを含む作業特定情報を完了情報とし、当該完了情報に当該フォークリフト100の車両IDの識別番号を関連付けて送受信部501を通じて管理装置300に送信する(ステップSa9)。管理装置300の車両状態書込部305は、送受信部304を通じて完了情報と車両IDの識別番号とを受信すると、作業計画情報記憶部301が記憶する車両テーブル301Bを更新する。具体的には、車両状態書込部305は、受信した車両IDの識別番号に対応する、車両テーブル301Bのレコードを選択し、選択したレコードの「完了状態」の項目を、「完了」に書き換える。
【0069】
また、管理装置300の作業済情報書込部303は、受信した完了情報に基づいて作業計画情報記憶部301が記憶する作業計画情報テーブル301Aを更新する。具体的には、作業済情報書込部303は、受信した完了情報、すなわち作業特定情報に含まれるリフトアップの位置を示す識別番号と、リフトダウンの位置を示す識別番号との組み合わせに一致する作業計画情報を作業計画情報記憶部301の作業計画情報テーブル301Aから検出する。作業済情報書込部303は、検出した作業計画情報の「完了状態」の項目を「未完了」から「完了」に書き換える。
【0070】
作業状況管理部502は、記憶部512の作業状況テーブル512Cにおいて「完了状態」の項目が「作業中」となっている情報において、空欄になっている「リフトダウン位置」の項目に位置検出部511から取得した位置を示す識別番号を書き込む(ステップSa10)。また、作業状況管理部502は、「完了状態」の項目に、作業が完了したことを示す「完了」を書き込み、ステップSa1からの処理を繰り返す。一方、ステップSa7において、積載物が存在すると判定した場合(ステップSa8:積載物有)、単に、作業状況管理部502が荷物を積載したままフォーク104を下降させただけの動きと想定されるため、作業状況管理部502は、ステップSa1からの処理を繰り返す。
【0071】
このように、管理装置300において、作業計画情報テーブル301Aに記憶される作業計画情報の「完了状態」の項目を参照することで、完了している作業と、未完了の作業とを検出することができる。また、車両テーブル301Bに記憶される「完了状態」の項目を参照することで、各フォークリフト100が作業中の状態であるか、作業が完了している状態であるかという作業状況を示す情報を検出することができる。
また、車両制御装置105の記憶部512に記憶されている作業状況テーブル512Cの「完了状態」の項目を参照することで、車両制御装置105側においても、作業中の状態であるか、作業が完了している状態であるかという作業状況を示す情報を検出することができる。
【0072】
(有人運転と無人運転との切り替え処理)
図9は、管理装置300による運転者2の疲労の度合いにより有人運転と無人運転とを切り替える処理を示すフローチャートである。
【0073】
回復閾値設定部319は、運転者2が休憩から運転に戻るべきか否かを判定するために用いられる回復閾値を、運転者2の平常時の生体情報と休憩回数とに基づいて設定する(ステップSb3)。
例えば、回復閾値設定部319は、運転者2の平常時の1分間の脈拍数の値に疲労を加えた値と休憩回数とに基づいて重み付けした第2の所定値を減算して回復閾値を設定する。具体的には、回復閾値設定部319は、休憩回数を3倍した値を第2の所定値として運転者2の平常時の1分間の脈拍数に脈拍数10に相当する疲労を加えた値から減算した値、すなわち1回目の休憩では運転者2の平常時の1分間の脈拍数の値に10を加えた値から3を減算した値、2回目の休憩では運転者2の平常時の1分間の脈拍数の値に10を加えた値から6を減算した値、3回目の休憩では運転者2の平常時の1分間の脈拍数の値に10を加えた値から9を減算した値である。なお、回復閾値を休憩に入るかの判定に用いられる疲労度の閾値である休憩閾値と同程度の値にしてしまうと、有人運転から無人運転に切り替わった後、運転者2の疲労が少し回復しただけで、すぐに、無人運転から有人運転に切り替わることになるため、休憩閾値よりも充分に小さな値、例えば休憩閾値に対して、例えば、5拍〜10拍程度低くなる回復閾値を設定する必要がある。
回復閾値設定部319は、休憩回数が1のときに休憩から復帰する疲労度の閾値を「回復閾値1」、休憩回数が2のときに休憩から復帰する疲労度の閾値を「回復閾値2」、休憩回数が3のときに休憩から復帰する疲労度の閾値を「回復閾値3」として設定する。例えば、回復閾値設定部319は、回復閾値1の値を40、回復閾値2の値を30、回復閾値3の値を20と設定する。
回復閾値設定部319は、設定した各回復閾値を閾値パターン記憶部311に書き込む。
【0074】
次に、管理装置300は、運転者2に設定した回復閾値に応じた荷役作業を割り当てる処理を行う(ステップSb20)。
このステップSb20の処理の詳細については、後述する。
【0075】
運転者2に装着された生体情報検出装置200が、運転者2の生体情報と、自装置の位置を示す位置情報とを検出する。生体情報検出装置200は、検出した生体情報と、位置情報と、当該生体情報検出装置200の生体情報検出装置IDの識別番号とを関連付けて管理装置300に送信する。管理装置300の送受信部304は、生体情報検出装置200が出力する生体情報と、位置情報と、生体情報検出装置IDの識別番号とを受信する(ステップSb1)。位置特定部308は、送受信部304を通じて受信した位置情報を運転者2の位置を示す位置情報として出力する。
【0076】
疲労度算出部306は、運転者テーブル301Cを参照し、送受信部304が受信した生体情報検出装置IDの識別番号に対応する「平常時生体情報」の項目に書き込まれている平常時生体情報を運転者テーブル301Cから読み出す。疲労度算出部306は、読み出した平常時生体情報と、送受信部304が受信した生体情報とに基づいて疲労度を算出し(ステップSb2)、算出した疲労度と生体情報検出装置IDの識別番号とを関連付けて出力する。
【0077】
休憩閾値設定部318は、運転者2が休憩をとるべきか否かを判定するために用いられる休憩閾値を運転者2の平常時の生体情報と休憩回数とに基づいて設定する。例えば、休憩閾値設定部318は、休憩閾値を100と設定する。
【0078】
疲労度判定部307は、疲労度算出部306から生体情報検出装置IDの識別番号と疲労度の情報を受けると、作業計画情報記憶部301が記憶する車両テーブル301Bおよび運転者テーブル301Cを参照して、運転者2が搭乗しているフォークリフト100の現在の運転状態が有人運転状態であるか無人運転状態であるかを判定する(ステップSb4)。具体的には、疲労度判定部307は、運転者テーブル301Cを参照して生体情報検出装置IDの識別番号に対応する「車両ID」の項目を参照し、当該「車両ID」の項目に書き込まれている識別番号を読み出す。疲労度判定部307は、読み出した「車両ID」の識別番号に一致する車両テーブル301Bのレコードの「運転状態」の項目を参照して判定対象のフォークリフト100の運転状態を検出する。
【0079】
疲労度判定部307は、有人運転状態であると判定した場合(ステップSb4:有人運転状態)、閾値パターン記憶部311の閾値テーブル311Aを参照し、例えば疲労度100を示す閾値を読み出す(ステップSb5)。疲労度判定部307は、疲労度算出部306が算出した運転者2の現在の疲労度が、閾値テーブル311Aから読み出した閾値(例えば、休憩回数に無関係に疲労度100)以上であるか否かを判定する(ステップSb6)。
【0080】
疲労度判定部307が、疲労度算出部306が算出した疲労度が、閾値テーブル311Aから読み出した閾値以上でないと判定した場合(ステップSb6:No)、ステップSb1からの処理が繰り返される。一方、疲労度判定部307が、閾値テーブル311Aから読み出した閾値以上であると判定した場合(ステップSb6:Yes)、疲労度判定部307から当該判定結果と、生体情報検出装置IDの識別番号とを受けて休憩取得指示部309は、運転者2に対応するフォークリフト100の作業が完了しているか否かを判定する(ステップSb7)。
【0081】
休憩取得指示部309は、作業計画情報記憶部301の車両テーブル301Bを参照して、当該フォークリフト100の車両IDの識別番号に対応する「完了状態」の項目が「作業中」となっている場合、現在の作業は完了していないと判定する。現在の作業が完了していないと判定した場合(ステップSb6:No)、休憩取得指示部309は、有人運転から無人運転への切り替えの予告を表示する表示指示を、送受信部304を通じてフォークリフト100に送信して、ステップSb6の処理を繰り返す(ステップSb8)。これにより、運転者2に対応するフォークリフト100の車両制御装置105は、ディスプレイ114に、有人運転から無人運転への切り替えの予告を表示する。
【0082】
一方、「完了状態」の項目が「完了」となっている場合(ステップSb7:Yes)、現在の作業が完了していると判定し、休憩取得指示部309は、疲労度判定部307から受けた生体情報検出装置IDの識別番号に基づいて、閾値テーブル311Aを参照し、当該生体情報検出装置IDの識別番号に対応する「休憩回数」の項目に1を加える(ステップSb9)。休憩取得指示部309は、送受信部304を通じてフォークリフト100に、有人運転から無人運転へ切り替える無人走行指示情報を送信する(ステップSb10)。休憩取得指示部309は、作業計画情報記憶部301の車両テーブル301Bを参照し、疲労度判定部307から受けた車両IDの識別番号に対応する「運転状態」の項目を「無人運転」に書き換える(ステップSb11)とともに、ステップSb1の処理に戻る。
【0083】
車両制御装置105の運転切替スイッチ部504は、送受信部501を通じて管理装置300からの無人走行指示情報を受信すると、記憶部512の運転状態情報512Bを無人運転状態を示す情報に書き換える。運転状態情報512Bに記憶される情報の書き換えにより、ディスプレイ114に表示される運転状態も無人運転状態に変更される。その後、車両制御装置105が、
図10に示す無人運転の処理を開始する。
【0084】
一方、ステップSb3において、無人運転状態であると判定した場合(ステップSb3:無人運転状態)、疲労度判定部307は、閾値パターン記憶部311の回復閾値パターンテーブル311Bを参照し、疲労度算出部306から受けた生体情報検出装置IDの識別番号に対応するレコードの「休憩回数」の項目に記憶されている値を読み出す。疲労度判定部307は、読み出した休憩回数を示す値に対応する回復閾値を回復閾値パターンテーブル311Bから読み出す。疲労度判定部307は、疲労度算出部306が算出した運転者2の現在の疲労度が、回復閾値パターンテーブル311Bから読み出した回復閾値以下であるか否かを判定する(ステップSb12)。例えば、疲労度判定部307は、
図7に示す回復閾値パターンテーブル311Bの場合、生体情報検出装置IDの識別番号1001についての休憩回数が1であり、運転者2の現在の疲労度が回復閾値40以下であるか否かを判定する。
【0085】
疲労度判定部307が、疲労度算出部306が算出した運転者2の現在の疲労度が、回復閾値以下でないと判定した場合(ステップSb12:No)、ステップSb1からの処理が繰り返される。一方、疲労度判定部307が、疲労度算出部306が算出した疲労度が、回復閾値以下であると判定した場合(ステップSb12:Yes)、作業復帰指示部310は、位置特定部308が検出した運転者2の位置情報と、作業計画情報記憶部301が記憶する車両テーブル301Bとに基づいて、「運転状態」が無人運転であり、かつ「完了状態」が完了となっているフォークリフト100のうち当該運転者2に最も距離が近いものを選択する(ステップSb13)。なお、全てのフォークリフト100において「完了状態」が作業中である場合、作業復帰指示部310は、「運転状態」が無人運転であるフォークリフト100のうち当該運転者2に最も距離が近いものを選択する。
【0086】
フォークリフト100を選択すると、作業復帰指示部310は、選択したフォークリフト100の作業と、運転者2に関連付けられたフォークリフト100の作業とを入れ替える(ステップSb14)。例えば、ステップSb13において、作業復帰指示部310は、生体情報検出装置IDが「1002」である生体情報検出装置200を装着した運転者2に最も距離が近いフォークリフトとして、車両テーブル301Bの「車両ID」が「005」のフォークリフト100を選択したとする。作業復帰指示部310は、運転者テーブル301Cを参照して生体情報検出装置IDが「1002」のレコードの「車両ID」を「001」から「005」に書き換えるとともに、図示しない、運転者テーブル301Cにおいて、「車両ID」が「005」となっているレコードの「車両ID」を「001」に書き換える。次に、作業復帰指示部310は、作業計画情報テーブル301Aにおいて「車両ID」の項目が「001」となっているレコードの「車両ID」を全て「005」に書き換えるとともに、図示しない、作業計画情報テーブル301Aにおいて、「車両ID」が「005」のレコードの「車両ID」を全て「001」に書き換える。これにより、作業復帰指示部310は、運転者テーブル301Cの「車両ID」の項目について、ステップSb13で選択したフォークリフト100の車両IDの識別番号と、当該運転者2に関連付けられていたフォークリフト100の車両IDの識別番号とを入れ替えことができる。
上記の構成により、管理装置300は、疲労から回復した運転者2に最も距離が近いフォークリフト100に、当該運転者2を搭乗させることができ、かつ運転者2が以前とは別のフォークリフト100に搭乗したとしても、運転者2は、作業計画情報テーブル301Aにおいて自らに割り当てられた作業の引き継ぎを行うことができる。
【0087】
次に、作業復帰指示部310は、送受信部304を通じて、ステップSb13で選択したフォークリフト100に対して、位置特定部308が検出した運転者2の位置情報が示す位置まで移動した後に無人運転から有人運転に切り替えさせるために、運転者2の位置情報を含む有人走行指示情報を送信する。フォークリフト100の運転切替スイッチ部504は、送受信部501を通じて有人走行指示情報を受信すると、当該有人走行指示情報に含まれる運転者2の位置情報を含む無人運転停止指示情報を自動運転制御部503に出力する(ステップSb15)。作業復帰指示部310は、作業計画情報記憶部301の車両テーブル301Bの当該フォークリフト100の「運転状態」の項目を「有人運転」に書き換える(ステップSb16)。作業復帰指示部310は、送受信部304を通じて運転者2が携帯する携帯端末装置210に、運転者2の疲労が回復した旨を示す通知を送信する(ステップSb17)。これにより、運転者2は、携帯端末装置210が受信した回復した旨を示す通知を参照して、自らの疲労が回復しており、フォークリフト100に搭乗して荷役作業に復帰するタイミングを知ることができる。管理装置300は、ステップSb1の処理に戻る。
【0088】
(無人運転の処理)
図10は、無人走行指示情報を受信した際のフォークリフト100の処理を示すフローチャートである。運転切替スイッチ部504と搭乗判定部513は、送受信部501を通じて管理装置300から無人走行指示情報を受信すると、まず、搭乗判定部513は、フロアスイッチ118がオフ状態になっているか否かを判定する(ステップSc1)。フロアスイッチ118がオン状態である場合(ステップSc1:No)、運転切替スイッチ部504は、自動運転制御部503を起動せずに、ステップSc1の処理を継続する。つまり、フォークリフト100は、管理装置300から無人走行指示情報を受信してから運転者2がフォークリフト100を降りるまで、無人運転制御を開始しない。フロアスイッチ118がオフ状態になった場合(ステップSc1:Yes)、運転切替スイッチ部504は、自動運転制御部503を起動して、自動運転の処理を開始させる。また、運転切替スイッチ部504は、記憶部512の運転状態情報512Bを有人運転状態を示す情報に書き換える。運転状態情報512Bに記憶される情報の書き換えにより、ディスプレイ114に表示される運転状態も有人運転状態に変更される(ステップSc2)。運転切替スイッチ部504は、運転者2のリフトレバー106、チルトレバー107、リーチレバー108の操作による荷役制御部509の制御を停止し、荷役制御部509が、自動運転制御部503からの制御指示情報によって動作するように切り替える(ステップSc3)。運転切替スイッチ部504は、運転者2のアクセルレバー109、ブレーキペダル110、ステアリングハンドル111の操作による走行制御部508の制御を停止し、走行制御部508が、自動運転制御部503からの制御指示情報によって動作するように切り替える(ステップSc4)。
【0089】
自動運転制御部503は、運転切替スイッチ部504によって起動されると、運転切替スイッチ部504から無人走行停止指示情報を受けているか否かを判定する(ステップSc5)。運転切替スイッチ部504から無人走行停止指示情報を受けていないと判定した場合(ステップSc5:No)、自動運転制御部503は、自フォークリフト100の車両IDの識別番号と、送受信部501を通じて管理装置300の作業計画情報選択部302に作業特定情報を要求することを示す情報とを関連付けて管理装置300に送信する(ステップSc6)。
【0090】
作業計画情報選択部302は、車両IDの識別番号と作業特定情報を要求することを示す情報を受信した場合、作業計画情報記憶部301の作業計画情報テーブル301Aの中から、「車両ID」の項目が、受信した車両IDの識別番号に一致するレコードを選択し、選択したレコードの中で「完了状態」の項目が「未完了」の作業計画情報を読み出す。作業計画情報選択部302は、読み出した作業計画情報から荷置き位置を示す識別番号と、移送先位置を示す識別番号とを含む作業特定情報を選択して送受信部304を通じて送信元のフォークリフト100の自動運転制御部503に送信する。例えば、
図6の例では、「車両ID」が「001」のフォークリフト100の場合、「荷物ID」が「002」のレコードの「完了状態」が「未完了」であるため、荷置き位置ID「204」と、移送先位置ID「340」を読み出して送信元のフォークリフト100の自動運転制御部503に送信する。
【0091】
自動運転制御部503は、送受信部501を通じて、管理装置300から作業特定情報を受信する(ステップSc7)。自動運転制御部503は、受信した作業特定情報に基づいて、走行制御部508を動作させて、作業特定情報に示される荷置き位置にフォークリフト100を進ませて、荷役制御部509を動作させて、荷物を持ち上げ、作業特定情報に示される移送先の位置まで当該荷物を運んで荷下しを行う(ステップSc8)。自動運転制御部503は、ステップSc5からの処理を繰り返す。
【0092】
ステップSc5において、運転切替スイッチ部504から無人走行停止指示情報を受けていると判定した場合(ステップSc5:Yes)、自動運転制御部503は、受信した無人走行停止指示情報に含まれる位置情報を読み出す。自動運転制御部503は、走行制御部508を動作させて、読み出した位置情報が示す位置、すなわち荷役作業に復帰する運転者2の位置までフォークリフト100を走行させる(ステップSc9)。運転切替スイッチ部504は、自動運転制御部503を停止させる(ステップSc10)。運転切替スイッチ部504は、運転者2のリフトレバー106、チルトレバー107、リーチレバー108の操作による荷役制御部509の制御の受け付けを開始する(ステップSc11)。運転切替スイッチ部504は、運転者2のアクセルレバー109、ブレーキペダル110、ステアリングハンドル111の操作による走行制御部508の制御を開始する(ステップSc12)。これにより、フォークリフト100は、運転者2がいる場所まで自動走行し、有人運転可能な状態で待機することができる。
【0093】
ここで、ある運転者2が休憩から有人運転に復帰する回復閾値が休憩回数の増加に伴い小さくなる場合の荷役作業の順番を示すスケジュールの生成について説明する。
【0094】
ある運転者2が休憩から有人運転に復帰する疲労度の閾値を示す回復閾値が、
図11に示すように、休憩回数が1のときに40、休憩回数が2のときに30、休憩回数が3のときに20と変更されるものとする。
また、休憩回数にかかわらず、その運転者2の休憩に入る閾値は100であり、予定されている荷役作業の処理の順番は
図12に示すように、荷物ID001、002、・・・、0020の順番であるものとする。
【0095】
運転者2に休憩回数が少なく疲労度の大きい状態で有人運転に復帰した運転者2に疲労度の増加分の大きい荷役作業を割り当てると少ない荷役作業の回数で休憩に入ることになり、作業効率が悪くなる可能性がある。
そこで、運転者2の休憩回数の少ないときに疲労度の増加分の小さい荷役作業を割り当てることで、運転者2が疲労度の大きい状態で有人運転に復帰した場合であっても荷役作業の回数を確保する。
なお、作業計画情報テーブル301Aにおける車両IDが示すフォークリフト100の荷物ID(すなわち、運転者2の各荷役作業)の疲労度の増加分及び作業時間が、例えば、過去のその荷役作業の実績の平均値や、その荷役作業の実績が無い場合には類似の荷役作業から推定することにより、
図12に示すように求められて、作業計画情報記憶部301にスケジュールテーブル301Dとして記憶されているものとする。
【0096】
(荷役作業割り当て処理)
運転者2が休憩から有人運転に復帰する疲労度を示す回復閾値が大きいときにも荷役作業の回数を確保する荷役作業の割り当て処理の具体例を
図13に示すフローチャートを用いて説明する。
ここで説明する荷役作業を割り当てる処理は、
図9で示したフローチャートのステップSb3の処理に相当する。
【0097】
フォークリフト100が荷役作業を行う前に、荷役疲労増加判定部313は、スケジュールテーブル301Dにおいて、疲労度の増加分の小さい順に荷役作業を特定する(ステップSd1)。
例えば、
図12に示すスケジュールテーブル301Dの場合、荷役疲労増加判定部313は、荷物ID009、014、004、005、008、018、020、002、012、017、001、007、011、016、003,006、010、013、015、019と疲労度の増加分の小さい順に荷役作業を特定する。
【0098】
スケジュール生成部316は、荷役疲労増加判定部313が疲労度の増加分の小さい順に特定した荷役作業を疲労度の増加分の小さい順に並べたときに、疲労度の増加分の累積が休憩回数が1のときの休憩閾値に達する荷役作業を特定する(ステップSd2)。
具体的には、スケジュール生成部316は、荷役疲労増加判定部313が疲労度の増加分の小さい順に特定した荷役作業を疲労度の増加分の小さい順に並べ、1番目の荷役作業から順に累積疲労度を算出し、累積疲労度が休憩回数が1のときの回復閾値1が示す疲労度(例えば40)から休憩閾値100以上となる荷役作業を特定する。
例えば、
図12に示すスケジュールテーブル301Dの場合、スケジュール生成部316は、荷役疲労増加判定部313が疲労度の増加分の小さい順に特定した荷役作業を疲労度の増加分の小さい順に並べたときの1番目の荷物ID009の荷役作業については、1つ前の荷役作業の累積疲労度を回復閾値1が示す疲労度40とし、回復閾値1が示す疲労度40に1番目の荷役作業の疲労度の増加分5を加算して、1番目の荷役作業の累積疲労度を45と算出する。スケジュール生成部316は、算出した累積疲労度45と、休憩回数が1のときの休憩閾値100とを比較する。スケジュール生成部316は、累積疲労度が休憩閾値以上となった場合に、その累積疲労度の荷役作業を休憩回数が1のときの休憩閾値に達する荷役作業と特定する。また、スケジュール生成部316は、累積疲労度が休憩閾値に達しないと判定した場合、次の荷役作業について累積疲労度を算出し、累積疲労度が休憩閾値以上となる荷役作業を特定するまで、累積疲労度の算出と、算出した累積疲労度と休憩閾値との比較を繰り返す。この1番目の荷役作業の場合、スケジュール生成部316は、累積疲労度45が休憩閾値100に達しないと判定する。スケジュール生成部316は、2番目の荷物ID014の荷役作業の疲労度の増加分5に1番目の累積疲労度45を加算して、2番目の累積疲労度を50と算出する。スケジュール生成部316は、2番目の累積疲労度50と休憩閾値100とを比較する。スケジュール生成部316は、累積疲労度50が休憩閾値100に達しないと判定する。スケジュール生成部316は、3番目の荷物ID004の荷役作業の疲労度の増加分10に2番目の累積疲労度50を加算して、3番目の累積疲労度を60と算出する。スケジュール生成部316は、算出した累積疲労度60と休憩閾値100とを比較し、累積疲労度60が休憩閾値100に達しないと判定する。スケジュール生成部316は、7番目の荷役ID020の荷役作業について累積疲労度を100と算出し、休憩閾値100以上となると判定し、荷役ID020の荷役作業を休憩回数が1のときの休憩閾値に達する荷役作業と特定する。
【0099】
スケジュール生成部316は、1番目の荷役作業から特定した荷役作業までを休憩回数が1のときに行う荷役作業として運転者2に割り当てる(ステップSd3)。
【0100】
次に、スケジュール生成部316は、運転者2の疲労度が、ステップSd2で特定した荷役作業で休憩に入ったときの疲労度から回復閾値が示す疲労度まで回復する回復時間T1を特定する。例えば、スケジュール生成部316は、休憩において運転者2の疲労度が回復閾値が示す疲労度まで回復する時間についての過去の実績から回復時間T1を特定する。
【0101】
スケジュール生成部316は、荷役疲労増加判定部313が疲労度の増加分の小さい順に特定した荷役作業からステップSd2で特定した荷役作業を除いた残りの荷役作業を疲労度の増加分の大きい順に並べたときに、作業時間の累積時間を示す累積作業時間が、回復時間T1以上となる荷役作業、すなわち、休憩回数が1のときに休憩に入った疲労度から休憩回数が2のときの回復閾値が示す疲労度まで回復するまでにフォークリフト100が無人運転で行う荷役作業と特定する(ステップSd4)。
具体的には、スケジュール生成部316は、その残りの荷役作業を疲労度の増加分の大きい順に並べ、その並べた1番目の荷役作業から順に累積作業時間を算出し、累積作業時間が回復時間T1以上となる荷役作業を特定する。
例えば、
図12に示すスケジュールテーブル301Dの場合、残りの荷役作業を疲労度の増加分の大きい順に並べたときの1番目の荷物ID019の荷役作業については、1つ前の荷役作業の累積作業時間を0とし、その累積作業時間に1番目の荷役作業の作業時間t19を加算して、1番目の荷役作業の累積作業時間をt19と算出する。スケジュール生成部316は、算出した累積作業時間t19と、回復時間T1と比較する。スケジュール生成部316は、累積作業時間が回復時間T1以上となった場合に、その累積作業時間の荷役作業を、休憩回数が1のときに休憩に入った疲労度から休憩回数が2のときの回復閾値が示す疲労度まで回復するまでにフォークリフト100が無人運転で行う荷役作業と特定する。また、スケジュール生成部316は、累積作業時間が回復時間T1未満となった場合、次の荷役作業について累積作業時間を算出し、累積作業時間が回復時間T1となる荷役作業を特定するまで、累積作業時間の算出と、算出した累積作業時間と回復時間との比較を繰り返す。この1番目の荷役作業の場合、スケジュール生成部316は、累積作業時間t19が回復時間T1以上であると判定した場合、荷物ID019の荷役作業を休憩回数が0のときの累積疲労度から回復閾値が示す疲労度まで回復するまでにフォークリフト100が無人運転で行う荷役作業と特定する。また、スケジュール生成部316は、累積作業時間t19が回復時間T1未満であると判定した場合、荷役疲労増加判定部313が疲労度の増加分の小さい順に特定した荷役作業からステップSd2で特定した荷役作業を除いた残りの荷役作業のうちの2番目の荷物ID015の荷役作業の作業時間t15に1番目の累積作業時間t19を加算して、2番目の累積作業時間を(t19+t15)と算出する。スケジュール生成部316は、2番目の累積作業時間(t19+t15)と回復時間T1とを比較する。スケジュール生成部316は、累積作業時間(t19+t15)が回復時間T1以上であると判定した場合、荷物ID015の荷役作業を休憩回数が1回のときに休憩に入った疲労度から休憩回数が2回の回復閾値が示す疲労度まで回復するまでにフォークリフト100が無人運転で行う荷役作業と特定する。また、スケジュール生成部316は、累積作業時間(t19+t15)が回復時間T1未満であると判定した場合、残りの荷役作業のうちの3番目の荷物ID013の荷役作業の作業時間t13に2番目の累積作業時間を加算して、上述したように累積作業時間が回復時間T1となる荷役作業を特定するまで、累積作業時間の算出と、算出した累積作業時間と回復時間との比較を繰り返し、休憩回数が1回のときに休憩に入った疲労度から回復閾値が示す疲労度まで回復するまでにフォークリフト100が無人運転で行う荷役作業と特定する。
【0102】
スケジュール生成部316は、荷役疲労増加判定部313が疲労度の増加分の小さい順に特定した荷役作業からステップSd2で特定した荷役作業を除いた残りの荷役作業のうちの1番目の荷役作業から特定した荷役作業までを休憩回数が0のときに休憩に入った疲労度から回復閾値が示す疲労度まで回復するまでにフォークリフト100が無人運転で行う荷役作業として運転者2に割り当てる(ステップSd5)。
【0103】
次に、スケジュール生成部316は、荷役疲労増加判定部313が疲労度の増加分の小さい順に特定した荷役作業からステップSd2、Sd4で特定した荷役作業を除いた残りの荷役作業を疲労度の増加分の小さい順に並べたときに、疲労度の増加分の累積が回復した疲労度から休憩回数が2のとき休憩に入る閾値に達する荷役作業を特定する(ステップSd6)。
具体的には、スケジュール生成部316は、荷役疲労増加判定部313が疲労度の増加分の小さい順に特定した荷役作業からステップSd2、Sd4で特定した荷役作業を除いた残りの荷役作業を疲労度の増加分の小さい順に並べ、その残りの荷役作業のうちの1番目の荷役作業から順に累積疲労度を算出し、累積疲労度が休憩回数が1のとき休憩に入る閾値以上となる荷役作業を特定する。
例えば、
図12に示すスケジュールテーブル301Dについて、ステップSd4でスケジュール生成部316が累積作業時間(t19+t15)が回復時間T1以上と判定し、運転者2の疲労度が25まで回復したとする。この場合、スケジュール生成部316は、1つ前の荷役作業の累積疲労度を25として運転者2の累積疲労度が休憩閾値85に達する荷役作業を特定する。スケジュール生成部316は、荷役疲労増加判定部313が疲労度の増加分の小さい順に特定した荷役作業からステップSd2、Sd4で特定した荷役作業を除いた残りの荷役作業の4番目の荷役ID007の荷役作業について累積疲労度を70と算出し、累積疲労度60以上となると判定して、荷役ID007の荷役作業を休憩回数が2のとき休憩に入る閾値に達する荷役作業と特定する。
【0104】
スケジュール生成部316は、荷役疲労増加判定部313が疲労度の増加分の小さい順に特定した荷役作業からステップSd2、Sd4で特定した荷役作業を除いた残りの荷役作業のうちの1番目の荷役作業から特定した荷役作業までを休憩回数が2のときに処理する荷役作業として運転者2に割り当てる(ステップSd7)。
【0105】
スケジュール生成部316は、荷役疲労増加判定部313が疲労度の増加分の小さい順に特定した荷役作業からステップSd2、Sd4、Sd6で特定した荷役作業を除いた残りの荷役作業を疲労度の増加分の大きい順に並べたときに、作業時間の累積時間を示す累積時間作業時間が、回復時間T1以上となる荷役作業、すなわち、休憩回数が1のときの累積疲労度から休憩回数が3のときの回復閾値が示す疲労度まで回復するまでにフォークリフト100が無人運転で行う荷役作業と特定する(ステップSd8)。
【0106】
スケジュール生成部316は、荷役疲労増加判定部313が疲労度の増加分の小さい順に特定した荷役作業からステップSd2、Sd4、Sd6で特定した荷役作業を除いた残りの荷役作業のうちの1番目の荷役作業から特定した荷役作業までを休憩回数が1のときの累積疲労度から回復閾値が示す疲労度まで回復するまでにフォークリフト100が無人運転で行う荷役作業として運転者2に割り当てる(ステップSd9)。
【0107】
スケジュール生成部316は、割り当てられる荷役作業が無くなるまで、残りの荷役作業について、ステップSd6〜ステップSd9と同様の処理を繰り返す(ステップSd10)。
【0108】
スケジュール生成部316は、荷役作業の割り当てが完了すると、割り当てたすべての荷役作業を記憶部に記録する(ステップSd11)。
【0109】
なお、上記の実施形態におけるスケジュールテーブル301Dを生成する処理では、運転者2が休憩に入るまでの有人運転による荷役作業と、運転者2が回復閾値が示す疲労度まで回復するまでの無人運転による荷役作業を交互に処理の順番に特定して割り当てるものとして説明した。しかしながら、実施形態におけるスケジュールテーブル301Dを生成する処理は、それに限定しない。実施形態におけるスケジュールテーブル301Dを生成する処理は、スケジュール生成部316が運転者2が休憩に入るまでの有人運転による荷役作業のすべてを特定して割り当てた後に、運転者2が回復閾値が示す疲労度まで回復するまでの無人運転による荷役作業を特定して割り当ててもよい。または、実施形態におけるスケジュールテーブル301Dを生成する処理は、運転者2が回復閾値が示す疲労度まで回復するまでの無人運転による荷役作業を特定して割り当てた後に、スケジュール生成部316が運転者2が休憩に入るまでの有人運転による荷役作業のすべてを特定して割り当ててもよい。
【0110】
また、上記の実施形態におけるスケジュールテーブル301Dを生成する処理では、運転者2が回復閾値が示す疲労度まで回復するまでの無人運転による荷役作業に、作業時間に基づいて特定した荷役作業を割り当てるものとして説明した。しかしながら、実施形態におけるスケジュールテーブル301Dを生成する処理は、それに限定しない。実施形態におけるスケジュールテーブル301Dを生成する処理は、運転者2が回復閾値が示す疲労度まで回復するまでの無人運転による荷役作業に、予定されている荷役作業の処理における無人運転による荷役作業を割り当てるものであってもよい。
【0111】
上記の実施形態の構成により、運転者2の疲労度が休憩から有人運転に復帰する判定基準となる回復閾値以下になった場合に無人運転から有人運転に切り替わる荷役車両を管理する管理装置300が備えるスケジュール生成部316は、回復閾値がより大きいときに行う有人運転による荷役作業に、疲労度の増加分の小さい荷役作業を割り当てる。
これにより、各運転者2の荷役作業の状況に応じて、運転者2を休憩に入らせるか否かを判定するために用いる疲労度の基準を示す閾値を変更した場合でも、運転者2が次の休憩に入るまでに行うことのできる荷役作業の回数を確保することができる。
【0112】
なお、
図5、
図6、
図7は、それぞれ車両制御装置105が備える各機能部が並列に行う処理を示している。
図7は、前述の通り、
図6におけるステップSb9の処理を契機に開始される処理を示しており、
図7の示す処理が開始されても、生体情報検出装置200が逐次出力する生体情報を車両制御装置105で受信して、ステップSb1からの処理が繰り返し行われる。
【0113】
また、作業状況管理部502が、位置検出部511が出力する位置を示す識別番号により、リフトアップして荷物を持ち上げた位置と、リフトダウンして荷物を降ろした位置を取得して、記憶部512の作業状況テーブル512Cに書き込む。これにより、車両制御装置105において、作業状況テーブル512Cの「完了状態」の項目を参照することで、作業状況を検出することができるため、運転切替スイッチ部504は、現在の作業が完了してから、有人運転から無人運転への切り替えを行うことが可能となる。また、無人運転から有人運転に切り替える場合も、運転切替スイッチ部504が、自動運転制御部503に無人運転停止指示情報を出力することで、車両制御装置105は、無人運転において行われている作業が完了するまで、切り替えを待機して、作業が完了してから無人運転から有人運転への切り替えを行うことが可能となる。
【0114】
また、作業状況管理部502が、リフトアップした位置を示す情報と、リフトダウンした位置を示す情報を含む作業特定情報を、管理装置300に送信して、管理装置300の作業済情報書込部303が、当該作業特定情報を受信する。作業済情報書込部303は、受信した作業特定情報に対応する作業計画情報を作業計画情報記憶部301の作業計画情報テーブル301Aから検出し、検出した作業計画情報の「完了状態」の項目を「未完了」から「完了」に書き替える。これにより、有人運転から無人運転に切り替わり、自動運転制御部503が、無人運転の場合に行う作業を示す作業特定情報の要求をした場合、作業計画情報選択部302は、作業計画情報の中から「完了状態」の項目が「未完了」のレコードを選択し、当該レコードの作業特定情報を読み出して自動運転制御部503に送信する。これにより、フォークリフト100において、無人運転の状態でも、荷物を移送する処理を継続して行うことが可能となる。
【0115】
なお、上記の実施形態では、運転切替スイッチ部504が有人運転から無人運転に切り替えた場合、作業の完了を待って切り替えを行っているため、フォークリフト100が停止している状態で運転状態の切り替えが行われる構成となっているが、本発明の実施の形態は当該構成に限られない。例えば、
図9のステップSb8において、運転切替スイッチ部504が、ディスプレイ114に作業が完了すると有人運転から無人運転に切り替えることを知らせる情報を表示するとともに、走行制御部508と荷役制御部509に速度を低下させる制御指示情報を出力するようにしてもよい。これにより、例えば、走行制御部508が走行速度を、無人運転状態において予め定められている走行速度になるまで段階的に減少させることができ、また、荷役制御部509は、無人運転状態において予め定められているフォーク104の昇降速度になるまで段階的に減少させることができる。これにより、仮に、作業が完了してから、自動運転制御部503が起動して無人運転が開始されるまでの間に、運転者2が、フォークリフト100を走行させたり、フォーク104を昇降させたりしていたとしても、緩やかな速度変化によって有人運転から無人運転に切り替えることが可能となる。
【0116】
なお、上記の実施形態では、運転切替スイッチ部504が有人運転から無人運転に切り替えた場合、作業の完了を待って切り替えを行っているが、本発明の実施の形態は当該構成に限られない。作業の完了を待たずに即座に無人運転の切り替えを行ってもよく、その場合、車両制御装置105の自動運転制御部503が、現在の位置を検出するとともに、記憶部512の作業状況テーブル512Cを参照して、「完了状態」が「作業中」となっている情報がある場合、当該作業について、管理装置300から受信した最新の作業特定情報を参照して作業を継続するようにしてもよい。なお、この場合、作業が間違わずに継続されるために、最新の作業特定情報における荷置き位置IDの位置を示す識別番号と、作業状況テーブル512Cのリフトアップ位置の位置を示す識別番号とが一致していることも判定しておく必要がある。
【0117】
また、上記の実施形態では、
図10のステップSc5〜Sc8処理により、無人運転での作業が完了するまで、有人運転に切り替わらないようにしているが、本発明の実施の形態は当該構成に限られない。運転切替スイッチ部504が、運転者2の操作によって手動で切り替えられるように構成されていれば、
図9のステップSb17において、作業が完了すると無人運転から有人運転に切り替えることを知らせるメッセージが出た際に、運転切替スイッチ部504を手動で運転者2が切り替えて続きの作業を行うようにしてもよい。
【0118】
また、上記の実施形態では、荷役車両システム1において、管理装置300を備える構成としているが、本発明の構成は、当該実施の形態に限られない。荷役車両システム1は、生体情報検出装置200と、フォークリフト100と、位置マーク400を備え、管理装置300を備えない構成としてもよい。この場合、フォークリフト100の車両制御装置105ごとの作業計画情報を記憶した作業計画情報テーブル301Aを記憶部512に記憶させ、車両制御装置105が、作業済情報書込部303、作業計画情報選択部302を備えるようにする。これにより、荷役車両システム1は、管理装置300がなくても、疲労度に基づいて有人運転から無人運転に切り替えて、記憶部512に記憶されている作業計画情報に基づいて無人運転において作業を継続することができる。なお、管理装置300がない場合、生体情報検出装置200と、車両制御装置105の通信は、Bluetooth(登録商標)のような近距離通信手段を適用するようにしてもよい。
【0119】
また、上記の実施形態では、フォークリフト100のカメラ113が、位置マーク400を撮影し、撮影によって得られた画像を位置検出部511が解析して、位置を示す情報を出力するようにしているが、本発明の構成は、当該実施の形態に限られない。フォークリフト100は、位置マーク400や、カメラ113を備えず、GPS(Global Positioning System)の装置を車両制御装置105に備えておき、当該GPSから位置を示す情報を位置検出部511が取得するようにしてもよい。また、フォークリフト100がカメラ113に代えて磁気センサを備え、走行経路上には誘導ライン600および位置マーク400に代えて発磁体が設けられてもよい。この場合、位置検出部511は、磁気センサが発磁体から検出した信号を解析して、位置を示す情報を出力する。
【0120】
また、上記の実施形態では、車両制御装置105の記憶部512が作業状況テーブル512Cを記憶しており、作業状況管理部502が、作業の進行に応じて、「完了状態」の項目を「作業中」から「完了」に書き替える。運転切替スイッチ部504は、この「完了状態」の項目を参照して、ステップSb7において、現在の作業が完了しているか否かを判定しているが、本発明の構成は当該実施の形態に限られない。
例えば、荷重センサ112の出力する重量値に基づいて荷物が積載されているか否かを出力する積載検出部510の出力情報を作業状況管理部502が取得して、荷物を積載している場合には「作業中」を示している作業状況を示す情報として出力し、荷物が積載されていない場合には「完了」を示している作業状況を示す情報として出力し、運転切替スイッチ部504が、当該作業状況を示す情報に基づいて、有人運転から無人運転に切り替えるようにしてもよい。
また、荷役制御部509の出力するリフト制御の種類であるリフトアップとリフトダウンを示す情報を作業状況管理部502が取得して作業状況を示す情報とし、リフトアップした場合には「作業中」を示しているものとして出力し、リフトダウンした場合には「完了」を示しているものとして出力し、運転切替スイッチ部504が、当該作業状況を示す情報に基づいて、有人運転から無人運転に切り替えるようにしてもよい。
また、
図8の処理において、リフトアップしながら走行する場合や、リフトダウンしながら走行するような場合が想定される場合、ステップSa2の走行状態の判定をしない構成であってもよい。
【0121】
また、上記の実施形態では、生体情報検出装置200が検出する生体情報として、15秒間の脈拍数としているが、本発明の構成は、当該実施の形態に限られない。例えば、脈拍数に代えて心拍数、発汗量、血圧、呼吸数、酸素飽和度、体温などの生体情報を検出してもよい。また例えば、疲労度算出部505または生体情報検出装置200は、1種類または複数種類の生体情報を所定の関数に代入することで疲労度を算出するようにしてもよい。
【0122】
また、上記の実施形態では、生体情報検出装置200が検出する運転者2の15秒間の脈拍数を4倍し、予め計測してある平常時の1分間の脈拍数を参照して疲労しているか否かを判定しているが、本発明の構成は、当該実施の形態に限られない。
例えば、生体情報検出装置200は、運転者2の15秒間以外の秒数の脈拍数を取得し、予め計測してある平常時の所定時間の脈拍数を参照して疲労しているか否かを判定してもよい。
また、生体情報検出装置200は、検出した15秒間の脈拍数の標準偏差を繰り返し算出し、標準偏差値が予め定められる値を超える場合に、疲労していると判定するようにしてもよい。
また、平常時における15秒間の脈拍数を計測しておき、生体情報検出装置200は、検出した15秒間の脈拍数から平常時の脈拍数を減算し、その差を繰り返し加算し、加算した値が、予め定められる値を超える場合に疲労していると判定するようにしてもよい。
また、平常時における15秒間の脈拍数に、予め定められる値を加えた値を基準値とし、15秒ごとに計測される脈拍数が、当該基準値を連続して予め定められる回数超える場合に、疲労していると判定するようにしてもよい。
【0123】
また、上記の実施形態では、生体情報に基づく疲労度の算出を車両制御装置105の疲労度算出部505が算出しているが、本発明の構成は、当該実施の形態に限られず、生体情報検出装置200が、疲労度算出部505を備え、生体情報検出装置200において疲労度を算出するようにしてもよい。また、生体情報検出装置200は、疲労度算出部505を備えず、生体情報検出装置200が検出する生体情報をそのまま疲労度を示す情報として、運転者2が疲労しているか否かを判定するようにしてもよい。
【0124】
また、上記の実施形態では、
図9のステップSb6とステップSb12において用いられる、休憩閾値と回復閾値とを異なる値となるようにしているが、本発明の構成は、当該実施の形態に限られず、休憩閾値と回復閾値が同じ値であってもよい。
【0125】
また、上記の実施形態では、
図9のステップSb6における運転者2が疲労しているか否かの判定に用いられる休憩閾値と、ステップSb12における運転者2が疲労から回復しているか否かの判定に用いられる回復閾値として、休憩閾値を回復閾値よりも大きな値とすることで、運転者2が疲労から充分回復してから無人運転から有人運転に切り替える構成としているが、本発明の構成は、当該実施の形態に限られない。例えば、疲労度として、疲労の高まりとともに値が小さくなる生体情報を適用するような場合、回復閾値を休憩閾値よりも大きな値として定めておく必要がある。
【0126】
また、上記の実施形態において、
図9のステップSb17において、例えば、運転切替スイッチ部504は、無人運転から有人運転に切り替わった際に、無人運転状態で行われた作業を作業状況テーブル512Cに記憶されている情報に基づいてディスプレイ114に出力させるようにしてもよい。
ディスプレイ114に無人運転状態で行われた作業を表示する構成は、例えば、以下のような構成で実現することができる。記憶部512の作業状況テーブル512Cにおいて、「運転状態」の項目を更に設けて、作業状況管理部502が、有人運転状態で行われた作業であるか、または、無人運転状態で行われた作業であるかを示す情報を、レコードを生成する際、または、「完了状態」の項目に「完了」を書き込む際に、運転状態情報512Bを参照して書き込むようにしておく。そして、運転切替スイッチ部504は、無人運転から有人運転に切り替えた場合に、「運転状態」の項目が無人運転状態を示しているレコードを作業状況テーブル512Cから選択してディスプレイ114に出力する。
このような構成にすることにより、無人運転状態の間、運転者2が運転席117に乗車していない場合、有人運転に変わった際に、無人運転状態の間に行われた作業を確認することができる。
【0127】
また、上記の実施形態において、
図10の無人運転の処理において、ステップSc6において自動運転制御部503が、作業特定情報を管理装置300に要求して、作業特定情報を管理装置300から受信するようにしているが、本発明の構成は、当該実施の形態に限られない。例えば、無人運転状態であるか有人運転状態であるかに関わらず、管理装置300の作業計画情報選択部302が、作業済情報書込部303が「完了状態」の項目に「完了」を書き込むごとに、「完了状態」の項目が「未完了」となっている作業計画情報を読み出し、読み出した作業計画情報に含まれる作業特定情報を車両制御装置105に送信する。車両制御装置105では、当該作業特定情報を受信すると、ディスプレイ114に表示して、有人運転状態の場合、運転者2がディスプレイ114に表示される作業特定情報を参照して作業を行う。このように、車両制御装置105は、管理装置300から継続して作業特定情報が送信される構成にした場合、無人運転状態において、ステップSc6のような作業特定情報の要求の処理を行わなくてもよい。
【0128】
また、上記の実施形態では、
図9のステップSb6の判定において、休憩閾値以上であるか否かに基づいて判定を行っており、ステップSb12の判定において、回復閾値以下であるか否かに基づいて判定を行っているが、本発明の構成は、当該実施の形態に限られない。これらの判定手法は、一例であり、例えば、ステップSb6において、休憩閾値を超えているか否かに基づいて判定を行ってもよいし、ステップSb12の判定において、回復閾値未満であるか否かに基づいて判定を行ってもよい。
【0129】
また、上記の実施形態では、
図9のステップSb6の判定において、休憩閾値は、作業前に生体情報検出装置200によって計測された運転者2の平常時の生体情報であるものとして説明した。しかしながら、休憩閾値は、作業前に生体情報検出装置200によって計測された運転者2の平常時の生体情報に限定しない。休憩閾値は、作業前に生体情報検出装置200によって計測された運転者2の平常時の生体情報と休憩回数とに基づいて設定された情報であってもよい。例えば、生体情報として脈拍数を検出する場合、休憩閾値は、運転者2の平常時の1分間の脈拍数の値が予め計測され、計測された脈拍数を基準に休憩回数が増加するにつれて第2の所定値である脈拍数が高く設定される基準値であってもよい。
その場合、車両制御装置105が備える休憩閾値設定部318は、運転者2が休憩をとるべきか否かを判定するために用いられる休憩閾値を運転者2の平常時の生体情報と休憩回数とに基づいて設定する。
ステップSb4において、有人運転状態であると判定した場合、疲労度判定部506は、記憶部512に記憶されている休憩閾値、すなわち運転者2の平常時の1分間の脈拍数の値と休憩回数とに基づいて休憩閾値設定部3183が設定し記憶部512に予め記憶されている休憩閾値(例えば、休憩回数が増加するにつれて閾値が高くなるよう設定された値)を読み出す。疲労度判定部506は、平常時の1分間の脈拍数に予め定められる第1の所定値を加算して、休憩閾値を算出する。そして、ステップSb6において、疲労度判定部506は、疲労度算出部505が算出した運転者2の1分間の脈拍数が、平常時の生体情報と休憩回数とに基づいて設定された休憩閾値以上であるか否かを判定すればよい。
これにより、車両制御装置105は、労働が継続し疲労し易くなった場合であっても、休憩回数が増加するにつれて休憩の開始を遅らせることができる。その結果、車両制御装置105は、運転者が頻繁に休憩を繰り返すことを防止し、フォークリフト100を運転する運転者2よる有人運転の1回当たりの運転時間を確保することができる。
【0130】
上述した実施形態における車両制御装置105をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
【0131】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【課題】各運転者の荷役作業の状況に応じて、運転者を休憩から有人運転に復帰させるか否かを判定するために用いる疲労度の基準を示す回復閾値を変更した場合でも、運転者が次の休憩に入るまでに行うことのできる荷役作業の回数を確保することができる。
【解決手段】運転者の疲労度が休憩から有人運転に復帰する判定基準となる回復閾値以下になった場合に無人運転から有人運転に切り替わる荷役車両を管理する管理装置であって、前記回復閾値がより大きいときに行う前記有人運転による荷役作業に、疲労度の増加分の小さい荷役作業を割り当てるスケジュール生成部、を備えることを特徴とする管理装置。