特許第6208865号(P6208865)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6208865摺動するヘッドレストに使用されるベアリング
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6208865
(24)【登録日】2017年9月15日
(45)【発行日】2017年10月4日
(54)【発明の名称】摺動するヘッドレストに使用されるベアリング
(51)【国際特許分類】
   B60N 2/48 20060101AFI20170925BHJP
   A47C 7/38 20060101ALI20170925BHJP
【FI】
   B60N2/48
   A47C7/38
【請求項の数】19
【全頁数】57
(21)【出願番号】特願2016-524180(P2016-524180)
(86)(22)【出願日】2014年6月26日
(65)【公表番号】特表2016-523762(P2016-523762A)
(43)【公表日】2016年8月12日
(86)【国際出願番号】US2014044273
(87)【国際公開番号】WO2014210271
(87)【国際公開日】20141231
【審査請求日】2016年2月16日
(31)【優先権主張番号】61/841,315
(32)【優先日】2013年6月29日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/841,316
(32)【優先日】2013年6月29日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/841,317
(32)【優先日】2013年6月29日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/884,767
(32)【優先日】2013年9月30日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/921,806
(32)【優先日】2013年12月30日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500149223
【氏名又は名称】サン−ゴバン パフォーマンス プラスティックス コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100076428
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康徳
(74)【代理人】
【識別番号】100115071
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康弘
(74)【代理人】
【識別番号】100112508
【弁理士】
【氏名又は名称】高柳 司郎
(74)【代理人】
【識別番号】100116894
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 秀二
(74)【代理人】
【識別番号】100130409
【弁理士】
【氏名又は名称】下山 治
(74)【代理人】
【識別番号】100134175
【弁理士】
【氏名又は名称】永川 行光
(74)【代理人】
【識別番号】100188857
【弁理士】
【氏名又は名称】木下 智文
(72)【発明者】
【氏名】ティモシー・ジェイ・ハーガン
(72)【発明者】
【氏名】エイブ・サンチェス
(72)【発明者】
【氏名】ポール・ヘインズ
(72)【発明者】
【氏名】ヘイコ・ジェスラー
(72)【発明者】
【氏名】ブランドン・エス・マーフィー
(72)【発明者】
【氏名】ビンセント・ディマルティーノ
(72)【発明者】
【氏名】クロエ・エチクソン
【審査官】 望月 寛
(56)【参考文献】
【文献】 特開平11−198703(JP,A)
【文献】 特開2007−307226(JP,A)
【文献】 特表2013−505411(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60N 2/48
A47C 7/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
未変形部と該未変形部から径方向に延びる複数の波形構造とを含む側壁を有する、略円筒形本体を具備する第一ベアリングと;
前記第一ベアリングに回転可能に連結したロック機構であって、ヘッドレスト本体から延びるポストに係合するよう構成したロック機構とを備える、ヘッドレスト組立体用第一ガイドスリーブ。
【請求項2】
前記ロック機構は、前記第一ベアリングにオーバーモールドされた、請求項1記載の第一ガイドスリーブ。
【請求項3】
本体と、該本体から延びる第一および第二ポストとを具備するヘッドレストと;
前記第一ポストに摺動可能に係合する請求項1記載の第一ガイドスリーブと、
前記第二ポストに摺動可能に係合する第二ガイドスリーブとを備える、ヘッドレスト組立体。
【請求項4】
未変形部と未変形部から径方向に延びる少なくとも部分的に結合を解かれた複数の波形構造とを含む側壁を有する、略円筒形本体を具備する第一ベアリングと;
前記第一ベアリングに回転可能に連結したロック機構であって、ヘッドレスト本体から延びるポストに係合するよう構成したロック機構とを備える、ヘッドレスト組立体用第一ガイドスリーブ。
【請求項5】
本体と、該本体から延びる第一および第二ポストとを具備するヘッドレストと、
第一ガイドスリーブであって、未変形部と該未変形部から径方向に延びる少なくとも部分的に結合を解かれた複数の波形構造とを含む側壁を有する、略円筒形本体を備える第一ベアリングと、前記第一ベアリングに回転可能に連結したロック機構とを具備し、前記第一ポストに摺動可能に係合する第一ガイドスリーブとを備える、ヘッドレスト組立体。
【請求項6】
本体と、該本体から延びる第一および第二ポストとを具備するヘッドレストと;
第一ガイドスリーブであって、未変形部と該未変形部から径方向に延びる少なくとも部分的に結合を解かれた複数の波形構造とを含む側壁を有する、略円筒形本体を具備する第一ベアリングと、前記第一ベアリングに回転可能に連結したロック機構とを具備し、前記第一ポストに摺動可能に係合する第一ガイドスリーブと;
前記第二ポストに摺動可能に係合する第二ガイドスリーブとを備える、ヘッドレスト事前組立体。
【請求項7】
少なくとも20のヘッドレスト組立体を含み、各組立体は、
本体と、該本体から延びる第一および第二ポストとを備えるヘッドレストと;
前記第一ポストを受け止める第一ベアリングと、前記第一ベアリングに回転可能に連結したロック機構とを備える第一ガイドスリーブと;
前記第二ポストを受け止める第二ベアリングを備える第二ガイドスリーブとを具備し、
前記少なくとも20のヘッドレスト組立体の前記ヘッドレストの各々が上下方向の上方向に移動するのに必要な力は、40ニュートン(N)以下であり、商業ロットにおける前記力の標準偏差は10N以下で変化する、ヘッドレスト組立体の商業ロット。
【請求項8】
前記第一ベアリングは、未変形部と該未変形部から径方向に延びる複数の波形構造とを含む側壁を備える、請求項6記載のヘッドレスト事前組立体。
【請求項9】
すべての波形構造は前記第一ガイドスリーブの中心軸に向けて径方向内向きに延びる、請求項1から7のいずれか一項に記載の第一ガイドスリーブ、ヘッドレスト組立体、ヘッドレスト事前組立体、またはヘッドレスト組立体の商業ロット。
【請求項10】
前記第一ベアリングは、前記第一ポストと隙間ゼロ密着を形成する、請求項3、および5から7のいずれか一項に記載の第一ガイドスリーブ、ヘッドレスト組立体、ヘッドレスト事前組立体、またはヘッドレスト組立体の商業ロット。
【請求項11】
前記第一ベアリングは、金属基板と低摩擦ポリマー層とを含む複合構造を備える、請求項1から7のいずれか一項に記載の第一ガイドスリーブ、ヘッドレスト組立体、ヘッドレスト事前組立体、またはヘッドレスト組立体の商業ロット。
【請求項12】
前記低摩擦の層は、フッ素重合体を含む、請求項11記載の第一ガイドスリーブ、ヘッドレスト組立体、ヘッドレスト事前組立体、またはヘッドレスト組立体の商業ロット。
【請求項13】
前記第一ベアリングは軸方向長さを有し、前記第一ベアリングは、さらに該軸方向長さ全長に沿って延びる空隙を備える、請求項1から7のいずれか一項に記載の第一ガイドスリーブ、ヘッドレスト組立体、ヘッドレスト事前組立体、またはヘッドレスト組立体の商業ロット。
【請求項14】
前記第一ベアリングは、前記第一ベアリングの周りの周方向列に少なくとも3つの波形構造を含む、請求項1から7のいずれか一項記載の第一ガイドスリーブ、ヘッドレスト組立体、ヘッドレスト事前組立体、またはヘッドレスト組立体の商業ロット。
【請求項15】
前記少なくとも3つの波形構造は、周方向に等間隔で配置される、請求項14に記載の第一ガイドスリーブ、ヘッドレスト組立体、ヘッドレスト事前組立体、またはヘッドレスト組立体の商業ロット。
【請求項16】
前記第一ガイドスリーブは軸方向長さLGSを有し、および、
(i) 前記第一ガイドスリーブの各波形構造が、0.25LGS以上である軸方向長さLWSを有すること、
(ii) 前記複数の波形構造が、前記第一ガイドスリーブの周囲に周方向に延びる少なくとも二列を規定すること、または、
(iii) それらの組み合わせである、
請求項1から7のいずれか一項に記載の第一ガイドスリーブ、ヘッドレスト組立体、ヘッドレスト事前組立体、またはヘッドレスト組立体の商業ロット。
【請求項17】
前記ガイドスリーブは、2000N/mm以上の径方向剛性を有する、請求項1から7のいずれか一項に記載の第一ガイドスリーブ、ヘッドレスト組立体、ヘッドレスト事前組立体、またはヘッドレスト組立体の商業ロット。
【請求項18】
前記第一ガイドスリーブは、車両シートのシートバックに配置するよう構成された、請求項1から7のいずれか一項に記載の第一ガイドスリーブ、ヘッドレスト組立体、ヘッドレスト事前組立体、またはヘッドレスト組立体の商業ロット。
【請求項19】
前記第一ガイドスリーブは、前記シートバックに取り付けられた、請求項18に記載の第一ガイドスリーブ、ヘッドレスト組立体、ヘッドレスト事前組立体、またはヘッドレスト組立体の商業ロット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車用のベアリング、ガイドスリーブ、ヘッドレスト組立体に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車は、車両乗員を支えるための車体用シート組立体を含む。シート組立体は、一般的には、略水平のシートクッションと、回転機構によりシートクッションに回転可能に連結された略上向きのシートバックとを含む。シート組立体は、一般的には、シートバックの上面から延びるヘッドレストも含む。ヘッドレストは、一般的には、乗員の高さの幅広い範囲に合わせて、シートバックに対して、複数のヘッドレスト位置の間を移動可能である。
【0003】
自動車用シート組立体では、シートバックの最上部で、間隔を空けた対のポストを備えてヘッドレストを支えることが広く実施されている。各ポストは、ヘッドレストから外側へ延びることができ、シートバックの対応する取り付け具に挿入することができる。
【0004】
ポストの一方あるいは両方は、一般的には、長手方向に配置され、対応する複数のヘッドレスト選択可能位置を示す外側切欠きを含む。プランジャまたはデプレッサは複数の切欠きのうちいずれか一つに係合することができ、ヘッドレストを対応する頭部支持位置で保持することができる。プランジャは、一般的には、付勢位置でプランジャが切欠きの一つに係合するよう付勢するばねであり、これにより、ヘッドレストがシートバックに対して軸方向移動を防ぐことができる。
【0005】
ヘッドレストの高さを調整するため、車両乗員はプランジャを押すことができ、プランジャはポストの切欠きから係合解除される。プランジャが切欠きから係合解除されると、乗員はヘッドレストに対して力を加えることができ、ヘッドレスト組立体全体が望ましい上下方向に移動する。例えば、ヘッドレストの高さを低くするために、乗員は、組立体をシートバックに向けて押すことができる。逆に、ヘッドレストの高さを高くするには、乗員は、シートバックから組立体を離す側に押すことができる。
【0006】
乗員はヘッドレストを望ましい高さに位置決めした後、プランジャを放すことができ、プランジャは再びポストに付勢することができる。このとき、プランシャは切欠きの一つと整列すると、プランジャは、そこで係合することができ、ヘッドレストを確実に当該位置でロックすることとなる。しかしながら、プランジャが切欠きと整列しなければ、ヘッドレストが確実にロックされる地点である最も近い切欠きにプランジャが係合するまで、乗員はヘッドレストを上下いずれかの方向に押さなければならない。
【0007】
以前の調整可能なヘッドレスト組立体は、シートバックでポストの係合金具に対する意図的な位置ずれに頼るものであった。当該位置ずれにより、ポストはシートバックの取り付け具と締まり嵌めを形成することができるが、当該位置ずれにより、いくつかの望ましくない現象が生じる。特に、ヘッドレストの調整および/または公差改善の観点などにおいて、当該位置ずれにより、組立体がシート組立体とシート組立体とに大きなばらつきを示す可能性がある。さらに、当該位置ずれにより、望ましくない異音、揺れ、ごつごつ感といった特徴を引き起こす可能性がある。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施例は、例によって説明され、添付図面で限定されない。
図1図1は、実施例におけるヘッドレスト組立体の展開斜視図を含む。
図2図2は、実施例におけるヘッドレスト組立体の斜視図を含む。
図3A図3Aは、実施例におけるヘッドレスト組立体の断面側面平面図を含む。
図3B図3Bは、実施例におけるガイドスリーブの斜視図を含む。
図4図4は、実施例における、ガイドスリーブ内でポストに係合よう構成された停止機構の断面側面図を含む。
図5図5は、実施例におけるベアリングの斜視図を含む。
図6図6は、実施例におけるベアリングの側面平面図を含む。
図7A図7Aは、ポストに係合する前の、実施例におけるベアリングの断面側面図を含む。
図7B図7Bは、ポストに係合する前の、実施例におけるベアリングの上面図を含む。
図7C図7Cは、ポストに係合した後の、実施例におけるベアリングの断面側面図を含む。
図7D図7Dは、ポストに係合した後の、実施例におけるベアリングの上面図を含む。
図8A図8Aは、ポストに係合する前の、実施例におけるベアリングの断面側面図を含む。
図8B図8Bは、ポストに係合する前の、実施例におけるベアリングの上面図を含む。
図8C図8Cは、ポストに係合した後の、実施例におけるベアリングの断面側面図を含む。
図8D図8Dは、ポストに係合した後の、実施例におけるベアリングの上面図を含む。
図9A図9Aは、ポストに係合する前の、実施例におけるベアリングの断面側面図を含む。
図9B図9Bは、ポストに係合する前の、実施例におけるベアリングの上面図を含む。
図9C図9Cは、ポストに係合した後の、実施例におけるベアリングの断面側面図を含む。
図9D図9Dは、ポストに係合した後の、実施例におけるベアリングの上面図を含む。
図10A図10Aは、ポストに係合する前の、実施例におけるベアリングの断面側面図を含む。
図10B図10Bは、ポストに係合する前の、実施例におけるベアリングの上面図を含む。
図10C図10Cは、ポストに係合した後の、実施例におけるベアリングの断面側面図を含む。
図10D図10Dは、ポストに係合した後の、実施例におけるベアリングの上面図を含む。
図11図11は、実施例におけるベアリングの斜視図を含む。
図12A図12Aは、実施例におけるポストに係合したベアリングの斜視図を含む。
図12B図12Bは、実施例におけるポストに係合したベアリングの上面図を含む。
図12C図12Cは、実施例におけるベアリングの断面側面図を含む。
図13A図13Aは、実施例におけるポストに係合したベアリングの斜視図を含む。
図13B図13Bは、実施例におけるポストに係合したベアリングの上面図を含む。
図13C図13Cは、実施例におけるベアリングの断面側面図を含む。
図14A図14Aは、ポストに係合する前の、実施例におけるベアリングの上面図を含む。
図14B図14Bは、ポストに係合した後の、実施例におけるベアリングの上面図を含む。
図15図15は、別の実施例におけるベアリングの上面図を含む。
図16図16は、実施例における、図11の線16‐16から見た、低摩擦層を含むベアリングの断面上面図を含む。
図17図17は、実施例におけるロック機構の斜視図を含む。
図18図18は、実施例におけるロック機構の第一側面図を含む。
図19図19は、実施例におけるロック機構の第二側面図を含む。
図20図20は、実施例におけるロック機構の上面図を含む。
図21図21は、実施例における、図3Bの線21−21から見た、ガイドスリーブの断面側面図を含む。
図22図22は、実施例における切欠きの側面平面図を含む。
図23図23は、実施例におけるロック部材の斜視図を含む。
図24図24は、実施例におけるロック部材の側面平面図を含む。
図25図25は、実施例におけるロック部材の上面図を含む。
図26図26は、実施例における、図20の線26−26から見た、ロック機構の断面側面図を含む。
図27A図27Aは、実施例における、図20の線27‐27から見た、ロック機構の第一断面側面図を含む。
図27B図27Bは、実施例における、図20の線27‐27から見た、ロック機構の第二断面側面図を含む。
図28図28は、実施例における、図20の線27‐27から見た、ロック部材用中心軸とロック機構用中心軸とを含むロック機構の断面側面図を含む。
図29図29は、実施例における図28の中心軸の側面平面図を含む。
図30図30は、実施例における、図20の線27‐27から見た、ロック部材用中心軸とロック機構用中心軸とを含むロック機構の断面側面図を含む。
図31図31は、実施例における図30の中心軸の側面平面図を含む。
図32図32は、実施例における作動部材の側面平面図を含む。
図33図33は、実施例における作動部材の斜視図を含む。
図34図34は、実施例における径方向剛性の図表を含む。
図35A図35Aは、実施例における波形構造の斜視図を含む。
図35B図35Bは、実施例における波形構造の側面平面図を含む。
図35C図35Cは、実施例における波形構造の側面平面図を含む。
図35D図35Dは、実施例における、図34Bの線34−34に沿って見た波形構造の断面図を含む。
図35E図35Eは、実施例における、図34Cの線34−34に沿って見た波形構造の断面図を含む。
図36A図36Aは、実施例における波形構造の斜視図を含む。
図36B図36Bは、実施例における波形構造の側面平面図を含む。
図36C図36Cは、実施例における波形構造の側面平面図を含む。
図37A図37Aは、実施例における波形構造の斜視図を含む。
図37B図37Bは、実施例における波形構造の側面平面図を含む。
図37C図37Cは、実施例における波形構造の側面平面図を含む。
図37D図37Dは、実施例において、図36Bの線36−36に沿って見た波形構造の断面図を含む。
図37E図37Eは、実施例において、図36Cの線36−36に沿って見た波形構造の断面図を含む。
図38A図38Aは、実施例における波形構造の断面図を含む。
図38B図38Bは、実施例における波形構造の断面図を含む。
図39A図39Aは、実施例における波形構造の斜視図を含む。
図39B図39Bは、実施例における波形構造の側面平面図を含む。
図39C図39Cは、実施例における波形構造の側面平面図を含む。
図39D図39Dは、実施例における波形構造の立面図を含む。
図39E図39Eは、実施例における波形構造の立面図を含む。
図40A図40Aは、実施例における波形構造の側面平面図を含む。
図40B図40Bは、実施例における波形構造の側面平面図を含む。
【0009】
当業者は図面の要素が簡潔かつ明確に示されたものであり、正確な縮尺率で描く必要がないことをよく理解している。例えば、図面のいくつかの要素の寸法は、発明の実施例の理解の向上を助けるため、他の要素に対して強調される場合がある。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下の説明は、図面を併用しながら、ここで開示された技術の理解を助けるものである。以下の説明は、技術の特定の実装および実施例に焦点をあてる。技術の説明を助けるためにこの焦点がもたらされたのであって、当該技術の範囲あるいは利用性に限定して解釈されるべきではない。しかしながら、他の実施例を、本出願で開示される技術に基づいて利用することができる。
【0011】
ポストの移動範囲を表現するのにここで使用する用語、“調整長さ”は、ポストが、ロック係合を保持しながら、シートバックに移動しシートバックから離れる最大距離を示す。特定の態様において、“調整長さ”は、ヘッドレスト組立体が最大高さにあるとき、シートバックから露出するヘッドレストポストの切片長さとして規定することができる。その場合、ポストの“調整長さ”は、ポストの軸方向全長より短くすることができる。さらにここで説明するように、ポストは、調整長さに沿った任意の位置でロックすることができる。
【0012】
“comprises,”“comprising,”“includes,”“including,”“has,”“having”あるいはこれらの他の変形の用語は、排他せず包含することを意図する。例えば、機能一覧を具備する方法、物、あるいは機械は、それらの機能に必ずしも限定されるものではなく、一覧で明確にされない、あるいはこのような方法、物、機械に特有の他の特徴を包含する場合がある。さらに、別段に明示されない限り、“or”は、包含的or、つまり、排他的orでないことを示す。例えば、条件Aまたは条件Bは、以下のいずれかにより満たされる。Aは真で(あるいは存在し)、Bは偽である(あるいは、存在しない)、Aは偽で(あるいは存在しない)Bは真である(あるいは、存在する)、そして、AおよびBの両方が真である(あるいは、存在する)。
【0013】
また、“a”あるいは“an”は、ここで説明される要素および構成の説明のために用いられる。これは、理解しやすくして、包括的に発明の範囲を認識するためになされる。この説明は、特段の意味が明確にされない限り、1つ、少なくとも1つ、単数(複数を含む)、あるいはその逆を含むように読まれるべきである。例えば、単数の物がここで説明される場合、複数の物が単数の物の位置付けで使用される場合がある。同様に、複数の物がここで説明される場合、単数の物が複数の物に置き換わる場合がある。
【0014】
特段の定義がなければ、ここで使用されるすべての技術および科学用語は、本発明が属する分野における当業者に一般に理解される意味と同義の意味を持つ。素材、方法、例は単なる例示であって、限定されることを意図したものでない。ここで説明されない限り、特定素材および工程についての詳細は従来のものであり、書物に説明される場合があり、ヘッドレストの技術の範囲内のものもある。
【0015】
本ヘッドレスト組立体は、終始一貫した摺動抵抗および調整機能をもたらすよう構成される。概念は、本発明の範囲を説明し限定しない以下の実施例を考慮するとより理解される。
【0016】
最初に、図2を参照すると、車体用シート2が部分的に示される。該シート2は、車体に搭載されるシート底面(図示なし)を含むことができる。シート2は、シート底面あるいは車体のいずれかに搭載されるシートバック4も含むことができる。シートバック4は、またヘッドレスト組立体1を含むことができる。ヘッドレスト組立体1はシートバック4の上面6に係合することができる。ヘッドレスト組立体1は、シートバック4に対して移動するよう構成することができる。この点について、ヘッドレスト組立体1は様々な高さの乗客に合わせて調整することができる。
【0017】
図1から図3Bを参照すると、ヘッドレスト組立体1は、一般的に本体(例えば、頭部クッション)2、頭部クッション2から延びる第一ポスト100および第二ポスト102、第一ポスト100に係合する第一ガイドスリーブ200、および第二ポスト102に係合する第二ガイドスリーブ202を含むことができる。第一ガイドスリーブ200はさらに、第一および第二先端部を有する第一ベアリング300とロック機構400を含むことができる。同様に、第二ガイドスリーブ202はさらに、第一および第二先端部を有する第二ベアリング300を含むことができる。第一および第二ベアリング300、302はそれぞれが、第一先端306と第二先端308を有することができ、第二先端308は実質的に第一先端306と同じ形である。ロック機構400は第一先端306に係合することができる。
【0018】
特定の実施例において、頭部クッション2は発泡ポリマー材料から製造することができ、内側骨格を有することができる。頭部クッション2はさらに、発泡プラスチックを覆うために選択される表地、例えば、ビニール、布地、革、あるいはこれらの組合せなどを含むことができる。内側骨格は、頭部クッション8を支えるのに十分ないずれかの硬質材料を備えることができる。内側骨格は、単一部品からあるいは共に取り付けられたいくつかの軸部材から成形することができる。内側骨格から延びて第一ポスト100および第二ポスト102とすることができ、該ポスト100、102は骨格と一体とすることができ、あるいは、当業者に理解できるいずれかの方法で骨格に取り付けることができる。例えば、ポスト100、102は、骨格に溶接することができる。または、ポスト100、102を機械的に変形し、骨格に係合することができる(例えば、ポスト100、102を骨格の周りにかしめる、あるいは折り曲げる)。あるいは、ポスト100、102を螺着あるいは他の同型の留め具で骨格に取り付けることができる。
【0019】
特定の実施例において、第一および第二ポスト100、102は、頭部クッション2から略平行の向きに延びることができる。さらなる実施例において、第一および第二ポスト100、102は頭部クッション2から平行に延びることができる。ここで使用する“略平行”は、2ラインあるいは2平面間で10°以下、例えば、5°以下、あるいは1°以下ともなす相対角度を示す。ここで使用する“平行”は、2ラインあるいは2平面間で0.1°以下でなす相対角度を示す。
【0020】
ポスト100、102は直径D、外周C、長さLを有することができる。特定の実施例において、ポスト100、102は同じまたは違う長さとなるようサイズ化することができる。ポスト100、102は、金属、複合材料、ポリマー、セラミック、あるいは車両操縦時に見せる横方向と軸方向の両方の力に耐える十分な硬度と強度を有する他の材料から製造することができる。
【0021】
特定の実施例において、少なくとも一部のポスト100、102は、ストレート筒状ロッドから成形することができる。さらに特定の実施例において、ポスト100、102は、それらの中に1またはそれ以上の径方向湾曲部104を有することができる。径方向湾曲部104はシートバック4から頭部クッション2をオフセットすることができる。さらに別の実施例において、ポスト100、102はそれぞれ、頭部クッション2をシートバック4に対して回転調整できる関節結合部を含むことができる。この点について、頭部クッション2は、ポスト100、102の頂点に回転可能に関節結合することができる。関節結合部は頭部クッション2内に設けることができる。
【0022】
特定の態様において、少なくとも一つのポスト100、102は、停止機構108(図4)を有することができる。停止機構108は、シートバック4に取り付けた補完ロック機構(以下説明)に係合するよう構成することができる。特定の態様において、停止機構108は、外周Cの周りに少なくとも部分的に延びる径方向グルーブあるいは凹みとすることができる。
【0023】
一実施例において、ポスト100、102を、外側刻み目、外側切欠き、グルーブおよび/または凹みのない滑らかな外面とすることができる。ポスト100、102は、ヘッドレスト組立体1が最大の高さに達したとき、シートバック4から露出するポスト100、102の切片長さにより測定される、調整長さLを有することができる。
【0024】
この点について、調整長さLは、対応して長さLを長くすることにより長くすることができる。別の態様において、Lは、ポスト100、102の先端部106の近くに停止機構108を位置変更することにより長くすることができる。
【0025】
特定の実施例において、LとLの比は、4.0以下、例えば、3.5以下、3.0以下、2.5以下、2.0以下、1.5以下、1.25以下、1.1以下ともすることができる。LとLの比は、1.0以上、例えば、1.1以上、1.2以上、1.3以上、1.4以上、1.5以上、1.6以上、1.7以上、1.8以上、1.9以上、または2.0以上ともできる。加えて、LとLの比値は上記規定範囲内の値から選択することができる。
【0026】
停止機構108は、先端部106と停止機構108に最も近い表面との間で測定される長さLSFで、ポスト100、102の先端部106から分離することができる。特定の態様において、LとLSFの比は、100以下、例えば、75以下、50以下、25以下、または10以下ともできる。LとLSFの比は、0.5以上、例えば、1以上、5以上、10以上、20以上、30以上、40以上、または50以上ともできる。加えて、LとLSFの比値は上記規定範囲内の値から選択することができる。
【0027】
特定の実施例において、ガイドスリーブ200、202は加えて、ポスト100、102の停止機構108に係合するよう構成した停止機構204を含むことができる。停止機構108、204は、ポスト100、102がガイドスリーブ200、202から離脱するのを防ぐよう構成することができる。停止機構108,204は、2つの略同心上の要素の軸方向の離脱防止について当業者が理解可能であろういずれかの特徴を備えることができる。
【0028】
例えば、図4で示されるように、停止機構108、204のうち一つは、他方の停止機構108、204の対応する凹部208に係合するよう構成した径方向突出部206を備えることができる。特定の態様において、径方向突出部206は、対応する凹部208に対して付勢するばねとできる。このとき、径方向突出部206は、対応する凹部208に係合することができ、ポスト100、102がガイドスリーブ200、202から離脱するのを防ぐことができる。
【0029】
あるいは、停止機構108、204は、ポスト100、102のうち一つに係合するよう構成したモーリーを備えることができる。ポスト100、102をガイドスリーブ200、202に通して挿入した後、モーリーがガイドスリーブ200、202を超えて、径方向外側に拡張しあるいは延びるよう、モーリーを付勢するばねとできる。拡張あるいは伸長により、停止機構108、204を据え付け、ポスト100、102がガイドスリーブ200、202から離脱するのを防ぐことができる。
【0030】
再び図1から図3を参照して、第一および第二ベアリング300、302は第一および第二ポスト100、102のそれぞれの周りに係合するよう構成することができる。特定の実施例において、ポスト100、102とベアリング300、302は、ポスト100、102をベアリング300、302内で位置合わせするのを補助するためのポカヨケまたは他の機構を有することができる。ここで使用する“ポカヨケ”は、部品間の意図しない動きを防ぐのを助け、より組立を容易にするためにポスト100、102およびベアリング300、302のそれぞれに設けられる補完成形機能を意味する。例えば、ポカヨケは、ポスト100、102およびベアリング300、302の軸方向長さに沿って延びる凸凹を備えてもよい。特定の実施例において、ポカヨケは、ポスト100、102およびベアリング300、302のうち一つと、他方のポスト100、102およびベアリング300、302の凹み、ピンおよびグルーブ、あるいは、より簡潔で欠陥のない要素組立を可能とするいずれかの他の補完係合構造に成形されるインターロックリブを含むことができる。
【0031】
図5および図6を参照して、特定の実施例において、対向する軸端306、308および外周端310、312を有する、例えば、ばね鋼などの弾性部材細片304からベアリング300、302を成形することができる。細片304は、未変形部316と少なくとも一列の波形構造318を含むことができる。波形構造318は、例えば、細片304にスタンピングするなど、プレス成形することができる。ここで使用する“未変形部”は、そこから波形構造が突出するベアリングの環状側壁を示すことができる。特に、“未変形部”は、環状あるいは円筒形状を成形するとき以外は変形しない細片304の部分を含むことができ、例えば、未変形部は波形構造を欠く。ここで使用する“未変形部”は、ベアリングの内径あるいは外径のうち少なくとも一つを規定するベアリングの環状側壁を含むことができる。
【0032】
特定の実施例において、図7Aから図7Dで示すように、各波形構造318は実質的に大きさと形は同じで、ベアリング300、302の外周で、より均等な圧縮を可能とする。特定の実施例において、波形構造318は、軸端306、308の間で少なくとも部分的に延びる長さLWSを有することができる。別の実施例において、波形構造318は、軸端306、308に平行に延びることができる。さらなる実施例において、波形構造318は、軸端306、308に対して、いかなる角度方向にも延びることができる。
【0033】
例えば、図8Aから図8Dで示すように、波形構造318は、端部306、308と平行に成形することができる。さらなる実施例において、各波形構造318は、独特あるいは異なる特徴を有することができる。特定の態様において、波形構造318は略直方体とすることができる。別の態様において、図9Aから図9Dで示すように、波形構造318を略ピラミッド形とすることができる。さらなる態様においては、図10Aから図10Dで示すように、波形構造318を半球形状のディンプルとすることができる。さらに別の態様においては、波形構造318を円錐形とすることができる。加えて、波形構造318を、内柱100、102に係合することが可能ないかなる他の突出表面を有するように成形することができる。
【0034】
特定の実施例において、波形構造318は、同一の突出距離DWPを有することができる。別の実施例においては、波形構造318は、異なる突出距離DWPを有することができる。
【0035】
特定の態様においては、ベアリング300、302の外周に多数の波形構造NWSとを設けることができる。NWSは少なくとも3とすることができ、例えば、NWSは少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、少なくとも10、少なくとも11、少なくとも12、少なくとも13、少なくとも14、少なくとも15、あるいは少なくとも16である。NWSは、40以下、例えば、35以下、30以下、25以下、20以下、15以下、または10以下とすることができる。NWSは、上記記載の値間で、いずれかを含む範囲内とすることもできる。
【0036】
さらに、各波形構造318は、より小さな波形構造318からなる多数列(外周に延びる)NSWSを含むことができる。NSWSは、少なくとも2、例えば、少なくとも3、または少なくとも4ともすることができる。NSWSは、6以下、例えば、5以下、4以下、または3以下ともすることができる。NWSは、上記記載の値間で、いずれかを含む範囲内とすることもできる。
【0037】
この態様において、ここでのすべての引用波形構造318は単一の波形構造318、あるいは上記で規定した範囲内のいずれかの数の波形構造NSWSを含むことができることが理解されるべきである。さらに、各波形構造318は同様のあるいは異なる寸法および物理的特徴を有することができることも理解されるべきである。特定の態様において、波形構造318は、ベアリング300、302の外周で、形と寸法サイズにおいて異なったものとすることができる。別の態様において、すべての波形構造318は、実質的に同じとすることができる。
【0038】
さらに、波形構造318は、図5で示すように、細片304に沿って直線状に、あるいは図11で示すように、非直線状に設けることができる。後の実施例において、波形構造318が軸方向に整列しないように、波形構造318を細片304の周りに互い違いに配列することができる。このとき、ベアリング300、302内に設けられたポスト100、102に対して、実質的に均等に径方向内向きの圧縮力をもたらすよう、波形構造318を構成することができる。ベアリング300、302の長さに沿って見ると、各ベアリング300、302は、ベアリング300、302の周りに設けられる、少なくとも3の波形構造、例えば、少なくとも4の波形構造、少なくとも5の波形構造、あるいは少なくとも6の波形構造を有することができる。
【0039】
図12Aから図12Cで示されるように、特定の実施例において、ベアリング300、302は、その中に角度付ポスト100、102を受け止めるよう構成することができる。波形構造318は、角度係合に適応するための様々な突出距離DWPを有することができる。さらなる実施例において、図13Aから図13Cで示すように、ベアリング300、302を、ベアリング300、302と同心上に整列しない偏心ポスト100、102を受け止めるよう構成することができる。このとき、波形構造318を、軸方向では実質的に同じだが、周方向では大きくなるあるいは小さくなるよう成形することができる。
【0040】
特定の実施例において、ベアリング300、302を成形するために、細片304を湾曲し、外周端310、312を対向させて環状リングを成形することができる。得られるベアリング300、302は、各々が、中心軸322、波形構造の最内部320に接する最良適合円により周方向に測定される機能上の外周Cを有することができる。特定の実施例において、細片304は湾曲し、端部310、312の間に重なりを形成し、ベアリング300、302が有することができる寸法範囲を増大することができる。
【0041】
図14Aにおいて示すように、特定の態様において、ベアリング300、302は、ポスト100、102の係合の前に、2つの対向する波形構造318、318の内側表面320間で測定される、機能上の内径IDを有することができる。ポスト100、102は、外径Dを備えることができる。特定の態様において、DとIDの比を1.5以下、例えば、1.45以下、1.4以下、1.35以下、1.3以下、1.25以下、1.2以下、1.15以下、1.1以下、1.05以下、または1.025以下ともすることができる。DとIDの比を、1.005以上、例えば、1.01以上、1.02以上、1.03以上、1.04以上、1.05以上、1.06以上、1.07以上、1.08以上、1.09以上、または1.1以上ともすることができる。加えて、DとIDの比を、上記記載の比値の間および、いずれかを含む範囲内とすることもできる。特定の態様において、DとIDの比が増加すると、波形構造318は、ポスト100、102に対してより大きな径方向の力をもたらすことができる。
【0042】
ベアリング300、302は、さらに、その中にポスト100、102が挿入される前に、ベアリング300、302の未変形部316の内面336に沿った最良適合円により測定することができる、全周Cを備えることができる。
【0043】
特定の実施例において、ベアリング300、302は、端部310、312の間に初期空隙314を有することができる。初期空隙314は、ポスト100、102のベアリング200、203への挿入前に、端部310、312の間で空隙として規定することができる。初期空隙314は、端部310、312の間で垂直に測定される、初期幅WGIを有することができる。WGIとCの比は、0.30以下、例えば、0.25以下、0.20以下、0.15以下、0.10以下、0.05以下、または0.04以下ともすることができる。WGIとCの比は、0.01以上、例えば、0.02以上、0.03以上、0.04以上、0.05以上、0.06以上、0.07以上、0.08以上、0.09以上、または0.10以上ともすることができる。WGIとCの比は、上記記載の比値間およびいずれかを含む範囲内とすることもできる。ここで使用するCは、ベアリング300、302の内面336の周方向長さと、空隙314の長さWGIを含むものと理解することができる。
【0044】
さらに、特定の実施例において、図14Bで示すように、ポスト100、102のベアリング300、302への挿入に際して、端部310、312の間の幅は、幅WGOを有する可動空隙338を形成するために大きくすることができる。WGOとWGIの比は、0.01以上、例えば、0.02以上、0.03以上、0.04以上、0.05以上、0.10以上、0.15以上、0.20以上、0.25以上、0.30以上、0.35以上、または0.40以上ともすることができる。WGOとWGIの比は、0.75以下、例えば、0.70以下、0.65以下、0.60以下、0.55以下、0.50以下、0.45以下、0.40以下、0.35以下、0.30以下、0.25以下、0.20以下、0.15以下、0.10以下、または0.05以下でもある。WGOとWGIの比は、上記記載した比値間および、いすれかを含む範囲内とすることもできる。
【0045】
さらなる実施例において、ベアリング300、302は、ベアリング300、302のポスト100、102への係合の後で、2つの対向する波形構造318、318の内面320の間で測定することができる可動内径IDを有することができる。特定の態様において、IDとIDの比を、1.05以上、例えば、1.10以上、1.15以上、1.20以上、1.25以上、1.30以上、1.35以上、1.40以上、1.45以上、1.50以上、1.55以上、または1.60以上ともすることができる。IDとIDの比を、2.00以下、例えば、1.75以下、1.50以下、1.25以下、または1.10以下ともすることができる。IDとIDの比は、上記記載した比値の間および、いずれかを含む範囲内とすることもできる。
【0046】
特定の態様において、ベアリング300、302は、ポスト100、102の挿入後に、ベアリング300、302の未変形部316に沿った最良適合円によって測定される、機能上の外周を有することもできる。CとCの比は、少なくとも1.025、少なくとも1.05、少なくとも1.1、少なくとも1.2、少なくとも1.3、少なくとも1.4、少なくとも1.5、少なくとも1.75、または少なくとも2.0ともすることができる。CとCの比は、5以下、4以下、3以下、2以下、または1.5以下ともすることができる。CとCの比は、上記記載の比値間および、いずれかを含む範囲内とすることもできる。
【0047】
特定の態様において、各波形構造318は、細片304の未変形部316から波形構造318の内面320まで垂直に測定される、曲率半径がRWSである円弧状断面を有することができる。波形構造318が異なる曲率半径(例えば、パラボラ形状)を有する場合、RWSは、波形構造318内の最良適合円に合わせて測定される。ベアリング300、302は、ベアリング300、302の中心軸322から未変形部316まで垂直に測定することができる、本体半径Rを有することもできる。
【0048】
さらに、特定の態様において、RWSは、0.50R以下、例えば、0.45R以下、0.40R以下、0.35R以下、0.30R以下、0.25R以下、0.20R以下、0.15R以下、0.10R以下、または0.05R以下ともすることができる。さらに、RWSは、少なくとも0.01R、例えば、少なくとも0.02R、少なくとも0.03R、少なくとも0.04R、少なくとも0.05R、少なくとも0.10R、少なくとも0.15R、または少なくとも0.20Rともすることができる。RとRWSとの関係は、上記記載した比値間、およびいずれかを含む範囲内とすることもできる。
【0049】
特定の実施例において、図15に示すように、ベアリング300、302は、細片部材304のみ含むことができ、別の実施例において、図16に示すように、ベアリング300、302は、さらに、ポスト100、102に高い摺動特性をもたらすことができる低摩擦層324を含むことができる。低摩擦層324は、ポリマー、例えば、ポリケトン、ポリアラミド、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルスルホン、ポリスルホン、ポリフェニレンスルホン、ポリアミドイミド、超高分子量ポリエチレン、フッ素重合体、ポリアミド、ポリベンゾイミダゾール、あるいはこれらの組み合わせなどを含む材料を備えることができる。
【0050】
一例において、ポリマー材料は、ポリケトン、ポリアラミド、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリアミドイミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリフェニレンスルホン、フッ素重合体、ポリベンゾイミダゾール、それらの派生物、またはそれらの組合せを含む。特定の例において、熱可塑性材料は、ポリマー、例えば、ポリケトン、熱可塑性ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルスルホン、ポリスルホン、ポリアミドイミド、それらの派生物、またはそれらの組合せを含む。さらなる例において、材料は、ポリケトン、例えば、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルケトン、ポリエーテルケトンケトン、ポリエーテルケトンエーテルケトン、それらの派生物、またはそれらの組合せを含む。さらなる例において、熱可塑性ポリマーは、超高分子量ポリエチレンであってもよい。
【0051】
一例であるフッ素重合体は、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、パーフルオロアルコキシ(PFA)、テトラフルオロエチレン三元共重合体、ヘキサフルオロプロピレン、ビニリデンフルオリド(THV)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、エチレンテトラフルオロエチレン系共重合体(ETFE)、エチレンクロロトリフルオロエチレンコポリマー(ECTFE)、あるいは、それらの組合せを含む。フッ素重合体は、特定の実施例に応じて使用される。
【0052】
加えて、ベアリング300、302は、ベアリング300、202とポスト100、102の間において、さらに摺動特性を高めるために潤滑油を含むことができる。例示的な潤滑油は、二硫化モリブデン、二硫化タングステン、黒鉛、グラフェン、膨張黒鉛、窒化ホウ素、タルク、フッ素カルシウム、またはそれらの組合せを含むことができる。加えて、潤滑油は、アルミナ、シリカ、二酸化チタン、フッ素カルシウム、窒化硼素、雲母、ウォラストナイト、炭化けい素、窒化ケイ素、ジルコニア、カーボンブラック、顔料、あるいはそれらの組合せを備えることができる。
【0053】
ベアリング300、302のばね特性と低摩擦層324の低摩擦/潤滑特性の組み合わせにより、低摩擦摺動面をもたらすことが可能となる。
【0054】
特定の実施例において、細片304は、厚みTを有することができ、低摩擦層324は厚みTLFLを有することができる。TとTLFLの比は、少なくとも1、例えば、少なくとも1.5、少なくとも2、少なくとも2.5、少なくとも3、少なくとも3.5、少なくとも4、少なくとも4.5、または少なくとも5ともすることができる。TとTLFLの比は、50以下、例えば、40以下、30以下、20以下、または10以下ともすることができる。加えて、TとTLFLの比は、上記記載した比値間、およびいずれかを含む範囲内とすることができる。
【0055】
特定の実施例において、低摩擦層324は、0.01mm以上、例えば、0.05mm以上、0.1mm以上、0.2mm以上、0.3mm以上、0.4mm以上、0.5mm以上、0.6mm以上、0.7mm以上、0.8mm以上、0.9mm以上、または1mm以上までもの厚みを有することができる。低摩擦層324の厚みは、10mm以下、例えば、9mm以下、8mm以下、7mm以下、6mm以下、5mm以下、4mm以下、3mm以下、2mm以下、または1mm以下ともすることができる。加えて、低摩擦層324の厚みは、上記記載の比値間、およびいずれかを含む範囲内とすることができる。
【0056】
いくつかの実施例において、低摩擦層324は、ベアリング300、302の内面336に積層することができる。他の実施例において、低摩擦層224は、化学的処理によって、ベアリング300、302の内面336に設けることができる。さらなる実施例において、低摩擦層224を、機械的な変形によって、ベアリング300、302の内面336に設けることができる。さらに他の実施例においては、低摩擦層324を、当該技術分野で既知のいずれかの方法でベアリング300、302に設けることができる。低摩擦層324をベアリング300、302の細片304に設けた後、得られる構造は、好適にかたどられた回転波形成形物などを用いて、スタンピング、例えば、押しつけなどして、波形構造318を成形することができる。このように、波形構造318は、弾性部材の細片304と低摩擦層324の両方から成形することができる。
【0057】
特定の実施例において、ベアリング300、302は、ガイドスリーブ200、202内のポスト100、102の摩擦抵抗を減らすことができ、より容易に、シートバック4に対してヘッドレスト組立体1を移動することが可能となる。別の実施例において、ベアリング300、302は、隙間ゼロ密着をガイドスリーブ200、202とポスト100、102の間にもたらすことができる。さらに別の実施例においては、ベアリング300、302は、ポスト100、102がガイドスリーブ200、202に対して移動したとき、組立体1の軋みを排除または実質的に減らすことが可能となる。
【0058】
特定の実施例において、ベアリング300、302は、径方向内向きの力をポスト100、102に対して加えるよう構成し、それらの間に隙間ゼロ密着を形成することができる。このとき、隙間ゼロ密着を、ベアリング300、302とポスト100、102との間に形成することができる。ここで使用する用語、“隙間ゼロ”は、ベアリングの中心軸に垂直にベアリングに対して力を加えたとき、実質的に知覚できる径方向の遊びまたは移動なくベアリングとポストが係合することによって規定される。それと同時に、ベアリングは、その中に配置されるポストを、0°、45°、90°、135°、180°、225°、270°の位置で固定して設け保持する。
【0059】
特定の態様において、ベアリング300、302がポスト100、102に高い径方向剛性をもたすと同時に、ベアリング300、302内のポスト100、102について軸方向への摺動力を小さくすることが望ましい。このとき、ヘッドレスト組立体1は、高い垂直負荷を支持すると同時に、最小の軸方向負荷を加えて、ポスト100、102がベアリング300、302内を移動できるようにする。
【0060】
特定の実施例において、ベアリング300、302は、ベアリング300、302がポスト100、102に約2,000N/mm以上の径方向剛性をもたらし、同時に、約30N以下の軸方向への摺動力を加えると、ポストが移動することができるよう、ポスト100、102との締り嵌めを形成することができる。さらなる実施例において、ベアリング300、302は、ポストに、約2,250N/mm以上、約2,500N/mm以上、約2,750N/mm以上、約3,000N/mm以上、約3,500N/mm以上、あるいは約4,000N/mm以上もの径方向の剛性をもたらすことができる。ベアリング300、302の径方向剛性は、ポスト100、102をベアリング300、302に挿入した後であればいつでも決定することができる。例えば、上述したように、ポスト100、102のうちいずれか一つが、ベアリング300、302のうち一つに挿入された後、ポスト100、102のうち一つあるいはベアリング300、302のうち一つを固定し、垂直力を他方のポスト100、102またはベアリング300、302に加えることによって、ポスト100、102とベアリング300、302の事前組立体の径方向剛性を決定することができる。ポスト100、102あるいはベアリング300、302のうち一つの径方向移動に作用するのに必要な力は、ベアリング300、302の径方向剛性で決定することができる。
【0061】
特定の実施例において、ベアリング300、302は、望ましい径方向剛性をもたらし、同時に、ポスト100、102に、約29N以下、約28N以下、約27N以下、約26N以下、約25N以下、約24N以下、約23N以下、約22N以下、約21N以下、約20N以下、約19N以下、約18N以下、約17N以下、約16N以下、約15N以下、約14N以下、約13N以下の軸方向への摺動力を加えて、軸方向にポスト100、102を移動することができる。このとき、ベアリング300、302は、最小の前後力を加えると、ポスト100、102を軸方向に移動させながら、径方向移動に有効抵抗をもたらすことができる。
【0062】
特定の態様において、ベアリング300、302の壁から径方向内向き延び、内向き波形表面320に接する最良適合円に沿ってポスト100、102に対して圧縮するベアリング300、302の波形構造318によって、ベアリング300、302とポスト100、102の間で隙間ゼロを発生させることができる。特定の実施例において、各波形表面320は、最良適合円に沿ってポスト100、102と接するように構成する点接触地点を規定することができる。別の実施例においては、波形表面320は、ポスト100、102とベアリング300、302との間に面積接触地点をもたらすよう構成する平面部を規定することができる。このとき、ポスト100、102とベアリング300、302との接触は、点接触あるいは面積接触のいずれかである。
【0063】
特定の実施例において、各波形構造318により、ポスト100、102を取り付け前の最良適合円の直径によって測定される、初期直径Dと、ポスト100、102を取り付け後に最良適合円の直径によって測定される、可動直径Dを有する最良適合円を有することができる。ここで熟考すると、ベアリング300、302とポスト100、102間のゼロ隙間密着は、DがD以上であることを要することができる。このとき、DとDの比は、0.999以下、0.995以下、0.990以下、0.985以下、0.980以下、0.975以下、0.970以下、0.950以下、0.925以下、0.900以下とすることができる。DとDの比は、0.4以上、0.5以上、0.6以上、0.7以上、0.8以上、0.9以上、0.95以上、0.96以上、0.97以上、0.98以上、0.99以上とすることができる。さらに、DとDの比は、例えば、0.95から0.99の間のように、上記記載の比値間、およびいずれかを含む範囲内とすることができる。
【0064】
特定の態様おいて、DとDの比は、望ましい外径Dを有するポスト100、102の選択によって調整することができる。Dが、Dに対して大きくなると、結果形成されるDを大きくすることができ、ポスト100、102およびベアリング300、302の相対的隙間ゼロ密着に作用する。
【0065】
さらなる実施例において、ガイドスリーブ200、202のベアリング300、302の少なくとも一つは、後に詳細で説明するように、2モード径方向剛性特性を有することができる。さらに他の実施例においては、ベアリング300、302の両方が、2モード径方向剛性特性を有することができる。
【0066】
このように、ベアリング300、302は、ポスト100、102がそれらの中に挿入される前に測定される、初期組立前径方向剛性と、ポスト100、102が挿入された後に測定される組立後径方向剛性を有することができる。特定の実施例においては、組立後径方向剛性が初期組立前径方向剛性とは異なるように、ベアリング300、302を成形することができる。
【0067】
例えば、図34に示すように、ベアリングは、ポストがベアリングに挿入される前に、初期組立前径方向剛性(ライン部600に示す)を有することができる。ベアリングは、ポストがベアリングに挿入された後に測定される、組立後径方向剛性(ライン部602に示す)を有することができる。ポスト挿入の間、ベアリングの径方向剛性特性は、移行段階604で見るように、増加することができる。移行段階604で見るベアリングの径方向剛性特性は単に例示的なものであって、いずれかの外観(例えば、円弧状、直線状など)、持続期間、および/または傾斜を有することができると理解されるべきである。従って、移行段階604に、例えば、ここで説明したベアリングの材料選択、機構の幾何学的形状および向き、組立時に使用される力などの多くのパラメータが作用することが可能である。
【0068】
図34で見られる2モード径方向剛性特性は、約100N以下、例えば、約90N以下、約80N以下、または約75N以下でもある小さな軸方向の力を加えると、ポストのベアリングへの挿入を可能にする。同時に、ベアリングは相対的に高い組立後径方向剛性(約1000N/mm以上、例えば、約1500N/mm以上、あるいは、約2000N/mm以上)を見せることが可能となる。
【0069】
この点について、特定の実施例について、ベアリングは、約100N以下の初期組立力を要しながら、約1,000N/mm以上の組立後径方向剛性を有することができる。さらなる実施例において、ベアリングは、約1100N/mm以上、例えば、約1200N/mm以上、約1300N/mm以上、約1500N/mm以上、約1700N/mm以上、約2000N/mm以上、約2100N/mm以上、約2200N/mm以上、約2300N/mm以上、約2400N/mm以上、約2500N/mm以上、約3000N/mm以上、約3500N/mm以上、または約4000N/mm以上もの組立後径方向剛性を有することができる。さらに別の実施例においては、ベアリングは、約7500N/mm以下、例えば、約7000N/mm以下、約6500N/mm以下、約6000N/mm以下、約5500N/mm以下、または約5000N/mm以下もの組立後径方向剛性を有することができる。さらに、ベアリングの組立後径方向剛性は、例えば、約4500N/mmと約4800N/mmとの間のように、上記記載した値間およびいずれかを含む範囲内とすることができる。
【0070】
特定の実施例において、ベアリングは、上記に記載した範囲内の組立後径方向剛性を有するよう構成し、同時に、約100N以下、例えば、約95N以下、約90N以下、約85N以下、約80N以下、または約75N以下でもある組立力を有することができる。
【0071】
所定の実施例において、ベアリングは、2モード波形構造の結果、2モード剛性特性を有することができる。このとき、ベアリングの少なくとも一つのうち1以上の波形構造は、初期組立前径方向剛性と組立後径方向剛性を備える2モード径方向剛性を有することができる。
【0072】
さらなる実施例において、少なくとも2つの波形構造は、2モード径方向剛性特性を有することができ、そのような波形構造は少なくとも3、少なくとも4、あるいは少なくとも5ともすることができる。別の実施例では、少なくとも一つのベアリングで波形構造ごとに2モード径方向剛性構造を有することができる。さらなる実施例において、波形構造は、2つの波形構造が同じ2モード径方向剛性特性を有しないよう、例えば、波形構造ごとに独特の2モード径方向剛性構造とするような、異なる2モード径方向剛性構造を有することができる。
【0073】
少なくとも一つのベアリングあるいは波形構造の2モード径方向剛性は、少なくとも3の利点をもたらすことができる。まず、ベアリングとポストの間で、ベアリングまたはポストを損傷することなく、より強い径方向密着を達成することができる。第二に、ポストのベアリングへのより速く簡単な組立を可能とし、組立力を減らすことができる。第三に、ポストをベアリングに挿入するときに、摩擦摺動により起こる粒子の発生を、2モード径方向剛性構造がない組立と比べて、必要な軸力を減らすことにより最小にすることが可能になる。
【0074】
特定の実施例において(例えば、図35Aから40Bで見られる)、ベアリング300、302の少なくとも一つのうち1以上の波形構造318は、矯正機構606を備えることができる。矯正機構606は、例えば、1以上の波形構造318(図35Aから37Eと、39Aから39Eで示される)の少なくとも一部を通して延びる開口608、波形構造318の薄い厚みを有する部分610(図38Aと38Bで示される)、窪み部612(図40Aと40Bで示される)とそれらの組み合わせを備えることができる。
【0075】
所定に実施例において、1以上の波形構造の矯正機構により、ポストが挿入される前に、少なくとも一つのベアリングが、波形構造の最内部に接する最良適合円に沿って測定される、初期内径Dを有するようにすることができる。矯正機構により、さらにベアリングに、ポストが挿入された後に、波形構造の最内部に接する最良適合円に沿って測定される可動直径Dを持たせることができる。DとDの比は、1.0以上、例えば、約1.01、約1.02、約1.03、約1.04、約1.05、または約1.10ともすることができる。さらに、特定の実施例において、DとDの比は、約2.0以下、例えば、約1.9以下、約1.8以下、約1.7以下、または約1.6以下ともすることができる。DとDの比は、例えば、約1.05と約1.10の間のような、上記に記載した値間、およびいずれかを含む範囲内とすることができる。
【0076】
図35Aから36Cを参照して、特定の実施例において、少なくとも一つの波形構造318は開口608を含むことができる。さらに特定の実施例において、開口608は、少なくとも一つの波形構造318の内面614に少なくとも部分的に配置することができる。
【0077】
波形構造318の内面614から見ると、開口608を、例えば、略多角形開口、略楕円形開口、あるいはこれら組合せのように、いかなる形にも規定することができる。特定の実施例において、開口608は、卵形(例えば、図36Aから36C)にすることができる。別の実施例では、開口608を、端部618が先細状となるよう(例えば、図35Aから図35E)、挟持することができる。
【0078】
図35A、35Bおよび35Dは、初期組立前状態(すなわち、ポストがベアリングに挿入される前)の波形構造318の一実施例を示す。このとき、開口608は、開位置にある。開位置では、波形構造318の径方向剛性は減り(すなわち、波形構造318の組立後径方向剛性以下)、より容易ににポストをベアリングに挿入することができる。事前組立状態では、示されるように(すなわち、ポスト挿入前)、開口608は、波形構造318の幅に沿って、少なくとも部分的に延びることができる。開口608は、波形構造318の長さに垂直に延びる開口608の最長距離によって測定される、最大幅Wを有することができる。
【0079】
ポストのベアリングへの挿入時、開口608は、少なくとも部分的に閉じ、それによって、波形構造318の径方向剛性を高めることができる。
【0080】
図35Cと35Eは、組立状態(すなわち、ポストの挿入後)の波形構造318を示す。図35Cと35Eにおいて、開口608は、組立状態で強調して示されており(すなわち、わずかに開口)、正確な縮尺率で描かれていないことを理解すべきである。実際は、開口608は、一見して開きがない連なる内面614を見せるのに組立状態において完全に閉じる可能性がある。
【0081】
別の実施例において、開口608は、組立状態ではほぼ閉じている可能性があり、波形構造318の内面614に沿って小さく開いて維持される。
【0082】
組立状態において(例えば、図35Cと35E)、波形構造318の径方向最内面614は、波形構造318の側面616に沿ったポストによりもたらされる径方向の力をベアリングの未変形部316に伝えながら、パラボラアーチとなることができる。逆に、事前組立状態では、大きな力を未変形部316に伝えることなく、前記閉じた、あるいは部分的に閉じた組立状態から波形構造318をそらせるので、波形構造318に一連のパラボラアーチは無い。こうして、ポストのベアリングへの挿入時に、最小の力を波形構造318の未変形部316に伝えることが可能となる。
【0083】
図36Aと36Bは、初期組立前状態(すなわち、ポスト挿入前)の波形構造318の別の実施例を示す。このとき、開口608は、開位置にある。開位置では、波形構造318の径方向剛性は減り、より容易にポストをベアリングに挿入できる。事前組立状態では、示されるように(すなわち、ポスト挿入前)、開口608は、波形構造318の長さに沿って少なくとも部分的に延びることができる。ポスト100、102のベアリング300、302への挿入時、開口608は少なくとも部分的に閉じることができ、これにより、波形構造318の剛性を高めることができる。
【0084】
図36Cは、組立状態(すなわち、ポストのベアリングへの挿入後)の図36A図36Bの波形構造318を示す。図36Cでは、開口608は、組立状態で強調して示され(すなわち、わずかに開いて)、正確な縮尺率で描かれないことが理解されるべきである。実際には、開口608は、開きが無い連なる内面614を見せるのに、組立状態において完全に閉じる可能性がある。
【0085】
別の実施例において、開口608は、組立状態においてほぼ閉じる場合があり、波形構造318の内面614に沿って小さく開いて維持される。
【0086】
組立状態(例えば、図36C)では、波形構造318の径方向最内面614は、波形構造318の側面616に沿ってポストによりもたらされる径方向の力をベアリングの未変形部316に伝えながら、パラボラアーチとなることができる。逆に、事前組立状態では、大きな力を未変形部316に伝えることなく、前記閉じた、あるいは部分的に閉じた組立状態から波形構造318をそらせるので、波形構造318に連なるパラボラアーチは無い。こうして、ポストのベアリングへの挿入時、最小の力を波形構造318の未変形部316に伝えることができる。
【0087】
図37A、37Bと37Dは、初期組立前状態(すなわち、ポストのベアリングへの挿入前)の波形構造318のさらなる実施例を示す。このとき、開口608は、開位置にある。この位置では、波形構造318の径方向剛性は減り、より容易にポストをベアリングに挿入することができる。事前組立状態では、示されるように(すなわち、ベアリングへのポスト挿入前)、開口608は、波形構造318の幅に沿って少なくとも部分的に延びることができる。ポストのベアリングへの挿入時、開口608は、少なくとも部分的に閉じることができ、これにより、波形構造318の剛性を高めるすることができる。
【0088】
図37Cと37Eは、組立状態での(すなわち、ポストのベアリングへの挿入後の)図37A、37Bと37Dの波形構造318を示す。図37C図37Eでは、開口608は強調して示され(すなわち、わずかに開いて)、正確な縮尺率で描かれていないことが理解されるべきである。実際に、開口608は、開きが無い連なる内面614を見せるのに組立状態で完全に閉じる可能性がある。
【0089】
別の実施例において、開口608は、組立状態においてほぼ閉じている可能性があり、波形構造318の内面614に沿って小さく開いて維持される。
【0090】
組立状態(例えば、図37Cと37E)では、波形構造318の径方向最内面614は、波形構造318の側面616に沿ってポストからもたらされる径方向の力をベアリングの未変形部316に伝えながら、アーチとなることができる。逆に、事前組立状態では、大きな力を未変形部316に伝えることなく、前記閉じた、あるいは部分的に閉じた組立状態から波形構造318をそらせるので、波形構造318に連なるパラボラアーチは無い。これにより、ポストのベアリングへの挿入時、最小の力を波形構造318の未変形部316に伝えることができる。
【0091】
図39Aから39Eで示すように、所定の実施例において、少なくとも一つの波形構造318は、側面616の少なくとも一つに沿って配置される開口608を含むことができる。これにより、波形構造318は、ベアリング側壁の未変形部から少なくとも部分的に結合を解くことができる。示されない実施例では、波形構造318は少なくとも3 つの側に沿った開口を含むことができる。これにより、波形構造は、3つの側の少なくとも一部、例えば、爪に沿って側壁から結合を解くことができる。一実施例において、径方向に爪を曲げて、そうでなければ歪曲することができる。これにより、ポストで測定される波形構造318の径方向負荷を増加または軽減する場合がある。
【0092】
開口608は、波形構造318の側面616から見ると、任意の形、例えば、略多角形状開口、略楕円形状開口、あるいはそれらの組合せなどを規定することができる。特定の実施例において、開口608を卵形とすることができる。別の実施例においては、開口608を、挟持することができる。
【0093】
図39A、39Bと39Dは、初期組立前状態(すなわち、ベアリングへのポスト挿入前)の波形構造318のさらなる実施例を示す。このとき、開口608は、開位置にある。この位置では、波形構造318の径方向剛性は減り、より容易にポストをベアリングに挿入できる。事前組立状態では、示すように(すなわち、ベアリングへのポスト挿入前)、開口608は、波形構造318の長さに沿って少なくとも部分的に延びることができる。ベアリングへのポストの挿入時、開口608は、少なくとも部分的に閉じることができ、これにより、波形構造318の剛性を高めることができる。
【0094】
図39Cと39Eは、組立状態(すなわち、ベアリングへのポスト挿入後)の波形構造318を示す。図39Cと39Eにおいて、開口608は、組立状態において、強調して示され(すなわち、わずかに開いて)、正確な縮尺率で描かれていないことが理解されるべきである。実際には、開きが無い連なる側面616を見せるのに、開口608は、組立状態において完全に閉じる可能性がある。
【0095】
別の実施例において、開口608は、組立状態においてほぼ閉じる可能性があり、波形構造318の側面616に沿って小さな空隙が維持される。
【0096】
組立状態(例えば、図39Cと39E)では、波形構造318の径方向最内面614は、波形構造318の側面616に沿ってポストによりもたらされる径方向の力を未変形部に伝えながら、アーチとなることができる。逆に、事前組立状態では、大きな力を未変形部316に伝えることなく、前記閉じた、あるいは部分的に閉じた組立状態から波形構造318をそらせるので、波形構造318に連なる側壁616は無い。これにより、ポストのベアリングへの挿入時、最小の力を波形構造318の未変形部316に伝えることができる。
【0097】
特定の実施例において(例えば、図35A、35Bと35D)、開口608は、開口608の垂直方向から見た時、少なくとも一つの先細の端部618を有することができる。先細の端部618は、約45°以下、例えば、約40°以下、約35°以下、約30°以下、約25°以下、約20°以下、約15°以下、または約10°以下ともすることができる鋭角Aを規定することができる。
【0098】
さらなる実施例において、開口608は、最長L、およびLに垂直に測定される最大幅Wとすることができる。特定の実施例において、LとWの比は、約1.0以上、例えば、約1.5以上、約2.0以上、約2.5以上、約3.0以上、約4.0以上、約5.0以上、約6.0以上、約7.0以上、約8.0以上、約9.0以上、約10.0以上、約15.0以上、約20.0以上、約25.0以上、または約30.0以上ともできる。さらなる実施例においては、LとWの比は、約500以下、例えば、約400以下、約300以下、約200以下、約100以下、約75以下、約50以下、または約40以下ともできる。さらに、LとWの比は、例えば、約12.0のように、上記記載の値の間、およびいずれかを含む範囲内とできる。
【0099】
特定の実施例において、LとLの比は、約1.25以下、例えば、約1.0以下、約0.95以下、約0.90以下、約0.85以下、約0.80以下、約0.75以下、約0.70以下、約0.65以下、または約0.60以下ともできる。LとLの比は、約0.01以上、例えば、約0.10以上、約0.20以上、約0.30以上、または約0.40以上ともできる。さらに、LとLの比は、例えば、約0.90のように、上記記載の値の間、およびいずれかを含む範囲内とできる。
【0100】
さらなる実施例において、WとWの比は、約1.25以下、例えば、約1.0以下、約0.95以下、約0.90以下、約0.85以下、約0.80以下、約0.75以下、約0.70以下、約0.65以下、または約0.60以下ともできる。さらなる実施例において、WとWの比は、約0.01以上、例えば、約0.10以上、約0.20以上、約0.30以上、または約0.40以上ともできる。さらに、WとWの比は、例えば、約0.4のように、上記記載の値の間、およびいずれかを含む範囲内とできる。
【0101】
図38Aと38Bを参照すると、特定の実施例において、少なくとも一つの波形構造318の矯正機構606は、追加的/代替的に、薄い厚みを有する波形構造318の部分を備えてもよい。このとき、未変形部316は、平均的厚みTUPを有することができ、波形構造318は、薄い径方向厚みTを有する部分610を有することができる。TとTUPの比は、約0.99以下、例えば、0.95以下、約0.90以下、約0.85以下、約0.80以下、約0.75以下、約0.70以下、約0.65以下、約0.60以下、約0.55以下、約0.50以下、約0.40以下、約0.30以下、または約0.20以下ともできる。さらなる実施例において、TとTUPの比は、約0.05以上、例えば、約0.10以上、約0.15以上、または約0.20以上ともできる。さらに、TとTUPの比は、例えば、約0.85のように、上記記載の値の間、およびいずれかを含む範囲内とできる。
【0102】
とTUPの比が減少すると、初期組立前径方向剛性と組立後径方向剛性との差の程度は、組立に要される力が減る一方で、増加することができる。ポストがベアリングに挿入されると、図38Aの波形構造は崩れ、薄い厚みを有する波形構造318の部分610はより薄くなることができる。
【0103】
この点について、薄い厚みを有する波形構造318の部分610は、初期組立前径方向剛性S図38Aに示すとおり)を有し、組立後剛性S(図38Bに示すとおり)を有することができ、SはS以上である。特定の実施例において、SとSの比は、約1.01以上、例えば、約1.05以上、約1.10以上、約1.20以上、約1.30以上、約1.40以上、約1.50以上、約1.75以上、または約2.00以上ともできる。さらなる実施例において、SとSの比は、約20以下、例えば、約15以下、約10以下、約5以下、または約3以下ともできる。さらに、SとSの比は、例えば、約2.1と約2.5の間のように、上記記載の値の間、およびいずれかを含む範囲内とできる。
【0104】
特定の実施例において、薄い厚みを有する部分610は、波形構造318の外面に沿って測定される、表面面積Aを有することができ、波形構造318は全表面面積Aを有することができる。特定の実施例において、AとAの比は、約0.05以上、例えば、約0.10以上、約0.15以上、約0.20以上、約0.25以上、約0.30以上、約0.35以上、約0.40以上、約0.45以上、約0.50以上、約0.60以上、約0.70以上、約0.80以上、または約0.90以上ともできる。さらなる実施例において、AとAの比は、約0.99以下、例えば、約0.98以下、約0.97以下、約0.96以下、約0.95以下、約0.94以下、約0.93以下、約0.92以下、約0.91以下、または約0.90以下ともできる。さらに、AとAの比は、例えば、約0.45のように、上記記載の値の間、およびいずれかを含む範囲内とできる。
【0105】
図40Aと40Bを参照すると、別の実施例において、少なくとも一つの波形構造318の矯正機構606は、追加的/代替的に、窪み部612を備えてもよい。窪み部612は、隆起頭部、突起、凹み、あるいはポストのベアリングへの挿入時に歪曲する(崩れる)よう構成された類似構造を含むことができる。特定の態様において、窪み部612は、ポストがベアリングに挿入された後は、挿入前の径方向剛性と比較して、より大きな径方向剛性を有するよう構成することができる。
【0106】
特定の実施例において、窪み部612は隆起頭部620を備えることができる。さらに、特定の実施例において、隆起頭部620は、さらに複数の隆起頭部を備えることができる。所定の実施例において、隆起頭部620を、波形構造318の内面614に沿ってあるいは部分的に沿って、配置することができる。
【0107】
さらなる実施例において、窪み部612は、打ち抜き穴622を備えることができる。さらなる特定の実施例において、打ち抜き穴622は、さらに複数の打ち抜き穴を備えることができる。打ち抜き穴622は、波形構造318に全体に亘って初期組立前径方向剛性Sと組立後径方向剛性Sを持たせることができる。特定の実施例において、SとSの比は、約1.01以上、例えば、約1.05以上、約1.10以上、約1.20以上、約1.30以上、約1.40以上、約1.50以上、約1.75以上、または約2.00以上ともすることができる。さらなる実施例において、SとSの比は、約20以下、例えば、約15以下、約10以下、約5以下、または約3以下ともできる。さらに、SとSの比は、例えば、約2.1と約2.5との間のように、上記記載の値の間、およびいずれかを含む範囲内とできる。
【0108】
再び図1から図3Bまでを参照して、ガイドスリーブ200、202は、ロック機構400を含むことができる。ロック機構400は、ポスト100、102の好ましくない移動を防ぐため、シートバック4に係合することができる。ロック機構400は、ポスト100、102のうち一つを受け止めるよう構成した内側ボア402とともに成形することができる。特定の実施例において、組立体1は、追加的に、第二ポスト102を受け止めるよう構成した内側ボア402を含む、ロック機構400と略同一形状、略同一特徴を有する要素456を備えることができる。
【0109】
特定の実施例において、組立体1は、第一および第二ポスト100、102のうち一つに係合するよう構成したガイドスリーブ200、202を含むことができる。図17に示すとおり、第一ガイドスリーブ200はロック機構400とベアリング300を含むことができる。ガイドスリーブ200、202の他方は、ベアリング302と要素456を含むことができる。
【0110】
別の実施例において、各ガイドスリーブ200、202は2つの略同一のロック機構400、第一ベアリング300に係合する第一ロック機構400および第二ベアリング302に係合する第二ロック機構400を含むことができる。
【0111】
図17から図20を参照して、ロック機構400は、貫通する軸方向空洞418を規定するボアを有するハウジング404を含む。軸方向空洞418は、ロック機構400の底端部422からロック機構400の上端部424まで延びる中心軸420を有することができる。
【0112】
特定の実施例において、ハウジング404は、高さHと主直径Dを有する円筒状とすることができる。中心軸420は、ハウジング404の外面426と平行に延びることができる。軸方向空洞418は、直径Dを有することができ、DとDの比は、少なくとも1.1、例えば、少なくとも1.2、少なくとも1.3、少なくとも1.4、少なくとも1.5、少なくとも1.6、少なくとも1.7、少なくとも1.8、少なくとも1.9、少なくとも2.0、少なくとも2.5、または少なくとも3とすることができる。DとDの比は、5.0以下、例えば、4.5以下、4.0以下、3.5以下、3.0以下、2.5以下、または2.0以下ともできる。DとDの比は、また、例えば1.1と5.0との間のように、上記記載の比値の間、およびいずれかを含む範囲内とすることもできる。
【0113】
とDの比は、2.0以下、例えば、1.5以下、1.25以下、1.2以下、1.1以下、1.05以下、または1.025以下ともすることができる。DとDの比は、1.001以上、例えば、1.005以上、1.01以上、1.025以上、1.05以上、または1.75以上ともできる。加えて、DとDの比は、上記記載の比値の間、およびいずれかを含む範囲内とすることもできる。DとDの比が、特定のポイントを超えて減少すると、ポスト100、102とロック機構400のハウジング404との摩擦抵抗を増大することができる。増大する摩擦抵抗は、車両の乗員によるヘッドレスト組立体1の調整しやすさに影響を与えることが可能となる。
【0114】
さらなる実施例において、ハウジング404は、第一円筒形部分428とその下に係合した第二円筒形部分430ともに成形することができる。第一円筒形部分428は、外径ODH1を有することができ、第二円筒形部分430は、外径ODH2を有することができる。ODH1とODH2の比は、0.5以上、例えば、0.75以上、1.0以上、1.25以上、1.5以上、または2.0以上ともすることができる。ODH1とODH2の比は、5.0以下、例えば、4.5以下、4.0以下、3.5以下、3.0以下、2.5以下、2.0以下、または1.5以下ともできる。加えて、ODH1とODH2の比は、上記記載の比値の間、およびいずれかを含む範囲内とすることもできる。さらなる実施例において、ODH1とODH2の比は、約2とできる。この点について、第二円筒形部分430は、第一円筒形部分428の外径の約半分の外径を有することができる。
【0115】
第一円筒形部分428は高さHH1を有することができ、第二円筒形部分430は高さHH2を有することができる。HH1とHH2の比は、0.25以上、例えば、0.5以上、0.75以上、1.0以上、1.5以上、または2.0以上ともすることができる。HH1とHH2の比は、5.0以下、例えば、4.5以下、4.0以下、3.5以下、3.0以下、2.5以下、2.0以下、または1.5以下ともできる。加えて、HH1とHH2の比は、上記記載の比値の間、およびいずれかを含む範囲内とすることもできる。
【0116】
ハウジング404は、軸方向と前後方向の力に耐えるための十分な硬度を有するいずれかの好ましい材料を備えることができる。特定の実施例において、ハウジング404は、射出成型ポリマーを備えることができる。別の実施例では、ハウジング404は、加工工程を通じて形成された金属あるいは合金を備えることができる。さらに別の実施例において、ハウジング404は、セラミックまたは別の好ましい材料を備えることができる。ハウジング404は、単一部品、2部品、あるいは溶接、接着、留め具、縫製、あるいは他の好適な締付け手段によって共に結合されたいくつかの部品から成形することができる。
【0117】
特定の態様において、第一円筒形部分の底がシートバック4の上面6に面一になるよう、ハウジング404を嵌め込むことができる。このとき、ハウジング404は、車両の乗員に部分的に見えるようにすることができる。さらなる態様において、ハウジング404は、シートバック4の上面6の上に設けることができる。
【0118】
特定の態様において、図21で示されるように、ベアリング300、302は、ハウジング404の軸方向空洞418に嵌合するよう構成することができる。このとき、軸方向空洞418は、内径IDACを有することができ、ベアリング300、302は外径ODを有することができる。IDACとODの比は、1.20以下、例えば、1.15以下、1.10以下、1.09以下、1.08以下、1.07以下、1.06以下、1.05以下、1.04以下、1.03以下、1.02以下、または1.01以下ともできる。IDACとODの比は、1以上、例えば、1.01以上、1.02以上、1.03以上、1.04以上、1.05以上、または1.10以上ともできる。加えて、IDACとODの比は、上記記載の比値の間、およびいずれかを含む範囲内とすることもできる。
【0119】
ベアリング300、302のうち一つをロック機構400に係合し、他方のベアリング300、302を要素456に係合するために、ベアリング300、302の第一端部306をハウジング404の空洞418に挿入することができる。空洞418の中心軸420がベアリング300、302の中心軸322に並列するよう、ベアリング300、302をロック機構400と要素456に整列させることができる。特定の態様において、ハウジング404に固定させるため、ベアリング300、302は、さらに係合構造326を含むことができる。ガイド中心軸306は、空洞418の第一中心軸420と平行かつ第一中心軸420に随伴するようにできる。
【0120】
特定の実施例において、図22で示されるように、係合構造は、ベアリング300、302の各々に、少なくとも一つのL型切欠き326を備えることができる。各L型切欠き326は、ベアリング300、302の第一端部306から軸方向内向きに広がる開口328と、開口328の底部にあるかかと部330と、かかと部330から延びる摺動ロック面332と、摺動ロック面332の端末側にある端部334とを有することができる。ハウジング404の内面はさらに、空洞418へ径方向内向きに延び、中心軸420に略垂直である、少なくとも一つのタブ408を含むことができる。ベアリング300、302をハウジング404に取り付けるために、各ベアリング300、302を位置合わせすることができ、タブ408は、ベアリング300、302の開口328に嵌合する。各L型切欠き326のかかと部330が各タブ408に接触するまで、ベアリング300、302を、空洞418に押し込むことができる。タブ408がかかと部330と接触した後、ベアリング300、302は回転することができ、タブ408がL型切欠き326の端部334に接触するまで、タブ408は摺動ロック面332を移動する。
【0121】
ベアリング300、302を当業者が認識できる任意の方法でハウジング404に固定することができる。例えば、別の実施例において、ベアリング300、302を、ハウジング404に螺着可能に係合することができる。各ベアリング300、302は、第一ねじを含むことができ、ハウジング404は補完第二ねじを含むことができる。別の実施例において、ベアリング300、302をハウジング404に接着剤で固定することができる。さらに別の実施例では、ベアリング300、302をハウジング404に締まり嵌めで固定することができる。さらに別の実施例では、ベアリング300、302をハウジング404にピンまたは留め具で固定することができる。さらに別の実施例では、ベアリング300、302をバヨネット結合により、ハウジング404に固定することができる。
【0122】
再び図17から図20を参照し、ロック機構400はさらに、ハウジング404内に位置付けられるロック部材432を含むことができる。
【0123】
図23から図25で示されるように、ロック部材432は、中心軸436を有する開口434と、第一および第二面438、440とを備えることができる。さらに、ロック部材432は、加えて、ロック部材432の第二面440から延びる少なくとも一つの付勢要素442を含むことができる。付勢要素442は、中心軸436に相対的に平行する付勢力をもたらすよう構成することができる。付勢要素442は、ばねとすることができる。特定の実施例において、付勢要素442は、ロック部材432の第二面440から延びる板ばねとできる。特定の態様において、板ばね442をロック部材432から一体的に成形できる。板ばね442を、ロック部材432を起点に切欠きから成形できる。表面は、ロック部材432の第二面440から離れる方向に回すことができる。表面は、板ばね442とハウジング404との強い係合を容易にするために、少なくとも一つのベンドを備えることができる。
【0124】
ロック部材432は、さらに、角度Aでロック部材432から突出した末端フランジ446を含むことができる。特定の態様において、Aは、45°以上、例えば、50°以上、55°以上、60°以上、65°以上、70°以上、75°以上、80°以上、85°以上、90°以上、95°以上、100°以上、105°以上、または110°以上ともできる。Aは、170°以下、例えば、165°以下、160°以下、155°以下、150°以下、145°以下、140°以下、135°以下、130°以下、125°以下、120°以下、115°以下、110°以下、105°以下、100°以下、95°以下、または90°以下ともできる。加えて、Aは、上記記載の値の間、およびいずれかを含む範囲内ともできる。
【0125】
さらなる実施例において、ロック部材432は、フランジ446に対向するロック部材432の第一面438から延びるレバー448を含むこともできる。特定の態様において、レバー448は、ロック部材432の端部を回転することによって成形することができる。このとき、レバー448をロック部材432と一体的に形成することができ、レバー448の強度を高めながら、同時に溶接あるいは接合の必要性を減らす。別の実施例においては、レバー448は、ロック部材に溶接あるいは接着により取り付けられた材料から成形することができる。また別の実施例では、レバー448をフランジ446と同様に成形することができる。レバー448は、略直角に湾曲したロック部材432の表面から成形できる。作動時、レバー448は、ロック部材432を、その下に位置したとき、角度Aで傾けるよう構成される。当業者にとっては明白となるが、ロック部材432は、相対傾斜角度Aを有しており、少なくとも一つのポスト100、102との締り嵌めを容易にするよう構成することができる。ロック部材432が係合したポスト100、102に対して傾くと、ロック部材432は、ポスト100または102が開口434内で軸方向移動するのを防ぐことが可能となる。
【0126】
特定の実施例において、Aは、1°以上、例えば2°以上、3°以上、4°以上、5°以上、10°以上、15°以上、20°以上、25°以上、30°以上、35°以上、または40°以上とできる。Aは、60°以下、55°以下、50°以下、45°以下、40°以下、35°以下、30°以下、25°以下、20°以下、15°以下、または10°以下ともできる。Aは、上記記載の値の間、およびいずれかを含む範囲内ともできる。Aが上記記載の範囲で選択することができるが、選択された値は、開口434の直径およびポスト100、102の直径に直接依存する。
【0127】
ロック部材432が、水平面に着座し、レバー448がロック部材432とその下の面に接触ポイントを形成すると、ロック部材432は、該面とそこから最も離れた頂点458の間の距離によって規定される、最大高さHLMを有することができる。
【0128】
ロック部材432の開口434は、直径Dを有することができ、DはDより大きい。特定の態様において、DとDの比は、少なくとも1.05、例えば、少なくとも1.1、少なくとも1.15、少なくとも1.2、少なくとも1.25、少なくとも1.3、少なくとも1.35、少なくとも1.4、少なくとも1.45、または少なくとも1.5でもある。DとDの比は、2.0以下、例えば、1.9以下、1.8以下、1.7以下、1.6以下、1.5以下、1.4以下、1.3以下、1.2以下、または1.1以下でもある。加えて、DとDの比は、上記記載の値の間、およびいずれかを含む範囲内ともできる。DとDの比は、本開示において、当業者には明白となろう。
【0129】
図26図27A図27Bで示すように、ロック部材432をハウジング404のスロット409に位置付けることができる。特定の実施例において、スロット409を空洞418の中心軸420に略垂直な向きとできる。スロット409は上壁412と底壁414を有することができ、3つの側壁416を含むことができる。スロット409は、高さH、長さL、及び幅Wを有する略直方体を形成することができる。
【0130】
特定の実施例において、スロット409は、上壁410、底壁412を含むことができ、少なくとも2つの側壁416を含むことができる。この実施例において、ロック部材432は、ハウジング404を通して、側壁416を含まない直方体形状のスロット409の2つの側から視認可能である。
【0131】
特定の態様において、HとHLMの比は、少なくとも0.9、例えば、少なくとも0.95、少なくとも1.0、少なくとも1.01、少なくとも1.02、少なくとも1.03、少なくとも1.04、少なくとも1.05、少なくとも1.06、少なくとも1.07、少なくとも1.08、少なくとも1.09、少なくとも1.10、少なくとも1.15、または少なくとも1.2ともできる。HとHLMの比は、1.4以下、例えば、1.35以下、1.3以下、1.25以下、1.2以下、1.15以下、1.1以下、1.05以下、1.04以下、1.03以下、1.02以下、1.01以下、または1.0以下ともできる。HとHLMの比は、上記記載の値の間、およびいずれかを含む範囲内ともできる。HとHLMの比が1.0以下の値の場合、ロック部材432を、スロット409の上壁412により、スロット409内で圧縮することができ、頂点458は、レバー448に対して押される。レバー448に対する頂点458で力を加えることにより、ロック部材432とポスト100、102のグリップ特性を高めることができる。特に、頂点458に対して加えられる力が大きくなると、ロック部材432が見せる、その中に配置されたポスト100または102に対する相対的なグリップ特性は増加する。
【0132】
図28で示すように、ロック部材432を、中心軸420に対して角度的に位置づけることができ、結果的に中心軸420と中心軸436の間で相対的な鋭角をなす。この鋭角は、図29で示すように、ロック部材432の傾斜角度Aと等しくすることができる。特定の実施例において、ロック部材432がより高い角度AC1で傾くと、中心軸420と436とでなす角度は同じ値分大きくなる。角度AC1が大きくなると、ロック部材432は、ポスト100、102との締り嵌めを形成するよう構成することができる。この締り嵌めにより、ポスト100、102が、いずれかの上下方向(すなわち、上向き、あるいは下向き)に空洞418の中心軸436に沿って移動するのを防ぐことができる。
【0133】
図30で示すように、ロック部材432を、空洞418の中心軸420が、開口434の中心軸436にほぼ並列するよう構成することができる。この位置では、ロック部材432は、より小さい角度AC2で傾く。この位置では、ロック部材432を、いずれかの上下方向(すなわち、上向きまたは下向き)にポスト100、102が空洞418内で移動することができるよう構成することができる。角度AC2は、図31で示される。
【0134】
図32図33で示すように、ロック機構400は、さらに、ハウジング404とロック部材432のフランジ446との間で、少なくともスロット409に部分的に係合する作動部材450を備えることができる。
【0135】
特定の実施例において、作動部材450を中心軸420と略垂直な方向に移動するよう構成することができる。作動部材450が中心軸420に対して径方向内向きに移動すると、レバー448の周りをロック部材432が角度回動し、フランジ446を中心軸420に平行な方向に変位させながら、作動部材450は、ロック機構400のフランジ446に係合することができる。ロック部材432がレバー448の周りを回転すると、角度Aは小さくなり、第一および第二軸420と436をより近接して並列させる。
【0136】
特定の態様において、作動部材450は、ロック部材432のフランジ446に係合するよう構成した角度付プランジャ面454を有するプランジャを備えることができる。プランジャ面454は、プランジャ角Aを有することができる。特定の態様において、Aを30°以上、例えば、35°以上、40°以上、45°以上、50°以上、55°以上、60°以上、65°以上、70°以上、75°以上、80°以上、85°以上、90°以上、95°以上、または100°以上ともできる。Aを150°以下、例えば、145°以下、140°以下、135°以下、130°以下、125°以下、120°以下、115°以下、110°以下、105°以下、100°以下、95°以下、または90°以下ともできる。さらに、Aは、上記記載の値の間、およびいずれかを含む範囲内ともできる。
【0137】
特定の実施例において、中心軸420に向けて移動するとき、プランジャ面454がフランジを上向きに変位させるよう、プランジャ面454はフランジ446と係合することができる。これにより、次にAが小さくなり、ロック部材432の開口434の中心軸436と、ハウジング404の空洞418の中心軸420とが並列することが理解できる。
【0138】
再び図24から図31を参照して、角度AC1が最大になると、ロック部材432は第一の位置にあることが理解できる。逆に、角度AC2が最小になると、ロック部材432は第二の位置にあることが理解できる。
【0139】
作動時、ポスト100、102のうち一つを、ハウジング404の空洞418とロック部材432の開口434に同時に嵌合するよう構成することができる。第一の位置にあるとき、ロック部材432は、図1のライン500で表わされる第一方向にポスト100、102が移動するのを防ぐことができる。ロック機構400は、第一方向で5秒間500ニュートン(N)の力を加えると、第一方向(ライン500で表わされる)へのポスト100、102の移動を妨げることができる。
【0140】
空洞418とロック部材432の開口434の間に形成される干渉により、ポスト100、102が第一方向へ移動するのを妨げることができる。特に、干渉は中心軸420、436との間に形成することができる。空洞418の中心軸420が開口434の中心軸436に対して傾くと、ロック部材432の食い込み刃458はポスト100、102に係合することができる。食い込み刃458により、ロック部材432が向く方向に、開口434を通じてポスト100、102が軸方向に動するのを妨げることができることが理解できる。特定の実施例において、500N以下の力を5秒間に亘って加えると、ポスト100、102が食い込み刃106に向かう方向に軸方向移動するのを妨げることができる。
【0141】
特定の態様において、食い込み刃458は径方向内向きに延びる歯を備えることができる。別の態様において、食い込み刃458は、粗面を備えることができる。さらなる態様において、食い込み刃458は、ポスト100、102の外面に溝あるいはくぼみを形成することが可能な鋭いリップを有することができる。別の態様において、食い込み刃458は、ロック部材432の転がり面460を備えることができる。
【0142】
ロック部材432が第一の位置に向いている間、45N以下、例えば、40N以下、35N以下、30N以下、25N以下、20N以下、15N以下、10N以下、または5N以下でもある力を加えて、ポスト100、102を、図1のライン502で表わされる第二方向に移動させることができる。
【0143】
第一方向に500N以下の力を加えたとき、第一方向(ライン500で表わされる)で、ハウジング404の空洞418内でポスト100、102が軸方向に相対移動するのを防ぐよう、ロック部材432を構成することができる。それと同時に、45N以下の力を第二方向(ライン502で表わされる)に加えると、ハウジング404の空洞418内でポスト100、102を移動させることができる。
【0144】
特定の態様において、ロック部材432が第二の位置に向いたとき、第一および第二の両方向に45N以下の力を加えると、ポスト100、102を空洞418内で軸方向移動することができる。該第二の位置では、軸420と436での締まり嵌めは緩み、中心軸436に沿って空洞418内でポスト100、102は、実質的に自由に軸方向移動ができる。
【0145】
特定の態様において、ここでの実施例に従って、ヘッドレスト組立体1の間でのばらつきを最小にすることが可能となる。以前の調整可能なヘッドレスト組立体は、ヘッドレストポストが意図的に位置ずれし、互いに平行に向かないよう、製造された。当該位置ずれにより、ポストはシートバックと締まり嵌めを形成することができる。当該位置ずれにより、いくつかの意図しない影響がある。特に、以前の組立体は、公差と摺動性において、高い標準偏差を見せる可能性がある。結果として、組立体を上下方向に摺動させる力は、実質的に組立体間で変動する可能性がある。加えて、以前の調整可能なヘッドレスト組立体により、ポストがシートバックに対してガタつきながら、径方向に動く可能性があり、車両運転中にガタつきがおき、軋み音までも生じることがある。
【0146】
実施例では、商業ロット組立体間で標準偏差を最小にすることができる。特に、様々な実施例はポストとシートバックとの間に締まり嵌めを形成するためのポストの位置ずれには頼らないため、多数のヘッドレスト組立体の各々を上下方向に移動するのに必要な力として、5ニュートン(N)以下、例えば、4N以下、3N以下、2以下、または1N以下でもある標準偏差を持つことができる。結果として、組立体間のばらつきを減らすことができる。
【0147】
さらに、径方向の撓みに対する抗力は、中心軸420に垂直方向の力20Nを加えると、クッション8の内側骨格10の撓みが5mm以下となるようにすることができる。ヘッドレストクッション8の骨格10の撓みは、4mm以下、3mm以下、または2mm以下で変化することができる。これにより、撓みの標準偏差を1.8mm以下、例えば、1.6mm以下、1.5mm以下、1.4mm以下、1.3mm以下、1.2mm以下、1.1mm以下、1mm以下、0.9mm以下、0.8mm以下、0.7mm以下、0.6mm以下、0.5mm以下、0.4mm以下、0.3mm以下、0.2mm以下、または0.1mm以下ともできる。加えて、標準偏差を上記記載の値の間、およびいずれかを含む範囲内ともできる。
【0148】
特定の態様において、ばらつき試験のための商業ロットは、少なくとも30組立体、例えば、少なくとも50組立体、少なくとも100組立体、少なくとも200組立体、少なくとも500組立体、少なくとも1,000組立体までも含むことができる。
【0149】
多くの異なる態様と実施例が可能である。いくつかの態様と実施例は下記に示すものである。当該明細書を読んだ後であれば、これらの態様と実施例が例示的なものであり、本発明の範囲を限定しないものであることを当業者は理解できるであろう。実施例は下記に示す項目の一つあるいは多数に従ってなされる場合がある。
【0150】
カテゴリー1
項目1.未変形部と、該未変形部から径方向内向きに突出する複数の波形構造を含む側壁を有する略円筒形本体を備えるベアリングと、該ベアリングに連結し、ポストに係合するよう構成したロック機構とを具備するガイドスリーブ。
【0151】
項目2.部材と、該部材から延びる第一および第二ポストとを備えるヘッドレストと、該ヘッドレストを受け止めるフレームであって、前記第一および第二ポスト用第一および第二取り付け具を含むフレームと、請求項1に記載の第一ガイドスリーブであって、前記第一取り付け具に取り付けられ、前記第一ポストに摺動可能に係合した第一ガイドスリーブと、前記第二取り付け具に取り付けられ、前記第二ポストに摺動可能に係合した第二ガイドスリーブとを具備する、調整可能なヘッドレスト組立体。
【0152】
項目3.前記本体は軸方向長さを有し、前記本体は、前記本体の軸方向長さ全体に沿って延び、前記本体に裂け目を設ける空隙をさらに備える前記項目のいずれか1項目のガイドスリーブ。
【0153】
項目4.前記空隙は、前記本体に第一および第二端部を規定する裂け目を設ける、項目4のガイドスリーブ。
【0154】
項目5.少なくとも3つの波形構造は、前記ベアリングの前記中心軸に垂直な断面から見ると、前記本体の外周に延びる、前記項目のいずれか1項目のガイドスリーブ。
【0155】
項目6.各波形構造は長さLWSを有し、前記ベアリングは軸方向長さLを有し、LWSは少なくとも0.3Lである、前記項目のいずれか1項目のガイドスリーブ。
【0156】
項目7.少なくとも2列の波形構造があり、波形構造の列は少なくとも0.1L分離する、項目6のガイドスリーブ。
【0157】
項目8.前記波形構造は前記側壁に軸方向に互い違いである、前記項目のうちいずれか1項目のガイドスリーブ。
【0158】
項目9.前記ベアリングは複合構造を備える、前記項目のいずれか1項目のガイドスリーブ。
【0159】
項目10.前記ベアリングは、裏張りと低摩擦層とを備える、前記項目のいずれか1項目のガイドスリーブ。
【0160】
項目11.前記裏張りは金属基板である、項目10のガイドスリーブ。
【0161】
項目12.前記低摩擦層はポリマーを備える、項目10、11のうちいずれか1項目のガイドスリーブ。
【0162】
項目13.前記低摩擦層はフッ素重合体を備える、項目10から項目12のうちいずれか1項目のガイドスリーブ
【0163】
項目14.前記低摩擦層はポリテトラフルオロエチレンを備える、前記項目10から項目13のいずれか1項目のガイドスリーブ。
【0164】
項目15.前記低摩擦層は前記裏張りの内側に径方向に位置付けられる、項目10から項目14のいずれか1項目のガイドスリーブ。
【0165】
項目16.前記ロック機構は、さらに、径方向内向きに延びる少なくとも一つのタブを備え、前記ベアリングはグルーブを備え、前記ロック機構の該タブは前記ベアリングの該グルーブに係合するよう構成した、項目のいずれか1項目のガイドスリーブ。
【0166】
項目17.前記グルーブはL型を備える、項目16のガイドスリーブ。
【0167】
項目18.前記ガイドスリーブの各々は、前記取り付け具の各々に溶接され、接着され、機械的に連結された、項目2から項目17のいずれか1項目の組立体。
【0168】
項目19.前記第一および第二ポストは互いに略平行である、前記項目のいずれか1項目の組立体。
【0169】
カテゴリー2
項目1.少なくとも20組立体を含み、各組立体は、本体と、該本体から延びる第一および第二ポストとを備えるヘッドレストと、該ヘッドレストを受けとめ、該第一および該第二ポスト用第一および第二取り付け具を含むフレームと、該第一ポストと該第一取り付け具との間に設けられる第一ベアリングと、該第二ポストと該第二取り付け具との間に設けられる第二ベアリングとを備え、上下方向の上向き方向に前記ヘッドレストの各々を移動するのに必要な力は、45ニュートン(N)以下であり、該力は、5N以下の標準偏差により商業ロットで変化する、商業ロットヘッドレスト組立体。
【0170】
項目2.前記ヘッドレストの各々は、平面軸に垂直に20Nの力を加えると、2.5mm以下で撓む、前記項目の商業ロットヘッドレスト組立体。
【0171】
項目3.前記標準偏差は、4.5N以下、4N以下、3.5N以下、3N以下、2.5N以下、2N以下、1.5N以下、または1N以下でもある、前記項目のいずれか1項目の商業ロットヘッドレスト組立体。
【0172】
項目4.前記商業ロットは、少なくとも30組立体、例えば、少なくとも50組立体、少なくとも100組立体、少なくとも200組立体、少なくとも500組立体、または少なくとも1,000組立体も含む、前記項目のいずれか1項目の商業ロットヘッドレスト組立体。
【0173】
項目5.前記第一および第二ベアリングは金属を備える、前記項目のいずれか1項目の商業ロットヘッドレスト組立体。
【0174】
項目6.前記第一および第二ベアリングは、さらに、前記ベアリングに係合する低摩擦層を備え、該低摩擦層は前記ベアリングの内面を形成する、前記項目のいずれか1項目の商業ロットヘッドレスト組立体。
【0175】
項目7.前記低摩擦層はポリマーを備える、項目6の商業ロットヘッドレスト組立体。
【0176】
項目8.前記低摩擦層は、ポリテトラフルオロエチレンのような、フッ素重合体を備える、項目7の商業ロットヘッドレスト組立体。
【0177】
項目9.ロック部材をさらに備え、該ロック部材は、前記第一および第二ベアリングのうち一つに連結し、少なくとも一軸方向において、該ロック部材は、前記第一および第二ベアリングに対する前記ポストの軸方向移動を防ぐよう構成された、前記項目のいずれか1項目の商業ロットヘッドレスト組立体。
【0178】
項目10.中心軸を含む開口を有するロック部材をさらに備え、該ロック部材は、中心軸を有する前記ポストを受け止めるよう構成され、該ロック部材は、第一の位置と第二の位置との間で移動可能に構成され、該第一の位置では、前記ロック部材の前記中心軸と前記ポストの該中心軸は平行でなく、鋭角Aで交差し、該第二の位置では、該第一の位置でのAより小さなAである、前記項目のいずれか1項目の商業ロットヘッドレスト組立体。
【0179】
項目11.前記ベアリングはさらに複数の波形構造を備える、前記項目のいずれか1項目の商業ロットヘッドレスト組立体。
【0180】
項目12.前記波形構造は径方向内向きに突出した、項目11の商業ロットヘッドレスト組立体。
【0181】
項目13.前記第一ベアリングは、前記第一ポストと隙間ゼロ密着を形成し、前記第二ベアリングは、前記第二ポストと隙間ゼロ密着を形成する、前記項目にいずれか1項目の商業ロットヘッドレスト組立体。
【0182】
カテゴリー3
項目1.中心軸を有する軸方向空洞を規定するボアを含むハウジングと、該ハウジング内に位置するロック部材であって、該空洞の該中心軸に対して傾くよう付勢されるロック部材とを備えるヘッドレスト高さ調整装置。
【0183】
項目2.中心軸を有する軸方向空洞を規定するボアを備えるハウジングと、該ハウジング内に位置し、該ボアと開放連通し中心軸を含む開口を有し、第一の位置と第二の位置との間で移動可能に構成されたロック部材とを具備し、該第一の位置では、該中心軸は平行でなく、鋭角AI1で交差し、該第二の位置では、該中心軸は角度AI2で交差し、AI2はAI1以下である、ヘッドレスト高さ調整装置。
【0184】
項目3.中心軸を有する軸方向空洞を規定するボアを備えるハウジングと、該ハウジング内に位置し、該ボアと開放連通し中心軸を含む開口を有し、第一の位置と第二の位置との間で移動可能に構成されたロック部材とを具備し、該第一の位置では、該中心軸は平行でなく、鋭角AI1で交差し、該第二の位置では、該中心軸は角度AI2で交差し、AI2はAI1以下であり、前記ロック部材は、ポストを受け止めるよう構成され、前記ロック部材は、該第一の位置にあるとき、5秒間に亘り500ニュートンの力を加えると、該ポストが上下方向の下向きに移動するのを防ぐよう構成される、ヘッドレスト高さ調整装置。
【0185】
項目4.前記第一および第二の位置間で前記ロック部材を移動するよう構成した作動部材をさらに備える、項目2または項目3のいずれか1項目の装置。
【0186】
項目5.前記第一ポストおよび第二ポストのいずれか一つは外部切欠きが無い、項目3から項目4のいずれか1項目の装置。
【0187】
項目6.各ポストは、前記装置が最大高さにあるとき見える前記ポストの長さにより規定される調整長さを有し、前記ロック部材は、該調整長さに沿ったいずれかの位置で前記ポストに係合するよう構成された、項目3から項目5のいずれか1項目の装置。
【0188】
項目7.AI1は、少なくとも1°、例えば、少なくとも2°、少なくとも3°、少なくとも4°、少なくとも5°、少なくとも10°、少なくとも15°、少なくとも20°、少なくとも25°、少なくとも30°、少なくとも35°、少なくとも40°、または少なくとも45°でもある、項目2から項目6のいずれか1項目の装置。
【0189】
項目8.AI2は、AI2より少なくとも1°小さく、例えば、少なくとも2°小さく、少なくとも3°小さく、少なくとも4°小さく、少なくとも5°小さく、少なくとも6°小さく、少なくとも7°小さく、少なくとも8°小さく、少なくとも9°小さく、少なくとも10°小さく、少なくとも15°小さく、または少なくとも20°も小さい、項目2から項目7のいずれか1項目の装置。
【0190】
項目9.AI2は、10°より小さく、例えば、5°より小さく、4°より小さく、3°より小さく、2°より小さく、または1°よりも小さい、項目2から項目8のいずれか1項目の装置。
【0191】
項目10.AI2は、約0°である、項目2から項目9のいずれか1項目の装置。
【0192】
項目11.前記ボアは内径IDを有し、前記ボアは、外径ODを有するポストを受け止めるよう構成され、IDはODより大きい、前記項目のいずれか1項目の装置。
【0193】
項目12.IDとODの比は、少なくとも1.01、例えば、少なくとも1.1、少なくとも1.15、少なくとも1.2、少なくとも1.25、またははた少なくとも1.3もある、項目11の装置。
【0194】
項目13.IDとODの比は、1.5以下、例えば、1.4以下、1.3以下、1.2以下、または1.1以下でもある、項目11から項目12のいずれか1項目の装置。
【0195】
項目14.前記空洞の前記中心軸に沿って視られる前記ロックリングの前記開口の前記面積は、前記ロック部材が前記第二の位置にあるときのほうが、前記ロック部材が前記第一の位置にあるときよりも大きい、項目2から項目13のいずれかいすれか1項目の装置。
【0196】
項目15.前記空洞の前記中心軸に沿って視ると、前記ロック部材の前記開口は第一の知覚可能面積ALM1を有し、前記空洞の前記中心軸に沿って視ると、前記ロック部材は、第二の知覚可能面積ALM2を有し、ALM1はALM2より小さい、項目2から項目14のいずれか1項目の装置。
【0197】
項目16.ALM1とALM2の比は、0.99以下、例えば、0.95以下、0.90以下、0.85以下、0.80以下、0.75以下、0.70以下、0.65以下、または0.60以下でもある、項目15の装置。
【0198】
項目17.ALM1とALM2の比は、0.45以上、例えば、0.50以上、0.55以上、0.60以上、0.65以上、0.70以上、0.75以上、または0.80以上でもある、項目15から項目16のうちいずれか1項目の装置。
【0199】
項目18.前記ロック部材は付勢要素により前記第一の位置に付勢される、項目2から項目17のいずれか1項目の装置。
【0200】
項目19.前記付勢要素は板ばねである、項目18の装置。
【0201】
項目20.本体と、該本体から延びる第一および第二ポストを備えるヘッドレストと、外部切欠きが無い、少なくとも前記第一ポストと、調整長さに沿って前記第一ポストに係合するよう構成したロック部材とを具備し、ロック位置では、該ロック部材は、前記第一ポストの軸方向下向きの移動を防ぎ、ロック解除位置では、前記第一ポストの上下両方向への軸方向移動を可能にする、ヘッドレスト高さ調整装置。
【0202】
項目21.前記ロック部材は、前記第一ポストに係合するよう構成され、前記ロック解除位置では、45ニュートン以下の力を加えることにより、前記ポストが自由に上下方向に移動できるようにし、および前記ロック状態では、5秒間に亘って500ニュートンの力を加えることにより前記ポストが下向きに移動することを防ぐようにする、項目20のヘッドレスト高さ調整装置。
【0203】
項目22.前記請求項のいずれか一項の前記ヘッドレスト高さ調整装置を有するシートバックと、前記ヘッドレスト装置の前記ボアに係合する第一ポストと、第二ポストと、該第一ポストと第二ポストに係合し、接合する頭部クッションとを備える、自動車用シートバック組立体。
【0204】
カテゴリー4
項目1.ポストを受け止めるよう構成したヘッドレストガイドスリーブであって、約2000N/mm以上の径方向剛性を有し、ガイドスリーブと締まり嵌めがなされたポストが、約30N以下の軸方向摺動力を加えると、軸方向に移動することができるよう構成されたヘッドレストガイドスリーブ。
【0205】
項目2.前記ガイドスリーブは、約2,250N/mm以上、約2,500N/mm以上、約2,750N/mm以上、約3,000N/mm以上、約3,500N/mm以上、約4,000N/mm以上の径方向剛性をもたらすよう構成された、項目1のヘッドレストガイドスリーブ。
【0206】
項目3.前記ガイドスリーブは、軸方向摺動力を29N以下、28N以下、27N以下、約26N以下、約25N以下、約24N以下、約23N以下、約22N以下、約21N以下、約20N以下、約19N以下、約18N以下、約17N以下、約16N以下、約15N以下、約14N以下、約13N以下加えると、前記ポストが軸方向に移動することができるよう構成した、前記項目のいずれか1項目のヘッドレストガイドスリーブ。
【0207】
項目4.前記ガイドスリーブは金属基板と低摩擦層を備える、前記項目のいずれか1項目のヘッドレストガイドスリーブ。
【0208】
項目5.前記低摩擦層は、ポリテトラフルオロエチレンのような、フッ素重合体を備える、項目4のヘッドレストガイドスリーブ。
【0209】
項目6.前記低摩擦層は、前記金属基板に溶接され、接着され、機械的に連結された、項目4または項目5のいずれか1項目のヘッドレストガイドスリーブ。
【0210】
項目7.前記ガイドスリーブはさらに複数の波形構造を備える、項目1から項目6のいずれか1項目のヘッドレストガイドスリーブ。
【0211】
項目8.前記複数の波形構造の各々は、径方向内向きに延びる、項目7のヘッドレストガイドスリーブ。
【0212】
項目9.前記ガイドスリーブは中心軸を備え、前記ガイドスリーブの一部は、前記ガイドスリーブの前記中心軸に対して断面から視ると、少なくとも三つの波形構造を備える、前記項目のいずれか1項目のヘッドレストガイドスリーブ。
【0213】
項目10.前記ガイドスリーブは軸方向長さLGSを有し、前記ガイドスリーブは、
各波形構造は、約0.25LGS以上である軸方向長さLWSを有する、または、少なくとも2列の波形構造がある、
の特徴から選択される少なくとも一つの特徴を有する、項目7から項目9のいずれか1項目のヘッドレストガイドスリーブ。
【0214】
項目11.前記複数の波形構造の各々は、頂点を規定する略円弧状である、項目7から項目10のいずれか1項目のヘッドレストガイドスリーブ。
【0215】
項目12.各頂点は、点接触地点をもたらすよう構成された、項目11のヘッドレストガイドスリーブ。
【0216】
項目13.各頂点は、面積接触地点をもたらすよう構成された平面部を有する、項目11のヘッドレストガイドスリーブ。
【0217】
項目14.前記ガイドスリーブは、初期内径Dを有し、前記ガイドスリーブは可動直径Dを有し、DはDより小さい、前記項目のいずれか1項目のヘッドレストガイドスリーブ。
【0218】
項目15.DとDの比は、0.4以上、0.5以上、0.6以上、0.7以上、0.8以上、0.9以上、0.95以上、0.96以上、0.97以上、0.98以上、0.99以上である、項目14のヘッドレストガイドスリーブ。
【0219】
項目16.DとDの比は、0.999以下、0.995以下、0.990以下、0.985以下、0.980以下、0.975以下、0.970以下、0.950以下、0.925以下、0.900以下である、項目14と項目15のいずれか1項目のヘッドレストガイドスリーブ。
【0220】
項目17.前記ポストは外径Dを有し、DとDの比は、1.005以上、1.006以上、1.007以上、1.008以上、1.009以上、1.010以上、1.011以上、1.012以上、1.013以上、1.014以上、1.015以上、1.020以上、1.025以上、1.030以上である、項目14から項目16のいずれか1項目のヘッドレストガイドスリーブ。
【0221】
項目18.DとDの比は、1.30以下、1.25以下、1.20以下、1.15以下、1.10
以下である、項目17のヘッドレストガイドスリーブ。
【0222】
項目19.本体と、該本体から延びる第一および第二ポストを備えるヘッドレストと、
前記第一ポストに係合する第一ガイドスリーブと、
前記第二ポストに係合する第二ガイドスリーブとを備え、
前記第一ガイドスリーブは、約2000N/mm以上の径方向剛性を有し、前記第一ガイドスリーブは、30N以下の力を加えると、前記第一ポストに対して摺動可能な、ヘッドレスト事前組立体。
【0223】
項目20.前記第一および第二ガイドスリーブは、金属基板と低摩擦層を備える、項目19のヘッドレスト事前組立体。
【0224】
項目21.前記低摩擦層は、ポリテトラフルオロエチレンのような、フッ素重合体を備える、項目20のヘッドレスト事前組立体。
【0225】
項目22.前記低摩擦層は、前記金属基板に溶接され、接着され、または機械的に連結された、項目20および項目21のいずれか1項目のヘッドレスト事前組立体。
【0226】
項目23.前記ガイドスリーブは複数の波形構造を備える、項目20から項目22のいずれか1項目のヘッドレスト事前組立体。
【0227】
項目24.各波形構造は、径方向内向きに延びる、項目23のヘッドレスト事前組立体。
【0228】
項目25.前記ガイドスリーブは中心軸を備え、前記ガイドスリーブの一部は、前記ガイドスリーブの該中心軸に対して断面から見ると、少なくとも三つの波形構造を備える、項目19から項目24のいずれか1項目のヘッドレスト事前組立体。
【0229】
項目26.前記ガイドスリーブは軸方向長さLGSを有し、前記ガイドスリーブは、
各波形構造は、約0.25LGS以上である軸方向長さLWSを有する、または、
少なくとも2列の波形構造を有する、
の特徴から選択された少なくとも一つの特徴を有する、項目19から項目25のいずれか1項目のヘッドレスト事前組立体。
【0230】
項目27.前記複数の波形構造の各々は、頂点を規定する略円弧形状である、項目19から項目26のいずれか1項目のヘッドレスト事前組立体。
【0231】
項目28.各頂点は、点接触地点をもたらすよう構成された、項目27のヘッドレスト事前組立体。
【0232】
項目29.各頂点は、面積接触地点をもたらすよう構成された平面部を有する、項目27のヘッドレスト事前組立体。
【0233】
項目30.前記ガイドスリーブは初期内径Dを有し、前記ガイドスリーブは可動直径Dを有し、DはD以下である、項目19から項目29のいずれか1項目のヘッドレスト事前組立体。
【0234】
項目31.DとDの比は、0.4以上、0.5以上、0.6以上、0.7以上、0.8以上、0.9以上、0.95以上、0.96以上、0.97以上、0.98以上、0.99以上である、項目30のヘッドレスト事前組立体。
【0235】
項目32.DとDの比は、0.999以下、0.995以下、0.990以下、0.985以下、0.980以下、0.975以下、0.970以下、0.950以下、0.925以下、0.900以下である、項目30と項目31のいずれか1項目のヘッドレスト事前組立体。
【0236】
項目33.前記ポストは外径Dを有し、DとDの比は、1.005以上、1.006以上、1.007以上、1.008以上、1.009以上、1.010以上、1.011以上、1.012以上、1.013以上、1.014以上、1.015以上、1.020以上、1.025以上、1.030以上である、項目30から項目32のうちいずれか1項目のヘッドレストガイドスリーブ。
【0237】
項目34.DとDの比は、1.30以下、1.25以下、1.20以下、1.15以下、1.10以下である、項目33のヘッドレストガイドスリーブ。
【0238】
カテゴリー5
項目1.ポストを受けとめるよう構成し、組立後径方向剛性を約1000N/mm以上有するよう構成され、約100N以下の力を加えると、前記ポストはまずガイドスリーブ内に配置するよう構成された、ヘッドレストガイドスリーブ。
【0239】
項目2.前記ヘッドレストガイドスリーブは、略円筒形側壁と、該略円筒形側壁から延びる複数の波形構造とを備える、項目1のヘッドレストガイドスリーブ。
【0240】
項目3.前記複数の波形構造の各々は、前記略円筒形側壁から内向きに延びる、項目2のヘッドレストガイドスリーブ。
【0241】
項目4.略円筒形側壁と、該側壁から内向きに延びる複数の波形構造とを備え、約1000N/mm以下の初期組立前径方向剛性を有し、ポストが挿入された後に測定される、約1000N/mm以上の組立後径方向剛性を有するよう構成される、ヘッドレストガイドスリーブ。
【0242】
項目5.本体と、該本体から延びる第一および第二ポストとを含むヘッドレストと、該第一ポストに係合するよう構成した第一ガイドスリーブと、該第二ポストに係合するよう構成した第二ガイドスリーブとを備え、前記第一ガイドスリーブは、略円筒形側壁と、該略円筒形側壁から内向きに延びる複数の波形構造とを含み、前記ガイドスリーブは、約1000N/mm以下の初期組立前径方向剛性を有し、前記ガイドスリーブは、前記ポストが前記第一ガイドスリーブに挿入された後に測定される、約1000N/mm以上の組立後径方向剛性を有するよう構成される、ヘッドレスト事前組立体。
【0243】
項目6.本体と、該本体から延びる第一および第二ポストとを含むヘッドレストと、該第一ポストに係合するよう構成した第一ガイドスリーブと、該第二ポストに係合するよう構成した第二ガイドスリーブとを備え、前記第一ガイドスリーブは、略円筒形側壁と、該略円筒形側壁から延びる複数の波形構造体とを含み、該複数の波形構造のうち少なくとも一つの波形構造は、前記ポストが前記ガイドスリーブに挿入される前に、(i)前記少なくとも一つの波形構造の少なくとも一部を貫通して延びる開口、(ii)薄い厚みを有する部分、または(iii)窪み部、を備える群から選択される少なくとも一つの特徴を含む、ヘッドレスト事前組立体。
【0244】
項目7.前記ポストは、約95N以下、約90N以下、約85N以下、約80N以下、約75N以下の力を加えると、前記ガイドスリーブ内に配置するよう構成された、前記項目のいずれか1項目のヘッドレストガイドスリーブまたは事前組立体。
【0245】
項目8.前記ガイドスリーブは、約1100N/mm以上、約1200N/mm以上、約1300N/mm以上、約1500N/mm以上、約1700N/mm以上、約2000N/mm以上、約2100N/mm以上、約2200N/mm以上、約2300N/mm以上、約2400N/mm以上、約2500N/mm以上、約3000N/mm以上、約3500N/mm以上、約4000N/mm以上の組立後径方向剛性を有する、前記項目のいずれか1項目のヘッドレストガイドスリーブまたは事前組立体。
【0246】
項目9.前記ガイドスリーブは、前記ポストが前記ガイドスリーブに挿入される前に、前記ガイドスリーブの最内面に接する最良適合円に沿って測定される初期内径Dを有し、前記ガイドスリーブは、前記ポストが前記ガイドスリーブに挿入された後に、前記ガイドスリーブの最内面に接する最良適合円に沿って測定される可動直径Dを有し、DはD以上である、前記項目のいずれか1項目のヘッドレストガイドスリーブまたは事前組立体。
【0247】
項目10.DとDの比は、約1.0以上、約1.01以上、約1.02以上、約1.03以上、約1.04以上、約1.05以上、約1.10以上である、項目9のヘッドレストガイドスリーブまたは事前組立体。
【0248】
項目11.前記ガイドスリーブは、前記組立後径方向剛性を保ちながら、前記ポストと前記ガイドスリーブとの角度により測定される、ずれ角度Aにより定められる、前記ポストとの角度ずれを吸収するよう構成され、前記ガイドスリーブは、Aを約10°まで、約9°まで、約8°まで、約7°まで、約6°まで、約5°まで、約4°まで、約3°まで、約2°まで、約1°まで吸収するよう構成された、前記項目のいずれか1項目のヘッドレストガイドスリーブまたは事前組立体。
【0249】
項目12.前記複数の波形構造のうち少なくとも一つの波形構造は、前記ポストが前記ガイドスリーブに挿入される前に、(i)前記少なくとも一つの波形構造の少なくとも一部を貫通して延びる開口、(ii)薄い厚みを有する部分、または(iii)窪み部、を備える群から選択される少なくとも一つの特徴を含む、項目2から項目5、または項目7から項目10のいずれか1項目のヘッドレストガイドスリーブまたは事前組立体。
【0250】
項目13.前記開口は、前記ポストが前記第一ガイドスリーブに挿入された後で、少なくとも部分的に閉じるよう構成された、項目6から項目11のいずれか1項目のヘッドレストガイドスリーブまたは事前組立体。
【0251】
項目14.前記開口は、少なくとも部分的に前記複数の波形構造のうち少なくとも一つの波形構造の最内面上にある、項目6から項目12のいずれか1項目のヘッドレストガイドスリーブまたは事前組立体。
【0252】
項目15.前記開口は、前記複数の波形構造のうち少なくとも一つの波形構造の最内面上にない、項目6から項目12のいずれか1項目のヘッドレストガイドスリーブまたは事前組立体。
【0253】
項目16.前記開口は、前記複数の波形構造のうち少なくとも一つの波形構造の側面に沿って延びる、項目6から項目12または14のいずれか1項目のヘッドレストガイドスリーブまたは事前組立体。
【0254】
項目17.前記開口は、略多角形である、項目6から項目15のいずれか1項目のヘッドレストガイドスリーブまたは事前組立体。
【0255】
項目18.前記開口は、略楕円形である、項目6から項目15のいずれか1項目のヘッドレストガイドスリーブまたは事前組立体。
【0256】
項目19.前記開口は、第一の先細端部と、該第一の先細端部に対向する第二の先細端部とを備え、該第一および該第二の先細端部の各々が、前記開口に垂直に見て、鋭角Aを備え、Aは、約45°以下、約30°以下、約25°以下、約20°以下、約15°以下、約10°以下である、項目6から項目17のいずれか1項目のヘッドレストガイドスリーブまたは事前組立体。
【0257】
項目20.前記開口は、最長L、Lに垂直に測定される最大幅Wを有し、項目6から項目18のいずれか1項目のヘッドレストガイドスリーブまたは事前組立体。
【0258】
項目21.LとWの比は、約1.0以上、約1.5以上、約2.0以上、約2.5以上、約3.0以上、約4.0以上、約5.0以上、約6.0以上、約7.0以上、約8.0以上、約9.0以上、約10.0以上、約15.0以上、約20.0以上、約25.0以上、約30.0以上である、項目20のヘッドレストガイドスリーブまたは事前組立体。
【0259】
項目22.LとWの比は、約500以下、約400以下、約300以下、約200以下、約100以下、約75以下、約50以下、約40以下である、項目20および項目21のいずれか1項目のヘッドレストガイドスリーブまたは事前組立体。
【0260】
項目23.前記複数の波形構造の各々の波形構造は、最長Lを備え、LとLの比は、約1.25以下、約1.0以下、約0.95以下、約0.90以下、約0.85以下、約0.80以下、約0.75以下、約0.70以下、約0.65以下、約0.60以下である、項目20から項目22のいずれか1項目のヘッドレストガイドスリーブまたは事前組立体。
【0261】
項目24.LとLの比は、約0.01以上、約0.10以上、約0.20以上、約0.30以上、約0.40以上である、項目23のヘッドレストガイドスリーブまたは事前組立体。
【0262】
項目25.前記複数の波形構造の各々の波形構造は、最大幅Wを有し、WとWの比は、約1.25以下、約1.0以下、約0.95以下、約0.90以下、約0.85以下、約0.80以下、約0.75以下、約0.70以下、約0.65以下、約0.60以下である、項目20から項目24のいずれか1項目のヘッドレストガイドスリーブまたは事前組立体。
【0263】
項目26.WとWの比は、約0.01以上、約0.10以上、約0.20以上、約0.30以上、約0.40以上である、項目25のヘッドレストガイドスリーブまたは事前組立体。
【0264】
項目27.前記複数の波形構造の各々の波形構造は、全表面面積Aを有し、前記薄い厚みを有する部分は、表面面積Aを有しており、AとAの比は、約0.05以上、約0.10以上、約0.15以上、約0.20以上、約0.25以上、約0.30以上、約0.35以上、約0.40以上、約0.45以上、約0.50以上、約0.60以上、約0.70以上、約0.80以上、約0.90以上である、項目6から項目26のいずれか1項目のヘッドレストガイドスリーブまたは事前組立体。
【0265】
項目28.前記略円筒形側壁は厚みTSWを有し、前記薄い厚みを有する部分は厚みTを有しており、TとTSWの比は、約0.99以下、約0.95以下、約0.90以下、約0.85以下、約0.80以下、約0.75以下、約0.70以下、約0.65以下、約0.60以下、約0.55以下、約0.50以下、約0.40以下、約0.30以下、約0.20以下である、項目6から項目27のいずれか1項目のヘッドレストガイドスリーブまたは事前組立体。
【0266】
項目29.TとTSWの比は、約0.05以上、約0.10以上、約0.15以上、約0.20以上である、項目28のヘッドレストガイドスリーブまたは事前組立体。
【0267】
項目30.前記薄い厚みを有する部分は、前記ポストが前記ガイドスリーブに挿入された後で、より大きな径方向剛性を有するよう構成された、項目6から項目29のいずれか1項目のヘッドレストガイドスリーブまたは事前組立体。
【0268】
項目31.前記薄い厚みを有する部分は、初期組立前径方向剛性Sを有し、前記薄い厚みを有する部分は、前記ポストが前記ガイドスリーブに挿入された後で、組立後径方向剛性をS有し、SとSの比は、約1.01以上、約1.05以上、約1.10以上、約1.20以上、約1.30以上、約1.40以上、約1.50以上、約1.75以上、約2.00以上である、項目6から項目30のいずれか1項目のヘッドレストガイドスリーブまたは事前組立体。
【0269】
項目32.前記窪み部は、前記ポストが前記ガイドスリーブに挿入された後で、より大きな径方向剛性と有するよう構成された、項目6から項目31のいずれか1項目のヘッドレストガイドスリーブまたは事前組立体。
【0270】
項目33.前記窪み部は隆起頭部を備える、項目6から項目32のいずれか1項目のヘッドレストガイドスリーブまたは事前組立体。
【0271】
項目34.前記窪み部は複数の隆起頭部を備える、項目6から項目33のいずれか1項目のヘッドレストガイドスリーブまたは事前組立体。
【0272】
項目35.前記窪み部は打ち抜き穴を備える、項目6から項目34のいずれか1項目のヘッドレストガイドスリーブまたは事前組立体。
【0273】
項目36.前記窪み部は、複数の打ち抜き穴を備える、項目6から項目35のいずれか1項目のヘッドレストガイドスリーブまたは事前組立体。
【0274】
項目37.前記窪み部は、少なくとも一つの波形構造の最内面から内向きに延びる、項目6から項目36のいずれか1項目のヘッドレストガイドスリーブまたは事前組立体。
【0275】

まず、ポストをベアリングに挿入することにより、ヘッドレスト組立体の径方向剛性の試験を行う。垂直力を第二の前後位置にあるベアリングの外面に対して加えながら、ポストは第一の前後位置で固定して保持される。垂直力は次第に(例えば、100N、200N、300N、400Nなど)、1000Nまで大きくなり、結果的にベアリングのポストに対する径方向変位が測定される。
【0276】
サンプル1は、本発明に係るベアリングとポストを備える。特に、ベアリングは、ポリテトラフルオロエチレンを備える外側がフッ素重合体の摺動層と、ベアリングとポストが金属間接触するのを防ぐための鋼基板で、薄い内側摺動層とを具備する、多層構造(例えば、3層)で成形される。ベアリングは、さらに径方向内向きに延びる4つの波形構造を備える。突出部は、ベアリングの内面から測定される径方向長さ1.0mmを有し、ポストに4つの接触地点で係合する。波形構造の内側接触面に接する最良適合円により測定されるベアリングの初期直径は、約13.78mmである。ポストは鋼で形成され、直径は14mmである。垂直力は、ベアリングに対して毎分0.3mmの割合で加えられる。
【0277】
サンプル2は、径方向内向きに延びる切欠き爪を有する円筒形本体を有する、プラスチックから成形されるベアリングを備える。爪は、円筒形本体と連なるプラスチック材を備える。爪の各々は、最大径方向距離約0.93mmで径方向内向きに延びており、ベアリングの初期直径は、約20.60mmである。ポストがベアリングに挿入される。ポストは鋼で形成され、直径は19.60mmである。垂直力はベアリングに対して、毎分0.3mmの割合で加えられる。結果は、表1に示すとおりである。
【0278】
【表1】
【0279】
表1に示すように、サンプル1は、径方向剛性は4421N/mmで、一方、サンプル2の径方向剛性は943N/mmである。従って、サンプル1の組立体は、サンプル2の組立体と比較すると、少なくとも468%高い径方向剛性を提供することが可能となる。
【0280】
まず、ポストを少なくとも部分的にベアリングに挿入することにより(すなわち、ポストがベアリングの突出部に係合するように)、軸方向摺動力(すなわち、ベアリング内で軸方向にポストを移動させるのに必要な力)の試験を行う。ポストの長さに沿って軸方向に向けた力をポストの軸方向端部に対して加えながら、ベアリングは固定して保持される。ポストがベアリング内で前後方向に移動し始めるまで、力を増加し、結果的に移動を通じて必要な力が測定される。結果は表2に示すとおりである。なお、静止摩擦に関する影響を克服するのに組立体が必要であるとき、最大軸方向力は、移動初期段階において見られた。
【0281】
【表2】
【0282】
表2が示すように、サンプル1は、移動を見せるのに最大軸方向力27.50Nを要し、一方、サンプル2は、最大軸方向力53.63Nを要する。従って、サンプル1は、サンプル2のポスト移動に必要な最大軸方向力より52%小さい最大軸方向力でベアリング内を移動することが可能となる。
【0283】
表2に示すように、サンプル1は、摺動の間、平均軸方向力として、12.8Nを要した。一方、サンプル2は、摺動の間、平均軸方向力として、39.62Nを要した。従って、サンプル1は、サンプル2のポスト移動に必要な平均軸方向力より33%小さい平均軸方向力でベアリング内を自由に移動することが可能である。多くの異なる態様や実施例が可能である。これらの態様および実施例のいくつかは、以下に示す。当該明細書を読んだ後であれば、当該態様や実施例が例示的なものであって、本発明の範囲を限定しないものであることを当業者は理解できるであろう。実施例は下記に示す1または複数の項目に従ってなすことが可能である。
【0284】
なお、全体の説明に記載された上記全行為が必要なわけでなく、一部の特定行為が必要というわけでもなく、1またはそれ以上のさらなる部分が上記に加えて行われる場合がある。さらに、行為が列挙された順序は、必ずしもそれらが行われる順序である必要はない。
【0285】
有益性、他の優位性、および課題の解決は、具体的な実施例に関して上記で説明した。しかしながら、当該有益性、当該優位性、当該課題の解決、および、いかなる有益性、優位性、解決を導く原因となる可能性があり、または、より顕著ないかなる特徴も、請求項のいずれかあるいはすべての、重要、必須、または本質的特徴であると解するべきでない。
【0286】
ここで記載した実施例の詳細と説明は、様々な実施例の構造の包括的理解をもたらすことを意図したものである。当該詳細と説明は、ここに記載される構造を使用する機械およびシステムあるいは方法のすべての要素および特徴の、徹底的かつ網羅的な説明として役立つことを意図するものではない。また、別々の実施例が、単一実施例で組み合わせて提供される場合もあれば、逆に、単一実施例で文言上、簡潔に記載された様々な特徴が、別々に、または部分的に組み合わせた形でもたらされる場合もある。さらに、範囲として定められた数値への言及は、当該範囲の各々および全ての数値を含むものとする。この明細書を読みさえすれば、他の実施例の多くは当業者にとっては明らかな場合がある。他の実施例は、当該開示をもとに利用され、当該開示に由来する可能性があり、構造上の代替、論理上の代替、または別の変更は、当該開示の範囲から逸脱することなくなされる可能性がある。従って、当該開示は、限定的でなくむしろ例示的であるとみなされるべきである。
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7A
図7B
図7C
図7D
図8A
図8B
図8C
図8D
図9A
図9B
図9C
図9D
図10A
図10B
図10C
図10D
図11
図12A
図12B
図12C
図13A
図13B
図13C
図14A
図14B
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27A
図27B
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35A
図35B
図35C
図35D
図35E
図36A
図36B
図36C
図37A
図37B
図37C
図37D
図37E
図38A
図38B
図39A
図39B
図39C
図39D
図39E
図40A
図40B