(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0007】
特定の清浄用組み合わせ、具体的には、疎水性改質ポリマー及び分散剤と組み合わせた低泡性界面活性剤の使用は、リン酸塩不含食器洗浄用洗剤組成物において望ましい性能を提供する。理論に束縛されることを望むものではないが、この清浄用組み合わせは、改善された食物の汚れ乳化作用を提供し、それにより食物の汚れの再堆積を防ぎ、改善された金属イオンのキレート化を提供し、それにより無機スケールを防ぎ、かつどうにか生じる無機結晶の分散を改善し、それ故に洗浄物品表面へのそれらの付着及びその上での成長を防ぐと考えられる。
【0008】
一実施形態において、食器洗浄用組成物は、各々食器洗浄用組成物の総重量に基づいて、5〜99重量%、具体的には10〜97重量%、より具体的には15〜95重量%のビルダー、0.1〜15重量%、具体的には0.5〜10重量%、より具体的には1〜6重量%の界面活性剤、0.05及び5重量%、具体的には0.1及び4重量%、より具体的には0.2及び3重量%の第1のポリマー、ならびに第2のポリマーを含む0.5〜10重量%、具体的には1〜9重量%、より具体的には2〜8重量%の分散剤を含む。
【0009】
界面活性剤の構成成分は、好ましくは低泡性界面活性剤であり、低泡性界面活性剤の組み合わせを含み得る。界面活性剤の構成成分は、ある種類の汚れの分解及び/または乳化を助ける。界面活性剤の構成成分は、表面湿潤にも有用であり、これにより、本組成物の物品表面への送達が促進される。界面活性剤は、非イオン性界面活性剤を含み、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、またはそれらの組み合わせも任意に含み得る。他の種類の界面活性剤も有用であり得ることを理解されたい。非イオン性界面活性剤は、アルコキシル化非イオン性界面活性剤であり得る。この組成物中での使用に好適な非イオン性界面活性剤は、エチレンオキシド(EO)単位、ならびにプロピレンオキシド(PO)及び/またはブチレンオキシド(BO)単位を有するコポリマーを含む。界面活性剤は、EOブロック及びPOブロック、またはPOブロックと連結するEOのセンターブロックを含むジブロックポリマーを含み得る。さらに、この界面活性剤は、分子中でエチレンオキシドまたはプロピレンオキシドのいずれかのブロックを有し得る。界面活性剤は、ブチレンオキシド(BO)ブロックも含み得、2つまたは3つのアルキレンオキシドの組み込みを含み、例えば、EO/PO/BO、例えば、トリブロックコポリマーを提供し得る。アルキルEO/BOジブロックコポリマーの使用が具体的に述べられる。
【0010】
界面活性剤は、式1、式2、またはそれらの組み合わせの界面活性剤を含み、
R
1O−(CH
2CH
2O)
m−(CH
2CHR
2O)
n−R
3(1)
R
3O−(CH
2CHR
2O)
n/2−(CH
2CH
2O)
m/2−R
5O−(CH
2CH
2O)
m/2−(CH
2CHR
2O)
n/2−R
3(2)
式中、R
1が、C8−C24アルキル基であり、R
2が、C1−C5アルキル基であり、R
3が、水素、C1−C12アルキル基、C1−C12アリールアルキル基、または式3により表される基であり、
−CH
2CH(OH)CH
2−E−R
4(3)
式中、Eが、C1−C8アルキレン基または酸素原子であり、R
4が、C1−C8アルキル基であり、mが、1〜100の数であり、nが、0〜50の数であり、R
5が、C1−C8アルキレン基である。
【0011】
R
1は、C10−C20アルキル基またはC12−C16アルキル基、具体的にはC10−C18アルキル基であり得る。R
2は、C1−C4アルキル基、具体的にはC2−C4アルキル基であり得る。R
3は、水素、C1−C8アルキル基、C1−C8アリールアルキル基、または式3により表される基であり得、具体的にはR
3は、水素、C2−C4アルキル基、C2−C4アリールアルキル基、または式3により表される基であり得る。式3において、Eは、C1−C6アルキレン基もしくは酸素原子、またはC1−C4アルキレン基もしくは酸素原子であり得、R
4は、C1−C6アルキル基またはC1−C4アルキル基であり得る。R
5は、C1−C6アルキレン基またはC1−C4アルキレン基であり得る。R
1、R
2、R
3、R
4、R
5、及びEの各々は独立して、分岐鎖または直鎖であり得る。界面活性剤が式1の界面活性剤を含む、例えば式1の界面活性剤からなり、式中、R
2がC2アルキル基である実施形態が具体的に述べられる。R
1が直鎖C10−C18アルキル基であり、R
2がメチル基またはエチル基であり、R
3が水素である実施形態が具体的に述べられる。
【0012】
非イオン性アルコキシル化界面活性剤は、脂肪族アルコールまたはジオールと、1〜100モルのアルキレンオキシド、具体的には5〜50、または1〜40モル、もしくは2〜30モルのエチレンオキシド、プロピレンオキシド、及び/またはブチレンオキシドとの凝縮生成物であり得る。脂肪族アルコールのアルキル鎖は、直鎖または分岐鎖の一級または二級のいずれかであり得、6〜22個の炭素原子を含有し得る。
【0013】
非イオン性界面活性剤は、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド、例えば構造式R
2CONR
1Zを有するものも任意に含み得、式中、R
1は、H、C
1−C
18、具体的にはC
1−C
4ヒドロカルビル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、エトキシ、プロポキシ、またはそれらの組み合わせ、具体的にはC
1−C
4アルキル、より具体的にはC
1もしくはC
2アルキル、最も具体的にはC
1アルキル(即ち、メチル)であり、R
2は、C
5−C
31ヒドロカルビル、具体的には直鎖C
5−C
19またはC
7−C
19アルキルもしくはアルケニル、より具体的には直鎖C
9−C
17アルキルもしくはアルケニル、最も具体的には直鎖C
11−C
17アルキルもしくはアルケニル、またはそれらの組み合わせであり、Zは、鎖に直接連結される少なくとも3つのヒドロキシルを含む線状ヒドロカルビル鎖を有するポリヒドロキシヒドロカルビル、またはそれらのアルコキシル化誘導体、具体的にはそれらのエトキシル化、プロポキシル化、もしくはブチルオキシル化誘導体である。Zは、還元性アミノ化反応において還元糖から得ることができ、例えば、式−CH
2−(CHOH)
n−CH
2OHまたは−CH(CH
2OH)−(CHOH)
n−1−CH
2OHの基などであり、式中、nは、3〜5、好ましくは4である。
【0014】
非イオン性界面活性剤は、食器洗浄用組成物の総重量に基づいて、0.1〜15重量%、具体的には0.5〜10重量%、より具体的には1〜6重量%の量で存在し得る。
【0015】
第1のポリマーは、疎水性単位及びアニオン性単位を含む。実施形態において、第1のポリマーは、各々第1のポリマーの総重量に基づいて、22〜80重量%のモノエチレン性不飽和C3〜C6カルボン酸単位、及び20〜78重量%の
(メタ)アクリル酸C1〜C12アルキ
ル単位を含む。実施形態において、第1のポリマーは、アクリルポリマー、即ち、第1のポリマーの総重量に基づいて、少なくとも22重量%のモノエチレン性不飽和C3〜C6カルボン酸単位の重合単位を有するものである。第1のポリマーは、各々第1のポリマーの総重量に基づいて、10〜80重量%、具体的には15〜75重量%、より具体的には20〜70重量%のメタクリル酸単位、0〜30重量%、具体的には5〜25重量%、より具体的には10〜20重量%のアクリル酸単位、及び20〜70重量%、具体的には25〜65重量%、より具体的には30〜60重量%の
(メタ)アクリル酸C1〜C12アルキ
ル単位を含み得る。
【0016】
実施形態において、第1のポリマーは、各々第1のポリマーの総重量に基づいて、10〜34重量%、具体的には12〜32重量%、より具体的には14〜30重量%のメタクリル酸単位、10〜20重量%、具体的には12〜18重量%、より具体的には14〜16重量%のアクリル酸単位、及び46〜70重量%、具体的には44〜68重量%、より具体的には42〜66重量%の
(メタ)アクリル酸C1〜C12アルキ
ル単位を含む。
【0017】
別の実施形態において、第1のポリマーは、各々第1のポリマーの総重量に基づいて、55〜80重量%、具体的には58〜74重量%、より具体的には61〜71重量%のメタクリル酸単位、及び25〜50重量%、具体的には28〜45重量%、より具体的には31〜40重量%の
(メタ)アクリル酸C1〜C12アルキ
ル単位を含む。
(メタ)アクリル酸C1〜C12アルキ
ル単位の中でも、第1のポリマーは、各々第1のポリマーの総重量に基づいて、10〜35重量%、具体的には12〜30重量%、より具体的には14〜25重量%のアクリル酸エチル単位、及び10〜35重量%、具体的には12〜30重量%、より具体的には14〜25重量%のアクリル酸ブチル単位を含み得る。
【0018】
これらの実施形態において、第1のポリマーは、第1のポリマーの総重量に基づいて、少なくとも25重量%、具体的には少なくとも30重量%、より具体的には少なくとも35重量%の
(メタ)アクリル酸C
1〜C
12アルキ
ルの重合単位を含み得る。実施形態において、第1のポリマーは、第1のポリマーの総重量に基づいて、80重量%以下、具体的には30〜75重量%、より具体的には30〜70重量%の
(メタ)アクリル酸C
1〜C
12アルキ
ルの重合単位を含む。実施形態において、
(メタ)アクリル酸C
1〜C
12アルキ
ル単位は、
(メタ)アクリル酸C
2〜C
4アルキ
ル単位、具体的にはアクリル酸エチル(EA)及び/またはアクリル酸ブチル(BA)単位である。実施形態において、第1のポリマーは、15重量%以下の
(メタ)アクリル酸C
1〜C
12アルキ
ルではない(メタ)アクリル酸エステルの重合単位を含有し、具体的には10重量%以下、より具体的には7重量%以下、または4重量%以下の(メタ)アクリル酸エステルの重合単位を含有する。
(メタ)アクリル酸C
1〜C
12アルキ
ルの中でも、アクリル酸メチル(MA)、EA、及びBA単位は各々独立して、0〜100重量%、具体的には10〜90重量%、より具体的には20〜80重量%、または30〜70重量%、または40〜60重量%の量で存在し得る。実施形態において、第1のポリマーは、第1のポリマーの総重量に基づいて、45〜70重量%、具体的には50〜65重量%、より具体的には55〜60重量%の
(メタ)アクリル酸C
1〜C
12アルキ
ル単位を含む。第1のポリマーのモノエチレン性不飽和C3〜C6カルボン酸単位は、メタクリル酸単位、アクリル酸単位、またはそれらの組み合わせであり得る。アクリル酸エチルの使用が具体的に述べられる。
【0019】
別の実施形態において、第1のポリマーは、第1のポリマーの総重量に基づいて、25〜45重量%、具体的には30〜40重量%、より具体的には32〜38重量%の
(メタ)アクリル酸C
1〜C
12アルキ
ル単位を含む。第1のポリマーの総重量に基づいて、アクリル酸エチル単位が12〜25重量%、具体的には15〜20重量%の量で存在し、アクリル酸ブチル単位が12〜25重量%、具体的には15〜20重量%の量で存在する実施形態が具体的に述べられる。
【0020】
これらの実施形態において、第1のポリマーは、10,000〜150,000Da、具体的には10,000〜130,000Da、具体的には15,000〜120,000Da、具体的には20,000〜100,000Da、具体的には35,000〜80,000Daの範囲の重量平均分子量(M
w)を有する。
【0021】
いくつかの実施形態において、第1のポリマーは、カルボン酸無水物、イミド、アミド、スチレン、スルホン酸、またはそれらの組み合わせのエステルなどの1つ以上のエチレン性不飽和モノマーをさらに含む。いくつかの実施形態において、このモノマーは、ポリマーの1〜30重量%で存在する。スルホン酸モノマーには、例えば2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、4−スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸、2−スルホエチル(メタ)アクリル酸、2−スルホプロピル(メタ)アクリル酸、3−スルホプロピル(メタ)アクリル酸、及び4−スルホブチル(メタ)アクリル酸、及びそれらの塩が含まれる。エチレン性不飽和モノマーのさらなる例には、無水マレイン酸、ビニル酢酸、アクリルオキシプロピオン酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、及びメタクリル酸イソブチル;アクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシプロピル、メタクリル酸ヒドロキシエチル、及びメタクリル酸ヒドロキシプロピルなどのアクリル酸またはメタクリル酸のヒドロキシアルキルエステル;アクリルアミド、メタクリルアミド、N−三級ブチルアクリルアミド、N−メチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド;アクリロニトリル、メタクリイオニトリル、アリルアルコール、アリルスルホン酸、アリルホスホン酸、ビニルホスホン酸、ジメチルアミノアクリル酸エチル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ホスホエチル、メタクリル酸ホスホノエチル(PEM)、ならびにメタクリル酸スルホノエチル(SEM)、N−ビニルピロリドン、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルイミダゾール、ジアクリル酸エチレングリコール、トリアクリル酸トリメチロールプロパン、フタル酸ジアリル、酢酸ビニル、スチレン、ジビニルベンゼン、アクリル酸アリル、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(AMPS)及びその塩、またはそれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。
【0022】
第1のポリマーは、フリーラジカル重合、例えばC2−C24アルカンチオールの存在下でのフリーラジカル乳化重合により作製され得る。好ましい実施形態において、第1のポリマーは、フリーラジカル乳化重合技法により調製され、エチレン性不飽和モノマー、水、及び界面活性剤の攪拌混合物が、過硫酸アルカリ、アゾ化合物、または有機過酸もしくは過エステルなどの前駆物質の分解により発生するフリーラジカルの作用により反応する。これらの前駆物質の活性化は、高反応温度(熱活性化)のみの作用または硫酸鉄(II)及びアスコルビン酸(酸化還元活性化)の組み合わせなどの酸化還元活性剤の混加によるものであり得る。これらの場合、連鎖移動剤は典型的に、ポリマー分子量を調節するために使用される。乳化重合において用いられる好ましい連鎖移動剤の1つの分類は、メルカプタン(アルカンチオール)である。n−ドデシルメルカプタン(n−ドデカンチオール)などの直鎖アルカンチオールが具体的に述べられる。
【0023】
食器洗浄用洗剤組成物は、洗剤組成物の総重量に基づいて、0.05〜5重量%、具体的には0.1〜4重量%、より具体的には0.2〜2重量%の第1のポリマーを含有する。具体的には、洗剤組成物は、少なくとも0.1重量%の第1のポリマー、具体的には0.2重量%、具体的には少なくとも0.3重量%、具体的には少なくとも0.5重量%、具体的には少なくとも0.8重量%、具体的には少なくとも1.0重量%の第1のポリマーを含有し得る。
【0024】
加えて、本組成物は、無機スケール形成を促進するための第2のポリマーを含む分散剤を含む。分散剤は、0.5〜10重量%、具体的には1〜8重量%、より具体的には2〜6重量%の量で存在し得る。この点について、少なくとも50重量%、具体的には50〜100重量%、より具体的には60〜95重量%のモノエチレン性不飽和C3−C6カルボン酸単位、具体的には(メタ)アクリル酸単位を含有するホモポリマー及びコポリマーが、特に述べられる。これらのポリマーの重量平均分子量は、1,000〜30,000g/mol、好ましくは1,000〜28,000g/mol、及び最も好ましくは2,000〜26,000g/molである。モノエチレン性不飽和C3〜C6カルボン酸と合わせて使用され得るモノマー単位には、エチレン性不飽和ジカルボン酸(マレイン酸及びイタコン酸など)、スルホン酸系モノマー(2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム塩など)、アクリルアミド、N−アルキルアクリルアミド、及びポリエチレングリコールモノアルキルエーテルの(メタ)アクリル酸エステルを含有するモノマーが含まれる。
【0025】
低分子量分散剤ポリマーは、フリーラジカル重合により調製され得る。これらのポリマーを調製するための好ましい方法は、溶媒中での均質重合による。溶媒は、水またはアルコール溶媒、例えば2−プロパノールまたは1,2−プロパンジオールであり得る。フリーラジカル重合は、過硫酸アルカリ、または有機過酸及び有機過エステルなどの前駆物質化合物の分解により進められる。これらの前駆物質の活性化は、高反応温度(熱活性化)のみの作用または硫酸鉄(II)及びアスコルビン酸(酸化還元活性化)の組み合わせなどの酸化還元活性剤の混加によるものであり得る。これらの場合、連鎖移動剤は典型的に、ポリマー分子量を調節するために使用される。溶液重合において用いられる好ましい連鎖移動剤の1つの分類は、亜硫酸水素アルカリまたは亜硫酸水素アンモニウムである。メタ亜硫酸水素ナトリウムが具体的に述べられる。
【0026】
食器洗浄用組成物は、リン酸塩を実質的に含まない化合物であり、このことは、食器洗浄用組成物をより環境的に許容されるものにする。リン酸塩不含とは、リン酸塩及び/またはオリゴリン酸塩含有化合物が添加されていない組成物、混合物、または成分を指す。リン酸塩含有化合物がリン酸塩不含組成物、混合物、または成分の汚染により存在した場合、本組成物は、本発明により包含され、得られた清浄組成物中のリン酸塩含有化合物のレベルは、実質的にリン酸塩不含であり、これは、食器洗浄用組成物の総重量に基づいて、約0.5重量%未満、約0.1重量%未満、または約0.05重量%未満、または約0.01重量%未満を意味する。種々の実施形態において、食器洗浄用組成物は、リン酸塩含有化合物を含まない、つまり、リン酸
塩化合物量が全く検出されないということである。
【0027】
リン酸塩及びオリゴリン酸
塩化合物のいずれかまたは両方が存在する場合、その含有量は、リンに対する分析により決定され得、リン酸塩とオリゴリン酸
塩化合物の含有量は、本組成物中のリンの含有量、即ちPとして表され得る。実施形態において、リン酸塩不含食器洗浄用組成物中にリン酸
塩化合物が存在する場合、リン酸
塩化合物の含有量は、食器洗浄用組成物の総重量に基づいて、リンとして0.5重量%未満、またはリンとして0.0001〜0.5重量%、またはリンとして0.0005〜0.1重量%、またはリンとして0.01〜0.1重量%である。別の実施形態において、リン酸塩不含食器洗浄用組成物中にリン酸塩及びオリゴリン酸
塩化合物のいずれかまたは両方が存在する場合、その総含有量は、食器洗浄用組成物の総重量に基づいて、リンとして0.5重量%未満、またはリンとして0.0001〜0.5重量%、またはリンとして0.0005〜0.1重量%、またはリンとして0.01〜0.1重量%である。
【0028】
実施形態において、リン酸塩不含食器洗浄用組成物は、ホスホン酸塩を含み得、ホスホン酸塩の含有量は、食器洗浄用組成物の総重量に基づいて、リンとして0.01〜5重量%、またはリンとして0.1〜1重量%であり得、ホスホン酸塩含有量は、本組成物中のリンの含有量として表される。実施形態において、ホスホン酸塩は存在しないか、またはホスホン酸塩の含有量は、食器洗浄用組成物の総重量に基づいて、リンとして5重量%未満である。
【0029】
洗剤組成物は、5〜99重量%、具体的には80〜98重量%、より具体的には90〜96重量%の他の成分、例えばビルダー、漂白剤、漂白活性化剤、酵素、泡抑制剤、着色料、芳香剤、抗菌薬、充填剤、追加の界面活性剤、または追加のポリマーも含有し得る。
【0030】
ビルダーは、炭酸ナトリウムなどの無機ビルダー、または生分解性ビルダーであり得、クエン酸ナトリウム及び/もしくはクエン酸などのキレート剤を含む。アミノカルボ
キシレート、メチルグリシン二酢酸(MGDA)、グルタミン酸二酢酸(GLDA)、及びそれらのナトリウム塩、ならびに2−ヒドロキシエチルイミノ二酢酸ジナトリウム塩(HEIDA)が、ビルダー中に生分解性キレート剤を提供するために含まれ得る。ビルダーは、本組成物の総重量に基づいて、5〜99重量%、具体的には10〜96重量%、最も具体的には15〜92重量%の量で洗剤組成物中に存在し得る。好適な水溶性ビルダー化合物には、水溶性モノマーカルボ
キシレート、またはそれらの酸形態が含まれる。ビルダーは、脂肪酸及び/または任意にそれらの塩、具体的にはナトリウム塩も含み得る。他のビルダー/キレート剤化合物には、ニトリロ三酢酸、N.N′エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、グリシン−N,N−二酢酸、メチルグリシン−N,N−二酢酸、2−ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、グルタミン酸−N,N−二酢酸、3−ヒドロキシ−2,2′−イミノジ
スクシネート、N,N′−エチレンジアミンジコハク酸アスパラギン酸−二酢酸、N,N′−エチレンジアミンジコハク酸、イミノジコハク酸、アスパラギン酸、アスパラギン酸−N,N−
ジアセテート、ベータアラニン二酢酸、ポリアスパラギン酸、それらの塩、またはそれらの組み合わせが含まれる。いくつかの実施形態において、ビルダーは、クエン酸ナトリウム、クエン酸、または炭酸ナトリウム、ポリ(イタコン酸)、ポリ(アスパラギン酸)、またはそれらの組み合わせである。
【0031】
芳香剤は、コーティング剤及び/または担体材料、具体的には芳香剤を運搬する有機ポリマー、または例えばデンプンなどの芳香剤を封入するカプセル被包材もしくは他のセルロース系材料カプセル被包材を含む少なくとも1つの構成成分を含み得る。
【0032】
錠剤または粉末の形態であり得る充填剤は、不活性水溶性物質であり、典型的にはナトリウム塩またはカリウム塩、例えば硫酸ナトリウム及び/または塩酸ナトリウムもしくはカリウムであり、0〜75重量%、具体的には5〜50重量%、具体的には10〜40重量%の量で存在し得る。ゲル配合物中の充填剤には、上述のもの及び水も含まれ得る。芳香剤、色素剤、泡抑制剤、腐食防止剤、酵素、及び抗菌薬は合計で、本組成物の5重量%以下であり得る。
【0033】
いくつかの実施形態において、本洗剤は、少なくとも1つの漂白剤または酵素をさらに含む。好ましい漂白剤は、過炭酸ナトリウムである。具体的には、本組成物は、5〜25重量%、具体的には7〜20重量%、具体的には8〜15重量%の過炭酸塩を含有する。いくつかの実施形態において、酵素は、リパーゼ、プロテアーゼ、またはアミラーゼのうちの少なくとも1つである。
【0034】
具体的には、本組成物は、(水中1重量%において)少なくとも9、具体的には少なくとも10.5のpHを有し、具体的には、pHは、12.5以下、具体的には11.5以下である。いくつかの実施形態において、洗剤は、ホスホン酸塩、具体的にはヒドロキシエチリデン−1,1ジホスホン酸(HEDP)または2−ホスホノブタン−1,2,4−トリカルボン酸(PBTC)をさらに含む。
【0035】
溶媒は、ポリグリコール、アルコール、ジオール、トリオール、グリコールエーテル、または水であり得る。結合剤が使用され得る。ポリエチレングリコール(PEG)などの結合剤、超吸収剤ポリマーまたはセルロース誘導体などの崩壊剤、及び(二)ケイ酸塩または亜鉛塩などの腐食防止剤が使用され得る。(ポリ)プロピレングリコール、例えば、プロピレングリコールなどの共溶媒が使用され得る。
【0036】
食器洗浄用組成物は、自動食器洗浄機内で使用され得る。実際には、本組成物は、錠剤、粉末、単一用量単位、多構成成分単一用量単位、サシェ、ペースト、液体、またはゲルなどの任意の好適な形態で配合され得る。洗剤組成物の構成成分は、別個の区画内に位置してもよく、例えば、洗浄サイクル中の選択された時点、例えば生分解性充填剤が存在する場合、その放出とは異なる時点で放出されるように、水溶性ポリマーを含むパウチ内に密封されてもよい。本組成物は、各チャンバの容量が同じかまたは異なる複数のチャンバパウチ内に密封され得る。例えば、芳香剤は、カプセル内に配置されて、選択されたサイクル中に放出を提供し得る。適切な製品形態及び添加時間の選択により、食器洗浄用組成物は、予洗浄、主洗浄、最後から二番目の濯ぎ、最後の濯ぎ、またはこれらのサイクルの任意の組み合わせにおいて存在し得る。洗浄機内の合計液体の食器洗浄用組成物の濃度パーセントは、0.1〜1重量%、具体的には0.2〜0.7重量%であり得る。
【0037】
食器洗浄用組成物は、種々の方法により形成され得る。食器洗浄用組成物は、構成成分を全体的に接触させること、例えば混合することにより形成され得る。食器洗浄用組成物は、いかなる特定の製造方法にも限定されない。
【0038】
食器洗浄用組成物は、洗浄される表面を本組成物と接触させることにより使用され得る。
【0039】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、限定するようには意図されていない。本明細書で使用される場合、単数形「1つ(a)」、「1つ(an)」、及び「その(the)」は、文脈が明確に示さない限り、「少なくとも1つの」を含む複数形を含むよう意図される。「または」は、「及び/または」を意味する。本明細書で使用される場合、用語「及び/または」は、関連する列挙される物のいずれの及び全ての組み合わせも含む。用語「を含む(comprises)」及び/もしくは「を含む(comprising)」、または「を含む(includes)」及び/もしくは「を含む(including)」は、本明細書で使用されるとき、記述される特徴、領域、整数、ステップ、作業、要素、及び/または構成成分の存在を明示するが、1つ以上の他の特徴、領域、整数、ステップ、作業、要素、構成成分、及び/またはそれらの群の存在または追加を除外しないことがさらに理解されよう。
【0040】
「エチレン性不飽和モノマー」は、1つ以上の炭素−炭素二重結合を有する分子を意味し、これは、それらに重合性を与える。本明細書で使用される場合、エチレン性不飽和モノマーには、カルボン酸、カルボン酸、カルボン酸無水物、イミド、アミド、スチレン、スルホン酸、及びそれらの組み合わせのエステルが含まれるが、これらに限定されない。
【0041】
本明細書で使用される場合、「アルキル」は、直鎖または分岐鎖の飽和一価炭化水素基(例えば、メチルまたはへキシル)を意味する。
【0042】
「アルキレン」は、直鎖または分岐鎖の飽和二価脂肪族炭化水素基(例えば、メチレン(−CH
2−)またはプロピレン(−(CH
2)
3−))を意味する。
【0043】
「アルケニル」は、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合(例えば、エテニル(−HC=CH
2))を有する直鎖または分岐鎖の一価炭化水素基を意味する。
【0044】
「アリールアルキル」は、化合物に結合するアルキル基に共有結合する置換または非置換アリール基(例えば、ベンジルはC7アリールアルキル基である)を意味する。
【0045】
本明細書で使用される場合、「ヒドロカルビル基」は、構造に示される置換の数を考慮して、炭素原子の特定の数及び適切な原子価を有する基を意味する。ヒドロカルビル基は、少なくとも炭素及び水素を含有し、N、O、S、Si、P、またはそれらの組み合わせから選択される1つ以上(例えば1〜8)のヘテロ原子を任意に含有し得る。ヒドロカルビル基は、非置換であり得るか、または1つ以上の置換基で、C1−30アルキル、C2−30アルケニル、C2−30アルキニル、C6−30アリール、C7−30アリールアルキル、C1−12アルコキシ、C1−30ヘテロアルキル、C3−30ヘテロアリールアルキル、C3−30シクロアルキル、C3−15シクロアルケニル、C6−30シクロアルキニル、C2−30ヘテロシクロアルキル、ハロゲン(F、Cl、Br、またはI)、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、アジド、アミジノ、ヒドラジノ、ヒドラゾノ、カルボニル、カルバミル、チオール、カルボキシ(C1−6アルキル)エステル、カルボン酸、カルボン酸塩、スルホン酸またはそれらの塩、及びリン酸またはそれらの塩から独立して選択されるヒドロカルビル基により許容される原子価まで置換され得る。
【0046】
「(メタ)アクリ
レート」は、アクリ
レート及びメタクリ
レートを指す。
【0047】
「アルカリ金属」は、元素周期表の第1族の金属、即ち、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、及びフランシウムを意味する。
【0048】
「アルカリ土類金属」は、元素周期表の第2族の金属、即ち、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、及びラジウムを意味する。
【実施例】
【0049】
食器洗浄用組成物を、キレート剤を含むビルダー、腐食防止剤、漂白剤、漂白活性化剤、追加の界面活性剤、酵素、結合剤、充填剤、共溶媒、レオロジー改質剤、CaCO
3閾値防止剤、及び充填剤を各々任意に含む塩基と組み合わせることにより評価して、下記のような洗剤を提供する。表1の全ての値は、重量パーセント(重量%)である。
【0050】
【表1】
【0051】
ポリマーAは、アクリル酸(15重量%)、メタクリル酸(27重量%)、及びアクリル酸エチル(58重量%)の乳化コポリマーである。重量平均分子量(MW)は、1モル当たりおよそ40,000グラム(g/mol)であった。
【0052】
ポリマーBは、メタクリル酸(65重量%)、アクリル酸エチル(17.5重量%)、及びアクリル酸ブチル(17.5重量%)の乳化コポリマーである。重量平均MWは、およそ40,000g/molであった。
【0053】
ポリマーAまたはポリマーBの各々を含有する自動食器洗浄用洗剤の膜形成性能を決定するために、配合2による食物乳化ポリマーを有する自動食器洗浄(ADW)配合物を調製し、各サンプルADW配合物を使用して、下記の条件下で、自動食器洗浄機内でガラスを洗浄した。
【0054】
機械:Miele G1222SC Labor。
プログラム:65℃での予洗浄、主洗浄。
水の硬度:37.5°フランス硬度(fH)、Ca/Mg比3/1、HCO
3硬度=25°fH。
洗剤用量:1回の洗浄当たり20グラム。
3回目、6回目、及び10回目のサイクルの後に、ガラスを取り出した。
【0055】
ガラスを明暗箱内で目視観測により評価し、膜形成及び斑形成について評価した。
【0056】
ガラスを綿手袋で取り扱い、訓練された試験員により膜形成性能が査定された。機械的食器洗浄(D3556−85指定、2009年に再認可)中のガラス物品上の沈着について、ASTM D3556標準試験法に従って光チャンバ内におけるスコア化システムに従って評価を行ったその内容は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0057】
【表2】
【0058】
各実行を、主洗浄中に添加した50グラムの冷凍バラストの存在下で行った。冷凍バラストは、マーガリン(10.2重量%)、牛乳(5.1重量%)、卵黄(5.3重量%)、安息香酸(0.1重量%)、ジャガイモデンプン(0.5重量%)、マスタード(2.5重量%)、ケチャップ(2.5重量%)、即席肉汁(2.5重量%)、及び水(71.2重量%)を含有した。
【0059】
性能
評価の結果を表3に提供する。
【0060】
【表3】
【0061】
表3に示されるように、乳化コポリマーであるポリマーAまたはポリマーBを含んだ配合2の洗剤は、乳化コポリマーを含まなかった配合1の洗剤と比較して、改善された性能を提供した。
(態様)
(態様1)
リン酸塩不含食器洗浄用組成物であって、
5〜99重量%のビルダーと、
0.1〜15重量%の式1、式2、またはそれらの組み合わせの界面活性剤であって、
R
1O−(CH
2CH
2O)
m−(CH
2CHR
2O)
n−R
3(1)
R
3O−(CH
2CHR
2O)
n/2−(CH
2CH
2O)
m/2−R
5O−(CH
2CH
2O)
m/2−(CH
2CHR
2O)
n/2−R
3(2)
式中、R
1が、C8〜C24アルキル基であり、R
2が、C1〜C5アルキル基であり、R
3が、水素、C1〜C12アルキル基、C1〜C12アリールアルキル基、または式3により表される基であり、
−CH
2CH(OH)CH
2−E−R
4(3)
式中、Eが、C1〜C8アルキレン基または酸素原子であり、R
4が、C1〜C8アルキル基であり、
mが、1〜100の数であり、nが、0〜50の数であり、R
5が、C1〜C8アルキレン基である、界面活性剤と、
35,000〜100,000g/molの重量平均分子量を有し、
22〜80重量%のモノエチレン性不飽和C3〜C6カルボン酸単位、及び
20〜78重量%の(メタ)アクリル酸C1〜C12アルキル単位を含む、0.05〜5重量%の第1のポリマーと、
1,000〜30,000g/molの重量平均分子量を有し、50〜100重量%のモノエチレン性不飽和C3〜C6カルボン酸単位を含む第2のポリマーを含む、0.5〜10重量%の分散剤と、を含む、前記組成物。
(態様2)
前記界面活性剤が、低泡性界面活性剤である、態様1に記載の前記組成物。
(態様3)
R
1が、直鎖C10〜C18アルキル基であり、R
2が、メチル基またはエチル基であり、R
3が、水素である、態様1または2のいずれかに記載の前記組成物。
(態様4)
前記第1のポリマーの前記モノエチレン性不飽和C3〜C6カルボン酸単位が、メタクリル酸単位、アクリル酸単位、またはそれらの組み合わせである、態様1〜3のいずれかに記載の前記組成物。
(態様5)
前記第1のポリマーが、
10〜80重量%のメタクリル酸単位と、
0〜30重量%のアクリル酸単位と、
20〜70重量%の(メタ)アクリル酸C1〜C12アルキル単位と、を含む、態様1〜4のいずれかに記載の前記組成物。
(態様6)
前記(メタ)アクリル酸C1〜C12アルキルが、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、またはそれらの組み合わせである、態様1〜5のいずれかに記載の前記組成物。
(態様7)
前記第1のポリマーが、
10〜34重量%のメタクリル酸単位と、
10〜20重量%のアクリル酸単位と、
46〜70重量%の(メタ)アクリル酸C1〜C12アルキル単位と、を含む、態様1〜6のいずれかに記載の前記組成物。
(態様8)
前記第1のポリマーが、
55〜80重量%のメタクリル酸単位と、
10〜35重量%のアクリル酸エチル単位と、
10〜35重量%のアクリル酸ブチル単位と、を含む、態様1〜7のいずれかに記載の前記組成物。
(態様9)
前記組成物が、リン酸
塩化合物を実質的に含まない、態様1〜8のいずれかに記載の前記組成物。
(態様10)
リン酸
塩化合物が存在する場合、前記リン酸塩不含食器洗浄用組成物中の前記リン酸
塩化合物の含有量が、前記食器洗浄用組成物の総重量に基づいて、リンとして0.5重量%未満である、態様1〜9のいずれかに記載の前記組成物。
(態様11)
前記第1のポリマーが、C2〜C24アルカンチオールの存在下でのフリーラジカル乳化重合の生成物である、態様1〜10のいずれかに記載の前記組成物。
(態様12)
前記リン酸塩不含食器洗浄用組成物中に存在する場合、リン酸塩とオリゴリン酸
塩化合物の総含有量が、前記食器洗浄用組成物の総重量に基づいて、リンとして0.05重量%未満である、態様1〜11のいずれかに記載の前記組成物。
(態様13)
前記組成物が、少なくとも1つのチャンバを含むパウチ内に密封され、各チャンバの容量が、同じか、または異なる、態様1〜12のいずれかに記載の前記組成物。
(態様14)
リン酸塩不含食器洗浄用組成物であって、
5〜99重量%のビルダーと、
1〜8重量%の式1の界面活性剤であって、
R
1O−(CH
2CH
2O)
m−(CH
2CHR
2O)
n−R
3(1)
式中、R
1が、C8〜C24アルキル基であり、R
2が、C1〜C5アルキル基であり、R
3が水素であり、mが、10〜30の数であり、nが、0〜8の数である、界面活性剤と、
35,000〜100,000g/molの重量平均分子量を有し、
22〜80重量%のモノエチレン性不飽和C3〜C6カルボン酸単位、及び
20〜78重量%のアクリル酸C1〜C12アルキル単位を含む、0.05〜1重量%の第1のポリマーと、
1,000〜30,000g/molの重量平均分子量を有し、50〜100重量%のモノエチレン性不飽和C3〜C6カルボン酸単位を含む第2のポリマーを含む、1〜8重量%の分散剤と、を含む、前記組成物。
(態様15)
リン酸
塩化合物が存在する場合、前記リン酸塩不含食器洗浄用組成物中の前記リン酸
塩化合物の含有量が、前記食器洗浄用組成物の総重量に基づいて、リンとして0.5重量%未満である、態様14に記載の前記組成物。
(態様16)
食器洗浄方法であって、洗浄される表面を態様1〜15のいずれかに記載の前記食器洗浄用組成物と接触させることを含む、前記方法。
(態様17)
食器洗浄用組成物を製造する方法であって、
5〜99重量%のビルダーと、
0.1〜15重量%の式1、式2、またはそれらの組み合わせの界面活性剤であって、
R
1O−(CH
2CH
2O)
m−(CH
2CHR
2O)
n−R
3(1)
R
3O−(CH
2CHR
2O)
n/2−(CH
2CH
2O)
m/2−R
5O−(CH
2CH
2O)
m/2−(CH
2CHR
2O)
n/2−R
3(2)
式中、R
1が、C8〜C24アルキル基であり、R
2が、C1〜C5アルキル基であり、R
3が、水素、またはC1〜C12アルキル基もしくはアリールアルキル基、または式3により表される基であり、
−CH
2CH(OH)CH
2−E−R
4(3)
式中、Eが、C1〜C8アルキレン基または酸素原子であり、R
4が、C1〜C8アルキル基であり、
mが、1〜100の数であり、nが、0〜50の数であり、R
5が、C1〜C8アルキレン基である、界面活性剤と、
35,000〜100,000g/molの重量平均分子量を有し、
22〜80重量%のモノエチレン性不飽和C3〜C6カルボン酸単位、及び
20〜78重量%の(メタ)アクリル酸C1〜C12アルキル単位を含む、0.05〜5重量%の第1のポリマーと、
1,000〜30,000g/molの重量平均分子量を有し、50〜100重量%のモノエチレン性不飽和C3〜C6カルボン酸単位を含む第2のポリマーを含む、0.5〜10重量%の分散剤と、を接触させることを含む、前記方法。