(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
請求項1乃至8のいずれかに記載のカード決済処理支援方法に基づいて顧客から入力されたカード情報に基づき、カード決済処理を行うことを特徴とするカード決済処理方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
オペレータとの通話途中からIVRによる自動音声応答に切り替えるカード決済システムにおいて、特許文献1のように認証手続きの一部を顧客に負担させることは好ましくなく、顧客の応答ミスが生じれば円滑な決済処理を行うことができない。一方、特許文献2のように専用外線電話番号をオペレータ端末ごとに割り当てるカード決済システムでは、コンタクトセンターとIVRサーバ間の電話回線網を専用設計する必要があり、システム構築が負担となる。
【0008】
したがって、コンタクトセンターを介した商取引において、IVRを用いたカード決済認証手続きを、簡易な方法で安全かつ円滑に実行できることが求められる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、コンタクトセンターを介した顧客との通話による商取引において行われるカード決済処理を支援する方法であって、ネットワークを介してコンタクトセンターから受注情報を受け取ると、識別コードを生成する。そして、受注情報に関与したオペレータの端末装置に対し、ネットワークを介して識別コードを伝える。
【0010】
受注情報の受信方法としては、例えばコンタクトセンターのオペレータ端末装置から受信し、あるいは、コンタクトセンターと接続する受注システムによって作成される受注情報を受信することも可能である。識別コードについては、受注情報を作成したオペレータ、あるいはIVR(Interactive Voice Response)を用いた決済処理操作を開始したオペレータのオペレータ端末装置へ送ることが可能であり、コンピュータ間でのデータ相互通信および電話機で入力してシグナルを送信可能なコードであればよい。
【0011】
受注情報に関与したオペレータは、オペレータ端末装置に伝達された識別コードを見ながら、IVRシステムなどに向けて同じコード(以下では、入力コードという)を電話機に入力することが可能である。電話機に入力されたコードは、PSTN、IP網などを経由してIVRシステムなどに通話発信される。本発明では、ネットワークとは異なる電話回線網を通じて入力コードを受信すると、識別コードと入力コードとの一致性を判断する。そして、入力コードと識別コードとの一致に伴い、電話回線網を通じて顧客とIVRとの間で電話回線が接続すると、IVRによって、カード情報の入力を顧客に促す自動音声案内を行う。
【0012】
受注情報を受信するネットワークを通じてコンタクトセンター側へ識別コードを伝える一方、IVRを活用する電話回線網を通じてオペレータ入力コードを受けることにより、受注情報と顧客とが紐付けられ、電話転送によって通話状態となった顧客とIVRを用いた自動音声応答を行うことが可能となる。このような本発明の方法は、IVR、IVR制御部を備えたIVRシステムによって実行可能である。識別コードとしては、例えば、オペレータ電話機で入力可能な所定桁数(例えば4桁)の数で構成することが可能である。また、少なくとも支払金額と接続した電話回線(顧客)とを、識別コードに関連付ければよい。
【0013】
自動音声案内中にコンタクトセンターへ電話を転送する(コール戻し)ための入力操作が顧客によって行われた場合、顧客との電話を前記コンタクトセンターへ転送し、前記コンタクトセンターにおいて転送電話を受けたオペレータに対し、識別コードを自動音声で伝えることが可能である。例えば、コンタクトセンターへ転送中である電話と、その電話に割り当てられた識別コードと、その識別コードに応じた決済関連情報とを表示する管理画面を、転送電話を受電したオペレータの端末装置に表示可能なように、生成することによって、表示される識別IDと音声伝達された識別コードとが一致する電話の決済関連情報をオペレータが知ることができる。
【0014】
複数のオペレータがコンタクトセンターに所在する場合、オペレータIDによってログイン認証されたオペレータ端末装置から閲覧できるように識別コードを伝えることで、注文を受けたオペレータに対して識別コードを通知することができる。例えば、ログイン認証によって入り込んだWEBサイトを通じて伝達することが可能であり、IVR制御部が、WEBサーバとして機能することでWEBサイトをオペレータ端末装置に表示することができる。また、識別コードに応じた受注情報を合わせて閲覧できるようにすることで、受注に関与していないオペレータであっても、受注情報を確認することができる。
【0015】
入力コードが識別コードと一致していない場合、IVRによって、入力コードの再入力あるいは入力コードが正しくないことを自動音声で通知するのがよい。
【0016】
本発明の他の態様におけるIVRシステムは、コンタクトセンターのオペレータおよびコンタクトセンターに電話注文する顧客との間で通話可能なIVRと、IVRを制御するIVR制御部とを備える。IVRは、コンタクトセンターと電話回線網を介して接続し、IVR制御部は、電話回線網とは異なるネットワークを介してコンタクトセンターのオペレータ端末装置と接続する。
【0017】
IVR制御部は、コンタクトセンターから受注情報を受け取ると、ネットワークを介してオペレータ端末装置へ識別コードを伝え、電話回線網を介してオペレータ電話機に入力された入力コードをIVRが受信すると、識別コードと入力コードとの一致性を判断する。そしてIVRは、入力コードと識別コードとの一致に伴い、電話回線網を通じて顧客とIVR(Interactive Voice Response)との間で電話回線が接続すると、IVRによって、カード情報の入力を顧客に促す自動音声案内を行う。
【発明の効果】
【0018】
このように本発明によれば、セキュリティを確保した上で、オペレータの業務効率を落とすことなく、簡易なシステム構成によってIVRを用いたカード決済処理支援を行うことができる。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照して本実施形態であるコンタクトセンターを介したカード決済商取引のネットワークについて説明する。
【0021】
図1は、コンタクトセンターを介したカード決済による商取引のネットワーク構成図である。
【0022】
コンタクトセンター(コールセンターともいう)を介した商取引では、例えば通販事業者などの商取引を行うことが可能であり、オペレータ所在のコンタクトセンター100と、決済代行会社が運営する決済サーバ300との間に、IVRシステム200を構築したネットワーク構成となっている。ここでは、クレジットカードによる決済処理によって商取引を行うが、デビッドカードなど他のカードによる決済処理でもよい。
【0023】
顧客が所有する電話機10(以下、顧客および顧客電話機を、場合に応じて符号10で表す)は、PSTN(公衆度電話網)あるいはIP網を介してコンタクトセンター100と接続されている。顧客は、固定電話機、携帯電話機、公衆電話機などの電話機10からコンタクトセンター100へ電話をかけ、購入商品などを注文する。顧客の電話機10とコンタクトセンター100は、PSTN(公衆電話網)あるいはIP網によって接続されており、IP網については、無線/有線など問わない。
【0024】
コンタクトセンター100には、複数のオペレータが所在し、顧客からの電話注文を受け付ける。各オペレータには、コンピュータ(以下では、オペレータ端末装置ともいう)110および電話機(オペレータ電話機)130が装備されており、顧客からの電話注文を聞き取りながら、コンピュータを操作して注文内容の入力などを行う。
図1では、オペレータOP1、OP2のコンピュータ110A、110Bと電話機130A、130Bを示している。
【0025】
コンタクトセンター100は、受注システム500とネットワークを介して接続されている。受注システム500は、例えば通信販売業者などが運営、管理するサーバであり、コンタクトセンター100のオペレータは、受注システム500が提供する商取引用のソフトウェアに基づいて顧客とのやり取りを行う。例えば受注システム500の開設するWebサイト上で商取引を行うことができる。
【0026】
コンタクトセンター100のACD(Automatic Call Distribution)装置120は、着信呼を分配するオペレータを選択、決定し、着信呼を分配する。また、ACD装置120は、PSTN/IP網を介してオペレータ電話機からIVR(Interactive Voice Response)システム200に対して外線発信するPBXとして機能することが可能であり、さらに、顧客の着信呼の外線転送の制御、オペレータとIVRシステムとの間の音声データ転送の制御などIP−PBXとしても機能する。
【0027】
コンタクトセンター100のCTI(Computer Telephony Integration)装置140は、受注システム500に検索を掛けて顧客情報を読み出し、また、顧客の発信電話番号に基づいてデータベースを検索し、あるいは、過去の応答履歴などをオペレータ端末装置110のモニタ画面に表示させることが可能である。さらに、ACD装置120を制御して顧客着信の割り振りなどを制御することができる。
【0028】
IVRシステム200は、IVRサーバ220およびIVR制御サーバ240を備える。IVRサーバ220は、顧客、自動音声応答処理によって通話、音声出力する装置であり、IVR制御サーバ240は、IVRサーバ220を制御する。
【0029】
IVRシステム200は、PSTN/IP網を通じてコンタクトセンター100のACD装置120と接続されている。ACD装置120は、顧客の電話機10とオペレータ電話機130とが接続状態であるときに電話回線をIVRシステム200へ転送させることが可能である。
【0030】
IVRシステム200は、顧客10と自動音声応答可能であり、カード決済処理に関して音声案内するとともに、顧客の電話機10から発信されるカード情報(クレジットカード番号など)およびコンタクトセンター100から受け取った注文内容などをVPN(Virtual Private Network)などのIP網経由で決済サーバ300へ送信する。決済サーバ300は、カード決済処理を行い、決済結果をIVRシステム200へ送信する。
【0031】
IVRシステム200は、ACD装置120と接続するときのPSTN/IP網とは異なるIP網を通じて、コンタクトセンター100のオペレータ端末装置110と接続されている。すなわち、IVRシステム200は、顧客と通話するための電話回線網(PTSN/IP網)R1と、データ通信用のネットワーク(IP網)R2という別々のネットワーク系統によって、コンタクトセンター100の
オペレータ電話機130とオペレータ端末装置110
とに接続されている。ネットワークR2では、オペレータ端末装置110あるいは受注システム500との間で、商取引に関するデータが相互通信される。
【0032】
このようなIVRシステム200とコンタクトセンター100との間で2つのネットワーク(接続ルート)R1、R2を用意したシステムにおいて、オペレータとの電話による注文受付からIVRシステム200による自動音声応答に切り替えてカード決済処理を行うとき、オペレータの受け付けた注文内容と、IVRシステム200に転送した顧客(電話機)とが一致していること確認するプロセスを、カード決済処理を開始する前段階で行う。
【0033】
このとき、IVRシステム200は、認証用の識別コード(以下では、トークIDという)を生成、発行し、データ通信用のネットワーク(以下、ルートともいう)R2のルートを通じてオペレータ端末装置110に送信する一方、オペレータ
電話機130とIVRシステム200との間では、そのトークIDに応じた
入力コードが電話回線網のネットワーク(以下、ルートともいう)R1を通じて送信される。以下、これについて説明する。
【0034】
図2は、オペレータ端末装置110のログイン認証プロセスのフローを示した図である。
【0035】
オペレータは、オペレータ端末装置110のブラウザによって、WEBサーバとして機能するIVR制御サーバ240のWEBサイトに接続し、ログイン画面上でオペレータID、パスワードなどを入力する(S101、S102)。IVR制御サーバ240は、オペレータのログイン認証処理を行い、認証すると、上述したトークID発行画面をオペレータ端末装置110で表示できるようにする(S103〜S106)。
【0036】
このようにIVR制御サーバ240のWEB画面でログイン認証されることにより、IVR制御サーバ240は、コンタクトセンター100内にいる複数のオペレータの中から特定のオペレータに対してトークIDを送信することが可能となる。
【0037】
図3は、一連の注文受付からカード決済処理のフローを示した図である。
【0038】
顧客が電話機10によってコンタクトセンター100に電話をかけると、ACD装置120によって割り当てられたオペレータ電話機に対応するオペレータが、商品又はサービスなどの注文を受け付ける。オペレータは、CTI装置140によって連携している受注システム500の商取引ソフトウェアの画面上に、注文内容(数量、金額、購入者氏名など)を入力する(S201、S202)。
【0039】
注文内容の入力が完了すると、受注システム500では、クレジットカード認証データと連携するAPI(Application Programming Interface)を呼び出す(S203)。呼び出したAPIにより、購入金額および受注IDなどの決済処理用データが受注システム500からIVR制御サーバ240へ送られる。
【0040】
図4は、決済処理用データの内容を示した図である。APIは、オペレータがオペレータ端末装置110の画面に入力した購入商品、金額などの情報から、
図4に示す決済処理用データを作成する。なお、クレジットカード情報は、この時点では決済処理用データに含まれない。決済処理用データは、IVRシステム200が受ける受注データの一部であり、IVRシステム200は、他の情報(カード決済会社の特定など)も含まれる受注データを受信する。
【0041】
IVR制御サーバ240は、決済処理用データを受信すると、メモリに一時的に保存するとともに、トークIDを生成する(S204)。トークIDは、商取引を識別(同定)するコードを表し、ここでは、オペレータ電話機130で入力可能な4桁の数で構成されている。その上位3桁は、処理単位であるトランザクションを個別に識別するコードとして構成され、また、最下位の桁は、入力ミスを検出するためのチェックディジットとして構成される。なお、トークIDは4桁の数に限定されず、オペレータにとって入力困難でないような範囲で定めてもよい。また、チェックディジットを含まないコードにしてもよい。
【0042】
図5は、オペレータ端末の管理画面を示した図である。
図6は、取得したトークIDを示した図である。
【0043】
オペレータは、管理画面(
図5参照)においてトークID取得のための操作(例えば、ID取得用の欄をクリック)を行う。その結果、
図6に示すように、生成されたトークIDが画面上に表示される(S205、S206)。オペレータは、トークIDを確認すると、顧客10と接続している電話回線をIVRサーバ220へ外線転送する操作を行う。このとき、ACD装置120のPBX機能によって、顧客とオペレータとの間を保留状態に切り替えるとともに、オペレータ電話機130とIVRサーバ220との間で電話が接続状態となる(S207、S208)。
【0044】
IVRサーバ220は、自動音声によってトークID入力を促す通話を行う(S209)。オペレータは、管理画面を見ながらオペレータ電話機130のうち、4ケタのトークIDの数値と同じプッシュボタンを操作し、コード(以下では、入力トークIDという)を入力する(S210)。その結果、オペレータ電話機130から入力トークIDのシグナルが、電話回線網であるPSTN/IP網のルートR1を通じて、IVR制御サーバ240へ送られる。
【0045】
IVR制御サーバ240は、オペレータ電話機130から送信されたオペレータ入力のトークIDを受信すると、ステップS206で生成したトークIDと一致しているか否かを判断する(S211)。ここでは、トークIDが生成されたときに決済処理用データにトークIDが加えられる処理が行われており、決済処理用データ内にオペレータが入力したトークIDが存在するか否かが判断される。
【0046】
オペレータによる入力トークIDがIVR制御部240の生成したトークIDと一致する場合、IVRサーバ220が自動音声によって入力トークIDを復唱する(S212)。一方、入力トークIDがトークIDと一致しない場合、IVRサーバ220は自動音声によって再入力をオペレータに促す。なお、間違っている旨を自動音声で通知するようにしてもよい。
【0047】
オペレータは、IVRサーバ220からのトークIDの復唱を聞いて、自身がオペレータ電話機130に入力したコードと一致していて、入力操作に間違いないことを確認すると、電話回線を切る。これに従い、ACD装置120は、顧客10とIVRサーバ220とを通話可能な接続状態にし、電話回線の転送を完了させる(S213)。これによって、オペレータは、顧客10との会話から切り離される。
【0048】
IVR制御サーバ240は、トークIDに基づいて、顧客電話機10の電話回線と決済処理用データ内に含まれる受注内容とをマッチングし、両者を関連付ける(S214)。マッチングすべき注文内容として、少なくとも購入金額が含まれればよい。ただし、決済処理用データ内にトークIDが含まれるため、入力されたトークIDの認証処理(S211)に利用された決済処理用データが、そのままマッチングに利用される。そしてIVRサーバ220は、クレジット番号の入力を促すガイダンス音声を発信する(S215)。このとき、購入金額などマッチングした受注内容を顧客10に確認させる。例えば、「今回のお買い上げ金額は、・・・ですね。よろしければ、トーン音の後にクレジット番号を入力してください。」といった自動音声案内を行う。
【0049】
顧客10がクレジット番号を入力すると(S216)、決済処理用データがすべて揃うことになり、IVR制御サーバ240は、IP網を通じて決済サーバ300へ決済を依頼する(S217)。決済サーバ300が決済処理を行い、決済結果をIVR制御サーバ240へ通知する(S218、S219)。IVR制御サーバ240が決済結果を保存するとともに(S220)、IVRサーバ220が顧客10に決済終了の旨を自動音声によって通知し、電話回線の接続を遮断する(S221、S222)。これに伴い、顧客10も電話を切る(S223)。
【0050】
このように本実施形態によれば、コンタクトセンター100を介して顧客とオペレータとの間で商品購入などを行う商取引において、電話回線網R1(PSTN/IP網)およびネットワークR2(IP網)を通じてコンタクトセンター100と接続するIVRシステムを装備し、コンタクトセンター100のオペレータおよび顧客と通話する一方、コンタクトセンター100のオペレータ端末装置110あるいは受注システム500との間でデータ通信を行う。
【0051】
そしてIVR制御部240は、決済処理データを含めて受注データを受信すると、一時的にメモリなどに保存するとともにトークIDを生成し、オペレータ端末装置110の端末画面上に表示する。オペレータが表示されたトークIDを確認してオペレータ電話機130のプッシュボタン操作でトークIDを入力すると、IVR制御部240は、オペレータ入力のトークIDと自動生成したトークIDとの一致を判断する。オペレータが顧客の電話回線をIVRシステム200に転送完了させると、IVR制御サーバ240は、トークIDに基づいて受注データと転送電話回線(顧客)とを関連付け、IVRサーバ220は、クレジット番号入力ガイダンスの自動音声案内を行う。
【0052】
このようにIVRシステム200とコンタクトセンター100との間で、別々のネットワークルートR1、R2を経由してトークIDの認証プロセスを行うことにより、受注内容と顧客とのマッチングが正しい、すなわち、オペレータから送られてきた注文がIVRに転送された顧客(電話回線)による注文であることを間違いなく認証することが可能となる。そして、入力されたトークIDを送信した電話回線網R1を通じて顧客の電話回線が転送されることにより、IVRによるカード決済処理へそのまま移行することができる。
【0053】
また、多数のオペレータがコンタクトセンター100内に所在し、多くの顧客から注文を逐次受け付けている場合でも、IVR制御サーバ240には次々とカード決済処理用データを含む受注データが送られてくる。このとき、オペレータIDによってログイン認証されたオペレータ端末装置110に対して異なるトークIDを通知することで、顧客と注文内容とのマッチングを間違いなく行うことができる。なお、ログイン認証されたWEBサイト画面上でのトークID通知以外の手法を適用することも可能であり、注文データをIVRシステム200へ送信したオペレータのオペレータ端末装置110を特定し、トークIDのデータをそのオペレータ端末装置へ送信するように構成してもよい。
【0054】
2つのネットワーク経路R1、R2をIVRシステム200とコンタクトセンター100との間に接続させるだけでよいため、従来のコンタクトセンターのシステムを大きく設計変更することなく、セキュリィティ機能を高めたカード決済処理を行うことが可能となる。特に、受注システム500によるAPIと連携することが可能であるため、オペレータ入力操作画面など受注システムの内容を大きく変更する必要がなく、トークIDなど必要な情報を管理画面で表示させるだけで、IVRサーバ220を利用したカード決済処理へ確実に移行することができる。
【0055】
生成したトークIDを決済処理用データ内に含める代わりに、注文データ内で少なくとも購入金額を含む注文内容をトークIDと関連付けたデータを作成し、顧客からの電話回線と接続すると、注文内容と電話回線とをトークIDに基づいて関連付けてもよい。
【0056】
本実施形態では、トークIDを使って、受注データに関与したオペレータの電話機からトークIDのシグナルを電話発信し、このシグナル内容がトークIDと一致していることを確認することで、受注データがそのオペレータから発信されたものであると判断する。しかしながら、トークID以外の電話機から発信可能なコードでもよく、例えばトーン信号で識別するようにしてもよい。
【0057】
上記IVRシステム200の構成に限定されず、IVRサーバ220、IVR制御サーバ240が一体的な構成、あるいは、IVR制御サーバ240がIVRサーバ220とは別のシステム内に配置していてもよい。また、受注システム500がネットワークで接続されていない構成に対しても適用することが可能であり、場合によっては、台帳ソフトなどを利用する(システム化されていない)商取引においても、上記IVRシステムを適用することが可能である。
【0058】
次に、
図7、8を用いて、第2の実施形態であるコンタクトセンターを介したカード決済商取引のネットワークについて説明する。第2の実施形態では、顧客とIVR間での自動音声によるカード決済を処理中に通話を中断し、コンタクトセンターへ再転送してオペレータと会話することができる。それ以外の構成については、第1の実施形態と実質的に同じである。
【0059】
IVRサーバ220と顧客10との自動音声通話中には、コンタクトセンター100のオペレータと再び会話しなければならない、あるいは会話したい状況が顧客10にとって生じることがある。例えば、もう一度購買品目、金額などを確認、または取消したい場合、あるいは、カード決済処理が完了できない場合、顧客10とオペレータとの通話が必要となる。
【0060】
本実施形態では、顧客10がコンタクトセンター100へ電話を戻す入力操作を行った場合、IVR制御サーバ240は、顧客10との通話をコンタクトセンター100に対して転送する(コール戻しをする)。コンタクトセンター100で受け付け対応可能なオペレータ(例えば、オペレータOP1)は、転送された電話を受電し、顧客10と会話する。顧客10との会話で問題が解決された場合、オペレータは、コンタクトセンター100からIVRシステム200へ再び電話を転送することができる。
【0061】
図7は、第2の実施形態における商取引からカード決済処理までのフローを示した図である。ステップS301〜S314の実行は、
図3で示すステップS201〜S214の実行と同じであり、顧客10とコンタクトセンター100とで商取引が行われた後、カード決済のため顧客10はIVRサーバ220と自動音声通話を開始する。
【0062】
顧客10の電話が接続状態になると、IVRサーバ220は、顧客10に対してカード情報入力を促すとともに、会話途中でコール戻しができることを自動音声で説明する(S315)。例えば、「会話の途中でも、“♯”を押せばオペレータにつなぐことができます。」などの音声案内を行う。
【0063】
顧客10によって自動音声案内途中で“♯”ボタンが押されると(S316)、IVR制御サーバ240は、顧客10との電話を、ルートR1(
図1参照)経由でコンタクトセンター100へ転送する(S317)。IVR制御サーバ240は、あらかじめ定められコール戻し専用番号によってコンタクトセンター100へ発信する。この間、顧客10とIVRサーバ220との間では、電話の接続状態が維持される。
【0064】
コンタクトセンター100のACD装置120は、IVRシステム200からの転送電話を着呼すると、コンタクトセンター100内で電話受付可能な(待機中の)オペレータの電話機へ繋げる。オペレータは、IVRシステム200からの発信番号をあらかじめ知っているため、発信番号を見てIVRシステム200からの電話であることを認識し、電話を取る(S318)。これにより、顧客10とIVRシステム200は保留状態となり、IVRシステム200とオペレータとの間で電話回線が接続状態となる。なお、コール戻し専用番号を使ってオペレータが電話を取るようにしてもよい。
【0065】
図8は、第2の実施形態におけるオペレータ端末装置の管理画面を示した図である。管理画面MTは、IVRシステム200が処理している電話の状態、その電話の決済情報などを表示する画面であり、IVR制御サーバ240がWEBサーバとして機能して管理画面MTを生成する。この管理画面MTは、オペレータが管理画面のURLにパスワード入力を経てアクセスすることによって、オペレータの端末装置に表示可能となっている。
【0066】
管理画面MTには、コンタクトセンター100とIVRシステム200との間で処理されている電話の状態が表示されるとともに、各電話のトークID、決済状態、決済要求区分、金額、などが一覧表示されている。
【0067】
例えば、コンタクトセンター100から顧客10の電話転送を待っている状態には、「受電待ち」と表示される。また、IVRサーバ220が顧客と通話している状態には、「通話中」と表示される。そして、IVRシステム200からコール戻しによって電話転送されている状態には、「転送中」と表示される。
【0068】
コール戻しの電話に対応可能なオペレータがIVRシステム200からの電話を受電すると、IVRサーバ220は、その電話に与えられているトークIDを自動音声でオペレータに通知する(S319)。オペレータは管理画面MTを見ながら「転送中」である電話を確認し、自動音声案内されたトークIDと、表示されたトークIDが一致している電話を確認する。管理画面MTにおいて転送中の電話が複数ある場合、音声案内のトークIDと一致するトークIDの電話を確認すればよい。
【0069】
音声案内のトークIDと表示されたトークIDが一致している場合、オペレータは、トークID確認を通知するため、自身の電話の“♯”ボタンを操作する(S320)。IVRシステム200は、“♯”ボタン操作による応答(信号)を検出してコンタクトセンター100との通話を終了し、電話回線を切断する(S321)。
【0070】
それまでは、IVRシステム200と顧客との電話回線(保留状態)と、IVRシステム200とコンタクトセンター100との間で電話回線が併存していたが、通話終了によって電話回線接続は1本となる。オペレータは、管理画面MTに表示される決済手続きなどをみながら、顧客と会話する。再びIVRシステム200へ電話転送してIVRサーバ220と顧客との自動音声通話が開始されると、
図3のステップS217〜S223と同様の処理が行われる。
【0071】
なお、ステップS316に関しては、カード決済処理が正常に実行できなかった場合の入力操作とすることができる。例えば、IVRサーバ220が「決済処理が完了しませんでした。改めてカード番号を入力する場合には“1”を、オペレータにお繋ぎする場合には“2”を押してください」といったガイダンスを流すことで、再転送が実行される。また、管理画面MTに対して検索機能を加えてもよい。この場合、オペレータは、キーワード「転送中」を入力して、転送中の電話を抽出するようにしてもよい。
【0072】
このように第2の実施形態によれば、顧客10とIVRサーバ220との間で自動音声通話が行われている途中にコール戻しの入力操作が行われると、IVR制御サーバ240はコンタクトセンター100へ電話を転送する。そして、転送された電話を受電したオペレータに対してトークIDを伝える。また、IVR制御サーバ240は、管理画面MTをWEBサイト状に表示し、IVRシステム200が処理している各電話の状態と、対応するトークIDと、決済関連情報を一覧表示する。
【0073】
商取引(受注)に関わっていないオペレータがIVRシステム200からの転送電話を受電しても、その決済関連情報を管理画面MTにおいて確認することができるため、顧客10に対して金額、決済処理内容などを話し合うことができる。また、IVRシステム200によって転送電話のトークIDが自動音声案内されるため、転送電話の顧客と、その顧客の決済関連情報とが一致し、誤った決済関連情報に基づいて顧客10と会話する事態を防ぐことができる。
【解決手段】IVR制御部240は、受注データを受信するとトークIDを生成し、オペレータ端末装置110へ通知する。オペレータがトークIDをオペレータ電話機130のプッシュボタン操作で入力すると、IVR制御部240は、オペレータ入力のトークIDと自動生成したトークIDとの一致を判断する。オペレータが顧客の電話回線をIVRシステム200に転送完了させると、IVR制御サーバ240は、トークIDに基づいて受注データと転送電話回線(顧客)とを関連付け、IVRサーバ220は、クレジット番号入力ガイダンスの自動音声案内を行う。