特許第6208928号(P6208928)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6208928
(24)【登録日】2017年9月15日
(45)【発行日】2017年10月4日
(54)【発明の名称】住宅構造
(51)【国際特許分類】
   E04H 1/02 20060101AFI20170925BHJP
   A01G 7/00 20060101ALI20170925BHJP
   A01G 9/20 20060101ALI20170925BHJP
【FI】
   E04H1/02
   A01G7/00 601A
   A01G9/20 B
【請求項の数】13
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2012-170844(P2012-170844)
(22)【出願日】2012年8月1日
(65)【公開番号】特開2014-31612(P2014-31612A)
(43)【公開日】2014年2月20日
【審査請求日】2015年7月31日
(73)【特許権者】
【識別番号】390037154
【氏名又は名称】大和ハウス工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100096839
【弁理士】
【氏名又は名称】曽々木 太郎
(72)【発明者】
【氏名】駒井 智弘
(72)【発明者】
【氏名】春田 裕行
(72)【発明者】
【氏名】川越 大樹
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 尚子
【審査官】 富士 春奈
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭63−143143(JP,U)
【文献】 特開昭54−019517(JP,A)
【文献】 特開2011−200163(JP,A)
【文献】 特開2006−009340(JP,A)
【文献】 特開2011−203875(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04H 1/02
A01G 7/00
A01G 9/20
A01G 31/00
A01G 1/00
E04H 5/08
E02D 29/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
植物の成長に影響を与える波長の光を照射する床下に配設された光源と、前記光源から照射された光を反射する反射板とを備え、
前記反射板が、床面裏面に反射面を前記照射された光を当該光源の脇に反射するよう傾斜さられてセットされてなることを特徴とする住宅構造。
【請求項2】
床の一部または全部が光を透過する透過板とされてなることを特徴とする請求項1記載の住宅構造。
【請求項3】
透過板が窓際に設けられ、それにより昼間は太陽光が利用できるようにされてなることを特徴とする請求項2記載の住宅構造。
【請求項4】
透過板がアクリル樹脂板または強化板ガラスとされてなることを特徴とする請求項2記載の住宅構造。
【請求項5】
透過板が色彩または模様を有してなることを特徴とする請求項2記載の住宅構造。
【請求項6】
床板の一部または全部が着脱自在とされてなることを特徴とする請求項1記載の住宅構造。
【請求項7】
光源が保持部材に保持されて照明ユニットとされてなることを特徴とする請求項1記載の住宅構造。
【請求項8】
保持部材の一部が上方に突出させられて支柱とされ、当該支柱に光源が配設されてなることを特徴とする請求項7記載の住宅構造。
【請求項9】
床下に配設された撮像装置と、当該撮像装置からの画像を表示する室内に配設された画像表示装置とを備えてなることを特徴とする請求項1記載の住宅構造。
【請求項10】
撮像装置が複数とされ、画像表示装置がマルチ画像にて各撮像装置からの画像を表示するようにされてなることを特徴とする請求項9記載の住宅構造。
【請求項11】
撮像装置が複数とされ、画像表示装置が各撮像装置からの画像を切り替えて表示するようにされてなることを特徴とする請求項9記載の住宅構造。
【請求項12】
床下に花壇が設けられてなることを特徴とする請求項1記載の住宅構造。
【請求項13】
床下に菜園が設けられてなることを特徴とする請求項1記載の住宅構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は住宅構造に関する。さらに詳しくは、スペースの有効活用がなされて付加価値が飛躍的に向上した住宅構造に関する。
【背景技術】
【0002】
近時、少子高齢化の影響から戸建住宅の着工件数が減少してきている。そのため、戸建住宅の着工を促進させる観点から戸建住宅の付加価値を向上させることがなされている。
【0003】
例えば、戸建住宅の屋根に太陽電池パネルを取り付けることがなされている。あるいは、住宅内に植物の栽培ルームを設ける案なども提案されている(特許文献1参照)。
【0004】
しかしながら、太陽電池パネルの取り付けには費用が嵩むという問題がある。また、住宅内に植物の栽培ルームを設ける案にあっては、居住スペースが減少するという問題がある。
【0005】
そのため、費用を抑えながら戸建住宅の付加価値を向上させることが求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2011−250769号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明はかかる従来技術の課題に鑑みなされたものであって、スペースの有効活用を図ることにより付加価値が高められた住宅構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の住宅構造は、植物の成長に影響を与える波長の光を照射する床下に配設された光源と、前記光源から照射された光を反射する反射板とを備え、前記反射板が、床面裏面に反射面を前記照射された光を当該光源の脇に反射するよう傾斜さられてセットされてなることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の住宅構造においては、床の一部または全部が光を透過する透過板とされてなるのが好ましい。その場合、透過板が窓際に設けられ、それにより昼間は太陽光が利用できるようにされてなるのがさらに好ましい。ここで、透過板は例えばアクリル樹脂板または強化板ガラスとされる。
【0011】
また、本発明の住宅構造においては、透過板が色彩または模様を有していてもよい。
【0012】
また、本発明の住宅構造においては、床板の一部または全部が着脱自在とされてなるのが好ましい。
【0014】
また、本発明の住宅構造においては、光源が保持部材に保持されて照明ユニットとされてなるのが好ましい。
【0015】
また、本発明の住宅構造においては、保持部材の一部が上方に突出させられて支柱とされ、当該支柱に光源および反射板が配設されてなるのが好ましい。
【0017】
また、本発明の住宅構造においては、床下に配設された撮像装置と、当該撮像装置からの画像を表示する室内に配設された画像表示装置とを備えてなるのが好ましい。その場合、撮像装置が複数とされ、画像表示装置がマルチ画像にて各撮像装置からの画像を表示するようにされてもよく、あるいは撮像装置が複数とされ、画像表示装置が各撮像装置からの画像を切り替えて表示するようにされてもよい。
【0018】
また、本発明の住宅構造においては、床下に花壇が設けられたり、菜園が設けられたりするのが好ましい。
【発明の効果】
【0019】
本発明の前記の如く構成されているので、床下に花壇や菜園を設けることができて住宅の付加価値が向上されるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の実施形態1に係る住宅構造の要部概略図である。
図2】同実施形態において、床下に花壇や菜園を設けた場合の概略図である。
図3】本発明の実施形態2に係る住宅構造の要部概略図である。
図4】本発明の実施形態3に係る住宅構造の要部概略図である。
図5】同実施形態における透過板の変形例の概略図である。
図6】光源により室内が照明されている状態を示す概略図である。
図7】本発明の実施形態4に係る住宅構造の要部概略図である。
図8】本発明の実施形態5に係る住宅構造の要部概略図である。
図9】本発明の実施形態6に係る住宅構造の要部概略図である。
図10】本発明の実施形態7に係る住宅構造の要部概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、添付図面を参照しながら本発明を実施形態に基づいて説明するが、本発明はかかる実施形態のみに限定されるものではない。
【0022】
実施形態1
図1および図2に、本発明の実施形態1に係る住宅構造を示す。
【0023】
住宅構造Kは、図1および図2に示すように、床下に配設された所要数の照明ユニット1と、照明ユニット1から照射された光を反射する反射板2とを有するものとされる。図中、符号Fは床を示す。
【0024】
照明ユニット1は、光源10と、光源10に電気を供給するユニット内電気設備20と、それらを保持する保持部材30とを有するものとされる。なお、照明ユニット1は、少なくとも光源10を有していればよい。
【0025】
光源10は、点光源、線状光源、面状光源などとされる。光源10の種類は、電球、蛍光灯、発光ダイオード(LED)などとされる。照射光の種類は、植物の生育に影響を与える波長の光とされる。例えば、赤色光、緑色光などとされる。
【0026】
ユニット内電気設備20は、床下に設けられたコンセントCに差し込まれるプラグ21を有するコード22と、コード22基端と光源10とを電気的に接続する内部電気配線23と、ユニット側スイッチ(図示省略)と、光源10に応じた素子(図示省略)とを含むものとされる。なお、コンセントCは床上に配設されていてもよい。
【0027】
光源10が取り付けられた保持部材30は、床下コンクリートに適宜手段を介して保持される。例えば、保持部材30はコンクリートアンカーにより床下コンクリートに固定される。なお、保持部材30は床下コンクリートに単に載置されてもよい。
【0028】
反射板2は平面鏡、凹面鏡、凸面鏡などとされて、光源10の上方の適宜位置に配設される。例えば、床面裏面に反射面を適宜角度としてセットされる。
【0029】
このように、本実施形態によれば、床下に植物の生育に影響を与える光源10を有する照明ユニット1を配設しているので、現状ではほとんど利用されていない床下に、図2に示すように、菜園Vや花壇Wを設けることができ、住宅の付加価値の向上が図られる。
【0030】
実施形態2
図3に、本発明の実施形態2を示す。実施形態2は実施形態1の保持部材30および反射板2を改変してなるものとされる。
【0031】
保持部材30は、図3に示すように、その一部が上方に突出されて支柱31を形成し、支柱31に光源10を配設するとともに、支柱31上端に反射板2を適宜角度にてセットしてなるものとされる。なお、実施形態2のその余の構成および作用・効果は実施形態1と同様とされている。
【0032】
このように、本実施形態においては光源10の高さが高くされているので、床下コンクリートに花壇Wや菜園Vを設けた場合に、花や野菜に対する光の照射量の増大が図られて、それらの生育が促進されるという実施形態1では得られない効果も得られる。
【0033】
また、照明ユニット1に反射板2を付設しているので、反射板2を個別にセットする必要がなくなり、施工が簡素化されて施工期間が短縮されるとともに施工コストも低減されるという実施形態1では得られない効果も得られる。
【0034】
実施形態3
図4に、本発明の実施形態3を示す。実施形態3は実施形態1の床Fを改変してなるものとされる。
【0035】
床Fは、図4に示すように、床Fの一部が光を透過させる透過板3とされて、床下の観察がなし得るようにされてなるものとされる。なお、実施形態3のその余の構成および作用・効果は実施形態1と同様とされている。
【0036】
透過板3は、例えばアクリル樹脂板や強化板ガラスとされる。アクリル樹脂板や強化板ガラスは、床下を観察する観点から無色透明とされるのが好ましい。ただし、床下を観察できる程度に着色されていてもよく、また模様が形成されていてもよい。さらに、透過板3は窓際に設けられ、それにより昼間は太陽光が利用されるようにされてもよい。なお、透過板3は床Fの全面に配設されてもよい。
【0037】
この場合、透過板3は、図5に示すように、引き出し式取っ手3aが設けられた枠3bが設けられて枠付透過板3Aとされ、かつ、枠付透過板3Aが着脱自在とされてもよい。
【0038】
しかして、かかる構成とされた床Fにおいて光源10に電力が供給されて光源10が点灯されると、図6に示すように、照射された光が床Fに配設された透過板3を透過して室内を照らすので、夜間においては光源10がフットライトとして機能する。
【0039】
このように、本実施形態においては床Fの一部または全部が光を透過させる透過板3により構成されているので、床下に花壇Wや菜園Vを設けた場合には、室内にいながらにして花や野菜の生育状態を把握することができるという実施形態2では得られない効果が得られる。
【0040】
また、床下コンクリート面に配設された照明ユニット1により室内が結果的に照明されるので、室内照明の多様化が図られる。
【0041】
実施形態4
図7に、本発明の実施形態4を示す。実施形態4は実施形態2の床Fを改変してなるものとされる。
【0042】
床Fは、図7に示すように、一部または全部の床板FBが着脱自在とされてなるものとされる。なお、実施形態4のその余の構成および作用・効果は実施形態2と同様とされている。
【0043】
このように、本実施形態においては床板FBの一部または全部が着脱自在とされているので、照明ユニット1のメンテナンスが容易となるという実施形態2では得られない効果が得られる。
【0044】
また、床下に花壇Wや菜園Vを設けた場合には、花や野菜の手入れおよび収穫が容易になるという効果も得られる。
【0045】
実施形態5
図8に、本発明の実施形態5を示す。実施形態5は実施形態1における照明ユニット1の配設位置を変更してなるものとされる。
【0046】
照明ユニット1は、図8に示すように、床下に設けられた大引Bに配設されてなるものとされる。例えば、照明ユニット1は、大引Bの下面や側面に配設される。ここで、照明ユニット1は大引Bに加えて床梁に配設されてもよい。
【0047】
なお、実施形態5のその余の構成および作用・効果は、実施形態1と同様とされている。
【0048】
このように、本実施形態によれば、照明ユニット1が大引Bなどに配設されているので、床下の利用面積が拡大される。
【0049】
実施形態6
図9に、本発明の実施形態6を示す。実施形態6は実施形態2の床Fを改変してなるものとされる。
【0050】
床Fは、図9に示すように、床面の高さが高くされて床下における作業が楽な姿勢できるようにされてなるものとされる。例えば、従来の床下のように人が這って作業するのではなく、人が腰を屈めた姿勢で作業ができる高さに床面の高さが調整されてなるものとされる。なお、実施形態6のその余の構成および作用・効果は実施形態2と同様とされている。
【0051】
このように、本実施形態においては床面の高さが高くされて床下での作業が楽な姿勢でできるので、照明ユニット1のメンテナンスにおける作業能率が向上するという実施形態2では得られない効果が得られる。
【0052】
また、床下に花壇Wや菜園Vを設けた場合には、丈の高い花や野菜の栽培が可能となるという効果も得られる。
【0053】
実施形態7
図10に、本発明の実施形態7を示す。実施形態7は実施形態2を改変してなるものとされる。
【0054】
住宅構造Kは、図10に示すように、床下にテレビカメラなどの撮像装置4を設ける一方、居間などの室内に撮像された画像を表示する画像処理制御装置5と画像表示装置6とを設けてなるものとされる。
【0055】
本実施形態においては、撮像装置4が複数とされ、それらにより撮影された画像がマルチ画面にて画像表示装置6に表示されるようにされたり、それらが順次画像表示装置6に表示されるように、画像処理制御装置5により制御されてもよい。
なお、実施形態7のその余の構成および作用・効果は実施形態2と同様とされている。
【0056】
このように、本実施形態においては床下に撮像装置4を設ける一方、室内に撮像された画像を表示する画像表示装置6を設けるようにされているので、室内にいながら床下の照明ユニット1の状態が把握できるという実施形態2では得られない効果が得られる。
【0057】
また、床下に花壇Wを設けた場合には、居間にいながら花の観賞がなし得るので、庭のない住宅にあっても庭があるのと同様の効果が得られる。
【0058】
また、床下に菜園Vを設けた場合には、居間にいながら野菜の生育状態を把握できるという効果が得られる。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明は住宅産業に利用できる。また、床下を花壇や野菜畑とすることを可能とするので、戸建住宅を付加価値また、床下に花壇や菜園を設けた場合には、の向上に資することが期待される。
【符号の説明】
【0060】
1 照明ユニット
2 反射板
3 透過板
4 撮像装置
5 画像処理制御装置
6 画像表示装置
10 光源
20 ユニット内電気設備
21 プラグ
22 コード
23 内部電気配線
30 保持部材
31 支柱
K 住宅構造
F 床
FB 床板
V 菜園
W 花壇
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10