(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6208958
(24)【登録日】2017年9月15日
(45)【発行日】2017年10月4日
(54)【発明の名称】湯面監視装置及び湯面監視方法
(51)【国際特許分類】
G01F 23/284 20060101AFI20170925BHJP
G01B 15/00 20060101ALI20170925BHJP
C21C 7/00 20060101ALI20170925BHJP
C21C 7/10 20060101ALI20170925BHJP
【FI】
G01F23/284
G01B15/00 C
C21C7/00 R
C21C7/10 P
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-50226(P2013-50226)
(22)【出願日】2013年3月13日
(65)【公開番号】特開2014-174151(P2014-174151A)
(43)【公開日】2014年9月22日
【審査請求日】2015年8月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】504358148
【氏名又は名称】株式会社神鋼エンジニアリング&メンテナンス
(74)【代理人】
【識別番号】100125645
【弁理士】
【氏名又は名称】是枝 洋介
(74)【代理人】
【識別番号】100166774
【弁理士】
【氏名又は名称】右田 敏之
(72)【発明者】
【氏名】出島 勝郎
(72)【発明者】
【氏名】瀧内 俊樹
【審査官】
山下 雅人
(56)【参考文献】
【文献】
特開昭57−029913(JP,A)
【文献】
特開2013−036742(JP,A)
【文献】
特開昭61−068520(JP,A)
【文献】
特開2004−212505(JP,A)
【文献】
実開昭58−172826(JP,U)
【文献】
特開2000−178628(JP,A)
【文献】
特開平06−199591(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01F 23/284
C21C 7/00 − 7/10
G01B 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
真空槽内の溶湯の湯面を監視する湯面監視装置であって、
真空槽に設けられた、電磁波を透過可能な透過部と、
前記真空槽の外部であって前記透過部の近傍に設けられており、可視光線を透過又は反射し、前記可視光線とは異なる特定の波長の電磁波を反射又は透過する部分透過反射部と、
前記特定の波長の電磁波を、前記部分透過反射部及び前記透過部を介して前記真空槽の内部の溶湯へ照射し、前記溶湯の湯面を反射した前記電磁波を前記透過部及び前記部分透過反射部を介して受容して、前記湯面のレベルを測定するレベル測定部と、
前記湯面から発せられた可視光線を、前記透過部及び前記部分透過反射部を介して受容して、前記湯面を撮像する撮像部と、
前記部分透過反射部を収容する立方体の箱状の収容部と、
を備え、
前記レベル測定部は、前記特定の波長の電磁波を照射及び受容する円錐形の筒状のアンテナ部を有し、
前記収容部は、前記レベル測定部の前記アンテナ部の前記円錐形の底面側の開口端と同一の大きさを有する第1開口部と、前記透過部に接続され、前記特定の波長の電磁波及び前記可視光線を通すための第2開口部と、前記撮像部側に設けられ、前記可視光線を通すための第3開口部とを有し、
前記アンテナ部は、前記開口端が前記第1開口部を隙間なく塞ぐように前記収容部に接続される、
湯面監視装置。
【請求項2】
前記収容部は、その内面に電波吸収体を具備する、
請求項1に記載の湯面監視装置。
【請求項3】
前記撮像部は、回動可能に構成されている、
請求項1又は2に記載の湯面監視装置。
【請求項4】
前記収容部は、前記真空槽の上方に配置されており、
前記撮像部は、前記真空槽の外面の前記収容部の側方に配置されており、
前記レベル測定部は、前記収容部の上方に配置されており、
前記部分透過反射部は、前記湯面から発せられ前記透過部を透過した可視光線を、前記撮像部へ向けて反射し、前記レベル測定部から発せられた前記特定の波長の電磁波を、透過させて前記透過部へ向けて出射し、前記湯面によって反射され前記透過部を透過した前記特定の波長の電磁波を、透過させて前記レベル測定部へ向けて出射するように構成されている、
請求項1乃至3の何れかに記載の湯面監視装置。
【請求項5】
前記撮像部によって得られた映像を表示する第1表示部と、
前記撮像部を遠隔操作するための遠隔操作部と、
前記レベル測定部による測定結果を表示する第2表示部と、
をさらに備え、
前記第1表示部、前記遠隔操作部、及び前記第2表示部は、前記真空槽から離隔された遠隔監視室に配置されている、
請求項1乃至4の何れかに記載の湯面監視装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、真空槽内の溶湯の湯面を監視する湯面監視装置及び湯面監視方法に関する。
【背景技術】
【0002】
真空溶解、真空鋳造等の真空下における熔融金属の処理では、真空槽内の溶湯の湯面レベルを測定することが行われている。例えば、特許文献1には、真空槽内の溶湯の湯面レベルを測定するために、マイクロ波レベル計によってマイクロ波を照射して、真空槽に設けられた窓を透過させ、真空槽内部の湯面によって反射されたマイクロ波を前記マイクロ波レベル計で受信して、湯面高さ(湯面レベル)を測定する鋼浴高さ測定装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−249502号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示されている鋼浴高さ測定装置のようにマイクロ波によって湯面レベルを測定する場合には、湯面の揺れ、波立ち、泡立ち等の湯面の乱れが生じると、当該湯面の乱れによってマイクロ波が吸収され正確に湯面レベルを測定できないという問題がある。
【0005】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、上記課題を解決することができる湯面監視装置及び湯面監視方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、本発明の一の態様の湯面監視装置は、真空槽内の溶湯の湯面を監視する湯面監視装置であって、真空槽に設けられた、電磁波を透過可能な透過部と、前記真空槽の外部であって前記透過部の近傍に設けられており、可視光線を透過又は反射し、前記可視光線とは異なる特定の波長の電磁波を反射又は透過する部分透過反射部と、前記特定の波長の電磁波を、前記部分透過反射部及び前記透過部を介して前記真空槽の内部の溶湯へ照射し、前記溶湯の湯面を反射した前記電磁波を前記透過部及び前記部分透過反射部を介して受容して、前記湯面のレベルを測定するレベル測定部と、前記湯面から発せられた可視光線を、前記透過部及び前記部分透過反射部を介して受容して、前記湯面を撮像する撮像部と、前記部分透過反射部を収容する立方体の箱状の収容部と、を備え、
前記レベル測定部は、前記特定の波長の電磁波を照射及び受容する円錐形の筒状のアンテナ部を有し、前記収容部は、前記レベル測定部の前記アンテナ部の前記円錐形の底面側の開口端と同一の大きさを有する第1開口部と、前記透過部に接続され、前記特定の波長の電磁波及び前記可視光線を通すための第2開口部と、前記撮像部側に設けられ、前記可視光線を通すための第3開口部とを有し、前記アンテナ部は、前記開口端が前記第1開口部を隙間なく塞ぐように前記収容体に接続される。
【0008】
また、上記態様において、前記収容部は、その内面に電波吸収体を具備していてもよい。
【0009】
また、上記態様において、前記撮像部は、回動可能に構成されていてもよい。
【0010】
また、上記態様において、前記収容部は、前記真空槽の上方に配置されており、前記撮像部は、前記真空槽の外面の前記収容部の側方に配置されており、前記レベル測定部は、前記収容部の上方に配置されており、前記部分透過反射部は、前記湯面から発せられ前記透過部を透過した可視光線を、前記撮像部へ向けて反射し、前記レベル測定部から発せられた前記特定の波長の電磁波を、透過させて前記透過部へ向けて出射し、前記湯面によって反射され前記透過部を透過した前記特定の波長の電磁波を、透過させて前記レベル測定部へ向けて出射するように構成されていてもよい。
【0011】
また、上記態様において、前記湯面監視装置は、前記撮像部によって得られた映像を表示する第1表示部と、前記撮像部を遠隔操作するための遠隔操作部と、前記レベル測定部による測定結果を表示する第2表示部と、をさらに備え、前記第1表示部、前記遠隔操作部、及び前記第2表示部は、前記真空槽から離隔された遠隔監視室に配置されていてもよい。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る湯面監視装置及び湯面監視方法によれば、映像で湯面の状態を監視することで、正しく湯面レベルが測定されているかどうかを容易に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】実施の形態に係る湯面監視装置の全体構成を模式的に示す正面図。
【
図3】ハウジングの内面によるマイクロ波の反射を説明するための図。
【
図4】実施の形態に係る湯面監視装置の電気回路の構成を示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
【0016】
図1は、本実施の形態に係る湯面監視装置の全体構成を模式的に示す正面図である。
【0017】
本実施の形態に係る湯面監視装置1は、真空槽2の内部に収容された溶鋼10の湯面レベルを測定するためのものである。真空槽2は、上部に蓋21を有する真空容器である。真空槽2の内部には、溶鋼鍋22が設けられており、この溶鋼鍋22に溶鋼10が収容される。
【0018】
溶鋼鍋22の上方には、加熱用電極23が配置されている。加熱用電極23は、真空槽2の上方から垂下されており、蓋21を上下に貫通して、その下端が溶鋼10の近傍に位置している。この加熱用電極23と溶鋼10との間にアークが生じることで、溶鋼10が加熱される。
【0019】
また、溶鋼鍋22の上方には、原料を溶鋼鍋22に投入するための原料投入部24が設けられている。原料投入部24もまた、真空槽2の上方から垂下されており、蓋21を上下に貫通して、その投入口が溶鋼鍋22の上方に位置している。
【0020】
原料投入部24からは、溶鋼鍋22に原料が投入される。これが加熱用電極23によって加熱され、熔融して溶鋼10となる。溶鋼10の上部には、熔融された金属成分から分離されたスラグ11が生じる。
【0021】
蓋21には、耐熱ガラスによって構成された透過窓3が設けられている。透過窓3の上方には、部分透過反射板4が設けられており、この部分透過反射板4がハウジング41に収容されている。ハウジング41は、蓋21の上面に取り付けられている。
【0022】
ハウジング41の上方には、マイクロ波レベル計5が設けられている。マイクロ波レベル計5は、マイクロ波を発生するマイクロ波発生部と、対象物によって反射されたマイクロ波を受信するアンテナ部とを備えており、マイクロ波発生部によってマイクロ波を対象物へ向けて照射し、対象物での反射波を受信することで対象物までの距離を測定することが可能である。
【0023】
また、ハウジング41の側方には、カメラ6が設けられている。カメラ6は可視光線を受光することで、対象物を撮像することが可能である。
【0024】
図2は、ハウジングの構成を示す拡大断面図である。ハウジング41は、立方体形状をなす箱体である。蓋21の透過窓3の周囲は上方に突出した筒状部となっている。他方、ハウジング41の下面には開口が設けられている。当該開口の周囲が前記筒状部と接続されており、これによってハウジング41の内部と透過窓3とが連通している。
【0025】
ハウジング41は、その上部にも開口が設けられている。他方、マイクロ波レベル計5には、円錐形の筒状をなすアンテナ部51が設けられており、このアンテナ部51の下端(大きい方の開口端)が接続されている。
【0026】
部分透過反射板4は、ハウジング41の内部に45°側方に傾斜して取り付けられている。かかる部分透過反射板4は、誘電体多層膜の層を表面に有しており、マイクロ波、即ち、波長1mm乃至1mの電磁波を透過し、可視光、即ち、波長380nm乃至780nmの電磁波を反射する。
【0027】
マイクロ波レベル計5から下方へ照射されたマイクロ波は、部分透過反射板4を透過して、さらに下方の透過窓3を透過する。さらに下方に進行したマイクロ波は、溶鋼10の湯面で反射し、上方へと進行して透過窓3及び部分透過反射板4を透過して、マイクロ波レベル計5のアンテナ部51で受信される。マイクロ波レベル計5は、マイクロ波を照射してから受信するまでの時間に基づいて、湯面レベルを測定する。マイクロ波レベル計5は、遠隔監視室100に設けられた第1表示部7に接続されており(
図1参照)、マイクロ波レベル計5の測定結果が第1表示部7において表示される。
【0028】
ハウジング41の内面には、電波吸収体42が貼布されている。
図3は、ハウジング41の内面によるマイクロ波の反射を説明するための図である。
図3では、ハウジング41の内面に電波吸収体42が設けられていない状態で、マイクロ波がどのようにハウジング41の内面で反射されるかを示している。マイクロ波レベル計5からは、円錐状に拡散するようにマイクロ波が照射される。つまり、マイクロ波レベル計5から照射されたマイクロ波のうちの一部のみが、部分透過反射板4及び透過窓3を透過して、溶鋼10の湯面に到達する。他のマイクロ波は、溶鋼10の湯面に到達することなく、ハウジング41の内面、部分透過反射板4、及び透過窓3において多重反射して、その強度が減衰され、やがてアンテナ部51によって受信される。これらのマイクロ波は湯面から反射されたものではないため、正確な測定を阻害するノイズとなる。
【0029】
これに対して、本実施の形態に係る湯面監視装置1は、ハウジング41の内面に電波吸収体42が貼布されているので、ハウジング41の内面においてマイクロ波が吸収される。これにより、上記のようなマイクロ波の多重反射が防止され、ノイズが低減されるので、正確な湯面レベル測定が可能となる。
【0030】
また、ハウジング41の側面にも開口が設けられている。この開口の先にはカメラ6が配置されている。溶鋼10の湯面からの可視光線は、透過窓3を透過し、部分透過反射板4で反射され、カメラ6に入射される。このため、カメラ6は、溶鋼10の湯面の撮像が可能となっている。カメラ6は、遠隔監視室100に設けられた第2表示部8に接続されており(
図1参照)、カメラ6により撮像された映像が第2表示部8において表示される。また、カメラ6は、遠隔監視室100に設けられた遠隔操作部9に接続されており、ユーザが遠隔操作部9によってカメラ6を遠隔操作することが可能である。
【0031】
図1に示すように、カメラ6は、真空層2の蓋21の上面に取り付けられている。また、カメラ6は、上下及び左右に回動可能となっている。
図4は、本実施の形態に係る湯面監視装置1の電気回路の構成を示すブロック図である。カメラ6には、2つのモータを有する駆動部61が設けられている。かかる駆動部61は、遠隔操作部9に接続されている。ユーザは遠隔操作部9を用いてカメラ6を遠隔操作して、上下及び左右にカメラ6を回動させることが可能である。
【0032】
また、上述したようにカメラ6は第2表示部8に接続されている。カメラ6によって撮像された動画は、第2表示部8においてリアルタイム表示される。ユーザは、カメラ6の出力映像をリアルタイムで確認し、湯面の状態、雰囲気の状態、メニスカスの位置等を監視する。ユーザは、第2表示部8の映像を確認しながら、遠隔操作部9を操作して、溶鋼10の全てのメニスカスを観察したり、異常が生じている湯面の箇所を観察したりすることができる。
【0033】
また、マイクロ波レベル計5は、信号処理回路52を具備しており、当該信号処理回路52においてノイズ低減等の信号処理が行われる。かかる信号処理回路52は、遠隔監視室100に設けられたデータ処理装置71に接続されており、このデータ処理装置71において湯面レベルの出力データが生成される。データ処理装置71は、第1表示部7に接続されており、第1表示部7によって湯面レベルの測定結果が表示される。
【0034】
第1表示部7、第2表示部8、及び遠隔操作部9は、遠隔監視室100に設置されている。測定対象の湯面が大きく揺れていたり、波立っていたり、泡立っていたりすると、湯面レベルの測定結果が異常と認められることがある。このような湯面の状況の確認には、目視観察が適している。本実施の形態においては、第1表示部7と第2表示部8との両方が遠隔監視室100に設置されているため、ユーザは、第1表示部7において湯面レベルの測定結果を確認し、溶鋼10の湯面状態を確認する必要がある場合に、即座に第2表示部8によって溶鋼10の湯面状態を確認することができる。また、このときユーザは遠隔操作部9を操作することで、観察したい湯面の箇所に撮像箇所を移動させることができる。
【0035】
上述の如く、ハウジング41によって部分透過反射板4を覆う構成としたことにより、部分透過反射板4に粉塵、汚れ等が付着することが防止され、部分透過反射板4の透過率及び反射率が低減することによる湯面レベルの測定精度の低下、及びカメラ6の映像の視認性低下を防止することが可能となる。
【0036】
また、ハウジング41を真空槽2の蓋21の上面に配置したので、簡易な構成でハウジング41及び部分透過反射板4を真空槽2に取り付けることが可能となる。さらに、カメラ6を真空槽2の蓋21の上面に配置したので、真空槽2とは異なる部分にカメラ6を設置するための構成を設ける必要がなく、簡易な構成でカメラ6の回動機構を真空槽2に取り付けることができる。
【0037】
(その他の実施の形態)
なお、上述した実施の形態においては、マイクロ波レベル計5によって溶鋼10の湯面レベルを測定する構成について述べたが、これに限定されるものではなく、他のレベル計によって溶鋼10の湯面レベルを測定する構成とすることも可能である。しかし、真空槽2に収容された溶鋼10の湯面レベルを測定する必要があることから、真空中も伝播可能な電磁波を利用した非接触式のレベル測定が可能な構成であることが必要である。つまり、レーザー式レベル計のような、マイクロ波以外の電磁波を使用したレベル計によって、溶鋼10の湯面レベルを測定する構成とすることが可能である。この場合、部分透過反射板4は、湯面レベル測定に使用される波長の電磁波を透過し、可視光線を反射する構成とすることが必要である。
【0038】
また、上述した実施の形態においては、部分透過反射板4がマイクロ波を透過し、可視光線を反射する構成について述べたが、これに限定されるものではない。部分透過反射板4が、マイクロ波を反射し、可視光線を透過する構成とすることも可能である。この場合、カメラ6を部分透過反射板4の上方に配置し、マイクロ波レベル計5を部分透過反射板4の側方に配置することが必要となる。
【0039】
また、上述した実施の形態においては、ハウジング41の内面に電波吸収体42が貼布された構成について述べたが、これに限定されるものではない。ハウジング41の内面に電波吸収体42が塗布された構成としてもよいし、ハウジング41の全部を電波吸収体42で構成してもよい。
【0040】
また、ハウジング41の内面に電波吸収体42を設けない構成とすることも可能である。この場合、ハウジングの形状を、上方から照射されたマイクロ波が内面で反射しにくい形状としたり、反射したマイクロ波が上方のマイクロ波レベル計へと帰りにくい形状としたりすることが好ましい。これにより、多重反射によるノイズの影響を実用上十分に低減することが可能となる。
【0041】
また、上述した実施の形態においては、溶鋼10の湯面を監視(湯面レベルの測定及び湯面の撮像)する構成について述べたが、これに限定されるものではない。真空槽内のチタン、アルミ等の他の金属の溶湯の湯面を監視する構成とすることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明の湯面監視装置及び湯面監視方法は、真空槽内の溶湯の湯面を監視する湯面監視装置及び湯面監視方法として有用である。
【符号の説明】
【0043】
1 湯面監視装置
2 真空槽
21 蓋
3 透過窓
4 部分透過反射板
41 ハウジング
5 マイクロ波レベル計
6 カメラ
7 第1表示部
8 第2表示部
9 遠隔操作部
100 遠隔監視室