(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
互いに対向する一対の杆体と、各杆体の一端部が互いに接離するように各杆体の長手方向中央部を枢動可能に連結した連結部と、各杆体の他端部側に設けてあり、対向方向に貫通した貫通孔と、該貫通孔を貫通した両端部が前記一端部を押圧して付勢する付勢条材とを備え、各一端部の対向面にて物体を挟持するピンチにおいて、
前記一端部側における前記対向面の反対側に、前記貫通孔に連通し、前記一端部側から前記中央部側に亘る溝を設けてあり、
前記付勢条材の端部は各溝に摺動可能に係合してあり、
各杆体は、前記他端部側に、各杆体の長手方向に延び、前記貫通孔が設けられた基板部、該基板部の幅方向の両縁部から内側に突出した側板部、及び前記基板部の前記他端部側に設けられ、幅が前記基板部の幅より狭く、前記貫通孔に連通した貫通口を有する凹部を有し、
板状の本体を有し、該本体は前記付勢条材の中央部に固定された状態で、両端部が各杆体の各凹部に嵌合され、各貫通孔に沿って摺動するように構成されたストッパを備えること
を特徴とするピンチ。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし前記ピンチは、リング状の付勢条材にて杆体の中央部(換言すれば一端部から離れた部分)を押圧する構成であるため、一端部での挟持力が不十分となり、洗濯物が落下するおそれがある。
【0007】
本発明は斯かる事情に鑑みたものであり、十分な挟持力を確保し且つ片手での開閉が可能なピンチを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るピンチは、互いに対向する一対の杆体と、各杆体の一端部が互いに接離するように各杆体の長手方向中央部を枢動可能に連結した連結部と、各杆体の他端部側に設けてあり、対向方向に貫通した貫通孔と、該貫通孔を貫通した両端部が前記一端部を押圧して付勢する付勢条材とを備え、各一端部の対向面にて物体を挟持するピンチにおいて、
前記一端部側における前記対向面の反対側に
、前記貫通孔に連通し、前記一端部
側から前記中央部
側に亘る溝を設けてあり、前記付勢条材の端部は各溝に摺動可能に係合して
あり、各杆体は、前記他端部側に、各杆体の長手方向に延び、前記貫通孔が設けられた基板部、該基板部の幅方向の両縁部から内側に突出した側板部、及び前記基板部の前記他端部側に設けられ、幅が前記基板部の幅より狭く、前記貫通孔に連通した貫通口を有する凹部を有し、板状の本体を有し、該本体は前記付勢条材の中央部に固定された状態で、両端部が各杆体の各凹部に嵌合され、各貫通孔に沿って摺動するように構成されたストッパを備えることを特徴とする。
【0009】
本発明においては、付勢条材の両端部が各杆体に設けた溝にそれぞれ摺動可能に係合している。溝は杆体の一端部から連結部に亘っている。ピンチの一端部側を押圧した場合、付勢条材は溝に沿って一端部側に移動し、その付勢力によってピンチの一端部側は閉じ、他端部側が開く。一方、例えばピンチの他端部側を押圧した場合、付勢条材は溝に沿って他端部側に移動する。付勢条材の移動に伴って、一端部側に作用していた付勢力は小さくなり、ピンチの一端部側は開き、他端部側が閉じる。
本発明においては、ストッパを備えるので、杆体の一端部が閉じている場合に、他端部同士を接近させることで一端部を開くことはできない。従って、一端部に挟まれた物体は容易には抜け落ちない。
しかも、本発明においては、杆体の一端部を意図的に開ける場合、杆体の一端部の対向面に物体を挟持した状態で該物体を吊り下げているときに該物体を下側へ引っ張り、又はストッパを上側へ引っ張ることにより、付勢条材の端部が溝の一端部側から他端部側へ移動し、これに連動してストッパが貫通孔に沿って一端部側から他端部側へ移動して、容易に開けることができる。
一端部を閉じる場合は、両杆体の一端部間に物体を配し、一端部同士を接近させることにより、付勢条材の端部が付勢力によって、溝の他端部側の終端から一端部側の終端まで止まることなく移動し、ストッパも連動して貫通孔に沿って他端部側から一端部側へ移動し、容易に閉じることができる。
そして、本発明においては、ストッパにより杆体の一端部が開いている場合、及び一端部が閉じている場合に、その状態が維持される。厚みがある物体を挟持する場合には、一端部が少し開くことになるが、ストッパにより付勢条材の動きが抑止される。
以上のように、本発明においては、ピンチが吊り下げられている状態で、ユーザは片手で容易に物体をピンチに着脱することができ、しかも物体を挟持するときの力が良好である。
本発明においては、ストッパが良好に杆体に係止され、一端部が完全に開いたとき、ストッパの端部が貫通口を貫通するので、開いた状態が良好に維持される。
【0010】
本発明に係るピンチは、互いに対向する一対の杆体と、各杆体の一端部が互いに接離するように各杆体の長手方向中央部を枢動可能に連結した連結部と、各杆体の他端部側に設けてあり、対向方向に貫通した貫通孔と、該貫通孔を貫通した両端部が前記一端部を押圧して付勢する付勢条材とを備え、各一端部の対向面にて物体を挟持するピンチにおいて、前記一端部側における前記対向面の反対側に、前記貫通孔に連通し、前記一端部側から前記中央部側に亘る溝を設けてあり、前記付勢条材の端部は各溝に摺動可能に係合してあり、棒状をなし、各杆体の対向方向に貫通し、前記付勢条材の中央部が摺動可能に挿通された貫通孔を有するストッパと、前記連結部の内側に、2つの杆体を橋絡するように設けられ、中央部に前記付勢条材の端部の摺動方向に貫通する孔を有し、前記端部が前記溝の一端部に位置するときに、前記ストッパの一端部が前記孔に嵌合するように構成された嵌合部とを備えることを特徴とする。
本発明においては、ストッパを備えるので、杆体の一端部が閉じている場合に、他端部同士を接近させることで一端部を開くことはできない。従って、一端部に挟まれた物体が容易には抜け落ちない。
本発明においては、杆体の一端部を意図的に開ける場合、杆体の一端部の対向面に物体を挟持した状態で該物体を吊り下げているときに該物体を下側へ引っ張り、又はストッパを上側へ引っ張ることにより、付勢条材の端部が溝の一端部側から他端部側へ移動し、これに連動して付勢条材の中央部がストッパの貫通孔を一端部側から他端部側へ移動し、ストッパの一端部が嵌合部の孔から抜ける。ストッパの貫通孔の上側部分に付勢条材の中央部が当接して係止されて、杆体の一端部が開き、この状態が維持される。
一端部を閉じる場合は、両杆体の一端部間に物体を配し、一端部同士を接近させることにより、付勢条材の中央部のストッパの貫通孔への係止が解除され、付勢条材の端部が付勢力によって、溝の他端部側の終端から一端部側の終端まで止まることなく移動し、これに連動して付勢条材の中央部がストッパの貫通孔の他端部側から一端部側へ移動する。杆体の一端部は付勢条材の付勢力によって閉じ、ストッパの一端部が嵌合部の孔に嵌合し、この状態が維持される。
以上のように、本発明においては、ピンチが吊り下げられている状態で、ユーザは片手で容易に物体をピンチに着脱することができ、しかも物体を挟持するときの力が良好である。
本発明に係るピンチは、前記ストッパの一端部がテーパ状をなすことを特徴とする。
本発明においては、ストッパの一端部がスムーズに嵌合部に嵌合し、嵌合部から抜けることができる。
本発明に係るピンチは、前記貫通孔は前記杆体の長手方向に沿う長孔であり、前記貫通孔の長手方向寸法は前記溝よりも長いことを特徴とする。
【0011】
本発明においては、杆体の他端部側に杆体の長手方向に沿って溝よりも長い貫通孔を形成してあるので、該貫通孔に挿通した付勢条材が溝に沿って移動するか又は押圧によって変形した場合でも、付勢条材は杆体に干渉しない。
【0012】
本発明に係るピンチは、前記付勢条材の端部に摺動抵抗を低減させる摺動子が設けてあることを特徴とする。
【0013】
本発明においては、摺動子を付勢条材の端部に設けてあるので、付勢条材は溝を円滑に摺動する。
【0014】
本発明に係るピンチは、前記溝の底面に突条が設けてあり、該突条上を前記摺動子が摺動するようにしてあることを特徴とする。
【0015】
本発明においては、溝の底面に突条を設けて、摺動子が溝内を摺動する場合に発生する摺動抵抗を低減させる。
【0016】
本発明に係るピンチは、前記連結部は、各杆体の対向箇所から対向する前記杆体に向けて突出しており、前記杆体の短手方向に並設され、前記杆体の長手方向に平行な複数の突出片を有し、一方の杆体の突出片は、該突出片に交差する方向に平行な軸の回りに回動可能に、他方の杆体の突出片間に嵌入しており、前記付勢条材はCリング状をなし、前記両端部はそれぞれ各貫通孔から突出し、前記溝に係合していることを特徴とする。
【0017】
本発明においては、杆体は連結部を支点にして回動し、一端部の開閉を実現することができる。
【0026】
本発明に係るピンチは、各杆体は、一端部側に、外側に膨出した湾曲部を備えることを特徴とする。
【0027】
本発明においては、湾曲部に力を加えることで、溝の鉛直方向に対する傾斜角度が大きくなり、付勢条材の端部が他端部側から一端部側へ容易に移動して一端部を閉じることができる。そして、厚い物体も容易に挟むことができる。
【0028】
本発明に係るピンチは、前記ストッパの他端部側にフックを設けてあることを特徴とする。
【0029】
本発明においては、フックをロープに吊り下げることで、ピンチを吊るした状態でピンチの一端部に物体を片手で容易に着脱することができる。
【発明の効果】
【0030】
本発明にあっては、付勢条材の両端部が各杆体に設けた溝にそれぞれ摺動可能に係合している。溝は杆体の一端部から連結部に亘っている。ピンチの一端部側を押圧した場合、付勢条材は溝に沿って一端部側に移動し、その付勢力によってピンチの一端部側は閉じ、他端部側が開く。一方ピンチの他端部側を押圧した場合、付勢条材は溝に沿って他端部側に移動し、連結部付近まで移動する。付勢条材の移動に伴って、ピンチの一端部側は開き、他端部側が閉じる。そのため片手でピンチを容易に開閉することができ、またピンチを閉じた場合、一端部側に付勢条材が移動しているので、十分に大きな挟持力で洗濯物を挟持することができる。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本発明を実施の形態に係るピンチを示す図面に基づいて詳述する。
実施の形態1.
図1は一端側が閉じた本発明の実施の形態1に係るピンチを上方から見た略示斜視図、
図2は一端側が閉じたピンチを下方から見た略示斜視図、
図3は
図1に示すIII―III線を切断線とした略示断面図である。ピンチは矩形の第1杆体10及び第2杆体20を備える。第1杆体10及び第2杆体20は長手方向に沿って互いに対向している。
【0033】
第1杆体10の一端部11における第2杆体20との対向面11aに、凹/凸が連続して形成してある。凹/凸は曲面状の波形形状をなし、凹/凸は1〜2対設けてある。第1杆体10の第2杆体20に対向する部分であって、長手方向中央部の一端部11寄りに、第2杆体20と連結する連結部12が設けてある。連結部12は、第1杆体10の短手方向に並設してあり、第2杆体20に向けて突出した三つの突出板を備える(以降、並設された三つの突出板を順に第1突出板121、第2突出板122、第3突出板123という)。第3突出板123は第2突出板122から離隔した位置に配してあり、第1突出板121及び第2突出板122の間は、第2突出板122及び第3突出板123の間よりも狭い。
【0034】
第1杆体10における第2杆体20の反対側部分(第2杆体20に対向しない部分)において、一端部11と連結部12又は連結部12よりも若干他端部13寄りの箇所との間に、第1杆体10の長手方向に沿う溝15が形成してある。
図3に示すように、溝15の底面には後述する摺動子32が摺動する複数(例えば四つ)の突条15a、15a、・・・、15aが第1杆体10と一体成形してある。突条15aは溝15の長手方向に沿って延びている。
【0035】
第1杆体10の他端部13には、第1杆体10の長手方向に長い矩形の長孔である貫通孔14が設けてある。貫通孔14は溝15の他端部13側終端に連通している。貫通孔14の長手方向寸法は溝15の長手方向寸法よりも長い。
【0036】
第2杆体20も第1杆体10と同様な構成を備えている。第2杆体20の一端部21における第1杆体10との対向面21aに、第1杆体10の凹/凸に対応する凸/凹が連続して形成されている。第1杆体10及び第2杆体20の凹凸は互いに嵌合する。
【0037】
第2杆体20における前記連結部12に対向する部分に、第1杆体10と連結する連結部22が設けてある。連結部22は、第2杆体20の短手方向に並設してあり、第1杆体10に向けて突出した三つの突出板を備える(以降、並設された三つの突出板を順に第1突出板221、第2突出板222、第3突出板223という)。第3突出板223は第2突出板222から離隔した位置に配してあり、第1突出板221及び第2突出板222の間は、第2突出板222及び第3突出板223の間よりも狭い。
【0038】
なお第2杆体20の第1突出板221〜第3突出板223の並びの順番は、第1杆体10の第1突出板121〜第3突出板123とは逆順である。第2杆体20の第3突出板223は、第1杆体10の第1突出板121及び第2突出板122の間に対向する。第1杆体10の第3突出板123は、第2杆体20の第1突出板221及び第2突出板222の間に対向する。
【0039】
第2杆体20の第1突出板221及び第2突出板222の間の寸法は、第1杆体10の第3突出板123の厚さ寸法に略等しい。また第1杆体10の第1突出板121及び第2突出板122の間の寸法は、第2杆体20の第3突出板223の厚さ寸法に略等しい。第2杆体20の第3突出板223は、第1杆体10の第1突出板121及び第2突出板122の間に嵌入しており、第1杆体10の第3突出板123は、第2杆体20の第1突出板221及び第2突出板222の間に嵌入している。
【0040】
第1杆体10及び第2杆体20の第3突出板123、223は、いずれも、第1突出板121、221及び第2突出板122、222の間にて、第3突出板123、223に垂直な方向に平行な軸の回りを回動することができる。第2杆体20は他端部23、貫通孔24、溝25、突条25aを備えるが、これらは第1杆体10と同様な構成であり、その詳細な説明を省略する。
【0041】
両貫通孔14、24には、Cリング状をなす付勢条材30が挿入してある。付勢条材30の両端部31、31それぞれは、各貫通孔14、24から一端部11、21に向けて突出し、摺動子32、32を介して第1杆体10及び第2杆体20の溝15、25に係合している。摺動子32、32は付勢条材30の端部31、31を覆っており、突条15a、25a上に位置し、溝15、25の側面に接触している。摺動子32、32はポリウレタン、ポリエチレン等の合成樹脂部材によって構成されており、第1杆体10、第2杆体20を構成する部材との接触抵抗が小さくなる部材が選択されている。
【0042】
摺動子32、32と溝15の側面・底面との接触抵抗は、付勢条材30と溝15、25の側面・底面との接触抵抗に比べて小さく、摺動子32、32は、摺動子32、32がない場合に比べて、付勢条材30の円滑な摺動を確実に実現させることができる。また溝15の底面に突条15a、25aを設けることで、摺動子32と溝15の底面との接触面積を小さくし、接触抵抗を低減させ、より円滑な摺動を実現することができる。また突条15a、25aを複数設けることで、付勢条材30からの加重は分散され、突条15a、25a一つあたりの摺動抵抗を低減させ、円滑且つ安定的な摺動を実現することができる。
【0043】
溝15、25の一端部11、21側の終端に摺動子32、32が位置している場合、付勢条材30によって各一端部11、21には押圧力が作用し、一端部11、21は閉じている。洗濯物を一端部11、21の間に配置した後、一端部11、21を閉じれば洗濯物は一端部11、21にて押圧支持される。押圧支持された洗濯物は、嵌合した凹凸によって容易に外れない。
【0044】
図4は一端側が開いたピンチを上方から見た略示斜視図、
図5は一端側が開いたピンチを下方から見た略示斜視図である。
図4及び
図5の矢印にて示す如く、一端部11、21を開く力が作用した場合(例えば他端部13、23同士を接近させる力が作用した場合又は一端部11、21同士を離隔させる力が一端部11、21に直接作用した場合)、摺動子32、32は溝15、25の他端部13、23側の終端に向けて移動する。
【0045】
付勢条材30の付勢力(一端部11、21を閉じる力)に抗して、第1杆体10及び第2杆体20が略平行になるまで一端部11、21を開いた場合、付勢条材30には自らの弾性収縮力による他端部13、23側への力が作用し、摺動子32、32は止まることなく、溝15、25の他端部13、23側の終端に向けて移動する。すなわち、一端部11、21を開く力をトリガとして、付勢条材30は自身の弾性収縮力によって他端部13、23側へ止まることなく移動する。なお前述したように貫通孔14、24は溝15、25よりも長いので、付勢条材30の移動は貫通孔14、24によって妨げられない。
【0046】
摺動子32、32は溝15、25の他端部13、23側の終端にて停止する。付勢条材30は第1杆体10及び第2杆体20の連結部12、22又は連結部12、22よりも若干他端部13、23寄りの箇所を押圧している。付勢条材30の押圧力によって他端部13、23が閉じ、一端部11、21が開き、一端部11、21による洗濯物の支持は解除される。そして一端部11、21は開いた状態で維持される。
【0047】
一端部11、21を閉じる場合、一端部11、21を押圧し、各一端部11、21を接近させ、摺動子32、32を連結部12、22又は連結部12、22よりも一端部11、21側まで移動させる。
図1及び
図2の矢印に示すように、摺動子32、32は、付勢条材30の付勢力によって、突条15a、25a上を他端部13、23側の終端から一端部11、21側の終端まで止まることなく移動し、付勢条材30は一端部11、21側へ移動する。一端部11、21は付勢条材30の付勢力によって閉じる。
【0048】
本実施の形態に係るピンチにあっては、付勢条材30の両端部が第1杆体10及び第2杆体20に設けた溝15、25にそれぞれ摺動可能に係合している。溝15、25は杆体の一端部11、21から連結部12、22に亘っている。ピンチの一端部11、21側を押圧した場合、付勢条材30は溝15、25に沿って一端部11、21側に移動し、その付勢力によってピンチの一端部11、21側は閉じ、他端部13、23側が開く。一方、例えばピンチの他端部13、23側を押圧した場合、付勢条材30は溝15、25に沿って他端部13、23側に移動し、連結部12、22付近まで移動する。付勢条材30の移動に伴って、ピンチの一端部11、21側は開き、他端部13、23側が閉じる。そのため片手でピンチを容易に開閉することができ、またピンチを閉じた場合、一端部11、21側に付勢条材30が移動しているので、十分に大きな挟持力で洗濯物を挟持することができる。
【0049】
また複数のピンチをロープ等に吊り下げて洗濯物を干す場合、ピンチの一端部11、21が開いていれば、洗濯物を小指、薬指、中指で把持した状態で、人差し指及び親指でピンチを閉じることができるので、洗濯物を両手で持ったまたピンチを閉じることができる。そのため皺をのばした状態で洗濯物をピンチに保持させることができる。
【0050】
またピンチから洗濯物を取り外す場合、洗濯物を引っ張ると、ピンチの一端部11、21に、一端部11、21を開く力が直接作用し、この力をトリガとして、付勢条材30が他端部13、23側に移動して、一端部11、21が開く。そのためピンチから取り外す手間を省くことができる。一端部11、21の対向面11a、21aを1〜2対の凹凸で形成しているので、対向面11a、21aをより多数の突起で形成する場合に比べて、洗濯物を引っ張った場合に、一つの突起に作用する力(一端部11、21を開く力)が大きくなり、より確実に一端部11、21を開くことができる。
【0051】
一端部11、21よりも他端部13、23は長いため、一端部11、21を閉じた状態で複数のピンチが同じ収容体に収容されている場合、各ピンチの他端部13、23が絡み合って取り出しが困難となるが、実施の形態に係るピンチは、一端部11、21を開いた状態でピンチを収容することができ、上記問題を解消させることができる。
【0052】
また杆体の他端部13、23側に杆体の長手方向に沿って溝15、25よりも長い貫通孔14、24を形成してあるので、該貫通孔14、24に挿通した付勢条材30が溝15、25に沿って移動するか又は押圧によって変形した場合でも、付勢条材30は杆体に干渉しない。
【0053】
また摺動子32、32を付勢条材30の端部31、31に設けてあるので、付勢条材30は溝15、25を円滑に摺動することができる。また突条15a、25aを設けることによって、突条15a、25aを設けない溝15、25の底面を摺動子32、32が摺動する場合に比べて摺動抵抗を低減させ、確実な摺動を実現することができる。また杆体は連結部12、22を支点にして回動し、一端部11、21の開閉を実現することができる。また溝15と貫通孔14は連通しているので、簡素な金型にて容易に一体成形することができる。
【0054】
なお溝15、25は一端部11、21から中央部に亘り形成してあればよく、一端部11、21と連結部12、22よりも若干一端部11、21寄りの箇所との間に形成されていてもよい。また突条15a、25aは摺動抵抗を低減させることができればよく、その数は限定されず、単数であってもよい。
【0055】
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係るピンチは、貫通孔14、24に沿って摺動するストッパ40を備えること以外は、実施の形態1に係るピンチと同様の構成を有する。
図6は本発明の実施の形態2に係るピンチの一端部が閉じている状態を示す斜視図、
図7は
図6のピンチの第1杆体10及び第2杆体20を縦方向に切断した状態を示す斜視図、
図8は連結部12及び22を示す部分拡大平面図、
図9は摺動子32が他端部側へ移動しているときにピンチの第1杆体10及び第2杆体20を縦方向に切断した状態を示す斜視図、
図10はピンチの一端部が開いたときにピンチの第1杆体10及び第2杆体20を縦方向に切断した状態を示す斜視図である。なお、
図8の左側が
図6の表側に対応する。
実施の形態2に係るピンチは、第1杆体10と、第2杆体20と、付勢条材30と、ストッパ40と、フック50とを備える。
【0056】
第1杆体10の一端部11における第2杆体20との対向面11aには、波状の凹/凸が連続して形成してある。
第1杆体10における第2杆体20の反対側部分(第2杆体20に対向しない部分)において、連結部12より少し他端部13寄りの部分から一端部11側に亘って、第1杆体10の長手方向に沿う溝15が形成してある。本実施の形態においては、溝15には突条15aは形成されていない。
【0057】
第1杆体10は他端部13側に凹部130を有する。凹部130は、第1杆体10の長手方向に延びる基板部131と、基板部131の幅方向の両縁部から内側に突出した側板部132、132(
図6参照)と、基板部131の他端部側に設けられ、幅が基板部131の幅より少し狭い貫通口133とを有する。基板部131の幅方向の中央部には長手方向に延びる貫通孔14が設けられており、貫通孔14は、一端部、及び他端部がそれぞれ溝15、及び貫通口133に連通している。
【0058】
第2杆体20も第1杆体10と同様に、一端部21における第1杆体10との対向面21aには、波状の凹/凸が連続して形成してある。
第2杆体20の第1杆体10に対向しない部分において、連結部22より少し他端部23寄りの部分から一端部21側に亘って、第2杆体20の長手方向に沿う溝25が形成してある。
第2杆体20は他端部23側に凹部230を有する。凹部230は、第2杆体10の長手方向に延びる基板部231と、基板部231の幅方向の両縁部から内側に突出した側板部232、232(
図6参照)と、基板部231の他端部側に設けられ、幅が基板部231の幅より少し狭い貫通口233とから構成される。基板部231の幅方向の中央部には長手方向に延びる貫通孔24が設けられており、貫通孔24は一端部、及び他端部がそれぞれ溝25、及び貫通口233に連通している。
【0059】
第1杆体10の連結部12は、第1挟持板部124、第2挟持板部125、被挟持板部126、及び係止突起127を有する。
第1挟持板部124はU字状をなし、曲面部が第2杆体20に対向する。第2挟持板部125及び被挟持板部126は舌片状をなし、被挟持板部126は第2挟持板部125より大きい。被挟持板部126の中央部には円板状の係止突起127が設けられている。
第2杆体20の連結部22も連結体12と同様に、第1挟持板部224、第2挟持板部225、被挟持板部226、及び係止突起227を有する。
第2持板部224はU字状をなし、曲面部が第1杆体10に対向する。第2挟持板部225及び被挟持板部226は舌片状をなし、被挟持板部226は第2挟持板部225より大きい。被挟持板部226の中央部には円板状の係止突起227が設けられている。
【0060】
図8に示すように、
図6の表側に対応する連結部22の被挟持板部226が、係止突起227が連結部12の第1挟持板部124に係止された状態で、第1挟持板部124及び第2挟持板部125により挟持されている。
図6の裏側に対応する連結部12の被挟持板部126は、係止突起127が連結部22の第1挟持板部224に係止された状態で、第1挟持板部224及び第2挟持板部225により挟持されている。
第1挟持板部124、224が他方の連結部の係止突起に対し回転することにより、ピンチの一端部11、21が開閉するように構成されている。
【0061】
ストッパ40は、細長い板状をなす本体41と、本体41の一端側の面の長手方向中央部に設けられたフック42、42と、本体41の他端側の面の長手方向中央部に設けられたリング状の係止部43とを備える。
【0062】
両貫通孔14、24には、Cリング状をなす付勢条材30が挿入してある。付勢条材30の両端部には、各貫通孔14、24から一端部11、21に向けて突出した摺動子32、32が設けられ、摺動子32、32は第1杆体10及び第2杆体20の溝15、25に係合している。
【0063】
ストッパ40は、フック42、42に付勢条材30の中央部(他端側部分)を係止させた状態で、本体41の長手方向の一端部が、第1杆体10の基板部131と両側板部132とにより構成される凹部130に嵌合し、他端部が、第2杆体20の基板部231と両側板部232とにより構成される凹部230に嵌合している。
図6に示すように、ストッパ40の係止部43には、S字状をなすフック50の下側の鉤部が係止され、フック50の上側の鉤部は例えばロープ(不図示)に引っ掛けることができる。
【0064】
図6及び
図7に示すように、溝15、25の一端部11、21側の終端に摺動子32、32が位置している場合、付勢条材30によって各一端部11、21に押圧力が作用し、一端部11、21は閉じている。ピンチがロープに吊り下げられ、一端部11、21が開いている状態で洗濯物(不図示)を一端部11、21の間に配置した後、一端部11、21を閉じることにより、洗濯物は一端部11、21にて押圧挟持される。
【0065】
洗濯物を下に引っ張り、一端部11、21を開く力が作用した場合、
図8に示すように、摺動子32、32は溝15、25の他端部13、23側の終端に向けて移動し、これに連動してストッパ40が貫通孔14、24に沿い、他端部13、23側に向けて移動する。
【0066】
付勢条材30の付勢力(一端部11、21を閉じる力)に抗して、第1杆体10及び第2杆体20の一端部11、21が開いた場合、付勢条材30には自らの弾性収縮力による他端部13、23側への力が作用し、摺動子32、32は止まることなく、溝15、25の他端部13、23側の終端に向けて移動する。すなわち、一端部11、21を開く力をトリガとして、付勢条材30は自身の弾性収縮力によって他端部13、23側へ止まることなく移動し、これに連動してストッパ40も貫通孔14、24に沿って他端部13、23側へ移動する。
【0067】
摺動子32、32は溝15、25の他端部13、23側の終端にて停止する。付勢条材30は第1杆体10及び第2杆体20の連結部12、22よりも若干他端部13、23寄りの部分を押圧している。付勢条材30の押圧力によって他端部13、23が閉じ、ストッパ40の長手方向の両端部が貫通口133、233を貫通されて貫通口133、233に係止され、ストッパ40の動きが抑止される。一端部11、21が開いて一端部11、21による洗濯物の挟持が解除される。ストッパ40により、この一端部11、21が開いた状態が維持される。
【0068】
一端部11、21を閉じる場合、一端部11、21間に洗濯物を配し、一端部11、21を押圧して接近させることにより、ストッパ40の両端部の貫通口133、233に対する係止が解除され、摺動子32、32が連結部12、22よりも一端部11、21側に移動する。摺動子32、32は、付勢条材30の付勢力によって、溝15、25の他端部13、23側の終端から一端部11、21側の終端まで止まることなく移動し、これに連動してストッパ40も貫通孔14、24の他端部側から一端部側へ移動する。一端部11、21は付勢条材30の付勢力によって閉じる。
【0069】
本実施の形態においては、ストッパ40を有するので、杆体10、20の一端部11、21が閉じている場合に、他端部13、23同士を接近させて、一端部11、21を開くことはできない。従って、一端部11、21間に挟まれた洗濯物は容易には抜け落ちない。
しかも、本実施の形態においては、ピンチが吊り下げられている状態で、ユーザは片手で洗濯物を引っ張り、一端部11、21を軽く押圧することで、容易に洗濯物をピンチに脱着することができる。
そして、本実施の形態においては、ストッパ40により杆体の一端部が開いている場合、及び一端部が閉じている場合に、その状態が維持される。厚みがある洗濯物を挟持する場合には一端部が少し開くことになるが、ストッパ40により付勢条材30の動きが抑止される。すなわち、本発明の実施の形態においては、洗濯物の厚みに関わらず、洗濯物の挟持状態が良好に維持される。
【0070】
実施の形態3.
本発明の実施の形態3に係るピンチは、第1杆体10及び第2杆体20の上端部側の形状が異なること以外は、実施の形態2に係るピンチと同様の構成を有する。
図11は、本発明の実施の形態3に係るピンチを示す斜視図である。図中、
図6〜10と同一部分は同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0071】
実施の形態3に係るピンチにおいて、第1杆体10及び第2杆体20は、一端部11、21側に、外側に膨出し、略半円状をなす湾曲部16、26を備える。
この湾曲部16、26が接近するように力を加えることにより、溝15、25の
図11に示す上下方向に対する傾斜が大きくなり、付勢条材30の端部が迅速に一端部11、21側へ移動し、一端部11、21を容易に閉じることができる。
【0072】
実施の形態4.
本発明の実施の形態4に係るピンチは、ストッパ60の構成が実施の形態2に係るストッパ40の構成と異なること以外は、実施の形態2に係るピンチと同様の構成を有する。
図12は本発明の実施の形態4に係るピンチを示す斜視図、
図13は
図12のピンチの第1杆体10及び第2杆体20を縦方向に切断した状態を示す斜視図、
図14はピンチの一端部が開いた状態を示す斜視図、
図15は
図14のピンチの第1杆体10及び第2杆体20を縦方向に切断した状態を示す斜視図である。図中、
図6〜10と同一部分は同一符号を付して詳細な説明を省略する。
実施の形態4に係るピンチは、第1杆体10と、第2杆体20と、付勢条材30と、ストッパ60と、フック50とを備える。
【0073】
第1杆体10の一端部11における第2杆体20との対向面11aには、複数の突起11bが形成してある。
第1杆体10における第2杆体20の反対側部分(第2杆体20に対向しない部分)において、連絡部12より少し他端部13寄りの部分から一端部11に亘って、第1杆体10の長手方向に沿う溝15が形成してある。
【0074】
第1杆体10の他端部13は、外側に開くように曲がっている。他端部13は凹部130を有し、凹部130の底面に貫通孔14が形成されている。
【0075】
第2杆体20も第1杆体10と同様に、一端部21における第1杆体10との対向面21aに複数の突起21bが形成してある。
第2杆体20の第1杆体10に対向しない部分において、連結部22より少し他端部23寄りの部分から一端部21に亘って、第2杆体20の長手方向に沿う溝25が形成してある。
第2杆体20の他端部23は、外側に開くように曲がっている。他端部23は凹部230を有し、凹部230の底面に貫通孔24が形成されている。
【0076】
両貫通孔14、24には、Cリング状をなす付勢条材30が挿入してある。付勢条材30の両端部には、各貫通孔14、24から一端部11、21に向けて突出した摺動子32、32が設けられ、摺動子32、32は第1杆体10及び第2杆体20の溝15、25に係合している。
【0077】
ストッパ60は、本体61、貫通孔62、凹部63、及び嵌合端部64を備える。
本体61は棒状をなす。貫通孔62は本体61の他端部側部分に設けられ、第1杆体10及び第2杆体20の対向方向に貫通する。凹部63は貫通孔62の貫通方向と交叉する方向に貫通するように設けられ、他端部が開口している。嵌合端部64は、円板部64aと、円板部64aに連設された先細のテーパ部64bと、テーパ部64bに連設された筒部64cとからなる。
【0078】
フック50は、ピンチの長手方向(
図12の上下方向)に細長い板状をなし、上側及び下側にそれぞれ鉤部を有する。
嵌合部70は板状をなし、連結部12及び22の内側で第1杆体10及び第2杆体20を橋絡するように設けられており、橋絡方向の中央部に付勢条材30の摺動子32の摺動方向に貫通する貫通孔70aを有する。貫通孔70aは、ストッパ60の嵌合端部64の前記円板部64a及びテーパ部64bと同一の形状を有する。
【0079】
付勢条材30の中央部が、ストッパ60の貫通孔62に摺動可能に挿通された上で、フック50の下側の鉤部が凹部63に挿入されて、該鉤部に前記中央部が係止されている。
フック50の上側の鉤部はロープ(不図示)に引っ掛けられている。
【0080】
図11及び
図12に示すように、溝15、25の一端部11、21側の終端に摺動子32、32が位置している場合、ストッパ60の嵌合端部64は嵌合部70の貫通孔70aに嵌合されており、付勢条材30によって各一端部11、21に押圧力が作用し、一端部11、21は閉じている。ピンチがフック50を介しロープに吊り下げられ、一端部11、21が開いている状態で洗濯物(不図示)を一端部11、21の間に配置した後、一端部11、21を閉じることにより、洗濯物は一端部11、21にて押圧挟持される。押圧挟持された洗濯物は容易には外れない。
【0081】
洗濯物を下に引っ張り、一端部11、21を開く力が作用した場合、
図13及び
図14に示すように、摺動子32、32は溝15、25の他端部13、23側の終端に向けて移動し、ストッパ60の嵌合端部64は貫通孔70aから抜け、貫通孔70aの幅が広くなるように嵌合部70が開き、摺動子32の移動に連動して、付勢条材30の中央部が貫通孔62内を上側へ移動する。
【0082】
付勢条材30の付勢力(一端部11、21を閉じる力)に抗して、第1杆体10及び第2杆体20の一端部11、21が開いた場合、付勢条材30には自らの弾性収縮力による他端部13、23側への力が作用し、摺動子32、32は止まることなく、溝15、25の他端部13、23側の終端に向けて移動する。すなわち、一端部11、21を開く力をトリガとして、付勢条材30は自身の弾性収縮力によって他端部13、23側へ止まることなく移動する。
【0083】
摺動子32、32は溝15、25の他端部13、23側の終端にて停止する。付勢条材30は第1杆体10及び第2杆体20の連結部12、22よりも若干他端部13、23寄りの部分を押圧している。付勢条材30の押圧力によって他端部13、23が閉じ、付勢条材30の中央部がストッパ60の本体61の貫通孔62の上側側面に当接し、他端部13、23の先端の曲がっている部分に、付勢条材30の中央部より少し端部寄りの部分が嵌合する。一端部11、21は開いて一端部11、21による洗濯物の挟持が解除され、この一端部11、21が開いた状態が維持される。
【0084】
一端部11、21を閉じる場合、一端部11、21間に洗濯物を配し、一端部11、21を押圧して接近させることにより、付勢条材30の中央部、及び該中央部より少し端部寄りの部分の、本体61、及び他端部13、23への係止が解除され、摺動子32、32が連結部12、22よりも一端部11、21側に移動する。摺動子32、32は、付勢条材30の付勢力によって、溝15、25の他端部13、23側の終端から一端部11、21側の終端まで止まることなく移動し、これに連動して付勢条材30の中央部が貫通孔62を他端部側から一端部側へ移動する。一端部11、21は付勢条材30の付勢力によって閉じ、ストッパ60の嵌合端部64は嵌合部70の貫通孔70aに嵌合し、この状態が維持される。嵌合端部64はテーパ状をなすので、貫通孔70aに容易に抜き差しされる。
【0085】
本実施の形態においては、杆体10、20の一端部11、21が閉じている場合に、他端部13、23同士を接近させて、一端部11、21を開くことはできない。従って、一端部11、21に挟まれた洗濯物は容易に外れない。
しかも、本実施の形態においては、上述したように構成されているので、ピンチが吊り下げられている状態で、ユーザは片手で容易に洗濯物をピンチに着脱することができ、しかも洗濯物を挟持するときの力が良好である。
【0086】
今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。各実施例にて記載されている技術的特徴は互いに組み合わせることができ、本発明の範囲は、特許請求の範囲内での全ての変更及び特許請求の範囲と均等の範囲が含まれることが意図される。