特許第6209080号(P6209080)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6209080移動自在の現場練り小規模アスファルト加熱混合物のための加熱混合装置及び加熱混合方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6209080
(24)【登録日】2017年9月15日
(45)【発行日】2017年10月4日
(54)【発明の名称】移動自在の現場練り小規模アスファルト加熱混合物のための加熱混合装置及び加熱混合方法
(51)【国際特許分類】
   E01C 19/10 20060101AFI20170925BHJP
   E01C 19/05 20060101ALI20170925BHJP
   C10C 3/10 20060101ALI20170925BHJP
【FI】
   E01C19/10 Z
   E01C19/05
   C10C3/10
【請求項の数】8
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2013-265528(P2013-265528)
(22)【出願日】2013年12月24日
(65)【公開番号】特開2015-121043(P2015-121043A)
(43)【公開日】2015年7月2日
【審査請求日】2016年10月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】399011003
【氏名又は名称】田崎 勲
(73)【特許権者】
【識別番号】513325236
【氏名又は名称】増原 宏政
(74)【代理人】
【識別番号】100109966
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 哲夫
(72)【発明者】
【氏名】田崎 勲
【審査官】 須永 聡
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−183341(JP,A)
【文献】 実開昭53−110957(JP,U)
【文献】 実開昭55−172406(JP,U)
【文献】 実開昭57−193704(JP,U)
【文献】 特開2002−173907(JP,A)
【文献】 特開2009−235227(JP,A)
【文献】 国際公開第2011/158581(WO,A1)
【文献】 特開2008−095062(JP,A)
【文献】 実開昭52−080057(JP,U)
【文献】 特開平02−091303(JP,A)
【文献】 特開昭57−116805(JP,A)
【文献】 特開2013−119699(JP,A)
【文献】 特開2008−050753(JP,A)
【文献】 米国特許第04165184(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E01C 19/00−19/52
C10C 3/00−3/18
F27B 5/00−7/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車輪を備えた架台上に、前方端を開口部とし、後方端の周辺部を閉鎖し中心部を開口した遮蔽部とし、両者間を側壁部とした略筒状体となる遮蔽体を固定し、該遮蔽体の内側に撹拌羽根を内蔵した前方端を開口部とし、後方端を閉鎖部としたドラムを該遮蔽体と間隙を有して配置し、該ドラムの開口部及び該遮蔽体とドラムとの間隙となる開口部を外方からの加熱口とし、架台の後方には該ドラム及び/又は該撹拌羽根を回転させる駆動手段を設け、該ドラムの後方端外部に設けた回転軸及び/又は撹拌羽根の後方端外部に設けた回転軸と該駆動手段の回転軸とを連結したことを特徴とする移動自在の現場練り小規模アスファルト加熱混合物のための加熱混合装置。
【請求項2】
ドラムの内周壁に複数の撹拌羽根を固定し、該ドラムの回転軸を駆動手段の回転軸と減速連結することにより該ドラムを回転自在としたことを特徴とする請求項1記載の移動自在の現場練り小規模アスファルト加熱混合物のための加熱混合装置。
【請求項3】
ドラムの内側に、回転自在の撹拌羽根を別体として設け、該撹拌羽根の回転軸を駆動手段の回転軸と減速連結することにより該撹拌羽根のみを回転自在としたことを特徴とする請求項1記載の移動自在の現場練り小規模アスファルト加熱混合物のための加熱混合装置。
【請求項4】
遮蔽体の断面形状を六角形乃至十角形としたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の移動自在の現場練り小規模アスファルト加熱混合物のための加熱混合装置。
【請求項5】
以下の工程よりなる現場練り小規模アスファルト加熱混合物の加熱混合方法。
1.請求項1記載の移動自在の現場練り小規模アスファルト加熱混合物のための加熱混合装置を施工箇所に最接近した場所へ移動し、設置する、
2.ドラム内に骨材を投入し、該骨材を回転させながら該ドラムの開口部よりバーナーにより加熱する、
3.加熱した骨材に、アスファルト廃材及び/又は石油アスファルト並びに溶融したフィラー入り特殊アスファルトを投入する、
4.バーナーにより上記3.の工程の材料を加熱混合して施工材料とする、
5.施工材料の施工に時間が必要となるときは、該ドラムと遮蔽体との空間をバーナーにより加熱する。
上記フィラー入り特殊アスファルトは、現場以外の工場等において下記の製造工程で予め得た材料とする。
A.常温の潤滑油廃液と針入度10〜30で温度約180℃前後の溶融ブロンアスファルトとを該潤滑油廃液が該ブロンアスファルトの10〜25重量%の割合となるように加熱式撹拌混合タンク内にて混合し、温度を160〜190℃に保ちながら約1〜2時間、加熱撹拌混合する、
B.上記混合物にスチレン・ブタジエン系熱可塑性エラストマーを上記潤滑油廃液とブロンアスファルトとの混合中の約1〜2時間の間に少量ずつ添加する。上記スチレン・ブタジエン系熱可塑性エラストマーの混合割合は該ブロンアスファルトの5〜10重量%の割合とする、
C.上記スチレン・ブタジエン系熱可塑性エラストマーを添加後の混合物を約1時間前後、加熱撹拌融解混合する、
D.その後、温度を160〜190℃に保ちながら消石灰を少量ずつ添加し、約3時間前後、加熱撹拌混練する。上記消石灰の混合割合は該潤滑油廃液とブロンアスファルトの重量に対し20〜40重量%の割合とする、
E.加熱撹拌後、上記混合物を剥離材を施した容器内に一定量流し込み、自然冷却する、
F.冷却後、容器内より取り出し、細かく切断或いは破砕する、
G.細かく切断又は破砕した混合物を別装置となる撹拌混合タンク内に挿入し、トルエンを混合物の40〜60重量%の割合で添加する、
H.次に、スチレン・ブタジエン系熱可塑性エラストマーを混合物の0.5〜10重量%の割合で添加し、約3〜5時間、撹拌混合融解する、
I.その後、一定量容器に詰め、流動性の良好な液状の状態で常温下で保管する。
【請求項6】
以下の工程よりなる現場練り小規模アスファルト加熱混合物の加熱混合方法。
1.請求項1記載の移動自在の現場練り小規模アスファルト加熱混合物のための加熱混合装置を施工箇所に最接近した場所へ移動し、設置する、
2.ドラム内にアスファルト廃材を投入し、該アスファルト廃材を回転させながら該ドラムの開口部よりバーナーにより加熱する、
3.加熱したアスファルト廃材に、追加の石油アスファルト及び溶融したフィラー入り特殊アスファルト又は溶融したフィラー入り特殊アスファルトのみを投入する、
4.バーナーにより上記3.の工程の材料を加熱混合して施工材料とする、
5.施工材料の施工に時間が必要となるときは、該ドラムと遮蔽体との空間をバーナーにより加熱する。
上記フィラー入り特殊アスファルトは、現場以外の工場等において下記の製造工程で予め得た材料とする。
A.常温の潤滑油廃液と針入度10〜30で温度約180℃前後の溶融ブロンアスファルトとを該潤滑油廃液が該ブロンアスファルトの10〜25重量%の割合となるように加熱式撹拌混合タンク内にて混合し、温度を160〜190℃に保ちながら約1〜2時間、加熱撹拌混合する、
B.上記混合物にスチレン・ブタジエン系熱可塑性エラストマーを上記潤滑油廃液とブロンアスファルトとの混合中の約1〜2時間の間に少量ずつ添加する。上記スチレン・ブタジエン系熱可塑性エラストマーの混合割合は該ブロンアスファルトの5〜10重量%の割合とする、
C.上記スチレン・ブタジエン系熱可塑性エラストマーを添加後の混合物を約1時間前後、加熱撹拌融解混合する、
D.その後、温度を160〜190℃に保ちながら消石灰を少量ずつ添加し、約3時間前後、加熱撹拌混練する。上記消石灰の混合割合は該潤滑油廃液とブロンアスファルトの重量に対し20〜40重量%の割合とする、
E.加熱撹拌後、上記混合物を剥離材を施した容器内に一定量流し込み、自然冷却する、
F.冷却後、容器内より取り出し、細かく切断或いは破砕する、
G.細かく切断又は破砕した混合物を別装置となる撹拌混合タンク内に挿入し、トルエンを混合物の40〜60重量%の割合で添加する、
H.次に、スチレン・ブタジエン系熱可塑性エラストマーを混合物の0.5〜10重量%の割合で添加し、約3〜5時間、撹拌混合融解する、
I.その後、一定量容器に詰め、流動性の良好な液状の状態で常温下で保管する。
【請求項7】
以下の工程よりなる現場練り小規模アスファルト加熱混合物の加熱混合方法。
1.請求項1記載の移動自在の現場練り小規模アスファルト加熱混合物のための加熱混合装置を施工現場に最接近した場所へ設置する、
2.ドラム内に骨材を投入し、該骨材を回転させながら該ドラムの開口部よりバーナーにより加熱する、
3.加熱した骨材に、アスファルト廃材及び/又は石油アスファルト並びに溶融したフィラー入り特殊アスファルトを投入する、
4.バーナーにより上記3.の工程の材料を加熱混合して施工材料とする、
5.施工材料の施工に時間が必要となるときは、該ドラムと遮蔽体との空間をバーナーにより加熱する。
上記フィラー入り特殊アスファルトは、請求項5記載のAの工程を、
常温の潤滑油廃液と針入度10〜30の固形ブロンアスファルトとを該潤滑油廃液が該ブロンアスファルトの10〜25重量%の割合となるように加熱式撹拌混合タンク内にて混合し、加熱しながら徐々に撹拌し、温度を160〜190℃まで上昇させ、約1〜2時間、加熱撹拌混合する、
とし、以下のB乃至Iの工程は上記と同工程とした現場練り小規模アスファルト加熱混合物の加熱混合方法を特徴とする。
【請求項8】
以下の工程よりなる現場練り小規模アスファルト加熱混合物の加熱混合方法。
1.請求項1記載の移動自在の現場練り小規模アスファルト加熱混合物のための加熱混合装置を施工現場に最接近した場所へ設置する、
2.ドラム内にアスファルト廃材を投入し、該アスファルト廃材を回転させながら該ドラムの開口部よりバーナーにより加熱する、
3.加熱したアスファルト廃材に、追加の石油アスファルト及び溶融したフィラー入り特殊アスファルト又は溶融したフィラー入り特殊アスファルトのみを投入する、
4.バーナーにより上記3.の工程の材料を加熱混合して施工材料とする、
5.施工材料の施工に時間が必要となるときは、該ドラムと遮蔽体との空間をバーナーにより加熱する。
上記フィラー入り特殊アスファルトは、請求項6記載のAの工程を、
常温の潤滑油廃液と針入度10〜30の固形ブロンアスファルトとを該潤滑油廃液が該ブロンアスファルトの10〜25重量%の割合となるように加熱式撹拌混合タンク内にて混合し、加熱しながら徐々に撹拌し、温度を160〜190℃まで上昇させ、約1〜2時間、加熱撹拌混合する、
とし、以下のB乃至Iの工程は上記と同工程とした現場練り小規模アスファルト加熱混合物の加熱混合方法を特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、施工箇所へ自由に移動でき、当該箇所で現場練り小規模アスファルト加熱混合物を得、それら混合物を冷却させることなく即座に対象となる施工箇所において施工をすることができる移動自在の現場練り小規模アスファルト加熱混合物のための加熱混合装置及び加熱混合方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
舗装路面の穴埋め、パッチング、段差修正等の補修及びマンホールや分離帯等の路面設置物の周辺部等の施工等、比較的小規模な施工箇所となるそれら箇所の補修又は新規施工する際においても、現場練り小規模アスファルト加熱混合物を得るには大規模なアスファルトプラントから、必要以上の石油アスファルトを準備し、それらを骨材等と混合して加熱維持し、アスファルト加熱混合物として施工箇所で使用していた。
【0003】
上記アスファルト加熱混合物は、の最少販売量を500kgや1,000kg単位で行っており、必要とする使用量に比較して数倍アスファルト加熱混合物を購入せざるを得なかった。
【0004】
また、現場練り小規模アスファルト加熱混合物を製造する場所と施工箇所とが離れており、それら現場練り小規模アスファルト加熱混合物の加熱状態を維持して当該施工箇所へ持ち込むことは困難で、施工時に、当該混合物をバーナーで加熱し、特に寒い時季には現場練り小規模アスファルト加熱混合物の温度低下を予想して、必要量よりも多くの石油アスファルトを投入して加熱するために現場練り小規模アスファルト加熱混合物の量が増加し、非効率な状態が続いていた。従って、その内の多くの量が使用されずに廃棄されていた。
【0005】
そこで、下記する特許文献1のように、アスファルト加熱装置をコンパクト化することにより、当該現場練り小規模アスファルト加熱混合物を加熱する加熱装置をトラック等の運搬手段により運び込み、施工箇所に近接した場所に設置し、現場練り小規模アスファルト加熱混合物を得ていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平7−197413号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記特許文献1にあっては、加熱装置の稼動のために車両への積み込み及び積み下ろしに時間と労力を必要とし、且つ施工箇所に最接近した場所に設置することは困難であった。本発明は、上記事情に鑑みて創案されたもので、アスファルト廃材を含む現場練り小規模アスファルト加熱混合物のための加熱混合装置に車輪を備え、施工箇所に最接近した場所へ自由に移動し、それら材料の加熱混合状態を維持し、その材料をすばやく施工に使用できるようにしたものである。
【0008】
また、現場練り小規模アスファルト加熱混合物の加熱が簡単で、一旦加熱した材料の放熱を防止でき、その加熱状態を保持できると同時に、再度加熱することをドラムの周囲から間接的に行うことができる移動自在のアスファルト廃材を含む現場練り小規模アスファルト加熱混合物のための加熱混合装置及びその現場練り小規模アスファルト加熱混合物のための加熱混合装置による加熱混合方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、車輪を備えた架台上に、前方端を開口部とし、後方端の周辺部を閉鎖し中心部を開口した遮蔽部とし、両者間を側壁部とした略筒状体となる遮蔽体を固定し、該遮蔽体の内側に撹拌羽根を内蔵した前方端を開口部とし、後方端を閉鎖部としたドラムを該遮蔽体と間隙を有して配置し、該ドラムの開口部及び該遮蔽体とドラムとの間隙となる開口部を外方からの加熱口とし、架台の後方には該ドラム及び/又は該撹拌羽根を回転させる駆動手段を設け、該ドラムの後方端外部に設けた回転軸及び/又は撹拌羽根の後方端外部に設けた回転軸と該駆動手段の回転軸とを連結した移動自在の現場練り小規模アスファルト加熱混合物のための加熱混合装置を特徴とする。
【0010】
また、上記ドラムの内周壁に複数の撹拌羽根を固定し、該ドラムの回転軸を駆動手段の回転軸と減速連結することにより該ドラムを回転自在とした移動自在の現場練り小規模アスファルト加熱混合物のための加熱混合装置を特徴とする。
【0011】
更に、上記ドラムの内側に、回転自在の撹拌羽根を別体として設け、該撹拌羽根の回転軸を駆動手段の回転軸と減速連結することにより該撹拌羽根のみを回転自在とした移動自在の現場練り小規模アスファルト加熱混合物のための加熱混合装置を特徴とする。
【0012】
また、上記遮蔽体の断面形状を六角形乃至十角形とした移動自在の現場練り小規模アスファルト加熱混合物のための加熱混合装置を特徴とする。
【0013】
更に、以下の工程よりなる現場練り小規模アスファルト加熱混合物の加熱混合方法を特徴とする。
1.上記記載の移動自在の現場練り小規模アスファルト加熱混合物のための加熱混合装置を施工箇所に最接近した場所へ移動し、設置する、
2.ドラム内に骨材を投入し、該骨材を回転させながら該ドラムの開口部よりバーナーにより加熱する、
3.加熱した骨材に、アスファルト廃材及び/又は石油アスファルト並びに溶融したフィラー入り特殊アスファルトを投入する、
4.バーナーにより上記3.の工程の材料を加熱混合して施工材料とする、
5.施工材料の施工に時間が必要となるときは、該ドラムと遮蔽体との空間をバーナーにより加熱する。
上記フィラー入り特殊アスファルトは、現場以外の工場等において下記の製造工程で予め得た材料とする。
A.常温の潤滑油廃液と針入度10〜30で温度約180℃前後の溶融ブロンアスファルトとを該潤滑油廃液が該ブロンアスファルトの10〜25重量%の割合となるように加熱式撹拌混合タンク内にて混合し、温度を160〜190℃に保ちながら約1〜2時間、加熱撹拌混合する、
B.上記混合物にスチレン・ブタジエン系熱可塑性エラストマーを上記潤滑油廃液とブロンアスファルトとの混合中の約1〜2時間の間に少量ずつ添加する。上記スチレン・ブタジエン系熱可塑性エラストマーの混合割合は該ブロンアスファルトの5〜10重量%の割合とする、
C.上記スチレン・ブタジエン系熱可塑性エラストマーを添加後の混合物を約1時間前後、加熱撹拌融解混合する、
D.その後、温度を160〜190℃に保ちながら消石灰を少量ずつ添加し、約3時間前後、加熱撹拌混練する。上記消石灰の混合割合は該潤滑油廃液とブロンアスファルトの重量に対し20〜40重量%の割合とする、
E.加熱撹拌後、上記混合物を剥離材を施した容器内に一定量流し込み、自然冷却する、
F.冷却後、容器内より取り出し、細かく切断或いは破砕する、
G.細かく切断又は破砕した混合物を別装置となる撹拌混合タンク内に挿入し、トルエンを混合物の40〜60重量%の割合で添加する、
H.次に、スチレン・ブタジエン系熱可塑性エラストマーを混合物の0.5〜10重量%の割合で添加し、約3〜5時間、撹拌混合融解する、
I.その後、一定量容器に詰め、流動性の良好な液状の状態で常温下で保管する。
【0014】
また、以下の工程よりなる現場練り小規模アスファルト加熱混合物の加熱混合方法を特徴とする。
1.上記記載の移動自在の現場練り小規模アスファルト加熱混合物のための加熱混合装置を施工箇所に最接近した場所へ移動し、設置する、
2.ドラム内にアスファルト廃材を投入し、該アスファルト廃材を回転させながら該ドラムの開口部よりバーナーにより加熱する、
3.加熱したアスファルト廃材に、追加の石油アスファルト及び溶融したフィラー入り特殊アスファルト又は溶融したフィラー入り特殊アスファルトのみを投入する、
4.バーナーにより上記3.の工程の材料を加熱混合して施工材料とする、
5.施工材料の施工に時間が必要となるときは、該ドラムと遮蔽体との空間をバーナーにより加熱する。
上記フィラー入り特殊アスファルトは、現場以外の工場等において下記の製造工程で予め得た材料とする。
A.常温の潤滑油廃液と針入度10〜30で温度約180℃前後の溶融ブロンアスファルトとを該潤滑油廃液が該ブロンアスファルトの10〜25重量%の割合となるように加熱式撹拌混合タンク内にて混合し、温度を160〜190℃に保ちながら約1〜2時間、加熱撹拌混合する、
B.上記混合物にスチレン・ブタジエン系熱可塑性エラストマーを上記潤滑油廃液とブロンアスファルトとの混合中の約1〜2時間の間に少量ずつ添加する。上記スチレン・ブタジエン系熱可塑性エラストマーの混合割合は該ブロンアスファルトの5〜10重量%の割合とする、
C.上記スチレン・ブタジエン系熱可塑性エラストマーを添加後の混合物を約1時間前後、加熱撹拌融解混合する、
D.その後、温度を160〜190℃に保ちながら消石灰を少量ずつ添加し、約3時間前後、加熱撹拌混練する。上記消石灰の混合割合は該潤滑油廃液とブロンアスファルトの重量に対し20〜40重量%の割合とする、
E.加熱撹拌後、上記混合物を剥離材を施した容器内に一定量流し込み、自然冷却する、
F.冷却後、容器内より取り出し、細かく切断或いは破砕する、
G.細かく切断又は破砕した混合物を別装置となる撹拌混合タンク内に挿入し、トルエンを混合物の40〜60重量%の割合で添加する、
H.次に、スチレン・ブタジエン系熱可塑性エラストマーを混合物の0.5〜10重量%の割合で添加し、約3〜5時間、撹拌混合融解する、
I.その後、一定量容器に詰め、流動性の良好な液状の状態で常温下で保管する。
【0015】
更に、以下の工程よりなる現場練り小規模アスファルト加熱混合物の加熱混合方法を特徴とする。
1.上記記載の移動自在の現場練り小規模アスファルト加熱混合物のための加熱混合装置を施工箇所に最接近した場所へ移動し、設置する、
2.ドラム内に骨材を投入し、該骨材を回転させながら該ドラムの開口部よりバーナーにより加熱する、
3.加熱した骨材に、アスファルト廃材及び/又は石油アスファルト並びに溶融したフィラー入り特殊アスファルトを投入する、
4.バーナーにより上記3.の工程の材料を加熱混合して施工材料とする、
5.施工材料の施工に時間が必要となるときは、該ドラムと遮蔽体との空間をバーナーにより加熱する。
上記フィラー入り特殊アスファルトは、上記Aの工程を、
常温の潤滑油廃液と針入度10〜30の固形ブロンアスファルトとを該潤滑油廃液が該ブロンアスファルトの10〜25重量%の割合となるように加熱式撹拌混合タンク内にて混合し、加熱しながら徐々に撹拌し、温度を160〜190℃まで上昇させ、約1〜2時間、加熱撹拌混合する、
とし、以下のB乃至Iの工程は上記と同工程とした現場練り小規模アスファルト加熱混合物の加熱混合方法を特徴とする。
【0016】
また、以下の工程よりなる現場練り小規模アスファルト加熱混合物の加熱混合方法を特徴とする。
1.上記記載の移動自在の現場練り小規模アスファルト加熱混合物のための加熱混合装置を施工現場に最接近した場所へ設置する、
2.ドラム内にアスファルト廃材を投入し、該アスファルト廃材を回転させながら該ドラムの開口部よりバーナーにより加熱する、
3.加熱したアスファルト廃材に、追加の石油アスファルト及び溶融したフィラー入り特殊アスファルト又は溶融したフィラー入り特殊アスファルトのみを投入する、
4.バーナーにより上記3.の工程の材料を加熱混合して施工材料とする、
5.施工材料の施工に時間が必要となるときは、該ドラムと遮蔽体との空間をバーナーにより加熱する。
上記フィラー入り特殊アスファルトは、上記Aの工程を、
常温の潤滑油廃液と針入度10〜30の固形ブロンアスファルトとを該潤滑油廃液が該ブロンアスファルトの10〜25重量%の割合となるように加熱式撹拌混合タンク内にて混合し、加熱しながら徐々に撹拌し、温度を160〜190℃まで上昇させ、約1〜2時間、加熱撹拌混合する、
とし、以下のB乃至Iの工程は上記と同工程とした現場練り小規模アスファルト加熱混合物の加熱混合方法を特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明の移動自在の現場練り小規模アスファルト加熱混合物のための加熱混合装置及び加熱混合方法は、本体に車輪を備えているので、施工箇所に最接近した場所へ自由に移動でき、該施工箇所に応じた現場練り小規模アスファルト加熱混合物の必要量を冷やすことなく加熱した良好な状態で手早く施工することが可能となった。
【0018】
また、本体に遮蔽体を設けたので、加熱されたドラム及び現場練り小規模アスファルト加熱混合物の熱が外部へ放熱されることを防止することができ、且つ、一旦温めたドラム内の現場練り小規模アスファルト加熱混合物の冷却を防止し、加熱状態を持続させることが可能となった。更に、該ドラムと遮蔽体との間隙から現場練り小規模アスファルト加熱混合物を間接的に再加熱することが該現場練り小規模アスファルト加熱混合物に材質悪化をもたらすことなく容易に行うことが可能となった。
【0019】
また、加熱されたドラム及びドラムの回転時において、それらに作業員等が直接接触することによる災害を防止することも可能となった。
【0020】
更に、ドラムと撹拌羽根の両者の回転及びドラムを静止し撹拌羽根のみを回転させることを駆動手段において切り換えることにより、異なった混合割合や様々な状態の現場練り小規模アスファルト加熱混合物を加熱混合することが可能となった。
【0021】
また、骨材に新規な石油アスファルトを投入する材料の他、アスファルト廃材を使用し、それらにフィラー入り特殊アスファルトを量を調整しながら投入することにより、様々な施工箇所に対応できることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の移動自在の現場練り小規模アスファルト加熱混合物のための加熱混合装置の側面図。
図2】本発明の移動自在の現場練り小規模アスファルト加熱混合物のための加熱混合装置の正面図。
図3】本発明の移動自在の現場練り小規模アスファルト加熱混合物のための加熱混合装置のドラム内をバーナーにより加熱している状態を示す正面図。
図4】本発明の移動自在の現場練り小規模アスファルト加熱混合物のための加熱混合装置のドラムと遮蔽体との空間をバーナーにより加熱している状態を示す正面図。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明を実施例に沿って説明する。
【実施例1】
【0024】
本発明の移動自在の現場練り小規模アスファルト加熱混合物のための加熱混合装置1は、図1に示すように、加熱混合装置1の混合時においても本体の重心を後方側に位置させるために前方側に車輪2、2を設け、作業員等が把持して本体を移動させるためのハンドル3、3を後方側に設け、施工箇所に移動した加熱混合装置1を設置するためのストッパ4、車輪2、2の車軸5より上方へ突出したフォーク6、該フォーク6と固定した架台7、該架台7上の前方側に固定した遮蔽体8、該遮蔽体8の内側に該遮蔽体8の内壁より所定間隔を有して内蔵したドラム9、該ドラム9内の撹拌羽根10、10、…、及び該ドラム9と撹拌羽根10、10、…との回転をコントロールする該架台7上の後方側に固定した切り換え装置付回転駆動装置11とより構成している。
【0025】
車輪2、2は、本体の前方側に設け、車軸5の左右両端に回転自在に軸着され、所定の施工箇所に最接近した場所へ移動させるための移動手段となるとともに、施工箇所への設置後の現場練り小規模アスファルト加熱混合物の加熱混合時に、加熱混合装置1の安定した設置状態を確保するための前方側の支持部となる。
【0026】
上記車輪2、2の後方側には、ドラム9内に現場練り小規模アスファルト加熱混合物の投入及びそれらと他の材料とを混合するために該ドラム9や撹拌羽根10、10、…の駆動に伴い、該加熱混合装置1が前方側へ傾いたり転倒しないためのストッパ4を該切り換え装置付回転駆動装置11の後方に設けている。上記前方側の車輪2、2と後方側のストッパ4とにより該加熱混合装置1は3点支持が得られ、重量の有る回転駆動装置を安定した状態で設置維持することができる。
【0027】
ハンドル3、3は、切り換え装置付回転駆動装置11の後方側の左右側面に固定され、自転車のハンドル同様、棒状部材を折曲形成し、該切り換え装置付回転駆動装置11から斜め上方の後方側へ延出形成している。
【0028】
フォーク6に固定した架台7は、棒状部材等を折曲してほぼ水平方向の前後、左右に延出した略矩形状の構成とし、前方側には遮蔽体8を載置固定し、後方側には切り換え装置付回転駆動装置11を載置固定している。
【0029】
該遮蔽体8は、前方端を開口部8aとし、後方端は、その周辺部を閉鎖し中心部を該ドラム9の後端が外方突出するための開口を設けた遮蔽部8bとし、両者間の側周部を囲繞して筒状体のものとして形成している。
【0030】
実施例1では、図2に示すように、該遮蔽体8は全体を断面八角形状とし、その内側には、開口部9aを前方側に露出させ、後端の閉鎖部9bを該遮蔽部8bより外方へ突出させたドラム9を内蔵している。該遮蔽体8の内壁とドラム9の外壁との間には空間Sを形成している。
【0031】
該ドラム9は、該遮蔽体8の内側において停止状態の維持及び回転自在とされ、その回転は切り換え装置付回転駆動装置11によって行われる。
【0032】
該切り換え装置付回転駆動装置11は、電源を発電機とするモータ等を駆動することによって回転が得られるようにし、該ドラム9の回転軸12とモータの回転軸とは、ギヤードモータにより減速回転手段を介して連結され、切換手段を外方から操作することによって該ドラム9と撹拌羽根10、10、…の回転及びその回転速度又は撹拌羽根10、10、…のみの回転へと適宜切り換えることができるように構成している。例えば、ドラム9の軸又は撹拌羽根10、10、…の軸側に設けた歯車と減速手段となるチェーンや歯車等を介してモータ側とを切り換えることにより、駆動力の伝達交換を達成することができる。
【0033】
該ドラム9及び撹拌羽根10、10、…の軸に設けた両歯車の噛合時には該ドラム9及び撹拌羽根10、10、…は回転するが、該ドラム9側の歯車の噛合が外れることにより該ドラム9は回転しないで撹拌羽根10、10、…のみが回転するようにすることができる。撹拌羽根10、10、…のみの回転時には該ドラム9が同期回転しないように必要に応じて該ドラム9の側壁にストッパが作用するようにしておくことで、該ドラム9の同期回転を防止することができる。
【0034】
上記遮蔽体8は、上下2分割に形成し、側壁面で両者を連結することにより一体化することができ、該遮蔽体8の内側へのドラム9の設置等を容易としている。また、内側のドラム9の断面形状が略有底円筒状で、該遮蔽体8の断面形状を八角形状とすることにより、該ドラム9の外周壁と該遮蔽体8の内周壁との間隙に大小の寸法差の有る空間Sが生じることになり、この大きな寸法が生じている間隙を加熱手段として利用することにより、後述するバーナーからの熱を該空間S内に加えることが容易となり、且つ、そのバーナーの熱は空間Sの奥まで効率的に行き渡り易くなる。
【0035】
該ドラム9は、その回転軸12は太く、且つ切り換え装置付回転駆動装置11と連結自在の状態で支持されることになるので、該ドラム9内への材料投入により回転軸12に負荷が生じても該遮蔽体8と空間Sを維持して自立回転することを可能としている。
【0036】
上記構成よりなる移動自在の現場練り小規模アスファルト加熱混合物のための加熱混合装置1を、作業員等が左右の手でハンドル3、3を操作しながら所定の施工箇所に最接近した場所へ移動させる。当該施工箇所に、ストッパ4の底面を設置場所となる接地面に設置し、高さ調節或いは予め設定してある高さで加熱混合装置1を静止させる。当該施工箇所で、補修工事又はその他の工事で必要とする量の現場練り小規模アスファルト加熱混合物骨材をドラム9中へ投入し、図3に示すように、該ドラム9の開口部9aよりバーナーにより現場練り小規模アスファルト加熱混合物を撹拌混合させながら加熱する。ガスバーナーが強い火力を得ることができるので最適である。
【0037】
施工箇所には、水平の箇所や傾斜した箇所等様々な箇所が存在するが、水平面に対して該ドラム9の開口部9a側が少し上向きとなるように設定停止する。該ドラム9の中心位置が水平面に対して10度〜15度程度、開口部9a側を上向きにして設置する。
【0038】
設置後、当該施工箇所で、補修工事又は新規工事として必要とする量の骨材や所定量の石油アスファルト及び下記するフィラー入り特殊アスファルト等の現場練り小規模アスファルト加熱混合物をドラム9中へ投入する。該フィラー入り特殊アスファルトは、別途鍋等により加熱し、流動性を維持しておくと上記骨材との混合上、効率的である。該ドラム9及び撹拌羽根10、10、…の回転又は撹拌羽根10、10、…の回転により現場練り小規模アスファルト加熱混合物を撹拌混合させながら開口部9aよりバーナーにより加熱する。該ドラム9及び/又は撹拌羽根10、10、…の回転数は10回転/分〜15回転/分が良好である。
【0039】
該バーナーは、100mmφの口径のものを使用し、ドラム9内の現場練り小規模アスファルト加熱混合物が150℃〜180℃に上昇するまでバーナー加熱する。通常、10分程度で所定の温度上昇を得ることができるようにバーナーの火力調整を行う。該現場練り小規模アスファルト加熱混合物の温度が所定温度に上昇した後、バーナーによる加熱は停止する。ドラム9内の現場練り小規模アスファルト加熱混合物の温度は遮蔽体8により維持されるが、ドラム9内の現場練り小規模アスファルト加熱混合物の温度が低下する場合は、それを防ぐために、図4に示すように、該ドラム9と遮蔽体8との空間Sへ熱効率を考慮して該ドラム9の下方側よりバーナーで加熱する。
【実施例2】
【0040】
上記現場練り小規模アスファルト加熱混合物のための加熱混合装置を使用した加熱混合方法の内、新規な骨材等を使用した加熱混合方法は以下の通りである。
1.上記記載の移動自在の現場練り小規模アスファルト加熱混合物のための加熱混合装置を施工箇所に最接近した場所へ移動し、設置する、
2.ドラム内に骨材を投入し、該骨材を回転させながら該ドラムの開口部よりバーナーにより加熱する、
3.加熱した骨材に、アスファルト廃材及び/又は石油アスファルト並びに溶融したフィラー入り特殊アスファルトを投入する、
4.バーナーにより上記3.の工程の材料を加熱混合して施工材料とする、
5.施工材料の施工に時間が必要となるときは、該ドラムと遮蔽体との空間をバーナーにより加熱する。
【0041】
上記フィラー入り特殊アスファルトは、現場以外の工場等において下記の製造工程で予め得た材料である。
A.常温の潤滑油廃液と針入度10〜30で温度約180℃前後の溶融ブロンアスファルトとを該潤滑油廃液が該ブロンアスファルトの10〜25重量%の割合となるように加熱式撹拌混合タンク内にて混合し、温度を160〜190℃に保ちながら約1〜2時間、加熱撹拌混合する、
B.上記混合物にスチレン・ブタジエン系熱可塑性エラストマーを上記潤滑油廃液とブロンアスファルトとの混合中の約1〜2時間の間に少量ずつ添加する。上記スチレン・ブタジエン系熱可塑性エラストマーの混合割合は該ブロンアスファルトの5〜10重量%の割合とする、
C.上記スチレン・ブタジエン系熱可塑性エラストマーを添加後の混合物を約1時間前後、加熱撹拌融解混合する、
D.その後、温度を160〜190℃に保ちながら消石灰を少量ずつ添加し、約3時間前後、加熱撹拌混練する。上記消石灰の混合割合は該潤滑油廃液とブロンアスファルトの重量に対し20〜40重量%の割合とする、
E.加熱撹拌後、上記混合物を剥離材を施した容器内に一定量流し込み、自然冷却する、
F.冷却後、容器内より取り出し、細かく切断或いは破砕する、
G.細かく切断又は破砕した混合物を別装置となる撹拌混合タンク内に挿入し、トルエンを混合物の40〜60重量%の割合で添加する、
H.次に、スチレン・ブタジエン系熱可塑性エラストマーを混合物の0.5〜10重量%の割合で添加し、約3〜5時間、撹拌混合融解する、
I.その後、一定量容器に詰め、流動性の良好な液状の状態で常温下で保管する。
【0042】
更に、以下の工程よりなる現場練り小規模アスファルト加熱混合物の加熱混合方法を特徴とする。
1.上記記載の移動自在の現場練り小規模アスファルト加熱混合物の加熱混合装置を施工箇所に最接近した場所へ移動し、設置する、
2.ドラム内に骨材を投入し、該骨材を回転させながら該ドラムの開口部よりバーナーにより加熱する、
3.加熱した骨材に、アスファルト廃材及び/又は石油アスファルト並びに溶融したフィラー入り特殊アスファルトを投入する、
4.バーナーにより上記3.の工程の材料を加熱混合して施工材料とする、
5.施工材料の施工に時間が必要となるときは、該ドラムと遮蔽体との空間をバーナーにより加熱する。
【0043】
また、上記フィラー入り特殊アスファルトは、上記Aの工程を、
常温の潤滑油廃液と針入度10〜30の固形ブロンアスファルトとを該潤滑油廃液が該ブロンアスファルトの10〜25重量%の割合となるように加熱式撹拌混合タンク内にて混合し、加熱しながら徐々に撹拌し、温度を160〜190℃まで上昇させ、約1〜2時間、加熱撹拌混合する、
とし、以下のB乃至Iの工程は上記と同工程としたものとすることもできる。
【0044】
上記フィラー入り特殊アスファルトと他の材料との配合例としては、施工箇所の状況に応じて下記の通りとする。
【0045】
【表1】
【実施例3】
【0046】
実施例2の骨材や石油アスファルトに代えてアスファルト含有の舗装廃材やアスファルト含有の産業廃棄物(以下、アスファルト廃材という)を使用することができる。該アスファルト廃材には骨材と石油アスファルトが混合されているので、それらの混合状態を把握し、該アスファルト廃材の加熱後、場合によっては新規石油アスファルトを投入し、その後、実施例2と同様のフィラー入り特殊アスファルトを投入して加熱混合することになる。
【0047】
上記現場練り小規模アスファルト加熱混合物のための加熱混合装置を使用した加熱混合方法の内、アスファルト廃材等を使用した加熱混合方法は以下の通りである。
1.上記記載の移動自在の現場練り小規模アスファルト加熱混合物のための加熱混合装置を施工箇所に最接近した場所へ移動し、設置する、
2.ドラム内にアスファルト廃材を投入し、該アスファルト廃材を回転させながら該ドラムの開口部よりバーナーにより加熱する、
3.加熱したアスファルト廃材に、追加の石油アスファルト及び溶融したフィラー入り特殊アスファルト又は溶融したフィラー入り特殊アスファルトのみを投入する、
4.バーナーにより上記3.の工程の材料を加熱混合して施工材料とする、
5.施工材料の施工に時間が必要となるときは、該ドラムと遮蔽体との空間をバーナーにより加熱する。
上記フィラー入り特殊アスファルトは、現場以外の工場等において下記の製造工程で予め得た材料とする。
A.常温の潤滑油廃液と針入度10〜30で温度約180℃前後の溶融ブロンアスファルトとを該潤滑油廃液が該ブロンアスファルトの10〜25重量%の割合となるように加熱式撹拌混合タンク内にて混合し、温度を160〜190℃に保ちながら約1〜2時間、加熱撹拌混合する、
B.上記混合物にスチレン・ブタジエン系熱可塑性エラストマーを上記潤滑油廃液とブロンアスファルトとの混合中の約1〜2時間の間に少量ずつ添加する。上記スチレン・ブタジエン系熱可塑性エラストマーの混合割合は該ブロンアスファルトの5〜10重量%の割合とする、
C.上記スチレン・ブタジエン系熱可塑性エラストマーを添加後の混合物を約1時間前後、加熱撹拌融解混合する、
D.その後、温度を160〜190℃に保ちながら消石灰を少量ずつ添加し、約3時間前後、加熱撹拌混練する。上記消石灰の混合割合は該潤滑油廃液とブロンアスファルトの重量に対し20〜40重量%の割合とする、
E.加熱撹拌後、上記混合物を剥離材を施した容器内に一定量流し込み、自然冷却する、
F.冷却後、容器内より取り出し、細かく切断或いは破砕する、
G.細かく切断又は破砕した混合物を別装置となる撹拌混合タンク内に挿入し、トルエンを混合物の40〜60重量%の割合で添加する、
H.次に、スチレン・ブタジエン系熱可塑性エラストマーを混合物の0.5〜10重量%の割合で添加し、約3〜5時間、撹拌混合融解する、
I.その後、一定量容器に詰め、流動性の良好な液状の状態で常温下で保管する。
【0048】
また、以下の工程よりなる現場練り小規模アスファルト加熱混合物の加熱混合方法を特徴とする。
1.上記記載の移動自在の現場練り小規模アスファルト加熱混合物のための加熱混合装置を施工現場に最接近した場所へ設置する、
2.ドラム内にアスファルト廃材を投入し、該アスファルト廃材を回転させながら該ドラムの開口部よりバーナーにより加熱する、
3.加熱したアスファルト廃材に、追加の石油アスファルト及び溶融したフィラー入り特殊アスファルト又は溶融したフィラー入り特殊アスファルトのみを投入する、
4.バーナーにより上記3.の工程の材料を加熱混合して施工材料とする、
5.施工材料の施工に時間が必要となるときは、該ドラムと遮蔽体との空間をバーナーにより加熱する。
上記フィラー入り特殊アスファルトは、上記Aの工程を、
常温の潤滑油廃液と針入度10〜30の固形ブロンアスファルトとを該潤滑油廃液が該ブロンアスファルトの10〜25重量%の割合となるように加熱式撹拌混合タンク内にて混合し、加熱しながら徐々に撹拌し、温度を160〜190℃まで上昇させ、約1〜2時間、加熱撹拌混合する、
とし、以下のB乃至Iの工程は上記と同工程とした現場練り小規模アスファルト加熱混合物の加熱混合方法を特徴とする。
【符号の説明】
【0049】
1 移動自在の現場練り小規模アスファルト加熱混合物のための加熱混合装置
2 車輪
3 ハンドル
4 ストッパ
5 車軸
6 フォーク
7 架台
8 遮蔽体
9 ドラム
10 撹拌羽根
11 切り換え装置付回転駆動装置
12 回転軸
図1
図2
図3
図4