特許第6209595号(P6209595)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6209595
(24)【登録日】2017年9月15日
(45)【発行日】2017年10月4日
(54)【発明の名称】コンテキストアウェアピアツーピア通信
(51)【国際特許分類】
   H04M 11/00 20060101AFI20170925BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20170925BHJP
【FI】
   H04M11/00 302
   H04W92/18
【請求項の数】27
【全頁数】113
(21)【出願番号】特願2015-511679(P2015-511679)
(86)(22)【出願日】2013年5月9日
(65)【公表番号】特表2015-527757(P2015-527757A)
(43)【公表日】2015年9月17日
(86)【国際出願番号】US2013040260
(87)【国際公開番号】WO2013169974
(87)【国際公開日】20131114
【審査請求日】2015年1月9日
(31)【優先権主張番号】61/645,922
(32)【優先日】2012年5月11日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/646,051
(32)【優先日】2012年5月11日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/645,902
(32)【優先日】2012年5月11日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/730,652
(32)【優先日】2012年11月28日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/730,657
(32)【優先日】2012年11月28日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/730,688
(32)【優先日】2012年11月28日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】510030995
【氏名又は名称】インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ディン ゾンルイ
(72)【発明者】
【氏名】ワン チョンガン
(72)【発明者】
【氏名】ポール エル.ラッセル
(72)【発明者】
【氏名】チン リー
(72)【発明者】
【氏名】リー ホンクン
【審査官】 吉村 伊佐雄
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2012/006446(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0011247(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0016255(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0102073(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B7/24−7/26
H04M1/00
1/24−3/00
3/16−3/20
3/38−3/58
7/00−7/16
11/00−11/10
99/00
H04W4/00−8/24
8/26−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線送信/受信ユニット(WTRU)によって実施される、1つまたは複数のピアに対するコンテキスト情報を判定するための方法であって、
メッセージを受信するステップであって、前記メッセージは、コンテキストアウェア識別子(CAID)を備え、前記CAIDは、前記CAIDの複数の部分を使用して階層構造において配置されたコンテキスト情報の複数の項目を備え、コンテキスト情報の前記複数の項目の各々は、ピアに関連付けられ、および、前記CAIDは、少なくとも前記ピアの識別のインジケーションを備えている、ステップと、
前記CAIDの第1の部分に基づいて、前記ピアに関連付けられたコンテキスト情報の第1の項目を判定するステップであって、前記CAIDの前記第1の部分は、前記CAIDの少なくとも第2の部分とは別々に復号可能であり、および、前記CAIDの前記第2の部分は、前記ピアに関連付けられたコンテキスト情報の第2の項目に関連付けられている、ステップと、
コンテキスト情報の前記第1の項目に基づいて、前記CAIDの前記第2の部分を処理するかどうかを判定するステップと
を備えたことを特徴とする方法。
【請求項2】
コンテキスト情報の前記第1の項目は、サービスのタイプを示すコンテキストアウェアカテゴリ(CACat)のインジケーションを備えていることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
コンテキスト情報の前記第1の項目に基づいて、前記CAIDの前記第2の部分を処理するかどうかを判定するステップは、
ローカルサービスが前記CACatに関連付けられているかを判定するステップと、
ローカルサービスが前記CACatに関連付けられていると判定されたときに、前記CAIDの前記第2の部分を処理すると判定するステップと
を備えていることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記CAIDの前記第2の部分を復号して、前記ピアに関連付けられたコンテキスト情報の前記第2の項目を判定するステップであって、コンテキスト情報の前記第2の項目は、前記CACatに関連付けられたアプリケーションのインジケーションを備えている、ステップと、
前記アプリケーションのローカルインスタンスが実行されているかを判定するステップと、
前記アプリケーションの前記ローカルインスタンスが実行されていると判定されたときに、前記CAIDの第3の部分を処理すると判定するステップと
をさらに備えたことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記CAIDの前記第3の部分を復号して、前記ピアに関連付けられたコンテキスト情報の第3の項目を判定するステップであって、コンテキスト情報の前記第3の項目は、前記ピアに対するユーザ識別のインジケーションを備えている、ステップと、
ローカルユーザが、前記ユーザ識別に関連付けられたピアユーザと通信することに関心があるかを判定するステップと、
前記ローカルユーザが、前記ユーザ識別に関連付けられた前記ピアユーザと通信することに関心があると判定されたときに、前記CAIDの第4の部分または前記メッセージのペイロードの1つまたは複数を処理することを継続すると判定するステップと
をさらに備えたことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記CAIDにより示されるコンテキスト情報の1つまたは複数の項目に基づいて、前記ピアに対するユーザベース関連付け識別子(UAID)、デバイスベース関連付け識別子(DAID)、またはサービスベース関連付け識別子(SAID)の1つまたは複数を判定するステップをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記CAIDは、階層識別子を備え、および、前記階層識別子の下位レベルは、前記階層識別子の上位レベルが復号ピアにとって関心があるサービスを示していることを条件に、復号されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記CAIDは、前記ピアとの通信に対するマルチホップ情報を備えていることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記CAIDに含まれる前記ピアに関連付けられたコンテキスト情報の1つまたは複数の項目に基づいて、前記WTRUを前記ピアと関連付けることを試みるステップをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記CAIDは、コンテキスト情報の1つまたは複数の項目から派生する直交コードまたは擬似乱数(PN)シーケンスの1つまたは複数を使用して、符号化されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
コンテキスト情報に基づいて、他のピアを発見するためのピアデバイスであって、前記ピアデバイスは、
コンテキスト情報の1つまたは複数の所望の項目に基づいて、ピア発見(PD)スキャンを実行し、
前記PDスキャンに基づいて、第1のピアに対するコンテキストアウェア識別子(CAID)を識別し、前記CAIDは複数の部分を備え、各部分は、前記第1のピアに関連付けられたコンテキスト情報の1つまたは複数の項目に関連付けられ、コンテキスト情報の前記項目の少なくとも1つは前記第1のピアの識別のインジケーションを備え、
階層的な方法で前記CAIDを処理し、前記ピアデバイスは、前記CAIDの第1の部分において符号化されたコンテキスト情報の第1の項目を使用して、前記CAIDの少なくとも第2の部分を復号することを試みるか否かを判定するように構成され、前記CAIDの前記第2の部分はコンテキスト情報の第2の部分に関連付けられ、ならびに、
前記第1のピアに関連付けられたコンテキスト情報の前記1つまたは複数の項目を使用して、前記第1のピアのPD評価を実行して、前記ピアデバイスと前記第1のピアとの間の関連付けプロシージャを開始するかどうかを判定する
ように構成されたプロセッサを備えていることを特徴とするピアデバイス。
【請求項12】
前記プロセッサは、前記第1のピアによって発見されるために、PD要求プロシージャを実行するようにさらに構成されていることを特徴とする請求項11に記載のピアデバイス。
【請求項13】
前記プロセッサは、前記PD要求プロシージャの間に、コンテキスト情報の前記少なくとも1つの項目を示すローカルCAIDをブロードキャストするようにさらに構成されていることを特徴とする請求項12に記載のピアデバイス。
【請求項14】
前記第1のピアは、マルチホップピアであり、および、前記CAIDは、前記第1のピアに対するマルチホップ情報を示していることを特徴とする請求項11に記載のピアデバイス。
【請求項15】
前記プロセッサは、複数のブロードキャストCAIDの1つまたは複数が、コンテキスト情報の前記所望の項目に関連付けられているかを判定するように構成されることによって、コンテキスト情報の前記1つまたは複数の所望の項目に基づいて、前記PDスキャンを実行するようにさらに構成されていることを特徴とする請求項11に記載にピアデバイス。
【請求項16】
前記複数のブロードキャストCAIDは、符号分割多重化、時分割多重化、または周波数分割多重化の1つまたは複数を使用してブロードキャストされることを特徴とする請求項15に記載のピアデバイス。
【請求項17】
符号分割多重化が利用され、ならびに、前記複数のCAIDが、同一の時間および周波数無線リソースを使用して実質的に同時にブロードキャストされることを特徴とする請求項16に記載のピアデバイス。
【請求項18】
コンテキストアウェアピア発見プロシージャの間にメッセージを受信し、前記メッセージは、第1のピアに関連付けられたコンテキストアウェア識別子(CAID)を備え、および、前記CAIDは、前記第1のピアに関連付けられたコンテキスト情報の複数の項目を、前記CAIDの復号可能な部分に別々に配置する階層識別子であり、
前記CAIDの第1の部分を処理して、前記第1のピアに関連付けられたコンテキスト情報の第1の項目を判定し、コンテキスト情報の前記第1の項目は、前記第1のピアが前記CAIDを使用して要求しているサービスのカテゴリのインジケーションを備え、ならびに、
前記CAIDの前記第1の部分によって示される前記サービスのカテゴリに基づいて、前記CAIDの第2の部分を処理するか否かを判定し、前記CAIDの前記第2の部分は、前記サービスのカテゴリに関連付けられた特定のアプリケーションのインジケーションを備えている
ように構成されたプロセッサを備えたことを特徴とする無線送信/受信ユニット(WTRU)。
【請求項19】
前記プロセッサは、前記WTRUと前記第1のピアとの間の関連付けに対するローカルに一意なコンテキストアウェア関連付け識別(AID)を生成するようにさらに構成され、前記AIDは、関連付け解除後に維持されることを特徴とする請求項18に記載のWTRU。
【請求項20】
前記プロセッサは、前記維持されたAIDに基づいて、関連付け解除の後に、前記第1のピアとの高速再関連付けを実行するようにさらに構成されていることを特徴とする請求項19に記載のWTRU。
【請求項21】
前記CAIDは、前記CAIDに関連付けられたサービスに対する仮想リーダであるピアによってブロードキャストされることを特徴とする請求項18に記載のWTRU。
【請求項22】
前記プロセッサは、前記CAIDに関連付けられた前記サービスに対する前記仮想リーダを変更するために、所与のピアとのコンテキストアウェア関連付け更新、コンテキストアウェア再関連付け、またはコンテキストアウェア関連付け解除の1つまたは複数を実行するようにさらに構成されていることを特徴とする請求項21に記載のWTRU。
【請求項23】
前記プロセッサは、コンテキストアウェアピア関連付けプロシージャの間に判定されたコンテキスト情報に基づいて、コンテキストアウェアピア発見プロシージャを調節するようにさらに構成されていることを特徴とする請求項18に記載のWTRU。
【請求項24】
前記プロセッサは、仲介または中継ピアを使用して、前記第1のピアと関連付けするようにさらに構成されていることを特徴とする請求項18に記載のWTRU。
【請求項25】
前記仲介または中継ピアは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)無線アクセスネットワーク(RAN)のNodeB(NB)または発展型NodeB(eNB)の1つを備えていることを特徴とする請求項24に記載のWTRU。
【請求項26】
前記プロセッサは、2つ以上のピアとのコンテキストアウェア関連付けプロシージャを同時に実行するようにさらに構成されていることを特徴とする請求項18に記載のWTRU。
【請求項27】
前記プロセッサは、前記第1のピアとのサービスベース関連付け、デバイスベース関連付け、またはユーザベース関連付けの2つ以上を確立するコンテキストアウェア関連付けプロシージャを同時に実行するようにさらに構成されていることを特徴とする請求項18に記載のWTRU。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、無線通信に関する。
【背景技術】
【0002】
本出願は、2012年5月11日に出願された米国仮特許出願第61/645,902号、2012年5月11日に出願された米国仮特許出願第61/645,922号、2012年5月11日に出願された米国仮特許出願第61/646,051号、2012年11月28日に出願された米国仮特許出願第61/730,652号、2012年11月28日に出願された米国仮特許出願第61/730,657号、および、2012年11月28日に出願された米国仮特許仮出願第61/730,688号の利益を主張するものであり、それらの内容が参照によりそれらの全体として本明細書に組み込まる。
【0003】
ピアツーピア(P2P)近接(proximity)通信は、インフラストラクチャベースおよび/またはインフラストラクチャレス(infrastructure-less)構成においてアプリケーションまたはサービスに利用される情報を通信するために、1または複数のピアの近接の知識を利用することがある。P2P近接通信は、集中システム、および/または中央コントローラなしに完全に分散されたシステムを使用して実装されることがある。用語ピアは、ユーザ、ユーザデバイス、ならびに/または、2GにおけるMS、3GPPにおけるUE、IEEE802.15(WPAN)におけるFFDもしくはRFD、および/もしくは他のタイプのWTRUなどの所与のユーザに関連付けられた複数のデバイスを指してもよい。P2P近接通信技術を利用することができるP2Pデバイスの例は、車、医療機器、スマートメータ、スマートフォン、タブレット、ラップトップ、ゲームコンソール、セットトップボックス、カメラ、プリンタ、センサ、および/またはホームゲートウェイ、などを含むことがある。インフラストラクチャレスP2P通信と比較して、インフラストラクチャベース通信は、典型的には、ユーザ情報を扱い、ユーザ間でスケジューリングし、および/または接続管理を実行するために、集中コントローラを利用する。たとえば、セルラ通信システムが、インフラストラクチャベースP2P通信システムに利用されることがある。インフラストラクチャレスP2P通信では、ピアは、所与のセッションを開始、維持、および/または終了することに等しく、および/または共有された責任を有することがある。
【発明の概要】
【0004】
ピア発見および/もしくはピア関連付け(association)プロセスにおいて使用されることになり、ならびに/またはピアツーピア(P2P)近接通信を容易にするための、1または複数のピアに対するコンテキスト情報を判定するための方法およびシステムが開示される。たとえば、ピアコンテキスト情報を判定するための方法は、メッセージ(たとえば、ピアまたはピアデバイスから)を検出または受信することを含んでもよい。メッセージは、コンテキストアウェア識別子(CAID:context-aware identifier)を含んでもよい。CAIDは、ピアの識別のインジケーションに加えて、ピアに関連付けられたコンテキスト情報の1または複数の項目を含んでもよい。方法は、CAIDの第1の部分を判定(たとえば、復号)して、ピアに関連付けられたコンテキスト情報の第1の項目を判定することをさらに含んでもよい。CAIDの第1の部分は、メッセージのペイロード部分を処理する必要なしに復号可能であってもよい。方法は、コンテキスト情報の第1の項目に基づいて、CAIDまたはメッセージの1または複数を処理することを継続するかを判定することをさらに含んでもよい。
【0005】
たとえば、コンテキスト情報の第1の項目は、コンテキストアウェアカテゴリ(CACat:context-aware category)のインジケーションを含んでもよく、および、CACatは、ピアがP2P近接通信を確立することを試みているサービスタイプに関連付けられてもよい。したがって、コンテキスト情報の第1の項目に基づいて、CAIDまたはメッセージの1または複数を処理することを継続するかを判定することは、ローカルサービスがCACatに関連付けられているかを判定すること、および、ローカルサービスがCACatに関連付けられていると判定されるとき、CAIDまたはメッセージの1または複数を処理することを継続するように判定することを含んでもよい。ローカルサービスがCACatに関連付けられていると判定されるとき、CAIDを処理することを継続するように判定することに基づいて、CAIDの第2の部分が復号されて、ピアに関連付けられたコンテキスト情報の第2の項目が判定されてもよい。コンテキスト情報の第2の項目は、CACatに関連付けられたアプリケーションのインジケーションを含んでもよい。アプリケーションのローカルインスタンスが実行されているかを判定されてもよい。そうである場合、ローカルピアは、アプリケーションのローカルインスタンスが実行されていると判定されるとき、CAIDまたはメッセージの1または複数を処理することを継続するように判定してもよい。
【0006】
さらに、アプリケーションのローカルインスタンスが実行されていると判定されるとき、CAIDを処理することを継続するように判定することに基づいて、CAIDの第3の部分が復号されて、ピアに関連付けられたコンテキスト情報の第3の項目が判定されてもよい。たとえば、コンテキスト情報の第3の項目は、ピアに対するユーザ識別のインジケーションを含んでもよい。ローカルユーザが、ピアに対するユーザ識別に関連付けられたピアユーザと通信することに関心があるかを判定されてもよい。たとえば、ローカルユーザが、ピアに対するユーザ識別に関連付けられたピアユーザと通信することに関心があると判定されるとき、CAIDまたはメッセージの1または複数を処理することを継続するように判定されてもよい。
【0007】
CAIDは、様々なサブ識別子、または、ピアに対する他の個人情報(PI)などのコンテキスト情報の他の項目を含んでもよい(たとえば、CAIDは、ピアに対するPIのサブセットであってもよく、および、ピアに対する様々なタイプのPIを含んでもよい)。ユーザベース関連付け識別子(UAID:user-based association identifier)、デバイスベース関連付け識別子(DAID:device-based association identifier)、および/またはサービスベース関連付け識別子(SAID:service-based association identifier)1または複数は、ピアに対するCAIDによって示されるコンテキスト情報に基づいて、関連付けプロシージャの間に、ピアに対して導出されてもよい。たとえば、UAID、DAID、および/またはSAIDは、関連付け関連アクションに対する関連付け固有CAIDとして導出および/または利用することができる、関連付け関連識別子であってもよい。例として、CAIDは、階層識別子であってもよく、および、階層識別子のより下位レベルは、階層識別子の上位レベルが、復号ピアにとって関心があるサービスを示すという条件で、復号されてもよい。CAIDは、ピアと通信するためのマルチホップ情報を含んでもよい。ローカルピアは、CAID中に含まれるピアに関連付けられたコンテキスト情報の1または複数の項目に基づいて、ピアと関連付けすることを試みてもよい。CAIDは、直交符号もしくは疑似乱数(PN)、ならびに/または、コンテキスト情報の1もしくは複数の項目から導出され、および/もしくはサービスレイヤ、アプリケーションレイヤなどのより上位レイヤから受信されたセキュリティキーシーケンスの1または複数を使用して符号化されてもよい。
【0008】
コンテキスト情報に基づいて潜在的ピアを発見するためのピアデバイスの例が開示される。たとえば、ピアデバイスは、プロセッサを含んでもよく、および、コンテキスト情報の1または複数の所望の項目に基づいて、ピア発見(PD)スキャンを実行するように構成されてもよい。ピアデバイスは、PDスキャンの間に潜在的ピアに対するコンテキストアウェア識別子(CAID)を識別するように構成されてもよい。CAIDは、潜在的ピアの識別のインジケーションに加えて、潜在的ピアに関連付けられたコンテキスト情報の1または複数の項目を含んでもよい。ピアデバイスは、潜在的ピアに関連付けられたコンテキスト情報の1または複数の項目を使用して、潜在的ピアのPD評価を実行して、潜在的ピアとの関連付けプロシージャを開始するかを判定するように構成されてもよい。
【0009】
ピアデバイスは、潜在的ピアに関連付けられたコンテキスト情報の1または複数の項目が、ピアデバイスに関連付けられたローカルピアに対するコンテキスト情報の少なくとも1つの項目に一致すると判定することに基づいて、潜在的ピアによって発見されるために、PD要求プロシージャを実行するように構成されてもよい。ピアデバイスは、PD要求プロシージャの間に、コンテキスト情報の少なくとも1つの項目を示すローカルCAIDをブロードキャストするように構成されてもよい。潜在的ピアは、マルチホップピアであってもよく、および、CAIDは、潜在的ピアに対するマルチホップ情報を示してもよい。ピアデバイスは、複数のブロードキャストCAIDの1または複数が、コンテキスト情報の所望の項目に関連付けられるかを判定するように構成されてもよい。複数のブロードキャストCAIDは、複数のブロードキャストCAIDに含まれるコンテキスト情報に基づいて、符号分割多重化、時分割多重化、または周波数分割多重化の1または複数を使用してブロードキャストされてもよい。たとえば、符号分割多重化が利用されてもよく、および、複数のCAIDは、同一の時間および周波数無線リソースを使用して、実質的に同時にブロードキャストされる。
【0010】
無線送信/受信ユニット(WTRU)は、コンテキストアウェア方法で、所与の近接する1または複数の他のWTRUと関連付けするように構成されるピアデバイスの例であってもよい。たとえば、WTRUは、コンテキストアウェア識別子(CAID)を使用したコンテキスト情報ブロードキャストに基づいて、コンテキストアウェアピア発見を実行するように構成されてもよい。WTRUは、CAIDの第1の部分において符号化されたコンテキスト情報の第1の項目に基づいて、潜在的関連付けに対する少なくとも1つのピアを選択するように構成されてもよい。CAIDの第1の部分は、ブロードキャストの非CAID部分を処理する必要なしに復号可能であってもよい。WTRUは、CAIDの第2の部分において符号化されたコンテキスト情報の第2の項目に基づいて、CAIDに対応するピアと関連付けするように判定するように構成されてもよい。
【0011】
例として、ピアデバイスは、1または複数の異なるタイプのピア関連付け(たとえば、デバイスベース関連付け、サービスベース関連付け、およびユーザベース関連付けなど)を、並列して、および/または直列で実行するように構成されてもよい。したがって、デバイスベース関連付け識別子(DAID)、サービスベース関連付け識別子(SAID)、および/またはユーザベース関連付け識別子(UAID)が使用されて、それぞれ確立された関連付け関係と、確立された関連付けに関連付けられたコンテキストとを識別してもよい。
【0012】
例として、ピアデバイスは、コンテキストアウェア関連付け、コンテキストアウェア関連付け更新、コンテキストアウェア関連付け解除(disassociation)、およびコンテキストアウェア再関連付けの1または複数を備える、統合されたピア関連付けプロシージャを行うように構成されてもよい。統合されたピア関連付けプロシージャは、チャネル切替えおよびデューティーサイクル(duty-cycle)スケジュールなどのチャネルアクセスパラメータを構成すること、スキャンされることになるチャネルシーケンスおよび発見期間などのピア発見パラメータを構成することを含む、異なる目的のために活用されてもよい。
【0013】
例として、CAIDは、CAIDに関連付けられたサービスまたはアプリケーションに対する仮想リーダ(virtual leader)であるピアによってブロードキャストされてもよい。WTRUは、CAIDに関連付けられたサービスまたはアプリケーションに対する仮想リーダを変更するために、所与のピアとのコンテキストアウェア関連付け、コンテキストアウェア関連付け更新、コンテキストアウェア再関連付け、またはコンテキストアウェア関連付け解除の1または複数を実行するように構成されてもよい。
【0014】
WTRUは、実質的に同時にブロードキャストされる直交関連付けメッセージを使用して、複数のピアと関連付けすることによって、CAIDに対応するピアと関連付けするように構成されてもよい。たとえば、メッセージは、複数の関連付け要求、および/または複数の関連付け応答であってもよい。WTRUは、コンテキストアウェアピア関連付けプロセスの間に判定されたコンテキスト情報に基づいて、コンテキストアウェアピア発見プロセスを調節するように構成されてもよい。WTRUは、仲介またはリレーピアを使用して、CAIDに対応するピアと関連付けするように構成されてもよい。たとえば、仲介またはリレーピアは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)無線アクセスネットワーク(RAN)のNodeB(NB)または発展型NodeB(eNB)の1または複数を含んでもよい。WTRUは、2以上のピアとのコンテキストアウェア関連付けプロシージャを同時に実行するように構成されてもよい。WTRUは、ピアとのサービスベース関連付け、デバイスベース関連付け、またはユーザベース関連付けの2以上を確立する、コンテキストアウェア関連付けプロシージャを同時に実行するように構成されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0015】
より詳細な理解が、添付の図面とともに例として与えられる以下の説明から得ることができる。
図1A】1または複数の開示された実施形態を実装することができる例示的な通信システムのシステム図である。
図1B図1Aに示された通信システム内で使用することができる例示的な無線送信/受信ユニット(WTRU)のシステム図である。
図1C図1Aに示された通信システム内で使用することができる例示的な無線アクセスネットワークおよび例示的なコアネットワークのシステム図である。
図1D図1Aに示された通信システム内で使用することができる別の例示的な無線アクセスネットワークおよび例示的なコアネットワークのシステム図である。
図1E図1Aに示された通信システム内で使用することができる別の例示的な無線アクセスネットワークおよび例示的なコアネットワークのシステム図である。
図2】インフラストラクチャベース通信モデルの例を示す。
図3】インフラストラクチャレスP2P近接通信の例を示す。
図4A】識別子を含む例示的なメッセージフォーマットを示す。
図4B】CAIDを含む例示的なメッセージフォーマットを示す。
図5】CAIDに含まれるコンテキスト情報/PIに対する階層構造の例を示す。
図6】CAIDに含まれる商用広告に対する階層コンテキスト情報/PIの例を示す。
図7】CAIDに含まれるコンテキスト情報/PIに対するフラット構造の例を示す。
図8】CAIDに含まれる商用広告に関連付けられたコンテキスト情報/PIに対するフラット構造の例を示す。
図9】CM−Cがネットワークインフラストラクチャの外部で実装される分散CMアーキテクチャの例を示す。
図10】CM−Cがネットワークインフラストラクチャ内で実装される分散CMアーキテクチャの例を示す。
図11】IEEE802.15.4−2011に従った関連付けに対する例示的なプロセスのシグナリング図である。
図12】IEEE802.15.4−2011において定義されるような関連付け要求コマンドの例を示す。
図13】IEEE802.15.4−2011において定義されるような関連付け要求コマンドに含まれる能力情報要素(capability information element)の例を示す。
図14】IEEE802.15.4−2011において定義されるような関連付け応答コマンドの例を示す。
図15】IEEE802.15.4eにおいて指定されるような高速関連付けに対する例示的なプロセスのためのシグナリング図を示す。
図16】IEEE802.15.4eにおいて定義されるような例示的なDSME関連付け要求コマンドを示す。
図17】IEEE802.15.4eにおいて定義されるような例示的なDSME関連付け応答コマンドを示す。
図18】IEEE802.15.4kにおいて定義されるような例示的なRSLN関連付け要求コマンドを示す。
図19】IEEE802.15.4kにおいて定義されるような例示的なRSLN関連付け応答コマンドを示す。
図20】デバイスによって開始される関連付け解除に対する例示的なプロセスのシグナリング図を示す。
図21】コーディネータによって開始される関連付け解除に対する例示的なプロセスのシグナリングを示す。
図22】IEEE802.15.4−2011において定義されるような関連付け解除通知フォーマットの例を示す。
図23】デバイスベース関連付け、サービスベース関連付け、および/またはユーザベース関連付けの1または複数など、異なるレベルにおいて実行することができるコンテキストアウェア関連付けの例を示す。
図24】別々のデバイスベース関連付け、サービスベース関連付け、およびユーザベース関連付けの例を示す。
図25】並列デバイスベース/サービスベース/ユーザベース関連付けの例を示す。
図26】コンテキストアウェアAIDベース関連付け、コンテキストアウェアAIDベース関連付け更新、コンテキストアウェアAIDベース関連付け解除、および/またはコンテキストアウェアAIDベース再関連付けの1または複数に対する例示的な統合されたプロシージャを示す。
図27】現在のVLが新たなVLを選択する例におけるVL選択および通知に対する例示的なプロシージャを示す。
図28】ピアが新たなVLになるようにそれ自体をノミネート(nominate)する例におけるVL選択および通知に対する例示的なプロシージャを示す。
図29】ピアが新たなVLになるようにそれ自体をノミネートし、および、現在のVLが利用不能になる例におけるVL選択および通知に対する例示的なプロシージャを示す。
図30】コンテキストアウェア分散関連付けに対する例示的なプロシージャを示す。
図31】コンテキストアウェア分散関連付けに対する別の例示的なプロシージャを示す。
図32】収束多重関連付け(convergent multiple association)に対する例示的な関連付け要求を示す。
図33】収束多重関連付けに対するユニキャスト関連付け応答メッセージの例を示す。
図34】収束多重関連付けに対する例示的なブロードキャストおよび/またはマルチキャスト関連付け応答を示す。
図35】同時多重関連付けに対する関連付け要求を送信するためのユニキャストアプローチの例を示す。
図36】同時多重関連付けに対する関連付け要求を送信するためのブロードキャストおよび/またはマルチキャストアプローチの例を示す。
図37】同時多重関連付けに対する関連付け応答の例を示す。
図38】純粋なシーケンシャル多重関連付け(pure sequential multiple association)プロシージャの例を示す。
図39】ハイブリッドシーケンシャル多重関連付け(hybrid sequential multiple association)プロシージャの例を示す。
図40】透過モードマルチホップシングル関連付けの例を示す。
図41】プロキシモードマルチホップシングル関連付けの例を示す。
図42】ハイブリッドマルチホップシングル関連付けの例を示す。
図43】仲介ピアと他のピアとの間で確立された関連付けなしの例示的な多対1マルチホップ多重関連付け(many-to-one multi-hop multiple association)を示す。
図44】仲介ピアと他のピアとの間で確立された関連付けなしの例示的な1対多マルチホップ多重関連付け(one-to-many multi-hop multiple association)を示す。
図45】仲介ピアと他のピアとの間で確立された関連付けでの例示的な多対1マルチホップ多重関連付けを示す。
図46】仲介ピアと他のピアとの間で確立された関連付けでの例示的な1対多マルチホップ多重関連付けを示す。
図47】チャネル切替えを実行する前の種々のチャネル上のピアの例を示す。
図48】チャネル切替えを実行した後の種々のチャネル上のピアの例を示す。
図49】ジョイント関連付け(joint association)およびチャネル切替えの例を示す。
図50】ジョイント関連付けおよびチャネル切替えの別の例を示す。
図51】コンテキストアウェア関連付け更新の例を示す。
図52】コンテキストアウェア関連付け解除の例を示す。
図53】関連付け更新メッセージに基づいた例示的な多対1マルチホップ関連付け解除(many-to-one multi-hop disassociation)を示す。
図54】関連付け更新メッセージに基づいた例示的な1対多マルチホップ関連付け解除(one-to-many multi-hop disassociation)を示す。
図55】シングルVLでの階層構造の例を示す。
図56】サブVLを含む例示的な階層仮想リーダ構造を示す。
図57】スーパーVLを含む例示的な階層仮想リーダ構造を示す。
図58】関連付けを複数のアプリケーションに対して確立することができる例示的なシナリオを示す。
図59】ピアが3GPPコアネットワークを介してピア関連付けを実行するための例示的なプロシージャを示す。
図60】潜在的ピアが同一のプロバイダに関連付けられるが、異なるセルに存在するときの1または複数のRANエンティティを介してピア関連付けを実行するための例示的なプロシージャを示す。
図61】ピアが異なるプロバイダに属し、および、異なるセルに存在するときの1または複数のRANノードを介してピア関連付けを実行するための例示的なプロシージャを示す。
図62】ピアが同一のプロバイダに属し、および、同一のセルに存在するときのRANノードを介してピア関連付けを実行するための例示的なプロシージャを示す。
図63】ピアが同一のプロバイダに属するときの直接D2Dリンクを介してピア関連付けを実行するための例示的なプロシージャを示す。
図64】ピアが異なるプロバイダに属するときの直接D2Dリンクを介してピア関連付けを実行するための例示的なプロシージャを示す。
図65】ピアが同一のプロバイダに属するときのRANノードを介してマルチホップピア関連付けを実行するための例示的なプロシージャを示す。
図66】RANノードがピア間の仲介ノードとして動作することができるマルチホップ関連付けための例を示す。
図67】ジョイントピア関連付けおよびRANセクタ化(sectorization)を実行するための例示的なプロシージャを示す。
図68】多数のデバイスがD2Dリンクを使用して通信している場合にどのようにセクタを拡大および/または調節することができるか(たとえば、セクタ2)を示す。
図69】コンテキストアウェアピア発見方法の例を示す図である。
図70】サービスベース発見に対する例示的なコンテキストアウェア高速ピア発見PDスキャンプロシージャを示す。
図71】コンテキストアウェア高速1対多ピア発見機能の例を示す。
図72A】例示的なコンテキストアウェアホップ発見プロセスを示す。
図72B】コンテキストアウェアPDスキャンの例を示す。
図72C】コンテキストアウェアPD評価の例を示す。
図72D】コンテキストアウェアホップPDスキャンの例を示す。
図72E】コンテキストアウェアホップPD評価の例を示す。
図72F】コンテキストアウェアPD要求の例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
種々の図を参照して、例示的な実施形態の詳細な説明が説明される。この説明は、可能な実装形態の詳細な例を提供するが、詳細は、例示的であるように意図され、本出願の範囲を限定するものではないことに留意されたい。
【0017】
以下で言及されるとき、用語「無線送信/受信ユニット(WTRU)」は、ユーザ機器(UE)、移動局、固定または移動加入者ユニット、ページャ、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、コンピュータ、または、無線環境において動作可能な任意の他のタイプのユーザデバイスを含んでもよいが、それらに限定されない。以下で言及されるとき、用語「基地局」は、発展型NodeB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、または、無線環境において動作可能な任意の他のタイプのインターフェースデバイスを含んでもよいが、それらに限定されない。
【0018】
WTRUは、送信機および/または受信機を含んでもよい(たとえば、送信機および/または受信機は、総称しておよび/または個々に送受信機と称されてもよ)。送受信機は、そのおおよその付近内の他のWTRUの動作を検出するための方法を利用してもよい。たとえば、スペクトルにおいてチャネルをスキャンするために使用される典型的な送受信機機能は、エネルギー検出(ED)、キャリア検知(CS)、およびクリアチャネルアセスメント(CCA)機構を含んでもよい。ED/CS/CCA受信電力機構の一部の典型的な定義は、以下の通りであり、すなわち、ED機構は、所与のしきい値レベルを上回る着信信号のエネルギーを検出する場合、「真」を示してもよく、そうでない場合、「偽」を示してもよく、CS機構は、着信信号のプリアンブルを検出し、ロックオンする場合、「真」を示してもよく、そうでない場合、「偽」を示してもよく、CCAは、チャネル/媒体が「ビジー」であるか「アイドル」であるかを判定するための機構を利用してもよく、CCA機構は、CSまたはED機構のいずれかが「真」を示す場合、チャネルが「ビジー」であると判定してもよく、CCA機構は、CSおよびED機構の両方が「偽」を示す場合、または、ED機構が指定された継続時間の間に「真」を示すが、CS機構が「偽」を示す場合、チャネルが「アイドル」であると判定してもよい。EDおよびCSインジケーションは、物理レイヤにおいて利用可能とされてもよい。CCAは、物理レイヤおよび媒体アクセス制御(MAC)レイヤにおいて利用可能にされてもよい。
【0019】
本明細書で説明される中で、ピアは、ユーザ、または、第2世代(2G)における移動局(MS)、3GPPにおけるUE、IEEE802.15/無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)におけるフル機能デバイス(FFD)もしくは機能限定デバイス(RFD)、および/もしくは他のタイプのWTRUなどのデバイスを指してもよい。ピアは、グループIDを共有するユーザまたはデバイスのグループであってもよい。ピアツーピア(P2P)近接通信は、近接内のピア間のインフラストラクチャベース通信またはインフラストラクチャレス通信を指してもよい。ピア発見は、ピアが別のピアを見つけ、位置を特定し、および/または識別するために使用されるプロシージャを指してもよい。たとえば、ピアは、ピア関連付けよりも前に発見プロシージャを実行して、P2P近接通信を可能にしてもよい。ピア関連付けは、1または複数のピアによって、P2Pデータ送信が開始される前に別のピアとの論理的関係を確立するために使用されるプロシージャを指してもよい。たとえば、ピア関連付けは、ピアアタッチメント、ピアリング(peering)、ペアリング(pairing)、および/またはリンク確立などのプロシージャを含んでもよい。
【0020】
関連付け識別子(ID)は、ピア間でそれぞれ確立された関連付け関係を識別するためのローカルに一意な識別子を指してもよい。関連付けIDは、ピア関連付けまたはピア再関連付けの間に割り当てられてもよく、および、ピア関連付け更新プロシージャの間に更新されてもよい。ピア関連付け更新は、ピアが他のピアとの既存の関連付け関係の関連付け識別子および/または関連付けコンテキストを更新するために使用されるプロシージャを指してもよい。ピア関連付け解除は、ピアが他のピアとの既存の関連付け関係をキャンセルするために使用されるプロシージャを指してもよい。ピア再関連付けは、ピアが他のピアとのキャンセルされた関連付け関係を再関連付けするために使用されるプロシージャを指してもよい。
【0021】
仮想リーダは、ピアのグループの間(たとえば、グループの1または複数の追加のメンバ、および仮想リーダの間で)でP2P通信を示し、管理し、および/または調整するように定義されたピアであってもよい。仮想リーダおよびグループの他のメンバは、コンテキストベースサービスおよび/またはアプリケーションを共有してもよい。仮想リーダは、グループ内で動的に判定および/または変更されてもよい。仮想リーダは、コンテキスト管理、コンテキストアウェア発見ブロードキャスト、コンテキストアウェアピア関連付け、グループメンバシップ管理、同期、リンク管理、チャネルアクセス制御、信頼できるデータ送信、ルーティング管理、電力制御およびインターフェース管理、ならびに/またはチャネル測定調整などのグループに対する機能を実行してもよい。ピアは、アプリケーションに対する仮想リーダであってもよい。各アプリケーションは、仮想リーダを有してもよい。例として、ピアは、1つのアプリケーションに対する仮想リーダであってもよく、各アプリケーションは1つの仮想リーダを有してもよい。仮想リーダに対する他の用語は、グループリーダ、グループヘッダ、グループコントローラ、グループコーディネータ、グループマスタ、グループマネージャ、クラスタリーダ、クラスタヘッダ、クラスタコントローラ、クラスタコーディネータ、クラスタマスタ、クラスタマネージャ、ゾーンリーダ、ゾーンヘッダ、ゾーンコントローラ、ゾーンコーディネータ、ゾーンマスタ、および/またはゾーンマネージャなどを含んでもよい。
【0022】
サブ仮想リーダは、物理的または論理的トポロジに基づいて、マルチホップ方法を通じてカバレージを拡張するように定義されたピアであってもよい。サブ仮想リーダは、仮想リーダとして動作して、同一のコンテキストベースサービスおよび/またはアプリケーションを利用するピアのサブグループを管理するように構成されてもよい。例として、サブ仮想リーダは、同一のグループの仮想リーダおよび/またはサブ仮想リーダの管理下で、ピア(たとえば、メンバ)として動作するように構成されてもよい。サブ仮想リーダは、仮想リーダの機能のサブセットを実行してもよい。
【0023】
図1Aは、1または複数の開示された実施形態を実装することができる例示的な通信システム100の図である。通信システム100は、音声、データ、ビデオ、メッセージング、およびブロードキャストなどのコンテンツを複数の無線ユーザに提供する多元アクセスシステムであってもよい。通信システム100は、無線帯域幅を含むシステムリソースの共有を通じて、複数の無線ユーザがそのようなコンテンツにアクセスすることを可能にしてもよい。たとえば、通信システム100は、符号分割多重アクセス(CDMA)、時分割多重アクセス(TDMA)、周波数分割多重アクセス(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、およびシングルキャリアFDMA(SC−FDMA)などの1または複数のチャネルアクセス方法を採用してもよい。
【0024】
図1Aに示されているように、通信システム100は、無線送信/受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、および/または102d(一般にまたは総じてWTRU102と称されてもよい)、無線アクセスネットワーク(RAN)103/104/105、コアネットワーク106/107/109、公衆交換電話ネットワーク(PSTN)108、インターネット110、ならびに他のネットワーク112を含んでもよいが、開示された実施形態が任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素を企図することが理解されよう。WTRU102a、102b、102c、102dの各々は、無線環境において動作および/または通信するように構成された任意のタイプのデバイスであってもよい。例として、WTRU102a、102b、102c、102dは、無線信号を送信および/または受信するように構成されてもよく、ならびに、ユーザ機器(UE)、移動局、固定または移動加入者ユニット、ページャ、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサ、および家庭用電子機器などを含んでもよい。
【0025】
通信システム100は、基地局114aおよび基地局114bを含んでもよい。基地局114a、114bの各々は、WTRU102a、102b、102c、102dの少なくとも1つと無線でインターフェースして、コアネットワーク106/107/109、インターネット110、および/またはネットワーク112など、1または複数の通信ネットワークへのアクセスを容易にするように構成された任意のタイプのデバイスであってもよい。例として、基地局114a、114bは、ベーストランシーバ局(BTS)、NodeB、eNodeB、ホームNodeB、ホームeNodeB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、および無線ルータなどであってもよい。基地局114a、114bは、それぞれ単一の要素として示されるが、基地局114a、114bが任意の数の相互接続された基地局および/またはネットワーク要素を含んでもよいことが理解されよう。
【0026】
基地局114aは、基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、リレーノード他などの他の基地局および/またはネットワーク要素(図示せず)を含むことができるRAN103/104/105の一部であってもよい。基地局114aおよび/または基地局114bは、セル(図示せず)と称されることがある特定の地理的領域内で、無線信号を送信および/または受信するように構成されてもよい。セルは、セルセクタにさらに分割されてもよい。たとえば、基地局114aに関連付けられたセルは、3つのセクタに分割されてもよい。したがって、一実施形態では、基地局114aは3つの送受信機を、すなわち、セルのセクタごとに1つずつ含んでもよい。別の実施形態では、基地局114aは、多入力多出力(MIMO)技術を採用してもよく、したがって、セルのセクタごとに複数の送受信機を利用してもよい。
【0027】
基地局114a、114bは、任意の適切な無線通信リンク(たとえば、無線周波数(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光線、その他)とすることができる、エアインターフェース115/116/117上でWTRU102a、102b、102c、102dの1または複数と通信してもよい。エアインターフェース115/116/117は、任意の適切な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立されてもよい。
【0028】
より詳細には、上述されたように、通信システム100は、多元アクセスシステムであってもよく、ならびに、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、およびSC−FDMAなどの1または複数のチャネルアクセススキームを採用してもよい。たとえば、RAN103/104/105における基地局114a、およびWTRU102a、102b、102cは、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))を使用してエアインターフェース115/116/117を確立することができる、ユニバーサルモバイル通信システム(UMTS)地上波無線アクセス(UTRA)などの無線技術を実装してもよい。WCDMAは、高速パケットアクセス(HSPA)および/または発展型HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含んでもよい。HSPAは、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)および/または高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)を含んでもよい。
【0029】
別の実施形態では、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、ロングタームエボリューション(LTE)および/またはLTEアドバンスト(LTE−A)を使用して、エアインターフェース115/116/117を確立することができる、発展型UMTS地上波無線アクセス(E−UTRA)などの無線技術を実装してもよい。
【0030】
他の実施形態では、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、IEEE802.16(すなわち、Worldwide Interoperability for Microwave Access(WiMAX:登録商標))、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV−DO、Interim Standard2000(IS−2000)、Interim Standard95(IS−95)、Interim Standard856(IS−856)、Global System for Mobile communications(GSM(登録商標))、Enhanced Data rates for GSM Evolution(EDGE)、およびGSM EDGE(GERAN)などの無線技術を実装してもよい。
【0031】
図1Aにおける基地局114bは、たとえば、無線ルータ、ホームNodeB、ホームeNodeB、またはアクセスポイントであってもよく、ならびに、職場、自宅、車両、およびキャン構文解析などの局在化されたエリアにおいて無線接続性を容易にするための任意の適切なRATを利用してもよい。一実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、IEEE802.11などの無線技術を実装して、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を確立してもよい。別の実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、IEEE802.15などの無線技術を実装して、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)を確立してもよい。さらに別の実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、セルラベースのRAT(たとえば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE−Aなど)を利用して、ピコセルまたはフェムトセルを確立してもよい。図1Aに示されているように、基地局114bは、インターネット110への直接接続を有してもよい。したがって、基地局114bは、コアネットワーク106/107/109を介してインターネット110にアクセスすることを要求されなくてもよい。
【0032】
RAN103/104/105は、音声、データ、アプリケーション、および/またはボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)サービスを、WTRU102a、102b、102c、102dの1または複数に提供するように構成された任意のタイプのネットワークとすることができる、コアネットワーク106/107/109と通信していてもよい。たとえば、コアネットワーク106/107/109は、呼制御、課金サービス、モバイルロケーションベースサービス、プリペイド通話、インターネット接続性、ビデオ配信などを提供し、および/または、ユーザ認証などの高レベルのセキュリティ機能を実行してもよい。図1Aに図示されていないが、RAN103/104/105および/またはコアネットワーク106/107/109は、RAN103/104/105と同一のRATまたは異なるRATを採用する他のRANと、直接または間接的に通信していてもよいことを理解されよう。たとえば、E−UTRA無線技術を利用することができるRAN103/104/105に接続されることに加えて、コアネットワーク106/107/109は、GSM無線技術を採用する別のRAN(図示せず)と通信していてもよい。
【0033】
コアネットワーク106/107/109は、WTRU102a、102b、102c、102dがPSTN108、インターネット110、および/または他のネットワーク112にアクセスするための、ゲートウェイとしてサービスしてもよい。PSTN108は、基本電話サービス(POTS)を提供する回線交換電話ネットワークを含んでもよい。インターネット110は、TCP/IPインターネットプロトコルスイートにおける、伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、およびインターネットプロトコル(IP)などの共通通信プロトコルを使用する、相互接続されたコンピュータネットワークおよびデバイスのグローバルシステムを含んでもよい。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運用される有線または無線通信ネットワークを含んでもよい。たとえば、ネットワーク112は、RAN103/104/105と同一のRATまたは異なるRATを採用することができる1または複数のRANに接続された、別のコアネットワークを含んでもよい。
【0034】
通信システム100におけるWTRU102a、102b、102c、102dの一部または全部は、マルチモード能力を含んでもよく、すなわち、WTRU102a、102b、102c、102dは、異なる無線リンク上で異なる無線ネットワークと通信するための複数の送受信機を含んでもよい。たとえば、図1Aに示されたWTRU102cは、セルラベースの無線技術を採用することができる基地局114aと、および、IEEE802無線技術を採用することができる基地局114bと通信するように構成されてもよい。
【0035】
図1Bは、例示的なWTRU102のシステム図である。図1Bに示されているように、WTRU102は、プロセッサ118、送受信機120、送受信要素122、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、着脱不能メモリ130、着脱可能メモリ132、電源134、全地球測位システム(GPS)チップセット136、および他の周辺機器138を含んでもよい。WTRU102は、一実施形態と整合性を維持したまま、前述の要素の任意の部分組合せを含んでもよいことを理解されよう。また、実施形態は、基地局114aおよび114b、ならびに/または、それらに限定されないが、ベーストランシーバ局(BTS)、NodeB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、ホームNodeB、発展型ホームNodeB(eNodeB)、ホーム発展型NodeB(HeNB)、ホーム発展型NodeBゲートウェイ、およびプロキシノードなど、基地局114aおよび114bを示すことができるノードが図1Bに示され、本明細書で説明される要素の一部または全部を含んでもよいことを意図する。
【0036】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連する1または複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、任意の他のタイプの集積回路(IC)、および状態機械であってもよい。プロセッサ118は、信号符号化、データ処理、電力制御、入出力処理、および/または、WTRU102が無線環境において動作することを可能にする任意の他の機能性を実行してもよい。プロセッサ118は、送受信要素122に結合することができる送受信機120に結合されてもよい。図1Bは、プロセッサ118および送受信機120を別々の構成要素として示すが、プロセッサ118および送受信機120は、電子パッケージまたはチップにおいてともに統合されてもよいことを理解されよう。
【0037】
送受信要素122は、エアインターフェース115/116/117上で基地局(たとえば、基地局114a)へ信号を送信し、または、基地局から信号を受信するように構成されてもよい。たとえば、一実施形態では、送受信要素122は、RF信号を送信および/または受信するように構成されたアンテナであってもよい。別の実施形態では、送受信要素122は、たとえば、IR、UV、または可視光信号を送信および/または受信するように構成されたエミッタ/ディテクタであってもよい。さらに別の実施形態では、送受信要素122は、RF信号と光信号の両方を送信および受信するように構成されてもよい。送受信要素122は、任意の組合せの無線信号を送信および/または受信するように構成されてもよいことを理解されよう。
【0038】
加えて、送受信要素122は、図1Bにおいて単一の要素として示されるが、WTRU102は、任意の数の送受信要素122を含んでもよい。より詳細には、WTRU102は、MIMO技術を採用してもよい。したがって、一実施形態では、WTRU102は、エアインターフェース115/116/117上で無線信号を送信および受信するための、2つ以上の送受信要素122(たとえば、複数のアンテナ)を含んでもよい。
【0039】
送受信機120は、送受信要素122によって送信されることになる信号を変調し、および、送受信要素122によって受信される信号を復調するように構成されてもよい。上述されたように、WTRU102は、マルチモード能力を有してもよい。したがって、送受信機120は、WTRU102が、たとえば、UTRAおよびIEEE802.11などの複数のRATを介して通信することを可能にするための、複数の送受信機を含んでもよい。
【0040】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/または、ディスプレイ/タッチパッド128(たとえば、液晶ディスプレイ(LCD)ディスプレイユニット、または有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット)に結合されてもよく、ならびに、それらからユーザ入力データを受信してもよい。プロセッサ118は、ユーザデータを、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/または、ディスプレイ/タッチパッド128に出力してもよい。加えて、プロセッサ118は、着脱不能メモリ130および/または着脱可能メモリ132などの任意のタイプの適切なメモリからの情報にアクセスし、ならびに、それらにデータを記憶してもよい。着脱不能メモリ130は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、ハードディスク、または任意の他のタイプのメモリ記憶装置を含んでもよい。着脱可能メモリ132は、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリスティック、およびセキュアデジタル(SD)メモリカードなどを含んでもよい。他の実施形態では、プロセッサ118は、サーバ上またはホームコンピュータ(図示せず)上など、WTRU102上に物理的に配置されていないメモリからの情報にアクセスし、および、それらにデータを記憶してもよい。
【0041】
プロセッサ118は、電源134から電力を受信してもよく、および、WTRU102における他の構成要素に電力を分配および/または制御するように構成されてもよい。電源134は、WTRU102に電力供給するための任意の適切なデバイスであってもよい。たとえば、電源134は、1または複数の乾電池(たとえば、ニッケルカドミウム(NiCd)、ニッケル亜鉛(NiZn)、ニッケル水素(NiMH)、リチウムイオン(Li−ion)、その他)、太陽電池、および燃料電池などを含んでもよい。
【0042】
プロセッサ118は、WTRU102の現在のロケーションに関するロケーション情報(たとえば、経度および緯度)を提供するように構成することができるGPSチップセット136に結合されてもよい。GPSチップセット136からの情報に加えて、またはその代わりに、WTRU102は、エアインターフェース115/116/117上で基地局(たとえば、基地局114a、114b)からロケーション情報を受信し、および/または、2つ以上の近くの基地局から受信される信号のタイミングに基づいて、そのロケーションを判定してもよい。WTRU102は、一実施形態と整合性を維持したまま、任意の適切なロケーション判定方法によってロケーション情報を取得してもよいことを理解されよう。
【0043】
プロセッサ118は、追加の特徴、機能性、および/または有線もしくは無線接続性を提供する1または複数のソフトウェアおよび/またはハードウェアモジュールを含むことができる、他の周辺機器138にさらに結合されてもよい。たとえば、周辺機器138は、加速度計、eコン構文解析、衛星送受信機、デジタルカメラ(写真またはビデオ用)、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、振動デバイス、テレビ送受信機、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)無線ユニット、デジタル音楽プレイヤ、メディアプレイヤ、ビデオゲームプレイヤモジュール、およびインターネットブラウザなどを含んでもよい。
【0044】
図1Cは、一実施形態に従ったRAN103およびコアネットワーク106のシステム図である。上述されたように、RAN103は、UTRA無線技術を採用して、エアインターフェース115上でWTRU102a、102b、102cと通信してもよい。RAN103は、コアネットワーク106と通信していてもよい。図1Cに示されているように、RAN103は、エアインターフェース115上でWTRU102a、102b、102cと通信するための1または複数の送受信機をそれぞれ含むことができる、NodeB140a、140b、140cを含んでもよい。NodeB140a、140b、140cは、それぞれRAN103内の特定のセル(図示せず)に関連付けられてもよい。RAN103は、RNC142a、142bを含んでおよい。RAN103は、一実施形態との整合性を維持しながら、任意の数のNodeBおよびRNCを含んでもよいことを理解されよう。
【0045】
図1Cに示されているように、NodeB140a、140bは、RNC142aと通信していてもよい。加えて、NodeB140cは、RNC142bと通信していてもよい。NodeB140a、140b、140cは、Iubインターフェースを介してそれぞれのRNC142a、142bと通信してもよい。RNC142a、142bは、Iurインターフェースを介して互いに通信していてもよい。RNC142a、142bの各々は、それが接続されるそれぞれのNodeB140a、140b、140cを制御するように構成されてもよい。加えて、RNC142a、142bの各々は、アウターループ電力制御、負荷制御、アドミッション制御、パケットスケジューリング、ハンドオーバ制御、マクロダイバーシティ、セキュリティ機能、およびデータ暗号化などの他の機能性を実行またはサポートするように構成されてもよい。
【0046】
図1Cに示されたコアネットワーク106は、メディアゲートウェイ(MGW)144、モバイルスイッチングセンタ(MSC)146、サービングGPRSサポートノード(SGSN)148、および/またはゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)150を含んでもよい。前述の要素の各々は、コアネットワーク106の一部として示されるが、これらの要素のいずれか1つは、コアネットワークオペレータ以外のエンティティによって所有および/または運用されてもよいことを理解されよう。
【0047】
RAN103におけるRNC142aは、IuCSインターフェースを介して、コアネットワーク106におけるMSC146に接続されてもよい。MSC146は、MGW144に接続されてもよい。MSC146およびMGW144は、WTRU102a、102b、102cに、PSTN108などの回線交換ネットワークへのアクセスを提供して、WTRU102a、102b、102cと従来の陸線通信デバイスとの間の通信を容易にしてもよい。
【0048】
RAN103におけるRNC142aは、IuPSインターフェースを介して、コアネットワーク106におけるSGSN148に接続されてもよい。SGSN148は、GGSN150に接続されてもよい。SGSN148およびGGSN150は、WTRU102a、102b、102cに、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスを提供して、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間での通信を容易にしてもよい。
【0049】
上述されたように、コアネットワーク106は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運用される他の有線または無線ネットワークを含むことができる、ネットワーク112に接続されてもよい。
【0050】
図1Dは、一実施形態に従ったRAN104およびコアネットワーク107のシステム図である。上述されたように、RAN104は、E−UTRA無線技術を採用して、エアインターフェース116上でWTRU102a、102b、102cと通信してもよい。RAN104は、コアネットワーク107と通信していてもよい。
【0051】
RAN104は、eNodeB160a、160b、160cを含んでもよいが、RAN104は、一実施形態との整合性を維持したまま、任意の数のeNodeBを含んでもよいことを理解されよう。eNodeB160a、160b、160cは、エアインターフェース116上でWTRU102a、102b、102cと通信するための1または複数の送受信機をそれぞれ含んでもよい。一実施形態では、eNodeB160a、160b、160cは、MIMO技術を実装してもよい。したがって、eNodeB160aは、たとえば、複数のアンテナを使用して、無線信号をWTRU102aへ送信し、および、無線信号をWTRU102aから受信してもよい。
【0052】
eNodeB160a、160b、160cの各々は、特定のセル(図示せず)に関連付けられてもよく、ならびに、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、アップリンクおよび/またはダウンリンクにおけるユーザのスケジューリングなどを扱うように構成されてもよい。図1Dに示されているように、eNodeB160a、160b、160cは、X2インターフェースを介して互いに通信してもよい。
【0053】
図1Dに示されたコアネットワーク107は、モビリティ管理ゲートウェイ(MME)162、サービングゲートウェイ164、およびパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ166を含んでもよい。前述の要素の各々は、コアネットワーク107の一部として示されるが、これらの要素のいずれか1つは、コアネットワークオペレータ以外のエンティティによって所有および/または運用されてもよいことを理解されよう。
【0054】
MME162は、S1インターフェースを介して、RAN104におけるeNodeB160a、160b、160cの各々に接続されてもよく、および、制御ノードとしてサービスしてもよい。たとえば、MME162は、WTRU102a、102b、102cのユーザを認証すること、ベアラ活性化/非活性化、およびWTRU102a、102b、102cの初期アタッチの間に特定のサービングゲートウェイを選択することなどを担当してもよい。MME162は、RAN104と、GSMまたはWCDMAなどの他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)との間で切り替えを行うための制御プレーン機能を提供してもよい。
【0055】
サービングゲートウェイ164は、S1インターフェースを介して、RAN104におけるeNodeB160a、160b、160cの各々に接続されてもよい。サービングゲートウェイ164は、一般に、ユーザデータパケットをWTRU102a、102b、102cへ/からルーティングおよび転送してもよい。サービングゲートウェイ164は、eNodeB間ハンドオーバの間にユーザプレーンをアンカリングすること、ダウンリンクデータがWTRU102a、102b、102cに利用可能であるとき、ページングをトリガすること、ならびにWTRU102a、102b、102cのコンテキストを管理および記憶することなどの他の機能を実行してもよい。
【0056】
サービングゲートウェイ164は、WTRU102a、102b、102cに、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスを提供して、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にすることができる、PDNゲートウェイ166に接続されてもよい。
【0057】
コアネットワーク107は、他のネットワークとの通信を容易にしてもよい。たとえば、コアネットワーク107は、WTRU102a、102b、102cに、PSTN108などの回線交換ネットワークへのアクセスを提供して、WTRU102a、102b、102cと従来の陸線通信デバイスとの間の通信を容易にしてもよい。たとえば、コアネットワーク107は、コアネットワーク107とPSTN108との間のインターフェースとしてサービスするIPゲートウェイ(たとえば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含んでもよく、またはIPゲートウェイと通信してもよい。加えて、コアネットワーク107は、WTRU102a、102b、102cに、他のサービスプロバイダによって所有および/または運用される他の有線または無線ネットワークを含むことができる、ネットワーク112へのアクセスを提供してもよい。
【0058】
図1Eは、一実施形態に従ったRAN105およびコアネットワーク109のシステム図である。RAN105は、IEEE802.16無線技術を採用して、エアインターフェース117上でWTRU102a、102b、102cと通信する、アクセスサービスネットワーク(ASN)であってもよい。以下でさらに説明されるように、WTRU102a、102b、102c、RAN105、およびコアネットワーク109の異なる機能エンティティの間での通信リンクは、基準ポイントとして定義されてもよい。
【0059】
図1Eに示されているように、RAN105は、基地局180a、180b、180c、およびASNゲートウェイ182を含んでもよいが、RAN105は、一実施形態との整合性を維持したまま、任意の数の基地局およびASNゲートウェイを含んでもよいことを理解されよう。基地局180a、180b、180cは、それぞれRAN105における特定のセル(図示せず)に関連付けられてもよく、およb、エアインターフェース117上でWTRU102a、102b、102cと通信するための1または複数の送受信機をそれぞれ含んでもよい。一実施形態では、基地局180a、180b、180cは、MIMO技術を実装してもよい。したがって、基地局180aは、たとえば、複数のアンテナを使用して、無線信号をWTRU102aへ送信し、および、無線信号をWTRU102aから受信してもよい。基地局180a、180b、180cは、ハンドオフトリガリング、トンネル確立、無線リソース管理、トラフィック分類、およびサービス品質(QoS)ポリシ実施などのモビリティ管理機能を提供してもよい。ASNゲートウェイ182は、トラフィックアグリゲーションポイントとしてサービスしてもよく、ならびに、ページング、加入者プロファイルのキャッシング、およびコアネットワーク109へのルーティングなどを担当してもよい。
【0060】
WTRU102a、102b、102cとRAN105との間のエアインターフェース117は、IEEE802.16仕様を実装するR1基準ポイントとして定義されてもよい。加えて、WTRU102a、102b、102cの各々は、コアネットワーク109との論理的インターフェース(図示せず)を確立してもよい。WTRU102a、102b、102cとコアネットワーク109との間の論理的インターフェースは、認証、認可、IPホスト構成管理、および/またはモビリティ管理に対して使用することができるR2基準ポイントとして定義されてもよい。
【0061】
基地局180a、180b、180cの各々の間の通信リンクは、WTRUハンドオーバおよび基地局間でのデータの転送を容易にするためのプロトコルを含むR8基準ポイントとして定義されてもよい。基地局180a、180b、180cとASNゲートウェイ182との間の通信リンクは、R6基準ポイントとして定義されてもよい。R6基準ポイントは、WTRU102a、102b、102cの各々に関連付けられたモビリティイベントに基づいて、モビリティ管理を容易にするためのプロトコルを含んでもよい。
【0062】
図1Eに示されているように、RAN105は、コアネットワーク109に接続されてもよい。RAN105とコアネットワーク109との間の通信リンクは、たとえば、データ転送およびモビリティ管理能力を容易にするためのプロトコルを含むR3基準ポイントとして定義されてもよい。コアネットワーク109は、モバイルIPホームエージェント(MIP−HA)184、認証、認可、課金(AAA)サーバ186、およびゲートウェイ188を含んでもよい。前述の要素の各々は、コアネットワーク109の一部として示されるが、これらの要素のいずれか1つは、コアネットワークオペレータ以外のエンティティによって所有および/または運用されてもよいことを理解されよう。
【0063】
MIP−HAは、IPアドレス管理を担当してもよく、および、WTRU102a、102b、102cが異なるASNおよび/または異なるコアネットワーク間でローミングすることを可能にしてもよい。MIP−HA184は、WTRU102a、102b、102cに、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスを提供して、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間での通信を容易にしてもよい。AAAサーバ186は、ユーザ認証、および、ユーザサービスをサポートすることを担当してもよい。ゲートウェイ188は、他のネットワークとの相互作用を容易にしてもよい。たとえば、ゲートウェイ188は、WTRU102a、102b、102cに、PSTN108などの回線交換ネットワークへのアクセスを提供して、WTRU102a、102b、102cと従来の陸線通信デバイスとの間の通信を容易にしてもよい。加えて、ゲートウェイ188は、WTRU102a、102b、102cに、他のサービスプロバイダによって所有および/または運用される他の有線または無線ネットワークを含むことができる、ネットワーク112へのアクセスを提供してもよい。
【0064】
図1Eには図示されていないが、RAN105は他のASNに接続されてもよく、および、コアネットワーク109は他のコアネットワークに接続されてもよいことを理解されよう。RAN105と他のASNとの間の通信リンクは、RAN105と他のASNとの間でのWTRU102a、102b、102cのモビリティを調整するためのプロトコルを含むことができる、R4基準ポイントとして定義されてもよい。コアネットワーク109と他のコアネットワークとの間の通信リンクは、ホームコアネットワークと移動先コアネットワークとの間の相互作用を容易にするためのプロトコルを含むことができるR5基準ポイントとして定義されてもよい。
【0065】
P2P近接通信は、インフラストラクチャベースおよび/またはインフラストラクチャレス構成においてアプリケーションまたはサービスに利用される情報を通信するために、1または複数のピアの近接の知識を利用してもよい。P2P近接通信は、集中システム、および/または中央コントローラなしの完全に分散されたシステムを使用して実施されてもよい。ピアは、ユーザ、または、2GにおけるMS、3GPPにおけるUE、IEEE802.15(WPAN)におけるFFDもしくはRFD、および/もしくは他のタイプのWTRUなどのデバイスであってもよい。P2P近接通信技術を利用することができるP2Pデバイスの例は、車、医療機器、スマートメータ、スマートフォン、タブレット、ラップトップ、ゲームコンソール、セットトップボックス、カメラ、プリンタ、センサ、および/またはホームゲートウェイなどを含んでもよい。インフラストラクチャレスP2P通信と比較して、インフラストラクチャベース通信は、典型的には、ユーザ情報を扱い、ユーザ間でスケジューリングし、および/または接続管理を実行するために、集中コントローラを利用する。たとえば、セルラ通信システムは、インフラストラクチャベースP2P通信システムに利用されてもよい。インフラストラクチャレスP2P通信では、ピアは、所与のセッションを開始、維持、および/または終了するための等しいおよび/または共有した責任を有してもよい。
【0066】
P2P近接通信は、近接ベースアプリケーションの動作を容易にするために利用されてもよい。たとえば、P2P近接通信を利用することができる近接ベースアプリケーションの典型的な例は、ソーシャルネットワーキング、広告、緊急サービス、ゲーミング、スマート輸送、および/またはネットワークオペレーションのネットワークなどを含んでもよい。P2P近接通信の使用および能力は、近接ベースアプリケーションのタイプに基づいて変化してもよい。
【0067】
例として、ソーシャルネットワーキングアプリケーションは、近接したピアが、Facebook(登録商標)またはTwitter(登録商標)を介してメッセージを送信/受信するなど、アプリケーションレベルで互いに対話することを可能にするように構成されてもよい。ソーシャルネットワーキングアプリケーションでは、2以上のピア間での双方向通信が利用されてもよい。シナリオに応じて、トラフィックデータレートは、これらのアプリケーションに対して変化してもよい。たとえば、ある時間において、トラフィックデータレートは低くなってもよく(たとえば、テキストベースチャットに対して)、および、他の時間において、トラフィックデータレートは比較的高くなってもよい(たとえば、ビデオ共有などのコンテンツ共有に対して)。
【0068】
P2P近接通信は、広告の目的で利用されてもよい。たとえば、店は、プロモーションおよび/またはクーポンを、店のロケーションの近接内で潜在顧客(たとえば、ピア)にブロードキャストしてもよい。このシナリオでは、低データトラフィックでの一方向通信が典型的であり得る。しかし、双方向通信が、たとえば、パーソナライズ(personalized)された広告に利用されてもよい。広告のブロードキャストと同様に、ピア間での緊急通信は、緊急事態によって影響を受けることがある個人にブロードキャストされる一方向通信を含んでもよい。そのような緊急アラームが利用されてもよく、双方向通信は、たとえば、緊急安全管理を容易にするために使用されてもよい。緊急通信は、他のP2P使用ケースよりも高い優先度を受けてもよく、および/または、増加されたプレイバシ要件を有してもよい(たとえば、機密医療データが通信されている場合)。
【0069】
P2P近接通信は、ゲーミングアプリケーションを容易にするために利用されてもよい。たとえば、複数のピアが、あるルールに従うオンラインマルチプレイヤゲームなどのインタラクティブゲームを初期化または参加してもよい。インタラクティブP2Pゲーミングは、比較的低い待ち時間を必要とすることがある。
【0070】
P2P近接通信は、スマート輸送をサポートするために利用されてもよい。たとえば、車および他の輸送車両は、混雑/事故/イベント通知、インタラクティブ輸送管理(たとえば、カープールおよび列車スケジューリング)、および/またはスマートトラフィック制御などの高度な応用をサポートするために、車間通信リンクおよび/または車−インフラストラクチャ間通信リンクを介して接続されてもよい。これらのシナリオにおけるデータレートは、大部分の典型的なシナリオにおいて比較的低くなることがあるが、これらの応用は、信頼できるメッセージ配信および/または超低待ち時間を必要とすることがある。
【0071】
P2P近接通信は、ネットワーク機能のネットワークを容易にするために利用されてもよい。たとえば、P2P近接通信は、インフラストラクチャベース通信ネットワークのカバレージ拡張を提供するため、および/または、インフラストラクチャからのトラフィックをオフロードするために使用されてもよい。マルチホップ通信技術は、ネットワーク機能のネットワークを実装するために利用されてもよい。マルチホップ、またはアドホック、無線ネットワークは、2以上の無線ホップを使用して、ソースから宛先へ情報を搬送してもよい。
【0072】
マルチホップ通信の例は、モバイルアドホックネットワーク(MANETS)およびマルチホップセルラネットワークを含んでもよい。MANETSは、固定無線インフラストラクチャなしで通信するモバイルノードのグループを含んでもよい。モバイルノード間での通信は、直接接続によって、または複数のホップリレーを通じて実行されてもよい。マルチホップセルラネットワーク通信は、1または複数のリレーノードがモバイルノードとセルラネットワークとの間で情報を通信するのに利用されてもよい点で、モバイルユニットと基地局との間で単一のホップを採用する従来のセルラ通信とは異なる。いくつかの異なるタイプのリレー技術、たとえば、固定リレー(たとえば、ネットワークバックボーンに直接接続されなくてもよい、電力供給されたインフラストラクチャ機器)、モバイルリレー(たとえば、他のユーザが、別のユーザからパケットを中継することに日和見的(opportunistically)に同意する)、ならびにモバイル固定リレー(たとえば、バスまたは列車に取り付けられ、したがって移動中である固定リレー)が利用されてもよい。
【0073】
近接通信のこれらの応用は、マシンツーマシン(M2M)通信、およびモノのインターネット(IoT)、たとえば、スマート環境および/またはスマート輸送機能性の実装に高度に関係付けられてもよい。P2P無線通信を活用することによって、それらのM2M/IoTの応用の性能が改善されてもよい。追加の新たなM2M/IoTアプリケーションは、P2P通信を改善することによって可能にされてもよい。いくつかの標準開発機関(SDO)は、P2P通信標準化を積極的に遂行して、電気電子技術者協会(IEEE)802.15.8規格、および第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)近接サービス(ProSe:Proximity Services)研究など、そのような改善を達成している。
【0074】
たとえば、3GPPは、3GPP ProSeに対するインフラストラクチャベースP2P通信方法を評価している。複数のProSe/デバイスツーデバイス(D2D)動作モードをサポートするために、プロトコルおよびプロシージャが検討されている。たとえば、オペレータフリー(OF:Operator Free)動作は、スタンドアロンとすることができる(たとえば、ネットワークオペレータからのいかなる関与もなしに)D2D通信を含んでもよい。OF動作の一例として、WTRUは、近接、ターゲットピア発見の初期判定を行い、および/または、ネットワークからのいかなるサポートもなしに、ピアと直接接続を行う。
【0075】
オペレータ支援(OA:Operator Assisted)近接通信は、ネットワークオペレータが、近接検出の1または複数でWTRUを支援し、ターゲットにされた発見を提供し、および/または認証/セキュリティを支援することができるシナリオを指してもよい。ネットワークによって事前に、および/またはWTRUから要求を受信すると、支援が提供されてもよい。この場合、ネットワークは、D2Dリンクの信頼性を監視しなくてもよく、および/または、ユーザ移動もしくは他の悪化に起因して、D2Dリンクがドロップされる場合、いかなるセッション継続性もサポートしなくてもよい。D2Dリンクがドロップされる場合、アプリケーションレイヤはなお、通常のセルラ送信プロシージャを使用してネットワークを介してP2P接続を再開始することによって、あるレベルの継続性を提供してもよい。
【0076】
オペレータ管理(OM:Operator Managed)近接通信は、ネットワークが、OA D2Dの場合のようにWTRUを支援するが、引き続いて無線リンク監視および管理を行い、D2D通信の間にセッション継続性をサポートすることができる、シナリオを指してもよい。ネットワークは、ネットワークアクセスリソースを使用して、D2Dトラフィックをアンカリングしてもよい。簡単のために、ネットワークアンカリングは、2つのWTRUが同一のeNB/基地局のカバレージ内にあるときのシナリオに限定されることがあるが、ネットワークアンカリングは、デバイスが近接から出て移動するときでさえセッション継続性が期待され得るので、eNBにわたって拡張されてもよい。
【0077】
IEEEは、IEEE802.15.8に対するインフラストラクチャレスP2P通信方法を評価している。たとえば、PHYおよび/またはMACプロトコルは、完全に分散されたピアアウェア通信をサポートして、ソーシャルネットワーキング、広告、ゲーミング、ストリーミング、および/または緊急サービスなどの新興サービスをサポートするために、修正されてもよい。インフラストラクチャレスP2P通信セッションをサポートするために、IEEE802.15.8において取り組まれることがあるP2P通信機能は、ピア発見、送信レートのスケーラビリティ、グループ通信、マルチホップ機能性、セキュリティ、および/または様々なスペクトル帯域への適用可能性などを含んでもよい。
【0078】
たとえば、有効なP2Pセッションを提供するために、最小システムターゲットが指定されてもよい。ピアとの関連付けを実行なしでのピア情報の発見のための技術が指定されてもよい。ピア発見に対する1つの潜在的な目標は、100kbps超の発見シグナリングレートをサポートすること、および、100超のデバイスが実質的に同時に発見されることを可能にすることを含んでもよい。システムは、スケーラブルなデータ送信レート(たとえば、典型的には10Mbps)、および/または、複数のグループ(たとえば、典型的には最大10であるが、より多くが使用されてもよい)における同時メンバシップでのグループ通信をサポートするように設計されてもよい。システムは、11GHz未満の、選択されたグローバルに利用可能なライセンスを受けていない/ライセンスを受けている帯域において動作可能であると同時に、なお上記で説明されたシステム目標をサポートすることが可能であるように設計されてもよい。
【0079】
例として、インフラストラクチャレスP2P近接通信は、ピア関連付けを実行することなしに高速隣接発見(fast neighbor discovery)を実行するために使用されてもよい。たとえば、IEEE802.15.8における典型的な隣接発見プロセスは、少なくとも2つの側面において、IEEE802規格の中で固有であってもよい。第1に、IEEE802.15.8は、ピアツーピア通信およびグループ通信に使用されてもよく、ならびに、PHYおよび/またはMACレイヤにおいて実装された機能に適用可能であってもよい。第2に、発見プロセスは、隣接発見から受ける待ち時間をさらに低減することができる関連付けプロセスなしに実行されてもよい。
【0080】
IEEE802.15.8は、分散調整で高速関連付けを利用してもよい。たとえば、集中コーディネータまたは専用サーバは、関連付けを実行するために使用されなくてもよい。さらに、IEEE802.15.8デバイスは、P2Pおよびグループ通信に対し分散された方法で調整されてもよく、ならびに、IEEE802.15.8関連付けプロセスは、他のIEEE802規格において使用される関連付けプロセスとは異なってもよい。集中関連付けプロセスは、多くのモバイルデバイスが存在する場合、過負荷を受けることがあるが、分散プロセスは、これらのシナリオにおいて過負荷を回避し、したがって、より高速な関連付けを達成することができる。
【0081】
グループ通信は、ソーシャルネットワーキングおよびP2Pアプリケーションなどの多くのアプリケーションをサポートするために使用される機能であってもよい。グループ通信を利用するアプリケーションは、グループ通信機能の一部をIEEE802.15.8デバイスのPHYおよび/またはMACレイヤにおいて実装するように構成されてもよい。個々のピアアウェア通信(PAC)デバイスは、複数のグループに実質的に同時に加入してもよい。IEEE802.15.8グループ通信は、中央コーディネータの使用なしに管理されてもよい。
【0082】
インフラストラクチャベース通信に対し、集中コントローラは、異なるサービスに使用することができるユーザ/デバイスに対して専用リソースを割り当ててもよい。サービス関連情報は、3GPPネットワークにおけるホーム加入者サーバ(HSS)などの中央データベースから取り出されてもよい。図2は、インフラストラクチャベース通信モデルの例を示す。図2では、デバイスがオーバージエア(over-the-air)で直接通信するのではなく、P2Pメッセージは、それらの意図された受信側がコントローラの制御下にある場合、その受信側にメッセージを配信する、集中コントローラを介して中継されてもよい。無線チャネルなどの専用リソースは、異なるサーバに対して割り当てられてもよいが、各送信者/受信者が通信の間にそれら自体を一意に識別することができるように、各デバイス/ユーザに同等の一意性を提供するために、識別子がデバイスによって使用されてもよい。このタイプの通信システムでは、識別子が、異なるユーザ/デバイスをアドレス指定するために使用されてもよい。
【0083】
たとえば、パーソナルエリアネットワーク(PAN)IDは、デバイスがIEEE802.15ネットワークにおいてその関連付けの間に接続していたWPANネットワークを識別するために使用されてもよい。3GPPでは、国際モバイル加入者識別番号(IMSI)、移動局統合サービスデジタルネットワーク(ISDN)番号(MSISDN)、および/または完全修飾ドメインネーム(FQDN)が、デバイス/ユーザをアドレス指定するのに使用されてもよい。
【0084】
図3は、インフラストラクチャレスP2P近接通信の例を示す。概して、インフラストラクチャレスP2P通信ネットワーク内のピアは、ピアの各ペアが潜在的に、互いに直接、および/またはマルチホップを通じて通信することができる、線形、スター、ツリー、および/またはメッシュトポロジーでネットワークを形成してもよい。たとえば、2以上のピアは、Bluetooth、WiFi、近距離通信(NFC)、ZigBee、および/または他の近接ベース通信方法の1または複数などの種々の通信プロトコルを使用して、直接(たとえば、リレーまたは仲介ネットワークの使用なしに)通信してもよい。ピアは、間接的に(たとえば、仲介またはリレーを介して、マルチホップを介してなど)通信してもよいが、通信は、中央コントローラまたは集中スケジューラなしに実行されてもよい。しかしながら、インフラストラクチャレスP2P近接通信の一部の例では、1または複数のピアは、コントローラとして動作して、たとえば、P2P通信が仮想リーダおよび/またはスーパー仮想リーダを利用するとき、効率的な通信を容易にしてもよい。ピア間での直接通信(たとえば、第1のピアから送信され、および、第2のピアによって受信されるオーバージエア通信)は、近接P2P通信の例であってもよい。
【0085】
インフラストラクチャレスP2P通信では、ピアのサービス関連情報は、集中コントローラまたはデータベースの使用なしに取得されてもよい。したがって、サービス関連情報は、発見/関連付けの前および/または後に、ピア間で交換されてもよい。
【0086】
デバイス間での改善されたデバイスP2P近接通信を容易にし、および、より有益な発見および関連付けプロセスを可能にするために、コンテキスト情報がP2P近接通信セッションの間に利用されて、P2P近接通信に関与されたアプリケーションおよびデバイスのタイプに関する情報が提供されてもよい。たとえば、コンテキスト情報は、P2P通信に利用されるサービスのタイプに関係する情報、P2P通信が利用されるアプリケーションの識別および/もしくはタイプに関係する情報、P2P通信に使用されるデバイスに関連付けられたユーザおよび/もしくはユーザアカウントに関係する情報、P2P通信に関連付けられたグループに関係する情報、P2P通信に関与されたデバイスに関係する情報(たとえば、特徴、ハードウェア、能力、サポートされる通信プロトコル、および/またはステータスなどに関する情報)、P2P通信セッションに対するセキュリティ設定および/もしくはプロシージャに関係する情報、ならびに/または、他のタイプのピア情報の1または複数などの、P2P通信に関係する情報を含んでもよい。P2P通信のタイプ、P2P通信セッションに関与されたデバイス、通信セッションの目的などに応じて、関連するコンテキスト情報が異なってもよい。異なるタイプおよび/または組合せのコンテキスト情報は、そのセッションの要件/目標に応じて、異なるP2P通信セッションに利用されてもよい。
【0087】
たとえば、デバイス能力が、第1のセッションに対するコンテキスト情報として利用されてもよく、アプリケーションレベル情報が、第2の通信セッションに対するコンテキスト情報として利用されてもよい。例として、デバイス能力情報とサービス関連情報の両方が、第3の通信セッションにおいて利用されてもよい。理解されるように、利用されるコンテキスト情報は、セッションからセッションへと変化してもよいが、いくつかのコンテキストでは、コンテキスト情報が時間とともに(over time)固定されてもよく、および/またはセッションからセッションへと変化しなくてもよい。
【0088】
P2P通信セッションなどの通信セッションの間に、ユーザ/デバイスをネットワークエンティティおよび/または通信ピアに対して識別する識別子が使用されてもよい。たとえば、通信ピアが、デバイスに送信されることになる情報を一意にアドレス指定し、および/または、通信が受信されるときに通信が所与のデバイスからであることを認識することができるように、デバイスは、一意の識別子を割り当てられてもよい。識別子の例は、IMSI、無線ネットワーク一時識別子(RNTI)、PAN ID、IPアドレス、および/または他のタイプの識別子を含んでもよい。
【0089】
P2P通信は、コンテキスト駆動(context-driven)および/またはアドホック接続に使用されてもよいので、より有意な通信セッションおよび/またはストリームライン接続セットアップ/維持を提供するために、追加情報が識別子に追加されてもよい。たとえば、メッセージヘッダ中に含まれる既存の識別子は、通信ピア(たとえば、ユーザおよび/またはデバイスによって)を識別してもよいが、そのような識別子には、典型的には、ユーザ/デバイスID以外のピアに対するコンテキスト情報が欠如している。アプリケーションは、パケット/メッセージのペイロード部分に追加のコンテキスト情報を含めてもよいが、受信者は、追加の処理を実行して、プロトコルスタックにおける上位レイヤからの情報を取得することなしに、メッセージにおけるコンテキスト情報を識別できないことがある。たとえば、サービスのタイプに関係する情報などのコンテキスト情報が、P2P通信の間にメッセージのペイロードに含められてもよい。しかしながら、サービスのタイプに関係する情報を判定するために、ピアは、ペイロードを適切に解釈することができるように、メッセージ全体を復号することが必要とされることがある。
【0090】
あるシナリオ/アーキテクチャは、互いに近接内のピア間での通信を調整する集中コントローラが欠如していることがあるので、コンテキスト情報を判定するために、ピアが、受信されたメッセージの全体を復号することは、非効率的であることがある。たとえば、多くのそのようなデバイスが所与の近接にある場合、ピアは、したがって、ピアデバイスが使用することに関心があるサービスを利用することにおいて、不可能および/または関心がないデバイスおよび/またはユーザからのメッセージを復号することに、時間およびリソースを無駄にすることがある。そのようなメッセージの復号は、したがって、発見プロセスおよび/または関連付けプロセスにおいて余分なオーバーヘッドおよび待ち時間をもたらすことがある。
【0091】
たとえば、図3、ピア1 302、ピア2 304、および/またはピア3 306は、異なるサービス(たとえば、それぞれ、サービス2、サービス1、およびサービス7)を実行していてもよく、ならびに、他のピアが加入するための招待(invitations)をブロードキャストしてもよい。ピア4 308は、サービス3またはサービス7を使用するデバイスに関心があり得るが、他のサービスには関心がないことがある。したがって、ピア3 306は、ピア4 308にとって関心がある一方で、ピア1 302およびピア2 304は、ピア4 308にとって関心がないことがあり、ピア4 308は、ピアの各々からのブロードキャストを復号して、どれがピア4 308に適用可能であるサービスを実行しているかを判定してもよい。たとえば、追加のコンテキスト情報が欠如している既存の識別子に基づいて、ピア4 308は、メッセージの全体を復号するまで、異なるサービスに対するメッセージを区別できないことがある。このことは、処理遅延を引き起こし、電力消費を増加させることがある。
【0092】
例として、P2P通信は、所望のサービスまたはアプリケーション(たとえば、所望のコンテキスト)に基づいて形成されてもよい。コンテキストアウェアP2P通信は、1または複数のP2P通信プロシージャの前に、関連するコンテキスト情報をピアに提供し、および、P2P通信プロシージャを最適化または修正して、コンテキスト情報を考慮に入れることによって、達成されてもよい。たとえば、参加者、プロシージャ、および/またはP2P通信プロシージャの結果は、追加のコンテキスト情報を考慮に入れることに基づいて変化してもよい。
【0093】
例として、ピア情報(PI)は、P2P通信プロシージャの間に使用することができる1または複数の通信ピアに対するコンテキスト情報を含んでもよい。本明細書で使用されるとき、PIおよびコンテキスト情報は、多少、交換可能に使用され得る。たとえば、PIは、インフラストラクチャレスシナリオにおいて、ピア間で使用されるピアおよび/またはサービスの一貫した識別を可能にする情報を含んでもよい。例として、PIは、コンテキストカテゴリ、アプリケーションなど、P2Pサービスを記述する情報、ユーザプロファイル、所属(affiliation)、グループなど、ユーザおよび/もしくはグループを記述する情報、デバイスタイプ、グループ、能力など、デバイスを記述する情報、ならびに/または、選好、優先度、プレイバシ、セキュリティなど、P2P通信を記述する情報の1または複数を含んでもよい。
【0094】
概して、PIは、ピア発見および/またはピア関連付けに使用することができる情報を含んでもよい。たとえば、関連するコンテキスト情報/PIの知識とともに、ピア発見が修正されて、コンテキスト基準に基づいてピアが発見すること、または発見されることを可能にしてもよい。たとえば、ピアは、ソーシャルネットワーキングに対するFacebook上にいる、近接している他のピアを発見することを望むことがある。発見後、ピアは、Facebookアプリケーションを使用してピアと関連付けしてもよい。Facebookアプリケーションに関するコンテキスト情報を提供することによって、発見および関連付けプロシージャは、コンテキスト情報を考慮するように最適化されてもよい。
【0095】
コンテキストアウェアピア発見および/またはピア関連付けを可能にするために、コンテキスト情報は、P2P通信識別子に含められてもよい。コンテキスト情報を含む識別子は、コンテキストアウェア識別子(CAID)と称されてもよい。CAIDの使用は、関連するコンテキスト情報を、迅速に識別および構文解析(parsed)することができるフィールドにおいてピアに提供することによって、発見および/または関連付けを速めてもよい。ピアのデバイス識別子は、P2P通信の間にデバイスに利用可能な情報の第1の部分の1つであることが多いので(および、識別子は、物理レイヤにおいて利用可能および解釈可能であるので)、CAIDを使用することは、コンテキスト情報がセッションの開始近くで迅速に判定されることを可能にし、コンテキスト情報が後続の発見および/または関連付けプロシージャを最適化するために利用可能であってもよいことを意味する。
【0096】
たとえば、CAIDを使用することは、デバイスが異なるアプリケーション間で優先付け処理を容易にすることを可能にし、ならびに/または、デバイスが高速、コンテキストベース発見および/もしくは関連付けプロシージャを可能にしてもよい。メッセージに含まれるCAIDは、メッセージの目的に関係する情報、メッセージの送信者に関係する情報(たとえば、メッセージを転送するピア)、メッセージの発信者に関係する情報(たとえば、メッセージを作成したエンティティまたは組織)、メッセージの意図された受信側に関係する情報、メッセージに含まれる情報を利用するためのシステム要件に関係付する情報の1または複数など、基本的な(underlying)メッセージに関係する情報を含有してもよい。
【0097】
コンテキストまたはコンテキスト情報は、複数のカテゴリに識別されてもよく、異なるカテゴリは、コンテキストアウェアカテゴリ(CACat)と称されてもよい。例として、CACat部分は、CAIDに含まれてもよく、および、CACat部分は、CAIDに含まれるコンテキスト情報の1または複数のカテゴリを示してもよい。CAIDのCACat部分は、CAIDのCACatコンテキストと称されてもよい。例として、表1は、例示的なCACat、ならびに対応するCACatに関連付けられてもよいサービスおよび/またはアプリケーションの例を示す。理解されるように、P2P通信はコンテキスト駆動であってもよいので、異なる使用ケースに適用可能なCACat、PI、および/または他のコンテキスト情報は、異なる/変化してもよい。
【0098】
【表1】
【0099】
たとえば、CACatをCAIDの一部として含めることは、デバイスがより高速な発見および/または関連付けを実行することを可能にしてもよい。たとえば、デバイスは、あるピアに対するCAIDを読み取って、そのピアに対するCACatが、デバイスに関連するサービス/アプリケーションに適用可能ではないと判定することに基づいて、そのピアに対する発見および/または関連付けプロシージャを迅速に終了させてもよい。例として、CAIDは、階層的方法で構築されてもよい。たとえば、CACatは、階層の第1のレベルであってもよい。
【0100】
接続カテゴリは、CACatの例であってもよい。接続CACatは、ピア間での対話を特徴付け、および/または、ピア間でのソーシャルネットワーキング機能に関連付けられる、アプリケーションおよび/またはサービスを指してもよい。たとえば、ソーシャルネットワーキングアプリケーション(たとえば、Facebook、Twitterなど)、または他のタイプの対話ベースのアプリケーション(たとえば、インスタントメッセージング、写真共有、情報共有など)を実行または操作しているユーザは、接続タイプCACatをそれらのCAIDに含めてもよい。潜在的ピアは、接続CACatが所与のユーザまたはデバイスのCAIDに含められることに基づいて、所与のユーザまたはデバイスが、P2Pセッションを形成することに関心があると迅速に判定して、ソーシャルネットワーキングアプリケーションなどのアプリケーションに対する通信をサポートしてもよい。
【0101】
例として、第1のユーザ/デバイスは、第1のデバイス/ユーザが関心のあるサービス、アプリケーション、および/またはユーザの1または複数のタイプを示す情報を含むことができる接続タイプサービスおよび/またはアプリケーションに対するコンテキスト情報(たとえば、PI)をブロードキャストしてもよい。たとえば、ブロードキャストは、第1のユーザに近接している他のユーザに、第1のユーザが接続タイプサービスおよび/またはアプリケーションに対するP2P近接通信セッションを開始することに関心があることを示してもよい。ブロードキャストされる情報は、第1のユーザが関心のある特定のアプリケーション、および/または、第1のユーザが通信を確立することに関心のある特定のユーザを示してもよい。受信されたコンテキスト情報/受信されたPIに基づいて、他のピアは、さらなる発見プロシージャおよび/または関連付けプロシージャを実行するようにトリガまたは可能にされてもよい。
【0102】
関連付けの後、ピアは、コンテキスト/PIブロードキャストを使用して、サービスおよび/またはアプリケーションに対するアクティビティまたは他の更新を示すことが可能であってもよい。たとえば、コンテキスト/PIブロードキャストは、Facebookアプリケーションに対し、ステータス更新が発生したこと、および/または、新たな招待が送信/受信されたことを示してもよい。例として、グループベースアクティビティに対し、コンテキスト情報は、グループに適用可能な課題(assignments)および/または更新などのグループ情報を含んでもよい。例として、従来のブロードキャストメッセージを使用して、コンテキスト情報/PIを配信するのではなく、またはそれに加えて、コンテキスト情報は、マルチホップメッセージングを使用して、ピア間で交換されてもよい(たとえば、第1のユーザがメッセージを第2のユーザへ送信し、第2のユーザがメッセージを第3のユーザへ送信する、など)。例として、コンテキスト情報/PIは、ブロードキャストデバイスのセキュリティ情報および/またはセキュリティ機能を含んでもよい。コンテキスト情報/PIは、ジオロケーション(geolocation)情報および/または相対ロケーション情報などの近接関連情報を含んでもよい。コンテキスト情報/PIは、絶対速度情報および/または相対速度情報などのモビリティ関連情報を含んでもよい。
【0103】
上述されたように、PIは、コンテキスト情報の態様であってもよい。PIは、所与のデバイス、ユーザ、および/またはサービス/アプリケーションに固有であってもよい。コンテキスト情報/PIは、コンテキストカテゴリを示すCACatを含んでもよい(たとえば、ソーシャルネットワーキングを示すことに対しCACat=10、ゲーミングに対しCACat=11、など)。コンテキスト情報/PIは、アプリケーションコンテキスト情報を含んでもよい。たとえば、アプリケーションコンテキスト情報は、デバイスがP2P近接通信を取得することを試みている、広告されたCACat内の特定のアプリケーションを示してもよい。たとえば、デバイスは、CACatをソーシャルネットワーキングとしてブロードキャストしてもよく、および、同一または後のブロードキャストにおいて、アプリケーションコンテキスト情報を使用して、ブロードキャストされたCACatに関連付けられたアプリケーションがFacebookおよび/またはTwitterであることをさらに示してもよい。さらに、コンテキスト情報は、アプリケーション関連値を含んでもよい。たとえば、アプリケーション関連値は、アプリケーションID、メッセージタイプ(たとえば、Facebookステータス更新、友達招待など)、ユーザID、および/または他のアプリケーション固有情報の1または複数を含んでもよい。
【0104】
例として、コンテキスト情報/PIは、ユーザコンテキストおよび/またはグループコンテキストを含んでもよい。たとえば、ユーザコンテキスト情報は、コンテキスト情報をブロードキャストデバイスのユーザに関係する情報、および/または、P2P近接通信セッションに対する所望のピアに関する情報を含んでもよい。グループコンテキスト情報は、コンテキスト情報をブロードキャストしているデバイスのユーザが属する1もしくは複数のグループに関係する情報、および/または、P2P近接通信セッションに対する所望のピアがそのメンバであるべき1もしくは複数のグループに関する情報を含んでもよい。たとえば、ユーザ/グループコンテキスト情報は、ユーザID、グループID、および/またはグループメンバのインジケーションなどの値を含んでもよい。コンテキスト情報/PIは、セキュリティコンテキスト情報を含んでもよい。セキュリティコンテキスト情報の例は、セキュリティ鍵、および/またはセキュリティスキームに関するインジケーションなどを含んでもよい。コンテキスト情報/PIは、最大ホップカウント値、および/またはユーザIDごとのホップカウントなどのマルチホップコンテキストを含んでもよい。コンテキスト情報は、ブロードキャストデバイス/ユーザが仮想リーダ(VL)、サブ仮想リーダ(サブVL)、および/またはスーパー仮想リーダ(スーパーVL)であることのインジケーションを含んでもよい。たとえば、インジケーションは、フラグなどのフィールドであってもよい。コンテキスト情報は、近接コンテキスト情報を含んでもよい。近接コンテキスト情報の例は、絶対ロケーション(たとえば、緯度/経度、住所など)、相対ロケーション、および/または検出可能無線レンジなどを含んでもよい。近接情報は、ジオロケーション情報、ならびに/または、絶対速度および/もしくは他のピアに対する相対速度などのモビリティコンテキスト情報を含んでもよい。
【0105】
コンテキスト情報/PIは、静的、動的、ならびに/または、静的および動的情報の組合せであってもよい。たとえば、いくつかのタイプのコンテキスト情報/PIは、CACat ID(たとえば、カテゴリのタイプは、時間とともに(over time)に静的であってもよい)、ユーザIDなど、静的であってもよい。動的コンテキスト情報/PIの例は、グループメンバに関係する情報、アプリケーションに関する情報などを含んでもよい。
【0106】
例として、コンテキスト情報/PIは、ショッピングもしくは他のエンターテインメントに関係してもよく、および/または、それらに関係するアプリケーションに利用されてもよい。たとえば、クーポンまたはプロモーションに対するパーソナライズされた/グループベースの広告など、商用ブロードキャストが1または複数のピアに送信されてもよい。ショッピングおよび/またはエンターテインメントは、商用CACatと称されてもよい、CACatの例であってもよい。たとえば、ショッピングまたは他の商用販売もしくは取引に関係する近接通信に利用されるCAIDのCACatは、CACatを、商用アクティビティを示するために使用される、指定された値に設定してもよい。他のピアは、次いで、CAIDを読み取り、および解釈することに基づいて、通信がショッピングおよび/またはエンターテインメントに対するものであると判定してもよい。
【0107】
ショッピングシナリオに使用されるコンテキスト情報/PIは、所与のシナリオの属性に基づいて変化してもよい。たとえば、いくつかのシナリオでは、ピアは、店舗(たとえば、小売店、特定の店舗ロケーション、特定のチェーンストレージなど)の代わりに、店舗所有者(たとえば、人またはユーザ)の代わりに、アイテムの代わりに(たとえば、製造者の代わりに、オファーが製品に適用され、種々のロケーションで有効であってもよい)、クーポン、またはプロモーションの他のインジケーションを送信またはブロードキャストしてもよい。ピアおよび/またはピアのグループは、パーソナライズされたプロモーションに対する要求を他のピアへ能動的に送信してもよい。商用関連情報は、たとえば、アドホックな方法で、ピア間で転送されてもよい。例として、商用タイプの情報を他のピアに転送するピアは、情報を転送することによって、報酬を与えられてもよい。たとえば、転送ピアは、他のプロモーションおよび/またはクーポンを受信してもよい。いくつかのピアは、マルチホップメッセージ送信技術を使用して、アドホックな方法で、ピアの大規模グループの中で、商用関連コンテキスト情報/PIを配信するために利用されてもよい。
【0108】
特定の実装形態に応じて、商用タイプ通信に対するコンテキスト情報/PIは、以下のタイプの情報の1または複数を含んでもよい。以下のタイプの情報の1または複数は、商用タイプ通信に対するCAIDに含まれてもよい(たとえば、情報は、CAIDの1または複数の部分において符号化されてもよい)。たとえば、近接ベースP2P商用タイプメッセージに対するコンテキスト情報は、サービスのタイプ(たとえば、商用広告)を示すためにCACat部分/コンテキストを含んでもよい。たとえば、CAIDのCACat部分は、商用サービスを示す値に設定されてもよい。そのようなCACatを受信することに基づいて、ピアは、メッセージが商用タイプメッセージであるか、および/または、商用タイプサービスに対するものであると判定することが可能となる。
【0109】
例として、コンテキスト情報/PIは、このCACat下で1または複数のアプリケーションを示すためにアプリケーション情報を含んでもよい。アプリケーション情報は、CAIDのアプリケーション部分/アプリケーションコンテキストに含まれてもよい。例として、第1のピアは、CAIDを使用して、メッセージを第2のピアへ送信してもよい。メッセージは、第2のピアのモバイルデバイス上で、デパートストアアプリで使用するためのクーポンであってもよい。この場合、メッセージのCAIDは、CACat部分およびアプリケーション部分を含んでもよい。CACat部分は、メッセージが商用サービス(たとえば、ショッピングまたはエンターテインメント)に対するものであることを示してもよい。アプリケーション部分は、デパートストアアプリの識別を示してもよい。このようにして、商用メッセージに関心があり、およびデパートストアアプリを含むピアは、メッセージのCAIDを読み取ることに基づいて、メッセージが関心のあるものであってもよいことを、迅速に判定してもよい。コンテキスト情報/CAIDに含まれるアプリケーション情報の例は、アプリケーションの作成者/アドミニストレータのインジケーション(たとえば、Google(登録商標)、coupons.comなど)、アプリケーションの識別のインジケーション(たとえば、Amazon.comモバイルアプリ、あるモールに対する広告ソフトウェア、その他)、1もしくは複数のアプリケーション関連値(たとえば、アプリケーションID、項目、価格、報酬など)、および/またはプロモーションを有する所有者、グループ、店舗などのインジケーションなどを含んでもよい。商用メッセージに対するコンテキスト情報/PIは、たとえば、ユーザIDもしくはグループIDなどの1もしくは複数のピア関連値を使用して、および/または、プロモーションにアクセスするために許可されたグループメンバもしくは必要とされるメンバシップを示すことによって、誰がプロモーションを利用または換金する(redeem)ことができるかに関する情報を含んでもよい。
【0110】
商用タイプCACatに対するコンテキスト情報/PIは、ピアがメッセージを受信/復号し、および/またはメッセージを他のピアへ正確に転送することを可能にする、他のコンテキスト情報を含んでもよい。他のコンテキスト情報は、メッセージに対するCAID中に含まれてもよい。たとえば、商用メッセージに対するコンテキスト情報/PIは、商用プロモーションを使用または読み取るためのセキュリティ鍵、セキュリティスキームなど、セキュリティ部分/セキュリティコンテキスト情報を含んでもよい。例として、商用メッセージに対するコンテキスト情報/PIは、マルチホップ部分/コンテキストを含んでもよい。たとえば、マルチホップ部分は、商用メッセージに対する最小および/または最大ホップカウントなどのマルチホップ関連値を示してもよい。商用メッセージに対するコンテキスト情報/PIは、仮想リーダ部分/コンテキスト、たとえば、サブVLインジケーションもしくはフラグ、スーパーVLインジケーションもしくはフラグ、および/またはVLインジケーションもしくはフラグの1または複数を含んでもよい。
【0111】
商用メッセージに対するコンテキスト情報/PIは、メッセージのCAIDに含まれてもよい、送信ピアに対する近接部分/コンテキストを含んでもよい。たとえば、近接部分/コンテキストは、緯度および経度、住所など、転送ピアの絶対ロケーションを示してもよい。近接部分/コンテキストは、他のランドマーク/ピアに対する位置など、送信ピアの相対ロケーションを示してもよい。近接部分/コンテキストは、送信ピアから送信されているメッセージ、および/または送信ピアに送信されるメッセージの検出可能無線範囲を示してもよい。例として、商用メッセージに対するコンテキスト情報/PIは、モビリティ部分/コンテキストを含んでもよい。モビリティ部分/コンテキストは、転送ピアに対するモビリティ情報を示してもよい。商用メッセージに対するコンテキスト情報/PIは、転送部分/コンテキストを含んでもよい。転送部分/コンテキストは、メッセージを転送するべきものに関係する情報を含んでもよい。転送者部分/コンテキストは、メッセージの転送者に関する識別、能力、および/または他の情報を示してもよい。一部の部分/コンテキストは、本質的に静的であってもよく(たとえば、CACat、ユーザIDなど)、および、一部の部分/コンテキストは、本質的に動的であってもよい。
【0112】
潜在的CACatの別の例は、ユーザ中心サービスに対するCACatであってもよい。ユーザ中心サービスに関連付けられたCACatは、ピア間でのゲーミング、コンテンツ交換、コンテンツ共有、および/または他のタイプのメディア配信に関連付けられたメッセージに利用されてもよい。ユーザ中心サービスCACatに対するコンテキスト情報/PIは、実装形態に応じて種々のタイプの情報を含んでもよい。種々のタイプの情報は、CAIDに含まれてもよい部分またはコンテキストに含まれてもよい。
【0113】
たとえば、ユーザ中心サービスに対するコンテキスト情報/PIは、インタラクティブゲーミングに対する招待のインジケーション、インタラクティブゲーミングに対する招待の受入れ、インタラクティブゲーミングに対する招待の拒否などを含んでもよい。インタラクティブゲーミングセッションは、近接通信リンクを介して実装されてもよく、および/または、受入れは、近接リンクを介して実行されてもよく、ゲーミングセッションは、ネットワーク上で実行されてもよい。ゲーミングセッションは、特定のユーザおよび/またはユーザのグループに関連付けられてもよい。例として、ユーザ中心サービスに対するコンテキスト情報/PIは、ゲーム、および/または、交換されることになるコンテンツのタイプに関係する情報を含んでもよい。たとえば、ユーザ中心サービスに対するコンテキスト情報/PIの部分は、ゲームまたはゲーミングアプリケーションの識別を示してもよい。ピアは、時間依存および/もしくは時間非依存コンテキスト情報、またはコンテキスト情報/PIを使用してセットアップされたセッションを共有してもよい。コンテキスト情報/PIは、マルチホップ通信および/または単一ホップを使用して交換されてもよい。ユーザ中心サービスCACatに対するコンテキスト情報/PIは、セキュリティ機能、プロキシ関連情報、および/またはモビリティ関連情報などの1または複数を含んでもよい。
【0114】
ユーザ中心サービスに関係するメッセージのCAIDは、潜在的ピアがCAIDからメッセージについての情報を判定することができるように、設定されてもよい。たとえば、1または複数のコンテキスト情報/PIが、CAIDにおいて符号化されてもよい。例として、CACatはCAIDに含まれてもよく、および、CACat部分/コンテキストは、メッセージがユーザ中心サービスに対するものであることを示するように設定されてもよい。アプリケーション部分/コンテキストは、たとえば、1または複数のCACatに該当するアプリケーションのグループからの、メッセージに関連付けられたアプリケーション(または、複数のアプリケーション)を示すように設定されてもよい。たとえば、アプリケーション部分/コンテキストは、オンライン/オフラインソースからのピアゲーミングアプリケーションに関連付けられた値に設定されてもよい。アプリケーション部分/コンテキストに含まれるコンテキスト情報/PIは、ゲーム説明、プレイヤの数、コスト、タイマ、加入されたプレイヤの数のインジケーション他など、アプリケーション関連値を含んでもよい。コンテキスト情報/PIは、ゲームをプレイし、またはコンテンツを共有している他のユーザのユーザ/グループコンテキストを含んでもよい。コンテキスト情報/PIは、ゲームをプレイするユーザのレベル、ゲームをプレイするプレイヤの以前のゲーミング履歴など、1または複数のピア関連値を含んでもよい。コンテキスト情報/PIは、セキュリティ鍵、スキームなどのセキュリティコンテキストを含んでもよい。
【0115】
ユーザ中心サービスタイプCACatに対するコンテキスト情報/PIは、ピアがメッセージを受信/復号し、および/またはメッセージを他のピアへ正確に転送することを可能にする、他のコンテキスト情報を含んでもよい。他のコンテキスト情報は、メッセージに対するCAIDに含まれてもよい。たとえば、ユーザ中心サービスタイプメッセージに対するコンテキスト情報/PIは、ゲーミング情報を使用し、またはゲームセッションに加入するための、セキュリティ鍵、セキュリティスキームなどの、セキュリティ部分/セキュリティコンテキスト情報を含んでもよい。例として、ユーザ中心サービスタイプメッセージに対するコンテキスト情報/PIは、マルチホップ部分/コンテキストを含んでもよい。たとえば、マルチホップ部分は、ユーザ中心サービスタイプメッセージに対する最小および/または最大ホップカウントなどの、マルチホップ関連値を示してもよい。商用メッセージに対するコンテキスト情報/PIは、仮想リーダ部分/コンテキスト、たとえば、サブVLインジケーションもしくはフラグ、スーパーVLインジケーションもしくはフラグ、および/またはVLインジケーションもしくはフラグの1または複数を含んでもよい。
【0116】
ユーザ中心サービスタイプメッセージに対するコンテキスト情報/PIは、メッセージのCAIDに含まれてもよい、送信ピアに対する近接部分/コンテキストを含んでもよい。たとえば、近接部分/コンテキストは、緯度および経度、住所など、転送するピアの絶対ロケーションを示してもよい。近接部分/コンテキストは、他のランドマーク/ピアに対する位置など、送信ピアの相対ロケーションを示してもよい。近接部分/コンテキストは、送信ピアから送信されているメッセージ、および/または送信ピアに送信されるメッセージの検出可能無線範囲を示してもよい。例として、ユーザ中心サービスタイプメッセージに対するコンテキスト情報/PIは、モビリティ部分/コンテキストを含んでもよい。
【0117】
モビリティ部分/コンテキストは、転送ピアに対するモビリティ情報を示してもよい。ユーザ中心サービスタイプメッセージに対するコンテキスト情報/PIは、転送部分/コンテキストを含んでもよい。転送部分/コンテキストは、誰がメッセージを転送するべきであるかに関係する情報を含んでもよい。転送者部分/コンテキストは、メッセージの転送者に関する識別、能力、および/または他の情報を示してもよい。一部の部分/コンテキストは、本質的に静的であってもよく(たとえば、CACat、ユーザIDなど)、および、一部の部分/コンテキストは、本質的に動的であってもよい(たとえば、グループ、ゲーム固有の情報)。
【0118】
潜在的CACatの別の例は、スマート環境サービスに対するCACatであってもよい。スマート環境サービスに関連付けられたCACatは、デバイスが家庭またはオフィスなどの所与の環境において他のデバイスとともに使用するために構成されることを可能にする、アプリケーションに関連付けられたメッセージに利用されてもよい。たとえば、スマートフォンなどのデバイスは、テレビ、ステレオ、パーソナルコンピュータ、セキュリティシステム、照明システム、キッチン/調理器具、アラームクロック、および/または清掃器具など、家庭における種々の器具と対話するように構成されてもよい。「スマート環境」における発見および/または関連付けを容易にするために、CACatは、スマート環境サービスに対して定義されてもよい。スマート環境において他のピアと通信するとき、デバイスは、CAIDのCACat部分を、通信がスマート環境サービスに対するものであることを示す値に設定してもよい。スマート環境サービスCACatに対するコンテキスト情報/PIは、実装形態に応じて種々のタイプの情報を含んでもよい。種々のタイプの情報は、CAIDに含まれてもよい部分またはコンテキストに含まれてもよい。
【0119】
スマート環境設定においてCAIDを使用することは、家庭またはオフィス設定におけるデバイス自動構成、デバイス自動同期、および/またはデバイス自己管理を容易にしてもよい。たとえば、CACatがスマート環境サービスを示すように設定されてもよいので、たとえば、CAIDを読み取ることによって、デバイスは、所与の通信がスマート環境をセットアップ/維持することに対するものであることを、迅速に判定してもよい。スマート環境におけるデバイスは、たとえば、メッセージのCAIDにおいて、コンテキスト情報/PIを交換することによって、ピアに近接しているスマート環境における他のデバイスとともに、それら自体を同期、自動構成、および/または更新するように構成されてもよい。
【0120】
例として、管理の目的のために、デバイスはグループ化されてもよく、および、各デバイスは、コンテキスト情報/PIにおいてそのグループを示してもよい。アプリケーション/デバイススケジュールは、コンテキスト情報/PIを通じてピア間で交換されてもよい。コンテキスト情報/PIは、マルチホップ技術および/または単一ホップ技術を使用して、デバイス間で交換されてもよい。コンテキスト情報/PIは、セキュリティ機能で可能にされてもよい。
【0121】
アプリケーション、シナリオ、および/または、近接サービスを実装するデバイスの能力に応じて、スマート環境サービスに対するコンテキスト情報/PIは、メッセージのCAIDに含まれてもよい、以下のコンテキスト情報/PIの1つを含んでもよい。たとえば、スマート環境サービスメッセージのコンテキスト情報/PIは、メッセージがスマート環境サービスに関連付けられることを示すためのCACat部分/コンテキストを含んでもよい。スマート環境サービスメッセージのコンテキスト情報/PIは、スマート環境サービスCACatに関連付けられた1または複数のアプリケーションを示すためのアプリケーション部分/コンテキストを含んでもよい。たとえば、Comcast(登録商標)などの「スマートホーム」プロバイダは、ユーザが家庭内で1または複数のスマート環境デバイスを制御するために利用することができるアプリケーション(たとえば、Comcast Xfinity Homeアプリケーション)を提供してもよい。Comcastアプリケーションに関連付けられたメッセージに対するアプリケーション部分/コンテキストは、アプリケーションがComcast Xfinity Homeアプリケーションであることを示してもよい。アプリケーション部分/コンテキストは、アプリケーションスケジュール、アプリケーションパラメータ、アプリケーションプレイバシレベルなどの、アプリケーション固有および/またはアプリケーション関連値を含んでもよい。
【0122】
例として、コンテキスト情報/PI(たとえば、スマート環境サービスに対する)は、デバイス部分/コンテキストを含んでもよい。デバイス部分/コンテキストは、デバイスID、デバイスタイプ、デバイスグループなどの1または複数など、デバイス関連情報を含んでもよい。コンテキスト情報/PI(たとえば、スマート環境サービスに対する)は、転送ピアに対するピア関連値を示すことができる、ユーザ/所有者/グループ部分/コンテキストを含んでもよい。たとえば、ユーザ/所有者/グループ部分/コンテキストは、通信ピアに対するユーザID、グループIDなどの1または複数など、ピア関連値を含んでもよい。コンテキスト情報/PI(たとえば、スマート環境サービスに対する)は、セキュリティ鍵、セキュリティスキームのインジケーションなど、セキュリティ部分/コンテキストを含んでもよい。例として、コンテキスト情報/PI(たとえば、スマート環境サービスに対する)は、マルチホップ部分/コンテキストを含んでもよい。たとえば、マルチホップ部分は、所与のメッセージに対する最小および/または最大ホップカウントなどの、マルチホップ関連値を示してもよい。
【0123】
コンテキスト情報/PI(たとえば、スマート環境サービスに対する)は、CAIDに含まれてもよい、送信ピアに対する近接部分/コンテキストを含んでもよい。たとえば、近接部分/コンテキストは、緯度および経度、住所など、転送ピアの絶対ロケーションを示してもよい。近接部分/コンテキストは、他のランドマーク/ピアに対する位置などの、送信ピアの相対ロケーションを示してもよい。近接部分/コンテキストは、送信ピアから送信されているメッセージ、および/または送信ピアに送信されるメッセージの検出可能無線範囲を示してもよい。例として、コンテキスト情報/PIは、ピアに対するモビリティ関連情報を示すことができる、モビリティ部分/コンテキストを含んでもよい。
【0124】
潜在的CACatの別の例は、健康監視および/または健康サービスに対するCACatであってもよい。健康監視および/または健康サービスに関連付けられたCACatは、ユーザの健康を監視するアプリケーション(たとえば、ペースメーカまたは他の健康機器と通信しているアプリケーション)に関連付けられたメッセージに利用されてもよい。健康監視および/または健康サービスCACatに利用されるアプリケーションは、ユーザの健康を監視し、ユーザに健康関連支援(たとえば、診断、症状監視、救急サービス要求に対する機構など)を提供し、および/またはユーザに健康関連サービスを提供するように構成されてもよい。実装形態に応じて、健康監視および/または健康サービスに対するコンテキスト情報/PIは、1または複数の部分またはサブコンテキストを有してもよい。
【0125】
健康監視および/または健康サービスアプリケーションは、いくつかの方法で利用されてもよく、ならびに、特定のアプリケーションに利用されるコンテキスト情報/PIは、特定のシナリオに依存してもよい。したがって、実装形態に応じて、健康監視および/または健康サービスに対するコンテキスト情報/PIは、1または複数の部分またはサブコンテキストを有してもよい。たとえば、ユーザの健康問題を診断し、または健康を監視する目的で、近接P2P通信を利用するアプリケーションは、健康監視および/または健康サービスに関係するコンテキスト情報/PIの第1のセットの部分/コンテキストを利用してもよいのと同時に、健康監視および/または健康サービスの目的でピア支援を要求するように設計されたアプリケーションは、健康監視および/または健康サービスに関係するコンテキスト情報/PIの第2のセットの部分/コンテキストを利用してもよい。別の例では、病院または診療所などのサービスセンタは、それらの能力をコンテキスト情報/PIとしてブロードキャストして、それらのサービス関連情報を近接ピアに示してもよい。広告されるサービスは、緊急ルーム、応急処置、耳鼻咽喉科専門医などのサービスを含んでもよい。そのような使用ケースは、健康監視および/または健康サービスに関係するコンテキスト情報/PIの第3のセットの部分/コンテキストを利用してもよい。
【0126】
例として、コンテキスト情報/PIは、ピアプレイバシ情報または制限を含んでもよい。たとえば、プレイバシ制限は、CAIDにおいて符号化されたコンテキスト情報/PIに含まれてもよい。例として、コンテキスト情報/PIは、サービスの相対優先度レベルを示すことができる、ピア優先度情報を含んでもよい。たとえば、第1の優先度レベルは、一般健康監視に関連付けられてもよく、および、第2の優先度レベルは、緊急サービスに対する要求に関連付けられてもよい。第2の優先度レベルは、第1の優先度レベルよりも高い優先度を有してもよい。コンテキスト情報/PIは、マルチホップメッセージおよび/または単一ホップメッセージを使用することによって、デバイス間で交換されてもよい。コンテキスト情報/PIは、セキュリティ機能で有効にされてもよい(たとえば、暗号化され、または、適切なセキュリティ証明が欠如しているピアに対して曖昧(obscured)であってもよい)。
【0127】
健康監視および/または健康サービスに対するコンテキスト情報/PIは、高速発見および/または関連付けを提供するために、CAIDにおいて符号化されてもよい。たとえば、P2PメッセージのCACat部分/コンテキストは、サービスのタイプ、この場合は、健康監視および/または健康サービスを示すように構成されてもよい。CAIDは、P2Pメッセージに関連付けられた1または複数の健康監視および/または健康サービスアプリケーションを示すことができる、アプリケーション部分/コンテキストを含んでもよい。たとえば、ユーザの電話上でのアプリケーションは、心臓監視を実行するためのユーザのペースメーカと通信してもよい。この心臓監視アプリケーションに関連付けられたメッセージは、アプリケーション部分/コンテキストを使用して、その識別を示してもよい。アプリケーション部分/コンテキストは、アプリケーションID、病状のインジケーション(たとえば、心臓病、糖尿病、アルツハイマー病など)、医者情報、治療、医療歴、医療記録へのリンクなどの、1または複数のアプリケーション関連値を含んでもよい。例として、プレイバシ部分/コンテキストは、メッセージに関連付けられたプレイバシレベルを示してもよく、および、CAIDにおいて符号化されてもよい。
【0128】
例として、健康監視および/または健康サービスに対するコンテキスト情報/PIは、健康監視および/または健康サービスの対象となる人に関する情報を示す、ユーザ部分/コンテキストを含んでもよい。たとえば、個人医療プロファイルに関連付けられた情報(たとえば、身長、体重、年齢など)などのピア関連値が、ユーザ部分/コンテキストに含まれてもよい。例として、健康監視および/または健康サービスに対するコンテキスト情報/PIは、セキュリティ部分/コンテキスト、たとえば、セキュリティ鍵のインジケーション、セキュリティスキームなどを含んでもよい。例として、コンテキスト情報/PI(たとえば、健康監視および/または健康サービスに対する)は、マルチホップ部分/コンテキストを含んでもよい。たとえば、マルチホップ部分は、所与のメッセージに対する最小および/または最大ホップカウントなどの、マルチホップ関連値を示してもよい。コンテキスト情報/PI内のある部分/コンテキストは、静的であってもよく(たとえば、CACat ID、医者情報など)、および、他の部分コンテキストは、動的であってもよい(たとえば、病状、治療など)。
【0129】
潜在的CACatの別の例は、安全および/またはセキュリティサービスに対するCACatであってもよい。安全および/またはセキュリティサービスに関連付けられたCACatは、セーフティシステムを監視するアプリケーション(たとえば、機器制御アプリケーション、一酸化炭素などの毒物監視、または天然ガス監視など)、初期対応者サービス(たとえば、警察、火事、救命士など)に関連付けられたアプリケーション、および/または、セキュリティ制御/監視システム(たとえば、セキュリティセンサ、カメラ、警察またはセキュリティグループとの通信を監視または制御するアプリケーションなど)に関連付けられたメッセージに利用されてもよい。安全および/またはセキュリティサービスCACatを利用するアプリケーションは、受動的監視システムであってもよく、および/または能動的支援をユーザに提供してもよい。
【0130】
たとえば、デバイスは、危険、トラフィック問題、緊急状態などが、デバイスに近いロケーションで発生していることを、その近接したピアに示すように構成されてもよい。そのピアに潜在的危険をアラートするデバイスは、CACatフィールドを、通信が安全および/またはセキュリティサービスのカテゴリにおけるものであることを示す値に設定してもよい。コンテキスト情報/PIはさらに、危険が存在することをさらに示し、および、危険に対する識別情報を提供してもよい。CACatおよび他のコンテキスト情報/PIは、メッセージに対するCAIDにおいて符号化されてもよい。例として、コンテキスト情報/PIは、ピアが近隣における他のピアからのピア支援/サービスを要求していることを示すために使用されてもよい。例として、コンテキスト情報/PIは、メッセージに対するピアのターゲットグループを示すために使用されてもよい。
【0131】
他のタイプのセキュリティまたは安全関連情報は、コンテキスト情報/PIの部分またはサブコンテキストに含まれてもよい。たとえば、コンテキスト情報/PIは、コンテキスト情報/PIおよび/またはメッセージにおいて示されたアラート/インシデントのソースおよび/または正確度レベルのインジケーションを含んでもよい。ピアは、コンテキスト情報/PIにおいてインシデントまたはアラートに対する優先度レベルを示してもよい。例として、コンテキスト情報/PIは、マルチホップおよび/または単一ホップ方法を使用して、デバイス間で交換されてもよく、ならびに、コンテキスト情報は、セキュリティ機能で有効とされてみょい(たとえば、公開鍵または秘密鍵で暗号化される)。
【0132】
使用ケースおよび実装の詳細に従って、安全および/またはセキュリティサービスCACatに対するコンテキスト情報/PIは、要求元、要求先、メッセージ、および/またはメッセージをトリガしたイベントに対する追加情報を示すための1または複数の部分またはサブコンテキストを含んでもよい。たとえば、コンテキスト情報/PIは、所与の安全および/またはセキュリティサービスCACatメッセージに関連付けられた1または複数のアプリケーションを示すためのアプリケーション部分/コンテキストを含んでもよい。たとえば、アラートタイプ部分/コンテキストは、地震アラート、津波アラート、竜巻アラート、火事アラート、窃盗アラート、自動車事故アラート、閉鎖アラートなどの、アラートのタイプを示してもよい。アラートタイプ部分は、インシデントロケーション、危険タイプ(たとえば、ガス、オイル、水、生物学、空気など)、インシデント重大度などの、アラートタイプ関連値を含んでもよい。
【0133】
コンテキスト情報/PIは、アラートのソースを示すためのソース部分/コンテキストを含んでもよい。たとえば、アラートが国立測候所(National Weather Service)によって生成された場合、ソース部分/コンテキストは、国立測候所に対応する第1の値に設定されてもよく、および、ソースがニュージャージー州警察であった場合、ソース部分/コンテキストは、ニュージャージー州警察に対応する第2の値に設定されてもよい。例として、コンテキスト情報/PIは、たとえば、アラートのターゲットであるグループ(たとえば、あるエリアの居住者、特定の学校または機関に関連付けられた人々など)を示すために、ターゲット/グループ部分/コンテキストを含んでもよい。例として、コンテキスト情報/PIは、優先度部分/コンテキストを含んでもよい。たとえば、地震および津波などの大規模災害は、極めて高い優先度に関連付けられてもよく、負傷者が存在しない、ダウンした電力線は、比較的低い優先度に関連付けられてもよい。例として、コンテキスト情報/PIは、セキュリティ部分/コンテキストを含んでもよい。たとえば、セキュリティ部分/コンテキストは、メッセージに関連付けられたセキュリティ鍵、メッセージに関連付けられたセキュリティスキームなどを示してもよい。
【0134】
例として、コンテキスト情報/PI(たとえば、安全および/またはセキュリティサービスメッセージに対する)は、マルチホップ部分/コンテキストを含んでもよい。たとえば、マルチホップ部分は、商用メッセージに対する最小および/または最大ホップカウントなどの、マルチホップ関連値を示してもよい。マルチホップ部分は、メッセージが重要な緊急事態(たとえば、地震)に対するものであること、および、メッセージが遅延せずに他のホップへ転送されることになることを示してもよい。コンテキスト情報/PI(たとえば、安全および/またはセキュリティサービスメッセージに対する)は、仮想リーダ部分/コンテキスト、たとえば、サブVLインジケーションもしくはフラグ、スーパーVLインジケーションもしくはフラグ、および/またはVLインジケーションもしくはフラグの1または複数を含んでもよい。
【0135】
コンテキスト情報/PI(たとえば、安全および/またはセキュリティサービスメッセージに対する)は、メッセージのCAIDに含まれてもよい、送信ピアに対する近接部分/コンテキストを含んでもよい。たとえば、近接部分/コンテキストは、緯度および経度、住所などの、転送ピアの絶対ロケーションを示してもよい。近接部分/コンテキストは、他のランドマーク/ピアに対する位置など、送信ピアの相対ロケーションを示してもよい。近接部分/コンテキストは、送信ピアから送信されているメッセージ、および/または送信ピアに送信されるメッセージの検出可能無線範囲を示してもよい。例として、コンテキスト情報/PI(たとえば、安全および/またはセキュリティサービスメッセージに対する)は、モビリティ部分/コンテキストを含んでもよい。モビリティ部分/コンテキストは、転送ピアに対するモビリティ情報を示してもよい。
【0136】
潜在的CACatの別の例は、トラフィックおよび/または輸送サービスに対するCACatであってもよい。トラフィックおよび/または輸送サービスに関連付けられたCACatは、トラフィックシステム(たとえば、ルートプランニングアプリケーション、トラフィック監視など)、および/または他の旅行関連システム(たとえば、カープールアプリケーション、航空トラフィックシステムなど)に関連付けられたメッセージに利用されてもよい。トラフィックおよび/または輸送CACatを利用するアプリケーションは、受動的監視システムであってもよく、および/または能動的支援をユーザに提供してもよい。
【0137】
たとえば、デバイスは、トラフィック情報に関して、それに近接したピアにアラートを提供するように構成されてもよい。トラフィック情報は、たとえば、メッセージのCAIDの一部として、ピアによってブロードキャストされるコンテキスト情報/PIに含まれてもよい。例として、ピアは、コンテキスト情報/PIを使用して、輸送サービスに対する適応スケジュールを更新するように構成されてもよい。たとえば、ピアは、コンテキスト情報/PIを使用して、更新されたスケジュールを受信し、および/または更新されたスケジュールを要求してもよい。例として、ピアは、メッセージのCAIDにおいて符号化されたコンテキスト情報/PIを使用して、他のピアとのカープールを招待または受け入れてもよい。例として、コンテキスト情報/PIは、旅行が片道(one-way)または往復(round trip)であるかなどの、輸送説明を含んでもよい。
【0138】
例として、トラフィックおよび/または輸送サービスに対するコンテキスト情報/PIは、マルチホップ通信を使用して、および/または単一ホップ通信を使用して、デバイス間で交換されてもよい。コンテキスト情報/PIは、セキュリティ機能で有効にされてもよく、近接関連情報で有効にされてもよく、および/またはモビリティ関連情報で有効にされてもよい。
【0139】
特定のシナリオに応じて、トラフィックおよび/または輸送サービスに対するコンテキスト情報/PIは、使用ケースおよびメッセージ特性に応じて変化してもよい。たとえば、CACat部分/コンテキストは、サービスをトラフィックおよび/または輸送サービスとして示すように設定されてもよい。アラートタイプ部分/コンテキストは、メッセージに関連付けられたアラートのタイプ、たとえば、事故アラート、道路閉鎖アラート、列車サービスキャンセルなどを示すために使用されてもよい。事故アラートタイプ部分/コンテキスト関連値の例は、アラートID、状態(たとえば、事故、閉鎖、遅延、その他)、アラートロケーション、アラート持続時間などを含んでもよい。例として、コンテキスト情報/PIは、メッセージに関連付けられたアプリケーションの識別またはタイプを示すために、アプリケーション部分/コンテキストを含んでもよい。たとえば、アプリケーション部分/コンテキストは、モバイルデバイス上で稼動している地図アプリケーション(たとえば、Google Maps、Apple Maps、MapQuest(登録商標)など)が、メッセージに含まれている情報を利用してもよいことを示してもよい。
【0140】
例として、コンテキスト情報/PIは、アラートのソースを示すために、ソース部分/コンテキストを含んでもよい。たとえば、ソース部分/コンテキストは、アラートのソースが警察レポート、ニュースレポート、ピアによる観察などであるかを示してもよい。例として、コンテキスト情報/PIは、アラートの意図されたターゲットを示すために、ターゲット/グループ部分/コンテキストを含んでもよい。たとえば、ターゲット/グループ部分/コンテキストは、アラートが、キャンセルされた列車に対するチケットを有する乗客、道路/ハイウェイの所与のセット上での通勤者、一般の人々、潜在的カープール利用者などであることを示してもよい。ターゲット/グループ部分/コンテキストは、カープール要件、チケット番号などの、1または複数のピア関連値を含んでもよい。
【0141】
例として、コンテキスト情報/PIは、優先度部分/コンテキストを含んでもよい。たとえば、計画されていない道路などの大幅な輸送遅延は、混雑などの要因に起因した小さいトラフィック遅延よりも高い優先度に関連付けられてもよい。例として、コンテキスト情報/PIは、セキュリティ部分/コンテキストを含んでもよい。たとえば、セキュリティ部分/コンテキストは、メッセージに関連付けられたセキュリティ鍵、メッセージに関連付けられたセキュリティスキームなどを示してもよい。
【0142】
例として、コンテキスト情報/PI(たとえば、トラフィックおよび/または輸送サービスメッセージに対する)は、マルチホップ部分/コンテキストを含んでもよい。たとえば、マルチホップ部分は、商用メッセージに対する最小および/または最大ホップカウントなどの、マルチホップ関連値を示してもよい。マルチホップ部分は、メッセージが重要であること、および、メッセージが遅延せずに他のホップへ転送されるべきであることを示してもよい。コンテキスト情報/PI(たとえば、トラフィックおよび/または輸送サービスメッセージに対する)は、仮想リーダ部分/コンテキスト、たとえば、サブVLインジケーションもしくはフラグ、スーパーVLインジケーションもしくはフラグ、および/またはVLインジケーションもしくはフラグの1または複数を含んでもよい。
【0143】
コンテキスト情報/PI(たとえば、トラフィックおよび/または輸送サービスメッセージに対する)は、メッセージのCAIDに含まれてもよい、送信ピアに対する近接部分/コンテキストを含んでもよい。たとえば、近接部分/コンテキストは、緯度および経度、住所などの、転送ピアの絶対ロケーションを示してもよい。近接部分/コンテキストは、他のランドマーク/ピアに対する位置など、送信ピアの相対ロケーションを示してもよい。近接部分/コンテキストは、送信ピアから送信されているメッセージ、および/または送信ピアに送信されるメッセージの検出可能無線範囲を示してもよい。例として、コンテキスト情報/PI(たとえば、トラフィックおよび/または輸送サービスメッセージに対する)は、モビリティ部分/コンテキストを含んでもよい。モビリティ部分/コンテキストは、転送ピアに対するモビリティ情報を示してもよい。
【0144】
このように、ピア間で交換されてもよいコンテキスト情報/PIの種々の形態および/またはタイプがあってもよい。コンテキスト情報/PIは、P2P通信セッションの前、その間、および/またはその後に、ピア間で交換されてもよい。そのようなコンテキスト情報/PIの交換を容易にするために、コンテキスト情報/PIは、デバイス識別情報とともに符号化されてもよい。このようにして、コンテキスト情報/PIは、迅速に決定されてもよく、ならびに、P2P発見およびP2P関連付けを含むプロセスに利用可能とされてもよい。したがって、単に、P2P発見プロシージャおよび/またはP2P関連付けプロシージャの間に、識別子を使用して、デバイスを一意に識別するのではなく、追加のコンテキスト情報/PIを符号化する識別子が利用されてもよい。
【0145】
図4Aおよび図4Bは、レガシメッセージ中に含まれてもよい例示的な情報、および、CAIDを含むメッセージに含まれてもよい情報を示す。たとえば、図4Aは、識別子を含む例示的なメッセージフォーマットを示し、図4Bは、CAIDを含む例示的なメッセージを示す。図4Aに示されているように、既存の識別子は、ユーザIDまたはデバイスID(たとえば、ユーザID/デバイスID402)のみに基づいて、ユーザまたはデバイスをアドレス指定するために使用されてもよい。したがって、識別子は、ユーザおよび/またはデバイスを一意に識別するために使用されてもよいが、レガシ識別子は、メッセージのコンテキストについての任意の追加の情報を提供しなくてもよい。コンテキスト情報をユーザまたはデバイス識別子とともに符号化する代わりに、レガシメッセージでは、コンテキスト項目404がメッセージのペイロードにユーザデータ406とともに含まれてもよい。符号化のタイプに応じて、デバイスは、コンテキスト項目404を適切に解釈および判定するために、メッセージ/パケット全体を復号することが必要とされることがある。
【0146】
図4Bは、どのように1または複数のコンテキスト項目418がユーザID/デバイスID412とともに符号化されて、コンテキストアウェア識別子(CAID)が形成されてもよいかを示す。コンテキスト情報/PIは、メッセージの送信者に関する情報、メッセージの意図された受信側に関する情報、メッセージの目的に関する情報、メッセージに関連付けられたサービスもしくはアプリケーションに関する情報、および/または、メッセージが受信側にとって関心のあるものであるかを迅速に判定するために、メッセージ受信側によって使用されてもよい他の情報を備えてもよい。コンテキスト情報/PIは、メッセージヘッダおよび/またはメッセージペイロードに含まれてもよい(たとえば、コンテキスト項目418は、メッセージのヘッダ中のCAIDに含まれてもよく、コンテキスト項目414は、メッセージのペイロードにユーザデータ416とともに含まれてもよい)。ユーザID/デバイスID412は、メッセージの送信者に関連付けられた情報のインジケーションであってもよいので、ユーザID/デバイスID412は、コンテキスト情報/PIと見なされてもよい。
【0147】
CAIDは、メッセージの送信者に対する識別子、および/またはメッセージの受信側に対する識別子に加えて、追加のコンテキスト情報を含んでもよい、多次元(multi-dimensional)識別子と見なされてもよい。したがって、CAIDは、ユーザ/デバイスを一意に識別することと、所与のメッセージに対するコンテキスト(たとえば、メッセージに関連付けられた1または複数の状況)を識別することの両方を行うことができる。例として、ユーザIDまたはデバイスIDは、CAIDに含まれなくてもよい。代わりに、CAIDは、他のタイプのコンテキスト情報/PIを単に含んでもよい。
【0148】
CAIDを使用することによって、ピアは、メッセージ全体を完全に復号することなしに、コンテキスト情報/PIに関係する1または複数のフィルタに基づいて、受信されたP2Pメッセージをフィルタすることが可能である。CAIDは、異なる使用ケースおよびアプリケーションに基づいて柔軟に実装されてもよい、コンテキスト情報/PIのサブセットであってもよい(たとえば、CAIDに含まれるコンテキスト情報/PIは、時間とともに変化してもよく、アプリケーションに基づいて異なってもよい)。CAIDに含まれてもよいコンテキスト情報の例は、CACat、ユーザIDを有するマルチホップインジケータ、および/または、コンテキスト情報/PIの任意の他の組合せを含んでもよい。
【0149】
コンテキスト情報/PIを識別子の一部として符号化するために、コンテキスト情報/PIおよび識別子は、いくつかの方法で組み合わされてもよい。加えて、コンテキスト情報の量および/またはタイプは、実装の特定の使用ケースに依存してもよいので、CAIDを構築するために方法が定義されてもよい。たとえば、CAIDは、階層的方法、フラットな方法(flat manner)、ならびに/または、階層的およびフラットな方法の組合せ(たとえば、ハイブリッド方法)として編成されてもよい、コンテキスト情報/PIを含んでもよい。
【0150】
図5は、CAIDに含まれるコンテキスト情報/PIに対する階層構造の例を示す。たとえば、近接ベースP2Pメッセージに含まれるべきコンテキスト情報/PIは、1または複数の要因に基づいて、異なるコンテキストレベルに分割されてもよい。たとえば、コンテキスト情報/PIは、重要度の相対レベルに基づいて、コンテキスト情報の特定性に基づいて(たとえば、CACatなどのカテゴリレベルなどのより一般的なコンテキスト情報は、より高いレベルであってもよく、アプリケーション識別子などのより特定の情報は、より低いレベルであってもよく、アプリケーション固有のパラメータは、さらにより低いレベルであってもよい)、および/またはいくつかの他の基準に基づいて、分割されてもよい。例として、階層のルートレベルまたは最高レベル(たとえば、コンテキストレベル1)は、CACatであってもよい。したがって、ルートレベル(たとえば、CACat)は、CAIDに含まれる他のコンテキスト情報/PIに対するカテゴリまたは使用ケースを示すために使用されてもよい。階層的に構造化されたCAID内のコンテキスト情報/PIは、水平および/または垂直に拡大可能であってもよい。
【0151】
たとえば、図5のコンテキストレベル1は、たとえば、メッセージに対するCACatを示すことができる、コンテキストレベル1ID502を含んでもよい。たとえば、CACatは、メッセージが接続の目的(たとえば、ソーシャルネットワーキングなど)、商用目的(たとえば、ショッピング、エンターテインメントなど)、トラフィックおよび輸送などに対するものであると示してもよい。コンテキストレベル2は、コンテキストレベル1のCACatに関連付けられたより特定のコンテキスト情報を提供する、コンテキスト情報/PIの1または複数の追加項目を含んでもよい。たとえば、コンテキストレベル1ID502が、メッセージが接続タイプCACatに関連付けられることを示すと想定されたい。例として、コンテキストレベル2ID1 504は、CAIDのアプリケーション部分/コンテキストに関連付けられてもよい。たとえば、コンテキストレベル2ID1 504は、メッセージに関連付けられたアプリケーションが、スマートフォン上のFacebookアプリであることを示してもよい。さらに、コンテキストレベル3は、メッセージタイプのインジケーション(たとえば、友人リクエスト、個人メッセージ、グループメッセージ、イベント招待など)、メッセージに関連付けられたプラグインもしくはサブアプリケーションのインジケーション(たとえば、Farmvilleなど)、メッセージに関連付けられたユーザアカウントについての情報(たとえば、送信ユーザ識別、受信側ユーザ識別)、および/または、他のアプリケーション固有のコンテキスト情報など、Facebookアプリ固有のパラメータについてのより詳細な情報を提供してもよい。理解されるように、他のコンテキストレベル2コンテキスト情報/PIは、図5に示されていないが、コンテキストレベル3情報を有してもよい。加えて、各レベルに含まれるコンテキスト情報の数およびタイプは、使用ケースまたは実装形態に基づいて変化してもよい。
【0152】
図6は、例示的なCAIDに含まれてもよい商用広告に対する階層コンテキスト情報/PIの例を示す。たとえば、CACat602は、ルートコンテキストレベルであってもよく、メッセージが商用タイプCACatに関連付けられることを示してもよい。CAIDを受信するデバイスが、基本的なメッセージが関心のあるものであるかを確かめるためのレベルを構文解析することを開始することができるように、商用タイプコンテキスト情報PIは、1または複数のレベルに分割されてもよい。たとえば、受信デバイスは、最初に、コンテキストレベル1のCACat602を読み取り、メッセージが商用タイプメッセージであると判定してもよい。このユーザ/デバイスは商用タイプメッセージに関心があることがあるので、デバイスは、コンテキストレベル2を解釈することを開始することができる。たとえば、デバイスは、アプリケーションID604、ユーザID/グループID606(たとえば、デバイスID、その他)、マルチホップ608、転送インジケーション610、転送者612などの1または複数を、構文解析および解釈してもよい。たとえば、アプリケーションID604は、アプリケーションが、受信ユーザ/デバイスにとって関心があるクーポンアプリケーションであることを示してもよい。このアプリケーション固有の情報に基づいて、受信デバイスは、たとえば、コンテキストレベル3として、CAIDを構文解析することを継続するように判定して、アプリケーション値614(および/またはピア値616)を判定してもよい。例として、アプリケーション値614は、メッセージに含まれるクーポンが、受信するデバイスのユーザが関心のない店舗に対するものであることを示してもよいので、デバイスは、CAIDを構文解析することを停止し、受信デバイス上でのアプリケーションにメッセージを配信すること(または、受信ユーザにメッセージを提示すること)を控え(refrain from)、ならびに/または、送信ピアとのさらなる発見プロシージャおよび/もしくは関連付けプロシージャを実行することを控えるように、判定してもよい。別の例では、アプリケーション値614は、クーポンが、関心のあるストレージに対するものであることを示してもよく、受信デバイスは、メッセージを関心のあるアプリケーションに配信し、および/または、送信ピアとの通信(たとえば、さらなる発見および/または関連付けなど)を継続するように、判定してもよい。図6の例に示されているように、CAIDは、あるレベルのコンテキストを、ピア発見および関連付け識別子(たとえば、CAID)にプッシュするように構築されてもよい。
【0153】
図7は、CAIDに含まれてもよいコンテキスト情報/PIに対するフラット構造の例を示す。コンテキスト情報/PIに対するフラット構造は、コンテキスト情報/PIの水平拡大と見なされてもよい。フラット構造に含まれるコンテキスト項目の順序は、1または複数の基準に基づいて、設定されてもよい。たとえば、順序は、重要度の相対レベルに基づいて設定されてもよい。たとえば、CACatは、シーケンスにおける最初のコンテキスト項目であり、転送またはマルチホップ情報がその後に続き、アプリケーション情報などがその後に続いてもよい。CAIDは、コンテキスト情報の1または複数の項目を、ピア発見および/またはピア関連付け識別子に追加することによって、構築されてもよい。メッセージを識別するために有用な情報を、CAIDの始めに含めることによって(たとえば、この例ではCACatであるが、コンテキスト情報/PIがルートレベルとして使用されてもよい)、受信者は、メッセージを受信すると、CACatを迅速に識別してもよい。
【0154】
図8は、CAIDに含まれてもよい商用広告メッセージに対するコンテキスト情報/PIに対するフラット構造の例を示す。たとえば、CACat808は、CAIDに含まれるコンテキスト項目のシーケンスにおける最初のコンテキスト項目であってもよい。受信者は、CAIDを迅速に構文解析して、CACatを判定してもよい。この例では、CACat802は、メッセージが商用CACatに関係することを示してもよい。受信デバイスが、商用タイプメッセージに関心がある場合、デバイスは、CAIDを構文解析することを継続してもよい。受信デバイスが、商用タイプメッセージに関心がない場合、デバイスは、CAIDを読み取ることを停止し、および/または、メッセージのペイロード部分を復号しないように判定してもよい。例として、受信者は、各連続コンテキスト項目(たとえば、マルチホップ804、アプリケーションID806、...、ユーザID808)を構文解析することを継続して、メッセージが関心のあるものであるかを判定してもよい。他のタイプの識別子/コンテキスト項目が使用されてもよく(たとえば、デバイスID)、コンテキスト項目の順序は、アプリケーションのタイプおよび/または特定のシナリオに応じて変化してもよい。
【0155】
例として、動的に拡大/縮小するコンテキストレベルを利用することができる(たとえば、特定のコンテキストレベル、および/またはコンテキストレベルにおけるコンテキスト項目の数が、メッセージごとに変化してもよい)階層コンテキスト情報/PI構造を利用するのではなく、定数のコンテキストレベル、および/または、コンテキストレベルごとに固定した数(および/または識別)のコンテキスト項目を含む、定義された階層構造が使用されてもよい。そのようなコンテキスト情報構造は、ハイブリッドコンテキスト情報構造と称されてもよい。異なるタイプのメッセージ、異なるユーザ、および/または異なるアプリケーションが、CAIDにおいて異なるハイブリッドコンテキスト情報構造を使用してもよい。
【0156】
例として、コンテキストマネージャ(CM)が、コンテキスト情報の交換を管理または定義するために利用されてもよい。たとえば、CMは、ピアのグループのコンテキスト情報を管理する、論理的制御エンティティであってもよい。CMの管理下のコンテキスト情報は、CAIDに含まれてもよい一部または全部のコンテキスト情報/PIを含んでもよい。CMは、CAID構造を定義すること、CAIDに含まれる情報のタイプを判定することなど、CAIDを管理するように構成されてもよい。CMは、ピアデバイスにおいて(たとえば、CM機能性は、P2P近接メッセージを交換するピアに含まれる)、および/または、インフラストラクチャベース通信ネットワークに含まれる1もしくは複数のノードにおいて実装されてもよい。たとえば、CMは、WTRUにおいて、IEEE802.15ネットワークのコーディネータにおいて、3GPPセルラネットワークのパケットゲートウェイ(P−GW)、サービングゲートウェイ(S−GW)、eNB、MME、ポリシ課金およびルール機能(PCRF)、ならびに/またはHSSなどにおいて実装されてもよい。
【0157】
CMは、以下の機能の1または複数を、任意の組合せにおいて実行するように構成されてもよい。たとえば、CMは、1もしくは複数のピアに対し、および/または、1もしくは複数のアプリケーションに対し、コンテキスト情報/PI(たとえば、CACat、アプリケーション固有のコンテキスト情報、CAIDなどの1または複数)を管理するように構成されてもよい。CMは、1または複数のピアによって使用するために、CAIDを生成するように構成されてもよい。たとえば、CMは、P2P通信に対するピアによって使用されてもよいコンテキスト情報に基づいて、ピアに対するCAIDを生成してもよい。CMは、P2P通信に参加するコンテキスト情報ピアを交換および更新するように構成されてもよい。たとえば、CMは、PHYレイヤ(たとえば、PHYレイヤシグナリングを使用する)、MACレイヤ(たとえば、MACレイヤシグナリングを使用する)、および/またはクロスレイヤ技術を使用する(たとえば、PHY/MACレイヤシグナリング、および/または、RRCなどの他のレイヤシグナリングの組合せを使用する)など、1または複数の通信レイヤにおいて、コンテキスト情報を更新してもよい。CMは、IEEE802.15ネットワークのコーディネータにおいて、および/または、3GPPセルラネットワークのネットワークエンティティ(たとえば、P−GW/S−GW/eNB/MME/HSS/PCRFなど)において実装されてもよい。
【0158】
例として、CMは、P2P通信セッションにおいて発見プロシージャおよび/または関連付けプロシージャに対するコンテキスト情報などの入力を提供するように構成されてもよい。CMは、発見プロシージャおよび/または関連付けプロシージャの出力/結果に基づいて、コンテキスト情報を更新するように構成されてもよい。
【0159】
例として、コンテキスト情報は、インフラストラクチャレスネットワーク(たとえば、アドホックネットワーク)において、CMによって管理されてもよい。たとえば、インフラストラクチャレスP2P通信では、CMは、CMメーカおよび/またはサービスプロバイダによって、1または複数のピアに対するあるコンテキスト情報をプロビジョニング(provisioned)され(たとえば、予めプログラムされ)てもよい。CMは、ピア間でのデータ交換から追加のコンテキスト情報を取得してもよい。例として、CMは、ピア発見および/またはピア関連付けプロシージャの間に発生し、および/またはそれと同時に起こる、ピア間でのデータ交換の間に、コンテキスト情報を取得してもよい。ピア発見および/またはピア関連付けプロシージャの結果に基づいて、CMは、現在のコンテキスト情報を更新し、および/または新たなコンテキスト情報を生成してもよい。
【0160】
インフラストラクチャレスP2P通信が、インフラストラクチャベースネットワークの拡張(たとえば、3GPPネットワークにアタッチされたデバイス間での直接D2D通信)である場合、CMは、インフラストラクチャベースネットワークからコンテキスト情報を取得するように構成されてもよい。
【0161】
例として、CMは、ピアによって利用されているサービス、ピアデバイス上で実行しているアプリケーション、ピアについてのピア情報、および/または、CACatなどの他のタイプのコンテキスト情報の1または複数に基づいて、P2P通信に使用されるCAIDを生成するように構成されてもよい。例として、アプリケーションおよび/またはサービスは、予め定義されたCACatセットについて、および/または予め定義されたセットのコンテキスト情報について、同意(agree)してもよい。
【0162】
表2は、CMが異なるアプリケーションおよび/またはサービスに対するCAIDをどのように生成することができるかの例を示す。たとえば、ピアが、ソーシャルネットワーキングアプリケーションに関連付けられたアプリケーションを使用するピアを発見することを望む場合、ピアデバイスにおけるCMは、CACatを、近接したピアの高速発見のためにCAIDとして使用してもよい。ピアがすでに、それがピアを発見することを望む特定のアプリケーションを知っている場合、CAIDは、CACat+そのアプリケーションに対するアプリIDとして設定されてもよい。ピアが、それが特定のアプリケーションに対する発見を望むピアの特定のグループを知っている場合、CAIDは、CACat+アプリID+ユーザID/グループIDとして表されてもよい。理解されるように、他の組合せが、CAIDが使用されることになる特定のシナリオに基づいて使用されてもよい。
【0163】
【表2】
【0164】
CAIDは、階層、フラット、および/またはハイブリッド方法で、コンテキスト情報/PIから構築されてもよい。階層CAIDでは、最初のレベル(たとえば、例ではCACat)が標準化されてもよい。コンテキスト情報を、ピア発見および/またはピア関連付けに使用される識別子に含めることによって、コンテキスト情報は、メッセージのペイロードを復号する必要なしに、通信プロトコルスタックの下位レイヤ(たとえば、PHY、MACなど)において判定されてもよい。コンテキスト情報をより下位レイヤにおいて利用可能にするそのような機構は、コンテキストアウェア高速発見および/またはピア関連付けプロシージャがPHYレイヤおよび/またはMACレイヤにおいて実装されることを容易にすることができる。
【0165】
例として、CMは、インフラストラクチャベースネットワーク(たとえば、3GPPネットワーク)における1または複数のノードに含まれてもよく/1または複数のノードによって実装されてもよい。コンテキスト情報は、インフラストラクチャベースネットワークにおいてCMによって管理されてもよい。たとえば、CMは、インフラストラクチャベースネットワークに接続された1もしくは複数のデバイス、および/または、インフラストラクチャベースネットワークの1もしくは複数の制御エンティティから、コンテキスト情報を取得してもよい。インフラストラクチャベースネットワークにおける制御エンティティの例は、IEEE802.15ネットワークにおけるコーディネータ、802.11ネットワークにおけるコーディネータ、および/または、3GPPセルラネットワークにおけるP−GW、eNB、MMEなどを含んでもよい。
【0166】
P2P CM機能性は、集中または分散されてもよい。たとえば、3GPPネットワークでは、CMは、eNBとともに存在し、またはeNBとインターフェースしてもよい。例として、CMは、PCRF、HSS、MME、P−GWなどの1または複数など、コアネットワーク(CN)エンティティ内に存在し、またはそれらとインターフェースしてもよい。例として、CMは、2つの論理エンティティ、すなわち、CM−C(たとえば、コンテキストマネージャ−コアネットワーク)、およびCM−P(たとえば、コンテキストマネージャ−ピア)として分類され、および/またはそれらに分割されてもよい。CM−Cは、ネットワークインフラストラクチャ内の1もしくは複数のエンティティの内部で実装されてもよく、および/または、ネットワークインフラストラクチャとともに1もしくは複数のエンティティとインターフェースしてもよい(たとえば、ネットワークインフラストラクチャの内部または外部に存在しながら)。CM−Pは、1または複数のピアデバイス内に存在し、またはそれらによって実装されてもよい。
【0167】
図9は、CM−Cがネットワークインフラストラクチャの外部で実装される、分散CMアーキテクチャの例を示す。たとえば、CM−Cは、基準ポイントCmcを通じて、ネットワークインフラストラクチャ(たとえば、ネットワークコーディネータ、PCRF、MME、P−GW、eNBなど)とインターフェースしてもよい。CM−Cは、Cmcを介して、コンテキスト情報をネットワークエンティティから受信し、および/または、コンテキスト情報をネットワークエンティティへ送信してもよい。CM−Cは、Cmc−p基準ポイントを通じて、ピアにおいて実装されたCM−Pと通信してもよい。CM−CおよびCM−Pは、Cmc−pを介して、コンテキスト情報を交換してもよい。
【0168】
図10は、CM−Cがネットワークインフラストラクチャ内で実装される、分散CMアーキテクチャの例を示す。CM−Cは、図10におけるネットワークインフラストラクチャのネットワークエンティティにおいて実装されてもよいので、Cmc基準ポイントは利用されなくてもよい。ただし、Cmc−p基準ポイントはなお、CM−CとCM−Pとの間の通信に利用されてもよい。例として、他の通信経路(たとえば、Cmc−p基準ポイントおよびCmc基準ポイントとは異なる通信経路)が、CMによって、コンテキスト情報および/またはCAIDを交換するために使用されてもよい。
【0169】
例として、CAIDは、インフラストラクチャベースネットワークにおいて、CM(たとえば、単一の論理エンティティとして、ならびに/または、CM−PおよびCM−Cとともに分散されたエンティティとして)によって生成されてもよい。たとえば、インフラストラクチャベースネットワークでは、CAIDは、スタンドアロンCMによって、CM−Pによって、および/またはCM−Cによって生成されてもよい。たとえば、CAIDは、ピアにおいて実装されたCM−Pにおいて生成されてもよい。例として、CM−Pは、CM−Pにおいて利用可能なコンテキスト情報に基づいて、CAIDを生成してもよい。CM−Pは、CAIDをCM−Cに示してもよく、および/または、関連付けられたコンテキスト情報をCM−Cへ送信してもよい。CM−Cにおいて、新たなもしくは更新されたコンテキスト情報を受信すること、および/または、新たなもしくは更新されたCAIDを受信することは、CM−CがCM−Cにおいて記憶されたピアに対するコンテキスト情報を更新することをトリガしてもよい。CM−Cは、コンテキスト情報をCM−Pに提供してもよく、および、コンテキスト情報は、CM−PにおいてCAIDを生成するために使用されてもよい。
【0170】
例として、CAIDは、ネットワークインフラストラクチャの内部または外部に配置されたCM−Cにおいて生成されてもよい。例として、CM−Cは、CM−Cにおいて利用可能なコンテキスト情報に基づいて、CAIDを生成してもよい。CM−Cは、CAIDをCM−Pに示し、および/または、関連付けられたコンテキスト情報をCM−Pへ送信してもよい。CM−Pにおいて、新たなもしくは更新されたコンテキスト情報を受信すること、および/または、新たなもしくは更新されたCAIDを受信することは、CM−PがピアにおけるCM−Pにおいて記憶されたコンテキスト情報を更新することをトリガしてもよい。CM−Pは、コンテキスト情報をCM−Cに提供してもよく、および、コンテキスト情報は、CM−CにおいてCAIDを生成するために使用されてもよい。
【0171】
表3は、インフラストラクチャベースネットワークにおけるCAID生成の例を示す。たとえば、いくつかのタイプのCAIDは、CM−Pにおいて生成されてもよく、他のタイプのCAIDは、CM−Cにおいて生成されてもよい。たとえば、それに対してゲームをプレイするためのピアを発見することなど、一部の純粋なローカルP2P通信は、インフラストラクチャベースネットワークを伴うことなしに実行されてもよい。これらの場合、CM−Pは、ピアデバイスにおいて記憶されたローカルコンテキスト情報/PIに基づいて、CAIDを生成してもよい。他のシナリオでは、コンテキスト情報の1または複数の項目が、ネットワークにおいて利用可能であってもよい。たとえば、インフラストラクチャベースネットワークは、あるサービスまたはアプリケーションを使用するためにユーザに課金されるコストまたは金額(amount)に関係する追加の情報を有してもよい。この場合、そのようなアプリケーションまたはサービスを呼び出すP2Pメッセージに対するCAIDは、CM−Cにおいて生成され、CM−Pへ送信されてもよい。多数のシナリオでは、CAIDは、CM−CまたはCM−Pのいずれかにおいて生成されてもよく、それは、生成されたCAID(および/または、基本的なコンテキスト情報)を他のCMエンティティへ通信してもよい。
【0172】
【表3】
【0173】
ピア関連付けは、1または複数のピアによって、P2Pデータ送信が開始される前に、別のピアとの論理的関係を確立するために使用されるプロシージャを指してもよい。たとえば、ピア関連付けは、ピアアタッチメント、ピアリング、ペアリング、および/またはリンク確立などのプロシージャを含んでもよい。
【0174】
たとえば、IEEE802.15.4−2011、IEEE802.15.4e、および/またはIEEE802.15.4kにおいて定義されているような、従来のピア関連付け機構は、ピアがデータ送信を開始することができるように、RFDおよび/またはFFDが関連付け要求をピアFFDへ送信することを可能にする。現在の関連付けプロシージャは、デバイスベースおよび集中型であり、デバイス上のユーザコンテキストまたはサービスコンテキストに関係していない。関連付け解除は、IEEE802.15.4−2011において定義されており、RFDまたはFFDによって開始されてもよく、デバイスベース関連付け解除の例である。
【0175】
図11は、IEEE802.15.4−2011に従った関連付けに対する例示的なプロセスのシグナリング図である。図11に示されているように、関連付け要求および関連付け応答は、要求デバイスとFFDとの間で交換されてもよい。要求デバイスは、FFDから関連付け応答を受信するために、データ要求コマンドを発行してもよい。いくつかのシナリオでは、データ要求コマンドの交換は、IEEE802.15.4における間接送信性質に起因して、関連付けプロセスを完了するために要する時間を増大することがある。
【0176】
図12は、IEEE802.15.4−2011において定義されるような関連付け要求コマンドの例を示す。図13は、IEEE802.15.4−2011において定義されるような関連付け要求コマンドに含まれてもよい、能力情報要素の例を示す。たとえば、関連付け要求コマンドは、以下のフィールドの1または複数を含むことができる能力情報要素を含んでもよく、すなわち、デバイスタイプ(たとえば、(1)に設定されたFFD、または(0)に設定されたRFD)、電源(たとえば、(1)に設定された交流電源、または(0)に設定されたその他)、アイドルのときに受信機オン(Receiver On When Idle)(たとえば、(0)に設定されたアイドルのときに電力セービング/受信機オフ、または(1)に設定されたアイドルのときに非電力セービング/受信機オン)、セキュリティ能力(たとえば、(1)に設定された有効とされたセキュリティ、または(0)に設定された有効とされていないセキュリティ)、アドレス割り当て(たとえば、デバイスは、(1)に設定され、またはそうでない場合は(0)に設定されたショートアドレスを割り当てるようにコーディネータに要求する)である。
【0177】
図14は、IEEE802.15.4−2011において定義されるような関連付け応答コマンドの例を示す。たとえば、関連付け応答コマンドは、以下のフィールドの1または複数を含んでもよく、すなわち、ショートアドレス(たとえば、コーディネータによってデバイスに割り当てられる)、関連付けステータス(たとえば、(00)に設定された関連付け成功、(01)に設定された容量におけるPAN、(02)に設定されたPANアクセスが拒否される(PAN access denied)などである。
【0178】
IEEE802.15.4−2011において記載された関連付け機構に加えて、高速関連付けプロシージャがIEEE802.15.4eにおいて定義されている。図15は、IEEE802.15.4eにおいて指定されるような高速関連付けに対する例示的なプロセスのためのシグナリング図を示す。図15に示された例では、コーディネータは、デバイスからのデータ要求を待機することなしに、関連付け応答をデバイスへ直接送信してもよい。IEEE802.15.4eは、後方互換性のために、IEEE802.15.4−2011によって定義されるような通常の関連付けをサポートするように定義されてもよい。
【0179】
加えて、IEEE802.15.4eは、決定性同期マルチチャネル拡張(DSME:Deterministic and Synchronous Multi-channel Extension)関連付け要求および応答コマンドを利用してもよい。たとえば、図16は、IEEE802.15.4eにおいて定義されるような例示的なDSME関連付け要求コマンドを示す。図17は、IEEE802.15.4eにおいて定義されるような例示的なDSME関連付け応答コマンドを示す。IEEE802.15.4における関連付け要求とは対照的に、DSME関連付け要求は、3つの追加のフィールド、すなわち、ホッピングシーケンスID、チャネルオフセット、および関連付けタイプを含有してもよい。ホッピングシーケンスIDフィールドは、利用されているチャネルホッピングシーケンスのIDを示してもよい。チャネルオフセットフィールドは、PANと関連付けすることを試みる、非関連付けデバイスのオフセット値に設定されてもよい。チャネルオフセットフィールドの値は、次に上位レイヤによって指定されてもよい。関連付けタイプは、関連付けプロシージャが通常の関連付けプロシージャ、または高速関連付けプロシージャであるかを示す、「能力情報」フィールドにおけるビットであってもよい。
【0180】
IEEE802.15.4における関連付け応答とは対照的に、DSME関連付け応答は、2つの追加のフィールド、すなわち、ホッピングシーケンス長、およびホッピングシーケンスを含んでもよい。ホッピングシーケンス長フィールドは、PANがビーコン対応(beacon-enabled)モードとチャネルホッピングモードの両方で実行する(たとえば、1つのChannelDiversityMode)場合、PANにおいて使用されるホッピングシーケンス長を指定してもよい。ホッピングシーケンスフィールドは、macHoppingSequenceList変数の現在値を示してもよい。ホッピングシーケンスフィールドのサイズは、ホッピングシーケンス長フィールドによって定義されてもよい。ホッピングシーケンスフィールドは、PANがビーコン対応モードとチャネルホッピングモードの両方で動作する(たとえば、1つのChannelDiversityMode、および、ホッピングシーケンス長フィールドの値が非ゼロである)場合に存在してもよい。
【0181】
IEEE802.15.4kは、新たな関連付け機構を導入しなくてもよいが、IEEE802.15.4kは、関連付け要求および応答フォーマットを変更して、中継されたスロットリンクネットワーク(RSLN:Relayed Slot-Link Network)(RSLN)機能性をサポートしてもよい。したがって、RSLN関連付け要求は、IEEE802.15.4eにおいて定義された関連付け要求と本質的に同一であってもよい(たとえば、IEEE802.15.4kにおける能力情報フィールド、およびIEEE802.15.4eにおける能力情報フィールドは、同一であってもよい)。
【0182】
たとえば、図18は、IEEE802.15.4kにおいて定義されるような例示的なRSLN関連付け要求コマンドを示す。図19は、IEEE802.15.4kにおいて定義されるような例示的なRSLN関連付け応答コマンドを示す。たとえば、RSLN関連付け応答は、ビーコンビットマップと称される新たなフィールドを導入してもよい。ビーコンビットマップフィールドは、近隣デバイスからビーコンを送信するために予約された、スロテッドスーパーフレーム(slotted-superframe)のビーコンスロットを示すビットマップを含んでもよい。ビットマップにおける対応するビットは、スロテッドスーパーフレームのビーコンスロットが占有される場合、1に設定されてもよい。占有されていないスロテッドスーパーフレームのビーコンスロットに対応するビットマップのビットは、0に設定されてもよい。ビーコンビットマップの長さは、2^(macBeaconOrder−macSuperframeORder−3)ビットとして表されてもよく、64オクテットに制限されてもよい(たとえば、(macBeaconOrder−macSuperFrameOrder)≦9)。
【0183】
関連付けがデバイスとコーディネータとの間で確立された後、デバイスまたはコーディネータのいずれかが、直接または間接送信を使用して、関連付け解除通知コマンドを送信し、現在の関連付けをキャンセルしてもよい。たとえば、図20は、デバイスによって開始された関連付け解除のための例示的なプロセスのシグナリング図を示す。図21は、コーディネータによって開始された関連付け解除のための例示的なプロセスのシグナリング図を示す。
【0184】
図22は、IEEE802.15.4−2011において定義されるような関連付け解除通知フォーマットの一例を示す。たとえば、関連付け解除通知は、関連付け解除理由フィールドを含んでおよい。2つの関連付け解除理由が、IEEE802.15.4−2011において現在定義されており、すなわち、コーディネータが、デバイスにPANを離れることを望むこと、または、デバイスがPANを離れることを望むことである。
【0185】
P2P通信をサポートするために、プロシージャが利用されて、ユーザデータ送信が交換される前に、通信するピア間で関連付け関係が確立されてもよい。いくつかの関連付け機構がIEEE802.15.4規格において提案されているが、これらの関連付け機構は、デバイスベース関連付け、およびデバイスツーコーディネータ関連付け(たとえば、ユーザベース関連付け、および/またはサービスベース関連付けではなく)に主に関係しており、P2P近接通信をサポートしないことがある。
【0186】
たとえば、IEEE802.15.8に従って、分散調整での高速関連付けが利用されてもよい。分散調整での高速関連付けが利用される場合、関連付けは、集中コーディネータまたは専用サーバなしに達成されてもよい。たとえば、ピアは、分散されたスキームで調整されて、ローカルP2P通信およびグループ通信がサポートされてもよい。加えて、ピアは、異なるピアに対する、および異なるサービスに対する、複数の関連付けを同時に維持してもよい。商用ブロードキャスティングおよび緊急ブロードキャスティングなどの一方向通信P2P使用ケースなどのいくつかの例では、単方向通信が、関連付け機構を利用することなしに実行されてもよい。加えて、3GPP ProSeがP2P通信をターゲットにするとしても、そのようなP2P通信のために指定された関連付けプロトコルまたは機構は、現在は存在しない。IEEE802.15のように、IEEE802.11は、デバイスベース関連付けに対処する。
【0187】
P2P近接通信をサポートするために、以下の機能の1または複数が利用されて、P2P通信セッションのより有意な確立を容易にするピア間での関連付けが生成されてもよい。本明細書で説明される要素の1または複数は、P2P通信をサポートするために、関連付けプロシージャ、関連付け更新プロシージャ、関連付け解除プロシージャ、および/または再関連付けプロシージャにおいて実装されてもよい。たとえば、関連付け識別子および関連付けコンテキストは、デバイスベース、サービスベース、および/またはユーザベース関連付け方法を使用して確立されてもよい。統合された関連付け関連プロシージャが、ピア選択、関連付け、関連付け更新、関連付け解除、および/または再関連付けに利用されてもよい。コンテキストアウェアピア選択が利用されて、発見されたピアのリストから、ピア発見プロセスから取得されたそれらのコンテキスト情報に基づいて、関連付けに適切なピアが選択されてもよい。たとえば、コンテキストアウェア仮想リーダ選択が利用されてもよい。仮想リーダ、サブ仮想リーダ、および/またはスーパー仮想リーダ機能性が、たとえば、動的仮想リーダ選択、動的仮想リーダ再選択、および/または動的仮想リーダ通知に利用されてもよい。
【0188】
たとえば、ピアデバイスは、コンテキストアウェア関連付けを実行するように構成されてもよい。関連付け機構は、典型的には、関連付けの間に限られた量のデバイス情報、たとえば、デバイスタイプ、デバイス電源、セキュリティインジケーション、電力セービング情報、およびショートアドレス割り当てを交換する。例として、より有意な関連付け機構を提供するために、他のタイプのコンテキスト情報が、関連付けの間に交換されてもよい。たとえば、サービスベース関連付け、および/またはユーザベース関連付けが実行されてもよい。P2P通信は、種々のサービスおよびアプリケーションをサポートしてもよいので、関連付けプロシージャの間に追加のコンテキスト情報を提供することは、所与のユーザがP2Pセッションの間に実行することを望む所望のサービスをさらに示している関連付けを容易にすることができる。
【0189】
IEEE802.15.4におけるデバイスベース関連付け、または他の通信プロトコルとは対照的に、サービスベース関連付け、および/またはユーザベース関連付けは、P2P通信により適切なものであってもよい。たとえば、典型的には、P2P通信セッションはユーザ中心であってもよく、たとえば、P2Pセッションは、ゲーミングセッションとして、および/またはコンテンツ共有に利用されてもよい。そのようなユーザ中心アプリケーションは、ユーザベースおよび/またはサービスベース関連付けから利益を得てもよい。たとえば、ユーザベース関連付けでは、関連付けは、ユーザ間で対応するデータ送信をトリガするために、2以上のユーザ間で確立されてもよい。
【0190】
例として、P2P通信は、シグナリングオーバーヘッドを低減するため、ならびに/または、エネルギー効率および時間効率を改善するために、高速関連付け機構を利用してもよい。たとえば、高速ユーザベースおよび/または高速サービスベース関連付けが、P2P関連付け機構に利用されてもよい。
【0191】
多くのシナリオでは、P2P関連付けは、相互関連付けを利用してもよい。相互関連付けプロシージャでは、ピアは、実質的に同時に2以上の他のピアをそれら自体へ関連付けしながら、それら自体を1または複数の他のピアへ関連付けしてもよい。たとえば、開始ピアが、受信側ピアとの関連付けを要求してもよく、受信側ピアも同様に、開始ピアに関連付け要求を発行してもよい。相互関連付けプロシージャが完了すると、開始ピアは、受信側ピアに対する関連付けを有してもよく、受信側ピアは、要求ピアに対する関連付けを有してもよい。そのような相互関連付けは、典型的には、たとえばIEEE802.15.4において指定されるような、単一方向における関連付けを確立することができる、デバイスツーコーディネータ関連付けとは異なる。
【0192】
例として、P2P関連付け機構は、複数の関連付けが単一の関連付けプロシージャによって確立されることをサポートしてもよい。たとえば、ピアは、他のピアとの複数の関連付けを維持して、P2P通信をサポートすることを望むことがある。既存の関連付け機構は、典型的には、1対1の関連付けを利用する。複数の関連付け、たとえば、1対多の関連付け、多対1の関連付け、および/または多対多の関連付けが、P2P通信に利用されてもよい。確立された複数の関連付けの各々が、識別子と対応する関連付けコンテキストとを、一貫した方法で利用することを保証するために、機構が指定されてもよい。
【0193】
例として、P2P関連付けは、優先付けされた関連付けプロシージャを利用してもよい。たとえば、いくつかのP2P通信セッションは、他のP2P通信セッションよりも優先されてもよい。たとえば、緊急通信に対するP2P関連付けプロシージャは、ゲーミングセッションなどの他の目的のためのP2P関連付けプロシージャより高い優先度を与えられてもよい。ピアは、低優先関連付け要求よりも高い優先度関連付け要求を処理するように構成されてもよい。
【0194】
例として、P2P関連付けは、マルチホップ関連付けを利用してもよい。多数の従来の関連付け機構は、典型的には、1ホップ関連付けをサポートするが、マルチホップ関連付けをサポートしない。IEEE802.15.4kは、マルチホップ関連付けの制限された形式をサポートするが、IEEE802.15.4kは、P2P使用ケースに対して設計されておらず、依然としてデバイスベースの、集中関連付け機構である。たとえば、分散手法においてマルチホップ通信をサポートするために、より多様および柔軟なP2Pマルチホップ関連付けプロシージャを可能にするための方法が指定されてもよい。
【0195】
例として、P2P関連付けは、チャネル切替えを利用してもよい。たとえば、P2P通信セッションを利用および/または最適化するために、複数の通信チャネルおよびチャネル切替えが使用されてもよい。P2P通信プロシージャの間にチャネル切替えを促進(expedite)するために、チャネル切替えは、P2P関連付けプロシージャの間に構成、利用、および/または組み込まれてもよい。従来のアプローチでは、チャネル切替えは、典型的には、関連付け機構の間には考慮されない。
【0196】
例として、P2P関連付けは、インタラクティブ発見および関連付けを利用してもよい。たとえば、802.15.4プロトコルでは、チャネルスキャン(たとえば、発見)および関連付けは典型的には、分離、別個のプロシージャである(たとえば、関連付けは、チャネルスキャンが実行された後まで、実行されない)。P2P通信では、発見プロシージャおよび/または関連付けプロシージャの待ち時間を低減するために、関連付けプロシージャおよび発見プロシージャがインタラクティブにインタリーブ(interleave)されてもよい。たとえば、ある数のピアが発見された後、関連付けが開始されてもよい。より多くのピアが発見されることになる場合、ピア発見が再実行/再模倣されてもよい。
【0197】
例として、P2P関連付けプロシージャは、関連付け更新機能を利用してもよい。たとえば、元の関連付けが確立された(たとえば、P2P通信が開始された)後、関連付けは、定期的に、間欠的に、および/もしくは、P2P通信セッションの間に1または複数の基準に応答して、更新されてもよい。IEEE802.15.4における従来の方法は、典型的には、関連付けおよび関連付け解除をサポートするが、確立された関連付けに対する更新はサポートしない。P2Pサービスは、関連付け更新機能を利用して、キープアライブな使用ケースなどの、既存の関連付けのコンテキストおよび/またはプロパティを更新するしてもよい。
【0198】
例として、関連付け機構は、コンテキストアウェア分散関連付けを含んでもよい。コンテキストアウェア分散関連付けは、相互関連付け、関連付け優先度ありもしくはなしの高速多重関連付け(たとえば、収束多重関連付け、同時多重関連付け、ならびに/または、インタラクティブピア発見および関連付けをサポートするシーケンシャル多重関連付けを含む)、マルチホップ関連付け(たとえば、透過的な方法における多対1および/または1対多を含む)、プロキシ関連付けモード、ハイブリッド関連付けモード、および/または、チャネル切替えでの関連付けの1または複数を伴ってもよい。
【0199】
例として、関連付け更新機構は、コンテキストアウェア分散関連付け更新、関連付け優先度ありもしくはなしの高速多重関連付け更新(たとえば、収束多重関連付け更新、同時多重関連付け更新、および/またはシーケンシャル多重関連付け更新を含む)、マルチホップ関連付け更新(たとえば、透過的な方法における多対1および/または1対多を含む)、プロキシ関連付け更新モード、ハイブリッド関連付け更新モード、および/または、チャネル切替えでの関連付け更新を含んでもよい。
【0200】
例として、関連付け解除機構は、コンテキストアウェア分散関連付け解除、関連付け優先度ありもしくはなしの高速多重関連付け解除(たとえば、収束多重関連付け解除、同時多重関連付け解除、および/またはシーケンシャル多重関連付け解除を含む)、マルチホップ関連付け解除(たとえば、透過的な方法における多対1および/または1対多を含む)、プロキシ関連付け解除モード、および/または、ハイブリッド関連付け解除モードを含んでもよい。
【0201】
例として、再関連付け機構は、相互関連付けをサポートすることができるコンテキストアウェア分散再関連付け、関連付け優先度ありもしくはなしの高速多重再関連付け(たとえば、収束多重再関連付け、同時多重再関連付け、ならびに/または、インタラクティブピア発見および関連付けをサポートするシーケンシャル多重再関連付けを含む)、マルチホップ再関連付け(たとえば、透過的な方法における多対1および/または1対多を含む)、プロキシ再関連付けモード、ハイブリッド再関連付けモード、および/または、チャネル切替えでの再関連付けを含み得る。
【0202】
例として、関連付け機構は、関連付け履歴情報の利用、モビリティ情報の利用、および/または、階層構造における関連付けの利用(たとえば、サブVLおよびスーパーVL、複数のアプリケーションにおける関連付け、関連付けおよびルーティングプロトコル間での対話などを含む)を含んでもよい。例として、セルラネットワークにおける近接ベースの通信に対するピア/WTRU関連付けおよびアタッチメントに対する関連付け機構が利用されてもよい。そのような機能性をサポートしている、関連付け識別子および関連付けコンテキストが定義されてもよい。
【0203】
従来の通信方法における純粋なデバイスベース関連付けとは対照的に、コンテキストアウェアデバイスベース、サービスベース、および/またはユーザベース関連付けが利用されてもよい。図23は、コンテキストアウェア関連付けの例を示す。コンテキストアウェア関連付けは、デバイスベース、サービスベース、および/またはユーザベースであってもよい。たとえば、図23に示されているように、ピアは、他のピアとの1または複数の関連付けを維持してもよい。たとえば、ピアA2302は、ピアB2304に対する関連付け、ピアC2306に対する関連付け、および/またはピアD2308に対する関連付けを維持してもよい。各関連付けは、ローカルに一意な関連付け識別子(AID)と、対応する関連付けコンテキスト情報(ACI)とを有してもよい。AIDの例は、デバイスベースAID(DAID)、サービスベースAID(SAID)、ユーザベースAID(UAID)などを含んでもよい。DAIDは、デバイスベース関連付けに使用されてもよく、SAIDは、サービスベース関連付けに使用されてもよく、UAIDは、ユーザベース関連付けに使用されてもよい。UAID、DAID、および/またはSAIDの1または複数は、ピアに対するCAIDによって示されたコンテキスト情報に基づいて、統合された関連付けプロシージャの間に、ピアに対して導出されてもよい。たとえば、UAID、DAID、および/またはSAIDは、関連付け関連アクションに対し、関連付け固有のCAIDとして導出および/または利用されてもよい、関連付け関連識別子であってもよい(たとえば、UAID/CAID/DAIDが、関連付け関連アクションに対し、CAIDタイプ識別子として使用されてもよい)。デバイス/サービス/ユーザベース関連付けに加えて、ピア関連付けが、異なるフォーマットのピア情報(PI)およびコンテキストアウェア識別子(CAID)に基づいて実行されてもよい。ピアは、CAIDに対応するピアとの関連付けに対し、ローカルに一意なコンテキストアウェア関連付け識別情報(AID)を、たとえば、AIDが関連付け解除の後に維持されるように、生成するように構成されてもよい。WTRUは、維持されたAIDに基づいて、関連付け解除の後に、CAIDに対応するピアとの高速再関連付けを実行するように構成されてもよい。
【0204】
デバイスベース関連付けは、たとえば、相互関連付けを実行するためにコンテキスト上の情報を使用して、2つのピア間で確立されてもよい。各デバイスベース関連付けは、ローカルに一意なDAIDによって識別されてもよい。ピアのペア間で1つのデバイスベース関連付けがあってもよいが、所与のピアは、複数のデバイスベース関連付け、たとえば、所与のピアが通信している各ピアに対してデバイスベースの関連付けを有してもよい。たとえば、ピアA2302は、ピアB2304とのデバイスベース関連付けをDAID=1として識別してもよく、ピアA2302は、ピアC2306とのデバイスベース関連付けをDAID=2として識別してもよく、ピアA2302は、ピアD2308とのデバイスベース関連付けをDAID=3として識別してもよい。デバイスベース関連付けが確立された後、2つのピアは、サービス非依存データを送信してもよい。例として、2つのピアは、ピア間でのデバイスベース関連付けに関連する同一のローカルに一意なDAID値を維持してもよい。たとえば、ピアB2304は、DAID=1をピアA2308とのその関連付けに関連付けてもよく、ピアC2306は、DAID=2をピアA2308とのその関連付けに関連付けてもよく、および/または、ピアD2308は、DAID=3をピアA2308とのその関連付けに関連付けてもよい。各DAIDは、対応する関連付けコンテキストに関連付けられてもよい。関連付けコンテキストは、対応するDAIDに関連付けられた1または複数のプロパティ(たとえば、確立されたデバイスベース関連付け)を含んでもよい。
【0205】
サービスベース関連付けは、異なるピア間での同一のサービス関連付けまたはバインディング関係を指してもよい。たとえば、各ピアは、動作中に1または複数のP2Pサービスを有してもよい。P2Pサービスの例は、ソーシャルネットワーキング、緊急アラーム、ゲーミングセッション、コンテンツ共有などを含んでもよい。ピアにおける各サービスインスタンスは、複数のサービスベース関連付け(たとえば、各々が異なるピアとの)を有してもよい。各サービスベースvは、対応するDAIDを介してピアに(および/または、複数の対応するDAIDを介して複数のピアに)関連付けられてもよい。SAIDが複数のDAIDにリンクする場合、対応するサービスベースの関連付けは、グループ関連付けと見なされてもよい。
【0206】
例として、同一グループにおける各ピアは、同一のSAIDを有してもよい。たとえば、図23におけるSAID=1を検討されたい。ピアA2302がソーシャルネットワーキングサービスを利用すること、ならびに、たとえば、ピアB2304およびピアC2306がソーシャルネットワーキングサービスを利用していることを想定されたい。例として、ピアA2302は、ソーシャルネットワーキングサービスに関係するデータを通信するための、サービスベースの関連付けを確立するために、ピアB2304および/またはピアC2306とのサービスベース関連付けを実行してもよい。サービスベース関連付けが確立されてもよく、サービスベース関連付けは、SAID=1を割り当てられてもよい。次いで、ピアA2302は、対応するサービスをトリガし、ならびに、ピアB2304および/またはピアC2306の1または複数とのサービス依存送信を開始してもよい。関与された(involved)ピアは、同一のサービスベース関連付けに対する同一のローカルに一意なSAID値を維持してもよい(たとえば、ピアB2304および/またはピアC2306は、SAID=1をそのサービスベース関連付けに割り当ててもよい)。各SAIDは、そのSAIDに関連付けられた1または複数のプロパティ(たとえば、確立されたサービスベース関連付け)を含むことができる、対応する関連付けコンテキストに関連付けられ得る。
【0207】
ユーザベース関連付けは、異なるピアに関連付けられたユーザ間での関連付けまたはバインディング関係を指してもよい。たとえば、各確立されたユーザベース関連付けは、ローカルに一意な識別子(たとえば、UAID)を有してもよい。所与のデバイス上に複数のユーザがいてもよく、対応するDAIDを介してピアとの(および/または、複数の対応するDAIDを介して複数のピアとの)各ユーザベース関連付けが確立されてもよい。UAIDが複数のDAIDにリンクした場合、対応するユーザベース関連付けは、グループ関連付けと見なされてもよい。
【0208】
例として、同一のグループにおけるピアの各々は、同一のUAIDを利用してもよい。たとえば、図23におけるUAID=5を検討されたい。ピアA2302が友人と通信し、友人が2つのデバイス(たとえば、ピアC2306およびピアD2308)に関連付けられ、またはそうでない場合は2つのデバイスを使用することを想定されたい。例として、ピアA2302は、友人に対して意図されたデータを通信するために、ユーザベース関連付けを確立するために、ピアC2306および/またはピアD2308とのユーザベースの関連付けを実行してもよい。ユーザベース関連付けが確立されてもよく、ユーザベース関連付けは、UAID=5を割り当てられてもよい。ピアA2302は、次いで、ピアB2304および/またはピアC2306の1または複数とともに、対応するユーザ中心アプリケーションをトリガしてもよい。関与させられたピアは、同一のサービスベース関連付けに対する同一のローカルに一意なSAID値を維持してもよい(たとえば、ピアB2304および/またはピアC2306は、SAID=1をそのサービスベース関連付けに割り当ててもよい)。各SAIDは、そのSAIDに関連付けられた1または複数のプロパティ(たとえば、確立されたサービスベース関連付け)を含むことができる、対応する関連付けコンテキストに関連付けられてもよい。
【0209】
AIDおよびACIは、MACレイヤ(および/または、上位レイヤ)において維持されてもよいが、他の例や(たとえば、PHY)は、1または複数のクロスレイヤアクセスインターフェースを介して、AIDおよび/またはACIにアクセスしてもよい。加えて、ピアにおいて維持されたAIDおよび/またはACIは、他のピアによってアクセスされてもよい。AIDは、フラットまたは階層構造として形成されてもよい。異なる方法が、一意のAIDを生成するために使用されてもよい。たとえば、DAIDは、デバイスベース関連付けに関与するピアのグローバルに一意なデバイスアドレスに基づいて生成されてもよい。例として、SAIDは、サービスベース関連付けに関与するピアのグローバルに一意なデバイスアドレス、および/または、サービスベース関連付けの間に要求されたサービスカテゴリ(たとえば、コンテキスト情報/PIの1または複数のサービス関連項目)に基づいて生成されてもよい。例として、SAIDは、対応するDAID、および、サービスベース関連付けのサービスカテゴリ(たとえば、コンテキスト情報/PIの1または複数のサービス関連項目)に基づいて生成されてもよい。例として、UAIDは、ピアのグローバルに一意なデバイスアドレス、および/または、ユーザベース関連付けに関与するユーザ識別子(たとえば、コンテキスト情報/PIの1または複数のユーザ関連項目)に基づいて生成されてもよい。例として、UAIDは、対応するDAID、および、ユーザベース関連付けに関与するユーザ識別子(たとえば、コンテキスト情報/PIの1または複数のユーザ関連項目)に基づいて生成されてもよい。本明細書で説明されるようなCAIDは、DAID、SAID、および/またはUAIDの1または複数を生成するために利用されてもよい。例として、CAIDは、SAIDおよび/またはUAIDを生成するために利用されてもよいが、DAIDを生成するために利用されなくてもよい。
【0210】
ACIは、確立された関連付けプロパティおよび関連情報を含んでもよい。ACIは、関連付けプロシージャの結果として作成されてもよく、関連付けプロシージャに関与するピアにおいて維持されてもよい。ACIに含まれてもよい情報の例は、AID(たとえば、この確立された関連付けに対する割り当てられた関連付け識別子)、関連付けタイプ(たとえば、デバイスベース、サービスベース、またはユーザベースなどの、確立された関連付けのタイプ)、作成時間(たとえば、関連付けが確立/作成された時間)、関連付け持続時間(たとえば、確立された関連付けがアクティブおよび/または有効である間の時間の長さ)、関連付け優先度(たとえば、確立された関連付けの優先度)、要求元識別子(たとえば、確立された関連付けの要求元識別子)、受信側識別子(たとえば、確立された関連付けの受信側識別子)、および現在のステータス(たとえば、この確立された関連付けの現在のステータス)などを含んでもよいが、それらに限定されない。たとえば、現在のステータスは、アクティブまたは非アクティブであってもよい。確立された関連付けが作成されるとき、「現在のステータス」は「アクティブ」に設定されてもよく、「関連付け持続時間」が経過したとき、および/または確立された関連付けが関連付け解除されるとき、「現在のステータス」は「非アクティブ」に変更されてもよい。
【0211】
ACIに含まれる情報は、デバイスベース関連付け、サービスベース関連付け、および/またはユーザベース関連付けの1または複数に固有であってもよい。たとえば、デバイスベース関連付けでは、デバイスベースのACIは、対応するSAIDのリスト、および/または対応するUAIDのリストを含んでもよい。サービスベース関連付けでは、サービスベースのACIは、対応するDAIDのリストを含んでもよい。ユーザベース関連付けでは、ユーザベースのACIは、対応するDAIDのリストを含んでもよい。
【0212】
デバイスベース関連付けを有する2以上のピアは、(たとえば、それぞれ、サービスベースの通信、および/またはユーザベースの通信を有するために)サービスベース関連付け、および/またはユーザベース関連付けを有してもよい。サービス非依存通信は、デバイスベース関連付けを利用して、ピア間でメッセージを交換してもよい。デバイスベース関連付けは、サービス非依存およびユーザ非依存通信をサポートするための前提条件であってもよい。ユーザ中心P2Pアプリケーションを可能にするために、2以上のピアは、ユーザベース関連付けとデバイスベース関連付けとの両方を有してもよい。サービス固有P2P通信を可能にするために、2以上のピアは、サービスベース関連付けとデバイスベース関連付けとの両方を有してもよい。デバイスベースv、サービスベース関連付け、および/またはユーザベース関連付けを実行するための例が開示される。各デバイス、サービス、および/またはユーザは、それ自体のコンテキストに関連付けられてもよく、それは、デバイスベース、サービスベース、および/またはユーザベース関連付けを実行するための入力として活用されてもよい。
【0213】
図24は、分離したデバイスベース関連付け、サービスベース関連付け、およびユーザベース関連付けの例を示す。たとえば、ピアは、最初にデバイスベース関連付けを実行してもよい。成功したデバイスベース関連付けプロシージャの後、ピアは、サービスベース関連付け、および/またはユーザベース関連付けを実行してもよい。サービスベース関連付け、およびユーザベース関連付けは、デバイスベース関連付けが完了した後、任意の順序で実行されてもよい。関連付けを連続して実行することは、複数の、分離したプロシージャが利用されるので、比較的長い待ち時間をもたらすことがある。
【0214】
図25は、並列のデバイスベース/サービスベース/ユーザベース関連付けの例を示す。デバイスベース関連付け、サービスベース関連付け、およびユーザベース関連付けは、単一のプロシージャで(たとえば、並列に、同時に、または実質的に同時になど)実行されて、全体的な関連付けプロシージャが促進され、高速関連付けが達成されてもよい。例として、デバイスベース関連付けがすでに確立されている場合、デバイスベース関連付け(たとえば、デバイスベース関連付けコンテキスト)が活用されてもよい。確立されたデバイスベース関連付けに基づいて、組み合わせられたサービスベースおよびユーザベース関連付けが実行されてもよく、ならびに/または、分離したサービスベース関連付け、およびユーザベース関連付けが実行されてもよい。本明細書に含まれる例は、並列の/組み合わせられたデバイスベース/サービスベース/ユーザベース関連付けプロシージャに関して説明されるが、態様は、分離したデバイスベース関連付けプロシージャ、サービスベース関連付けプロシージャ(たとえば、予め確立されたデバイスベース関連付けを活用するサービスベース関連付けプロシージャを含む)、および/または、ユーザベース関連付けプロシージャ(たとえば、予め確立されたデバイスベース関連付けを活用するユーザベース関連付けプロシージャを含む)に等しく適用可能であってもよい。関連付けが2以上のピア間で確立された後(たとえば、デバイスベース関連付け、サービスベース関連付け、および/またはユーザベース関連付けのうちの1または複数)、関連付けは、ピアのうちの1または複数によって更新、関連付け解除、および/または後に再関連付けされてもよい。
【0215】
図26は、コンテキストアウェアAIDベース関連付け、コンテキストアウェアAIDベース関連付け更新、コンテキストアウェアAIDベースの関連付け解除、および/またはコンテキストアウェアAIDベース再関連付けの1または複数のための例示的なプロシージャを示す。たとえば、ピアA2602は、関連付け要求をピアB2604へ送信してもよい。関連付け更新は、関連付け解除プロシージャの前または後に実行されてもよいが、再関連付けプロシージャは、典型的には、関連付け解除が実行された後に発生する。各ピアは、1または複数のタイマを維持してもよい。例として、各ピアは、2以上のタイマを維持してもよく、たとえば、定期的関連付け更新をトリガするための第1のタイマ(たとえば、第1のタイマは、関連付けが確立されるとき、通信が関連付けのために送信/受信されるとき、および/または、関連付けが修正され、第1のタイマの満了時に、関連付け更新が実行されるとき、設定されてもよい)、および、関連付け解除をトリガするための第2のタイマ(たとえば、第2のタイマmは、関連付けが確立されるとき、通信が関連付けのために送信/受信されるとき、および/または、関連付けが修正され、第2のタイマの満了時に、関連付け解除が実行されるとき、設定されてもよい)である。
【0216】
たとえば、2606において、ピアA2602は、コンテキストアウェアピア発見を実行してもよい。たとえば、ピアA2602が他のピア(たとえば、ピアB2604)との関連付けを確立する前に、ピアA2602は、最初に発見を実行してもよい。コンテキストアウェアピア発見プロシージャは、本開示のいくつかの他のセクションにおいて、より詳細に論じられる。
【0217】
ピア発見の結果として、ピアA2602は、関連付けに対する候補であるピアのリストを判定してもよい。2608において、ピアA2602は、リストから、ともに関連付けを実行するための1または複数の適切なピアを選択してもよい。たとえば、選択は、コンテキストアウェア発見プロシージャにおいて判定されたコンテキスト固有の情報に基づいてもよい。そのような選択は、コンテキストアウェアピア選択と称されてもよい。たとえば、ピアA2602は、ピアB2604を選択してもよい。
【0218】
2610において、ピアA2602およびピア2604は、コンテキストアウェア関連付けを実行し得る。たとえば、2つのピア(たとえば、ピアA2602およびピアB2604)は、分散された方法でコンテキストアウェア関連付けを確立してもよい。たとえば、AIDが、関連付けに割り当てられてもよい。たとえば、関連付けがデバイスベース関連付けである場合、DAIDが割り当てられてもよく、関連付けがサービスベース関連付けである場合、SAIDが割り当てられてもよく、および/または、関連付けがユーザベース関連付けである場合、UAIDが割り当てられてもよい。たとえば、デバイスベース関連付け、サービスベース関連付け、および/またはユーザベース関連付けの2以上が、実質的に同時に実行されてもよい。各ピアは、確立された関連付けに対するコンテキスト情報(たとえば、ACI)を維持してもよい。他のピアへの干渉を低減し、他のピア間での潜在的な並行関連付け関連動作を促進し、および/または、電力消費を節約するために、要求元ピアは、受信側ピアへのリンク品質に基づいて、適切な送信電力レベルを選択してもよい。リンク品質は、ピア発見プロセスから取得されてもよい。
【0219】
関連付けプロシージャが完了した後、ピアの1または複数(たとえば、ピアA2602および/またはピアB2604)は、他のピアを見つけるためにピア発見をトリガすること、ピア発見スキーム/ビヘイビアを最適化すること(たとえば、発見チャネルシーケンスおよび/または期間を変更すること)、データ送信に対するチャネル切替えを実行すること、コンテキストアウェアピア選択を実行すること、他のピアとの関連付けをトリガすること、他のピアとの既存の関連付け関係に対する関連付け更新をトリガすること、他のピアとの既存の関連付け関係に対する関連付け解除をトリガすること、P2P動作モード(たとえば、OF、OA、および/またはOM)を変更すること、データ送信に対する一意の符号(たとえば、直交符号、および/または擬似ランダム雑音/疑似乱数(PN)シーケンス)を変更すること、デューティーサイクルスケジュールを変更すること、サービス配信ビヘイビア(たとえば、サービスデータレート)を変更すること、、および/または通信パラメータ(たとえば、スロット割り当て、および/または最適チャネルアクセス)を変更することなど、1または複数のアクションを実行してもよい。これらのアクションの1または複数をトリガするために、それぞれのアクションに関係するパラメータは、関連付け要求および/または関連付け応答の1または複数に含まれてもよい。
【0220】
2612において、ピアA2602およびピアB2604は、コンテキストアウェア関連付け更新を実行してもよい。たとえば、1または複数の既存の関連付け(たとえば、デバイスベース、サービスベース、またはユーザベース)は、いずれかのピア(たとえば、ピアA2602およびピアB2604)によって更新されてもよい。たとえば、関連付けのACIは、定期的に変更されてもよく、ならびに/または、1もしくは複数のトリガ、状態、および/もしくはイベントの発生に基づいて変更されてもよい。他のピアへの干渉を低減し、他のピア間での潜在的な並行関連付け関連動作を促進し、および/または、電力消費を節約するために、要求元ピアは、受信側ピアへのリンク品質に基づいて、適切な送信電力レベルを選択してもよい。関連付け更新は、予め構成されたタイマによって、および/または、イベントもしくは状態変化の発生に基づいて、定期的にトリガされてもよい。
【0221】
関連付け更新プロシージャが完了した後、ピアの1または複数(たとえば、ピアA2602および/またはピアB2604)は、他のピアを見つけるためにピア発見をトリガすること、ピア発見スキーム/ビヘイビアを最適化すること(たとえば、発見チャネルシーケンスおよび/または期間を変更すること)、データ送信に対するチャネル切替えを実行すること、コンテキストアウェアピア選択を実行すること、他のピアとの関連付けをトリガすること、他のピアとの既存の関連付け関係に対する関連付け更新をトリガすること、他のピアとの既存の関連付け関係に対する関連付け解除をトリガすること、P2P動作モード(たとえば、OF、OA、および/またはOM)を変更すること、データ送信に対する一意の符号(たとえば、直交符号、および/または擬似ランダム雑音/疑似乱数(PN)シーケンス)を変更すること、デューティーサイクルスケジュールを変更すること、サービス配信ビヘイビア(たとえば、サービスデータレート)を変更すること、および/または通信パラメータ(たとえば、スロット割り当て、および/または最適チャネルアクセス)を変更することなど、1または複数のアクションを実行してもよい。これらのアクションの1または複数をトリガするために、それぞれのアクションに関係するパラメータは、関連付け更新要求および/または関連付け更新応答の1または複数に含まれてもよい。
【0222】
2614において、ピアA2602およびピアB2604は、コンテキストアウェア関連付け解除を実行してもよい。たとえば、1または複数の既存の関連付け(たとえば、デバイスベース、サービスベース、またはユーザベース)は、いずれかのピア(たとえば、ピアA2602およびピアB2604)によって関連付け解除されてもよい。たとえば、関連付け解除は、関連付けに対する関連付け解除タイマの満了に基づいてトリガされてもよい。他のピアへの干渉を低減し、他のピア間の潜在的な並行関連付け関連動作を促進し、および/または、電力消費を節約するために、要求元ピアは、受信側ピアへのリンク品質に基づいて、適切な送信電力レベルを選択してもよい。関連付け解除は、予め構成されたタイマによって、および/または、イベントもしくは状態変化の発生に基づいて、定期的にトリガされてもよい。
【0223】
例として、DAIDが関連付け解除される場合、そのDAIDに対する対応するSAIDおよびUAIDの各々も、同様に関連付け解除されてもよい。ただし、関連付け解除された関連付けACIは、ACIに含まれる情報が将来の再関連付け要求によって活用されるように、時間周期(period of time)の間(たとえば、非アクティブとしてマークされた関連付けステータスとともに)、ピアにおいて維持されてもよい。
【0224】
例として、DAIDが関連付け解除される場合、対応するSAIDおよびUAID(たとえば、および、それらの対応するACI)は、キャンセルされなくてもよく、代わりに、アクティブとして維持されてもよい。DAIDに対する再関連付けが後に行われるとき、サービスベースおよび/またはユーザベース関連付けを実行することは、これらの関連付けがアクティブのままであるために不必要であることがあるので、デバイスベースの再関連付けが実行されてもよく、高速再関連付けが達成されてもよい。
【0225】
例として、SAIDが関連付け解除される場合、対応するデバイスベース関連付け(たとえば、DAID)への変更はなくてもよい。SAID(たとえば、サービスベースのACI)に対するサービスベース関連付けは、キャンセルされ、または、時間周期の間(たとえば、非アクティブとしてマークされた関連付けステータスとともに)、維持されてもよい。
【0226】
例として、UAIDが関連付け解除される場合、対応するデバイスベース関連付け(たとえば、DAID)への変更はなくてもよい。UAID(たとえば、ユーザベースのACI)に対するサービスベース関連付けは、キャンセルされ、または、時間周期の間(たとえば、非アクティブとしてマークされた関連付けステータスとともに)、維持されてもよい。
【0227】
関連付け解除プロシージャが完了した後、ピアの1または複数(たとえば、ピアA2602および/またはピアB2604)は、他のピアを見つけるためにピア発見をトリガすること、ピア発見スキーム/ビヘイビアを最適化すること(たとえば、発見チャネルシーケンスおよび/または期間を変更すること)、データ送信に対するチャネル切替えを実行すること、コンテキストアウェアピア選択を実行すること、他のピアとの関連付けをトリガすること、他のピアとの既存の関連付け関係に対する関連付け更新をトリガすること、他のピアとの既存の関連付け関係に対する関連付け解除をトリガすること、P2P動作モード(たとえば、OF、OA、および/またはOM)を変更すること、データ送信に対する一意の符号(たとえば、直交符号、および/または擬似ランダム雑音/疑似乱数(PN)シーケンス)を変更すること、デューティーサイクルスケジュールを変更すること、サービス配信ビヘイビア(たとえば、サービスデータレート)を変更すること、および/または通信パラメータ(たとえば、スロット割り当て、および/または最適チャネルアクセス)を変更することなど、1または複数のアクションを実行してもよい。これらのアクションの1または複数をトリガするために、それぞれのアクションに関係するパラメータは、関連付け解除要求および/または関連付け解除応答の1または複数に含まれてもよい。
【0228】
2616において、ピアA2602およびピアB2604は、コンテキストアウェア再関連付けを実行してもよい。たとえば、1または複数の既存の関連付け(たとえば、デバイスベース、サービスベース、またはユーザベース)が関連付け解除された後、いずれかのピア(たとえば、ピアA2602およびピアB2604)が、関連付け解除された関連付けの再関連付けを要求してもよい。たとえば、異なる/新たなAID(たとえば、DAID、SAID、および/またはUAID)が生成され、または、以前の、および/もしくは非アクティブAID(たとえば、DAID、SAID、および/またはUAID)が使用されてもよい。以前の、および/または非アクティブAID(たとえば、DAID、SAID、および/またはUAID)は、関連付け解除されていることがあるが、依然として両方のピアにおいて維持されてもよい。他のピアへの干渉を低減し、他のピア間での潜在的な並行関連付け関連動作を促進し、および/または、電力消費を節約するために、要求元ピアは、受信側ピアへのリンク品質に基づいて、適切な送信電力レベルを選択してもよい。
【0229】
サービスベースおよび/またはユーザベース関連付けが再関連付けされることになる場合、デバイスベース関連付けが、分離した手法を使用して最初に確立されてもよく、および/または、(たとえば、図25に示されているように)並列に確立されてもよい。既存のデバイス関連付けがある場合、サービスベースおよび/またはユーザベースの再関連付けは、直接実行されてもよい。
【0230】
再関連付けプロシージャが完了した後、ピアの1または複数(たとえば、ピアA2602および/またはピアB2604)は、他のピアを見つけるためにピア発見をトリガすること、ピア発見スキーム/ビヘイビアを最適化すること(たとえば、発見チャネルシーケンスおよび/または期間を変更すること)、データ送信に対するチャネル切替えを実行すること、コンテキストアウェアピア選択を実行すること、他のピアとの関連付けをトリガすること、他のピアとの既存の関連付け関係に対する関連付け更新をトリガすること、他のピアとの既存の関連付け関係に対する関連付け解除をトリガすること、P2P動作モード(たとえば、OF、OA、および/またはOM)を変更すること、データ送信に対する一意の符号(たとえば、直交符号、および/または擬似ランダム雑音/疑似乱数(PN)シーケンス)を変更すること、デューティーサイクルスケジュールを変更すること、サービス配信ビヘイビア(たとえば、サービスデータレート)を変更すること、および/または通信パラメータ(たとえば、スロット割り当て、および/または最適チャネルアクセス)を変更することなど、1または複数のアクションを実行してもよい。これらのアクションの1または複数をトリガするために、それぞれのアクションに関係するパラメータは、再関連付け要求および/または再関連付け応答の1または複数に含まれてもよい。
【0231】
例として、1または複数のピアが、コンテキストアウェアピア選択を実行してもよい。たとえば、ピアは、発見されたピアのリストに基づいて、関連付けに対する他のピアを選択するように構成されてもよい。それぞれ発見されたピアは、ピア発見プロセスから取得することができる、対応するコンテキスト情報(たとえば、PI)に関連付けられてもよい。異なる基準が、適切なピアを選択するために使用されてもよく、たとえば、選択は、様々な組合せにおける1または複数のメトリクス(metrics)に基づいてもよい。1または複数のピアを選択するために使用することができるメトリクスの例は、リンク品質(たとえば、よりよいリンク品質を有するピアを選択する)、残余エネルギー(たとえば、最大残余エネルギーを有するピアを選択する)、サービスに対する関連付けされたピアの数(たとえば、サービスに対する最大数の関連付けされたピアを有するピアを選択する)、トラフィック負荷(たとえば、最小トラフィック負荷を有するピアを選択する)、評価(reputation)(たとえば、他のピアからコメントされるような高評価を有するピアを選択する)、オンライン時間の量(たとえば、より長い平均オンライン時間を有するピアを選択する)、モビリティ情報(たとえば、より低い確率のモビリティ、および/またはより静的なモビリティ履歴を有するピアを選択する)、距離(たとえば、ユーザからの最短の物理的距離を有するピアを選択する)、および/または、これらもしくは他の要因の重み付けされた組合せを含んでもよい。
【0232】
最良の潜在的ピアが、異なる順序で、および/または異なる重みを適用して、上記で識別されたメトリクスの一部または全部に(たとえば、潜在的に他のメトリクスにも同様に)基づいて選択されてもよい。たとえば、メトリクスは、順序において配置されてもよく、ピアは、その順序におけるメトリクスに基づいて評価されてもよい。メトリクスの順序は、動的に変更可能であってもよい。たとえば、複数の潜在的ピアが、最初に、第1のメトリックに基づいて選択されてもよく(たとえば、それらの複数は、第1のメトリックに従って最高レートの(highest rated)ピアであってもよい)、次いで、選択されたピアが、第2のメトリックに基づいてフィルタされてもよい。第2のメトリックにおいて高くランク付けする、選択されたピアの1または複数が、次いで、第3のメトリックに基づいてフィルタされてもよい。同様に、所望の数のピアが選択されるまで、残りのそれらのピアが、次いで、第4のメトリックに基づいてフィルタされてもよい。利用されるメトリクスの数は、特定の関連付け、および/または所望の実施形態に依存してもよい。メトリクスの順序は、ランダムであってもよく、および/または、特定の関連付けもしくは所望の実施形態に基づいて選択されてもよい。たとえば、ピアは、最初にトラフィック負荷に基づいてランク付けされ、次いで、リンク品質に基づいてフィルタされてもよい。順序は、アプリケーション固有であってもよく、アプリケーションQoS要件に依存してもよい。
【0233】
例として、1または複数のピアは、コンテキストアウェア仮想リーダを選択するように構成されてもよい。たとえば、仮想リーダは、関連付け、関連付け更新、関連付け解除、および/または再関連付けの1または複数の間に、判定および/または変更されてもよい。したがって、新たな仮想リーダは、これらの関連付けプロシージャの1または複数の後に選択されてもよい。異なる基準が、適切な仮想リーダを選択するために使用されてもよく、たとえば、選択は、様々な組合せにおける1または複数のメトリクスに基づいてもよい。1または複数の仮想リーダを選択するために使用することができるメトリクスの例は、リンク品質(たとえば、よりよいリンク品質を有するVLを選択する)、残余エネルギー(たとえば、最大残余エネルギーを有するVLを選択する)、サービスに対する関連付けされたピアの数(たとえば、サービスのための最大数の関連付けされたピアを有するVLを選択する)、トラフィック負荷(たとえば、最小トラフィック負荷を有するVLを選択する)、評価(たとえば、他のピアからコメントされるような高評価を有するVLを選択する)、オンライン時間の量(たとえば、より長い平均オンライン時間を有するVLを選択する)、モビリティ情報(たとえば、より低い確率のモビリティ、および/またはより静的なモビリティ履歴を有するVLを選択する)、距離(たとえば、ユーザからのより短い物理的距離を有するVLを選択する)、加重平均物理距離(たとえば、ピアからの最短の平均物理距離を有するVLを選択する)、他のピアへのホップ数(たとえば、ピアへの平均での最小数のホップを有するVLを選択する)、総容量(たとえば、潜在的ピアに対する最大総容量を有するVLを選択する)、個々のピアに対する容量(たとえば、1または複数(またはすべて)の潜在的ピアに対する最大および/または最小容量を有するVLを選択する)、リソースの量(たとえば、ストレージ、計算能力などの1または複数など、最も大きいリソースを有する仮想リーダを選択する)、および/または、これらもしくは他の要因の重み付けされた組合せを含んでもよい。
【0234】
最良の潜在的VLが、異なる順序で、および/または異なる重みを適用して、上記で識別されたメトリクスの一部または全部に(たとえば、潜在的に他のメトリクスにも同様に)基づいて選択されてもよい。たとえば、メトリクスは、順番に配置されてもよく、潜在的VLは、その順序におけるメトリクスに基づいて評価されてもよい。メトリクスの順序は、動的に変更可能であってもよい。たとえば、複数の潜在的VLが、最初に、第1のメトリックに基づいて選択されてもよく(たとえば、それらの複数は、第1のメトリックに従って最高レートの潜在的VLであってもよい)、次いで、選択された潜在的VLが、第2のメトリックに基づいてフィルタされてもよい。第2のメトリックにおいて高くランク付けする、選択された潜在的VLの1または複数が、次いで、第3のメトリックに基づいてフィルタされてもよい。同様に、VLが選択されるまで、残りのそれらの潜在的VLが、次いで、第4のメトリックに基づいてフィルタされてもよい。利用されるメトリクスの数は、特定の関連付け、および/または所望の実装形態に依存してもよい。メトリクスの順序は、ランダムであってもよく、および/または、特定の関連付けもしくは所望の実施形態に基づいて選択されてもよい。たとえば、潜在的VLは、最初にトラフィック負荷に基づいてランク付けされ、次いで、リンク品質に基づいてフィルタされてもよい。順序は、アプリケーション固有であってもよく、アプリケーションQoS要件に依存してもよい。
【0235】
新たなVLが選択される、1または複数のシナリオがありってもよい。たとえば、新たなVLは、アプリケーションに対するセッションの始めに選択されてもよい。たとえば、ピアは、近接した同一のアプリケーションに対する他のVLがない場合、特定のアプリケーションに対するセッションの始めに、それ自体をVLとして選択してもよい。
【0236】
例として、新たなVLは、既存または現在のVLによって選択されてもよい。たとえば、現在のVLは、既存のピア、および/または新たに発見されたピアから、新たなVL候補を選択してもよい。現在のVLは、他のピアに、新たなVL候補を通知してもよい。他のピアは、新たなVL候補との関連付け(たとえば、関連付け、関連付け更新など)を実行してもよい。例として、新たなVL候補は、現在のVLから、ピアとの1または複数の既存の関連付けを継承してもよい。たとえば、図27は、現在のVLが新たなVLを選択する例における、VL選択および通知のための例示的なプロシージャを示す。新たなVL候補が、VLになることを拒否し、および/または、他のピアによって拒否される場合、現在のVLは、別の新たなVL候補を選択してもよく、同様のプロシージャを繰り返してもよい。
【0237】
たとえば、2708において、現在のVL2702は、新たなピアを発見してもよく、新たに発見されたピアを新たなVL候補(たとえば、新たなVL2706)として選択してもよく、および/または、2710において、現在のVL2702は、関連付けされたピア2704からの関連付けされたピアを新たなVL候補(たとえば、新たなVL2706)として選択してもよい。現在のVL2702は、新たなVL要求メッセージを新たなVL候補(たとえば、新たなVL2706)へ送信してもよい。関連付けされたピアの数などの情報、および関連付けされたピアについてのコンテキスト情報が、このメッセージ中に含まれてもよい。
【0238】
新たなVL候補(たとえば、新たなVL2706)は、要求を受け入れ、または拒否するかを決定してもよく、応答を現在のVL2702へ送信してもよい。新たなVL候補(たとえば、新たなVL2706)は、そのコンテキスト情報を応答メッセージに含めてもよい。現在のVL2702は、ピアコンテキスト転送メッセージを新たなVL候補(たとえば、新たなVL2706)へ送信してもよい。関連付けされたピア2704の1または複数についてのコンテキスト情報が、ピアコンテキスト転送メッセージに含まれてもよい。新たなVL候補(たとえば、新たなVL2706)は、受信された関連付け/コンテキスト情報に基づいて、現在のVL2702から、関連付けれたピア2704との1または複数の関連付け関係を継承してもよい。結果として、後続の、または新たな関連付けが確立されなくてもよい。
【0239】
新たなVL候補(たとえば、新たなVL2706)は、ピアコンテキスト転送応答を現在のVL2702へ送信し返してもよい。現在のVL2702は、新たなVL通知メッセージを、1または複数(および/またはすべて)の他の関連付けされたピア2704へ送信してもよい。たとえば、個々の新たなVL通知メッセージが、関連付けされたピア2704の各々へ個別に送信されてもよく、または、組み合わせられたメッセージが、関連付けされたピア2704の2以上にマルチキャストされてもよい。新たな通知メッセージは、同時に、現在のVL2702と、関連付けされたピア2704の1または複数との関連付け解除をトリガしてもよい。関連付けされたピア2704の1または複数(および/またはすべて)は、新たなVL通知メッセージに対する応答を、現在のVLへ送信してもよい。関連付けされたピア2704は、新たなVL候補(たとえば、新たなVL2706)とのコンテキストアウェア関連付け、コンテキストアウェア関連付け更新、コンテキストアウェア再関連付け、および/または、コンテキストアウェア再確立関連付けを実行してもよい。コンテキストアウェア関連付け解除が、現在のVL2702と、関連付けされたピア2704の1または複数との間で実行されてもよい。現在のVL2702は、新たなVL完了メッセージを新たなVL候補(たとえば、新たなVL2706)へ送信してもよい。新たなVL候補(たとえば、新たなVL2706)は、新たなVL完了応答を現在のVL2702へ送信する。
【0240】
例として、ピアは、たとえば、現在のVLからの承認のときに、それ自体を新たなVL候補としてノミネートしてもよい。次いで、他のピアは、このピア(たとえば、新たなVL)との関連付けプロシージャを実行してもよく、および/または、新たなVL候補は、他のピアに対し、現在のVLから1または複数の既存の関連付けを継承してもよい。
【0241】
図28は、ピアがそれ自体を新たなVLになるようにノミネートする例における、VL選択および通知のための例示的なプロシージャを示す。たとえば、2808において、新たなVL2806は、それ自体を新たなVL候補としてノミネートしてもよい。新たなVL2806は、それがノミネーションを行うとき、現在、関連付けされたピア2804の1つであってもよい。新たなVL2806は、それがノミネーションを行うとき、現在、関連付けされたピア2804の一部または全部との1または複数の既存の関連付けを有してもよい。新たなVL2806は、新たなVL要求メッセージを現在のVL2802へ送信してもよい。関連付けされたピアの数などの情報、関連付け情報、および、新たなVL2806に対するコンテキスト情報が、このメッセージに含まれてもよい。
【0242】
現在のVL2802は、要求を受け入れ、または拒否するように決定してもよく、応答を新たなVL2806へ送信してもよい。現在のVL2802は、そのコンテキスト情報を応答メッセージに含めてもよい。現在のVL2802は、ピアコンテキスト転送メッセージを新たなVL2806へ送信してもよい。関連付けされたピア2804の1または複数についてのコンテキスト情報が、ピアコンテキスト転送メッセージに含まれてもよい。新たなVL2806は、受信された関連付け/コンテキスト情報に基づいて、現在のVL2802から、関連付けされたピア2804との1または複数の関連付け関係を継承してもよい。結果として、後続の、または新たな関連付けが確立されなくてもよい。
【0243】
新たなVL2806は、ピアコンテキスト転送応答を現在のVL2802へ送信し返してもよい。現在のVL2802は、新たなVL通知メッセージを、1または複数(および/またはすべて)の他の関連付けされたピア2804へ送信してもよい。たとえば、個々の新たなVL通知メッセージが、関連付けされたピア2804の各々へ個別に送信されてもよく、または、組み合わせられたメッセージが、関連付けされたピア2804の2以上にマルチキャストされてもよい。新たな通知メッセージは、現在のVL2802と、関連付けされたピア2804の1または複数との関連付け解除をトリガしてもよい。関連付けされたピア2804の1または複数(および/またはすべて)は、新たなVL通知メッセージに対する応答を、現在のVL2802へ送信してもよい。関連付けされたピア2804は、新たなVL2806とのコンテキストアウェア関連付け、コンテキストアウェア関連付け更新、コンテキストアウェア再関連付け、および/または、コンテキストアウェア再確立関連付けを実行してもよい。コンテキストアウェア関連付け解除が、現在のVL2802と、関連付けされたピア2804の1または複数との間で実行されてもよい。現在のVL2802は、新たなVL完了メッセージを新たなVL2806へ送信してもよい。新たなVL2806は、新たなVL完了応答を現在のVL2802へ送信する。
【0244】
例として、ピアは、それ自体を新たなVL候補として能動的にノミネートしてもよいが、現在のVLが利用不可能になることがある。新たなVL候補は、他のピアにノミネーションを通知することができ、他のピアは、次いで、新たなVL候補とのコンテキストアウェア関連付け、コンテキストアウェア関連付け更新、および/またはコンテキストアウェア再関連付けを実行ししてもよい。
【0245】
たとえば、図29は、ピアがそれ自体を新たなVLになるようにノミネートし、現在のVLが利用不可能になる一例における、VL選択および通知のための例示的なプロシージャを示す。たとえば、新たなVL2906は、それ自体を新たなVLとしてノミネートするように判定してもよい。現在のVL2902は、VLにおける変更をネゴシエート/容易にするために利用不可能であることがあるので、新たなVL2906は、新たなVL要求メッセージを他のピア(たとえば、関連付けされたピア2904の1または複数)へ送信してもよい。新たなVL2906に対するコンテキスト情報が、新たなVL要求メッセージに含まれてもよい。たとえば、個々の新たなVL要求メッセージが、関連付けされたピア2904の各々へ個別に送信されてもよく、または、組み合わせられたメッセージが、関連付けされたピア2904の2以上にマルチキャストされてもよい。関連付けされたピア2904は、要求を受け入れ、または拒否するように決定してもよく、応答を新たなVL2906へ送信し返してもよい。関連付けされたピア2904は、それらのそれぞれのコンテキスト情報を応答メッセージに含めてもよい。関連付けされたピア2904は、新たなVL候補(たとえば、新たなVL2906)とのコンテキストアウェア関連付け、コンテキストアウェア関連付け更新、および/またはコンテキストアウェア再関連付けを実行ししてもよい。
【0246】
典型的には、従来の関連付け機構は、デバイスベース関連付けに関係し、状況コンテキストを考慮しない。インフラストラクチャベースP2P通信とインフラストラクチャレスP2P通信の両方について、コンテキストアウェア関連付けは、ピアがサービスベースおよびユーザベース関連付けに対するより効率的な機構を確立することを可能にする。コンテキストアウェア関連付けは、ピア間の関連付け要求および関連付け応答の交換に基づいてもよい(たとえば、一方のピアが要求元であってもよく、他方のピアが受信側であってもよい)。ただし、サービスベース関連付け、および/またはユーザベース関連付けの1または複数では、1または複数のピアに対するコンテキスト情報が、関連付け関連メッセージ(たとえば、関連付け要求、および/または関連付け応答)中に含まれてもよい。結果として、より有意な関連付け要求、および/またはより有意な関連付け応答が、サービスベース関連付け、および/またはユーザベース関連付けを可能にするために利用されてもよい。
【0247】
たとえば、例は、コンテキストアウェア関連付けを活用して、後続するデータ送信を調節および最適化して、たとえば、MACレイヤにおいてチャネルを競合/選択するための最適なパラメータ/ビヘイビアを構成してもよい。例として、コンテキストアウェア関連付けが活用されて、サービスネゴシエーションが容易にされてもよい。たとえば、ストリーミングビデオの例では、異なるデバイスタイプを有するピアは、データレートなどの異なるプロパティを有するコンテンツストリーミングを受信するように構成されてもよい。そのようなコンテキスト情報が、関連付けプロセスにおいて利用されてもよい。例として、コンテキストアウェア関連付けが活用されて、将来のピア発見を改善すること、関連付け解除を改善すること、再関連付けを改善すること、ピアサービスバインディングを遂行すること、チャネル切替えを並列に実行することなどが行われてもよい。
【0248】
IEEE802.15.4における既存の関連付け機構は、本質的に単方向デバイスツーコーディネータ関連付けである。P2P使用ケースに対する関連付けは、ピア間の単方向および/または両方向相互関連付けであってもよい。結果として、関連付け応答メッセージは、相互関連付けが確立されるように、別のピアからの発信された要求に対する応答としてのみでなく、反対方向における関連付けを要求するためにもサービスしてもよい。
【0249】
コンテキストアウェア関連付けでは、各関連付けは、ローカルに一意な識別子(たとえば、AID)を割り当てられてもよい。例示的なAIDは、DAID、SAID、および/またはUAIDを含んでもよい。AIDは、ピアに対するコンテキスト情報を使用して作成されてもよい(たとえば、CAIDを含んでもよく、および/またはCAIDの形式であってもよい)。関連付けが確立されると、ピア(たとえば、要求元および/または受信側)は、確立された関連付けに対するコンテキスト情報(たとえば、ACI)を作成および維持してもよい。ACIは、関連付け更新を介して、後に更新されてもよい。ACIは、サービス適合のために活用されてもよい。
【0250】
たとえば、図30は、コンテキストアウェア分散関連付けのための例示的なプロシージャを示す。図30に示されている例では、ピアA3002は、関連付け要求元として作用してもよく、ピアB3004(たとえば、関連付け受信側)と関連付けしてもよい。たとえば、ピアA3002は、関連付け要求をピアB3004へ送信してもよい。(たとえば、IEEE802.15.4における既存の関連付け要求に含まれるような)関連付け情報に特有な情報に加えて、追加の関連付け要求情報(AREQI)が、関連付け要求メッセージ中に含まれてもよい。たとえば、ピアA3002は、関連付けタイプを示してもよい(たとえば、関連付け要求は、ユーザベース関連付け、サービスベース関連付け、および/またはデバイスベース関連付けの1または複数に対するものであってもよい)。ピアA3002は、単一の関連付け要求メッセージにおいて、1もしくは複数のサービスベース関連付け要求、および/または、1もしくは複数のユーザベース関連付けを、ピアB3004に要求してもよい。AREQIの例は、他のセクションで論じられる。加えて、関連付け要求は、どのようにACKおよび/または他の応答を送信し返すかをピアB3004に命令するための応答フラグを含んでもよい。たとえば、応答フラグは、ピアB3004がACKおよび関連付け応答を別々に送信するべきであるか、ACKおよび関連付け応答を1つのマージされたメッセージにおいて送信するべきであるか、ならびに/または、ACKが送信される必要がないことを示してもよい。ピアB3004は、ACKをピアA3002へ送信し、(たとえば、関連付け要求に含まれる応答フラグによって命令されるように)関連付け要求メッセージの受信を肯定応答してもよい。
【0251】
ピアB3004は、関連付け応答をピアA3002へ送信してもよい。典型的な関連付け応答情報(たとえば、IEEE802.15.4における既存の関連付け応答に含まれているような情報)に加えて、応答コンテキスト情報(ARESI)が、関連付け応答メッセージに含まれてもよい。関連付け応答は、2つの目的をサービスしてもよい。第1に、関連付け応答は、ピアA3002から送信された関連付け要求に対する応答としてサービスしてもよい。第2に、関連付け応答は、ピアB3004からピアA3002への関連付け(たとえば、相互関連付け)に対する要求としてサービスしてもよい。ピアB3004が、ピアA3002からの関連付け要求を拒否する場合、関連付け応答は、ピアB3004からピアA3002への関連付けに対する要求を含まなくてもよい。関連付け応答に含まれる情報の1または複数の項目(たとえば、ARESI)は、割り当てられたAIDであってもよく、それはDAID、SAID、および/またはUAIDであってもよい。ARESIの例は、他のセクションで論じられる。
【0252】
ピアA3002は、ACKをピアB3004へ送信し、関連付け応答メッセージの受信を肯定応答して、関連付け応答に含まれるピアBからの暗黙関連付け要求を承認し、および/または、割り当てられたAIDなど、関連付け応答メッセージにおいてピギーバックされた(もしあれば)パラメータについて同意してもよい。
【0253】
図31は、コンテキストアウェア分散関連付けのための別の例示的なプロシージャを示す。図31に示されている例では、ピアA3102は、関連付け要求元として動作してもよく、ピアB3104(たとえば、関連付け受信側)と関連付けしてもよい。たとえば、ピアA3102は、関連付け要求をピアB3104へ送信してもよい。(たとえば、IEEE802.15.4における既存の関連付け要求に含まれているような)関連付け情報に特有な情報に加えて、追加のAREQIが、関連付け要求メッセージに含まれてもよい。たとえば、ピアA3102は、関連付けタイプを示してもよい(たとえば、関連付け要求は、ユーザベース関連付け、サービスベース関連付け、および/またはデバイスベース関連付けの1または複数に対するものであってもよい)。ピアA3102は、単一の関連付け要求メッセージにおいて、1もしくは複数のサービスベース関連付け要求、および/または、1もしくは複数のユーザベース関連付けを、ピアB3104に要求してもよい。加えて、関連付け要求は、どのようにACKおよび/または他の応答を送信し返すかをピアB3104に命令するための応答フラグを含んでもよい。たとえば、応答フラグは、ピアB3104がACKおよび関連付け応答を別々に送信するべきであるか、ACKおよび関連付け応答を1つのマージされたメッセージにおいて送信するべきであるか、ならびに/または、ACKが送信される必要がないことを示してもよい。ピアB3104は、ACKをピアA3102へ送信し、(たとえば、関連付け要求に含まれる応答フラグによって命令されるように)関連付け要求メッセージの受信を肯定応答してもよい。
【0254】
ピアB3104は、関連付け通知をピアA3102へ送信してもよい。たとえば、既存の関連付け応答(たとえば、IEEE802.15.4において指定されているような)に含まれる特有な情報に加えて、関連付け通知情報(ANI)が、関連付け通知メッセージに含まれてもよい。関連付け通知は、2つの目的をサービスしてもよい。第1に、関連付け応答は、ピアA3102から送信された関連付け要求に対する応答としてサービスしてもよい。第2に、関連付け通知は、ピアB3104からピアA3102への関連付け(たとえば、相互関連付け)に対する要求としてサービスしてもよい。ピアB3104が、ピアA3102からの関連付け要求を拒否する場合、関連付け応答は、ピアB3104からピアA3102への関連付けに対する要求を含まなくてもよい。関連付け応答に含まれる情報の1または複数の項目(たとえば、ARESI)は、割り当てられたAIDであってもよく、それはDAID、SAID、および/またはUAIDであってもよい。
【0255】
ピアA3102は、関連付け応答を、関連付け通知メッセージに対する応答として、ピアB3104へ送信してもよい。関連付け応答は、割り当てられたAIDを含んでもよく、および/または、追加のコンテキスト情報(たとえば、ARESI)を含んでもよい。ピアB3104は、ACKをピアA3102へ送信し、関連付け応答メッセージの受信を肯定応答してもよい。関連付け要求に含まれる情報(たとえば、AREQI)は、関連付け要求の送信者についての様々なコンテキスト上の情報、および/または、確立されるべき関連付けに関する要件を含んでもよい。関連付け要求に含まれる情報は、関連付け固有の情報、および/または、ピア情報(PI)の1もしくは複数の項目であってもよい。
【0256】
たとえば、AREQIは、関連付け要求元のデバイスプロファイルを含んでもよい。デバイスプロファイルは、デバイスタイプ(たとえば、スマートフォン、タブレット、メディアプレイヤなど)を含んでもよい。たとえば、オープンモバイルアライアンス(OMA)によって定義されたデバイスクラスが利用されてもよい。静的および/または動的デバイスプロパティが、デバイスプロファイルに含まれてもよい。たとえば、静的プロパティは、オペレーティングシステム、メモリ、CPU、画面サイズ、無線インターフェースなどを含んでもよい。動的プロパティは、残余エネルギー、ロケーション、モビリティ、関連付けされたネイバ(neighbors)の数、デューティーサイクルスケジュール、電力節約モード選択などを含んでもよい。
【0257】
例として、AREQIは、関連付け要求元のユーザプロファイルを含んでもよい。たとえば、ユーザプロファイルは、ユーザID、グループID、プレイバシレベル、セキュリティレベルなどを含んでもよい。
【0258】
例として、AREQIは、関連付け要求元のサービスプロファイルを含んでもよい。たとえば、サービスプロファイルは、サポートされたサービスのリストを含んでもよい。リストは、リストによって識別されたサービスの1または複数のプロパティを含んでもよい。例示的なサービスプロパティは、サービスタイプ、サービス優先度フラグ、ステータス、必要とされたパートナーの数、待機中パートナーの数、キープアライブタイマ、転送能力インジケーションなどを含んでもよい。例として、サービスプロファイルは、要求されたサービスのリスト、および/または、要求されたサービスの1もしくは複数のプロパティを含んでもよい。例示的なサービスプロパティは、サービスタイプ、サービス優先度フラグ、ステータス、必要とされたパートナーの数、待機中パートナーの数、キープアライブタイマ、転送能力インジケーションなどを含んでもよい。例として、サービスプロファイルは、仮想リーダインジケーション、チャネル品質(たとえば、受信信号強度指示(RSSI))、同期のためのタイムスタンプ(たとえば、関連付け要求が送信されたときのローカル時間)、他のピアの背後にある(behind)ピアとの関連付けのインジケーション、要求されることになる新たなチャネルID、および/または要求元ピアの評価などの1または複数を含んでもよい。
【0259】
例として、AREQIは、1または複数の関連付け要件を含んでもよい。たとえば、関連付け要件は、関連付けタイプ(たとえば、デバイスベース、サービスベース、および/またはユーザベース)、関連付け持続時間(たとえば、確立されることになる関連付けの要求された存続期間)、関連付け優先度(たとえば、確立されることになる関連付けの優先度)、乱数(たとえば、関連付け自体をセキュアにするため)、および/またはセキュリティ鍵(たとえば、認証目的のために使用される−供給されるような公開鍵であってもよい)などの1または複数を確立してもよい。例として、AREQIは、関連付け要求元の関連付け履歴情報を含んでもよい。
【0260】
コンテキストベース関連付けを容易にするための情報は、関連付け応答(たとえば、ARESI)、および/または関連付け通知(たとえば、ANI)中に含まれてもよい。たとえば、ARESIおよび/またはANIは、コンテキスト情報の1または複数の項目を含んでもよい。ARESIおよび/またはANIは、関連付け固有の情報、および/またはピア情報(PI)の部分の組合せを含んでもよい。
【0261】
たとえば、ARESIおよび/またはANIは、関連付け受信側のデバイスプロファイル、すなわち、デバイスタイプ、すなわち、スマートフォン、タブレット、メディアプレイヤなどを含んでもよい。デバイスプロファイルは、デバイスタイプ(たとえば、スマートフォン、タブレット、メディアプレイヤなど)を含んでもよい。たとえば、オープンモバイルアライアンス(OMA)によって定義されたデバイスクラスが利用されてもよい。静的および/または動的デバイスプロパティが、デバイスプロファイルに含まれてもよい。たとえば、静的プロパティは、オペレーティングシステム、メモリ、CPU、画面サイズ、無線インターフェースなどを含んでもよい。動的プロパティは、残余エネルギー、ロケーション、モビリティ、関連付けされたネイバの数、デューティーサイクルスケジュール、電力節約モード選択などを含んでもよい。
【0262】
例として、ARESIおよび/またはANIは、関連付け受信側のユーザプロファイルを含んでもよい。たとえば、ユーザプロファイルは、ユーザID、グループID、プレイバシレベル、セキュリティレベルなどを含んでもよい。
【0263】
例として、ARESIおよび/またはANIは、関連付け受信側のサービスプロファイルを含んでもよい。たとえば、サービスプロファイルは、サポートされたサービスのリストを含んでもよい。リストは、リストによって識別されたサービスの1または複数のプロパティを含んでもよい。例示的なサービスプロパティは、サービスタイプ、サービス優先度フラグ、ステータス、必要とされたパートナーの数、待機中パートナーの数、キープアライブタイマ、転送能力インジケーションなどを含んでもよい。サービスプロファイルは、関連付け関連情報を含んでもよい。関連付け関連情報の例は、割り当てられた関連付け持続時間、関連付け優先度、割り当てられたセキュリティ鍵、割り当てられた新たなチャネルID、キープアライブ指示、マルチホップおよび/もしくは転送インジケーション、関連付け識別子(たとえば、DAID、SAID、および/またはUAIDなどの1または複数のAID−1または複数のAIDは、関連付け更新、関連付け解除、および/または再関連付けを実行するために使用されてもよい)、乱数(たとえば、関連付け自体をセキュアに確立するため)、ならびに/またはセキュリティ鍵(たとえば、将来のデータ送信に対して割り当てられたセキュリティ鍵が含まれてもよい−セキュリティ鍵は、公開鍵、ならびに/または、関連付け要求に含まれるセキュリティ鍵および/もしくは乱数に基づいて決定されるような新たな鍵であってもよい)などの1または複数を含んでもよい。サービスプロファイルは、デバイスタイプ情報(たとえば、画面サイズおよびモビリティ)、および/またはプレイヤシーケンス割当て(たとえば、マルチプレイヤゲーミングにおけるものなど)に基づいた、サービスおよび/またはコンテンツ適合など、サービスネゴシエーション情報を含んでもよい。サービスプロファイルは、発見期間、発見に対してスキャンされることになるチャネルシーケンス、および/または発見に対する関連付けフィードバック(たとえば、ブロードキャストであるか)などの1または複数など、発見ビヘイビアを含んでもよい。
【0264】
例として、ARESIおよび/またはANIは、要求元に対する通信ビヘイビアに関係付する情報を含んでもよい。要求元に対する通信ビヘイビアに関係する情報の例は、チャネルアクセススキーム(たとえば、競合なしまたは競合ベース)、キープアライブタイマに割り当てられた値、将来の通信に割り当てられた新たな直交符号、バックオフタイマ、ACK機構、新たな直交符号、割り当てられたデューティーサイクルスケジュール、および/またはタイムスロットスケジュールなどの1または複数を含んでもよい。
【0265】
例として、ARESIおよび/またはANIは、P2P動作構成に関係する情報を含んでもよい。P2P動作構成に関係する情報の例は、最近確立されたP2P経路に対する構成パラメータ(たとえば、1または複数のDAID、SAID、および/またはUAID)の1または複数を含んでもよく、構成パラメータは、OF、P2P、OA P2P、および/またはOM P2PなどのP2P動作モードに対応してもよい。例として、ARESIおよび/またはANIは、関連付け受信側の関連付け履歴情報を含んでもよい。
【0266】
本明細書で開示されるコンテキストアウェア分散関連付け手法は、多重関連付け、マルチホップ関連付け、および/または、チャネル切替えによる関連付けの1または複数に対して、2つのピア間で適用されてもよい。AREQI、ARESI、およびANIの1または複数に含まれる情報は、これらのプロシージャにおいて同様であってもよい。例は第1の関連付けプロシージャに関して説明されるが、交換されるメッセージ、および/または交換されるメッセージに含まれる情報は、他のタイプの関連付けプロシージャに等しく適用可能であってもよい。
【0267】
前述されたように、コンテキストアウェア分散関連付けが活用されて、関連付け要求、関連付け応答、および/または関連付け通知の1または複数に含まれるコンテキスト上の情報を通じて、多数の有益な目的が達成され、P2P近接通信のシステム性能が改善されてもよい。結果として、コンテキスト情報は、チャネル切替えによる関連付け、優先された関連付け、強化されたピア発見、強化されたデータ送信、サービスネゴシエーションおよび適合、強化された関連付け更新、強化された関連付け解除、ならびに/または強化された再関連付けなど、1または複数の関連付け機能を実行するために利用されてもよい。
【0268】
例として、ピアは、高速多重ピア関連付けを実行するように構成されてもよい。たとえば、多対1多重関連付けでは、複数のピアが、たとえば、同一または異なるサービスを利用するために、単一の他のピアへの関連付けを確立してもよい。複数のピアが別のピアとの関連付けを確立することは、収束多重関連付け(および/または、収束グループ関連付け)と称されてもよい。例として、1対多関連付けでは、単一のピア(たとえば、ピアのグループの仮想リーダなど)が、たとえば、同一または異なるサービスを利用するために、複数の他のピアへの関連付けを確立してもよい。1対多関連付けでは、関連付け要求元が、関連付け要求を他のピアへシーケンシャルにおよび/または同時に送信(たとえば、マルチキャスト)してもよく、そのような要求は、それぞれ、シーケンシャル多重関連付けおよび/または同時多重関連付けと称されてもよい。
【0269】
たとえば、図32は、収束多重関連付けのための例示的な関連付け要求を示す。図32に示されているように、関連付け要求メッセージは、2つのパート(たとえば、ヘッダおよびペイロード)を含んでもよく、ヘッダおよび/またはペイロードの1または複数は、AREQI情報(たとえば、コンテキスト情報)を含んでもよい。関連付け要求のヘッダおよび/またはペイロードの各々は、一意の符号を使用して符号化されてもよい。一意の符号は、ピア間のコンテキストアウェア並行送信を達成するために、直交性などのプロパティを利用して、サービス差別化(differentiation)、ユーザ差別化、および/またはチャネル化などを提供してもよい。たとえば、一意の符号は、関連付けを要求するピアの1または複数(および/またはすべて)のコンテキスト情報/PIに基づいて生成されてもよい。たとえば、符号1(たとえば、ヘッダ)および符号2(たとえば、ペイロード)は、ピアA、ピアB、およびピアCのコンテキスト情報/PIおよび/またはAREQI情報に基づいて生成されてもよい。例として、一意の符号1(A)は、一意の符号1(B)に直交してもよく、一意の符号1(B)は、一意の符号1(C)に直交してもよい(たとえば、および/または、一意の符号2(A)は、一意の符号2(B)に直交してもよく、一意の符号2(B)は、一意の符号2(C)に直交してもよい)。例として、符号1および符号2は同一であってもよい。各ピア(たとえば、ピアA、ピアB、およびピアC)は、符号1および符号2を単独で生成してもよい。各ピア(たとえば、ピアA、ピアB、およびピアC)は、関連付け要求メッセージをピアZへ送信してもよい。複数の関連付け要求メッセージは、ピアZに到着するとき、時間において重複してもよい。ただし、ピアZは、なお、符号1および符号2の直交性のために、正確に各メッセージを復号することが可能である。加えて、ピアZは、たとえば、符号1を使用するのみで、メッセージヘッダを迅速に復号して、高速なコンテキストアウェア関連付けを達成することができる。
【0270】
図33は、収束多重関連付けのためのユニキャスト関連付け応答メッセージの例を示す。たとえば、ピアZは、ユニキャスト方法で、別々の関連付け応答メッセージを要求元(たとえば、ピアA、ピアB、およびピアC)へ送信してもよい。個々の関連付け応答メッセージを送信することは、ピアA、ピアB、およびピアCが異なるサービスおよび/またはユーザのための関連付けを要求する場合に、利用されてもよい。関連付け応答メッセージは、2つのパート(たとえば、ヘッダおよびペイロード)を有してもよい。各パートは、一意の符号を使用して符号化されてもよい。一意の符号は、ピア間でのコンテキストアウェア並行送信を達成するために、直交性などのプロパティを利用して、サービス差別化、ユーザ差別化、および/またはチャネル化などを提供してもよい。例として、一意の符号1(A)は、一意の符号1(B)に直交してもよく、一意の符号1(B)は、一意の符号1(C)に直交してもよい(たとえば、および/または、一意の符号2(A)は、一意の符号2(B)に直交してもよく、一意の符号2(B)は、一意の符号2(C)に直交してもよい)。符号1および符号2は、すべてのピア(たとえば、ピアA、ピアB、ピアC、および場合によってはピアZ)のコンテキスト情報/PI、および/またはAREQI情報に基づいて生成されてもよい。例として、符号1および符号2は同一であってもよい。
【0271】
図34は、収束多重関連付けのための例示的なブロードキャストおよび/またはマルチキャスト関連付け応答を示す。たとえば、ピアZは、単一の関連付け応答メッセージを、ブロードキャストおよび/またはマルチキャストメッセージとして、ピアA、ピアB、およびピアCの各々へ送信してもよい。マルチキャスト応答を使用することは、要求元ピアの各々が同一のサービスベースおよび/またはユーザベース関連付けを要求するシナリオにとって好適であることがある。そのような手法では、一意の符号が利用されてもとく、またはされなくてもよい。
【0272】
ピアZが関連付け応答メッセージを要求元ピア(たとえば、ピアA、ピアB、および/またはピアC)へ送信し返すとき、ピアZは、関連付け要求および/または応答を異なる方法で扱い、優先された関連付けをサポートしてもよい。たとえば、ピアZは、関連付け要求メッセージに含まれる関連付け優先度インジケーションに基づいて、最高優先度から最低優先度へと関連付け要求を処理してもよい。したがって、より高い関連付け優先度を有する関連付け要求は、最初に処理されてもよく、対応する関連付け応答は、より信頼性が高い、および/またはより高速/迅速な方法で送信されてもよい。たとえば、ピアZは、ユニキャスト関連付け応答を、より高い優先度を有する関連付け要求によるピア関連付けへ、優先された迅速なチャネルアクセスで送信してもよいが、より低い優先度の関連付け要求に対する関連付け応答をバッファリングおよびブロードキャストしてもよい。
【0273】
加えて、2つの一意の符号が図32図34に示されているが、各関連付け要求および/または関連付け応答メッセージは、複数のパートに分割されてもよく、複数の一意の符号が適用されてもよい(たとえば、各パートが、メッセージの他のパートのための一意の符号とは異なってもよい一意の符号を使用する)。そうすることによって、受信者は、メッセージを破棄し、メッセージを受け入れ、メッセージの他のパートを復号し、および/またはメッセージの他のパートを復号することを控えるかに関する迅速な決定を行うために、他のパートを復号する必要なしに、メッセージのあるパートを迅速に復号する。
【0274】
同時多重関連付けでは、ピアZは、関連付け要求を、複数のピア(たとえば、ピアA、ピアB、およびピアC)へ実質的に同時に送信してもよい。たとえば、図35は、同時多重関連付けに対する関連付け要求を送信するためのユニキャスト手法の例を示す。たとえば、ピアZは、1または複数の一意の符号(たとえば、直交符号、PNシーケンス、その他)を使用して、これらの関連付け要求を、たとえば、1つをピアAへ、1つをピアBへ、1つをピアCへ、要求間で衝突を引き起こすことなしに、実質的に同時に送信してもよい。たとえば、一意の符号1(A)は、一意の符号1(B)に直交してもよく、一意の符号1(B)は、一意の符号1(C)に直交してもよい(たとえば、および/または、一意の符号2(A)は、一意の符号2(B)に直交してもよく、一意の符号2(B)は、一意の符号2(C)に直交してもよい)。3つの要求が同時に送信されてもよいので、待ち時間が低減されることがある。この場合、各関連付け要求は、異なるサービスタイプなど、異なる情報(AREQI)を含んでもよい。
【0275】
図36は、同時多重関連付けに対する関連付け要求を送信するためのブロードキャストおよび/またはマルチキャスト手法の例を示す。たとえば、ピアZは、3つのピア(たとえば、ピアA、ピアB、およびピアC)の各々によって受信されてもよい単一の関連付け要求を送信してもよい。例として、1または複数の一意の符号は、使用されてもよく、またはされなくてもよい。例として、グループIDがピア発見プロセスにおいて発見される場合、ピアZは、グループIDを使用して、関連付け要求をピアA、ピアB、および/またはピアCへ送信するために、グループ通信を実行してもよい。
【0276】
ピアZが関連付け要求を他のピア(たとえば、ピアA、ピアB、および/またはピアC)へ送信するとき、ピアZは、優先された関連付けをサポートするために、要求を異なる方法で扱ってもよい。たとえば、ピアZは、対応する関連付け優先度に基づいて、最高優先度から最低優先度へと関連付け要求を送信してもよい。したがって、より高い関連付け優先度を有する関連付け要求が、たとえば、より信頼性が高い、および/またはより高速な送信方法を使用して、最初に送信されてもよい。たとえば、ピアZは、優先された迅速なチャネルアクセスを使用して、より高い優先度を有するユニキャスト関連付け要求を送信してもよいが、より低い優先度を有する関連付け要求をブロードキャストしてもよい。
【0277】
図37は、同時多重関連付けのための関連付け応答の例を示す。たとえば、ピアA、ピアB、および/またはピアCが、ピアZから関連付け要求を受信した後、ピアの各々は、ピアZへの別々の関連付け応答を単独で生成してもよい。一意の符号は、3つの関連付け応答の並行送信を可能にして、全体的な関連付け待ち時間を低減するために使用されてもよい。たとえば、一意の符号1(A)は、一意の符号1(B)に直交してもよく、一意の符号1(B)は、一意の符号1(C)に直交してもよい(たとえば、および/または、一意の符号2(A)は、一意の符号2(B)に直交してもよく、一意の符号2(B)は、一意の符号2(C)に直交してもよい)。
【0278】
加えて、2つの一意の符号が図35乃至図37に示されているが、各関連付け要求および/または関連付け応答メッセージは、複数のパートに分割されてもよく、複数の一意の符号が適用されてもよい(たとえば、各パートが、メッセージの他のパートに対する一意の符号とは異なってもよい一意の符号を使用する)。そうすることによって、受信者は、メッセージを破棄し、メッセージを受け入れ、メッセージの他のパートを復号し、および/またはメッセージの他のパートを復号することを控えるかに関する迅速な決定を行うために、他のパートを復号する必要なしに、メッセージのあるパートを迅速に復号する。
【0279】
シーケンシャル多重関連付けでは、ピアZは、シーケンシャルな方法で、複数の他のピアへの関連付けを確立してもよい。たとえば、複数の関連付け要求を(たとえば、同時多重関連付けのように)同時に送信するのではなく、またはそれに加えて、ピアZは、複数の関連付け要求をピアA、ピアB、および/またはピアCの各々へシーケンシャルに(sequentially)送信してもよい。
【0280】
たとえば、図38は、純粋シーケンシャル多重関連付けプロシージャの例を示す。たとえば、1または複数のピアを発見した後、ピアZは、異なる関連付け要求を各個々のピアへ送信してもよい。他のピアから戻って受信された関連付け応答が活用されて、1または複数の後続の発見プロシージャ、たとえば、発見スキーム、発見期間、発見チャネルなどが調節されてもよい。たとえば、ピアAは、ピアBおよび/またはピアCを発見してもよく、ピアZに、関連付け応答において、ピアBおよび/またはピアCについてのある情報(たとえば、コンテキスト情報/PI)を知らせてもよい。ピアZは、ピアAからのそのような情報を活用して、たとえば、ブロードキャストの受動的リスニングを利用すること、アクティブクエリを実行すること、好適な発見チャネルシーケンスおよび/または期間を選択することなどの1または複数など、適切な発見スキームおよび/またはビヘイビアを選択することによって、1または複数の後続の発見プロシージャを調節してもよい。加えて、ピアZは、どのピアを選択および/または最初に関連付けするべきかを、たとえば、発見からの情報に基づいて選択してもよい。ピアZは、最初に関連付けされることになる、最良リンク品質および/または最大残余エネルギーを有するピアを選択してもよい。一意の符号は、使用されてもよく、またはされなくてもよい。
【0281】
ピアZが関連付け要求を他のピア(たとえば、ピアA、ピアB、および/またはピアC)へ送信するとき、ピアZは、優先された関連付けをサポートするために、要求を異なる方法で扱ってもよい。たとえば、ピアZは、対応する関連付け優先度に基づいて、最高優先度から最低優先度へと関連付け要求を送信してもよい。したがって、より高い関連付け優先度を有する関連付け要求が、たとえば、より信頼性が高い、および/またはより高速な送信方法を使用して、最初に送信されてもよい。たとえば、ピアZは、優先された迅速なチャネルアクセスを使用して、より高い優先度を有するユニキャスト関連付け要求を送信してもよいが、より低い優先度を有する関連付け要求をブロードキャストしてもよい。
【0282】
図39は、ハイブリッドシーケンシャル多重関連付けプロシージャの例を示す。たとえば、ピアZは、(たとえば、ピアAおよび/またはピアEと関連付けするための)シーケンシャル多重関連付けと、(たとえば、ピアB、ピアC、およびピアDと関連付けするための)同時多重関連付けとの組合せを使用してもよい。
【0283】
加えて、各関連付け要求および/または関連付け応答メッセージは、複数のパートに分割されてもよく、複数の一意の符号が適用されてもよい(たとえば、各パートが、メッセージの他のパートに対する一意の符号とは異なってもよい一意の符号を使用する)。そうすることによって、受信者は、メッセージを破棄し、メッセージを受け入れ、メッセージの他のパートを復号し、および/またはメッセージの他のパートを復号することを控えるかに関する迅速な決定を行うために、他のパートを復号する必要なしに、メッセージのあるパートを迅速に復号する。
【0284】
例として、マルチホップ関連付けが利用されてもよい。たとえば、マルチホップ関連付けは、透過モードおよび/またはプロキシモードの中継された関連付けを指してもよい。たとえば、ピアAは、他のピアのグループに代わって、別のピア(たとえば、ピアB)への関連付けを確立してもよい。たとえば、マルチホップ単一関連付けでは、ピア(たとえば、ピアA)は、仲介もしくはリレーピア(たとえば、ピアR)を介して、別のピア(たとえば、ピアZ)への関連付けを確立し、および/または関連付け要求を送信してもよい。確立された関連付けのないマルチホップ多重関連付けでは、ピア(たとえば、ピアZ)は、仲介ピア(たとえば、ピアR)を介して、他のピア(たとえば、ピアA、ピアB、ピアC、および/またはピアD)との複数の関連付けを確立してもよく、および/または、ピアのグループ(たとえば、ピアA、ピアB、ピアC、および/またはピアD)は、仲介ピア(たとえば、ピアR)を介して、別のピア(たとえば、ピアZ)との複数の関連付けを確立してもよい。確立された関連付けのないマルチホップ多重関連付けより前に、ピアRと、ピアA、ピアB、ピアC、および/またはピアDの1または複数との間に確立された関連付けがなくてもよい。例として、確立された関連付けがあるマルチホップ多重関連付けでは、ピア(たとえば、ピアZ)は、仲介ピア(たとえば、ピアR)を介して、他のピア(たとえば、ピアA、ピアB、ピアC、および/またはピアD)との複数の関連付けを確立してもよく、および/または、ピアのグループ(たとえば、ピアA、ピアB、ピアC、および/またはピアD)は、仲介ピア(たとえば、ピアR)を介して、別のピア(たとえば、ピアZ)との複数の関連付けを確立してもよい。確立された関連付けのないマルチホップ多重関連付けより前に、仲介ピア(たとえば、ピアR)と、ピアのグループ(たとえば、ピアA、ピアB、ピアC、および/またはピアD)との間に確立された関連付けがあってもよい。
【0285】
マルチホップ単一関連付けでは、コンテキストアウェア分散関連付けが各ホップに対して使用されてもよい。たとえば、図40は、透過モードマルチホップ単一関連付けの一例を示す。たとえば、透過モードでは、ピアR(たとえば、仲介またはリレーピア)は、関連付け要求および/または関連付け応答の1または複数を透過的に転送してもよく、ピアRは、いかなる他の関連付け関連プロセスまたはアクションも実行しなくてもよい。関連付け要求および関連付け応答は、MACレイヤメッセージであってもよいので、ピアR(および/またはピアAおよび/またはピアZ)は、MACレイヤメッセージリレーおよび転送をサポートしてもよい。
【0286】
図41は、プロキシモードマルチホップ単一関連付けの例を示す。プロキシモードでは、ピアRは、関連付け要求および/または関連付け応答を、インターセプトおよび/または処理してもよい。たとえば、ピアAが、ピアZに加えてピアRへの関連付けを確立する場合、ピアRは、関連付け要求(たとえば、ピアRからピアZへの関連付け要求を、ピアAからピアZへの関連付け要求に追加してもよい)、および/または関連付け応答(たとえば、ピアRからピアAへの関連付け応答を、ピアZからピアAへの関連付け応答に追加してもよい)の集約を実行してもよい。ピアRは、ピアAの情報をピアZから隠蔽し、または隠蔽しなくてもよい。言い換えれば、ピアRは、ピアAに代わって関連付けを実行してもよい。この場合、ピアRは、AIDおよびACIの2つのセット(たとえば、ピアAに対する1つのセット、およびピアZに対する別のセット)を維持してもよい。ピアRは、AIDおよびACIのそれらの2つのセット間で変換およびマッピングを実行してもよい。
【0287】
ハイブリッドマルチホップモードは、透過モードおよびプロキシモードの組合せと見なされてもよく、2以上のホップに拡張されてもよい。たとえば、ピアAとピアZとの間に複数のリレーピア(たとえば、ピアR1、ピアR2、ピアR3)があってもよい。ハイブリッドマルチホップは、プロキシモードおよび/または透過モードのカスケードと見なされてもよい。たとえば、図42は、ハイブリッドマルチホップ単一関連付けの例を示す。図42に示されているように、ピアR1およびピアR3は、プロキシモードマルチホップ関連付けを実行してもよく、ピアR2は、透過モードマルチホップ関連付けを実行してもよい。
【0288】
図43は、仲介ピアと他のピアとの間で確立された関連付けがない、例示的な多対1マルチホップ多重関連付けを示す。たとえば、関連付けプロシージャより前に、ピアRと、ピアA、ピアB、ピアC、および/またはピアDの1または複数との間に既存の関連付けがなくてもよい。
【0289】
多対1マルチホップでは、ピアA、ピアB、ピアC、および/またはピアDの1または複数は、収束多重関連付けプロシージャを利用して、関連付け要求をピアRへ送信し、および/または、ピアRから戻る関連付け応答を受信してもよい。加えて、コンテキストアウェア分散関連付けが、ピアRとピアZとの間で関連付けを確立するために利用されてもよい。ピアRは、関連付け集約を実行してもよい。ピアZは、1または複数の要求(たとえば、ピアA、ピアB、ピアC、および/またはピアD)を受け入れてもよく、および/または、要求の1または複数(たとえば、例示的なピアAに対する)を拒否してもよい。
【0290】
図44は、仲介ピアと他のピアとの間で確立された関連付けがない、例示的な1対多マルチホップ多重関連付けを示す。たとえば、1対多マルチホップでは、ピアA、ピアB、ピアC、および/またはピアDの1または複数は、同時多重関連付けおよび/またはシーケンシャル多重関連付けを利用して、関連付け要求をピアRへ送信し、および/または、ピアRから戻る関連付け応答を受信してもよい。コンテキストアウェア分散関連付けが、ピアRとピアZとの間で関連付けを確立するために利用されてもよい。ピアRは、関連付け集約を実行してもよい。ピアZは、1または複数の要求(たとえば、ピアA、ピアB、ピアC、および/またはピアD)を受け入れてもよく、および/または、要求の1または複数(たとえば、例示的なピアAに対する)を拒否してもよい。
【0291】
図45は、仲介ピアと他のピアとの間で確立された関連付けがある、例示的な多対1マルチホップ多重関連付けを示す。たとえば、ピアRと、ピアA、ピアB、ピアC、および/またはピアDの1または複数との間に既存の関連付けがあってもよい。多対1マルチホップでは、コンテキストアウェア分散関連付けが、ピアRとピアZとの間で関連付けを確立するために利用されてもよい。関連付け更新が、ピアRと、ピアA、ピアB、ピアC、および/またはピアDの1または複数との間の既存の関連付けを更新するために利用されてもよい。ピアRは、関連付け集約を実行してもよい。ピアZは、1または複数の要求(たとえば、ピアA、ピアB、ピアC、および/またはピアD)を受け入れてもよく、および/または、要求の1または複数(たとえば、例示的なピアAに対する)を拒否してもよい。ピアA、ピアB、ピアC、および/またはピアDからピアZへの要求が確定的であり(deterministic)、または予めスケジュールされる場合、ピアRは、ピアZへのプロキシベース関連付けを、ピアA、ピアB、ピアC、および/またはピアDに代わって実行してもよい。
【0292】
図46は、仲介ピアと他のピアとの間で確立された関連付けがある、例示的な1対多マルチホップ多重関連付けを示す。1対多マルチホップでは、コンテキストアウェア分散関連付けが、ピアRとピアZとの間で関連付けを確立するために利用されてもよい。関連付け更新が、ピアRと、ピアA、ピアB、ピアC、および/またはピアDの1または複数との間の既存の関連付けを更新するために利用されてもよい。ピアRは、関連付け集約を実行してもよい。ピアZは、1または複数の要求(たとえば、ピアA、ピアB、ピアC、および/またはピアD)を受け入れてもよく、および/または、要求の1または複数(たとえば、例示的なピアAに対する)を拒否してもよい。
【0293】
例として、チャネル切替えでの関連付けが利用されてもよい。たとえば、P2Pサービス(たとえば、マルチプレイヤゲーミングなど)は、ある最小数の参加者の数(たとえば、Nの最少数の参加者(Nmin participants))を必要としてもよい。所与の物理的エリア/付近において、同一のサービスを提供/要求するピアは、集中コーディネータが欠如していることがあるので、異なるチャネル上に存在してもよい。結果として、同一のサービスを有するアクティブなピアの数がNの最少数(Nmin)を超えるにもかかわらず、同一のサービスを有する、同一のチャネル上のピアの数が、Nの最小数を下回ることがある。結果として、サービスは、同一のチャネル上の参加者の欠如に起因して、トリガされなくてもよい。図47は、チャネル切替えを実行する前の様々なチャネル上のピアの例を示し、図48は、チャネル切替えを実行した後の様々なチャネル上のピアの例を示す。たとえば、図47に示されているように、所与のアプリケーションに対するNの最小数が4であってもよく、3つのピア(たとえば、ピアA、ピアB、およびピアC)が、第1のチャネル(たとえば、Ch1)上であってもよく、第4のピアが異なるチャネル(たとえば、Ch2)上であってもよい。Nの最小数=4未満のピアがいずれかの所与のチャネル上にあってもよいので、サービスはアクティブ化されなくてもよい。
【0294】
サービスを有効にするために所与のチャネル上に十分な参加者がいることを保証するために、参加者(たとえば、ピアA)は、別の参加者(たとえば、ピアB)との関連付けを実行するとき、チャネル切替えを要求してもよい。そのような関連付けプロシージャは、ジョイント関連付けおよびチャネル切替えと称されてもよい。したがって、ピアAは、図48に示されているように、なんとかしてピアDと関連付けし、および、ピアがCh1へ切り替えることを要求してもよい。ジョイント関連付けおよびチャネル切替えに対する様々なスキームが開示される。
【0295】
たとえば、図49は、ジョイント関連付けおよびチャネル切替えの例を示す。たとえば、ピアAは、関連付け要求メッセージをピアBへ、古いチャネル(たとえば、ユーザBがその上で現在動作しているチャネル)上で送信してもよい。関連付け要求メッセージは、関連付け理由(たとえば、要求がジョイント関連付けおよびチャネル切替えに対するものであることを示す)、および/または新たなチャネルID(たとえば、ピアBが関連付けの後に切り替えるべき新たなチャネル)の、1または複数を含んでもよい。ピアBは、ピアAに対して、古いチャネル上で、関連付け応答メッセージで応答してもよい。関連付け応答メッセージは、チャネル切替え遅延インジケーション(たとえば、ユーザAおよびBがその後で他のチャネルを切り替える時間または遅延の量のインジケーション)を含んでもよい。データ送信が、新たなチャネル上で(たとえば、適用可能な場合、遅延の後に)実行されてもよい。
【0296】
図50は、ジョイント関連付けおよびチャネル切替えの別の例を示す。たとえば、ピアAは、関連付け要求メッセージをピアBへ、古いチャネル(たとえば、ユーザBがその上で現在動作しているチャネル)上で送信してもよい。関連付け要求メッセージは、関連付け理由(たとえば、要求がジョイント関連付けおよびチャネル切替えに対するものであることを示す)、および/または新たなチャネルID(たとえば、ピアBが関連付けの後に切り替えるべき新たなチャネル)の、1または複数を含んでもよい。ピアBは、ピアAに対して、古いチャネル上で、関連付け応答メッセージで応答してもよい。関連付け応答メッセージは、チャネル切替え遅延インジケーション(たとえば、ユーザAおよびBがその後で他のチャネルを切り替える時間または遅延の量のインジケーション)、および/または新たなチャネルIDの、1または複数を含んでもよい。たとえば、ピアBは、ピアAによって選択されたものとは異なるチャネルIDを選んでもよく、関連付け応答を介して、この新たなチャネルをピアAに通知してもよい。ピアAは、肯定応答をピアBへ送信し、ピアAが、関連付け応答に含まれているような新たなチャネルを受け入れ、およびそれに切り替えることを示してもよい。データ送信が、新たなチャネル上で(たとえば、適用可能な場合、遅延の後に)実行されてもよい。
【0297】
例として、コンテキストアウェア関連付け更新が実行されてもよい。前述されたように、各確立された関連付けは、一方または両方のエンドピアにおいて維持された対応するコンテキスト情報(ACI)を有してもよい。ACIの例は、関連付け識別子、関連付け持続時間、関連付け優先度、割り当てられたアドレス、割り当てられた直交アドレス、P2P動作構成パラメータなどの1または複数を含んでもよい。ACIは、ある条件下で更新されてもよい。たとえば、関連付けコンテキスト更新は、1または複数の(たとえば、任意の)エンドピアによって、定期的に(たとえば、タイマベースで)、および/または、あるイベントもしくは条件の発生に基づいて(たとえば、イベントベースで)トリガされてもよい。定期的な関連付け更新は、キープアライブサービスとして動作してもよい。プロシージャに関して、関連付け更新プロシージャは、関連付け確立に対するのものと極めて同様であってもよい。したがって、本明細書で他に指定されない限り、関連付けプロシージャのために本明細書で開示される例の1または複数(または、いずれか)が、関連付け更新プロシージャを実行するために利用されてもよい。
【0298】
タイマベースの定期的な関連付け更新は、同一のグループにおけるピア間での有効な関連付け関係を維持するために使用されてもよい。グループの仮想リーダは、定期的更新を他のピアへ送信してもよく、および/または、他のピアの1もしくは複数は、定期的更新を仮想リーダへ送信してもよい。潜在的な問題を解決するために必要な場合、仮想リーダおよび/または他のピアがともにグループ関連付けを更新することができるように、イベントベース関連付け更新が、イベントの発生をグループにおける他のアクティブピアに通知するために使用されてもよい。例として、プロアクティブ自己回復駆動(proactive self-healing-driven)関連付け更新が実行されてもよい。たとえば、限定されないが、リンク品質および/またはピア移動などの理由に起因して、関連付け関係が壊される前に、仮想リーダ、および/または1もしくは複数の他のピアは、関連付け更新を能動的に送信して、潜在的な問題点を検出し、ならびに/または、発見すること、および新たなピアと関連付けなど、予め構成されたポリシベースのアクションを実行してもよい。
【0299】
関連付け更新は、互いに関連付けされるピアのグループの仮想リーダを変更するために実行されてもよい。たとえば、仮想リーダは、1もしくは複数の負荷分散、および/または改善された発見性能(たとえば、ネイバの数、残余エネルギー、リンク品質、トラフィック負荷などの1または複数など、ピア力学(peer dynamics)に基づく)などの目的のために変更されてもよい。たとえば、仮想リーダを変更するための関連付け更新の後、他のピアが、更新された任意の対応する情報を有するグループを迅速に発見することができるように、新たな仮想リーダは、グループ情報をブロードキャストすることを担当してもよい。
【0300】
関連付け更新は、以前に割り当てられたアドレスを変更または再要求(reclaim)するために実行されてもよい。関連付け更新は、P2P動作モードを、たとえば、OF、OA、および/またはOMの中から変更して、たとえば、よりよいサービス品質を達成し、および/またはオフローディングをサポートするために実行されてもよい。関連付け更新は、サービス切替えに対して実行されてもよい。たとえば、ピアAは、別のピア(たとえば、ピアB)とのデバイスベース関連付けをすでに有してもよい。ピアAは、ピアBとの新たなサービスに切り替えることを望むことがある。ピアAは、関連付け更新を実行して、対応する新たなサービスを有効に(たとえば、既存のデバイスベース関連付けにリンクされたサービスベース関連付けを更新する)してもよい。
【0301】
関連付け更新は、デューティーサイクル構成に対して実行されてもよい。たとえば、ピアAは、それ自体のデューティーサイクルスケジュール(たとえば、スリープ間隔、スリープ頻度、スリープ持続時間などの1または複数)を変更してもよく、ピア関連付け更新プロシージャを介して、他の関連付けされたピアに新たなデューティーサイクルを通知してもよい。例として、ピアAは、関連付け更新プロシージャを介して、他の関連付けされたピアに対するデューティーサイクルスケジュールを能動的に変更してもよく、または構成してもよい。関連付け更新の例は、コンテキストアウェア関連付け更新、高速多重関連付け更新、および/またはマルチホップ関連付け更新を含んでもよい。
【0302】
図51は、コンテキストアウェア関連付け更新の例を示す。たとえば、関連付け更新要求は、AIDと、関連付け持続時間、動作チャネル、新たなAID、P2P動作パラメータなど、更新されることになる1または複数の他のACI情報とを含んでもよい。関連付け更新応答において、AID、および/または更新されたACIの値が、要求元(たとえば、ピアA)へのフィードバックとして含まれてもよい。加えて、関連付け更新要求は、どのようにACKおよび/または関連付け更新応答を送信し返すかをピアBに命令するための応答フラグを含んでもよい。たとえば、応答フラグは、ピアBがACKおよび関連付け更新応答を別々に送信するべきであること、ACKおよび関連付け更新応答を1つのマージされたメッセージにおいて送信するべきであること、ならびに/または、ACKが省略されてもよいことを示してもよい。
【0303】
関連付け更新プロシージャは、ピアに以前に割り当てられたショートアドレスを、たとえば、新たなショートアドレスを関連付け更新要求に組み込むことによって、更新してもよい。そのようなショートアドレスは、IEEE802.15.4ネットワークにおいて、ショートアドレス再要求および/または再割り当てに利用されてもよい。ショートアドレスが以前に割り当てられなかった場合、関連付け更新は、ショートアドレスを要求するために使用されてもよい。
【0304】
例として、高速多重関連付け更新が実行されてもよい。たとえば、高速多重関連付け更新は、高速多重関連付けプロシージャと同様であってもよい。たとえば、多対1高速多重関連付け更新プロシージャでは、複数のピアが、同一または異なるサービスに対して同一のピアに対する関連付け更新を実行してもよい。複数のピアが、同一または異なるサービスに対して同一のピアに対する関連付け更新を実行することは、収束多重関連付け更新と称されてもよい。例として、1対多高速多重関連付け更新プロシージャでは、単一のピア(たとえば、ピアのグループの仮想リーダなど)が、同一または異なるサービスに対して複数のピアとの関連付け更新プロシージャを実行してもよい。たとえば、関連付け要求元は、関連付け更新要求を複数のピアへ、シーケンシャルに(sequentially)および/または同時に送信してもよい。関連付け更新要求を複数のピアへシーケンシャルに送信することは、シーケンシャル多重関連付け更新と称されてもよく、関連付け更新要求を複数のピアへ同時に送信することは、同時多重関連付け更新と称されてもよい。
【0305】
関連付け更新の例として、仮想リーダとして動作するピアは、たとえば、仮想リーダの役割を交代する(rotate)こと、どのピアがグループ情報をブロードキャストするべきかを調節すること、いつグループ情報をブロードキャストするべきかを調節することなど、他のピアの発見ビヘイビアを調節してもよい。収束多重関連付けプロシージャ(たとえば、図32図34に関して説明された)に対するものと同様のプロシージャが、収束多重関連付け更新プロシージャに使用されてもよい。たとえば、図32乃至図34の関連付け要求メッセージおよび関連付け応答メッセージが、関連付け更新要求メッセージおよび関連付け更新応答メッセージにそれぞれ変更されてもよい。ただし、図32乃至図34に関して説明された情報を提供するのではなく、またはそれに加えて、関連付け更新メッセージは、以前に提供/ネゴシエートされた関連付け情報を更新してもよい。
【0306】
同時多重関連付けプロシージャ(たとえば、図35図37に関して説明された)に対するものと同様のプロシージャが、同時多重関連付け更新プロシージャに使用されてもよい。たとえば、図35乃至図37の関連付け要求メッセージおよび関連付け応答メッセージが、関連付け更新要求メッセージおよび関連付け更新応答メッセージにそれぞれ変更されてもよい。ただし、図35乃至図37に関して説明された情報を提供するのではなく、またはそれに加えて、関連付け更新メッセージは、以前に提供/ネゴシエートされた関連付け情報を更新してもよい。
【0307】
シーケンシャル多重関連付けプロシージャ(たとえば、図38および図39に関して説明された)に対するものと同様のプロシージャが、シーケンシャル多重関連付け更新プロシージャに使用されてもよい。たとえば、図38および図39の関連付け要求メッセージおよび関連付け応答メッセージが、関連付け更新要求メッセージおよび関連付け更新応答メッセージにそれぞれ変更されてもよい。ただし、図38および図39に関して説明された情報を提供するのではなく、またはそれに加えて、関連付け更新メッセージは、以前に提供/ネゴシエートされた関連付け情報を更新してもよい。
【0308】
マルチホップ関連付けプロシージャ(たとえば、図40図42に関して説明された)に対するものと同様のプロシージャが、マルチホップ関連付け更新プロシージャに使用されてもよい。たとえば、図40乃至図42の関連付け要求メッセージおよび関連付け応答メッセージが、関連付け更新要求メッセージおよび関連付け更新応答メッセージにそれぞれ変更されてもよい。ただし、図40乃至図42に関して説明された情報を提供するのではなく、またはそれに加えて、関連付け更新メッセージは、以前に提供/ネゴシエートされた関連付け情報を更新してもよい。
【0309】
例として、1または複数の既存の関連付けは、たとえば、割り当てられた関連付け持続時間が終了したとき、および/または、あるイベント(たとえば、不十分なリンク品質、同期の損失などの1または複数など)の発生によってトリガされるとき、関連付けされたピアの1または複数によって関連付け解除またはキャンセルされてもよい。いくつかの状況では、関連付け解除は、たとえば、関連付け解除が実行されることになるとき、ピアが到達不可能になる場合、インタラクティブなプロシージャなしに達成されてもよい。既存の関連付けが関連付け解除された後、ピアは、依然として、時間周期の間に関連付けに対するACIの1または複数(たとえば、ACIの静的部分)を記憶して、たとえば、将来の再関連付けを改善してもよい。成功した関連付け解除は、関与したピアがピア発見を行って他の新たなピアを見つけることをトリガしてもよい。プロシージャに関して、関連付け解除は、関連付けに対するものと同様のシグナリングプロシージャを有してもよい。したがって、関連付けおよび/または関連付け更新に対して上記で説明された例の1または複数が、関連付け解除に利用されてもよい。ピアは、別のピアへのデバイスベース、サービスベース、および/またはユーザベース関連付け解除の1または複数を実行してもよい。たとえば、ピアは、サービスベース関連付け解除を要求するが、別のピアとのデバイスベース関連付けを保持してもよい。後に、ピアは、デバイスベース関連付けを使用して、新たなサービスに対する新たなサービスベース関連付けを要求(たとえば、サービス切替え)してもよい。そのようなサービス切替えは、デバイスベースおよび/またはサービスベース関連付け更新を通じて実現されてもよい。
【0310】
図52は、例示的なコンテキストアウェア関連付け解除プロシージャを示す。たとえば、関連付け解除要求は、AID、関連付け解除理由、および/または発見調節(discovery adust)インジケーションの1または複数を含んでもよい。関連付け解除応答は、たとえば、要求元(たとえば、ピアA)へのフィードバックとして、AID、関連付け解除ステータス、および/または発見調節インジケーションの1または複数を含んでもよい。例として、関連付け解除要求は、ACKおよび関連付け解除応答を別々に送信すること、ACKおよび関連付け解除応答を1つのマージされたメッセージにおいて送信すること、または応答を送信するがACKを送信しないことなど、どのようにACKおよび/または関連付け解除応答を送信し返すかをピアBに命令するための応答フラグを含んでもよい。
【0311】
関連付け解除理由は、要求元ピア(たとえば、ピアA)が、別のピア(たとえば、B)への不良リンク品質を有すること、要求元ピアが過負荷状態にあること、要求元ピアが、低い残余エネルギーを有しており、エネルギーを節約するためにアクティブな関連付けの数を低減することを望むこと、要求元ピアが、現在の関連付けられたサービスを停止することを望むこと、要求元ピアが、より高い優先度を有する着信(incoming)関連付け要求に対する空間を空ける(vacate space)ことを望むことなどであってもよい。
【0312】
発見調節インジケーションは、他のピアがピア発見を改善することを助けるために、たとえば、他のピアに所望の/適切な発見スキーム/ビヘイビア(たとえば、ブロードキャスト対アクティブクエリの受動的なリスン(passive listening to broadcast vs. active query)、適切な発見チャネルシーケンス、および/または発見期間など)を通知するために、ピアによって使用されてもよい。
【0313】
1または複数のピアは、高速多重関連付け解除を実行してもよい。高速多重関連付けと同様に、高速多重関連付け解除は、多対1の方法、およびまたは1対多の方法で実行されてもよい。たとえば、複数のピアが、同一および/または異なるサービスに対して同一のピアへの(たとえば、多対1の)関連付け解除を実行することは、収束多重関連付け解除と称されてもよい。単一のピア(たとえば、ピアのグループの仮想リーダなど)が、同一および/または異なるサービスに対して複数のピアへの(たとえば、1対多の)関連付け解除を実行することは、関連付け解除を実行するために利用されるメッセージングシーケンスに応じて、シーケンシャル多重関連付け解除、または同時多重関連付け解除と称されてもよい。たとえば、関連付け解除要求元が関連付け解除要求を他のピアへシーケンシャルに送信する場合、その関連付け解除は、シーケンシャル多重関連付け解除と称されてもよく、関連付け解除要求元が関連付け解除要求を他のピアへ実質的に同時に送信する場合、その関連付け解除は、同時多重関連付け解除と称されてもよい。関連付け解除によってトリガおよび/または支援され、仮想リーダとして動作するピアは、関連付け解除プロシージャに基づいて、他のピアの発見ビヘイビアを調節(たとえば、仮想リーダの役割を交代すること、どのピアがグループ情報をブロードキャストするべきかを調節すること、いつグループ情報をブロードキャストするべきかを調節することなど)してもよい。
【0314】
収束多重関連付けプロシージャ(たとえば、図32乃至図34に関して説明された)に対するものと同様のプロシージャが、収束多重関連付け解除プロシージャに使用されてもよい。たとえば、図32乃至図34の関連付け要求メッセージおよび関連付け応答メッセージが、関連付け解除要求メッセージおよび関連付け解除応答メッセージにそれぞれ変更されてもよい。
【0315】
同時多重関連付けプロシージャ(たとえば、図35図37に関して説明された)に対するものと同様のプロシージャが、同時多重関連付け解除プロシージャに使用されてもよい。たとえば、図35乃至図37の関連付け要求メッセージおよび関連付け応答メッセージが、関連付け解除更新要求メッセージおよび関連付け解除更新応答メッセージにそれぞれ変更されてもよい。
【0316】
シーケンシャル多重関連付けプロシージャ(たとえば、図38および図39に関して説明された)に対するものと同様のプロシージャが、シーケンシャル多重関連付け解除プロシージャに使用されてもよい。たとえば、図38および図39の関連付け要求メッセージおよび関連付け応答メッセージが、関連付け解除要求メッセージおよび関連付け解除応答メッセージにそれぞれ変更されてもよい。
【0317】
マルチホップ関連付けプロシージャ(たとえば、図40図42に関して説明された)に対するものと同様のプロシージャが、マルチホップ関連付け解除プロシージャのために使用されてもよい。たとえば、図40図42の関連付け要求メッセージおよび関連付け応答メッセージが、関連付け解除要求メッセージおよび関連付け解除応答メッセージにそれぞれ変更されてもよい。
【0318】
図53は、関連付け更新メッセージに基づいた例示的な多対1マルチホップ関連付け解除を示す。たとえば、1または複数の関連付け解除メッセージを中継するのではなく、またはそれに加えて、関連付け更新メッセージが、ピアのグループの関連付け解除をピア(たとえば、ピアZ)に通知するために使用されてもよい。たとえば、ピアA、ピアB、ピアC、および/またはピアDの1または複数は、ピアZと、およびピアRと関連付け解除することを望むことがある。ピアA、ピアB、ピアC、および/またはピアDは、収束多重関連付け解除を使用して、関連付け解除要求をピアRへ通信(たとえば、関連付け解除する要求をピアRへ送信すること、および、関連付け解除応答をピアRから受信すること)してもよい。ピアRは、コンテキストアウェア関連付け更新を使用して、ピアA、ピアB、ピアC、および/またはピアDの1または複数からの関連付け解除要求を、ピアZに通知(たとえば、関連付け更新要求をピアZへ送信すること、および、関連付け更新応答をピアZから受信すること)してもよい。ピアRは、1または複数のメッセージ変換、たとえば、ピアA、ピアB、ピアC、および/もしくはピアDの1もしくは複数からの関連付け解除要求を、ピアZに対する関連付け更新要求に変換すること、ならびに/または、ピアZからの関連付け更新応答を、ピアA、ピアB、ピアC、および/もしくはピアDの1もしくは複数に対する1もしくは複数の関連付け解除応答に変換することを実行してもよい。ピアZは、ピアRとのその関連付けを(たとえば、1つが存在する場合)維持してもよい。
【0319】
図54は、関連付け更新メッセージに基づいた例示的な1対多マルチホップ関連付け解除を示す。たとえば、ピアZは、ピアA、ピアB、ピアC、および/またはピアDの1または複数との、ならびに、ピアRとの関連付け解除を実行してもよい。ピアZは、コンテキストアウェア関連付け解除メッセージを使用して、ピアRと通信(たとえば、関連付け解除する要求をピアRへ送信すること、および、関連付け解除応答をピアRから受信すること)してもよい。ピアRは、コンテキストアウェア関連付け更新メッセージを使用して、ピアZからの関連付け解除要求を、ピアA、ピアB、ピアC、および/またはピアDの1または複数に通知(たとえば、関連付け更新要求をピアA、ピアB、ピアC、および/またはピアDの1または複数へ送信すること、ならびに、関連付け更新応答をピアA、ピアB、ピアC、および/またはピアDの1または複数から受信すること)してもよい。ピアRは、1または複数のメッセージ変換、たとえば、ピアZからの関連付け解除要求を、ピアA、ピアB、ピアC、および/もしくはピアDの1もしくは複数への1もしくは複数の関連付け更新要求に変換すること、ならびに/または、ピアA、ピアB、ピアC、および/もしくはピアDの1もしくは複数からの関連付け更新応答を、ピアZへの関連付け解除応答に変換することを実行してもよい。
【0320】
例として、1または複数のピアは、ピア再関連付けを実行してもよい。たとえば、既存の関連付けが関連付け解除またはキャンセルされた後、1または複数のピアが再関連付けをトリガしてもよい。シグナリングプロシージャに関して、再関連付けシグナリングは、関連付けに使用されるシグナリングプロシージャと極めて同様であってもよい。したがって、関連付けをシグナリング、または他の方法で示すための、本明細書で説明される例の1または複数は、再関連付けをシグナリング、または他の方法で示すために使用されてもよい。ただし、関連付けと再関連付けとの間に1または複数の差異があってもよい。たとえば、再関連付け要求は、再関連付けされることになるAIDを含むか、または示してもよい。例として、関連付け要求は、AIDを含むか、または示さなくてもよい(たとえば、AIDは、まだ作成されていなくてもよい)が、関連付け応答は、割り当てられたAIDを含むか、または他の方法で示してもよい。例として、たとえば、再関連付け要求は、ACIの静的部分など、関連付け解除の後に記憶されたものであってもよい、ACIの1または複数のパートを省略してもよいので、再関連付け要求は、関連付け要求よりも少ない情報を含んでもよい。
【0321】
例として、関連付け履歴情報が使用されて、たとえば、関連付け履歴情報をコンテキスト情報のタイプとして使用することによって、コンテキストアウェアピア選択および/またはピア関連付けが強化されてもよい。関連付け履歴情報は、ピアによって実行された以前の関連付け(たとえば、成功した関連付け、または失敗された関連付けのいずれか)についての任意の情報を含んでもよい。たとえば、関連付け履歴情報は、限定されないが、ユーザビヘイビアパターンおよびプロファイリング(たとえば、ショッピング履歴パターンなど)、デバイスプロファイル(たとえば、移動軌跡(movement trajectories)、サービスインストール/削除履歴など)、サービスプロファイル(たとえば、どのくらい長くサービスまたはアプリケーションがデバイスにインストールされているかなど)、ピアにより要求された関連付けの総数に対する成功した関連付けの比、ピアにより受け入れられた関連付けの総数に対する成功した関連付けの比、ピアが関連付けを要求するための平均時間、ピアが関連付けを受け入れるための平均時間、ピアが関連付けを要求した最後の時間、ピアが関連付けを受け入れた最後の時間、ピアが関連付け解除を要求した最後の時間、ピアが関連付け解除を受け入れた最後の時間、ピアがオンラインにとどまる平均時間、ピアが直近の時間サイクルにおいて維持する並列関連付けの平均数などの1または複数を含んでもよい。
【0322】
例として、ピア関連付け履歴情報は、たとえば、ピアに十分なピア関連付け履歴情報が欠如している(たとえば、デバイスが単に電源投入された、および/または、以前のピア関連付け情報が削除されている)とき、一部のプロビジョニングされた構成情報(たとえば、一時的および/または永続的のいずれか)を含んでもよい。プロビジョニングされた構成情報の例は、公開鍵、アプリケーション登録情報(たとえば、ユーザ名、パスワードなど)、および/またはサービス登録情報(たとえば、ユーザ名、パスワードなど)の1または複数を含んでもよい。そのようなプロビジョニングされた情報は、ピアが最初に開始し、または電源投入するとき、ピアによって使用されてもよい。
【0323】
ピアAは、ピアBがピアAとの関連付けを要求するとき、1または複数の他のピア(たとえば、ピアB)に対する関連付け履歴情報を維持するように構成されてもよい。例として、各ピアは、それ自体の関連付け履歴情報を維持してもよく、発見応答メッセージ、および/または、関連付け要求/応答メッセージにおいて、そのような情報を他のピアへ報告してもよい。ピアは、それ自体の履歴情報を、たとえば、適応ウィンドウサイズを有する、加重移動ウィンドウ平均(weighted moving window average)などのアルゴリズムを使用して、情報の最近のサンプル(たとえば、最も最新の情報)に基づいて、および/または複数のサンプルに基づいて、推定してもよい
【0324】
関連付け履歴情報が活用されて、コンテキストアウェアピア選択が改善されてもよい。たとえば、ピアは、発見から他のピアのリストを受信してもよい。ピアは、関連付けを要求するために適切な候補を、それらの関連付け履歴情報に基づいて選択してもよい。関連付け履歴情報が活用されて、コンテキストアウェアピア関連付けが改善されてもよい。たとえば、ピアAは、ピアBとの関連付けを要求してもよい。ピアAは、その関連付け履歴情報を、関連付け要求メッセージにおいて報告してもよく、および/または、ピアBは、ピアAに対する関連付け履歴情報を維持してもよい。ピアBは、ピアAに対する関連付け履歴情報に基づいて、関連付け決定(たとえば、受け入れ、または拒否)を行ってもよい。
【0325】
例として、モビリティ情報が使用されて、コンテキストアウェアピア関連付けが強化されてもよい。たとえば、P2P通信環境では、ピアはモバイルであってもよい。結果として、各ピアは、たとえば、絶対移動速度、移動方向、および/または近隣ピアに対する相対移動速度などの1または複数を含む、モビリティ情報を維持し(および/または、判定することが可能であり)てもよい。そのようなモビリティ情報は、絶対値、または粗い評価値(coarse grade value)(たとえば、低い移動速度、中間の移動速度、高い移動速度など)であってもよい。
【0326】
モビリティ情報を交換、および/または他の方法で取得するための異なる機構があってもよい。たとえば、ピアは、そのモビリティ情報を、測定値を通じて、および/または、1もしくは複数のセンサ(たとえば、GPS)の使用を介して測定してもよい。例として、ピアは、無線信号の送信者が静止しているという仮定で、受信された無線信号を解析することによって、そのモビリティ情報を判定してもよい。
【0327】
ピアは、発見プロセスの間にそのモビリティ情報を報告(たとえば、そのモビリティ情報を他のピアにブロードキャストする)してもよい。ピアは、関連付けプロセス(たとえば、要求または応答メッセージにおいて)、関連付け更新プロセス(たとえば、要求または応答メッセージにおいて)、関連付け解除プロセス(たとえば、要求または応答メッセージにおいて)、および/または、再関連付けプロセス(たとえば、要求または応答メッセージにおいて)の1または複数において、そのモビリティ情報を報告してもよい。ピアは、MACレイヤまたはその上位レイヤのコマンドを使用して、そのモビリティ情報を他のピアに報告してもよい。ピアは、データ送信の間にモビリティ情報をピギーバックしてもよい。
【0328】
モビリティ情報が使用されて、コンテキストアウェアピア選択が改善されてもよい。たとえば、ピアAは、発見から他のピアのリストを取得してもよい。ピアAは、関連付けを要求するために適切な候補を、それらのモビリティ情報に基づいて選択してもよい(たとえば、モビリティ情報は、チャネル品質を反映してもよい)。たとえば、比較的に低速度なピアは、比較的に高速度なピアよりも高い(over)候補として選択されてもよい。例として、移動の方向が、適切なピアを選択するために使用されてもよい。たとえば、ピアAは、それに向かって移動するピアを選択してもよく、それから離れて移動するピアを選択することを控え(refrain from selecting)なくてもよい。
【0329】
モビリティ情報が使用されて、コンテキストアウェアピア関連付けが改善されてもよい。たとえば、ピアAは、ピアBとの関連付けを要求してもよい。ピアAは、そのモビリティ情報を関連付け要求メッセージにおいて報告してもよく、および/または、ピアBは、ピア発見の間にピアAに対するモビリティ情報を判定してもよい。ピアBは、ピアAに対するモビリティ情報に基づいて、ピアAとの関連付けを確立するかを判定してもよい。たとえば、ピアAからの関連付け要求は、ピアAの速度が相対的に小さい(たとえば、ピアAが相対的に静止しているか、または相対的にほとんど移動していない)場合、受け入れられてもよく、そうでない場合は拒否されてもよい。
【0330】
モビリティ情報が使用されて、マルチホップ通信が改善されてもよい。モビリティ情報は、マルチホップ通信に対する改善されたルーティングプロトコルを設計するために、活用されてもよい。仲介ピア(および/または、送信者ピアもしくは受信者ピア)が動いている(in motion)場合、適応再ルーティングが、別の経路を能動的に選ぶためにトリガされてもよい。予備経路がない場合、ピア関連付けが後に続くピア発見が、より多くの潜在的ピアを見つけ、他の潜在的メッセージング経路を確立するためにトリガされてもよい。例として、マルチホップ経路は、ピアに対するモビリティ情報に基づいて、そのために以前に単一ホップ通信が利用されたピアと通信するために確立されてもよい。たとえば、第1のピアが、単一ホップを介して第2のピアと通信しているが、モビリティ情報が、それらのピアが互いに離れて移動していることを示す場合、第1のピアと第2のピアとの間のマルチホップ通信を開始するために、第3のピアが発見および/または関連付けされてもよい。
【0331】
例として、関連付けは、単一のVLを有する階層構造を使用して達成されてもよい。たとえば、ピアは、同一のアプリケーションをサポートする他のピアに代わって、VLとの関連付けを確立してもよい。例として、図55は、単一のVLを有する階層構造の例を示す。例として、VL5500および他の関連付けられたピアが、同一のアプリケーション(たとえば、アプリ1)をサポートするように構成されてもよい。たとえば、ピア1.1、1.2、1.3、および/または1.4は、VL5500との直接関連付け(たとえば、リレーピアなしの単一ホップ)を有してもよい。ピア1.4.1、1.4.2、および/または1.4.3は、ピア1.4との直接関連付けと、したがって、VL5500との間接関連付けとを有してもよい。ピア1.4がVL5500との関連付けをすでに確立したと仮定されてもよい。ピア1.4.1、1.4.2、および1.4.3は、ピア1.4との関連付けを確立してもよく、次いで、ピア1.4を介してVL5500との関連付けを確立してもよい。仲介またはリレーピア(たとえば、ピア1.4)を介した関連付けは、間接関連付け、および/または間接遷移関連付け(indirect transitional association)と称されてもよく、その場合、ピア1.4.1、1.4.2、および/または1.4.3からVL5500へ関連付け要求メッセージを送信するのではなく、またはそれに加えて、ピア1.4.1、1.4.2、および/または1.4.3は、関連付け要求をピア1.4へ送信する。ピア1.4.1、1.4.2、および/または1.4.3は、ピア1.4へ送信されたそれらの関連付け要求メッセージにおいて、VL5500が関連付け要求のターゲットであることを示してもよい。例として、マルチホップ関連付けが、本明細書で開示されるように確立されてもよい。
【0332】
間接遷移関連付けは、関連付けメッセージ送信を低減すること、および、莫大な数のM2Mデバイスなどのピアを扱うことをより効率的にすることの助けになってもよい。ピア1.4が、VL5500との関連付けを有していない場合、ピア1.4は、VL5500との関連付けを実行してもよく、ピア1.4.1、1.4.2、および/または1.4.3のうちの1または複数とのその関連付けについての情報を、関連付け要求メッセージにおいて(たとえば、および/または、関連付け更新要求メッセージにおいて)ピギーバックしてもよい。データを送信するとき、VL5500は、ピア1.4を通じて中継されたピア1.4.1、1.4.2、および/または1.4.3へ、データを送信してもよい。ピア1.4は、ピア1.4.1、1.4.2、および/または1.4.3の1または複数へ/からのデータを、VL5500から/へ中継してもよい。
【0333】
同様の間接遷移関連付け機構を使用して、ピア1.4.3.1、1.4.3.2、1.4.3.3、および/または1.4.3.4の1または複数は、ピア1.4.3との直接関連付けを確立してもよく、次いで、ピア1.4および/またはVL5500との間接関連付けを確立してもよい。例として、間接遷移関連付けを確立することは、サービス(たとえば、アプリ1)に対するピア1.4.3との関連付けを確立することに基づいて、自動的に実行されてもよい。同様に、間接遷移関連付けは、ピア1.4.3.4.1、1.4.3.4.2、および/または1.4.3.4.3がピア1.4.3.4との間接関連付けを確立するとき、ピア1.4.3.4.1、1.4.3.4.2、および/または1.4.3.4.3と、ピア1.4.3、ピア1.4、および/またはVL5500との間で確立されてもよい。
【0334】
例として、階層構造における関連付けは、VLおよびサブVLの使用とともに達成されてもよい。たとえば、図56は、サブVLを含む、例示的な階層仮想リーダ構造を示す。図56に示されているように、VL(たとえば、VL5600)および1または複数のサブVLが、階層関連付け構造を形成してもよい。たとえば、関連付けは、VL5600、サブVL(たとえば、サブVL1.2、サブVL1.2.3、および/またはサブVL1.2.3.4)、および/または、1もしくは複数の他のピア(たとえば、ピア1.1、1.2、1.3、2.1、2.2、2.3、3.1、3.2、3.3、4.1、4.2、4.3などの1または複数)が同一のアプリケーション(たとえば、アプリ1)を利用することができるように、確立されてもよい。たとえば、サブVL1.2は、VL5600と関連付けてもよく、サブVL1.2.3は、サブVL1.2と関連付けてもよく、サブVL1.2.3.4は、サブVL1.2.3と関連付けてもよい。ピア1.1、1.2、および/または1.3は、VL5600と関連付けてもよい。ピア2.1、2.2、および/または2.3は、サブVL1.2と関連付けてもよい。ピア3.1、3.2、および/または3.3は、サブVL1.2.3と関連付けてもよい。ピア4.1、4.2、および/または4.3は、サブVL1.2.3.4と関連付けてもよい。サブVL1.2は、VL5600との関連付け更新を実行して、ピア2.1、2.2、および/または2.3を報告してもよい。サブVL1.2.3は、サブVL1.2との関連付け更新を実行して、ピア3.1、3.2、および/または3.3を報告してもよい。サブVL1.2.3.4は、サブVL1.2.3との関連付け更新を実行して、ピア4.1、4.2、および/または4.3を報告してもよい。
【0335】
例として、階層構造における関連付けは、VLおよびスーパーVLの使用とともに達成されてもよい。たとえば、図57は、スーパーVLを含む、例示的な階層仮想リーダ構造を示す。図57に示されている例では、スーパーVL(たとえば、スーパーVL5700)、および、1または複数のVL(たとえば、VL2、VL3、および/またはVL4)が、階層構造における関連付けを確立してもよい。たとえば、スーパーVL5700、およびVLの各々は、異なるアプリケーションを使用していてもよい。たとえば、スーパーVL5700はアプリ1を実行してもよく、VL2はアプリ2を実行してもよく、VL3はアプリ3を実行してもよく、および/または、VL4はアプリ4を実行してもよい。スーパーVL5700は、たとえば、電力制御、干渉管理、同期、チャネルアクセスおよびスケジューリング、ルーティングなどの1または複数を実行して、他のVLを管理してもよい。例として、各VLは、それが管理するグループ(たとえば、階層構造におけるその下のピア)内で、チャネルアクセス、スケジューリング、および/またはルーティングを単独で管理してもよい。
【0336】
たとえば、VL2はスーパーVL5700と関連付けてもよく、VL3はVL2と関連付けてもよく、および/または、VL4はVL3と関連付けてもよい。ピア1.1、1.2、および/または1.3は、スーパーVL5700(たとえば、アプリ1に対する)と関連付けてもよい。ピア2.1、2.2、および/または2.3は、VL2(たとえば、アプリ2に対する)と関連付けてもよい。ピア3.1、3.2、および/または3.3は、VL3(たとえば、アプリ3に対する)と関連付けてもよい。ピア4.1、4.2、および/または4.3は、VL4(たとえば、アプリ4に対する)と関連付けてもよい。VL2は、VL5700との関連付け更新を実行して、ピア2.1、2.2、および/または2.3(ならびに/または、VL2より下の階層構造のさらに下の他のVLおよび/もしくはピア)を報告してもよい。VL3は、VL2との関連付け更新を実行して、ピア3.1、3.2、および/または3.3(ならびに/または、VL3より下の階層構造のさらに下の他のVLおよび/もしくはピア)を報告してもよい。VL4は、VL3との関連付け更新を実行して、ピア4.1、4.2、および/または4.3(ならびに/または、VL4より下の階層構造のさらに下の他のVLおよび/もしくはピア)を報告してもよい。
【0337】
関連付けは、複数のアプリケーションに実行されてもよい。たとえば、図58は、関連付けが複数のアプリケーションに対して確立されてもよい、例示的なシナリオを示す。たとえば、ピア(たとえば、ピア1)は、複数のアプリケーションをサポートしてもよい。各アプリケーションは、異なるピアを仮想リーダとして利用してもよい。したがって、図58に示されている例では、ピアは、1つのアプリケーションに対する仮想リーダであってもよいが、他のシナリオでは、ピアは、複数のアプリケーションに対するVLであってもよい。
【0338】
図58に示されているように、ピア1は、3つのアプリケーション(たとえば、アプリケーション1、アプリケーション2、アプリケーション3)をサポートしてもよく、アプリケーション3に対する仮想リーダであってもよい。この例では、各ピアは、その選択されたアプリケーションに対する仮想リーダとの関連付けを実行してもよい。ピアが複数のアプリケーションをサポートする場合(たとえば、ピア1)、ピアは、たとえば、異なるVLとの複数の関連付けを実行してもよい。たとえば、ピア1は、アプリケーション1二対するピア5との関連付け、アプリケーション2に対するピア2との関連付け、ならびに/または、アプリケーション3に対するピア6および/もしくはピア7との関連付けを実行してもよい。ピア1は、ピア6および/またはピア7についての情報を、その仮想リーダ(たとえば、ピア5および/またはピア2)に報告してもよい。
【0339】
例として、1または複数の関連付けが、ルーティングプロトコルおよび方法を判定および実装するために活用されてもよい。たとえば、所与の近接内の2以上のピアがネイバであってもよい。ネイバは、互いに動作可能な通信を交換するために、互いに関連付けを実行してもよい。関連付けは、ネイバ関係を確立することを助けることができ、それは、ルーティングプロトコルに対し、たとえば、2以上のピア間で適切なエンドツーエンド経路を選択するために活用されてもよい。たとえば、インフラストラクチャレスのピア通信では、ルーティングプロトコルが、マルチホップ通信をサポートするために使用されてもよい。IPアドレス割り当ては、集中コントローラなしでは高度に困難になることがあるので、MACアドレスがルーティングに活用されてもよい。
【0340】
関連付け履歴情報、関連付けメッセージに含まれている情報、および/または、関連付けコンテキスト情報/PIが、ルーティングプロトコルによって活用されて、2以上のピア間で通信経路が選択および調節されてもよい。たとえば、関連付け更新、関連付け解除、および/または再関連付けなどのプロシージャの開始は、ピア間で適切なルーティング経路が利用されていることを保証するために、1または複数のピアがルーティング経路を更新することをトリガしてもよい。例として、ルーティング更新プロシージャ、および/またはルーティング変更は、たとえば、リンク障害に対するよりよいリンクを見つけ、および/または複数の経路を確立するために、新たな関連付けが確立されることをトリガしてもよい。ルーティング更新プロシージャ、および/またはルーティング変更は、たとえば、1または複数の不良経路を除去し、および/または、関係する関連付けをそれに応じてキャンセルするために、関連付け解除をトリガしてもよい。ルーティングテーブルは、関連付け情報を使用して構築されてもよい。マルチホップ関連付けは、マルチホップルーティングのために活用されてもよい。関連付け理由インジケーション(たとえば、ルーティング更新を示す)は、1または複数の関連付けメッセージに含まれてもよく、ルーティングの目的のために新たなネイバを取得するために使用されてもよい。
【0341】
たとえば、関連付け更新が活用されて、ルーティングテーブルを更新すること、ネイバ到達可能性(neighbor reachability)をテストすること、ルーティング制御メッセージをピギーバックすることなど、1または複数のルーティング関連アクティビティが実行されてもよい。P2Pトポロジーに関するアプリケーションパラメータが活用されて、1または複数の適切なピアが選択され、および/または、選択されたピアとの関連付けが確立されてもよい。たとえば、アプリケーションが線形マルチホップトポロジを利用する場合、マルチホップメッセージングを容易にするために、以前に関連付けられたピアとの関連付けが欠如している新たなピアが、関連付け候補として選択されてもよい。例として、アプリケーションが1ホップスタートポロジーを利用する場合、1ホップ離れており、他のピアとの以前の関連付けが欠如している新たなピアが、関連付け候補として選択されてもよい。
【0342】
並列デバイスベース、ユーザベース、および/またはサービスベース関連付け、高速多重関連付け、マルチホップ関連付け、高速多重関連付け更新、マルチホップ関連付け更新、高速多重関連付け解除、マルチホップ関連付け解除、再関連付け、階層関連付け(たとえば、間接遷移関連付け)について上記で開示された例は、M2M通信に対するなど、莫大な数のピアがあってもよい使用ケースの例であってもよい。
【0343】
インフラストラクチャベースのP2P通信の例として、3GPP/LTEネットワークにおけるピア関連付け、アタッチメント、ピアリング、および/またはペアリングについての例が説明されてもよい。例がLTEネットワークに関して説明されてもよいが、他の3GPP、または他のインフラストラクチャベースのネットワークが利用されてもよい。たとえば、3GPP LTEネットワークにおける2以上のピア(たとえば、UEおよび/またはWTRU)は、ピア通信を実施して、それらの近接内にあるピア、ならびに近接していないピアと通信してもよい。近接通信に対し、データ送信より前に、ピアは、関連付け(たとえば、アタッチメント、ピアリング、ペアリング、その他)関係を確立してもよい。関連付け確立の1または複数の態様は、最適化され、または他の方法で3GPP/LTEネットワークからの情報を活用してもよい。たとえば、近接していてもしていなくてもよい2以上のWTRUは、3GPP LTEコアネットワークを介してピア関連付けを実行してもよい。
【0344】
図59は、ピアが3GPPコアネットワークを介してピア関連付けを実行するための例示的なプロシージャを示す。たとえば、ピア1 5902は、NB/eNB1 5904、および/または、コアネットワーク5906の1もしくは複数のコアネットワークエンティティを通じて、ピア発見を実行してもよい。ピア1 5902は、本明細書で説明されるような1または複数の要因に基づいて、ピア選択を実行してもよい。NB/eNB1 5904、および/または、コアネットワーク5906のコアネットワークエンティティは、ピア1 5902が適切なピア(たとえば、ピア2 5910および/またはピア3 5912)を選択することを助けることができる。
【0345】
ピア1 5902は、たとえば、NB/eNB1 5904、および/または、コアネットワーク5906のコアネットワークエンティティによって提供された情報に基づいて、関連付けスキームを選択してもよい。NB/eNB1 5904、および/または、コアネットワーク5906のコアネットワークエンティティは、ピア1 5902によって選択された関連付けスキームを評価してもよく、そのスキームを受け入れ、および/または、異なる関連付けスキームを示唆してもよい。たとえば、NB/eNB1 5904、および/または、コアネットワーク5906のコアネットワークエンティティは、コアネットワーク5906のコアネットワークエンティティを介して、1または複数のピア(たとえば、ピア2 5910および/またはピア3 5912)との関連付けを実行するように、ピア1 5902に命令してもよい。
【0346】
ピア1 5902は、コアネットワーク5906の1または複数のコアネットワークエンティティへ、関連付け要求を送信してもよい。NB/eNB1 5904は、関連付け要求をインターセプトおよび解釈してもよく、ピア1 5902のためのあるステータス情報を作成/記憶してもよい。関連付け要求メッセージは、関連付けコンテキスト情報/PIを含んでもよい。例として、関連付け要求メッセージは、3GPP/LTEアタッチメントメッセージおよび関連付けコンテキスト情報の組合せであってもよい。関連付け要求メッセージは、ピア1 5902がともに関連付けることを望む1または複数の他のピアを示してもよい。関連付け要求メッセージは、通常の3GPP/LTEネットワークアタッチメント、および/または、ターゲットピアとの関連付け(たとえば、デバイスベース/ユーザベース/サービスベース関連付け)を含む、複数の目的をサービスしてもよい。関連付け要求メッセージは、(たとえば、非アクセスストレイタム(NAS)シグナリングを使用して)制御プレーンを介して、および/またはデータプレーンを介して送信されてもよい。
【0347】
コアネットワーク5906のコアネットワークエンティティは、たとえば、ユニキャストをシーケンシャルに使用して、および/またはマルチキャストを同時に使用して、関連付け要求をターゲットピアへ転送してもよい。NB/eNB2 5908は、転送された関連付け要求メッセージをインターセプトおよび解釈し、関与したピアの1または複数に対する一部のステータス情報を作成/記憶してもよい。関連付け要求メッセージは、1または複数のターゲットピアへ転送されてもよく、1または複数のターゲットピアは、スリープ状態またはアイドル状態にあってもよい。コアネットワーク5906のコアネットワークエンティティは、デバイストリガリングまたはピアトリガリングプロシージャを実行し、デバイストリガリングメッセージにおいて関連付け要求をピギーバックしてもよい。コアネットワーク5906のコアネットワークエンティティは、ターゲットピアから応答を待機するために、関連付けタイマまたは複数のタイマをセットアップしてもよい。
【0348】
ターゲットピア(たとえば、ピア2 5910および/またはピア2 5912)は、コアネットワーク5906のコアネットワークエンティティへ戻る関連付け応答メッセージで応答することができる。関連付け応答メッセージは、ターゲットピアに対する関連付けコンテキスト情報を含んでもよい。ターゲットピアの1または複数(および/またはすべて)からの応答を受信した(および/または、関連付けタイマが満了した)後、コアネットワーク5906のコアネットワークエンティティは、受信された応答を組み合わせ、組み合わせられた応答をピア1 5902へ戻すように転送してもよい。
【0349】
図60は、潜在的ピアが同一のプロバイダに関連付けられるが、異なるセル(たとえば、異なるRANノードによってサービスされる2つのセル)に存在するとき、1または複数のRANエンティティを介してピア関連付けを実行するための例示的なプロシージャを示す。たとえば、ピア1 6002は、本明細書で説明されるような1または複数の要因に基づいて、ピア発見を実行してもよい。NB/eNB1 6004、および/または、コアネットワーク1 6006のコアネットワークエンティティは、ピア1 6002が適切なピア(たとえば、ピア2 6010)を発見することを助けることができる。たとえば、ピア1 6002は、本明細書で説明されるような1または複数の要因に基づいて、ピア選択を実行してもよい。NB/eNB1 6004、および/または、コアネットワーク6006のコアネットワークエンティティは、ピア1 6002が適切なピア(たとえば、ピア2 6010)を選択することを助けることができる。
【0350】
ピア1 6002は、たとえば、NB/eNB1 6004、および/または、コアネットワーク6006のコアネットワークエンティティによって提供された情報に基づいて、関連付けスキームを選択してもよい。NB/eNB1 6004、および/または、コアネットワーク6006のコアネットワークエンティティは、ピア1 6002によって選択された関連付けスキームを評価してもよく、そのスキームを受け入れ、および/または、異なる関連付けスキームを示唆してもよい。たとえば、NB/eNB1 6004、および/または、コアネットワーク6006のコアネットワークエンティティは、NB/eNB1 6004、および/またはNB/eNB2 6008のうちの1または複数など、1または複数のRANエンティティを介して、1または複数のピア(たとえば、ピア2 6010)との関連付けを実行するように、ピア1 6002に命令してもよい。
【0351】
ピア1 6002は、関連付け要求をNB/eNB1 6004へ送信してもよい。関連付け要求メッセージは、関連付けコンテキスト情報/PIを含んでもよい。例として、関連付け要求メッセージは、3GPP/LTEアタッチメントメッセージおよび関連付けコンテキスト情報の組合せであってもよい。関連付け要求メッセージは、ピア1 6002がともに関連付けることを望む1または複数の他のピアを示してもよい。関連付け要求メッセージは、通常の3GPP/LTEネットワークアタッチメント、および/または、ターゲットピアとの関連付け(たとえば、デバイスベース/ユーザベース/サービスベース関連付け)を含む、複数の目的をサービスしてもよい。関連付け要求メッセージは、(たとえば、無線リソース制御(RRC)シグナリングを使用して)制御プレーンを介して、および/またはデータプレーンを介して送信されてもよい。
【0352】
NB/eNB1 6004は、たとえば、コアネットワーク6006の1または複数のコアネットワークエンティティによって提供された情報に基づいて、NB/eNB2 6008の位置を特定してもよい。NB/eNB1 6004は、3GPP/LTE X2インターフェース、および/または、強化された3GPP/LTE X2インターフェースを介して、ターゲットNB/eNB(たとえば、NB/eNB2 6008)へ、関連付け要求を転送してもよい。NB/eNB2 6008は、ユニキャストをシーケンシャルに使用して、および/またはマルチキャストを同時に使用して、関連付け要求をターゲットピア(たとえば、ピア2 6010)へ転送してもよい。関連付け要求メッセージは、(たとえば、RRC制御シグナリングを使用して)制御プレーン、またはデータプレーンを使用して転送されてもよい。
【0353】
ターゲットピア(たとえば、ピア2 6010)は、スリープ/アイドル状態であってもよい。NB/eNB2 6008は、デバイストリガリングおよび/もしくはピアトリガリングプロシージャを実行し、または、デバイス/ピアトリガリングプロシージャを実行し、ならびに/または、そうでない場合、デバイストリガリングメッセージにおいて関連付け要求をピギーバックしてもよい。NB/eNB2 6008は、ターゲットピアからの応答を待機するために、関連付けタイマまたは複数のタイマをセットアップしてもよい。ターゲットピア(たとえば、ピア2 6010)は、関連付け応答メッセージをNB/eNB2 6008へ送信し返してもよい。この関連付け応答メッセージは、ピア2 6010のための関連付けコンテキスト情報/PIを含んでもよい。
【0354】
ターゲットピアから応答を受信し、および/または、関連付けタイマが満了した後、NB/eNB2 6008は、受信された応答を組み合わせ、組み合わせられた応答を、たとえば、X2インターフェース、および/または、強化された3GPP/LTE X2インターフェースを介して、NB/eNB1 6004へ戻すように転送してもよい。NB/eNB2 6008は、コアネットワーク6006の1または複数のコアネットワークエンティティに、関連付け結果を報告してもよい。
【0355】
NB/eNB1 6004は、関連付け応答メッセージをピア1 6002へ転送してもよい。NB/eNB1 6004は、転送する前に、情報を変更し、および/または、新たな情報(たとえば、無線リソース割り当てなど)を関連付け応答メッセージに追加してもよい。NB/eNB1 6004は、コアネットワーク6006の1または複数のコアネットワークエンティティに、関連付け結果を報告してもよい。
【0356】
図61は、ピアが異なるプロバイダに属し、異なるセルに存在するとき、1または複数のRANノードを介してピア関連付けを実行するための例示的なプロシージャを示す。たとえば、ピア1 6102は、本明細書で説明されるような1または複数の要因に基づいて、ピア発見を実行してもよい。NB/eNB1 6104、ならびに/または、コアネットワーク1 6106および/もしくはコアネットワーク2 6107のコアネットワークエンティティは、ピア1 6102が適切なピア(たとえば、ピア2 6110)を発見することを助けることができる。たとえば、ピア1 6102は、本明細書で説明されるような1または複数の要因に基づいて、ピア選択を実行してもよい。NB/eNB1 6104、ならびに/または、コアネットワーク1 6106および/もしくはコアネットワーク2 6107のコアネットワークエンティティは、ピア1 6102が適切なピア(たとえば、ピア2 6110)を選択することを助けることができる。
【0357】
ピア1 6102は、たとえば、NB/eNB1 6104、ならびに/または、コアネットワーク1 6106および/もしくはコアネットワーク2 6106のコアネットワークエンティティによって提供された情報に基づいて、関連付けスキームを選択してもよい。NB/eNB1 6104、ならびに/または、コアネットワーク1 6106および/もしくはコアネットワーク2 6106のコアネットワークエンティティは、ピア1 6102によって選択された関連付けスキームを評価してもよく、そのスキームを受け入れ、および/または、異なる関連付けスキームを示唆してもよい。たとえば、NB/eNB1 6104、ならびに/または、コアネットワーク1 6106および/もしくはコアネットワーク2 6107のコアネットワークエンティティは、NB/eNB1 6104、および/またはNB/eNB2 6108の1または複数など、1または複数のRANエンティティを介して、1または複数のピア(たとえば、ピア2 6110)との関連付けを実行するように、ピア1 6102に命令してもよい。
【0358】
ピア1 6102は、関連付け要求をNB/eNB1 6104へ送ることができる。関連付け要求メッセージは、関連付けコンテキスト情報/PIを含み得る。例として、関連付け要求メッセージは、3GPP/LTEアタッチメントメッセージおよび関連付けコンテキスト情報の組合せであり得る。関連付け要求メッセージは、ピア1 6102がともに関連付けることを望む1または複数の他のピアを指示し得る。関連付け要求メッセージは、通常の3GPP/LTEネットワークアタッチメント、および/または、ターゲットピアとの関連付け(たとえば、デバイスベース/ユーザベース/サービスベース関連付け)を含む、複数の目的に適い得る。関連付け要求メッセージは、(たとえば、無線リソース制御(RRC)シグナリングを使用して)制御プレーンを介して、および/またはデータプレーンを介して送られ得る。
【0359】
NB/eNB1 6104は、たとえば、コアネットワーク1 6106および/またはコアネットワーク2 6107の1または複数のコアネットワークエンティティによって提供された情報に基づいて、NB/eNB2 6108の位置を特定してもよい。NB/eNB1 6104は、3GPP/LTE X2インターフェース、および/または、強化された3GPP/LTE X2インターフェースを介して、ターゲットNB/eNB(たとえば、NB/eNB2 6108)へ、関連付け要求を転送してもよい。NB/eNB2 6108は、ユニキャストをシーケンシャルに使用して、および/またはマルチキャストを同時に使用して、関連付け要求をターゲットピア(たとえば、ピア2 6110)へ転送してもよい。関連付け要求メッセージは、(たとえば、RRC制御シグナリングを使用して)制御プレーン、またはデータプレーンを使用して転送されてもよい。
【0360】
ターゲットピア(たとえば、ピア2 6110)は、スリープ/アイドル状態であってもよい。NB/eNB2 6108は、デバイストリガリングおよび/もしくはピアトリガリングプロシージャを実行し、または、デバイス/ピアトリガリングプロシージャを実行し、ならびに/または、そうでない場合、デバイストリガリングメッセージにおいて関連付け要求をピギーバックしてもよい。NB/eNB2 6108は、ターゲットピアからの応答を待機するために、関連付けタイマまたは複数のタイマをセットアップしてもよい。ターゲットピア(たとえば、ピア2 6110)は、関連付け応答メッセージをNB/eNB2 6108へ送信し返してもよい。この関連付け応答メッセージは、ピア2 6110に対する関連付けコンテキスト情報/PIを含んでもよい。
【0361】
ターゲットピアから応答を受信し、および/または、関連付けタイマが満了した後、NB/eNB2 6108は、受信された応答を組み合わせ、組み合わせられた応答を、たとえば、X2インターフェース、および/または、強化された3GPP/LTE X2インターフェースを介して、NB/eNB1 6104へ戻すように転送してもよい。NB/eNB2 6108は、コアネットワーク2 6107の1または複数のコアネットワークエンティティに、関連付け結果を報告してもよい。
【0362】
NB/eNB1 6104は、関連付け応答メッセージをピア1 6102へ転送してもよい。NB/eNB1 6104は、転送する前に、情報を変更し、および/または、新たな情報(たとえば、無線リソース割り当てなど)を関連付け応答メッセージに追加してもよい。NB/eNB1 6104は、コアネットワーク1 6106の1または複数のコアネットワークエンティティに、関連付け結果を報告してもよい。
【0363】
図62は、ピアが同一のプロバイダに属し、同一のセルに存在するとき、RANノードを介してピア関連付けを実行するための例示的なプロシージャを示す。たとえば、ピア1 6202は、本明細書で説明されるような1または複数の要因に基づいて、ピア発見を実行してもよい。NB/eNB1 6204、および/または、コアネットワーク6206のコアネットワークエンティティは、ピア1 6202が適切なピア(たとえば、ピア2 6210)を発見することを助けることができる。たとえば、ピア1 6202は、本明細書で説明されるような1または複数の要因に基づいて、ピア選択を実行してもよい。NB/eNB1 6204、および/または、コアネットワーク6206のコアネットワークエンティティは、ピア1 6202が適切なピア(たとえば、ピア2 6210)を選択することを助けることができる。
【0364】
ピア1 6202は、たとえば、NB/eNB1 6204、および/または、コアネットワーク6206のコアネットワークエンティティによって提供された情報に基づいて、関連付けスキームを選択してもよい。NB/eNB1 6204、および/または、コアネットワーク6206のコアネットワークエンティティは、ピア1 6202によって選択された関連付けスキームを評価してもよく、そのスキームを受け入れ、および/または、異なる関連付けスキームを示唆してもよい。たとえば、NB/eNB1 6204、および/または、コアネットワーク6206のコアネットワークエンティティは、NB/eNB1 6204などの1または複数のRANエンティティを介して、1または複数のピア(たとえば、ピア2 6210)との関連付けを実行するように、ピア1 6202に命令してもよい。例として、NB/eNB1 6204は、両方の潜在的ピア(たとえば、ピア1 6202およびピア2 6210)がNB/eNB1 6204によって、たとえば、コアネットワーク6206の1または複数のコアネットワークエンティティからの支援で、または支援なしでサービスされていることを、認識してもよい。
【0365】
ピア1 6202は、関連付け要求をNB/eNB1 6204へ送信してもよい。関連付け要求メッセージは、関連付けコンテキスト情報/PIを含んでもよい。例として、関連付け要求メッセージは、3GPP/LTEアタッチメントメッセージおよび関連付けコンテキスト情報の組合せであってもよい。関連付け要求メッセージは、ピア1 6202がともに関連付けることを望む1または複数の他のピアを示してもよい。関連付け要求メッセージは、通常の3GPP/LTEネットワークアタッチメント、および/または、ターゲットピアとの関連付け(たとえば、デバイスベース/ユーザベース/サービスベース関連付け)を含む、複数の目的をサービスしてもよい。関連付け要求メッセージは、(たとえば、無線リソース制御(RRC)シグナリングを使用して)制御プレーンを介して、および/またはデータプレーンを介して送信されてもよい。
【0366】
NB/eNB1 6204は、ピア2 6210がNB/eNB1 6204によってサービスされてもよいので、コアネットワーク6206のコアネットワークエンティティを関与させるなしに、ピア2 6210の位置を特定してもよい。別の例では、NB/eNB1 6204は、コアネットワーク6206の1または複数のコアネットワークエンティティによって提供された情報に基づいて、ピア2 6210の位置を特定してもよい。NB/eNB1 6204は、ユニキャストをシーケンシャルに使用して、および/またはマルチキャストを同時に使用して、関連付け要求をターゲットピア(たとえば、ピア2 6210)へ転送してもよい。関連付け要求メッセージは、(たとえば、RRC制御シグナリングを使用して)制御プレーン、またはデータプレーンを使用して転送されてもよい。
【0367】
ターゲットピア(たとえば、ピア2 6210)は、スリープ/アイドル状態であってもよい。NB/eNB1 6204は、デバイストリガリングおよび/もしくはピアトリガリングプロシージャを実行し、または、デバイス/ピアトリガリングプロシージャを実行し、ならびに/または、そうでない場合、デバイストリガリングメッセージ中で関連付け要求をピギーバックしてもよい。NB/eNB1 6204は、ターゲットピアからの応答を待機するために、関連付けタイマまたは複数のタイマをセットアップしてもよい。ターゲットピア(たとえば、ピア2 6210)は、関連付け応答メッセージをNB/eNB1 6204へ送信し返してもよい。この関連付け応答メッセージは、ピア2 6210のための関連付けコンテキスト情報/PIを含んでもよい。
【0368】
ターゲットピアからの応答を受信し、および/または関連付けタイマが満了した後、NB/eNB1 6204は、受信された応答を組み合わせ、組み合わせられた応答をピア1 6202へ戻すように転送してもよい。NB/eNB1 6204は、転送する前に、情報を変更し、および/または、新たな情報(たとえば、無線リソース割り当てなど)を関連付け応答メッセージに追加してもよい。NB/eNB1 6204は、コアネットワーク6206の1または複数のコアネットワークエンティティに、関連付け結果を報告してもよい。
【0369】
図63は、ピアが同一のプロバイダに属するとき、直接D2Dリンクを介してピア関連付けを実行するための例示的なプロシージャを示す。たとえば、ピア1 6302は、本明細書で説明されるような1または複数の要因に基づいて、ピア発見を実行してもよい。NB/eNB1 6304、および/または、コアネットワーク6306のコアネットワークエンティティは、ピア1 6302が適切なピア(たとえば、ピア2 6310)を発見することを助けることができる。たとえば、ピア1 6302は、本明細書で説明されるような1または複数の要因に基づいて、ピア選択を実行してもよい。NB/eNB1 6304、および/または、コアネットワーク6306のコアネットワークエンティティは、ピア1 6302が適切なピア(たとえば、ピア2 6310)を選択することを助けることができる。
【0370】
ピア1 6302は、たとえば、NB/eNB1 6304、および/または、コアネットワーク6306のコアネットワークエンティティによって提供された情報に基づいて、関連付けスキームを選択してもよい。NB/eNB1 6304、および/または、コアネットワーク6306のコアネットワークエンティティは、ピア1 6302によって選択された関連付けスキームを評価してもよく、そのスキームを受け入れ、および/または、異なる関連付けスキームを示唆してもよい。たとえば、NB/eNB1 6304、および/または、コアネットワーク6306のコアネットワークエンティティは、ピア間の直接D2Dリンクを介して、1または複数のピア(たとえば、ピア2 6310)との関連付けを実行するように、ピア1 6302に命令してもよい。例として、NB/eNB1 6304は、両方の潜在的ピア(たとえば、ピア1 6302およびピア2 6310)がNB/eNB1 6304によって、たとえば、コアネットワーク6306の1または複数のコアネットワークエンティティからの支援で、または支援なしでサービスされていることを、認識してもよい。NB/eNB1 6304は、それらのピアが近接しており、および/または、D2Dリンクを介して通信できることを、認識してもよい。
【0371】
ピア1 6302は、直接D2Dリンクを介して、関連付け要求をピア2 6310へ送信してもよい。この関連付け要求メッセージは、関連付けコンテキスト情報/PIを含んでもよい。例として、関連付け要求メッセージは、3GPP/LTEアタッチメントメッセージおよび関連付けコンテキスト情報の組合せであってもよい。関連付け要求メッセージは、ピア1 6302がともに関連付けることを望む1または複数の他のピアを示してもよい。関連付け要求メッセージは、通常の3GPP/LTEネットワークアタッチメント、および/または、ターゲットピアとの関連付け(たとえば、デバイスベース/ユーザベース/サービスベース関連付け)を含む、複数の目的をサービスしてもよい。関連付け要求メッセージは、(たとえば、無線リソース制御(RRC)シグナリングを使用して)制御プレーンを介して、および/またはデータプレーンを介して送信されてもよい。
【0372】
ピア2 6310は、ピア1 6302に直接応答して、アタッチメントを完了してもよい。ピア1 6302は、関連付け結果を、NB/eNB1 6304、および/または、コアネットワーク6306の1もしくは複数のコアネットワークエンティティの1または複数に報告してもよい。
【0373】
図64は、ピアが異なるプロバイダに属するとき、直接D2Dリンクを介してピア関連付けを実行するための例示的なプロシージャを示す。たとえば、ピア1 6402は、本明細書で説明されるような1または複数の要因に基づいて、ピア発見を実行してもよい。NB/eNB1 6404、ならびに/または、コアネットワーク1 6406および/もしくはコアネットワーク2 6407のコアネットワークエンティティは、ピア1 6402が適切なピア(たとえば、ピア2 6410)を発見することを助けることができる。たとえば、ピア1 6402は、本明細書で説明されるような1または複数の要因に基づいて、ピア選択を実行してもよい。NB/eNB1 6404、ならびに/または、コアネットワーク1 6406および/もしくはコアネットワーク2 6407のコアネットワークエンティティは、ピア1 6402が適切なピア(たとえば、ピア2 6410)を選択することを助けることができる。
【0374】
ピア1 6402は、たとえば、NB/eNB1 6404、ならびに/または、コアネットワーク1 6406および/もしくはコアネットワーク2 6407のコアネットワークエンティティによって提供された情報に基づいて、関連付けスキームを選択してもよい。NB/eNB1 6404、ならびに/または、コアネットワーク1 6406および/もしくはコアネットワーク2 6406のコアネットワークエンティティは、ピア1 6402によって選択された関連付けスキームを評価してもよく、そのスキームを受け入れ、および/または、異なる関連付けスキームを示唆してもよい。たとえば、NB/eNB1 6404、ならびに/または、コアネットワーク1 6406および/もしくはコアネットワーク2 6407のコアネットワークエンティティは、ピア間の直接D2Dリンクを介して、1または複数のピア(たとえば、ピア2 6410)との関連付けを実行するように、ピア1 6402に命令してもよい。例として、NB/eNB1 6404、ならびに/または、コアネットワーク1 6406および/もしくはコアネットワーク2 6407の1もしくは複数のエンティティは、両方の潜在的ピア(たとえば、ピア1 6402およびピア2 6410)が互いに近接していることを認識し、直接D2D接続を使用して関連付けるように、それらのピアに命令してもよい。
【0375】
ピア1 6402は、直接D2Dリンクを介して、関連付け要求をピア2 6410へ送信してもよい。この関連付け要求メッセージは、関連付けコンテキスト情報/PIを含んでもよい。例として、関連付け要求メッセージは、3GPP/LTEアタッチメントメッセージおよび関連付けコンテキスト情報の組合せであってもよい。関連付け要求メッセージは、ピア1 6402がともに関連付けることを望む1または複数の他のピアを示してもよい。関連付け要求メッセージは、通常の3GPP/LTEネットワークアタッチメント、および/または、ターゲットピアとの関連付け(たとえば、デバイスベース/ユーザベース/サービスベース関連付け)を含む、複数の目的をサービスしてもよい。関連付け要求メッセージは、(たとえば、無線リソース制御(RRC)シグナリングを使用して)制御プレーンを介して、および/またはデータプレーンを介して送信されてもよい。
【0376】
ピア2 6410は、ピア1 6402に直接応答して、アタッチメントを完了することができる。ピア1 6402は、関連付け結果を、NB/eNB1 6404、および/または、コアネットワーク1 6406の1もしくは複数のコアネットワークエンティティのうちの、1または複数に報告してもよい。ピア2 6410は、関連付け結果を、NB/eNB2 6408、および/または、コアネットワーク2 6407の1もしくは複数のコアネットワークエンティティのうちの、1または複数に報告してもよい。
【0377】
図65は、ピアが同一のプロバイダに属するとき、RANノードを介してマルチホップピア関連付けを実行するための例示的なプロシージャを示す。たとえば、ピア1 6502は、本明細書で説明されるような1または複数の要因に基づいて、ピア発見を実行してもよい。NB/eNB1 6504、および/または、コアネットワーク6506のコアネットワークエンティティは、ピア1 6502が適切なピア(たとえば、ピア2 6510、ピア3 6512、...、ピアN 6514)を発見することを助けることができる。たとえば、ピア1 6502は、本明細書で説明されるような1または複数の要因に基づいて、ピア選択を実行してもよい。NB/eNB1 6504、および/または、コアネットワーク6506のコアネットワークエンティティは、ピア1 6502が適切なピア(たとえば、ピア2 6510、ピア3 6512、...、ピアN 6514)を選択することを助けることができる。
【0378】
ピア1 6502は、たとえば、NB/eNB1 6504、および/または、コアネットワーク6506のコアネットワークエンティティによって提供された情報に基づいて、関連付けスキームを選択してもよい。NB/eNB1 6504、および/または、コアネットワーク6506のコアネットワークエンティティは、ピア1 6502によって選択された関連付けスキームを評価してもよく、そのスキームを受け入れ、および/または、異なる関連付けスキームを示唆してもよい。たとえば、NB/eNB1 6504、および/または、コアネットワーク6506のコアネットワークエンティティは、ピア間の直接D2Dリンクを介して、1または複数のピア(たとえば、ピア2 6510、ピア3 6512、...、ピアN 6514)との関連付けを実行するように、ピア1 6502に命令してもよい。NB/eNB1 6504、および/または、コアネットワーク6506のコアネットワークエンティティは、それが直接D2Dリンクを使用して通信する相手である他のピア(たとえば、ピア2 6510)から、マルチホップ(たとえば、ピア3 6512、...、ピアN 6514)を使用して、1または複数のピアとの関連付けを実行するように、ピア1 6502に命令してもよい。例として、NB/eNB1 6504は、潜在的ピア(たとえば、ピア2 6510、ピア3 6512、...、ピアN 6514)がNB/eNB1 6504によって、たとえば、コアネットワーク6506の1または複数のコアネットワークエンティティからの支援で、または支援なしでサービスされていることを、認識してもよい。NB/eNB1 6504は、それらのピアが近接しており、ならびに/または、単一ホップおよび/もしくはマルチホップを使用して、D2Dリンクを介して通信できることを、認識してもよい。
【0379】
ピア1 6502は、たとえば、NB/eNB1 6504、および/または、コアネットワーク6506の1もしくは複数のエンティティの1または複数の支援で、または支援なしで、マルチホップ経路選択を実行してもよい。マルチホップ経路選択は、ピア1 6502から、ピア2 6510、ピア3 6512、...、ピアN 6514の1または複数への適切なマルチホップ経路を示してもよい。NB/eNB1 6504、および/または、コアネットワーク6506の1もしくは複数のエンティティは、ピア2 6510、ピア3 6512、...、ピアN 6514の1または複数へのピア1 6502に対する適切なマルチホップ経路を判定および選択してもよい(および/または、そうでない場合、ピア1 6502によって選択されたマルチホップ経路を承認してもよい)。例として、ピア1 6502は、それ自体でマルチホップ経路を判定および選択してもよく、直接D2Dリンクを使用して、関連付けを実行してもよい。この例では、NB/eNB1 6504、および/または、コアネットワーク6506の1もしくは複数のエンティティの1または複数がバイパスされてもよい。
【0380】
ピア1 6502は、直接D2Dリンクを介して、関連付け要求をターゲットピア2 6510へ送信してもよい。関連付け要求メッセージは、関連付けコンテキスト情報/PIを含んでもよい。関連付け要求は、通常の3GPP/LTEアタッチメントメッセージおよび関連付けコンテキスト情報/PIの組合せであってもよい。このメッセージは、(たとえば、ピア2 6510に加えて)ピア1 6502がともに関連付けることを望む1または複数の他のピア(たとえば、ピア3 6512...、ピアN 6514)を示してもよい。関連付け要求メッセージは、制御プレーン(たとえば、RRC制御シグナリング)、および/またはデータプレーンを介して送信されてもよい。1または複数の仲介ピア(たとえば、ピア2 6510および/またはピア3 6512)は、関連付け要求を次のピア(たとえば、それぞれピア3 6512および/またはピアN 6514)へ転送してもよい。各他の仲介ピア(たとえば、ピア2 6510および/またはピア3 6512)、および/またはエンドピア(たとえば、ピアN 6514)は、関連付け要求を受け入れ、または拒否するように決定してもよい。
【0381】
ターゲットピア(たとえば、ピア2 6510、ピア3 6512、...、ピアN 6514の1または複数)は、関連付け応答メッセージをピア1 6502へ送信し返してもよい。関連付け応答メッセージは、関連付けするピアに対する関連付けコンテキスト情報/PIを含んでもよい。仲介ピア(たとえば、ピア2 6510および/またはピア3 6512)は、関連付け応答を、それがピア1 6502に到着するまで、次のピアへ転送してもよい。ピア1 6502は、関連付け結果を、NB/eNB1 6504、および/または、コアネットワーク6506の1もしくは複数のエンティティに報告してもよい。
【0382】
図66は、RANノードがピア間の仲介ノードとして動作することができる、マルチホップ関連付けのための例を示す。たとえば、ピア1 6602は、本明細書で説明されるような1または複数の要因に基づいて、ピア発見を実行してもよい。NB/eNB1 6604、および/または、コアネットワーク6606のコアネットワークエンティティは、ピア1 6602が適切なピア(たとえば、ピア2 6610、ピア3 6612、...、ピアN 6614)を発見することを助けることができる。たとえば、ピア1 6602は、本明細書で説明されるような1または複数の要因に基づいて、ピア選択を実行してもよい。NB/eNB1 6604、および/または、コアネットワーク6606のコアネットワークエンティティは、ピア1 6602が適切なピア(たとえば、ピア2 6610、ピア3 6612、...、ピアN 6614)を選択することを助けることができる。
【0383】
ピア1 6602は、たとえば、NB/eNB1 6604、および/または、コアネットワーク6606のコアネットワークエンティティによって提供された情報に基づいて、関連付けスキームを選択してもよい。NB/eNB1 6604、および/または、コアネットワーク6606のコアネットワークエンティティは、ピア1 6602によって選択された関連付けスキームを評価してもよく、そのスキームを受け入れ、および/または、異なる関連付けスキームを示唆してもよい。たとえば、NB/eNB1 6604、および/または、コアネットワーク6606のコアネットワークエンティティは、RANノード(たとえば、NB/eNB1 6604)を仲介として使用して、1または複数のピア(たとえば、ピア2 6610、ピア3 6612、...、ピアN 6614)との関連付けを実行するように、ピア1 6602に命令してもよい。たとえば、NB/eNB1 6604は、潜在的ピア(たとえば、ピア2 6610、ピア3 6612、...、ピアN 6614)がNB/eNB1 6604によって、たとえば、コアネットワーク6606の1または複数のコアネットワークエンティティからの支援で、または支援なしでサービスされていることを、認識してもよい。NB/eNB1 6604は、それがメッセージをピア間で転送できることを認識してもよい。
【0384】
ピア1 6602は、たとえば、NB/eNB1 6604、および/または、コアネットワーク6606の1もしくは複数のエンティティの1または複数の支援で、または支援なしで、マルチホップ経路選択を実行してもよい。マルチホップ経路選択は、ピア1 6602から、ピア2 6610、ピア3 6612、...、ピアN 6614の1または複数への適切なマルチホップ経路を示してもよい。NB/eNB1 6604、および/または、コアネットワーク6606の1もしくは複数のエンティティは、ピア2 6610、ピア3 6612、...、ピアN 6614の1または複数へのピア1 6602に対する適切なマルチホップ経路を判定および選択してもよい(および/または、そうでない場合、ピア1 6602によって選択されたマルチホップ経路を承認してもよい)。例として、NB/eNB1 6604、および/または、コアネットワーク6606の1もしくは複数のエンティティは、NB/eNB1 6604がマルチホップ経路選択の間にピア間の仲介として動作するべきであることを示してもよい。
【0385】
ピア1 6602は、関連付け要求をNB/eNB1 6604へ送信してもよい。関連付け要求メッセージは、関連付けコンテキスト情報/PIを含んでもよい。関連付け要求は、通常の3GPP/LTEアタッチメントメッセージおよび関連付けコンテキスト情報/PIの組合せであってもよい。このメッセージは、ピア1 6602がともに関連付けることを望む1または複数の他のピア(たとえば、ピア2 6610、ピア3 6612...、ピアN 6614)を示してもよい。関連付け要求メッセージは、制御プレーン(たとえば、RRC制御シグナリング)、および/またはデータプレーンを介して送信されてもよい。NB/eNB1 6604は、仲介ピアとして動作してもよく、関連付け要求を1または複数の潜在的ピア(たとえば、ピア2 6610、ピア3 6612...、ピアN 6614)へ転送してもよい。関連付け要求は、シーケンシャルに、および/または、マルチキャストを使用して同時に転送されてもよい。潜在的ピア(たとえば、ピア2 6610、ピア3 6612...、ピアN 6614)の各々は、関連付け要求を受け入れるか、または拒否するように決定してもよい。潜在的ピア(たとえば、ピア2 6610、ピア3 6612、...、ピアN 6614)は、関連付け応答をNB/eNB1 6604へ送信してもよい。関連付け応答メッセージは、関連付けピアに対する関連付けコンテキスト情報/PIを含んでもよい。
【0386】
NB/eNB1 6604は、各応答を受信し、それらを組み合わせてもよい。NB/eNB1 6604は、集約された応答を、ピア1 6602へ送信し返してもよい。関連付け応答メッセージは、関連付けコンテキスト情報/PIを含んでもよい。NB/eNB1 6604は、無線リソース割り当て通知および/または関連する制御情報を、1または複数の仲介および/またはターゲットピアへ送信し、それらのピアの2以上の間で直接D2Dリンクを構成してもよい。それらのピアに送信されるD2Dリンクに対する例示的な制御情報は、送信電力、コーディングスキームなどを含んでもよい。
【0387】
グループピア関連付けは、1または複数のRANノードを介して実行されてもよい。例として、ピアは、直接D2Dリンクを使用して、同一のセルにおける複数の他のピアと通信してもよい。たとえば、RANノード(たとえば、NBおよび/またはeNB)は、たとえば、仮想リーダを選択すること、仮想リーダを調節すること、および/または、他のピアに新たな仮想リーダを通知することなどを含む、グループメンバシップを管理することを助けてもよい。
【0388】
ピアは、各他のピアとシーケンシャルに、および/または同時に関連付けを実行してもよい。ピアは、RANノードおよび/またはピアが同一のグループにおけるピアを接続するためにマルチホップ経路および/またはトポロジを判定および/または実装することを要求してもよい。
【0389】
RANノードは、グループメンバシップ管理を制御すること、または支援することを担当してもよい。たとえば、グループに加入する新たなピアが存在する場合、RANノード(たとえば、NB/eNB)は、新たなメンバが、たとえば、本明細書に記載された方法を使用して、仮想リーダおよび他のグループメンバピアとの関連付けを実行することを助けてもよい。既存のピアがグループを離れ、またはオフラインになる場合、RANノード(たとえば、NB/eNB)は、マルチホップ経路および/もしくはトポロジを再選択すること、ならびに/または、影響を受けるピアに対する関連付けを再実行することを助けてもよい。
【0390】
図67は、たとえば、ピアが同一のプロバイダに属する場合、ジョイントピア関連付けおよびRANセクタ化を実行するための例示的なプロシージャを示す。たとえば、ピア1 6702、ピア2 6710、NB/eNB1 6704、および/またはコアネットワーク6706のエンティティの1または複数は、本明細書で説明されるような、ピア発見、ピア選択、関連付けスキーム選択、および/または関連付けプロシージャの1または複数を実行してもよい。例として、NB/eNB1 6704は、たとえば、動的に確立された関連付け関係に基づいて、そのセクタ化を適応的に調節(たとえば、セクタサイズを拡大または縮小する)してもよい。たとえば、トラフィック負荷は、トラフィックを活用し、および/またはトラフィックを潜在的な直接D2Dリンクへオフロードすることに基づいて、各セクタ中でバランスがとられてもよい。たとえば、セクタが、多数の直接D2Dリンク、および/または、D2長さ上で交換されている大量のトラフィックを有する場合、セクタサイズが拡大され、インフラストラクチャベースの通信を使用して、より多くのWTRUがカバーされてもよい。NB/eNB1 6704は、D2Dリンク使用の知識に基づいて、ピア(たとえば、ピア1 6702および/またはピア2 6710)に対する無線リソース再割り当てを実行してもよい。NB/eNB1 6704は、無線リソース再割り当て結果をピアに通知してもよい。図68は、多数のデバイスがD2Dリンクを使用して通信している場合、どのようにセクタが拡大されるか(たとえば、セクタ2)を示す。
【0391】
コンテキスト情報、たとえば、ピア発見プロシージャにおいてCAIDに含まれるコンテキスト情報を利用するための例が開示される。たとえば、ピア発見(PD)は、ピアが、1もしくは複数のP2Pネットワーク(P2PNW)を発見、識別、および/もしくはその位置を特定すること、ならびに/または、ピアが、P2P通信を使用して通信することが可能であり、および/もしくはそうすることを望む1もしくは複数のピアを発見、識別、および/もしくはその位置を特定することを含んでもよい。たとえば、発見ピアは、探索ピアに近接していてもよく、コンテキスト情報/PIが使用されて、より有意な発見(たとえば、特定のアプリケーション、ユーザ、および/またはサービスのために、たとえば、近接している所望のコンテキストを有するピアの位置を特定すること)が容易にされてもよい。
【0392】
PDプロセスは、P2Pアプリケーション(たとえば、上位レイヤを介して)、インフラストラクチャベースシステムの中央コントローラ(たとえば、802.15.4WPANのコーディネータ、3GPPセルラシステムコアネットワークおよび/またはRANのS−GW/MME/eNBなど)、インフラストラクチャベースシステムのピア(たとえば、802.15.4WPANのFFDおよび/またはRFD、3GPPセルラシステムのMS/UE/WTRU、その他)、インフラストラクチャレスシステムのピア(たとえば、802.15.8PACのデバイス)、および/または、PDと対話するノードもしくは機能エンティティの1または複数によって開始および/またはトリガされてもよい。PDは、ピア関連付け(PA)、ピア再関連付け、ピア関連付け解除、ピア関連付け更新などの1または複数の態様で実施されてもよい。
【0393】
ピア/WTRUは、コンテキストアウェアID(CAID)、ピア情報(PI)、PD基準(PDC)、PDパラメータ(PDPa)、PD候補リスト(PDCL)、および/またはPD候補パラメータ(PDCP)などの1または複数など、様々な基準または入力に基づいてPDを実行するように構成されてもよい。
【0394】
たとえば、CAIDは、サービスまたはアプリケーションのインジケーション、ユーザのインジケーション、デバイスのインジケーション、近接のインジケーションなど、コンテキスト情報の1または複数の項目を含む、ローカルに一意なIDであってもよい。成功したピア発見の後に作成および/または使用されるCAIDの例は、DAID、SAID、および/またはUAIDの1または複数を含んでもよい。CAIDは、たとえば、デバイスメーカによってプロビジョニングされ、サービス加入者によって提供され、デバイス登録時に割り当てられ、アプリケーション登録時に割り当てられ、中央コントローラ(たとえば、802.11WiFiまたは802.15.4WPANのコーディネータ、3GPPセルラシステムにおけるコアネットワーク/RANのeNB/MME/S−GWまたは他の論理機能など)によってマッピングされ、および/またはピアによって判定されるなどであってもよい。
【0395】
CAIDを構築するために使用されるコンテキスト情報/PIは、異なるアプリケーションに基づいてもよく、P2Pサービス(たとえば、コンテキストカテゴリ、アプリケーションなど)、ユーザおよび/もしくはグループ(たとえば、ユーザプロファイル、提携(affiliation)、グループなど)、デバイス(たとえば、デバイスタイプ、グループ、能力など)、P2P通信要件(たとえば、近接、選好、優先度、プレイバシ、セキュリティなど)の1もしくは複数を記述する情報、ならびに/または、ピアが利用することに関心があるP2P通信セッションのタイプを示す他の情報を含んでもよい。
【0396】
PDCは、検出されるピア候補を適格とし(qualify)、および/または評価するために使用される、1または複数の基準を含んでもよい。PDCの例は、近接情報、デバイス/アプリケーション/サービス/ユーザ選好(preferences)、優先度情報、プレイバシ情報、セキュリティ情報、デバイス能力情報、請求または課金ポリシ、および/または無線チャネル品質などの1または複数を含んでもよい。
【0397】
PDPaは、PDプロセスの間に使用される1または複数のパラメータを含んでもよい。PDPaの例は、周波数チャネルリスト(FCL)、スロット番号(SNum)、符号シーケンス、PDスキャン時間ウィンドウ、MaxPDスキャン時間、PD閾値などの1または複数を含んでもよい。
【0398】
PDCLは、たとえば、上位レイヤによって、中央コントローラによって提供され、および/または、以前のPDプロセスに基づいて判定されるような、近接している1または複数のPD候補を含んでもよい。たとえば、中央コントローラは、802.11WiFiまたは802.15.4WPANのコーディネータ、3GPPセルラシステムにおけるコアネットワーク/RANのeNB/MME/S−GWおよび/または他の論理機能などであってもよい。
【0399】
PDCPは、PDCLに関連付けられた1または複数のパラメータを含んでもよい。PDCPの例は、近接情報、選好、優先度情報、プレイバシ情報、セキュリティ情報、デバイス能力情報、請求または課金ポリシ、無線チャネル品質情報などの1または複数を含んでもよい。
【0400】
CAID、PDC、PDPa、PDCL、PDCP、および/または他のPD入力の1または複数は、デバイスメーカによってプロビジョニングされてもよく、サービス加入者によって提供されてもよく、デバイス登録時に割り当てられてもよく、アプリケーション登録時に割り当てられてもよく、中央コントローラ(たとえば、802.11WiFiまたは802.15.4WPANのコーディネータ、3GPPセルラシステムにおけるコアネットワーク/RANのeNB/MME/S−GWまたは他の論理機能など)によってマッピングされてもよく、および/または、発見より前にピアによって判定されてもよい。
【0401】
PDプロシージャの結果として、ピアは、ピア発見リスト(PDL)、および/または、ピア発見パラメータ(PDP)の1または複数を判定してもよい。PDLは、PDプロセスにおいて識別されるような、識別された発見要件を満たす、1または複数の適格なピアを示してもよい。PDPは、近接情報、選好、優先度情報、プレイバシ情報、セキュリティ情報、デバイス能力情報、請求または課金ポリシ、無線チャネル品質情報の1または複数など、発見されたピアに関連付けられた1または複数のパラメータを含んでもよい。PDLおよび/またはPDPの1または複数は、P2P論理接続を確立するためのピア関連付け(PA)プロセス、上位レイヤ処理、および/または後続のPDプロセスの1または複数のために使用されてもよい。
【0402】
図69は、コンテキストアウェアピア発見方法の例を示す。たとえば、図69に示されているように、コンテキストアウェアPDプロシージャは、PDスキャン6910、PD評価6920、および/またはPD要求6930の1または複数を含んでもよい。
【0403】
たとえば、PDスキャン6910ステージの間に、ピアは、他の潜在的ピアに関係する情報に対し、ビーコンチャネル、パイロットチャネル、ブロードキャストチャネル、ページングチャネル、および/または同期チャネルなどの1または複数をスキャンしてもよい。たとえば、PDスキャン6910の間に、ピアは、周波数領域にわたり、時間領域にわたり、および/または符号領域にわたる、1または複数中に含まれる(たとえば、CAIDに含まれるような)コンテキスト情報の1または複数の項目を判定して、いずれかの潜在的P2PNWおよび/またはピアを検出することを試みてもよい。たとえば、ピアは、周波数分割多重化、時分割多重化、および/または符号分割多重化の1または複数を使用して、コンテキスト情報(たとえば、CAIDなど)をブロードキャストしてもよく、ピアは、予め定義されたスキャニングウィンドウ内で対応する領域(たとえば、周波数、時間、および/または符号)にわたってスキャンするように構成されてもよい。検出されたP2PNWおよび/またはピアは、的確性(qualification)に対しPD評価6920ステージへ渡されてもよい。
【0404】
PD評価6920ステージにおいて、ピアは、1または複数の発見基準を使用して、発見されたP2PNWおよび/またはピアを評価してもよい。たとえば、発見基準は、発見された候補(たとえば、P2PNWおよび/またはピア)を適格とし、および/または不適格とするために使用されてもよい。適格とされたP2PNWおよび/またはピア(たとえば、および/または、それらの関連付けられたパラメータ)は、P2P論理接続をセットアップするために、ピア関連付けまたはアタッチメントの間に使用されてもよい。PD出力は、上位レイヤへ渡され、および/または、次のPDプロセスにおいて使用されてもよい。
【0405】
PD要求6930は、ピアが他の潜在的ピアによって発見されるように、実行されてもよい。たとえば、PD要求6930の間に、ピアは、たとえば、CAIDを使用して、所望のコンテキスト情報、および/または、ピアについてのコンテキスト情報の1または複数などのPD要求情報をブロードキャストしてもよい。たとえば、表4は、サービスベース、ユーザベース、および/またはデバイスベースの発見機構の1または複数のために、CAIDに含まれるコンテキスト情報の例を示す。
【0406】
【表4】
【0407】
たとえば、CAID、および/または他のコンテキスト情報/PIは、ビーコンチャネル、パイロットチャネル、ブロードキャストチャネル、ページングチャネル、および/または同期チャネルなどの1または複数上で送信されてもよい。PD要求は、タイムアウトプロシージャによって、たとえば、最大PD要求時間が経過すること、PAから応答を受信すること、上位レイヤ命令、ならびに/または、ピアおよび/もしくは中央コントローラから受信された情報/命令の1または複数に基づいて、終了されてもよい。
【0408】
P2PNWが形成される場合、P2PNWの仮想リーダ(VL)は、PD要求ブロードキャストを実行して、たとえば、非常に多くのピアが同一のPD要求をブロードキャストすることによって引き起こされる輻輳および/または干渉を回避することができる。たとえば、ピア関連付けまたはアタッチメントの間にVLが再選択されない限り、たとえば、PD要求をブロードキャストする最初のピアが、デフォルトVLになるように選択されてもよい。最初のP2PNWは、たとえば、スーパーVLが近接しているVLの中で後に再選択されない限り、デフォルトスーパーVLになるようにされてもよい。
【0409】
PDスキャン、PD評価、および/またはPD要求の1または複数は、異なるエンティティおよび/または論理機能において実行、または他の方法で実装されてもよい。たとえば、デバイス、ピア、MS、UE、WTRUなどは、PDスキャンおよびPD評価を実行してもよく、コーディネータおよび/またはeNBは、PD要求ブロードキャストを実行してもよい。
【0410】
多数の異なるタイプの発見の実装が、この一般的なPDプロシージャから導出されてもよい。たとえば、発見プロシージャは、利用されている特定のコンテキストベースサービスまたはアプリケーションに合わせて調整(tailored)されてもよい。発見ポリシ、たとえば、セキュリティ設定および/またはプレイバシ設定(および/または同様のもの)の1または複数は、発見プロシージャの目的に依存してもよい。一部の例では、ピアは、他のピアによって発見不能のままである間に他のピアを発見するように、他のピアによって発見可能のままである間に発見することを控えるように、および/または、他のピアにとって発見可能である間に他のピアを発見するように構成されてもよい。
【0411】
たとえば、ピアは、他のピアによって発見不能のままである間に、他のピアを発見するように構成されてもよい。たとえば、ピアは、PD要求機能を実行することなしに、1もしくは複数のPDスキャン、および/または、1もしくは複数のPD評価を実行するように構成されてもよい。ピアは、なお、1または複数の適格とされたP2PNWおよび/もしくはピアを発見してもよく、ならびに/または、タイムアウトされ、および/もしくはスキャンを停止するように指示されてもよい。たとえば、発見不能のままである間に潜在的ピアをスキャンおよび評価することは、商用広告を探索するピア、公共セーフティサポートを探索するピア、ならびに/または任意のブロードキャストサービスおよび/もしくは合法的傍受を獲得するピアなどにとって有用であってもよい。
【0412】
例として、ピアは、他の潜在的P2PNWおよび/または他の潜在的ピアによって発見可能のままである間に、他の潜在的P2PNWおよび/または他の潜在的ピアを発見することを控えるように構成されてもよい。たとえば、ピアは、PDスキャンおよび/またはPD評価を実行することを控えながら、PD要求を処理する(たとえば、PD要求段階を実行する)ように構成されてもよい。たとえば、ピアは、PD要求ステージに残ってもよく、ならびに、タイムアウトされ、および/または停止するように指示されるまで、PD要求をブロードキャストしてもよい。たとえば、商用広告をブロードキャストするとき、エージェントによって提供されたサービスをブロードキャストするときなどに、発見可能のままである間に発見を実行することを控えることが有意であることがある。
【0413】
それら自体が発見可能のままである間に、他のピアを発見するように構成されるピアでは、ピアは、PDスキャンステージ、PD評価ステージ、およびPD発見ステージの各々を実行するように構成されてもよい。発見スキャンが成功する場合、たとえば、1または複数のピアが検出され(たとえば、PDスキャンが、1または複数の潜在的ピアを識別し)、関連のあるPD基準を満たす(たとえば、PD評価基準が、1または複数の潜在的ピアについて満たされる)場合、ピアは、発見されるためにPD要求ステージへ切り替えてもよい。発見スキャンが不成功である場合、たとえば、最小数未満のピアが検出され/関連するPD基準を満たす場合、ピアは、発見されるためにPD要求ステージへ切り替えてもよい。例として、ピアは、タイムアウトされ、および/または停止するように指示されるまで、CAIDおよび/またはPIなどのコンテキスト情報を含むことができる、PD要求をブロードキャストしてもよい。発見することおよび発見可能であることの両方が有意であることがある例は、典型的な双方向ペアおよび/またはグループ通信セッション(たとえば、ソーシャルネットワーキング、キープアライブ、パーソナライズされた広告、ゲーミング、会議ミーティングなど)を含んでもよい。
【0414】
例として、ピアは、コンテキストアウェア高速ピア発見を実行するように構成されてもよい。たとえば、プロトコルスタックシグナリングのオーバーヘッド、および、上位レイヤの情報を取得するための処理に関連付けられた遅延を回避するために、コンテキストアウェア識別子(CAID)は、高速ピア発見に対するPHY/MACレイヤにあってもよい。
【0415】
図70は、例示的なコンテキストアウェア高速ピア発見PDスキャンプロシージャを示す。たとえば、潜在的候補が、スキャニングピアと同一のサービス、ユーザ、および/またはデバイスに関心があることを保証しながら、PDスキャンの速度を増大させるために、コンテキストアウェア発見に対する階層CAIDスキャニングアプローチが使用されてもよい。デバイスベース発見、サービスベース発見、および/またはユーザベース発見の1または複数が利用されてもよいが、コンテキスト情報のタイプ、および/または階層のレベルは、コンテキストベース発見のタイプ(たとえば、ユーザベース、サービスベース、および/またはデバイスベースの1または複数の組合せ)に応じて変化してもよい。
【0416】
たとえば、ピアは、付近における他のピアによってブロードキャストされているCAIDのスキャンを実行してもよい。各ピアは、そのピアに対するコンテキスト情報を示すローカルに一意なCAIDをブロードキャストしてもよい。たとえば、CAIDは、コンテキスト情報の1または複数の項目を、たとえば、階層順序で含むことができる、メッセージの他の部分(たとえば、ペイロード、他のメッセージフィールド)とは別々に復号可能であってもよい。CAIDに含まれるコンテキスト情報の例示的なカテゴリは、CACatを含んでもよい。たとえば、7002において、ピアは、CAIDのCACat部分を復号して、付近における別のピアのCACatを判定してもよい。他のピアによってブロードキャストされたCACatが、スキャニングピアが関心のあるCACatに一致する場合、スキャニングユーザは、たとえば、CAIDに含まれる他のコンテキスト情報に基づいて、ピアの評価を継続してもよい。CACatが、スキャニングピアが関心のあるCACatに一致しない場合、スキャニングピアは、ブロードキャストピアが、選択されることになるピアではないと判定してもよく、他のピアをスキャンすること、および/または、他のCAIDブロードキャストを復号することを開始してもよい。次の潜在的ピアへ移動するための評価は、CAID全体を完全に復号することなしに達成されてもよく、代わりに、CAIDのCACat部分を復号することに基づいてもよい。
【0417】
スキャニングピアによって望まれるCACatに一致する1または複数のピアに対し、スキャニングピアは、CAIDの他の部分を評価して、潜在的ピアに対する追加のコンテキスト情報を判定してもよい。たとえば、7004において、スキャニングピアは、CAIDのサービスID部分を評価してもよい。たとえば、CAIDのサービスID部分は、ピアがP2Pセッションの間に使用することに関心があるアプリケーションまたはサービスを示してもよい。潜在的ピアのCAIDが、スキャニングピアが関心のあるサービスIDを含む場合、スキャニングピアは、たとえば、追加の基準に基づいて、潜在的ピアの評価を継続してもよい。サービスIDが、スキャニングピアが関心のないサービスを示す場合、スキャニングピアは、ブロードキャストピアを評価することを停止し、スキャンにおいて次のピアへ移動してもよい。
【0418】
スキャニングピアによって望まれるCACatに一致し、スキャニングピアによって望まれるサービスIDに一致する、1または複数のピアに対し、スキャニングピアは、CAIDの他の部分を評価して、潜在的ピアに対する追加のコンテキスト情報を判定してもよい。たとえば、7006において、スキャニングピアは、CAIDのユーザID部分を評価してもよい。たとえば、CAIDのユーザID部分は、ピアに関連付けられたユーザおよび/またはグループの識別を示してもよい。潜在的ピアのCAIDが、スキャニングピアが関心のあるユーザIDを含む場合、スキャニングピアは、たとえば、追加の基準に基づいて、潜在的ピアの評価を継続してもよい。ユーザID部分が、スキャニングピアが関心のないユーザおよび/またはグループを示す場合、スキャニングピアは、ブロードキャストピアを評価することを停止し、スキャンにおいて次のピアへ移動してもよい。
【0419】
コンテキスト情報/CAID部分評価プロセスにおける反復(iteration)の数は、アプリケーション、および/またはピアの設定に依存してもよい。所望のレベルの粒度のコンテキスト情報に到達されるまで、1または複数の追加のスキャン/評価が、7008において実行されてもよい。高速のコンテキストアウェアピア発見プロセスの結果として、ピアは、所望の接続コンテキストを、スキャニングピアと共有する、潜在的な関連付け候補に意識されてもよい(made aware of potential association candidates)。コンテキスト情報は、所望される場合、スキャンの始めにCAIDを完全に復号する必要なしに、スキャニングプロセスの間に必要に応じて判定されてもよい。加えて、ペイロード情報(たとえば、プロトコルスタックのより上位で復号されてもよい)を復号する必要なしに、コンテキスト情報を取得することによって、追加の時間節約が達成されてもよい。7010において、パラメータ値および/またはコンテキスト情報は、さらなる評価のために、発見および/または関連付けプロセスの他の部分へ渡されてもよい。
【0420】
図71は、コンテキストアウェア高速1対多ピア発見機能の例を示す。1対多ピア発見は、単一のピアが、N個のピアの1または複数によって提供されたコンテキスト情報に基づいて、1または複数の潜在的ピア(たとえば、N個の潜在的ピア)を発見することができるように利用されてもよい。たとえば、ピアは、同一のコンテキストベースサービスもしくはアプリケーション(たとえば、グループ通信)を共有しているN個の既存のピア、ならびに/または、1もしくは複数の異なるコンテキストベースサービスもしくはアプリケーションを要求するN個の既存のピア(N個のマルチサービスまたはマルチアプリケーションピア)を発見してもよい。コンテキストベースの、1対多ピア発見は、N個のコンテキストベースピアが、周波数分割多重化および/もしくは時分割多重化に対してシーケンシャルな方法で、ならびに/または、符号分割多重化に対して並列に(たとえば、N個の符号がN個のコンテキストに対応する)発見されることを除いて、本明細書で説明されるようなコンテキストベースピア発見と同様であってもよい。したがって、CAID(および/または、その部分)に基づいた符号分割多重化アプローチは、複数の潜在的ピアのコンテキストを並列に評価するための効率的な機構であってもよい(たとえば、N個のピアが、N個の直交符号、および/またはN個のPN符号を利用して、適切なコンテキスト情報を示してもよい)。
【0421】
例として、コンテキストアウェア高速マルチホップピア発見が実行されてもよい。たとえば、図72A乃至図72Fは、コンテキストアウェア高速マルチホップ発見のための例示的なプロセスを示す。たとえば、図72Aは、例示的なコンテキストアウェアホップ発見プロセスを示す。コンテキストアウェアホップ発見プロセスは、コンテキストアウェアPDスキャン、コンテキストアウェアPD評価、PDアウェアHOP PDスキャン、および/またはコンテキストアウェアホップPD評価の1または複数を含んでもよい。図72Bは、コンテキストアウェアPDスキャンの例を示す。図72Cは、コンテキストアウェアPD評価の例を示す。図72Dは、コンテキストアウェアホップPDスキャンの例を示す。図72Eは、コンテキストアウェアホップPD評価の例を示す。図72Fは、コンテキストアウェアPD要求の例を示す。コンテキストアウェアマルチホップピア発見は、ホップ発見(たとえば、ホップスキャンおよび/またはホップ評価プロセス)がPD要求段階より前に実行されることを除いて、本明細書で説明されるような単一ホップコンテキストアウェアピア発見と極めて同様であってもよい。
【0422】
たとえば、ピアは、所望のコンテキストに対し、たとえば、検出されたCAIDおよび/またはその部分に基づいて、1ホップPDスキャン(たとえば、図72B)および1ホップPD評価(たとえば、図72C)を実行してもよい。ピアが、1ホップコンテキストアウェアPDの間に、十分な数のピアを発見することが不可能である場合、ピアは、所望のコンテキストに対し、ホップPDスキャン(たとえば、図72D)、および/またはコンテキストアウェアホップPD評価(たとえば、図72E)の1または複数を実行してもよい。ピアが、ホッパ(たとえば、リレーまたは仲介ピアまたはノード)の背後の1または複数のホップピアの位置を特定する場合、ピアは、関連するピア情報を記憶し、マルチホップピア(および/または、そのホップピアリストなどの関連付けられたパラメータ)のインジケーションを、マルチホップピア関連付けが始まるとき、ピア関連付けプロセスへ送信してもよい。ピアが発見可能になることを望むかに応じて、ピアは、他のピアがそれを発見することができるようにPD要求段階(たとえば、図72F)を実行してもよく、またはしなくてもよい。ホッパ(たとえば、リレーまたは仲介ピアまたはノード)は、発見されたホッパピアのサブグループのサブVLになるように選択されてもよい。
【0423】
マルチホップPDに対し、ピアは、複数のレベルのホップPDに対するホップPDステージを反復してもよい。たとえば、ピアは、ゲームに対する4つのピアを発見することを望むことがあり、1ホップPDステージの間にピアに近接している、ゲームに関心がある4未満ピアを発見してもよい。ピアは、次いで、ホップPDステージを開始して、検出されたピアの背後のホップピアを発見してもよく、検出されたピアリスト(たとえば、ピアおよびホップピア)と、関連付けられたパラメータとを、適切なピア関連付けプロセス(たとえば、単一および/またはマルチホップ関連付け)へ渡してもよい。
【0424】
特徴および要素が特定の組合せで上述されているが、各特徴または要素が、単独で、または他の特徴および要素との任意の組合せで使用されてもよいことを、当業者には理解されよう。加えて、本明細書に記載された方法は、コンピュータまたはプロセッサによる実行のためにコンピュータ可読媒体に組み込まれた、コンピュータプログラム、ソフトウェアまたはファームウェアにおいて実装されてもよい。コンピュータ可読媒体の例は、電子信号(有線または無線接続を介して送信された)、および、コンピュータ可読記憶媒体を含む。コンピュータ可読記憶媒体の例は、リードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内蔵ハードディスクおよびリムーバブルディスクなどの磁気媒体、光学磁気媒体、ならびに、CD−ROMディスクおよびデジタル多用途ディスク(DVD)などの光学媒体を含むが、それらに限定されない。ソフトウェアに関連するプロセッサは、WTRU、UE、端末、基地局、RNC、または任意のホストコンピュータにおいて使用するために、無線周波数送受信機を実装するために使用されてもよい。
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38
図39
図40
図41
図42
図43
図44
図45
図46
図47
図48
図49
図50
図51
図52
図53
図54
図55
図56
図57
図58
図59
図60
図61
図62
図63
図64
図65
図66
図67
図68
図69
図70
図71
図72A
図72B
図72C
図72D
図72E
図72F