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特許6209623脂肪鎖のヒドロキシル基上にアルコキシル化を有する窒素含有界面活性剤
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6209623
(24)【登録日】2017年9月15日
(45)【発行日】2017年10月4日
(54)【発明の名称】脂肪鎖のヒドロキシル基上にアルコキシル化を有する窒素含有界面活性剤
(51)【国際特許分類】
   A01N 37/40 20060101AFI20170925BHJP
   A01N 39/04 20060101ALI20170925BHJP
   A01P 21/00 20060101ALI20170925BHJP
   A01N 57/20 20060101ALI20170925BHJP
   A01N 25/30 20060101ALI20170925BHJP
   A01P 13/00 20060101ALI20170925BHJP
【FI】
   A01N37/40
   A01N39/04 A
   A01P21/00
   A01N57/20 G
   A01N57/20 L
   A01N25/30
   A01P13/00
【請求項の数】7
【全頁数】35
(21)【出願番号】特願2015-562162(P2015-562162)
(86)(22)【出願日】2014年3月13日
(65)【公表番号】特表2016-516021(P2016-516021A)
(43)【公表日】2016年6月2日
(86)【国際出願番号】EP2014055017
(87)【国際公開番号】WO2014140214
(87)【国際公開日】20140918
【審査請求日】2015年11月4日
(31)【優先権主張番号】61/782,473
(32)【優先日】2013年3月14日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】13174883.2
(32)【優先日】2013年7月3日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】509131443
【氏名又は名称】アクゾ ノーベル ケミカルズ インターナショナル ベスローテン フエンノートシャップ
【氏名又は名称原語表記】Akzo Nobel Chemicals International B.V.
(74)【代理人】
【識別番号】100092783
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120134
【弁理士】
【氏名又は名称】大森 規雄
(74)【代理人】
【識別番号】100128484
【弁理士】
【氏名又は名称】井口 司
(74)【代理人】
【識別番号】100104282
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 康仁
(72)【発明者】
【氏名】シュウ,ショーウン
(72)【発明者】
【氏名】スー,ビン−ミン
(72)【発明者】
【氏名】グエン,ジャオ ヴィン
(72)【発明者】
【氏名】シュワルツマイヤー,ルイス
(72)【発明者】
【氏名】スン,ジンシャ スーザン
(72)【発明者】
【氏名】ワン,シャオユ
(72)【発明者】
【氏名】バンド,エリオット イザック
(72)【発明者】
【氏名】イズラム,モジャヘドュル
(72)【発明者】
【氏名】プリージ,クリスティン
(72)【発明者】
【氏名】ウィンケンウェルダー,ワイアット
(72)【発明者】
【氏名】デイヴィス,チャールズ ウッドヴィル
【審査官】 鈴木 雅雄
(56)【参考文献】
【文献】 特表2003−535056(JP,A)
【文献】 特開平10−167915(JP,A)
【文献】 米国特許第04220581(US,A)
【文献】 特表2004−535416(JP,A)
【文献】 特表2004−503474(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01N 37/40
A01N 25/30
A01N 39/04
A01N 57/20
A01P 13/00
A01P 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1種の農業用化学薬品および少なくとも1種の窒素含有界面活性剤組成物を含む農業用組成物であって、
前記農業用化学薬品は殺有害生物剤または成長調整剤であり、
前記窒素含有界面活性剤組成物は、少なくとも1種の構造(i)の窒素含有界面活性剤を含む、農業用組成物。
【化1】
(式中、pは1〜3であり;Rは存在しないもしくはC1〜C6アルキレンであり;RおよびRは、それぞれ独立して、C1〜18炭化水素、総炭化水素鎖長がC14からC22であるような飽和もしくは不飽和の直鎖もしくは分岐アルキルもしくはアルキレン基であり;AはC2〜C3アルキレンであり;x’は〜100であり;y’はであり;ZはH(水素)であり;Rであり;RおよびRそれぞれCHであり、そしてRは、存在しない、H、CH、CHCH、O(酸素)、CH−COO、およびCH−COOから選択され;q=1〜5であり;RはC2〜C3アルキレンであり;Xはアニオンであり、eは、Nが四級窒素である場合、分子中の電荷を相殺する値であり;そしてMは好適なカチオンである。)
【請求項2】
q=1であり、RがHであり、RがC3(プロピレン)であり、RおよびRがそれぞれCHであり、Rが、存在しない、(酸素)CH−COO、メチルまたはエチルであり、eがゼロまたは1である前記構造(i)の窒素含有界面活性剤を含む、請求項に記載の農業用組成物。
【請求項3】
前記少なくとも1種の窒素含有界面活性剤の濃度は1重量%超である、請求項1または2に記載の農業用組成物。
【請求項4】
前記少なくとも1種の窒素含有界面活性剤の濃度は30重量%超である、請求項1または2に記載の農業用組成物。
【請求項5】
前記殺有害生物剤が除草剤である、請求項1、2または4に記載の農業用組成物。
【請求項6】
前記除草剤がグリホセート、ジカンバ、2,4−D、グルホシネートおよびそれらの組合せからなる群から選択される、請求項に記載の農業用組成物。
【請求項7】
Xが塩素またはスルフェートである、請求項1または2に記載の農業用組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、農業用製剤において有用な窒素含有界面活性剤組成物に関する。本発明はまた、窒素含有界面活性剤組成物を作製する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
エトキシル化タロウアミンおよびその四級界面活性剤等のアルコキシル化窒素含有界面活性剤は、殺有害生物剤活性を向上させることができるアジュバントとしての使用が見出されている。エトキシル化タロウアミンおよびその四級界面活性剤の最も良く知られた用途は、グリホセート有効性の向上である。典型的なアルコキシル化タロウアミンにおいて、アルコキシル化は、窒素原子上で生じる。
【0003】
炭化水素鎖上のペンダント(または第2の)ヒドロキシル基上にアルコキシル化を有する窒素含有界面活性剤の使用を開示している先行技術はない。
【0004】
典型的には、触媒としてアルカリ(OH)を使用したヒドロキシル化合物のアルコキシル化において、ポリアルキレンオキシド(PAO)鎖がヒドロキシル基に結合する。しかしながら、ペンダントヒドロキシル基を有するトリグリセリドのアルコキシル化において、PAO鎖の大部分がエステル基に挿入され、一方、PAO鎖の僅かな部分のみがヒドロキシル基に結合する。アルカリ触媒による従来のアルコキシル化は、以下の反応(I)に示されるように説明され得る:
【化1】
式中、RおよびRは、それぞれ5〜16の炭素を有し、飽和または不飽和の直鎖または分岐アルキル基であり;Aは、C2〜C3アルキレンであり;a、b、c、x、yおよびzは、それぞれ0以上であり;a+b+c+x+y+z=nである。ヒドロキシル基での反応は僅かであり、すなわち、a+b+c>>x+y+zである。
【0005】
トリグリセリドの代わりに脂肪酸(またはエステル)が使用される場合、エトキシル化反応は、以下の反応(II)で示されるように同様に説明され得る:
【化2】
式中、R’は、Hまたはメチル(または高級アルキル基)であり、R、R、x、およびaは、上で反応(I)において定義された通りであり、a>>xである。
【0006】
ペンダントヒドロキシル基を有する脂肪酸の限定されない例は、ヒマシ油酸およびエポキシ化大豆油酸である。
【0007】
例としてヒマシ油のエトキシル化を用いると、触媒としてBF3等のルイス酸を使用してヒマシ油のエトキシル化反応が行われる場合、エトキシル化(EO)単位が、従来のアルカリ触媒プロセスにおいて典型的に生じるようにヒマシ油内のエステル基に挿入されるのではなく、脂肪鎖上のOH基上に選択的に結合した界面活性剤が形成される。すなわち、反応(I)における反応生成物において、x、yおよびzは、それぞれ0から7であり;a、b、またはcは、ゼロ以上の整数であり;x+y+zは、a+b+c+x+y+zの約95%超である。同様に、反応(II)における反応生成物において、x=0から7であり;aは、ゼロ以上の整数であり;xは、a+xの約95%超である。
【0008】
選択的エトキシル化結合プロセスはまた、脂肪酸、脂肪酸エステル、モノグリセリド、およびジグリセリドに使用することができる。OH基へのPAOの選択的結合は、NMR分析により確認することができる。
【0009】
触媒としてBFを使用して、約7EO超(アルキル鎖当たり、すなわちx、yまたはz)が付加される場合、あまりに多くの望ましくない副生成物(ジオキサン)が生産される。しかしながら、所望により、触媒としてKOHを使用することによって、さらなるジオキサンを生産することなく、より多くのEOがその後付加され得る。触媒としてKOHを使用すると、付加される追加的なEOは、ペンダントエトキシル化基に結合すると共に、エステル基に挿入される。等しい反応性を仮定すると、追加的なEOは、結合と挿入との間で均等に分布する。
【0010】
アルコキシレートにおけるPAO数に関して、a、b、c、x、y、およびzのPAO数は、平均数であることに留意すべきである。これは、アルコキシル化重合の性質に起因することが当業者に理解される。例えば、xが5である場合、これは、平均PAO分布が特定の炭化水素鎖上で5PAO単位であることを意味する。生成物中のいくつかの分子は、x位置にゼロPAOを有してもよく、またいくつかはx位置に12PAO単位を有してもよい。
【発明の概要】
【0011】
本発明は、トリグリセリド、脂肪酸、または脂肪酸のメチルエステルから得られる窒素含有界面活性剤であって、トリグリセリド、脂肪酸、または脂肪酸のメチルエステルは、炭化水素鎖上に少なくとも1つのペンダントヒドロキシル基を有する、窒素含有界面活性剤を対象とする。ペンダントヒドロキシル基は、アルコキシル化されてもよい。
【0012】
本発明の窒素含有界面活性剤組成物は、構造(h)または構造(i)の少なくとも1種の窒素含有界面活性剤を含む。
【0013】
構造(h)の窒素含有界面活性剤は、以下に示される通りである:
【化3】
式中、pは、1〜3であり;Rは、存在しないまたはC1〜C6アルキレンであり;RおよびRは、それぞれ独立して、C1〜18炭化水素、総炭化水素鎖長がC14からC22であるような飽和または不飽和の直鎖または分岐アルキルまたはアルキレン基であり;Aは、C2〜C3アルキレンであり;x’は、0〜100であり;Zは、C1〜C22アルキルまたはポリアルキレンオキシド(A’O)w’H(式中、A’は、C2〜C3アルキレンであり、w’は、0〜100である)であり;R、R、R、R、およびRは、同じまたは異なり、存在しない、H、CH、CHCH、(A”O)H(式中、A”は、C2〜C3アルキレンであり、w=1〜100である)、O(酸素)、CH−COO、CH−COO、CH−CH−COO、CH−CH−CH−SO、またはCH−CH(OH)−CH−SOから選択され;q=0〜5であり;Rは、C2〜C3アルキレンであり;Xは、アニオンであり、eは、Nが四級窒素である場合、分子中の電荷を相殺する値であり;Mは、好適なカチオンである。
【0014】
構造(i)の窒素含有界面活性剤は、以下に示される通りである:
【化4】
式中、pは、1〜3であり;Rは、存在しないまたはC1〜C6アルキレンであり;RおよびRは、それぞれ独立して、C1〜18炭化水素、総炭化水素鎖長がC14からC22であるような飽和または不飽和の直鎖または分岐アルキルまたはアルキレン基であり;Aは、C2〜C3アルキレンであり;x’は、0〜100であり;y’は、0または1であり;Zは、y’=0である場合H(水素)、y’=1である場合C1〜C22アルキル、またはy’=1である場合ポリアルキレンオキシド(A’O)w’H(式中、A’は、C2〜C3アルキレンであり、w’は、0〜100である)であり;R3は、H、CH、または(A”’O)w”H(式中、A”’は、C2〜C3アルキレンであり、w”=1〜100である)であり;R5、R7、およびR9は、同じまたは異なり、存在しない、H、CH、CHCH、(A”O)H(式中、A”は、C2〜C3アルキレンであり、w=1〜100である)、O(酸素)、CH−COO、CH−COO、CH−CH−COO、CH−CH−CH−SO、またはCH−CH(OH)−CH−SOから選択され;q=1〜5であり;R8は、C2〜C3アルキレンであり;Xは、アニオンであり、eは、Nが四級窒素である場合、分子中の電荷を相殺する値であり;Mは、好適なカチオンである。
【0015】
さらに、本発明は、少なくとも1種の農薬(agrochemical)および少なくとも1種の構造(h)または(i)の窒素含有界面活性剤を含む農業用組成物を対象とする。
【0016】
最後に、本発明はまた、構造(h)および(i)を有する窒素含有界面活性剤を作製する方法を対象とする。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】小麦に対する本発明によるエトキシル化ヒマシ油誘導体の生物有効性向上効果を示す図である。
図2】アサガオに対するエトキシル化ヒマシ油誘導体の生物有効性向上効果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明は、トリグリセリド、脂肪酸、または脂肪酸のメチルエステルから得られる窒素含有界面活性剤であって、トリグリセリド、脂肪酸、または脂肪酸のメチルエステルは、炭化水素鎖上に少なくとも1つのペンダントヒドロキシル基を有する、窒素含有界面活性剤を対象とする。ペンダントヒドロキシル基は、アルコキシル化されてもよい。
【0019】
本発明の窒素含有界面活性剤組成物は、構造(h)または構造(i)の少なくとも1種の窒素含有界面活性剤を含む。
【0020】
構造(h)の窒素含有界面活性剤は、以下に示される通りである:
【化5】
式中、pは、1〜3であり;Rは、存在しないまたはC1〜C6アルキレン、好ましくは存在しないまたはC1アルキレンであり;RおよびRは、それぞれ独立して、C1〜C18、好ましくはC1〜C14炭化水素、総炭化水素鎖長がC14からC22、好ましくはC16〜C18であるような飽和または不飽和の直鎖または分岐アルキルまたはアルキレン基であり;Aは、C2〜C3アルキレンであり;x’は、0〜100、好ましくは1〜100、より好ましくは1〜50、さらにより好ましくは5〜20であり;Zは、C1〜C22、好ましくはC1〜C18アルキルまたはポリアルキレンオキシド(A’O)w’H(式中、A’は、C2〜C3アルキレンであり、w’は、0〜100、好ましくは1〜50、より好ましくは5〜20である)であり;R、R、R、R、およびRは、同じまたは異なり、存在しない、H、CH、CHCH、(A”O)H(式中、A”は、C2〜C3アルキレンであり、w=1〜100、好ましくは1〜50、より好ましくは5〜20である)、O(酸素)、CH−COO、CH−COO、CH−CH−COO、CH−CH−CH−SO、またはCH−CH(OH)−CH−SOから選択され;q=0〜5、好ましくは0〜3であり;Rは、C2〜C3アルキレンであり;Xは、アニオンであり、eは、Nが四級窒素である場合、分子中の電荷を相殺する値であり;Mは、好適なカチオンである。
【0021】
構造(h)の窒素含有界面活性剤は、以下に示される通りである:
【化6】
式中、pは、1〜3であり;Rは、存在しないまたはC1〜C6アルキレン、好ましくは存在しないまたはC1アルキレンであり;RおよびRは、それぞれ独立して、C1〜C18、好ましくはC1〜C14炭化水素、総炭化水素鎖長がC14からC22、好ましくはC16〜C18であるような飽和または不飽和の直鎖または分岐アルキルまたはアルキレン基であり;Aは、C2〜C3アルキレンであり;x’は、0〜100、好ましくは1〜100、より好ましくは1〜50、さらにより好ましくは5〜20であり;y’は、0または1であり;Zは、y’=0である場合H(水素)、y’=1である場合C1〜C22アルキル、またはy’=1である場合ポリアルキレンオキシド(A’O)w’H(式中、A’は、C2〜C3アルキレンであり、w’は、0〜100、好ましくは1〜50、より好ましくは5〜20である)であり;R3は、H、CH、または(A”’O)w”H(式中、A”’は、C2〜C3アルキレンであり、w”=1〜100、好ましくは1〜50、より好ましくは5〜20である)であり;R5、R7、およびR9は、同じまたは異なり、存在しない、H、CH、CHCH、(A”O)H(式中、A”は、C2〜C3アルキレンであり、w=1〜100、好ましくは1〜50、さらに好ましくは5〜20である)、O(酸素)、CH−COO、CH−COO、CH−CH−COO、CH−CH−CH−SO、またはCH−CH(OH)−CH−SOから選択され;q=1〜5、好ましくは1〜3であり;R8は、C2〜C3アルキレンであり;Xは、アニオンであり、eは、Nが四級窒素である場合、分子中の電荷を相殺する値であり;Mは、好適なカチオンである。
【0022】
構造(h)を有する界面活性剤は、以下のように示される方法を使用して調製され得る。
【0023】
1.アミノ化−周知のプロセスである、脂肪ニトリルを作製するための不飽和脂肪酸のアンモニウムとの反応:
【化7】
式中、R、Rは、構造(h)において上で定義されている。
【0024】
2.周知のプロセスである、ステップ1の脂肪ニトリルのエポキシ化:
【化8】
【0025】
3.ステップ2の生成物の開環反応:
【化9】
式中、Rは、アルキル、または(AO)H(式中、wは、0〜100、好ましくは1〜50であり、Aは、C2〜C3アルキルである)である。
【0026】
4.ステップ3のジペンダント基を有するニトリルをエトキシル化し、以下のエトキシル化脂肪ニトリルを得る(参照によりその全体が本明細書に組み込まれるWO01/00567に開示されるように):
【化10】
式中、x’は、0〜100、好ましくは1〜100、より好ましくは1〜50、さらにより好ましくは5〜20であり;Rは、アルキル、または(A’O)w’H(式中、w’は、0〜100、好ましくは1〜100、より好ましくは1〜50、さらにより好ましくは5〜20であり、A’は、C2〜C3アルキルである)である。
【0027】
5.以下のエトキシル化脂肪一級アミンを得るためのステップ4のエトキシル化脂肪ニトリルの還元
【化11】
【0028】
6.ステップ5のエトキシル化脂肪一級アミンをさらにエトキシル化して、エトキシル化三級脂肪アミンを生成することができ、さらにこれを使用して、周知のプロセスによりアミンオキシドおよび四級化合物(quaternary)を作製することができる。
【0029】
7.ステップ5のエトキシル化脂肪一級アミンを、さらに、アクリロニトリルプロセスに続くエトキシル化によりポリアミンとすることができる。
【0030】
8.ステップ5のエトキシル化脂肪一級アミンを、さらにCl−CH−COONaと反応させて、以下を得ることができる。
【化12】
【0031】
9.ステップ5のエトキシル化脂肪一級アミンを、さらにCH2=CHCOOHと反応させて、以下を得ることができる。
【化13】
【0032】
上記の各ステップは、既知のプロセスであってもよいが、ステップの組み合わせは、新規であり発明的であると考えられることが理解される。
【0033】
構造(i)を有する界面活性剤は、以下のように示される方法を使用して調製され得る。
【0034】
(a)エトキシル化生成物を得るための、ペンダントヒドロキシル基を有する脂肪酸、脂肪エステル、またはトリグリセリドのエトキシル化:
【化14】
式中、RおよびRは、構造(i)において上で定義されており;R’は、Hまたはアルキル(好ましくはメチル)であり;aおよびxは、それぞれ0〜100、好ましくは1〜100、より好ましくは1〜50、さらにより好ましくは5〜20であり;a+x=nである。nが7以下である場合、好ましい触媒は、BFである。
【0035】
エトキシル化生成物は、エトキシル化生成物をアミンまたはポリアミンと反応させることにより得ることができる構造(i)を作製するための基礎である。
【0036】
(b)ステップ(a)におけるエトキシル化生成物は、様々なアミン、ポリアミン、および他の反応物質と反応して、構造(i)を有する界面活性剤を得ることができる。制限されない例は、以下の通りである:
【0037】
【化15】
【0038】
さらなるエトキシル化が行われてもよい。過酸化水素または塩化メチルとのさらなる反応は、アミンオキシドまたは四級界面活性剤を生成し得る。
【0039】
【化16】
【0040】
【化17】
【0041】
さらなるエトキシル化が行われてもよい(ペンダントEO基を増加させるために)。三級アミン上の過酸化水素、Cl−CH2−COONa、および三級アミン上の塩化メチルとのさらなる反応は、アミンオキシド、ベタイン、および四級界面活性剤を生成し得る。
【0042】
【化18】
【0043】
Cl−CH−COONaまたはエチレンオキシドとのさらなる反応が行われてもよく、それに続いて過酸化水素または塩化メチルとのさらなる反応が行われて、アミンオキシドまたは四級界面活性剤が生成されてもよい。
【0044】
同様に、構造(i)を有する界面活性剤を作製する別の好ましいプロセスは、エポキシ化(またはジペンダント)大豆油メチルエステル(または酸)をアミンと反応させることであり、このプロセスは以下のように示される:
【化19】
【0045】
同様に、ジペンダントアミドアミンを、Cl−CH−COONa、CH=CHCOOH、過酸化水素(三級アミン基上)、塩化メチル(三級アミン基上)、またはエチレン(もしくはプロピレン)オキシドとさらに反応させて、本発明のさらなる誘導体を得ることができる。
【0046】
本明細書において開示されていない他の周知の反応プロセスを使用して、構造(i)における他の構造を得ることができる。
【0047】
構造(i)の窒素含有界面活性剤を作製する方法は、まずアミドまたはアミドアミンを作製し、続いてアルコキシル化を行うことにより実行することができる。アルコキシル化は、ペンダントヒドロキシル基およびアミン窒素に結合した水素にアルコキシレートを付加することができる。そのような方法、およびそのような方法により作製された窒素含有界面活性剤もまた、本発明の範囲内である。
【0048】
本発明の文脈全体にわたり、炭化水素は、好ましくは、ヒマシ油またはエポキシ化大豆油(脂肪酸、または脂肪エステル)から得られる。
【0049】
第1の実施形態において、窒素含有界面活性剤は、構造(h)の界面活性剤である。
【化20】
(式中、pは、1〜3であり;Rは、存在しないまたはC1〜C6アルキレン、好ましくは存在しないまたはC1アルキレンであり;RおよびRは、それぞれ独立して、C1〜C18、好ましくはC1〜C14炭化水素、総炭化水素鎖長がC14からC22、好ましくはC16〜C18であるような飽和または不飽和の直鎖または分岐アルキルまたはアルキレン基であり;Aは、C2〜C3アルキレンであり;x’は、0〜100、好ましくは1〜100、より好ましくは1〜50、さらにより好ましくは5〜20であり;Zは、C1〜C22、好ましくはC1〜C18アルキルまたはポリアルキレンオキシド(A’O)w’H(式中、A’は、C2〜C3アルキレンであり、w’は、0〜100、好ましくは0〜50、より好ましくは5〜20であり;RおよびRは、それぞれメチルであり;q=0であり;Rは、存在せず;eは、ゼロである)
【0050】
第2の実施形態において、窒素含有界面活性剤は、RがCH−COOであることを除いて、第1の実施形態と同じである。
【0051】
第3の実施形態において、窒素含有界面活性剤は、RがO(酸素)であることを除いて、第1の実施形態と同じである。
【0052】
第4の実施形態において、窒素含有界面活性剤は、Rがメチル(またはエチル)であり、eが1であり、Xが塩化物(またはスルフェート)であることを除いて、第1の実施形態と同じである。
【0053】
第5の実施形態において、窒素含有界面活性剤は、構造(h)(式中、p、R、R、R、A、x’、Z、q、R、およびeは、第1の実施形態と同じであり;RおよびRは、それぞれ(A”O)H(式中、A”は、C2〜C3アルキレンであり、wは、1〜100、好ましくは1〜50、より好ましくは5〜20である)である)の界面活性剤である。
【0054】
第6の実施形態において、窒素含有界面活性剤は、RがO(酸素)であることを除いて、第5の実施形態と同じである。
【0055】
第7の実施形態において、窒素含有界面活性剤は、Rがメチル(またはエチル)であり、eが1であり、Xが塩化物(またはスルフェート)であることを除いて、第5の実施形態と同じである。
【0056】
第8の実施形態において、窒素含有界面活性剤は、RおよびRがそれぞれCHまたは(A”O)H(式中、A”は、C2〜C3アルキレンであり、w=1である)であり、RがC−COOであることを除いて、第5の実施形態と同じである。
【0057】
第9の実施形態において、窒素含有界面活性剤は、構造(i)の界面活性剤である。
【化21】
(式中、pは、1〜3であり;Rは、存在しないまたはC1〜C6アルキレン、好ましくは存在しないまたはC1アルキレンであり;RおよびRは、それぞれ独立して、C1〜C18、好ましくはC1〜C14炭化水素、総炭化水素鎖長がC14からC22、好ましくはC16〜C18であるような飽和または不飽和の直鎖または分岐アルキルまたはアルキレン基であり;Aは、C2〜C3アルキレンであり;x’は、0〜100、好ましくは1〜100、より好ましくは1〜50、さらにより好ましくは5〜20であり;y’は、0または1であり;Zは、y’=0である場合H(水素)、y’=1である場合C1〜C22、好ましくはC1〜C18アルキル、またはy’=1である場合ポリアルキレンオキシド(A’O)w’H(式中、A’は、C2〜C3アルキレンであり、w’は、0〜100、好ましくは1〜50、より好ましくは5〜20である)であり;Rは、Hであり;R5およびR7は、CHであり、Rは、存在せず、q=1であり;R8は、C3プロピレンであり;eは、ゼロである)
【0058】
第10の実施形態において、窒素含有界面活性剤は、RがO(酸素)であることを除いて、第9の実施形態と同じである。
【0059】
第11の実施形態において、窒素含有界面活性剤は、RがC−COOであることを除いて、第9の実施形態と同じである。
【0060】
第12の実施形態において、窒素含有界面活性剤は、Rがメチル(またはエチル)であり、eが1であり、Xが塩化物(またはスルフェート)であることを除いて、第9の実施形態と同じである。
【0061】
第13の実施形態において、窒素含有界面活性剤は、構造(i)(式中、p、R、R、R、A、x’、Z、y’、R3、q、R、およびeは、第9の実施形態と同じであり、Rは、C2エチレンであり、Rは、Hであり、Rは、(A”O)H(式中、A”は、C2〜C3アルキレンであり、w=1である)である)の界面活性剤である。
【0062】
第14の実施形態において、窒素含有界面活性剤は、構造(i)(式中、p、R、R、R、A、x’、Z、y’、q、R、およびeは、第9の実施形態と同じであり;Rは、C2エチレンであり;Rは、Hまたは(A”’O)w”H(式中、A”’は、C2〜C3アルキレンであり、w”は、1〜100、好ましくは1〜50、より好ましくは5〜20である)であり;RおよびRは、(A”O)H(式中、A”は、C2〜C3アルキレンであり、wは、1〜100、好ましくは1〜50、より好ましくは5〜20である)である)の界面活性剤である。
【0063】
第15の実施形態において、窒素含有界面活性剤は、構造(i)(式中、p、R、R、R、A、x’、Z、y’、q、およびeは、第9の実施形態と同じであり;Rは、C2エチレンであり;Rは、それぞれ独立して、Hまたは(A”’O)w”H(式中、A”’は、C2〜C3アルキレンであり、w”は、1〜100、好ましくは1〜50、より好ましくは5〜20である)であり;RおよびRは、(A”O)H(式中、A”は、C2〜C3アルキレンであり、wは、1〜100、好ましくは1〜50、より好ましくは5〜20である)であり;Rは、O(酸素)である)の界面活性剤である。
【0064】
第16の実施形態において、窒素含有界面活性剤は、R9がメチル(またはエチル)であり、eが1であり、Xが塩化物(またはスルフェート)であることを除いて、第15の実施形態と同じである。
【0065】
第17の実施形態において、窒素含有界面活性剤は、構造(i)(式中、p、R、R、R、A、x’、Z、y’、R、およびeは、第9の実施形態と同じであり、Rは、C2エチレンであり;q=2であり;Rは、Hまたは(A”’O)w”H(式中、A”’は、C2〜C3アルキレンであり、w”は、1〜100、好ましくは1〜50、より好ましくは5〜20であり;Rは、Hまたは(A”O)H(式中、A”は、C2〜C3アルキレンであり、wは、1〜100、好ましくは1〜50、より好ましくは5〜20である)であり;Rは、存在しない、H、または(A”O)H(式中、A”は、C2〜C3アルキレンであり、wは、1〜100、好ましくは1〜50、より好ましくは5〜20である)である)の界面活性剤である。
【0066】
第18の実施形態において、窒素含有界面活性剤は、構造(i)(式中、p、R、R、R、A、x’、Z、y’、およびeは、第9の実施形態と同じであり;R8は、C2エチレンであり;q=2であり;Rは、Hまたは(A”’O)w”H(式中、A”’は、C2〜C3アルキレンであり、w”は、1〜100、好ましくは1〜50、より好ましくは5〜20である)であり;Rは、存在しないまたはO(酸素)であり;Rは、(A”O)H(式中、A”は、C2〜C3アルキレンであり、wは、1〜100、好ましくは1〜50、より好ましくは5〜20である)であり;Rは、存在しないまたはO(酸素)である)の界面活性剤である。
【0067】
第19の実施形態において、窒素含有界面活性剤は、Rが存在しないまたはCHであり;Rが存在しないまたはCH(またはエチル)であり;eが1または2であり、Xが塩化物(またはスルフェート)であることを除いて、第18の実施形態と同じである。
【0068】
本発明はまた、少なくとも1種の本発明の窒素含有界面活性剤および少なくとも1種の農業用化学薬品を含む農業用組成物を対象とする。
【0069】
本発明は、さらに、少なくとも1種の農業用化学薬品および少なくとも1種の窒素含有界面活性剤組成物を含む農業用組成物であって、窒素含有界面活性剤組成物は、少なくとも1種の構造(j)の窒素含有界面活性剤を含む、農業用組成物を対象とする。
【化22】
(式中、pは、1〜3であり;Rは、存在しないまたはC1〜C6アルキレン、好ましくは、存在しないまたはC1アルキレンであり;RおよびRは、それぞれ独立して、C1〜C18、好ましくはC1〜C14炭化水素、総炭化水素鎖長がC14からC22、好ましくはC16〜C18であるような飽和または不飽和の直鎖または分岐アルキルまたはアルキレン基であり;Aは、C2〜C3アルキレンであり;x’は、0〜100、好ましくは1〜100、より好ましくは1〜50、さらにより好ましくは5〜20であり;y’は、0または1であり;Zは、y’=0である場合H(水素)、y’=1である場合C1〜C22アルキル、またはy’=1である場合ポリアルキレンオキシド(A’O)w’H(式中、A’は、C2〜C3アルキレンであり、w’は、0〜100、好ましくは1〜50、より好ましくは5〜20である)であり;RおよびRは、それぞれ、H、CH、または(A”’O)w”H(式中、A”’は、C2〜C3アルキレンであり、w”=1〜100、好ましくは1〜50、より好ましくは5〜20である)である)
【0070】
好適な農業用化学薬品は、殺有害生物剤および成長調整剤を含む。好ましい殺有害生物剤は、殺虫剤または除草剤である。好ましい除草剤は、グリホセート、ジカンバ、2,4−D、およびグルホシネートである。最も好ましい除草剤は、グリホセートである。農業用途において使用される場合、構造(h)、(i)、または(j)の窒素含有界面活性剤は、農業用組成物中に約0.001重量%超のレベルで存在してもよい。一実施形態において、界面活性剤は、組成物中に、約1重量%超のレベルで存在し;別の実施形態において、約10重量%超のレベルで存在し;さらに別の実施形態において、約30重量%超のレベルで存在し;さらなる実施形態において、約50重量%超のレベルで存在する。これらは、農業用製剤において、アジュバント、湿潤剤、乳化剤、溶媒、動物飼料添加剤、および/またはドリフト制御剤として特に有用である。
【0071】
本発明はまた、構造(h)の窒素含有界面活性剤を作製する方法を対象とする。方法は、不飽和脂肪酸をアンモニウムと反応させ、脂肪ニトリルを生成するステップと;脂肪ニトリルをエポキシ化するステップと;エポキシ化された脂肪アミンの環を開環し、ジペンダント基を有するニトリルを生成するステップと;ジペンダント基を有するニトリルをアルコキシル化するステップと;任意選択で、ジペンダント基を有するアルコキシル化されたニトリルをさらにアルコキシル化するステップと;ジペンダント基を有するアルコキシル化されたニトリルを還元するステップとを含む。
【0072】
本発明はまた、構造(i)の窒素含有界面活性剤を作製する方法を対象とする。方法は、ペンダントヒドロキシル基を有する脂肪酸、脂肪エステル、またはトリグリセリドをアルコキシル化して、アルコキシル化生成物を得るステップと;任意選択で、アルコキシル化生成物をさらにアルコキシル化するステップと;アルコキシル化生成物をアミンまたはポリアミンと反応させるステップとを含む。
【0073】
7以下までのポリアルキレンオキシド基のアルコキシル化が、BF等のルイス酸触媒により、少なくとも1つのペンダントOH基を有する脂肪酸、脂肪エステル、トリグリセリドに対して行われてもよい。しかしながら、さらなるアルコキシル化が、アルカリ触媒、例えばKOHにより行われるべきである。
本願発明には以下の態様が含まれる。
[1]
少なくとも1種の構造(h)の窒素含有界面活性剤:
【化5】
(式中、pは1〜3であり;Rは存在しないもしくはC1〜C6アルキレンであり;RおよびRは、それぞれ独立して、C1〜C18炭化水素、総炭化水素鎖長がC14からC22であるような飽和もしくは不飽和の直鎖もしくは分岐アルキルもしくはアルキレン基であり;AはC2〜C3アルキレンであり;x’は0〜100であり;ZはC1〜C22アルキルもしくはポリアルキレンオキシド(A’O)w’H(式中、A’はC2〜C3アルキレンであり、w’は0〜100である)であり;R、R、R、RおよびRは、同じもしくは異なり、存在しない、H、CH、CHCH、(A”O)H(式中、A”はC2〜C3アルキレンであり、w=1〜100である)、O(酸素)、CH−COO、CH−COO、CH−CH−COO、CH−CH−CH−SOもしくはCH−CH(OH)−CH−SOから選択され;q=0〜5であり;RはC2〜C3アルキレンであり;Xはアニオンであり、eは、Nが四級窒素である場合、分子中の電荷を相殺する値であり;Mは好適なカチオンである)、または、
少なくとも1種の構造(i)の窒素含有界面活性剤:
【化6】
(式中、pは1〜3であり;Rは存在しないもしくはC1〜C6アルキレンであり;RおよびRは、それぞれ独立して、C1〜18炭化水素、総炭化水素鎖長がC14からC22であるような飽和もしくは不飽和の直鎖もしくは分岐アルキルもしくはアルキレン基であり;AはC2〜C3アルキレンであり;x’は0〜100であり;y’は0もしくは1であり;Zは、y’=0である場合はH(水素)、y’=1である場合はC1〜C22アルキル、もしくはy’=1である場合はポリアルキレンオキシド(A’O)w’H(式中、A’はC2〜C3アルキレンであり、w’は0〜100である)であり;R3は、H、CHもしくは(A”’O)w”H(式中、A”’はC2〜C3アルキレンであり、w”=1〜100である)であり;R5、R7およびR9は、同じもしくは異なり、存在しない、H、CH、CHCH、(A”O)H(式中、A”はC2〜C3アルキレンであり、w=1〜100である)、O(酸素)、CH−COO、CH−COO、CH−CH−COO、CH−CH−CH−SOもしくはCH−CH(OH)−CH−SOから選択され;q=1〜5であり;R8はC2〜C3アルキレンであり;Xはアニオンであり、eは、Nが四級窒素である場合、分子中の電荷を相殺する値であり;Mは好適なカチオンである)
を含む、窒素含有界面活性剤組成物。
[2]
q=0であり、RおよびRがそれぞれメチルであり、Rが存在せず、eがゼロである前記構造(h)の窒素含有界面活性剤を含む、上記[1]に記載の窒素含有界面活性剤組成物。
[3]
q=0であり、RおよびRがそれぞれメチルであり、RがCH−COOであり、eがゼロである前記構造(h)の窒素含有界面活性剤を含む、上記[1]に記載の窒素含有界面活性剤組成物。
[4]
q=0であり、RおよびRがそれぞれメチルであり、RがO(酸素)であり、eがゼロである前記構造(h)の窒素含有界面活性剤を含む、上記[1]に記載の窒素含有界面活性剤組成物。
[5]
q=0であり、RおよびRがそれぞれメチルであり、Rがメチル(またはエチル)であり、eが1であり、Xが塩素(またはスルフェート)である前記構造(h)の窒素含有界面活性剤を含む、上記[1]に記載の窒素含有界面活性剤組成物。
[6]
q=0であり、RおよびRがそれぞれ(A”O)H(式中、w=1〜100である)であり、Rが存在せず、eがゼロである前記構造(h)の窒素含有界面活性剤を含む、上記[1]に記載の窒素含有界面活性剤組成物。
[7]
q=0であり、RおよびRがそれぞれ(A”O)H(式中、w=1〜100である)であり、RがO(酸素)であり、eがゼロである前記構造(h)の窒素含有界面活性剤を含む、上記[1]に記載の窒素含有界面活性剤組成物。
[8]
q=0であり、RおよびRがそれぞれ(A”O)H(式中、w=1〜100である)であり、Rがメチル(またはエチル)であり、eが1であり、Xが塩素またはスルフェートである前記構造(h)の窒素含有界面活性剤を含む、上記[1]に記載の窒素含有界面活性剤組成物。
[9]
q=0であり、RおよびRがそれぞれメチルまたは(A”O)H(式中、w=1である)であり、RがCH−COOであり、eがゼロである前記構造(h)の窒素含有界面活性剤を含む、上記[1]に記載の窒素含有界面活性剤組成物。
[10]
q=1であり、RがHであり、RがC3(プロピレン)であり、RおよびRがそれぞれCHであり、Rが存在せず、eがゼロである前記構造(i)の窒素含有界面活性剤を含む、上記[1]に記載の窒素含有界面活性剤組成物。
[11]
q=1であり、RがHであり、RがC3(プロピレン)であり、RおよびRがそれぞれCHであり、RがO(酸素)であり、eがゼロである前記構造(i)の窒素含有界面活性剤を含む、上記[1]に記載の窒素含有界面活性剤組成物。
[12]
q=1であり、RがHであり、RがC3(プロピレン)であり、RおよびRがそれぞれCHであり、RがCH−COOであり、eがゼロである前記構造(i)の窒素含有界面活性剤を含む、上記[1]に記載の窒素含有界面活性剤組成物。
[13]
q=1であり、RがHであり、RがC3(プロピレン)であり、RおよびRがそれぞれCHであり、Rがメチル(またはエチル)であり、eが1であり、Xが塩素またはスルフェートである前記構造(i)の窒素含有界面活性剤を含む、上記[1]に記載の窒素含有界面活性剤組成物。
[14]
q=1であり、RがHであり、RがC2(エチレン)であり、RがHであり、Rが(A”O)H(式中、w=1である)であり、Rが存在せず、eがゼロである前記構造(i)の窒素含有界面活性剤を含む、上記[1]に記載の窒素含有界面活性剤組成物。
[15]
q=1であり、RがHまたは(A”’O)w”H(式中、w”=1〜100である)であり、R8がC2(エチレン)であり、RおよびRがそれぞれ(A”O)H(式中、w=1〜100である)であり、Rが存在せず、eがゼロである前記構造(i)の窒素含有界面活性剤を含む、上記[1]に記載の窒素含有界面活性剤組成物。
[16]
q=1であり、RがHまたは(A”’O)w”H(式中、w”=1〜100である)であり、RがC2(エチレン)であり、RおよびRがそれぞれ(A”O)H(式中、w=1〜100である)であり、RがO(酸素)であり、eがゼロである前記構造(i)の窒素含有界面活性剤を含む、上記[1]に記載の窒素含有界面活性剤組成物。
[17]
q=1であり、RがHまたは(A”’O)w”H(式中、w=1〜100である)であり、RがC2(エチレン)であり、RおよびRがそれぞれ(A”O)H(式中、w=1〜100である)であり、Rがメチルまたはエチルであり、eが1であり、Xが塩素またはスルフェートである前記構造(i)の窒素含有界面活性剤を含む、上記[1]に記載の窒素含有界面活性剤組成物。
[18]
q=2であり、RがHまたは(A”’O)w”H(式中、w=1〜100である)であり、RがC2(エチレン)であり、Rが存在しない、H、または(A”O)H(式中、w=1〜100である)であり、RがHまたは(A”O)H(式中、w=1〜100である)であり、Rが存在せず、eがゼロである前記構造(i)の窒素含有界面活性剤を含む、上記[1]に記載の窒素含有界面活性剤組成物。
[19]
q=2であり、RがHまたは(A”’O)w”H(式中、w”=1〜100である)であり、RがC2(エチレン)であり、Rが存在しないまたはO(酸素)であり、Rが(A”O)H(式中、w=1〜100である)であり、Rが存在しないまたはO(酸素)であり、eがゼロである前記構造(i)の窒素含有界面活性剤を含む、上記[1]に記載の窒素含有界面活性剤組成物。
[20]
q=2であり、RがHまたは(A”’O)w”H(式中、w”=1〜100である)であり、RがC2(エチレン)であり、Rが存在しないまたはCHであり、Rが(A”O)H(式中、w=1〜100である)であり、Rが存在しないまたはCHまたはエチルであり、eが1または>1であり、Xが塩素またはスルフェートである前記構造(i)の窒素含有界面活性剤を含む、上記[1]に記載の窒素含有界面活性剤組成物。
[21]
少なくとも1種の農業用化学薬品および少なくとも1種の上記[1]から[20]のいずれか一項に記載の窒素含有界面活性剤組成物を含む農業用組成物であって、前記少なくとも1種の窒素含有界面活性剤組成物の濃度は、前記農業用組成物中に0.001重量%超のレベルで存在する、農業用組成物。
[22]
少なくとも1種の農業用化学薬品および少なくとも1種の窒素含有界面活性剤組成物を含む農業用組成物であって、前記窒素含有界面活性剤組成物は、少なくとも1種の構造(j)の窒素含有界面活性剤:
【化7】
(式中、pは1〜3であり;Rは存在しないまたはC1〜C6アルキレン、好ましくは存在しないまたはC1アルキレンであり;RおよびRは、それぞれ独立して、C1〜C18、好ましくはC1〜C14炭化水素、総炭化水素鎖長がC14からC22、好ましくはC16〜C18であるような飽和または不飽和の直鎖または分岐アルキルもしくはアルキレン基であり;AはC2〜C3アルキレンであり;x’は0〜100、好ましくは1〜100、より好ましくは1〜50、さらにより好ましくは5〜20であり;y’は0または1であり;Zは、y’=0である場合はH(水素)、y’=1である場合はC1〜C22アルキル、またはy’=1である場合はポリアルキレンオキシド(A’O)w’H(式中、A’はC2〜C3アルキレンであり、w’は0〜100、好ましくは1〜50、より好ましくは5〜20である)であり;RおよびRは、それぞれ、H、CH、または(A”’O)w”H(式中、A”’はC2〜C3アルキレンであり、w”=1〜100、好ましくは1〜50、より好ましくは5〜20である)である)
を含む、農業用組成物。
[23]
前記少なくとも1種の窒素含有界面活性剤の濃度は1重量%超である、上記[21]または[22]に記載の農業用組成物。
[24]
前記少なくとも1種の窒素含有界面活性剤の濃度は10重量%超である、上記[21]または[22]に記載の農業用組成物。
[25]
前記少なくとも1種の窒素含有界面活性剤の濃度は30重量%超である、上記[21]または[22]に記載の農業用組成物。
[26]
前記少なくとも1種の窒素含有界面活性剤の濃度は50重量%超である、上記[21]または[22]に記載の農業用組成物。
[27]
前記農薬(agro chemical)が殺有害生物剤または成長調整剤である、上記[21]または[22]に記載の農業用組成物。
[28]
前記殺有害生物剤が除草剤である、上記[27]に記載の農業用組成物。
[29]
前記除草剤がグリホセートである、上記[28]に記載の農業用組成物。
[30]
前記除草剤がジカンバである、上記[28]に記載の農業用組成物。
[31]
前記除草剤が2,4−Dである、上記[28]に記載の農業用組成物。
[32]
前記除草剤がグルホシネートである、上記[28]に記載の農業用組成物。
[33]
C5〜C12ジメチルアミドプロピルアミンをさらに含む、上記[29]に記載の農業用組成物。
[34]
上記[1]から[9]のいずれか一項に記載の窒素含有界面活性剤を作製する方法であって、
不飽和脂肪酸をアンモニウムと反応させ、脂肪ニトリルを生成するステップと、
前記脂肪ニトリルをエポキシ化するステップと、
エポキシ化された脂肪アミンの環を開環し、ジペンダント基を有するニトリルを生成するステップと、
ジペンダント基を有する前記ニトリルをアルコキシル化するステップと、
任意選択で、ジペンダント基を有するアルコキシル化された前記ニトリルをさらにアルコキシル化するステップと、
ジペンダント基を有するアルコキシル化された前記ニトリルを還元するステップと
を含む方法。
[35]
上記[10]から[20]のいずれか一項に記載の窒素含有界面活性剤を作製する方法であって、
ペンダントヒドロキシル基を有する脂肪酸、脂肪エステルまたはトリグリセリドをアルコキシル化して、アルコキシル化生成物を得るステップと、
任意選択で、前記アルコキシル化生成物をさらにアルコキシル化するステップと、
前記アルコキシル化生成物をアミンまたはポリアミンと反応させるステップと
を含む方法。
[36]
7以下までのポリアルキレンオキシド基のアルコキシル化が、ルイス酸触媒により、少なくとも1つのペンダントOH基を有する前記脂肪酸、脂肪エステル、トリグリセリドに対して行われる、上記[34]または[35]に記載の方法。
[37]
さらなるアルコキシル化がアルカリ触媒により行われる、上記[36]に記載の方法。
【0074】
ここで、本発明を以下の限定されない実施例により例示する。
【0075】
実施例1:BF3触媒を用いて行われた9EO(ECO9)を有するヒマシ油(CO)のエトキシル化
ヒマシ油(4040g)を、清浄な乾燥した2ガロンの圧力容器に投入し、125℃に加熱し、3時間の期間窒素スパージにより脱水し(28gの試料を採取して水分をチェック、HO=0.03重量%)、60℃に冷却し、15.2gのBF:EtOの添加により触媒した。次いで、混合物を窒素でパージし、95℃に加熱した。エチレンオキシド(EO)(1671g)を110℃で64分の期間にわたり添加し、110℃で71分の期間分解させ、60℃未満に冷却し、一晩放置した。生成物は、ECO9である(炭化水素鎖上の3つのペンダントOH基のそれぞれが、約3EOを有する)。翌日、CO+9EOの一部(1838g)を、さらなる誘導化のために取り出した。
【0076】
実施例2:BF3触媒を用いて行われた15EO(ECO15)を有するヒマシ油のエトキシル化
残りのECO9(3845g)を95℃に加熱し、105〜110℃で30分の期間にわたり追加のEOを添加し(755g)、105〜110℃で90分の期間分解させ、パージし、60℃未満に冷却した。生成物は、ECO15である(炭化水素鎖上の3つのペンダントOH基のそれぞれが、約5EOを有する)。CO+15EOの一部(2005g)を、さらなる誘導体化のために取り出した。EOの大部分がペンダントOH基に付加され、ごく微量のEOがエステル基に挿入されるため、各ペンダントOH基上のEO数は、約5である。
【0077】
実施例3:BF3およびKOH触媒を用いて行われた24EO(ECO24)を有するヒマシ油のエトキシル化
実施例2における残りのECO15(2595g)に、メタノール(50g)中のKOH(20%)を添加して、BFを中和し、残りの反応を触媒した。次いで、混合物を135℃に加熱し、2時間の期間にわたる窒素スパージによりメタノールを除去した。メタノールの除去後、140〜145℃で120分の期間にわたりEOを添加し(660g)、145℃で105分の期間分解させ、60℃未満に冷却し、CO+24EO(ECO24)の一部(1331g)をさらなる誘導体化のために取り出した。
【0078】
実施例4:BF3およびKOH触媒を用いて行われた30EO(ECO30)を有するヒマシ油のエトキシル化
翌日、残りのECO24(1924g)を135℃に加熱し、EOを140〜145℃で40分間の期間にわたり添加し(300g)、140〜145℃で180分の期間分解させ、60℃未満に冷却し、CO+30EO(ECO30)の一部をさらなる誘導体化のために取り出した(1045g)。
【0079】
実施例5:BF3およびKOH触媒を用いて行われた45EO(ECO45)を有するヒマシ油のエトキシル化
翌日、残りのECO30(1179g)を135℃に加熱し、EOを140〜145℃で75分間の期間にわたり添加し(360g)、140〜145℃で180分の期間分解させ、60℃未満に冷却し、反応器の内容物を取り出した(1299gのECO45)。
【0080】
【表1】
【0081】
触媒としてKOHを使用した実施例3、4および5の場合、追加的なEOは、ペンダントエトキシル化基に結合すると共に、エステル基に挿入される。したがって、各OH基上のEO数は、結合および挿入に対する同様の反応性を仮定すると、それぞれ約6.5、7.5および10と推定される。
【0082】
実施例6:高温で従来の触媒KOHを用いて作製されたヒマシ油−12EO
同じ1ガロンのアルコキシル化反応器を、反応に使用した。ヒマシ油(1200g)および水酸化カリウム45%液体(10.5g)を反応器に投入し、140℃で45分間、窒素パージ下で脱水して、その含水率を0.10重量%未満まで低減した。温度を160℃に上昇させ、次いでエチレンオキシド(850g)を90分にわたり反応器に投入した。EO添加中、温度を160〜175℃に、また圧力を60psig未満に維持した。EO添加の完了後、生成物混合物を160〜170℃で2時間分解させ、次いで窒素でパージして60℃に冷却した。次いで、酢酸(5.0g)を反応器に投入し、触媒を中和した。次いで、生成物混合物を取り出した。約1950gのエトキシル化生成物が回収された。
【0083】
得られたヒマシ油−12EOは、室温で透明な粘稠性の液体である。ヒドロキシル数分析の結果では、これがヒマシ油の14.4EO付加物であることが確認されている。NMR分析の結果では、エステル基でのEO挿入およびヒドロキシル基でのEO結合の両方がエトキシル化中に生じたが、EOのほぼ全てがエステル基に挿入され、ごく微量のEOがヒドロキシル基に結合したことが確認されている。
【0084】
実施例7:低温で従来の触媒KOHを用いて作製されたヒマシ油−12EO
実施例2における実験を繰り返したが、エトキシル化は、第1の実験において使用された低温(100〜120℃)で行われた。最初はエトキシル化反応が生じたが、全850gのEOのうち最初の200gが反応器に投入された後に停止し、実験を中止せざるを得なかった。この実験の結果は、通常のKOH触媒プロセスをヒマシ油のエトキシル化に使用する場合は、反応は高温で行われなければならず、鎖上のエステル基へのEO挿入は不可避であることを示している。
【0085】
実施例8:ヒマシ油のアミドアミン(APA)(CO−APA)
ヒマシ油(CO、495g)およびジメチルアミノプロピルアミン(DMAPA、311g)を、清浄な2クオートの圧力反応器に、6:1のDMAPA:COモル比で投入した。高い変換度を確実とするために、過剰のDMAPAが使用される。混合物を、空気を含まないように窒素でパージし、20psigに加圧し、4〜12時間160〜175℃に加熱した。FTIR分析を使用して、エステルピーク(1740〜1750cm−1)の消失によりアミド基転移の度合いを監視した。エステル含量が約5〜10%(ピーク強度による)となったら、材料を冷却して取り出した。
【0086】
次いで、機械式撹拌器、Dean−Starkトラップ、濃縮器、熱電対、および窒素スパージラインを備えた清浄な乾燥した2Lのフラスコに、CO−APAを移した。1.0LPMの窒素スパージと共に生成物を155℃に加熱し、アミド基転移から過剰のDMAPAを除去した。DMAPAの除去は、TAVが安定で理論的TAVとほぼ等しい場合に完了したものとみなした。
【0087】
この試料は、構造(i)(式中、y’は、0であり、Zは、H(水素)であり、q=1であり、x’は、ゼロであり、R=Hであり、RおよびR=CHであり、R=プロピレンであり、Rは、存在せず、e=0である)に属する。
【0088】
実施例9:ECO15のアミドアミン(APA)(ECO15−APA)
実施例2からのECO15(585g)およびDMAPA(220g)を、清浄な2クオートの圧力反応器に、6:1のDMAPA:/ECOモル比で投入した。高い変換度を確実とするために、過剰のDMAPAが使用される。混合物を、空気を含まないように窒素でパージし、20psigに加圧し、4〜12時間160〜175℃に加熱した。FTIR分析を使用して、エステルピーク(1740〜1750cm−1)の消失によりアミド基転移の度合いを監視した。エステル含量が約5〜10%(ピーク強度による)となったら、材料を冷却して取り出した。
【0089】
次いで、機械式撹拌器、Dean−Starkトラップ、濃縮器、熱電対、および窒素スパージラインを備えた清浄な乾燥した2Lのフラスコに、ECO15−APAを移した。1.0LPMの窒素スパージと共に生成物を155℃に加熱し、アミド基転移から過剰のDMAPAを除去した。DMAPAの除去は、TAVが安定で理論的TAVとほぼ等しい場合に完了したものとみなした。
【0090】
この試料は、構造(i)(式中、y’は、0であり、Zは、H(水素)であり、q=1であり、x’は、約5であり、R=Hであり、RおよびR=CHであり、R=プロピレンであり、Rは、存在せず、e=0である)に属する。
【0091】
実施例10:ECO45のアミドアミン(APA)(ECO45−APA)
実施例5からのECO45(666g)およびDMAPA(169g)を、清浄な2クオートの圧力反応器に、6:1のDMAPA:/ECOモル比で投入した。高い変換度を確実とするために、過剰のDMAPAが使用される。混合物を、空気を含まないように窒素でパージし、20psigに加圧し、4〜12時間160〜175℃に加熱した。FTIR分析を使用して、エステルピーク(1740〜1750cm−1)の消失によりアミド基転移の度合いを監視した。エステル含量が約5〜10%(ピーク強度による)となったら、材料を冷却して取り出した。
【0092】
次いで、機械式撹拌器、Dean−Starkトラップ、濃縮器、熱電対、および窒素スパージラインを備えた清浄な乾燥した2Lのフラスコに、ECO45−APAを移した。1.0LPMの窒素スパージと共に生成物を155℃に加熱し、アミド基転移から過剰のDMAPAを除去した。DMAPAの除去は、TAVが安定で理論的TAVとほぼ等しい場合に完了したものとみなした。
【0093】
この試料は、構造(i)(式中、y’は、0であり、Zは、H(水素)であり、q=1であり、x’は、約10であり、R=Hであり、RおよびR=CHであり、R=プロピレンであり、Rは、存在せず、e=0である)に属する。
【0094】
【表2】
【0095】
【表3】
【0096】
実施例11:CO−APAのアミドアミン(APA)オキシド(CO−APA−Ox)
168gのCO−APA(実施例8から)を、撹拌器および温度制御器を備えた500mlの5口フラスコ(閉鎖系)に投入した。混合中、温度を60℃に上昇させた。次いで、42gの35%過酸化水素を、1時間の期間にわたり10等分量ずつ投入した。添加の間中、発熱を68〜72℃の間に制御するために、加熱マントルを上昇/下降させた。全ての過酸化水素を投入したら、フラスコの内容物を70〜72℃で4時間分解させた。4時間の分解期間後、過酸化水素は0.03%であり、追加の2グラムの50%過酸化水素を添加し、15分間混合し、通気させたフラスコを60℃の炉内に設置し、一晩分解させた。翌日、分析のために生成物をサンプリングし、次いで8オンスの瓶内に取り出した。
【0097】
この試料は、構造(i)(式中、y’は、0であり、Zは、H(水素)であり、q=1であり、x’は、ゼロであり、R=Hであり、RおよびR=CHであり、R=プロピレンであり、Rは、O(酸素)であり、e=0である)に属する。
【0098】
実施例12:ECO15−APAのアミドアミン(APA)オキシド(ECO15−APA−Ox)
181gのECO15−APA(実施例9から)を、撹拌器および温度制御器を備えた500mlの5口フラスコ(閉鎖系)に投入した。混合中、温度を60℃に上昇させた。次いで、30gの35%過酸化水素を、1時間の期間にわたり10等分量ずつ投入した。添加の間中、発熱を68〜72℃の間に制御するために、加熱マントルを上昇/下降させた。全ての過酸化水素を投入したら、フラスコの内容物を70〜72℃で4時間分解させた。4時間の分解期間後、過酸化水素は0.03%であり、追加の2グラムの50%過酸化水素を添加し、15分間混合し、通気させたフラスコを60℃の炉内に設置し、一晩分解させた。翌日、分析のために生成物をサンプリングし、次いで8オンスの瓶内に取り出した。
【0099】
この試料は、構造(i)(式中、y’は、0であり、Zは、H(水素)であり、q=1であり、x’は、約5であり、R=Hであり、RおよびR=CHであり、R=プロピレンであり、Rは、O(酸素)であり、e=0である)に属する。
【0100】
実施例13:ECO45−APAのアミドアミン(APA)オキシド(ECO45−APA−Ox)
138gのECO45−APA(実施例10から)を、撹拌器および温度制御器を備えた500mlの5口フラスコ(閉鎖系)に投入した。混合中、温度を60℃に上昇させた。次いで、12gの35%過酸化水素を、1時間の期間にわたり10等分量ずつ投入した。添加の間中、発熱を68〜72℃の間に制御するために、加熱マントルを上昇/下降させた。全ての過酸化水素を投入したら、フラスコの内容物を70〜72℃で4時間分解させた。3.分解期間4時間の後、過酸化水素は0.03%であり、追加の2グラムの50%過酸化水素を添加し、15分間混合し、通気させたフラスコを60℃の炉内に設置し、一晩分解させた。翌日、分析のために生成物をサンプリングし、次いで8オンスの瓶内に取り出した。
【0101】
この試料は、構造(i)(式中、y’は、0であり、Zは、H(水素)であり、q=1であり、x’は、約10であり、R=Hであり、RおよびR=CHであり、R=プロピレンであり、Rは、O(酸素)であり、e=0である)に属する。
【0102】
【表4】
【0103】
実施例14:CO−APAのアミドアミン(APA)ベタイン(CO−APA−Bet)
1.3:1.0のモル比のモノクロロ酢酸ナトリウム(SMCA)対CO−APA(実施例8から)でベタインを合成した。TAV(過塩素酸滴定)を使用してAPAの等価重量を計算し、これを、機械式撹拌器および熱電対を備えた清浄な500mLの丸底フラスコに投入し、50℃に加熱し、SMCAを4等分量ずつ添加した。全ての必要なSMCAを添加した後、混合物を90℃に加熱し、4時間から5時間分解させた。
【0104】
この試料は、構造(i)(式中、y’は、0であり、Zは、H(水素)であり、q=1であり、x’は、ゼロであり、R=Hであり、RおよびR=CHであり、R=プロピレンであり、Rは、CH−COOであり、e=0である)に属する。
【0105】
実施例15:ECO15−APAのアミドアミン(APA)ベタイン(ECO15−APA−Bet)
1.3:1.0のモル比のモノクロロ酢酸ナトリウム(SMCA)対ECO9−APA(実施例9から)でベタインを合成した。TAV(過塩素酸滴定)を使用してAPAの等価重量を計算し、これを、機械式撹拌器および熱電対を備えた清浄な500mLの丸底フラスコに投入し、50℃に加熱し、SMCAを4等分量ずつ添加した。全ての必要なSMCAを添加した後、混合物を90℃に加熱し、4時間から5時間分解させた。
【0106】
この試料は、構造(i)(式中、y’は、0であり、Zは、H(水素)であり、q=1であり、x’は、約5であり、R=Hであり、RおよびR=CHであり、R=プロピレンであり、Rは、CH−COOであり、e=0である)に属する。
【0107】
実施例16:ECO45−APAのアミドアミン(APA)ベタイン(ECO45−APA−Bet)
1.3:1.0のモル比のモノクロロ酢酸ナトリウム(SMCA)対ECO45−APA(実施例10から)でベタインを合成した。TAV(過塩素酸滴定)を使用してAPAの等価重量を計算し、これを、機械式撹拌器および熱電対を備えた清浄な500mLの丸底フラスコに投入し、50℃に加熱し、SMCAを4等分量ずつ添加した。全ての必要なSMCAを添加した後、混合物を90℃に加熱し、4時間から5時間分解させた。
【0108】
この試料は、構造(i)(式中、y’は、0であり、Zは、H(水素)であり、q=1であり、x’は、約10であり、R=Hであり、RおよびR=CHであり、R=プロピレンであり、Rは、CH−COOであり、e=0である)に属する。
【0109】
【表5】
【0110】
次いで、塩化ナトリウムの大部分を分離するために、実施例14、15および16におけるそれぞれの合成されたベタインをイソプロピルアルコールで希釈して400gの総重量とし、遠心分離した。次いで、上部のベタイン層をデカンテーションし、100〜110℃での窒素スパージにより、残りのIPAを除去した。
【0111】
【表6】
【0112】
実施例17:CO−APAの塩化メチル四級化合物(CO−APA−MeQ)
170gのCO−APA(実施例8から)を、10重量%プロピレングリコールおよび2重量%NaHCOと共に、600mLのオートクレーブ内に入れた。次いで、材料を窒素で3回パージし、95℃に加熱した。低遊離アミンを達成するために、塩化メチル供給物、9.3g(20モル%過剰)を約7分で入れ、分解時間を6〜7時間とした。
【0113】
この試料は、構造(i)(式中、y’は、0であり、Zは、H(水素)であり、q=1であり、x’は、ゼロであり、R=Hであり、RおよびR=CHであり、R=プロピレンであり、Rは、CHであり、e=1であり、X=Cl(塩化物)である)に属する。
【0114】
実施例18:ECO15−APAの塩化メチル四級化合物(ECO15−APA−MeQ)
175gのECO15−APA(実施例9から)を、10重量%プロピレングリコールおよび2重量%NaHCO(4.2g)と共に、600mLのオートクレーブ内に入れた。次いで、材料を窒素で3回パージし、95℃に加熱した。低遊離アミンを達成するために、塩化メチル供給物、29gを約7分で入れ、分解時間を6〜7時間とした。
【0115】
この試料は、構造(i)(式中、y’は、0であり、Zは、H(水素)であり、q=1であり、x’は、約5であり、R3=Hであり、RおよびR=CHであり、R8=プロピレンであり、R9は、CHであり、e=1であり、X=Cl(塩化物)である)に属する。
【0116】
実施例19:ECO−APA45の塩化メチル四級化合物(ECO15−APA−MeQ)
170gのECO45−APA(実施例10から)を、10重量%プロピレングリコールおよび2重量%NaHCOと共に、600mLのオートクレーブ内に入れた。次いで、材料を窒素で3回パージし、95℃に加熱した。低遊離アミンを達成するために、塩化メチル供給物、9.3g(20モル%過剰)を約7分で入れ、分解時間を6〜7時間とした。
【0117】
この試料は、構造(i)(式中、y’は、0であり、Zは、H(水素)であり、q=1であり、x’は、約10であり、R3=Hであり、R5およびR7=CHであり、R8=プロピレンであり、R9は、CHであり、e=1であり、X=Cl(塩化物)である)に属する。
【0118】
【表7】
【0119】
実施例20:リシノール酸APAの塩化メチル四級化合物
この反応では、実施例17の場合と同じ所望の生成物が得られるが、但し、ここでは油ではなく脂肪酸で開始される。
【0120】
ステップ1:2Lのオートクレーブに、300g(0.96モル)のリシノール酸および100g(2モル%過剰)のDMAPAを加えた。反応器を封止し、窒素でパージした。次いで、出口を閉鎖し、反応器を185℃に加熱して反応させた。数時間後、KOH/MeOH滴定により遊離脂肪酸含量を監視するために、試料を採取した。遊離脂肪酸が2重量%未満となったら、反応器を減圧し、5時間水を除去するために窒素スパージ(0.5slm)によりストリッピングした。材料をオートクレーブから取り出した。
【0121】
ステップ2:120mLのFisher−Porter瓶に、50gのリシノール酸APAを加え、撹拌しながら窒素下で封止した。反応器を90℃に加熱し、窒素でパージした。反応器をNで50psigに加圧し、15分間漏れ試験を行った。
【0122】
ステップ3:漏れが検出されなかった場合、反応器を減圧し、MeCl添加用に設定した。次いで、MeClを反応器に添加し、反応させた。反応は125℃に発熱し、加熱浴を外して反応を約90℃に冷却した。MeClの添加後、混合物は濁り、粘度が増加した。反応温度が90℃に冷却された後、さらなるMeClを添加し、反応させた。四級化合物(quats)の粘度を視覚的に評価したが、結果を表8に要約する。MeClの全てが添加されたら、反応物を30分間分解させた。反応器を加熱浴から取り出し、瓶から材料を取り出し、室温に冷却した。材料を分析のために破砕した。
【0123】
この試料は、構造(i)(式中、y’は、0であり、Zは、H(水素)であり、q=1であり、x’は、ゼロであり、R=Hであり、RおよびR=CHであり、R=プロピレンであり、Rは、CHであり、e=1であり、X=Cl(塩化物)である)に属する。
【0124】
実施例20において、周知のアルカリアルコキシル化プロセスを使用して、ステップ2の後にエチレン(またはプロピレン)オキシドを添加することができる。得られる試料は、構造(i)(式中、y’は、0であり、Zは、H(水素)であり、q=1であり、x’は、どれ程多くのEOが添加されたかに依存して>0であり、R=Hであり、RおよびR=CHであり、R=プロピレンであり、Rは、CHであり、e=1であり、X=Cl(塩化物)である)に属する。
【0125】
【表8】
【0126】
実施例21および22:ヒドロキシル化大豆油(HSO)のアミドアミン(APA)
ヒドロキシル化大豆油(HSO−商品名Agrol 5.6)を、BioBased Technologiesから入手した。撹拌棒、ガスアダプター、短いビグリューカラム、濃縮器、サーモウェル、および熱電対を備えた3リットルの4口フラスコ内で反応を行った。728g(2.11 OH当量)のHSO、および254g(2.49モル)のDMAPAを添加し、220〜240℃に加熱した。定期的に試料を採取し、FTIRにより、アミドに対しては1649cm−1で、またエステルに対しては1738cm−1で監視した。連続した試料がアミド/エステルの極めて僅かな変化を示した場合、458gを取り出し、残りの内容物を80℃で1時間スパージした。これは、実施例21(HSO−APA−1)、476gとして回収された。前述した458gをフラスコに戻し、24.8g、0.24モルのさらなるDMAPAを添加した。そして、220℃で1時間加熱を続けた。反応器を85℃に冷却し、2時間スパージした。4.0gの蒸留物、おそらくはDMAPAと共に、487gの生成物である実施例22(HSO−APA−2)が回収された。実施例21および22の分析を、以下に示す。
【0127】
【表9】
【0128】
実施例21および22における試料は、構造(i)(式中、y’は、1であり、Zは、H(水素)であり、q=1であり、x’は、ゼロであり、R=Hであり、RおよびR=CHであり、R=プロピレンであり、Rは、存在せず、e=0である)に属する。
【0129】
実施例8〜22は、反応のためのアミンとしてDMAPAを使用した。同様の反応条件を使用し、別のアミンを使用することにより、同じ反応を行って対応する構造を得ることができることが、当業者に明らかである。
【0130】
実施例23:小麦に対する窒素含有ヒマシ油誘導体の生物有効性向上効果
300g ae/HAのIPA−グリホセートの溶液を小麦に噴霧することにより、温室実験を行った。グリホセート製剤は、10%の活性な界面活性剤を含有する360g/LのIPAをベースとした。小麦は、円滑に発芽し、除草剤試験に良好な種であることから、「雑草」として使用された。未処理対照(untreated check)(UTC)には、水のみを噴霧した。鉢150には、グリホセートのみの溶液を噴霧した。鉢149には、タロウアミン−15EO(TAE15)を含有するグリホセート溶液を噴霧した。TAE15は、グリホセート有効性を向上させるために使用される最も一般的な界面活性剤である。
【0131】
本発明による界面活性剤を含有するグリホセート溶液を、植物に噴霧した。以下の表は、様々な界面活性剤およびそれらの対応する鉢を列挙している。処理後4週間のパーセント成長制御データもまた同様に、この表に示されている。パーセント成長制御データは、これらの植物の生体重から得られた。データは、本発明による界面活性剤を含有するグリホセート溶液が、グリホセートのみよりも良好な成長制御を提供し、したがってアジュバントとして作用することを明確に示している。多くの場合において、アジュバント活性は、TAE15のアジュバント活性と等しい。処理から4週間後のこれらの植物の写真を、図1に示す。
【0132】
【表10】
【0133】
本発明の窒素含有界面活性剤を含有する鉢(上の11の鉢)の%成長制御を比較すると、この温室試験において、本発明の窒素含有界面活性剤が、グリホセート(鉢150)の生物有効性を向上させることができることが確認され得る。
【0134】
実施例24:小麦に対する窒素含有ヒドロキシル化大豆油誘導体の生物有効性向上効果
これらの界面活性剤に対して、別個のセットの試験を行った。実施例24の条件および処理は、実施例23と同一であった。以下の表は、エトキシル化タロウアミン(15EOを有する)、IPAグリホセート単独、およびUTC(上述のような)に対するデータと共に、これらの界面活性剤により提供された処理後4週間の%成長制御データを示す。この場合、%成長制御は、植物の視覚的検査により得られた定性的データである。データは、本発明による界面活性剤を含有するグリホセート溶液が、グリホセートのみよりも向上した成長制御を提供し、したがってアジュバントとして作用することを明確に示している。
【0135】
【表11】
【0136】
実施例25:アサガオに対する窒素含有エトキシル化ヒマシ油誘導体の生物有効性向上効果
実施例25の条件および処理は、実施例23と同一であったが、但し、実施例25は小麦の代わりにアサガオを使用した。
【0137】
以下の写真は、処理から4週間後(WAT)の結果を示したものである。結果は、アサガオ制御のランクが、鉢121、鉢129、鉢120、鉢130、UTC(未処理対照)の順であることを示した。すなわち、ヒマシ油−45EO DMAPA(ECO45−APA)は、タロウアミン−15EOよりも若干良好な制御を示し、一方ヒマシ油−15EO DMAPA四級化合物(ECO15−APA−MeQ)は、タロウアミン−15EOと同様の制御を示した。鉢130は、あまり制御を示さなかった。結果は、表12に要約され得る。
【0138】
【表12】
図1
図2