(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0051】
以下、図面を参照して本発明をより詳細に説明する。
【0052】
以下の説明で使われる構成要素に対する接尾辞“モジュール”及び“部”は、単純に本明細書の作成の容易性を考慮して与えられるものであって、前記“モジュール”及び“部”は互いに混用されることもできる。
【0053】
一方、本明細書で記述されるデバイスは無線通信可能なデバイスであって、スマートフォンを含んだ携帯電話、タブレットPC、デスクトップコンピュータ、ノートブック、スマートTV、IPTVなどを含んだテレビなどが可能である。
【0054】
また、以下の添付図面及び添付図面に記載された内容を参照して本発明の実施形態を詳細に説明するが、本発明が実施形態により制限または限定されるものではない。
【0055】
本明細書で使われる用語は本発明での機能を考慮しながらできる限り現在広く使われる一般的な用語を選択したが、これは当分野に従事する技術者の意図または慣例または新たな技術の出現などによって変わることがある。
【0056】
また、特定の場合は出願人が任意に選定した用語もあり、この場合、該当する発明の説明部分でその意味を記載するはずである。
【0057】
したがって、本明細書で使われる用語は、単純な用語の名称でない、その用語が有する実質的な意味と本明細書の全般に亘る内容に基づいて解析されなければならないことを明らかにしようとする。
【0058】
図1は、本明細書で提案する無線ドッキングシステム(Wireless Docking System)の一例を示す図である。
【0059】
無線ドッキングシステム(Wireless Docking System)は、ワイファイドッキングシステム(Wi−Fi Docking System)と表現されることもできる。
【0060】
図1に示すように、無線ドッキングシステム100は、ドッキー(Dockee)110、ドッキングセンター(Docking Center)120、及び周辺機器(Peripheral)130を含む。前記ドッキー、ドッキングセンター、及び周辺機器は、前記無線ドッキングシステムを構成する主要構成要素に該当し、前記無線ドッキングシステムは以外にも他の構成要素を含むことができる。
【0061】
まず、ドッキー(Dockee)110は無線ドッキングシステムを活用して使用する対象装置であって、スマートフォン(Smart Phone)、ラップトップ(Laptop)、タブレット(Tablet)PC、携帯用再生機器(Portable Player)(一例に、MP3など)、携帯用ゲームコンソール(Portable Game Console)、カメラ(Camera)などでありうる。
【0062】
前記ドッキーは、無線ドッキー(Wireless Dockee:WD)、ワイファイ(Wi−Fi)ドッキーとも表現され、前記ドッキーとドック(dock)する一連の周辺機器を選択するためにドッキングセンターと連結する。
【0063】
ドッキングセンター(Docking Center)120は、多様な周辺機器(Peripheral)と有線または無線で連結されるか、またはドッキングセンターに統合されていることもできる。
【0064】
前記ドッキングセンターはドッキーを制御する装置、即ちドッキーがペアリング(pairing)する対象装置をいう。また、前記ドッキングセンターは場合によってディスプレイ機能を含むこともできる。前記ドッキングセンターは、モニター、TV、タブレットPC、別途のネットワーク装備でありうる。前記別途のネットワーク装備は、アクセスポイント(AP)、ルータ(Router)、ゲートウェイ(Gateway)などをいう。
【0065】
周辺機器(Peripheral)130は、ユーザが直接的に使用する入/出力装置または便宜装置のような周辺装置をいうものであって、少なくとも1つの周辺機器機能(Peripheral Functions:PF)を遂行するハードウェア構成要素である。
【0066】
前記周辺機器は、マウス、キーボード、ゲームパッド、スピーカー/マイク、プロジェクター/ディスプレイ、自動車装備(Car Equipment)、プリンタ/スキャナー、照明など、ホーム自動(Home Automation)装置でありうる。
【0067】
ドッキーがドッキングセンターとドック(Dock)する時、WSBまたはワイファイディスプレイ(Wi−Fi Display)のようなワイファイ周辺機器は、ドッキーに直接連結されるか、またはドッキングセンターを通じてリレー(relay)することによって連結できる。
【0068】
図2a及び
図2bは、本明細書で提案するドッキー(Dockee)、ドッキングセンター(Docking Center)、及び周辺機器(Peripheral)の内部ブロック図の一例を示す図である。
【0069】
図2aに図示されたドッキーと
図2bに図示されたドッキングセンター及び周辺機器とは互いに無線または有線で連結できる。
【0070】
まず、ドッキー110は、応用階層(Application)111、メモリ(Memory)112、ドッキングモジュール(Docking Module)113、無線MAC(Medium Access Control)階層114、無線PHY(Physical)階層115を含む。
【0071】
前記ドッキングモジュール113は,ドッキング管理(Docking Management)モジュール113−1、ドッキングディスカバリー(Docking Discovery)モジュール113−2、ディスプレイソース(Display Source)113−3を含む。
【0072】
ドッキングセンター120は、応用階層121、周辺機器インターフェース(Peripheral Interface)122、ドッキングモジュール(Docking Module)123、メモリ(Memory)124、無線MAC階層(Layer)125、無線物理(PHY)階層126を含む。
【0073】
前記周辺機器インターフェース122は、ドッキング専用周辺機器(Docking Dedicated Peripheral)、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、NFC(Near Field Communication)、USB(Universal Serial Bus)、WSB(Wi−Fi Serial Bus)などのインターフェースで構成できる。
【0074】
前記ドッキングモジュール123は、専用周辺機器のためのプロトコル(Protocol for Dedicated Peripheral)123−1、ドッキング管理(Docking Management)モジュール123−2、ドッキングディスカバリー(Docking Discovery)モジュール123−3、ディスプレイシンク(Display Sink)123−4を含む。
【0075】
前記ドッキー及びドッキングセンターの無線MAC階層は、ドッキングディスカバリーモジュールを含む。
【0076】
前記ドッキーとドッキングセンターはワイファイ無線で連結される。
【0077】
周辺機器は、ドッキングセンターと有線または無線で連結される。
図2a及び
図2bを参照すると、ドッキングセンターは5個の周辺機器と連結されている。
【0078】
周辺機器1はドッキング専用周辺機器として内部にドッキング専用周辺機器機能モジュール131及びドッキング管理モジュール132を含む。
【0079】
周辺機器2はブルートゥース通信が可能な周辺機器であり、周辺機器3はNFC通信可能な周辺機器であり、周辺機器4はUSB通信可能な周辺機器であり、周辺機器5はワイファイ通信可能なWSB(Wi−Fi Serial Bus)である。
【0080】
前記ドッキー及びドッキングセンターのMACプロトコル及びPHYプロトコルについて具体的に説明する。
【0081】
まず、PHYプロトコル(Physical Layer Protocol)はMACプロトコル(Medium Access Control Protocol)からデータの転送の要請を受ければ、要請を受けたデータに対し、FECエンコーディング(Forward Error Correction Encoding)、変調(Modulation)、プリアンブル(Preamble)、及びパイロット(Pilot)などの付加信号を挿入するなどの処理を行って通信部に伝達する役割をする。
【0082】
また、PHYプロトコルは送受信部が受信した信号の伝達を受ければ、伝達を受けた受信信号を復調(Demodulation)、イコライゼーション(Equalization)、FECデコーディング(Forward Error Correction Decoding)、及びPHYで付加された信号の向上などの過程を通じてMACプロトコルにデータを伝達する役割を遂行する。
【0083】
このような機能のためにPHYプロトコルは、変調器(Modulator)、復調器(Demodulator)、イコライザー(Equalizer)、FECエンコーダ(Forward Error Correction Encoder)、及びFECデコーダ(Forward Error Correction Decoder)を含むことができる。
【0084】
MACプロトコルは、上位階層から伝達されるデータをPHYプロトコルに伝達及び転送するために必要な過程を遂行するか、または基本的な通信がなされるための付加的な転送を担当する。
【0085】
このために、上位階層から転送が要求されるデータの転送に適するように加工してPHYプロトコルに伝達及び転送するように処理し、またPHYプロトコルから伝達された受信データを加工して上位階層に伝達する役割を遂行する。
【0086】
また、このようなデータ伝達のために必要なその他の付加的な送受信を担当することによって、通信プロトコルを処理する役割を担当することができる。
【0087】
図2cは、本明細書で提案するドッキー及びドッキングセンターの内部ブロック図の更に他の一例を示す図である。
【0088】
図2cに示すように、ドッキー110及びドッキングセンター120は、通信部(または、送受信部)10、制御部20、入力部30、出力部40、及びメモリ112、124を含む。
【0089】
通信部10、制御部20、入力部30、出力部40、及びメモリ112、124は、本明細書で提案する方法を遂行するために機能的に連結されている。
【0090】
通信部(送受信部またはRF部)10は、PHYプロトコル(Physical Layer Protocol)から作られた情報を受信すれば、受信した情報をRFスペクトル(Radio−Frequency Spectrum)に移して、フィルタリング(Filtering)、増幅(Amplification)などを遂行してアンテナに送信する。また、通信部はアンテナで受信されるRF信号(Radio Frequency Signal)をPHYプロトコルで処理可能な帯域に移して、フィルタリングを遂行する機能をする。
【0091】
そして、通信部10はこのような送信と受信機能を切り換えるためのスイッチ(Switch)機能も含むことができる。
【0092】
制御部20は、本明細書で提案された機能、過程、及び/又は方法を具現する。無線インターフェースプロトコルの階層は制御部により具現できる。
【0093】
即ち、前記制御部はワイファイのために無線ドッキングサービスを遂行するために、ドッキングディスカバリー、ドッキング動作、ドッキングペアリング、ドッキング終了動作などを制御することができる。
【0094】
また、前記制御部はドッキングサービスをサポートするドッキングセンター(Wireless Docking Center:WDC)を発見するためのドッキング情報要素(Docking Information Element)1を含むプローブ要請(Probe Request)を送信するように前記通信部を制御し、前記プローブ要請を受信したドッキングセンターからドッキング情報要素2を含むプローブ応答(Probe Response)を受信するように前記通信部を制御し、前記受信されたプローブ応答に基づいて、前記ドッキングセンターとドッキング連結を遂行するように制御する。
【0095】
また、前記制御部はドッキー(Wireless Dockee:WD)からドッキング連結のためのドッキング要請(Docking_Request)を受信するように前記通信部を制御し、周辺機器(Peripheral)に前記周辺機器の詳細情報を要請するための詳細情報要請を送信するように前記通信部を制御し、前記周辺機器から前記詳細情報要請に対する応答として詳細情報を受信し、前記ドッキーに前記ドッキング要請に対する応答としてドッキング応答(Docking_Rsponse)を送信するように制御する。
【0096】
メモリ112、124は制御部と連結されて、ワイファイを用いて無線ドッキングサービス遂行のためのプロトコルやパラメータを格納する。
【0097】
制御部20は、ASIC(application−specific integrated circuit)、他のチップセット、論理回路、及び/又はデータ処理装置を含むことができる。メモリ112、124は、ROM(read−only memory)、RAM(random access memory)、フラッシュメモリ、メモリカード、格納媒体、及び/又は他の格納装置を含むことができる。通信部10は、無線信号を処理するためのベースバンド回路を含むことができる。実施形態がソフトウェアで具現される時、前述した技法は前述した機能を遂行するモジュール(過程、機能など)で具現できる。モジュールはメモリに格納され、制御部により実行できる。メモリ112、124は、制御部20の内部または外部にあり、よく知られた多様な手段により制御部20と連結できる。
【0098】
出力部(ディスプレイ部または表示部)40は制御部により制御され、キー入力部(図示せず)で発生するキー入力信号及び制御部からの各種情報信号と共に、前記制御部から出力される情報を出力する。
【0099】
図3は、本明細書で提案するドッキー及びドッキングセンターの内部構成を機能的な面で概略的に示す図である。
【0100】
図3に示すように、ドッキング管理モジュール(Docking Management Module、113−1、123−2)は、ドッキー及びドッキングセンターで対象装置との連結の有無、接続及び使用履歴、装置情報などを管理及び制御する。
【0101】
ドッキングプロトコル(Docking Protocol)は、ドッキーとドッキングセンターとの間の制御、モニタリング、及び情報交換のためのプロトコルである。
【0102】
ドッキングディスカバリー(Docking Discovery)モジュールは、周囲装置を対象に無線ドッキングシステムを提供する装置を探すためにディスカバリー(探索、発見)機能を遂行する。
【0103】
ここには、MAC階層で遂行するMACドッキングディスカバリー(MAC Docking Discovery)と応用階層で遂行する応用ドッキングディスカバリー(App Docking Discovery)がある。
【0104】
MACドッキングディスカバリーは、データリンク階層(Data Link Layer)でIP基盤の関係(association)を結ぶ前にドッキングサポートするか否かを検索するための機能をする。
【0105】
アプリケーションドッキングディスカバリー(Application Docking Discovery)は、MACドッキングディスカバリー機能を使用できない場合、応用階層でドッキングサポートするか否かを検索するための機能を遂行する。
【0106】
専用周辺機器プロトコル(Dedicated Peripheral Protocol)は、USB、ブルートゥースなどの常用インターフェースをサポートせず、ただ無線ドッキングシステムのみをサポートする役割を遂行する。
【0107】
(ドッキングディスカバリー(Docking Discovery))
以下、本明細書で提案するドッキングサービス遂行のためのドッキングディスカバリー(Docking Discovery)手続について説明する。
【0108】
ドッキングディスカバリーにはMAC階層(layer)ドッキングディスカバリー(Docking Discovery)手続と応用階層ドッキングディスカバリー(Application Docking Discovery)手続がある。
【0109】
まず、MAC階層ドッキングディスカバリー手続について説明する。
【0110】
(Wi−Fi)無線通信において、データリンク階層を担当するMACはL2連結確立(L2 Connection Establishment)の以前にプロービング(Probing)またはビーコン(Beacon)手続、認証(Authentication)手続、関係(Association)手続などを遂行する。
【0111】
前記のような手続は場合によってチャンネルスキャニング(Channel Scanning)などを遂行して多少多い時間がかかることがある。
【0112】
全ての応用階層の通信プロトコルは、前記のようなMAC連結確立手続を完了した後に始まり、無線ドッキングのためのディスカバリー手続もドッキング対象装置が通信可能距離内に位置しても必ずMAC連結手続を完了した後のみに可能である。
【0113】
このようなデータリンク手続遂行によって応用階層でのドッキングディスカバリーは相対的に長い遂行時間がかからざるを得ない。また、隣り合う装置の数が増加するほどドッキングディスカバリー手続の遂行時間は比例的に増加するようになる。
【0114】
以下に記述されるドッキー、ドッキングセンター、及び周辺機器の間に送受信する情報はメッセージ(message)、フレーム(frame)、シグナリング(signaling)、プリミティブ(primitive)などの形態に送受信することができる。
【0115】
(MAC階層ドッキングディスカバリー(MAC Layer Docking Discovery))
図4aは、本明細書に提案するMAC階層ドッキングディスカバリー手続の一例を示す流れ図である。
【0116】
まず、ドッキーは周辺(隣接、近接、周囲)に存在するドッキングセンターを検索するためにプロービング(Probingまたはプローブ要請(Probe Request))を送信する(S411a)。
【0117】
以後、前記プロービングを受信したドッキングセンターは前記プロービングに対する応答、即ちプローブ応答(Probe Response)を前記ドッキーに送信する(S412a)。
【0118】
以後、前記ドッキーはドッキングサービスサポートするか否かを把握するために前記ドッキングセンターにドッキングディスカバリー(Docking Discovery)をブロードキャスト(broadcast)する(S420)。
【0119】
前記ドッキングディスカバリー(メッセージ)は、以下の<表1>の情報を含む。
【0121】
<表1>で、ドッキー識別子(Dockee_ID)パラメータは、ドッキーを識別することができるIDを示す。
【0122】
以後、前記ドッキングセンターは自身と連結可能な、または従属した、または制御可能な周辺機器に前記周辺機器の情報を要請するために周辺機器情報要請(Get_Peripheral_Info)を送信する(S431a)。
【0123】
前記周辺機器情報要請メッセージは、以下の<表2>の情報を含む。
【0125】
<表2>で、Docking_Center_IDパラメータは、ドッキングセンターを識別することができるIDを示す。
【0126】
以後、前記ドッキングセンターから周辺機器情報要請を受信した周辺機器は自身の詳細情報を含む周辺機器情報応答を前記ドッキングセンターに送信する(S432b)。
【0127】
前記周辺機器情報メッセージは、以下の<表3>のような情報を含む。
【0129】
<表3>で、Peripheral_Listパラメータは周辺機器リストの情報を示し、詳細な事項は以下の<表4>を参照することにする。
【0131】
<表4>で、Peripheral_Typeパラメータは使用可能な周辺機器のタイプ(種類)を示し、設定される値によって、マウス、キーボード、プリンタ/スキャナー、ディスプレイ、ホーム自動を示すことができる。
【0132】
以後、前記ドッキングセンターは前記ドッキーに前記ドッキングセンターの情報を含むドッキングセンター情報(Docking_Center_Info)を送信する(S440a)。
【0133】
前記ドッキングセンター情報は、以下の<表5>の情報を含む。
【0135】
<表5>で、ドッキングセンター識別子(Docking Center ID)パラメータはドッキングセンターを識別することができるIDを示し、Dev nameパラメータはデバイスの名称を示し、Num Connected Dockeeパラメータはドッキングセンターに既存の接続されているドッキーの個数を示す。
【0136】
また、Numn Peripheralパラメータはドッキングセンターに連結されている周辺機器の個数を示し、Peripheial Listパラメータは使用可能な周辺機器及びその要約情報を示し、具体的な内容は前記<表4>のPeripheral Summary tを参照することにする。
【0137】
以後、前記ドッキーは前記ドッキングセンターから受信されたドッキングセンター情報に基づいてドッキングサービスサポートするか否かを把握し、ドッキングセンターと関係(association)過程を遂行する(S450a)。
【0138】
ここで、前記関係過程は前記ドッキーが前記ドッキングセンターに関係要請(Association Req)を送信し(S451a)、前記ドッキングセンターは前記関係要請の応答として関係応答(Association Rsp)を前記ドッキーに送信する(S452a)。
【0139】
前記ドッキーとドッキングセンターとの間の関係手続が完了すれば、前記ドッキーとドッキングセンターは認証(Authentication)手続を遂行する(S460a)。
【0140】
前記認証手続は前記ドッキーが前記ドッキングセンターに認証要請(Authentication Req)を送信し(S461a)、前記ドッキングセンターは前記認証要請の応答として認証応答を前記ドッキーに送信する(S462a)。
【0141】
前記ドッキーとドッキングセンターとの間の認証手続が完了すれば、前記ドッキーと前記ドッキングセンターとの間には階層(Layer)2の連結が確立される(S470a)。
【0142】
以下、ワイファイを用いたドッキングサービス遂行のためのMAC階層ドッキングディスカバリー手続について説明する。
【0143】
まず、ワイファイダイレクト(Wi−Fi Direct)ネットワーク(システムまたは環境)では、サービスディスカバリー(Service Discovery)手続を用いてMAC階層ディスカバリー手続を遂行する。
【0144】
図4bは、ワイファイダイレクト(Wi−Fi Direct)ネットワークにおけるサービスディスカバリー(Service Discovery)手続を示す図である。
【0145】
ワイファイダイレクト(Wi−Fi Direct)ネットワーク(または、システム)は少なくとも1つのワイファイデバイスを含む。ここで、前記ワイファイデバイスはワイファイ通信可能なデバイスをいい、前記ワイファイダイレクトネットワークはワイファイP2P(Peer to Peer)ネットワークと表現されることもできる。
【0146】
ワイファイダイレクトネットワーク内のワイファイデバイスは、無線LAN(Wireless Local Area Network:WLAN)AP(Access Point)を利用せず、互いに直接連結することができる。このために、ワイファイデバイスは新たなファームウエアプロトコルを具現する。
【0147】
図4bを参照して、ワイファイダイレクト(Wi−Fi Direct)ネットワークにおけるP2P(Peer to Peer)デバイス(または、ワイファイデバイス)が互いに速く探して連結を形成することを可能にするP2Pディスカバリー手続について説明する。
【0148】
前記P2Pディスカバリー手続は、1)デバイスディスカバリー(Device Discovery)手続と、2)サービスディスカバリー(Service Discovery)手続とに区分できる。
【0149】
ワイファイダイレクトネットワーク内のデバイスはワイファイダイレクトネットワークを介して連結する前にデバイスを互いに認識するためのデバイスディスカバリー過程を遂行する。
【0150】
そして、デバイスディスカバリー過程を通じて探索されたデバイスと所定の情報をやり取りすることによって、その探索されたデバイスが提供するサービス情報を知るためにサービスディスカバリー過程を遂行する。
【0151】
(デバイスディスカバリー(Device Discovery))
P2Pデバイスディスカバリーの目的は、P2Pデバイスを探して速く連結が試みられるP2Pデバイスを決定するものである。P2Pデバイスディスカバリーは、2つの主要な段階、即ちスキャン(Scan)段階及び発見(Find)段階で構成されている。
【0152】
前記デバイスディスカバリー過程は、デバイス情報交換のために、プローブ要請フレーム(Porbe Request Frame)及びプローブ応答フレーム(Probe Response Frame)を用いる。P2Pグループ内にあるP2PデバイスはP2Pグループオーナー(Group Owner:GO)からプローブ応答フレームを通じて発見される。
【0153】
P2Pデバイスは、1)P2Pグループオーナー、または2)聴取状態(Listen State)で、または3)プローブ要請が送られたチャンネルでInfra−Structure APと連結されているP2Pデバイスでなければ、プローブ要請フレームに応答しない。
以下、聴取状態(Listen State)、スキャン段階(Scan Phase)、発見段階(Find Phase)についてより詳しく説明する。
【0154】
(聴取状態(Listen State))
P2Pグループ内にないP2Pデバイスは発見されるために聴取状態を使用することができる。
【0155】
聴取状態でP2Pデバイスは聴取チャンネル(Listen Channel)という与えられたチャンネル上に存在する。前記聴取チャンネルは、ソーシャルチャンネル(Social Channel)のリストから選択されたチャンネルである。2.4GHzでチャンネル1、チャンネル6、及びチャンネル11はソーシャルチャンネルに使われる。
【0156】
聴取チャンネルはデバイスディスカバリーの開始段階で選択され、P2Pディスカバリーが完了するまで同一に残っている。
【0157】
発見段階(Find Phase)は聴取状態の使用を作る。発見段階でP2Pデバイスは前記発見段階で定義された時間期間(period)の間聴取状態に留まり、該当時間期間内に絶えず用いられる。
【0158】
発見段階にない時、P2Pデバイスは拡張された時間期間の間聴取状態に留まることができる。P2Pデバイスは他のデバイスが自身を発見するようにするために少なくとも毎5s(second)の500msの連続的な期間の間聴取状態(リッスン状態)を用いる。
【0159】
(スキャン段階(Scan Phase))
スキャン段階はP2PデバイスによりP2PデバイスまたはP2Pグループを探すことに使われて、P2Pグループを確立するために最も良い潜在的な運営チャンネルを位置させるために使用できる。
【0160】
スキャン段階で、デバイスにサポートされるチャンネル全てをスキャンすることによって、周囲デバイスまたはネットワークに対する情報を収集する。
【0161】
スキャン段階で、P2Pデバイスはプローブ要請フレームに応答しない。
【0162】
P2Pデバイスは同時にP2Pグループとレガシーネットワーク(legacy network)(一例に、802.11 infra structure networks)をスキャンすることができる。
【0163】
(発見段階(Find Phase))
発見段階は同時にサーチ(search)を遂行する2つのP2Pデバイスが通信可能に共通チャンネルに到達するように保証するために使われる。
【0164】
この部分はP2Pデバイスがプローブ要請フレームの間固定されたチャンネルで待つ状態(即ち、聴取状態)、または固定されたチャンネルリストでプローブ要請フレームを送る状態(即ち、サーチ状態)の間で循環することによってなされることができる。
【0165】
同一なチャンネルでの2デバイスのコンバージェンス(convergence)は聴取状態の各サイクルで消費された時間をランダムにすることによって補助される。コンバージェンス時間はソーシャルチャンネルとして知られた小さいセット(set)にチャンネルリストを制限することによって最小化される。
【0166】
発見段階で、P2Pデバイスは以下のように聴取状態とサーチ状態との間で交換できる。
【0167】
発見段階内の各聴取状態の持続時間は100TU間隔の任意整数になる。このような任意数字は最大発見可能間隔値(maxDiscoverableInterval value)より大きくないし、最小可能間隔(minDiscoverableInterval value)より小さくない。
【0168】
前記最大発見可能間隔の定まった値と前記最小発見可能間隔の定まった値は各々3と1である。聴取状態で消費される時間でランダム化は発見段階で2つのP2Pデバイスがロック−ステップ(lock−step)において互いに決して探せない状況を避けるようにしてくれる。
【0169】
発見段階内の聴取状態にある間、P2Pデバイスは聴取チャンネルで絶えず用いられる。
【0170】
(サービスディスカバリー(Service Discovery))
以下、サービスディスカバリー手続についてより具体的に説明する。
【0171】
サービスディスカバリー応答フレーム(Service Discovery Response Frame)はIEEE P802.11uで定義されたGAS(Generic Advertisement Service)初期(Initial)応答フレームを使用する。
【0172】
サービスディスカバリー応答フレームが他の探索タイプをサポートするため、ベンダー−特定の(vender specific)コンデンツは他のフィールドを含むことができる。サービス交換IDはサービス要請及びサービス応答TVL(Type Length Value)に全て含まれて、要請に対する応答にマッチングするために使われる。
【0173】
サービスディスカバリー探索フレーム(Service Discovery Query Frame)がサービスの全てと上位階層サービスプロトコルタイプ全てのためのものであれば、サービスディスカバリー応答フレームは多数のサービス応答TVLを含むことができる。
【0174】
各サービス応答TVLはサービスプロトコルタイプ(Service Protocol Type)に定義された‘0’でない値のうちの1つに設定されたサービスプロトコルタイプ(一例に、Bonjour、UPnPなど)フィールドを含む。
【0175】
サービス交換IDはサービス要請TVLでサービス交換IDに該当する値に設定される。各々の返還されるサービスTVLの状態コードフィールドはサービス利用可能に設定される。利用可能なサービス情報は応答データフィールドに含まれる。
【0176】
応答データフィールドはサービス情報タイプとサービスプロトコルタイプに存在するサービスデータを含む。仮に、どんなサービスも利用可能でない場合、1つのサービス応答TVLは‘0’と同一なサービスプロトコルタイプフィールド、適切な誤りコードに設定された状態コードフィールドと応答データフィールド内に‘ナル(null)’値に返還(return)される。
【0177】
サービスディスカバリー探索フレームが多数の上位階層サービスと1つ以上のサービスプロトコルタイプのために多数のサービス要請TVLを含めれば、サービスディスカバリー応答フレームは多数のサービス応答TVLを含む。
【0178】
少なくとも1つのサービス応答TVLはサービス交換IDにより確認された各々の該当するサービス要請TVLに返還される。各々のサービス応答TVLは要請されたサービスプロトコルタイプに該当する表に定義された‘0’でない値のうちの 1つに設定されたサービスタイプフィールドを含む。サービス交換IDはサービス要請TVLにサービス交換IDに該当する値に設定される。
【0179】
仮に、サービスが利用可能であれば、状態コードフィールドはサービス利用可能に設定され、応答データフィールドは該当する要請されたサービス情報タイプとサービスデータを含む。
【0180】
仮に、サービスが利用可能でない場合、状態コードフィールドは適切な誤り状態値に設定され、応答データフィールドは‘null’値である。
【0181】
サービスアップデート指示子(Service Update Indicator)はサービスディスカバリー応答フレーム全てに含まれる。前記サービスアップデート指示子は、サービスディスカバリー応答でこれを送るP2Pデバイスのサービス情報で変化が発生する度に増加(increment)する。
【0182】
前記サービスアップデート指示子は、P2Pデバイスが更に他のP2Pデバイスから獲得されたサービス情報を前記サービスアップデート指示子と共に格納するように許諾する。
【0183】
P2Pデバイスが更に他のP2Pデバイスのためのサービスアップデート指示子が増加することを気付きになる度に該当P2Pデバイスのために格納されたサービス情報を送ることを知る。
【0184】
仮に、多数のサービス応答TVLを有するサービスディスカバリー応答フレームがGAS初期応答パケットサイズを超過する場合、GASカムバック要請及び応答を使用するGAS片に対する規則はIEEE P802.11uで定義された通り使われる。
【0185】
要約すると、サービスディスカバリー過程は各々のデバイスが提供するサービス情報交換のために、サービスディスカバリー要請フレーム(Service Discovery Request Frame)及びサービスディスカバリー応答フレーム(Service Discovery Response Frame)を用いる。
【0186】
サービスディスカバリー要請フレームとサービスディスカバリー応答フレームは、各々IEEE 802.11uのGAS(Generic Advertisement Service)初期要請フレーム(Initial Request Frame)及びGAS初期応答フレーム(Initial Response Frame)を用いて生成する。
【0187】
前記サービスディスカバリー過程を通じて各デバイスはサービスディスカバリーの相手方が提供するサービスの情報を獲得することができる。
【0188】
図4cは、本明細書で提案するワイファイダイレクト(Wi−Fi Direct)ネットワークにおけるサービスディスカバリーを用いてドッキングディスカバリー(Docking Discovery)を遂行するための方法を示す流れ図である。
【0189】
図4cに示すように、ドッキーはドッキングセンターがワイファイドッキングサービスをサポートするか否かを確認するためにワイファイドッキング(Wi−Fi Docking)(または、ドッキングディスカバリー(Docking Discovery))サービスプロトコルタイプフィールドを含むサービスディスカバリー要請(Service Discovery Request:SD_Query)フレームを前記ドッキングセンターに送信する(S410c)。
【0190】
以後、前記ドッキングセンターは前記サービスディスカバリー要請フレームに対する応答としてドッキングセンターIDを含むサービスディスカバリー応答(SD_Response)フレームを前記ドッキーに送信する(S420c)。
【0191】
前記ステップS410c及びステップS420cを除いてドッキングディスカバリー手続を遂行するために必要な過程は前述した
図4bを参照することにする。
【0192】
以下の<表6>は、前記サービスディスカバリー要請フレームTVLフィールド(Fields)の一例を示す。
【0194】
<表6>で、length fieldはサービス要請フレームTVLの長さを示し、Service Protocol Typeフィールドはデバイスがサポートするサービスプロトコル種類を示し、各Service Protocol Typeの具体的な種類は以下の<表7>に表示されている。Service Transaction IDはサービス要請フレーム及びサービス応答フレームのTVLsをマッチングするために使われる‘0’でない値である。Query Dataは要請されるサービス情報の要請データを示す。
【0195】
以下の<表7>は前記<表6>でのサービスプロトコルタイプ(Service Protocol Type)の一例を示す。
【0197】
<表7>で、ワイファイドッキングサービス関連サービスプロトコルタイプ値は5から254値のうちのいずれか1つに設定できる。一例に、サービスプロトコルタイプ値が‘5’に設定された場合、Wi−Fi Docking(Docking Discovery)サポートするか否かの確認のためにサービスディスカバリー要請フレームを送信することを示す。
【0198】
更に他の実施形態として、Wi−Fi Infra−Structureではビーコン(Beacon)の内部の広告プロトコル(Advertisement Protocol)に‘Docking’を追加することによってMAC階層ドッキングディスカバリー手続を遂行する。
【0199】
但し、Wi−Fi Infra StructureでのMAC階層ドッキングディスカバリー手続はIEEE 802.11u(GAS)をサポートするAP(Access Point)使用の場合に限る。
【0200】
仮に、IEEE 802.11u(GAS)をサポートするAP(Access Point)が使われない場合には、応用階層ドッキングディスカバリー手続を遂行するようになる。
【0201】
以下の<表8>は広告プロトコルに‘Docking’を含んだBeacon frame bodyの一例を示す。
【0203】
図4dは、本明細書に提案するワイファイを用いてドッキングサービス遂行のためのMAC階層ドッキングディスカバリー手続の更に他の一例を示す流れ図である。
【0204】
図4dは、2つのドッキング領域(ドッキング領域#1、ドッキング領域#2)が存在し、ドッキーが2つのドッキング領域のうち、1つのドッキング領域にドッキングを遂行する状況を仮定する。
【0205】
前記ドッキング領域#1にはドッキングセンター1と前記ドッキングセンター1に従属している周辺機器1が存在し、前記ドッキング領域#2にはドッキングセンター2と前記ドッキングセンター2に従属している周辺機器2が存在する。
【0206】
図4dに示すように、ドッキーは周辺に存在するドッキングセンターの検索のためにドッキングセンター1及びドッキングセンター2にプローブ要請(Probe Request)をブロードキャストする(S411d)。
【0207】
以後、前記ドッキーからプローブ要請を受信したドッキングセンター1及びドッキングセンター2は前記プローブ要請に対する応答、即ちプローブ応答(Probe Response)を前記ドッキーに送信する(S412d)。
【0208】
以後、前記ドッキーはドッキングサービスサポートするか否かを把握するために前記ドッキングセンター1及び前記ドッキングセンター2にドッキングディスカバリーをブロードキャスト(broadcast)する(S420d)。
【0209】
以後、前記ドッキングセンター1及び前記ドッキングセンター2は各々自身と連結可能であるか、または従属した周辺機器1及び周辺機器2に前記周辺機器の情報を要請するために周辺機器情報要請(Get_Peripheral_Info)を送信する(S431d)。
【0210】
以後、前記ドッキングセンター1から周辺機器情報要請を受信した周辺機器1、及び前記ドッキングセンター2から周辺機器情報要請を受信した周辺機器2は、各々自身の詳細情報を含む周辺機器情報応答を各々前記ドッキングセンター1及び前記ドッキングセンター2に送信する(S432d)。
【0211】
以後、前記ドッキングセンター1及び前記ドッキングセンター2は、前記ドッキーに各ドッキングセンターの情報を含むドッキングセンター情報を送信する(S440d)。
【0212】
以後、前記ドッキーは前記ドッキングセンター1及び前記ドッキングセンター2から受信されたドッキングセンター情報に基づいてドッキングサービスを遂行するドッキングセンターを選択する。
図4dではドッキングセンター2を選択したことが分かる。
【0213】
以後、ドッキーは選択されたドッキングセンター2と関係(association)手続を遂行する(S450d)。
【0214】
ドッキングセンター2と関係手続、認証手続を遂行する過程は、
図4aのステップS450a及びステップS460aと同一であるので、具体的な説明は省略する。
【0215】
前記S460dが完了すれば、前記ドッキーと前記ドッキングセンター2との間にはワイファイ階層2の連結が確立される(S470d)。
【0216】
(応用階層ドッキングディスカバリー(Application Docking Discovery))
以下、応用階層ドッキングディスカバリー(Application Docking Discovery)過程について説明する。
【0217】
ドッキーとドッキングセンターが使用する無線通信方式には非常に多様な形態の技術が存在し、特定MAC技術によってデータリンク階層のドッキングディスカバリー機能を遂行できない場合が発生することがある。
【0218】
このような場合、本明細書ではMACドッキングディスカバリー手続を遂行せず、応用ドッキングディスカバリー手続を遂行することにする。
【0219】
図5aは、本明細書で提案する応用階層ドッキングディスカバリー(Application Docking Discovery)手続の一例を示す流れ図である。
【0220】
応用階層でのドッキングディスカバリーは、ドッキーとドッキングセンターとの間のデータリンク階層の連結確立(Connection Establishment)手続が完了した後に遂行される。
【0221】
図5aに示すように、ドッキーとドッキングセンターはL2連結のために折衝(Negotiation)手続、認証(Authentication)手続、関係(Association)手続などを遂行することによって(S510a)、ドッキーとドッキングセンターとの間の階層2の連結が確立される(S520a)。
【0222】
以後、前記ドッキーはドッキングサービスをサポートするか否かを把握するためにドッキングディスカバリーを階層2の連結が確立されたドッキングセンターに送信する(S530a)。
【0223】
ここで、前記ドッキングディスカバリーが送信される手続はInfra−Structure環境の時とDirect−Connection環境の時に異なる。
【0224】
即ち、Infra−Structure環境でドッキーは直接通信可能な全ての装置を対象にドッキングディスカバリーをブロードキャスト形態に送信した後、前記ドッキングディスカバリーに対する応答をユニキャスト(unicast)形態に受信して周囲のドッキングセンターの情報を把握する。
【0225】
しかしながら、Direct−Connection環境でドッキーは接続可能な全ての装置とデータリンク階層の連結確立を全て遂行した後にドッキングセンター情報を把握する。
【0226】
以後、前記ドッキングセンターは自身に従属した周辺機器に周辺機器情報獲得要請を送信する(S540a)。
【0227】
以後、前記ドッキングセンターから周辺機器情報獲得要請を受信した周辺機器は、これに対する応答として自身の周辺機器詳細情報を含む周辺機器情報応答を前記ドッキングセンターに送信する(S550a)。
【0228】
以後、前記ドッキングセンターはドッキングセンター情報を前記ドッキーに送信する(S560a)。
【0229】
以後、前記ドッキーとドッキングセンターはドッキングペアリング(Docking Pairing)手続を遂行するようになる(S570a)。
【0230】
図5bは、本明細書で提案する応用階層ドッキングディスカバリー(Application Docking Discovery)手続の更に他の一例を示す流れ図である。
【0231】
図5bは、2つのドッキング領域(ドッキング領域#1、ドッキング領域#2)が存在し、ドッキーが2つのドッキング領域のうちの1つのドッキング領域とドッキングを遂行する状況を示す。
【0232】
前記ドッキング領域#1にはドッキングセンター1と前記ドッキングセンター1に従属している周辺機器1が存在し、前記ドッキング領域#2にはドッキングセンター2と前記ドッキングセンター2に従属している周辺機器2が存在する。
【0233】
まず、ドッキーはドッキング領域2に存在するドッキングセンター2と階層2の連結を確立する(S520b)。
【0234】
以後、前記ドッキーはドッキングサービスをサポートするか否かを把握するためにドッキングディスカバリーを前記ドッキングセンター2に送信する(S530b)。
【0235】
ここで、前記ドッキングディスカバリーが送信される手続はInfra−Structure環境の時とDirect−Connection環境の時に異なる。
【0236】
図5bを参照すると、Infra−Structure環境で前記ドッキーはドッキングセンター1及びドッキングセンター2にドッキングディスカバリーをブロードキャストし、前記ドッキングセンター1及び前記ドッキングセンター2の各々から前記ドッキングディスカバリーに対する応答をユニキャスト(unicast)に受信して周囲のドッキングセンターの情報を把握する。
【0237】
しかしながら、Direct−Connection環境で前記ドッキーは前記ドッキングセンター1及び前記ドッキングセンター2とデータリンク階層の連結確立を全て遂行した後に前記ドッキングセンター1及び前記ドッキングセンター2に対する情報を把握する。
【0238】
以後、前記ドッキングセンター2は自身に従属した周辺機器2に周辺機器情報獲得要請を送信する(S540b)。
【0239】
以後、前記周辺機器2は前記周辺機器情報獲得要請に対する応答として周辺機器2の詳細情報を含む周辺機器情報応答を前記ドッキングセンター2に送信する(S550b)。
【0240】
以後、前記ドッキングセンター2はドッキングセンター情報を前記ドッキーに送信する(S560b)。
【0241】
以後、前記ドッキーとドッキングセンター2との間にワイファイ階層2連結解除が発生する場合(S570b)、前記ドッキーは前記ドッキングセンター1に存在するドッキングセンター1とワイファイ階層2連結確立手続を遂行するようになる(S580b)。
【0242】
以後、前記ドッキーと前記ドッキングセンター1との間に遂行される手続は前記ステップS520b乃至ステップS570bと同一であるので、具体的な説明は省略する。
【0243】
以後、前記ドッキーと前記ドッキングセンター1との間にワイファイ階層2連結解除が発生する場合、前記ドッキーはドッキングサービスのサポートを受けるために前記ドッキングセンター2をまた選択する。
【0244】
以後、前記ドッキーが前記ドッキングセンター2と遂行する手続は前記ステップS520b乃至ステップS570bと同一であるので、具体的な説明は省略する。
【0245】
(ドッキングペアリング(Docking Pairing))
以下、本明細書で提案する無線ドッキングシステムにおけるドッキングペアリング(Docking Pairing)手続について説明する。
【0246】
ドッキングペアリング手続はドッキーとドッキングセンターとドッキング連結のための手続であって、ドッキングセッション連結手続と表現できる。
【0247】
図6aは、本明細書で提案する無線ドッキングシステムにおけるドッキングペアリング手続の一例を示す流れ図である。
【0248】
まず、ドッキーはドッキングセンターとL2連結及びドッキングディスカバリー手続を遂行する(S610a)。
【0249】
以後、ドッキーはユーザにより、または他の条件を通じてドッキングサービスを遂行するドッキングセンターを選択する。ここで、前記他の条件はドッキーとドッキングセンターとの間の近接距離、検索されるドッキングセンターの信号強さ、ドッキングセンターのハードウェア容量などでありうる。
【0250】
以後、前記ドッキーは選択されたドッキングセンターとのペアリング(Pairing)のために前記ドッキーセンターにドッキング要請(Docking Req)をユニキャスト(unicast)形態に送信する(S620a)。前記ドッキング要請は前記ドッキーの周辺機器情報を含む。
【0251】
前記ドッキング要請は、以下の<表9>のような情報を含む。
【0253】
<表9>で、Dev nameパラメータはドッキー(装置)の名称を示し、Num Peripheralパラメータはサポート可能な周辺機器の個数またはドッキーが周辺機器機能を遂行することができる周辺機器機能の個数を示す。Peripheral_Listパラメータは周辺機器リストの詳細情報を示すものであって、詳細な事項は以下の<表10>を参照することにする。
【0255】
<表10>で、Conn_Typeパラメータは周辺機器がドッキングセンターとの連結タイプ(種類)を示し、設定値によってUSB、ブルートゥース、Wi−Fi Serial Bus、Wireless USB、NFCなどでありうる。Conditionパラメータは周辺機器状態を示し、値によって正常または誤りを示す。Statusパラメータは接続可能な能力を示し、設定値によって先占、共有、または完全に共有できることを示す。Ordinal_Numパラメータは状態が‘完全共有’の場合、Qでの一般的な個数を示す。
【0256】
以後、前記ドッキングセンターは自身が制御することができる、または前記ドッキングセンターに従属している周辺機器のリストと各周辺機器別詳細情報を収集するための手続を前記周辺機器と遂行する(S630a)。
【0257】
即ち、前記ドッキングセンターは前記周辺機器に周辺機器詳細情報要請(Get_Peri_Detail_Info)を送信し(S631a)、前記周辺機器は前記周辺機器詳細情報要請に対する応答として周辺機器詳細情報応答メッセージを前記ドッキングセンターに送信する(S632a)。
【0258】
前記周辺機器詳細情報要請は、以下の<表11>のような情報を含む。
【0260】
また、前記周辺機器詳細情報応答(Peri Detail Info)は、以下の<表12>のような情報を含む。
【0262】
<表12>で、Num Connected Docking Centerパラメータは連結されたドッキングセンターの個数を示し、Peripheral Infoは詳細周辺機器情報を示し、詳細な事項は<表10>を参照することにする。
【0263】
以後、前記ドッキングセンターは周辺機器情報及びドッキングセンター情報を含むドッキング応答(Docking_Rsp)メッセージを前記ドッキーに送信する(S640a)。
【0264】
前記ドッキング応答(Docking_Rsp)メッセージは、以下の<表13>のような情報を含む。
【0266】
<表13>で、Num Peripheralパラメータはサポート可能な周辺機器の個数を示し、Peripheral Listパラメータは周辺機器リストの詳細情報を示す。Peripheral Listパラメータの詳細な事項は<表10>を参照することにする。
【0267】
以後、前記ドッキーは自身が制御したい周辺機器に対する制御権移転要請のために前記ドッキングセンターと権限手続(S650a)を遂行する。
【0268】
即ち、前記ドッキーは少なくとも1つの周辺機器のリストを含む権限要請(Authority_Req)メッセージを前記ドッキングセンターに送信する(S651a)。
【0269】
前記権限要請(Authority_Req)メッセージは、以下の<表14>のような情報を含む。
【0271】
<表14>で、Num_Peripheralパラメータは制御のための周辺機器の個数を示し、Peripheral_Listパラメータは制御のための周辺機器リストの詳細情報を示す。Peripheral_Listパラメータ関連の詳細な事項は、以下の<表15>を参照することにする。
【0273】
<表15>で、RW_Modeパラメータは周辺機器の読取/書込モードを示し、設定値によって読取機能のみ、書込機能のみ、読取及び書込両方とも可能でありうる。Display_Funcパラメータはディスプレイ機能を遂行するか否かを示し、設定値によって可能または不可能と表示できる。Authority_Typeパラメータはドッキングセンターに連結するタイプを示し、設定値によって先占(Preemption)または共有(Share)である。
【0274】
以後、前記ドッキングセンターは前記ドッキーから受信された周辺機器リストを検討し、各周辺機器別の許可か否かを含む権限応答(Authority_Rsp)メッセージを前記ドッキーに送信する(S652a)。
【0275】
前記権限応答(Authority_Rsp)メッセージは、以下の<表16>の情報を含む。
【0277】
<表16>で、Num_Peripheralパラメータは制御のために許諾された周辺機器の個数を示し、Peripheral_Listパラメータは制御のために許諾された周辺機器リストの詳細情報を示す。Peripheral_Listパラメータ関連の詳細な事項は前記<表15>を参照することにする。
【0278】
以後、前記ドッキーとドッキングセンターとの間にはドッキングが確立(Docking Established)された状態となってドッキングペアリング手続が完了する(S660a)。
【0279】
図6bは、本明細書で提案する無線ドッキングシステムにおけるドッキングペアリング手続の更に他の一例を示す流れ図である。
【0280】
図6bに示すように、ドッキング領域には、ドッキングセンター、周辺機器1、及び周辺機器2が存在する。
【0281】
前記周辺機器1及び周辺機器2は、前記ドッキングセンターに従属してあるか、または前記ドッキングセンターにより制御可能であり、前記周辺機器1はドッキング専用周辺機器であり、前記周辺機器2はUSBである。
【0282】
まず、前記ドッキーは前記ドッキングセンターとワイファイ階層2連結確立を遂行する(S610b)。
【0283】
以後、前記ドッキーは前記ドッキングセンターとのペアリング(Pairing)のために(即ち、ドッキングセッション連結のために)前記ドッキーセンターにドッキング要請(DockingReq)を送信する(S620b)。前記ドッキング要請は、前記ドッキーの周辺機器情報を含む。
【0284】
以後、前記ドッキングセンターは前記周辺機器1及び前記周辺機器2の詳細情報を収集するための手続を前記周辺機器1及び前記周辺機器2と遂行する(S630b)。
【0285】
まず、前記ドッキングセンターは前記周辺機器1に周辺機器詳細情報獲得要請を送信し(S631b)、前記周辺機器1は前記周辺機器詳細情報獲得要請に対する応答として自身の詳細情報を含む周辺機器詳細情報応答メッセージを前記ドッキングセンターに送信する(S632b)。
【0286】
また、前記ドッキングセンターは前記周辺機器2とUSB装置ギャザリング手続を通じて前記周辺機器2に対する詳細情報を受信する。前記USB装置ギャザリング手続はUSB標準技術が適用される。
【0287】
以後、前記ドッキングセンターは、前記周辺機器1、前記周辺機器2、及び前記ドッキングセンター情報を含むドッキング応答(Docking Rsp)メッセージを前記ドッキーに送信する(S640b)。
【0288】
以後、前記ドッキーは前記ドッキングセンターと周辺機器制御権移転のための権限手続を遂行する(S650b)。
【0289】
以後、前記ドッキーと前記ドッキングセンターとの間にワイファイディスプレイ(Miracast)が開始(Initialization)され、ドッキング連結が確立される(S660b)。
【0290】
(ドッキング動作(Docking Operating))
以下、本明細書で提案する無線ドッキングシステムにおけるドッキング動作(Docking Operating)について具体的に説明する。
【0291】
無線ドッキングシステムにおけるドッキーとドッキングセンターとの間のペアリング手続が完了すれば、ドッキーを直接制御せず、ドッキングセンターを中心にペアリングされている周辺機器を用いることによってドッキーを制御することができる。
【0292】
無線ドッキングシステムにおけるドッキング動作(Docking Operating)は、イベントドリブン(Event−Driven)方式と周期的(Periodic)方式により運営される。
【0293】
まず、無線ドッキングシステムにおけるイベントドリブン方式のドッキング動作について
図7aを参照して説明する。
【0294】
マウスやキーボードなど、周辺機器に対する操作などの理由により発生する周辺機器情報は、イベントドリブン方式のドッキング動作により運営される。即ち、周辺機器でイベントが発生する場合、ドッキングセンターを通じてドッキーに前記発生したイベントの周辺機器情報が送信される。
【0295】
図7aは、イベントドリブン方式のドッキング動作手続の一例を示す流れ図である。
【0296】
周辺機器でイベントが発生した場合、前記周辺機器は発生したイベント情報を含む周辺機器イベント(Peripheral_Event)メッセージをドッキングセンターに送信する(S710a)。
【0297】
前記周辺機器イベント(Peripheral_Event)メッセージは、以下の<表17>の情報を含む。
【0299】
以後、前記ドッキングセンターは前記周辺機器イベントメッセージ受信を通じて前記周辺機器のイベントを感知する場合(S720a)、ドッキーに前記周辺機器で発生したイベント情報を含む周辺機器イベント通知(Peripheral_Event_Noti)メッセージを送信する(S730a)。
【0300】
前記ドッキングセンターから前記ドッキーに送信する周辺機器イベントメッセージは、以下の<表18>の情報を含む。
【0302】
以後、前記ドッキーは前記周辺機器イベントメッセージを用いて該当イベントを処理し(S740a)、前記ドッキングセンターにイベント処理に対する肯定応答(ACK)を送信する(S750a)。
【0303】
ここで、前記ドッキングセンターが前記ドッキーから一定時間の間前記ACKを受信できなかった場合、前記ドッキングセンターは前記ドッキーに前記周辺機器イベントメッセージを再転送する(S760a)。
【0304】
前記周辺機器イベントメッセージ再転送回数は、一例に、最大3回または5回であり、これに制限されるものではない。
【0305】
図7bは、本明細書で提案する無線ドッキングシステムにおける周期的(Periodic)方式のドッキング動作手続の一例を示す流れ図である。
【0306】
周期的方式のドッキング動作は、イベントドリブン方式のドッキング動作とは異なり、ドッキングセンターがドッキーに周辺機器の現在状態情報を周期的に知らせる方式である。
【0307】
リアルタイムに発生する周辺機器イベントは、イベントドリブン方式により解決可能であるが、長い間イベントが発生しない周辺機器の場合、現在周辺機器の状態情報をドッキーが認知し難く、過去の周辺機器の状態情報やはり信頼し難い。
【0308】
したがって、ドッキングセンターは一定時間間隔で自身に従属した周辺機器から該当周辺機器の情報を収集してドッキーに送信する。
【0309】
図7bに示すように、ドッキングセンターは周辺機器に前記周辺機器の現在状態を情報を要請するために状態要請(Status_Req)メッセージを送信する(S711b)。
【0310】
前記状態要請または周辺機器状態要請メッセージは、以下の<表19>の情報を含む。
【0312】
以後、前記周辺機器は自身の現在状態情報を含む状態情報(Status_Info)メッセージまたは状態応答(Status_Rsp)メッセージを前記ドッキングセンターに送信する(S712b)。
【0313】
前記状態情報または状態応答メッセージは、以下の<表20>の情報を含む。
【0315】
<表20>で、Num_Connected_Docking_Centerパラメータは連結されたドッキングセンターの個数を示し、Peripheral_Infoパラメータは詳細周辺機器情報を示し、Action_ProfileパラメータはUSBで定義するHIDプロファイルのデータを示す。
【0316】
Dataパラメータは周辺機器アクションプロファイルパラメータの以外の付加的な必要データを示す。
【0317】
以後、前記ドッキングセンターは前記ドッキーに前記周辺機器から受信した状態情報メッセージを送信する(S721b)。
【0318】
前記ドッキーに送信する状態情報メッセージは、以下の<表21>の情報を含む。
【0320】
<表21>で、Num_Peripheralパラメータは制御のための周辺機器の個数を示し、Peripheral_Info_Listパラメータは詳細周辺機器情報リストを示す。具体的な事項は<表10>を参照することにする。Action_Profile_ListパラメータはUSBで定義するHID Profileデータリストを示し、Data_ListパラメータはPeripheral Action Profile以外の付加的な必要データリストを示す。
【0321】
以後、前記ドッキーは前記受信された状態情報メッセージに対する肯定応答としてACKを前記ドッキングセンターに転送する(S722b)。
【0322】
以後、前記ドッキーは前記受信された状態情報メッセージを用いてイベント処理を遂行する(S730b)。ここで、イベント処理とは、周辺機器の状態情報をアップデートする過程をいい、前記ドッキーでのイベント処理は前述したイベントドリブン方式と同一に遂行される。
【0323】
また、ドッキング運営はドッキングセンターによりイベントドリブン(Event−Driven)方式と周期的方式が選択されるか、または混合形態に動作できる。
【0324】
図7cは、本明細書で提案するワイファイを用いた無線ドッキングシステムにおけるイベントドリブン方式と周期的(Periodic)方式とが混用されるドッキング動作手続の一例を示す流れ図である。
【0325】
図7cに示すように、ドッキング領域には、ドッキングセンター、ドッキング専用周辺機器1、及びUSB周辺機器2が存在する。
【0326】
ドッキーはドッキングセンターにWi−Fi Display(Miracast)転送を送る(S710c)。
【0327】
ここで、ミラキャスト(Miracast)とは、ワイファイを用いて画面を転送する技術であって、モニターとスピーカーなどから出る画面、音、データなどを圧縮してワイファイに送り、受信端でこれをまた解いて画面に載せる無線方式技術をいう。
【0328】
以後、前記ドッキングセンターは前記周辺機器1及び前記周辺機器2の状態を前記ドッキーに知らせるために周期的方式のドッキング動作手続を前記ドッキー、前記周辺機器1、及び前記周辺機器2と遂行する(S720c)。
【0329】
ステップS721c乃至ステップS725cは、
図7bのステップS710b乃至ステップS730bと同一であるので、具体的な説明は省略する。
【0330】
以後、前記周辺機器1でイベントが発生する場合、前記ドッキングセンター、前記ドッキー、前記周辺機器1は、イベントドリブン方式のドッキング動作手続を遂行する(S730c)。
【0331】
即ち、前記周辺機器1がイベント発生を感知する場合(S731c)、前記周辺機器1は前記発生したイベント情報を含む周辺機器イベント(Peripheral_Event)メッセージを前記ドッキングセンターに送信する(S732c)。また、前記ドッキングセンターは前記ドッキーに前記周辺機器1でイベントが発生したことを知らせる周辺機器イベント通知(Peripheral_Event_Noti)メッセージを送信する(S733c)。前記ドッキーは、前記受信された周辺機器イベント通知メッセージに基づいてイベント処理を遂行し、前記ドッキングセンターに前記周辺機器イベント通知メッセージに対する応答としてACKを送信する(S734c)。
【0332】
一定時間の間イベントが発生しない場合、前記ステップS720cの周期的方式のドッキング動作手続を遂行する(S740c)。
【0333】
図7dは、本明細書で提案するワイファイを用いた無線ドッキングシステムにおけるユーザ命令によるドッキング動作手続の一例を示す流れ図である。
【0334】
ここで、ユーザ命令によるドッキング動作手続はユーザが入力装置を用いて出力装置に出力することをいう。
【0335】
図7dに示すように、ドッキング領域には、ドッキングセンター、USB入力装置である周辺機器1、及び専用出力装置である周辺機器2が存在する。
【0336】
ドッキーはドッキングセンターにWi−Fi Display(Miracast)転送を送信する(S710d)。
【0337】
以後、前記ドッキングセンターは前記周辺機器1であるUSB装置が検出されたことを前記周辺機器1から受信する場合(S720d)、前記ドッキングセンターは前記ドッキーに前記周辺機器1が検出されたことを知らせるための周辺機器イベント通知(Peripheral_Event_Noti)メッセージを送信する(S731d)。
【0338】
以後、前記ドッキーは前記周辺機器イベント通知メッセージに対する応答としてACKを前記ドッキングセンターに送信する(S732d)。
【0339】
以後、前記ドッキーでユーザによる命令を受信する場合、前記ドッキーは前記受信された命令を含む設定命令(Set_Command)メッセージを前記ドッキングセンターに送信する(S741d)。
【0340】
前記ドッキーから前記ドッキングセンターに送信される設定命令(Set_Command)メッセージは、以下の<表22>の情報を含む。
【0342】
以後、前記ドッキングセンターは前記設定命令メッセージに対する応答として前記ドッキーにACKを送信する(S742d)。
【0343】
以後、前記ドッキングセンターは前記受信された設定命令メッセージに基づいて前記周辺機器2に周辺機器設定命令(Peri_Set_Command)メッセージを送信する(S751d)。
【0344】
前記ドッキングセンターから周辺機器に送信する設定命令(Peri_Set_Command)メッセージは、以下の<表23>の情報を含む。
【0346】
以後、前記周辺機器2は前記周辺機器設定命令メッセージに対する応答としてACKを前記ドッキングセンターに送信する(S752d)。
【0347】
(ドッキング終了(Docking Closing))
以下、本明細書で提案する無線ドッキングシステムにおけるドッキング終了(Closing)手続について具体的に説明する。
【0348】
ドッキング終了手続にはユーザ要請(User Request)によるドッキング終了とタイムアウト(Time out)によるドッキング終了の2つがある。
【0349】
まず、ユーザ要請によるドッキング終了手続について
図8aを参照して説明する。
【0350】
図8aは、ユーザ要請によるドッキング終了手続の一例を示す流れ図である。
【0351】
図8aに示すように、ユーザ要請によるドッキング終了手続はドッキーにより始まるか、またはドッキングセンターにより始まる。
【0352】
ドッキングセンターまたはドッキーがユーザによりドッキング連結解除を受信する場合(S810a)、前記ドッキングセンターはWi−Fi Display(Miracast)連結解除を前記ドッキーと遂行する(S820a)。
【0353】
以後、前記ドッキーと前記ドッキングセンターはドッキングサービス使用終了手続を遂行するが、先にドッキーがドッキングセンターに使用終了要請をする場合について説明する。
【0354】
ドッキーは、前記ドッキングセンターにドッキングサービス使用終了のための終了要請(Close_Req)メッセージを送信する(S830a)。
【0355】
すると、前記ドッキングセンターは、前記終了要請メッセージに対する応答として終了応答(Close_Rsp)メッセージを前記ドッキーに送信する(S830a)。
【0356】
次に、ドッキングセンターがドッキーに使用終了要請をする場合について説明すると、前記ドッキングセンターはドッキーにドッキング使用終了のための終了要請(Close_Req)メッセージを送信する(S840a)。
【0357】
すると、前記ドッキーは前記終了要請に対する応答として終了応答(Close_Rsp)メッセージを前記ドッキングセンターに送信する(S840a)。
【0358】
以後、前記ドッキングセンターは前記周辺機器に対する制御権を前記ドッキーから回収する(S850a)。
【0359】
前記ドッキングセンターからドッキーに、またはドッキーからドッキングセンターに送信する終了要請(Close_Req)メッセージは、以下の<表24>の情報を含む。
【0361】
また、前記ドッキングセンターからドッキーに、またはドッキーからドッキングセンターに送信する終了応答(Close_Rsp)メッセージは、以下の<表25>の情報を含む。
【0363】
図8bは、タイムアウト(Time Out)によるドッキング終了手続の一例を示す流れ図である。
【0364】
無線ドッキングシステムでペアリングされたドッキーとドッキングセンターは通信途絶など、避けられない原因によりドッキング連結の終了を遂行しなければならない場合がある。
【0365】
このような場合、ドッキングセンターはドッキーに与えた周辺機器制御権を回収し、更に他のドッキーとのペアリングを準備しなければならない。
【0366】
このような機能を遂行するためには、ドッキングセンターとドッキーとの間の周期的な接続維持確認のための方法が必要である。
【0367】
したがって、本明細書ではドッキングセンターとドッキーとの間の周期的な接続維持確認のためのハート−ビット(Heart_beat)メッセージを交換する方法を提供する。
【0368】
一例に、
図8bに示すように、ドッキングセンターはドッキーに前記ドッキングセンターと前記ドッキーとの間の周期的な接続維持確認のためのハート−ビット(Heart_beat)メッセージを一定時間間隔(t
interval)で予め設定された回数(n)だけ連続して送信する(S811b)。
【0369】
前記ハートビット(Heart_Beat)メッセージは、以下の<表26>の情報を含む。
【0371】
図8bでは予め設定された回数が3回に設定されているが、これは一例に過ぎず、システム環境によって2回、4回、5回など、流動的に設定できる。
【0372】
また、前記一定時間は1秒に設定されることが好ましいが、この値もシステム環境によって流動的に設定できる。
【0373】
以後、前記ドッキーは前記ハートビットメッセージに対する応答として前記ドッキングセンターにACKを送信する(S812b)。
【0374】
ここで、前記ドッキングセンターは前記ドッキーに送信したハートビットメッセージのうちのいずれか1つのACKも前記ドッキーから受信できなかった場合、前記ドッキングセンターは前記ドッキーとの通信が途絶されたと判断し、前記ドッキーにドッキング連結解除のための終了通知(Close_Notification)メッセージを送信する(S820b乃至S840b)。
【0375】
前記終了通知(Close_Notification)メッセージは、以下の<表27>の情報を含む。
【0377】
ここで、前記終了通知メッセージは前記ドッキーがメッセージを受信することができる可能性のために前記ドッキングセンターで送信するものである。
【0378】
前記ドッキングセンターが前記終了通知メッセージを送信した場合、前記ドッキーと前記ドッキングセンターとの間のワイファイディスプレイは連結解除される(S850b)。
【0379】
以後、前記ドッキングセンターは前記ドッキーに移転された周辺機器に対する制御権を前記ドッキーから回収する(S860b)。
【0380】
前記
図8bは周期的な接続維持確認のためのハート_ビット(Heart_beat)メッセージがドッキングセンターにより送信されるものであるが、これは一例に過ぎず、ドッキーとドッキングセンターとの間の周期的な接続維持確認のために前記ハート_ビットメッセージがドッキーにより送信され、これに対する応答をドッキングセンターが送信することもできる。
【0381】
以下、本明細書で提案する専用周辺機器インターフェース(Dedicated Peripheral Interface)について具体的に説明する。
【0382】
無線ドッキングシステムにおけるドッキングセンターは周辺機器とUSB、ブルートゥースなどの標準インターフェースを使用する。
【0383】
しかしながら、照明施設やホーム自動(Home Automation)などのようにドッキングセンターとドッキーとの連結無しで無線ドッキングシステムから周辺機器のみに利用要求がある場合、ドッキングセンターと周辺機器とのドッキングのための別途のインターフェースが必要である。
【0384】
したがって、ドッキングセンターとドッキング専用周辺機器との通信インターフェースを定義する。
【0385】
図9aは、本明細書で提案するドッキングセンターとドッキング専用周辺機器との通信手続の一例を示す流れ図である。
【0386】
まず、ドッキングセンターは周囲(または周辺、近く、隣接距離)に存在する専用周辺機器(Dedicated Peripheral)を認知するために専用周辺機器ディスカバリー(Dedicated_Peri_Discovery)メッセージをブロードキャストする(S911a)。
【0387】
前記専用周辺機器ディスカバリーメッセージは、以下の<表28>の情報を含む。
【0389】
以後、専用周辺機器が前記専用周辺機器ディスカバリーメッセージを受信した場合、自身の装置情報を含む周辺機器情報(Peripheral_Info)メッセージを前記ドッキングセンターに送信する(S912a)。
【0390】
前記周辺機器情報メッセージは、以下の<表29>の情報を含む。
【0392】
以後、前記ドッキングセンターは専用周辺機器から受信された周辺機器情報メッセージに基づいて、無線ドッキングシステムに従属または含める必要がある専用周辺機器を選択する。
【0393】
以後、前記ドッキングセンターは前記選択された周辺機器とドッキングのために結合手続を遂行して(S920a)、周辺機器との専用周辺機器登録手続(Dedicated Peripheral Registration)を完了する。
【0394】
前記結合手続は前記ドッキングセンターが前記選択された周辺機器に結合要請(Join_Req)メッセージを送信し(S921a)、前記選択された周辺機器は前記結合要請メッセージに対する応答として前記ドッキングセンターに結合応答(Join_Rsp)メッセージを送信する(S922a)。
【0395】
前記結合要請(Join_Req)メッセージは、以下の<表30>の情報を含む。
【0397】
また、前記結合応答(Join_Rsp)メッセージは、以下の<表31>の情報を含む。
【0399】
これを通じて、前記ドッキングセンターは周辺機器を制御するようになる(S930a)。
【0400】
以後、前記ドッキングセンターは前記専用周辺機器が制御する必要が発生する出力装置などの場合、設定命令(Set_Command)メッセージを前記専用周辺機器に送信する(S941a)。
【0401】
この場合、前記専用周辺機器は前記ドッキングセンターに前記設定命令メッセージに対する応答としてACKを送信する(S942a)。
【0402】
また、前記専用周辺機器が制御する必要が発生する入力装置などの場合、前記専用機器はイベントが発生する場合(S950a)、前記発生したイベント情報を含む周辺機器イベント(Peripheral_Event)メッセージを前記ドッキングセンターに送信する(S961a)。
【0403】
この場合、前記ドッキングセンターは前記周辺機器イベントメッセージに対する応答として前記専用周辺機器にACKを送信する(S962a)。
【0404】
図9bは、本明細書で提案するドッキングセンターとドッキング専用周辺機器との通信手続の更に他の一例を示す流れ図である。
【0405】
図9bは、ワイファイを用いた無線ドッキングシステムにおけるドッキングセンターとドッキング専用周辺機器とのインターフェースを定義するための手続を示す。
【0406】
図9bに示すように、ドッキング領域には、ドッキングセンター、ブルートゥース通信可能な周辺機器1、ドッキング専用の周辺機器2、周辺機器3、及びUSB通信可能な周辺機器4が存在する。
【0407】
まず、ドッキングセンターは周辺機器1とブルートゥース装置探索手続を遂行し(S910b)、周辺機器4とUSB装置探索手続を遂行する(S920b)。
【0408】
以後、ドッキングセンターは専用周辺機器2及び3に専用周辺機器ディスカバリー(Dedicated_Peri_Discovery)メッセージをブロードキャストする(S930b)。
【0409】
以後、専用周辺機器2及び3は各々前記専用周辺機器ディスカバリーメッセージに対する応答として各々の周辺機器装置情報を含む周辺機器情報(Peripheral_Info)メッセージを前記ドッキングセンターに送信する(S940b)。
【0410】
以後、前記ドッキングセンターは前記専用周辺機器2及び3から受信された周辺機器情報メッセージに基づいて、無線ドッキングシステムに従属または含める必要がある専用周辺機器を選択する。
【0411】
以後、前記ドッキングセンターは前記専用周辺機器2及び3と結合手続を遂行して(S950b)、前記専用周辺機器2及び3と専用周辺機器登録手続(Dedicated Peripheral Registration)を完了する。
【0412】
前記ドッキングセンターと前記専用周辺機器2及び3との結合手続は
図9aのステップS920aと同一であるので、具体的な説明は省略する。
【0413】
以後、前記ドッキングセンターは周辺機器3及び4の制御に対するユーザの要請の入力を受けた場合、前記周辺機器3に設定命令(Set_Command)メッセージを送信し(S961b)、前記周辺機器4にUSB装置制御のためのUSB装置制御メッセージを送信する(S970b)。
【0414】
ここで、前記専用周辺機器3は前記ドッキングセンターに前記設定命令メッセージに対する応答としてACKを送信する(S962b)。
【0415】
また、前記専用周辺機器2でイベントが発生した場合、前記専用周辺機器2は前記発生したイベント情報を含む周辺機器イベント(Peripheral_Event)メッセージを前記ドッキングセンターに送信する(S981b)。
【0416】
この場合、前記ドッキングセンターは前記周辺機器イベントメッセージに対する応答として前記専用周辺機器2にACKを送信する(S982b)。
【0417】
また、前記専用周辺機器1でイベントが発生した場合、前記周辺機器1は前記ドッキングセンターにブルートゥース装置が検索されたことを知らせる(S990b)。
【0418】
以下、本明細書で提案するドッキングディスカバリー過程と関連したユーザインターフェース(User Interface)について具体的に説明する。
【0419】
無線ドッキングシステムと関連したUIは主にドッキーで発生し、前記UIはドッキングセンターディスカバリー(Docking CenterDiscovery)手続と関連したUI及びペアリング(Pairing)手続と関連したUIに大別される。
【0420】
図10は、本明細書で提案するドッキングディスカバリー手続と関連したユーザインターフェースの一例を示す図である。
【0421】
図10に示すように、ドッキーはドッキングディスカバリー手続(MAC階層またはアプリケーション階層)を通じてドッキングセンター1及びドッキングセンター2から各ドッキングセンター情報及び各ドッキングセンターに従属している周辺機器の情報を受信する場合、前記ドッキーの出力部を通じて前記受信された情報をディスプレイする(ステップS1010乃至ステップS1030)。
【0422】
ステップS1010乃至ステップS1030に対する詳細な説明は、前述した
図4a乃至
図5bを参照することにする。
【0423】
前記ドッキーの出力部を通じてディスプレイされた情報(S1040)は、
図10に示すように、探索された隣の環境内のドッキングセンターリストと各ドッキングセンターが制御する周辺機器のリストが表示される。前記ドッキングセンターリストにはドッキングセンター1及びドッキングセンター2が表示されており、周辺機器リストには前記ドッキングセンター1で制御する周辺機器にマウス、キーボードが表示され、前記ドッキングセンター2で制御する周辺機器にプリンタ、キーボード、スピーカーが表示される。
【0424】
ここで、前記ドッキーのUI画面に表示される周辺機器情報の詳細水準はユーザにより選択的に提供できる。
【0425】
即ち、周辺機器の詳細情報が要約された形態に加工されて表示されることもでき、周辺機器の詳細情報の全体が一度に表示されることもできる。
【0426】
また、前記周辺機器の詳細情報は、前記ドッキングセンターリスト、周辺機器のリストなどと共に同一な画面に表示されることもでき、表示された周辺機器のリストで該当周辺機器をクリックする場合、該当周辺機器の詳細情報が表示されることもできる。
【0427】
以後、前記ドッキーは前記ドッキーのUI画面でユーザによりいずれか1つのドッキングセンターが選択される入力を受信する場合(S1050)、前記選択されたドッキングセンターとペアリング手続を遂行する。
【0428】
図11は、本明細書で提案するドッキングペアリング手続と関連したユーザインターフェースの一例を示す図である。
【0429】
ドッキーとドッキングセンターとのペアリング手続では、ドッキーのUI内に前記ドッキーが使用可能な周辺機器に対する詳細情報が表示される。
【0430】
前記周辺機器に対する詳細情報には周辺機器とドッキングセンターとの間の物理的または論理的インターフェースも共に表示され、各周辺機器の入力/出力可能か否かに対する属性と、他システムと共有可能か否かも共に表示される。
【0431】
図11に示すように、ドッキーがドッキングセンターからドッキングセンターに従属する周辺機器情報及びドッキングセンター情報を含むドッキング応答メッセージを受信する場合、前記ドッキーは前記ドッキーの出力部を通じて、即ち前記ドッキーのUI内に周辺機器の詳細情報をディスプレイする(ステップS1110乃至ステップS1140)。
【0432】
図11に示すように、前記ドッキーのUI内に表示される周辺機器の詳細情報は周辺機器を識別することができる周辺機器ID(Peripheral IDentifier)、周辺機器の名称であるデバイス名称(Dev Name)、周辺機器の種類を示す周辺機器タイプ(Peri type)、周辺機器の読取/書込機能のサポートするか否かを示す読取/書込(Read/Write:RW)モード、周辺機器のディスプレイ機能の有無を示すディスプレイ機能(Display func)、ドッキングセンターと周辺機器との連結種類を示す連結タイプ(Conn type)、周辺機器と他の機器との連結状態を示す状態情報(Status)などが含まれることができる。
【0433】
以後、前記ドッキーと前記ドッキングセンターは権限要請及び権限応答手続を遂行した後(S1150)、ドッキング連結が確立される(S1160)。前記権限要請及び権限応答手続は
図6aのステップS650aを参照することにする。
【0434】
以下、
図12乃至
図16を参照して、本明細書で提案するWi−Fiを用いた無線ドッキングシステムが用いられる具体的な状況について説明する。
【0435】
図12は、本明細書で提案するワイファイを用いた無線ドッキングシステムが家または事務室で活用される一例を示す図である。
【0436】
図12では、携帯可能な装置(例:スマートフォン)がドッキー(Wireless Dockee:WD)であり、家または事務室内のモニターがドッキングセンター(Wireless Docking Center:WDC)であり、キーボード、マウス、及びスピーカーを周辺機器(Peripheral)と仮定する。
【0437】
即ち、
図12の無線ドッキングシステムを構成する各構成要素に対する説明は、以下の<表32>の通りである。
【0439】
図12は、スマートフォン(ドッキー)がモニター(ドッキングセンター)とペアリングした後、キーボードまたはマウスなど(周辺機器)を使用してスマートフォン内の機能を用いる状況を示す。
【0440】
即ち、ドッキーがドッキング環境の近くに接近すれば、前記ドッキーは前記ドッキング環境内の装置とドッキングを遂行する。
【0441】
ドッキングの以後、ユーザはドッキーアプリケーションと相互作用のために入力/出力周辺機器を使用することができる。一例に、ユーザはスマートフォンの画面をモニターを通じて見ることができ、スマートフォンでの入力をキーボードを通じて遂行することができ、スマートフォンの音声をスピーカーを通じて聞くことができ、スマートフォン内の画面移動はマウスを通じて制御することができる。
【0442】
本明細書で提案するワイファイを用いた無線ドッキングシステムが家または事務室で活用される一例を示す図である。
【0443】
図13は、本明細書で提案するワイファイを用いた無線ドッキングシステムが公共場所で活用される一例を示す図である。
【0444】
ここで、公共場所は、ホテル、インターネットカフェ(Internet Cafe)、銀行、飛行機、汽車などでありうる。
【0445】
図13は1つのドッキー(WD)が多数のドッキングセンター(WDC)のうちの1つを選択してドッキングサービスを遂行する状況を示す。
【0446】
図13に示すように、ドッキー(一例に、スマートフォン)がホットスポットゾーン(hotspot zone)に入ると、ドッキーは多数のドッキングセンターのうちの1つと無線ドッキングを遂行する。
【0447】
ここで、無線ドッキングの遂行は前記ドッキーが無線充電パッドの上に置かれることによって遂行できる。
【0448】
以後、ドッキーアプリケーションを活用するために(進歩した)入力/出力周辺機器を制御することができる。一例に、ユーザはドッキー内の特定の書類ファイルをプリンタを制御して出力することができる。
【0449】
図14は、本明細書で提案するワイファイを用いた無線ドッキングシステムが活用される更に他の一例を示す図である。
【0450】
図14は、多数のドッキーのうちの1つのドッキーが1つのドッキングセンターを先占する状況を示す。
【0451】
図14の無線ドッキングシステムを構成する各構成要素に対する説明及び役割は以下の<表33>の通りである。
【0453】
図14に示すように、ミーティングルームには多数のドッキーが存在することができる。この場合、多数のドッキーのうちの1つのドッキーのみドッキングセンターを先占する。
【0454】
以後、ドッキングセンターを先占したドッキーのドッキング利用が終了した後には他のドッキーにドッキングセンターの占有権限がスイッチングされる。
【0455】
一例に、前記他のドッキーにドッキングセンターの占有権限がスイッチングされる過程は、以下の通りである。
【0456】
ドッキングセンターを先占したドッキーから前記ドッキーのドッキング利用が終了したことを知らせる情報を前記ドッキングセンターが受信する場合、前記ドッキングセンターは前記先占されたドッキーのドッキー利用が終了したことを、または前記ドッキングセンターとドッキング連結が可能であることを他のドッキーにブロードキャストまたはユニキャスト形式に送信することができる。
【0457】
前記ドッキングセンターを既に先占したドッキーのドッキング利用が終了した時、既に前記ドッキングセンターが前記ドッキングセンターとペアリングする次順位ドッキーに対する順位が決定されている場合、前記ドッキングセンターは既に決定されている次順位ドッキーとペアリングを自動的に遂行することができる。
【0458】
仮に、前記ドッキングセンターとペアリングする次順位ドッキーに対する順位が決定されていない場合、前記ドッキングセンターはドッキーの受信信号強さ、ドッキーの容量、ドッキーとの距離/位置、ドッキーのドッキングセンターへの要請順序などを考慮して他のドッキーにドッキングセンターの占有権限をスイッチングすることができる。
【0459】
図15は、本明細書で提案するワイファイを用いた無線ドッキングシステムにおける周辺機器利用無しでドッキーが直接ドッキングセンターを制御する状況を示す図である。
【0460】
この場合、前記ドッキーはドッキーの機能だけでなく、周辺機器の機能も共に有していなければならない。
【0461】
即ち、前記ドッキーでドッキー機能及び周辺機器機能が全て活性化されている場合、周辺機器利用無しで直接ドッキーを用いてドッキングサービスを使用することができる。
【0462】
例えば、ドッキーの画面をドッキングセンターに出力し、前記ドッキングセンターに出力された画面の制御をドッキーの動きを用いて直接に行うことができるようになる。
【0463】
このようなドッキーの多重機能遂行するか否かに対する表示は、前記ドッキーと前記ドッキングセンターとの間の送/受信するメッセージ内の情報に含まれることができる。
【0464】
以下、多数のドッキーが単一のドッキングセンターと共同に連結されて周辺機器をドッキー別に先占及び共有することができる方法について説明する。
【0465】
図16は、本明細書で提案するワイファイを用いた無線ドッキングシステムにおける多数のドッキーが周辺機器を共有している状況を示す図である。
【0466】
まず、ドッキングセンターは多数のドッキーと多数のドッキング連結が可能できる能力を有しなければならない。
【0467】
即ち、前記ドッキングセンターはドッキーとドッキング連結遂行の前に多数のドッキング連結可能か否かを知らせる情報を多数のドッキーにブロードキャストまたはユニキャスト方式により送信することができる。または、前記多数のドッキング連結可能か否かを知らせる情報は前記ドッキーが前記ドッキングセンターとドッキング連結を遂行する時(ドッキングディスカバリー手続またはドッキングペアリング手続)送信できる。
【0468】
前記ドッキングセンターが多数のドッキーとペアリング手続を完了し、前記ドッキングセンターは各々のドッキーに周辺機器詳細情報を送信する。
【0469】
ここで、各々のドッキーは自分が制御したい周辺機器の情報を含んで前記ドッキングセンターに送信する。
【0470】
以後、前記ドッキングセンターはドッキー別に周辺機器の占有権限を設定し、前記設定されたドッキー別周辺機器占有権限情報をドッキーに送信する。
【0471】
仮に、周辺機器のうちの一部の周辺機器に対して占有権限が重複する場合、前記ドッキングセンターはドッキーのハードウェア容量、要請順序などを考慮して優先順位に決定されたドッキーに占有権限が重複した周辺機器の占有権限を移転することができる。
【0472】
仮に、前記ドッキングセンターが占有権限移転重複要請された周辺機器に対してどのドッキーに占有権限を移転するかに対して決定できない場合、前記占有権限移転重複要請された周辺機器に対する共有手続を終了することができる。
【0473】
以下、ワイファイダイレクト(Wi−Fi P2P)ネットワークにおける無線ドッキングサービスをサポートするための更に他の方法について説明する。
【0474】
前述したように、ドッキングプロトコル(Docking Protocol)は基本的に応用階層のプロトコルであり、TCP/IP基盤の通信を用いる。したがって、既存のワイファイダイレクト(Wi−Fi P2P)ネットワークにおける無線ドッキングサービスをサポートするためには、ドッキー(Wi−Fi Dockee:WD)が周囲のドッキングセンター(Wi−Fi Docking Center:WDC)を検索し、検索された全てのWi−Fi装置にIP基盤通信を行い、これに対するドッキングサービスをサポートするか否かを把握しなければならないので、多くのオーバーヘッド(overhead)と長い処理時間が発生する。
【0475】
したがって、以下ではワイファイダイレクト(Wi−Fi P2P)のデバイスディスカバリー(Find Phase)手続を活用して周囲Wi−Fi装置のドッキングサポートするか否かを先に把握した後、選択されたワイファイ装置のみにIPコネクションを通じてのドッキングコネクションを遂行する方法を説明する。
【0476】
具体的に、ワイファイダイレクトのデバイスディスカバリー手続でドッキングサービスサポートするか否かを把握するために、プローブ要請及びプローブ応答フレーム内に簡単なドッキング情報を含んだドッキングIEを追加することによって、ドッキングディスカバリー手続を遂行する。
【0477】
また、認証ディスカバリー要請及び認証ディスカバリー応答(Provision Discovery Req/Rsp)を通じて、選択されたドッキーが連結可能か否かを予め把握した後、IP基盤の接続(Join)を遂行することによって、全ての連結確立手続を完了した後、ドッキングセンターとの結合(Join)が断られるオーバーヘッド(overhead)を防止する。
【0478】
図17は、本明細書で提案するワイファイダイレクトネットワークにおける無線ドッキングサービスをサポートするための方法の一例を示す流れ図である。
【0479】
ワイファイダイレクトネットワーク関連の詳細な説明は前述した
図4bを参照することにする。
【0480】
図17に示すように、ドッキーはドッキングのために先にサポートされるチャンネル全てをスキャン(Docking ScanまたはWi−Fi P2P Scan)する(S1710)。前記スキャンを通じて前記ドッキーは周囲デバイスまたはネットワークに対する情報を収集する。
【0481】
以後、前記ドッキーは接続可能な距離に存在する全てのドッキングセンターを把握するために、ドッキング情報要素1を含むプローブ要請フレームをソーシャルチャンネルを介してドッキングセンターに送信する(S1720)。
【0482】
ここで、前記ドッキング情報要素1は無線ドッキング関連パラメータを含み、前記無線ドッキング関連パラメータは以下の<表34>の通りである。
【0484】
前記ドッキング役割はドッキーまたはドッキングセンターに対する役割区分を示す情報である。デバイス名称パラメータ及びデバイスIDパラメータは装置名称と装置の固有ID値を示す。サポートされるチャンネルリストには2.4GHz、5GHz、60GHzがありうる。2.4GHzチャンネルはソーシャルチャンネルであり、5GHz及び60GHzは運営チャンネルに該当する。また、ドッキング情報要請はドッキングディスカバリーのための命令を示す。
【0485】
以後、前記ドッキーから前記プローブ要請フレームを受信したドッキングセンターはドッキング情報要素2を含むプローブ応答フレームを前記ドッキーに送信する(S1730)。
【0486】
前記ドッキング情報要素2はドッキング連結が可能か否かを示すドッキング連結可能情報を含む。
【0487】
前記プローブ応答フレームに含まれる前記ドッキング情報要素2には以下のようなパラメータを含む。
(1)Method for Connecting WDC:ドッキングセンターに連結するための方法を示すパラメータであって、ドッキングセンターがInfra−structure形態に連結されている時、ドッキーがこのネットワークに接続できるように追加情報を提供する。追加情報には、SSID、Channel、BSSIDなどがありうる。
(2)能力(Capability):ドッキングセンターの能力を示すパラメータであって、ドッキングセンターの能力にはドッキーと連結可能な最大個数、最大ドッキング環境、ワイファイディスプレイサポートなどがありうる。
(3)読取/書込モード(R/W Mode):各周辺機器の読取(Read)/書込(Write)可能か否かを示すパラメータである。
(4)共有タイプ(Sharable Type):プリンタなどの周辺機器共有が可能か否かを示すパラメータである。
(5)周辺機器プロトコル(PFP):各周辺機器がドッキングセンターと通信のために使用する既存プロトコル情報を示すパラメータであって、WSB(Wi−Fi Serial Bus)、USB、ブルートゥースなどがありうる。
(6)使用可能/使用不可能な理由(Availability/Reason):ドッキングセンターに従属している周辺機器がドッキーを通じて使用可能か否かと、使用不可能な場合、その理由を示すパラメータである。
(7)Docking Role:ドッキーまたはドッキングセンターに対する役割を区分するパラメータである。
(8)Device Name/Device ID:装置名称と装置の固有IDを示すパラメータである。
(9)Connectable/Non−connectable:ドッキングセンターが既に他のドッキーに連結されているので共有できない装置であるか、または他の環境問題などによってドッキングサービスを提供できない場合、これに対する情報をドッキーに明示的に知らせるパラメータである。
(10)Supported Channel List:ドッキングセンターが使用しているWi−Fiインターフェースの提供可能なチャンネルリストを示すパラメータであって、2.4GHz、5GHz、60GHzなどの帯域情報を含む。
(11)Current Channel:ドッキングセンターがもし他のWi−Fiコネクションを保有している場合、これに対するチャンネル個数を示すパラメータである。
(12)Connectable Type:ドッキングセンターがドッキーに提供可能なWi−Fiコネクションタイプを示すパラメータであって、Wi−Fi P2P(Direct)または既存Infra−Structureに対する区分を意味する。
(13)Number of WDN:ドッキングセンターが提供可能なWDN(無線ドッキング環境)の個数を示すパラメータである。ここで、WDNはドッキングセンターと連結されている周辺機器の全体または一部の集合を意味する。
(14)Power Save Mode:ドッキングセンターが指向している現在のPower Save Modeであって、レベル(level)数値または予め定義されたパワーセーブ(Power Save)段階を示す。
(15)Topology Option:現在ドッキングセンターが外部APまたは他の装置とのWi−Fi P2P形態に連結されている論理的なリンク形態と周辺機器と連結されている論理的なリンク形態を示すパラメータである。この際、各リンクのインターフェースタイプ(USB、WSB、ブルートゥース、Wi−Fi P2Pなど)情報も含まれることができる。
【0488】
前記ドッキングセンターからプローブ応答フレームを受信する場合、前記ドッキーのUIには受信されたドッキングセンターリストがディスプレイされる(S1740)。
【0489】
以後、ユーザによりドッキングセンターが選択される場合、前記ドッキーは前記選択されたドッキングセンターと認証ディスカバー(Provision Discover)(要請/応答)手続を遂行する(S1750)。
【0490】
前記認証ディスカバー手続はWi−Fi P2P手続のうち、任意の(optional)形態にデータリンク階層で進行される手続である。
【0491】
前記認証ディスカバー手続を通じてデータリンク階層でドッキーとドッキングセンターとの間の細部情報交換を通じて、実際ドッキングサービス遂行可能か否かと、連結可能か否かを予め把握できるようになる。
【0492】
即ち、前記ドッキーは前記ドッキングセンターにドッキングサービス遂行のために必要なドッキング情報要素3を認証ディスカバー要請メッセージに含んで送信する(S1751)。
【0493】
前記認証ディスカバー要請メッセージを前記ドッキーから受信した前記ドッキングセンターは、ドッキングサービス遂行のためのドッキング連結の許可または不可の結果を含む認証ディスカバー応答メッセージを前記ドッキーに送信する(S1752)。
【0494】
ここで、前記ドッキングサービス遂行のためのドッキング連結の許可または不可の結果を含む情報はドッキング情報要素4に含まれる。
【0495】
ここで、前記ドッキングセンターが前記ドッキーの要請を満たさない場合(例えば、ドッキーが選択したPF(Peripheral Function)をサポートできないか、またはドッキーが選択したWDNを提供できない場合)、前記ドッキングセンターは認証ディスカバー応答フレームに含まれるドッキング情報要素(Docking IE)4に結合に対する結果フィールドの値を否定に設定して前記ドッキーに送信する。
【0496】
本発明で提案するドッキングプロトコルは基本的にIP基盤の応用階層で遂行される。しかしながら、該当IP確立を完了するためにはWi−Fi P2P手続でのGO折衝(Negotiation)過程とオペレーションチャンネル(Operation Channel)でのビーコン(Beaconing)、認証(Authentication)、関係(Association)などの過程が先行されなければならず、以後、DHCPなどを通じてのIP設定が完了するまでは多い時間と手続が必要である。
【0497】
このような多い手続を遂行した以後、IP基盤のドッキングプロトコル 過程で結合(Join)手続を試みた後に、もしWDCで如何なる必要条件の不満足によって該当WDの結合要請(Join Request)を受け入れられない場合、WDは再びリンク階層(Link Layer)に復帰した後、他のWDCを選択し、上記の多くの手続を再び遂行しなければならないオーバーヘッドが発生する。
【0498】
以下の<表35>は、認証ディスカバー要請フレームに含まれるドッキング情報要素3の一例を示す。
【0500】
以下の<表36>は認証ディスカバー応答フレームに含まれるドッキング情報要素4の一例を示す。
【0502】
以後、前記ドッキーは前記ドッキングセンターと認証(Authentication)手続、関係(Association)手続を通じてドッキング連結確立を遂行する(S1760乃至S1770)。
【0503】
ここで、前記認証手続は前記ドッキーが前記ドッキングセンターに認証要請(Authentication Req)を送信し(S1761)、前記ドッキーセンターが前記認証要請に対する応答として認証応答(Authentication Rsp)を前記ドッキーに送信することによって遂行される(S1762)。
【0504】
また、前記関係手続は前記ドッキーが前記ドッキングセンターに関係要請(Association Req)を送信し(S1771)、前記ドッキーセンターが前記関係要請に対する応答として関係応答(Association Rsp)を前記ドッキーに送信することによって遂行される(S1772)。
【0505】
以後、前記ドッキーと前記ドッキングセンターとは結合(Join)手続を通じてIP基盤の通信が可能であるように連結を設定する(S1780)。
【0506】
ここで、前記結合手続は前記ドッキーが前記ドッキングセンターに結合要請(Join Req)を送信し(S1791)、前記ドッキーセンターが前記結合要請に対する応答として結合応答(Join Rsp)を前記ドッキーに送信することによって遂行される(S1792)。
【0507】
前記結合手続は、認証ディスカバー手続を通じてドッキングセンターから‘接続許可’の結果を受信したドッキーのみと遂行する。
【0508】
また、前記結合手続はIP基盤ドッキングプロトコルに従属するものであって、ドッキーは既に接続が許可されたドッキングセンターを対象にWi−Fi P2PコネクションとIPコネクションの過程を遂行した後、ドッキング連結に必要な追加情報を交換して最後の連結確認のための手続である。
【0509】
前記結合手続が完了した後に、前記ドッキーと前記ドッキングセンターとの間のドッキングが完了した状態と見做してドッキングに必要なサービスを遂行する。
【0510】
前記結合要請フレームは以下のようなパラメータを含む。ここで、前記結合要請は、メッセージ、プリミティブ、シグナリングなどの形態に送信されることもできる。
(1)Docking Role(WD)/ID:ドッキング役割パラメータはドッキーまたはドッキングセンターに対する役割を区分し、ドッキングIDパラメータはドッキングを要請するドッキーのIDを示す。
(2)Selected WDN to use:使用するために選択される無線ドッキング環境(Wireless Docking Environment)を示すパラメータであって、WDN内の各周辺機器の読取/書込モード(RW_mode)及び権限タイプ(Authority Type)パラメータをさらに含む。
ここで、前記権限タイプパラメータはドッキングセンターに従属した周辺機器を先占または共有することができる情報を示す。
一例に、権限タイプパラメータが‘先占(Preeption)’値を有する場合、先占が可能な周辺機器(一例に、マウス、キーボード、ODD、ディスプレイ、スピーカー、マイクなど)のリストが含まれる。
また、前記権限タイプパラメータが‘共有(Share)’値を有する場合、共有が可能な周辺機器(プリンタ、スキャナーなど)のリストが含まれる。
(3)Selected Individual PF to use:使用するために選択される各周辺機器に対する情報を示すパラメータであって、各周辺機器に対するRW_mode及び権限タイプ(Authority Type)パラメータがさらに含まれる。
(4)Display Func:ディスプレイ機能の有無を示すパラメータをいう。
また、前記結合応答フレームは以下のようなパラメータを含む。
(1)Docking Role(WDC)/ID:ドッキング役割パラメータはドッキーまたはドッキングセンターに対する役割を区分し、IDパラメータはドッキングを許容するドッキングセンターのIDを示す。
(2)Result for joining:要請されたドッキング結合に対する許可または不可の結果を示すパラメータである。
(3)Reason(if Denied):ドッキング結合が不可な場合、不可の理由を示すパラメータであって、選択されるWDN使用に対する不可、選択されるPF使用に対する不可がありうる。
(4)Connectable Type(P2P/Infra):ドッキング連結の種類を示すものであって、Wi−Fi P2P連結かInfra−Structure連結かを示す。
(5)Wi−Fi Display Connection Info:Wi−Fiディスプレイ連結情報を示すものであって、連結するポート情報が含まれる。
【0511】
以下、ワイファイダイレクトシステムにおけるデバイス間(ドッキーとドッキングセンター)無線ドッキングサービス遂行のうち、命令、設定、または情報交換などが必要な場合、デバイス間(ドッキーとドッキングセンター)メッセージを交換する方法について説明する。
【0512】
ここで、前記メッセージ交換は命令(Command)及び応答(Response)メッセージの形態に遂行される。
【0513】
前記メッセージ交換手続はドッキーとドッキングセンターとの間の折衝により意思決定が必要な状況で使われる手続であって、応答(Response)メッセージには命令(Command)メッセージで提示した要請に対して肯定または不定の結果、または要請された情報が含まれる。
【0514】
前記メッセージ交換手続はドッキーとドッキングセンター全て要請することができ、要請を受けた装置は要請した装置に必ず応答(Response)を送信する。
【0515】
また、前記メッセージ交換手続は前記ドッキーと前記ドッキングセンターとの間のドッキング連結が確立されてドッキング動作を遂行する中に発生する。ここで、ドッキング連結が確立される前までの過程は便宜上省略することにし、必要時、前述した内容及び図面を参照することにする。
【0516】
図18aはドッキーの要請によりメッセージ交換手続を示す図であり、
図18bはドッキングセンターの要請によりメッセージ交換手続を示す図である。
【0517】
図18aを参照すると、ドッキーはドッキングセンターに命令、設定、または情報交換などの必要がある場合、前記ドッキングセンターに設定命令(Set Command)メッセージを送信する(S1810a)。
【0518】
前記設定命令メッセージには以下のようなパラメータを含む。
(1)Power Save Mode:ドッキングセンターが指向している現在のパワーセーブモード(Power Save Mode)であって、レベル(level)数値または予め定義されたパワーセーブ(Power Save)段階を示す。
(2)Additional WDN Selection:追加的なWDN選択を示す。
(3)Release WDN:連結されているWDNとの連結解除を示す。
(4)Additional PF Selection:追加的なPF選択を示す。
(5)Release PF:連結されているPFと連結解除を示す。
(6)Disconnect Request:連結解除要請を示す。
(7)Get WDC Info:WDC情報確保を示す。
(8)Set WDC Info:WDC情報設定を示す。
(9)Get WDN Info:WDN情報確保を示す。
(10)Set WDN Info:WDN情報設定を示す。
(11)Get Specific Peri Info:特定周辺機器情報確保を示す。
(12)Set Specific Peri Info:特定周辺機器情報設定を示す。
【0519】
以後、前記ドッキングセンターは前記設定命令メッセージに対する応答として前記ドッキーに応答(Response)メッセージを送信する(S1820a)。
【0520】
図18bを参照すると、ドッキングセンターはドッキーに命令、設定または情報交換などの必要がある場合、前記ドッキーに設定命令(Set Command)メッセージを送信する(S1810b)。
【0521】
前記ドッキングセンターが送信する設定命令メッセージには以下のようなパラメータを含む。
(1)Power Save Mode:ドッキングセンターが指向している現在のパワーセーブモード(Power Save Mode)であって、レベル(level)数値または予め定義されたパワーセーブ(Power Save)段階を示す。
(2)Operation Channel Change:ドッキング連結運営チャンネル変更を示すパラメータである。
(3)Disconnect Request:連結解除要請を示すパラメータである。
【0522】
以後、前記ドッキーは前記設定命令メッセージに対する応答を前記ドッキングセンターに送信する(S1820b)。
【0523】
図18a及び
図18bの命令及び応答メッセージ交換は必要によって周期的(Periodic)交換方式またはイベントドリブン(Event−Driven)交換方式または混合方式により遂行できる。
【0524】
例えば、周期的状態情報交換などは周期的(Periodic)交換方式を使用し、その他の必要による情報交換はイベントドリブン(Event−Driven)交換方式により使用する。
【0525】
また、前記命令メッセージに対する応答メッセージが一定時間内に受信されない場合、前記命令メッセージは前記一定時間が終了した後、再転送(retransmission)する。
【0526】
以下、特定イベント発生時、相手方に発生したイベントを知らせるための方法または相手方に特定命令を一方的に下達するための方法について説明する。
【0527】
ここでは、Command & Responseメッセージ交換手続とは異なり、2装置間の折衝が不必要であるので、応答(Response)がなく、但し通知(Notification)メッセージの転送信頼性の保証のためにAck応答のみ存在する。
【0528】
前記Ack送信の目的は通知(Notification)伝達に対する信頼性保証であり、前述したように、通知(Notification)メッセージ送信後、一定時間の間相手方からAckが受信されない場合、前記通知(Notification)メッセージを再転送する。同様に、前記手続やはりドッキング及びドッキングセンター全て遂行可能である。
【0529】
図19aはドッキーでイベント発生時、ドッキングセンターにイベント発生を知らせるための方法を示す図であり、
図19bはドッキングセンターにイベント発生時、ドッキーにイベント発生を知らせるための方法を示す図である。
【0530】
まず、
図19aを参照すると、ドッキーはイベントが発生した場合、前記イベント発生を知らせるために通知またはお知らせ(Notification)メッセージをドッキングセンターに送信する(S1910a)。
【0531】
ここで、前記イベントが発生した場合はユーザまたは外部制御によりパラメータ変更などの状態変更に対するものでありうる。
【0532】
前記通知メッセージには以下のようなパラメータを含むことができる。
(1)Docking Role(WD):ドッキング役割パラメータはドッキーまたはドッキングセンターに対する役割を示すパラメータである。ここでは、ドッキーとしての役割を示す。
(2)Parameter Changed:送信電力、チャンネル、パワーセーブ水準など、パラメータ変更を示すパラメータである。
【0533】
以後、前記ドッキングセンターは前記受信した通知メッセージに対する応答としてACKを前記ドッキーに送信する(S1920a)。
【0534】
図19bを参照すると、ドッキングセンターはイベントが発生した場合、前記発生したイベントをドッキーに知らせるために通知(Notification)メッセージを前記ドッキーに送信する(S1910b)。
【0535】
ここで、前記ドッキングセンターで発生するイベントは前記ドッキーのパラメータ変更命令などでありうる。また、ドッキングセンター及び前記ドッキングセンターに従属したWDN(個別PF含み)の状態情報変更が発生した場合、前記イベントを前記ドッキーに知らせるために前記通知メッセージを前記ドッキーに送信することができる。
【0536】
前記通知メッセージは、以下のようなパラメータを含む。
(1)Docking Role(WDC):ドッキーまたはドッキングセンターに対する役割を示すパラメータである。ここでは、ドッキングセンターとしての役割を示す。
(2)Change Parameter:パラメータ変更を示すものであって、送信電力、運営チャンネルの変更を示すことができる。
(3)WDN Event:WDN利用可能性の変更を示すパラメータである。
(4)Specific PF Event:PF(Peripheral)の利用可能性の変更を示すパラメータである。
【0537】
以後、前記ドッキーは前記通知メッセージに対する応答としてACKを前記ドッキングセンターに送信する(S1920b)。
【0538】
延いては、説明の便宜のために各図面を分けて説明したが、各図面に示している実施形態を併合して新たな実施形態を具現するように設計することも可能である。そして、当業者の必要によって、以前に説明された実施形態を実行するためのプログラムが記録されているコンピュータにより読取可能な記録媒体を設計することも本発明の権利範囲に属する。
【0539】
本明細書に従う無線ドッキングサービスを提供する方法は、前記したように説明された実施形態の構成と方法が限定されるように適用できるものでなく、前記実施形態は多様な変形がなされるように各実施形態の全部または一部が選択的に組み合わせて構成されることもできる。
【0540】
一方、本明細書の無線ドッキングサービスを提供する方法は、ネットワークデバイスに備えられたプロセッサが読み取ることができる記録媒体にプロセッサが読み取ることができるコードとして具現することが可能である。プロセッサが読み取ることができる記録媒体はプロセッサにより読取できるデータが格納される全ての種類の記録装置を含む。プロセッサが読み取ることができる記録媒体の例には、ROM、RAM、CD−ROM、磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスク、光データ格納装置などがあり、また、インターネットを介しての転送などのようなキャリアウェーブの形態に具現されることも含む。また、プロセッサが読み取ることができる記録媒体はネットワークに連結されたコンピュータシステムに分散されて、分散方式によりプロセッサが読み取ることができるコードが格納及び実行できる。
【0541】
また、以上では本明細書の好ましい実施形態に対して図示及び説明したが、本明細書は前述した特定の実施形態に限定されず、請求範囲で請求する本発明の要旨を逸脱することなく当該発明が属する技術分野で通常の知識を有する者により多様な変形実施が可能であり、このような変形実施は本発明の技術的思想や展望から個別的に理解されてはならない。
【0542】
そして、当該明細書では物発明と方法発明が全て説明されており、必要によって両発明の説明は補充的に適用できる。