【実施例1】
【0022】
図1は、本発明の幌カバー付き軽トラックにおける実施形態を示す分解斜視図である。
本発明の幌カバー付き軽トラック10は、幌カバー20と、骨組みパイプ30と、あおりパイプ固定具40と、差し枠パネル50と、脱落ガタ防止手段60と、で構成され、組み立て時において、あおりパイプ固定具40の上部狭持部41を軽トラックKのあおりDの上端部に差し込んで連結固定すると共に、軽トラックKのあおりDと骨組みパイプ30を連結固定し、さらにあおりパイプ固定具40の下部狭持部46に差し枠パネル50を差し込むと共に、脱落ガタ防止手段60によって差し枠パネル50の上端面を狭持した状態で骨組みパイプ30の上方から幌カバー20を被覆して組み立てられる。
【0023】
上記における骨組みパイプ30と、あおりパイプ固定具40の構造と脱落防止手段42ならびに連結固定手段43は、あおりパイプ固定具40に連結される連結パイプ31に相当するあおり延長パイプ45の長さが差し枠パネル50の高さ寸法分上方に延長されて形成される。
【0024】
幌カバー20は、天面部21が両側に傾斜する切妻状に形成されると共に、側面立ち上がり部22には下端部に荷役固定バンドの固定嵌合部を形成する垂れ幕状に形成され、さらに該天面部21と側面立ち上がり部22(前方部は除く)には其々が開口可能な位置にファスナー部23が設けられて形成される。
また、使用目的によっては天面部21の形状を後方に傾斜するコンパクトな片流れ状に形成することもできる。
【0025】
骨組みパイプ30は、複数の金属製の連結パイプ31と連結継手32の組み合わせによって幌カバー20の切妻型の骨組みを形成する形状に組み立てられる。
また、骨組みパイプ30の前後に配置されるあおりパイプ固定具40に跨って連結される着脱連結パイプ31aは、積載物の出し入れの際に取り付け取り外しが自在にできる着脱連結手段33を設けて形成される手段を採ることもできる。
【0026】
あおりパイプ固定具40は、上方には脱落防止手段42と連結固定手段43(
図3,4参照)を備える略コの字状の上部狭持部41を外側且つ下向きに形成すると共に、下方部には略コの字状の下部狭持部46を内側且つ上向きに形成して軽トラックKのあおりDの複数の所定箇所に配置される。
尚、下方部に設けられる略コの字状の下部狭持部46はコンパネを使用しない仕様とする場合は、軽トラックKの荷台Nの底面に突き当たる平板状の突き当て部によって形成することもできる。
【0027】
差し枠パネル50は、市販の建築養生用のコンクリートパネルを軽トラックKの荷台Nの側面内に対向させて収まる形状に形成し、上端部は差し枠パネル固定具60によって狭持固定し、下端部はあおりパイプ固定具40の下部狭持部46に差し込んで狭持固定し、さらに走行中の脱落ならびにガタを防止する脱落ガタ防止手段50(
図8参照)によって係止される。
【0028】
図2は、本発明の幌カバー付き軽トラックにおける使用形態を示す全体斜視図である。
本発明の幌カバー付き軽トラック10は、軽トラックKのあおりDの上端面に設置される骨組みパイプ30を安定的且つ確実に固定でき、さらに現場での幌カバー20の取り付け取り外しが容易にできると共に、幌カバー20の天面部21と側面立ち上がり部22には其々が開口可能な位置にファスナー部23が設けられていることにより、軽トラックKの両側面ならびに後面からの荷物の積み下ろしが容易にできると共に、差し枠パネル50が設けられることによって重量物の積載量を割り増しすることができる幌カバー付き軽トラック10の提供を可能にする。
【0029】
図3は、本発明の幌カバー付き軽トラックにおける連結固定手段を示す説明図である。
本発明における連結固定手段43は、あおりパイプ固定具40の上部狭持部41の上面に形成されるもので、例えば、パイプ受け部44を略コの字状の上部狭持部41の上面に突設すると共に、該パイプ受け部44と連結継手32を連結する所定の長さを有するあおり延長パイプ45が差し込まれる構造を有して形成される。
尚、上記における連結嵌合手段は、例えば、セットビス42d、差し込みピン、ボルトナット、螺合等によって確実に連結固定される。
【0030】
図4は、本発明の幌カバー付き軽トラックにおける脱落ガタ防止手段を示す説明図である。
脱落ガタ防止手段60は、差し枠パネル50が走行中にあおりパイプ固定具40からの脱落することを防ぐと共に、走行中のガタによる騒音を防止する目的で形成されるもので、あおりパイプ固定具40の上端面に立設して連結されるあおり延長パイプ45に挿通される固定嵌合部62と差し枠パネル50の上端面を略U字状の狭持部61で狭持する構造によって達成する形状を有するもので、例えば、図示するような構造を有する手段が考えられる。
【0031】
図4(a)あおり延長パイプ45に挿通される固定嵌合部62と差し枠パネル50の上端面を略U字状の狭持部61で狭持する構造。
【0032】
図4(b)あおり延長パイプ45に挿通されるプレート状の固定嵌合部62と差し枠パネル50の上端面を略U字状の狭持部61で狭持する構造。
【0033】
以上で構成される本発明の脱落ガタ防止手段60は、差し枠パネル50が走行中に軽トラックKの荷台Nからの脱落を防ぐと共に、走行中のガタによる騒音を防止する目的で形成されることから、その形状ならびに構造は特に限定されるものではない。
【0034】
図5は、本発明の幌カバー付き軽トラックにおける別の使用形態を示す分解斜視図である。
本発明の幌カバー付き軽トラック10は、あおり延長パイプ45に対して長さの短い連結パイプ31を使用することによって、差し枠パネル50を装着しない状態で使用することができるもので、軽トラックKのあおりDに差し枠パネル50を装着して積載物を多量に運搬する方法と、単に積載物に幌カバー20をかけて運搬する方法の二通りの使用方法をその時の天候の状況や、積載物の種類に合わせて任意に選択することができる。
【0035】
幌カバー20は、天面部21が両側に傾斜する切妻状に形成されると共に、側面立ち上がり部22には下端部に荷役固定バンドの固定嵌合部を形成する垂れ幕状に形成され、さらに該天面部21と側面立ち上がり部22(前方部は除く)には其々が開口可能な位置にファスナー部23が設けられて形成される。
また、使用目的によっては天面部21の形状を後方に傾斜するコンパクトな片流れ状に形成することもできる。
【0036】
骨組みパイプ30は、複数の金属製の連結パイプ31と連結継手32の組み合わせによって幌カバー20の切妻型の骨組みを形成する形状に組み立てられる。
また、骨組みパイプ30の前後に配置されるあおりパイプ固定具40に跨って連結される着脱連結パイプ31aは、積載物の出し入れの際に取り付け取り外しが自在にできる着脱連結手段33を設けて形成される手段を採ることもできる。
【0037】
あおりパイプ固定具40は、上方には脱落防止手段42と連結固定手段43(
図3,4参照)を備える略コの字状の上部狭持部41を外側且つ下向きに形成すると共に、下方部には略コの字状の下部狭持部46を内側且つ上向きに形成して軽トラックKのあおりDの複数の所定箇所に配置される。
尚、下方部に設けられる略コの字状の下部狭持部46はコンパネ(差し枠パネル50)を使用しない場合は、軽トラックKの荷台Nの底面に突き当たる平板状の突き当て部によって形成することもできる。
【0038】
以上で構成される本発明の幌カバー付き軽トラック10は、軽トラックKのあおりDの上端面に設置される骨組みパイプ30を安定的且つ確実に固定でき、さらに現場での幌カバー20の取り付け取り外しが容易にできる幌カバー付き軽トラック10の提供を可能にする。
【0039】
図6は、本発明の幌カバー付き軽トラックにおける別の使用形態を示す全体斜視図である。
本発明の幌カバー付き軽トラック10は、軽トラックKのあおりDの上端面に設置される骨組みパイプ30を安定的且つ確実に固定でき、さらに現場での幌カバー20の取り付け取り外しが容易にできると共に、幌カバー20の天面部21と側面立ち上がり部22には其々が開口可能な位置にファスナー部23が設けられていることにより、軽トラックKの両側面ならびに後面からの荷物の積み下ろしが容易にできる幌カバー付き軽トラック10の提供を可能にする。
【0040】
図7は、本発明の幌カバー付き軽トラックにおける脱落防止手段を示す説明図である。
本発明における脱落防止手段42は、略コの字状の上部狭持部41の外側の側面に形成されるもので、例えば、低頭ボルト42aと締め付け用のナット42bと突き当て用の合成樹脂製のボルトキャップ42cで構成され、図に示すようにあおりパイプ固定具40の上部狭持部41を軽トラックKのあおりDの上端面首下に連結固定する構造を有して形成される。
【0041】
脱落防止手段42の取り付け方法は、あおりパイプ固定具40の上部狭持部41を軽トラックKのあおりDの上端に差し込んでから、上部狭持部41の内側に締め付け用のナット42bとボルトキャップ42cを当てがい、外側から低頭ボルト42aをナット42bの回転を阻止した状態でねじ込み、一定の締め付け状態になったら今度は低頭ボルト42aの回転を阻止した状態にしてナット42bを回転させて低頭ボルト42aの先端を軽トラックKのあおりDの側面に押し付けて固定する。
【0042】
図8は、本発明の幌カバー付き軽トラックにおける連結固定手段を示す説明図である。
本発明における連結固定手段43は、あおりパイプ固定具40の上部狭持部41の上面に形成されるもので、例えば、パイプ受け部44を略コの字状の上部狭持部41の上面に突設すると共に、該パイプ受け部44と連結継手32を連結する所定の長さを有するあおり延長パイプ45が差し込まれる構造を有して形成される。
尚、上記における連結嵌合手段は、例えば、セットビス42d、差し込みピン、ボルトナット、螺合等によって確実に連結固定される。