特許第6209748号(P6209748)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日東工業株式会社の特許一覧

<>
  • 特許6209748-盤用温度・湿度調節器 図000002
  • 特許6209748-盤用温度・湿度調節器 図000003
  • 特許6209748-盤用温度・湿度調節器 図000004
  • 特許6209748-盤用温度・湿度調節器 図000005
  • 特許6209748-盤用温度・湿度調節器 図000006
  • 特許6209748-盤用温度・湿度調節器 図000007
  • 特許6209748-盤用温度・湿度調節器 図000008
  • 特許6209748-盤用温度・湿度調節器 図000009
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6209748
(24)【登録日】2017年9月22日
(45)【発行日】2017年10月11日
(54)【発明の名称】盤用温度・湿度調節器
(51)【国際特許分類】
   G05D 23/19 20060101AFI20171002BHJP
   H02B 3/00 20060101ALN20171002BHJP
【FI】
   G05D23/19 M
   !H02B3/00 M
【請求項の数】3
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2013-243494(P2013-243494)
(22)【出願日】2013年11月26日
(65)【公開番号】特開2015-103041(P2015-103041A)
(43)【公開日】2015年6月4日
【審査請求日】2016年9月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】000227401
【氏名又は名称】日東工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100085523
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 文夫
(74)【代理人】
【識別番号】100078101
【弁理士】
【氏名又は名称】綿貫 達雄
(74)【代理人】
【識別番号】100154461
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 由布
(72)【発明者】
【氏名】伊佐治 範幸
(72)【発明者】
【氏名】藤野 泰人
【審査官】 影山 直洋
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−170309(JP,A)
【文献】 特開2005−315707(JP,A)
【文献】 特開2004−013448(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G05D 23/00−23/32
H02B 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
設定した温度または湿度に応じて、接続機器をオンオフ制御する本体部と、この本体部とは別体に構成され、温度または湿度を検出してその情報を該本体部に入力する計測用センサとを備えた盤用温度・湿度調節器であって、
この計測用センサを該本体部に対して着脱自在とし
かつ前記本体部は、盤内の機器取付板に取り付けられるものであり、該機器取付板に当接する脚部を背面に備え、
前記計測用センサは前記本体部に係止するための係止部を備え、該係止部は前記脚部の高さ内に形成されていることを特徴とする盤用温度・湿度調節器。
【請求項2】
前記本体部は、さらに、盤内の取付レールに取付けるためのレール取付部を背面に備えたものであることを特徴とする請求項1記載の盤用温度・湿度調節器。
【請求項3】
前記本体部を前記機器取付板と前記取付レールとの何れに取付けた場合にも、前記計測用センサは前記本体部の同一位置に取付け可能であり、前記計測用センサに前記機器取付板と前記取付レールへの当接部をそれぞれ設けたことを特徴とする請求項2記載の盤用温度・湿度調節器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、分電盤、配電盤などの内部の温度や湿度を調節するために用いられる盤用温度・湿度調節器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
盤用温度・湿度調節器は、盤内の温度を下げるためのファンや、盤内の温度を上げるためのヒータ等の機器と組み合わせて用いられ、計測センサにより感知した温度・湿度が設定した値に達したときにファンやヒータ等の接続機器を、オンオフ制御するために使用されるものである。その一例が本出願人の特許文献1に記載されている。
【0003】
このような盤用温度・湿度調節器は、制御回路が収納された本体部と、盤内の温度または湿度を計測する計測用センサとから構成されている。この計測用センサは特許文献1のように本体部と一体に設けられ、本体付近の温度または湿度を計測するほか、盤内の本体部から離れた位置の温度を計測することも想定して、本体部とは別体の構造とすることがある。
【0004】
従来、本体部と別体の計測用センサは、ネジによって盤内の機器取付板等に固定されていた。しかし取付に工具が必要であること、ネジ止め作業が必要であること、ネジ孔の加工が必要であること、計測用センサを取付けるための取付具が必要であり、部品点数が増加すること等の問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−164551号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って本発明の目的は上記した従来の問題点を解決し、本体部とは別体に構成された計測用センサを、ネジを用いなくても容易に取付けることができる盤用温度・湿度調節器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するためになされた本発明の盤用温度・湿度調節器は、設定した温度または湿度に応じて、接続機器をオンオフ制御する本体部と、この本体部とは別体に構成され、温度または湿度を検出してその情報を該本体部に入力する計測用センサとを備えた盤用温度・湿度調節器であって、この計測用センサを該本体部に対して着脱自在とし、かつ前記本体部は、盤内の機器取付板に取り付けられるものであり、該機器取付板に当接する脚部を背面に備え、前記計測用センサは前記本体部に係止するための係止部を備え、該係止部は前記脚部の高さ内に形成されていることを特徴とするものである。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記本体部は、さらに、盤内の取付レールに取付けるためのレール取付部を背面に備えたものであることを特徴とするものである。
【0009】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記本体部を前記機器取付板と前記取付レールとの何れに取付けた場合にも、前記計測用センサは前記本体部の同一位置に取付け可能であり、前記計測用センサに前記機器取付板と前記取付レールへの当接部をそれぞれ設けたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1の発明によれば、前記計測用センサを前記本体部に対して着脱自在としたので、従来のように計測用センサの取付具は不要であり、前記計測用センサをネジを用いなくても容易に取付けることができる。また、前記計測用センサは前記本体部に係止可能であり、前記脚部の高さ内のデッドスペースを利用して、盤用温度・湿度調節器を取付けることができ、省スペースとなる。
【0011】
請求項2の本発明によれば、前記本体部を盤内の前記機器取付板と前記取付レールの何れにも取付け可能である。
【0012】
請求項3の発明によれば、前記計測用センサに前記機器取付板と前記取付レールへの当接部をそれぞれ設けたので、前記計測用センサを前記機器取付板と前記取付レールの何れに対しても安定して支えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】盤用温度・湿度調節器を取付レールに取付けた状態を示す斜視図である。
図2】盤用温度・湿度調節器を取付レールに取付けた状態を示す側面図である。
図3】盤用温度・湿度調節器の背面斜視図である。
図4】盤用温度・湿度調節器の背面斜視図である。
図5】計測用センサの斜視図である。
図6】他の実施形態を示す背面図である。
図7】他の実施形態を示す背面図である。
図8】他の実施形態を示す背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に本発明の好ましい実施形態を説明する。
図1は本発明の盤用温度・湿度調節器を取付レール1に取付けた状態を示す斜視図、図2はその側面図である。これらの図中、2は盤用温度・湿度調節器の本体部、3はこの本体部2とは別体構造の計測用センサである。計測用センサ3には、盤内の温度及び湿度の検出手段が内蔵されている。また本体部2には、計測用センサ3によって計測された温度または湿度を設定値と比較し、接続機器に制御信号をオンオフ出力する機能を持つ制御回路が内蔵されている。
【0015】
計測用センサ3と本体部2とは、図示しないケーブルによって接続されている。また図示されていないが、本体部2は盤内の温度を下げるためのファンや、盤内の温度を上げるためのヒータ等の機器と接続されており、制御信号をオンオフ出力する。なお取付レール1は、上下両側に段状の張出部4を備えた、業界において周知のIECレールである。
【0016】
図3は本発明の盤用温度・湿度調節器の背面斜視図である。図示のように、本体部2の背面には、本体部2を機器取付板に取付けたときに機器取付板に当接する脚部5と、本体部2を取付レール1に取付けるときに使用されるレール取付部6とが背面板7から突出形成されている。レール取付部6は、取付レール1の張出部4に弾性的に係合できるように上下に対向配置された係合爪からなる。その取付け状態は、図2に示す通りである。
【0017】
一方、本体部2の脚部5は本体部2を機器取付板に取付ける場合に使用されるものであり、中央部の脚部5にはネジ取付孔8が形成されている。これらのネジ取付孔8にネジを挿通して本体部2を機器取付板に取付けることができる。
【0018】
また本体部2の背面板7の角部には、上下方向に延びる板状の脚部9が突設されている。これらの脚部9は、本体部2を機器取付板に取付けたときのがたつきをなくして安定保持させるためのものである。脚部5、脚部9の背面板7からの突出高さは、レール取付部6と同じかそれ以上となっている。これはレール取付部6が干渉することなく本体部2を機器取付板に取付けるためである。これらの脚部5、9は相互間の脚部の高さ内に隙間を持たせて配置されている。
【0019】
このほか、本体部2の背面板7には、スリット状の空隙10が上下方向に形成されている。この空隙10は脚部5と下側の脚部9との間に形成されており、以下に説明する計測用センサ3を取付けるために用いられる。
【0020】
図5に計測用センサ3の斜視図を示す。計測用センサ3のケースの背面側の片側の側面下部から、ネジ取付部11が側方及び後方に突出形成されている。ネジ取付部11はネジ取付孔12を備えている。このネジ取付部11によって、計測用センサ3は盤内の任意の位置に取付けることも可能となる。なお図5に示されるように、計測用センサ3のネジ取付部11とは反対側の側面には、板状脚部13を突設することが好ましい。これによって機器取付板に固定したときの安定性を向上させることができる。ネジ取付部11は本体部2の脚部9と略同一高さに背面側に突出形成されている。背面側にネジ取付部11を突出形成することで、盤用温度・湿度調節器を取付レール1に取付ける場合での取付レール1の前端面と計測用センサ3の背面17との干渉を避け、ネジ取付部11を本体部2の脚部9と略同一高さに形成することで、盤用温度・湿度調節器を機器取付板に取付ける場合での計測用センサ3の前後方向のガタツキを抑えることができる。
【0021】
また計測用センサ3は、本体部2に係止するための係止部を備えている。この実施形態では、係止部は爪部14と、ネジ取付部11に形成された溝部15とからなる。
【0022】
爪部14は、図4に示すように前記した本体部2のスリット状の空隙10に挿入され、計測用センサ3を本体部2に着脱自在に取り付けるための部材である。取付は図3の状態で爪部14を本体部2の背面板7上に背面方向に撓んだ状態で位置させ、図4の位置まで計測用センサ3を下方にスライドさせて行う。このとき図4のように係止部の溝部15と前記した本体部2の脚部9とが係合するため、左右方向及び下方向への動きは規制される。また爪部14が空隙10に落ち込むため、上方向への動きも規制することができる。このようにして、計測用センサ3を本体部2に対して着脱自在とすることができる。
【0023】
なお、計測用センサ3を本体部2に取付ける作業は、本体部2を機器取付板または取付レール1に取付けた後においても可能である。すなわち図3のように計測用センサ3を本体部2の背面の隙間に側方から差し込み、下方にスライドさせればよい。デッドスペースであった隙間を利用して、盤用温度・湿度調節器を取付けることができ、省スペースとなる。本体部2を機器取付板に取付けたときにはネジ取付部11と板状脚部13が機器取付板との当接部となる。また本体部2を図2のように取付レール1に取付けたときには、計測用センサ3の背面17が取付レール1の前面との当接部となり、安定保持される。
【0024】
上記したように、本発明によれば計測用センサ3を本体部2に対して着脱自在としたので、計測用センサ3をネジを用いなくても本体部2に容易に取付けることができる。また、本体部2を機器取付板と取付レール1の何れに取付けた場合にも、計測用センサ3は本体部2の同一位置に取付け可能である。なお計測用センサ3は、本体部2から分離して任意の場所にネジにより取付けることもできる。
【0025】
上記した実施形態では、計測用センサ3を本体部2に係止するための係止部は、爪部14と、ネジ取付部11に形成された溝部15とからなるものであった。しかし係止部の形態はこれに限定されるものではない。
【0026】
図6に示す他の実施形態では、計測用センサ3の係止部は、弾性変形可能なバネ部20と、ネジ取付部11に形成された溝部15とからなる。このバネ部20は計測用センサ3の背面を構成する樹脂で一体に成形されたもので、ループ形状となっている。本体部2に計測用センサ3を側方から差し込み、バネ部20を撓ませながら本体部2の脚部5の下側に嵌め込んだうえで下方にスライドさせ、溝部15を本体部2の脚部9に係合させ、固定する。
【0027】
図7に示す他の実施形態では、計測用センサ3の係止部は、弾性変形可能なバネ部21からなる。このバネ部21も計測用センサ3の背面を構成する樹脂で一体に成形されたもので、ループ形状となっている。本体部2に計測用センサ3を側方から差し込み、バネ部21を撓ませながら脚部5に巻き付かせて固定する。
【0028】
図8に示す他の実施形態では、計測用センサ3の係止部は、本体部2の脚部5の周囲を覆う閉じたループ22である。この実施形態では本体部2を取付ける前に計測用センサ3を本体部2に取付ける。
【0029】
なお図7図8の実施形態では計測用センサ3にネジ取付部11がないが、ネジ取付部11を設けて本体部2の脚部9に係合させる構造とすることもできる。また、上記の各実施形態では何れも計測用センサ3を本体部2の側方に取付けたが、本体部2の上下面やその他の側面に取付けることも可能である。
【符号の説明】
【0030】
1 取付レール
2 本体部
3 計測用センサ
4 張出部
5 脚部
6 レール取付部
7 背面板
8 ネジ取付孔
9 板状の脚部
10 空隙
11 ネジ取付部
12 ネジ取付孔
13 板状脚部
14 爪部
15 溝部
17 背面
20 バネ部
21 バネ部
22 ループ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8