特許第6209751号(P6209751)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6209751二つ折りの金種分別収納部のある小銭入れ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6209751
(24)【登録日】2017年9月22日
(45)【発行日】2017年10月11日
(54)【発明の名称】二つ折りの金種分別収納部のある小銭入れ
(51)【国際特許分類】
   A45C 1/02 20060101AFI20171002BHJP
【FI】
   A45C1/02 D
【請求項の数】2
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2014-234138(P2014-234138)
(22)【出願日】2014年11月19日
(65)【公開番号】特開2016-96872(P2016-96872A)
(43)【公開日】2016年5月30日
【審査請求日】2016年11月15日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】714010986
【氏名又は名称】中村 昌彦
(72)【発明者】
【氏名】中村 昌彦
【審査官】 山内 康明
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭58−185918(JP,U)
【文献】 実開昭63−152417(JP,U)
【文献】 実開平06−007531(JP,U)
【文献】 実開昭63−199612(JP,U)
【文献】 実開昭63−194619(JP,U)
【文献】 特開2006−158925(JP,A)
【文献】 特開2010−201004(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45C 1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
小銭の出し入れを容易にするために、金種混入収納部とその外側周辺部に金種分別収納部とを設け、金種分別収納部には硬貨が水平に入るようになっておりその底部の金銭混入収納部に接する側が深くなる段差を設け、その深い部分を押すと硬貨の反対側が持ち上がり掴みやすくなるようになった小銭入れ。
【請求項2】
カードや紙幣も一体的に使用できるように請求項1記載の小銭入れのケースと蝶番で連結したカード収納部のケースがあり、二つのケースの間が中蓋で仕切られ、二つ折りで閉じるようになった小銭入れ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カード収納が出来ると共に、金種混入収納部と金種分別収納部のある二つ折りの小銭入れに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の小銭入れは、種々の金種の小銭を混入して入れるものか、金種分別機能があっても混入する場所がないものどちらかであり二つの機能を共に備えているものがなかった。またカード収納部を備え付けてないものが多かった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−201004
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
金種分別機能がある小銭入れは支払時には金種別に分類してあるために簡便に支払が出来ても、釣り銭を受取る時にはその場で分別しなければならず、その手間を省くためにポケットなどへ無造作に収納していた。また混入するだけの小銭入れは釣り銭を受取る時には簡便であっても支払時には硬貨の金種を探さねばならず手間がかかっていた。
【0005】
また近年キャッシュカードやポイントカードの普及によりカードを扱うことが増えているにも関わらず、カード収納部がなく別のカード入れを使わねばならない不便さがあった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、強度を持った樹脂やアルミ合金などを素材とし、収納部に金種分別収納部と受取った小銭を混入したまま収納する金種混入収納部とを設け、支払い受取り共に容易に出来るようにしたものである。
【0007】
またカード収納部を設けることによってカードを扱う金銭授受や、紙幣を入れることで紙幣使用の金銭授受が可能となるようにしたものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、小銭支払の際は金種分別収納部より必要な金種、枚数を容易に取り出して支払うことが出来、小銭受取りの際は金種混入収納部へとそのまま容易に収納ができる。また二つ折りであるために開閉が容易であり、取り出し部分が開放しているために分別作業も容易である。
【0009】
さらにカード収納部を設けることでカードと紙幣の収納を可能にした。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の使用状態を示す斜視図である。
図2】硬貨が入ってない時の硬貨収納部の鳥瞰図である。
図3】硬貨が入っている時の硬貨収納部の鳥瞰図である。
図4】100円(又は10円、又は1円)硬貨の金種分別収納部の垂直断面図である。
図5】100円(又は10円、又は1円)硬貨を取り出す際の金種分別収納部の垂直断面図である。
図6】5円(又は50円)硬貨の垂直断面図である。
図7】5円(又は50円)硬貨を取り出す際の金種分別収納部の垂直断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
この小銭入れは二つのケースが連結して二つ折りになっている。上蓋10のケースにはカードおよび紙幣を入れるカード収納部21があり、クッション性のある素材で出来た中蓋11が付いている。底部硬貨収納部12のケースには硬貨の金種混入収納部26がありその周囲に金種分別収納部27がある。金種分別収納部27は金種混入収納部26に向かって硬貨の直径の四分の一程はみ出すように切られており、金種分別収納部の底はその切り口に向かって硬貨の直径二分の一弱の部分で段差31、33が設けられている。
【0012】
小銭入れ全体のサイズを出来るだけ小さくするために、1円、10円、100円の金種分別収納部の収納枚数は4枚分のスペース30、5円、50円の金種別収納部の枚数は1枚分のスペース32になっており、500円の金種分別収納部は特になく、金種混入収納部26で代用するために金種混入収納部26の幅は500円硬貨の直径を超えるものである。
【実施例1】
【0013】
紙幣などで支払った時に受取った釣り銭を直ちに収納出来る金種混入収納部26がある。そして時間がある時にこの金種混入収納部26より金種分別収納部27へ収納枚数出来る範囲で硬貨を移動させ、残りは金種混入収納部26に保管したままでおく。小銭支払いの際には金種分別収納部27より必要枚数を金種ごとに支払う。この金種分別収納部27には段差31、33があり、手前側を押すことで硬貨が立ち上がり掴みやすくなっている図5図7
【0014】
カードを必要とする場合や、紙幣で支払う時には上蓋10にあるカード収納部21よりカードや紙幣を取り出して使うことが出来る。
【0015】
上記の動作を簡便に行うためにこの小銭入れは二つ折りになっている。なお保管中に小銭入れが開いてしまわないように図1ではロックするための開閉用フック23と開閉用フック受け24が付いているが、ワンタッチで開閉が出来るならマグネット式など他のものでもかまわない。また、二つ折り携帯電話のように蝶番25で十分にロック出来る場合にはなくてもかまわない。
【産業上の利用可能性】
【0016】
本説明では直方体の形状であるがカード収納部と金種混入収納部と金種分別収納部が備えてあれば種々の形状が可能である。また大型の財布に装着することもできる。
【符号の説明】
【0017】
10 上蓋
11 中蓋
12 底部硬貨収納部
20 中蓋収納用段差
21 カード収納部
22 カード収納部側面布
23 開閉用フック
24 開閉用フック受け
25 蝶番
26 金種混入収納部
27 金種分別収納部
27a 100円硬貨収納部
27b 10円硬貨収納部
27c 1円硬貨収納部
27d 5円硬貨収納部
27e 50円硬貨収納部
30 100円(又は10円、又は1円)硬貨収納スペース
31 100円(又は10円、又は1円)硬貨収納底部の段差
32 5円(又は50円)硬貨収納スペース
33 5円(又は50円)硬貨収納底部の段差
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7