(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例であり、本発明を限定するものではない。
【0020】
(1)通信システム
図1は、本発明に係る電子機器を含む通信システムの概要構成を示す説明図である。
複写機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能などの複合機能を備えたMFP(Multi Function Peripheral)1を、本発明の電子機器の一実施形態として説明する。
MFP1は、公衆電話回線(PSTN:Public Switched Telephone Networks)、インターネットなどのネットワーク5を介して、他のファクシミリ装置6やコンピュータ端末(PC:Personal Computer)7などとの間でデータの送受信が可能である。
また、MFP1は、LAN(Local Area Network)2に接続されており、LAN2を介して、コンピュータ端末(PC)3,4に接続されている。
コンピュータ端末3,4は、LAN2を介してMFP1に接続されており、ユーザの操作によりMFP1に対して各種指示を送信することが可能となっている。
【0021】
(2)電子機器の概要構成
図2は、MFPのハードウェア構成を示すブロック図である。
MFP1は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random ACCESS Memory)13、HDD(Hard Disk Drive)14、モデム15、NCU(Network Control Unit)16、操作部17、表示部18、スキャナ19、プリンタ20、LANインターフェイス21を備えており、バス22により接続されている。
【0022】
CPU11は、ROM12内に格納された制御プログラムを実行することにより、MFP1の各部を制御するものであり、カレンダ機能、タイマ機能などを内蔵するワンチップマイコンである。
ROM12は、制御プログラム、各種パラメータなどを格納する読み出し専用メモリである。
【0023】
RAM13は、CPU11が制御プログラムを実行する際のワークエリア、スキャナ19により読み込まれた画像データ、ファクシミリ装置6から送信されてきた画像データなどを一時的に格納する揮発性メモリである。
HDD14は、ファクシミリ装置6から送信されてきた画像データ、ファクシミリ装置6に送信するためにコンピュータ端末3,4から受信した画像データなどを蓄積する記憶装置である。
【0024】
モデム15は、ファクシミリ送信のために画像データを変調し、また、ファクシミリ装置6から送信されてきた画像データを復調するファクシミリモデムである。
NCU16は、ネットワーク5と接続される回線終端装置である。
【0025】
操作部17は、ユーザの操作を受け付けるユーザインターフェイスであり、例えば、タッチパネル、キースイッチなどを含む指示部で構成される。
表示部18は、現在の運転状態や装置の状態を表示するための情報表示装置であって、例えば、液晶ディスプレイなどで構成される。
【0026】
スキャナ19は、原稿をCCDにより光学的に読み取り、ファクシミリ送信、又はプリンタ20により複写出力するための画像データに変換する画像読み取り装置である。
プリンタ20は、印刷装置であり、例えば、画像データに対応するトナー画像を感光体ドラム上に形成し、このトナー画像を用紙に転写した後、熱溶着により定着させるものを用いる。
【0027】
LANインターフェイス21は、MFP1とLAN2とを接続する通信アダプタである。
MFP1の各部には、CPU11の制御部基づいて、図示しない電源部から電源供給されている。
【0028】
(3)機能ブロック
図3は、CPUが制御プログラムを実行することによって実現される機能ブロックを示す説明図である。
制御部30は、CPU11がROM12内に格納された制御プログラムを実行することにより、各部を制御するための機能ブロックを実現する。
図3において、制御部30に実現される機能ブロックのうち、省エネモード移行判断に用いられる機能ブロックであるモード移行受付部31、状態確認部32、移行判断部33、モード制御部34を示している。
また、制御部30には、省エネキー41、スリープタイマ42、時刻指定部43、送受信部44が接続される。
さらに、制御部30には、電源51、記憶部52及びセンサ53が接続されている。
【0029】
MFP1(電子機器の一例)は、所定電力で動作する通常モード(第1モードの一例)と、通常モードより低い電力で動作する省エネモード(第2モードの一例)とを有しており、制御部30の制御に基づいて運転モードが制御される。
モード移行受付部31(モード移行受付部の一例)は、通常モードから省エネモードへの移行要求を複数の要求元から受け付ける。
状態確認部32(状態確認部の一例)は、電子機器の機器状態を確認する。
移行判断部33(移行判断部の一例)は、モード移行受付部31が受け付けた移行要求の要求元と、状態確認部32が確認した機器状態とに基づいて、通常モードから省エネモードへの移行が可能か否かを判断するとともに、機器状態が所定の機器状態である場合には移行要求の要求元ごとに移行可否の判断を異ならせることができる。
モード制御部34は、移行判断部33の判断結果に基づいて、電源51からの各部への供給電力を制御する。
【0030】
省エネキー41(入力キーの一例)は、MFP1の装置本体に設けられるキースイッチであって、モード移行受付部31に移行要求を送信する要求元である。省エネキー41は、例えば、
図2の操作部17の一部とすることができ、ユーザの押下により省エネモードへの移行要求を制御部30に送信する。
【0031】
スリープタイマ42(タイマの一例)は、MFP1の複写機能、プリンタ機能及びファクシミリ機能のいずれもが継続して動作していない時間を、制御部30の内部クロック又は周辺回路の外部クロックに基づいてカウントする。
例えば、スリープタイマ42は、操作部17が操作されるオペレーション操作中、スキャナ19によるスキャン動作中、ファクシミリ動作中、自動給紙装置(ADF:Auto Document Feeder(図示せず))に原稿が存在する状態、プリンタ20の動作中、認証ターミナルログイン中、モデム15又はLANインターフェイス21によるデータ受信中などの稼働状態が解消されると、カウントを開始する。
スリープタイマ42は、カウント値が所定値に到達した場合に、通常モードから省エネモードへの移行要求をモード移行受付部31に送信する。
スリープタイマ42は、カウント開始後であって、カウント値が所定値に到達する前に、前述したような各部の動作状態が発生すると、カウント値を”0”にリセットし、稼働状態が解消するまで、カウントを停止する。
【0032】
時刻指定部43(時刻指定部の一例)は、現在の日時が設定された省エネ開始時刻であれば、通常モードから省エネモードへの移行要求をモード移行受付部31に送信する。
MFP1では、省エネ開始時刻及び省エネ解除時刻が設定可能であり、例えば、記憶部52に記憶されている。記憶部52は、
図2のRAM13に相当するものであって、例えば、省エネモードにおいても、データを保持し続けるものが用いられる。例えば。強誘電体メモリ(FeRAM)やDDR SDRAM(Double Data Rate Synchronous Dynamic Random Access Memory)などを用いることができる。
MFP1は、例えば、操作部17を介して、省エネ開始時刻及び省エネ解除時刻の設定を受け付けることが可能となっており、ユーザの操作により受け付けた省エネ開始時刻及び省エネ解除時刻を記憶部52に記憶させる。
また、制御部30は、時間及び日付を管理するカレンダクロックを有し、現在の日時を管理している。
時刻指定部43は、制御部30が管理する現在の日時と、記憶部52に記憶された省エネ開始時刻とを比較して、現在の日時が省エネ開始時刻になった場合に、移行要求をモード移行受付部31に送信できる。
時刻指定部43は、制御部30が所定のプログラムを実行することにより実現される機能ブロックであってもよい。
【0033】
送受信部44(送受信部の一例)は、ネットワークを介して送信されてくる省エネモードへの移行要求を受信するものであり、LAN2を介してコンピュータ端末3,4から送信される移行要求、又はネットワーク5を介してコンピュータ端末7から送信される移行要求を受信する。
【0034】
電源51は、MFP1の各部に電源供給するものであって、制御部30の制御に基づいて、通常運転モード又は省エネモードの対応する電力を供給する。
【0035】
センサ53は、MFP1の各部における状態情報を検出するものであり、例えば、プリンタ20の搬送路における紙詰まりを検出する光学センサ、給紙部(図示せず)内の用紙切れを検出する光学センサ、定着部(図示せず)の温度を検出する温度センサ、トナーカートリッジ(図示せず)内のトナーエンプティ又はニアエンプティを検出する光学センサ、スキャナ19の原稿の有無を検出する光学センサ、その他のセンサ類を含む。
【0036】
(4)基本動作
図4は、電子機器の基本動作を関するフローチャートである。
ステップS401において、制御部30は、複写指示があったか否かを判断する。制御部30は、操作部17が操作されて複写指示があったと判断すると、ステップS402に移行し、そうでない場合にはステップS403に移行する。
ステップS402において、制御部30は、操作部17から入力された複写指示に基づいて、複写処理を実行する。例えば、制御部30は、スキャナ19により原稿台(図示せず)又はADF(図示せず)に載置された原稿画像を読み込み、プリンタ20の感光体ドラム(図示せず)にトナー画像を形成するとともに、給紙部(図示せず)から感光体ドラムに搬送される用紙にトナー画像を転写し、用紙に転写されたトナー画像を定着部(図示せず)で定着させる複写動作を、指示された原稿枚数と複写部数に応じて実行する。
【0037】
ステップS403において、制御部30は、印刷指示があったか否かを判断する。制御部30は、印刷指示があったと判断した場合には、ステップS404に移行し、そうでない場合にはステップS405に移行する。
ステップS404において、制御部30は、受信した印刷指示に基づいて、印刷処理を実行する。例えば、制御部30は、LANインターフェイス21を介してコンピュータ端末3,4から印刷指示を受信した場合には、送信されてきたテキストデータ及び/又は画像データに基づいて、プリンタ20の感光体ドラムにトナー画像を形成するとともに、給紙部から感光体ドラムに搬送される用紙にトナー画像を転写し、定着部でトナー画像を定着させる印刷動作を、指示された印刷部数に応じて実行する。
【0038】
ステップS405において、制御部30は、ファクシミリによるデータを受信したか否かを判断する。制御部30は、ファクシミリによりデータを受信したと判断した場合には、ステップS406に移行し、そうでない場合にはステップS407に移行する。
ステップS406において、制御部30は、ファクシミリ受信処理を実行する。例えば、制御部30は、ネットワーク5を介してファクシミリ装置6から送信されてくる受信要求に応答して、モデム15を介してデータを受信し、受信したデータをプリンタ20により用紙に印刷させるか、あるいは受信したデータをRAM13に格納する。
【0039】
ステップS407において、制御部30は、ファクシミリ送信の指示があったか否かを判断する。制御部30は、ファクシミリ送信の指示があったと判断した場合、ステップS408に移行し、そうでない場合にはステップS409に移行する。
ステップS408において、制御部30は、指示に基づいてファクシミリ送信処理を実行する。例えば、制御部30は、原稿台又はADFに載置された原稿をスキャナ19で読み取り、デジタルデータに変換して、モデム15及びネットワーク5を介して指定された送信先に送信する。制御部30は、LANインターフェイス21を介して、コンピュータ端末3,4から送信されてくるファクシミリ送信の指示に基づいて、ファクシミリ送信処理を実行することも可能である。
【0040】
ステップS409において、制御部30は、省エネモードへの移行要求を受け付けたか否かを判断する。制御部30は、通常モードから省エネモードへの移行要求を受け付けたと判断した場合には、ステップS410に移行し、そうでない場合にはステップS411に移行する。
通常モードから省エネモードへの移行要求は、(a)ユーザが省エネキー41を押下することにより、省エネキー41により生成される移行要求、(b)スリープタイマ42のカウント値が所定値に到達することにより、スリープタイマ42により生成される移行要求、(c)現在時刻が省エネ移行開始時刻に到達したことにより、時刻指定部43により生成される移行要求、(d)LANインターフェイス21又はネットワーク5を介して送受信部44が受信した移行要求、等がある。
制御部30は、モード移行受付部31によりこれら移行要求のいずれかを受け付けた場合には、ステップS410に移行する。
ステップS410において、制御部30は、省エネモード移行判断処理を実行する。例えば、制御部30は、通常モードから省エネモードへの移行要求を送信してきた要求元と、現在の機器状態に基づいて、省エネモードへの移行の可否を判断して、判断結果に基づいてモード移行の制御を行う。
【0041】
ステップS411において、制御部30は、終了指示があったか否かを判断する。制御部30は、操作部17の終了キー(図示せず)が操作された場合に、終了指示があったと判断して、ステップS412に移行し、そうでない場合にはステップS401に移行する。
ステップS412において、制御部30は、稼働中の履歴情報や各種パラメータをHDD14に格納するとともに、各部の電源をオフする終了処理を実行する。
なお、制御部30は、LANインターフェイス21又はネットワーク5を介して、コンピュータ端末3,4,7から送信されてくる終了指示に基づいて、終了処理を実行するように構成することも可能である。
【0042】
(5)省エネモード移行判断処理
図5は、省エネモード移行判断処理のフローチャートである。
図5に示すフローチャートでは、省エネキー41、スリープタイマ42、時刻指定部43を要求元とする移行要求に基づいて、制御部30が省エネモードへの移行可否を判断する場合について説明する。
【0043】
ステップS501において、制御部30は、省エネキー41が押下されたか否かを判断する。制御部30は、モード移行受付部31が省エネキー41から移行要求を受け付けるまで、このステップS501で待機する。制御部30は、モード移行受付部31が省エネキー41から移行要求を受け付けた場合、ユーザが省エネモードへの移行を意図して省エネキー41を押下したと判断して、ステップS502に移行する。
【0044】
ステップS502において、制御部30は、状態確認部32により、現在の機器状態を確認させる。
状態確認部32は、センサ53から送信されてくる各部の状態情報に基づいて、現在の機器状態を検出する。
【0045】
ステップS503において、制御部30は、移行判断部33により通常モードから省エネモードへの移行可否を判断するための条件1を満たすか否かを判断する。ここで、条件1は、通常モードから省エネモードへの移行要求の要求元が省エネキー41である場合に、現在の機器状態毎に移行可能か否かが設定されている。
制御部30は、移行判断部33が、条件1に基づいて省エネモードへの移行が可能であると判断した場合、ステップS504に移行する。制御部30は、移行判断部33が、条件1に基づいて省エネモードへの移行が不可であると判断した場合には、ステップS501に移行する。
【0046】
ステップS504において、制御部30は、モード制御部34により省エネモード移行処理を行わせる。モード制御部34は、電源51から各部に供給される電力を変更して、省エネモードによる運転状態とする。
【0047】
ステップS505において、制御部30は、スリープタイマ42から移行要求を受け付けたか否かを判断する。制御部30は、モード移行受付部31がスリープタイマ42から移行要求を受け付けるまで、このステップS505で待機する。制御部30は、モード移行受付部31がスリープタイマ42から移行要求を受け付けた場合、MFP1の各部が稼働状態でない時間が所定値に到達したと判断して、ステップS506に移行する。
【0048】
ステップS506において、制御部30は、状態確認部32により、現在の機器状態を確認させる。
状態確認部32は、センサ53から送信されてくる各部の状態情報に基づいて、現在の機器状態を検出する。
【0049】
ステップS507において、制御部30は、移行判断部33により通常モードから省エネモードへの移行可否を判断するための条件2を満たすか否かを判断する。ここで、条件2は、通常モードから省エネモードへの移行要求の要求元がスリープタイマ42である場合に、現在の機器状態毎に移行可能か否かが設定されている。
制御部30は、移行判断部33が、条件2に基づいて省エネモードへの移行が可能であると判断した場合、ステップS508に移行する。制御部30は、移行判断部33が、条件2に基づいて省エネモードへの移行が不可であると判断した場合には、ステップS505に移行する。
【0050】
ステップS508において、制御部30は、モード制御部34により省エネモード移行処理を行わせる。モード制御部34は、電源51から各部に供給される電力を変更して、省エネモードによる運転状態とする。
【0051】
ステップS509において、制御部30は、時刻指定部43から移行要求を受け付けたか否かを判断する。制御部30は、モード移行受付部31が時刻指定部43から移行要求を受け付けるまで、このステップS509で待機する。制御部30は、モード移行受付部31が時刻指定部43から移行要求を受け付けた場合、現在時刻が省エネ移行開始時刻に到達したと判断して、ステップS510に移行する。
【0052】
ステップS510において、制御部30は、状態確認部32により、現在の機器状態を確認させる。
状態確認部32は、センサ53から送信されてくる各部の状態情報に基づいて、現在の機器状態を検出する。
【0053】
ステップS511において、制御部30は、移行判断部33により通常モードから省エネモードへの移行可否を判断するための条件3を満たすか否かを判断する。ここで、条件3は、通常モードから省エネモードへの移行要求の要求元が時刻指定部43である場合に、現在の機器状態毎に移行可能か否かが設定されている。
制御部30は、移行判断部33が、条件3に基づいて省エネモードへの移行が可能であると判断した場合、ステップS512に移行する。制御部30は、移行判断部33が、条件3に基づいて省エネモードへの移行が不可であると判断した場合には、ステップS509に移行する。
【0054】
ステップS512において、制御部30は、モード制御部34により省エネモード移行処理を行わせる。モード制御部34は、電源51から各部に供給される電力を変更して、省エネモードによる運転状態とする。
【0055】
(6)省エネ移行可否の判断
図6は、省エネモード移行可否の判断パターンの
参考例を示す説明図である。
制御部30は、通常モードから省エネモードへの移行要求を受け付けた際に、要求元と現在の機器状態に基づいて、省エネモードへの移行可否の判断を行う。
例えば、省エネキー41を移行要求の要求元とする場合に、各機器状態に設定される省エネモードへの移行可否を条件1とする。同様に、スリープタイマ42を移行要求の要求元とする場合の移行可否を条件2、時刻指定部43を移行要求の要求元とする場合の移行可否を条件3としている。
【0056】
(6−1)機器状態
状態確認部32が、センサ53から送信されてくる状態情報に基づいて特定可能な機器状態の例を以下に示す。
(A)FAN動作中
MFP1は、プリンタ20による画像形成処理の終了後、ファン(図示せず)を数分間稼働して、プリンタ20の各部の冷却を行う。状態確認部32は、ファンモータ(図示せず)に流れる電流に基づいて、機器状態がFAN動作中であるか否かを判断できる。
【0057】
(B)JAM発生中
給紙カセットや給紙トレイを含む給紙部から、現像部を介して排紙部に至る用紙搬送路には、通過する用紙を検出するための複数の用紙検出センサ(図示せず)が設けられている。状態確認部32は、これら用紙検出センサからの信号に基づいて、機器状態が用紙搬送路においてJAM発生中であるか否かを判断できる。
【0058】
(C)全給紙カセット記録紙なし
MFP1は、現像部に給紙する用紙をサイズ別に格納する複数の給紙カセット(図示せず)を備えている。この複数の給紙カセットには、光学センサで構成される用紙検出センサ(図示せず)が設けられている。状態確認部32は、これら用紙検出センサからの信号に基づいて、機器状態が全給紙カセット記録紙なしの状態であるか否かを判断できる。
【0059】
(D)給紙カセット/装置カバーオープン
MFP1は、複数の給紙カセットを装着するためのカセット装着位置(図示せず)を有しており、各カセット装着位置には、給紙カセットが装着されているか否かを検出するための光学センサ(図示せず)が設けられている。
また、MFP1は、メンテナンス処理や部品交換時に内部を開放するための複数の装置カバーを有しており、各装置カバーの開閉状態を検出するための光学センサ(図示せず)が設けられている。
状態確認部32は、これら光学センサからの信号に基づいて、機器状態が給紙カセット/装置カバーオープンの状態であるか否かを判断することができる。
【0060】
(E)残留用紙有り
給紙部から現像部を介して排紙部に至る用紙搬送路において紙詰まりが発生した際に、紙詰まりの原因となった用紙が取り除かれても、後続の用紙が残留用紙として残る場合がある。この場合も、状態確認部32は、用紙搬送路上の用紙検出センサからの信号に基づいて、機器状態が残留用紙有りの状態であるか否かを判断することができる。
【0061】
(F)ADF原稿有り
スキャナ19の原稿台に複数の原稿を連続的に供給する自動給紙装置(ADF:Auto Document Feeder(図示せず))が設けられる場合、このADFに原稿が存在するか否かを検出する光学センサ(図示せず)が設けられる。状態確認部32は、ADFに設けられた光学センサからの信号に基づいて、機器状態がADF原稿有りの状態であるか否かを判断することができる。
【0062】
(G)デバイス寿命
MFP1を構成するデバイスには、使用に伴って劣化することから、所定条件を満たす場合に交換が必要なものがある。例えば、プリンタ20に設けられる感光体ドラム、現像器、定着部、転写ローラは、所定の動作回数または動作時間に到達した際に交換されることが好ましい。このため、制御部30は、感光体ドラム、現像器、定着部、転写ローラの動作回数又は動作時間をカウントして記憶部52に記憶させ、デバイス毎に設定される寿命に到達したデバイスをデバイス寿命と判断する。制御部30は、デバイスが交換されると、動作回数又は動作時間のカウント値を”0”にリセットする。
状態確認部32は、制御部30の判断結果に基づいて、機器状態がデバイス寿命であるか否かを判断することができる。
【0063】
(H)ニアエンプティ
トナーカートリッジは、トナー残量を検出するトナーセンサを備えており、トナー残量が所定値を下回った際に”ニアエンプティ”として、交換時期である旨の信号を制御部30に送信する。状態確認部32は、トナーカートリッジのトナーセンサの信号に基づいて、機器状態がニアエンプティであるか否かを判断することができる。
【0064】
(I)スキャン/FAX/プリンタ動作中/PCプリント中
状態確認部32は、スキャナ19の稼働、モデム15によるファクシミリデータの受信、プリンタ20の画像形成動作、コンピュータ端末3,4からのPCプリント指示の受信などの各部が稼働状態である旨の信号を受信し、機器状態がスキャン/FAX/プリンタ動作中/PCプリント中であるか否かを判断することができる。
【0065】
(J)ログイン中
LANインターフェイス21により接続されるコンピュータ端末3,4を介して、ユーザがMFP1にアクセスする際のログイン中である場合には、状態確認部32は、機器状態がログイン中であると判断することができる。
【0066】
(K)FCOT準備動作中
スキャナ19に原稿がセットされ、操作部17のうち複写指示キーが操作されてから、複写動作が開始されるまでの準備動作中であれば、制御部30は、FCOT(First Copy Output Time)準備動作中である旨の信号を生成する。状態確認部32は、この信号に基づいて、機器状態がFCOT準備動作中であるか否かを判断することができる。
【0067】
(L)JOB動作中
状態確認部32は、操作部17により指示された複写指示、LANインターフェイス21を介してコンピュータ端末3,4から指示された印刷指示、その他の待機中のJOBが存在する場合には、機器状態がJOB動作中であると判断することができる。
【0068】
(M)機器準備中
サーバ初期化中、デバイス切り替え発生、個人認証デバイス処理中、フィニッシャ初期化中・動作中、ステープルユニット移動中、トナー濃度調整中、プリント停止中、USB接続初期化中などの状態であれば、制御部30は、機器準備中である旨の信号を生成する。状態確認部32は、この信号に基づいて、機器状態が機器準備中であると判断することができる。
【0069】
(N)ROMアップデート中
制御部30は、ネットワーク5を介してサーバ(図示せず)からのアップデート要求に応じて、ROM12内に格納されている制御プログラムや各種パラメータなどのアップデートを行う。状態確認部32は、制御部30の信号に基づいて、機器状態がROMアップデート中であるか否かを判断することができる。
【0070】
(O)システム起動・停止関連
制御部30は、MFP1がシャットダウン中、電源断待機状態、再起動開始の状態であれば、その旨の信号を生成する。状態確認部32は、この信号に基づいて、機器状態がシステム起動・停止中であると判断することができる。
【0071】
(P)ストレージ処理
制御部30は、ストレージ交換チェック中、ストレージ完全消去中、ストレージ再構築中、ストレージインポート中、ストレージインポート完了、ストレージエクスポート中、ストレージエクスポート完了の状態である場合に、それぞれその旨の信号を生成する。状態確認部32は、この信号に基づいて、機器状態がストレージ処理中であると判断することができる。
【0072】
(Q)割り込み処理
制御部30は、機器動作中において割り込みジョブが発生すると、割り込み移行中、割り込みモード中、割り込み解除中のそれぞれの状態において、その旨の信号を生成する。状態確認部32は、この信号に基づいて、機器状態が割り込み処理中であると判断することができる。
【0073】
(R)データ転送中
制御部30は、PCプリントデータ受信中、PCプリントメモリオーバー時の処理中、iFAX(INTERNET FAX)送信中、ダイレクトSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)受信中、その他のデータ送受信中にデータ転送中である旨の信号を生成する。状態確認部32は、この信号に基づいて、機器状態がデータ転送中であると判断することができる。
【0074】
(S)重度システム/デバイスエラー
制御部30は、ソフトウェアの障害、ストレージデータに関するエラー、デバイスの非互換エラー等が生じた際には、重度システムエラーを生じている旨の信号を生成する。
また、制御部30は、認証ターミナル未接続、デバイスのセット不良、オーバーヒートエラー等が生じた際には、重度デバイスエラーを生じている旨の信号を生成する。
状態確認部32は、これら信号に基づいて、機器状態が重度システム/デバイスエラー中であると判断することができる。
【0075】
(6−2)判断パターン1
(参考例)
図6に示す判断パターン1において、条件1〜3のいずれの場合も、機器状態(A)において、省エネモードへの移行が可能となっている。
また、機器状態(I)〜(S)は、機器の稼働中、もしくは失敗が許されない処理を実行中であり、条件1〜3のいずれも省エネモードへの移行が不可となっている。
【0076】
機器状態(B)〜(H)は、ユーザ操作により復帰が可能なエラー状態である。したがって、省エネキー41が押下された場合には、省エネキー41を操作したユーザが機器状態(B)〜(H)のエラー状態を解消できる位置に存在しているものの、ユーザがエラー状態を確認していないと推測できる。よって、判断パターン1において、省エネキー41を移行要求の要求元とする条件1では、機器状態(B)〜(H)であれば、省エネキー41を操作したユーザに、機器状態が(B)〜(H)のいずれかであることを知らせるために、省エネモードへの移行不可に設定される。
【0077】
また、スリープタイマ42を要求元とする移行要求があった場合、MFP1から離れた位置にユーザが位置していると推測できる。したがって、判断パターン1の条件2では、機器状態(B)〜(H)であれば、ユーザに機器状態が(B)〜(H)のいずれかであることを知らせるため、省エネモードへの移行不可に設定される。
【0078】
記憶部52に記憶される省エネ開始時刻〜省エネ解除時刻は、例えば、オフィスにおける深夜時間帯、休日などのようなユーザがエラー状態を即座に解除できない時間帯が設定される。したがって、時刻指定部43を要求元とする移行要求があった時、ユーザが機器状態(B)〜(H)を即座に解消できる状態ではなく、省エネモードに移行しない場合は長時間通常モードが継続されることとなる。このような場合には、機器状態(B)〜(H)であっても、省エネモードに移行することで、省エネ効果を高めることができる。
したがって、判断パターン1の条件3では、機器状態(B)〜(H)であっても、省エネモードへの移行可能に設定される。
【0079】
(6−3)判断パターン2
(本実施形態)
図7は、省エネモード移行可否の判断パターンの
本実施形態の例を示す説明図である。
図7に示す判断パターン2において、条件1〜3のいずれの場合も、機器状態(A)において、省エネモードへの移行が可能となっている。
また、機器状態(I)〜(S)は、機器の稼働中、もしくは失敗が許されない処理を実行中であり、条件1〜3のいずれも省エネモードへの移行が不可となっている。
【0080】
判断パターン2において、省エネキー41を移行要求の要求元とする条件1では、機器状態(B)〜(H)であれば、省エネキー41を操作したユーザは、機器状態が(B)〜(H)のいずれかであることを確認済みであると推測し、省エネモードへの移行可能に設定される。
【0081】
また、スリープタイマ42を要求元とする移行要求があった場合、MFP1から離れた位置にユーザが位置していると推測できる。したがって、判断パターン2の条件2では、機器状態(B)〜(H)であれば、ユーザに機器状態が(B)〜(H)のいずれかであることを知らせるため、省エネモードへの移行不可に設定される。
【0082】
判断パターン2の条件3では、判断パターン1と同様の理由で、機器状態(B)〜(H)であっても、省エネモードへの移行可能に設定される。
【0083】
(6−4)判断パターン3
(参考例)
図8は、省エネモード移行可否の判断パターンの
参考例を示す説明図である。
図8に示す判断パターン3において、条件1〜3のいずれの場合も、機器状態(A)において、省エネモードへの移行が可能となっている。
また、機器状態(I)〜(S)は、機器の稼働中、もしくは失敗が許されない処理を実行中であり、条件1〜3のいずれも省エネモードへの移行が不可となっている。
【0084】
判断パターン3において、省エネキー41を移行要求の要求元とする条件1では、機器状態(B)〜(H)であれば、省エネキー41を操作したユーザに、機器状態が(B)〜(H)のいずれかであることを知らせるために、省エネモードへの移行不可に設定される。
【0085】
また、スリープタイマ42を要求元とする移行要求があった場合、MFP1から離れた位置にユーザが位置していると推測できる。したがって、判断パターン3の条件2では、機器状態(B)〜(H)であれば、ユーザが機器状態(B)〜(H)を解消できない位置にあると推測して、省エネモードへの移行可能に設定される。
【0086】
判断パターン3の条件3では、判断パターン1と同様の理由で、機器状態(B)〜(H)であっても、省エネモードへの移行可能に設定される。
【0087】
(7)省エネモード移行判断処理の変形例
図9は、省エネモード移行判断処理の他の例を示すフローチャートである。
図9に示すフローチャートについても、省エネキー41、スリープタイマ42、時刻指定部43を要求元とする移行要求に基づいて、制御部30が省エネモードへの移行可否を判断する場合について説明する。
【0088】
ステップS901において、制御部30は、省エネキー41が押下されたか否かを判断する。制御部30は、モード移行受付部31が省エネキー41から移行要求を受け付けるまで、このステップS901で待機する。制御部30は、モード移行受付部31が省エネキー41から移行要求を受け付けた場合、ステップS902に移行する。
【0089】
ステップS902において、制御部30は、状態確認部32により、現在の機器状態を確認させる。
【0090】
ステップS903において、制御部30は、移行判断部33により通常モードから省エネモードへの移行可否を判断するための条件1を満たすか否かを判断する。条件1は、前述した判断パターン1又は3のいずれかを用いることが可能である。
制御部30は、移行判断部33が、条件1に基づいて省エネモードへの移行が可能であると判断した場合、ステップS904に移行する。制御部30は、移行判断部33が、条件1に基づいて省エネモードへの移行が不可であると判断した場合には、ステップS905に移行する。
【0091】
ステップS904において、制御部30は、モード制御部34により省エネモード移行処理を行わせる。モード制御部34は、電源51から各部に供給される電力を変更して、省エネモードによる運転状態とする。
【0092】
ステップS905において、制御部30は、省エネキー41が操作されてからの時間が所定時間内か否かを判断する。制御部30は、省エネキー41が操作されてからの時間が所定時間内であると判断した場合には、ステップS902に移行する。また、制御部30は、省エネキー41が操作されてからの時間が所定時間を超えていると判断した場合には、ステップS901に移行する。
【0093】
ステップS906〜ステップS913は、
図5のステップS505〜S512と同様の動作を実行するものであって、ここでは詳細な説明を省略する。
【0094】
図6に示す判断パターン1及び
図8に示す判断パターン3では、省エネキー41を要求元とする移行要求があった場合に、機器状態(B)〜(H)であれば、省エネモードへの移行不可に設定されている。
したがって、
図9のステップS903において、機器状態(B)〜(H)である場合、制御部30は移行不可と判断して、ステップS905に移行する。
【0095】
ユーザが省エネキー41を操作した場合、このユーザは、MFP1のすぐ近くにいると推測できる。したがって、このユーザは、MFP1が機器状態(B)〜(H)であることを確認でき、さらには、機器状態(B)〜(H)を解消することも可能な状態であると推測できる。
このことから、制御部30は、省エネキー41が操作されてから所定時間(例えば、1分〜数分)の間、ステップS905、S902、S903をループして、機器状態(B)〜(H)が解消されることを待つ。
制御部30は、省エネキー41が操作されてから所定時間内に、機器状態(B)〜(H)が解消されると、新たに省エネキー41が操作されることを待たずに、ステップS904における省エネモード移行処理を実行する。
また、制御部30は、省エネキー41が操作されてから所定時間内に、機器状態(B)〜(H)が解消されない場合には、ステップS901に移行し、省エネキー41からの移行要求待ちの状態になる。
【0096】
このようにしたMFP1は、省エネキー41が操作されてから所定時間内に、用紙搬送路上の紙詰まりや給紙部の用紙切れ、その他のエラー状態が解消されると、省エネキー41がさらに操作されることを待たずに、省エネモードに移行する。したがって、ユーザによる省エネキー41の操作を省略することが可能となる。
【0097】
(8)判断パターンの変形例
省エネモード移行可否の判断パターン1〜3は、種々の変形例を設定することが可能である。
図10は、省エネモード移行可否の判断パターンの
参考例を示す説明図である。
図10に示す
参考例としての判断パターン4において、条件1〜3のいずれの場合も、機器状態(A)において、省エネモードへの移行が可能となっている。
また、機器状態(I)〜(S)は、機器の稼働中、もしくは失敗が許されない処理を実行中であり、条件1〜3のいずれも省エネモードへの移行が不可となっている。
【0098】
機器状態(B)〜(F)は、ユーザ操作により復帰が可能なエラー状態である。したがって、省エネキー41が押下された場合には、省エネキー41を操作したユーザが機器状態(B)〜(F)のエラー状態を解消できる位置に存在しているものの、ユーザがエラー状態を確認していないと推測できる。よって、判断パターン4において、省エネキー41を移行要求の要求元とする条件1では、機器状態(B)〜(F)であれば、省エネキー41を操作したユーザに、機器状態が(B)〜(F)のいずれかであることを知らせるために、省エネモードへの移行不可に設定される。
【0099】
また、機器状態(G)〜(H)は、現像器ユニット、定着器ユニット、トナーカートリッジなどのデバイスの交換が必要となるエラー状態であり、部品の発注に時間がかかる場合には、ユーザが近くにいる場合であってもエラー状態が即座に解消されるものではない。
したがって、判断パターン4の条件1では、機器状態(G)〜(H)であれば、省エネモードへの移行可能に設定される。
【0100】
また、スリープタイマ42を要求元とする移行要求があった場合、MFP1から離れた位置にユーザが位置していると推測できる。したがって、判断パターン4の条件2では、機器状態(B)〜(H)であれば、ユーザに機器状態が(B)〜(H)のいずれかであることを知らせるため、省エネモードへの移行不可に設定される。
【0101】
時刻指定部43を要求元とする移行要求があった時、ユーザが機器状態(B)〜(H)を即座に解消できる状態ではなく、省エネモードに移行しない場合は長時間通常モードが継続されることとなる。このような場合には、機器状態(B)〜(H)であっても、省エネモードに移行することで、省エネ効果を高めることができる。
したがって、判断パターン4の条件3では、機器状態(B)〜(H)であっても、省エネモードへの移行可能に設定される。
【0102】
(9)移行要求の要求元の変形例
通常モードから省エネモードへの移行要求の要求元として、ネットワークを介してデータの送受信を行う送受信部44を含めることができる。
例えば、モード移行受付部31が、LANインターフェイス21を介して、コンピュータ端末3,4から送信されてくる省エネモード移行要求を受け付けて、移行判断部33において、モード移行の可否を判断することができる。
この場合、送受信部44を移行要求の要求元とする移行可否判断を機器状態毎に設定した条件4を、判断パターン1〜4のいずれかに加えた判断パターンを記憶部52に記憶するようにする。
【0103】
(10)モード移行の変形例
複数の異なる省エネモードを有するMFP1において、前述したようなモード移行の判断パターンを適用することができる。
例えば、MFP1は、表示部18に含まれる液晶ディスプレイのバックライトやLEDを消灯する第1省エネモードと、表示部18に含まれる液晶ディスプレイのバックライトやLEDを消灯し、スキャナ19、プリンタ20をスリープモードにする第2省エネモードとを備えることができる。ここで、第2省エネモードは、第1省エネモードよりも省エネ効果が高いモードである。
移行判断部33は、前述したようなモード移行の判断パターンにおける通常モードを第1省エネモード、省エネモードを第2省エネモードに置き換えて、各要求元からの移行要求に応じたモード移行の判断を行うことができる。
この場合の判断パターンは、前述したものに限定されるものではなく、第1省エネモードから第2省エネモードへの移行の可否を判断する判断パターンを適宜設定することが可能である。また、移行判断部33は、通常モードから第1省エネモードへの移行の可否を判断する省エネモード移行判断処理S410に加えて、第1省エネモードから第2省エネモードへの移行可否を判断する第2省エネモード移行判断処理を行うことができる。
さらに、MFP1は、3以上の省エネモードを備えることができ、例えば、表示部18に含まれる液晶ディスプレイのバックライトやLEDを消灯し、プリンタ20の電源及び周辺デバイスの電源をオフする第3省エネモード、ping(Packet INternet Groper)やARP(Address Resolution Protocol)等の簡単なネットワーク応答処理のみをアクティブにしておく第4省エネモード、ファクシミリの受信処理のみをアクティブにしておく第5省エネモードを備えることができる。
この場合、MFP1が第1〜第5省エネモードを段階的に遷移するものとし、移行判断部33が、各モード間の移行の可否をそれぞれの判断パターンに基づいて判断するように構成できる。
【0104】
(11)実施形態の特徴
本実施形態による電子機器(MFP1)は、モード移行受付部(モード移行受付部31)と、状態確認部(状態確認部32)と、移行判断部(移行判断部33)とを備える。モード移行受付部(モード移行受付部31)は、第1モード(通常モード)から第2モード(省エネモード)への移行要求を複数の要求元(省エネキー41、スリープタイマ42、時刻指定部43、送受信部44)から受け付ける。状態確認部(状態確認部32)は、電子機器(MFP1)の機器状態(機器状態(A)〜(S))を確認する。移行判断部(移行判断部33)は、モード移行受付部(モード移行受付部31)が受け付けた移行要求の要求元(省エネキー41、スリープタイマ42、時刻指定部43、送受信部44)と、状態確認部(状態確認部32)が確認した機器状態(機器状態(A)〜(S))とに基づいて、第1モード(通常モード)から第2モード(省エネモード)への移行が可能か否かを判断するとともに、機器状態(機器状態(A)〜(S))が所定の機器状態(機器状態(B)〜(H)である場合には移行要求の要求元(省エネキー41、スリープタイマ42、時刻指定部43、送受信部44)ごとに移行可否の判断を異ならせることができる。
【0105】
このことにより、本実施形態による電子機器(MFP1)では、移行要求の要求元(省エネキー41、スリープタイマ42、時刻指定部43、送受信部44)と、状態確認部(状態確認部32)が確認した機器状態(機器状態(A)〜(S))とに基づいて、第1モード(通常モード)から第2モード(省エネモード)への移行可否の判断を柔軟に行うことができ、省エネ効果を高めることが可能となる。
【0106】
(12)他の実施形態
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組み合せ可能である。