(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態と称する)について説明する。説明は以下の順序により行う。
1.第1の実施の形態(情報処理装置の特定の操作対象物および特定の操作部材のユーザ操作を無効とする例)
2.第2の実施の形態(撮像装置および情報処理装置の装着時に何れか一方の操作対象物や操作部材のユーザ操作を無効とする例)
3.第3の実施の形態(撮像装置および情報処理装置が離れている場合に何れか一方の装置のユーザ操作を無効とする例)
【0028】
<1.第1の実施の形態>
[撮像装置の外観構成例]
図1は、本技術の第1の実施の形態における撮像装置100の外観構成を示す図である。
図1のaには、撮像装置100の正面図を示し、
図1のbには、撮像装置100の側面図(矢印Aから見た場合における側面図)を示す。
【0029】
また、本技術の実施の形態では、撮像装置100を、円筒形(円柱形)の撮像装置(例えば、レンズスタイルのカメラ)とする例を示す。すなわち、撮像装置100の形状を、一般の撮像装置(例えば、一体型カメラ)のレンズ部分のみを取り出したような形状とする例を示す。また、撮像装置100は、例えば、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ(例えば、カメラ一体型レコーダ)により実現される。
【0030】
撮像装置100は、操作部材161乃至163と、表示部170と、鏡筒180と、取付部材191、192とを備える。
【0031】
鏡筒180は、光学系、撮像系等の各部材を収容するものである。
【0032】
操作部材161乃至163は、各種の操作入力を行う際に用いられる操作部材である。例えば、操作部材161は、撮像装置100のシャッター操作(撮像部110(
図3に示す)により生成される画像(画像データ)を画像コンテンツとして記録するための操作)を行う際に用いられる操作部材(シャッターボタン(シャッターキー))である。また、操作部材162は、撮像装置100のズーム操作を行う際に用いられる操作部材(ズームレバー)である。また、操作部材163は、撮像装置100の電源のオンオフ操作を行う際に用いられる操作部材(電源ボタン)である。
【0033】
表示部170(
図3に示す)は、各種情報を表示するものである。例えば、表示部170には、撮像装置100に関する各情報(例えば、記録媒体の有無を確認するための情報、バッテリ残量を確認するための情報)が表示される。なお、表示部170は、例えば、操作部材161、162の反対側の側面に設けられる。
【0034】
取付部材191、192は、撮像装置100を他の装置(例えば、
図2に示す情報処理装置200)に取り付ける際に用いられるアタッチメントである。例えば、他の装置の形状、サイズに応じて、取付部材191を矢印193方向に移動させ、取付部材192を矢印194方向に移動させることにより、撮像装置100をその装置に取り付けることができる。すなわち、取付部材191、192は、撮像装置100を他の装置に固定するためのアタッチメントである。また、撮像装置100を他の装置に取り付ける場合のアタッチメント面を装着面195(
図1のaに示すレンズ側の面の反対側の面)として示す。なお、撮像装置100を他の装置に取り付ける場合の例を
図2に示す。
【0035】
なお、取付部材191、192については、撮像装置100に固定して設けるようにしてもよく、撮像装置100から取外し可能としてもよい。
【0036】
このように、撮像装置100は、例えば、通常の撮像動作を行うことが可能であるとともに、他の装置(例えば、スマートフォン)に取り付けて使用することができる。また、他の装置に取り付けて使用する場合には、他の装置を用いた遠隔操作により撮像装置100を操作することができる。
【0037】
[撮像装置の取付例]
図2は、本技術の第1の実施の形態における撮像装置100を情報処理装置200に取り付けた場合の外観構成を示す図である。
【0038】
図2のaおよびbには、情報処理装置200の一面(撮像部292が備えられている面)に撮像装置100を取り付けた場合の例を示す。
図2のaには、情報処理装置200に撮像装置100を取り付けた場合の正面図を示す。また、
図2のbには、情報処理装置200に撮像装置100を取り付けた場合の斜視図を示す。
【0039】
情報処理装置200は、操作部材221乃至223と、入出力部240(
図3、
図4に示す)と、音声出力部280と、発光部291と、撮像部292とを備える。なお、情報処理装置200は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、コンテンツ出力装置、ゲーム機器等の情報処理装置により実現される。
【0040】
操作部材221乃至223は、各種の操作入力を行う際に用いられる操作部材である。例えば、操作部材221は、情報処理装置200のシャッター操作(撮像部292により生成される画像(画像データ)を画像コンテンツとして記録するための操作)を行う際に用いられる操作部材(シャッターボタン(シャッターキー))である。また、操作部材222は、音声出力部280から出力される音量を調整するための操作を行う際に用いられる操作部材(音量調整ボタン(音量バー))である。また、操作部材223は、情報処理装置200の電源のオンオフ操作を行う際に用いられる操作部材(電源ボタン)である。
【0041】
入出力部240は、各種画像を表示するとともに、入出力部240の表示面に近接または接触する物体の検出状態に基づいてユーザからの操作入力を受け付けるものである。
【0042】
音声出力部280は、各種の音声情報を出力するものである。
【0043】
発光部291は、被写体に対して光を発光させる発光装置である。発光部291は、例えば、夜間や室内等のように十分な明るさが期待できない環境において情報処理装置200を用いて撮像動作を行う際に用いられる。
【0044】
撮像部292は、被写体を撮像して画像(画像データ)を生成するものである。
【0045】
図2に示すように、撮像装置100の取付部材191、192により情報処理装置200の本体を挟むことにより、撮像装置100を情報処理装置200に固定することができる。なお、情報処理装置200における他の部分(
図2に示す部分以外の部分)に撮像装置100を取り付けるようにしてもよい。
【0046】
[撮像装置および情報処理装置の機能構成例]
図3は、本技術の第1の実施の形態における撮像装置100および情報処理装置200の機能構成例を示すブロック図である。なお、撮像装置100および情報処理装置200により構成される撮像システムは、特許請求の範囲に記載の撮像システムの一例である。
【0047】
[撮像装置の機能構成例]
撮像装置100は、撮像部110と、画像処理部120と、記憶部130と、制御部140と、無線通信部150と、操作受付部160と、表示部170とを備える。
【0048】
撮像部110は、制御部140の制御に基づいて、被写体を撮像して画像(画像データ)を生成するものであり、生成された画像を画像処理部120に出力する。撮像部110は、例えば、光学系(複数のレンズ)、撮像素子により構成される。また、撮像部110は、制御部140の制御に基づいて、各部(例えば、ズームレンズ、フォーカスレンズ、絞り)が制御される。なお、本技術の実施の形態では、「画像」と記載した場合には、画像そのものと、その画像を表示するための画像データとの両方の意味を含むものとする。
【0049】
画像処理部120は、制御部140の制御に基づいて、撮像部110から出力された画像について所定の画像処理(例えば、デモザイク処理)を施すものであり、その画像処理が施された画像を記憶部130に記憶させる。なお、画像処理部120により画像処理が施された画像については、無線通信を利用して情報処理装置200に送信して記憶部270に記憶させるようにしてもよい。
【0050】
記憶部130は、画像処理部120により画像処理が施された画像をコンテンツ(例えば、静止画ファイル、動画ファイル)として記憶する記録媒体である。なお、記憶部130は、撮像装置100に内蔵するようにしてもよく、撮像装置100から着脱可能とするようにしてもよい。
【0051】
制御部140は、制御プログラムに基づいて撮像装置100における各部を制御するものである。例えば、制御部140は、撮像装置100に備えられているズームレバー(操作部材162)やシャッターボタン(操作部材161)等の操作部材により受け付けられた操作入力に基づいて各部を制御する。また、制御部140は、無線通信部150を介して受信される情報処理装置200からの制御情報に基づいて各部を制御する。すなわち、情報処理装置200を用いて撮像装置100を遠隔操作することができる。
【0052】
また、例えば、制御部140は、無線通信を利用して情報処理装置200および撮像装置100が接続されている場合に、各装置のそれぞれが備える各操作部材のうちの少なくとも1つの操作部材のユーザ操作を無効とする制御を行う。
【0053】
無線通信部150は、制御部140の制御に基づいて、無線通信を利用して、他の情報処理装置(例えば、情報処理装置200)との間で各情報(例えば、制御データ、画像データ)の送受信を行うものである。
【0054】
ここで、無線通信として、例えば、NFC(Near Field Communication)、無線LAN(Local Area Network)を用いることができる。この無線LANとして、例えば、Wi−Fi(登録商標)(Wireless Fidelity)を用いることができる。また、無線通信として、例えば、Bluetooth(登録商標)、赤外線、携帯電波等の無線通信を用いることができる。
【0055】
また、複数の無線通信方式を用いることができる。例えば、無線通信の開始時には、NFCにより電源のオンとWi−Fiに関するデータ(例えば、SSID(Service Set Identifier))のやりとりのみを行う。そして、これ以降のデータのやりとりについては、Wi−Fiにより行うことができる。
【0056】
また、例えば、撮像装置100の情報処理装置200への取付を検出する際には、NFCによるデータのやりとりを用いることができる。また、撮像装置100および情報処理装置200間の画像データや制御データのやりとりについては、Wi−Fiを利用して行うことができる。
【0057】
操作受付部160は、ユーザにより行われた操作を受け付ける操作受付部であり、受け付けられた操作内容に応じた制御情報(操作情報)を制御部140に出力する。なお、操作受付部160は、例えば、
図1に示す操作部材161乃至163に対応する。
【0058】
表示部170は、各種情報を表示するものである。なお、本技術の実施の形態では、撮像部110により生成された画像(ライブビュー画像)を撮像装置100には表示せずに、情報処理装置200に表示する例を示す。このため、表示部170は、比較的小さい表示パネル等とし、簡易的な表示(例えば、バッテリ残量表示、各通知表示)のみを行うことができる。
【0059】
[情報処理装置の機能構成例]
情報処理装置200は、姿勢検出部210と、操作受付部220と、無線通信部230と、入出力部240と、制御部250と、画像処理部260と、記憶部270と、音声出力部280とを備える。
【0060】
姿勢検出部210は、情報処理装置200の加速度、動き、傾き等を検出することにより情報処理装置200の姿勢の変化を検出するものであり、検出された姿勢の変化に関する姿勢情報を制御部250に出力する。なお、姿勢検出部210として、例えば、ジャイロセンサ、加速度センサ等の各種センサを用いることができる。
【0061】
操作受付部220は、ユーザにより行われた操作を受け付ける操作受付部であり、受け付けられた操作内容に応じた制御情報(操作情報)を制御部250に出力する。なお、操作受付部220は、例えば、
図2に示す操作部材221乃至223に対応する。
【0062】
無線通信部230は、制御部250の制御に基づいて、無線通信を利用して他の情報処理装置(例えば、撮像装置100)との間で各情報(例えば、制御データ、画像データ)の送受信を行うものである。無線通信として、例えば、上述した無線LAN(例えば、Wi−Fi)、NFC、Bluetooth、赤外線、携帯電波等を用いることができる。また、複数の無線通信方式を用いるようにしてもよい。
【0063】
入出力部240は、入力部241および表示部242が一体として構成されているものである。また、入出力部240は、制御部250の制御に基づいて各種画像を表示部242に表示するとともに、表示部242の表示面に近接または接触する物体の検出状態に基づいてユーザからの操作入力を入力部241により受け付ける。また、入力部241は、受け付けられた操作入力に応じた制御情報を制御部250に出力する。
【0064】
例えば、入力部241として、導電性を有する物体(例えば、人物の指)の接触または近接を、静電容量の変化に基づいて検出する静電式(静電容量方式)のタッチパネルを用いることができる。また、例えば、表示部242として、LCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro Luminescence)パネル等の表示パネルを用いることができる。そして、入出力部240は、例えば、表示パネルの表示面上に、透明なタッチパネルを重ね合わせることにより構成される。
【0065】
例えば、ユーザは表示部242に表示されている操作対象物等の接触操作(または、近接操作)を行うことにより情報処理装置200や撮像装置100の操作が可能となる。ここで、操作対象物は、例えば、
図4に示す操作対象物301乃至307、311乃至313のように、入出力部240に表示されるものである。すなわち、操作対象物は、操作入力を行うための操作ボタン(GUI(Graphical User Interface)ボタン)等である。
【0066】
制御部250は、制御プログラムに基づいて情報処理装置200における各部を制御するものである。例えば、制御部250は、姿勢検出部210からの姿勢情報に基づいて、情報処理装置200の姿勢を判断し、この判断結果に基づいて、入出力部240に表示させる表示画面の表示態様を切り替える。例えば、制御部250は、姿勢検出部210からの姿勢情報に基づいて、情報処理装置200の姿勢の上下方向を判断し、この判断結果に基づいて、入出力部240に表示させる表示画面の上下方向を切り替える。また、例えば、制御部250は、無線通信部230を介して情報処理装置200および撮像装置100が接続されている場合には、撮像装置100に関する各種情報を表示する表示画面を入出力部240に表示させる。また、例えば、制御部250は、撮像装置100を用いた撮像動作を行う場合に、その撮像動作に関するユーザ操作を受け付ける操作対象物(例えば、
図4に示す操作対象物301乃至307)を入出力部240に表示させる。
【0067】
また、例えば、制御部250は、無線通信を利用して情報処理装置200および撮像装置100が接続されている場合に、各装置のそれぞれが備える各操作部材のうちの少なくとも1つの操作部材のユーザ操作を無効とする制御を行う。例えば、制御部250は、撮像装置100を用いた撮像動作を行う場合に、情報処理装置200が備える各操作部材のうち、撮像動作以外にも用いられる操作部材のユーザ操作を無効とする制御を行う。また、例えば、制御部250は、撮像装置100が情報処理装置200に装着されている場合に、情報処理装置200が備える各操作部材のうち、撮像動作以外にも用いられる操作部材のユーザ操作を無効とする制御を行う。ここで、撮像動作以外にも用いられる操作部材は、例えば、
図2のaおよびbに示す操作部材221乃至223である。
【0068】
また、例えば、制御部250は、入出力部240に表示されてユーザ操作を受け付ける操作対象物(例えば、
図4に示す操作対象物301乃至307、311乃至313)のうちの少なくとも1つの操作対象物のユーザ操作を無効とする制御を行う。例えば、制御部250は、入出力部240に表示されている操作対象物のうち、撮像動作以外にも用いられる操作対象物(例えば、
図4に示す操作対象物311乃至313)のユーザ操作を無効とする制御を行う。
【0069】
画像処理部260は、制御部250の制御に基づいて、撮像装置100により生成された画像や撮像部292(
図2のaおよびbに示す)により生成された画像について所定の画像処理を施すものであり、その画像処理が施された画像を表示部242に表示させる。また、画像処理部260は、制御部250の制御に基づいて、それらの画像を記憶部270に記憶させる。また、画像処理部260は、制御部250の制御に基づいて、撮像装置100を用いた撮像動作が行われている場合に用いられる表示画面を表示部242に表示させる。
【0070】
記憶部270は、制御部250の制御に基づいて、各情報を記憶する記録媒体である。例えば、記憶部270には、撮像装置100により生成された画像や撮像部292(
図2のaおよびbに示す)により生成された画像がコンテンツ(例えば、静止画ファイル、動画ファイル)として記憶される。なお、記憶部270は、情報処理装置200に内蔵するようにしてもよく、情報処理装置200から着脱可能とするようにしてもよい。
【0071】
音声出力部280は、制御部250の制御に基づいて、音声情報を出力するものである。音声出力部280は、例えば、スピーカにより実現することができる。
【0072】
[情報処理装置の操作部材および操作対象物の例]
図4は、本技術の第1の実施の形態における情報処理装置200の外観構成例を示す図である。
図4では、
図2のaに示す面とは反対側の面(入出力部240が備えられている面)を示す。
【0073】
上述したように、情報処理装置200は、操作部材221乃至223と、入出力部240とを備える。
【0074】
また、無線通信を利用して撮像装置100と接続され、かつ、撮像装置100を用いた撮像動作を行うためのアプリケーション(特定のアプリケーション)が起動している場合には、
図4に示す表示画面が入出力部240に表示される。すなわち、撮像装置100および情報処理装置200を用いた撮像動作が行われている場合に、
図4に示す表示画面が入出力部240に表示される。この場合に、入出力部240には、撮像装置100の撮像部110により生成された画像がライブビュー画像として表示される。すなわち、撮像装置100の撮像部110により生成された画像が、無線通信部150、230を介して、情報処理装置200に順次送信され、その画像がライブビュー画像300として入出力部240に表示される。なお、撮像装置100および情報処理装置200間の画像データや制御データのやりとりについては、例えば、Wi−Fiを利用して行うことができる。また、
図4では、山とその前を歩いている犬とを被写体とする画像をライブビュー画像300として表示する例を示す。
【0075】
また、
図4では、撮像装置100および情報処理装置200を用いた撮像動作が行われている場合に、撮像装置100を操作するための操作対象物を入出力部240に表示する例を示す。この操作対象物は、例えば、ライブビュー画像の周り、または、ライブビュー画像に重ねて入出力部240に表示される。
【0076】
図4では、ライブビュー画像300が表示され、ライブビュー画像300の両側に複数の操作対象物301乃至304が表示され、ライブビュー画像300に重ねて複数の操作対象物305乃至307が表示される例を示す。
【0077】
なお、操作対象物301は、撮像装置100の撮影モードを切り替える際に押下される操作対象物である。また、操作対象物302は、撮像装置100のシャッター操作を行う際に押下される操作対象物である。また、操作対象物303は、撮像装置100の各種の設定操作を行う際に押下される操作対象物である。また、操作対象物304は、画像の再生を行う際に押下される操作対象物である。また、操作対象物305、306は、撮像装置100の各種の設定情報を表示して各設定を変更するための操作対象物である。また、操作対象物307は、撮像装置100のズーム操作を行うための操作対象物である。例えば、操作対象物307として、W(ワイド)ボタン(ワイド側ボタン)およびT(テレ)ボタン(テレ側ボタン)が表示される。例えば、WボタンまたはTボタンについてユーザ操作が行われた場合には、制御部250は、そのユーザ操作に応じた制御情報を取得し、この制御情報を無線通信部230、150を介して撮像装置100の制御部140に送信する。この制御情報を受信した場合には、撮像装置100の制御部140は、その受信した制御情報に基づいて撮像部110のズームレンズの駆動を制御する。
【0078】
また、入出力部240には、情報処理装置200における各動作(例えば、通話動作、通信動作、撮像動作)の際に使用される操作対象物311乃至313が表示される。これらの操作対象物311乃至313は、撮像動作以外の各動作にも用いられる。なお、
図4では、操作対象物311乃至313を点線の矩形310で囲んで示す。また、操作対象物311乃至313は、ネイティブのUI(User Interface)ボタンとして把握することができる。
【0079】
なお、操作対象物311は、各種設定項目(例えば、メニュー項目)を表示させる際に押下される操作対象物(設定ボタン)である。すなわち、入出力部240にどのような画面が表示されている場合でも、操作対象物311を押下することにより、各種設定項目を表示させることができる。
【0080】
操作対象物312は、ホーム画面を表示させる際に押下される操作対象物(ホームボタン)である。すなわち、入出力部240にどのような画面が表示されている場合でも、操作対象物312を押下することにより、ホーム画面を表示させることができる。
【0081】
操作対象物313は、直前の画面に戻る際に押下される操作対象物(戻るボタン)である。すなわち、操作対象物312を押下することにより、直前まで入出力部240に表示されていた画面を表示させることができる。
【0082】
[撮像装置および情報処理装置の使用例]
図5は、本技術の第1の実施の形態における撮像装置100および情報処理装置200の使用例を示す図である。
【0083】
図5のaには、情報処理装置200に撮像装置100を取り付けて使用する場合の一例を示す。例えば、
図2のaおよびbに示すように、情報処理装置200の一面(入出力部240が設けられている面の反対側の面)に撮像装置100を取り付けることができる。この場合には、ユーザ10は、撮像装置100が取り付けられている情報処理装置200を用いて、一般の撮像装置(例えば、一体型カメラ)を使用した撮影と略同様に撮影を行うことができる。
【0084】
図5のbには、情報処理装置200に撮像装置100を取り付けずに使用する場合の一例を示す。例えば、
図5のbに示すように、情報処理装置200から離れている場所に撮像装置100を設置することができる。この場合でも、ユーザ10は、情報処理装置200を用いて撮像装置100を遠隔操作することができるため、撮像装置100および情報処理装置200を用いた撮影を行うことができる。
【0085】
ここで、例えば、
図5のaに示すように、撮像装置100を情報処理装置200に取り付けて使用する場合に、情報処理装置200が備える各操作部材、または、撮像装置100が備える各操作部材による誤操作が発生する可能性がある。
【0086】
例えば、ユーザが、情報処理装置200の入出力部240に表示されている操作対象物302の押下によりシャッター操作を行う場合に、他の操作対象物(例えば、操作対象物313)に誤って触れてしまうことも想定される。このように、操作対象物313に誤って触れてしまった場合には、撮像装置100を用いた撮像動作を行うためのアプリケーション(特定のアプリケーション)が終了してしまう。この場合には、そのアプリケーション(特定のアプリケーション)を再度起動させる必要があるため、この再起動のための操作が煩雑となる。また、再起動するまでの時間が必要となるため、撮影のタイミングを逃してしまうおそれがある。
【0087】
このように、情報処理装置200の入出力部240に表示されている操作対象物を用いた操作をする場合に、他の操作対象物に誤って触れてしまうことが想定される。
【0088】
また、例えば、ユーザが、情報処理装置200の入出力部240に表示されている操作対象物302の押下によりシャッター操作を行う場合に、撮像装置100の操作部材162(ズームレバー)に触れてしまうことも想定される。このように、操作部材162(ズームレバー)に誤って触れてしまった場合には、画角が変更されてしまい、ユーザが意図する画角と異なる画角となってしまう。この場合に、ユーザが意図する画角とするためには、再度ズーム操作を行う必要があるため、このズーム操作が煩雑となる。また、再度ズーム操作を行う時間が必要となるため、撮影のタイミングを逃してしまうおそれがある。
【0089】
このように、情報処理装置200の入出力部240に表示されている操作対象物を用いた操作をする場合に、撮像装置100の操作部材に誤って触れてしまうことが想定される。
【0090】
また、撮像装置100の操作部材を用いた操作をする場合に、情報処理装置200の操作部材に誤って触れてしまうことも想定される。
【0091】
また、情報処理装置200の入出力部240に表示されている撮像動作に関する操作対象物を用いた操作をする場合に、他の操作対象物(ネイティブのUIボタン)に誤って触れてしまうことも想定される。
【0092】
このように、情報処理装置200が備える各操作部材(例えば、入出力部240、操作部材221乃至223)、撮像装置100が備える操作部材161乃至163(例えば、シャッターキー、ズームレバー、電源ボタン)による誤操作が発生する可能性がある。このような誤操作が発生した場合には、その誤って触れた操作部材に対応する機能が起動してしまい、ユーザが意図しない動作を各装置が開始してしまうおそれがある。そこで、ユーザが意図しない誤作動を防止することが重要である。
【0093】
そこで、本技術の実施の形態では、撮像装置100および情報処理装置200の使用時(撮像動作時)における誤作動を防止する例を示す。
【0094】
なお、本技術の実施の形態では、操作部材のユーザ操作の無効には、操作部材のユーザ操作を受け付けないこと、操作部材の受け付けを無効とすること、操作部材の受け付けをしないこと等の意味を含むものとする。同様に、操作対象物のユーザ操作の無効には、操作対象物のユーザ操作を受け付けないこと、操作対象物の受け付けを無効とすること、操作対象物の受け付けをしないこと、操作対象物を表示しないこと等の意味を含むものとする。
【0095】
[撮像装置および情報処理装置間の接続関係の判定例]
ここで、撮像装置100および情報処理装置200間の接続関係を判定する方法について説明する。
【0096】
[受信電波強度を用いた距離の推定例]
例えば、受信電波強度を用いて撮像装置100および情報処理装置200間の距離を推定することができる。例えば、受信電波強度と距離との関係を示すテーブルを予め作成しておき、記憶部270に記憶しておく。そして、情報処理装置200の制御部250は、無線通信部230により取得された受信電波強度に対応する距離をそのテーブルから取得し、この距離を撮像装置100および情報処理装置200間の距離として用いることができる。また、情報処理装置200の制御部250は、そのテーブルから取得された距離が閾値(例えば、1乃至10cm)未満である場合には、撮像装置100が情報処理装置200に装着されていると判断することができる。
【0097】
[装着を検出するための部材を用いる例]
例えば、情報処理装置200に撮像装置100が装着されたことを検出するための部材を用いて撮像装置100の装着を検出することができる。その部材として、例えば、撮像装置100および情報処理装置200の少なくとも一方にスイッチを設けることができる。
【0098】
例えば、撮像装置100にスイッチを設ける場合を想定する。この場合には、情報処理装置200に撮像装置100が装着されたときには、そのスイッチによりその装着が検出され、その装着が検出された旨を示す情報が制御部140に出力される。そして、その装着が検出された旨を示す情報を取得した場合には、制御部140は、その旨を無線通信部150を介して情報処理装置200に送信する。これにより、情報処理装置200の制御部250は、情報処理装置200に撮像装置100が装着されたことを検出することができる。また、撮像装置100の制御部140は、情報処理装置200に撮像装置100が装着されたことを検出することができる。
【0099】
また、例えば、情報処理装置200にスイッチを設ける場合を想定する。この場合に、情報処理装置200に撮像装置100が装着されたときには、そのスイッチによりその装着が検出され、その装着が検出された旨を示す情報が制御部250に出力される。そして、その装着が検出された旨を示す情報を取得した場合には、制御部250は、その旨を無線通信部230を介して撮像装置100に送信する。これにより、情報処理装置200の制御部250は、情報処理装置200に撮像装置100が装着されたことを検出することができる。また、撮像装置100の制御部140は、情報処理装置200に撮像装置100が装着されたことを検出することができる。
【0100】
また、他のセンサを用いて、撮像装置100および情報処理装置200間の距離を検出するようにしてもよい。例えば、距離センサ(例えば、赤外線や超音波を用いて距離を検出するセンサ)を用いることができる。また、例えば、GPS(Global Positioning System)を用いて撮像装置100および情報処理装置200間の距離を検出するようにしてもよい。例えば、GPSを用いて撮像装置100および情報処理装置200のそれぞれの位置を取得し、これらの位置に基づいて撮像装置100および情報処理装置200間の距離を算出することができる。また、情報処理装置200の制御部250は、その算出された距離が閾値(例えば、1乃至10cm)未満である場合には、撮像装置100が情報処理装置200に装着されていると判断することができる。
【0101】
[近距離無線通信を用いて撮像装置の装着を検出する例]
例えば、近距離無線通信を用いて撮像装置100の情報処理装置200への装着を検出することができる。ここでは、近距離無線通信として、NFC(Near Field Communication)を用いる例を示す。
【0102】
例えば、NFCでは、装置間で定期的な通信が行われる。例えば、情報処理装置200から定期的にPolling Commandが発行される。このPolling Commandは、NFC規格で定められているNFC Tagの判別用コマンドである(例えば、NFC Forum Type3 Tag Operation Specification NFC Forum-TS-Type-3-Tag_1.1参照。)。
【0103】
例えば、定期的に発行されるPolling Commandに対する応答(Polling Responce)がある場合には、情報処理装置200は、近接する装置が存在すると判断することができる。ここで、NFCを利用したデータ通信が可能となる距離は、1乃至10cm程度である。そこで、Polling Responceがある場合には、情報処理装置200の制御部250は、撮像装置100が情報処理装置200に装着されたと判断することができる。
【0104】
また、Polling Commandに対する応答(Polling Responce)がない場合には、情報処理装置200は、近接する装置が存在しないと判断することができる。この場合には、情報処理装置200の制御部250は、撮像装置100が情報処理装置200に装着されていないと判断することができる。
【0105】
ここで、NFCは、広く普及している。また、NFCは、スマートフォン等の情報処理装置に搭載されていることが多い。このため、NFCを搭載している情報処理装置の場合には、NFCを用いた装着の検出を行うことにより、その検出を行うためのハードウエアを新たに設ける必要がない。これにより、情報処理装置の製造コストを低減させることができる。
【0106】
ここで、例えば、撮像装置が情報処理装置に装着されずに、撮像装置および情報処理装置が近接しているような場合も想定される。このような場合に、NFC以外の近距離無線通信を利用して装着検出をすると、撮像装置が装着されていると誤検出されてしまうおそれがある。そこで、本技術の実施の形態では、近距離無線通信としてNFCを利用する。これにより、撮像装置の装着検出の精度を高めることができる。
【0107】
[Check CommandおよびCheck Responceを用いて撮像装置の装着を検出する例]
以上では、NFCを用いて撮像装置の装着を検出する例を示した。このように、NFCを用いて撮像装置の装着を検出する場合には、Check CommandおよびCheck Responceを用いて撮像装置の装着を検出するようにしてもよい。
【0108】
例えば、Check CommandおよびCheck Responceのやりとりを行い、Check Responceに特定情報が含まれている場合に、撮像装置100が情報処理装置200に装着されていると判断することができる。ここで、特定情報は、撮像装置100を特定するための情報(識別情報)である。また、check commandおよびcheck responseは、NFC tagの内容を読み出すためのコマンドである。このコマンドは、NFC Forum Type3 Tag Operation Specificationに定義されている。
【0109】
例えば、上述したように、Polling Commandの発行、Polling Commandに対する応答(Polling Responce)のやりとりが行われる。
【0110】
そして、Polling Responceを受信すると、情報処理装置200の制御部250は、Check Commandを送信する。このCheck Commandを受信すると、撮像装置100の制御部140は、Check Commandに対する応答(Check Responce)を送信する。この場合に、撮像装置100の制御部140は、特定情報(撮像装置100を特定するための情報(識別情報))をCheck Responceに含めて送信する。
【0111】
例えば、「ABC DSC/Lens−Style Camera」を表す情報を特定情報としてCheck Responceに含めて送信することができる。ここで、例えば、「ABC」は、撮像装置100を製造する会社名を示す情報であり、「DSC」は、撮像装置である旨を示す情報であるものとする。また、「Lens−Style Camera」は、レンズスタイルのカメラである旨を示す情報であるものとする。
【0112】
このように、撮像装置100の制御部140は、特定情報をCheck Responceに含めて送信する。これにより、Check Responceを受信した情報処理装置200は、Check Responceに含まれる特定情報に基づいて、Check Responceを送信した装置が撮像装置100であることを把握することができる。すなわち、Check Responceを送信した装置が、「ABC」会社製のレンズスタイルのカメラ(撮像装置100)であることを把握することができる。
【0113】
Check Responceを受信すると、情報処理装置200の制御部250は、Check Responceの内容を取得する。続いて、情報処理装置200の制御部250は、Check Responceに特定情報が含まれているか否かを判断する。そして、情報処理装置200の制御部250は、Check Responceに特定情報が含まれている場合には、撮像装置100が装着されていると判定する。一方、情報処理装置200の制御部250は、Check Responceに特定情報が含まれていない場合には、撮像装置100が装着されていないと判定する。
【0114】
なお、この例では、情報処理装置200がNFCを用いて撮像装置100の装着を検出する例を示すが、撮像装置100がNFCを用いて情報処理装置200の装着を検出する場合についても同様に適用することができる。
【0115】
なお、上述した距離の検出方法や装着の検出方法は、一例であり、これらに限定されるものではなく、他の検出方法を用いるようにしてもよい。また、一方の装置で装着検出を行い、他の装置にその検出結果を通知するようにしてもよい。
【0116】
[情報処理装置の動作例]
図6は、本技術の第1の実施の形態における情報処理装置200による無効化処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
図6では、撮像装置100および情報処理装置200間における撮像動作に関するデータのやりとりに、Wi−Fiを利用する例を示す。また、
図6では、撮像装置100とWi−Fi接続され、かつ、特定のアプリケーションが起動している場合に、情報処理装置200の特定の操作対象物および特定の操作部材のユーザ操作を無効とする例を示す。なお、特定のアプリケーションは、上述したように、撮像装置100を用いた撮像動作を行うためのアプリケーションである。
【0117】
最初に、制御部250は、撮像装置100とWi−Fi接続され、かつ、特定のアプリケーションが起動しているか否かを判断する(ステップS901)。
【0118】
撮像装置100とWi−Fi接続され、かつ、特定のアプリケーションが起動している場合には(ステップS901)、制御部250は、情報処理装置200の特定の操作対象物および特定の操作部材のユーザ操作を無効とする制御を行う(ステップS902)。例えば、特定の操作対象物を、
図4に示す操作対象物311乃至313とし、特定の操作部材を、
図4に示す操作部材221乃至223とすることができる。この場合には、制御部250は、操作対象物311乃至313、操作部材221乃至223の押下操作を無効とする制御を行う(ステップS902)。この場合には、例えば、ユーザ操作を無効とした旨をユーザに通知(例えば、入出力部240に表示、音声出力部280からの音声出力)するようにしてもよい。なお、ステップS902は、特許請求の範囲に記載のユーザ操作を無効とする手順の一例である。
【0119】
また、撮像装置100とWi−Fi接続されていない場合、または、特定のアプリケーションが起動していない場合には(ステップS901)、制御部250は、ユーザ操作を無効とする設定がされているか否かを判断する(ステップS903)。すなわち、制御部250は、情報処理装置200の特定の操作対象物および特定の操作部材のユーザ操作を無効とする設定がされているか否かを判断する(ステップS903)。そして、情報処理装置200の特定の操作対象物および特定の操作部材のユーザ操作を無効とする設定がされていない場合には(ステップS903)、無効化処理の動作を終了する。
【0120】
情報処理装置200の特定の操作対象物および特定の操作部材のユーザ操作を無効とする設定がされている場合には(ステップS903)、特定の操作対象物および特定の操作部材のユーザ操作の無効を解除する制御を行う(ステップS904)。例えば、特定の操作対象物を操作対象物311乃至313とし、特定の操作部材を操作部材221乃至223とする場合には、制御部250は、操作対象物311乃至313、操作部材221乃至223の押下操作の無効を解除する制御を行う。
【0121】
このように、撮像装置100とWi−Fi接続され、かつ、特定のアプリケーションが起動している場合に、情報処理装置200の特定の操作対象物および特定の操作部材のユーザ操作を無効とすることができる。これにより、特定のアプリケーションに関する操作対象物と、他の操作対象物とが近接している場合でも、誤操作を防止することができる。また、撮像動作中における特定の操作部材の誤操作を防止することができる。
【0122】
なお、本技術の実施の形態では、操作対象物のユーザ操作を無効とする例を示すが、操作対象物を消去(例えば、非表示、操作不能とする表示)することにより、操作対象物のユーザ操作を無効とするようにしてもよい。
【0123】
[情報処理装置の動作例]
図7は、本技術の第1の実施の形態における情報処理装置200による無効化処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
図7では、撮像装置100が情報処理装置200に装着されている場合に、情報処理装置200の特定の操作対象物および特定の操作部材のユーザ操作を無効とする例を示す。なお、ステップS912、S913、S914は、
図6に示すステップS902、S903、S904に対応するため、ここでの詳細な説明を省略する。
【0124】
最初に、制御部250は、撮像装置100が装着されているか否かを判断する(ステップS911)。この装着の検出方法については、上述した各方法を用いることができる。
【0125】
撮像装置100が装着されている場合には(ステップS911)、制御部250は、情報処理装置200の特定の操作対象物および特定の操作部材のユーザ操作を無効とする制御を行う(ステップS912)。一方、撮像装置100が装着されていない場合には(ステップS911)、制御部250は、情報処理装置200の特定の操作対象物および特定の操作部材のユーザ操作を無効とする設定がされているか否かを判断する(ステップS913)。
【0126】
なお、
図6および
図7では、情報処理装置200が所定条件を満たすか否かを判断し、この判断結果に基づいて無効化処理を行う例を示した。ただし、撮像装置100がその判断を行い、その判断結果を情報処理装置200に送信して情報処理装置200がその判断結果に基づいて無効化処理を行うようにしてもよい。または、撮像装置100がその判断とその判断結果に基づく情報処理装置200の無効化処理とを行うようにしてもよい。この場合には、撮像装置100が、無線通信を利用して情報処理装置200の無効化を制御するようにする。
【0127】
すなわち、制御部140は、撮像装置100を用いた撮像動作を行う場合に、情報処理装置200が備える各操作部材のうち、撮像動作以外にも用いられる操作部材221乃至223のユーザ操作を無効とする制御を行うことができる。また、制御部140は、撮像装置100が情報処理装置200に装着されている場合に、情報処理装置200が備える各操作部材のうち、撮像動作以外にも用いられる操作部材221乃至223のユーザ操作を無効とする制御を行うことができる。
【0128】
また、例えば、制御部140は、撮像装置を用いた撮像動作を行う場合に、撮像動作に関するユーザ操作を受け付ける操作対象物301乃至307を入出力部240に表示させる制御を行うことができる。また、制御部140は、情報処理装置200が備える入出力部240に表示されてユーザ操作を受け付ける操作対象物のうちの少なくとも1つの操作対象物のユーザ操作を無効とする制御を行うことができる。例えば、制御部140は、入出力部240に表示されている操作対象物のうち、撮像動作以外にも用いられる操作対象物311乃至313のユーザ操作を無効とする制御を行うことができる。
【0129】
例えば、撮像装置100が情報処理装置200に装着されている場合には、情報処理装置200を横長状態にして撮像動作を行うことが想定される。このような撮影スタイルで撮像動作を行う場合には、
図4に示すように、特定のアプリケーションに関する操作対象物と他の操作対象物(特定の操作対象物)とが近接して表示されることになる。このため、情報処理装置200の特定の操作対象物のユーザ操作を無効とすることにより、特定の操作対象物の誤操作を防止することができる。また、情報処理装置200を横長状態にした撮影スタイルで撮像動作を行う場合には、情報処理装置200の通常の使用態様(例えば、縦長状態)とは異なるため、情報処理装置200の操作部材221乃至223を誤って触れてしまうことも想定される。このため、情報処理装置200の特定の操作部材221乃至223のユーザ操作を無効とすることにより、特定の操作部材221乃至223の誤操作を防止することができる。
【0130】
[無効モードの設定例]
図8は、本技術の第1の実施の形態における入出力部240に表示される表示画面の表示例を示す図である。
【0131】
図8には、無効モードを設定するための表示画面320の一例を示す。ここで、無効モードは、撮像装置100とWi−Fi接続され、かつ、特定のアプリケーションが起動している場合に、情報処理装置200の特定の操作対象物および特定の操作部材のユーザ操作を無効とするモードである。
【0132】
表示画面320には、無効モードを設定するボタン321と、無効モードを設定しないボタン322と、確定ボタン323とが表示される。
【0133】
無効モードを設定するボタン321は、撮像装置100とWi−Fi接続され、かつ、特定のアプリケーションが起動している場合に、上述した無効モードを設定する場合に押下されるボタンである。
【0134】
無効モードを設定しないボタン322は、撮像装置100とWi−Fi接続され、かつ、特定のアプリケーションが起動している場合でも、上述した無効モードを設定しない場合に押下されるボタンである。
【0135】
確定ボタン323は、無効モードを設定するボタン321または無効モードを設定しないボタン322の押下操作を確定させる場合に押下されるボタンである。
【0136】
なお、無効モードを設定するボタン321および確定ボタン323の押下操作により無効モードが設定された場合には、ユーザ操作を無効とする操作対象物および操作部材をユーザに選択させるための表示画面を表示するようにしてもよい。そして、その表示画面において、ユーザにより選択された操作対象物および操作部材を、特定の操作対象物および特定の操作部材として、ユーザ操作を無効とする制御を行うようにしてもよい。
【0137】
[情報処理装置の動作例]
図9は、本技術の第1の実施の形態における情報処理装置200による無効化処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
図9では、撮像装置100とWi−Fi接続され、かつ、特定のアプリケーションが起動している場合に、無効モードが設定されているときのみ、情報処理装置200の特定の操作対象物および特定の操作部材のユーザ操作を無効とする例を示す。なお、ステップS921、S923乃至S925は、
図6に示すステップS901乃至S904に対応するため、ここでの詳細な説明を省略する。
【0138】
撮像装置100とWi−Fi接続され、かつ、特定のアプリケーションが起動している場合には(ステップS921)、制御部250は、無効モードが設定されているか否かを判断する(ステップS922)。例えば、
図8に示す表示画面320において、無効モードを設定するボタン321および確定ボタン323の押下操作により無効モードを設定することができる。
【0139】
無効モードが設定されている場合には(ステップS922)、制御部250は、情報処理装置200の特定の操作対象物および特定の操作部材のユーザ操作を無効とする制御を行う(ステップS923)。一方、無効モードが設定されていない場合には(ステップS922)、情報処理装置200の特定の操作対象物および特定の操作部材のユーザ操作が無効とされていることはない。このため、無効化処理の動作を終了する。
【0140】
このように、ユーザにより無効モードが設定されている場合にのみ、情報処理装置200の特定の操作対象物および特定の操作部材のユーザ操作を無効とする。すなわち、ユーザ操作を無効とするか否かをユーザの好みに応じて適切に設定することができる。
【0141】
<2.第2の実施の形態>
本技術の第1の実施の形態では、情報処理装置の特定の操作対象物および特定の操作部材のユーザ操作を無効とする例を示した。ここで、撮像装置および情報処理装置が装着されている場合に、それぞれの操作対象物や操作部材が操作可能となっている場合を想定する。この場合には、一方の装置を操作している場合に他方の装置の操作部材をユーザが誤って触れてしまうことも想定される。そこで、撮像装置および情報処理装置が装着されている場合には、撮像装置および情報処理装置のうちの何れか一方の操作対象物や操作部材のユーザ操作を無効としてユーザによる誤操作を防止することが重要である。
【0142】
そこで、本技術の第2の実施の形態では、撮像装置および情報処理装置が装着されている場合には、撮像装置および情報処理装置のうちの何れか一方の操作対象物や操作部材のユーザ操作を無効とする例を示す。なお、本技術の第2の実施の形態における撮像装置および情報処理装置の構成については、
図1乃至
図3に示す撮像装置100および情報処理装置200と同一である。このため、本技術の第2の実施の形態における各装置については、本技術の第1の実施の形態と同一の符号を付してこれらの説明の一部を省略する。
【0143】
ここで、
図10では、撮像装置100の各操作部材のユーザ操作を無効とする例を示し、
図11では、情報処理装置200の各操作対象物および各操作部材のユーザ操作を無効とする例を示す。なお、ユーザ操作を無効とする装置については、予め設定しておくことができる。ただし、撮像装置100および情報処理装置200を用いた撮像動作を行う場合に、使用したい操作部材がユーザ毎に異なることが想定される。例えば、撮像装置100の各操作部材を使用して撮像動作を行うことを所望するユーザや、情報処理装置200の各操作対象物および各操作部材を使用して撮像動作を行うことを所望するユーザの何れも存在することが想定される。そこで、ユーザ操作を無効とする装置をユーザの好みにより選択することが好ましい。なお、ユーザ操作を無効とする装置を選択する例については、
図12に示す。
【0144】
[撮像装置の動作例]
図10は、本技術の第2の実施の形態における撮像装置100による無効化処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
図10では、撮像装置100が情報処理装置200に装着されている場合に、撮像装置100の各操作部材のユーザ操作を無効とする例を示す。
【0145】
最初に、制御部140は、撮像装置100が情報処理装置200に装着されているか否かを判断する(ステップS931)。この装着の検出方法については、上述した各方法を用いることができる。
【0146】
撮像装置100が情報処理装置200に装着されている場合には(ステップS931)、制御部140は、撮像装置100の各操作部材のユーザ操作を無効とする制御を行う(ステップS932)。例えば、制御部140は、
図1に示す操作部材161乃至163のユーザ操作を無効とする制御を行う(ステップS932)。この場合には、例えば、ユーザ操作を無効とした旨をユーザに通知(例えば、表示部170に表示、音声出力部(図示せず)からの音声出力)するようにしてもよい。
【0147】
また、撮像装置100が情報処理装置200に装着されていない場合には(ステップS931)、制御部140は、撮像装置100の各操作部材のユーザ操作を無効とする設定がされているか否かを判断する(ステップS933)。そして、撮像装置100の各操作部材のユーザ操作を無効とする設定がされていない場合には(ステップS933)、無効化処理の動作を終了する。
【0148】
撮像装置100の各操作部材のユーザ操作を無効とする設定がされている場合には(ステップS933)、制御部140は、各操作部材のユーザ操作の無効を解除する制御を行う(ステップS934)。例えば、制御部140は、
図1に示す操作部材161乃至163のユーザ操作の無効を解除する制御を行う(ステップS934)。このように、撮像装置100および情報処理装置200を離すことにより、各操作部材のユーザ操作の無効を解除して有効とすることができる。
【0149】
このように、制御部140は、撮像装置100が情報処理装置200に装着されている場合に、撮像装置100の全ての操作部材のユーザ操作を無効とする制御を行う。
【0150】
ここで、例えば、撮像装置100および情報処理装置200の装着時には情報処理装置200の操作対象物を主に使用するユーザが撮像動作を行っている場合を想定する。この場合には、撮像装置100の操作部材の使用頻度が下がることが想定される。そこで、使用頻度が下がる撮像装置100の操作部材のユーザ操作を無効とすることにより、誤操作を低減させることができる。
【0151】
[情報処理装置の動作例]
図11は、本技術の第2の実施の形態における情報処理装置200による無効化処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
図11では、撮像装置100が情報処理装置200に装着されている場合に、情報処理装置200の各操作対象物および各操作部材のユーザ操作を無効とする例を示す。
【0152】
最初に、制御部250は、撮像装置100が情報処理装置200に装着されているか否かを判断する(ステップS941)。この装着の検出方法については、上述した各方法を用いることができる。
【0153】
撮像装置100が情報処理装置200に装着されている場合には(ステップS941)、制御部250は、情報処理装置200の各操作対象物および各操作部材のユーザ操作を無効とする制御を行う(ステップS942)。例えば、制御部250は、
図4に示す操作部材221乃至223、操作対象物301乃至307、311乃至313のユーザ操作を無効とする制御を行う(ステップS942)。この場合には、例えば、ユーザ操作を無効とした旨をユーザに通知(例えば、入出力部240に表示、音声出力部280からの音声出力)するようにしてもよい。
【0154】
また、撮像装置100が情報処理装置200に装着されていない場合には(ステップS941)、制御部250は、情報処理装置200の各操作対象物および各操作部材のユーザ操作を無効とする設定がされているか否かを判断する(ステップS943)。そして、情報処理装置200の各操作対象物および各操作部材のユーザ操作を無効とする設定がされていない場合には(ステップS943)、無効化処理の動作を終了する。
【0155】
情報処理装置200の各操作対象物および各操作部材のユーザ操作を無効とする設定がされている場合には(ステップS943)、制御部250は、各操作対象物および各操作部材のユーザ操作の無効を解除する制御を行う(ステップS944)。例えば、制御部250は、
図4に示す操作部材221乃至223、操作対象物301乃至307、311乃至313のユーザ操作の無効を解除する制御を行う(ステップS944)。このように、撮像装置100および情報処理装置200を離すことにより、各操作対象物および各操作部材のユーザ操作の無効を解除して有効とすることができる。
【0156】
このように、制御部250は、撮像装置100が情報処理装置200に装着されている場合に、情報処理装置200が備える全ての操作部材(入出力部240を含む)のユーザ操作を無効とする制御を行う。
【0157】
なお、
図10および
図11では、各装置内において装着検出を行い、この検出結果に基づいて無効化処理を行う例を示した。ただし、一方の装置が装着検出を行い、その検出結果を他方の装置に送信して他方の装置がその検出結果に基づいて無効化処理を行うようにしてもよい。または、一方の装置が、装着検出とその検出結果に基づく他方の装置の無効化処理とを行うようにしてもよい。この場合には、一方の装置が、無線通信を利用して他方の装置の無効化を制御するようにする。
【0158】
例えば、情報処理装置200の制御部250は、撮像装置100が情報処理装置200に装着されている場合に、撮像装置100の全ての操作部材のユーザ操作を無効とする制御を行うようにしてもよい。また、例えば、撮像装置100の制御部140は、撮像装置100が情報処理装置200に装着されている場合に、情報処理装置200の全ての操作部材のユーザ操作を無効とする制御を行うようにしてもよい。
【0159】
[ユーザ操作を無効とする装置の設定例]
図12は、本技術の第2の実施の形態における入出力部240に表示される表示画面の表示例を示す図である。
図12には、操作対象物や操作部材のユーザ操作を無効とする装置を設定するための表示画面330の一例を示す。
【0160】
表示画面330には、撮像装置ボタン331と、情報処理装置ボタン332と、確定ボタン333とが表示される。
【0161】
撮像装置ボタン331は、操作部材のユーザ操作を無効とする装置として撮像装置100を設定する場合に押下されるボタンである。
【0162】
情報処理装置ボタン332は、操作対象物や操作部材のユーザ操作を無効とする装置として情報処理装置200を設定する場合に押下されるボタンである。
【0163】
確定ボタン333は、撮像装置ボタン331または情報処理装置ボタン332の押下操作を確定させる場合に押下されるボタンである。
【0164】
なお、操作対象物や操作部材のユーザ操作を無効とする装置として撮像装置100を設定する設定操作(撮像装置ボタン331および確定ボタン333の押下操作)が行われた場合には、その旨を撮像装置100に通知するようにする。これにより、撮像装置100は、操作対象物や操作部材のユーザ操作を無効とする装置として撮像装置100が設定された旨を把握することができる。
【0165】
このように、情報処理装置200の制御部250は、撮像装置100が情報処理装置200に装着されている場合に、情報処理装置200および撮像装置100のうちの何れか一方の装置が備える全ての操作部材のユーザ操作を無効とする制御を行うことができる。また、撮像装置100の制御部140は、撮像装置100が情報処理装置200に装着されている場合に、情報処理装置200および撮像装置100のうちの何れか一方の装置が備える全ての操作部材のユーザ操作を無効とする制御を行うことができる。
【0166】
<3.第3の実施の形態>
本技術の第2の実施の形態では、撮像装置および情報処理装置が装着されている場合に、何れか一方の装置のユーザ操作を無効とする例を示した。ここで、撮像装置および情報処理装置が離れている場合でも、何れか一方の装置のユーザ操作を無効とすることを所望するユーザも想定される。
【0167】
そこで、本技術の第3の実施の形態では、撮像装置および情報処理装置が離れている場合に、何れか一方の装置のユーザ操作を無効とする例を示す。なお、本技術の第3の実施の形態における撮像装置および情報処理装置の構成については、
図1乃至
図3に示す撮像装置100および情報処理装置200と同一である。このため、本技術の第2の実施の形態における各装置については、本技術の第1の実施の形態と同一の符号を付してこれらの説明の一部を省略する。
【0168】
[撮像装置および情報処理装置の使用例]
図13は、本技術の第3の実施の形態における撮像装置100および情報処理装置200の使用例を示す図である。
図13のaには、ユーザ10が猫20を撮影する場合の使用例を示し、
図13のbには、ユーザ10が蝶30を撮影する場合の使用例を示し、
図13のcには、ユーザ10が蝶40を撮影する場合の使用例を示す。
【0169】
図13のa乃至cには、情報処理装置200に撮像装置100を取り付けずに使用する場合の一例を示す。
図13のa乃至cに示すように、例えば、ユーザ10の指示を理解できない対象物(例えば、猫20、蝶30、40)等を撮影する場合には、ユーザ10は慎重に撮像動作を行うことが想定される。例えば、ユーザ10は、一方の手(例えば、左手)に情報処理装置200を保持し、他方の手(例えば、右手)に撮像装置100を保持しながら撮像動作を行うことが想定される。この場合に、ユーザ10は、情報処理装置200の入出力部240において画角確認(構図確認)を行うことができるが、画角確認に夢中になり、入出力部240の表示面に触れたり、操作部材221乃至223に触れたりするおそれもある。そこで、このような場合には、情報処理装置200の各操作対象物および各操作部材のユーザ操作を無効とし、撮像装置100のみのユーザ操作を有効とする。この例を
図14に示す。
【0170】
また、
図13のbおよびcに示すように、例えば、ユーザ10は、一方の手(例えば、左手)に情報処理装置200を保持し、他方の手(例えば、右手)に撮像装置100を保持しながら、物体(例えば、虫、花)を近距離で撮像動作を行うことも想定される。また、例えば、ユーザ10は、一方の手に情報処理装置200を保持し、他方の手に撮像装置100を保持しながら、特殊な場所(例えば、狭い場所、高い場所)に存在する物体(例えば、虫、花)を被写体とする撮像動作を行うことも想定される。これらの場合には、例えば、撮像装置100の操作部材の操作(例えば、シャッター操作)により手振れが発生することも想定される。そこで、このような場合には、撮像装置100の各操作部材のユーザ操作を無効とし、情報処理装置200のみのユーザ操作を有効とする。この例を
図15に示す。
【0171】
[情報処理装置の動作例]
図14は、本技術の第3の実施の形態における情報処理装置200による無効化処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
図14では、撮像装置100および情報処理装置200が離れている場合に、情報処理装置200の各操作対象物および各操作部材のユーザ操作を無効とする例を示す。なお、ステップS952乃至S954は、
図11に示すステップS942乃至S944に対応するため、ここでの詳細な説明を省略する。
【0172】
最初に、制御部250は、撮像装置100が情報処理装置200に装着されているか否かを判断する(ステップS951)。
【0173】
撮像装置100が情報処理装置200に装着されていない場合には(ステップS951)、制御部250は、情報処理装置200の各操作対象物および各操作部材のユーザ操作を無効とする制御を行う(ステップS952)。一方、撮像装置100が情報処理装置200に装着されている場合には(ステップS951)、制御部250は、情報処理装置200の各操作対象物および各操作部材のユーザ操作を無効とする設定がされているか否かを判断する(ステップS953)。
【0174】
このように、制御部250は、撮像装置100および情報処理装置200が離れている場合に、情報処理装置200が備える全ての操作部材のユーザ操作を無効とする制御を行う。
【0175】
[撮像装置の動作例]
図15は、本技術の第3の実施の形態における撮像装置100による無効化処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
図15では、撮像装置100および情報処理装置200が離れている場合に、撮像装置100の各操作部材のユーザ操作を無効とする例を示す。なお、ステップS962乃至S964は、
図10に示すステップS932乃至S934に対応するため、ここでの詳細な説明を省略する。
【0176】
最初に、制御部140は、撮像装置100が情報処理装置200に装着されているか否かを判断する(ステップS961)。
【0177】
撮像装置100が情報処理装置200に装着されていない場合には(ステップS961)、制御部140は、撮像装置100の各操作部材のユーザ操作を無効とする制御を行う(ステップS962)。一方、撮像装置100が情報処理装置200に装着されている場合には(ステップS961)、制御部140は、撮像装置100の各操作部材のユーザ操作を無効とする設定がされているか否かを判断する(ステップS963)。
【0178】
このように、制御部140は、撮像装置100および情報処理装置200が離れている場合に、撮像装置100が備える全ての操作部材のユーザ操作を無効とする制御を行う。
【0179】
図14および
図15では、各装置内において装着検出を行い、この検出結果に基づいて無効化処理を行う例を示した。ただし、一方の装置が装着検出を行い、その検出結果を他方の装置に送信して他方の装置がその検出結果に基づいて無効化処理を行うようにしてもよい。または、一方の装置が、装着検出とその検出結果に基づく他方の装置の無効化処理とを行うようにしてもよい。この場合には、一方の装置が、無線通信を利用して他方の装置の無効化を制御するようにする。
【0180】
例えば、情報処理装置200の制御部250は、撮像装置100および情報処理装置200が離れている場合に、撮像装置100の全ての操作部材のユーザ操作を無効とする制御を行うようにしてもよい。また、例えば、撮像装置100の制御部140は、撮像装置100および情報処理装置200が離れている場合に、情報処理装置200の全ての操作部材のユーザ操作を無効とする制御を行うようにしてもよい。
【0181】
上述したように、
図14では、情報処理装置200の各操作対象物および各操作部材のユーザ操作を無効とする例を示し、
図15では、撮像装置100の各操作部材のユーザ操作を無効とする例を示した。なお、本技術の第2の実施の形態と同様に、ユーザ操作を無効とする装置については、予め設定しておくようにしてもよく、ユーザ操作を無効とする装置をユーザが選択するようにしてもよい。例えば、
図12に相当する表示画面を用いて、操作対象物や操作部材のユーザ操作を無効とする装置を設定することができる。
【0182】
すなわち、情報処理装置200の制御部250は、撮像装置100および情報処理装置200が離れている場合に、情報処理装置200および撮像装置100のうちの何れか一方の装置が備える全ての操作部材のユーザ操作を無効とする制御を行うことができる。また、撮像装置100の制御部140は、撮像装置100および情報処理装置200が離れている場合に、情報処理装置200および撮像装置100のうちの何れか一方の装置が備える全ての操作部材のユーザ操作を無効とする制御を行うことができる。
【0183】
また、本技術の第2および第3の実施の形態では、撮像装置100および情報処理装置200のうちの一方の装置のユーザ操作を無効とする例を示した。ただし、例えば、撮像装置100および情報処理装置200のそれぞれの操作部材(操作対象物)のうち、各装置に共通する操作部材(共通する機能(カメラ機能)の操作部材)のユーザ操作のみを無効とするようにしてもよい。この場合には、例えば、各装置に共通する操作部材(操作対象物)については、何れか一方の装置の操作部材(操作対象物)を有効とし、他方の装置の操作部材(操作対象物)を無効とする。また、操作部材(操作対象物)を有効とする装置をユーザにより選択可能とするようにしてもよい。
【0184】
このように、本技術の実施の形態では、撮像装置100および情報処理装置200を用いた撮像動作時において、ユーザ操作の全部または一部を無効とする。これにより、ユーザが意図しない動作を各装置が行うことを防止し、ユーザが意図しない誤作動を防止することができる。
【0185】
なお、本技術の実施の形態では、円筒形(円柱形)の撮像装置100を例にして説明したが、他の装置に取り付けることが可能な他の形状の撮像装置についても、本技術の実施の形態を適用することができる。また、本技術の実施の形態では、スマートフォン、タブレット端末等の情報処理装置200を例にして説明したが、無線通信を利用して撮像装置と接続することが可能な他の装置についても、本技術の実施の形態を適用することができる。
【0186】
また、本技術の実施の形態では、撮像装置および情報処理装置を例にして説明したが、他の装置間についても、本技術の実施の形態を適用することができる。例えば、静止画撮影の際に使用される発光装置および撮像装置(例えば、デジタルスチルカメラ)に、本技術の実施の形態を適用することができる。また、動画撮影の際に使用される集音装置(例えば、マイク)および撮像装置(例えば、カメラ一体型レコーダ)に、本技術の実施の形態を適用することができる。また、動画再生の際に使用される音声出力装置(例えば、スピーカ)および撮像装置(例えば、カメラ一体型レコーダ)に、本技術の実施の形態を適用することができる。
【0187】
また、例えば、集音装置(例えば、マイク)および情報処理装置に、本技術の実施の形態を適用することができる。また、動画再生の際に使用される音声出力装置(例えば、スピーカ)および情報処理装置に、本技術の実施の形態を適用することができる。すなわち、本技術の実施の形態は、無線通信を利用して複数の装置が接続されている場合に、各装置のそれぞれが備える各操作部材のうちの少なくとも1つの操作部材のユーザ操作を無効とする制御を行う装置の例として把握することができる。
【0188】
なお、上述の実施の形態は本技術を具現化するための一例を示したものであり、実施の形態における事項と、特許請求の範囲における発明特定事項とはそれぞれ対応関係を有する。同様に、特許請求の範囲における発明特定事項と、これと同一名称を付した本技術の実施の形態における事項とはそれぞれ対応関係を有する。ただし、本技術は実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において実施の形態に種々の変形を施すことにより具現化することができる。
【0189】
また、上述の実施の形態において説明した処理手順は、これら一連の手順を有する方法として捉えてもよく、また、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラム乃至そのプログラムを記憶する記録媒体として捉えてもよい。この記録媒体として、例えば、CD(Compact Disc)、MD(MiniDisc)、DVD(Digital Versatile Disc)、メモリカード、ブルーレイディスク(Blu-ray(登録商標)Disc)等を用いることができる。
【0190】
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって、限定されるものではなく、また、他の効果があってもよい。
【0191】
なお、本技術は以下のような構成もとることができる。
(1)
無線通信を利用して情報処理装置および撮像装置が接続されている場合に、前記情報処理装置または前記撮像装置の操作部材のうちの少なくとも1つの操作部材のユーザ操作を無効とする制御を行う制御部を具備する情報処理装置。
(2)
前記制御部は、前記撮像装置を用いた撮像動作を行う場合に、前記情報処理装置の操作部材のうち、前記撮像動作以外にも用いられる操作部材のユーザ操作を無効とする制御を行う前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記制御部は、前記撮像装置が前記情報処理装置に装着されている場合に、前記情報処理装置の操作部材のうち、前記撮像装置を用いた撮像動作以外にも用いられる操作部材のユーザ操作を無効とする制御を行う前記(1)または(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記制御部は、前記情報処理装置が備える入出力部に表示されてユーザ操作を受け付ける操作対象物のうちの少なくとも1つの操作対象物のユーザ操作を無効とする制御を行う前記(1)から(3)のいずれかに記載の情報処理装置。
(5)
前記制御部は、前記撮像装置を用いた撮像動作を行う場合に、前記入出力部に表示されている操作対象物のうち、前記撮像動作以外にも用いられる操作対象物のユーザ操作を無効とする制御を行う前記(4)に記載の情報処理装置。
(6)
前記制御部は、前記撮像装置が前記情報処理装置に装着されている場合に、前記入出力部に表示されている操作対象物のうち、前記撮像装置を用いた撮像動作以外にも用いられる操作対象物のユーザ操作を無効とする制御を行う前記(4)または(5)に記載の情報処理装置。
(7)
前記制御部は、前記撮像装置が前記情報処理装置に装着されている場合に、前記情報処理装置および前記撮像装置のうちの何れか一方の装置が備える全ての操作部材のユーザ操作を無効とする制御を行う前記(1)から(6)のいずれかに記載の情報処理装置。
(8)
前記制御部は、前記撮像装置および前記情報処理装置が離れている場合に、前記情報処理装置および前記撮像装置のうちの何れか一方の装置が備える全ての操作部材のユーザ操作を無効とする制御を行う前記(1)から(6)のいずれかに記載の情報処理装置。
(9)
無線通信を利用して情報処理装置および撮像装置が接続されている場合に、前記情報処理装置または前記撮像装置の操作部材のうちの少なくとも1つの操作部材のユーザ操作を無効とする制御を行う制御部を具備する撮像装置。
(10)
前記制御部は、前記撮像装置を用いた撮像動作を行う場合に、前記情報処理装置の操作部材のうち、前記撮像動作以外にも用いられる操作部材のユーザ操作を無効とする制御を行う前記(9)に記載の撮像装置。
(11)
前記制御部は、前記撮像装置が前記情報処理装置に装着されている場合に、前記情報処理装置の操作部材のうち、前記撮像装置を用いた撮像動作以外にも用いられる操作部材のユーザ操作を無効とする制御を行う前記(9)または(10)に記載の撮像装置。
(12)
前記制御部は、前記情報処理装置が備える入出力部に表示されてユーザ操作を受け付ける操作対象物のうちの少なくとも1つの操作対象物のユーザ操作を無効とする制御を行う前記(9)から(11)のいずれかに記載の撮像装置。
(13)
前記制御部は、前記撮像装置を用いた撮像動作を行う場合に、前記入出力部に表示されている操作対象物のうち、前記撮像動作以外にも用いられる操作対象物のユーザ操作を無効とする制御を行う前記(12)に記載の撮像装置。
(14)
前記制御部は、前記撮像装置が前記情報処理装置に装着されている場合に、前記入出力部に表示されている操作対象物のうち、前記撮像装置を用いた撮像動作以外にも用いられる操作対象物のユーザ操作を無効とする制御を行う前記(12)または(13)に記載の撮像装置。
(15)
前記制御部は、前記撮像装置が前記情報処理装置に装着されている場合に、前記情報処理装置および前記撮像装置のうちの何れか一方の装置が備える全ての操作部材のユーザ操作を無効とする制御を行う前記(9)から(14)のいずれかに記載の撮像装置。
(16)
前記制御部は、前記撮像装置および前記情報処理装置が離れている場合に、前記情報処理装置および前記撮像装置のうちの何れか一方の装置が備える全ての操作部材のユーザ操作を無効とする制御を行う前記(1)から(14)のいずれかに記載の撮像装置。
(17)
無線通信を利用して情報処理装置および撮像装置が接続されている場合に、前記情報処理装置または前記撮像装置の操作部材のうちの少なくとも1つの操作部材のユーザ操作を無効とする制御を行う制御部を具備する撮像システム。
(18)
無線通信を利用して情報処理装置および撮像装置が接続されている場合に、前記情報処理装置または前記撮像装置の操作部材のうちの少なくとも1つの操作部材のユーザ操作を無効とする情報処理方法。
(19)
無線通信を利用して情報処理装置および撮像装置が接続されている場合に、前記情報処理装置または前記撮像装置の操作部材のうちの少なくとも1つの操作部材のユーザ操作を無効とする手順をコンピュータに実行させるプログラム。