【実施例】
【0024】
上記した本発明の実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の一実施例に係る画像形成装置及びネットワークシステム並びに電源制御プログラムについて、
図1乃至
図9を参照して説明する。
図1及び
図2は、本実施例のネットワークシステムを模式的に示す図であり、
図3乃至
図5は、各々、ホスト装置、画像形成装置、サーバ装置の構成を示すブロック図である。また、
図6は、本実施例のホスト装置に表示される画面の一例を示す図、
図7は、画像形成装置のモードと電力を供給するハードウェアとの関係を示すテーブルであり、
図8及び
図9は、本実施例の画像形成装置の動作を示すフローチャート図である。
【0025】
図1に示すように、本実施例のネットワークシステムは、ネットワークシステムが提供するサービスを利用するホスト装置10と、少なくとも1台のサーバ機能を備える画像形成装置(MFP)20と、クラウドサーバなどのサーバ装置40と、で構成され、これらはイーサネット(登録商標)、トークンリング、FDDI(Fiber-Distributed Data Interface)等の規格により定められるLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等のネットワークを介して接続されている。なお、本実施例では、ネットワークシステムにサーバ装置40を備える構成とするが、
図2に示すように、複数台のサーバ機能を備える画像形成装置20(ここではMFP A及びMFP B)がネットワークに接続されている場合は、サーバ装置40を省略することもできる。以下、
図1の構成を前提にして説明する。
【0026】
[ホスト装置]
ホスト装置10は、コンピュータ装置やタブレット端末、スマートフォンなどであり、
図3(a)に示すように、コントローラ(制御部)11と、表示部17と、操作部18などで構成される。
【0027】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)12と、ROM(Read Only Memory)13やRAM(Random Access Memory)14などのメモリと、HDD(Hard Disk Drive)15などの記憶部と、NIC(Network Interface Card)16などのネットワークI/F部とで構成される。CPU12は、ホスト装置10の動作を制御するためのプログラム、
図3(b)に示すOS(Operating System)11aや管理アプリケーション11bなどをROM13又はHDD15から読み出し、RAM14に展開して実行する。
【0028】
上記管理アプリケーション11bは、画像形成装置20やサーバ装置40のMAC(Media Access Control)アドレスやネットワーク上のIP(Internet Protocol)アドレス、ポート番号などを指定して、所望の画像形成装置20やサーバ装置40に対して所望のサービスの利用を指示する命令を記述したパケットを送信する。また、管理アプリケーション11bは、パケットを送信した画像形成装置20から、ネットワーク上でサーバとして利用可能な記憶領域(フォルダ)の場所を示すリスト(装置毎の記憶領域を示す階層(第1階層と呼ぶ。)のリスト)を取得し、取得したリストに基づいて、ユーザにサーバを選択させるサーバ選択画面を表示部17に表示させ、その選択結果を上記画像形成装置20に通知する。
【0029】
図6は、サーバ選択画面50の一例であり、ネットワークに接続されているサーバ機能を有する画像形成装置20やサーバ装置40のフォルダが表示される。このようなサーバ選択画面50を表示することにより、サーバ機能を有する一つの画像形成装置20にアクセスするだけで、サーバ機能を有する他の画像形成装置20やクラウドサーバなどのサーバ装置40に保存されたデータを利用することができる。例えば、MFP Aのサーバ(192.168.10.100)にアクセスすると、ネットワークに接続されているMFP BのデータとクラウドサーバAのデータを一緒に確認することができる。また、このサーバ選択画面50でフォルダを選択する際にユーザ認証を行うことにより、データ管理のセキュリティを高めることができる。なお、本実施例では、クラウドサーバが提供するサービスとして、クラウドサーバに保存するデータを利用するサービスを例示するが、画像形成装置20がスキャナやエンジンのみを持つシステムでは、クラウドサーバが画像処理を行うこともでき、このようなクラウドサービスを提供することにより、画像形成装置20を低価格な構成にすることができ、小規模オフィスや支店の設備投資を抑制することができる。
【0030】
表示部17は、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)等からなり、管理アプリケーション11bの管理画面や上記のサーバ選択画面50などを表示する。操作部18は、マウスやキーボード等からなり、管理画面におけるサービスの選択やサーバ選択画面50におけるサーバの選択などの操作を可能にする。
【0031】
[画像形成装置]
画像形成装置20(少なくとも1台のサーバ機能を備える画像形成装置20及び他の画像形成装置20)は、
図4(a)に示すように、コントローラ(制御部)21と、パネル(操作表示部)29と、スキャナ(画像読取部)30と、エンジン31(画像形成部)と、FAX通信部32などで構成される。なお、各々の画像形成装置20は、装置固有のMACアドレスを有し、192.168.10.100、192.168.10.101、…といったIPアドレスやポート番号が予め割り当てられている。また、ネットワークシステムに含まれる複数の画像形成装置20は群で管理可能であり、同じ群に属する画像形成装置20を本実施例の制御の対象とすることができる。
【0032】
制御部21は、メインCPU22とサブCPU23とからなるマルチコアCPUと、ROM24やRAM25などのメモリと、HDD26などの記憶部と、画像処理ASIC(Application Specific Integrated Circuit)27などの画像処理部と、NIC28などの通信I/F部などで構成される。制御部21は、パネル29やネットワークからユーザの命令(パネル29の操作情報やホスト装置10からのパケット)を受け付け、HDD26、画像処理ASIC27、スキャナ30、エンジン31、FAX通信部32などに対して所定の制御を実行する。特に、サーバ機能を備える画像形成装置20では、HDD26の所定の記憶領域がネットワーク上からアクセス可能なサーバとなり、制御部21は、HDD26に保存したデータに対する読み書きを制御する。
【0033】
また、サブCPU23は、機能毎にハードウェアへの電力の供給を設定できる複数の省電力モードを制御する電源制御部として機能する。この電源制御部は、
図4(b)に示すように、パケット解析部21a、判定部21b、モード制御部21cなどとして機能する。
【0034】
パケット解析部21aは、ホスト装置10から受信したパケットを解析する。具体的には、受信したパケットから、MACアドレス、IPアドレス、ポート番号などの装置指定情報と、サービスの利用を指示する命令内容などのサービス指定情報と、を抽出する。
【0035】
判定部21bは、パケットから抽出したMACアドレス、IPアドレス、ポート番号、命令内容などに基づいて、ホスト装置10の要求が、自装置に対するコピー、スキャン、プリントなどの機能(画像形成機能と呼ぶ。)の使用要求であるか、自装置又はクラウドサーバなどの外部装置に対するサーバ機能の使用要求であるか、外部装置が提供するサービスの使用要求であるかを判定する。そして、サーバ機能の使用要求の場合は、モード制御部21cが生成した第1階層のリストをパケットの送信元のホスト装置10に送信し、ホスト装置10からサーバの選択結果を受信し、その選択結果に基づいて、自装置のサーバ機能の使用要求であるか、クラウドサーバなどの外部装置のサーバ機能の使用要求であるかを判定する。
【0036】
モード制御部21cは、画像形成装置20のモードを設定し、判定部21bの判定結果に応じてモードを移行して、各ハードウェアの電力供給状態を制御する。具体的には、本実施例の画像形成装置20は、
図7のテーブルに示すように、画像形成装置20の各機能を直ちに実行可能なレディ状態とする通常モード(印刷モードやスキャンモード、FAXモードなど)と、レディ状態よりも消費電力が少ないスリープ状態とする省電力モードと、を有しており、省電力モードとして、電力を供給するハードウェアが異なる複数の省電力モード(待機モード、仲介モード及びサーバモード)を有している。
【0037】
待機モード(第1の省電力モード)は、ネットワーク接続機能及び電源制御部が実行する機能を有効にする電源モードであり、ネットワーク接続処理の実行に必要なハードウェア(例えば、NIC28などの通信I/F部)及び電源制御に必要なハードウェア(例えば、サブCPU23)に電力を供給する。仲介モード(第2の省電力モード)は、クラウドサーバなどのサーバ装置40や他の画像形成装置20に対する命令を仲介する仲介機能を有効にする電源モードであり、仲介処理(例えば、パケットを解析して指定された転送先に転送する処理)の実行に必要なハードウェア(例えば、メインCPU22とRAM25)に電力を供給する。サーバモード(第3の省電力モード)は、自装置のHDD26に保存されたデータの読み書きを制御するサーバ機能を有効にする電源モードであり、サーバ処理に必要なハードウェア(例えば、メインCPU22とRAM25とHDD26)に電力を供給する。通常モードは、コピー、スキャン、プリントなどの画像形成機能を有効にする電源モードであり、画像処理の実行に必要なハードウェア(例えば、メインCPU22、RAM25、HDD26、画像処理ASIC27、パネル29、スキャナ30、エンジン31など)に電力を供給する。
【0038】
モード制御部21cは、通常モードで処理を行った後、ユーザが設定した所定時間中に他の処理が指示されなかった場合は、電力供給状態を通常モードから待機モードに移行すると共に、他の画像形成装置20やクラウドサーバなどのサーバ装置40の情報を取得し、ネットワーク上でサーバとして利用可能な記憶領域(フォルダ)の場所を示す第1階層のリストを生成してHDD26などに保存する。そして、待機モードでは、ネットワークから受信したパケットを解析した結果に基づいて、パケットの命令内容が画像形成機能の使用要求の場合は、電力供給状態を待機モードから通常モードに移行し、パケットの命令内容がサーバ装置40や他の画像形成装置20が提供するサービスの使用要求の場合は、電力供給状態を待機モードから仲介モードに移行する。また、パケットの命令内容が自装置のサーバ機能の使用要求の場合は、電力供給状態を待機モードからサーバモードに移行し、サーバ装置40や他の画像形成装置20のサーバ機能の使用要求の場合は、電力供給状態を待機モードから仲介モードに移行する。
【0039】
なお、電源制御部(パケット解析部21a、判定部21b、モード制御部21c)は、ハードウェアとして構成してもよいし、制御部21を、電源制御部(パケット解析部21a、判定部21b、モード制御部21c)として機能させる電源制御プログラムとして構成し、当該電源制御プログラムをサブCPU23に実行させる構成としてもよい。また、本実施例では、サブCPU23により電源制御プログラムを実行する構成としているが、メインCPU22のクロック周波数を落として電源制御プログラムを実行したり、マルチコアCPUの一部を利用して電源制御プログラムを実行したりしてもよい。また、本実施例では、電源供給状態が待機モードの時の電源制御部の動作について記載するが、電源供給状態が他のモードの時も電源制御部を同様に動作させることができる。
【0040】
また、本実施例では、クラウドサーバなどの外部装置のサーバ機能の使用要求を受けた場合に仲介モードに移行するようにしたが、待機モードで仲介処理を実現可能な場合は必ずしも仲介モードに移行する必要はない。また、本実施例では、省電力モードを待機モードと仲介モードとサーバモードの3つのモードとしたが、電力を供給するハードウェアが異なる4つ以上のモードを設けてもよい。
【0041】
画像処理ASIC27は、パケットの命令内容が印刷指示であり、パケットに続いて印刷データを受信した場合、印刷データを解析し、印刷データの各ページをラスタライズしてページ毎の画像データを生成、もしくは、スキャナ30から画像データを取得し、必要に応じて画像処理(色調整、濃度調整、サイズ調整などの処理)やスクリーニングを行った後、エンジン31で印刷可能な画像データに変換する。
【0042】
パネル(表示操作部)29は、液晶表示装置等の表示部上に、透明電極が格子状に配置された感圧式の操作部を備えたタッチパネルなどで構成され、画像形成装置20を操作するための画面や印刷条件を設定する画面等を表示すると共に、各種設定や指示などを可能にする。
【0043】
スキャナ(画像読取部)30は、原稿台上の原稿から画像データを光学的に読み取る部分であり、原稿を走査する光源と、原稿で反射された光を電気信号に変換するCCD(Charge Coupled Devices)等のイメージセンサと、電気信号をA/D変換するA/D変換器等により構成される。
【0044】
エンジン(画像形成部)31は、電子写真方式や静電記録方式等の作像プロセスを利用した画像形成に必要な構成要素で構成され、印刷データから生成した画像データやスキャナ30で読み込んだ画像データに基づく画像を、指定された用紙に印刷する。具体的には、帯電装置により帯電された感光体ドラムに露光装置から画像に応じた光を照射して静電潜像を形成し、現像装置で帯電したトナーを付着させて現像し、そのトナー像を転写ベルトに1次転写し、転写ベルトから用紙に2次転写し、更に定着装置で用紙上のトナー像を定着させる処理を行う。
【0045】
FAX通信部32は、通常着信時の呼出信号等を検出し、検出した呼出信号に対して一次応答信号を送信し、その後、PhaseA(呼接続確立)、PhaseB(能力交換・トレーニング)、PhaseC(画データ送受信)、PhaseD(画データ送受確認)、PhaseE(切断)の5つのフェーズの処理を実行する。
【0046】
[サーバ装置]
サーバ装置40は、コンピュータ装置などであり、
図5に示すように、コントローラ(制御部41)と、必要に応じて表示部や操作部(図示せず)などで構成される。制御部41は、CPU42と、ROM43やRAM44などのメモリと、HDD45などの記憶部と、NIC46などのネットワークI/F部とで構成される。上記HDD45の所定の記憶領域がネットワーク上からアクセス可能なサーバとなり、制御部41は、HDD45に保存したデータに対する読み書きを制御する。また、サーバ装置40が他のサービスを提供する場合は、そのサービスを提供するための機能(例えば、画像処理ASIC)を備え、制御部41によりサービス(例えば、画像処理の代行)が提供される。また、サーバ装置40は、複数の画像形成装置20を一群の画像形成装置として予め設定して管理する。
【0047】
なお、
図1乃至
図5は本実施例のネットワークシステムの一例であり、その構成は適宜変更可能である。例えば、
図4では、本実施例の画像形成装置20にスキャナ30とエンジン31とFAX通信部32とを設けたが、例えば、スキャナ30やFAX通信部32を持たない単機能プリンタとしてもよいし、エンジン31を持たないスキャナ装置やファクシミリ装置などとしてもよい。また、
図2に示すように、ネットワークシステムに複数台のサーバ機能を有する画像形成装置20が接続されている場合は、サーバ装置40を省略してもよい。
【0048】
以下、上記構成のネットワークシステムにおける画像形成装置20の動作について説明する。サブCPU23は電源制御プログラムを実行することにより、
図8及び
図9のフローチャート図に示す各ステップの処理を実行する。なお、
図8は、待機モードへの移行時の処理を示し、
図9は、待機モードからの復帰時の処理を示している。
【0049】
[待機モードへの移行時の処理]
図8に示すように、電源制御部(モード制御部21c)は、通常モードで前回の処理を行ってから、ユーザが予め設定した所定時間が経過したかを判断する(S101)。所定時間中に他の処理が指示されなかった場合は、電源制御部(モード制御部21c)は、省電力移行処理として、その時点での他の画像形成装置20やクラウドサーバなどのサーバ装置40の情報(これらの装置が提供するサービス、サーバとして機能する記憶部のデータ構造など)を収集してリスト化する(S102)。なお、画像形成装置20やサーバ装置40がSNMP(Simple Network Management Protocol)に対応する機器の場合、MIB(Management Information Base)から上記情報を取得することができる。
【0050】
その後、電源制御部(モード制御部21c)は、電源供給状態を通常モードから省電力モード(待機モード)に移行し、ネットワークを監視する(S103)。その際、メインCPU22の電力供給を止めてサブCPU23を動作させたり、メインCPU22のクロック周波数を落としたりする。
【0051】
[待機モードからの復帰時の処理]
図9に示すように、電源制御部(パケット解析部21a)は、ネットワーク(ホスト装置10)からのパケットを監視し(S201)、省電力モード(待機モード)時にネットワークからパケットを受信したら、受信したパケットを解析する(S202)。このパケットは、上述したように、MACアドレスやIPアドレス、ポート番号などの装置指定情報と、サービスの利用を指示する命令内容などのサービス指定情報とを含んでいる。
【0052】
次に、電源制御部(判定部21b)は、パケットの解析結果に基づいて、パケットで指示された命令内容を判定する(S203)。受信したパケットの命令内容が自装置の画像形成機能の使用要求(例えば、プリント命令)の場合、電源制御部(モード制御部21c)は、電力供給状態を通常モード(印刷モード)に復帰させ(S204)、エンジン31を起動して印刷処理を実行させる(S205)。なお、プリント命令以外のスキャン命令やFAX送信命令の場合も、同様に電力供給状態を通常モード(スキャンモードやFAXモード)に復帰させる。また、パケットの命令内容が復帰とは関係のない定期アクセス(例えば、Pingパケット)などの場合は、処理を行わず、S201に戻ってネットワークからのパケットを監視する。
【0053】
受信したパケットの命令内容が、プリント命令やスキャン命令、FAX送信命令、定期アクセス以外の場合、電源制御部(判定部21b)は、パケットの解析結果に基づいて、命令内容がサーバアクセス(サーバ機能の使用要求)であるか、他の装置が提供するサービスの使用要求であるかを判断する(S206)。パケットの命令内容がサーバアクセスの場合は、電源制御部(判定部21b)は、HDD26などに保存された第1階層のリストをユーザのホスト装置10に提供する(S207)。その後、電源制御部(判定部21b)は、ホスト装置10からサーバの選択結果を受信して、ユーザが選択したサーバを判定し(S208)、ユーザが選択したサーバが自装置の場合は、電源制御部(モード制御部21c)は、メインCPU22、RAM25、HDD26に電力を供給して電力供給状態をサーバモードに復帰させ(S209)、自装置のHDD26へのデータアクセス処理を行う(S210)。
【0054】
一方、S206で他の装置が提供するサービスの使用要求と判定された場合、若しくは、S208でユーザが選択したサーバがクラウドサーバ(又はサーバ機能を備える他の画像形成装置20)の場合は、電源制御部(モード制御部21c)は、電力供給状態を仲介モードに移行し、クラウドサーバ若しくは他の画像形成装置20に対する処理を仲介する(S211)。
【0055】
以上説明したように、省電力モード(待機モード)中にパケットを受信した場合、パケットを解析して、パケットの命令内容がコピー、スキャン、プリントなどの画像形成機能の使用要求か、サーバ機能の使用要求又は外部装置が提供するサービスの使用要求かを判定し、画像形成機能の使用要求の場合は、電力供給状態を待機モードから通常モードに移行し、外部装置が提供するサービスの使用要求の場合は、電力供給状態を待機モードから仲介モードに移行し、パケットの命令内容がサーバ機能の使用要求の場合は、自装置のサーバ機能の使用要求か外部装置のサーバ機能の使用要求かを判定し、自装置のサーバ機能の使用要求の場合は、電力供給状態を待機モードからサーバモードに移行し、外部装置のサーバ機能の使用要求の場合は、電力供給状態を待機モードから仲介モードに移行するため、必要なハードウェアのみに電力を供給することができ、画像形成装置20を効率的に動作させることができる。
【0056】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、その構成や制御は適宜変更可能である。