(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記微細構造領域が、さらに様々な組成の、第一の横方向に離散された複数のサブ領域を含み、該第一の横方向に離散された複数のサブ領域のそれぞれは、ナノメートルサイズからマイクロメートルサイズまでの範囲の横方向のサイズを有し、該微細構造領域が、実質的に連続する横方向の組成を有する、前記複数の障壁における障壁もしくは前記複数の量子井戸における量子井戸のうちの少なくとも1つに隣接する、請求項1に記載のデバイス。
前記微細構造領域が、さらに、様々な組成の、第二の横方向に離散した複数のサブ領域を含み、該第二の横方向に離散した複数のサブ領域は、前記第一の横方向に離散された複数のサブ領域の成長面に直に隣接する成長面の上に位置し、該第二の横方向に離散した複数のサブ領域が、前記第一の横方向に離散された複数のサブ領域と横方向に互い違いになっている、請求項2に記載のデバイス。
前記微細構造領域が、前記複数の障壁における前記障壁に位置され、前記サブスケールの障壁のそれぞれの高さが、前記複数の障壁における前記障壁の障壁高さよりも高くない、請求項1に記載のデバイス。
前記微細構造領域が、前記複数の量子井戸における前記量子井戸に位置され、前記サブスケールの障壁のそれぞれの高さが、前記複数の量子井戸における前記量子井戸の量子井戸深さよりも高く、かつ前記量子井戸に隣接する一連の障壁のそれぞれよりも低い、請求項1に記載のデバイス。
活性領域を含むIII族窒化物材料で構成される半導体構造を有するデバイスであって、該活性領域が、複数の量子井戸と交互に配置された複数の障壁を含む発光ヘテロ構造を含み、該複数の障壁における障壁もしくは該複数の量子井戸における量子井戸のうちの少なくとも1つが、該障壁もしくは該量子井戸のうちの少なくとも1つの外側部分に配置された微細構造領域を含む複数の領域を含み、該微細構造領域が、交互に配置された圧縮応力および引張応力を有する複数のサブスケールの層を含み、
該複数のサブスケールの層における圧縮応力および引張応力が、該障壁または該量子井戸のうちの少なくとも一つと外側部分に隣接する層との間のヘテロ接合に向かう方向に減少する、
デバイス。
前記複数の障壁における前記障壁が前記微細構造領域を含み、前記複数のサブスケールの層の少なくとも1つが、前記障壁のガリウム含有量よりも高いガリウム含有量を有する、請求項10に記載のデバイス。
前記微細構造領域を形成することが、前記複数の障壁における前記障壁もしくは前記複数の量子井戸における前記量子井戸のうちの少なくとも1つのエピタキシャル成長の際にV/III比を調整することを含む、請求項14に記載の方法。
前記微細構造領域を形成することが、前記複数の障壁における前記障壁もしくは前記複数の量子井戸における前記量子井戸のうちの少なくとも1つのエピタキシャル成長の際に成長温度を調整することを含む、請求項14に記載の方法。
前記微細構造領域を形成することが、微細スケールの超格子構造を形成するために、前記複数の障壁における前記障壁もしくは前記複数の量子井戸における前記量子井戸のうちの少なくとも1つのエピタキシャル成長の間に、V/III比または成長温度の時間を調整することを含む、請求項14に記載の方法。
前記微細構造領域を形成することが、有機金属前駆体および窒素前駆体をスイッチオンおよびスイッチオフするタイミングのパターンを制御することにより、パルシングエピタキシャル成長(pulsing epitaxial growth)を含む、請求項14に記載の方法。
【背景技術】
【0003】
半導体放出デバイス、例えば、発光ダイオード(LED)およびレーザーダイオード(LD)などは、これらに限定されるわけではないが、III−V族半導体で構成される固体状態放出デバイスを含む。III−V族半導体のサブセットは、III族窒化物合金を含み、これは、インジウム(In)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、および窒素(N)の二元、三元、および四元合金を含み得る。例示的III族窒化物ベースのLEDおよびLDは、In
yAl
xGa
1-x-yN(式中、xおよびyは、所定の元素のモル分率を示し、0≦x、y≦1、および0≦x+y≦1である)の形態であり得る。他の例示的III族窒化物ベースのLEDおよびLDは、ホウ素(B)窒化物(BN)をベースとし、Ga
zIn
yAl
xB
1-x-y-zN(式中、0≦x、y、z≦1、および0≦x+y+z≦1である)の形態であり得る。
【0004】
LEDは、典型的には、多層で構成される。各層は、様々な元素に対するモル分率の特定の組み合わせを有する(例えば、x、y、および/またはzの所定の値)。2つの層の界面は、半導体ヘテロ接合として定義される。界面では、モル分率の組み合わせは、別々の量によって変化すると考えられる。モル分率の組み合わせが連続的に変化する層は、傾斜化されていると表現される。
【0005】
半導体合金のモル分率における変化は、バンドギャップの制御を可能にし、障壁層および量子井戸(QW)層を形成するために使用される。量子井戸は、それぞれが当該量子井戸のバンドギャップより大きいバンドギャップを有する他の2つの半導体層の間に位置された半導体層を含む。量子井戸の伝導バンドエネルギーレベルと、隣接する半導体層の伝導バンドエネルギーレベルとの間の差は、量子井戸の深さと呼ばれる。概して、量子井戸の深さは、量子井戸の各側によって異なり得る。障壁は、それぞれが障壁のバンドギャップより小さいバンドギャップを有する他の2つの半導体層の間に位置された半導体層を含む。障壁の伝導バンドエネルギーレベルと、隣接する半導体層の伝導バンドエネルギーレベルとの間の差は、障壁高さと呼ばれる。概して、障壁の障壁高さは、障壁の各側によって異なり得る。
【0006】
半導体層のスタックは、いくつかのn型ドーピングされた層と、1つまたは複数のp型ドーピングされた層とを含み得る。LEDの活性領域は、電子キャリアと正孔キャリアとが再結合して光を発するpn接合付近に形成される。当該活性領域は、典型的には、キャリアの局在化および放射再結合の向上のための量子井戸および障壁を含む。量子井戸の中では、電子および正孔は、波動関数の観点から量子力学的に説明される。各波動関数は、所定の量子井戸の中での局所エネルギーレベルに関連している。電子の波動関数と正孔の波動関数とが重なることにより、放射再結合および光生成を生じる。
【0007】
活性領域は、複数の量子井戸および障壁を含む。量子井戸/障壁ヘテロ接合では、2つの半導体層の格子不整合が、結晶層の応力および歪みの原因となり、亀裂の形成、貫通転位、および他の欠陥の可能性を生じる。
【0008】
応力および歪みの蓄積を減少させるため、交互に配置された圧縮応力および引張応力の層を有する、多層化された半導体超格子(SLs)が提案されている。貫通転位の存在を最小限に抑え、転位を含まない半導体層を厚く成長させることができるようにするために、半導体層のエピタキシャル成長の際に超格子構造が使用される。それにもかかわらず、このアプローチは、活性発光層における応力を最小化するためには使用されていない。
【0009】
格子不整合による応力および歪みを最小化するための別のアプローチとしては、半導体層の成長モードを変えることによって引張層および圧縮層を交互に成長させることが挙げられる。V−III比および温度における変化は、結果として、圧縮層および引張層の成長を生じる。高品質の半導体層を成長させることによって貫通転位を減じるために、マイグレーション・エンハンスト有機金属化学気相成長法(MOCVD)(NH
3パルス流による)を用いることができる。
【0010】
図1Aおよび1Bは、先行技術による、AlN多層バッファをサファイア基材上に製作するためのアプローチを例示している。
図1Aは、アンモニア(NH
3)パルスフロー成長のために使用されるガスフローシークエンスを示しており、その一方で、
図1Bは、AlNバッファの図式的な層構造を示している。第一工程において、AlN核形成層および初期AlN層が、NH
3パルスフロー成長によって被着される。AlN核形成層の併合過程により、低い貫通転位密度が達成された。例えば、断面の透過電子顕微鏡(TEM)画像から観察されるように、AlNバッファ層上のAlGaN層の波状タイプおよびらせんタイプの転位密度は、それぞれ、3.2×10
9cm
-2および3.5×10
8cm
-2として報告された。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図面は原寸に比例していない場合もあることに留意されたい。図面は、本発明の典型的な態様を表すことのみを意図するものであり、したがって、本発明の範囲を限定するものと見なされるべきではない。図面において、同じ付番は、図面間において同じ要素を表す。
【0019】
前述のアプローチのほとんどが、厚い半導体層における転位を最小限に抑えるために、交互に配置された引張層および圧縮層を利用している。本発明者らは、効率的なキャリアトラッピングのために複数の深い量子井戸および高い障壁を有する活性発光層での応力および歪みを最小限に抑えるために、交互に配置された引張層および圧縮層を用いることを提案する。
【0020】
上記に示しているように、本発明の態様は、1つまたは複数の微細構造領域を含む発光ヘテロ構造を提供する。当該発光ヘテロ構造は、複数の量子井戸と交互に配置された複数の障壁を含み得る。当該障壁および/または量子井戸の1つまたは複数は、微細構造領域を含む。当該微細構造領域は、成長方向もしくは横方向のうちの少なくとも1つの方向に配列された複数のサブスケールの特徴を含む。一実施形態において、当該微細構造領域は、活性領域における貫通転位、亀裂、および/または他の欠陥を減じるように構成することができる。さらに、当該微細構造領域は、キャリア局在化の向上により、キャリア注入効率を向上させ得る。このように、対応する発光デバイス(例えば、深紫外発光ダイオードなど)は、先行技術のデバイスに勝る向上した効率を有し得る。本明細書において使用される場合、特に明記されない限り、用語「一連の」は、1つまたは複数(すなわち、少なくとも1つ)を意味し、語句「任意の解決策」は、現在既知の任意の解決策または後に開発される任意の解決策を意味する。
【0021】
再び図面を参照すると、
図2は、一実施形態による放出デバイス10の例示的設計を示している。より詳細な実施形態において、当該放出デバイス10は、発光ダイオード(LED)、例えば、従来のまたはスーパールミネセンスLEDなどとして機能するように構成される。あるいは、当該放出デバイス10は、レーザーダイオード(LD)として機能するように構成することができる。どちらの場合も、当該放出デバイス10が機能する際、バンドギャップに匹敵するバイアスを加えることにより、結果として、当該放出デバイス10の活性領域18からの電磁放射線の放出が生じる。放出デバイス10によって放たれた電磁放射線は、可視光、紫外線、深紫外線、赤外光、および/または同様のものを含む波長の任意の範囲内にピーク波長を含み得る。
【0022】
例示されているように、当該放出デバイス10は、基材12、当該基材12に隣接する中間層14(例えば、バッファ層)、当該中間層14に隣接するn型クラッディング層16(例えば、電子供給層)、および当該n型クラッディング層16に隣接する活性領域18を含むヘテロ構造を含む。さらに、放出デバイス10のヘテロ構造は、当該活性領域18に隣接するp型ブロッキング層20(例えば、電子ブロッキング層)および当該p型ブロッキング層20に隣接するp型クラッディング層22(例えば、正孔供給層)を含む。
【0023】
より詳細な例示的実施形態において、当該放出デバイス10は、III−V族材料ベースのデバイスであり、この場合、様々な層のいくつかまたは全てが、III−V族材料系から選択される元素で形成される。さらにより詳細な例示的実施形態において、当該放出デバイス10の様々な層は、III族窒化物ベースの材料で形成される。III族窒化物材料は、B
WAl
XGa
YIn
ZN(式中、0≦W、X、Y、Z≦1、およびW+X+Y+Z=1)のように、1種または複数種のIII族元素(例えば、ホウ素(B)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、およびインジウム(In))ならびに窒素(N)を含む。例示的なIII族窒化物材料としては、III族元素の任意のモル分率を有するAlN、GaN、InN、BN、AlGaN、AlInN、AlBN、AlGaInN、AlGaBN、AlInBN、およびAlGaInBNが挙げられる。
【0024】
III族窒化物ベースの放出デバイス10の例示的実施形態は、In
yAl
xGa
1-x-yN、Ga
zIn
yAl
xB
1-x-y-zN、Al
xGa
1-xN半導体合金、または同様のもので構成される活性領域18(例えば、一連の交互に配置された量子井戸および障壁)を含む。同様に、n型クラッディング層16およびp型ブロッキング層20の両方は、In
yAl
xGa
1-x-yN合金、Ga
zIn
yAl
xB
1-x-y-zN合金、または同様のもので構成することができる。x、y、およびzで与えられるモル分率は、様々な層16、18、および20の間で変わり得る。基材12は、サファイア、ケイ素(Si)、ゲルマニウム、シリコンカーバイド(SiC)、バルク半導体テンプレート材料、例えば、AlN、GaN、BN、AlGaN、AlInN、AlON、LiGaO
2、AlGaBN、AlGaInN、AlGaInBN、および/または同様のもの、あるいは別の好適な材料であり得、ならびに極性、非極性、または半極性であり得る。中間層14は、AlN、AlGaN、AlInN、AlGaBN、AlGaInN、AlGaInBN、AlGaN/AlN超格子、および/または同様のもので構成され得る。
【0025】
放出デバイス10の性能は、活性領域18における転位の密度に強く依存する。概して、転位は、基材12と隣接層、例えば中間層14などとの間の界面において始まり、歪みにより、活性領域18などの他の層へと伝播し得る。さらに、転位は、当該活性領域18内に位置した量子井戸と障壁との間の大きな格子不整合により、当該活性領域18内において始まり得る。活性領域18において始まる転位の可能性を軽減するために、量子井戸および/または障壁のうちの1つまたは複数は、一連の微細構造領域を有し得、これらのそれぞれは、成長方向および/または横方向に配列された複数のサブスケールの特徴を含む。
【0026】
一実施形態において、微細構造領域は、交互に配置されたサブスケールの圧縮層および引張層を含む。
図3A〜
図3Cは、実施形態による活性領域18の例示的構成を示している。
図3Aに示されているように、当該活性領域18は、一連の障壁32と交互に配置された一連の量子井戸30を含む。
図3Bおよび
図3Cに示されるように、量子井戸30および/または障壁32は、それぞれ、複数の領域30A〜30G、32A〜32Gを含み得る。当該複数の領域30A〜30G、32A〜32Gは、サブスケールの特徴、例えば、エピタキシャル層の間の格子不整合に起因して存在する交互に配置された圧縮エピタキシャル層および引張エピタキシャル層などを含む1つまたは複数の微細構造領域を含み得る。この場合、あるエピタキシャル層は、他のエピタキシャル層に圧縮応力または引張応力を加える。
【0027】
エピタキシャル層の間の格子不整合は、任意の解決策を用いて、格子定数および/または各エピタキシャル層を形成する半導体合金の組成を変えることにより得ることができる。一実施形態において、当該格子定数および/または組成は、隣接するエピタキシャル層の成長モードの1つもしくは複数の属性を変えることによって変えることができる。例えば、領域30B、32Bは、エピタキシャル層を成長させる際に使用されるV族/III族の比率を変えることにより形成される圧縮エピタキシャル層および引張エピタキシャル層を含む微細構造を有し得る。さらに、領域30F、32Fは、エピタキシャル層を成長させる際に使用される温度を変えることにより形成された圧縮エピタキシャル層および引張エピタキシャル層を含む微細構造を有し得る。領域30B、32B、30F、および32Fは、領域30と同じ組成を有し得るが、ただし、成長モードにおける1つまたは複数の違いに起因して、領域30とは異なる格子定数を有し得る。あるいは、例えば超格子を形成する、半導体エピタキシャル層を構成する元素のモル分率を変えることによって、当該組成も変えることができる。この点に関して、領域30D、32Dは、超格子の形成による微細構造を有し得る。領域30B、32B、30F、および32Fと同様に、組成における変化も、領域30の格子定数と比較した場合の、領域30D、32Dの格子定数における変化を生じる。
【0028】
組成および/または格子定数を変えるためにそれぞれ異なる解決策を使用して形成された3つの微細構造領域を含む例示的な量子井戸30および障壁32が示されているが、量子井戸30および/または障壁32は、組成および/または格子定数を変えるためにそれぞれが任意の解決策を使用して形成され得る任意の数の1つまたは複数の微細構造領域を含み得ることが、理解されよう。さらに、活性領域18が、当該活性領域18における量子井戸30および/または障壁32のための微細構造領域を含まず、同じもしくは異なる解決策を用いて形成することができ、同じもしくは異なる構成および/または同様のものを有する、1つまたは複数の量子井戸30および/または障壁32を含んでいてもよいことは理解されよう。一実施形態において、活性領域18は、当該活性領域18全体にわたって、引張微細構造領域および圧縮微細構造領域の実質的に均一な分布を有する。この場合、引張微細構造領域および圧縮微細構造領域は、当該活性領域18全体にわたって、成長方向および/または横方向において交互に配置され得る。
【0029】
図4A〜
図4Eは、先行技術および実施形態による放出デバイスにおける活性領域の例示的なバンド図を示している。
図4Aに例示されているように、先行技術の放出デバイスの活性領域は、交互に配置された障壁2および量子井戸4を含み、これは結果として、障壁2に相当する、伝導帯と価電子帯との間の比較的大きなギャップと、量子井戸4に相当する、伝導帯と価電子帯との間の比較的小さなギャップとを交互に有するバンド図を生じる。
【0030】
図4B〜
図4Dには、1つまたは複数の障壁および/または量子井戸が、例えば活性層18における応力の蓄積を制御するなどのために構成された一連の微細構造領域を有する、例示的バンド図が示されている。
図4Bおよび
図4Cは、それぞれ障壁432Bおよび432Cに存在する微細構造領域の結果として得られるバンド図を示しており、その一方で、
図4Dには、微細構造を含む量子井戸430Dおよび障壁432Dが示されている。量子井戸430および他の障壁432(
図4B中)は、微細構造を含んでいない。各場合において、
図4B〜
図4Dに示された微細構造領域は、層状領域を形成しており、これは、V−III族の比率、成長温度、半導体層のモル分率の組成における変化、および/または同様のものの調整によって成長させることができる。障壁432Bおよび432Cによって例示されるように、当該サブスケールの微細構造領域は、それぞれ、様々な深さおよび/または高さの量子井戸および障壁を含み得る。
図4Dにおいて、量子井戸430Dおよび障壁432Dの微細構造領域は、サブスケールの量子井戸および量子障壁の超格子から構成され得る。
【0031】
例示されているように、各微細構造領域は、その下の障壁または量子井戸構造の厚さより小さいかまたはそれに匹敵する厚さを有する。この点に関して、2つのより小さい微細構造領域を含む障壁432Cが示されているが、当該微細構造領域はそれぞれ、障壁432Cの外側部分に位置されており、障壁432Cのおよそ1/3の厚さを有する。例示的実施形態において、微細構造領域は、1〜15の単分子層の厚さを有する1つもしくは複数のサブスケールの量子井戸および/または10〜100の単分子層の厚さを有する1つもしくは複数のサブスケールの障壁を含み得る。量子井戸430Dおよび障壁432Dにおいては、対応する微細構造領域は、層の中央部分に位置されている。
【0032】
当該微細構造領域は、様々なタイプのエネルギーバンドの不均一性のいずれかを作り出すように構成され得る。一実施形態において、微細構造領域は、障壁領域、例えば、障壁領域432B〜432Dなどに成長させたサブスケールの量子井戸を含み得る。概して、当該サブスケール量子井戸は、活性領域18に成長させた主要な(従来の)量子井戸430と比較して、薄くおよび/または浅くあり得る。さらに、サブスケールの量子井戸を含む微細構造領域を、従来の量子井戸430(例えば、キャリア再結合によるキャリア局在化および発光を目的として成長させた量子井戸430)の近くに成長させることができる。
図4Eに示された別の実施形態では、従来の量子井戸430Eは、当該量子井戸中に位置したサブスケールの量子井戸を含み、これは、それ自体、量子井戸430Eのバンドギャップの微細な(緩やかな)変動として現れる。同様に、微細構造領域は、障壁もしくは量子井戸領域において成長させたサブスケールの障壁を含み得る。そのような障壁も、それ自体、
図4Eの障壁領域432Eに示されるように、障壁領域のバンドギャップの微細な変動として現れ得る。量子井戸および/または障壁は、任意の数のサブスケール領域を含み得る。一実施形態において、量子井戸は、0〜5のサブスケール領域(例えば、超格子)を含み得、その一方で、障壁は、0〜10のサブスケール領域(例えば、超格子)を含み得る。一実施形態において、微細構造領域におけるバンドギャップの変動は、最大でも、1ナノメートルあたりおよそ100ミリ電子ボルト(meV)である。
【0033】
一実施形態において、層は、成膜条件に応じて残留引張応力または残留圧縮応力のいずれかを示すように選択的に成長させられる。例えば、窒化アルミニウム(AlN)エピタキシャル層を成長させるための一連の成膜条件における変更は、結果として、残留引張応力または残留圧縮応力のいずれかを示す層を生じ得る。一実施形態において、当該一連の成膜条件は、III族前駆体に対するV族前駆体のモル比(V/III比率)を含み、これは、III−V族半導体層の成長の際に変更することができる。
【0034】
層が引張応力または圧縮応力を受けるかどうかは、それぞれの隣接層の格子定数と比較した場合の当該層の格子定数に依存し得る。例えば、3.108オングストロームの格子定数を有する第二AlN層の上に成長させた、3.110オングストロームの格子定数を有する第一AlN層は、圧縮応力を受け、その一方で、当該第二AlN層は、引張応力を受ける。この点に関して、半導体層のV/III比または別の成長特性は、層それ自体が引張応力または圧縮応力を受けるかどうかを決定し得ない。対照的に、所定の層に存在する応力を評価するためには、隣接層の成長パラメータおよび/または格子パラメータが必要とされ得る。
【0035】
特に明記されない限り、「引張層」は引張応力を受ける層であり、「圧縮層」は圧縮応力を受ける層である。本文中において、これらは、相応に、引張応力または圧縮応力を有する層とも呼ばれる。さらに、層は、当該層におけるある領域(例えば、底部)において圧縮応力を受け得、当該層の別の領域(例えば、上部)では引張応力を受け得る。この場合、そのような層は、「混合応力層」とも呼ばれる。概して、「混合応力層」は、応力の表れが、層の異なる部分および/または同様のものにおいて層全体を通して変化する層である。対象とする応力が引張応力または圧縮応力であり得ることは理解されよう。
【0036】
1750のV/III比で成長させた既定のAlN層に対して、本発明の追加の態様を示し説明する。かかる層は、およそ3.112オングストロームの格子定数を有する。この点に関して、
図5は、一実施形態によるIII族窒化物層のV/III比の関数としての格子定数aおよびcの例示的プロットを示している。異なる格子定数は、結果として、既定のAlN層に隣接して成長させた場合に異なる引張特性および圧縮特性を行使する層を生じ得る。例えば、低いV/III比(例えば、およそ1750未満)を使用して成長させたIII族窒化物層の場合、III族窒化物層の格子定数aは、既定のAlN層の格子定数aよりわずかに大きい。格子定数aにおける差は、結果として、隣接する既定のAlN層に引張応力を加えるIII族窒化物層を生じる。高いV/III比(例えば、およそ1750を超える)を使用して成長させたIII族窒化物層の場合、III族窒化物層の格子定数aは、既定のAlN層の格子定数aよりわずかに小さく、これにより結果として、隣接する既定のAlN層に対してIII族窒化物層によって圧縮応力が加えられる。
【0037】
図6は、一実施形態によるIII族窒化物層のV/III比の関数としての応力および歪みの例示的プロットを示している。ゼロ歪みの点は、III族窒化物層に隣接すると推定される、3.112Åの格子定数を有する既定のAlN層に一致するように選択される。
図6に示されるすべての歪みおよび応力は、この成長条件に対して計算される。例示されているように、III族窒化物層によって既定のAlN層に与えられる歪みおよび引張応力は、V/III比が増加するに従って減少し、最終的に、引張応力から圧縮応力へと切り替わる。この点に関して、低いV/III比(例えば、およそ1750未満)の下で既定のAlN層に隣接して成長させたIII族窒化物層は、圧縮応力下にあり、その一方で、高いV/III比(例えば、およそ1750を超える)により、既定のAlN層に隣接して成長させたIII族窒化物層は、引張応力下にある。より詳細に例示されているように、AlN層の歪みにおける変化は、V/III比を調整することによってもわずかしか生じない。
【0038】
層は、各層においてV/III比を調整することにより、引張応力または圧縮応力を有するように選択的に構成することができる。例えば、当該調整は、圧縮半導体層および引張半導体層を得るために一連のスケジュールに従ってV/III比を変えることを含み得る。さらに、1つまたは複数の他の成膜条件、例えば、成長温度、ガスフロー、および/または同様のものなども変えることができる。さらに、層の1つまたは複数の属性、例えば、層の相対的な厚さ、各層内の応力の分布、および/または同様のものなども当該層の成長の際に調節することができる。一連の成膜条件の調整は、結果として、圧縮応力の増加した領域および引張応力の増加した領域を生じる。
【0039】
微細構造領域のV/III比の調整は、対応する層の引張特性および圧縮特性(例えば、障壁または量子井戸)を制御し得る。例えば、III族窒化物層の成長の際の温度を調整することにより、ガリウムの吸収において変化を引き起こし得、それによりガリウムリッチまたはアルミニウムリッチな引張領域または圧縮領域を作り出し得る。さらに、有機金属(MO)前駆体の調整および/またはスケジューリングにより、横方向に離散したサブスケールの量子井戸および障壁を構成するガリウムリッチな島および/またはアルミニウムリッチな島状領域の集積を生じ得る。
【0040】
一実施形態において、調整された交互に配置された引張領域および圧縮領域を層中に導入するために、微細構造、例えば、調整された障壁高さ(および/または量子井戸深さ)を有する超格子などが使用される。例えば、障壁/量子井戸ヘテロ接合に向かう方向において減少しかつ量子井戸/障壁ヘテロ接合から離れる方向において増加するような高さを有する障壁432C(
図4C)を示す。この場合、引張応力/圧縮応力は突然変化するのではなく、ある距離にわたって徐々に変化し得る。
【0041】
図7は、一実施形態による例示的活性領域718のバンド図を示している。活性領域718は、量子障壁732、734と交互に配置された量子井戸730を含む。量子障壁734は微細構造超格子を含む。この点に関して、量子障壁734は、サブスケールの量子障壁742と交互に配置されたサブスケールの量子井戸740を含む。サブスケールの量子井戸740およびサブスケールの量子障壁742は、引張層および圧縮層を形成し得る。
【0042】
III族窒化物ベースのデバイスの場合、量子井戸730は、典型的には、高いガリウム含有量を有する層をエピタキシャル成長させることによって形成され、その一方で、障壁732は、典型的には、高いアルミニウム含有量を有する層を成長させることによって形成される。当該層をお互いに隣接して成長させる場合、それらは、
図7に例示されるヘテロ接合を形成する。アルミニウムリッチな層は、ガリウムリッチな層より小さい格子定数を有するので、ガリウムリッチである量子井戸730上にエピタキシャル成長させる場合、障壁732は引張応力を受けるであろう。逆に、障壁732上にエピタキシャル成長させる場合、量子井戸730は圧縮応力を受けるであろう。この点に関して、障壁732は、「引張層」と呼ぶことができ、ならびに量子井戸730は「圧縮層」と呼ぶことができる。
【0043】
アルミニウムリッチな障壁732とガリウムリッチな量子井戸730とのヘテロ接合における大きな圧縮応力および引張応力を緩和するために、当該障壁および/または量子井戸は、微細構造を含み得る。特に、障壁(引張層)はその中に組み入れられた圧縮微細構造を含み得、および/または、量子井戸(圧縮層)はその中に組み入れられた引張微細構造を含み得る。例えば、障壁734は、ガリウムおよび/またはインジウムのモル分率を隣接するサブスケールの量子障壁742よりも増加させることによって形成することができるサブスケールの量子井戸740を含む超格子微細構造を含む。結果として、当該サブスケールの量子井戸740は圧縮層である。
【0044】
量子井戸730において、サブスケールの微細構造は、当該量子井戸730におけるサブスケールの引張層の生成を引き起こし得るアルミニウムおよび/またはホウ素の添加によって形成することができる。ホウ素の少量の添加でも、その下の半導体材料の格子定数を十分に減じることができる。例えば、四元合金のAl
xB
yGa
1-x-yNの格子定数は、以下の線形近似によって得られ、この場合、a
AlN=3.11Å、a
BN=2.55、a
GaN=3.189Åである。
【0046】
湾曲がない場合、当該四元合金のバンドギャップの線形近似は、以下の式によって得られ、この場合、E
AlN=6.2eV、E
BN〜5eV、およびE
GaN=3.42eVである。
【0048】
一方は、およそE
S=E
AlN・x+E
GaN・(1−x)のバンドギャップを有する三元合金のAl
xGa
1-xNであり、もう一方は、四元合金のAl
x’B
yGa
1-x’-yNである、2つの半導体合金(この場合、当該四元合金は、アルミニウムおよびガリウム含有量の減少およびホウ素の添加によって得ることができ、x’はアルミニウムの新しいモル分率であり、yは、ホウ素の新しいモル分率である)を考察されたい。三元合金および四元合金に、所定の値xに対して同じバンドギャップを持たせるために、以下の関係が生じる。
【0050】
同様に、四元合金の格子定数の場合、ホウ素含有層が三元合金Al
xGa
1-xN(例えば、量子井戸)より小さい格子定数を有するのではなくむしろ、ホウ素yのモル分率が以下の式のようになる。
【0052】
図8は、四元合金Al
xB
yGa
1-x-yNの、エネルギーと格子との例示的関係のグラフを示しており、それらを、一実施形態による三元合金Al
0.3Ga
0.7Nのエネルギーおよび格子定数と比較している。例えば、三元合金Al
0.3Ga
0.7Nで構成される量子井戸を考察されたい。ホウ素の少量の添加は、アルミニウムを著しく減少させることなく(またはガリウムをかなり添加することなく)、結果として、当該合金の格子定数を減少させるであろう。ホウ素の少量の添加により格子定数が減少した領域は、陰を付けたエリアによって示される。特に、ガリウムをホウ素に代えた場合に格子定数は減少する。その一方で、少量のホウ素は、量子井戸のバンドギャップに著しい影響を及ぼすことなく添加することができる。例えば、三元合金のAl
0.3Ga
0.7Nから、2パーセントのホウ素を添加してアルミニウムおよびガリウムの両方を1パーセント減少させることにより、結果として、四元合金Al
0.29B
0.02Ga
0.69Nが得られ、これは、元の三元合金のAl
0.3Ga
0.7Nと同じバンドギャップを有する(例えば、グラフに点80によって示されるように)。
【0053】
図9は、一実施形態によるデバイスの活性領域の断面の高解像度透過電子顕微鏡(HRTEM)の画像を示している。本明細書において説明されるように、量子井戸と大きな障壁との間の界面は微細スケールの構造を含む。例示されているように、当該微細スケールの構造は、サブスケールの障壁領域およびサブスケールの量子井戸を含み得る。
【0054】
一実施形態において、微細構造領域は1つまたは複数の横方向に離散したサブスケールの特徴を含み得る。横方向に離散したサブスケールの特徴は、サブスケールの量子井戸を含み得る。横方向に離散したサブスケールの量子井戸のサブ領域サイズは、横方向において、xおよびyの両方において数ナノメートルと小さくあり得る。これらの量子井戸のサブ領域は高局在化キャリア再結合ドメインを提供し得る。同様に、横方向に離散したサブスケールの特徴は、横方向に離散したサブスケールの量子井戸と同じ長さスケールを有するサブスケールの量子障壁を含み得る。いずれにしても、微細構造領域は、一連の横方向に離散したサブスケールの量子井戸と一連の横方向に離散したサブスケールの量子障壁とを含み得る。
【0055】
図10は、一実施形態による一連の横方向に離散したサブスケールの量子井戸1030A〜1030Dを含む微細構造領域を含む、例示的ヘテロ構造1018を示している。当該サブスケールの量子井戸1030A〜1030Dは、一連のサブスケールの障壁1032A〜1032Dによって分離されている。横方向に離散したサブスケールの量子井戸1030A〜1030Dを含む当該微細構造領域は、横方向に連続する(従来の)量子井戸1030の付近において障壁層1032内に位置され得、ならびにキャリアをさらに局在化させるためにキャリアトラッピング中心としての役割を果たすように構成され得る。当該一連のサブスケールの障壁1032A〜1032Dは、横方向での障壁バンドギャップ高さの変動を可能にし得る。一実施形態において、当該サブスケールの量子井戸1030A〜1030Dは、量子井戸1030の厚さのおよそ10パーセントの距離に隣接するかまたはその距離内にある。一実施形態において、当該横方向に離散したサブスケールの量子井戸1030A〜1030Dおよび/またはサブスケールの障壁1032A〜1032Dは、成長方向および/または横方向においてナノメートルサイズの寸法を有する。さらなる実施形態において、当該横方向に離散したサブスケールの量子井戸1030A〜1030Dおよび/またはサブスケールの障壁1032A〜1032Dは、横方向において数マイクロメートルの大きさであり得る。
【0056】
図11は、一実施形態による、横方向に離散した一連のサブスケールの量子井戸1134、1136を含む、別の例示的ヘテロ構造1118を示している。この場合、横方向に離散した各一連のサブスケールの量子井戸1134、1136における、横方向に離散したサブスケールの量子井戸は、お互いに横方向に互い違いになっている。この点に関して、当該横方向に離散した一連のサブスケールの量子井戸1136は、当該横方向に離散した一連のサブスケールの量子井戸1136と互い違いになっている横方向に離散した別の一連の量子井戸1134によって、連続する量子井戸1130から分離されている。この場合、横方向に離散したサブスケールの量子井戸に局在化したキャリアは、後続の再結合のために、連続する量子井戸1130中へ移動することができる。移動速度は、横方向に離散した一連のサブスケールの量子井戸1134、1136との重なり全体に比例し得る。一実施形態において、当該横方向に離散したサブスケールの量子井戸および/または障壁は、パルシングエピタキシャル成長(pulsing epitaxial growth)を用いて形成される。
【0057】
一実施形態において、サブスケールの特徴は、成長方向および/または横方向において不均一な組成を有し得る。例えば、あるサブスケールの層(例えば、サブスケールの障壁もしくは量子井戸)および/または横方向に離散したあるサブスケールの特徴(例えば、横方向に離散したサブスケールの量子井戸もしくは障壁)は、段階的な組成を有し得る。この場合、当該サブスケールの特徴の組成は成長方向において変わる。さらに、あるサブスケールの特徴は横方向において不均一な組成を有し得る。横方向での不均一性は、当該サブスケールの特徴に対応する、段階的な領域もしくは不連続の領域を生じ得る。
【0058】
本明細書において説明される微細スケールの構造は、任意の解決策を用いて形成することができる。一実施形態において、当該微細スケールの構造は、エピタキシャル成長プロセス、例えば、有機金属化学気相成長法(MOCVD)などを使用して形成され、この場合、V/III比は、エピタキシャル成長の間に調整される。より詳細な実施形態では、マイグレーション・エンハンストMOCVDエピタキシャル成長プロセスが使用され、V/III比は、NH
3の調整により、およそゼロ〜およそ6000の範囲で調整される。当該エピタキシャル成長も、例えば、横方向に離散され得る微細スケールの構造を作り出すために有機金属前駆体および窒素前駆体(例えば、NH
3)をスイッチオンおよびスイッチオフするタイミングのパターンを制御することによる、パルシングエピタキシャル成長(pulsing epitaxial growth)を含み得る。同様に、1つまたは複数の他の成長条件を、エピタキシャル成長の間に調整することができる。例えば、成長温度を調整することにより、微細スケールの構造を作り出すことができる。一実施形態において、エピタキシャル成長の際に、1つまたは複数の成長条件、例えば、V/III比、成長温度、および/または同様のものなどの時間周期調整を使用することにより、微細スケールの超格子構造を成長させることができる。
【0059】
一実施形態において、本発明は、本明細書において説明されるように設計および製作されたデバイスの1つまたは複数を含む回路を設計および/または製作する方法を提供する。この点に関して、
図12は、一実施形態による回路126を製作するための例示的フローダイアグラムを示している。最初に、使用者は、デバイス設計システム110を使用して、本明細書において説明されるような半導体デバイスのためのデバイス設計112を作成することができる。当該デバイス設計112は、デバイス設計112によって定義された特徴に従って一連の物理的デバイス116を生成するためにデバイス製作システム114が使用することのできるプログラムコードを含み得る。同様に、当該デバイス設計112は、(例えば、回路で使用するために利用することができる構成要素として)回路設計システム120に提供され得、使用者はそれを利用して(例えば、1つもしくは複数の入力および出力を、回路に含まれる様々なデバイスに接続することによって)、回路設計122を生成することができる。当該回路設計122は、本明細書において説明されるように設計されたデバイスを含むプログラムコードを含み得る。いずれにしても、当該回路設計122および/または1つもしくは複数の物理的デバイス116が、回路設計122に従って物理的回路126を生成することができる回路製作システム124に提供され得る。当該物理的回路126は、本明細書において説明されるように設計された1つもしくは複数のデバイス116を含み得る。
【0060】
別の実施形態において、本発明は、本明細書において説明されるような半導体デバイス116を設計するためのデバイス設計システム110および/または製作するためのデバイス製作システム114を提供する。この場合、当該システム110、114は、本明細書において説明されるような半導体デバイス116を設計および/または製作するための方法を実践するようにプログラミングされた、汎用のコンピューティングデバイスを含み得る。同様に、本発明のある一実施形態は、本明細書において説明されるように設計および/または製作された少なくとも1つのデバイス116を含む回路126を設計するための回路設計システム120および/または製作するための回路製作システム124を提供する。この場合、当該システム120、124は、本明細書において説明されるような少なくとも1つの半導体デバイス116を含む回路126を設計および/または製作するための方法を実践するようにプログラミングされた、汎用のコンピューティングデバイスを含み得る。
【0061】
さらなる別の実施形態において、本発明は、少なくとも1つのコンピュータ読み込み可能な媒体に固定されたコンピュータプログラムであって、実行された場合に、本明細書において説明されるような半導体デバイスを設計および/または製作する方法をコンピュータシステムが実践することを可能にする、コンピュータプログラムを提供する。例えば、当該コンピュータプログラムは、デバイス設計システム110が本明細書において説明されるようなデバイス設計112を生成できるようにし得る。この点に関して、当該コンピュータ読み込み可能な媒体は、コンピュータシステムによって実行された場合に本明細書において説明したプロセスのいくつかまたはすべてを実践する、プログラムコードを含む。用語「コンピュータ読み込み可能な媒体」は、コンピューティングデバイスがプログラムコードの保存コピーを理解、再生、またはそれ以外で通信することができるような、現在既知のまたは後に開発される任意のタイプの1つもしくは複数の有形的表現媒体を包含することを理解されたい。
【0062】
別の実施形態において、本発明は、コンピュータシステムによって実行された場合に本明細書において説明されたプロセスのいくつかまたは全てを実践する、プログラムコードのコピーを提供する方法を提供する。この場合、コンピュータシステムは、当該プログラムコードのコピーを処理して、一連のデータシグナルにおけるプログラムコードのコピーをエンコードするように設定および/または変更された1つもしくは複数の特性を有する一連のデータシグナルを、第二の異なる場所での受信のために、生成および転送することができる。同様に、本発明の一実施形態は、本明細書において説明したプロセスのいくつかまたは全てを実践するプログラムコードのコピーを取得する方法を提供し、これは、本明細書において説明した一連のデータシグナルを受信して、当該一連のデータシグナルを少なくとも1つのコンピュータ読み取り可能な媒体中に固定されたコンピュータプログラムのコピーへと翻訳するコンピュータシステムを含む。どちらの場合も、当該一連のデータシグナルは、任意のタイプの通信リンクを使用して転送/受信することができる。
【0063】
さらなる別の実施形態において、本発明は、本明細書において説明されるような半導体デバイスを設計するためのデバイス設計システム110および/または製作するためのデバイス製作システム114を生成する方法を提供する。この場合、コンピュータシステムを得ること(例えば、作り出すこと、維持すること、利用可能にすることなど)ができ、本明細書において説明したプロセスを実施するための1つもしくは複数の構成要素を得ること(例えば、作成すること、購入すること、使用すること、変更することなど)ができ、コンピュータシステムへと展開することができる。この点に関して、当該展開は、(1)コンピューティングデバイスへのプログラムコードのインストール;(2)1つもしくは複数のコンピューティングデバイスおよび/またはI/Oデバイスをコンピュータシステムに追加すること;(3)コンピュータシステムが本明細書において説明したプロセスを実行できるように、当該コンピュータシステムを組み込むことおよび/または変更すること;および/または同様のもののうちの1つもしくは複数を含み得る。
【0064】
本発明の様々な態様についての前述の説明は、例示および説明の目的のために提示されたものである。これらは、包括的であること、または開示された厳密な形態に本発明を限定することを意図するものではなく、明らかに、多くの変更および変形が可能である。当業者に明らかであり得るそのような変更および変形は、添付の請求項によって定義されるような本発明の範囲内に含まれる。