特許第6211090号(P6211090)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6211090メッセージ表示方法、メッセージ表示装置、端末装置、プログラム及びその記録媒体
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6211090
(24)【登録日】2017年9月22日
(45)【発行日】2017年10月11日
(54)【発明の名称】メッセージ表示方法、メッセージ表示装置、端末装置、プログラム及びその記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0488 20130101AFI20171002BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20171002BHJP
【FI】
   G06F3/0488
   H04M1/00 R
【請求項の数】5
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2015-538282(P2015-538282)
(86)(22)【出願日】2014年5月7日
(65)【公表番号】特表2016-500177(P2016-500177A)
(43)【公表日】2016年1月7日
(86)【国際出願番号】CN2014076984
(87)【国際公開番号】WO2015043189
(87)【国際公開日】20150402
【審査請求日】2014年7月31日
【審判番号】不服2016-12196(P2016-12196/J1)
【審判請求日】2016年8月10日
(31)【優先権主張番号】201310456270.9
(32)【優先日】2013年9月29日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】513309030
【氏名又は名称】シャオミ・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】リウ ダオクアン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン シュウ
(72)【発明者】
【氏名】ウェン ハイビン
(72)【発明者】
【氏名】ワン ビン
【合議体】
【審判長】 高瀬 勤
【審判官】 新川 圭二
【審判官】 千葉 輝久
(56)【参考文献】
【文献】 特表2010−526491(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0091443(US,A1)
【文献】 特開2014−44723(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/048
H04M 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
メッセージ表示画面に対する、2つの端点を含む第1の所定ジェスチャーを検出するステップと、
前記メッセージ表示画面における、前記2つの端点の間のメッセージを処理するステップと、
を含み、
前記メッセージ表示画面における、前記2つの端点の間のメッセージに対して行う処理は、前記メッセージ表示画面における、前記2つの端点の間のメッセージを合併表示する処理を含み、
前記第1の所定ジェスチャーは、ピンチインジェスチャーであることを特徴とするメッセージ表示方法。
【請求項2】
メッセージ表示画面に対する、2つの端点を含む第1の所定ジェスチャーを検出するための第1の検出モジュールと、
前記メッセージ表示画面における、前記2つの端点の間のメッセージを処理するための第1の処理モジュールと、
を備え、
前記メッセージ表示画面における、前記2つの端点の間のメッセージに対して行う処理は、前記メッセージ表示画面における、前記2つの端点の間のメッセージを合併表示する処理を含み、
前記第1の所定ジェスチャーは、ピンチインジェスチャーであることを特徴とするメッセージ表示装置。
【請求項3】
メモリと、
前記メモリに記憶され、1つ又は1つ以上のプロセッサにより実行される1つ又は1つ以上のプログラムと、を含み、
前記1つ又は1つ以上のプログラムは、
メッセージ表示画面に対する、2つの端点を含む第1の所定ジェスチャーを検出する操作と、
メッセージ表示画面における、前記2つの端点の間のメッセージを処理する操作と、
を実行する指令を含み、
前記メッセージ表示画面における、前記2つの端点の間のメッセージに対して行う処理は、前記メッセージ表示画面における、前記2つの端点の間のメッセージを合併表示する処理を含み、
前記第1の所定ジェスチャーは、ピンチインジェスチャーであることを特徴とする端末装置。
【請求項4】
プロセッサに実行されることにより、請求項1に記載のメッセージ表示方法を実現することを特徴とするプログラム。
【請求項5】
請求項4に記載のプログラムが記録された記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末技術分野に関し、より具体的には、メッセージ表示方法、メッセージ表示装置、端末装置、プログラム及びその記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
情報化社会において、メッセージは、人間にとって最も主要、且つ重要なコミュニケーション手段であり、コンピュータ、モバイル端末(mobile terminal)及びネットワークで用いられている様々なソーシャルコミュニケーションツールに使用され、例えば、コンピュータにおけるメッセージは、コンピュータにインストールされたインスタントメッセージソフトウェアのチャット・メッセージ、メール・クライアントのメールメッセージ等を含み、モバイル端末におけるメッセージは、SMS、MMS、インスタントメッセージクライアントのメッセージ、メール・クライアントのメール等を含み、ネットワークにおいてもウェブページでのチャットによるメッセージがある。
【0003】
メッセージ表示方法は、受信されたメッセージが時間順にメッセージ表示画面で逐一表示され、そして、ユーザーにより1つのメッセージが選択された後、メッセージ表示画面にユーザーの選択したメッセージが表示される方法と、連絡先別に受送信したメッセージが表示され、このとき、メッセージ表示画面にメッセージのやり取りをした連絡先が表示され、そして、ユーザーによりある連絡先が選択された後、メッセージ表示画面で時間順にユーザーと当該連絡先との間の受送信メッセージが表示されるというよくある方法とを含む。
【0004】
しかしながら、このようなメッセージ表示方法は、時間順にメッセージを表示するしかできず、ユーザーにメッセージに対する処理を提供することができない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の内容に鑑み、本発明は、ユーザーへメッセージに対する処理を提供できるメッセージ表示方法、メッセージ表示装置及び端末装置を提供することが目的である。
本発明の実施例に係る第1の形態によれば、本発明は、メッセージ表示方法を提供し、当該方法は、
メッセージ表示画面に対する、2つの端点を含む第1の所定ジェスチャーを検出するステップと、
メッセージ表示画面における前記2つの端点の間のメッセージを処理するステップと、を含む。
【0006】
本発明の実施例に係る技術的解決策は、次のような有益な効果を含む。本発明において、メッセージ表示画面における所定ジェスチャーを検出し、メッセージ表示画面に表示されたメッセージを処理することによって、ユーザーにメッセージ表示を柔軟に処理する手段を提供する。
【0007】
一実施例において、前記第1の所定ジェスチャーは、ピンチインジェスチャー、2本の指によるタップジェスチャー、又は単方向へのスライドジェスチャーを含む。
【0008】
一実施例において、メッセージ表示画面における、前記2つの端点の間のメッセージに対して行う処理は、
メッセージ表示画面における、前記2つの端点の間のメッセージを非表示にする処理、
メッセージ表示画面における、前記2つの端点の間のメッセージを削除する処理、又は、
メッセージ表示画面における、前記2つの端点の間のメッセージを一括表示する処理、を含む。
【0009】
一実施例において、前記メッセージ表示画面における、前記2つの端点の間のメッセージを非表示にする処理は、メッセージ表示画面における、前記2つの端点の間のメッセージを畳んで表示する処理を含む。
【0010】
一実施例において、メッセージ表示画面における、前記2つの端点の間のメッセージに対して行う処理がメッセージ表示画面における、前記2つの端点の間のメッセージを非表示にする処理の場合、前記方法は、さらに、
非表示処理された後のメッセージ表示画面に対する第2の所定ジェスチャーを受けるステップと、
メッセージ表示画面から非表示されたメッセージを表示するステップと、を含む。
【0011】
一実施例において、前記第2の所定ジェスチャーは、ピンチアウトジェスチャー、タップジェスチャー、又は長時間タッチジェスチャーを含む。
【0012】
本発明の実施例に係る第2の形態によれば、本発明は、さらに、メッセージ表示装置を提供し、前記装置は、
メッセージ表示画面に対する、2つの端点を含む第1の所定ジェスチャーを検出するための第1の検出モジュールと、
メッセージ表示画面における、前記2つの端点の間のメッセージを処理するための第1の処理モジュールと、を備える。
【0013】
一実施例において、前記第1の所定ジェスチャーは、ピンチインジェスチャー、2本の指によるタップジェスチャー、又は単方向へのスライドジェスチャーを含む。
【0014】
一実施例において、前記第1の処理モジュールは、
メッセージ表示画面における、前記2つの端点の間のメッセージを非表示にするための第1の処理ユニット、
メッセージ表示画面における、前記2つの端点の間のメッセージを削除するための第2の処理ユニット、又は、
メッセージ表示画面における、前記2つの端点の間のメッセージを一括表示するための第3の処理ユニット、を備える。
【0015】
一実施例において、前記第1の処理ユニットは、メッセージ表示画面における、前記2つの端点の間のメッセージを畳んで表示するためのものである。
【0016】
一実施例において、前記装置は、さらに、
非表示処理された後のメッセージ表示画面に対する第2の所定ジェスチャーを検出するための第2の検出モジュールと、
メッセージ表示画面から、非表示にされたメッセージを表示するための第2の処理モジュールと、を備える。
【0017】
一実施例において、前記第2の所定ジェスチャーは、ピンチアウトジェスチャー、タップジェスチャー、又は長時間タッチジェスチャーを含む。
【0018】
本発明の実施例の第3の形態によれば、本発明は、さらに、端末装置を提供し、前記端末装置は、
メモリと、
メモリに記憶され、1つ又は1つ以上のプロセッサにより実行される1つ又は1つ以上のプログラムと、を含み、
前記1つ又は1つ以上のプログラムは、
メッセージ表示画面に対する、2つの端点を含む第1の所定ジェスチャーを受けて、検出する操作と、
メッセージ表示画面における、前記2つの端点の間のメッセージを処理する操作と、
を実行する指令を含む。
【0019】
本発明の実施例の第4の形態によれば、本発明は、プログラムを提供し、当該プログラムは、プロセッサに実行されることにより、前記メッセージ表示方法を実現する。
【0020】
本発明の実施例の第5の形態によれば、本発明は、前記プログラムが記録された記録媒体を提供する。
【0021】
本発明の他の特徴及び利点は、この後の明細書で記載され、また、一部が明細書から自明になり、又は、本発明を実施することにより明確になる。本発明の目的及び他の利点は、公開の明細書、特許請求の範囲、及び図面で特別に指摘した構造により実現、及び取得される。
【0022】
以上の一般的な記述及び以下の詳細な記述は、例示的なものに過ぎず、本発明を限定するものではないと理解すべきである。以下、添付図面及び実施例を用いて、本発明の技術的解決策について詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
ここでの図面は、本明細書の一部として、本発明に適切な実施例を示し、明細書と合わせて本発明の原理を解釈する。
【0024】
添付の図面は、本発明を更に理解するために提供されたものであり、明細書の一部として、本発明の実施例とともに本発明を解釈するが、本発明を制限するものではない。
【0025】
図1】例示的な一実施例におけるメッセージ表示方法のフローチャートである。
図2】例示的な他の実施例におけるメッセージ表示方法のフローチャートである。
図3】例示的な実施例における、連絡先を単位とするメッセージ表示画面を模式的に示す図である。
図4】例示的な実施例における、図3におけるメッセージ表示画面に対するピンチインジェスチャーを模式的に示す図である。
図5】例示的な実施例における、図3におけるメッセージを非表示した後のメッセージ表示画面を模式的に示す図である。
図6】例示的な実施例における、図3におけるメッセージ表示画面に対する2本の指によるタップジェスチャーを模式的に示す図である。
図7】例示的な実施例における、図3におけるメッセージ表示画面に対するスライドジェスチャーを模式的に示す図である。
図8】例示的な実施例における一実施例のフローチャートである。
図9】例示的な実施例における、ある連絡先との具体的なメッセージを表示するメッセージ表示画面を模式的に示す図である。
図10】例示的な実施例における、図9におけるメッセージ表示画面に対するピンチインジェスチャーを模式的に示す図である。
図11】例示的な実施例における、図9におけるメッセージを非表示した後のメッセージ表示画面を模式的に示す図である。
図12】例示的な実施例における、図9におけるメッセージを一括表示するメッセージ表示画面を模式的に示す図である。
図13】例示的な実施例における、メッセージ表示画面に対するピンチジェスチャーを模式的に示す図である。
図14】例示的な実施例における、図13におけるメッセージを一括表示するイメージ図である。
図15】例示的な実施例における、図10におけるメッセージを畳んで表示するメッセージ表示画面を模式的に示す図である。
図16】例示的な実施例における、図15におけるメッセージ表示画面に対するピンチアウトジェスチャーを模式的に示す図である。
図17】例示的な実施例における、図15におけるメッセージ表示画面に対するタップジェスチャー、又は長時間タッチジェスチャーを模式的に示す図である。
図18】例示的な実施例における、メッセージを部分的に表示する方法のフローチャートである。
図19】例示的な実施例における、メッセージを数ページに分けて表示する場合の第1ページである。
図20】例示的な実施例における、ユーザーのスライドジェスチャーを検出する模式的な図である。
図21】例示的な実施例における、ユーザーのスライドジェスチャーに従いページをめくる模式的な図である。
図22】例示的な実施例における、ページをめくる操作を行った後に表示されるメッセージの第2ページである。
図23】例示的な実施例における、メッセージ表示装置を模式的に示すブロック図である。
図24】例示的な他の実施例における、メッセージ表示装置を模式的に示すブロック図である。
図25】例示的な実施例における端末装置を模式的に示すブロック図である。
【0026】
本発明について、上記図面で明確な実施例を示し、後述でより詳細に説明する。これらの図面及び記述は、何らかの方法で本発明の思想の範囲を制限するのではなく、特定な実施例を参照することで当業者に本発明のコンセプトを説明するためのものである。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の目的、技術的解決策及び利点をより明瞭にするために、実施形態及び図面を併せて、本発明について更に詳細に説明する。ここで、本発明の模式的な実施形態及びその説明は、本発明を解釈するためのものであり、本発明を制限するものではない。
【0028】
本発明の実施例は、メッセージ表示方法を提供し、以下、図面を参照し、本発明を詳細に説明する。
【0029】
一実施例において、図1に示されるように、メッセージ表示方法は、以下のステップを備える。
【0030】
ステップS101:メッセージ表示画面に対する、2つの端点を含む第1の所定ジェスチャーを検出する。
【0031】
ここで、第1の所定ジェスチャーは、ピンチインジェスチャー、2本の指によるタップジェスチャー、又は単方向へのスライドジェスチャーを含む。
【0032】
第1の所定ジェスチャーがピンチインジェスチャーである場合には、2本の指の始点が2つの端点の位置である。第1の所定ジェスチャーが2本の指によるタップジェスチャーである場合には、2本の指のタップする箇所が2つの端点の位置である。第1の所定ジェスチャーが単方向へのスライドジェスチャーである場合には、スライドジェスチャーの始点と終点が2つの端点の位置である。
【0033】
ステップS102:メッセージ表示画面における前記2つの端点の間のメッセージを処理する。
【0034】
ここで、処理の形態は、例えば、メッセージ表示画面における前記2つの端点の間のメッセージを非表示にしてもよく、メッセージ表示画面における前記2つの端点の間のメッセージを削除してもよく、又は、メッセージ表示画面における前記2つの端点の間のメッセージの中のスペース或いはキャリッジ・リターン記号を削除してもよいが、これらに限定されない。
【0035】
本発明に係るメッセージ表示方法は、メッセージ表示画面上の所定ジェスチャーを検出することで、メッセージ表示画面に表示されるメッセージを処理し、メッセージ表示を柔軟に処理する手段をユーザーに提供する。
【0036】
図2は、本発明に係るメッセージ表示方法の他の実施例を示す。当該実施例において、ピンチインジェスチャーを受けてメッセージを非表示にすることを例として、本発明に係るメッセージ表示方法を説明する。当該方法は、以下のステップを備える。
【0037】
ステップS201:連絡先を単位とするメッセージ表示画面を表示する。
【0038】
図3に示されるように、本実施例において、メッセージ表示画面に、ユーザーとメッセージをやり取りした連絡先のリストが表示される。
【0039】
ステップS202:メッセージ表示画面に対するピンチインジェスチャーを検出したか否かを判定し、検出したと判定した場合にステップS203を実行し、検出していないと判定する場合に終了する。
【0040】
ステップS203:ピンチインジェスチャーの2つの端点を取得する。
【0041】
図4は、メッセージ表示画面に対するピンチインジェスチャーの模式的な図であり、2本の指の開始位置が2つの端点A、Bである。
【0042】
ステップS204:メッセージ表示画面における2つの端点の間のメッセージを確定する。
【0043】
本実施例において、端点Aの対応するメッセージが連絡先2に関するメッセージであり、端点Bの対応するメッセージが連絡先4に関するメッセージであり、これにより、端点Aと端点Bとの間のメッセージは連絡先2から連絡先4までのメッセージである。
【0044】
ステップS205:メッセージ表示画面において、2つの端点の間のメッセージを非表示にする。
【0045】
図5は、端点Aと端点Bとの間のメッセージが非表示のメッセージ表示画面を示す。
【0046】
本発明の他の実施例において、2本の指によるタップジェスチャー又は単方向へのスライドジェスチャーを検出することによってメッセージを非表示にすることもできる。図6は、メッセージ表示画面に対する2本の指によるタップジェスチャーの模式的な図である。図6において、2本の指が同時にスクリーンをタップし、2つの端点が図示のAとBである。その後、当該AとBとの間のメッセージが非表示にされ、非表示された後のイメージ図は、図5に示される。図7は、メッセージ表示画面に対する単方向へのスライドジェスチャーの模式的な図であり、単方向へのスライドジェスチャーの方向が図における矢印で示され、単方向へのスライドジェスチャーの始点と終点がそれぞれ端点Aと端点Bである。その後、当該AとBとの間のメッセージが非表示にされ、非表示された後のイメージ図は、図5に示される。
【0047】
本実施例において、ピンチジェスチャーによって連絡先を単位とするメッセージをメッセージ表示画面で非表示にすることが可能であり、これにより、ユーザーは、重要でない、読みたくない、又は、過去の連絡先のメッセージを非表示し、自分の読みたい連絡先とのメッセージをより便利且つ速やかに読むことができる。
【0048】
本発明の他の実施例において、図8に示されるように、具体的なメッセージの内容をメッセージ表示画面で表示する当該メッセージ表示方法を実現する。当該方法は、以下のステップを備える。
【0049】
ステップS801:連絡先1とのメッセージ内容に関するメッセージ表示画面を表示する。
【0050】
本実施例では、図9に示されるように、メッセージ表示画面に、ユーザーが連絡先1とやり取りしたメッセージは、時間順に表示される。ここで、メッセージ1、メッセージ2、メッセージ3、及びメッセージ6は、ユーザーが受信した連絡先1からのメッセージであり、メッセージ4とメッセージ5は、ユーザーから連絡先1へ送信したメッセージである。
【0051】
ステップS802:メッセージ表示画面に対するピンチインジェスチャーを検出したか否かを判定し、検出したと判定する場合にステップS803を実行し、検出していないと判定する場合に終了にする。
【0052】
ステップS803:ピンチインジェスチャーの2つの端点を取得する。
【0053】
図10は、メッセージ表示画面に対するピンチインジェスチャーの模式的な図であり、2本の指の開始位置は、2つの端点A、Bである。
【0054】
ステップS804:メッセージ表示画面における2つの端点の間のメッセージを確定する。
【0055】
本実施例において、端点Aの対応するメッセージはメッセージ1であり、端点Bの対応するメッセージはメッセージ3であり、これにより、端点Aと端点Bとの間のメッセージはメッセージ1〜メッセージ3である。
【0056】
ステップS805:メッセージ表示画面で、2つの端点の間のメッセージを非表示にする。
【0057】
図11は、端点Aと端点Bとの間のメッセージが非表示にされた後のメッセージ表示画面を示す。
【0058】
本発明の他の実施例において、2本の指によるタップジェスチャー、又は単方向へのスライドジェスチャーを受けることによっても、メッセージ内容を非表示にすることができる。
【0059】
本実施例において、メッセージの内容を表示するメッセージ表示画面におけるメッセージを、ピンチジェスチャーによって非表示にすることが可能であり、これにより、ユーザーは、重要でない、又は、読みたくないメッセージを非表示し、自分の読みたいメッセージをより便利且つ速やかに読むことができる。
【0060】
本発明の他の実施例において、メッセージ内容を表示するメッセージ表示画面で当該メッセージを表示する方法を実現する場合、第1の所定ジェスチャーの2つの端点が同じメッセージに接する(対応する)と、当該メッセージ内の、2つの端点の間の内容を非表示にする。
【0061】
本発明の他の実施例において、メッセージ表示画面における2つの端点の間のメッセージを非表示にする処理以外、2つの端点の間のメッセージを直接に削除、又は、2つの端点の間のメッセージを一括表示することもできる。
【0062】
図12は、図10に示したピンチジェスチャーを検出した後、メッセージ1、メッセージ2及びメッセージ3を一括表示する模式的な図である。図13及び図14は、1つの例を示し、図13は、当該メッセージ表示画面のピンチジェスチャーを示し、図14は、ピンチジェスチャーを検出した後、図13におけるメッセージを一括表示するイメージ図である。図13図14の例を通じて、本実施例の有益な効果をより明確に表現でき、メッセージを一括表示することによりメッセージ表示画面を簡潔にすることができ、ユーザーが閲覧しやすくなることがある。
【0063】
本発明の他の実施例において、メッセージを非表示にする場合、畳んで表示する方法を採用できる。図15は、図10におけるメッセージ1、メッセージ2及びメッセージ3を畳んで表示する模式的なイメージ図である。
【0064】
メッセージを非表示にする処理を行う場合には、検出された第2の所定ジェスチャーに従い、非表示されたメッセージを表示することもできる。ここで、第2の所定ジェスチャーは、例えば、ピンチアウトジェスチャー、タップジェスチャー、又は長時間タッチジェスチャーである。図16は、図15に示したメッセージ表示画面に対するピンチアウトジェスチャーの模式的な図である。図17は、図15に示したメッセージ表示画面に対するタップ又は長時間タッチジェスチャーの模式的な図である。図16又は図17に示した第2の所定ジェスチャーを受けた後、図15に示したメッセージ表示画面は、図9に示したメッセージ表示画面に切り替わる。
【0065】
本発明の他の実施例において、メッセージの長さがスクリーンの表示寸法を超えると、まず、メッセージを数ページに分けて表示することができる。図18に示されるように、以下のステップを備える。
【0066】
S1801:表示しようとするメッセージの長さが所定閾値を超えたか否かを判定し、超えたと判定する場合にステップS1802を実行し、超えていないと判定する場合にテップS1803を実行する
【0067】
ここで、メッセージは、文字だけでなく、写真及びビデオも含む。
【0068】
所定閾値は、端末画面の現在の分解能で表示可能な文字数又は面積として設定されることができる。
【0069】
S1802:表示しようとするメッセージの所定部分を抽出して表示する。
【0070】
当該所定部分は、予め設定可能であり、例えば、メッセージが文字である場合に当該メッセージの第1行の内容だけを表示する。当該メッセージが写真である場合に当該写真の最初の10画素×10画素の部分だけを表示する。
【0071】
S1803:表示しようとするメッセージを表示する。
【0072】
本発明の他の実施例において、表示しようとするメッセージの残りの部分を数ページで表示可能であり、ユーザーのスライドジェスチャー又はタップジェスチャーを検出することによってページをめくって表示をする。図19は、表示しようとするメッセージを分割した後の第1ページであり、図20は、ユーザーのスライドジェスチャーを検出する模式的な図であり、図21は、ユーザーのスライドジェスチャーに従いページをめくる模式的な図であり、図22は、ページをめくる操作を行った後に表示されるメッセージの第2ページである。
【0073】
ページ別に表示されるメッセージ表示画面に対しても、同様に、上記のように、2つの端点を含む第1の所定ジェスチャーを検出して、そして、メッセージ表示画面における前記2つの端点の間のメッセージを処理する操作を行うことができる。
【0074】
本発明は、さらに、メッセージ表示装置を提供し、図23に示されるように、前記装置は、
メッセージ表示画面に対する、2つの端点を含む第1の所定ジェスチャーを検出するための第1の検出モジュール2301と、
メッセージ表示画面における前記2つの端点の間のメッセージを処理するための第1の処理モジュール2302と、を備える。
【0075】
ここで、第1の所定ジェスチャーは、ピンチインジェスチャー、2本の指によるタップジェスチャー、又はスライドジェスチャーを含む。
【0076】
第1の処理モジュール2302は、
メッセージ表示画面における、前記2つの端点の間のメッセージを非表示にするための第1の処理ユニット、又は、
メッセージ表示画面における、前記2つの端点の間のメッセージを削除するための第2の処理ユニット、又は、
メッセージ表示画面における、前記2つの端点の間のメッセージを一括表示するための第3の処理ユニットを、備える。
【0077】
第1の処理ユニットは、メッセージ表示画面における前記2つの端点の間のメッセージを畳んで表示するためのものである。
【0078】
図24に示されるように、前記装置は、さらに、
非表示処理された後のメッセージ表示画面に対する、第2の所定ジェスチャーを検出するための第2の検出モジュール2303と、
メッセージ表示画面から、非表示処理されたメッセージを表示するための第2の処理モジュール2304と、を備える。
【0079】
第2の所定ジェスチャーは、ピンチアウトジェスチャー、タップジェスチャー、又は長時間タッチジェスチャーを含む。
【0080】
本発明は、さらに、端末装置を提供する。図25を参照して、当該端末装置は、上記の実施例により提供されるメッセージ表示方法を実施するのに用いられる。ここで、当該端末装置は、携帯電話、タブレットPC(pad)、着用型のモバイルデバイス(例えば、スマートウォッチ)等である。
【0081】
端末装置700は、通信ユニット110、コンピュータが読み取り可能な記録媒体を一つ以上含むメモリ120、入力ユニット130、表示ユニット140、センサー150、オーディオ回路160、WiFi(wireless fidelity)モジュール(無線通信ユニット)170、一つ以上の処理コアを有するプロセッサ180、及び電源190などの部品を含む。当業者は、図25に示す端末装置の構成は端末装置に対する限定ではなく、当該端末装置が、図示した部品より多い数、または少ない数の部品を備えてもよく、或いは、幾つかの部品の組み合わせ、または異なる部品配置を有してもよい、ことを理解すべきである。
【0082】
ここで、通信ユニット110は、通話中において、情報の受信及び送信または信号を受信及び送信するためのものである。当該通信ユニット110は、RF(Radio Frequency)回路、ルーター、モデム等のネットワーク通信装置であってもよい。特に、通信ユニット110がRF回路である場合、基地局からの下り情報を受信した後、1つ、或いは1つ以上のプロセッサ180に渡して処理させる。また、上りデータを基地局に送信する。一般的に、通信ユニットとしてのRF回路は、アンテナ、少なくとも1つのアンプ、チューナー、1つ又は複数の発振器、加入者識別モジュール(SIM)カード、受発信機、カプラー、LNA(Low Noise Amplifier、ローノイズアンプ)、デュプレクサ等を含むが、これらに限らない。なお、通信ユニット110は、無線通信でネットワーク、及び他の装置と通信することができる。上記無線通信として、GSM(Global System of Mobile communication)(登録商標)、GPRS(General Packet Radio Service)、CDMA(Code Division Multiple Access)、WCDMA(Wideband Code Division Multiple Access)(登録商標)、LTE(Long Term Evolution)、電子メール、SMS(Short Messaging Service)等を含む任意の通信規格またはプロトコルを利用してもよいが、これらに限らない。メモリ120は、ソフトウェアプログラム及びモジュールを格納するためのものであり、プロセッサ180は、メモリ120に格納されたソフトウェアプログラム及びモジュールを実行することで、各種機能のアプリケーション及びデータ処理を実施する。メモリ120には、主に、プログラム格納領域とデータ格納領域を有する。プログラム格納領域には、OS、少なくとも1つの機能を実行するアプリケーション(例えば、音声再生機能、画像再生機能等)等が格納される。データ格納領域には、端末装置700の使用により作成されたデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳等)等が格納される。また、メモリ120は、高速RAM(Random Access Memory)を含んでもよく、さらに、例えば少なくとも1つの磁気ディスクメモリ、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリ、或いは他の揮発性のSSD(solid state drive)メモリを含んでもよい。また、メモリ120は、プロセッサ180及び入力ユニット130がメモリ120にアクセスできるように、メモリ制御器をさらに含んでもよい。
【0083】
入力ユニット130は、数字或いは文字情報の入力を受け付け、及び、ユーザー設定及び機能制御に関するキーボード、マウス、ジョイスティック、光学ボールやトラックボールにより信号入力を発生させるためのものである。入力ユニット130は、タッチセンシティブ表面131及び他の入力装置132を含んでもよい。タッチセンシティブ表面131は、タッチスクリーンやトラックパッドとも呼ばれ、ユーザーがその表面上や付近に対するタッチ操作(例えば、ユーザーが指やタッチペンなどの任意の適した物や付属品を使用して、タッチセンシティブ表面131上やタッチセンシティブ表面131付近に対して行う操作)を収集するとともに、予め設定されたプログラムにしたがって、関連する接続装置を駆動する。タッチセンシティブ表面131は、選択的に、タッチ検出手段及びタッチ制御器の2つの部品を含んでもよい。ここで、タッチ検出手段は、ユーザーのタッチ位置を検出するとともに、タッチ操作による信号を検出し、そのタッチ情報をタッチ制御器に送信する。タッチ制御器は、タッチ検出手段からタッチ情報を受信し、当該情報を接触点座標に変換してプロセッサ180に送信するとともに、プロセッサ180からのコマンドを受信して実行する。なお、抵抗式、静電容量式、赤外線式及び表面弾性波式などの様々な方式によりタッチセンシティブ表面131を実現することができる。入力ユニット130は、タッチセンシティブ表面131に加えて、他の入力装置132をさらに含んでもよい。他の入力装置132は、物理的なキーボード、ファンクションキー(例えば、ボリュームボタン、スイッチボタン等)、トラックボール、マウス、ジョイスティック等の中の一つ又は複数を含んでもよいが、これらに限らない。
【0084】
表示ユニット140は、ユーザーが入力した情報やユーザーに提供する情報、及び端末装置700の各種のグラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)を表示するためのものであり、これらのグラフィカル・ユーザー・インターフェースは、図形、テキスト、アイコン、ビデオ及びそれらの任意の組合せで構成されることができる。表示ユニット140は、表示パネル141を含む。表示パネル141は、LCD(Liquid Crystal Display)、OLED(Organic Light−Emitting Diode)等で構成されてもよい。さらに、タッチセンシティブ表面131は、表示パネル141を覆うように設けられ、タッチセンシティブ表面131がその表面または付近に対するタッチ操作を検出すると、その検出結果をプロセッサ180に送信してタッチイベントのタイプを確認させ、その後、プロセッサ180は、タッチイベントのタイプに基づいて、表示パネル141上に対応する視覚的出力を提供するように構成されてもよい。図25において、タッチセンシティブ表面131と表示パネル141とが2つの独立した部品として出力及び入力の機能を実現するように構成されているが、タッチセンシティブ表面131と表示パネル141とを集積して入力及び出力機能を実現する実施例もあり得る。
【0085】
端末装置700は、さらに、例えば光センサー、運動センサー及び他のセンサーなどの、少なくとも1つのセンサー150を含んでもよい。光センサーは、環境光センサーと近接センサーを含んでもよいが、環境光センサーは、環境光の明るさに基づいて、表示パネル141の輝度を調整することができ、近接センサーは、端末装置700が耳元まで移動すると、表示パネル141及び/又はバックライトをオフする。運動センサーの一種としての重力加速度センサーは、各方向(一般的には、3軸)における加速度の大きさを検出することができ、静止の状態では、重力の大きさ及びその方向を検出することができるので、携帯電話の姿勢を認識するアプリケーション(例えば、画面の横縦向きの切り替え、ゲーム、磁力計の姿勢校正)、振動認識に関する機能(例えば、歩数計、パーカッション)等に使用される。端末装置700には、さらに、ジャイロスコープ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサー等のほかのセンサーが備えられるが、ここで、その具体的な説明は省略する。
【0086】
オーディオ回路160、スピーカ161、マイク162は、ユーザーと端末装置700との間のオーディオインターフェースを提供する。オーディオ回路160は、受信したオーディオデータから変換された電気信号をスピーカ161に転送し、スピーカ161により音声信号に変換して出力する。一方、マイク162は、収集した音声信号を電気信号に変換し、オーディオ回路160が当該電気信号を受信した後オーディオデータに変換し、オーディオデータをプロセッサ180に転送して処理してから、RF回路110を介して例えば他の端末装置に転送するか、或いはオーディオデータをメモリ120に送信して更に処理を行うようにする。オーディオ回路160は、端末装置700が外部のイヤホンと通信できるように、イヤホン挿入孔を含んでもよい。
【0087】
当該端末装置は、無線通信を実現するために、無線通信ユニット170を備えてもよい。当該無線通信ユニット170は、WiFiモジュールであってもよい。WiFiは近距離無線通信技術に属する。ユーザーに無線のブロードバンドインターネットアクセスを提供する端末装置700は、無線通信ユニット170を利用して、電子メールの送受信、ウェブの閲覧、ストリーミングメディアのアクセス等を行なうことができる。図25において、無線通信ユニット170を示しているが、当該無線通信ユニット170は、端末装置700にとって不可欠な構成ではなく、本発明の趣旨を変更しない範囲内で必要に応じて省略することができる、ことを理解すべきである。
【0088】
プロセッサ180は、端末装置700の制御センターであり、各種のインターフェース及び回路を介して携帯電話全体の各部と接続され、メモリ120内に格納されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを実行または作動させるとともに、メモリ120内に格納されたデータを呼び出すことによって、端末装置700の各種機能の実行及びデータの処理を実現することで、携帯電話全体をコントロールする。プロセッサ180は、1つ又は複数の処理コアを含んでもよく、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを集積して構成されてもよい。ここで、アプリケーションプロセッサは、主に、OS、ユーザーインターフェース、及びアプリケーションプログラムなどを処理し、モデムプロセッサは、主に、無線通信を処理する。また、上記モデムプロセッサがプロセッサ180に集積されなくてもよい、ことを理解すべきである。
【0089】
端末装置700は、さらに、各部に電力を供給する電源190(例えば、バッテリー)を含み、当該電源190は、電源管理システムを介してプロセッサ180にロジック的に接続されることにより、電源管理システムを介して充電・放電管理、及び電力管理等の機能を実現することができる。電源190は、さらに、1つ或いは1つ以上の直流又は交流電源、再充電システム、電源故障検出回路、電源コンバータ又はインバータ、電源状態インジケータ等の任意のアセンブリを含んでもよい
【0090】
端末装置700は、図示していないが、カメラ、ブルートゥースモジュール等をさらに含んでもよいが、ここで、その具体的な説明は省略する。本実施例において、端末装置の表示手段は、タッチスクリーンディスプレイであり、端末装置は、さらに、メモリ、及びメモリに記憶され、且つ1つ又は1つ以上のプロセッサにより実行される1つ又は1つ以上のプログラムを備える。当該1つ又は1つ以上のプログラムは、以下の操作を行う指令を含む。
メッセージ表示画面に対する、2つの端点を含む第1の所定ジェスチャーを検出し、
メッセージ表示画面における前記2つの端点の間のメッセージを処理する。
【0091】
これから分かるように、本発明に係るメッセージ表示方法、装置及び端末装置は、メッセージ表示画面に対する所定ジェスチャーを検出することによって、メッセージ表示画面に表示されているメッセージを処理し、ユーザーにメッセージ表示を柔軟に処理する手段を提供する。
【0092】
なお、典型的には、本発明に記載のモバイル端末は、例えば携帯電話、パーソナルディジタルアシスタント(PDA)等の各種の手持ち端末装置であってもよいため、本発明の保護範囲をある特定タイプのモバイル端末に限定すべきではない。
【0093】
なお、本発明に係る方法は、さらに、CPUにより実行されるコンピュータプログラムとしても実現されることができる。該コンピュータプログラムがCPUにより実行されると、本発明の方法において定められる上述の機能が実現される。
【0094】
なお、上記の方法の各ステップ及びシステム要素は、コントローラ、及びコントローラに上記のステップ又は要素の機能を実現させるコンピュータプログラムを記録するためのコンピュータ読取り可能な記録媒体によりも実現されることができる。
【0095】
なお、当業者であれば、本発明に記載のコンピュータ読取り可能な記録媒体(例えば、メモリ)は、揮発性メモリまたは不揮発性メモリのいずれかであってもよく、あるいは、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの両方を備えてもよいことを理解すべきである。例えば、不揮発性メモリには、ROM(Read Only Member)、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、又はフラッシュメモリが含まれてもよく、揮発性メモリには、外部のキャッシュメモリとして機能するRAM(Random Access Memory)が含まれてもよいが、両方ともこれに限定されないものではない。例えば、RAMは、SRAM(synchronous RAM)、DRAM(Dynamic RAM)、SDRAM(Synchronous Dynamic RAM)、DDR SDRAM(Double−Data−Rate SDRAM)、ESDRAM(Enhanced SDRAM)、SLDRAM(Synchronous link RAM)及びDRRAM(Direct Rambus RAM)などの多くの形式により実現可能であるが、これに限定されないものではない。ここで上記の記録媒体を開示するのは、本発明の保護範囲にこれらの記録媒体及び他の適したタイプの記録媒体を含ませるためであって、これらのみに限定されないことを意図する。
【0096】
当業者は、更に、本発明に記載の種々の例示的な論理ブロック、モジュール、回路、及びアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、又は両者の組み合わせにより実現され得る、ことを理解すべきである。ハードウェアとソフトウェアの間のこのような互換性を明確に説明するために、種々の例示的なコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、及びステップの機能について、以上において通常的な説明を行っている。このような機能が、ソフトウェアにより実現されるか、又は、ハードウェアにより実現されるかは、具体的なアプリケーション、及びシステム全体に課される設計上の制約により選択される。当業者は、具体的なアプリケーションそれぞれにおいて、様々な方式を選択して前記機能を実現してもよく、このような選択は、本発明の範囲を逸脱したものとして解釈されるべきではない。
【0097】
以上の開示内容に結び付けられて説明される種々の例示的な論理ブロック、モジュール、及び回路は、上述の機能を行なうように設計された汎用プロセッサ、DSP(Digital Signal Pocessor)、特定用途向け集積回路(ASIC)、FPGA(Field−programmable Gate Array)または他のプログラム可能な論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、或いは、これら部材の任意の組み合わせによって、実現又は実行されることができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいが、マイクロプロセッサの代わりに、プロセッサは任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又は状態機械であってもよい。プロセッサは、例えば、DSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと1つ又は複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、或いは任意のこのような他の構成といった、コンピューティングデバイスの組み合わせとして実現されてもよい。
【0098】
以上の開示内容に結び付けられて説明される方法、又は、アルゴリズムのステップは、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュール、又はこの両者の組合せに直接的に含まれる。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、又は当該分野において公知の他の形態で存在する任意の記憶媒体に格納されてもよい。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み出すことができ、且つ、プロセッサが記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代案として、前記記憶媒体はプロセッサと一体的に集積されてもよい。プロセッサと記憶媒体はASICに格納されてもよい。ASICはユーザー端末に格納されてもよい。代案として、プロセッサと記憶媒体は別個のコンポーネントとしてユーザー端末に格納されてもよい。
【0099】
1つ又は複数の例示的な設計として、前記機能はハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はこれらの任意の組み合わせによって実現されることができる。ソフトウェアにより実現される場合、前記機能を1つ又は複数の指令、又はコードとしてコンピュータ読取り可能な媒体に記憶するか、又は、コンピュータ読取り可能な媒体を用いて伝送する。コンピュータ読取り可能な媒体は、コンピュータ記憶媒体及び通信媒体を含み、該通信媒体には、コンピュータプログラムを1つの位置から他の位置へ伝送するための任意の媒体が含まれる。記憶媒体は、汎用又は専用コンピュータによりアクセス可能な任意の使用可能媒体であり得る。例として、当該コンピュータ読取り可能な媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROM又は他の光ディスク記憶デバイス、ディスク記憶デバイス又は他の磁性記憶デバイスを含んでもよく、或いは、携帯できるもの、又は記憶形態が指令又はデータ構造である必要なプログラムコードを記憶するためのもので、且つ、汎用又は専用コンピュータ或いは汎用又は専用プロセッサアクセスによりアクセス可能な任意の他の媒体であり得るが、これに限定されるものではない。なお、任意の接続であっても、コンピュータ読取り可能な媒体として称されることができる。例えば、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、又は、赤外線、ワイヤレス及びマイクロ波のような無線技術を用いて、ウェブサイト、サーバ又は他のリモートソースからソフトウェアを送信する場合、上記の同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、又は、赤外線、ワイヤレス及びマイクロ波のような無線技術の何れもが媒体の定義に含まれる。以上の磁気ディスク及び光ディスクは、CD(campact disk)、レーザーディスク(登録商標)、光ディスク、DVD(digital versatile disc)、フロッピー・ディスク(登録商標)、ブルーレイディスクを含み、磁気ディスクは、通常磁性を利用してデータの再生を行なうものであり、光ディスクは、レーザ光を用いて光学的にデータの再生を行なうものである。また、以上の構成の組合わせもコンピュータ読取り可能な媒体の範囲に含まれるべきである。
【0100】
以上の開示内容により、本発明の実施例を例示的に示しているが、請求項により限定される本発明の範囲を逸脱しない限り、多種の変更及び修正を行うことができる。以上に開示された実施例に基づく方法請求項の機能、ステップ及び/又はジェスチャーは、ある特定の手順で実行する必要はない。なお、本発明に係る要素は、個体として記載又は要求されているが、単数であると明確に限定されていない限り、複数であってもよい。
【0101】
上記の具体的な実施形態において、本発明の目的、技術案及び有益な効果について更に詳細に説明しているが、上記の内容は、本発明の具体的な実施形態であって、本発明の保護範囲に対する限定ではなく、本発明の趣旨及び原則範囲内で行われる任意の修正、均等の取替、改良などは、その何れも本発明の保護範囲に含まれるべきである、ということは理解されるべきである。
【0102】
本願は、出願番号がCN201310456270.9であって、出願日が2013年9月29日である中国特許出願に基づき優先権を主張し、当該中国特許出願のすべての内容を本願に援用する。
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